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審決分類 審判 全部申し立て 特174条1項  A43C
管理番号 1056597
異議申立番号 異議2000-74034  
総通号数 29 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1997-07-22 
種別 異議の決定 
異議申立日 2000-11-07 
確定日 2001-12-25 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第3038157号「芝生上での使用のための運動靴牽引システム」の請求項1ないし82に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 訂正を認める。 特許第3038157号の請求項1ないし77に係る特許を取り消す。 
理由 1.手続の経緯
本件特許第3038157号の発明の出願は、1996年10月14日(パリ条約による優先権主張1995年10月12日、米国、及び1995年12月22日、米国)を国際出願日とする出願であって、平成12年2月25日に設定登録がなされ、その後、中尾浩史、マクネイル・エンジニアリング・カンパニー・インク、菊池公明より特許異議の申立てがなされ、取消しの理由が通知され、その指定期間内である平成13年6月15日に訂正請求がなされたものである。
2.訂正の適否
(1)訂正の内容
訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1を、下記のとおりに訂正する。
「【請求項1】 芝生表面での牽引を提供するための運動靴であって、
該運動靴は、裏、踵、ならびに(a)該裏の有意の領域および(b)該踵の有意の領域の少なくとも1つから伸びている複数の隆起物を有し、該隆起物のそれぞれは、該芝生の草の葉に係合するのに十分な高さを有し、実質的に、該芝生に穴をあけることなく牽引を提供し、該隆起物は、該隆起物の間の間隔が該芝生の破片で詰まるのを防ぐのに十分な分離距離の間隔をあけて配置されている運動靴であって、該隆起物は、0.0625インチと0.125インチ(1.5875mmと3.175mm)との間の高さを有し、該隆起物の密度は1平方センチメートル当たり、約0.47〜3.88個であり、前記複数の隆起物が、パッド厚さを有する少なくとも1つのパッドの表面に装着され、該パッドおよび前記複数の隆起物が、弾性ポリマー材料から一体に作られており、(a)前記裏の有意の領域および(b)前記踵の有意の領域の前記少なくとも1つが凹所であり、前記少なくとも1つのパッドが、該少なくとも1つの凹所領域に剥離可能な留め具を用いて、装着されている、運動靴。」
訂正事項2
特許請求の範囲の請求項18を、下記のとおりに訂正する。
「【請求項18】 芝生表面での牽引を提供するための運動靴であって、
該運動靴は、その実質的な領域に第1の凹所を有する裏、その実質的な領域に第2の凹所を有する踵、第1のパッド表面および該第1のパッド表面から伸びている複数の隆起物を有する第1のパッド、および、第2のパッド表面および該第2のパッド表面から伸びている複数の隆起物を有する第2のパッドを有し、該第1のパッドが該第1の凹所に装着され、該第2のパッドが該第2の凹所に装着され、該隆起物のそれぞれは、該芝生の草の葉に係合するのに十分な高さを有し、実質的に、該芝生に穴をあけることなく牽引を提供し、かつ、該隆起物は、該隆起物の間の間隔が該芝生の破片で詰まるのを防ぐのに十分な分離距離の間隔をあけて配置されている運動靴であって、該隆起物は、0.0625インチと0.125インチ(1.5875mmと3.175mm)との間の高さを有し、該隆起物の密度は1平方センチメートル当たり、約0.47〜3.88個であり、前記パッドおよび前記複数の隆起物が、弾性ポリマー材料から一体に作られており、前記パッドが、該凹所領域に剥離可能な留め具を用いて、装着されている、運動靴。」
訂正事項3
特許請求の範囲の請求項34を、下記のとおりに訂正する。
「【請求項34】 芝生表面での牽引を提供するための運動靴と共に使用される牽引挿入具であって、該運動靴は裏および踵を有し、その実質的な領域に凹所を有する該裏と該踵のうちの少なくとも1つにおいて、該牽引挿入具は、パッド表面および該パッド表面から伸びている複数の隆起物を有するパッドと、該パッドを該凹所に装着するためのパッド取付手段とを有し、該隆起物のそれぞれは、該芝生の草の葉に係合するのに十分な高さを有し、実質的に、該芝生に穴をあけることなく牽引を提供し、該隆起物は、該隆起物の間の間隔が該芝生の破片で詰まるのを防ぐのに十分な分離距離の間隔をあけて配置されている牽引挿入具であって、該隆起物は、0.0625インチと0.125インチ(1.5875mmと3.175mm)との間の高さを有し、該隆起物の密度は1平方センチメートル当たり、約0.47〜3.88個であり、パッドおよび前記複数の隆起物が、弾性ポリマー材料から一体に作られており、前記パッドが、該少なくとも1つの凹所領域に剥離可能なパッド取付手段を用いて、装着されている、牽引挿入具。」
訂正事項4
特許請求の範囲の請求項51を、下記のとおりに訂正する。
「【請求項51】 芝生表面での牽引を提供するための運動靴であって、該運動靴は、(A)着脱可能なすべり止めの取付けのための複数の裏取付手段を有する裏、および(B)複数の着脱可能なすべり止めを有し、該着脱可能なすべり止めのそれぞれは、(a)上面および対向する下面を有するフランジ、(b)該すべり止めを該靴の該裏の該裏取付手段の1つに着脱可能に取り付けるための、該フランジの該上面からから伸びているフランジ取付手段、および(c)該フランジの該対向する下面に複数の隆起物を有し、該隆起物のそれぞれは、該芝生の草の葉に係合するのに十分な高さを有し、実質的に、該芝生に穴をあけることなく牽引を提供し、該隆起物は、該隆起物の間の間隔が該芝生の破片で詰まるのを防ぐのに十分な分離距離の間隔をあけて配置されている運動靴であって、該隆起物は、0.0625インチと0.125インチ(1.5875mmと3.175mm)との間の高さを有し、該隆起物の密度は1平方センチメートル当たり、約0.47〜3.88個であり、前記複数の隆起物が、弾性ポリマー材料から作られている、運動靴。」
訂正事項5
特許請求の範囲の請求項67を、下記のとおりに訂正する。
「【請求項67】 芝生表面での牽引を提供するための運動靴と共に使用する着脱可能なすべり止めであって、該運動靴は、裏を有し、該裏は、着脱可能なすべり止めの取付けのための複数の裏取付手段を有し、該着脱可能なすべり止めは、(a)上面および対向する下面を有するフランジ、(b)該すべり止めを該靴の該裏の該裏取付手段の1つに着脱可能に取り付けるための、該フランジの該上面から伸びているフランジ取付手段、および(c)該フランジの該対向する下面に複数の隆起物を有し、該隆起物のそれぞれは、該芝生の草の葉に係合するのに十分な高さを有し、実質的に、該芝生に穴をあけることなく牽引を提供し、該隆起物は、該隆起物の間の間隔が該芝生の破
片で詰まるのを防ぐのに十分な分離距離の間隔をあけて配置されている、着脱可能なすべり止めであって、該隆起物は、0.0 625インチと0.125インチ(1.5875mmと3.175mm)との間の高さを有し、該隆起物の密度は1平方センチメートル当たり、約0.47〜3.88個であり、該複数の隆起物が、弾性ポリマー材料から一体に作られている、すべり止め。」
訂正事項6
特許請求の範囲の請求項7、24、40、57および73を、削除する。
この訂正に伴って、以下項数を繰り上げ「1〜77」と訂正する。
(クレーム対応表参照)
特許時のクレーム 訂正後のクレーム
クレーム8〜23 クレーム7〜22
クレーム25〜39 クレーム23〜37
クレーム41〜56 クレーム38〜53
クレーム58〜72 クレーム54〜68
クレーム74〜82 クレーム69〜77
(2)訂正の目的の適否、新規事項の有無、及び特許請求の範囲の拡張・変 更の存否
上記訂正事項1、2、3、5は、「1平方センチメートル当たり、せいぜい3.88個であり」を、「1平方センチメートル当たり、約0.47〜3.88個であり」としたものであり、隆起物の密度に関する構成を限定するものであって、特許請求の範囲の減縮を目的としたものである。
上記訂正事項4は、「(a)着脱可能なすべり止めの取付けのための複数の裏取付手段を有する裏、および(b)の」を「(A)着脱可能なすべり止めの取付けのための複数の裏取付手段を有する裏、および(B)」と訂正するとともに、「1平方センチメートル当たり、せいぜい3.88個であり」を、「1平方センチメートル当たり、約0.47〜3.88個であり」としたものであって、文章構成の整合を図るとともに、隆起物の密度に関する構成を限定するものであって、明瞭でない記載の釈明及び特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
上記訂正事項6は、請求項を削除するとともに、これにともなって不明瞭
となった記載を訂正するものであり、特許請求の範囲の減縮、及び明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。
そして、上記訂正事項1ないし6は、いずれも新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。
(3)むすび
