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審決分類 審判 全部申し立て 特17条の2、3項新規事項追加の補正  A63F
審判 全部申し立て その他  A63F
審判 全部申し立て 発明同一  A63F
管理番号 1107951
異議申立番号 異議2003-73247  
総通号数 61 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2001-02-06 
種別 異議の決定 
異議申立日 2003-12-24 
確定日 2004-11-15 
異議申立件数
事件の表示 特許第3440059号「パチンコ機」の請求項1ないし3に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 特許第3440059号の請求項1ないし3に係る特許を取り消す。 
理由 1.手続きの経緯
特許第3440059号の請求項1ないし3に係る発明についての出願は平成9年8月20日に特許出願された特願平9-223782号の一部を分割して、平成12年7月7日に特許出願され、平成15年6月13日にその発明について特許権の設定登録がなされた後、その特許について、特許異議申立人石川修、本間幹雄、町田彬、榊原吉保より特許異議の申立てがなされたものである。当審ではこれに対して取消理由を通知し、期間を指定して意見書を提出する機会を与えたが、特許権者からは何らの応答もない。

2.本件発明
特許第3440059号の請求項1ないし3に係る発明は、特許明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1ないし3に記載された事項により特定されるとおりの、次のものである。
【請求項1】「msec」単位の一定間隔で発生する信号毎に各動作処理プログラムを順次に実行すると共に、前記信号が発生する毎に一定の加算値が加算されることにより所定範囲内を周期的かつ順次に変化する第1計数の値に基づいて当たり判定を行うパチンコ機において、最後の動作処理プログラムの実行が終了した後から新たな前記信号が発生するまでの待機時間内で、前記当たり判定には関与しない第1計数とは異なる第2計数の値を、第1計数の値に拘わらず一定の加算値を加算しつつ順次繰り返して更新する更新手段と、前記更新手段により更新された第2計数の値を前記第1計数の値に代入するか否かを判定し、代入する場合であると判定した場合には、該第2計数の値を第1計数の値に代入する代入手段と、を備え、前記第2計数の値は、前記第1計数の値が周期的かつ順次変化する所定範囲内と同一範囲内で順次繰り返して更新されることを特徴とするパチンコ機。
【請求項2】 前記代入手段は、当たりが確定した後、必ず1回、前記第1計数の値に、前記更新手段により更新された第2計数の値を代入することを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
【請求項3】 前記「msec」単位の一定間隔で発生する信号は、「msec」単位の一定間隔で発生するリセット割り込みの信号であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパチンコ機。
(以下、順に「本件発明1」、「本件発明2」、「本件発明3」という。)

3.当審で通知した取消しの理由
当審で通知した取消しの理由の概要は、次のとおりである。
(i) 本件発明1及び本件発明3は本件出願の日前の出願であって本件出願後に出願公開された下記の特許出願(先願)の願書に最初に添付した明細書または図面に記載された発明(先願発明)と同一であると認められ、本件発明1及び本件発明3の発明者は先願発明の発明者と同一でも、本件出願の時において、その出願人が先願に係る上記特許出願の出願人と同一でもないので、本件発明1及び本件発明3の特許は、特許法第29条の2の規定に違反してなされたものである。

先願:特願平10-177539号(特開平11-70252号公報)
(上記先願は、特許異議申立人本間幹雄、同町田彬、同榊原吉保がそれぞれ提出した甲第1号証である。)
(ii) 本件発明2及び本件発明3は、同日に出願された特許第3108658号発明と同一であると認められ、特許を受けることができる一の出願人を定めることができないから、本件発明2及び本件発明3の特許は特許法第39条第2項の規定に違反してなされたものである。
(iii) 本件発明1の特許は、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしていない補正をした特許出願に対してされたものである。

