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審決分類 |
審判 全部申し立て 2項進歩性 H02K |
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管理番号 | 1044504 |
異議申立番号 | 異議2000-71290 |
総通号数 | 22 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 1992-03-25 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 2000-04-03 |
確定日 | 2001-01-17 |
異議申立件数 | 1 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第2959074号「回転電機のコアシート」の請求項1に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 |
結論 | 訂正を認める。 特許第2959074号の請求項1に係る特許を取り消す。 |
理由 |
1.手続の経緯 特許第2959074号の請求1に係る発明は、平成2年8月3日に出願され、平成11年7月30日に特許権の設定登録がなされ、その特許について、平成12年4月3日に石浜敏より特許異議の申立がなされ、取消理由通知がされて、その指定期間内である平成12年9月29日に訂正請求がされたものである。 2.訂正の許否について (1)訂正内容 本件訂正は、特許請求の範囲の減縮を目的として、(a)請求項1の「複数のコアシートを積層してコアを形成するための固着部を前記コアシートのシャフト挿入穴の周囲に形成された複数の肉抜き部の最外径と最内径との間に形成し且つ固着部の形成位置を肉抜き部間としたことを特徴とする回転電機のコアシート。」との記載を、「シャフトに圧入されたコンミテータ、コアとこのコアの外周に微小ギャップを形成して固設された永久磁石を有する回転電機のコアシートにおいて、複数のコアシートを積層しコアを形成するための固着部である半打抜き部を前記コアシートのシャフト挿入穴の周囲に形成された複数の肉抜き部の最外径と最内径との間に形成し且つ固着部である半打抜き部の形成位置を肉抜き部間としたことを特徴とする回転電機のコアシート。」と訂正し、(b)前記訂正事項と平仄を合わせるため明りょうでない記載の釈明を目的として、明細書(特許公報)の「複数のコアシート」(2頁左欄4行、2頁右欄20行)との記載を、「シャフトに圧入されたコンミテータ、コアとこのコアの外周に微小ギャップを形成して固設された永久磁石を有する回転電機のコアシートにおいて、複数のコアシートを」に、「固着部」(2頁左欄5行、7行、10行、2頁右欄21行、23行、24行、27行、28行)を「固着部をなす半打抜き部」に訂正しようとするものである。 (2)訂正要件の適否の検討 訂正事項(a)は、請求項1記載の「複数のコアシート」を訂正前明細書に実施例として記載されていた「シャフトに圧入されたコンミテータ、コアとこのコアの外周に微小ギャップを形成して固設された永久磁石を有する回転電機のコアシートにおいて、複数のコアシート」と付加限定し、同じく「コアを形成するための固着部」を「コアを形成するための固着部である半打抜き部」と付加限定するもので、特許請求の範囲の減縮を目的とするもので、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。 また、訂正事項(b)は訂正事項(a)と整合を図るものであるから明りょうでない記載の釈明に相当し、新規事項を追加するものではない。 以上のとおりであるから、前記訂正は、特許法120条の4第3項において準用する平成6年法律第116号による改正前の特許法126条1項ただし書、2項及び3項の規定に適合するので当該訂正を認める。 3.本件発明 本件特許第2959074号の請求項1に係る発明は訂正明細書の特許請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりのものである。 「シャフトに圧入されたコンミテータ、コアとこのコアの外周に微小ギャップを形成して固設された永久磁石を有する回転電機のコアシートにおいて、複数のコアシートを積層しコアを形成するための固着部である半打抜き部を前記コアシートのシャフト挿入穴の周囲に形成された複数の肉抜き部の最外径と最内径との間に形成し且つ固着部である半打抜き部の形成位置を肉抜き部間としたことを特徴とする回転電機のコアシート。」