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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A63F
管理番号 1203428
審判番号 不服2009-2495  
総通号数 118 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2009-10-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2009-02-05 
確定日 2009-09-09 
事件の表示 特願2002-312110「弾球遊技機」拒絶査定不服審判事件〔平成15年5月7日出願公開、特開2003-126468〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成11年4月22日に出願した特願平11-114567号の一部を平成14年10月28日に新たな特許出願としたものであって、平成21年1月14日付けで拒絶査定がなされたため、これを不服として同年2月5日付けで本件拒絶査定不服審判が請求されたものであり、当審において同年5月7日付けで拒絶の理由を通知し、これに対し、同年6月17日付けで手続補正がされたものである。

第2 本願発明
本願の請求項1に係る発明は、
「遊技盤面上に発射された遊技球が特定の入賞口に入賞又は特定の通過口を通過するタイミングに起因して抽出される乱数値に従って遊技者に有利なゲーム内容とするか否かを決定する主制御基板と、
賞球を払い出す賞球払出装置を制御する賞球制御基板と、
該賞球払出装置から排出される賞球を検出すると賞球検出信号を出力する賞球検出手段と、
遊技盤面上の各入賞口への入賞球を検出すると入賞検出信号を出力する入賞検出手段と、
を含み構成された弾球遊技機であって、
前記入賞検出手段のうち、前記乱数値を抽出するための始動口スイッチと、前記各入賞口のうち入賞個数により開放を制御される入賞口への入賞を検出するカウントスイッチと、を前記主制御基板に直接接続し、
前記賞球制御基板に、更に、
前記入賞検出手段のうち前記始動口スイッチ及びカウントスイッチが出力する検出信号は前記主制御基板を介して直接取得され、前記始動口スイッチ及びカウントスイッチ以外の前記入賞検出手段及び前記賞球検出手段は前記主制御基板を介せず直接接続されて当該検出信号が直接取得される検出信号取得手段と、
該検出信号取得手段が取得した前記入賞検出信号に基づき前記賞球払出装置による払い出しが未了の賞球数に相当する賞球データを加算演算し、該検出信号取得手段が取得した前記賞球検出信号に基づき前記賞球データを減算演算する賞球データ演算手段と、
該賞球データ演算手段により演算された賞球デ-タを記憶保持する記憶保持手段と、
該記憶保持手段により記憶された賞球データに従って賞球払出装置に賞球を払い出すよう指示する賞球指示手段と、
を備えたことを特徴とする弾球遊技機。」(以下、「本願発明」という。)にあると認められる。
なお、平成21年6月17日付け手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1には「前記前記始動口スイッチ及びカウントスイッチ以外の前記入賞検出手段」と記載されているが、この記載中の「前記前記始動口スイッチ」は「前記始動口スイッチ」の誤記と認められるので、上記のとおり認定した。

第3 引用文献
当審において通知した拒絶の理由(以下、「当審拒絶理由」という。)に引用された特開平10-43391号公報(以下、「引用文献1」という。)には、図面とともに以下の記載がある。
(1-ア)
「パチンコ遊技機1の遊技盤2には、打玉を誘導する誘導レール3が植立され、該誘導レール3によって囲まれる範囲が遊技領域4を構成している。遊技領域4のほぼ中央には、モータ6(図示しない;ただし図3のブロック図に表示)によって回転する回転ドラムを有する可変表示装置5が設けられ、その下方には、ソレノイド9によって駆動される開閉扉8を有する可変入賞球装置7が設けられている。可変入賞球装置7内には、後述する大当り状態中に開閉扉8に受入れられた入賞玉数を検出するための入賞玉検出器10が設けられている。また、可変入賞球装置7の下方には、始動入賞玉検出器12a?12cを内蔵する始動入賞口11a?11cが配設されている。更に、可変表示装置5の上部及び左右両側と可変入賞球装置7の左右両側には、打玉を通常の入賞とする通常入賞口13、14a,14b,15a,15bが配置されている。」(段落【0008】)

(1-イ)
「打玉が始動入賞口11a?11cに入賞することにより可変表示装置5の回転ドラムが回転開始し、所定時間経過後、あるいは遊技者によるストップスイッチの操作により、その回転を停止し、その停止時の表示態様が予め定められた組み合せであるときに大当り状態と判定されて可変入賞球装置7の開閉扉8が一定時間(例えば、30秒)あるいは所定個数(例えば、10個)入賞するまで開放状態を続け、開閉扉8内に設けられたV入賞口に入賞すると再度上記した開放状態を繰り返すようになっている。」(段落【0009】)

