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審決分類 |
審判 査定不服 4項4号特許請求の範囲における明りょうでない記載の釈明 取り消して特許、登録 G11B 審判 査定不服 4項1号請求項の削除 取り消して特許、登録 G11B 審判 査定不服 4号2号請求項の限定的減縮 取り消して特許、登録 G11B 審判 査定不服 4項3号特許請求の範囲における誤記の訂正 取り消して特許、登録 G11B 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G11B |
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管理番号 | 1122600 |
審判番号 | 不服2003-14799 |
総通号数 | 70 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2001-06-08 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2003-07-31 |
確定日 | 2005-09-27 |
事件の表示 | 平成11年特許願第336117号「垂直磁気記録媒体及び磁気記憶装置」拒絶査定不服審判事件〔平成13年 6月 8日出願公開、特開2001-155322、請求項の数(11)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
1.手続の経緯 本願は、平成11年11月26日の出願であって、平成14年1月7日付け拒絶理由通知に対し平成14年3月15日付けで手続補正がなされたが、平成15年6月24日付で拒絶査定がなされ、これに対し同年7月31日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに、同年9月1日付で手続補正がなされたものである。 2.平成15年9月1日付の手続補正(以下、「本件補正」という。)についての補正却下の決定 [補正却下の決定の結論] 平成15年9月1日付の手続補正を却下する。 [理由] 本件補正は、補正前の請求項1〜11に対し新たに請求項12を加入する補正を含むものである。なお、本件補正による補正書面には、「【補正により増加する請求項の数】1」との明示もなされている。 本件補正は、特許法第17条の2第1項第3号において準用する同法第121条第1項の審判を請求する場合において、その審判の請求の日から30日以内にするときになされたものであるところ、同法第17条の2第4項において、同条第1項第3号に掲げる場合において特許請求の範囲についてする補正は、同項第1号乃至第4号に掲げる事項(請求項の削除、特許請求の範囲の減縮、誤記の訂正、明りようでない記載の釈明)を目的とするものに限るとされているので、その規定を満たすか検討する。 本件補正は、少なくとも、11の請求項を12の請求項に増加させるものであって、このような補正は、特許法第17条の2第4項で規定する請求項の削除、特許請求の範囲の減縮、誤記の訂正又は明りょうでない記載の釈明を目的とするものと言えないことが明らかである。 したがって、本件補正は、特許法第17条の2第4項に違反するので、同法第159条第1項の規定で準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。 3.本願発明について 平成15年9月1日付の手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1〜11に係る発明(以下、これらを「本願発明」という。)は、平成14年3月15日付手続補正書の特許請求の範囲の請求項1〜11に記載された事項により特定されるものである。 本願発明は、「垂直磁化膜に最も近い側に位置する軟磁性膜の飽和磁化強度は他の軟磁性膜の飽和磁化強度よりも大きく、垂直磁化膜に最も近い側に位置する軟磁性膜以外の軟磁性膜は、記録磁化状態において、磁化が互いに逆平行であること」を欠くことのできない技術事項として有するものであるが、原審で引用された引用文献1(特開昭60-140525号公報)、引用文献2(特開平1-227216号公報)、引用文献3(特開平7-85442号公報)及び引用文献4(特開平10-228620号公報)には、該技術事項について記載や示唆はない。 そして、本願発明は該技術事項を有することにより、スパイク状のノイズが抑制される等の特有の効果を奏している。 以上のとおり、本願発明は、原審で引用された引用文献1〜4に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものとすることはできない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2005-09-15 |
出願番号 | 特願平11-336117 |
審決分類 |
P
1
8・
573-
WY
(G11B)
P 1 8・ 574- WY (G11B) P 1 8・ 121- WY (G11B) P 1 8・ 571- WY (G11B) P 1 8・ 572- WY (G11B) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 蔵野 雅昭 |
特許庁審判長 |
片岡 栄一 |
特許庁審判官 |
川上 美秀 小林 秀美 |
発明の名称 | 垂直磁気記録媒体及び磁気記憶装置 |
代理人 | 平木 祐輔 |