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審決分類 |
再審 審判種別コード:11 利害関係、当事者適格、請求の利益 B65D |
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管理番号 | 1146407 |
審判番号 | 再審1999-95004 |
総通号数 | 84 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許再審公報 |
発行日 | 1983-02-07 |
種別 | 再審 |
審判請求日 | 1999-03-18 |
確定日 | 2000-07-31 |
事件の表示 | 上記当事者間の特許第1655466号発明「金属製容器の口金部の口金フランジ」の特許無効審判事件平成5年審判22784号事件の再審事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求を却下する。 審判費用は、請求人の負担とする。 |
理由 |
本件再審請求は、平成5年審判22784号事件についてした、特許第1655466号の特許を無効とする旨の平成6年8月26日付け審決(平成10年10月19日確定。以下、「原審決」という。)に対して、平成11年3月18日にその審判被請求人によって、原審決を取消す旨の審決を求めたものである。 そして、その請求の理由は、原審決に係る特許第1655466号の明細書を訂正することを求めた平成10年審判第39011号事件(以下、「当該訂正審判」という。)について、訂正後の発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるものと認められるから訂正を認める旨の審決がされた、というものである。 そこで、上記理由を検討するに、原審決については、平成6年11月2日に、その取消を求めて東京高等裁判所に出訴され、平成10年2月17日に請求を棄却する旨の判決があったが、上告され、それに対して平成10年10月19日に上告棄却の判決があり、当該原審決が確定したことは明らかである。 そして、当該訂正審判は原審決の確定前である平成10年2月27日に請求され、原審決の確定後である平成11年2月23日に審決(平成11年2月24日確定)されたものである。 そうすると、当該訂正審判の審決前に原審決が確定し、本件に係る特許権は初めから存在しなかったものとみなされたのであるから、その原審決が確定した時点で、「願書に添付した明細書又は図面」を訂正する余地はなかったものであり、訂正審判の請求はその目的を失っていたことになる。 したがって、原審決が確定した時点で、当該訂正審判の請求は不適法なものとなっていたのであり、そのような審判においてされた審決の存在が、特許法第174条第2項で準用する民事訴訟法第338条第1項各号に掲げられる要件のいずれかに該当することになるものとは認められないものである。 また、請求人は、請求書34頁、請求の理由の欄の末文に、尚書きでもって、当該無効審判事件(以下、「原審判」という。)において、証拠(甲第4号証)として米国特許明細書が提出されたにも拘わらず、翻訳書が提出されていないため、指定期間内に当該証拠を「十分に理解することができず、また、反論に必要な証拠文献を調査検討して提出することができなかった」から、特許法施行規則第2条第2項に違背するものであり、再審の理由になることに気付いた旨述べ、「本件審判の再審の理由の一つであることを申添える」旨の主張をしている。 この点について検討する。 原審判の手続の経過を見ると、当該「甲第4号証、米国特許第1,948,488号明細書」は、請求人が主張するとおり、外国語で書かれた書面に相当するが、その翻訳文の提出はなく、提出すべき旨の指令が出された形跡もない。 しかしながら、原審判の請求書の請求の理由の欄の(4)進歩性の欠如の項の証拠の説明の箇所において、甲第4号証についての説明が記載されている。そしてその記載を用いて、「本件特許発明と甲第4号証との対比」を行っており、その説明の箇所は、部分訳に相当するものと解される。 全文の翻訳ではないにしても、無効理由を主張するに必要な部分の翻訳は在ったものというべきである。 請求人は、翻訳文が提出されていないために、証拠を十分に理解することができなかった旨述べているが、その指定期間内に提出された答弁書においては、当該文献を十分に理解した上で反論を展開しているものと認められる。 すなわち、原審判の被請求人は、当該書面の内容を理解した上で答弁書を提出し、その後の、裁判等の手続においてもこれを理解した上で実質的に意見を述べているものである。 したがって、特許法施行規則第2条第2項の規定は、外国語で書かれた書面を証拠方法として提出する場合に適用されるものではあるが、被請求人がその書面の内容を理解した上ででその後の手続を行っていると認められるのであるから、その翻訳文を提出するよう原審判の請求人に手続の補正を命じなかったことが違法であるとはいえない。 よって、この点についても、特許法第174条第2項で準用する民事訴訟法第338条第1項各号に掲げられる要件のいずれにも該当しない。 以上のとおり、本件再審の請求は、特許法第171条第2項の規定に該当する事由を請求理由とするものと認めることができないから、特許法第174条第2項において準用する同法第135条の規定により却下すべきものである。 |
審理終結日 | 2000-05-02 |
結審通知日 | 2000-05-19 |
審決日 | 2000-06-02 |
出願番号 | 特願昭56-112199 |
審決分類 |
P
5
11・
02-
X
(B65D)
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最終処分 | 審決却下 |
前審関与審査官 | 鈴木 泰彦 |
特許庁審判長 |
村本 佳史 |
特許庁審判官 |
船越 巧子 佐藤 雪枝 |
登録日 | 1992-04-13 |
登録番号 | 特許第1655466号(P1655466) |
発明の名称 | 金属製容器の口金部の口金フランジ |