以上のとおりであるから、上記訂正は、特許法第120条の4第2項及び同条第3項において準用する特許法第126条第2項から第4項までの規定に適合するので、当該訂正を認める。
3.特許異議の申立ての概要
(1)申立人中尾浩史は、下記の甲第1〜5号証を提示し、請求項51、
55、57〜61、63、65〜67、71、73〜77、79、81、82に係る発明は、甲第1号証記載の発明と同一であり、請求項1〜82に係る発明は、甲第1〜5号証に記載の発明から当業者が容易に発明をすることができたものであり、請求項1、18、34、51及び67に係る発明は、明確に記載されていないから、また、発明の詳細な説明中の記載では、当業者が容易に実施できる程度に記載されていないから、さらには、平成11年11月26日付けの手続補正により、出願当初の明細書又は図面に記載のない新規事項が追加されたから、本件特許発明は、特許法第29条第1項第3号、同第29条第2項、同第36条第4項、第6項、及び同第17条の2第3項の規定に違反して特許されたものであり、取り消すべきである旨主張している。
甲第1号証:米国特許第3583082号明細書
甲第2号証:特公平6-104081号公報
甲第3号証:米国特許第4014114号明細書
甲第4号証:実願平5-45899号(実開平7-11907号)のCD- ROM
甲第5号証:岩田敬治、プラスチック材料講座[2]ポリウレタン樹脂 、昭和46年7月30日日刊工業新聞社発行、p133- 137
(2)申立人マクネイル・エンジニアリング・カンパニー・インクは、
請求項1〜82に係る発明は、平成11年11月26日付けの手続補正により、出願当初の明細書又は図面に記載のない新規事項が追加されたものであるから、請求項1〜82に係る特許は、特許法第17条の2第3項の規定に違反してなされたものであり、取り消すべきである旨主張している。
(3)申立人菊池公明は、下記の甲第1〜5号証を提示し、請求項51〜82に係る発明は、甲第1号証又は甲第2号証に記載された発明と同一であり、請求項51〜82に係る発明は、甲第1〜3号証に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであり、本件特許は、平成11年11月26日付け手続補正により、新規事項を追加するものであり、さらに、発明の詳細な説明に記載のない事項が特許請求の範囲に記載されているから、請求項51〜82に係る発明は、特許法第29条第1項第3号、同第29条第2項に該当し、同第17条の2第3項の規定に違反し、同第36条第6項の規定に違反して特許されたものであるから、取り消すべきである旨主張している。
甲第1号証:米国特許第3583082号明細書
甲第2号証:特公平6-104081号公報
甲第3号証:特開平5-199909号公報
甲第4号証:特開平9-187307号公報
甲第5号証:特許第3038157号公報
4.特許異議の申立てについての判断
(1)本件発明
上記「2.訂正の適否」に記載したように、平成13年6月15日付けの訂正請求は認められることから、本件の請求項1ないし77に係る発明(以下、「本件発明1ないし77」という。)は、訂正明細書の特許請求の範囲の請求項1ないし77に記載された事項により特定されるとおりのものである。
(2)特許法第17条の2第3項違反について
(イ)本件出願の願書に添付した明細書については、平成11年11月26日付けの手続補正により、特許請求の範囲の請求項1ないし82において、「該隆起物は、0.0625インチと0.125インチ(1.5875mmと3.175mm)との間の高さを有し、」との技術事項を追加することを含む補正がなされている。
(ロ)一方、本件の願書に最初に添付した明細書又は図面(以下、「当初明細書」という。)には、上記「該隆起物は、0.0625インチと0.125インチ(1.5875mmと3.175mm)との間の高さを有し、」との記載はない。
そして、隆起物の高さに関連する記載として、
1)特許請求の範囲においては、「前記分離距離が、前記高さの約2倍と約4倍との間である、」(【請求項2】、【請求項25】、【請求項43】、【請求項61】、【請求項77】)、「前記高さが、約0.08インチ(約2.0mm)である」(【請求項3】、【請求項26】、【請求項44】、【請求項62】、【請求項78】)、
2)発明の詳細な説明においては、「好適には、前記分離距離が、前記高さの約2倍と約4倍との間である。」(段落番号【0017】)、「好適には、前記高さが、約0.08インチ(約2.0mm)である。」(段落番号【0018】)、「小型のスパイクが、各小型スパイクの高さの約2倍から約4倍の距離を有するべきであるということがわかった。この高さは、地面を貫通しないで、牽引を達成するための草の葉との係合を可能にするように選択される。ある好適な実施態様において、各小型スパイクの高さは、約0.08インチ(約2.0mm)であり、小型スパイクの間の間隔は、約0.25インチ(約6.35mm)である。」(段落番号【0043】)、「小型スパイク13の間隔は、好適には、小型スパイク13が、その間隔が詰まらないように十分に離れているように選択される。好適には、小型スパイク13の距離は、小型スパイク13の高さの約2から約4倍である。より好適には、小型スパイク13の高さの約3倍である。従って、約0.08インチ(約2.0mm)の高さを有する小型スパイク13では、小型スパイク13の間の距離は、好適には、約0.25インチ(約6.35mm)ということになる。」(段落番号【0059】)との記載が見られる。
これらの記載からわかるとおり、隆起物の分離距離を、高さに関連付けて記載されたものは見られるが、高さそのものについては、好適な例として、約0.08インチ(約2.0mm)であることが示されているだけである。
この記載から、隆起物の高さが、0.0625インチと0.125インチ(1.5875mmと3.175mm)との間にあると直接的且つ一義的に導き出すことはできず、「隆起物は、0.0625インチと0.125インチ(1.5875mmと3.175mm)との間の高さを有し」との技術的事項は、当初明細書に記載された事項の範囲内にあったものということはできない。
なお、特許権者は、平成13年6月15日付けの特許異議意見書において、段落番号【0016】の記載、上記段落番号【0017】の記載、「好適には、前記分離距離が、約0.25インチ(約6.35mm)である。」(段落番号【0019】)の記載から、隆起物の高さが、0.25インチの2
分の1と4分の1との間の高さである0.0625インチと0.125インチとの間であることが、直接的かつ一義的に導き出せる旨主張している。また、「スパイクの高さは、スパイクの間隔の好ましくは1/4〜1/2倍であるということは直接的かつ一義的に導かれる」旨主張している(特許異議意見書第3頁〜第4頁(3)「補正事項について」)。
しかし、既にみたとおり、隆起物(スパイク)の間隔である分離距離について述べた記載は示されているが、隆起物の高さを分離距離を用いて述べたものは示されていない。してみると、隆起物の高さを、隆起物の間隔から逆算して規定することを導き出すことが直接的かつ一義的にできるとはいえない。
よって、上記主張は、採用できない。
5.むすび
以上のとおりであるから、他の要件について検討するまでもなく、本件発明についての特許は、特許法第17条の2第3項の要件を満たしていないものであって、同法第113条第1項第1号に該当し、取り消されるべきものである。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
芝生上での使用のための運動靴牽引システム
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】 芝生表面での牽引を提供するための運動靴であって、
該運動靴は、裏、踵、ならびに(a)該裏の有意の領域および(b)該踵の有意の領域の少なくとも1つから伸びている複数の隆起物を有し、該隆起物のそれぞれは、該芝生の草の葉に係合するのに十分な高さを有し、実質的に、該芝生に穴をあけることなく牽引を提供し、該隆起物は、該隆起物の間の間隔が該芝生の破片で詰まるのを防ぐのに十分な分離距離の間隔をあけて配置されている運動靴であって、
該隆起物は、0.0625インチと0.125インチ(1.5875mmと3.175mm)との間の高さを有し、該隆起物の密度は1平方センチメートル当たり、約0.47〜3.88個であり、
前記複数の隆起物が、パッド厚さを有する少なくとも1つのパッドの表面に装着され、該パッドおよび前記複数の隆起物が、弾性ポリマー材料から一体に作られており、
(a)前記裏の有意の領域および(b)前記踵の有意の領域の前記少なくとも1つが凹所であり、
前記少なくとも1つのパッドが、該少なくとも1つの凹所領域に剥離可能な留め具を用いて、装着されている、運動靴。
【請求項2】 前記分離距離が、前記高さの約2倍と約4倍との間である、請求項1に記載の運動靴。
【請求項3】 前記高さが、約0.08インチ(約2.0mm)である請求項2に記載の運動靴。
【請求項4】 前記分離距離が、約0.25インチ(約6.35mm)である請求項3に記載の運動靴。
【請求項5】 前記高さが、約0.08インチ(約2.0mm)である請求項1に記載の運動靴。
【請求項6】 前記分離距離が、約0.25インチ(約6.35mm)である請求項5に記載の運動靴。
【請求項7】 1平方インチ当たり約7と約25との間の数の前記隆起物(1平方センチメートル当たり約1.09と約3.88との間の数の該隆起物)を有する、請求項1に記載の運動靴。
