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審決分類 |
審判 全部申し立て 2項進歩性 G02B |
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管理番号 | 1124259 |
異議申立番号 | 異議2003-73190 |
総通号数 | 71 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 1995-07-14 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 2003-12-25 |
確定日 | 2005-08-08 |
異議申立件数 | 1 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第3427130号「偏光板又は位相差板貼付用粘着剤層の積層方法」の請求項1ないし3に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 |
結論 | 訂正を認める。 特許第3427130号の請求項1、2に係る特許を維持する。 |
理由 |
1.手続きの経緯 本件特許第3427130号は、平成5年12月17日に特許出願され、平成15年5月16日にその特許の設定登録がなされ、その後、異議申立人峯村節子から特許異議の申立てがされ、取消理由通知がなされ、その指定期間内である平成16年8月10日に訂正請求(後日取り下げ)がなされ、その後、異議申立人から平成16年12月17日に上申書が提出され、その後、異議申立人峯村節子に対し審尋がなされ、その指定期間内である平成17年5月24日に回答がなされ、その後再度の取消理由通知がなされ、その指定期間内である平成17年7月4日に訂正請求がなされたものである。 2.訂正の適否 2.1 訂正の内容 訂正事項a 特許請求の範囲の請求項1の記載「液晶表示板等の製造に際し、偏光板又は位相差板に粘着剤層を積層する粘着剤層の積層方法において、粘着剤層の一方の面に表面活性処理を行い、該処理を行った粘着剤層の面に偏光板又は位相差板を貼着することを特徴とする偏光板又は位相差板貼付用粘着剤層の積層方法。」を、「液晶表示板等の製造に際し、偏光板又は位相差板に粘着剤層を積層する粘着剤層の積層方法において、セパレーター上に積層された粘着剤層上に更にセパレーターを積層し、当該セパレーターの一方が剥離され露出した粘着剤層の面に表面活性処理を行った直後に、該処理を行った粘着剤層の面に偏光板又は位相差板を貼着することを特徴とする偏光板又は位相差板貼付用粘着剤層の積層方法。」と訂正し、請求項3を削除する。 訂正事項b ・明細書の【0016】段落の記載「従って、本発明は、液晶表示板等の製造に際し、偏光板又は位相差板に粘着剤層を積層する粘着剤の積層方法において、粘着剤層の一方の面に表面活性処理を行い、該処理を行った粘着剤層の面に偏光板又は位相差板を貼着することを特徴とする偏光板又は位相差板貼付用粘着剤層の積層方法を提供する。」を、「従って、本発明は、液晶表示板等の製造に際し、偏光板又は位相差板に粘着剤層を積層する粘着剤の積層方法において、セパレーター上に積層された粘着剤層上に更にセパレーターを積層し、当該セパレーターの一方が剥離され露出した粘着剤層の面に表面活性処理を行った直後に、該処理を行った粘着剤層の面に偏光板又は位相差板を貼着することを特徴とする偏光板又は位相差板貼付用粘着剤層の積層方法を提供する。」と訂正する。 ・明細書の【0027】段落の記載「本発明方法により図4に示した偏光板又は位相差板貼付用部材を製造する場合には、上述した1段階で製造する方法と、2段階で製造する方法とがある。1段階で製造する方法の工程を図1に示した。図1の工程は、図6に示した従来の偏光板又は位相差板に粘着剤層を貼着する工程の直前に、コロナ放電処理等の表面活性装置9による表面活性処理工程を設けたもので、ロール1からセパレーターg(断面図(A))を繰り出し、このセパレーターgに塗工機2で粘着剤を塗工し、次いで乾燥機3で乾燥した(断面図(B))後、コロナ放電等の表面活性装置9で粘着剤層eの表面処理を行い、これをロール4から繰り出した保護フィルムfを積層した偏光板c又は位相差板dに貼着し、得られた貼付用部材h(断面図(D))をロール5に巻回しておくものである。」を、「本発明方法により図4に示した偏光板又は位相差板貼付用部材を製造する場合には、上述した2段階で製造する方法がある。参考例として1段階で製造する方法の工程を図1に示した。図1の工程は、図6に示した従来の偏光板又は位相差板に粘着剤層を貼着する工程の直前に、コロナ放電処理等の表面活性装置9による表面活性処理工程を設けたもので、ロール1からセパレーターg(断面図(A))を繰り出し、このセパレーターgに塗工機2で粘着剤を塗工し、次いで乾燥機3で乾燥した(断面図(B))後、コロナ放電等の表面活性装置9で粘着剤層eの表面処理を行い、これをロール4から繰り出した保護フィルムfを積層した偏光板c又は位相差板dに貼着し、得られた貼付用部材h(断面図(D))をロール5に巻回しておくものである。」