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審決分類 審判 全部無効 2項進歩性 訂正を認める。無効とする(申立て全部成立) A01G
審判 全部無効 特36条4項詳細な説明の記載不備 訂正を認める。無効とする(申立て全部成立) A01G
審判 全部無効 出願日、優先日、請求日 訂正を認める。無効とする(申立て全部成立) A01G
審判 全部無効 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 訂正を認める。無効とする(申立て全部成立) A01G
管理番号 1121870
審判番号 無効2003-35175  
総通号数 70 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2001-01-16 
種別 無効の審決 
審判請求日 2003-04-30 
確定日 2005-06-02 
訂正明細書 有 
事件の表示 上記当事者間の特許第3314339号発明「育苗用ポット」の特許無効審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 訂正を認める。 特許第3314339号の請求項1に係る発明についての特許を無効とする。 審判費用は、被請求人の負担とする。 
理由 1.手続の経緯
本件特許第3314339号の請求項1に係る発明は、平成9年2月3日に出願された特願平9-20674号(以下、「原出願」という)を原出願として特許法第44条第1項の適用を求めて平成12年6月14日に特許出願されたものであり、その特許権は平成14年6月7日に設定登録されたところ、本件無効審判が請求され、平成15年7月11日に被請求人から答弁書と共に訂正請求が提出され、請求人から弁駁書と回答書が提出されたものである。

2.請求人の主張
請求人は、下記の証拠方法を提出し、本件請求項1に係る発明の特許は、次の理由により特許法第123条第1項第2号又は第4号の規定により無効とされるべきものである旨主張する。
(1)本件特許出願は適法な分割出願ではなく、その出願日は遡及せず現実の出願日である平成12年6月14日であり、本件特許の請求項1に係る発明は、平成12年6月14日前に頒布された甲第4号証に記載された発明であるから、その特許は特許法第29条第1項第3号の規定に該当する発明に対してされたものである。
(2)本件特許出願は適法な分割出願ではなく、その出願日は遡及せず現実の出願日である平成12年6月14日であり、本件特許の請求項1に係る発明は、平成12年6月14日前に頒布された甲第4号証及び甲第5号証に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、その特許は特許法第29条第2項の規定に違反してされたものである。
(3)本件特許に係る明細書の発明の詳細な説明は、通商産業省令で定めるところにより、当該発明の属する技術の分野における通常の知識を有するものがその実施をすることができる程度に明確かつ十分に記載されていないから、その特許は特許法第36条第4項に規定する要件を満たしていない特許出願に対してされたものである。

甲第1号証:特許第3314339号公報(本件特許公報)
甲第2号証:特願平9-20674号(原出願)の出願明細書
甲第3号証:特願2000-178280号(本件)の出願明細書
甲第4号証:特開平10-315315号公報
甲第5号証:特開平10-215689号公報
甲第6号証:実願昭53-98637号(実開昭55-14482号)のマイクロフイルム
甲第7号証:特開平4-173024号公報
甲第8号証:特開平7-203776号公報

3.被請求人の反論
(1)「本件分割特許発明に係る連結育苗ポットは、四隅部にアールをつけた…筒状の側壁と、…底壁とよりなるポットの複数が縦横に並列して連結してなり、隣接するポット同士が、対向する上端開口縁においてごく僅かな幅でのみ引き裂き可能に連結されて(本件特許明細書の請求項1)』おり、これにより、『全体の外周部では隣接ポットの開口緑の辺が互いに離れた状態になっており、外周部からの引き裂き分離操作を容易に行え、また分離によって不要部分が生じることもない。(本件特許明細書の段落番号【0010】)』という作用効果を奏するところに技術的意義(本件発明特定事項)があるのであって、当該ポット単体として耳部を設けたもののみに限定するという発明思想からなるものではありません。・・・
そうすると、『連結耳部(6)を有しない上端開口縁(2)同士を連結部(7)で分離可能に連結した構成に関しては全く記載がなく、またこれを窺わせる記載も存在しない』とする請求人の上記主張は、本件分割特許発明の技術的意義(技術思想)の理解において何らかの錯誤があるとせざるを得ず、・・・
