• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  B41J
管理番号 1132548
異議申立番号 異議2003-72537  
総通号数 76 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1994-10-25 
種別 異議の決定 
異議申立日 2003-10-17 
確定日 2005-12-06 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第3397865号「ジョブ印刷方法」の請求項1に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 訂正を認める。 特許第3397865号の請求項1に係る特許を取り消す。 
理由 第1 手続の経緯
特許第3397865号の請求項1に係る発明は、平成5年12月28日(パリ条約による優先権主張1993年1月4日、米国)に特許出願され(以下、1993年1月4日を「本件優先日」という。)、平成15年2月14日にその特許権の設定登録がなされ、その後、平成15年10月17日に中沢誠より特許異議の申立てがなされ、同年12月15日に取消理由が通知され、その指定期間内である平成16年4月5日に特許異議意見書及び訂正請求書が提出されたものである。

第2 訂正の適否についての判断
1.訂正の内容
平成16年4月5日付訂正請求書により特許権者が求めている訂正(以下、「本件訂正」という。)の内容は、以下のとおりである。
(1)訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1の記載を、
「【請求項1】 プリンタと、ジョブを受信し、機械読み取り可能コードを識別子に復号化するように適合されたスキャナーと、を備えた印刷システムにおいて、ジョブ参照シートによって、ジョブを印刷する方法であって、メモリセクションに受信された前記ジョブを記憶する段階と、前記メモリセクションに記憶された前記ジョブのロケーションを指示するために、固有のジョブ識別子を記憶された該ジョブに割り当てる段階と、前記固有のジョブ識別子が機械読み取り可能コードによってジョブ参照シートで指定されるように、ジョブ参照シートを印刷する段階と、前記機械読み取り可能コードを読み込むために前記ジョブ参照シートをスキャンし、前記プリンタによって印刷するために、前記メモリセクションから、該機械コード読み取り可能コードから復号された前記ジョブ識別子によって指示される、前記ジョブを検索する段階と、を備えたことを特徴とするジョブ印刷方法。」
から、
「【請求項1】 プリンタと、ジョブを受信し、機械読み取り可能コードを識別子に復号化するように適合されたスキャナーと、を備えた印刷システムにおいて、ジョブ参照シートによって、ジョブを印刷する方法であって、メモリセクションに受信された前記ジョブを記憶する段階と、前記メモリセクションに記憶された前記ジョブのロケーションを指示するために、固有のジョブ識別子を記憶された該ジョブに割り当てる段階と、前記固有のジョブ識別子が、印刷された機械読み取り可能コードによってジョブ参照シートで指定されるように、ジョブ参照シートを印刷する段階と、前記印刷された機械読み取り可能コードを読み込むために前記ジョブ参照シートをスキャンし、前記プリンタによって印刷するために、前記メモリセクションから、該機械コード読み取り可能コードから復号された前記ジョブ識別子によって指示される、前記ジョブを検索する段階と、を備えたことを特徴とするジョブ印刷方法。」に訂正する。
(2)訂正事項2
明細書の段落【0017】の末行に、「上記機械読み取り可能なコードはジョブ参照シートに印刷される。」を追加する。

2.訂正の目的の適否、新規事項の有無及び拡張・変更の存否
上記訂正事項1は、訂正前の請求項1に記載された「機械読み取り可能コード」を、「印刷された機械読み取り可能コード」と限定するものであり、これに関連する記載として、本件の願書に添付された明細書の段落【0040】第6行目〜第11行目には「ステップ186において、システムメモリ61から固有のジョブ識別子を検索するために、システムメモリ61のデータベースがアクセスされ、その識別子はジョブ156’に対応する。検索された識別子は、それから、ステップ188において、“マトリックス2×5(Matrix 2 of 5) ”として参照される技法のようないかなる従来技術によってでもラスターされるバーコードに符号化される。」と記載され、明細書の段落【0041】第2行目〜第3行目には「ジョブタイトルがバーコードのコピーとともにそれぞれのジョブ参照シートに印刷される。」と記載されている。すなわち、上記明細書には、ジョブ識別子はバーコードに符号化され、符号化されたバーコードがジョブ参照シートに印刷されることが記載されている。また、明細書の段落【0043】第2行目〜第10行目には「1つのページがスキャンされると(ステップ210)、ジョブ参照バーコードの存在に関して対応するページイメージが解析される(ステップ212)。もしジョブ参照バーコードが検出されれば、処理は、そのバーコードが対応する固有のジョブ識別子に符号化されるステップ218(図12)に進む。符号化するステップに続いて、識別子によって参照されるジョブが印刷システムのメモリにおいて探索されオープンされる(ステップ220)。その識別子によって参照されるロケーションは、ネットワーク5(図2)によって印刷システムにリンクされるリモートの記憶装置セクションへのポインタを備えることが理解されるべきである。」と記載されている。すなわち、ジョブ参照シートがスキャンされると、ジョブ参照バーコードの存在が解析され、ジョブ参照バーコードが検出されれば、そのバーコードが対応する固有のジョブ識別子によって参照されるジョブが印刷システムのメモリにおいて探索されることが記載されている。よって、上記限定事項は、願書に添付された明細書に記載された事項である。
したがって、訂正事項1は、願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内において、「機械読み取り可能コード」を「印刷された機械読み取り可能コード」と技術的に限定するものであるから、特許請求の範囲の減縮に該当するものである。
また、上記訂正事項2は、上記訂正事項1との整合を図るものであるから、明りょうでない記載の釈明を目的とするものである。そして、上記訂正はいずれも新規事項の追加に該当せず、実質的に特許請求の範囲を拡張又は変更するものでない。

3.むすび
したがって、本件訂正は、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第6条第1項の規定によりなお従前の例によるとされる、平成11年改正前の特許法第120条の4第3項において準用する平成6年法律第116号による改正前の特許法第126条第1項ただし書き及び第2項の規定に適合するので、当該訂正を認める。

第3 特許異議の申立てについての判断
1.本件発明の認定
上述したように、本件訂正が認められるから、本件の請求項1に係る発明(以下、「本件発明1」という。)は、訂正明細書の特許請求の範囲の請求項1に記載されたとおりの次のものと認める。
「【請求項1】 プリンタと、ジョブを受信し、機械読み取り可能コードを識別子に復号化するように適合されたスキャナーと、を備えた印刷システムにおいて、ジョブ参照シートによって、ジョブを印刷する方法であって、メモリセクションに受信された前記ジョブを記憶する段階と、前記メモリセクションに記憶された前記ジョブのロケーションを指示するために、固有のジョブ識別子を記憶された該ジョブに割り当てる段階と、前記固有のジョブ識別子が、印刷された機械読み取り可能コードによってジョブ参照シートで指定されるように、ジョブ参照シートを印刷する段階と、前記印刷された機械読み取り可能コードを読み込むために前記ジョブ参照シートをスキャンし、前記プリンタによって印刷するために、前記メモリセクションから、該機械コード読み取り可能コードから復号された前記ジョブ識別子によって指示される、前記ジョブを検索する段階と、を備えたことを特徴とするジョブ印刷方法。」

