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審決分類 審判 全部申し立て 5項1、2号及び6項 請求の範囲の記載不備  A63F
審判 全部申し立て 2項進歩性  A63F
審判 全部申し立て 特36 条4項詳細な説明の記載不備  A63F
管理番号 1119489
異議申立番号 異議2003-73093  
総通号数 68 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2000-12-19 
種別 異議の決定 
異議申立日 2003-12-18 
確定日 2005-07-06 
異議申立件数
事件の表示 特許第3432479号「遊技機」の請求項1、2に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 特許第3432479号の請求項1ないし2に係る特許を取り消す。 
理由 第1.手続の経緯
本件特許第3432479号の請求項1及び2に係る発明は、平成5年4月30日に特許出願した特願平5-104265号の一部を平成12年5月1日に新たな特許出願とした特願2000-132211号の一部を平成12年5月31日に特願2000-162718号として新たな特許出願としたものであって、平成15年5月23日に設定登録がなされ、その後、榊原令子、岩井浩之及び奧崎佐和子の3名より特許異議の申立てがなされ、平成16年11月1日付けで取消理由通知がなされ、その指定期間内である平成17年1月11日付けで訂正請求がなされ、これに対して平成17年2月14日付けで訂正拒絶理由通知がなされ、その指定期間内である平成17年4月25日付けで意見書が提出されたものである。

第2.訂正の適否について
1.訂正の内容(下線部訂正箇所)
平成17年1月11日付けの訂正請求の内容は、以下のとおりである。
i.訂正事項a
特許明細書の特許請求の範囲に記載の請求項2を削除するとともに、請求項1を、
「複数種類の識別情報が描かれ、停止状態と一定速度での回転状態との間で加速制御される複数の可動表示部材および前記識別情報を遊技者に表示するための表示部が備えられ、前記複数の可動表示部材の各々に対応して設けられたステッピングモータを回転させることにより前記複数種類の識別情報を前記表示部に対し移動させて可変表示する可変表示装置を含み、前記複数の可動表示部材が回転開始した後、該複数の可動表示部材の停止により前記可変表示装置の表示結果が導出表示されたときに1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果が特定の識別情報になった場合に所定の遊技価値が付与可能となる遊技機であって、
前記複数の可動表示部材の各々の回転の基準となる基準位置を検出するために各々の可動表示部材に対応して設けられた基準位置検出手段と、
前記複数の可動表示部材の各々を停止操作するために各々の可動表示部材に対応して設けられた停止操作手段と、
前記複数の可動表示部材が回転開始してから前記複数の可動表示部材の回転速度が前記一定速度となった後に前記基準位置検出手段が前記基準位置を検出したか否かを各基準位置検出手段別に判定する第1判定手段、当該第1判定手段によって前記基準位置検出手段のすべてが前記基準位置を検出したと判定されたことを判定する第2判定手段、および当該第2判定手段によって前記基準位置検出手段のすべてが前記基準位置を検出したと判定されたときにすべての前記停止操作手段の停止操作を同時に有効化する有効化手段から成る停止操作有効化手段と、
前記可変表示装置の表示結果が前記特定の識別情報になることを許容するか否かを前記可変表示装置の表示結果が導出表示される前に決定する事前決定手段と、
前記複数の可動表示部材のうちのいずれかが停止し、かつ未停止の可動表示部材に対応する停止操作手段の停止操作が所定時間検出されないときに、当該停止操作手段に対応する可動表示部材以外の可動表示部材のうち、すでに停止している可動表示部材が前記表示部に表示させている識別情報と、前記事前決定手段の決定結果とに基づいて、前記停止操作が検出されない停止操作手段に対応する可動表示部材を自動停止させる自動停止制御手段とを含み、
該自動停止制御手段は、前記複数の可動表示部材の各々に対応する停止操作手段のいずれによる停止操作も前記所定時間検出されないときに前記複数の可動表示部材を所定の順番で停止させるとともに、前記複数の可動表示部材のうちのいずれか1つが停止し、かつ未停止の複数の可動表示部材に対応する停止操作手段の停止操作が前記所定時間検出されないときには、前記未停止の複数の可動表示部材を前記所定の順番に従い停止させることを特徴とする、遊技機。」(以下、「本件訂正発明」という。)と訂正する。
ii.訂正事項b
特許明細書の段落【0001】、【0009】、【0010】、【0105】の記載を、訂正明細書のとおり(詳細は省略する。)に訂正する。
iii.訂正事項c
特許明細書に記載の「ビックボーナス」を「ビッグボーナス」と訂正する。