4.当審の判断
4-1.特許法第29条の2違反について
(1)特許法第29条の2の規定の適用についての先願発明
特願平10-177539号に係る出願は、特許法第41条第1項に基く優先権主張を伴い平成10年6月24日(優先日、平成9年6月24日(特願平9-167789号))に出願され、平成11年3月16日に特開平11-70252号公報として出願公開されたものである。そして、優先権の主張の基礎とされた特願平9-167789号の願書に最初に添付した明細書又は図面に記載された発明についての特許法第29条の2の規定の適用については、当該特許出願は平成9年6月24日にされたものとみなされる。
一方、本件特許に係る分割出願の出願日は、もとの出願の出願日である平成9年8月20日とみなされる。
そうすると、本件発明の特許が特許法第29条の2の規定に違反してなされたかの判断は、上記の特願平10-177539号(特開平11-70252号公報)の願書に最初に添付した明細書又は図面に記載された発明のうち、優先権の主張の基礎とされた特願平9-167789号の願書に最初に添付した明細書又は図面に記載された発明(以下、これを「先願発明」という。)を、本件出願の日前の出願であって本件出願後に出願公開された特許出願の願書に最初に添付した明細書または図面に記載された発明として判断されるべきである。

特願平9-167789号の願書に最初に添付した明細書又は図面には以下の記載が認められる。
a.「遊技領域に打球を打ち込んで遊技を行う弾球遊技機において、大当たりの発生を決定する乱数カウンタの加算値を変更して、その乱数カウンタによる大当たりとなる値の発生間隔を不定期にしたことを特徴とする弾球遊技機。」(特許請求の範囲の請求項1)
b.「【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、乱数カウンタの値が大当たりの「7」となるタイミングが定期的であるので、そのタイミングを見計らって、打球の図柄作動ゲート通過信号を発生させる不正基板が出回って、不正による被害が多大なものになっているという問題点があった。」(段落【0003】)
c.「本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、乱数カウンタの値が大当たりとなる値(例えば「7」)の発生間隔を不定期にすることにより、かかる不正を防止することができる弾球遊技機を提供することを目的としている。」(段落【0004】)
d.「【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。本実施例では、弾球遊技機の一例としてパチンコ遊技機を用いて説明する。図1は、第1の実施例におけるパチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。第1実施例のパチンコ遊技機は、いわゆる第1種パチンコ遊技機である。・・・」(段落【0006】)
e.「図3は、加算値テーブルを表した図である。「0」から「6」の加算値カウンタの値に対応して、加算値の値が記憶されている。加算値テーブルは、ROM12に記憶されている。加算値の値は、「1」と「乱数カウンタの上限値に「1」を加算した値の約数以外の素数」とで構成される。本実施例の乱数カウンタは「0」から「200」の範囲で更新されるので、乱数カウンタの上限値は「201」である。よって、加算値の値としては「1」と、「201」の約数以外の素数とを割り当てることができる。本実施例では、「1」、「2」、「5」、「7」、「11」、「13」、「17」の7種類の加算値が割り当てられている。」(段落【0011】)
f.「図4は、リセット割込処理のフローチャートである。リセット割込処理は、2ms毎に実行される。なお、フローチャートに示すように、2msの残余時間の間、加算値決定用カウンタ更新処理が繰り返されるので、加算値カウンタの更新回数と、乱数カウンタの更新回数とが非同期になる。」(段落【0012】)
g.「図7及び図8を参照して、第2実施例を説明する。図7は、リセット割込処理のフローチャートである。この処理では、乱数カウンタの初期値を「0」に固定せず、電源投入時に、EEPROMの初期値メモリの値を読み出してセットすることにより、電源の投入毎に変化させるようにしている。なお、図8に示すように、EEPROMの初期値メモリには、図柄の変動表示の終了するタイミングにて、乱数カウンタの値がセットされ、更新される。これにより乱数カウンタの初期値が電源投入の度に異なった値に変更されるので、不正を防止できる。なお、EEPROMの初期値メモリの値の更新時期は、図柄の変動終了時以外のタイミングとしても良い。」(段落【0014】)
h.「図9から図12を参照して、第3実施例を説明する。この実施例は、大当たりの値を記憶する当たり値メモリの値を固定値とせず、可変値とすることにより、大当たりとなる値の発生タイミングを変化させて、不正防止を図るものである。当たり値メモリの初期値として、EEPROMの当たり値記憶メモリの値がセットされる。・・・」(段落【0015】)
上記摘示事項より、先願発明は、次のものと認められる。
「遊技領域に打球を打ち込んで遊技を行う弾球遊技機において、大当たりの発生を決定する乱数カウンタの値が大当たりとなる値(例えば「7」)の発生間隔を不定期にすることにより、不正を防止することを目的とし、第1実施例は、2ms毎に実行されるリセット割込処理の、2msの残余時間の間、ROM12に記憶されている「1」、「2」、「5」、「7」、「11」、「13」、「17」の7種類の加算値から加算値の更新処理を繰り返すことにより、乱数カウンタの加算値を変更して、その乱数カウンタによる大当たりとなる値の発生間隔を不定期にしたものであり、第2実施例は、乱数カウンタの初期値を「0」に固定せず、電源投入時に、EEPROMの初期値メモリの値を読み出してセットすることにより、電源の投入毎に変化させるようにしたものであり、第3実施例は、大当たりの値を記憶する当たり値メモリの値を固定値とせず、可変値とすることにより、大当たりとなる値の発生タイミングを変化させさせるようにしたものである、弾球遊技機。」