2.当審が平成15年12月15日付けで通知した取消し理由の概要
当審が平成15年12月15日付けで通知した取消し理由は、次のとおりである。
【取消し理由】
本件訂正前の請求項1に係る発明は、その出願前日本国内または外国において頒布された下記の刊行物1に記載された発明と同一、または同刊行物1に基づいて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第1項第3号の規定または第2項の規定により特許を受けることができず、その特許は拒絶をしなければならない出願に対してされたものである。
刊行物1:特開平3-223966号公報(異議申立人中沢誠が提出した甲第1号証)

3.引用刊行物1の記載事項
引用刊行物1には、下記の事項が図面と共に記載されている。
記載事項a:「原稿情報を2値以上の画情報に変換する読取装置と、該画情報を圧縮する手段と、圧縮された画情報をファイルとして記憶するファイル記憶部と、少なくともインデックスファイルの指示手段を含む指示装置と、複数の固定メモリ領域を有し、その中の一つに前記インデックスファイルの指示があった画情報を格納する前記ファイル記憶部内又はその外部に設けられたファイルイメージメモリと、前記ファイルの画情報及び該ファイルイメージメモリ中に格納されたデータをハードコピーでプリントアウトする記録手段と、座標入力手段と、該座標入力手段上の領域と前記ファイルイメージメモリの固定メモリ領域との対応及び該固定メモリ領域と前記ファイル記憶部に記憶されたファイルの対応がわかるようにしたテーブルをもつ記憶手段と、を具備したことを特徴とするファイリング装置。」(特許請求の範囲「請求項1」)
記載事項b:「第2図は本発明の一実施例のハード構成を示すブロック図である。図において、1は電子複写機やファクシミリ等に備えられている光情報を電気信号に変換して読み取る画像読取装置、2は画像をハードコピーで出力する記録装置である。3はC P U等からなる制御部、4は前記読取装置1で読み取った画像情報や記録装置2に出力する前の画像情報を蓄積する画信号記録部、5は画像情報をMR方式、MMR方式等で圧縮したり逆にこれを伸長したりする圧縮伸長部、6は拡大縮小部である。また、7は前記画像情報を圧縮することにより形成されたファイルを記憶するファイル記憶部、8は後述のインデックスファイルをイメージデータで記憶するファイルイメージメモリである。該ファイル記憶部7とファイルイメージメモリ8は同一のメモリ内にエリアを分けて構成してもよいし、別のメモリを用いてもよい。さらに、9はパネル等の指示装置、10は座標入力装置、11はランダムアクセスメモリ(RAM)、12は各種のプログラムが格納されているリードオンリーメモリ(ROM)である。なお、この座標入力装置10の構造の詳細は、本出願人の出願である特願平1-261767号に開示されているので、説明を省略する。前記の各構成要素は、バスにより互いに接続されており、制御部3からの制御に従って動作する。」(第3頁左下欄第7行目〜同頁右下欄第13行目)
記載事項c:「第1図は第2図を機能的に表したブロック図であり、第2図と同じ符号は同一または同等物を示している。なお、制御部3は図示されている構成要素の殆ど全てに制御信号を送ってその動作を制御するが、このブロック図では本発明と関係のない制御信号は省略されている。RAM11はバッテリでバックアップされた不揮発性のメモリで、その中には第3図に示されているような、インデックス番号-座標対応テーブル(同図(a))と、インデックス番号-アドレス対応テーブル(同図(b))が格納されている。インデックス番号-座標対応テーブルは、インデックス番号と前記座標入力装置10の座標とを対応付けるテーブルであり、この座標はA点のx、y座標とB点のx、y座標から形成され、実質的にA点とB点とで決まる矩形領域を表している。したがって、該インデックス番号-座標対応テーブルは、インデックス番号と座標入力装置10上の矩形領域との対応関係を表すテーブルということができる。また、インデックス番号-アドレス対応テーブルは、前記インデックス番号と、前記ファイル記憶部7のアドレスとを対応付けるテーブルであり、アドレス(P)の欄はファイリング動作の進行に従って登録される。よって、前記インデックス番号-座標対応テーブルとインデックス番号-アドレス対応テーブルとを用いることにより、座標入力装置10上の矩形領域と、ファイル記憶部7のアドレスとを対応付けることができる。なお、インデックスのための画情報が多い時には、少くとも後者のテーブルは頁毎に管理されることになる。」(第3頁右下欄第14行目〜第4頁右上欄第6行目)
記載事項d:「次に、本発明の第4実施例を第13図の機能ブロック図を用いて説明する。この実施例の特徴は、前記座標入力装置10(第1図参照)を用いずに、ファイリングおよびファイル検索を簡単にできるようにしたことである。第13図において、第1図と同じ符号は同一または同等物を示す。本実施例では、前記RAM11に第14図に示されているようなマーク部座標-ファイル格納アドレス対応テーブルが用意されている。このテーブルには、ページ識別符号、マーク部座標およびファイルの格納アドレスの登録欄が設けられている。該マーク部座標は後述する文書リストに記入されたマークの座標を示し、該マークの位置は予め定められているので、最初から登録されている。しかし、ファイルの格納アドレスに登録されるアドレスは、ファイル化される画情報の量によって変わるので、ファイル化の都度登録される。次に、本実施例の動作を説明する。まず、第15図に示されているような原稿31a、31bをファイル化する動作を説明する。最初に、原稿31aを読取装置1から読取り、画情報記憶部4に格納する。次に、該画情報は画情報記憶部4から読み出され、圧縮伸張部5で圧縮され、ファイル記憶部の所定のアドレスに格納される。このアドレス(A1)は前記RAM11中のマーク部座標-ファイル格納アドレス対応テーブルのファイル格納アドレス欄に登録される。次いで、インデックスファイルの指示があったか否かの判断がなされ、指示があった場合には、画情報記憶部4からヘッダー部が抽出され、拡大縮小部6で、拡大または縮小されて、ファイルイメージメモリRの固定メモリ領域に格納される。上記の動作に続いて、2枚目の原稿31bが読取装置1から読み取られ、前記と同様の動作が行われる。この動作により、前記RAM11中のマーク部座標-ファイル格納アドレス対応テーブルのファイル格納アドレス欄にはアドレス(A2)が登録され、ファイルイメージメモリ8の次の固定メモリ領域には拡大または縮小された原稿31bのヘッダーが格納される。」(第7頁右下欄第1行目〜第8頁左上欄第20行目)
記載事項e:「なお、読み取る原稿の頁数が多くて、ファイルイメージがファイルイメージメモリ8の中に収まらない場合には、ファイルイメージメモリ8がファイルイメージで一杯になった時に、全ファイルイメージは読み出され圧縮伸張部5で圧縮されてファイル記憶部7に格納される。この格納が終わると、ファイルイメージメモリ8はページ識別符号を更新し、新たなファイルイメージを受け付け格納する。」(第8頁右上欄第6行目〜同欄第14行目)