2.訂正の目的の適否、新規事項の有無及び拡張変更の存否
i.上記訂正事項aは、訂正前の請求項2を削除するとともに、訂正前の請求項1に記載の「前記可動表示部材が回転開始した後、前記基準位置検出手段が前記基準位置を検出したことを必要条件として前記停止操作手段の停止操作を有効化する停止操作有効化手段」を、「前記複数の可動表示部材が回転開始してから前記複数の可動表示部材の回転速度が前記一定速度となった後に前記基準位置検出手段が前記基準位置を検出したか否かを各基準位置検出手段別に判定する第1判定手段、当該第1判定手段によって前記基準位置検出手段のすべてが前記基準位置を検出したと判定されたことを判定する第2判定手段、および当該第2判定手段によって前記基準位置検出手段のすべてが前記基準位置を検出したと判定されたときにすべての前記停止操作手段の停止操作を同時に有効化する有効化手段から成る停止操作有効化手段」と訂正する事項を含むものである。
ii.ところで、訂正前の本件特許明細書には、本件訂正発明を構成する「停止操作有効化手段」に対応する実施例として、「また、図12の制御においては、各リール6L〜6Rのリール基準位置6La〜6Raが検出された後各操作無効タイマが終了した順にストップ操作を有効化するようにしたが、これに限定されるものではなく、各リール駆動モータ7L〜7Rが回転を開始した後、その回転速度が一定速度に達した後で、各リール6L〜6Rのリール基準位置6La〜6Raが検出された場合にストップ操作を有効化するようにしてもよい。」(特許明細書の段落【0080】及び図12)と記載されるように、各可動表示部材の基準位置が検出された順に対応する各停止操作手段を個別に有効化する構成として開示されている。
iii.しかるに、本件訂正発明を特定する特許請求の範囲の請求項1には、停止操作有効化手段について、「第2判定手段によって基準位置検出手段のすべてが基準位置を検出したと判定されたときにすべての停止操作手段の停止操作を同時に有効化する有効化手段」として、実施例に開示されていない事項をもって規定しており、該手段は、訂正前の本件特許明細書又は図面に何ら記載されていない事項であり、また、訂正前の本件特許明細書又は図面から自明な事項でもない。
iv.また、本件訂正発明の本来の技術的意義は、停止操作手段による停止操作が有効化されるまでの時間を適切な時間だけ遅らせること、すなわち、各リール6L〜6Rの回転速度が一定速度に達する前に停止操作が有効化されないようにするとともに、一定速度に達したときにはできるだけ早く停止操作が有効化されるようにすることにある。
そこで、第1の実施例である図11に示される制御では、各リール6L〜6Rの基準位置がすべて検出された後に回転速度が一定速度に達したことを共通の操作無効タイマが終了したことをもって判定したときにストップ操作を同時に有効化するものとし、一方、第2の実施例である図12に示される制御では、各リール6L〜6Rの基準位置が検出された後に回転速度が一定速度に達したことを対応する各操作無効タイマが終了したことをもって判定したときにストップ操作を順に有効化するものである。
しかして、特許明細書の前記段落【0080】に記載される変形例について、これを前記技術的意義の観点から解するならば、各リール6L〜6Rの基準位置が検出された時点において、すでに各リール6L〜6Rの回転速度が一定速度に達しているものであるから、各リール6L〜6Rの基準位置が検出された順に各リール6L〜6Rのストップ操作を直ちに有効化する実施態様を示唆するとみるのが前記技術的意義にかなう妥当なものであって、回転速度が一定速度に達した後において、すべてのリールの基準位置が検出されるまで、さらに最悪1回転分の時間が経過してからストップ操作を同時に有効化する実施態様を示唆するとみるのは、本来の技術的意義に反する、あるいは、それから逸脱する想定外のものというべきである。
なお、第1の実施例である図11に示される制御は、各リール6L〜6Rの回転速度が一定速度に達したことを判定する共通の操作無効タイマの起算点をリールの回転が開始されたときとするとともに、各リール6L〜6Rの基準位置を検出することを並行して処理することにより、ストップ操作を同時に有効化するまでの時間を極端に要しないようにしていることにおいて、本件訂正発明と比較して、その制御手順が単に逆であるとはいえない作用構成のものである。
v.特許権者は、図11に係る実施例に、すべての停止操作手段の停止操作を同時に有効化する技術思想が開示されており、図11及び図12に係る実施例は、いずれも有効化条件が「基準位置を検出した後に、操作無効タイマが終了したこと」である点で共通するから、前記技術思想が図12に係る実施例にも適用されることは自明である旨、主張する。
しかしながら、図11に係る実施例は、すべてのリールの基準位置を検出した後に操作無効タイマが終了することを前提として、共通する単一の操作無効タイマを用いることで停止操作を同時に有効化するのに対して、図12に係る実施例は、各リールの基準位置を検出した後に対応する個別の各操作無効タイマを用いることで停止操作を個別に有効化することに技術的特徴があるから、特許権者による前記共通点の捉え方は図11及び図12に係る各実施例の技術的特徴を無視したものであって適切ではないし、また、図11に係る実施例に記載の前記技術思想がすべての実施例及び変形例の前提にあるならば、図12に係る各停止操作手段を個別に有効化する実施例そのものが否定されることになり不合理である。
vi.また、特許権者は、特許明細書の段落【0080】には、「各リール6L〜6Rのリール基準位置6La〜6Raが検出された場合にストップ操作を有効化するようにしてもよい。」と記載されており、「各リール6L〜6Rのリール基準位置6La〜6Raが検出された順にストップ操作を有効化するようにしてもよい。」と記載されていないことからしても、すべてのリール6L〜6Rのストップ操作を同時に有効化する事項が記載されている旨、主張する。
しかしながら、例えば、特許明細書の段落【0079】に「S246では、リール駆動モータ7L〜7Rの各々の送りステップ数が所定値になった場合にストップボタン9L〜9Rの各々の停止操作の有効化が行なわれる。」と記載されるように、「場合に」と「各々の」との用語をもって「順に」と同等のストップ操作を説明していることからしても、それほどの厳密性をもって用語を使用していないことは明らかである。
そして、特許明細書の前記段落【0080】の記載のみからは、個別あるいは同時のいずれをもってストップ操作を有効化するのか明確でないが、異なる複数の実施例を「〜場合に〜してもよい。」という単独文節によりいずれのものとも明確にすることなく記述するとは考え難く、このことからすれば、その前段の図12に係る実施例である個別にストップ操作を有効化する技術を前提とする単独の変形態様と解するのが妥当である。
vii.よって、本件訂正発明は、本件訂正発明を構成する「停止操作有効化手段」に対応する実施例が訂正前の本件特許明細書の発明の詳細な説明に記載してあるものとは認められないから、特許の設定登録時の本件特許明細書に記載した事項の範囲内で訂正するものではない。