(1-ウ)
「パチンコ遊技機1の背面構造は、図10に示すように、遊技盤収容枠2aに収容されて複数の取付部材2bによって固定された前記遊技盤2の裏面全体を覆うように機構板26が配設されている。この機構板26は、周知のように、入賞玉を1個づつ処理し、その入賞玉に対応して所定個数の景品玉を払い出すための各種の機構が設けられるものである。しかして、図示の機構板26においては、その前面側に前記遊技盤2の入賞口あるいは入賞球装置から落下する入賞玉を受け止めて一側に集合せしめる入賞玉集合樋27が形成されている。この入賞玉集合樋27は、入賞玉を一列に整列して流下させるようになっているが、その流下通路の途中には、通過する入賞玉を検出する入賞玉検出器28が設けられている。入賞玉検出器28からの信号は、後述する遊技制御回路基板69に送られた後、景品玉払出制御回路基板70によって後述する景品玉払出装置40の動作を制御する。」(段落【0013】)

(1-エ)
「供給樋36の流下端には、払出すべき景品玉数を計数しながら作動する景品玉払出装置40が接続されている。」(段落【0017】)

(1-オ)
「機構板26には、外部からの電源あるいは外部との情報をやり取りするための接続端子を有するターミナルボックス68や、主として前記遊技盤2に設けられる可変表示装置5や可変入賞球装置7等の遊技動作を制御する遊技制御回路基板69や、主として前記景品玉払出装置40の動作を制御する景品玉払出制御回路基板70等が設けられている。」(段落【0021】)

(1-カ)
「遊技制御回路基板69は、遊技制御回路79と払出景品玉数設定回路80とを含み、その遊技制御回路79及び払出景品玉数設定回路80に検出回路81を介して始動入賞玉検出器12b,12c(以下、始動入賞玉検出器Aという)、始動入賞玉検出器12a(以下、始動入賞玉検出器Bという)、及び可変入賞球装置7に設けられる入賞玉検出器10が接続されている。また、遊技制御回路79には、駆動回路82を介して可変表示装置5の回転ドラムを駆動するモータ6が接続され、駆動回路83を介して開閉扉8を駆動するソレノイド9が接続され、制御回路84を介して遊技効果ランプ17a,17b、18a?18cがそれぞれ接続されている。これにより、遊技制御回路79に組み込まれたプログラムにしたがって前記した大当り状態の出現可能な遊技を行うことができる。また、払出景品玉数設定回路80には、検出回路85を介して入賞玉集合樋27に設けられる入賞玉検出器28が接続されている。なお、遊技制御回路基板69には、上記したように、主として遊技盤2に設けられる電気的遊技装置を制御するものであるが、パチンコ遊技機本体側に設けられる遊技効果ランプ18a?18cをも駆動制御するものである。」(段落【0031】)

(1-キ)
「払出景品玉数設定回路80は、上記したように遊技盤2に設けられる入賞口や入賞球装置に入賞した入賞玉を検出するすべての入賞玉検出器と接続されているが、入賞玉検出器の種類に応じて異なる信号を後述する演算回路86に送るものである。すなわち、始動入賞玉検出器12b,12c及び入賞玉検出器10で検出された信号が検出信号Aとして、始動入賞玉検出器12aで検出された信号が検出信号Bとして、入賞玉検出器28で検出された信号が検出信号Cとして払出景品玉数設定回路80に与えられる。そして、払出景品玉数設定回路80においては、それぞれの検出信号に対応して予め定められた数値が設定される。例えば、本実施形態においては、検出信号Aに対しては「+3」が設定され、検出信号Bに対しては「-3」が設定され、検出信号Cに対しては「+10」が設定されている。なお、本実施形態においては、始動入賞玉検出器12a?12cによって検出された入賞玉は、時間差を持って入賞玉検出器28によっても検出されるので、始動入賞玉検出器12b,12cによる検出信号Aは、入賞玉検出器28が入賞玉を検出した時点で検出信号Cと共に払出景品玉数設定回路80から演算回路86に導出され、同様に、始動入賞玉検出器12aによる検出信号Bも入賞玉検出器28が入賞玉を検出した時点で検出信号Cと共に払出景品玉数設定回路80から演算回路86に導出される。また、検出信号Cは、始動入賞玉検出器12a?12cがONしていないときにのみ払出景品玉数設定回路80から演算回路に導出されるものである。」(段落【0032】)

(1-ク)
「景品玉払出制御回路基板70には、演算回路86と該演算回路86で演算された演算結果を記憶する複数の記憶回路87?89と、該記憶回路87?89の記憶値のいずれかを選択する選択回路90と、該選択回路90によって選択された記憶値に基づいて景品玉の払出動作に関連するすべてを制御する払出制御回路91と、該払出制御回路91の制御結果に基づいていずれかの記憶回路87?89の記憶値を減算させる分岐回路92とを含んでいる。なお、記憶回路87?89には、電源回路100に接続されるバックアップ電源101からバックアップ電流が供給されるようになっており、停電時にその記憶値が消滅しないようになっている。」(段落【0033】)