記載事項f:「次に、上記のようにして作成したファイルを検索する動作を説明する。まず、指示装置9から文書リスト排出の指示を行う。この指示がなされると、ファイルイメージメモリ8中に格納されているファイルイメージは該ファイルイメージメモリ8から読み出され所定の大きさに拡大または縮小されて画情報記憶部4に納められる。該画情報記憶部4に納められたファイルイメージは、制御部3の作用により、第15図の32に示されているような文書リストの形式に編集され、記録装置2から排出される。なお、ファイル記憶部7にファイルイメージが格納されていた場合には、該ファイルイメージはファイル記憶部7から読み出され伸張されて、所定の大きさに拡大または縮小された後、画情報記憶部4に納められる。そして、制御部3の作用により、上記と同様に編集され、記録装置2から排出される。前記文書リスト32は、図示されているように、ページ識別符号32aとマーク記入欄32bとを有している。該ページ識別符号32aには文書リストの頁数が自動的に記入されて出力される。なお、ページ識別符号32aとマーク記入欄32bとは、文書リスト32の予め定められた座標位置に位置している。オペレータは、文書リスト32の、検索したいファイルに対応するマーク記入欄を黒色で塗り潰す等により該マーク記入欄にマークを付け、これを読取袋置1から読み取らせる。そうすると、制御部3は文書リスト32のページ識別符号32aと、マーク記入欄32bに記入されたマークとを読取り、読み取ったページデータおよびマーク部座標により前記マーク部座標-ファイル格納アドレス対応テーブル(第14図参照)を参照する。この参照により、制御部3は検索すべきファイルの格納アドレスを求め、このアドレスで前記ファイル記憶部7をアクセスする。該ファイル記憶部7から読出されたファイルの画情報は圧縮伸張部5で伸張され、画情報記憶部4に一旦記憶される。その後、記録装置2から用紙上に印字されて出力される。以上のように、第4実施例によれば、文書リストを拝出した後、該文書リストのマーク記入欄32bにマークを付け、読取装置で読み取らすだけで、所望のファイルを検索することができ、オペレー夕にとって非常に便利であり、操作性が大巾に向上する。」(第8頁右上欄第15行目〜第9頁左上欄第2行目)
記載事項g:「なお、前記実施例では、文書リスト32にマーク記入欄32bを投げ、マークにより検索するファイルを指示するようにしたが、本発明はこれに限定されず、他の指示方法でもよいことは勿論である。」(第9頁左上欄第3行目〜同欄第7行目)

4.引用刊行物1に記載された発明の認定
引用刊行物1は、直接的にはファイリング装置に係る発明を記載した刊行物であるが、「画像読取装置1」、「記録装置2」等を備え「記録装置2から用紙上に印字されて出力される。」(記載事項f参照)との記載があることからも、印刷システムにおける印刷方法の発明に係る発明を把握することができる。
また、記載事項fより、「ページ識別符号32a」と「文書リストの頁数」及び「ページデータ」とが同義であることは明らかである。
したがって、上記記載事項a〜gを含む引用刊行物1の全記載及び図示によれば、上記引用刊行物1には、次の発明が記載されていると認めることができる。
「原稿の画情報を読み取る画像読取装置1と、読み取られた画情報を圧縮することにより形成されたファイルを所定のアドレスに記憶するファイル記憶部7と、ファイル記憶部7に記憶された画情報を記録装置2からハードコピーで出力する印刷方法において、
画情報のページ識別符号32aとマーク記入欄32bとが記入された文書リスト32と、画情報のページデータ、文書リスト上のマーク記入欄32bの座標であるマーク部座標及びファイル記憶部7に記憶された画情報のアドレスの対応関係であるマーク部座標-ファイル格納アドレス対応テーブルと、を備え、
文書リスト32の、検索したいファイルに対応するマーク記入欄を黒色で塗り潰す等により該マーク記入欄にマークを付け、文書リスト32のページ識別符号32aと、マーク記入欄32bに記入されたマークと画像読取装置1で読取り、読み取ったページデータと文書リスト上のマーク記入欄32bの座標であるマーク部座標によりマーク部座標-ファイル格納アドレス対応テーブルを参照し、検索すべきファイルの格納アドレスを求め、このアドレスでファイル記憶部7をアクセスし、該ファイル記憶部7から読出されたファイルの画情報は、記録装置2から用紙上に印字出力する印刷方法。」(以下、「引用発明1」という。)

5.本件訂正後の請求項1に係る特許についての当審の判断
(1)本件発明1と引用発明1の一致点及び相違点
本件発明1の「受信」なる用語は、段落【0027】、【0038】及び【0039】によると、無線ネットワーク上における情報の受信ばかりでなく、ハードシステム上における情報の伝達一般も包含することは明らかである。
また、本件発明1の「復号化」は、機械読み取り可能コードを読み込んで、固有のジョブ識別子に変換することであるから、引用発明1のページ識別符号32aとマーク記入欄32bに記入されたマークとを読み取り、ページデータ及びマーク部座標として読み取ることに相当する。
してみると、引用発明1の「画像読取装置1」、「記録装置2」、「画情報」、「ファイル記憶部7」、「格納アドレス」、「文書リスト32」、「文書リスト32に記入されたマーク」及び「ページデータ及びマーク部座標」は、それぞれ、本件発明1の「スキャナー」、「プリンタ」、「ジョブ」、「メモリセクション」、「ジョブのロケーション」、「ジョブ参照シート」、「機械読み取り可能コード」及び「固有のジョブ識別子」に相当し、また、引用発明1の「読み取り」、「読み取られた画情報を…所定のアドレスに記憶する」、「画情報のページデータ、文書リスト上のマーク記入欄32bの座標であるマーク部座標及びファイル記憶部7に記憶された画情報のアドレスの対応関係であるマーク部座標-ファイル格納アドレス対応テーブルを備える」及び「読み取ったページデータと文書リスト上のマーク記入欄32bの座標であるマーク部座標によりマーク部座標-ファイル格納アドレス対応テーブルを参照し、検索すべきファイルの格納アドレスを求め、このアドレスでファイル記憶部7をアクセスする」は、それぞれ、本件発明1の「復号化」、「メモリセクションに受信されたジョブを記憶する」、「固有のジョブ識別子を記憶された該ジョブに割り当てる」及び「ジョブを検索する」に相当する。
したがって、本件発明1と、引用発明1とを比較すると、両者は、
「プリンタと、ジョブを受信し、機械読み取り可能コードを識別子に復号化するように適合されたスキャナーと、を備えた印刷システムにおいて、ジョブ参照シートによって、ジョブを印刷する方法であって、メモリセクションに受信された前記ジョブを記憶する段階と、前記メモリセクションに記憶された前記ジョブのロケーションを指示するために、固有のジョブ識別子を記憶された該ジョブに割り当てる段階と、前記固有のジョブ識別子が、機械読み取り可能コードによってジョブ参照シートで指定されるように、ジョブ参照シートを印刷する段階と、前記機械読み取り可能コードを読み込むために前記ジョブ参照シートをスキャンし、前記プリンタによって印刷するために、前記メモリセクションから、該機械コード読み取り可能コードから復号された前記ジョブ識別子によって指示される、前記ジョブを検索する段階と、を備えたことを特徴とするジョブ印刷方法。」
である点で一致し、以下の点で相違する。
相違点1:固有のジョブ識別子の指定を、本件発明1ではジョブ参照シートに機械読み取り可能コードを印刷することで指定するのに対し、引用発明1では文書リストに印刷された複数のマーク記入欄を塗り潰すことにより指定する点で相違する。
(2)相違点1についての判断
本件発明1においては、ジョブが単数であるか複数であるのかの限定がないが、ジョブが単数の場合は、印刷する以外に選択肢がないから、この場合に印刷されたジョブ参照シートは、単数のジョブに対応した機械読み取り可能コードが印刷されているもの1種類のみとなり、引用発明1においても、マーク記入欄は単数で、しかも塗り潰されていることは必然であり、結局、本件発明1のジョブ参照シートと引用発明1の文書リストにおける印刷された機械読み取り可能コードに差異はない。したがって、ジョブが単数の場合に前記相違点1は、実質的な相違点とはならない。
