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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  B32B
管理番号 1073193
異議申立番号 異議2002-70710  
総通号数 40 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1994-11-01 
種別 異議の決定 
異議申立日 2002-03-22 
確定日 2002-12-18 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第3211175号「建材用化粧シート」の請求項1、2に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 訂正を認める。 特許第3211175号の請求項1、2に係る特許を維持する。 
理由 1.手続の経緯
本件特許第3211175号に係る発明についての出願は、平成5年4月27日に特許出願され、平成13年7月19日にその発明について特許権の設定登録がなされ、その後、凸版印刷株式会社より特許異議の申立がなされ、取消理由が通知され、その指定期間内である平成14年11月14日に特許異議意見書が提出されるとともに訂正請求がなされたものである。

2.訂正の適否
(1)訂正の内容
特許権者が求めている訂正の内容は、以下のとおりである。
特許請求の範囲の請求項1の
「透明な熱可塑性樹脂フィルムの一方の面に、第1の光輝性印刷層、複数の絵柄印刷層、第2の光輝性印刷層、隠蔽性印刷層を順次積層し、少なくとも第1の光輝性印刷層が、一部の絵柄印刷層のパターンに同調するように設けられたことと、更に、前記隠蔽性印刷層の面に微細凹凸模様をエンボス方式により設け、少なくとも隠蔽性印刷層の透明熱可塑性樹脂フィルム側の界面にまで達するように微細凹凸模様が設けられたことを特徴とする化粧シート。」を
「透明な熱可塑性樹脂フィルムの一方の面に、第1の光輝性印刷層、複数の絵柄印刷層、第1の光輝性印刷層とは異なるパターンの第2の光輝性印刷層、隠蔽性印刷層を順次積層し、少なくとも第1の光輝性印刷層が、一部の絵柄印刷層のパターンに同調するように設けられたことと、更に、前記隠蔽性印刷層の面に微細凹凸模様をエンボス方式により設け、少なくとも隠蔽性印刷層の透明熱可塑性樹脂フィルム側の界面にまで達するように微細凹凸模様が設けられ、更に、前記透明な熱可塑性樹脂フィルムのもう一方の面に、艶調整透明樹脂層、導管柄印刷層を設けたことを特徴とする化粧シート。」と訂正する。

(2)訂正の目的の適否、新規事項の有無、及び特許請求の範囲の拡張・変更の存否
「第2の光輝性印刷層」を「第1の光輝性印刷層とは異なるパターンの第2の光輝性印刷層」とする訂正は、訂正前の本件特許明細書の「・・・グラビア印刷により第1の光輝性印刷層をパターンAで印刷した。次に、絵柄用インキ(化X 昭和インク工業製)を用いてメイプル柄をグラビア印刷により印刷し、更に、この絵柄と同調するように、光輝性インキ(化Xパール(2) 昭和インク工業製)を用いてグラビア印刷により前記のパターンAと異なるパターンBで第2の光輝性印刷層を印刷した。」(段落【0021】〜【0022】)等の記載に基づいて、第2の光輝性印刷層のパターンを限定するものである。
また、「更に、前記透明な熱可塑性樹脂フィルムのもう一方の面に、艶調整透明樹脂層、導管柄印刷層を設けた」を付加する訂正は、訂正前の本件特許明細書の「・・・更に、透明熱可塑性樹脂フィルムのもう一方の面に、必要により艶調整透明樹脂層8、導管柄印刷層9を順に設けた構成である。」(段落【0008】)、「更に、この印刷シートのエンボス面と反対側の面に、艶調整透明樹脂層としてシリカ等のマット剤を含む2液硬化型ウレタン樹脂系の塗料をロールコーターで塗布し、続いて、この艶調整透明樹脂層より低い艶となる2液硬化型ウレタン樹脂系の絵柄用インキを用いて、木目の導管柄を印刷して本発明の化粧シートを得た。」(段落【0026】)等の記載に基づいて、化粧シートの層構成を限定するものである。
したがって、この訂正は、特許請求の範囲の減縮を目的とした明細書の訂正に該当するものであり、また新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、または変更するものでもない。

(3)むすび
以上のとおりであるから、上記訂正は、特許法第120条の4第3項において準用する平成6年法律第116号による改正前の特許法第126条第1項ただし書、第2項及び第3項の規定に適合するので、当該訂正を認める。