【請求項8】 1平方インチ当たり約17個の前記隆起物(1平方センチメートル当たり約2.64個の該隆起物)を有する、請求項7に記載の運動靴。
【請求項9】 前記隆起物のそれぞれが、該隆起物が隆起している前記裏および前記踵のうちの1つにおいて、前記高さに実質的に等しい幅を有する、請求項1に記載の運動靴。
【請求項10】 前記隆起物のそれぞれが、幅を有し、該幅が、該隆起物が隆起している前記裏および前記踵のうちの1つから距離が離れるにつれて減少する、請求項1に記載の運動靴。
【請求項11】 前記隆起物のそれぞれが、切頭円錐の形状を有している、請求項10に記載の運動靴。
【請求項12】 前記弾性ポリマー材料が、弾性ポリウレタンである、請求項1に記載の運動靴。
【請求項13】 前記少なくとも1つの凹所領域が、深さを有し、かつ、
前記少なくとも1つのパッドが該少なくとも1つの凹所領域に装着されているとき、該各少なくとも1つのパッドの該パッド表面が、前記裏および前記踵の1つと、実質的に、同一平面上にあるように、該深さが選択される、請求項1に記載の運動靴。
【請求項14】 前記剥離可能な留め具が、ホックとループ型留め具であり、該ホックとループ型留め具のホック部分が、前記パッドおよび前記凹所領域のうちの1つに装着され、
該ホックとループ型留め具のループ部分が、該パッドおよび該凹所領域のうちのもう1つに装着され、かつ、
該凹所領域の深さが、留められたときの該ホック部分および該ループ部分ならびに該パッドの厚さの合計の高さに実質的に等しく、これにより、該パッド表面が、前記裏と前記踵のうちの1つと実質的に同一平面上にある、請求項1に記載の運動靴。
【請求項15】 前記剥離可能な留め具が、粘着剤である、請求項1に記載の運動靴。
【請求項16】 前記剥離可能な留め具が、ホックとループ型留め具である、請求項1に記載の運動靴。
【請求項17】 芝生表面での牽引を提供するための運動靴であって、
該運動靴は、
その実質的な領域に第1の凹所を有する裏、
その実質的な領域に第2の凹所を有する踵、
第1のパッド表面および該第1のパッド表面から伸びている複数の隆起物を有する第1のパッド、および、
第2のパッド表面および該第2のパッド表面から伸びている複数の隆起物を有する第2のパッドを有し、
該第1のパッドが該第1の凹所に装着され、
該第2のパッドが該第2の凹所に装着され、
該隆起物のそれぞれは、該芝生の草の葉に係合するのに十分な高さを有し、実質的に、該芝生に穴をあけることなく牽引を提供し、かつ、
該隆起物は、該隆起物の間の間隔が該芝生の破片で詰まるのを防ぐのに十分な分離距離の間隔をあけて配置されている運動靴であって、
該隆起物は、0.0625インチと0.125インチ(1.5875mmと3.175mm)との間の高さを有し、該隆起物の密度は1平方センチメートル当たり、約0.47〜3.88個であり、
前記パッドおよび前記複数の隆起物が、弾性ポリマー材料から一体に作られており、
前記パッドが、該凹所領域に剥離可能な留め具を用いて、装着されている、運動靴。
【請求項18】 前記分離距離が、前記高さの約2倍と約4倍との間である、請求項17に記載の運動靴。
【請求項19】 前記高さが、約0.08インチ(約2.0mm)である請求項18に記載の運動靴。
【請求項20】 前記分離距離が、約0.25インチ(約6.35mm)である請求項19に記載の運動靴。
【請求項21】 前記高さが、約0.08インチ(約2.0mm)である請求項17に記載の運動靴。
【請求項22】 前記分離距離が、約0.25インチ(約6.35mm)である請求項21に記載の運動靴。
【請求項23】 前記パッドのそれぞれが、1平方インチ当たり約7と約25との間の数の前記隆起物(1平方センチメートル当たり約1.09と約3.88との間の数の該隆起物)を有する、請求項17に記載の運動靴。
【請求項24】 前記パッドのそれぞれが、1平方インチ当たり約17個の前記隆起物(1平方センチメートル当たり約2.64個の該隆起物)を有する、請求項23に記載の運動靴。
【請求項25】 前記隆起物のそれぞれが、該隆起物が隆起している前記裏および前記踵のうちの1つにおいて、前記高さに実質的に等しい幅を有する、請求項17に記載の運動靴。
【請求項26】 前記隆起物のそれぞれが、幅を有し、該幅が、該隆起物が隆起している前記裏および前記踵のうちの1つから距離が離れるにつれて減少する、請求項17に記載の運動靴。
【請求項27】 前記隆起物のそれぞれが、切頭円錐の形状を有している、請求項26に記載の運動靴。
【請求項28】 前記弾性ポリマー材料が、弾性ポリウレタンである、請求項17に記載の運動靴。
【請求項29】 前記第1と第2の凹所のそれぞれが、深さを有し、
前記第1のパッドが、該第1の凹所に装着されるとき、該第1のパッドのパッド表面が、前記裏と実質的に同一平面上にあり、前記第2のパッドが、該第2の凹所に装着されるとき、該第2のパッドのパッド表面が、前記踵と実質的に同一平面上にある、請求項17に記載の運動靴。
【請求項30】 前記第1および第2のパッドのそれぞれ、ならびに前記第1および第2の凹所のそれぞれ1つにおいて、
前記剥離可能な留め具が、ホックとループ型留め具であり、
該ホックとループ型留め具のホック部分が、該パッドおよび該凹所のうちの1つに装着され、
該ホックとループ型留め具のループ部分が、該パッドおよび該凹所のうちのもう1つに装着され、かつ
該凹所の深さが、留められたときの該ホック部分および該ループ部分ならびに該パッドの厚さの合計の高さに実質的に等しく、これにより、該パッド表面が、前記裏と前記踵のうちのそれぞれ1つと実質的に同一平面上にある、請求項17に記載の運動靴。
【請求項31】 前記剥離可能な留め具が、粘着剤である、請求項17に記載の運動靴。
【請求項32】 芝生表面での牽引を提供するための運動靴と共に使用される牽引挿入具であって、
該運動靴は裏および踵を有し、その実質的な領域に凹所を有する該裏と該踵のうちの少なくとも1つにおいて、該牽引挿入具は、
パッド表面および該パッド表面から伸びている複数の隆起物を有するパッドと、
該パッドを該凹所に装着するためのパッド取付手段とを有し、
該隆起物のそれぞれは、該芝生の草の葉に係合するのに十分な高さを有し、実質的に、該芝生に穴をあけることなく牽引を提供し、
該隆起物は、該隆起物の間の間隔が該芝生の破片で詰まるのを防ぐのに十分な分離距離の間隔をあけて配置されている牽引挿入具であって、
該隆起物は、0.0625インチと0.125インチ(1.5875mmと3.175mm)との間の高さを有し、該隆起物の密度は1平方センチメートル当たり、約0.47〜3.88個であり、
パッドおよび前記複数の隆起物が、弾性ポリマー材料から一体に作られており、
前記パッドが、該少なくとも1つの凹所領域に剥離可能なパッド取付手段を用いて、装着されている、牽引挿入具。
【請求項33】 前記分離距離が、前記高さの約2倍と約4倍との間である、請求項32に記載の牽引挿入具。
【請求項34】 前記高さが、約0.08インチ(約2.0mm)である請求項33に記載の牽引挿入具。
【請求項35】 前記分離距離が、約0.25インチ(約6.35mm)である請求項34に記載の牽引挿入具。
【請求項36】 前記高さが、約0.08インチ(約2.0mm)である請求項32に記載の牽引挿入具。
【請求項37】 前記分離距離が、約0.25インチ(約6.35mm)である請求項36に記載の牽引挿入具。
【請求項38】 1平方インチ当たり約7と約25との間の数の前記隆起物(1平方センチメートル当たり約1.09と約3.88との間の数の該隆起物)を有する、請求項32に記載の牽引挿入具。
【請求項39】 1平方インチ当たり約17個の前記隆起物(1平方センチメートル当たり約2.64個の該隆起物)を有する、請求項38に記載の牽引挿入具。
【請求項40】 前記隆起物のそれぞれが、前記パッドにおいて、前記高さに実質的に等しい幅を有する、請求項32に記載の牽引挿入具。
【請求項41】 前記隆起物のそれぞれが、幅を有し、該幅が、前記パッドから距離が離れるにつれて減少する、請求項32に記載の牽引挿入具。
【請求項42】 前記隆起物のそれぞれが、切頭円錐の形状を有している、請求項41に記載の牽引挿入具。
【請求項43】 前記弾性ポリマー材料が、弾性ポリウレタンである、請求項32に記載の牽引挿入具。
【請求項44】 前記凹所が深さを有し、かつ、
該凹所が前記裏にあって、前記挿入具が該凹所に装着されているとき、前記パッド表面が、実質的に、該裏と同一平面上にあり、該凹所が前記踵にあって、該挿入具が該凹所に装着されているとき、該パッド表面が、実質的に、該踵と同一平面上にある、請求項32に記載の牽引挿入具。
【請求項45】 前記パッド取付手段が、前記挿入具を前記凹所に取り付けるための剥離可能な留め具を含む、請求項32に記載の牽引挿入具。
【請求項46】 前記剥離可能な留め具が、ホックとループ型留め具であり、
該ホックとループ型留め具のホック部分が、前記挿入具および前記凹所のうちの1つに装着され、
該ホックとループ型留め具のループ部分が、該挿入具および該凹所のうちのもう1つに装着され、かつ、
該凹所の深さが、留められたときの該ホック部分および該ループ部分ならびに該パッドの厚さの合計の高さに実質的に等しく、これにより、該パッド表面が、前記裏と前記踵のそれぞれと実質的に同一平面上にある、請求項45に記載の牽引挿入具。
【請求項47】 前記剥離可能な留め具が、粘着剤である、請求項32に記載の牽引挿入具。
【請求項48】 芝生表面での牽引を提供するための運動靴であって、該運動靴は、(A)着脱可能なすべり止めの取付けのための複数の裏取付手段を有する裏、および(B)複数の着脱可能なすべり止めを有し、該着脱可能なすべり止めのそれぞれは、