(以下、本件発明という。) 4.引用例 当審の取消理由通知で引用した実願昭63-112877号(実開平2-33563号)のマイクロフィルム(以下、引用例1という。)に、「第1図に示した鉄芯は、第2図に示した様に多数の鉄芯用円板1から構成されている。この鉄芯用円板1の中央には第1図に示したように、シャフト挿通孔2が形成され、鉄芯用円板1の周縁部にいは半径方向に延び周縁に開放するスロット3が周方向に等ピッチに形成されている。これにより、各スロット3間にはティース(歯)4が形成されている。また、この多数の鉄芯用円板1は、対応して積層されていると共にシャフト挿通孔2を挟む位置に設けられたカシメ部5、5で互いに隣接するもの同士が仮固定されている。この各カシメ部による仮固定は、第3図(A)、(B)に示したように、隣接する鉄芯用円板1の一方の凸部6を他方の凹部7に嵌着固定することで達成されている。尚、カシメ凸部6は、第4図に示した様に紙面に対して約90゜の角度を有して設けられている。しかも、第3図(A)では、鉄芯用円板1の積層体の一端から突出するカシメ凸部6をそのまま露出状態としている。また、第3図(B)では、上述の鉄芯用円板1と同形状の 端部鉄芯円板8を設け、この端部鉄芯用板8に係合孔9を設けると共に、鉄芯用円板1の一端から突出すカシメ凸部6を係合孔9内に嵌着させて、載置時に積層体の何れの面を下にしても安定状態で載置できると共に、シャフトへの組み付け性も良くしている。しかも、第5に示すようにシャフト挿通孔2の内周縁aからスロット3の底部bまでの距離Lを100%とすると、内周縁aからカシメ部5すなわちカシメ凹部7及びカシメ凸部6までの距離lは距離Lの約25〜50%とすると良い。」(6頁7行乃至7頁16行)、「なお、アマチュアコアのティースより流れる磁束が出てくる近傍にカシメ部が存在すると、磁束の流れが妨げられモータ効率の低下となる。つまり、第8に示す通り、上述のシャフト挿通孔2の内周縁aからスロット3の底部bまでの距離Lの50%まではモータ効率が低下するこおとがないが、50%より更に底部bに近づくと徐々にモータ効率が低下する。また、第9図に示す通り、結束力も、内周縁aから底部bまでの距離Lの25%以降は略同じ結束力が得られるため、25〜50%の位置にカシメ部5を設けることにより、モータ効率の低下しない電動機となる。」(9頁5行乃至16行)と記載されていることが認められ、また、引用例1にはシャフトとコアシートの固定に関し明示するところはないが回転電機のシャフトとコアシートは何らの方法で固定されていることを当然とするのであるから、これらによれば、引用例1には「シャフトに固定されたコア有する回転電機のコアシートにおいて、複数のコアシートを積層しコアを形成するための固着部である半打抜き部を備えた回転電機のコアシート。」との発明(以下、引用例1発明という。)が開示されていると認めることができる。 同じく、当審の取消理由通知で引用した実願昭58-4034号(実開昭59-109240号)のマイクロフィルム(以下、引用例2という。)に、「この考案は、たとえば交流発電機等の回転電機における界磁鉄心の改良に関するものである。」(2頁1行乃至2行)、「第5図に示すように、けい素鋼板などの薄板鋼板材料をプレス加工により、第5図に示すようにな形状、すなわち、その中心部に回転軸(2)を挿入するための通風路(6)と、外周にコイル(図示せず)を巻回するための多数のスロット(7)と、このスロット(7)のない所定数の主極(8)とをそれぞれ一体に打抜いて形成し、これを所定厚さに積層して第6図に示すように、両側の一対の押え板(9)(9)を介し複数のリベット(10)により一体に固定して回転界磁鉄心(12)を形成するようにしたものが用いられている。」(3頁4行乃至15行)と記載されていることが認められる。 なお、引用例2の第5図において通風孔間であって該通風孔の最外径と最内径との間に存在するものとして円形状で図示されているのは第6図に図示されているリベットないしはリベット孔とするのが当業者の自然な解釈というべきである。 4.対比・判断 本件発明と引用例1発明とを対比するに、両者は「シャフトに固定されたコア有する回転電機のコアシートにおいて、複数のコアシートを積層しコアを形成するための固着部である半打抜き部を備えた回転電機のコアシート。」