• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 一部申し立て 対象物  B41J
管理番号 1105859
異議申立番号 異議2003-73693  
総通号数 60 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1999-11-16 
種別 異議の決定 
異議申立日 2003-12-27 
確定日 2004-08-21 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第3437482号「印刷制御装置および印刷制御方法」の請求項1ないし3、6ないし9に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 訂正を認める。 本件特許異議の申立てを却下する。 
理由 第1 訂正の許否の判断
本件では、平成16年6月28日付けで訂正請求(以下「本件訂正」という。)がされた(後に手数料の補正がされている。)ので、訂正の許否の判断をまず行う。

1.訂正の内容
[訂正事項1] 特許請求の範囲を次のとおり訂正する。
「【請求項1】 複数のコマンド体系の印刷データを処理可能な印刷制御装置において、
上位装置からの印刷データを入力する入力手段と、
前記複数のコマンド体系の印刷データを解析する複数の解析手段と、
前記複数の解析手段のうち、前記入力手段によって入力された印刷データを解析すべき解析手段を選択する選択手段と、
前記入力手段により入力された印刷データのうちの所定量の印刷データに基づいて前記選択手段による解析手段の選択を行わせる第1の制御手段と、
前記入力手段により入力された印刷データが所定量に満たない場合でも、所定時間が経過するのに応じて、所定量に満たない印刷データに基づいて前記選択手段による解析手段の選択を開始させると判断する判断手段と、
前記判断手段の判断結果に基づいて、前記選択手段による解析手段の選択を行わせる第2の制御手段と、
前記所定時間を示す値を設定変更可能なパネル操作手段と、を有することを特徴とする印刷制御装置。
【請求項2】 複数のコマンド体系の印刷データを処理可能な印刷制御装置において、
上位装置からの印刷データを入力する入力手段と、
前記複数のコマンド体系の印刷データを解析する複数の解析手段と、
前記複数の解析手段のうち、前記入力手段によって入力された印刷データを解析すべき解析手段を選択する選択手段と、
前記入力手段により入力された印刷データのうちの所定量の印刷データに基づいて前記選択手段による解析手段の選択を行わせる第1の制御手段と、
前記入力手段により入力された印刷データが所定量に満たない場合でも、所定時間が経過するのに応じて、所定量に満たない印刷データに基づいて前記選択手段による解析手段の選択を開始させると判断する判断手段と、
前記判断手段の判断結果に基づいて、前記選択手段による解析手段の選択を行わせる第2の制御手段と、
前記所定量を示す値を設定変更可能なパネル操作手段と、を有することを特徴とする印刷制御装置。
【請求項3】 複数のコマンド体系の印刷データを処理可能な印刷制御装置における印刷制御方法において、
前記複数のコマンド体系の印刷データを解析する複数の解析手段のうち、上位装置から入力された印刷データを解析すべき解析手段を選択する選択工程と、
前記入力された印刷データのうちの所定量の印刷データに基づいて前記選択工程による解析手段の選択を行わせる第1の制御工程と、
上位装置から入力された印刷データが所定量に満たない場合でも、所定時間が経過するのに応じて、所定量に満たない印刷データに基づいて前記選択工程による解析手段の選択を開始させると判断する判断工程と、
前記判断工程の判断結果に基づいて、前記選択工程による解析手段の選択を行わせる第2の制御工程と、を有し、
前記所定時間を示す値は、設定変更可能なパネル操作部で設定変更されることを特徴とする印刷制御方法。
【請求項4】 複数のコマンド体系の印刷データを処理可能な印刷制御装置における印刷制御方法において、
前記複数のコマンド体系の印刷データを解析する複数の解析手段のうち、上位装置から入力された印刷データを解析すべき解析手段を選択する選択工程と、
前記入力された印刷データのうちの所定量の印刷データに基づいて前記選択工程による解析手段の選択を行わせる第1の制御工程と、
上位装置から入力された印刷データが所定量に満たない場合でも、所定時間が経過するのに応じて、所定量に満たない印刷データに基づいて前記選択工程による解析手段の選択を開始させると判断する判断工程と、
前記判断工程の判断結果に基づいて、前記選択工程による解析手段の選択を行わせる第2の制御工程と、を有し、
前記所定量を示す値は、設定変更可能なパネル操作部で設定変更されることを特徴とする印刷制御方法。」
[訂正事項2] 明細書の段落【0006】を、「所定時間が経過するのに応じて、入力される印刷データのデータ量が所定量に満たない場合でも、解析手段の選択処理を進行させて、該印刷データに適応する解析手段による解析を開始できる印刷制御装置および印刷制御方法を提供することを目的とする。」と訂正する。