(a)上面および対向する下面を有するフランジ、
(b)該すべり止めを該靴の該裏の該裏取付手段の1つに着脱可能に取り付けるための、該フランジの該上面からから伸びているフランジ取付手段、および
(c)該フランジの該対向する下面に複数の隆起物を有し、該隆起物のそれぞれは、該芝生の草の葉に係合するのに十分な高さを有し、実質的に、該芝生に穴をあけることなく牽引を提供し、該隆起物は、該隆起物の間の間隔が該芝生の破片で詰まるのを防ぐのに十分な分離距離の間隔をあけて配置されている運動靴であって、
該隆起物は、0.0625インチと0.125インチ(1.5875mmと3.175mm)との間の高さを有し、該隆起物の密度は1平方センチメートル当たり、約0.47〜3.88個であり、
前記複数の隆起物が、弾性ポリマー材料から作られている、運動靴。
【請求項49】 前記分離距離が、前記高さの約2倍と約4倍との間である、請求項48に記載の運動靴。
【請求項50】 前記高さが、約0.08インチ(約2.0mm)である請求項49に記載の運動靴。
【請求項51】 前記分離距離が、約0.25インチ(約6.35mm)である請求項50に記載の運動靴。
【請求項52】 前記高さが、約0.08インチ(約2.0mm)である請求項48に記載の運動靴。
【請求項53】 前記分離距離が、約0.25インチ(約6.35mm)である請求項52に記載の運動靴。
【請求項54】 前記着脱可能なすべり止めのそれぞれが、1平方インチ当たり約7と約25との間の数の前記隆起物(1平方センチメートル当たり約1.09と約3.88との間の数の該隆起物)を有する、請求項48に記載の運動靴。
【請求項55】 前記着脱可能なすべり止めのそれぞれが、1平方インチ当たり約17個の前記隆起物(1平方センチメートル当たり約2.64個の該隆起物)を有する、請求項54に記載の運動靴。
【請求項56】 前記隆起物のそれぞれが、前記フランジにおいて、前記高さに実質的に等しい幅を有する、請求項48に記載の運動靴。
【請求項57】 前記隆起物のそれぞれが、幅を有し、該幅が、前記フランジから距離が離れるにつれて減少する、請求項48に記載の運動靴。
【請求項58】 前記隆起物のそれぞれが、切頭円錐の形状を有している、請求項57に記載の運動靴。
【請求項59】 前記フランジおよび前記複数の隆起物が、弾性ポリマー材料から作られている、請求項48に記載の運動靴。
【請求項60】 前記弾性ポリマー材料が、弾性ポリウレタンである、請求項59に記載の運動靴。
【請求項61】 前記裏取付手段のそれぞれが、ネジ溝ソケットを有し、かつ、
前記フランジ取付手段が、ネジシャフトを有する、請求項48に記載の運動靴。
【請求項62】 前記フランジが、フランジ厚さを有し、かつ、
該フランジ厚さが、せいぜい前記高さの半分である、請求項48に記載の運動靴。
【請求項63】 芝生表面での牽引を提供するための運動靴と共に使用する着脱可能なすべり止めであって、
該運動靴は、裏を有し、該裏は、着脱可能なすべり止めの取付けのための複数の裏取付手段を有し、該着脱可能なすべり止めは、
(a)上面および対向する下面を有するフランジ、
(b)該すべり止めを該靴の該裏の該裏取付手段の1つに着脱可能に取り付けるための、該フランジの該上面から伸びているフランジ取付手段、および
(c)該フランジの該対向する下面に複数の隆起物を有し、該隆起物のそれぞれは、該芝生の草の葉に係合するのに十分な高さを有し、実質的に、該芝生に穴をあけることなく牽引を提供し、該隆起物は、該隆起物の間の間隔が該芝生の破片で詰まるのを防ぐのに十分な分離距離の間隔をあけて配置されている、着脱可能なすべり止めであって、
該隆起物は、0.0625インチと0.125インチ(1.5875mmと3.175mm)との間の高さを有し、該隆起物の密度は1平方センチメートル当たり、約0.47〜3.88個であり、
該複数の隆起物が、弾性ポリマー材料から一体に作られている、すべり止め。
【請求項64】 前記分離距離が、前記高さの約2倍と約4倍との間である、請求項63に記載の着脱可能なすべり止め。
【請求項65】 前記高さが、約0.08インチ(約2.0mm)である請求項64に記載の着脱可能なすべり止め。
【請求項66】 前記分離距離が、約0.25インチ(約6.35mm)である請求項65に記載の着脱可能なすべり止め。
【請求項67】 前記高さが、約0.08インチ(約2.0mm)である請求項63に記載の着脱可能なすべり止め。
【請求項68】 前記分離距離が、約0.25インチ(約6.35mm)である請求項67に記載の着脱可能なすべり止め。
【請求項69】 1平方インチ当たり約7と約25との間の数の前記隆起物(1平方センチメートル当たり約1.09と約3.88との間の数の該隆起物)を有する、請求項63に記載の着脱可能なすべり止め。
【請求項70】 1平方インチ当たり約17個の前記隆起物(1平方センチメートル当たり約2.64個の該隆起物)を有する、請求項69に記載の着脱可能なすべり止め。
【請求項71】 前記隆起物のそれぞれが、前記フランジにおいて、前記高さに実質的に等しい幅を有する、請求項63に記載の着脱可能なすべり止め。
【請求項72】 前記隆起物のそれぞれが、幅を有し、該幅が、前記フランジから距離が離れるにつれて減少する、請求項63に記載の着脱可能なすべり止め。
【請求項73】 前記隆起物のそれぞれが、切頭円錐の形状を有している、請求項72に記載の着脱可能なすべり止め。
【請求項74】 前記フランジおよび前記複数の隆起物が、弾性ポリマー材料から作られている、請求項63に記載の着脱可能なすべり止め。
【請求項75】 前記弾性ポリマー材料が、弾性ポリウレタンである、請求項74に記載の着脱可能なすべり止め。
【請求項76】 前記裏取付手段のそれぞれが、ネジ溝ソケットを有し、かつ、
前記フランジ取付手段が、ネジシャフトを有する、請求項63に記載の着脱可能なすべり止め。
【請求項77】 前記フランジが、フランジ厚さを有し、かつ、
該フランジ厚さが、せいぜい前記高さの半分である、請求項63に記載の着脱可能なすべり止め。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、芝生上での使用のための運動靴に関し、特に、芝生に悪影響を与えずに、着用者の牽引を向上させる牽引システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
芝生の上での改良された牽引の必要性は周知である。多くの異なるスポーツ、例えば、野球、フットボール、サッカーおよびゴルフなどのための専用靴は、牽引を向上させるための靴裏を備えた構造を有する。以下の本明細書を通して、ゴルフを代表的な例として挙げると、ゴルフ靴に、牽引のための比較的大きな金属のスパイクを備えることが以前から公知であった。
【0003】
それらが使用されているのとほぼ同じくらい以前から、ゴルフのスパイク(および他の芝生上でのスポーツのための運動靴に備わった類似の構造もまた、ゴルフコース(または他の運動場所の表面)の芝生、特に、グリーンに悪影響を与えることが知られている。大きなスパイクが、グリーンの表面、特に、ゴルファーが、多くのゴルファーがするように、足を引きずると、グリーンの表面を引き裂き「スパイクの跡」を残し、慎重に刈り込まれた表面を傷つけ、落下したゴルフボールの軌跡に悪影響を与える。ゴルフでのスパイクの跡は、周知であるので、ゲームのルールは、それらの存在を考慮して適用されてきた(落下する前にスパイクの跡を修復することがルールによって禁じられている)。プレーヤーのボールの落下に影響することに加えて、スパイクの跡は、また、地面整備者にも影響を与える。地面整備者は、多数のスパイク着用ゴルファーによる1日のプレイの後、何時間もかけてゴルフコースの様々なグリーンを修復しなければならない。
【0004】
スパイクの跡が、プレーヤーおよび地面整備者に不快さを与えるだけでなく、伝統的なゴルフ靴のスパイクは、グリーンだけではなく、ゴルフコース中の芝生の状態にも影響する。第1に、スパイクは、かなりの距離まで地面を貫通し、「根頭」として知られている、根の上の草の部分に損傷を与えることがよくある。
【0005】
根頭への損傷は、しばしば、植物を死滅させる。第2に、スパイクは、雑草および草(例えば、Poa annua)を含む望ましくない植物の種を運び、それらの種をグリーンに植え付け、望ましくない植物を成長させる。
【0006】
伝統的な金属のゴルフスパイクは、また、ゴルフのクラブハウスの床表面にも損傷を与えたり、実際、あるクラブハウスの、大理石などの床表面を滑り易くし得る。伝統的な金属のゴルフスパイクは、舗装された戸外の歩道に損傷を与えさえする。
【0007】
伝統的なゴルフスパイクによる問題の1つの公知の解決法が、本願の出願人に譲渡されている、米国特許第5,259,129号、第5,367,793号に記載されている。これらの米国特許は、全体において、ここで参考のために援用されている。これらの特許は、伝統的なスパイクのために設計されたのと同様のゴルフ靴の取付具に取り付けられているゴルフ用のすべり止めを示している。このすべり止めば、好適には、複数の方向において、複数のグリップ力、主に摩擦力を生成ための、ゴルファーの体重を分散する複数のリブを有する、好適には、凸状下面を有するプラスチック材料からなり、芝生に穴をあけることなく、それによって、上記の悪影響を軽減する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の特許のすべり止めば、芝生に損傷を与えることなく牽引を提供するという問題を完全には解決しない。第1に、このすべり止めは、芝生の草の表面、特に、グリーンに窪みを依然として残し、もとに戻すのにかなりの時間を要し得る。第2に、このすべり止めは、伝統的なゴルフスパイクよって提供されるに近い牽引を、すべての表面に提供し得ない。特に、それは、急な坂と同様に湿った芝生表面においてそうである。第3に、それらが製造された材料、およびそれらが靴の裏から隆起しているという事実のために、このすべり止めば、障害物にあうと靴から外れ得る。