3.特許異議申立てについて
(1)本件特許発明
訂正後の本件請求項1及び2に係る発明(以下、「本件発明1」及び「本件発明2」という。)は、訂正後の本件明細書(以下、「訂正明細書」という。)の特許請求の範囲の請求項1及び2に記載された以下の事項により特定されるとおりのものである。
「【請求項1】 透明な熱可塑性樹脂フィルムの一方の面に、第1の光輝性印刷層、複数の絵柄印刷層、第1の光輝性印刷層とは異なるパターンの第2の光輝性印刷層、隠蔽性印刷層を順次積層し、少なくとも第1の光輝性印刷層が、一部の絵柄印刷層のパターンに同調するように設けられたことと、更に、前記隠蔽性印刷層の面に微細凹凸模様をエンボス方式により設け、少なくとも隠蔽性印刷層の透明熱可塑性樹脂フィルム側の界面にまで達するように微細凹凸模様が設けられ、更に、前記透明な熱可塑性樹脂フィルムのもう一方の面に、艶調整透明樹脂層、導管柄印刷層を設けたことを特徴とする化粧シート。
【請求項2】 微細凹凸模様が平行曲線群、もしくは平行曲線群と平行直線群を組み合わせたパターンから成り、且つ凹部と凸部の高さの差が3〜50μmの範囲で、その間隔が1〜1000μmの範囲にあることを特徴とする請求項1記載の化粧シート。」

(2)申立ての理由の概要
特許異議申立人 凸版印刷株式会社は、甲第1〜5号証を提出して、以下のように主張している。
「請求項1及び2に係る発明は甲第1〜5号証に記載された発明に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定に違反し、特許を受けることができない。
したがって、請求項1及び2に係る特許は、特許法第113条第2項の規定により取り消されるべきものである。」
甲第1号証:特開昭56-167489号公報
甲第2号証:特開平3-8477号公報
甲第3号証:特開昭54-103438号公報
甲第4号証:特開昭56-53780号公報
甲第5号証:特開平3-79400号公報

(3)引用刊行物記載の発明
当審で通知した取消理由は、上記特許異議申立人の主張と同旨のものである。
引用した刊行物1(甲第1号証)には、「透明又は半透明樹脂シート(1)裏面に、木目柄模様の印刷インキ層(2)及びパールベタ層の下地着色インキ層(3)を形成し、必要に応じて半透明乃至不透明樹脂層(4)を、前記インキ層側に形成した後、樹脂シート(1)裏面にインキ層又は樹脂層側から、ヘアーラインエンボス(5)を施し、接着剤(6)を介して、隠幣(註:「幣」は「蔽」の誤記と認められる。)力のある着色不透明樹脂層又は紙質層などの裏打ち材層を貼合してなる化粧シート」(特許請求の範囲)が記載されており、
「0.15m/mの透明塩化ビニルシート裏面に、塩酢ビ共重合樹脂をバインダーとするグラビアインキを使用して、パールベタ(版深55μ)及び着色透明ベタ(版深55μ)を含んで4色柄の唐松柾目模様を通常の刷順に対して逆刷りで印刷した。次いで印刷面に版深30〜100μを有するヘアーライン状のエンボスを施し、表面に艶のある、塗装感、立体感の有る意匠的に優れた化粧シートを得ることが出来た。」(第2頁右下欄第3〜11行)との実施例が示されている。
また、同刊行物には、上記化粧シートが建築用壁面化粧材料、家具調度品造作材料などに使用されること(第1頁右欄第3〜7行)及び「必要に応じて半透明乃至不透明樹脂層(4)をベタ印刷又はシートラミネートしながら・・・エンボスを施す」(第2頁左上欄第14〜18行)ことが記載されており、更に「下地インキ層である着色パールベタ層がヘアーライン等のエンボス凹凸模様を備えているため、その部分の光の反射によるエンボス目の輝きが、木目印刷シートの場合は、深みと、暖かい柔らかみのある質感豊富な化粧シートが得られ・・・」(第2頁左下欄第11〜16行)との記載も認められる。更に、第2図には、樹脂層(4)に付与されたエンボスが、インキ層(2)及び下地インキ層(3)にまで及んでいることが示されている。