[訂正事項3] 明細書の段落【0007】を、「【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の発明は、複数のコマンド体系の印刷データを処理可能な印刷制御装置において、上位装置からの印刷データを入力する入力手段と、前記複数のコマンド体系の印刷データを解析する複数の解析手段と、前記複数の解析手段のうち、前記入力手段によって入力された印刷データを解析すべき解析手段を選択する選択手段と、前記入力手段により入力された印刷データのうちの所定量の印刷データに基づいて前記選択手段による解析手段の選択を行わせる第1の制御手段と、前記入力手段により入力された印刷データが所定量に満たない場合でも、所定時間が経過するのに応じて、所定量に満たない印刷データに基づいて前記選択手段による解析手段の選択を開始させると判断する判断手段と、前記判断手段の判断結果に基づいて、前記選択手段による解析手段の選択を行わせる第2の制御手段と、前記所定時間を示す値を設定変更可能なパネル操作手段とを有することを特徴とする。」と訂正する。
[訂正事項4] 明細書の段落【0008】を、「本発明に係る第2の発明は、複数のコマンド体系の印刷データを処理可能な印刷制御装置において、上位装置からの印刷データを入力する入力手段と、前記複数のコマンド体系の印刷データを解析する複数の解析手段と、前記複数の解析手段のうち、前記入力手段によって入力された印刷データを解析すべき解析手段を選択する選択手段と、前記入力手段により入力された印刷データのうちの所定量の印刷データに基づいて前記選択手段による解析手段の選択を行わせる第1の制御手段と、前記入力手段により入力された印刷データが所定量に満たない場合でも、所定時間が経過するのに応じて、所定量に満たない印刷データに基づいて前記選択手段による解析手段の選択を開始させると判断する判断手段と、前記判断手段の判断結果に基づいて、前記選択手段による解析手段の選択を行わせる第2の制御手段と、前記所定量を示す値を設定変更可能なパネル操作手段とを有する。」と訂正する。
[訂正事項5] 明細書の段落【0009】を、「本発明に係る第3の発明は、複数のコマンド体系の印刷データを処理可能な印刷制御装置における印刷制御方法において、前記複数のコマンド体系の印刷データを解析する複数の解析手段のうち、上位装置から入力された印刷データを解析すべき解析手段を選択する選択工程と、前記入力された印刷データのうちの所定量の印刷データに基づいて前記選択工程による解析手段の選択を行わせる第1の制御工程と、上位装置から入力された印刷データが所定量に満たない場合でも、所定時間が経過するのに応じて、所定量に満たない印刷データに基づいて前記選択工程による解析手段の選択を開始させると判断する判断工程と、前記判断工程の判断結果に基づいて、前記選択工程による解析手段の選択を行わせる第2の制御工程とを有し、前記所定時間を示す値は、設定変更可能なパネル操作部で設定変更されることを特徴とする。」と訂正する。
[訂正事項6] 明細書の段落【0010】を、「本発明に係る第4の発明は、複数のコマンド体系の印刷データを処理可能な印刷制御装置における印刷制御方法において、前記複数のコマンド体系の印刷データを解析する複数の解析手段のうち、上位装置から入力された印刷データを解析すべき解析手段を選択する選択工程と、前記入力された印刷データのうちの所定量の印刷データに基づいて前記選択工程による解析手段の選択を行わせる第1の制御工程と、上位装置から入力された印刷データが所定量に満たない場合でも、所定時間が経過するのに応じて、所定量に満たない印刷データに基づいて前記選択工程による解析手段の選択を開始させると判断する判断工程と、前記判断工程の判断結果に基づいて、前記選択工程による解析手段の選択を行わせる第2の制御工程とを有し、前記所定量を示す値は、設定変更可能なパネル操作部で設定変更されることを特徴とする。」と訂正する。
[訂正事項7] 明細書の段落【0011】〜段落【0013】を削除する。
[訂正事項8] 明細書の段落【0071】を、「【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、所定時間が経過するのに応じて、入力手段により入力された印刷データが所定量に満たない場合でも、所定量に満たない印刷データに基づいて前記選択手段による解析手段の選択を開始させると判断し、判断手段の判断結果に基づいて、選択手段による解析手段の選択を行わせるので、印刷データのデータ量が所定量に満たない場合でも、解析手段の選択処理を進行させて、印刷データに適応する解析手段による解析を開始させることができ、所定量のデータの受信に時間を要して処理開始が遅くなるのを防止するという効果を奏する。」と訂正する。

2.訂正についての判断
本件訂正前後の特許請求の範囲の記載を比較すると、訂正後の請求項1及び請求項3は訂正前の請求項4及び請求項10と実質的に同一である(例えば、訂正前の請求項4は請求項2を引用し、同請求項2は同請求項1を引用しているところ、訂正後の請求項1は訂正前の請求項1,2及び4の事項をすべて備えており、それ以外の事項を備えていない。)。