そこで、ジョブが複数の場合の相違点1について検討すると、相違点1をジョブの選択時期という観点からみると、本件発明1はジョブ参照シートを印刷する前であるのに対し、引用発明1は、ジョブ参照シートを印刷した後であって、技術常識からすれば、ジョブ参照シートを印刷した後に複数のジョブから選択しようとすれば、引用発明1のように複数の画情報に対応した複数のマーク記入欄を設けて選択する画情報のマーク記入欄にマークを記入する方法か、画情報と同じ数だけジョブ参照シートを印刷してその中から所望のジョブ参照シートを選択する方法となることは明らかであって、この構成は、選択性を持たせるための当然の設計的事項であるので、当業者が容易に想到し得るものである。
そして、引用発明において、相違点1に係る本件発明1の構成を採用することは、当業者が容易に想到し得たことであるか、単なる設計事項にすぎず、かつ、本件発明1が有する技術的効果は、当業者が容易に予測できる程度のものでしかないから、本件発明1は、上記引用刊行物1に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであって、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものである。

第4 むすび
以上のとおり、本件発明1は、上記引用刊行物1に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであって、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものである。
したがって、本件発明1についての特許は拒絶の査定をしなければならない特許出願に対してされたものと認める。
よって、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第14条の規定に基づく、特許法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置を定める政令(平成7年政令第205号)第4条第2項の規定により、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
ジョブ印刷方法
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】プリンタと、ジョブを受信し、機械読み取り可能コードを識別子に復号化するように適合されたスキャナーと、を備えた印刷システムにおいて、ジョブ参照シートによって、ジョブを印刷する方法であって、
メモリセクションに受信された前記ジョブを記憶する段階と、
前記メモリセクションに記憶された前記ジョブのロケーションを指示するために、固有のジョブ識別子を記憶された該ジョブに割り当てる段階と、
前記固有のジョブ識別子が、印刷された機械読み取り可能コードによってジョブ参照シートで指定されるように、ジョブ参照シートを印刷する段階と、
前記印刷された機械読み取り可能コードを読み込むために前記ジョブ参照シートをスキャンし、前記プリンタによって印刷するために、前記メモリセクションから、該機械コード読み取り可能コードから復号された前記ジョブ識別子によって指示される、前記ジョブを検索する段階と、
を備えたことを特徴とするジョブ印刷方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、一般には電子印刷システムのための技術に関し、より詳細には複数のジョブをアセンブルされたジョブにコンパイルして印刷する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下の米国特許は、ジョブの印刷を制御するためにジョブおよび/またはページセパレータを用いた印刷システムに関するものである。
【0003】
1987年12月29日発行のFarrellによる米国特許第4,716,438号。
1988年7月12日発行のRourkeらによる米国特許第4,757,348号。
【0004】
1990年11月13日発行のRourkeによる米国特許第4,970,554号。
1991年1月22日発行のOjhaによる米国特許第4,987,447号。
【0005】
上述の米国特許のそれぞれは、高速印刷装置をプログラムするためにジョブおよびページセパレータを使用することを開示するものであり、その高速印刷装置においては、処理されるオリジナルの原稿に付加されそのオリジナルの原稿とともにスキャンされるように設計されたセパレータがバーコードの形態のジョブプログラミング情報を提供する。そのジョブおよびページセパレータは機械原稿スキャナーによってスキャンされ、読み込まれたバーコードとオリジナルの書類(原稿)とを識別し、それによって印刷装置を操作する制御命令を提供する。さらに、上述の米国特許のそれぞれは、セパレータが、その印刷装置あるいはその印刷装置と互換性のあるバーコードを生成することのできる適切なオフサイトの装置(off-site device)によって生成されることを開示するものである。
【0006】
上述において論議したセパレータのそれぞれは、印刷装置に備わった適切な1組のジョブプログラミング命令が印刷装置のどこに存在するかを指示するためのポインタとしての働きはするが、これらのセパレータのどれもが、1つのジョブがもう1つのジョブにどのようにすれば組み合わせられるかは指示しないのである。例えば、米国特許第4,970,554号によって開示される印刷装置のようなある特定の印刷装置においては、複数のジョブは、以降の印刷のために印刷システムに記憶されはするが、それぞれのセパレータはそのジョブのロケーション(位置)を指示すようには適合されていない。したがって、これらのセパレータは、複数のジョブを組み合わせて単一のマスタージョブにするには利用できないのである。
【0007】
ゼロックス社によって製造されるDocutechTMとして知られる電子印刷装置においては、ジョブ補充モード(job supplement mode)を使用することによってジョブの個々の部分がマージ(併合)され、その詳細についてはReedらによる米国特許第5,081,494号で論議されている。
【0008】
実際には、ジョブ補充は、そのジョブが印刷システム内にスキャンされるときにそのジョブを追加するのに使用される。すなわち、ジョブ補充モードに設定されれば、あらゆる多数の追加の原稿または原稿のグループが、スキャンされるジョブとともにスキャンされてもよい。スキャナーによってジョブが補充されれば、“ジョブ終了”のアイコンが選択され、補充されたジョブが印刷システムのメモリセクションに記憶される。
【0009】
DocuTechTM印刷システムにおける複数のジョブをアセンブルして単一のジョブを形成する一般に知られている方法はつぎの段階を備える。
【0010】
1)すべてのジョブが保持リポジトリ(holding repository)に到着するのを待つ。
【0011】
2)“マスター構成要素”としてジョブの1つを選択するかまたは新規の“空白(blank)”マスター原稿を生成するかのいずれかによって“マスター”原稿を確立する。
【0012】
3)マスター原稿をオープンする(または、編集する)。
4)それぞれのジョブが挿入されるべきページロケーションを選択することによって、他の残りのジョブを1つずつマスター原稿にコピーする。この段階の間、オペレータは、挿入箇所の後のページ番号が1つのジョブが挿入される度に変化することの理解に注意を払わなければならない。
【0013】
5)マスター原稿をクローズし、そのマスター原稿に関するジョブレベルの命令(例えば、バインディング(binding)、ステッチング(stitching)、コピー枚数、などに関する命令のような)を現す。
【0014】
6)校正刷りまたは最終印刷のためにプリンタキューにマスター原稿をコピーする。
【0015】
ページ記述言語(page description language:PDL)で書かれたイメージデータのストリームを“分解(decomposes)”する印刷システムに関しては、複数のマスターを単一のマスターに組み合わせるために、PDLで書かれたプログラム、すなわち“インタープレス(Interpress)”が利用できることが知られている。結果としてのマスターは、比較的に小さい。なぜなら、それは構成要素ファイルへの参照(references)だけを含み、それらの内容への参照は含まないからである。さらに、もし1つの構成要素が修正されれば、全体にわたる原稿が自動的にその修正を含むのである。構成要素と組み合わせられたマスターとの間に不一致の危険性がない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