(2)対比・判断
本件発明1と先願発明とを対比すると、先願発明は、本件発明1を特定する事項のうち、「当たり判定には関与しない第1計数とは異なる第2計数の値を、第1計数の値に拘わらず一定の加算値を加算しつつ順次繰り返して更新する更新手段と、前記更新手段により更新された第2計数の値を前記第1計数の値に代入するか否かを判定し、代入する場合であると判定した場合には、該第2計数の値を第1計数の値に代入する代入手段」の事項を備えていない。また、 本件発明1を引用することにより本件発明1の発明特定事項を全て備える本件発明3も同様に上記の発明特定事項を備えていない。
したがって、本件発明1及び本件発明3は先願発明と同一ではない。

(3)まとめ
本件発明1及び本件発明3は、先願発明と同一であるとは認められないので、本件発明1及び本件発明3の特許は、特許法第29条の2の規定に違反してなされたものではない。

4-2.特許法第39条第2項違反について
(1)本件発明2及び本件発明3
本件発明2は本件発明1を引用して記載されており、本件発明2を特定する「代入手段」は、本件発明1を特定する「代入手段」をさらに限定したものであることが明らかであるから、本件発明2は実質的に、以下の事項により特定されるものと認められる。
「「msec」単位の一定間隔で発生する信号毎に各動作処理プログラムを順次に実行すると共に、前記信号が発生する毎に一定の加算値が加算されることにより所定範囲内を周期的かつ順次に変化する第1計数の値に基づいて当たり判定を行うパチンコ機において、最後の動作処理プログラムの実行が終了した後から新たな前記信号が発生するまでの待機時間内で、前記当たり判定には関与しない第1計数とは異なる第2計数の値を、第1計数の値に拘わらず一定の加算値を加算しつつ順次繰り返して更新する更新手段と、当たりが確定した後、必ず1回、前記第1計数の値に、前記更新手段により更新された第2計数の値を代入する代入手段と、を備え、前記第2計数の値は、前記第1計数の値が周期的かつ順次変化する所定範囲内と同一範囲内で順次繰り返して更新されることを特徴とするパチンコ機。」
また、本件発明3は本件発明1又は本件発明2を引用して記載されているところ、本件発明2を引用する本件発明3は実質的に、以下の事項により特定されるものと認められる。
「「msec」単位の一定間隔で発生するリセット割り込みの信号毎に各動作処理プログラムを順次に実行すると共に、前記信号が発生する毎に一定の加算値が加算されることにより所定範囲内を周期的かつ順次に変化する第1計数の値に基づいて当たり判定を行うパチンコ機において、最後の動作処理プログラムの実行が終了した後から新たな前記信号が発生するまでの待機時間内で、前記当たり判定には関与しない第1計数とは異なる第2計数の値を、第1計数の値に拘わらず一定の加算値を加算しつつ順次繰り返して更新する更新手段と、当たりが確定した後、必ず1回、前記第1計数の値に、前記更新手段により更新された第2計数の値を代入する代入手段と、を備え、前記第2計数の値は、前記第1計数の値が周期的かつ順次変化する所定範囲内と同一範囲内で順次繰り返して更新されることを特徴とするパチンコ機。」