【0009】
さらに、上記の特許のすべり止めば、伝統的な金属のゴルフスパイクより、クラブハウスの床および歩道に損傷を与えにくいが、このような損傷を完全には排除せず、かつ、床の表面で依然として滑る得る。
【0010】
芝生に悪影響を与えないが、できるだけ多くの異なる条件下での望ましいレベルの牽引を提供する、ゴルフ靴(および他の芝生でのスポーツ用の靴)における牽引を提供するためのシステムを提供できることが望ましい。
【0011】
それが使用される靴から外れることに抵抗する牽引システムを提供できることが望ましい。
【0012】
さらに、舗道および床に損傷を与えにくい牽引システムを提供できることが望ましい。
【0013】
本発明の目的は、芝生に悪影響を与えないが、できるだけ多くの異なる条件下で望ましいレベルの牽引を提供する、ゴルフ靴(および他の芝生でのスポーツ用の靴)における牽引を提供するためのシステムを提供することである。
【0014】
また、本発明の目的は、それが使用される靴から外れることに抵抗する牽引システムを提供することである。
【0015】
さらに、本発明の目的は、舗道および床に損傷を与えにくい牽引システムを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明による芝生表面での牽引を提供するための運動靴は、裏、踵、ならびに(a)該裏の有意の領域および(b)該踵の有意の領域の少なくとも1つから伸びている複数の隆起物を有する。該隆起物のそれぞれは、該芝生の草の葉に係合するのに十分な高さを有し、実質的に、該芝生に穴をあけることなく牽引を提供する。該隆起物は、該隆起物の間の間隔が該芝生の破片で詰まるのを防ぐのに十分な分離距離の間隔をあけて配置され、これにより、上記目的が達成される。
【0017】
好適には、前記分離距離が、前記高さの約2倍と約4倍との間である。
【0018】
好適には、前記高さが、約0.08インチ(約2.0mm)である。
【0019】
好適には、前記分離距離が、約0.25インチ(約6.35mm)である。
【0020】
好適には、1平方インチ当たり約3と約25との間の数の前記隆起物(1平方センチメートル当たり約0.47と約3.88との間の数の該隆起物)を有する。
【0021】
好適には、1平方インチ当たり約7と約25との間の数の前記隆起物(1平方センチメートル当たり約1.09と約3.88との間の数の該隆起物)を有する。
【0022】
好適には、1平方インチ当たり約17個の前記隆起物(1平方センチメートル当たり約2.64個の該隆起物)を有する。
【0023】
好適には、前記隆起物のそれぞれが、該隆起物が隆起している前記裏および前記踵のうちの1つにおいて、前記高さに実質的に等しい幅を有する。
【0024】
好適には、前記隆起物のそれぞれが、幅を有し、該幅が、該隆起物が隆起している前記裏および前記踵のうちの1つから距離が離れるにつれて減少する。
【0025】
好適には、前記隆起物のそれぞれが、切頭円錐の形状を有している。
【0026】
好適には、前記複数の隆起物が、弾性ポリマー材料から作られている。
【0027】
好適には、前記弾性ポリマー材料が、弾性ポリウレタンである。
【0028】
好適には、前記複数の隆起物が、パッド厚さを有する少なくとも1つのパッドの表面に装着され、該少なくとも1つのパッドが前記裏および前記踵の1つの装着されている。
【0029】
好適には、(a)前記裏の有意の領域および(b)前記踵の有意の領域の前記少なくとも1つが凹所であり、前記少なくとも1つのパッドが、該少なくとも1つの凹所領域に装着されている。
【0030】
好適には、前記少なくとも1つの凹所領域が、深さを有し、かつ、前記少なくとも1つのパッドが該少なくとも1つの凹所領域に装着されているとき、該各少なくとも1つのパッドの該パッド表面が、前記裏および前記踵の1つと、実質的に、同一平面上にあるように、該深さが選択される。
【0031】
好適には、前記少なくとも1つのパッドが、剥離可能な留め具を用いて、前記少なくとも1つの凹所領域に装着される。
【0032】
好適には、前記剥離可能な留め具が、ホックとループ型留め具であり、該ホックとループ型留め具のホック部分が、前記パッドおよび前記凹所領域のうちの1つに装着され、該ホックとループ型留め具のループ部分が、該パッドおよび該凹所領域のうちのもう1つに装着され、かつ、該凹所領域の深さが、留められたときの該ホック部分および該ループ部分ならびに該パッドの厚さの合計の高さに実質的に等しく、これにより、該パッド表面が、前記裏と前記踵のうちの1つと実一質的に同一平面上にある。
【0033】
好適には、前記剥離可能な留め具が、粘着剤である。
【0034】
好適には、前記パッドが、剥離可能な留め具を用いて、前記裏および前記踵のうちの1つに装着される。
【0035】
好適には、前記剥離可能な留め具が、ホックとループ型留め具である。
【0036】
本発明の別の局面による、芝生表面での牽引を提供するための運動靴は、その実質的な領域に第1の凹所を有する裏、その実質的な領域に第2の凹所を有する踵、第1のパッド表面および該第1のパッド表面から伸びている複数の隆起物を有する第1のパッド、および、第2のパッド表面および該第2のパッド表面から伸びている複数の隆起物を有する第2のパッドを有する。該第1のパッドが該第1の凹所に装着され、該第2のパッドが該第2の凹所に装着され、該隆起物のそれぞれは、該芝生の草の葉に係合するのに十分な高さを有し、実質的に、該芝生に穴をあけることなく牽引を提供し、かつ、該隆起物は、該隆起物の間の間隔が該芝生の破片で詰まるのを防ぐのに十分な分離距離の間隔をあけて配置されることによって、上記目的が達成される。
【0037】
本発明の別の局面による、芝生表面での牽引を提供するための運動靴と共に使用される牽引挿入具において、該運動靴は裏および踵を有し、その実質的な領域に凹所を有する該裏と該踵のうちの少なくとも1つにおいて、該牽引挿入具は、パッド表面および該パッド表面から伸びている複数の隆起物を有するパッドと、該パッドを該凹所に装着するためのパッド取付手段とを有し、該隆起物のそれぞれは、該芝生の草の葉に係合するのに十分な高さを有し、実質的に、該芝生に穴をあけることなく牽引を提供し、該隆起物は、該隆起物の間の間隔が該芝生の破片で詰まるのを防ぐのに十分な分離距離の間隔をあけて配置され、これにより、上記目的が達成される。
【0038】
本発明の別の局面による芝生表面での牽引を提供するための運動靴は、(a)着脱可能なすべり止めの取付けのための複数の裏取付手段を有する裏、および(b)の複数の着脱可能なすべり止めを有し、該着脱可能なすべり止めのそれぞれは、(a)上面および対向する下面を有するフランジ、(b)該すべり止めを該靴の該裏の該裏取付手段の1つに着脱可能に取り付けるための、該フランジの該上面からから伸びているフランジ取付手段、および、(c)該フランジの該対向する下面に複数の隆起物を有し、該隆起物のそれぞれは、該芝生の草の葉に係合するのに十分な高さを有し、実質的に、該芝生に穴をあけることなく牽引を提供し、該隆起物は、該隆起物の間の間隔が該芝生の破片で詰まるのを防ぐのに十分な分離距離の間隔をあけて配置され、これにより、上記目的が達成される。
【0039】
本発明の別の局面による、芝生表面での牽引を提供するための運動靴と共に使用する着脱可能なすべり止めにおいて、該運動靴は、裏を有し、該裏は、着脱可能なすべり止めの取付けのための複数の裏取付手段を有し、該着脱可能なすべり止めは、(a)上面および対向する下面を有するフランジ、(b)該すべり止めを該靴の該裏の該裏取付手段の1つに着脱可能に取り付けるための、該フランジの該上面からから伸びているフランジ取付手段、および、(c)該フランジの該対向する下面に複数の隆起物を有し、該隆起物のそれぞれは、該芝生の草の葉に係合するのに十分な高さを有し、実質的に、該芝生に穴をあけることなく牽引を提供し、該隆起物は、該隆起物の間の間隔が該芝生の破片で詰まるのを防ぐのに十分な分離距離の間隔をあけて配置され、これにより、上記目的が達成される。
【0040】
「実質的に芝生に穴をあけることなく」とは、隆起物が芝生の草の葉に伸び、それと係合するが、地面を貫通しない、または、たとえ、芝生の表面(短く刈り込んだグリーンなど)のある種類の地面を貫通するとしても、大きな損傷を芝生に与えない、無視できる程度に地面を貫通することを意味する。
【0041】
本発明の、上記および他の目的および利点は、図面を参照して、以下の詳細な説明を考慮すると明らかである。
【0042】
【発明の実施の形態】