と訂正する。 ・明細書の【0029】段落の記載「このように製造した貼付用部材は、コロナ放電処理を行って表面が活性化された面の粘着剤層に偏光板又は位相差板が貼着されているため、粘着剤層と偏光板又は位相差板との間の粘着力が強い。従って、図3に示した液晶ディスプレーを製造した場合、粘着剤層のガラス基板に対する粘着力よりも粘着剤層の偏光板又は位相差板に対する粘着力の方がより強力であるため、ガラス基板から偏光板や位相差板を再剥離した際に、粘着剤が偏光板や位相差板の方に確実に伴い、ガラス基板に粘着剤が残存することを防止することができる。」を、「このように製造した貼付用部材は、コロナ放電処理を行った直後の表面が活性化された面の粘着剤層に偏光板又は位相差板が貼着されているため、粘着剤層と偏光板又は位相差板との間の粘着力が強い。従って、図3に示した液晶ディスプレーを製造した場合、粘着剤層のガラス基板に対する粘着力よりも粘着剤層の偏光板又は位相差板に対する粘着力の方がより強力であるため、ガラス基板から偏光板や位相差板を再剥離した際に、粘着剤が偏光板や位相差板の方に確実に伴い、ガラス基板に粘着剤が残存することを防止することができる。」と訂正する。 ・明細書の【0039】及び【0040】段落の記載を削除する。 ・明細書の【0041】段落の記載「[実施例3] 実施例1と同様に両面テープを作製し、この両面テープから片側のセパレーターを剥離して粘着剤層を露出させ、この粘着剤層に実施例1と同じ条件でコロナ放電処理を施すと共に、片側よりポリカーボネート製の位相差板を供給し、粘着剤層に位相差板を積層した。」を、「[実施例2] 実施例1と同様に両面テープを作製し、この両面テープから片側のセパレーターを剥離して粘着剤層を露出させ、この粘着剤層に実施例1と同じ条件でコロナ放電処理を施すと共に、片側よりポリカーボネート製の位相差板を供給し、粘着剤層に位相差板を積層した。」と訂正する。 ・明細書の【図面の簡単な説明】の欄において、「【図1】 本発明方法により偏光板又は位相差板貼付用部材を1段階で製造する工程の一例を示す説明図である。」を、「【図1】 参考例として偏光板又は位相差板貼付用部材を1段階で製造する工程の一例を示す説明図である。」と訂正する。 2.2 訂正の目的の適否、新規事項の有無及び拡張・変更の存否 訂正事項aについて 上記訂正事項aについては、本件特許請求の範囲の請求項1に記載された「粘着剤層の一方の面に表面活性処理を行い」を、下位概念である「セパレーター上に積層された粘着剤層上に更にセパレーターを積層し、当該セパレーターの一方が剥離され露出した粘着剤層の面に表面活性処理を行った直後に」と訂正し、請求項3を削除するものであるから、特許請求の範囲の減縮にあたる。 この訂正後の請求項1の限定事項は、本件の願書に添付した明細書の【0026】、【0028】及び【0030】段落の記載に基づいている。 従って、上記訂正事項aは、願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であり、実質上特許請求の範囲を拡張し又は変更するものでもない。 訂正事項bについて 上記訂正事項bについては、特許請求の範囲の請求項1の訂正に伴い、特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明の記載との整合を図るものである。 従って、訂正事項bは、明りょうでない記載の釈明にあたり、また、訂正事項bは、願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内のものであり、かつ実質上特許請求の範囲を拡張または変更するものではない。 2.3 むすび 上記訂正事項a及びbは、上記2.2のとおりであるから、平成6年法律第116号附則第6条第1項の規定によりなお従前の例によるとされる、改正前の特許法第126条第1項ただし書及び同条第2項及び第3項の規定に適合する。 従って、当該請求を認める。 3.特許異議申立てについての判断 3.1 本件発明 上記のとおり、訂正は認められるから、異議申立てに係る本件特許の請求項1及び請求項に係る発明は、訂正された特許明細書に記載された次のとおりのものである。 請求項1;液晶表示板等の製造に際し、偏光板又は位相差板に粘着剤層を積層する粘着剤層の積層方法において、セパレーター上に積層された粘着剤層上に更にセパレーターを積層し、当該セパレーターの一方が剥離され露出した粘着剤層の面に表面活性処理を行った直後に、該処理を行った粘着剤層の面に偏光板又は位相差板を貼着することを特徴とする偏光板又は位相差板貼付用粘着剤層の積層方法。 