訂正後の請求項2は、訂正前の請求項5のうち請求項2を引用するものと実質的に同一であり、訂正後の請求項4は、訂正前の請求項11のうち請求項8を引用するものと実質的に同一である。
すなわち、訂正事項1は、実質的には訂正前請求項1〜3,6〜9を削除するとともに、訂正前請求項5,11については、引用請求項を1つに絞ったものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的としたものと認める。
訂正事項2〜8は、特許請求の範囲の訂正に伴い、特許請求の範囲と発明の詳細な説明の整合を保つものであるから、その目的は特許請求の範囲の訂正目的に含まれる。
このような訂正が、願書に添付した明細書又は図面に記載の範囲内の訂正であること、及び特許請求の範囲を実質上拡張・変更しないことは明らかである。
訂正後の請求項1,3については、訂正前請求項4,10に比して何の減縮もされていないから、独立特許要件の判断が不要であることは明らかである。
他方、訂正後の請求項2,4については、訂正前請求項5,11の引用請求項を1つに絞った関係上、減縮がなされたと解する余地はあるかもしれず、これら請求項は特許異議申立されていない請求項であるから、独立特許要件の判断を要するかどうか検討すべき余地もあるかもしれない。
しかし、訂正前の請求項5は「・・・請求項1乃至4のいずれかに記載の印刷制御装置。」であり、4つの請求項を択一的に引用しているということは、訂正前の請求項5は4つの個別請求項の集合体であると見るべきであり、これら個別請求項を請求項5-1〜請求項5-4と仮に称すると、請求項5-1,請求項5-3及び請求項5-4を削除し、請求項5-2だけを何の減縮もせずに残すというものであるから、独立特許要件の判断をすることは適当でない。
そのことは、次のことからも窺える。仮に、訂正前の請求項5を引用していた請求項毎の4つの請求項に分ける旨の訂正を第1次訂正としてなし、その後そのうちの3つの請求項を削除するという第2次訂正をなせば、第1次訂正・第2次訂正ともに独立特許要件の判断を経ることなく訂正が認められる。本件訂正は、そのような2度の訂正を1回で行ったのと同等であって、2度の訂正であれば独立特許要件の判断をしないのに、1回であれば独立特許要件の判断を要すると考えるのは、道理に合わない。
訂正後の請求項4についても同様であり、訂正後の請求項2,4ともに、独立特許要件の判断をすることは適当でない。

3.結論
以上のとおりであり、本件訂正は平成15年改正前特許法120条の4第2項ただし書き及び同条3項で読み替えて準用する同法126条2項から4項の要件に適合する。
よって、本件訂正を認める。

第2 特許異議申立についての判断
本件訂正は、特許異議申立の対象である訂正前の請求項1〜3,6〜9をすべて削除するものであり、本件訂正が認められる以上、本件特許異議申立は、その対象が存在しないものとなった。
したがって、本件特許異議申立は、不適法な申立てであって、その補正をすることができないものであるから、平成15年改正前特許法120条の6第1項で準用する同法135条の規定によって却下すべきものである。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
印刷制御装置および印刷制御方法
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のコマンド体系の印刷データを処理可能な印刷制御装置において、
上位装置からの印刷データを入力する入力手段と、
前記複数のコマンド体系の印刷データを解析する複数の解析手段と、
前記複数の解析手段のうち、前記入力手段によって入力された印刷データを解析すべき解析手段を選択する選択手段と、
前記入力手段により入力された印刷データのうちの所定量の印刷データに基づいて前記選択手段による解析手段の選択を行わせる第1の制御手段と、
前記入力手段により入力された印刷データが所定量に満たない場合でも、所定時間が経過するのに応じて、所定量に満たない印刷データに基づいて前記選択手段による解析手段の選択を開始させると判断する判断手段と、
前記判断手段の判断結果に基づいて、前記選択手段による解析手段の選択を行わせる第2の制御手段と、
前記所定時間を示す値を設定変更可能なパネル操作手段と、を有することを特徴とする印刷制御装置。
【請求項2】 複数のコマンド体系の印刷データを処理可能な印刷制御装置において、
上位装置からの印刷データを入力する入力手段と、
前記複数のコマンド体系の印刷データを解析する複数の解析手段と、
前記複数の解析手段のうち、前記入力手段によって入力された印刷データを解析すべき解析手段を選択する選択手段と、
前記入力手段により入力された印刷データのうちの所定量の印刷データに基づいて前記選択手段による解析手段の選択を行わせる第1の制御手段と、
前記入力手段により入力された印刷データが所定量に満たない場合でも、所定時間が経過するのに応じて、所定量に満たない印刷データに基づいて前記選択手段による解析手段の選択を開始させると判断する判断手段と、
