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審決分類 |
審判 全部申し立て 2項進歩性 H01Q |
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管理番号 | 1053298 |
異議申立番号 | 異議2001-70051 |
総通号数 | 27 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 1993-12-24 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 2001-01-10 |
確定日 | 2002-02-12 |
異議申立件数 | 1 |
事件の表示 | 特許第3061686号「アンテナ装置」の請求項1に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 |
結論 | 特許第3061686号の請求項1に係る特許を維持する。 |
理由 |
1.本件発明 特許第3061686号(平成4年6月11日出願、平成12年4月28日設定登録。)の請求項1に係る発明(以下「本件発明」という。)は、その特許請求の範囲の請求項1に記載されたとおりのものである。 2.申立ての理由の概要 特許異議申立人丹羽美喜子は、証拠として甲第1号証(特許異議決定公報(平成9年異議76049号))、甲第2号証(特許公報(第2649096号))を提出し、本件発明の特許は、特許法第29条第2項の規定に違反されたものであるから、特許を取り消すべき旨主張している。 3.証拠記載の発明・判断 甲第1号証は、特許第2649096号(公開番号:特開平3一270404号、公開日:平成3年(1991年)12月2日)についてされた特許異議の申立(平成9年異議76049号)の特許異議決定公報であり、訂正明細書及び図面が、第12頁〜第19頁に示されており、甲第2号証は前記甲第1号証に関する特許公報である。以下においては、甲第1号証の訂正明細書及び図面、及び甲第2号証の第1図及び第2図を総称して「甲第1及び2号証」と呼ぶ。 特許法第120条の4第3項で準用する特許法第128条によると、願書に添付した明細書又は図面の訂正をすべき旨の審決が確定したときは、その訂正後における明細書又は図面により特許出願、出願公開、特許をすべき旨の査定又は審決及び特許権の設定の登録がされたものとみなされると規定されている。 しかし、現実に前記訂正明細書及び図面が記載された公報が発行されたのは平成11年7月19日であるから、平成3年12月2日に出願公開された公報に甲第1及び2号証に記載された発明が記載されているとすることはできない。よって、当該出願公開により甲第1及び2号証に記載された発明が記載された公報が頒布されたとも認めらず、公知になった事実もないものとも認められる。 したがって、前記甲第1及び2号証に記載された発明は、本件出願前に公然知られた発明とも、公然実施された発明とも、頒布された刊行物に記載された発明とも認められないので、本件発明が甲第1及び2号証に記載の発明に基づいて当業者が容易に発明できたものとすることはできない。 4.むすび 以上のとおりであるから、特許異議の申立ての理由によっては本件発明についての特許を取り消すことはできない。 また、他に本件発明についての特許を取り消すべき理由を発見しない。 したがって、本件発明についての特許は拒絶の査定をしなければならない特許出願に対してされたものと認めない。 よって、特許法等の一部を改正する法律(平成六年法律第百十六号)附則第十4条の規定に基づく、特許法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置を定める政令(平成七年政令第二百五号)第4条第2項の規定により、上記のとおり決定する。 |
異議決定日 | 2002-01-22 |
出願番号 | 特願平4-151744 |
審決分類 |
P
1
651・
121-
Y
(H01Q)
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最終処分 | 維持 |
前審関与審査官 | 清水 稔 |
特許庁審判長 |
武井 袈裟彦 |
特許庁審判官 |
山本 春樹 矢頭 尚之 |
登録日 | 2000-04-28 |
登録番号 | 特許第3061686号(P3061686) |
権利者 | 三菱電機株式会社 |
発明の名称 | アンテナ装置 |
代理人 | 宮田 金雄 |
代理人 | 高瀬 彌平 |