DocuTechTM印刷システムにおける複数のジョブをアセンブルするための一般に知られている方法によれば、マスタージョブのアセンブルは、特に、上述の段階4)が非常に多い回数反復されなければならないときには、多くの時間を必要とし冗長なものとなることがある。すべてのシステムはPDL入力をサポートしてはいないので、PDLによるプログラミングを少しも必要としない効率的な方法によって、複数のジョブを単一のアセンブルされたジョブにコンパイルする技術が提供されることが望ましい。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、ジョブを電子的なページのセットに変換ししかも機械読み取り可能なコードを復号化するように適合されたプリンタとスキャナーを備えた印刷システムにおけるジョブ参照(基準)シートによって、電子的なページのセットによって表現されるそのジョブを印刷する方法が提供される。その方法は、その電子的なページのセットをメモリセクションに記憶する段階と、メモリセクションに記憶されたジョブのロケーションを指示するために固有のジョブ識別子を記憶されたジョブに割り当てる段階と、固有のジョブ識別子が機械読み取り可能なコードによってジョブ参照シートで指示されるようにジョブ参照シートを印刷する段階と、機械読み取り可能なコードを読み込むためにジョブ参照シートをスキャンし、プリンタによって印刷するためにメモリセクションからその電子的なページのセットを検索する段階と、を備える。上記機械読み取り可能なコードはジョブ参照シートに印刷される。
【0018】
本発明のこれらのそしてその他の側面は、添付の図面とともに読むことによって以下の記述で明確となるであろう。以下の記述は本発明の好ましい実施例を説明しようとするものである。
【0019】
【実施例】
ここで、図面とりわけ図1および図2を参照すると、いくつかの図面を通して類似する参照番号は同一または対応する部分を示しており、本発明の技術による印刷ジョブを処理するための典型的な例としてのイメージ(画像)印刷システム2が示される。説明のための印刷システム2は、イメージ入力セクション4と、コントローラセクション7と、プリンタセクション8とに分けられる。図示される例において、イメージ入力セクション4はリモート(遠隔)およびオンサイト(現場)の両方のイメージ入力を備え、システム2がネットワーク、スキャン、印刷サービス、を提供することを可能にする。例えば、オンサイトイメージ入力(すなわち、スキャナー)、コントローラ、プリンタを備えたスタンドアロン(独立型)印刷システム、あるいは、リモート入力、コントローラ、プリンタ、などを備えたネットワーク印刷システムのような別のシステム構成が考えられてもよい。
【0020】
特定の印刷システムが図示され説明されるが、本発明は他の形態の印刷システムによって使用されてもよい。例えば、プリンタセクション8は、インクジェットプリンタ、イオノグラフィックプリンタ、熱転写プリンタ、ホトグラフィック(写真)プリンタなどの異なった形態のプリンタを代わりに用いてもよく、さらに、CRT、LCD、LED、などのような電子表示システムに組み込まれてもよく、さもなければ別のイメージスキャン/処理/記録システム、あるいは、別の信号送信/受信記録システムなどに同じようにして組み込まれてもよい。
【0021】
オフサイトイメージ入力のために、イメージ入力セクション4は、1つかあるいはそれ以上のリモートソースからイメージ信号または画素の形式でイメージデータが処理のためにシステム2に入力されることを可能にする電話回線のような適切な通信回線を備えたネットワーク(NET)5を有する。ストリーミング磁-テープ、フロッピーディスク、ビデオカメラ、などのような別のイメージデータのリモートソースが考えられてもよい。
【0022】
オンサイトイメージ入力のために、イメージ入力セクション4は、スキャンするために複数の原稿のセットを自動的かつ連続して配置し位置決めするためのユニバーサル原稿ハンドラー(Universal Document Handler:UDH)35を備えた原稿スキャナーセクション6を有する。プラテン20の下でスキャン動作を往復運動させ、プラテン20の線形状セグメントに焦点合わせされ、原稿がそこでスキャンされるために、スキャナーセクション6は1つかあるいはそれ以上の線型の光導電性アレイ24を組み入れている。電荷結合素子(CCD)の技術またはそれに類似するものを用いてもよいアレイ24は、処理のためにプロセッサ25に入力されるスキャンされたイメージを表現するイメージ要素信号すなわち画素を提供する。
【0023】
プロセッサ25はコントローラセクション7と交信し、また、スキャナーシステムコントロール25aと、自動利得制御プリント配線基板(AGCPWB)25bと、プロセッサ25cと、を含む。AGCPWB25bはアレイ24によるアナログイメージ信号出力をディジタルで表現されたファクシミリ信号に変換し、そして、プログラムされたジョブを実行するのに要求される形式と順序でそのイメージをコントローラセクション7が記憶し操作することを可能にするように要求されるとき、プロセッサ25cはそのディジタルイメージ信号を処理する。処理の後、そのイメージ信号はコントローラセクション7に出力される。ネットワーク5から得られるイメージ信号は同様にしてプロセッサ25cに入力される。
【0024】
プロセッサ25cは、また、フィルタリング、しきい値処理、スクリーニング(screening)、クロッピング(cropping)、スケーリング(縮小/拡大)、などのような強調と変更をイメージ信号に提供する。これらのイメージ処理パラメータに影響を及ぼすジョブプログラムにおけるどんな変更および調整でもその後に続くときは、その特定の修正を取り込むために原稿は再スキャンされなければならない。
【0025】
プリンタセクション8は、ラスタ出力スキャナー(Raster Output Scanner:ROS)87と、印刷モジュール95と、給紙装置107と、フィニッシャ120と、プリンタシステムコントロール128と、を有するレーザ型プリンタを備える。ROS87は、回転する多角形(ポリゴン)によって印刷モジュール95の移動する受光体(例えば、感光体を含む)の両端にわたってスキャンされる2重画像形成ビームを提供するために、音響光学変調器によって入力されるイメージ形成信号の内容に従って変調されたビームを備える2つのビームレーザを有する。これはそれぞれのスキャンによって受光体に2つのイメージラインを露光して変調器に入力されるイメージ形成信号によって表現される静電潜像を生成する。
【0026】
静電潜像は現像され、給紙装置107から給送される印刷媒体に転写される。この分野に精通した者には明らかなように、印刷媒体は、イメージを受け取ることのできる種々の周知の基体から選択されたものからなり、そのような基体は、第2原紙(transparency)、事前印刷用紙(preprinted sheet)、ベーラム(vellum)、光沢被覆紙(glossy covered stock)、フィルムまたはそれに類似するものを含む。印刷媒体は、どのような種類の用紙、サイズ、タイプ、色、をも備えてもよく、このために、複数の媒体供給トレイ110、112、および114(図1)が提供される。転写されたイメージは永久的に定着または融着され、結果としての印刷物が出力トレイ118あるいはフィニッシャ120(図1)のいずれかに排出される。フィニッシャ120は、印刷物をまとめてステッチまたはステープルして製本するためのステッチャ(stitcher)、印刷物を本にのりづけでバインドするためのサーマルバインダ(thermal binder)、および/または、スリッティング(slitting、切断)、パーフォレーティング(perforating、孔あけ)、サドルステッチング(saddle stitching、背部とじ)フォルディング(folding、折り曲げ)、トリミング(trimming)、あるいはそれらに類似するもの、のようなその他の仕上げのオプション、のようなある特定の仕上げの選択を提供する。