の点で一致し、 (1)本件発明がコンミテータ、コアをシャフトに圧入し、コア外周に微小ギャップを形成して永久磁石を固設しているのに対し、引用例1発明はこれらについて記載するところがない点、 (2)本件発明が固着部である半打抜き部の形成位置をシャフト挿入穴の周囲に形成された複数の肉抜き部の最外径と最内径との間で且つ肉抜き部間としてのに対し、引用例1発明はこれについて記載するところがない点、でそれぞれ相違する。 そこで、前記各相違点について検討する。 (A)相違点(1)について 特開平1-283037号公報にも、「第9図において、1は電動機の回転子軸である。2は電動機の回転子鉄心で、軸1に圧入されている。」(1頁右欄7行乃至9行)、「整流子4を軸1に圧入し、」(2頁1行)と記載されているように、コンミテータ、コアをシャフトに固定するのに圧入を利用することは周知の技術であって、この周知技術を引用例1発明のシャフトとコアシートの固定の仕方として採用することが困難であるとする技術的理由もなく、また、回転電機のコアの外周に微小なギャップを形成して永久磁石を固設する構成は回転電機のごく普通とする構造であるから、本件発明の前記相違点(1)に係る構成は当業者が容易に想到できたものというべきである。 (B)相違点(2)について 本件発明の「肉抜き部」の技術的意味、すなわち、それがどのような用に供されるものであるかにつき訂正明細書には何ら記載されていなく、この「肉抜き部」につき前示引用例2に記載されているような通風孔であると解することも当業者の通常の認識の範囲というべきである。 しかるところ、引用例2は前示のとおり通風孔の最外径と最内径との間で且つ通風孔間にコアシートを固着するためのリベットが設けられており、このリベットはコアシートを固着するものとの観点では引用例1発明の固着部である半打抜き部と共通するものであり、そして、引用例1に通風孔を形成することが技術的に意味のないこととはいえず、そうすると、引用例1発明がその課題解決のために半打抜き部の設ける位置を規定した趣旨を維持しつつ、引用例2の通風孔と固着部であるリベットの配置関係(通風孔の最外径と最内径との間で且つ通風孔間)の例に倣い本件発明の相違点(2)に係る構成とすることは当業者が容易に想到できたものというべきである。 そして、本件発明が奏する「本発明のコアにおいては、固着部をなす半打抜き部が外周の磁気回路から外れているため磁束が通り難く、この部分でのうず電流の発生を抑えることができ、鉄損の増加が抑えられトルクの低下が防止されるという効果を有する。尚、固着部をなす半打抜き部が肉抜き部の最外径と最内径との間に形成し且つ固着部をなす半打抜き部の形成位置を肉抜き部間としてことにより、肉抜き部を設けたことによるコアシートの機械的強度低下、及びコアシートの平面度悪化を抑えることができる。」(訂正明細書3頁19行乃至25行)との作用効果も引用例1、引用例2及び周知技術から当業者が予測できる範囲のものである。 したがって、本件発明は引用例1、引用例2及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。 5.むすび 以上のとおりであるから、本件発明は、特許法29条2項の規定により特許を受けることができない。 したがって、本件発明についての特許は拒絶の査定をしなければならない特許出願に対してされたものと認める。 よって、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則14条の規定に基づく、特許法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置を定める政令(平成7年政令だし205号)4条2項の規定により、結論のとおり決定する。 |
発明の名称 |
(54)【発明の名称】 回転電機のコアシート (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 シャフトに圧入されたコンミテータ、コアとこのコアの外周に微小ギャップを形成して固設された永久磁石を有する回転電機のコアシートにおいて、複数のコアシートを積層しコアを形成するための固着部である半打抜き部を前記コアシートのシャフト挿入穴の周囲に形成された複数の肉抜き部の最外径と最内径との間に形成し且つ固着部である半打抜き部の形成位置を肉抜き部間としたことを特徴とする回転電機のコアシート。 