刊行物2(甲第2号証)には、その特許請求の範囲に、「(1)裏面側に凹凸模様を設けた透明又は半透明の基材シートの凹凸模様面側に、光輝性ベタ印刷層又は光輝性パターン印刷層が設けられていることを特徴とする化粧シート。-中略-(5)基材シートの凹凸模様面側にパターン印刷層を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の化粧シート。-中略-(8)裏面側に凹凸模様を設けた透明又は半透明の基材シートの凹凸模様面側に、木目模様が形成され更にその裏面側に光輝性ベタ印刷層が設けられているとともに、基材シートの表面側には透明樹脂層を介して艶消しインキにより印刷形成された導管模様が設けられていることを特徴とする化粧シート。」と記載されており、更に、「尚、特に図示しないが、光輝性インキを用いて光輝性ベタ印刷層5を形成するかわりに、光輝性インキを用いてパターン状に印刷して光輝性パターン印刷層を形成しても良い。例えば、光輝性パターン印刷層で、木目の照りを表現する場合であれば、木目柄の照りの部分のみに光輝性パターン印刷を設けるのが、木目の忠実な再現の点で好ましい。」(第4頁左上欄第5〜12行)及び「この種の化粧シートは、通常他のシートや合板の上面に貼り合わせて使用されるものであり・・・」(第2頁左上欄第12〜16行)との記載が認められる。
刊行物3(甲第3号証)には、「(1)必要に応じて下地処理を施された基板1の表面に、下塗々料2を塗布し、その全表面に透明もしくは半透明の金属粉顔料を添加した印刷インキあるいはパールインキを用いてべた印刷3を施こし、その表面に通常の印刷インキを用いて木目柄模様4を印刷形成し、つぎに金属粉末顔料を添加された印刷インキあるいはパールインキを用いて適宜巾に帯状模様5を数条施こした後、全表面に透明あるいは半透明の上塗り塗料6を塗布後乾燥する、ことを特徴とする化粧版の製造方法。」(特許請求の範囲)が記載されている。
刊行物4(甲第4号証)には、「下地塗膜層が形成された基材表面に、木肌版、骨版等を使用して木目印刷を施した後トップコート塗装する化粧材の製造方法において、トップコート塗装した表面に木肌版もしくは(および)骨版と同じ版もしくはこれに類似した版で艶消剤入り透明樹脂印刷することを特徴とする化粧材の製造方法。」(特許請求の範囲)が記載されており、「木肌版、骨版以外にパールインキを使用して銘木のパール調の艶のある部分・・・にパール印刷を施してもよい。」(第1頁右欄第15〜18行)との記載が認められる。
刊行物5(甲第5号証)には、「(1)光輝性顔料を含むインクと含まないインクにて光輝性模様部分と非光輝性模様部分からなる模様層を形成する工程と、光輝性顔料を含むインクにて前記光輝性模様部分の少なくとも一部に、重層する光輝性模様を形成する工程とからなることを特徴とする光輝性装飾材の製造方法。」(特許請求の範囲)が記載されており、「・・・盛り上げ印刷し、・・・非光輝性模様部分(4)を形成し、ついで以下に示す光輝性顔料を含むインク配合Bよりなるポリ塩化ビニルペーストをロータリースクリーンにて先の盛り上げ印刷模様と同調させて盛り上げ印刷し、加熱オーブンにてゲル化させ、硬化後に模様層(3)の一部となる光輝性模様部分(5)を形成した。」(第3頁右下欄 第2〜10行)との実施例が示されている。

(4)対比・判断
(4-1)本件発明1について
本件発明1と刊行物1に記載された発明とを以下に対比する。
刊行物1に記載された化粧シートにおける「透明又は半透明樹脂シート(1)」は、実施例では透明塩化ビニルシートが用いられているところからみて本件発明1の「透明な熱可塑性樹脂フィルム」に相当するものであり、「木目柄模様の印刷インキ層(2)」は、「パールベタ・・・及び着色透明ベタ・・・を含んで4色柄の唐松柾目模様を・・・印刷した」との記載からみて複数色のインキ層からなるものと解されるので、本件発明1の「複数の絵柄印刷層」に相当するものである。また、刊行物1に記載された「パールベタ層の下地着色インキ層(3)」は、「木目柄模様の印刷インキ層(2)」(複数の絵柄印刷層に相当)に次いで形成され、光を反射する層であるから、本件発明1の「第2の光輝性印刷層」に相当し、「半透明乃至不透明樹脂層(4)」は、ベタ印刷等で形成されヘアーラインエンボスを施される不透明等の層であるから、本件発明1の「隠蔽性印刷層」に相当するものである。この「ヘアーラインエンボス」は、版深30〜100μであり下地インキ層(3)にまで及ぶ凹凸模様であるから、本件発明1における「少なくとも隠蔽性印刷層の透明熱可塑性樹脂フィルム側の界面にまで達するよう(な)微細凹凸模様」にあたるものといえる。
そうすると、本件発明1と刊行物1に記載された発明とは、ともに建物の内装や家具等に用いられる木目調の化粧シート材であり、「透明な熱可塑性樹脂フィルムの一方の面に、複数の絵柄印刷層、(第2の)光輝性印刷層、隠蔽性印刷層を順次積層し、隠蔽性印刷層の面に微細凹凸模様をエンボス方式により設け、少なくとも隠蔽性印刷層の透明熱可塑性樹脂フィルム側の界面にまで達するように微細凹凸模様が設けられた化粧シート」である点で一致しているが、以下(い)〜(ほ)の点で両者間には相違が認められる。