3.むすび
したがって、本件訂正は、特許法第120条の4第3項において準用する平成6年改正法による改正前の特許法第126条第1項ただし書の規定に適合しないので、当該訂正は認められない。

第3.特許異議申立てについての判断
1.本件発明
前記第2.のように、本件訂正は認められないから、本件特許第3432479号の請求項1及び2に係る発明は、本件特許の設定登録時における以下のとおりのものである。
「【請求項1】 複数種類の識別情報が描かれ、停止状態と一定速度での回転状態との間で加速制御される可動表示部材および前記識別情報を遊技者に表示するための表示部が備えられ、前記可動表示部材の回転により前記複数種類の識別情報を前記表示部に対し移動させて可変表示する可変表示装置を含み、前記可動表示部材が回転開始した後、該可動表示部材の停止により前記可変表示装置の表示結果が導出表示されたときに1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果が特定の識別情報になった場合に所定の遊技価値が付与可能となる遊技機であって、
前記可変表示装置は、複数の前記可動表示部材を備え、前記可動表示部材の回転の基準となる基準位置を検出する基準位置検出手段と、
前記複数の可動表示部材の各々に対応して設けられ、可動表示部材の回転を停止させるための停止操作手段と、
前記可動表示部材が回転開始した後、前記基準位置検出手段が前記基準位置を検出したことを必要条件として前記停止操作手段の停止操作を有効化する停止操作有効化手段と、
前記可変表示装置の表示結果が前記特定の識別情報になることを許容するか否かを前記可変表示装置の表示結果が導出表示される前に決定する事前決定手段と、
前記停止操作手段の停止操作が所定時間検出されないときに、当該停止操作手段に対応する可動表示部材以外の可動表示部材のうち、すでに停止している可動表示部材が前記表示部に表示させている識別情報と、前記事前決定手段の決定結果とに基づいて、前記停止操作が検出されない停止操作手段に対応する可動表示部材を自動停止させる自動停止制御手段と
を含むことを特徴とする、遊技機。
【請求項2】前記自動停止制御手段は、複数の前記可動表示部材を所定の順番で停止させることを特徴とする、
請求項1に記載の遊技機。」(以下、「本件発明1及び2」という。)

2.取消理由の概要
当審が平成16年11月1日付けで通知した取消理由は、取消理由1及び2からなる以下のとおりのものである。
(1)取消理由1〔特許法第29条第2項違反〕
本件発明1及び2は、刊行物である下記の第1引用例乃至第8引用例に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、その特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものである。
第1引用例:特開平1-158989号公報
第2引用例:特公平3-10347号公報
第3引用例:実公平1-43111号公報
第4引用例:特開平2-102687号公報
第5引用例:特開平3-73180号公報
第6引用例:特開平1-104285号公報
第7引用例:実願昭62-185227号(実開平1-90298号)
のマイクロフィルム
第8引用例:特公平3-72313号公報