請求項2;表面活性処理が、コロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照射、電子線照射、アンカー剤塗布から選ばれるものである請求項1記載の偏光板又は位相差板貼付用粘着剤層の積層方法。 3.2 異議申立人提出の証拠に記載された発明及び取消理由通知で引用された刊行物に記載された発明 刊行物1: 特開昭64-81827号公報 刊行物1には、特許請求の範囲に、剥離シートに粘着剤を塗布した後基材と接合する粘着シートの製造方法において、基材と接合する前の粘着剤層表面を活性化処理することが記載され(特許請求の範囲(1))また、前記活性化処理は、コロナ放電処理、電離性放射線処理、紫外線処理であることが記載されている(特許請求の範囲(2)ないし(4))。 刊行物1には、従来技術の問題点として、第1頁右欄第9行ないし同欄第17行に、「粘着剤と基材との接合力が弱い場合は被着体と粘着シートを接合した後基材が粘着剤と剥離したり、あるいは故意に被着体と粘着シートを剥離させると被着体に粘着剤が残ることがある。そこで粘着剤と基材との接合力を向上させるための手段としては、基材にコロナ処理を施す方法(中略)などがある。」と記載されている。 刊行物1の実施例3(第3頁左下欄下2行ないし同右上欄第8行)には、市販のポリエチレンラミネート剥離紙上にアクリル系エマルジョン型粘着剤を塗布し加熱乾燥後、粘着剤層表面を出力0.7KW、処理速度4m/minでコロナ放電処理し、ポリエチレンテレフタレートフィルムと貼り合わせ24時間熟成後、ポリエチレンテレフタレートと粘着剤の接合力を調べたところ、コロナ放電処理しない場合(比較例3)と比べて優れた接合力が得られたことが開示されている。 刊行物1記載の発明の効果として、第4頁左上欄第12行ないし第18行に、「本発明による粘着シートは、基材と接合する前の粘着剤層表面を活性化処理するため基材との接合力が強化され、被着体に粘着シートを貼り付けた場合に基材が粘着剤と剥離するというようなことはなく、また必要に応じて被着体と粘着シートを剥離させる場合にも粘着剤が被着体にのこると言うようなこともない。」と記載されている。 刊行物2:特開平1-225916号公報 刊行物2には、少なくとも一方の面が放電処理されていることを特徴とする熱可塑性樹脂からなる位相差板が開示され(特許請求の範囲(1))及び第2頁左下欄第1行ないし第6行)。 刊行物2には、位相差板の少なくとも一方の面を放電処理し、当該処理面に偏光板を貼着した複合偏光板(特許請求の範囲(2))、又は、少なくとも液晶表示装置の液晶セルに貼付される面と反対側の面が放電処理されている位相差板を液晶セルの片側の面に貼付した液晶表示装置(同(3))が開示されている。 刊行物2には、「該位相差板は、少なくとも液晶表示装置の液晶セルに貼付される面に対して反対側の面が放電処理されていることが必要である。さらに、該位相差板の液晶セルに貼付される面が放電処理されていても良い。放電処理としては、コロナ処理、プラズマ処理等があり、なかでもコロナ処理は大気中で実施出来るので特に有用である。」と記載されている(第4頁左下欄第8行ないし第15行)。 刊行物3:特開昭62-168114号公報 刊行物3には、液晶表示板等の製造に際し、偏光板又は位相差板に粘着剤層を積層して接着することが記載されている。 刊行物4:特開平4-300822号公報 刊行物4には、アンカー剤と粘着剤とを併用することが記載されている。 3.3 対比・判断 3.3.1 本件請求項1に係る発明と、刊行物1に記載された発明との対比 一致点・相違点の認定 本件請求項1に係る発明と、刊行物1に記載された発明とを対比すると、両者は、 「表示板等の製造に際し、表示板に粘着剤層を積層する粘着剤層の積層方法において、セパレーター上に積層された粘着剤層の一方の面に表面活性処理を行い、該処理を行った粘着剤層の面に表示板を貼着することを特徴とする表示板貼付用粘着剤層の積層方法。」 において一致するが、次の点で両者は相違する。 相違点 本件請求項1に係る発明が「セパレーター上に積層された粘着剤層上にさらにセパレーターを積層し、当該セパレーターの一方が剥離され露出した面に表面活性処理を行った直後に、該処理を行った粘着剤層の面に偏光板又は位相差板を貼着する」構成(以下、「本件請求項1に係る発明の特徴的構成」という。)を有するのに対し、刊行物1に記載された発明は、当該構成の記載がない点において両者は相違する。 相違点の判断 相違点について検討するに、本件請求項1に係る発明が、上記本件請求項1に係る発明の特徴的構成を有するのに対し、刊行物1ないし4のいずれにも当該構成の記載がない。 