従って、本願特許に係る分割出願は、原出願の出願当初の明細書又は図面に記載された範囲内の事項であるから、特許法第44条第1項の要件を充足するものであり、同法第44条第2項に規定された出願日の遡及効を享受できるものである。すなわち、本願特許に係る分割出願の出願日は、原出願の出願された平成9年2月3日にまで遡及すること明白である。」(答弁書4頁10行〜5頁5行)
(2)本願特許出願の出願日は、原出願の出願日である平成9年2月3日にまで遡及するから、請求人が引用した甲第4号証及び甲第5号証は何れも、本願特許発明の遡及出願日以降に頒布された刊行物であり、特許法第29条が定める刊行物にはなり得ないものである。

4.訂正請求について
4-1.訂正の内容
被請求人(特許権者)は、平成13年11月15日に提出した手続補正書で補正した明細書(以下、「特許明細書」という)を平成15年7月11日付けの訂正請求書に添付した明細書のとおりに訂正することを求めるものであり、具体的な訂正の内容は次のとおりである(下線部分が訂正個所である)。
(1)訂正事項a
本件特許明細書の段落番号【0014】に記載された「その連結形態として、各ポット(1)の側壁の上端開口縁(2)に僅かに外方へ張出し状態をなす耳部(6)を有し、」を、「その連結形態として、各ポット(1)の側壁(3)の上端開口縁(2)に、上端開口縁の1部が僅かに外方へ張出した耳部(6)を有し、」と訂正する。
(2)訂正事項b
本件特許明細書の段落番号【0018】に記載された「例えば図示するごとく上端開口縁(2)にこれに対応した張出し状の耳部(6)を設けて、」を、「例えば図示するごとく上端開口縁(2)にその1部としてこれに対応した張出し状の耳部(6)を設けて、」と訂正する。
4-2.訂正の適否
上記訂正事項a及びbは、「耳部(6)」の構成を限定して明確にするものであるから、明りょうでない記載の釈明を目的とするものであり、訂正事項a及びbによる訂正は、願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内において明細書を訂正するものであって、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。
4-3.むすび
したがって、上記訂正は、特許法第134条第2項のただし書き並びに同条第5項の規定によって準用する第126条第2項及び第3項の規定に適合するので、当該訂正を認める

5.無効理由について
5-1.本件発明
上記4.で示したように上記訂正請求が認められるから、本件の請求項1に係る発明(以下、「本件発明」という。)は、上記訂正請求書に添付した訂正明細書の特許請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりものである。
「全体が合成樹脂により薄肉に形成され、上端開口縁が四隅部にアールをつけた略四角形または円形をなす筒状の側壁と、排水孔を有する底壁とよりなるポットの複数が縦横に並列して連結されてなり、隣接するポット同士が、対向する上端開口縁においてごく僅かな幅でのみ引き裂き分離可能に連結されており、育苗土充填後あるいは育苗後に単体のポットに容易に分離できることを特徴とする育苗用ポット。」

5-2.特許法第29条第2項違反(上記「2.請求人の主張」の(2))について
5-2-1.分割出願の適否について
特許明細書(平成15年7月11日付け訂正請求書に添付した訂正明細書)には、本件発明の目的として、
(a)「本発明は、上記に鑑みてなしたものであり、野菜や花き等の植物苗を育苗するのに使用する育苗用ポットとして、土入れのための土詰め器へのセット作業や置床等の際の取扱いを容易にし、その作業の省力化および能率向上を図ることを目的とする。」(段落【0007】)と記載され、
また、本件発明の作用として、
(b)「本発明の育苗用ポットによれば、複数の各ポットは、隣接するポット同士が上端開口縁の個所で分離可能に連結されているので、必要な個数をワンタッチでアンダートレイや籠トレイ等に収容セットできて、土詰め器に容易に並べることができ、ポット1鉢ずつを並べてセットしていた従来に比して、数十倍の高能率で作業できる。」(段落【0009】)、
「また育苗土充填後あるいは育苗後に、各ポット毎に分離する場合には、隣接するポットを引き離すようにすれば、単体のポットに容易に分離できる。特に、この育苗用ポットは、前記各ポットの上端開口縁の形状が四隅部にアールをつけた略四角形または円形であって、隣接するポット同士が対向する前記上端開口縁においてごく僅かな幅でのみ連結されているため、全体の外周部では隣接するポットの開口縁の辺が互いに離れた状態になっており、外周部からの引き裂き分離操作を容易に行え、また分離によって不要部分が生じることもない。」(段落【0010】)と記載され、
さらに、本件発明の効果として、