本発明によれば、芝生表面での運動競技活動のための牽引は、比較的多くの数の比較的小さな隆起物を有する領域を有する運動靴を提供することによって、提供される。ある実施態様において、例えば、裏および踵の大部分は、比較的多くの数の比較的小さな隆起物を有する。このように、ゴルフ靴の10個または12個の比較的多くの数の金属のゴルフスパイクの代わりに、多くの数(例えば、約35から約200、好適には、約100から約200)の比較的小さな隆起物があり、これは、小型スパイクと呼ばれ得る。本発明の小型スパイクは、芝生表面の草の葉との物理的な相互係合によって牽引を提供するが、しかし、それらは低いので地面を貫通しないか、または、たとえ、貫通するとしても、無視できる程度貫通する。従って、上記の本願の出願人に譲渡された特許に記載のすべり止めより良好な牽引を提供するが、伝統的な大きな金属のスパイクに付随する損傷を起こすことはない。
【0043】
本発明の小型スパイクは、運動靴の裏表面に比較的密集している。しかし、それらが、密集しすぎていると、それらの間の空間が、泥および草の小片で詰まり得、提供された牽引を減少させる。従って、小型スパイクは、目詰まりを回避するために十分な間隔を有していなければならない。さらに、もし、小型スパイクが密集しすぎていると、単一の塊として作用し得、草の葉を機械的に係合することなく、芝生の草の表面に窪みを作り、従って、牽引を提供することがない。小型のスパイクが、各小型スパイクの高さの約2倍から約4倍の距離の間隔を有するべきであるということがわかった。この高さは、地面を貫通しないで、牽引を達成するための草の葉との係合を可能にするように選択される。ある好適な実施態様において、各小型スパイクの高さは、約0.08インチ(約2.0mm)であり、小型スパイクの間の間隔は、約0.25インチ(約6.35mm)である。小型スパイク間の分離を数値化する別の方法は、密度による。約0.08インチ(約2.0mm)の高さの小型スパイクでは、好適には、1平方インチ当たり約3と約25との間の数の小型スパイク(1平方センチメートル当たり約0.47と約3.88との間の数の小型スパイク)が存在し、より好適には、1平方インチ当たり約7と約25との間の数の小型スパイク(1平方センチメートル当たり約1.09と約3.88との間の小型スパイク)が存在する。ゴルフコースでの使用のための特に好適な実施態様において、小型スパイクは、1平方インチ当たり約17個(1平方センチメートル当たり約2.64個)である。いずれの場合においても、小型スパイクは、目詰まりを防止するのに十分に離れているべきである。
【0044】
ゴルフコースの使用のための好適な実施態様において、各小型スパイクは、好適には、約0.08インチ(約2.0mm)の高さを有する。小型スパイクが曲がらないように、柱を十分堅くするために、各小型スパイクの基部の幅は、好適には、およそ小型スパイクの高さと同じである。
【0045】
各小型スパイクの幅は、好適には、高さの方向に変化し、最も好適には、基部から先端部へと連続的に減少する。小型のスパイクの、特に好適な形状は、約0.08インチ(約2.0mm)の基部および高さ、ならびに直径が約0.05インチ(約1.27mm)の平らな円形の先端部を有する切頭円錐である。小型スパイクは、好適には、尖端を有すべきではない。なぜなら、尖った小型スパイクは、尖っていない先端部を有するものより消耗が速い。このために、草の葉を引き裂くのを回避するためだけでなく、着用者が、偶然、小型のスパイクの先端部で、着用者の皮膚または他人の皮膚をかすった時の怪我を回避するために、小型のスパイクが金属から製造されていないことも、絶対ではないが、特に好適である。好適な材料は、弾性ポリマー材料である。特に好適な弾性ポリマー材料は、ポリウレタンである。しかし、かなりの回数の着用に耐えることができるほど十分な磨滅抵抗を有していれば、どんな弾性ポリマー材料も用いられ得る。
【0046】
小型スパイクの好適な構造は、靴の裏および踵に大きな領域を小型スパイクで覆うことである。小型のスパイクは、好適には、裏または踵に直接に成形されない。なぜなら、それらは、好適には、それらが設計された目的の運動イベントの少なくとも数回(例えば、ゴルフの数ラウンド)に使用されるのに十分な磨滅抵抗を有するべきであるが、それらは、また芝生に損傷を与える程硬くあってはならないからである。従って、それらは、最終的には、磨耗し、交換が必要となる。従って、小型スパイクは、必要に応じて、着用者によって取り外され交換されるように取り付けられるべきである。
【0047】
このような1つの好適なシステムにおいて、靴の裏のほとんどを覆う第1のマットまたはパッド(アーチの部分に小型スパイクを設けることは害ではないし、本発明の原理に反しないが、小型スパイクが、通常、地面に接することがなく、従って、いかなる利点も提供しないアーチの部分を除いて)、および靴の踵のほとんどを覆う第2のマットまたはパッドに、小型のスパイクが設けられる。パッドは、好適には、着脱可能な留め具、特に好適には、ホックとループ型留め具(よくVELCRO(登録商標)と呼ばれている)であり、ホック部分が、好適には、靴に取り付けられ、ループ部分が好適には、取外し可能で交換可能なパッドに取り付けられている。小型のスパイクが磨耗すると、着用者は、単に、ホックとループ型留め具を分離し、パッドを取り外し、新しいパッドを取り付ける。
【0048】
地面の障害物により、パッドの先端部が外れるのを防ぐため、好適には、凹所が、裏および踵に設けられ、好適には、パッドが、凹所に受け入れられる。各凹所の深さは、好適には、マットまたはパッド自体(小型のスパイクを除く)の厚さ、および、ホックとループ型留め具の両方の層の厚さの合計におよそ等しい。これにより、スパイクが隆起しているマットまたはパッドの表面は、裏または踵と同一面上にある。このように、パッドの先端部が障害物に引っかかる可能性はわずかである。このような凹所の設置もまた、パッドの厚さによる芝生の草表面の窪みを実質的になくす。
【0049】
ホックとループ型の留め具の代わりに、強力な感圧性の粘着剤によって、パッドが裏または踵に取り付けられ得る。パッドの交換が必要であるとき、粘着剤が加熱され(例えば、髪用のハンドドライヤーを用いて)、柔軟にすることによって磨耗したパッドが取り外される。新しい粘着剤付きの新しいパッドが、好適には、該粘着剤を覆っているリリースペーパーを有するものが与えられる。着用者は、リリースペーパーを剥がし、粘着剤を露出し、パッドを靴に取り付ける。この粘着剤による取付けは、凹所が裏または踵に設けられていない場合に、特に好適である。なぜなら、ホックとループ型留め具の2層とパッドは、靴から隆起している実質的な厚さになるからである。しかし、粘着剤は、また、たとえ凹所が存在しても用いられ得る。実際、このような粘着剤は、ホックとループ型留め具材料が用いられた場合、それ自体を靴に取り付ける好適な方法である。
【0050】
あるいは、ネジ(靴のタップされた穴の設置が必要になり得る)または差し込みピン型もしくはスナップ型留め具などの着脱可能な留め具(靴に適切な係合構造を有する)などの機械的な取付けによって、パッドが裏または踵に取り付けられ得る。
【0051】
小型のスパイクを運動靴に取り付ける別の好適なシステムは、伝統的なゴルフスパイクまたは上記の本願の出願人に譲渡されている特許に記載のすべり止めと同じ方法で、靴に取り付けられたすべり止めに、小型スパイクを設けることである。本発明の本実施態様によるこのようなすべり止めは、1つの表面から伸びている小型スパイク、および反対の表面から伸びているネジのシャフトを有する円盤状のフランジを有し得、公知のスパイクまたはすべり止めを受け入れるためのネジのソケットを有する、既存の運動靴(特にゴルフ靴)に、特に有用である。すべり止めは、好適には、上記と同様の弾性材料から成形され、金属シャフトが、成形されたフランジに取り付けられ得るが、好適には、ネジシャフトは、残りのすべり止めに沿って成形される。フランジの弾力性により、障害物によって外れないように、すべり止めの抵抗が増加する。すなわち、すべり止めは、外れないで、通常、変形し、それから障害物が通りすぎるとその形状を回復する。
【0052】
すべり止めのフランジは、好適には、できるだけ薄く、芝生の草表面の窪みを最小限に抑える。好適には、フランジは、厚くてもせいぜい小型スパイクの高さの約半分の厚さである。最も好適な実施態様において、小型のスパイクの高さは、約0.08インチ(約2.0mm)、フランジの厚さは、好適には、約0.04インチ(約1.0mm)である。すべり止めが、挿入される凹所を有する運動靴に用いられるときは、フランジの厚さはあまり問題ではない。フランジは、好適には、裏に面している側で凹面であり、すべり止めが裏に対して密着するにつれて平らになり、より良好な密閉を提供し、またすべり止めが緩くならないような張力効果を提供する。
【0053】
以下に、図面を参照して本発明を説明する。
【0054】
図1〜図5は、本発明の第1の好適な実施態様を示し、本発明による小型のスパイク13を備えているそれぞれのパッド11、12が、運動靴10の裏16および踵17にそれぞれの凹所14、15内に取り付けられている。図2および図4に示すように、各パッド11、12は、好適には、一方の側に小型のスパイク13の列、および他方の側に取り付けられているホックとループ型留め具材料のループ部分40の層を有する。各凹所14、15は、好適には、ホックとループ型留め具材料の補完ホック部分41の層と並んでいる。ホック部分41は、好適には、強力な熱および感圧性粘着剤20の層によって、凹所14、15の内面に取り付けられている。ループ部分40は、好適には、同様の粘着層(図示せず)によって、パッド11、12に取り付けられている。
【0055】