また、作用・効果についても、本件請求項1に係る発明は、上記本件請求項1に係る発明の特徴的構成を有することにより、 「本件発明は…、セパレーター上に積層した粘着剤層の、当該セパレーターが剥離され露出した面に表面活性処理を行った直後に、該処理を行った粘着剤層の面に偏光板又は位相差板を貼着することによって、セパレーターとの接触により一旦は低下する粘着剤層の粘着性を復活させることが可能であるのみならず、その粘着性を、上記貼り直しの場合に粘着剤層が偏光板等の側に100%伴ってくるレベルにまで向上させることが可能な、偏光板又は位相差板貼付用粘着剤層の積層方法を提供するものである。」(平成16年8月10日付け特許異議意見書第4頁第26行ないし第5頁第4行) という、刊行物1ないし4のいずれにも記載のない格別の作用・効果を有するものである。 従って、刊行物1ないし4を組み合わせて本件請求項1に係る発明を当業者が容易に想到することができない。 3.3.2 本件請求項2に係る発明と、刊行物1に記載された発明との対比 本件請求項1に係る発明を引用する本件請求項2に係る発明は、本件請求項1に係る発明に対する上記判断と同様に、刊行物1ないし4を組み合わせて本件請求項2に係る発明を当業者が容易に想到することができない。 3.4 異議申立人が提出した上申書及び回答書で指摘した本件特許明細書の記載不備について 異議申立人は、本件請求項1において「表面活性処理を行った直後に、…偏光板又は位相差板を貼着する」と記載されているが、「直後」とはいかなる状況をいうのか不明確であると主張するが、本件請求項1に係る発明の実施例である実施例1(【0028】、【0033】及び【0034】段落参照)及び実施例3(【0041】段落参照)によれば、「直後」とは、表面活性処理を行った後他の工程を介することなく、一連の工程として偏光板又は位相差板を貼着することを意味すると認められ、何ら不明確ではない。 なお、本件請求項1に係る発明の構成要件を満たさない実施例2の記載は、実施例から参考例に訂正された。 異議申立人は、本件請求項1において「当該セパレーター」はいかなるものか不明であると記載不備を指摘するが、訂正により明確にされ記載不備は解消した。 4.むすび したがって、特許異議申立ての理由及び証拠によっては、本件請求項1及び2に係る発明の特許を取り消すことはできない。 また、他に本件請求項1及び2に係る発明の特許を取り消すべき理由を発見しない。 よって、特許法の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第14条の規定に基づく、特許法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置を定める政令(平成7年政令第205号)第4条第2項の規定により、上記のとおり決定する。 |
発明の名称 |
(54)【発明の名称】 偏光板又は位相差板貼付用粘着剤層の積層方法 (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】液晶表示板等の製造に際し、偏光板又は位相差板に粘着剤層を積層する粘着剤層の積層方法において、セパレーター上に積層された粘着剤層上に更にセパレーターを積層し、当該セパレーターの一方が剥離され露出した粘着剤層の面に表面活性処理を行った直後に、該処理を行った粘着剤層の面に偏光板又は位相差板を貼着することを特徴とする偏光板又は位相差板貼付用粘着剤層の積層方法。 【請求項2】表面活性処理が、コロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照射、電子線照射、アンカー剤塗布から選ばれるものである請求項1記載の偏光板又は位相差板貼付用粘着剤層の積層方法。 【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は、液晶ディスプレー等の製造に用いる偏光板又は位相差板に粘着剤層を積層してなる偏光板又は位相差板貼付用部材を製造するに際して好適に用いることが可能な偏光板又は位相差板貼付用粘着剤層の積層方法に関し、更に詳述すると、粘着剤層をガラス基板等よりも偏光板や位相差板の方により強く粘着するようにした、偏光板又は位相差板貼付用粘着剤層の積層方法に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】 液晶ディスプレー(以下、LCDという)は、図3に示すように、ガラス等の基板a,aで液晶高分子bを挟み、これらの基板の一方の面に偏光板c、他方の面に順次位相差板d及び偏光板cを積層することにより構成されている。この場合、ガラス基板aと偏光板c、ガラス基板aと位相差板d、位相差板dと偏光板cとはそれぞれ粘着剤層e,e,eを介して積層されているのが一般的である。 【0003】 このような構成のLCDを製造するに際し、偏光板cや位相差板dをガラス基板aに積層するものであるが、この方法としては、図4に示すように偏光板c又は位相差板dの一方の面に保護フィルムfを積層すると共に、他方の面に粘着剤層eを形成し、この粘着剤層eの上にセパレーター(剥離紙)gを積層した偏光板又は位相差板貼付用部材hを製造しておき、LCD製造の際、この貼付用部材hからセパレーターgを剥がしてからガラス基板a上に粘着剤層eの粘着力を利用して偏光板cや位相差板dを積層することが行われている。 