(c)「本発明の連結型の育苗用ポットによれば、野菜や花き等の植物苗を育苗する際の土入れ作業や置床等の際には、全体を一体のものとして取扱うことができ、省力化および作業能率の向上を図ることができ、しかもその後の出荷等の際には各ポット毎に容易に分離することができる。」(段落【0026】)と記載されている。
そして、本件特許請求の範囲の記載は、上記「5-1.本件発明」に摘記したとおりであってその記載は明確であり、特許請求の範囲には「耳部(6)」については何ら記載されておらず、また、一般的に、ポットにおける側壁の「上端開口縁」は耳部(6)を含むものではない。
しかも、原出願の特許請求の範囲には、「各ポットは、前記側壁の上端開口縁に外方へ僅かに張出した耳部を備え、全体の外周で連結されることなく、隣接するポット同士が対向する前記耳部の1個所でのみ、ごく僅かな幅の分離可能な連結部によって連結され、」と記載されており、原出願の発明は、「隣接するポット同士が対向する前記耳部の1個所でのみ、ごく僅かな幅の分離可能な連結部によって連結」するもの、すなわち、隣接するポット同士が対向する上端開口縁において、耳部を介してごく僅かな幅でのみ引き裂き分離可能に連結されているものである。
これらを考慮すると、本件特許明細書の特許請求の範囲に記載された「隣接するポット同士が、対向する上端開口縁においてごく僅かな幅でのみ引き裂き分離可能に連結されており、」は、隣接するポット同士が、対向する上端開口縁において、耳部(6)を介することなく、ごく僅かな幅でのみ引き裂き分離可能に連結されている構成であるといえる。
また、被請求人は、「当該ポット単体として耳部を設けたもののみに限定するという発明思想からなるものではありません。」(上記「3.被請求人の反論」の(1)参照)と主張しており、本件発明が耳部を設けていないものも含むものとしている。
しかも、隣接するポット同士が、対向する上端開口縁において、耳部(6)を介することなく、ごく僅かな幅でのみ引き裂き分離可能に連結されている本件発明の育苗用ポットは、本件発明の上記(a)の目的に合致するし、上記(b)(c)の作用、効果を奏するものである。
そこで、原出願の願書に最初に添付した明細書又は図面(甲第2号証)をみると、特許請求の範囲の【請求項1】には、
「全体が薄肉に形成され、上端開口縁で終端する筒状の側壁と、排水孔を有する底壁とよりなるポットの複数が連結されてなり、各ポットは前記側壁の上端開口縁に外方へ張出した連結耳部を備え、複数のポットが前記連結耳部で分離可能に連結されていることを特徴とする育苗用ポット。」と記載されており、原出願の発明は、「側壁の上端開口縁に外方へ張出した連結耳部を備え」たものであり、同明細書又は図面には、筒状の側壁(3)が終端する上端開口縁(2)に外方へ張出し状をなす連結耳部(6)を有し、隣接するポット(1)の連結耳部(6)同士を、連結部(7)で分離可能に連結した構成、すなわち、原出願の発明の実施例が記載されているのみで、原出願の発明には含まれない、隣接するポット(1)同士を、対向する上端開口縁(2)において、耳部(6)を介することなく、ごく僅かな幅でのみ引き裂き分離可能に連結した構成は記載されておらず、且つ、示唆されてもいない。
そうすると、本件出願は、原出願の出願当初の明細書又は図面に記載されていない事項を含んでいるので、本件出願は特許法第44条第1項で規定する適法な分割出願とは認めることができず、その出願日は、遡及せず、平成12年6月14日となる(本件出願は平成6年法が適用されるものであり、その補正は新規事項を追加することができないものであり、補正と同様な効果が得られる分割出願の適否の判断も補正の判断と同様に扱われるべきである。)。
なお、被請求人は、分割出願について「本件分割特許発明に係る連結育苗ポットは、四隅部にアールをつけた…筒状の側壁と、…底壁とよりなるポットの複数が縦横に並列して連結してなり、隣接するポット同士が、対向する上端開口縁においてごく僅かな幅でのみ引き裂き可能に連結されて・・・おり、これにより、「全体の外周部では隣接ポットの開口縁の辺が互いに離れた状態になっており、外周部からの引き裂き分離操作を容易に行え、また分離によって不要部分が生じることもない・・・という作用効果を奏するところに技術的意義(本件発明特定事項)があるのであって、当該ポット単体として耳部を設けたもののみに限定するという発明思想からなるものではありません。
而して上記の如き連結育苗ポットは、従来にない技術的な斬新性をもつものであると確信します。
従って、本願特許に係る分割出願は、原出願の出願当初の明細書又は図面に記載された範囲内の事項である」(上記「3.被請求人の反論」(1))と主張する。
しかしながら、分割出願が適法であるか否かは、分割出願の明細書又は図面に記載された事項が原出願の当初明細書又は図面に記載されているか否かによって判断されるのであって、分割出願の発明の斬新性とは関係ないことであるから、被請求人の主張は採用できない。
なお、上記訂正請求が認められた結果、特許明細書(訂正明細書)には、