前記判断手段の判断結果に基づいて、前記選択手段による解析手段の選択を行わせる第2の制御手段と、
前記所定量を示す値を設定変更可能なパネル操作手段と、を有することを特徴とする印刷制御装置。
【請求項3】 複数のコマンド体系の印刷データを処理可能な印刷制御装置における印刷制御方法において、
前記複数のコマンド体系の印刷データを解析する複数の解析手段のうち、上位装置から入力された印刷データを解析すべき解析手段を選択する選択工程と、
前記入力された印刷データのうちの所定量の印刷データに基づいて前記選択工程による解析手段の選択を行わせる第1の制御工程と、
上位装置から入力された印刷データが所定量に満たない場合でも、所定時間が経過するのに応じて、所定量に満たない印刷データに基づいて前記選択工程による解析手段の選択を開始させると判断する判断工程と、
前記判断工程の判断結果に基づいて、前記選択工程による解析手段の選択を行わせる第2の制御工程と、を有し、
前記所定時間を示す値は、設定変更可能なパネル操作部で設定変更されることを特徴とする印刷制御方法。
【請求項4】 複数のコマンド体系の印刷データを処理可能な印刷制御装置における印刷制御方法において、
前記複数のコマンド体系の印刷データを解析する複数の解析手段のうち、上位装置から入力された印刷データを解析すべき解析手段を選択する選択工程と、
前記入力された印刷データのうちの所定量の印刷データに基づいて前記選択工程による解析手段の選択を行わせる第1の制御工程と、
上位装置から入力された印刷データが所定量に満たない場合でも、所定時間が経過するのに応じて、所定量に満たない印刷データに基づいて前記選択工程による解析手段の選択を開始させると判断する判断工程と、
前記判断工程の判断結果に基づいて、前記選択工程による解析手段の選択を行わせる第2の制御工程と、を有し、
前記所定量を示す値は、設定変更可能なパネル操作部で設定変更されることを特徴とする印刷制御方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホストコンピュータ等の上位装置から送られてくる印刷データから印刷制御コマンド体系の種類を自動識別可能な印刷制御装置および印刷制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ホストコンピュータから送られてくる印刷データから印刷制御コマンド体系の種類を自動識別してコマンド体系に対応する印刷制御プログラムを起動する機能を持つ印刷制御装置が考案されている。かかる装置において、データ入力が開始されてから一定時間経過するか、一定量のデータを受信した時に印刷データのコマンド体系識別処理を起動する方法が考えられる。
【0003】
この種の印刷制御装置ではコマンド体系の識別は印刷データと予めROMに格納された特徴情報との比較参照により行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、印刷データのコマンド体系識別処理を起動する方法では、データ入力が開始されてから一定時間経過したときに、データ入力が開始されてから印刷データの識別処理が開始されるまでの時間が一定となるため、比較の対象となる印刷データ数が少なくなりコマンド体系の認識率が低下するといった不具合があった。
【0005】
また、一定量のデータを受信した時に起動する方法では、データ転送が遅いホストやデータを数バイトずつ時間間隔をおいて転送するようなドライバの場合は一定量のデータの受信に時間を要するため、処理開始が遅くなってしまうという不具合があった。
【0006】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、所定時間が経過するのに応じて、入力される印刷データのデータ量が所定量に満たない場合でも、解析手段の選択処理を進行させて、該印刷データに適応する解析手段による解析を開始できる印刷制御装置および印刷制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の発明は、複数のコマンド体系の印刷データを処理可能な印刷制御装置において、上位装置からの印刷データを入力する入力手段と、前記複数のコマンド体系の印刷データを解析する複数の解析手段と、前記複数の解析手段のうち、前記入力手段によって入力された印刷データを解析すべき解析手段を選択する選択手段と、前記入力手段により入力された印刷データのうちの所定量の印刷データに基づいて前記選択手段による解析手段の選択を行わせる第1の制御手段と、前記入力手段により入力された印刷データが所定量に満たない場合でも、所定時間が経過するのに応じて、所定量に満たない印刷データに基づいて前記選択手段による解析手段の選択を開始させると判断する判断手段と、前記判断手段の判断結果に基づいて、前記選択手段による解析手段の選択を行わせる第2の制御手段と、前記所定時間を示す値を設定変更可能なパネル操作手段とを有することを特徴とする。
【0008】