(1-ケ)
「前記演算回路86は、前記払出景品玉数設定回路80と接続されて前記した検出信号A?Cを受け取るようになっている。そして、受け取った検出信号に基づいて、「C+A」、「C-B」という演算を行う。すなわち、検出信号Aがあったときには、前述したように検出信号Cも発生されるので、「C+A」の演算を実行し、その演算結果(+13)を記憶回路87(以下、記憶回路Aという)に記憶させ、検出信号Bがあったときには、同じく検出信号Cも発生されるので、「C-B」の演算を実行し、その演算結果(+7)を記憶回路89(以下、記憶回路Cという)に記憶させ、検出信号Cだけがあったときには、「C+0」の演算を実行し、その演算結果(+10)を記憶回路88(以下、記憶回路Bという)に記憶する。このように、演算回路86は、払出景品玉数設定回路80から一方向通信で送られてきた検出信号を予め定められた数式に基づいて演算するようになっている。そして、その数式に代入される数値が遊技制御回路基板69に含まれる前記払出景品玉数設定回路80で設定されるようになっている。」(段落【0034】)

(1-コ)
「前記選択回路90は、記憶回路A?Cのいずれの記憶値に基づいて景品玉の払出制御を行うかを選択するもので、本実施形態の場合、払出景品玉数の多い記憶回路A、記憶回路B、記憶回路Cの順に優先して選択される。」(段落【0036】)

(1-サ)
「選択回路90で選択されたいずれかの記憶回路の記憶値に基づいて払出制御回路91が景品玉の払出動作を制御するものであるが、その払出制御回路91には、制御回路93を介して払出動作中表示器19、駆動回路95を介してステッピングモータ54、検出回路97を介して玉切れ検出器35及び満タン検出器64、検出回路98を介して玉抜操作検出器39、及び駆動回路99を介してソレノイド66がそれぞれ接続されている。また、選択回路90によっていずれの記憶回路が選択されたかの情報は、分岐回路92にも送られ、その分岐回路92に検出回路96を介して払出景品玉検出器44が接続されている。」
(段落【0037】)

(1-シ)
「払出制御回路91は、選択回路90で選択された記憶回路が記憶回路Aとした場合に、その記憶回路Aの記憶値に基づいて駆動回路95を介してステッピングモータ54に駆動信号を与える。ステッピングモータ54が回転し始めるとスプロケット56も回転するので、玉載置部50に待機していた景品玉が排出通路46に1個づつ放出される。そして、景品玉が1個づつ放出される毎に払出景品玉検出器44が供給通路42を落下する景品玉を検出するので、その検出信号が検出回路96を介して分岐回路92に与えられる。分岐回路92は、入力した検出信号を選択回路90で選択されている記憶回路Aに「-1」の減算信号として送る。上記した制御動作を1個の入賞玉に対応する景品玉数分だけ繰り返した後に、一定時間(例えば、0.5秒程度)を空けて次の入賞玉がある場合には、その入賞玉に対応する景品玉数を払出制御する。また、景品玉が1個払出される毎に記憶回路の記憶値が減少し、その数値は、記憶景品玉数表示器21に刻々と表示される。更に、ステッピングモータ54が駆動されている期間中は、払出動作中表示器19が点灯されている。このように、景品玉払出装置40は、払出されるべき景品玉数を1個宛計数しながら作動するものである。」(段落【0039】)