(2)特許第3108658号の請求項1に係る発明
本件出願のもとの出願である特願平9-223782号(特許第3108658号)の請求項1に係る発明は、平成13年11月21日付けで訂正請求がなされ、平成14年1月28日付けで訂正が認容されたものであり、以下の事項により特定されるものである。
「一定間隔で発生するリセット信号毎に各動作処理プログラムを順次に実行するとともに、前記リセット信号毎に常に一定の加算値が加算されることにより第1範囲内を周期的かつ順次に変化する第1計数の値に基づいて当たり判定を行うパチンコ機において、最後の動作処理プログラムの実行が終了した後から新たなリセット信号が発生するまでの待機時間内で、前記当たり判定には関与しない第1計数とは異なる第2計数の値を、第1計数の値に拘わらず順次繰り返して更新する更新手段と、当たりが確定した後、必ず1回、前記第1計数の値に、前記更新手段により更新された第2計数の値を代入する代入手段とを備えたことを特徴とするパチンコ機。」
(以下、これを「原発明」という。)

(3)対比・判断
(3-1)本件発明2に対して
本件発明2と原発明とを対比すると、両者は以下のa.及びb.の点で一応相違しておりその余の点では両者に差異は認められない。
a.各動作処理プログラムを順次に実行するための一定間隔で発生する信号が、本件発明2においては「msec」単位の信号であるのに対して、原発明においてはリセット信号である点。
b.順次繰り返して更新される第2計数の値が、本件発明2においては、第1計数の値と同一範囲内で順次更新されるものであるのに対して、原発明においては「同一範囲内」であることの限定が付されていない点。
上記の相違点について検討する。
まずa.の相違点について検討するに、パチンコ機において、各動作処理プログラムを順次に実行するための一定間隔で発生する信号は「msec」単位で発生するリセット信号である(例えば、下記の周知例1ないし4からも明らかである。)。したがって、各動作処理プログラムを順次に実行するための一定間隔で発生する信号は、本件発明2も、原発明も、実質的に同一の信号であり、上記a.の相違点は、各動作処理プログラムを順次に実行するための一定間隔で発生する信号が本来備えている特性の一部をそれぞれ表現したことによる相違にすぎず、実質的な相違点とはいえない。
つぎにb.の相違点について検討するに、第2計数の値を第1計数の値に代入して更新することの技術的意義において、その計数の値の予測を不可能とするランダム性が低下することなく担保されなければならないことは当然であるから、第2計数の値を第1計数の値と同一範囲内で変化させることは、当然採用すべき事項である。なお、特許第3108658号の明細書の段落【0045】には、第2計数の値を第1計数の値と異なる範囲内で変化させてもよいことが記載されているが、この変形例は、本来の技術的意義からみれば、発明の本質をいささか損なうものであって、該形態は、単なる設計上の微差というべきものである。
したがって本件発明2は、原発明と同一である。