【0027】
プリンタシステムコントロール128(図2)は、プリンタセクション8内のセンサおよび処理から内部的に得られる信号だけでなく、コントローラセクション7のシステムコントロール54から受信されるジョブプログラムパラメータにも従って、プリンタの機能と動作のすべてを自動的かつ正確に制御する。プリンタシステムコントロール信号は、マルチプルマイクロプロセッサコントローラコア(multiple microprocessor controller cores)を特徴とするマルチプロセッサアーキテクチャにおける複数のプリント配線基板(PWB)を経由して集配信され、直列に内部接続され、またより多くの入出力処理回路PWBに直列にリンクされる。コントローラセクション7は、説明のために、イメージ入力コントロール50と、ユーザインタフェース(UI)52と、システムコントロール54と、メインメモリ56と、イメージ操作セクション58と、イメージ出力コントロール60と、に分けられる。ユニット50、54、56、58、および60は、“電子サブシステム(Electronic Subsystem:ESS)”として一般に参照されるシステムからなる。
【0028】
スキャナーセクション6のプロセッサ25cからコントローラセクション7へのスキャンされたイメージデータ入力は、イメージ入力コントロール50のイメージ圧縮プロセッサ51によって圧縮され、イメージファイルに配置される。異なった印刷ジョブを表現するイメージファイルは、データが使用されるまで保持されるメインメモリ56に転送されるまでシステムメモリ61(図3参照)に一時的に記憶される。
【0029】
図1を再度参照すると、UI52は、対話型タッチスクリーン62と、キーボード64と、マウス66と、からなる複合オペレータコントローラ/CRT表示装置を備える。UI52は、オペレータと印刷システム2とのインタフェースをとり、オペレータが印刷ジョブおよびその他の命令をプログラムすることを可能にし、また、システム動作情報、視覚的な原稿の複製の表示、プログラミング情報とアイコン、診断情報と画像概観(pictorial view)、などを得ることを可能にする。ファイルおよびアイコンのようなタッチスクリーン62に表示されるアイテムは、指でスクリーン62に表示されたアイテムを触れるか、またはマウス66を用いて選択されたアイテムをカーソル67(図6)で指示してマウスからキー入力するかのいずれかによって、動作状態にされる。
【0030】
メインメモリ56(図2)は、マシンオペレーティングシステムソフトウェア、マシン操作データ、および現在処理されているスキャンされたイメージデータ、を記憶する複数のハードディスク90-1、90-2、および90-3を備える。メインメモリ56の圧縮されたイメージデータが、UI52のタッチスクリーン62に表示することを要求されるかあるいはプリンタセクション8によって要求されるかのさらなる処理を要求する場合に、そのデータがメモリ56にアクセスされる。プロセッサ25によって提供されるもの以外のさらなる処理が要求された場合には、そのデータは、丁合い取り(collation)、印刷準備(原稿の編集)、伸長、回転、などのような付加的な処理段階が実行されるイメージ操作セクション58に転送される。その処理に続いて、データはメインメモリ56に戻されるか、タッチスクリーン62に表示するためにUI52に送出されるか、イメージ出力コントロール60に送出されるか、のいずれでもよい。
【0031】
ここで、図面とりわけ図3〜5を参照すると、イメージ出力コントロール60へのイメージデータの出力は圧縮解除され、プリント配線基板(PWB)70-7および70-8のイメージ生成プロセッサ86によって印刷する準備がなされる。これに続いて、データは、PWB70-9のディスパッチャプロセッサ88および89によってスキャンラインバッファ(Scan Line Buffer:SLB)139(図2)を経由してプリンタセクション8に出力される。印刷のためにプリンタセクション8に送出されるイメージデータは、通常は、新規のイメージデータに対してメモリ空間をつくるためにメモリ56からパージされる。
【0032】
コントローラセクション7は複数のPWB70(図3〜5)を含み、そのPWB70は1対のバス72および74によってお互いが結合されかつシステムメモリ61に結合される。好ましい実施例においては、システムメモリは、固有のジョブ識別子を印刷システム2に入力されるまたは印刷システム2に関連するそれぞれのジョブに割り当てるための、そしてそれぞれのジョブに対しての符号化されラスターされる(rasterized)バーコードのような印刷可能な表現を生成するための適切なプログラムを備える。メモリコントローラ76は、システムメモリ61をバス72および74に結合する。PWB70は、複数のシステムプロセッサ78を有するPWB70-1と、UI52へおよびUI52からデータを送信するUI通信コントローラ80を有する低速I/OプロセッサPWB70-2と、メインメモリ56のディスク90-1、90-2、および90-3のそれぞれからおよびそれぞれへデータを送信するディスクドライブコントローラプロセッサ82を有するPWB70-3、70-4、および70-5(イメージデータを圧縮するイメージ圧縮プロセッサ51がPWB70-3に存在する)と、イメージ操作セクション58のイメージ操作プロセッサを備えたイメージ操作PWB70-6と、プリンタセクション8で印刷するイメージデータを処理するためのイメージ生成プロセッサ86を備えたイメージ生成プロセッサPWB70-7および70-8と、プリンタセクション8へのおよびプリンタセクション8からのデータの送信を制御するディスパッチプロセッサ88および89を有するディスパッチプロセッサPWB70-9と、ブートコントロール-調停-スケジューラPWB70-10と、を含む。
【0033】
図6を参照すると、ジョブは、プログラムされるジョブに関するジョブチケット150およびジョブスコアカード152がタッチスクリーン62に表示されるジョブプログラムモードでプログラムされる。ジョブチケット150は、プログラミングに利用することのできる種々のジョブの選択を表示し、ジョブスコアカード152は、そのジョブを印刷するシステムへの基本的な命令を表示する。ジョブタイプ&チケットアイコン153によってアクセスすることによって、種々のジョブチケットのタイプが提供される。
【0034】
それぞれのジョブチケット150は、“ジョブレベル”および“ページレベル”として参照される2つのプログラミングレベルを有し、それぞれはそのレベルで利用することのできる種々のプログラミングの選択にアクセスする一連のアイコンを有する。図6の例示の実施例において、ページレベルの命令は2つのサブレベル、すなわち“基本”命令および“特殊”命令に区画されている。特定のジョブレベルまたは明確なアイコンの動作状態において適切なスコアカードがタッチスクリーン62に表示されるように、それぞれのプログラミングレベルはそれに関連するスコアカード152を有する。
【0035】
上述したように、印刷ジョブは複数のソースから得られてもよい。すなわち、印刷するためにスキャナー6を用いてスキャンされたジョブ、後で印刷するためにスキャンされ、記憶され、それから編集されるかまたは追加されたジョブ、例えばネットワーク5(図2)を介するような、遠隔でスキャンされシステムに提供されたジョブ、遠隔で引き出され、それから印刷するためにシステムに提供されたジョブ、などがある。