以上の記載事項及び図面の記載を総合勘案すると、引用文献1には次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されているものと認められる。
「パチンコ遊技機1の遊技盤2に遊技領域4が構成され、該遊技領域4のほぼ中央に、モータ6によって回転する回転ドラムを有する可変表示装置5が、その下方に、ソレノイド9によって駆動される開閉扉8を有する可変入賞球装置7が設けられ、可変入賞球装置7内には、大当り状態中に開閉扉8に受入れられた入賞玉数を検出するための入賞玉検出器10が設けられ、可変入賞球装置7の下方には、始動入賞玉検出器12a,12b,12cを内蔵する始動入賞口11a,11b,11cが配設され、可変表示装置5の上部及び左右両側と可変入賞球装置7の左右両側には、打玉を通常の入賞とする通常入賞口13、14a,14b,15a,15bが配置され、さらに、遊技盤2の入賞口あるいは入賞球装置から落下する入賞玉を受け止めて一側に集合せしめる入賞玉集合樋27の流下通路の途中に、通過する入賞玉を検出する入賞玉検出器28が設けられ、
遊技盤2に設けられる可変表示装置5や可変入賞球装置7等の遊技動作を制御する遊技制御回路基板69、払出すべき景品玉数を計数しながら作動する景品玉払出装置40の動作を制御する景品玉払出制御回路基板70を含み、
遊技制御回路基板69は、遊技制御回路79と払出景品玉数設定回路80とを含み、遊技制御回路79及び払出景品玉数設定回路80に検出回路81を介して始動入賞玉検出器12a,12b,12c及び可変入賞球装置7に設けられる入賞玉検出器10が接続され、遊技制御回路79には、駆動回路82を介して可変表示装置5の回転ドラムを駆動するモータ6及び駆動回路83を介して開閉扉8を駆動するソレノイド9が接続され、打玉が始動入賞口11a,11b,11cに入賞することにより可変表示装置5の回転ドラムが回転開始し、所定時間経過後、その回転を停止し、その停止時の表示態様が予め定められた組み合せであるときに大当り状態と判定されて可変入賞球装置7の開閉扉8が一定時間あるいは所定個数入賞するまで開放状態を続ける遊技を行うものであり、
始動入賞玉検出器12b,12c及び入賞玉検出器10で検出された信号が検出信号Aとして、始動入賞玉検出器12aで検出された信号が検出信号Bとして、入賞玉検出器28で検出された信号が検出信号Cとして払出景品玉数設定回路80に与えられ、払出景品玉数設定回路80において、検出信号Aに対しては「+3」、検出信号Bに対しては「-3」、検出信号Cに対しては「+10」の数値が、それぞれ設定されて演算回路86に導出され、
景品玉払出制御回路基板70には、演算回路86と、複数の記憶回路87?89と、選択回路90と、払出制御回路91と、分岐回路92を含み、
演算回路86は、前記払出景品玉数設定回路80と接続されて前記した検出信号A?Cを受け取り、受け取った検出信号に基づいて、検出信号Aがあったときには、検出信号Cも発生されるので「C+A」の演算を実行し、その演算結果(+13)を記憶回路87に記憶させ、検出信号Bがあったときには、同じく検出信号Cも発生されるので、「C-B」の演算を実行し、その演算結果(+7)を記憶回路89に記憶させ、検出信号Cだけがあったときには、「C+0」の演算を実行し、その演算結果(+10)を記憶回路88に記憶し、
払出制御回路91は、選択回路90で選択された記憶回路の記憶値に基づいて駆動回路95を介してステッピングモータ54に駆動信号を与え、景品玉が排出通路46に1個づつ放出されるとともに、景品玉が1個づつ放出される毎に払出景品玉検出器44が供給通路42を落下する景品玉を検出し、その検出信号が検出回路96を介して分岐回路92に与えられ、分岐回路92は、入力した検出信号を選択回路90で選択されている記憶回路に「-1」の減算信号として送りつつ、景品玉の払出動作を制御するパチンコ遊技機1。」

第4 本願発明と引用発明との一致点及び相違点の認定
本願発明と引用発明とを比較すると、引用発明の「打玉」は、本願発明の「遊技球」に相当し、以下同様に、
「始動入賞口11a,11b,11c」は「特定の入賞口」に、「景品玉」は「賞球」に、「景品玉払出装置」は「賞球払出装置」に、「放出される」は「排出される」に、「景品玉払出制御回路基板70」は「賞球制御基板」に、「パチンコ遊技機1」は「弾球遊技機」に、それぞれ相当し、さらに、引用文献1全体の記載等からみて、以下のことが言える。

a.引用発明は、「打玉が始動入賞口11a,11b,11cに入賞することにより可変表示装置5の回転ドラムが回転開始し」、「停止時の表示態様が予め定められた組み合せであるときに大当り状態と判定されて可変入賞球装置7の開閉扉8が一定時間あるいは所定個数入賞するまで開放状態を続け」るものであるところ、「停止時の表示態様が予め定められた組み合せ」となるための乱数値の抽出を、打玉が始動入賞口に入賞するタイミングに起因して行うことは、パチンコ遊技機の技術分野の技術常識に照らして明らかである。また、引用発明において「大当り状態と判定され」て行う遊技、つまり「可変入賞球装置7の開閉扉8が一定時間あるいは所定個数入賞するまで開放状態を続け」ることは、「遊技者にとって有利なゲーム内容」であることに違いない。そして、引用発明における「遊技制御回路基板69」は「遊技制御回路79」を含み、該「遊技制御回路79」に、「検出回路81」を介して「始動入賞玉検出器12a,12b,12c」が接続されており、上記「大当り状態」となるか否かは、この「始動入賞口11a,11b,11c」に打玉が入賞するタイミングに起因して抽出される乱数値によって判定されるのであるから、該「遊技制御回路79」を含む「遊技制御回路基板69」にて「抽出される乱数値に従って、遊技者に有利なゲーム内容とするか否かを決定している」といえるので、該「遊技制御回路基板69」は、本願発明の「主制御基板」に相当する。