(い)本件発明1における「(熱可塑性樹脂フィルムの一方の面に)第1の光輝性印刷層」を設ける点について、刊行物1には記載されていない点、
(ろ)本件発明1における「少なくとも第1の光輝性印刷層が、一部の絵柄印刷層のパターンに同調するように設けられ」る点について、刊行物1には記載されていない点、
(は)本件発明1において第2の光輝性印刷層は「第1の光輝性印刷層とは異なるパターン」を有するものであるが、刊行物1に記載された「パールベタ層の下地着色インキ層(3)」はこのようなパターンを有していない点、
(に)本件発明1は「透明な熱可塑性樹脂フィルムのもう一方の面に、艶調整透明樹脂層、導管柄印刷層を設けた」ものである、刊行物1にはこの点について記載されていない点、及び
(ほ)刊行物1に記載された発明の化粧シートは、「接着剤(6)を介して、隠蔽力のある着色不透明樹脂層又は紙質層などの裏打ち材層を貼合」したものであるのに対して、本件発明1ではこのような裏打ち材層の貼合について特定していない点。

これらの相違点の内、(い)、(ろ)及び(は)についてみると、刊行物3〜5には、柄印刷層の上に光輝性印刷層を設けることが記載されており、特に、刊行物5には柄印刷層である「非光輝性模様部分(4)」に光輝性印刷層の「光輝性模様部分(5)」を同調させて形成することが記載されている。
また、刊行物2には、「裏面側に凹凸模様を設けた透明又は半透明の基材シートの凹凸模様面側に、木目模様が形成され更にその裏面側に光輝性ベタ印刷層が設けられている」(請求項8)、及び、「光輝性インキを用いて光輝性ベタ印刷層5を形成するかわりに、光輝性インキを用いてパターン状に印刷して光輝性パターン印刷層を形成しても良い。例えば、光輝性パターン印刷層で、木目の照りを表現する場合であれば、木目柄の照りの部分のみに光輝性パターン印刷を設けるのが、木目の忠実な再現の点で好ましい。」(第4頁左上欄第5〜12行)と記載されており、柄印刷層の裏面側に光輝性パターン印刷層を設けることが開示されている。
しかしながら、刊行物1〜5のいずれにも、本件発明1のように、第1の光輝性印刷層、複数の絵柄印刷層及び第2の光輝性印刷層が順次積層された化粧シートについては記載されておらず、まして、第2の光輝性印刷層が「第1の光輝性印刷層とは異なるパターン」を有するという上記(は)の要件については全く教示するところがない。
そして、本件発明1はこれらの点により、訂正明細書に記載された「第1の光輝性印刷層が強い照り感を、そして第2の光輝性印刷層がやヽ弱い照り感を現出し、絵柄に同調した階調のある照りの表現を可能とした。」(段落【0028】)という効果を生ずるものと認められる。
これに対して、刊行物5に記載されたように、柄印刷層の上に光輝性印刷層を同調させて形成したもの、及び刊行物2に記載されたように、柄印刷層の裏面側に光輝性パターン印刷層を設けたものが、それぞれ柄印刷層に単調な光輝性(照り)を付与することは予測できるとしても、本件発明1のように、複数の絵柄印刷層の表裏にパターンの異なる光輝性印刷層を設けることにより階調のある照りの表現が可能であることを、これら刊行物の記載から当業者が容易に想到し得たものとすることはできない。
その上本件発明1は、上記(に)の「透明な熱可塑性樹脂フィルムのもう一方の面に、艶調整透明樹脂層、導管柄印刷層を設けた」という構成を備えることにより、「天然のメイプルを使用した化粧材に近い階調のある横照りが見られ、照りの移動も絵柄に同調し、これまでにない高い意匠性が得られ」る(段落【0026】)という効果をも奏するものである。
したがって、その余の相違点について検討するまでもなく、本件発明1は、刊行物1〜5に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるとすることができない。

(4-2)本件発明2について
本件発明2は、本件発明1において更に技術的限定を付加したものであり、上記のように、本件発明1が刊行物1〜5に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるとすることができない以上、同様に、本件発明2も刊行物1〜5に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるとすることができない。

4.むすび
以上のとおりであるから、特許異議申立ての理由及び証拠によっては、本件請求項1及び2に係る発明の特許を取り消すことはできない。
また、他に本件請求項1及び2に係る発明の特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
建材用化粧シート