本発明に係る第2の発明は、複数のコマンド体系の印刷データを処理可能な印刷制御装置において、上位装置からの印刷データを入力する入力手段と、前記複数のコマンド体系の印刷データを解析する複数の解析手段と、前記複数の解析手段のうち、前記入力手段によって入力された印刷データを解析すべき解析手段を選択する選択手段と、前記入力手段により入力された印刷データのうちの所定量の印刷データに基づいて前記選択手段による解析手段の選択を行わせる第1の制御手段と、前記入力手段により入力された印刷データが所定量に満たない場合でも、所定時間が経過するのに応じて、所定量に満たない印刷データに基づいて前記選択手段による解析手段の選択を開始させると判断する判断手段と、前記判断手段の判断結果に基づいて、前記選択手段による解析手段の選択を行わせる第2の制御手段と、前記所定量を示す値を設定変更可能なパネル操作手段とを有する。
【0009】
本発明に係る第3の発明は、複数のコマンド体系の印刷データを処理可能な印刷制御装置における印刷制御方法において、前記複数のコマンド体系の印刷データを解析する複数の解析手段のうち、上位装置から入力された印刷データを解析すべき解析手段を選択する選択工程と、前記入力された印刷データのうちの所定量の印刷データに基づいて前記選択工程による解析手段の選択を行わせる第1の制御工程と、上位装置から入力された印刷データが所定量に満たない場合でも、所定時間が経過するのに応じて、所定量に満たない印刷データに基づいて前記選択工程による解析手段の選択を開始させると判断する判断工程と、前記判断工程の判断結果に基づいて、前記選択工程による解析手段の選択を行わせる第2の制御工程とを有し、前記所定時間を示す値は、設定変更可能なパネル操作部で設定変更されることを特徴とする。
【0010】
本発明に係る第4の発明は、複数のコマンド体系の印刷データを処理可能な印刷制御装置における印刷制御方法において、前記複数のコマンド体系の印刷データを解析する複数の解析手段のうち、上位装置から入力された印刷データを解析すべき解析手段を選択する選択工程と、前記入力された印刷データのうちの所定量の印刷データに基づいて前記選択工程による解析手段の選択を行わせる第1の制御工程と、上位装置から入力された印刷データが所定量に満たない場合でも、所定時間が経過するのに応じて、所定量に満たない印刷データに基づいて前記選択工程による解析手段の選択を開始させると判断する判断工程と、前記判断工程の判断結果に基づいて、前記選択工程による解析手段の選択を行わせる第2の制御工程とを有し、前記所定量を示す値は、設定変更可能なパネル操作部で設定変更されることを特徴とする。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態を示す印刷制御装置を適用可能な印刷システムの基本構成を示すブロック図である。
【0016】
図1において、101はホストコンピュータであり、印刷データおよび制御コードからなる印刷情報を印刷装置102に出力するものである。印刷装置102は大きく分けてコントローラ部103とエンジン部104より構成されている。コントローラ部103は受信バッファ105とタイマ106とデータカウンタ107とコマンド体系自動識別処理部113とコマンド解析部108と描画処理部109とページメモリ110とパネル操作部115とRAM116から構成されている。エンジン部104は出力制御部111とプリンタエンジン部112とから構成されている。
【0017】
受信バッファ105はホストコンピュータ101から受信したデータを一時的に保持する記憶手段として機能する。コマンド体系自動識別処理部113は、受信バッファ105の内容を一部調べ、ホストコンピュータ101から送られてきた印刷情報がどの種類のコマンド体系で記述されたものか識別を行ない、コマンド解析部108において対応する制御プログラムを選択するための切替え処理を行なうものである。コマンド解析部108は各印刷制御コマンド体系に準じた制御プログラムと自動識別処理のための特徴情報の対がいくつか集まって構成されている。
【0018】
コマンド解析部108で解析されたコマンドは、印刷データの解析を行なった中間的な結果であり、描画処理部109において処理しやすい形式の中間コードの形に変換される。描画処理部109では、この中間コードに従ってページメモリ110に展開を行なっていく。
【0019】
なお、一般的には、コントローラ部103はCPU,ROM,RAMを用いたコンピュータシステムによって構成されている。出力制御部111は、ページメモリ110の内容をビデオ信号に変換し、プリンタエンジン部112へ画像転送を行なう。プリンタエンジン部112は受けとったビデオ信号から記録紙に画像を形成する。
【0020】
この様に構成された印刷装置102において、コマンド体系自動識別処理部113がホストコンピュータ101から入力される印刷データとROMに記憶される特徴情報とを比較照合して起動するいずれか1つの印刷制御プログラムを選択して起動し、該起動された印刷制御プログラムに伴う印刷データ解析状態を判定して印刷制御プログラムを選択する処理の再開を制御するので、起動中の印刷制御プログラムでは解析不能となる印刷データを連続して受信しても、該印刷データを解析できる印刷制御プログラムが存在する場合には、エラーとせずに連続して受信中の印刷データを解析処理することが可能となる。