b.引用発明は「景品玉が1個づつ放出される毎に払出景品玉検出器44が供給通路42を落下する景品玉を検出し、その検出信号が検出回路96を介して分岐回路92に与えられ」るものであり、また、該「分岐回路92」は「景品玉払出制御回路基板70」に含まれるものであるので、上記「検出信号」は、本願発明における「賞球検出信号」に相違なく、引用発明は、本願発明の「該賞球払出装置から排出される賞球を検出すると賞球検出信号を出力する賞球検出手段」に相当する構成を備える。

c.引用発明は、「遊技盤2」上に「始動入賞口11a,11b,11c」、「可変入賞球装置7」及び「通常入賞口13、14a,14b,15a,15b」が配設されるとともに、「始動入賞口11a,11b,11cに内蔵された始動入賞玉検出器12a,12b,12c」、「可変入賞球装置7内に当り状態中に開閉扉8に受入れられた入賞玉数を検出するための入賞玉検出器10」及び「遊技盤2の入賞口あるいは入賞球装置から落下する入賞玉を受け止めて一側に集合せしめる入賞玉集合樋27の流下途中に、通過する入賞玉の通過を検出する入賞玉検出器28」を設けており、また、「始動入賞玉検出器12b,12c及び入賞玉検出器10で検出された信号が検出信号A」となり、「始動入賞玉検出器12aで検出された信号が検出信号B」となり、「入賞玉検出器28で検出された信号が検出信号C」となって、「払出景品玉数設定回路80」に与えられるのだから、上記「検出信号A」、「検出信号B」及び「検出信号C」は、本願発明における「入賞検出信号」に相当し、本願発明と引用発明とは「遊技盤面上の入賞口への入賞球を検出すると入賞検出信号を出力する入賞検出手段」を含む点で共通する。

d.引用発明における「始動入賞玉検出器12a、12b、12c」、「可変入賞球装置7」内に設けられる「入賞検出器10」及び「入賞玉検出器28」のうち、「始動入賞玉検出器12a、12b、12c」は「始動入賞口11a,11b,11cに内蔵され」ており、上記「a.」で述べたとおり、該「始動入賞口11a,11b,11c」に打玉が入賞するタイミングに起因して乱数値が抽出されるのは明らかであるから、該「始動入賞玉検出器12a、12b、12c」は、本願発明における「乱数値を抽出するたための始動口スイッチ」に相当する。また、引用発明における「可変入賞球装置7」が、入賞個数により開放を制御される入賞口であることも、パチンコ遊技機の技術常識に照らして明らかであるので、上記「入賞検出器10」は、本願発明における「カウントスイッチ」に相当する。そして、これら「始動入賞玉検出器12a、12b、12c」及び「入賞検出器10」は、「遊技制御回路基板69」に直接接続されているため、引用発明は、本願発明における「前記入賞検出手段のうち、前記乱数値を抽出するための始動口スイッチと、前記各入賞口のうち入賞個数により開放を制御される入賞口への入賞を検出するカウントスイッチと、を前記主制御基板に直接接続し」に相当する構成を備える。

e.引用発明における「始動入賞玉検出器12a、12b、12c」及び「入賞検出器10」が出力する検出信号は、「遊技制御回路基板69」の「検出回路81」及び「払出景品玉数設定回路80」を介して「景品玉払出制御回路基板70」の「演算回路86」に導出されるものであり、また、引用発明における「払出景品玉検出器44」(本願発明の「賞球検出手段」)は、上記(1-サ)、(1-シ)の記載あるいは【図3】の記載より、「遊技制御回路基板69」を介せず「景品玉払出制御回路基板70」に直接接続されていることは明らかであって、その検出信号(同「賞球検出信号」)が「景品玉払出制御回路基板70」に含まれる「検出回路96を介して分岐回路92に与えられ」るのだから、本願発明と引用発明とは「前記賞球制御基板に、更に、前記入賞検出手段のうち前記始動口スイッチ及びカウントスイッチが出力する検出信号は前記主制御基板を介して取得され、前記賞球検出手段は前記主制御基板を介せず直接接続されて当該検出信号が直接取得される検出信号取得手段」を備える点で共通する。

