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審決分類 |
審判 査定不服 特174条1項 特許、登録しない。 B32B |
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管理番号 | 1165091 |
審判番号 | 不服2004-9777 |
総通号数 | 95 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2007-11-30 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2004-05-10 |
確定日 | 2007-09-18 |
事件の表示 | 平成7年特許願第508698号「レトルト適性ポリマーフィルム」拒絶査定不服審判事件〔平成7年3月16日国際公開、WO95/07180、平成9年5月13日国内公表、特表平9-504748〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
1.手続きの経緯 本願は、平成6年(1994年)8月25日(パリ条約による優先権主張外国庁受理1993年9月7日米国(US)、1994年3月25日米国(US))を国際出願日とする出願であって、平成8年3月7日付けで、特許法第184条の8第1項の規定により手続補正書とみなされる特許協力条約第34条(2)(b)の規定に基づく補正書の翻訳文が提出され、次いで、平成13年6月8日付け手続補正書及び平成15年4月1日付け手続補正書が提出され、その後平成16年1月28日付けで拒絶査定がなされ、これに対して平成16年5月10日付けで拒絶査定に対する審判請求がなされたものである。 2.原査定の理由 原査定の拒絶の理由は、本願は、平成14年9月19日付け拒絶理由通知書に記載した理由1,2,3によって、拒絶をすべきものであるというものであり、その理由3の概要は、本願の願書に添付した明細書又は図面についてした補正が、特許法第17条第2項に規定する要件を満たしていないというものである。 3.補正についての判断 平成15年4月1日付け手続補正書による補正は、平成14年9月19日付けの拒絶理由通知に対応してなされた補正であるが、その補正は、特許請求の範囲の請求項1を、 「1.少なくとも下記よりなる3層: a)2層の脂肪族ポリアミド層;ならびに b)脂肪族/芳香族ポリアミドとエチレンビニルアルコールコポリマーのブレンドよりなる内部層 を有し、前記内部層が前記2層の脂肪族ポリアミド層間に配置され、そして脂肪族/芳香族ポリアミドが85℃以下のガラス転移温度を有している、レトルト適性フィルム。」 とする補正を含むものである。 これを検討するに、上記補正における「脂肪族/芳香族ポリアミドが85℃以下のガラス転移温度を有している」点は、本願の願書に最初に添付した明細書又は図面(平成8年3月7日付けで提出された、特許法第184条の6第2項の規定により願書に添付した明細書又は図面とみなされる、その国際特許出願に係る国際出願日における明細書及び特許請求の範囲の出願翻訳文又は図面)には、なんら記載されいない事項であり、かつ、本願の願書に最初に添付した明細書又は図面の記載から自明な事項でもない。 したがって、「脂肪族/芳香族ポリアミドが85℃以下のガラス転移温度を有している」を含む上記補正は、本願の願書に最初に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてした補正ではなく、依然として、特許法第17条第2項に規定する要件を満たしていないものである。 4.むすび 以上のとおり、本願の願書に添付した明細書又は図面についてした補正は、特許法第17条第2項に規定する要件を満たしていないから、その余の点を検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2007-04-26 |
結審通知日 | 2007-04-27 |
審決日 | 2007-05-09 |
出願番号 | 特願平7-508698 |
審決分類 |
P
1
8・
55-
Z
(B32B)
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最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 芦原 ゆりか |
特許庁審判長 |
柳 和子 |
特許庁審判官 |
岩瀬 眞紀子 井上 彌一 |
発明の名称 | レトルト適性ポリマーフィルム |
代理人 | 社本 一夫 |
代理人 | 千葉 昭男 |
代理人 | 小林 泰 |
代理人 | 増井 忠弐 |
代理人 | 富田 博行 |