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】 透明な熱可塑性樹脂フィルムの一方の面に、第1の光輝性印刷層、複数の絵柄印刷層、第1の光輝性印刷層とは異なるパターンの第2の光輝性印刷層、隠蔽性印刷層を順次積層し、少なくとも第1の光輝性印刷層が、一部の絵柄印刷層のパターンに同調するように設けられたことと、更に、前記隠蔽性印刷層の面に微細凹凸模様をエンボス方式により設け、少なくとも隠蔽性印刷層の透明熱可塑性樹脂フィルム側の界面にまで達するように微細凹凸模様が設けられ、更に、前記透明な熱可塑性樹脂フィルムのもう一方の面に、艶調整透明樹脂層、導管柄印刷層を設けたことを特徴とする化粧シート。
【請求項2】 微細凹凸模様が平行曲線群、もしくは平行曲線群と平行直線群を組み合わせたパターンから成り、且つ凹部と凸部の高さの差が3〜50μmの範囲で、その間隔が1〜1000μmの範囲にあることを特徴とする請求項1記載の化粧シート。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、建物の内装やドア、住器などに用いられる木目調の化粧シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、木目柄などの化粧シートに関して、例えば、ポリ塩化ビニルフィルムなどのような熱可塑性樹脂フィルムに絵柄を印刷したもの、或いは、その上に直接、又は熱可塑性透明フィルムを介してエンボスなどの方法により木目に相当するパターンの凹部を設け、更にその凹部にインキを充填したものなどがある。また、これらの化粧シートを、より本物に近い外観や手触りにするために、透明性を有する艶消し剤を添加したインキを用いたり、また、天然木の板材が具備する照りを表現するために印刷絵柄層の下に光輝性インキ層を付加し、これと微細凹凸模様を組み合わせたりする方法も行われている。
【0003】
只、この照りの表現については、これまでの技術では、未だ、見る角度の変化による照りの移動パターンと絵柄とが同調しないとか、照りの強弱のコントロールができず、単調なものとなるなどの欠点が残されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記のような木目調の化粧シートの照りに関連する欠点を改善し、天然木の板材表面が具備する質感および照りの状況をより忠実に再現し、より高い意匠性の化粧シートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的に鑑み、種々研究の結果、以下に説明する方法により本発明の完成に至ったものである。
即ち、本請求項1の発明は、透明な熱可塑性樹脂フィルムの一方の面に、第1の光輝性印刷層、複数の絵柄印刷層、第2の光輝性印刷層、隠蔽性印刷層を順次積層し、更に、その面に微細凹凸模様をエンボス方式により設け、少なくとも隠蔽性印刷層の透明熱可塑性樹脂フィルム側の界面にまで達するように微細凹凸模様が設けられた化粧シートからなる。
【0006】
更に、本請求項1の発明は、上記構成において、少なくとも第1の光輝性印刷層が、一部の絵柄印刷層のパターンに同調するように設けられた化粧シートからなる。
【0007】
そして、本請求項2の発明は、本請求項1の発明の構成による化粧シートにおいて、微細凹凸模様が平行曲線群、もしくは平行曲線群と平行直線群を組み合わせたパターンから成り、且つその凹部と凸部の高さの差が3〜50μmの範囲にあり、また、その間隔が1〜1000μmの範囲にある化粧シートからなっている。
【0008】
次に、図面を用いて本発明を更に詳細に説明する。
図1は、本発明の化粧シートの実施例の構成を示す模式断面図である。即ち、本発明の化粧シートは、透明熱可塑性樹脂フィルム1の一方の面に、第1の光輝性印刷層2、一部の絵柄印刷層3、その他の絵柄印刷層4、4′、第2の光輝性印刷層5、隠蔽性印刷層6を順次積層し、その印刷面に熱エンボス等により、微細凹凸模様7を設けた構成を基本部分とし、更に、透明熱可塑性樹脂フィルムのもう一方の面に、必要により艶調整透明樹脂層8、導管柄印刷層9を順に設けた構成である。
尚、この構成は、主要絵柄印刷層や光輝性印刷層を透明熱可塑性樹脂フィルムを通して見る形式であり、通常、フィルム印刷で裏刷りと呼ばれている印刷方法を主体とするものである。
【0009】
また、図2の(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明の化粧シートの印刷面に設ける微細凹凸模様のパターンの実施例を示す模式平面図であり、(イ)は平行曲線群によるパターンの一実施例、(ロ)は平行曲線群と平行直線群の組み合わせによるパターンの一実施例を示している。