(2)取消理由2〔特許法第36条第4、5項違反〕
本件発明1及び2に係る明細書の記載は、発明の詳細な説明において、実施できる程度に発明の目的、構成及び効果を記載したものと認められず、また、特許請求の範囲の請求項1の記載は、特許を受けようとする発明が、発明の詳細な説明に記載したものであるとも、発明の構成に欠くことができない事項のみを記載したものとも認められないから、その特許は、特許法第36条第4項及び第5項の規定に違反してされたものである。

3.取消理由1〔特許法第29条第2項違反〕による判断
当審が平成16年11月1日付けで通知した前記取消理由1に基づいて、以下検討判断する。
(1)引用例に記載の発明
(1-1)第1引用例に記載の発明
i.第1引用例〔特開平1-158989号公報〕には、以下の事項が記載されている。
「外周に絵柄が描かれた回転可能な複数のリールと、前記絵柄を観察するために複数のリールに対応して設けられた窓とを有し、前記複数のリールを回転させた後、これらのリールの回転が停止したときに前記窓から観察される絵柄の組合せが所定の組合せのときに入賞となるスロットマシンにおいて、前記複数のリールのそれぞれに連結され、各々のリールを回転駆動する複数のパルスモータと、これらのパルスモータを始動させ、徐々に回転速度を増加させて一定速度に達した以降は、該一定速度を維持するようにパルスモータの駆動を制御する制御手段と、複数のリールのそれぞれに対応して設けられ、リールの回転を停止させるために遊技者によって操作されるストップスイッチと、前記パルスモータの回転速度が上記一定速度に達した後、かつ回転を開始してから所定時間経過した後に、上記ストップスイッチが操作可能であることを点灯表示する表示手段とを備えたことを特徴とするスロットマシン。」(第1頁左下欄第5行〜右下欄第4行)、
「ところで、パルスモータでリールを駆動する場合、パルスモータの始動時には慣性等の影響によりリールは徐々に回転を開始し、そして所定の増速期間を経て一定速度に達する。したがって、パルスモータの始動の直後からストップボタンの操作を有効化してしまうと、リールの絵柄が簡単に識別できるため簡単に入賞を得ることが可能になってしまう。このような不都合に対処するため、パルスモータの始動後、パルスモータの回転が一定速度に達するまでの間は、例えストップボタンが操作されてもこれを無効化し、パルスモータが一定速度に達してからストップボタンの操作を有効に受け付けるように工夫が施されている。」(第2頁左上第1〜13行)、
「マイクロコンピュータ34は、スイッチ33がONしたときに、操作ハンドル2のロックを解除する。そしてスイッチ31がONすると、ゲーム用プログラムが実行され、モータ制御回路35〜37を制御する。これらのモータ制御回路35〜37は、周期が徐々に短くなるパルスをパルスモータ38〜40に送ってこれを駆動する。これにより、パルスモータ38〜40は、第4図に示すように、時間T1から回転を開始し、徐々に増速して時間T2で一定速度に達する。なお、パルスモータ38〜40は、脱調して停止することがある。この場合には、モータ制御回路35〜37をリセットして、再び徐々に増速する。この再スタートはマイクロコンピュータ34に予めプログラムされており、パルスモータ38〜40の脱調を検知して自動的に行われる。前記パルスモータ38〜40が定速回転に入ってから時間T3になると、発光ダイオード16,41,42が点灯する。この発光ダイオード41はストップスイッチ10に、また発光ダイオード42はストップスイッチ11にそれぞれ設けられている。発光ダイオード16,41,42が点灯してから、ストップスイッチ9〜11を順次押すと、パルスモータ38〜40へのパルスの供給が阻止され、リール3〜5が停止する。この停止したリール3〜5に描かれている絵柄は、窓6〜8を通して確認するととができる。これらのリール3〜5には遮光片3a,4a,5aがそれぞれ設けられており、この通過が光検出器43〜45で検出される。この光検出器43〜45の信号はマイクロコンピュータ34のカウンタに送られ、これをリセットする。このカウンタはパルスモータ38〜40に送られたパルス数を積算し、予め分かっているパルス数対絵柄の関係から、窓6〜8に現れている絵柄が何であるかを知ることができる。マイクロコンピュータ34は横列、斜列の絵柄の組合せを判断して、それに対するメダルの排出数を決定する。これはメダル排出用ROMを用い、絵柄の組合せをコード化した信号でROMをアクセスすればよい。マイクロコンピュータ34はメダル排出装置46を制御して、所定のメダルを受皿13に排出する。」(第3頁右上欄第11行〜右下欄第13行)、
「〔発明の効果〕以上詳細に説明したように、本発明のスロットマシンによれば、リール駆動用のパルスモータが回転を開始し、増速期間を経て一定速度に達した後、かつパルスモータの始動時から所定時間を経過後に、リール停止用のストップボタンの操作が有効化されたことを表示手段で表示するようにしている。したがって、遊技者に対してストップボタンの操作時期を的確に報知することができるようになり、遊技者が無駄にストップボタンを操作したり、遊技者が必要以上に無為に時間の経過を持ったりすることがなく、効率的にスロットマシンゲームを行うことができるようになる。」(第3頁右下欄第14行〜第4頁左上欄第6行)。
ii.前記摘示の記載及び図面によれば、第1引用例には、以下の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されているものと認められる。
「複数種類の絵柄が描かれ、停止状態と一定速度での回転状態との間で加速制御されるリール3〜5および前記絵柄を遊技者に表示するための窓6〜8が備えられ、前記リール3〜5の回転により前記複数種類の絵柄を前記窓6〜8に対し移動させて可変表示する可変表示装置を含み、前記リール3〜5が回転開始した後、該リール3〜5の停止により前記可変表示装置の表示結果としての絵柄が導出表示されたときに1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果が所定の絵柄の組合せになった場合に入賞となるスロットマシンであって、
前記可変表示装置は、複数の前記リール3〜5を備え、前記リール3〜5の回転の基準となる遮光片3a,4a,5aを検出する光検出器43〜45と、
前記複数のリール3〜5の各々に対応して設けられ、リール3〜5の回転を停止させるためのストップスイッチ9〜11と、
前記リール3〜5が時間T1で回転開始した後、前記リール3〜5の回転速度が時間T2で前記一定速度に達した後、かつ回転を開始してから所定時間経過した後に時間T3になると、前記ストップスイッチ9〜11の停止操作を有効化するとともに、停止操作が検出されたストップスイッチ9〜11に対応するリール3〜5を停止させるマイクロコンピュータ34と
を含む、スロットマシン。」

