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審決分類 |
審判 補正却下の決定 判示事項別分類コード:11 H04L |
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管理番号 | 1046928 |
審判番号 | 審判1997-12050 |
総通号数 | 23 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 1992-09-24 |
種別 | 補正却下の決定 |
確定日 | 1999-09-16 |
事件の表示 | 平成 3年 特 許 願 第 48815号「通信装置」拒絶査定に対する審判事件について,次のとおり決定する。 |
結論 | 平成11年5月7日付けの手続補正を却下する。 |
理由 |
1.手続の経緯・本願発明 平成11年5月7日付けの手続補正書による補正は、特許請求の範囲の記載を「相手通信装置と通信を行う通信端末装置と、この通信端末装置と前記相手通信装置との間にあって通信信号のバッファメモリ機能を有し、前記通信端末装置と前記バッファメモリとの間の通信速度と、前記バッファメモリと前記相手端末装置との間の通信速度とが異なる通信を行う伝送装置と、電源スイッチのオン/オフに基づき前記通信端末装置および前記伝送装置への電源供給を制御する電源制御部を備え、前記電源制御部は、通信中の前記電源スイッチのオフに基づき前記伝送装置へ通信状態を問い合わせ、前記通信端末装置と前記伝送装置および前記伝送装置と前記相手端末装置との間の通信終了の応答を確認するまで前記電源の供給を継続することを特徴とする通信装置。」と補正するとともに、この補正に関連する発明の詳細な説明中の【課題を解決するための手段】、【作用】、および【発明の効果】の各記載を補正するものである。 そこで、上記補正について検討する。 前記補正に対応する記載として、願書に最初に添付された明細書(以下「出願当初の明細書」という)の段落番号【0012】には、「また図2に示すように、通信端末装置1と相手通信装置2との間にバッファメモリ機能を有する伝送モデム10が接続され、通信端末装置1と伝送モデム10と電源制御部とから構成される通信装置の場合は、通信端末装置1と伝送モデム10間の通信が終了しても、伝送モデム10と相手通信装置2間の通信は終了していないので、電源制御部3の制御ライン8を伝送モデム10に接続して、伝送モデム10の通信終了を確認できるような構成とする。」と記載されているが、前記特許請求の範囲における「電源制御部は、通信中の前記電源スイッチのオフに基づき前記伝送装置へ通信状態を問い合わせ、前記通信端末装置と前記伝送装置および前記伝送装置と前記相手端末装置との間の通信終了の応答を確認するまで前記電源の供給を継続する」という補正事項については何ら記載されていないものである。また、この補正事項が、出願当初の明細書及び図面に記載された事項からみて、自明な事項であるともいえない。 したがって、特許請求の範囲における上記補正事項は、出願当初の明細書及び図面に記載された事項の範囲内でないものであるから、明細書の要旨を変更するものであり、特許法第159条第1項において準用する同法第53条第1項により却下すべきものである。 よって、結論のとおり決定する。 |
決定日 | 1999-07-21 |
出願番号 | 特願平3-48815 |
審決分類 |
P
1
93・
11-
(H04L)
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特許庁審判長 |
田邉 壽二 |
特許庁審判官 |
東 次男 関川 正志 |
発明の名称 | 通信装置 |
代理人 | 田澤 博昭 |
代理人 | 加藤 公延 |