(3-2)本件発明3に対して
本件発明3と原発明とを対比すると、両者は以下のc.及びd.の点で一応相違しておりその余の点では両者に差異は認められない。
c.各動作処理プログラムを順次に実行するための一定間隔で発生するリセット信号が、本件発明3においては「msec」単位の割り込み信号であるのに対して、原発明においては「msec」単位の割り込み信号であるか否か明らかではない点。
d.順次繰り返して更新される第2計数の値が、本件発明3においては、第1計数の値と同一範囲内で順次更新されるものであるのに対して、原発明においては「同一範囲内」であることの限定が付されていない点。
上記の相違点について検討する。
c.の相違点について検討するに、パチンコ機において、各動作処理プログラムを順次に実行するための一定間隔で発生するリセット信号は、「msec」単位で発生する割り込み信号(例えば、上記の周知例2及び4からも明らかである。)であり、原発明におけるリセット信号も実質的に「msec」単位の割り込み信号であるとえる。したがって、各動作処理プログラムを順次に実行するための一定間隔で発生するリセット信号は、本件発明3における信号も、原発明における信号も、実質的に同一の信号であり、上記c.の相違点は実質的な相違点とはいえない。
また上記d.の相違点については、「(3-1)本件発明2に対して」においてb.の相違点についての検討として記載したとおりであって、実質的な相違点とはいえない。
したがって、本件発明3は、原発明と同一である。

【周知例】
1.特開平6-79041号公報(段落【0029】、【0034】参照)
2.特開平8-182828号公報(段落【0023】参照)
3.特開平7-194787号公報段落(【0116】〜【0119】参照)4.特開平5-31238号公報(段落【0033】参照)
(上記周知例1ないし4は順に、特許異議申立人町田彬が提出した甲第2な いし5号証である。)

(3-3)まとめ
本件発明2及び本件発明3は、同日に出願された原発明と同一であると認められ、特許を受けることができる一の出願人を定めることができないから、本件発明2及び本件発明3の特許は特許法第39条第2項の規定に違反してなされたものである。

4-3.特許法第17条の2第3項違反について
(1)本件発明1に対して
本件発明1は、「(更新手段により更新された)第2計数の値を前記第1計数の値に代入するか否かを判定し、代入する場合であると判定した場合には、(該第2計数の値を第1計数の値に代入する代入手段)」を発明特定事項とするものであり、該発明特定事項は平成14年10月21日付けの手続補正書により補正された事項である。ところが、本件発明1が特許法第44条の規定の適用を求めて出願された出願当初の明細書又は図面には、例えば段落【0022】に、「当たりと判定されたか否かを判断し、当たり判定の処理で当たりと判定されたと判断した場合には・・・第1計数RNDに第2計数SYCの値を代入」との記載はあるものの、上記の発明特定事項については何も記載されておらず、また該発明特定事項は上記出願当初の明細書又は図面から直接的かつ一義的に導き出すことができたものとはいえない。
したがって、上記発明特定事項を含む補正は、出願当初の明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものではない。

(2)まとめ
本件特許は特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしていない補正をした特許出願に対してされたものである。

5.むすび
以上のとおりであるから、本件発明1ないし3についての特許は拒絶の査定をしなけらばならない特許出願に対してされたものであり、特許法第113条第1号及び第2号に該当し、取り消されるべきものである。
よって、結論のとおり決定する。
 
異議決定日 2004-09-28 
出願番号 特願2000-206146(P2000-206146)
審決分類 P 1 651・ 5- Z (A63F)
P 1 651・ 161- Z (A63F)
P 1 651・ 561- Z (A63F)
最終処分 取消  
前審関与審査官 瀬津 太朗藤田 年彦池谷 香次郎  
特許庁審判長 二宮 千久
特許庁審判官 國分 直樹
渡部 葉子
登録日 2003-06-13 
登録番号 特許第3440059号(P3440059)
権利者 奥村遊機株式會社
発明の名称 パチンコ機  
代理人 山中 郁生  
代理人 富澤 孝  
代理人 岡戸 昭佳  

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