(d)「その連結形態として、各ポット(1)の側壁(3)の上端開口縁(2)に、上端開口縁の1部が僅かに外方へ張出した耳部(6)を有し、隣接するポット(1)(1)同士が対向する前記耳部(6)(6)の箇所で分離可能に連結成形されている。」(段落【0014】)、
(e)「この実施例の場合にも、上記実施例と同様に、例えば図示するごとく上端開口縁(2)にその1部としてこれに対応した張出し状の耳部(6)を設けて、隣接するポット(1)(1)を対向する前記耳部(6)(6)の箇所で僅かな幅で容易に引き裂き分離できるように連結しておけばよい。」(段落【0018】)、と記載されている。
上記記載によると、上端開口縁(2)がその1部として耳部(6)を有していると解釈することもできるので、本件の特許請求の範囲の記載が不明瞭であると仮定し、上記(d)(e)の記載を参酌して本件発明の「上端開口縁」がその1部として耳部(6)を有しているとすると、本件発明は原出願の発明と実質的に同一といえるから、やはり、本件出願は適法な分割出願とはいえない。
すなわち、原出願の発明は、その特許請求の範囲に記載された「全体が薄肉に形成され、上端開口縁で終端する筒状の側壁と、排水孔を有する底壁とよりなるポットの複数が縦横複数列に並列して同一平面内で全体としてトレイ形状をなすように連結されてなり、各ポットは、前記側壁の上端開口縁に外方へ僅かに張出した耳部を備え、全体の外周で連結されることなく、隣接するポット同士が対向する前記耳部の1個所でのみ、ごく僅かな幅の分離可能な連結部によって連結され、育苗土充填後あるいは育苗後に前記連結部を引き裂くことにより、単体のポットに容易に分離できることを特徴とする育苗用ポット。」であり、育苗用ポットを合成樹脂により薄肉に形成すること、及び、育苗用ポットの上端開口縁を円形に形成することが例示するまでもなく周知であることを考慮すると、本件発明は原出願の発明と実質的に同一である。

5-2-2.甲号各証記載の発明
上記のように本件出願は適法な分割出願とは認められず、本件出願(平成12年6月14日)前に頒布された甲第4号証ないし甲第8号証には、次の事項が記載されている。
(1)甲第4号証(特開平10-315315号公報)には、
次の記載が認められる。
(1-a)「【請求項1】上端がほぼ正方形に開口したコップ形状を有し、かつ、所定の樹脂材料を主成分とした複数個の育苗ポットを縦横方向に整列させて平面配置したもので、相互に隣接する前記育苗ポットの上端開口部のそれぞれの隣接対向辺に連接部を一体的に形成し、土壌を収容した前記育苗ポットの引き千切りにより前記連接部を破断可能としたことを特徴とする育苗ポット用樹脂成形体。」(【特許請求の範囲】)、
(1-b)「一方、この種の育苗ポットは、ブロー成形により製作されたものであるので薄く非常に柔軟で変形しやすいため、土壌を入れたり、運搬したりする取り扱いが難しい。」(段落【0003】)
(1-c)「本発明の育苗ポット用樹脂成形体1は、・・・所定の樹脂材料、例えばポリプロピレン(PP)を主成分として、例えばポリエチレン(PE)を所定量混入した樹脂材料からなる多数個の育苗ポット2を縦横方向に整列させて平面配置した状態で連設したものである。尚、この樹脂成形体1の主成分としては、前述のポリプロピレン(PP)以外に、ポリスチレン樹脂(PS)、塩化ビニル樹脂(PVC)、ペット樹脂(PAT)、ポリエチレン樹脂(PE)等でも可能である。」(段落【0011】)、
(1-d)「この樹脂成形体1の各育苗ポット2は、図2(a)(b)に示すように上端がほぼ正方形に開口したコップ形状を有し、例えば、底部2aが円形、上端開口部2bがほぼ正方形で、その間の側部2cは円形の底部周縁から立ち上がった直後からほぼ正方形となっている。尚、育苗ポット2の形状はこれに限らず、円形の底部周縁から若干立ち上がった部位まで円形でそこから上端開口部周縁までほぼ正方形をなすものであってもよい。」(段落【0012】)、
(1-e)「この樹脂成形体1における各育苗ポット2の連設状態は以下のとおりである。相互に隣接する育苗ポット2の上端開口部2bのそれぞれの隣接対向辺2dに連接部3を一体的に形成する。この連接部3は、育苗ポット2内に所定量の土壌が収容された状態でその育苗ポット2を引き千切ることにより隣接する育苗ポット2から個々に分離できるように破断可能とした。」(段落【0013】)、
(1-f)「育苗ポット2の材質の主成分である例えばポリプロピレン(PP)は一般的に破断しにくい性質のものであるが、前述したように土壌が収容された育苗ポット2を連接部3を破断させることにより隣接する他の育苗ポット2から分離できるようにするためには、その連接部3の厚みや幅寸法、土壌の量などの諸条件により左右される。本出願人は、例えば、土壌の量が150〜200g程度であれば、連接部3の厚みが0.1〜0.35mm程度、好ましくは0.2mm程度で、その幅寸法が0.2〜0.7mm程度、好ましくは0.5mm程度であればよいことを確認している。このようにすれば、逆に育苗ポット2内に土壌を収容しない空の状態の場合には、その育苗ポット2を引き千切ろうとしても容易に引き千切ることが困難で各育苗ポット2がばらばらになることはない。」(段落【0014】)、