【0021】
また、コマンド体系自動識別処理部113が印刷データとROMまたはRAM116に記憶される特徴情報とを比較照合して起動するいずれか1つの印刷制御プログラムを選択する選択処理を実行するので、新たな印刷制御プログラムの拡張又は変更に対応して印刷データを解析することが可能となる。
【0022】
さらに、ホストコンピュータ101またはパネル操作部115により設定された所望の値をタイマ106またはデータカウンタ107による受信データ数または計時時間の計時値が越えるかどうかをコントローラ部103が判定し、該判定結果に基づいてコマンド体系自動識別処理部113による選択処理を開始するので、印刷データ源のデータ転送速度が遅くても、あるいはデータ転送単位が小さい場合でも、適切なタイミングで印刷制御プログラムの選択処理を開始することが可能となる。
【0023】
図2は、図1に示したプリンタエンジン部112の一例を示す断面図であり、例えばレーザビームプリンタ(以下LBPと略す)の場合を示す。
【0024】
図において、200はLBP本体であり、外部に接続されているホストコンピュータから供給される印刷情報等を入力して記憶するとともに、それらの情報に従って対応する図形を作成し、記録媒体である記録紙上に像を形成する。
【0025】
212は操作のためのスイッチおよびLED表示器等の配置されているパネル操作部である。201は前記LBP本体200全体の制御およびホストコンピュータから供給される文字情報を解析するプリンタ制御ユニットである。このプリンタ制御ユニット201は主に文字図形情報であるビットマップメモリのデータをビデオ信号に変換してレーザドライバ202に出力する。
【0026】
レーザドライバ202は半導体レーザ203を駆動するための回路であり、入力されたビデオ信号に応じて半導体レーザ203から発射されるレーザ光204をオン・オフ切替えする。このレーザ光204は回転多面鏡205で左右方向に振らされて静電ドラム206上を走査露光する。
【0027】
これにより、静電ドラム206上には出力図形の静電潜像が形成されることになる。この潜像は静電ドラム206周囲に配設された現像ユニット207により現像された後、記録紙に転写される。この記録紙にはカットシートを用い、カットシート記録紙はLBP本体200に装着した用紙カセット208に収納され、給紙ローラ209および搬送ローラ210と211とにより、装置内に取り込まれて、静電ドラム206に供給される。
【0028】
次に、このように構成された印刷装置において、本実施形態における全体の印刷制御処理手段を図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0029】
図3は本発明に係る印刷装置における印刷制御手順を示すフローチャートである。なお、(1)〜(26)は各ステップを示す。
【0030】
まず、ステップ(1)で処理カウンタを初期化する。本実施形態において、処理カウンタはコマンド識別処理が何度行なわれたかをカウントするものである。ステップ(2)では確定フラグを初期化する。確定フラグは後述の印刷制御コマンド体系自動識別処理においてコマンド体系が確定したかどうかを判断するためのフラグである。
【0031】
次に、ホストコンピュータ101より印刷データを受信し、受信したデータを逐次受信バッファ105に格納する(3)。ステップ(4)で、コマンド識別に必要とされるデータ数Mバイト以上のデータが受信された場合はステップ(8)に進み、Mバイト未満であれば、ステップ(5)に進む。
【0032】
ステップ(4)でデータの数がMバイトに満たない時は、ステップ(5)で現在のシステム時間を規定時刻として設定し、設定時間N秒の間データの入力を待ち(7)、データ入力があればステップ(6)に戻り、受信処理を行ない、それでもデータが送られてこなければタイムアウトしてMバイト未満のデータで処理を続行し、ステップ(8)へ進む。
【0033】
なお、最低データ数M,データ待ち時間Nの値はパネル操作部212のメニュー操作によって設定変更可能である。
【0034】
ステップ(9)からステップ(14)は、印刷制御コマンド体系自動識別処理に関する処理であり、ステップ(9)において、受信バッファ105からデータを取り出し、詳細は後述する印刷制御コマンド体系識別処理に引き渡す。ステップ(10)における処理は後述する。
【0035】
ステップ(11)ではステップ(10)の処理の結果、コマンド体系がどれに確定したかをチェックする。コマンド体系が確定した場合はステップ(12)において確定したコマンド体系に対応してコマンド解析部108の切替えを行ない、ステップ(13)で確定フラグをオンにし、ステップ(14)で処理カウンタをインクリメンとする。
【0036】
ステップ(11)において、コマンド体系が確定していない場合は、再びステップ(9)に戻り、さらに受信バッファからデータを読み出し識別処理を続行する。