ホックとループ型留め具部分を反対にして、凹所14、15にループ部分、およびパッド11、12の裏にホック部分とし得るが、その部分を図示するように配置するのが好ましい。もし、ループ部分が、「永久」部分、すなわち、凹所14、15に取り付けられ、パッドが磨耗すると交換される部分であるなら、最終的にはループが磨耗し、パッドのホック部分は、しっかりした取付けのためのループ部分との十分な係合を達成することができない。ホック部分のほうが耐久性があり、留める力を保持し易いので、「永久」部分として好適である。しかし、どちらの留め具部分40、41を「永久」部分として、凹所14、15内に取り付けたとしても、もし磨耗すると、好適には、粘着層20を加熱し(例えば、髪用のハンドドライヤーを用いて)、粘着剤が十分に柔軟になり、留め具部分40、41が取り外され得る。新しい留め具部分40、41は、好適には、リリースペーパー(図示せず)によって覆われている、内蔵された粘着剤20によって設けられる。使用者は、リリースペーパーを剥がし、新しい留め具40、41を凹所14、15の内部に張り付ける。
【0056】
上記のように、凹所14、15の深さは、好適には、パッド11、12の厚さと2つのホックとループ型留め具部分40、41の合計に実質的に等しいので、小型スパイク13が隆起しているパッド11、12の表面が、図3に示すように、それぞれ、裏16または踵17の表面と実質的に同一平面上にある。従って、本実施態様において、パッド11、12の厚さは重要ではない。
【0057】
小型スパイク13で覆われている裏16および踵17の領域は、図1および図2に示す完全な領域より小さい。覆われていない1つの部分はアーチ30の領域であり、通常、地面に接することがない。しかし、まれではあるが、何らかの牽引を提供するとすると、小型のスパイク13が、所望であれば、アーチ30に設けられ得る。覆われていない可能性のある裏および踵領域の別の部分は、境界部18であり、これは、通常、凹所14、15を規定する。凹所14、15を設ける必要はない。その場合、パッド11、12は、裏16および踵17の先端部まで伸びる。しかし、もし、凹所14、15が設けられないと、パッド11、12が、使用中に損傷を受けたり、外れたりし易い。従って、このような凹所14、15が設けられることが好ましい。
【0058】
上記のように、パッド11、12と同様に小型スパイク13は、好適には、ゴルフの少なくとも数回のラウンドに使用されるのに十分な磨耗抵抗を有する弾性ポリマー材料、特に好適には、ポリウレタンから成形される。小型スパイク13は、地面を貫通することなく、または、ゴルフグリーンの短く刈り込んだ表面などのあまり密度の高くないタイプの芝生では、最小の地面の貫通ですむ、芝生の草の葉と機械的に係合するのに十分な長さである。上記のように、小型のスパイク13の好適な高さ42は、約0.08インチ(約2.0mm)である。また、上記のように、各小型スパイク13の幅は、好適には、高さに沿って変化し、好適には、パッド11、12から離れるに従って、連続的に減少する。小型スパイク13が曲がって、効果がなくなるのを防止するため、各小型スパイク13の基部の幅43は、好適には、高さ42とおよそ同じであるので、幅43もまた、好適には、約0.08インチ(約2.0mm)である。最も好適には、各小型スパイク13は、約0.08インチ(約2.0mm)の基部および高さ、ならびに、約0.05インチ(約1.27mm)の直径44を有する実質的に平らな先端部を有する切頭円錐である。
【0059】
小型スパイク13の間隔は、好適には、小型スパイク13が、その間隔が詰まらないように十分に離れているように選択される。好適には、小型スパイク13の距離は、小型スパイク13の高さの約2から約4倍である。より好適には、小型スパイク13の高さの約3倍である。従って、約0.08インチ(約2.0mm)の高さを有する小型スパイク13では、小型スパイク13の間の距離は、好適には、約0.25インチ(約6.35mm)ということになる。
【0060】
図6に示す第2の好適な実施態様において、パッド11および12は、凹所が設けられていない裏16および踵17のそれぞれの表面に取り付けられる。好適には、パッド11、12は上記の粘着剤20などの感熱、感圧性粘着剤(図示せず)によって取り付けられているので、パッド11、12が磨耗すると、上記のように、粘着剤を加熱することによって取り外され得る。新しいパッド11、12は、好適には、上記のように、リリース層によって覆われている粘着剤によって設けられる。リリース層が取り外され、新しいパッド11、12が張り付けられる。本実施態様において、図示するように、境界部18が維持されている。しかし、本実施態様において、裏16または踵17の先端部にまでパッドの先端部が伸びると、パッド11、12は、より外れ易くなる可能性があるにしても、パッド11、12が、裏16または踵17の先端部にまで伸び得ない理由はない。本実施態様において、パッド11、12の厚さが、第1の好適な実施態様10より、より重要性を有する。なぜなら、本実施態様において、これが、芝生の草表面に窪みを作ることに寄与するからである。従って、本実施態様60において、パッド11、12が、せいぜい小型スパイク13の高さの約半分の厚さを有することが好ましい。その他は、パッド11、12は、第1の好適な実施態様おけるパッド11、12と同一である。従って、本実施態様60の最も好適な形態において、パッド11、12は、約0.04インチ(約1mm)の厚さを有する。
【0061】
本発明の第1の実施態様10または第2の実施態様60のいずれかにおいて、パッド11、12は、あるいは、ネジ(図示せず)によって、それぞれ、裏16または踵17に取り付けられ得る。自己タッピングネジが用いられ得、より好適には、公知の運動靴において、すべり止めまたはスパイクを受け入れるように設けられている、タップされた穴が、裏16または踵17に設けられ得る。同様に、適切なソケットまたはスロットが、裏16または踵17に設けられ、差し込みピン型留め具(図示せず)またはスナップ型留め具(図示せず)などの着脱可能な留め具を用いて、パッド11、12を裏16または踵17に取り付けることも本発明の範囲内である。
【0062】
本発明の第3の好適な実施態様が、図7〜図12に示されている。本実施態様において、靴70は、複数のすべり止め71を有している。各すべり止めは、複数の小型スパイク13を有する。本実施態様は、伝統的なゴルフスパイクのために設計されている靴70に特に適している。このような靴は、典型的に、伝統的なゴルフスパイクのネジシャフトを受け入れるための、複数のネジ溝ソケット90を有している。各すべり止め71は、同様のネジシャフト91を有し、複数の小型のスパイク13を備えているフランジ92に取り付けられている。
【0063】
第1と第2の好適な実施態様と同様に、すべり止め71は、好適には、弾性ポリマー材料、最も好適には、ポリウレタンから製造されている。フランジ92の弾性により、障害物にあった時、変形が可能であり、靴からすべり止めが外れるためのレバーアームとして機能しない。すべり止め71は、変形すると靴の中にとどまる傾向があり、障害物が取り除かれると、もとの形状を取り戻す。
【0064】
小型スパイク13のサイズおよび形状は、好適には、上記の第1および第2の好適な実施態様と同様である。同様に、窪みを最小限にするために、フランジ92の厚さは、好適には、第2の好適な実施態様におけるパッド11、12の厚さと同じである。公知のゴルフ靴の中には、すべり止め71に対して個々の凹所(図示せず)を有するものがあり、このような靴においては、フランジ92の厚さはあまり重要でない。図10に示すように、フランジ92は、裏16または踵17に面している側においてわずかに凹面である。これにより、フランジ92と裏16または踵17との間のより良好な密閉が提供され、破片の侵入を防ぎ、また、すべり止め71が緩くなりソケット91から外れる可能性を軽減するための張力が提供される。
【0065】
第3の好適な実施態様における小型スパイク13の間の間隔もまた、第1および第2の好適な実施態様におけるのと同様である。すなわち、小型スパイク13は、目詰まりを防ぐのに十分に離れているべきである。好適には、小型スパイク13の間隔は、小型スパイク13の高さの約2倍から約4倍、より好適には、小型スパイク13の高さの約3倍であるのがよい。従って、約0.08インチ(約2.0mm)の高さの小型スパイク13では、小型スパイク13の間の間隔は、約0.25インチ(約6.35mm)であるのが好ましい。
【0066】
すべり止め71の小型スパイク13の第1の好適な配置が、図11に示されている。全部で17個の小型スパイク13が、好適には、約0.667平方インチ(約430mm2)の円形の領域に分散している。上記の所望の分離を達成するために、小型スパイク13の間の距離を最大にするように分散する。図示された分散において、フランジ92の先端部の回りに8個の小型スパイク13の外側の輪、第1の輪から内側に間隔をおいて8個の小型スパイクの内側の輪、および1個の中央の小型スパイク13がある。
【0067】
すべり止め71における小型スパイク13の第2の好適な配置が、図12に示されている。全部で14個の小型スパイク13が、好適には、約0.667平方インチ(約430mm2)の円形の領域に分散している。上記の所望の分離を達成するために、小型スパイク13の間の距離を最大にするように分散する。図示された分散において、フランジ92の先端部の回りに8個の小型スパイク13の外側の輪、および第1の輪から内側に間隔をおいて6個の小型スパイクの内側の輪がある。
【0068】