(1-2)第2引用例に記載の発明
i.第2引用例〔特公平3-10347号公報〕には、以下の事項が記載されている。
「1 パルスモータで駆動されるリールの基準位置をホトインタラプタで光電検出し、ホトインタラプタが前記基準位置を検出した時点から前記パルスモータを駆動するパルスをカウントすることによりリールの回転位置を検出するスロツトマシンのリール回転位置検出装置において、前記リールの同一円周上で、リールの外周に配列された絵柄を複数個含む間隔で、それぞれ異なつた基準位置に対応して設けられた各々形状が異なる複数の遮光板と、これらの遮光板の通過を検出してエリア信号として出力するホトインタラプタと、このホトインタラプタからの前記エリア信号によりリセツトされ、前記遮光板の相互間ではパルスモータに供給される駆動パルスをカウントするカウンタとを有することを特徴とするスロツトマシンのリール回転位置検出装置。」(第1頁第1欄第2〜17行)、
「本発明はスロツトマシンのリール回転位置検出装置に関するものである。最近のスロツトマシンには、各リール毎にパルスモータを設け、マイクロコンピユータから出力された駆動パルスで駆動するようにしたものがある。スロツトマシンは、表示窓に現われた複数のリールの絵柄が所定の関係に並んだときに、メダル(コインも含む)が排出されるものであるから、表示窓に現われている絵柄が何であるかを知ることが必要である。前述したパルスモータを用いたスロツトマシンでは、パルスモータの脱調によるズレを防止するために、リールに1個の遮光板が設けられており、この遮光板をホトインタラプタで検出する毎に、駆動パルスをカウントするカウント手段をリセツトしている。一方、駆動パルス数と絵柄の関係はテーブルメモリに記憶されているから、リールの停止時に、カウント手段の内容をアドレスとしてテーブルメモリを読み出せば、表示窓に現われている絵柄を知ることができる。この従来のスロツトマシンでは、1個の遮光板をリールに設けて、リールの基準位置を検出するようにしているから、この遮光板を検出してからでないとリールを停止させることができない。そこでリールがほぼ1回転して遮光板を検出してから、準備完了を示すランプを点灯し、このランプ点灯後にストツプボタンが押されたときに始めてストツプ命令を受け付けるようにしている。このため、待ち時間が長いから、1回のゲーム時間が長くなつてスロツトマシンの稼動率が悪いという欠点があつた。また、パルスモータに脱調があつた場合でも1回転する迄は修正されないから、その間でリールが停止すると、カウント手段から出力されたリール停止位置と実際のそれとの間にズレが生じることになる。本発明の目的は、パルスモータを利用したスロツトマシンにおいて、リールの基準位置を早く検出することができ、脱調を早く修正できて待ち時間の短いスロツトマシンを提供することにある。本発明は上記目的を達成するにあたり、リールに形状が異なつた複数の遮光板を設け、リールを複数個の絵柄を含む複数のエリアに分割し、各エリア内でパルスモータに供給される駆動パルスをカウントする構成にしたものである。」(第1頁第1欄第27行〜第2頁第3欄第16行)、
「第1図において、スタートボタン1を押すと、スタート信号がマイクロコンピユータ2に送られる。マイクロコンピユータ2は、ソフト的な計時動作で駆動パルスを発生し、これを駆動回路3に送つてパルスモータ4を回転させる。このパルスモータ4の回転軸5にリール6が設けられており、パルスモータ4と一緒に回転する。前記リール6の外周には各種の絵柄が一定ピツチで描かれており、また形状の異なつた遮光板7〜10が等間隔で形成されている。第2図に示すように、この遮光板7〜10はホトインタラプタ11で検出され、その出力信号12がマイクロコンピユータ2に送られる。ホトインタラプタ11が遮光板7〜10のいずれか1つを検出した時に、駆動回路13に接続されたランプ14が点灯して準備完了状態を表示する。このランプ14が点灯してから、ストツプボタン15を押すと、パルスモータ4の回転が停止する。マイクロコンピユータ2は、各遮光板7〜10がホトインタラプタ11を通過する毎に、駆動パルスをカウントするカウント部がリセツトされ、そして第3図に示す各エリア毎に駆動パルスをカウントする。したがつて、リール6が停止した時のエリアの種類と、駆動パルス数から、リール6の停止位置を知ることができる。このリール停止位置と絵柄との関係はマイクロコンピユータ2のテーブルメモリに記憶されており、このテーブルメモリを参照して表示窓に現われている絵柄を判定することができる。第3図は遮光板とエリアの関係を示すものであり、各遮光板7〜10は等角度で配置され、4個のエリアA〜Dを構成する。なお各遮光板は7〜10は等角度でなくてもよく、又はその個数も任意でよい。」(第2頁第3欄第19行〜第4欄第8行)、
「上記構成を有する本発明は、リールに形状が異なつた複数の遮光板を設けてリールを複数のエリアに分割し、各エリア毎に駆動パルスをカウントするようにしたから、従来に比べて早くリールの回転位置を知ることができ、それだけ早くリールを停止することが可能となり、待ち時間を短縮することができる。また、リールの1回転内でカウント部が複数回リセツトされるから、パルスモータの脱調が早く修正され脱調によるズレの影響を少なくすることができる。」(第2頁第4欄第29〜38行)。
ii.前記摘示の記載及び図面によれば、第2引用例には、以下の発明が記載されているものと認められる。
「複数種類の絵柄が描かれ、回転制御されるリール6および前記絵柄を遊技者に表示するための表示窓が備えられ、前記リール6の回転により前記複数種類の絵柄を前記表示窓に対し移動させて可変表示する可変表示装置を含み、前記リール6が回転開始した後、該リール6の停止により前記可変表示装置の表示結果としての絵柄が導出表示されたときに1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果としての絵柄が所定の関係に並んだときにメダルが排出されるスロツトマシンであって、
前記可変表示装置は、複数の前記リール6を備え前記リール6の回転の基準となる基準位置を示す複数の遮光板7〜10を検出するホトインタラプタ11と、
前記複数のリール6の各々に対応して設けられ、リール6の回転を停止させるためのストツプボタン15と、
前記リール6が回転開始した後、前記ホトインタラプタ11が前記基準位置を示す複数の遮光板7〜10を検出した時に前記ストツプボタン15の停止操作を有効化するとともに、停止操作が検出されたストツプボタン15に対応するリール6を停止させるマイクロコンピユータ2と
を含む、スロツトマシン。」