【0037】
ただし、この繰り返しには限度があり、その限度を越えても確定できない場合はデフォルトのコマンド体系に確定される。
【0038】
ステップ(8)において確定フラグがONの場合は、コマンド解析部108は確定しているので受信バッファ105からデータを読み出し、それをコマンド解析部108に引き渡す。ステップ(15)から以降のステップ処理はコマンド解析部108の処理である。
【0039】
コマンド解析部108は、まず、データを受信バッファ105から読み出し(15)、データが解析可能であるかチェックする(16)。データが解析可能なものであれば、そのデータが排紙コマンドかチェックする(17)。排紙コマンドでなければ、コマンドに従って中間コードを作成し(18)、ページメモリ110への展開を行なう(19)。排紙コマンドである場合は、プリンタエンジン部112に印刷命令を出して出力を行なう(20)〜(22)。
【0040】
ステップ(16)においてデータが解析不可能な場合は処理カウンタをチェックして(23)、データカウンタ107が「1」の場合は受信バッファ105から読み出したコマンドを再度受信バッファ105に戻し(24)、確定フラグをOFFにして(25)、ステップ(8)へ戻り、再度コマンド体系の識別処理を行なう。
【0041】
一方、ステップ(23)においてデータカウンタ107の値が「2」の場合は、コマンド識別処理が2回行なわれたことを示し、その場合はエラーとしてエラー処理を行なって(26)、処理を終了する。
【0042】
次に、コマンド体系自動識別処理を詳細に説明する。
【0043】
まず、図4を参照しながら各コマンド体系の特徴情報のエントリー方法について述べる。
【0044】
図4は、図1に示したRAM116に構築される第1のエントリテーブルと特徴情報データテーブルとの関係を示す図である。
【0045】
まず、印刷装置起動時に内蔵された制御プログラムのサーチを行ない、制御プログラムと対になってROMに記憶される特徴情報データテーブル中の特徴情報を参照し、特徴情報の先頭アドレスを次々にエントリーテーブル400に格納する。
【0046】
次に、図5を参照しながら特徴情報データテーブルの構造について説明する。
【0047】
図5は、図4に示した特徴情報データテーブルのデータ構造を示す図である。
【0048】
図5の(a)に示すように、特徴情報テーブル500はヘッダ部501とコマンドテーブル502に分かれている。
【0049】
ヘッダ部501には、テーブル全体のサイズを示すデータサイズ部501A,予め決められている各コマンド体系固有の番号を示すコマンドID部501B,コマンド形式を示すコマンド形式部501Cから構成される。
【0050】
コマンド形式は、図5の(b),(c)に示すように大別してアスキーコードの「00h〜1Fh」を使用する制御コード型と、アスキーコードの「20h」以上を使用する文字列型とこれらの混在型がある。
【0051】
コマンドテーブル502は制御コード型と文字列型があり、制御コマンド型の1つのコマンドデータにはコマンド形式と終端子の形式とコマンドの文字数とコマンドが格納されている。
【0052】
制御コマンド型の1つのコマンドデータにはコマンド形式とコマンドの文字数とコマンドが格納されている。
【0053】
なお、ホストコンピュータ101から特徴情報を入力する場合は、パラメータとして上記特徴情報データテーブル500のヘッダ情報であるデータサイズ,コマンドID,コマンド形式とコマンドテーブルの内容をパラメータとして入力する。
【0054】
次に、自動識別の処理について図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0055】
図6は、図5に示した印刷制御コマンド体系自動識別処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、(1)〜(11)は各ステップを示す。
【0056】
まず、ステップ(1)で、エントリー番号nを初期化する。次に、コマンドテーブル502内の最初のコマンドを参照し(2)、これと印刷データの比較を行なう(3)。その結果、一致したかどうかをチェックし(4)、一致すればエントリーnの判定カウンタをインクリメンとして(11)、ステップ(7)以降に進む。
【0057】
一方、ステップ(4)において一致しなかった場合は、コマンドテーブル502内の次のコマンドを参照し(5)、コマンドテーブルの次のデータがあるかチェックする(6)。次のデータがあれば、ステップ(3)へ戻る。
【0058】
ステップ(6)において、次のデータがなければエントリー番号nをインクリメントし(7)、全てのエントリーを参照したかをチェックする(8)。全てのエントリーを参照してなければステップ(3)へ戻る。
【0059】
一方、ステップ(8)の判定で全てのエントリーを参照したと判定した場合には、各エントリーの判定カウンタを比較し、値が最も大きいものを確定とし(9)、確定フラグをONにする(10)。
【0060】