f.賞球データの演算のうち、まず、加算演算に関して、引用発明における「演算回路86」は、賞球に関する演算を実行する際に「検出信号A」、「検出信号B」及び「検出信号C」(本願発明における「入賞検出信号」)を「受け取」るのであるから、本願発明の「検出信号取得手段」に相当する機能を有しているといえる。そして、該「演算回路86」は、上記入賞検出信号に基づいて演算を実行した演算結果である「(+13)」、「(+7)」あるいは「(+10)」を「記憶回路87?89」に記憶するものであり、ここで上記の演算結果はいずれも「(+)」(プラス)であることから、賞球に関する加算演算を実行しているといえる。また、引用発明は、「払出すべき景品玉数を計数しながら作動する景品玉払出装置40の動作を制御する」「景品玉払出制御回路基板70」に含まれる「払出制御回路91」が「選択回路90で選択された記憶回路の記憶値に基づいて駆動回路95を介してステッピングモータ54に駆動信号を与え」ることにより「景品玉が排出通路46に1個づつ放出」されるのであるから、上記「記憶値」は、本願発明における「前記賞球払出装置による払い出しが未了の賞球数に相当する賞球データ」に等しい。したがって、本願発明と引用発明とは「該検出信号取得手段が取得した前記入賞検出信号に基づき前記賞球払出装置による払い出しが未了の賞球数に相当する賞球データを加算演算する手段」を備える点で共通する。次に、減算演算に関して、引用発明は、上記景品玉の払出動作を制御するにあたり、「景品玉が1個づつ放出される毎に払出景品玉検出器44が供給通路42を落下する景品玉を検出し、その検出信号が検出回路96を介して分岐回路92に与えられ、分岐回路92は、入力した検出信号を選択回路90で選択されている記憶回路に「-1」の減算信号として送」るものであり、この減算信号に基づいて上記「記憶回路」の記憶値が減算演算されることは自明であるので、本願発明と引用発明とは、「該検出信号取得手段が取得した前記賞球検出信号に基づき前記賞球データを減算演算する手段」を備える点で共通する。また、上記「記憶回路」が、賞球データを加算演算する手段及び賞球データを減算演算する手段により演算された賞球データを記憶する機能を果たすことは明らかであるので、本願発明と引用発明とは「該賞球データを加算演算する手段及び賞球データを減算演算する手段とにより演算された賞球デ-タを記憶保持する記憶保持手段」を備える点で共通する。さらに、引用発明は、上記のとおり、「払出制御回路91」によって「選択回路90で選択された記憶回路の記憶値に基づいて駆動回路95を介してステッピングモータ54に駆動信号を与え、景品玉が排出通路46に1個づつ放出される」のであるから、引用発明は、本願発明における「該記憶保持手段により記憶された賞球データに従って賞球払出装置に賞球を払い出すよう指示する賞球指示手段」に相当する構成を実質的に備える。

したがって、本願発明と引用発明は、
「遊技盤面上に発射された遊技球が特定の入賞口に入賞又は特定の通過口を通過するタイミングに起因して抽出される乱数値に従って遊技者に有利なゲーム内容とするか否かを決定する主制御基板と、
賞球を払い出す賞球払出装置を制御する賞球制御基板と、
該賞球払出装置から排出される賞球を検出すると賞球検出信号を出力する賞球検出手段と、
遊技盤面上の入賞口への入賞球を検出すると入賞検出信号を出力する入賞検出手段と、
を含み構成された弾球遊技機であって、
前記入賞検出手段のうち、前記乱数値を抽出するための始動口スイッチと、前記各入賞口のうち入賞個数により開放を制御される入賞口への入賞を検出するカウントスイッチと、を前記主制御基板に直接接続し、
前記賞球制御基板に、更に、
前記入賞検出手段のうち前記始動口スイッチ及びカウントスイッチが出力する検出信号は前記主制御基板を介して取得され、前記賞球検出手段は前記主制御基板を介せず直接接続されて当該検出信号が直接取得される検出信号取得手段と、
該検出信号取得手段が取得した前記入賞検出信号に基づき前記賞球払出装置による払い出しが未了の賞球数に相当する賞球データを加算演算する手段、該検出信号取得手段が取得した前記賞球検出信号に基づき前記賞球データを減算演算する手段と、
該賞球データを加算演算する手段及び賞球データを減算演算する手段とにより演算された賞球デ-タを記憶保持する記憶保持手段と、
該記憶保持手段により記憶された賞球データに従って賞球払出装置に賞球を払い出すよう指示する賞球指示手段と、
を備えた弾球遊技機。」である点で一致し、以下の各点で相違する。

<相違点1>
入賞球検出手段が、本願発明は、遊技盤面上の「各入賞口」に対応して設けられているのに対し、引用発明では、「始動入賞口11a,11b,11c」及び「可変入賞球装置7」に設けられているものの、「通常入賞口13、14a,14b,15a,15b」には設けられておらず、各入賞口に対応して設けられているとはいえない点。

