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審決分類 |
再審 査定不服 その他 審決却下 B62M |
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管理番号 | 1143218 |
審判番号 | 再審1999-95006 |
総通号数 | 82 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許再審公報 |
発行日 | 1986-02-12 |
種別 | 再審 |
審判請求日 | 1999-04-30 |
確定日 | 2001-11-05 |
事件の表示 | 昭和59年特許願第150620号「レバーに戻し金をつけ、人力で揺動運動させて回転運動を得る機構、昭和61年 2月12日出願公開、特開昭61- 30478]拒絶査定に対する平成7年審判第26905号の決定却下に対する平成8年再審第95005号請求事件の却下審決に対する平成9年再審第95003号に関する平成11年4月30日提出審判請求書に係る請求事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求を却下する。 |
理由 |
【1】 手続の経緯 本件は、平成11年4月30日に提出された「審判請求書」と表題されたもの認める。 【2】審判請求書の記載事項 上記審判請求書には、 1.「審判事件の表示」について、 「特願昭59-150620号 平成7年12月20日提出「審判請求書」 平成8年10月15日提出「再審判請求書」 平成9年 4月 9日提出「審判請求書」」(第4〜7行) の記載があり、 2.「請求の趣旨」について、 「平成9年4月9日「審判請求書」の継続請求 **平成8年9月18日送達「却下決定書」は、審判官無印の決定書だから 原審判は終了していない。」(第16〜19行) の記載がある。 【3】特許庁において顕著な事実 上記「審判事件の表示」に記載した事件について、手続の経緯をみると、以下のことが特許庁において顕著な事実と認められる。 1.特願昭59-150620号 特願昭59-150620号は、平成7年10月25日付けで拒絶の査定がなされ、平成7年11月21日にその査定の謄本が出願人(本件審判請求人と同じ)に対して発送された。 2.平成7年12月20日提出「審判請求書」 平成7年12月20日に、上記査定を不服として審判の請求(平成7年審判第26905号)がなされ、当該審判請求は、平成8年8月28日付けで決定により却下され、平成8年10月18日に確定した。 3.平成8年10月15日提出「再審判請求書」 上記平成7年審判第26905号の決定の確定前の平成8年10月15日付けで、「再審判請求書」(平成8年再審第95005号)が提出され、当該請求は、平成9年3月3日付けで審決により却下され、平成9年4月11日に確定した。 4.平成9年4月9日提出「審判請求書」 上記平成8年再審第95005号の審決の確定前の平成9年4月9日付けで、「審判請求書」(平成9年再審第95003号)が提出されたものであって、「請求の趣旨」の欄に「原査定書及び原審決書を取消して、この出願の発明について 特許審決を求める。」と記載されているものである。 そして、当該請求事件において、平成10年4月20日付けで、適正な審判請求書の提出及び不足手数料の納付を求める手続補正指令(方式)がなされ、これに対して、請求人から平成10年6月3日付けで「手続補正指令 異議書」が提出され、不足分の手数料は納付されなかった。 当該「手続補正指令 異議書」に係る手続は、平成10年9月28日付けで「平成10年4月20日付け手続補正指令書(方式)の趣旨に適合しないものは認められない。」との手続却下の理由が通知され、平成11年3月24日付けで、「平成10年6月3日付け提出の 手続補正指令異議書 に係る手続は、平成10年9月28日付け却下理由通知に記載した理由により、特許法第133条の2の規定によって却下する。」として、手続却下の決定がなされ、平成11年4月3日に請求人に送達された。 その後、平成11年12月13日付けで、「審判請求人は、本件審判請求に当たり、正規の手数料を納付しないので、審判長は期間を指定して未納手数料の納付を命じた。しかし、審判請求人は、指定期間内にこれを納付しないので、本件審判請求書は、特許法第133条第3項の規定によって、これを却下すべきものとする。」との理由を付して、「本件審判の請求書を却下する。」との審決がなされ、平成12年1月15日に請求人に送達され、当該審決は平成12年2月14日に確定した。 【4】本件審判請求 上記「【2】審判請求書の記載事項」及び「【3】特許庁において顕著な事実」からみて、本件審判請求は、昭和59年特許願第150620号の出願についての拒絶査定に対する平成7年審判第26905号の決定却下に対する平成8年再審第95005号請求事件の却下審決に対して平成9年4月9日に提出された審判請求書[平成9年再審第95003号]に係る請求事件についての審理の継続を請求するものと解される。 【5】当審の判断 本件審判請求書は、平成9年4月9日付け「審判請求書」に係る請求事件について審決がされる前の特許庁に係属中の平成11年4月30日に提出されたものである。 特許法には、審判事件の係属中に当該審判事件の継続を求める審判請求の定めはなく、本件審判の請求は、適法な審判請求とは認められず、また、請求の趣旨を変更することは、請求書の要旨を変更することとなるので、特許法第131条第2項の規定に違反することとなるから、その補正をすることができないものと認める。 しかも、本件審判の請求は、前述のとおり、平成9年4月9日付け「審判請求書」に係る請求事件についての審決がされる前の特許庁に係属中に請求されたものであるから、当該事件の審決についての適法な再審請求と認めることもできない。 【6】むすび したがって、本件審判の請求は、特許法第135条の規定により却下すべきものとする。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2001-08-22 |
結審通知日 | 2001-08-31 |
審決日 | 2001-09-17 |
出願番号 | 特願昭59-150620 |
審決分類 |
P
5
8・
09-
X
(B62M)
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最終処分 | 審決却下 |
前審関与審査官 | 玉城 信一 |
特許庁審判長 |
蓑輪 安夫 |
特許庁審判官 |
藤井 俊明 粟津 憲一 |
発明の名称 | レバーに戻し金をつけ、人力で揺動運動させて回転運動を得る機構 |