【0010】
以下に本発明の化粧シートに使用する材料及び加工方法等について説明する。基材である透明熱可塑性樹脂フィルムは、ポリ塩化ビニルフィルムが主に使用でき、厚さは0.06〜0.30mmが取扱も容易で好ましい。その他セルロース系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート樹脂などのフィルムが使用できる。
【0011】
光輝性印刷層は、光輝性顔料を含有するインキで希望する照りの形状を含むパターンの版を用いて印刷により設ける。印刷は、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷等の公知の方法を利用できる。
また、光輝性顔料としては、例えば二酸化チタン被覆雲母、魚鱗箔、酸塩化ビスマス等の真珠光沢や干渉光沢を有するパール顔料、或いは、アルミニウム粉、銅粉、真鍮粉等の金属粉顔料、そして、アルミニウム等の光輝性物質を蒸着したフィルムの粉砕物等も使用できる。尚、光輝性印刷層の印刷に用いるインキ(以下光輝性インキ)への添加量は、インキ全量に対して5〜10重量%程度であり、第1の光輝性印刷層に使用する光輝性インキへの光輝性顔料の添加量は、第2の光輝性印刷層に使用する光輝性インキへの光輝性顔料の添加量よりも、若干少なめにすることが好ましい。
【0012】
また、インキのベヒクルには、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、アミノアルキッド系樹脂、ブチラール樹脂等が使用でき、これらの中から適宜選択する。
【0013】
絵柄印刷層は、通常の化粧シート用インキの印刷により設けられ、インキの顔料は無機或いは有機の公知の顔料を使用できる。また、ベヒクルは、前記の光輝性インキと同じで上記の中から選択できる。また、印刷の版式も光輝性印刷層と同様グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷等公知のものを利用できるが、光輝性印刷層と同じ方法を用いるのが合理的である。版の絵柄は木目の柾、板等特に限定はされない。色数は、通常2色〜3色の範囲で行える。
【0014】
尚、隠蔽性印刷層については、インキ顔料に酸化チタン等の隠蔽性に優れたものを使用するが、ベヒクルは絵柄用インキと同じものが使用でき、全ベタ版を用いて絵柄印刷層などと同じ方式で印刷するのが良い。隠蔽力自体は被膜の厚さにも左右されるため、必要があれば印刷方式以外にロールコーティングなどで厚塗りすることもできる。
【0015】
艶調整透明樹脂層は、通常、透明熱可塑性樹脂フィルムの表面が艶のある状態に仕上げられているため、天然木の板材の表面状態に近づけるためシリカ等のマット剤を含む透明樹脂塗料を印刷またはコーティングにより全面に塗布するものである。透明樹脂は化粧シートの表面性能を良くするため2液硬化型ウレタン樹脂等を使用するのが好ましい。
また、導管柄印刷層についても、艶調整透明樹脂層の上に設けることからインキのベヒクルには前記同様2液硬化型ウレタン樹脂等を使用することが好ましい。
【0016】
微細凹凸模様については、ロール状金属版を使用する熱エンボス方式等により設けるが、凹凸のパターンは、凹部と凸部の高さの差が3〜50μmで、凹部の間隔が1〜1000μmの平行曲線群、もしくは平行曲線群と平行直線群の組み合わせからなる。そして、平行曲線群は正弦波、サイクロイド、楕円関数、ベッセル関数等の曲線を連結し、平行に配列したもの、或いは前記関数曲線を、そのパラメーターを変化させて各曲線間の間隔を等分し、間隔が線方向に滑らかに変化するように形成したものも含んでいる。
【0017】
尚、天然木目板の照りは、木材の種類、木材の部位、そして切断する方向などにより照りのパターンや方向が変化する。従って、印刷した木目模様の流れ方向と凹凸曲線の流れ方向とは、例えば、直交させた場合、現れる照りのパターンは木目模様の方向に沿った縦の照りとなるが、天然の板では虎斑と言われる横方向の照りなどもあり、この場合には木目模様の流れ方向と凹凸曲線の流れ方向とを平行させる必要がある。従って、この角度は、必ずしも限定するものではない。
【0018】
【作用】
本請求項1の発明の化粧シートは、透明な熱可塑性樹脂フィルムを基材とし、その一方の面に、第1の光輝性印刷層、複数の絵柄印刷層、第2の光輝性印刷層、隠蔽性印刷層を順次積層し、更に、その面に微細凹凸模様をエンボス方式により設けている。このため、第1の光輝性印刷層と絵柄印刷層の下に設けた第2の光輝性印刷層およびエンボスによる微細凹凸模様により、光学的に凹凸模様に応じたパターンの天然木目板で言う照りが現出し、しかも、その照りに強弱の階調ができる。