なお、上記実施形態では、各印刷制御プログラムに対応するコマンド体系特徴情報はプログラムとともにROMに格納したもののみを使用したが、特徴情報をホストコンピュータ101から所定のコマンドによってダウンロードすることも可能である。
【0061】
図7は、図1に示したRAM116に構築される第2のエントリテーブルと特徴情報データテーブルとの関係を示す図であり、図4と同一のものには同一の符号を付してある。
【0062】
この図に示すように、ホストコンピュータ101からコマンドによって特徴情報が入力(ダウンロード)された場合、特徴情報をRAM116に格納して、その先頭アドレスをエミュレーションIDによって指定された制御プログラムのエントリーに格納する。
【0063】
特徴情報入力コマンドのパラメータとしてデータサイズと、エミュレーションIDと、コマンド形式とコマンドテーブル400のデータが入力される。
【0064】
また、本実施形態では、自動識別の最低データ数M、データ待ち時間Nの値をパネル操作部115のメニュー操作により設定変更を行なったが、ホストコンピュータ101側からのコマンドによる設定変更も可能である。
【0065】
また、本実施形態では、各エミュレータのコマンドにより特徴情報を入力したが、エミュレータのコマンド体系とは別にプリンタ制御専用の上位コマンド体系を用いて特徴情報を入力することも可能である。
【0066】
さらに、本実施形態では、エミュレータは内蔵されているもののみであったが、エミュレータはカートリッジあるいは外付けのハードディスクに格納することも可能である。
【0067】
上記実施形態によれば、異なる制御コマンドの印刷データがプリンタバッファ等を介して連続して送られてきた場合でもコマンド体系の識別を可能とする。
【0068】
また、ROMに格納された特徴情報では認識できない印刷データを生成するドライバにもドライバに適応した特徴情報を入力することによって自動識別が可能となる。
【0069】
また、データ転送速度が遅いホストやデータを数バイトずつ時間間隔をおいて転送するようなドライバにも対応してコマンド体系の識別が可能となる。
【0070】
なお、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用しても良い。また、本発明はシステムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成させる場合にも適用できることは言うまでもない。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、所定時間が経過するのに応じて、入力手段により入力された印刷データが所定量に満たない場合でも、所定量に満たない印刷データに基づいて選択手段による解析手段の選択を開始させると判断し、判断手段の判断結果に基づいて、選択手段による解析手段の選択を行わせるので、印刷データのデータ量が所定量に満たない場合でも、解析手段の選択処理を進行させて、印刷データに適応する解析手段による解析を開始させることができ、所定量のデータの受信に時間を要して処理開始が遅くなるのを防止するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の一実施形態を示す印刷制御装置を適用可能な印刷システムの基本構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したプリンタエンジン部の一例を示す断面図である。
【図3】本発明に係る印刷装置における印刷制御手順を示すフローチャートである。
【図4】図1に示したRAMに構築される第1のエントリテーブルと特徴情報データテーブルとの関係を示す図である。
【図5】図4に示した特徴情報データテーブルのデータ構造を示す図である。
【図6】図5に示した印刷制御コマンド体系自動識別処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】図1に示したRAMに構築される第2のエントリテーブルと特徴情報データテーブルとの関係を示す図である。
【符号の説明】
101 ホストコンピュータ
102 印刷装置
103 コントローラ部
104 エンジン部
105 受信バッファ
106 タイマ
107 データカウンタ
108 コマンド解析部
109 描画処理部
110 ページメモリ
112 プリンタエンジン部
113 コマンド体系自動識別処理部
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2004-08-02 
出願番号 特願平11-68530
審決分類 P 1 652・ 04- XA (B41J)
最終処分 決定却下  
前審関与審査官 松川 直樹立澤 正樹  
特許庁審判長 小沢 和英
特許庁審判官 津田 俊明
清水 康司
登録日 2003-06-06 
登録番号 特許第3437482号(P3437482)
権利者 キヤノン株式会社
発明の名称 印刷制御装置および印刷制御方法  
代理人 小林 将高  
代理人 小林 将高  

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