(1-g)「更に、育苗ポット内に土壌が収容された状態で、その育苗ポットを樹脂成形体の他の育苗ポットから分離させるに際しては、その育苗ポット間の連接部を引き千切るだけで育苗ポットを簡単に分離させることができるので、その分離作業に手間取ることはない。」(段落【0028】)。
(1-h)図1、図2、図6に、上端開口部2bの四隅部にアールをつけていることが示されている。
上記記載によると、甲第4号証には、全体が合成樹脂により薄肉に形成され(上記(1-b)(1-c)参照)、育苗ポット2は、底部2aが円形、上端開口部2bが四隅部にアールをつけられたほぼ正方形で、底部2aと上端開口部2bとの間の筒状の側部2c(上記(1-d)(1-h)参照)とよりなり、複数個の育苗ポットを縦横方向に整列させて平面配置し(上記(1-a)参照)、相互に隣接する育苗ポット2の上端開口部2bのそれぞれの隣接対向辺2dに連接部3を一体的に形成し、この連接部3は、その幅が0.2〜0.7mm程度であり、育苗ポット2内に所定量の土壌が収容された状態でその育苗ポット2を引き千切ることにより隣接する育苗ポット2から個々に分離できるように破断可能である(上記(1-e)(1-f)参照)育苗ポット用樹脂成形体(以下、「甲第4号証の発明」という)が記載されていると認められる。
(2)甲第5号証(特開平10-215689号公報)には、
「本発明に係る連結形の育苗用ポット(A)は、全体がポリエチレンや塩化ビニル樹脂等の合成樹脂により比較的薄肉に型形成されてなり、上方ほど径大のテーパ状をなしかつ上端開口縁(2)で終端する筒状の側壁(3)と、該側壁(3)の下端に連接されかつ1もしくは複数の排水孔(4)を有する底壁(5)とにより単一の鉢体形状をなすポット(1)が形成されるとともに、該ポット(1)の複数体が縦横それぞれ複数列をなすように並列して連結されている。」(3頁左欄22〜31行)と記載されている。
(3)甲第6号証(実願昭53-98637号(実開昭55-14482号)のマイクロフイルム)には、
(3-a)「少なくとも二個以上の育苗用小ケースを、薄肉の連接部で区画して群成してなる育苗用ケースの連接部に、各個所の育苗用小ケースを分離できる破断目を刻設したことを特徴とする育苗用ケース。」(実用新案登録請求の範囲)、
(3-b)「(4)は育苗用小ケース(2)の底部に設けた排水孔、」(2頁9〜10行)と記載されている。
(4)甲第7号証(特開平4-173024号公報)には、
「育苗用ポット1は、・・・数10個単位に連結して製造し、成形されたものであって、・・・連結部分2にミシン目や穴等の分割手段3を設けることにより、定植時にポット1個1個が簡単に分離して取れるようにすることができる。またこの底部には、排水用の孔4が形成してある。」(3頁左下欄17行〜同頁右下欄4行)と記載されている。
(5)甲第8号証(特開平7-203776号公報)
「このベースシートを真空成形して図1に示すような連結状態の多数のポット(1)を製作し、各ポット(1)間にミシン目(2)を入れるとともに、図2に示すようにポット(1)の底部に排水孔(3)を設けた。」(4頁右欄10〜13行)と記載されている。
5-2-3.対比・判断
本件発明と上記甲第4号証の発明とを対比すると、甲第4号証の発明の「上端開口部2b」、「側部2c」、「底部2a」及び「育苗ポット用樹脂成形体」は、本件発明の「上端開口縁」、「側壁」、「底壁」及び「育苗ポット」に、それぞれ対応しており、また、甲第4号証の発明の「連接部3」は、その幅が0.2〜0.7mm程度であり破断可能であるから、ごく僅かな幅でのみ引き裂き分離可能であるといえる。
そうすると、本件発明と上記甲第4号証の発明とは、全体が合成樹脂により薄肉に形成され、上端開口縁が四隅部にアールをつけた略四角形筒状の側壁と、底壁とよりなるポットの複数が縦横に並列して連結されてなり、隣接するポット同士が、対向する上端開口縁においてごく僅かな幅でのみ引き裂き分離可能に連結されており、育苗土充填後あるいは育苗後に単体のポットに容易に分離できる育苗用ポットで一致し、
底壁が、本件発明では、「排水孔を有する」のに対し、甲第4号証の発明ではその点が不明である点で構成が相違する。
しかしながら、育苗用ポットにおいて、ポットの底壁に排水孔を設けることは、本件発明の出願日前に当業者に周知技術(例えば、甲第5号証〜甲第8号証参照)であり、甲第4号証の発明において、底壁に排水孔を設けることは当業者なら容易に想到できることである。
そして、本件発明が奏する効果は、甲第4号証の発明及び周知技術から予測できる程度のことであって、格別顕著なものではない。