【0019】
本請求項1の発明の化粧シートは、更に上記構成において、少なくとも第1の光輝性印刷層が、一部の絵柄印刷層のパターンに同調するように設けているため、前記の照りのパターンとその移動が絵柄に同調するようになる。
【0020】
また、本請求項2の発明の化粧シートは、請求項1の構成の化粧シートにおいて、微細凹凸模様を平行曲線群、もしくは平行曲線群と平行直線群を組み合わせたパターンとし、更に、凹部と凸部の高さの差を3〜50μmの範囲に、また、凹部の線の間隔を1〜1000μmの範囲にあるようにしたものである。これにより、照りのパターン自体が天然木目板に見られる照りの形状に近いものを表現できるようになり、同時に見る角度による照りの移動が絵柄に同調し、しかも、照りに強弱の階調が付くようになる。
【0021】
【実施例】
以下に実施例により本発明を詳細に説明する。
(実施例1)
印刷する木目の絵柄はメイプル柄とし、印刷する基材は透明な塩化ビニルフィルム(三宝樹脂製 DH-1)で厚さ0.15mmとした。そして、このフィルムの一方の面に、前記の絵柄の一部と同調するように光輝性インキ(化Xパール▲1▼ 昭和インク工業製)を用いて、グラビア印刷により第1の光輝性印刷層をパターンAで印刷した。
【0022】
次に、絵柄用インキ(化X 昭和インク工業製)を用いてメイプル柄をグラビア印刷により印刷し、更に、この絵柄と同調するように、光輝性インキ(化Xパール▲2▼ 昭和インク工業製)を用いてグラビア印刷により前記のパターンAと異なるパターンBで第2の光輝性印刷層を印刷した。
尚、パターンAはメイプル柄に特徴的な放射繊維によって得られる横照りを表現するため、照りを強調する部分(主に春材の明るい部分)にインキがのるパターンとし、パターンBは、パターンAほど強調しなくてもよい部分にインキが乗るように設定した。
【0023】
ここで、パターンAおよびパターンBのグラビア版の製版方法について、概略の補足説明をする。
先ず、メイプルの天然木目板を原稿とし、これをカメラの正面に置き、照りが効果的に観察される角度に光源を設置してネガフィルムにより撮影する。この陰画の反射光部のみを抽出して図3の(イ)にそのパターンを模型図として示したような照り全体の陰画を作成する。次に、この陰画を基に、スキャナーにより濃度の略中間値を基準として、照りの強い部分と弱い部分の二つに分けて読み込ませて、図3の(ロ)、(ハ)にそのパターンの模型図を示したような二種類の黒パターンのフィルムを作成する。(ロ)は照りの強い部分のパターンで第1の光輝性印刷層の絵柄とし、(ハ)は照りの弱い部分のパターンで第2の光輝性印刷層の絵柄とするものである。
このようにして作成した二種類の黒パターンのフィルムを用いて、それぞれ木目の絵柄版と見当合わせし、通常のカーボンティッシュを使用する刷版方式で、露光、現像、エッチング、メッキ、研磨を行い、パターンAおよびパターンBの印刷用の版を作成した。
尚、前記の第1および第2の光輝性印刷層のパターンの形状は本実施例において用いたものであり、これに限定されるものではない。例えば、第2の光輝性印刷層の絵柄パターンとして図3の(イ)に示した照り全体のパターンを使用することもできる。
【0024】
続いて、二酸化チタン等の隠蔽性に優れた顔料を含んだインキで、パターンBの上にグラビア印刷により、全面ベタ版を使用して隠蔽性印刷層を印刷した。
【0025】
このようにして得た印刷シートの印刷面に、加熱温度165℃、スピード10m/min、エンボス圧4kgf/cm2で、サインカーブ状の平行曲線群よりなるパターンの微細な凹凸模様を設けたエンボス版を使用し、木目の方向とサインカーブ状のエンボスラインとが平行するように位置合わせしてエンボス加工を施した。このエンボス版の線状の凸部の高さは12μmであり、凸部と凸部の間隔は70μmである。
尚、このエンボス加工により、印刷シートに設けられた凹凸模様は、図1に示したように、各印刷層を通して第1の光輝性印刷層と透明熱可塑性樹脂フィルムの界面にまで達していた。この状態は、照りを発現させるために最も好ましい状態である。
【0026】
更に、この印刷シートのエンボス面と反対側の面に、艶調整透明樹脂層としてシリカ等のマット剤を含む2液硬化型ウレタン樹脂系の塗料をロールコーターで塗布し、続いて、この艶調整透明樹脂層より低い艶となる2液硬化型ウレタン樹脂系の絵柄用インキを用いて、木目の導管柄を印刷して本発明の化粧シートを得た。このようにして得た化粧シートには、天然のメイプルを使用した化粧材に近い階調のある横照りが見られ、照りの移動も絵柄に同調し、これまでにない高い意匠性が得られた。