【0036】
図7を参照すると、印刷ジョブがスキャンされる順序で連続して番号が付けられた印刷ジョブ156とともに、イメージファイルがジョブファイル155に配列される。オペレータがジョブファイル155に現時点で存在するジョブを見ることを望む場合には、タッチスクリーン62の“ジョブファイル(JOB FILE)”アイコン157が動作状態にされる。このことは、現在ジョブファイルに存在するジョブ156のリストをスクリーン62に表示し、その例が図10に示される。それぞれのジョブは、ジョブのタイプ、ジョブ番号、印刷の回数、などを示す記述子によって識別される。アップスクロールおよびダウンスクロールのアイコン161および162を使用することによって、ジョブファイルに存在するジョブの数がタッチスクリーン62に同時に表示されるには多すぎる場合に、オペレータはジョブのリストをスクロールさせることができる。
【0037】
図8を参照すると、複数のジョブをコンパイルする典型的な例としての方法が示される。この典型的な方法は、種々の構成要素、すなわち1〜nのジョブ参照シート170、オリジナルハードコピーの0〜mのセット172、を備えたジョブを物理的にアセンブルする段階と、その種々の構成要素をスキャンする段階と、を含む。実際には、種々の構成要素は順序づけされたスタック173に配列され、そのスタックの順序は、マスター原稿すなわち種々のジョブのコンパイルが印刷されるべき順序に対応する。順序づけされた構成要素は、スキャナーセクション6によってシステムに入力される。
【0038】
図9(A)および図9(B)を参照すると、それぞれのジョブ参照シート170を引き出して印刷する手順の典型的な例が示される。図9(A)を参照すると、ステップ174において、ネットワークジョブまたはハードコピージョブがそれのジョブプログラミング命令とともに受信され、その命令は、ジョブチケット150(図6)を介して、またはネットワーク5(図2)を介して受信された電子的に等価なものを介して入力され、ジョブレベル命令およびページレベル命令の両方を有する。ハードコピージョブに関しては、スキャナーセクション6がジョブ参照シート170によって表現されるイメージデータを入力するのに使用されるが、ネットワークジョブに関しては、イメージデータは、ネットワーク5(図2)を経由して受信されてもよく、あるいはリモートの記憶装置セクションに保持され、印刷装置2からのポインタによって参照され、実際に必要なときに検索されてよい。
【0039】
好ましくは、それぞれのジョブは、少なくとも2つのジョブレベル指定子、すなわちジョブ名およびジョブ配置(job disposition)によってプログラムされる。スキャナーまたはリモートの記憶装置ソースのいずれかからジョブを受信すると、そのジョブは、システムメモリ61の割り当てプログラムによって固有の識別子を割り当てられる(ステップ176)。ステップ176によってさらに示されるように、固有のジョブ識別子は、本発明が基づく概念を変えることなく、全体のジョブそのものよりもむしろジョブの1つあるいはそれ以上の部分に割り当てられてもよい。この分野に精通した者には明らかなように、記憶されたジョブの一部分を印刷する能力は、“要求出版物(demand publication)”の処理を容易にする。この分野に精通した者にはさらに明らかなように、割り当てプログラムは、典型的には、固有のジョブ識別子を割り当てる処理を容易にし、かつその識別子を記憶するデータベースを含むであろう。データベースは、いくつかの既知のテキストの1つを参照することによって容易に構築される。固有のジョブ識別子が与えられたジョブに割り当てられた後、そのジョブは図7のジョブファイル155かまたはその代わりにリモートの記憶装置セクションに記憶される(ステップ178)。好ましくは、識別子はシステムメモリ61の上述のデータベースに記憶されるが、それらはあるいはそのそれぞれのジョブとともに記憶される。
【0040】
図9(B)と図10とを一緒に参照すると、ステップ182において、ユーザは、ジョブファイル155のジョブを“選択”し、ステップ184において、印刷されるべきジョブ参照シートの数を指定する。指先またはポイントカーソル67のいずれかによって1つのジョブ156を選択すると、選択メニュー190が動作状態にされる。簡単のために、強調表示されたジョブが番号156’によって示される。ステップ186において、システムメモリ61から固有のジョブ識別子を検索するために、システムメモリ61のデータベースがアクセスされ、その識別子はジョブ156’に対応する。検索された識別子は、それから、ステップ188において、“マトリックス2×5(Matrix2 of 5)”として参照される技法のようないかなる従来技術によってでもラスターされるバーコードに符号化される。識別子は、“絵文字(glyphs)”、“マーク読み取り(mark-sense)”、などのような種々の他のコードに翻訳されてもよいことがわかるであろう。ジョブ156’に対応するジョブ参照シートを印刷するために、“ジョブ参照シートの印刷”として示される領域が、指先またはポイントカーソルによって動作状態にされる(ステップ191)。Gauronskiらの米国特許第5,164,841号によって示唆されるように、選択メニュー190に関連するソフトウェアは、与えられたジョブ参照シートから複数のコピーを印刷するために容易に変更される。
【0041】
ふたたび図8を参照すると、Rourkeらの米国特許第4,757,348号の開示するものと同じ方法で、ジョブタイトルがバーコードのコピーとともにそれぞれのジョブ参照シートに印刷される。これから分かるように、シートの適切なスキャンが保証されるように、それぞれのジョブ参照シートに対して単一のバーコードのコピーがシートの周囲に配分される。
【0042】
図11および図12を参照すると、ジョブ参照シート170とセット172とのいかなるアセンブルされる組み合わせをも処理する好ましい技法がより詳細に論じられる。アセンブルする技法を開始する(ステップ200)ために、ユーザは1つかあるいはそれ以上の適切なジョブ参照シート170を、そしてどんな付加的なオリジナルのセット172をも、所望の順序で配置してスタックを形成する(ステップ202によって)。明らかなように、シート170とセット172とが配置される順序が、アセンブルされるジョブがコンパイルされる順序を決定する。一旦、そのスタックがUDH35(図2)に取り込まれ(ステップ204)、そしてアセンブルされるジョブに関するジョブプログラミング命令がプログラムされる(ステップ206)と、スキャナーおよびUDHが始動されて、スタックのそのそれぞれのページがスキャンされる。
【0043】
変数“CURRENT PAGE”が初期化され(ステップ209)、その後、ジョブのコンパイル処理を通してのカウントを保持するのに使用される。1つのページがスキャンされると(ステップ210)、ジョブ参照バーコードの存在に関して対応するページイメージが解析される(ステップ212)。もしジョブ参照バーコードが検出されれば、処理は、そのバーコードが対応する固有のジョブ識別子に符号化されるステップ218(図12)に進む。符号化するステップに続いて、識別子によって参照されるジョブが印刷システムのメモリにおいて探索されオープンされる(ステップ220)。その識別子によって参照されるロケーションは、ネットワーク5(図2)によって印刷システムにリンクされるリモートの記憶装置セクションへのポインタを備えることが理解されるべきである。
【0044】