したがって、本件発明は甲第4号証に記載された発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、その特許は特許法第29条第2項の規定に違反してされたものである。

5-3.特許法第36条違反(上記「2.請求人の主張」の(3))について
上記「5-2-1.分割出願の適法性について」で検討したとおり、本件発明の「隣接するポット同士が、対向する上端開口縁においてごく僅かな幅でのみ引き裂き分離可能に連結されており、」は、隣接するポット同士が、対向する上端開口縁において、耳部(6)を介することなく、ごく僅かな幅でのみ引き裂き分離可能に連結されている構成ということができる。
そして、本件特許明細書の発明の詳細な説明には、隣接するポット同士が、対向する上端開口縁において、耳部(6)を介することなく、ごく僅かな幅でのみ引き裂き分離可能に連結されている構成については記載されていないので、本件特許明細書の発明の詳細な説明には、本件発明に関して、当業者がその実施をすることができる程度に明確かつ十分に、記載されていないから、特許法第36条第4項で規定する要件を満たしていない。
また、本件発明は、発明の詳細な説明に記載したものではないから、特許請求の範囲の記載が特許法第36条第6項第1号で規定する要件を満たしていないということもできる。
したがって、本件特許は特許法第36条第4項又は第6項に規定する要件を満たしていない特許出願に対してされたものである。

5-4.むすび
以上のとおりであり、本件請求項1に係る発明の特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してなされたもの、あるいは、特許法第36条第4項又は第6項に規定する要件を満たしていない特許出願に対してされたものであり、同法第123条第1項第2号又は第4号に該当する。
よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
育苗用ポット
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】全体が合成樹脂により薄肉に形成され、上端開口縁が四隅部にアールをつけた略四角形または円形をなす筒状の側壁と、排水孔を有する底壁とよりなるポットの複数が縦横に並列して連結されてなり、隣接するポット同士が、対向する上端開口縁においてごく僅かな幅でのみ引き裂き分離可能に連結されており、育苗土充填後あるいは育苗後に単体のポットに容易に分離できることを特徴とする育苗用ポット。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、野菜や花き等の植物苗を育苗するのに使用する育苗用ポットに関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
従来、野菜および花き等の植物苗を育苗するに際して、ポリエチレンまたは塩化ビニル等の軟質合成樹脂製の育苗用ポットが多用されている。
【0003】
かかるポットは、単一の鉢体形状をなすもので、鉢体の上端開口縁で終端する筒状の側壁と、該側壁下端より連続する排水孔付きの底壁とよりなり、前記側壁および底壁によって育苗用の土壌を収容する室が形成されていた。
【0004】
しかしながら、このような育苗用ポットにおいては、素材が比較的柔らかいポリエチレン等の軟質合成樹脂であり、しかも使用材料の節約や軽量化のためにかなり薄肉に形成されており、側壁に補強用のリブが形成されていても、腰が弱くて保形性に乏しく、取扱い難いものである。
【0005】
したがって、前記のようなポット多数個を取扱う土入れ作業等がきわめて面倒なものとなっている。特に、各ポットへの土入れ作業の能率化のために、多数の育苗用ポットを並列しておいて、一度に各ポット内に育苗土を充填することが行なわれているが、前記ポットを単純なトレイの上に並列させておいただけでは、ポット側壁の上端開口縁が折れ曲ってしまい、育苗土の充填ができないことになる。
【0006】
そのため、前記の土入れ作業においては、格子状の仕切りにより区画された仕切り目空間を有するトレイや籠トレイ等の特殊な土詰め器を用いて、各ポットを1鉢ずつ、前記土詰め器の各仕切り目空間に嵌め込んで側壁が折れ曲らないように固定しておいて、育苗土を充填することも考えられている(例えば、特公昭54-33962号公報)。しかしこの場合、育苗用ポットを1鉢ずつ土詰め器の仕切り目空間に嵌め込み並べるセット作業、土入れ後の取出し作業のために、その作業に多大な労力を要するものとなっている。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなしたものであり、野菜や花き等の植物苗を育苗するのに使用する育苗用ポットとして、土入れのための土詰め器へのセット作業や置床等の際の取扱いを容易にし、その作業の省力化および能率向上を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決する育苗用ポットであって、全体が合成樹脂により薄肉に形成され、上端開口縁が四隅部にアールをつけた略四角形または円形をなす筒状の側壁と、排水孔を有する底壁とよりなるポットの複数が縦横に並列して連結されてなり、隣接するポット同士が、対向する上端開口縁においてごく僅かな幅でのみ引き裂き分離可能に連結されており、育苗土充填後あるいは育苗後に単体のポットに容易に分離できることを特徴とする。