【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】 本発明は、回転電機のアーマチュアを構成するコアシートに関する。 【従来技術】 従来、回転電機のアーマチュアを構成する複数のコアシートにはシャフトヘの組付性を向上するために、各コアシートの数カ所に半打ち抜き加工にて凸部と凹部とを形成し、これらコアシートの凸部と凹部とを順にしまりばめして固定し、かしめコアを形成している。 【発明が解決しようとする課題】 ところで、第3図に示したように、コアシート21の半打ち抜き加工された半打ち抜き部21bは、コアシート21のシャフト挿入穴21eの周囲から円周方向に延びた櫛歯状のティース部21dの先端部分などの磁気回路上に設けられていた。 すると、しまりばめされて、第4図のように固定されたコアは隣接するコアシート21同士が電気的に導通し、うず電流がコア全体に流れ、鉄損が増大してトルクが低下するという問題があった。 しかし、上記コアシート21はしまりばめによる組付性向上を優先させることで、トルクを犠牲にしていた。 本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、その目的とするところは、鉄損が増加してトルクが低下することなく、積層固着したコアが実現できる回転電機のコアシートを提供することである。 【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するための発明の構成は、シャフトに圧入されたコンミテータ、コアとこのコアの外周に微小ギャップを形成して固設された永久磁石を有する回転電機のコアシートにおいて、複数のコアシートを積層しコアを形成するための固着部をなす半打抜き部を前記コアシートのシャフト挿入穴の周囲に形成された複数の肉抜き部の最外径と最内径との間に形成し且つ固着部をなす半打抜き部の形成位置を肉抜き部間としたことを特徴とする。 【作用】 固着部をなす半打抜き部はコアシートのシャフト挿入穴の周囲に形成された複数の肉抜き部の最外径と最内径との間に形成される。 この固着部により複数のコアシートが積層されコアか形成されるがコアの磁気回路から固着部が逃がされているので、磁束が固着部を通り難くなり、うず電流が各コアシート内に留まり易くなり鉄損の増加を小さく抑えることができる。 即ち、本発明のコアシートを用いることにより、組付性は良いままで、トルクを犠牲にすることがないコアが形成できる。 【実施例】 以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。 第1図は本発明に係る回転電機のコアシートを示した平面図であり、第2図は第1図のコアシートを用いて構成したアーマチュアを示した縦断面図である。 回転電機のアーマチュアは、第2図に示したように、シャフト1に圧入されたコンミテータ4とコア5及びコンミテータ4とコア5とを所定の間隔に保つために設けられたスペーサ3とから構成されている。 プレス加工により打ち抜き形成されたコアシート2は、第1図に示したように、シャフト挿入穴2eの周囲に形成された複数の肉抜き部2cとそれら肉抜き部2cの間に形成され固着部である半打ち抜き部2bと肉抜き部2cの周囲から円周方向に延びた複数の櫛歯状のティース部2dとそれらティース部2dの間のスロット部2aとから成る。 そして、コアシート2に形成された半打ち抜き部の凸部と凹部とを互いに重ねて嵌合させ積層固着することによりコア5が構成される。 ここで、半打ち抜き部2bのピッチ径φdは肉抜き部2cの最外径φDより内側になる寸法(φD>φd)とする。 本発明のコアシート2を用いて構成されたコア5において、複数のコアシート2が積層固着された半打ち抜き部2bは磁気回路から外れているため磁束が通り難くなる。 即ち、第1図に示したように、コア5の外周に微小ギャップを形成して固設された永久磁石が、例えば、4極で上部をN極とすると磁束は二点鎖線で示したようにN極からコアシート2のティース部2dを通って左右のS極に流れ、磁気回路は肉抜き部2cの最外径より外側部分にて形成されることになり、上記半打ち抜き部2bでのうず電流の発生を抑えることができる。 更に、コア5の他の部分(磁気回路上の積層固着されていない部分)で発生したうず電流は積層固着された半打ち抜き部2bに影響されることなく、1枚のコアシート2内に留まり易くなり、鉄損の増加を抑える効果がある。 尚、スペーサ3はコンミテータ4とコア5とが所定の間隔に固定されれば無くても良い。 