<相違点2>
賞球制御基板に備える検出信号取得手段に関し、「入賞検出手段のうち前記始動口スイッチ及びカウントスイッチ」が出力する検出信号については、本願発明が「直接」取得するのに対し、引用発明は「遊技制御回路基板69」に設けた「払出景品玉数設定回路80」を介して取得する点、及び、「前記始動口スイッチ及びカウントスイッチ以外の前記入賞検出手段」と「賞球制御基板」との接続態様及びその検出信号については、本願発明が「前記主制御基板を介せず直接接続されて当該検出信号が直接取得される」のに対し、引用発明ではそのような構成とはなっていない点。

<相違点3>
賞球データの演算手段に関し、本願発明が「検出信号取得手段が取得した前記入賞検出信号に基づき前記賞球払出装置による払い出しが未了の賞球数に相当する賞球データを加算演算し、該検出信号取得手段が取得した前記賞球検出信号に基づき前記賞球データを減算演算する」つまり、賞球データの加算演算及び減算演算を一の賞球データ演算手段にて行うのに対し、引用発明では、賞球データを加算演算する手段及び賞球データを減算演算する手段とを別々に設ける点。

第5 本願発明の進歩性の判断
<相違点1>について
当審拒絶理由に引用した特開平10-337363号公報(以下、「引用文献2」という。)には、図面とともに以下の記載がある。
(2-ア)
「この発明は、遊技者の操作で発射され遊技球が遊技盤に設けられた入賞口に入賞することにより、その入賞に対応する設定数の賞球を自動的に払い出す、パチンコ機の賞球払い出し装置に関する。」(段落【0001】)

(2-イ)
「入賞球確認センサー6を省く場合、若しくは、入賞球確認センサー6を設定賞球払い出し数系列センサー5に対応して設ける場合は、入賞球を集めて整列するような球寄せカバー4は省略できる。」(段落【0017】)

(2-ウ)
「設定賞球払い出し数系列センサー5は、図2?4に示すように、入賞口及び入賞口以降の系列通路に設けられ、入賞口及び通路での入賞球の通過検出により設定賞球払い出し数系列信号を遊技制御回路3に出力する。」(段落【0018】)

(2-エ)
「図2?4において、6個の入賞口1h,1i,1j,1k,1m,1nについて、1個の入賞口1hを第1群に設定賞球払い出し数Sを7個として定め、2個の入賞口1i,1jを第2群に設定賞球払い出し数Sを10個として定め、1個の入賞口1kを第3群に設定賞球払い出し数Sを7個として定め、2個の入賞口1m,1nを第4群に設定賞球払い出し数Sを10個として定めた場合を例として図示してある。そして、図2は設定賞球払い出し数系列センサー5a,5b,5c,5d,5e,5fを各入賞口1h?1nに個別に配置して各群の系列通路に配置しない場合である。」(段落【0019】)

(2-オ)
「入賞球確認センサー6と球寄せカバー4とを省けば、入賞センサー5を入賞口又は入賞系列の全部に設ける必要はあるが、遊技制御回路3及び枠制御回路8の双方より入賞球確認手段3f,8bを削除した簡単な構成で、不正防止を向上できる。」(段落【0035】)

引用文献2の上記(2-ウ)、(2-エ)の記載における「設定賞球払い出し数系列センサー」は、本願発明における「入賞検出手段」に相当する。よって、引用文献2には、弾球遊技機の入賞検出手段を、各入賞口に対応して設ける技術事項(以下、「引用文献2記載の技術事項」という。)が記載されている。また、各入賞口に対応して入賞検出手段を設けることにより、引用文献2の上記(2-イ)あるいは(2-オ)の記載の如く、入賞球を集めて整列させる「球寄せカバー4」を省略できるという作用効果を奏することは明らかである。そして、引用発明における入賞検出手段の設置態様として、引用文献2記載の技術事項を採用することに、格別の困難性は見い出すことはできないので、上記相違点1に係る本願発明の構成は、当業者にとって容易に想到し得たものである。