(2)本件発明1と引用発明との対比検討
(2-1)本件発明1と引用発明との対比
i.本件発明1と引用発明とを対比すると、引用発明における、「絵柄」、「リール3〜5」、「窓6〜8」、「所定の絵柄の組合せ」、「入賞」、「遮光片3a,4a,5a」、「光検出器43〜45」、「ストップスイッチ9〜11」、「スロットマシン」は、それぞれ、本件発明1における、「識別情報」、「可動表示部材」、「表示部」、「特定の識別情報」、「所定の遊技価値が付与可能」、「基準位置」、「基準位置検出手段」、「停止操作手段」、「遊技機」に相当する。
また、引用発明における「停止操作を有効化するマイクロコンピュータ34」は、本件発明1における「停止操作有効化手段」と対比して、いずれも、「特定の要件を必要条件として停止操作手段の停止操作を有効化する停止操作有効化手段」として共通する。
ii.そうすると、本件発明1と引用発明は、下記の相違点A、B、Cで相違することを除き、その余の点で一致しているものと認められる。
相違点A.停止操作有効化手段における「特定の要件」が、本件発明1は、「可動表示部材が回転開始した後、基準位置検出手段が基準位置を検出したこと」であるのに対して、引用発明は、「可動表示部材が時間T1で回転開始した後、前記可動表示部材の回転速度が時間T2で一定速度に達した後、かつ回転を開始してから所定時間経過した後の時間T3になること」である点。
相違点B.可変表示装置の表示結果の決定手段として、本件発明1は、「可変表示装置の表示結果が特定の識別情報になることを許容するか否かを前記可変表示装置の表示結果が導出表示される前に決定する事前決定手段」の構成を具備するのに対して、引用発明は、該構成を具備しない点。
相違点C.停止制御手段として、本件発明1は、「停止操作手段の停止操作が所定時間検出されないときに、当該停止操作手段に対応する可動表示部材以外の可動表示部材のうち、すでに停止している可動表示部材が表示部に表示させている識別情報と、事前決定手段の決定結果とに基づいて、前記停止操作が検出されない停止操作手段に対応する可動表示部材を自動停止させる自動停止制御手段」の構成を具備するのに対して、引用発明は、該構成を具備しない点。