【0004】 ここで、従来、図4に示したような偏光板又は位相差板貼付用部材hの製造は、例えば図6に示すように、ロール1からセパレーターg(断面図を図6中の(A)に示した)を繰り出し、このセパレーターgにドクターコート等の塗工機2で粘着剤eを塗工し(断面図(B))、次いで乾燥機3にセパレーターgを通して乾燥し、一方保護フィルムfを積層した偏光板c又は位相差板dをロール4から繰り出し、これを粘着剤層e側に貼り合わせて貼付用部材h(断面図(C))を作製し、得られた貼付用部材hをロール5に巻き取っておく方法が採用されている。 【0005】 あるいは、図7に示すような2段階で作製する方法も採用されている。この方法は、まず第(I)段階で、ロール1からセパレーターg(断面図(A))を繰り出し、このセパレーターgにドクターコート等の塗工機2で粘着剤を塗工し、次いで乾燥機3にセパレーターgを通して乾燥した(断面図(B))後、別のロール6から繰り出したセパレーターg’をこの粘着剤層の上に貼りつけていわゆる両面テープi(断面図(C))を作製し、この両面テープiをロール7に巻回しておく。そして第(II)段階で、ロール7から予め作製した両面テープiを繰り出し、一方のセパレーターg’をロール8に巻つけて剥がし、粘着剤層eの一方の面を露出させ(断面図(D)た後、別のロール4から繰り出した保護フィルムfを積層した偏光板c又は位相差板dをこの粘着剤層eの露出面に貼り合わせて貼付用部材h(断面図(E))を作製し、得られた貼付用部材hをロール5に巻回しておくものである。 【0006】 ところで、偏光板又は位相差板貼付用部材をガラス基板上に積層した場合、貼着時に気泡やシワ等が発生することがあり、このときには図5に示すように一度偏光板や位相差板をガラス基板から剥離し、修正した後再度貼り直す作業が必要となる。この場合、偏光板や位相差板をガラス基板から剥がした際に、粘着剤層が偏光板や位相差板に100%伴ってくる必要がある。このため、偏光板や位相差板での検査・評価過程で上記の工程を模倣した再剥離性試験を実施しているが、従来、かかる再剥離性試験でガラス基板上に粘着剤が残るという問題がある。 【0007】 これは、粘着剤層のガラス基板に対する粘着力が粘着剤層の偏光板や位相差板に対する粘着力よりも強いためである。このため、従来より両面テープにおける粘着剤層の両面の粘着力を異ならしめ、粘着剤層の粘着力の強い方の面に偏光板や位相差板を貼着し、粘着力の弱い方の面にガラス基板を貼着するようにすることが行われている。 【0008】 この場合、粘着剤の粘着力を変える一般的な対処方法として粘着剤組成を変更する方法があるが、この方法は組成選定、最適化に多くの労力を必要とする。 【0009】 また、粘着剤層が剥離剤を塗布したセパレーター上に塗布・形成される際に、粘着剤層がセパレーターとの接触により粘着性の低下が生じることが知られており、このためセパレーターの表面特性を改良したり、剥離剤の種類の変更を行うことも広く採用されている。 【0010】 しかしながら、この方法は、剥離性調整に時間を要し、また、両面の2種類のセパレーターの開発を行う必要があり、コスト的に不利である。しかも、これらの方法は、粘着剤層の粘着力を低下させるものであるので、粘着剤の機能から好ましくないものである。 【0011】 本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、ガラス基板等の基板に偏光板又は位相差板を粘着剤層を介して積層して液晶表示板等を製造するに際し、偏光板や位相差板を再剥離可能にガラス基板上に積層することができる偏光板又は位相差板貼付用部材を簡便に製造することができる、偏光板又は位相差板貼付用粘着剤層の積層方法を提供することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段及び作用】 本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、粘着剤層の被着体に貼着すべき面をコロナ放電処理等で表面活性処理することによって該処理面の粘着力が顕著に向上することを見いだした。 【0013】 即ち、従来、プラスチックの表面処理としてプラスチックの表面にコロナ放電処理等の表面活性処理を行うことは良く知られており、本発明者も粘着剤の偏光板や位相差板に対する密着性を向上させ、再剥離の際に粘着剤を偏光板や位相差板の方に伴わせるために偏光板や位相差板の面のコロナ放電処理を試みたが、その効果は不十分であった。ところが、従来の発想とは逆に粘着剤層にコロナ放電処理を行うと、コロナ放電処理を行った粘着剤層の面の粘着力が意外にも顕著に向上することを見い出した。 