<相違点2>について
引用文献2記載の技術事項を引用発明に採用することの容易性は、上記「<相違点1>について」で述べたとおりであり、ここで、引用発明に、各入賞口に対応して入賞検出手段を設けたものにおいては、各入賞検出手段が出力する検出信号を、払出すべき景品玉数の演算に用いる数値として設定し、設定された数値を演算回路へ導出する(以下、「検出信号の数値設定及び導出」という。)に際し、引用文献1の上記(1-キ)の記載の如く「入賞玉検出器28」が入賞玉を検出する時点まで「検出信号A」あるいは「検出信号B」を保持し、「検出信号C」と共に導出するというような、入賞口の種別に応じた検出信号の処理を行う必要がない、つまり、検出信号の数値設定及び導出を個別に行うことが可能であることは明らかである。その場合、検出信号の数値設定及び導出を行う部位あるいは回路を置く物理的な場所を、「遊技制御回路基板69」とするか、あるいは、「景品玉払出制御回路基板70」とするかは、当業者が適宜決め得る設計上の事項に過ぎない。
また、引用発明における「払出景品玉数設定回路80」は、引用文献1の上記(1-カ)の記載あるいは【図3】の記載より、「遊技制御回路79」とは別に設けられており、各入賞検出手段が出力した信号の処理は、「可変表示装置5」や「可変入賞球装置7」など遊技動作を実際に司る「遊技制御回路79」を介さずに行われると解するのが自然であり、「遊技制御回路79」の処理負担という観点からも、上記検出信号の数値設定及び導出をどちらの基板側で行うかは、設計上の事項の域を出るものでない。
したがって、引用発明における賞球制御基板に備える検出信号取得手段に関し、「入賞検出手段のうち始動口スイッチ及びカウントスイッチ」が出力する検出信号の数値設定及び導出を賞球制御基板側で行うべく、その検出信号を直接取得すること、及び、「始動口スイッチ及びカウントスイッチ以外の入賞検出手段」が出力する検出信号の数値設定及び導出を賞球制御基板側で行うべく、「始動口スイッチ及びカウントスイッチ以外の入賞検出手段」を賞球制御基板に「前記主制御基板を介せず直接接続」する接続態様とするとともに、「当該検出信号が直接取得される」ように構成すること、つまり、相違点2に係る本願発明の構成を採用することは、当業者にとって想到容易である。

<相違点3>について
当審拒絶理由に引用した実願平4-89098号(実開平5-91778号)のCD-ROM(以下、「引用文献3」という。)には、図面とともに以下の記載がある。

(3-ア)
「第2図中、5は、入賞孔4への遊技球の入賞を検知する入賞検知装置、6は遊技球を払い出す払い出し装置、9は入賞検知装置5からの入賞信号7によって加算し、払い出し装置6の作動信号8によって減算し、未払い遊技球数を演算する演算装置、3はこの演算装置9により演算された未払い遊技球数をデジタル表示する表示装置である。」(段落【0012】)

(3-イ)
「この遊技機は、遊技客の盤面2への弾球によってゲームが開始する。またそのゲームの途中、盤面2に設けられた入賞孔4に遊技球が入賞すると、その入賞を遊技球への接触あるいは、無接触によって入賞検知装置5が検知する。(段落【0013】)

(3-ウ)
「この入賞検知装置5からの入賞信号7が演算装置9に入力され、入賞に対応する払い出し遊技球数を表示装置3に表示することとなる。一方、演算装置9に入賞信号7が入力されると、演算装置9から払い出し装置6に出力されて払い出し装置6が作動し、遊技球が払い出されると共に、作動信号8が演算信号9に入力され、払い出し遊技球数に一致した数字分だけ表示装置3の表示数字を減算する。」(段落【0014】)

引用文献3の上記(3-ア)の記載における「入賞信号7」、「作動信号8」及び「未払い遊技球数」は、本願発明における「入賞検出信号」、「賞球検出信号」及び「払い出しが未了の賞球数に相当する賞球データ」にそれぞれ相当する。よって、引用文献3には、弾球遊技機において、入賞検出信号及び賞球検出信号に基づき払い出しが未了の賞球数に相当する賞球データを、一の演算装置にて加算演算及び減算演算する技術事項(以下、「引用文献3記載の技術事項」という。)が記載されている。そして、引用発明における賞球データの演算手段として、賞球データを加算演算する手段及び賞球データを減算演算する手段とを別々に設ける構成に替え、引用文献3記載の技術事項を採用することに、格別の困難性は見い出すことはできないので、上記相違点3に係る本願発明の構成は、当業者にとって容易に想到し得たものである。

そして、本願発明の効果は、引用発明、引用文献2記載の技術事項及び引用文献3記載の技術事項から当業者が容易に予測できる範囲のものである。
なお、請求人は、平成21年6月17日付意見書において、本願発明が「配線を簡素化する効果、配線を最短化することにより電気的ノイズに強い効果」を有する旨を主張するが、「配線」に関する発明特定事項は、特許請求の範囲に記載されておらず、また、「主制御基板」や「賞球制御基板」と各々の「入賞検出手段」との配置関係が特許請求の範囲にて規定されてもいないため、上記効果は特許請求の範囲の記載に基づくものとはいえず、その主張を採用することはできない。

したがって、本願発明は、引用発明、引用文献2記載の技術事項及び引用文献3記載の技術事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

第6 むすび
以上のとおり、本願発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2009-07-14 
結審通知日 2009-07-15 
審決日 2009-07-29 
出願番号 特願2002-312110(P2002-312110)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (A63F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 柴田 和雄  
特許庁審判長 伊藤 陽
特許庁審判官 森 雅之
河本 明彦
発明の名称 弾球遊技機  

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