【0009】
【作用】
上記の本発明の育苗用ポットによれば、複数の各ポットは、隣接するポット同士が上端開口縁の個所で分離可能に連結されているので、必要な個数をワンタッチでアンダートレイや籠トレイ等に収容セットできて、土詰め器に容易に並べることができ、ポット1鉢ずつを並べてセットしていた従来に比して、数十倍の高能率で作業できる。
【0010】
また育苗土充填後あるいは育苗後に、各ポット毎に分離する場合には、隣接するポットを引き離すようにすれば、単体のポットに容易に分離できる。特に、この育苗用ポットは、前記各ポットの上端開口縁の形状が四隅部にアールをつけた略四角形又は円形であって、隣接するポット同士が対向する前記上端開口縁においてごく僅かな幅でのみ連結されているため、全体の外周部では隣接するポットの開口縁の辺が互いに離れた状態になっており、外周部からの引き裂き分離操作を容易に行え、また分離によって不要部分が生じることもない。
【0011】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基いて説明する。
【0012】
図1は本発明に係る育苗用ポットの斜視図を示し、図2は同上の平面図、図3は一つのポット部分を示す一部を欠截した拡大斜視図、図4は同上の拡大平面図、図5は同断面図を示し、図6は耳部同士の連結部を拡大した斜視図である。
【0013】
図に示すように、本発明に係る連結形の育苗用ポット(A)は、全体がポリエチレンや塩化ビニル樹脂等の合成樹脂により比較的薄肉に型形成されてなり、上方ほど径大のテーパ状をなしかつ四隅部にアールをつけた略四角形をなす上端開口縁(2)で終端する筒状の側壁(3)と、該側壁(3)の下端に連接されかつ1もしくは複数の排水孔(4)を有する底壁(5)とにより単一の鉢体形状をなすポット(1)が形成されるとともに、該ポット(1)の複数体が縦横それぞれ複数列をなすように並列して連結されている。
【0014】
その連結形態として、各ポット(1)の側壁(3)の上端開口縁(2)に、上端開口縁の一部が僅かに外方へ張出した耳部(6)を有し、隣接するポット(1)(1)同士が対向する前記耳部(6)(6)の個所で分離可能に連結成形されている。(7)はその連結部を示す。図の場合、前記の各連結部(7)が同一平面内にあって、全体としてトレイ形をなしている。前記各ポット(1)の耳部(6)は、テーパ状をなす側壁(3)に対して交差角度(θ)が90°〜105°の角度で外方に延出しており、各ポット毎の単体に分離した状態での保形性および体裁や取扱い易さを考慮して、その幅は図のように上端開口縁(2)に対応した形状をなすように通常1〜5mmの範囲に設定される。
【0015】
また前記の連結部(7)としては、隣接するポット(1)(1)同士を引き裂き分離可能に連結できるものであれば、その位置や形状はどのようなものであってもよいが、本発明では図のように例えば対向する前記の耳部(6)(6)の辺の1個所のごく僅かな幅で連結する。
【0016】
また前記連結部(7)は、比較的容易に切離せるようにごく僅かな幅で連結しておくが、図6(a)に示すように該連結部(7)の端縁部に切込みやV字形のノッチ(8a)を形成したり、あるいは図6の(b)のように切離しラインに沿うミシン目状の切込み(8b)を形成する等の分離助成手段を設けておくことができる。この場合、さらに容易に引き裂き分離できる。もちろん薄肉でごく僅かな幅の連結部であれば、前記の分離助成手段がなくても容易に引き裂き分離することができる。
【0017】
上記各ポット(1)の配列形態としては、土詰機等に使用するアンダートレーや籠トレーなどの形態、ポットサイズ等に応じて、図のように縦横に適宜並列させ手実施する。この形態の育苗用ポット(A)は全体を連結状態で一度に型成形でき容易に製造できる。
【0018】
なお、各ポット(1)の形態については、図1〜5のように、上端開口部の外形形状を四隅部にアールをつけた略四角形とし、底部を円形に形成したもののほか、図7のように、上端開口縁(2)および底部が共に平面円形の鉢体形状をなすものによる実施が可能である。この実施例の場合にも、上記実施例と同様に、例えば図示するごとく上端開口縁(2)にその1部としてこれに対応した張出し状の耳部(6)を設けて、隣接するポット(1)(1)を対向する前記耳部(6)(6)の個所で僅かな幅で容易に引き裂き分離できるように連結しておけばよい。