【0014】 この方法を偏光板又は位相差板貼付用部材の製造に適用すれば、従来の粘着剤層を偏光板や位相差板に貼り付ける前に、粘着剤層の偏光板や位相差板に貼り付ける面に対してコロナ放電処理等の表面活性処理できる装置を設ければよく、簡便であると共に、粘着特性を一定範囲で容易に向上させることができ、しかも粘着力の低下を生じさせることがない。そして、このような貼付用部材を用いて液晶ディスプレーを製造すると、粘着剤層の活性処理を行っていない面がガラス基板等の基板に貼着することになり、粘着剤層が基板より偏光板や位相差板の方に強く貼着し、その結果再剥離時に粘着剤が基板に残らずに偏光板や位相差板に確実に伴ってくることを見い出し、本発明をなすに至ったものである。 【0015】 このように、コロナ放電処理等の表面活性処理により粘着剤層の粘着力が向上する理由は明らかではないが、表面活性処理により粘着剤の表面が粗面化し、被着体表面の細隙の中に粘着剤が入り易くなり、この細隙の中に食い込んだ粘着剤が錨をおろすように強い粘着力を発揮する投錨効果が発生したり、あるいは粘着剤表面にカルボニル基やカルボキシル基等が発生し、表面が極性化されることによって粘着力が向上することが考えられる。 【0016】 従って、本発明は、液晶表示板等の製造に際し、偏光板又は位相差板に粘着剤層を積層する粘着剤層の積層方法において、セパレーター上に積層された粘着剤層上に更にセパレーターを積層し、当該セパレーターの一方が剥離され露出した粘着剤層の面に表面活性処理を行った直後に、該処理を行った粘着剤層の面に偏光板又は位相差板を貼着することを特徴とする偏光板又は位相差板貼付用粘着剤層の積層方法を提供する。 【0017】 以下、本発明について更に詳しく説明すると、本発明の偏光板又は位相差板貼付用粘着剤層の積層方法は、上述したように粘着剤層の一方の面に表面活性処理を行い、該処理を行った粘着剤層の面に偏光板又は位相差板を貼着することに特徴がある。 【0018】 かかる表面活性処理として、具体的には、コロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照射、電子線照射、アンカー剤塗布を例示することができ、これらは公知の通常の処理法、処理条件を採用して行うことができる。 【0019】 これに限定されるものではないが、コロナ放電処理は、電極とロールとの間にすき間を設け、これらの間に高電圧をかけて放電を起こさせ、電極とロールの間に配置した粘着剤層を処理するもので、具体的な条件は特に制限されないが、例えば出力は1.0〜2.5キロワット、湿度は40〜70%、電極はロール電極等が良く、ギャップ幅は2〜4mm、処理速度は20〜30m/分の条件を採用することができる。 【0020】 プラズマ処理は、減圧下ないしは大気圧下で発生させた不活性ガスや酸素ガス等のプラズマによる化学反応処理であり、減圧プラズマの条件としては、圧力は0.01〜1torr、アルゴン等の不活性ガスに酸素を10%程度混合した雰囲気、あるいは大気の減圧下の雰囲気で、高周波出力が数十〜数千ワット、周波数は13.56MHz、2.54GHz、10kHz付近が一般的であり、処理時間は数秒から60分程度とすることができる。減圧プラズマのより具体的な条件を示すと、Ar(90%)とO2(10%)のガスを用い、圧力10-1torr下で、高周波出力100W、周波数13.56MHz、処理時間10分の条件、あるいは空気を用い、圧力10-1torr、高周波出力100W、周波数13.56MHz、処理時間5分の条件で行うことができる。また、大気圧プラズマとしては、例えば特開平2-1517号公報に記載された方法を採用することができ、具体的にはヘリウム等の不活性ガスに酸素ガスを5%程度混合した雰囲気下で、高周波出力10〜150W、周波数1〜13.56kHz、処理時間5〜10分の条件で行うことができる。 【0021】 紫外線照射としては、例えば水素放電管、キセノン放電管、水銀ランプ、レーザー等の紫外線源を用い、波長150〜2000nmの紫外線を5〜60分間程度照射することにより行うことができる。より具体的な条件を示すと、日本電池(株)製DeeP UVを用い、低圧水銀ランプの波長254.185nmで、出力1kW、ランプとサンプルの距離50mmの条件を採用することができる。 【0022】 電子線照射は、10-5〜10-7torrの圧力下で、ビーム電流値1〜10mA、処理スピード3〜6m/分、チタン箔厚15〜35μm、加速電圧150〜250kV、照射量0.5〜120Mrad程度とすることができる。 【0023】 アンカー剤塗布としては、イソシアネート系、ウレタン系、イミン系等のアンカー剤を用いて、0.4〜1.0g/m2の量で塗布することが良い。塗布の方法としては、グラビヤロール等の公知の方法を採用することができる。 【0024】 これらの表面処理方法の中では、コロナ放電処理とプラズマ処理が好ましい。