(2-2)相違点Aの検討
i.本件発明1と第2引用例に記載の発明とを対比すると、第2引用例に記載の発明における、「絵柄」、「リール6」、「表示窓」、「絵柄が所定の関係に並んだ」、「メダルが排出される」、「基準位置を示す複数の遮光板7〜10」、「ホトインタラプタ11」、「ストツプボタン15」、「マイクロコンピユータ2」、「スロツトマシン」は、それぞれ、本件発明1における、「識別情報」、「可動表示部材」、「表示部」、「特定の識別情報」、「所定の遊技価値が付与可能」、「基準位置」、「基準位置検出手段」、「停止操作手段」、「停止操作有効化手段」、「遊技機」に相当する。
ii.すなわち、第2引用例に記載の発明における「マイクロコンピユータ2」は、可動表示部材が回転開始した後、基準位置検出手段が基準位置を検出したことを必要条件として停止操作手段の停止操作を有効化する構成として、本件発明1における「停止操作有効化手段」に相当するものである。
iii.そうすると、引用発明に示される「停止操作有効化手段」の構成に代えて、第2引用例に記載の発明に示される「可動表示部材が回転開始した後、基準位置検出手段が基準位置を検出したことを必要条件として停止操作手段の停止操作を有効化する停止操作有効化手段」の構成を採用して、前記相違点Aに係る本件発明1のように構成することは、当業者が容易に想到できるものである。

(2-3)相違点Bの検討
i.スロットマシンに代表される遊技機の技術分野において、「可変表示装置の表示結果が特定の識別情報になることを許容するか否かを前記可変表示装置の表示結果が導出表示される前に決定する事前決定手段」の構成は、周知技術(例えば、第6引用例〔特開平1-104285号公報〕、第7引用例〔実願昭62-185227号(実開平1-90298号)のマイクロフィルム〕、第8引用例〔特公平3-72313号公報〕参照。)である。
ii.そうすると、引用発明に示される、可変表示装置の表示結果の決定手段として、前記周知技術に示される「事前決定手段」の構成を採用して、前記相違点Bに係る本件発明1のように構成することは、当業者が容易に想到できるものである。

(2-4)相違点Cの検討
i.前記(2-3)相違点Bの検討と関連するが、スロットマシンに代表される遊技機の技術分野において、「停止操作手段の停止操作が所定時間検出されないときに、当該停止操作手段に対応する可動表示部材以外の可動表示部材のうち、すでに停止している可動表示部材が表示部に表示させている識別情報と、事前決定手段の決定結果とに基づいて、前記停止操作が検出されない停止操作手段に対応する可動表示部材を自動停止させる自動停止制御手段」の構成は、周知技術(例えば、第6引用例〔特開平1-104285号公報〕参照。)である。
ii.そうすると、引用発明に示される、可変表示装置の表示結果の決定手段及び停止制御手段として、前記周知技術に示される「事前決定手段及び自動停止制御手段」の構成を採用して、前記相違点Cに係る本件発明1のように構成することは、当業者が容易に想到できるものである。

(2-5)作用効果の検討
本件発明1の作用効果は、引用発明及び前記第2引用例に記載の発明並びに前記周知技術に基づいて、当業者が当然予測できるものである。

(2-6)まとめ
よって、本件発明1は、第1引用例に記載の発明(引用発明)及び前記第2引用例に記載の発明並びに前記周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本件発明1の特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものである。

(3)本件発明2と引用発明との対比検討
(3-1)本件発明2と引用発明との対比
前記(2)(2-1)において本件発明1と引用発明とを対比した事項を踏まえると、本件発明2と引用発明は、前記相違点A、B、Cにおいて相違することに加えて、下記の相違点Dにおいて相違することを除き、その余の点で一致しているものと認められる。
相違点D.自動停止制御手段として、本件発明2は、「自動停止制御手段は、複数の前記可動表示部材を所定の順番で停止させる」構成であるのに対して、引用発明は、該構成を具備しない点。