【0019】
図中の(9)は各ポット(1)の側壁(3)の周方向所要間隔に根巻き防止用に設けた側壁リブであり、補強用の縦方向リブでもある。また(10)は床面に置いた場合の通気性や排水性を確保するために底壁(5)の下面側に形成した凹溝であって、外周部から中央の排水孔(4)に通じている。(11)は上端開口縁近傍に設けた周方向の線状リブである。
【0020】
いずれの実施例においても、ポット(1)を入れ子にして多数の育苗用ポット(A)を重ね合せた場合の密着を防止するために、各ポット(1)の側壁(3)または底壁(5)の所要の個所に凸部や段部等の密着防止部(図示省略)を設けておくのが好ましい。
【0021】
上記した本発明の育苗用ポット(A)によれば、連結された複数のポット(1)を一体のものとして取扱えるので、運搬および保管等の取扱い作業が容易になる上、自動土詰機を用いて各ポット(1)に育苗土を充填する場合や育苗床に置床する場合の作業も容易に能率よく行なえる。
【0022】
例えば、特殊形態の保持トレイや籠トレイ等の土詰め器を用いて各ポット(1)に育苗土を充填する場合に、必要な個数のポット(1)を仕切り目空間を有する土詰め器にワンタッチで収容セットすることができ、土詰め器に容易に並べることができるもので、ポット1個ずつを並べていた従来方式に比して、数十倍の高能率で土詰め作業を行なうことができる。
【0023】
すなわち、土詰め器である籠トレイ(株式会社斉藤農場製)にポットをセットするのに、本発明の実施例品である連結された育苗用ポットと、従来品である単体の軟質育苗用ポットとをそれぞれ使用して、そのセット作業能率を比較したところ、次の表1のようになり、本発明の実施例品のほうがはるかに能率的なものであった。
【0024】
【表1】

しかも、各ポット(1)の側壁(3)上端に耳部(6)があると、これが一種の補強縁としての役目を果し、また複数のポット(1)が耳部(6)で連結されていて側壁(3)の折れ曲りが相互に規制されるために、軟質合成樹脂により薄肉に形成されたものであっても、全体的な形態保持性が高く、育苗土を充填する時にも腰折れが生じず、土入れ作業を容易にして確実に行なえる。
【0025】
そして、育苗土の充填後あるいは育前後の出荷の際に各ポット(1)毎に分離する場合、対向する前記の耳部(6)(6)の辺の僅かな幅の連結部(7)の個所を引き裂くようにすれば、容易に分離することができる。
【0026】
【発明の効果】
上記したように本発明の連結型の育苗用ポットによれば、野菜や花き等の植物苗を育苗する際の土入れ作業や置床等の際には、全体を一体のものとして取扱うことができ、省力化および作業能率の向上を図ることができ、しかもその後の出荷等の際には各ポット毎に容易に分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の育苗用ポットの1実施例を示す斜視図である。
【図2】同上の平面図である。
【図3】1つのポット部分の一部を欠截した拡大斜視図である。
【図4】同上の平面図である。
【図5】同上縦断面図である。
【図6】(a)(b)それぞれ分離助成手段を設けた連結部を例示する拡大斜視図である。
【図7】他の実施例を1つのポット部分の拡大斜視図である。
【符号の説明】
(A) 育苗用ポット
(1) ポット
(2) 上端開口縁
(3) 側壁
(4) 排水孔
(5) 底壁
(6) 耳部
(7) 連結部
(8a) ノッチ
(8b) ミシン目状の切込み
(9) 側壁リブ
(10) 凹溝
(11) 線状リブ
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2003-10-15 
結審通知日 2003-10-20 
審決日 2003-11-05 
出願番号 特願2000-178280(P2000-178280)
審決分類 P 1 112・ 536- ZA (A01G)
P 1 112・ 121- ZA (A01G)
P 1 112・ 537- ZA (A01G)
P 1 112・ 03- ZA (A01G)
最終処分 成立  
前審関与審査官 坂田 誠  
特許庁審判長 藤井 俊二
特許庁審判官 渡部 葉子
白樫 泰子
登録日 2002-06-07 
登録番号 特許第3314339号(P3314339)
発明の名称 育苗用ポット  
代理人 宇野 健一  
代理人 熊野 剛  
代理人 廣江 武典  
代理人 田中 秀佳  
代理人 宇野 健一  
代理人 宇野 健一  
代理人 城村 邦彦  
代理人 江原 省吾  
代理人 廣江 武典  
代理人 白石 吉之  
代理人 廣江 武典  
代理人 宇野 健一  
代理人 廣江 武典  
代理人 山根 広昭  

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