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審決分類 審判 査定不服 1項3号刊行物記載 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) F04F
管理番号 1084252
審判番号 不服2001-1388  
総通号数 47 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1995-02-10 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2001-02-01 
確定日 2003-10-14 
事件の表示 平成 6年特許願第 12987号「間欠空気揚水装置における給気方法」拒絶査定に対する審判事件[平成 7年 2月10日出願公開、特開平 7- 42700]について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯・本願発明
本願は、平成6年2月4日の出願であって、その請求項1に係る発明は、平成14年1月18日付けの手続補正書によって補正された明細書及び平成6年2月8日付けの手続補正書によって補正された図面の記載からみて、特許請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりのものと認める。(以下、「本願発明」という。)
「筒体外の空気室から筒体内へ気泡弾を間欠的に供給して揚水するようにした揚水方法において、前記間欠的に与える一回の空気量を、前記筒体の直径を30cmから、80cm(但し40cmを除く)までとした場合に、その筒体直径を直径とする球体容積の1.0倍乃至3.0倍以内とし、送気量を毎分100リットル乃至2000リットルの間として、平均流速を0.8m/sec〜1.5m/secとすることを特徴とした間欠空気揚水装置における給気方法。」

なお、本願は、特願昭62-278104号(出願日;昭和62年11月2日)を原出願とする分割出願として出願されたものであるが、この出願の分割は、以下の理由により適法になされたものではなく、出願日のそ及は認められない。
《出願日のそ及を認めない理由》
(1)出願の分割の要件について
本願の出願の分割は、原出願の公告決定後になされたものであるが、分割出願が原出願の公告決定後になされる場合に、その分割が適法というためには、以下の三要件を満たしている必要がある。
イ.分割直前の原出願の明細書又は図面に記載された発明の全部を分割出願に係る発明としたものでないこと
ロ.分割出願の明細書又は図面が、原出願の出願当初の明細書又は図面に記載した事項の範囲内でないものを含まないこと
ハ.分割出願の明細書又は図面が、分割直前の原出願の明細書又は図面(公告決定後、出願の分割の前に補正がなされた場合には、出願公告時及びその補正がなされた原出願の明細書又は図面)に記載した事項の範囲内でないものを含まないこと
(2)本願の出願の分割について
上記の三要件を踏まえて、本願の出願の分割が適法になされたか否かについて検討すると、本願の出願の分割は、上記の要件イ.及びハ.を満たしているが、上記の要件ロ.を満たしていない。
すなわち、本願の明細書又は図面には、発明の詳細な説明又は図面に、「筒体の直径を30cm,50cm,80cm,100cmとした場合」について記載され、特許請求の範囲の請求項1に、「筒体の直径を30cmから、80cm(但し40cmを除く)までとした場合」と記載されている。そして、段落【0037】に、「前記実施例13、14で明らかなように、筒体の直径80cmの場合は、ほぼ直径50cmの場合と同一状態で、空気量が多くなれば流速の増加が認められるが、直径1mの場合には、空気量の増大に比較して流速の増加は少ないものと認められる。従って実用上筒体直径の上限は80cm付近と判断される。」との記載がある。
これに対して、原出願の出願当初の明細書又は図面(特開平1-121600号公報、参照。)には、発明の詳細な説明又は図面に、「筒体の直径を30cm,50cmとした場合」について記載されるだけであり、特許請求の範囲の第1項に、「筒体直径を30cm前後以上とした場合」と記載されるだけである。
したがって、本願の明細書又は図面が、原出願の出願当初の明細書又は図面に記載した事項の範囲内でないものを含むことは、明らかである。

2.引用例
これに対して、当審において平成13年12月4日付けで通知した拒絶の理由に引用した特公平3-46679号公報(以下、「引用例」という。)は、原出願の公告公報である。そして、引用例には、明細書及び図面の記載内容からみて、
「筒体外の空気室から筒体内へ気泡弾を間欠的に供給して揚水するようにした揚水方法において、前記間欠的に与える一回の空気量を、前記筒体の直径を30cmから、80cmまでとした場合に、その筒体直径を直径とする球体容積の1.0倍乃至3.0倍以内とし、送気量を毎分100リットル乃至2000リットルの間として、平均流速を0.8m/sec〜1.5m/secとする間欠空気揚水装置における給気方法。」
の発明(以下、「引用例に記載された発明」という。)が記載されていると認められる。

3.対比・判断
本願発明と引用例に記載された発明とを対比すると、両者は、
「筒体外の空気室から筒体内へ気泡弾を間欠的に供給して揚水するようにした揚水方法において、前記間欠的に与える一回の空気量を、前記筒体の直径を30cmから、80cm(但し40cmを除く)までとした場合に、その筒体直径を直径とする球体容積の1.0倍乃至3.0倍以内とし、送気量を毎分100リットル乃至2000リットルの間として、平均流速を0.8m/sec〜1.5m/secとすることを特徴とした間欠空気揚水装置における給気方法。」
の点で一致し、相違点は存在しない。

4.むすび
したがって、本願発明は、引用例に記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2002-02-13 
結審通知日 2002-02-19 
審決日 2002-03-04 
出願番号 特願平6-12987
審決分類 P 1 8・ 113- WZ (F04F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 町田 隆志  
特許庁審判長 西野 健二
特許庁審判官 山口 直
清田 栄章
発明の名称 間欠空気揚水装置における給気方法  
代理人 鈴木 正次  

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