変数“REFERENCE PAGE”がステップ222において初期化され、その後、参照されるジョブを検索する処理を通してのカウントを保持するのに使用される。ステップ224、226、228、および230によって定義されるループにおいて、参照されるジョブにおけるページのコピーが検索され(ステップ224)、“アセンブルされるジョブ”として参照されるメモリセクションの“CURRENT PAGE”のメモリロケーションに挿入される(ステップ226)。別の実施例においては、参照ジョブに関するページが、コピーの検索が必要とされない参照方法によって、アセンブルされるジョブのメモリセクションで参照されてもよいことはこの分野に精通した者には明白なことである。アセンブルされるジョブのカウントを保持するために、変数“CURRENT PAGE”が増分され(ステップ228)、そして、参照されるジョブから検索されたページの番号の連続性を保つために、変数“REFERENCE PAGE”が増分される(ステップ230)。
【0045】
参照されるジョブのそれぞれのページがアセンブルされたジョブ(Assembled Job)にコピーされてしまったと判断された場合(ステップ232)、参照されるジョブがクローズされ(ステップ234)、スキャンする必要があるスタックにページがまだあるどうかを判定するステップ240に処理が戻る。図11のステップ214をふたたび参照すると、スタックの符号化されないページのそれぞれがアセンブルされたジョブの“CURRENT PAGE”のロケーションに記憶される(ステップ236)。したがって、“CURRENT PAGE”の値は、ページが記憶されるたびに増分され(ステップ238)、処理はステップ240に移る。もしまだスキャンされるスタックにページが存在すれば、それぞれのページが適切にスキャンされてしまうまで、処理はステップ210でループする。もしそうではなく、スタックのすべてのページがスキャンされてしまっていれば、アセンブルされたジョブがクローズされ、印刷するのに有効なものとする。
【0046】
以下に示す例は、上述した処理が要求出版物にどのように機能するかを説明するのに役に立つであろう。ふたたび図8を参照すると、スタックの種々の構成要素は、“A”、“B”、“C”、“D”、および“E”として参照される。さらに、ジョブはつぎの制約に従うものとする。第1に、構成要素のそれぞれは時間的に異なった時期に印刷システムオペレータ(“オペレータ”)に提供される。実際に、構成要素Dは、構成要素Aの配達の数カ月後まで利用できるものではないとする。第2に、顧客の要求のために、セットDを4つの部分、すなわち“D1”、“D2”、“D3”、および“D4”に分割しなければならないものとする。第3に、顧客の要求はつぎの印刷要件を指示するものとする。
【0047】
1)“AC(D1)E”の10,000部のコピー
2)“AB(D2)E”の10,000部のコピー
3)“ABC(D3)”の10,000部のコピー
4)“BC(D4)E”の10,000部のコピー
最後に、ジョブのサイズのために、オペレータはすべてのコピーを1回で印刷することはできないものとする。
【0048】
上述した技法によれば、ジョブA、B、C、および、Eは、それらが利用できるようになったときにスキャンされ、後に使用するためにジョブ参照シートABCEの3つのセットが印刷され記憶される。Dのためにすべての構成要素が利用できるときに、Dは、D1、D2、D3、および、D4に分割され、そして上述の印刷要件に対応する4つのスタックを形成するためにジョブ参照シートが準備される。それぞれのスタックに対して、ジョブプログラミング命令の適切なセットがUI52(図2)によって入力され、そのスタックが、アセンブルされたジョブを生成するために印刷システム2のメモリにスキャンされる。メモリに記憶された4つのアセンブルされたジョブによって、利用できる時間が生じたときに、オペレータはアセンブルされたジョブに対して要求されたコピーを印刷する。
【0049】
上述した説明を考えると、開示された実施例の多くの特徴がこの分野に精通した者によって理解されるであろう。開示された実施例の1つの特徴は、出版物の要求を容易にすることである。実施例によって明示されたように、開示されたアセンブル技法は顧客と印刷システムオペレータに高度の柔軟性を提供する。例えば、顧客は、与えられたスタックに特定の構成要素を追加するか、あるいは与えられたスタックから特定の構成要素を取り除くかのいずれかによって、出版物を顧客に希望に合わせることができる。開示された実施例のもう1つの特徴は、複数ジョブの原稿を準備する処理と最終的に印刷する処理とを簡単化することである。例えば、ハードコピー原稿によってスタックを準備することは、印刷システムオペレータが種々の構成要素に関する挿入位置を探し出すことを非常に簡単に可能にする。開示された実施例のさらにもう1つの特徴は、アセンブルされたジョブを引き出す点において、ながったらしいオープン操作とコピー操作とを実行する必要性を除去することによって印刷システムオペレータのための時間を節約することである。開示された実施例のさらにもう1つの特徴は、ある種のジョブに対する生産性を最大限にすることである。例えば、開示されたアセンブル技法は、すでに校正刷りを取られ現在最終の印刷準備ができた複雑なジョブの印刷を容易にするのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
好ましいジョブアセンブル技法が使用されることのできる電子印刷システムの概略構成図である。
【図2】
図1に示される印刷システムの主要な構成要素を示すブロック図である。
【図3】
図1および図2に示される印刷システムのためのコントロールセクションの主要な部分を示すブロック図である。
【図4】
図1および図2に示される印刷システムのためのコントロールセクションの主要な部分を示すブロック図である。
【図5】
図1および図2に示される印刷システムのためのコントロールセクションの主要な部分を示すブロック図である。
【図6】
図1に示される印刷システムのユーザインタフェース(UI)に表示される典型的な例としてのジョブプログラミングチケットおよびジョブスコアカードを示し、そのジョブチケットおよびジョブスコアカードは印刷されるジョブに関連する
【図7】
ジョブキューまたはジョブファイルが表示されたUIのタッチスクリーン表示装置を示し、そのジョブファイルは印刷システムのメモリに記憶されるジョブを含んでいる。
【図8】
複数のジョブ参照シートの間に挿入されたオリジナルの1つのセットとして分離されたスタックとともにスキャンされるために配置された原稿のスタックの相互配列を示す。
【図9】
(A)および(B)は、図8のジョブ参照シートの1つを生成するための好ましい方法を説明するためのフローチャートである。
【図10】
ジョブファイルで指定されたジョブがジョブ参照シートを印刷するためにアクセスされる方法を説明するUIのタッチスクリーン表示装置を示す。
【図11】
1つかあるいはそれ以上の原稿を含むスタックが、アセンブルされたジョブにコンパイルされる方法を説明するためのフローチャートである。
【図12】
1つかあるいはそれ以上の原稿を含むスタックが、アセンブルされたジョブにコンパイルされる方法を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
2・・・印刷システム
4・・・イメージ入力セクション
7・・・コントローラセクション
8・・・プリンタセクション
170・・・ジョブ参照シート
172・・・オリジナルのハードコピー
173・・・スタック
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2005-07-13 
出願番号 特願平5-335986
審決分類 P 1 651・ 121- ZA (B41J)
最終処分 取消  
前審関与審査官 石原 徹弥桐畑 幸▲廣▼  
特許庁審判長 砂川 克
特許庁審判官 藤本 義仁
藤井 靖子
登録日 2003-02-14 
登録番号 特許第3397865号(P3397865)
権利者 ゼロックス・コーポレーション
発明の名称 ジョブ印刷方法  
代理人 中島 淳  
代理人 中島 淳  
代理人 加藤 和詳  
代理人 加藤 和詳  

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