また、これらの表面処理方法が有効な粘着剤の材料としては、液晶ディスプレー用途に一般的に用いられるアクリル系粘着剤が好ましいが、これに限らず、例えば天然ゴム系、SBR系、SIS,SBS,SEBSブロック系、ブチルゴム系、再生ゴム系等のゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤等の粘着剤に適用可能である。 【0025】 本発明の偏光板又は位相差板貼付用粘着剤層の積層方法に用いる偏光板及び位相差板としては、液晶ディスプレー等の液晶表示板に用いられているもの全てが使用可能であり、具体的な材質としては、例えばトリアセテートセルロース、ポリカーボネート等の樹脂で作製されているものが好適である。 【0026】 本発明は偏光板又は位相差板貼付用部材の製造に際し好適に用いることが可能な、偏光板又は位相差板貼付用粘着剤層の積層方法に関するものであるが、実際に貼付用部材を製造する場合には、図4に示したように粘着剤層の保護のため粘着剤層にセパレーターを貼った状態にするのが普通である。このようなセパレーターとしては、紙又はフィルムベースによる一般的なものが使用可能である。 【0027】 本発明方法により図4に示した偏光板又は位相差板貼付用部材を製造する場合には、上述した2段階で製造する方法がある。参考例として1段階で製造する方法の工程を図1に示した。図1の工程は、図6に示した従来の偏光板又は位相差板に粘着剤層を貼着する工程の直前に、コロナ放電処理等の表面活性装置9による表面活性処理工程を設けたもので、ロール1からセパレーターg(断面図(A))を繰り出し、このセパレーターgに塗工機2で粘着剤を塗工し、次いで乾燥機3で乾燥した(断面図(B))後、コロナ放電等の表面活性装置9で粘着剤層eの表面処理を行い、これをロール4から繰り出した保護フィルムfを積層した偏光板c又は位相差板dに貼着し、得られた貼付用部材h(断面図(D))をロール5に巻回しておくものである。 【0028】 また、2段階で製造する方法を図2に示した。この製造工程は、図7に示した従来例の工程の第2段階での偏光板又は位相差板に粘着剤層を貼着する工程の直前に、コロナ放電処理等の表面活性装置9による表面活性化処理工程を加えたものである。この工程は、まず第(I)段階で、図7に示したと同様に、予め両面テープiを作製してロール7に巻回しておく。そして第(II)段階で、このロール7から両面テープi(断面図(C))を繰り出し、両面テープiから一方のセパレーターg’をロール8に巻つけて剥がし、粘着剤層eの一面側を露出させ、次いで露出させた粘着剤層eの表面のコロナ放電処理を行った(断面図(D))後、別のロール4から繰り出した保護フィルムfを積層した偏光板c又は位相差板dを粘着剤層eに積層し、得られた貼付用部材h(断面図(E))をロール5に巻回しておくものである。 【0029】 このように製造した貼付用部材は、コロナ放電処理を行った直後の表面が活性化された面の粘着剤層に偏光板又は位相差板が貼着されているため、粘着剤層と偏光板又は位相差板との間の粘着力が強い。従って、図3に示した液晶ディスプレーを製造した場合、粘着剤層のガラス基板に対する粘着力よりも粘着剤層の偏光板又は位相差板に対する粘着力の方がより強力であるため、ガラス基板から偏光板や位相差板を再剥離した際に、粘着剤が偏光板や位相差板の方に確実に伴い、ガラス基板に粘着剤が残存することを防止することができる。 【0030】 本発明の偏光板又は位相差板貼付用粘着剤層の積層方法は、このように両面テープの粘着剤層の一方の面に表面活性処理を行うことにより、粘着剤層の一方の面の粘着力を向上させるものである。この粘着力の差を具体的に示すと、後述する粘着力試験(180°剥離法)による測定法で、活性処理した面の粘着力が800〜3000g/25mm巾、特に1500〜2500g/25mm巾の範囲、活性処理しない面の粘着力が200〜800g/25mm巾、特に300〜600g/25mm巾の範囲とすることが好ましい。 【0031】 本発明の偏光板又は位相差板貼付用粘着剤層の積層方法を用いて得られる貼付用部材は、液晶ディスプレーのような液晶表示板等の製造に用いるものであるが、この液晶表示板としては、基板と偏光板、基板と位相差板とのいずれかを粘着剤層を介して積層する構成を有するもの全てに適用可能であり、特に基板としてガラスを用いたものに好適に使用することができる。 【0032】 【実施例】 以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的に示すが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。 【0033】 [実施例1] 図2に示した工程により、綜研化学の粘着剤SKダイン2003(アクリル系粘着剤)をフィルムセパレーターに25μm(ドライ)の厚さに塗布し、乾燥後、粘着面にセパレーターを合わせ、両面テープを作製して巻き取った。 