(3-2)相違点の検討
i.相違点A、B、Cについては、前記(2)(2-2)〜(2-4)において検討したとおりである。
ii.また、相違点Dについては、 前記(2)(2-4)において検討したことと関連するが、「複数の前記可動表示部材を所定の順番で停止させる自動停止制御手段」の構成は、周知技術(例えば、第6引用例〔特開平1-104285号公報〕参照。)である。
ii.そうすると、引用発明に示される、可変表示装置の表示結果の決定手段及び停止制御手段として、前記周知技術に示される「事前決定手段及び自動停止制御手段」の構成を採用して、前記相違点Dに係る本件発明2のように構成することは、当業者が容易に想到できるものである。

(3-3)作用効果の検討
本件発明2の作用効果は、引用発明及び前記第2引用例に記載の発明並びに前記周知技術に基づいて、当業者が当然予測できるものである。

(3-4)まとめ
よって、本件発明2は、第1引用例に記載の発明(引用発明)及び前記第2引用例に記載の発明並びに前記周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本件発明2の特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものである。

4.取消理由2〔特許法第36条第4、5項違反〕による判断
当審が平成16年11月1日付けで通知した前記取消理由2に基づいて、以下検討判断する。
(1)停止操作を有効化する条件について
本件発明1及び2の明細書には、従来技術の課題として「リールの駆動開始直後から停止操作手段の操作を有効化してしまうと、駆動開始当初にはリールの速度が遅いために可変表示装置に可変表示された識別情報を遊技者が簡単に認識できるので、遊技者が簡単に前記特定の識別情報を得ることが可能になってしまうという不都合もあった。」(段落【0006】)と、リールの駆動開始直後から停止操作手段の操作を有効化してしまうと不都合があることが記載されているにもかかわらず、本件発明1は、可動表示部材(リール)の駆動開始直後に基準位置を検出した場合には直ちに停止操作が有効となるために、前記従来技術における不都合を含むものであるから、前記従来技術の課題を解決する発明の構成が不明である。
すなわち、本件発明1は、その実施例(段落【0058】〜【0060】、S85I,S85J)に記載されるように、リールの回転速度が一定速度に達したとみなされるまで停止操作を有効化しない停止操作有効化手段として、操作無効タイマあるいは所定ステップ数回転手段を不可欠の要件とするものと認められるにもかかわらず、特許請求の範囲の請求項1に該要件が規定されていない。

(2)停止操作が有効化されるまでの時間を適切に短縮する目的構成効果について
前記(1)と関連するが、本件発明1及び2に係る発明の詳細な説明には、「その目的は、・・・可変表示装置の可変表示開始時よりも遅らせて停止操作手段の停止操作を有効化」(段落【0008】)、「可動表示部材がある程度回転した後に前記停止操作が有効になる」(段落【0105】)と記載されているが、本件発明1に規定する「基準位置を検出したことを必要条件」とすることをもって前記従来技術の課題が解決され、本件発明1の前記目的及び効果が達成されるとする説明が具体的になされていないために、特許請求の範囲の請求項1に特定される本件発明1を実施するための構成が不明である。

(3)まとめ
よって、本件発明1及び2に係る明細書の記載は、実施できる程度に発明の目的、構成及び効果を記載したものと認められず、また、特許を受けようとする発明が、発明の詳細な説明に記載したものであるとも、発明の構成に欠くことができない事項のみを記載したものとも認められないから、本件発明1及び2の特許は、特許法第36条第4項及び第5項の規定に違反してされたものである。

5.むすび
以上のとおりであるから、本件発明1及び2は、特許法第29条第2項及び同法第36条第4、5項の規定により特許を受けることができない。
したがって、本件発明1及び2についての特許は拒絶の査定をしなければならない特許出願に対してされたものである。
よって、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第14条の規定に基づく、特許法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置を定める政令(平成7年政令第205号)第4条第2項の規定により、結論のとおり決定する。
 
異議決定日 2005-05-17 
出願番号 特願2000-162718(P2000-162718)
審決分類 P 1 651・ 534- ZB (A63F)
P 1 651・ 531- ZB (A63F)
P 1 651・ 121- ZB (A63F)
最終処分 取消  
前審関与審査官 ▲吉▼川 康史  
特許庁審判長 二宮 千久
特許庁審判官 渡戸 正義
國分 直樹
登録日 2003-05-23 
登録番号 特許第3432479号(P3432479)
権利者 株式会社三共
発明の名称 遊技機  
代理人 森田 俊雄  
代理人 中田 雅彦  
代理人 深見 久郎  
代理人 塚本 豊  

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