このように、芝生に悪影響を与えないが、できるだけ多くの異なる条件下で所望のレベルの牽引を提供し、それが用いられる靴から外れることに対して抵抗があり、かつ従来の公知のシステムより舗道および床に損傷をあたえることが少ない、ゴルフ靴(および他の芝生でのスポーツ)における牽引を提供するためのシステムが提供されることがわかる。
【0069】
【発明の効果】
上記したように、本発明によると、芝生に悪影響を与えないが、できるだけ多くの異なる条件下での望ましいレベルの牽引を提供する、ゴルフ靴(および他の芝生でのスポーツ用の靴)における牽引を提供するためのシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の第1の好適な実施態様を組み入れた運動靴の下側の、裏および踵を示す平面図。
【図2】
図1の運動靴の、部分分解状態の裏面側斜視図。
【図3】
本発明の第1の好適な実施態様を組み入れた運動靴の側面図。
【図4】
本発明の第1の好適な実施態様によるパッドまたはマットの、本発明による隆起物の詳細を示す要部拡大縦断面図。
【図5】
本発明の第1の好適な実施態様によるパッドまたはマットの、本発明による隆起物の詳細を示す要部拡大平面図。
【図6】
本発明の第2の好適な実施態様を組み入れた運動靴の、図3と類似の側面図。
【図7】
本発明の第3の実施態様を組み入れた運動靴の裏の平面図。
【図8】
図7の運動靴の、図7の8-8線からの側面図。
【図9】
図7および図8の運動靴の分解斜視図。
【図10】
本発明によるすべり止めの好適な実施態様の斜視図。
【図11】
図10のすべり止めの、図10の11-11線からの平面図。
【図12】
本発明によるすべり止めの別の実施態様の、図11と類似の平面図。
【符号の説明】
10 運動靴
11、12 パッド
13 小型スパイク
14、15 凹所
16 裏
17 踵
 
訂正の要旨 本件訂正請求の要旨は、特許第3038157号の明細書を、本件訂正請求書に添付した訂正明細書のとおりに訂正しようとするもので、その訂正の内容は、下記のとおりである。
訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1を、下記のとおりに訂正する。
「【請求項1】 芝生表面での牽引を提供するための運動靴であって、
該運動靴は、裏、踵、ならびに(a)該裏の有意の領域および(b)該踵の有意の領域の少なくとも1つから伸びている複数の隆起物を有し、該隆起物のそれぞれは、該芝生の草の葉に係合するのに十分な高さを有し、実質的に、該芝生に穴をあけることなく牽引を提供し、該隆起物は、該隆起物の間の間隔が該芝生の破片で詰まるのを防ぐのに十分な分離距離の間隔をあけて配置されている運動靴であって、
該隆起物は、0.0625インチと0.125インチ(1.5875mmと3.175mm)との間の高さを有し、該隆起物の密度は1平方センチメートル当たり、約0.47〜3.88個であり、
前記複数の隆起物が、パッド厚さを有する少なくとも1つのパッドの表面に装着され、該パッドおよび前記複数の隆起物が、弾性ポリマー材料から一体に作られており、
(a)前記裏の有意の領域および(b)前記踵の有意の領域の前記少なくとも1つが凹所であり、
前記少なくとも1つのパッドが、該少なくとも1つの凹所領域に剥離可能な留め具を用いて、装着されている、運動靴。」
訂正事項2
特許請求の範囲の請求項18を、下記のとおりに訂正する。
「【請求項18】 芝生表面での牽引を提供するための運動靴であって、
該運動靴は、
その実質的な領域に第1の凹所を有する裏、
その実質的な領域に第2の凹所を有する踵、
第1のパッド表面および該第1のパッド表面から伸びている複数の隆起物を有する第1のパッド、および、
第2のパッド表面および該第2のパッド表面から伸びている複数の隆起物を有する第2のパッドを有し、
該第1のパッドが該第1の凹所に装着され、
該第2のパッドが該第2の凹所に装着され、
該隆起物のそれぞれは、該芝生の草の葉に係合するのに十分な高さを有し、実質的に、該芝生に穴をあけることなく牽引を提供し、かつ、
該隆起物は、該隆起物の間の間隔が該芝生の破片で詰まるのを防ぐのに十分な分離距離の間隔をあけて配置されている運動靴であって、
該隆起物は、0.0625インチと0.125インチ(1.5875mmと3.175mm)との間の高さを有し、該隆起物の密度は1平方センチメートル当たり、約0.47〜3.88個であり、
前記パッドおよび前記複数の隆起物が、弾性ポリマー材料から一体に作られており、
前記パッドが、該凹所領域に剥離可能な留め具を用いて、装着されている、運動靴。」
訂正事項3
特許請求の範囲の請求項34を、下記のとおりに訂正する。
「【請求項34】 芝生表面での牽引を提供するための運動靴と共に使用される牽引挿入具であって、
該運動靴は裏および踵を有し、その実質的な領域に凹所を有する該裏と該踵のうちの少なくとも1つにおいて、該牽引挿入具は、
パッド表面および該パッド表面から伸びている複数の隆起物を有するパッドと、
該パッドを該凹所に装着するためのパッド取付手段とを有し、
該隆起物のそれぞれは、該芝生の草の葉に係合するのに十分な高さを有し、実質的に、該芝生に穴をあけることなく牽引を提供し、
該隆起物は、該隆起物の間の間隔が該芝生の破片で詰まるのを防ぐのに十分な分離距離の間隔をあけて配置されている牽引挿入具であって、
該隆起物は、0.0625インチと0.125インチ(1.5875mmと3.175mm)との間の高さを有し、該隆起物の密度は1平方センチメートル当たり、約0.47〜3.88個であり、
パッドおよび前記複数の隆起物が、弾性ポリマー材料から一体に作られており、前記パッドが、該少なくとも1つの凹所領域に剥離可能なパッド取付手段を用いて、装着されている、牽引挿入具。」
訂正事項4
特許請求の範囲の請求項51を、下記のとおりに訂正する。
「【請求項51】 芝生表面での牽引を提供するための運動靴であって、該運動靴は、(A)着脱可能なすべり止めの取付けのための複数の裏取付手段を有する裏、および(B)複数の着脱可能なすべり止めを有し、該着脱可能なすべり止めのそれぞれは、
(a)上面および対向する下面を有するフランジ、
(b)該すべり止めを該靴の該裏の該裏取付手段の1つに着脱可能に取り付けるための、該フランジの該上面からから伸びているフランジ取付手段、および
(c)該フランジの該対向する下面に複数の隆起物を有し、該隆起物のそれぞれは、該芝生の草の葉に係合するのに十分な高さを有し、実質的に、該芝生に穴をあけることなく牽引を提供し、該隆起物は、該隆起物の間の間隔が該芝生の破片で詰まるのを防ぐのに十分な分離距離の間隔をあけて配置されている運動靴であって、
該隆起物は、0.0625インチと0.125インチ(1.5875mmと3.175mm)との間の高さを有し、該隆起物の密度は1平方センチメートル当たり、約0.47〜3.88個であり、
前記複数の隆起物が、弾性ポリマー材料から作られている、運動靴。」
訂正事項5
特許請求の範囲の請求項67を、下記のとおりに訂正する。
「【請求項67】 芝生表面での牽引を提供するための運動靴と共に使用する着可能なすべり止めであって、
該運動靴は、裏を有し、該裏は、着脱可能なすべり止めの取付けのための複数の裏取付手段を有し、該着脱可能なすべり止めは、
(a)上面および対向する下面を有するフランジ、
(b)該すべり止めを該靴の該裏の該裏取付手段の1つに着脱可能に取り付けるための、該フランジの該上面から伸びているフランジ取付手段、および
(c)該フランジの該対向する下面に複数の隆起物を有し、該隆起物のそれぞれは、該芝生の草の葉に係合するのに十分な高さを有し、実質的に、該芝生に穴をあけることなく牽引を提供し、該隆起物は、該隆起物の間の間隔が該芝生の破片で詰まるのを防ぐのに十分な分離距離の間隔をあけて配置されている、着脱可能なすべり止めであって、
該隆起物は、0.0625インチと0.125インチ(1.5875mmと3.175mm)との間の高さを有し、該隆起物の密度は1平方センチメートル当たり、約0.47〜3.88個であり、
該複数の隆起物が、弾性ポリマー材料から一体に作られている、すべり止め。」
訂正事項6
特許請求の範囲の請求項1〜82において、特許請求の範囲の請求項7、24、
40、57および73を、特許請求の範囲の請求項1、18、34、51および
67の訂正に伴って、削除する。この訂正に伴って、以下項数を繰り上げ「1〜77」と訂正する。
(クレーム対応表参照)
特許時のクレーム 訂正後のクレーム
クレーム8〜23 クレーム7〜22
クレーム25〜39 クレーム23〜37
クレーム41〜56 クレーム38〜53
クレーム58〜72 クレーム54〜68
クレーム74〜82 クレーム69〜77
異議決定日 2001-08-06 
出願番号 特願平8-271216
審決分類 P 1 651・ 55- ZA (A43C)
最終処分 取消  
前審関与審査官 平岩 正一  
特許庁審判長 大久保 好二
特許庁審判官 岡本 昌直
岡田 和加子
登録日 2000-02-25 
登録番号 特許第3038157号(P3038157)
権利者 ソフトスパイクス, インコーポレイテッド
発明の名称 芝生上での使用のための運動靴牽引システム  
代理人 林 秀男  
代理人 岡田 希子  
代理人 古関 宏  
代理人 山本 秀策  
代理人 前 直美  
代理人 辻 三郎  
代理人 山本 秀策  
代理人 伊藤 哲夫  
代理人 山崎 行造  

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