【0034】 その後、巻き取った両面テープを繰り出して片側のセパレーターを剥離して粘着層を露出させ、この粘着剤層にコロナ放電処理(条件:出力2.5kW、バー電極、速度20m/分、20℃,50%RH)を行うと共に、片側よりトリアセテートセルロース製の偏光板を供給し、粘着剤層に偏光板を積層した。 【0035】 その後、下記条件で再剥離試験を行ったところ、ガラス基板上に粘着剤層の残りは全く見られなかった。 【0036】 なお、粘着剤層のコロナ処理を行った面とコロナ処理を行わなかった面のそれぞれの粘着力を下記に示した粘着力試験により測定したところ、コロナ処理を行った面の粘着力は200g/25mm巾、コロナ処理を行わなかった面の粘着力は50g/25mm巾であった。 【0037】 <再剥離性試験> 偏光板又は位相差板とガラス基板とを貼着後、50℃で5kg/cm2、20分の条件でオートクレーブ処理を行い、その後、70℃で3時間再配向処理をした後、室温で2時間放置し、手でガラス基板から偏光板又は位相差板を剥がす。 【0038】 <粘着力試験> トリアセテートセルロース偏光板表面に、粘着テープの粘着剤層を貼着し、5kg/cm2の圧力をかけた後20℃,65%RHの環境に3時間放置した。その後粘着テープを25m/m幅に切り、次いで粘着テープを偏光板から180°の角度、300mm/分の速度で引張り、剥離抵抗を測定した。 【0039】 【0040】 【0041】 [実施例2] 実施例1と同様に両面テープを作製し、この両面テープから片側のセパレーターを剥離して粘着剤層を露出させ、この粘着剤層に実施例1と同じ条件でコロナ放電処理を施すと共に、片側よりポリカーボネート製の位相差板を供給し、粘着剤層に位相差板を積層した。 【0042】 その後、再剥離試験を行ったところ、ガラス基板上に粘着剤層の残りは全く見られなかった。 【0043】 [比較例1] 実施例1と同様に両面テープを作製し、この両面テープから片側のセパレーターを剥離して粘着剤層を露出させ、この粘着剤層に片側より偏光板を供給し、粘着剤層に偏光板を積層した。 【0044】 その後、再剥離試験を行ったところ、ガラス基板上へ100%粘着剤層が残存した。 【0045】 [比較例2] 実施例1と同様に両面テープを作製し、この両面テープから片側のセパレーターを剥離して粘着剤層を露出させ、この粘着剤層にコロナ放電処理を施した偏光板を供給し、偏光板のコロナ放電処理を行った面を粘着剤層に積層した。 【0046】 その後、再剥離試験を行ったところ、ガラス基板上へ90%粘着剤層が残存した。 【0047】 【発明の効果】 本発明の偏光板又は位相差板貼付用粘着剤層の積層方法によれば、ガラス基板等の基板に偏光板又は位相差板を粘着剤層を介して積層して液晶表示板等を製造するに際し、偏光板や位相差板を、粘着剤をガラス基板上に残さず、再剥離可能にガラス基板上に積層することが可能な、偏光板又は位相差板貼付用部材を容易かつ確実に製造することができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】 参考例として偏光板又は位相差板貼付用部材を1段階で製造する工程の一例を示す説明図である。 【図2】 本発明方法により偏光板又は位相差板貼付用部材を2段階で製造する工程の一例を示す説明図である。 【図3】 液晶ディスプレーの構成を示す断面図である。 【図4】 偏光板又は位相差板貼付用部材の構成を示す断面図である。 【図5】 ガラス基板から偏光板又は位相差板を剥す状態を示す断面図である。 【図6】 偏光板又は位相差板貼付用部材を1段階で製造する従来工程を示す説明図である。 【図7】 偏光板又は位相差板貼付用部材を2段階で製造する従来工程を示す説明図である。 【符号の説明】 a 基板 b 液晶高分子 c 偏光板 d 位相差板 e 粘着剤層 f 保護フィルム g セパレーター h 偏光板又は位相差板貼付用部材 i 両面テープ 1 セパレーター巻回ロール 2 塗工機 3 乾燥機 4 セパレーター巻回ロール 5 貼付用部材巻回ロール 7 両面テープ巻回ロール 9 表面活性装置 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
異議決定日 | 2005-07-12 |
出願番号 | 特願平5-344067 |
審決分類 |
P
1
651・
121-
YA
(G02B)
|
最終処分 | 維持 |
前審関与審査官 | 山村 浩 |
特許庁審判長 |
末政 清滋 |
特許庁審判官 |
辻 徹二 青木 和夫 |
登録日 | 2003-05-16 |
登録番号 | 特許第3427130号(P3427130) |
権利者 | 藤森工業株式会社 |
発明の名称 | 偏光板又は位相差板貼付用粘着剤層の積層方法 |
代理人 | 小林 克成 |
代理人 | 重松 沙織 |
代理人 | 小島 隆司 |
代理人 | 石川 武史 |
代理人 | 重松 沙織 |
代理人 | 小林 克成 |
代理人 | 石川 武史 |
代理人 | 小島 隆司 |