【0027】
【発明の効果】
本発明の化粧シートは、以上に説明したように透明な熱可塑性樹脂フィルムを基材とし、その一方の面に、第1の光輝性印刷層、複数の色からなる絵柄印刷層、第2の光輝性印刷層、隠蔽性印刷層を順次積層し、更に、その面に微細凹凸模様をエンボス方式により設けている。また、第1の光輝性印刷層と第2の光輝性印刷層を、照りを強調したい絵柄部とそれほど強くない照りの絵柄部とに分けて、異なるパターンでそれぞれ絵柄に同調するように設けている。そして、エンボスによる微細凹凸模様を平行曲線群、もしくは平行曲線群と平行直線群を組み合わせたパターンで構成し、凹部と凸部の高さの差を3〜50μm、凹部を形成する線間隔を1〜1000μmの範囲にはいるように設けた構成を採っている。
【0028】
このような構成を採ることにより、第1の光輝性印刷層が強い照り感を、そして第2の光輝性印刷層がやヽ弱い照り感を現出し、絵柄に同調した階調のある照りの表現を可能にした。また、これにエンボスによる微細凹凸模様が加わり、絵柄に同調した照りの移動と立体感の表現が得られ、極めて天然木の化粧材に近似した高い意匠性の化粧シートを容易に得られると言う優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1は、本発明の化粧シートの一実施例を示す拡大模式断面図である。
【図2】
図2の(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明の化粧シートの印刷面に、エンボスにより設ける微細凹凸模様の実施例を示す拡大模式平面図であり、(イ)は平行曲線群によるパターンの一実施例を示し、(ロ)は平行曲線群と平行直線群の組み合わせによるパターンの一実施例を示す。
【図3】
図3は、天然の木目板に見られる照りを表現するための、光輝性印刷層の絵柄パターンを示す模型図である。
(イ)は、照り全体のパターンを示す模型図であり、(ロ)は、照りの強い部分のパターンを示す模型図で第1の光輝性印刷層の絵柄パターンに相当する。また、(ハ)は、照りの弱い部分のパターンを示す模型図で第2の光輝性印刷層の絵柄パターンに相当する。
【符号の説明】
1 透明熱可塑性樹脂フィルム
2 第1の光輝性印刷層
3 一部の絵柄印刷層
4、4′その他の絵柄印刷層
5 第2の光輝性印刷層
6 隠蔽性印刷層
7 微細凹凸模様
8 艶調整透明樹脂層
9 導管柄印刷層
10 微細凹凸模様の細線
 
訂正の要旨 訂正の要旨
特許第3211175号発明の明細書を訂正請求書に添付された訂正明細書のとおりに、すなわち、
a.特許請求の範囲の減縮を目的として、特許請求の範囲の請求項1の
「透明な熱可塑性樹脂フィルムの一方の面に、第1の光輝性印刷層、複数の絵柄印刷層、第2の光輝性印刷層、隠蔽性印刷層を順次積層し、少なくとも第1の光輝性印刷層が、一部の絵柄印刷層のパターンに同調するように設けられたことと、更に、前記隠蔽性印刷層の面に微細凹凸模様をエンボス方式により設け、少なくとも隠蔽性印刷層の透明熱可塑性樹脂フィルム側の界面にまで達するように微細凹凸模様が設けられたことを特徴とする化粧シート。」を
「透明な熱可塑性樹脂フィルムの一方の面に、第1の光輝性印刷層、複数の絵柄印刷層、第1の光輝性印刷層とは異なるパターンの第2の光輝性印刷層、隠蔽性印刷層を順次積層し、少なくとも第1の光輝性印刷層が、一部の絵柄印刷層のパターンに同調するように設けられたことと、更に、前記隠蔽性印刷層の面に微細凹凸模様をエンボス方式により設け、少なくとも隠蔽性印刷層の透明熱可塑性樹脂フィルム側の界面にまで達するように微細凹凸模様が設けられ、更に、前記透明な熱可塑性樹脂フィルムのもう一方の面に、艶調整透明樹脂層、導管柄印刷層を設けたことを特徴とする化粧シート。」と訂正する。
異議決定日 2002-11-29 
出願番号 特願平5-122048
審決分類 P 1 651・ 121- YA (B32B)
最終処分 維持  
前審関与審査官 平井 裕彰  
特許庁審判長 井出 隆一
特許庁審判官 須藤 康洋
鴨野 研一
登録日 2001-07-19 
登録番号 特許第3211175号(P3211175)
権利者 大日本印刷株式会社
発明の名称 建材用化粧シート  
代理人 金山 聡  
代理人 金山 聡  

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