又、本発明に係る固着部は半打ち抜き部を利用した嵌合以外の固着方法、例えば、溶接などを利用しても良い。 【発明の効果】 本発明は、シャフトに圧入されたコンミテータ、コアとこのコアの外周に微少ギャップを形成して固設された永久磁石を有する回転電機のコアシートにおいて、複数のコアシートを積層しコアを形成するための固着部をなす半打抜き部をコアシートのシャフト挿入穴の周囲に形成された複数の肉抜き部の最外径と最内径との間に形成し且つ固着部をなす半打抜き部の形成位置を肉抜き部間としたので、本発明のコアにおいては、固着部をなす半打抜き部か外周の磁気回路から外れているため磁束が通り難く、この部分でのうず電流の発生を抑えることができ、鉄損の増加が抑えられトルクの低下が防止されるという効果を有する。尚、固着部をなす半打抜き部が肉抜き部の最外径と最内径との間に形成し且つ固着部をなす半打抜き部の形成位置を肉抜き部間としたことにより、肉抜き部を設けたことによるコアシートの機械的強度低下、及びコアシートの平面度悪化を抑えることができる。 【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の具体的な一実施例に係る回転電機のコアシートを示した部分平面図。第2図は同実施例に係る回転電機のコアシートを用いて構成したアーマチュアを示しだ縦断面図。第3図は従来の回転電機のコアシートを示した部分平面図。第4図は第3図のコアシートの半打ち抜き加工された凸部と凹部とを互いに重ねて嵌合させ積層固着させた状態を示した部分縦断面図である。 1……シャフト、2……コアシート、3……スペーサ、4……コンミテータ、5……コア、2a……スロット部、2b……半打ち抜き部(固着部)、2c……肉抜き部、2d……ティース部、2e……シャフト挿入穴 |
訂正の要旨 |
(3)訂正事項 特許請求の範囲の請求項1の「複数のコアシートを」を「シャフトに圧入されたコンミテータ、コアとこのコアの外周に微小ギャップを形成して固設された永久磁石を有する回転電機のコアシートにおいて、複数のコアシートを」に訂正する。 これに伴い、特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明の記載との整合を図るため、明りょうでない記載の釈明を目的として、特許第2959074号発明の明細書第2頁左欄第4行、第2頁右欄第20行の「複数のコアシートを」を「シャフトに圧入されたコンミテータ、コアとこのコアの外周に微小ギャップを形成して固設された永久磁石を有する回転電機のコアシートにおいて、複数のコアシートを」に訂正する。 特許請求の範囲の請求項1の「複数のコアシートを」を「シャフトに圧入されたコンミテータ、コアとこのコアの外周に微小ギャップを形成して固設された永久磁石を有する回転電機のコアシートにおいて、複数のコアシートを」および「コアを形成するための固着部を」を「コアを形成するための固着部である半打抜き部を」に訂正する。 これに伴い、特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明の記載との整合を図るため、明りょうでない記載の釈明を目的として、特許第2959074号発明の明細書第2頁左欄第5行、第10行、第2頁右欄第21行、第24行および第27行の「固着部」を「固着部である半打抜き部」に訂正する。 c.特許請求の範囲の請求項1の「固着部の形成位置を」を「固着部である半打抜き部を」に訂正する。 これに伴い、特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明の記載との整合を図るため、明りょうでない記載の釈明を目的として、特許第2959074号発明の明細書第2頁左欄第7行、第2頁右欄第23行および第28行の「固着部」を「固着部である半打抜き部」に訂正する。 |
異議決定日 | 2000-11-28 |
出願番号 | 特願平2-207363 |
審決分類 |
P
1
651・
121-
ZA
(H02K)
|
最終処分 | 取消 |
前審関与審査官 | 小川 恭司 |
特許庁審判長 |
大森 蔵人 |
特許庁審判官 |
岩本 正義 川端 修 |
登録日 | 1999-07-30 |
登録番号 | 特許第2959074号(P2959074) |
権利者 | 株式会社デンソー |
発明の名称 | 回転電機のコアシート |
代理人 | 矢作 和行 |
代理人 | 碓氷 裕彦 |
代理人 | 矢作 和行 |
代理人 | 碓氷 裕彦 |