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審決分類 審判 訂正 判示事項別分類コード:813 訂正する A63F
管理番号 1223205
審判番号 訂正2010-390075  
総通号数 131 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2010-11-26 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2010-07-14 
確定日 2010-08-19 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第4403041号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第4403041号に係る明細書及び図面を本件審判請求書に添付された訂正明細書及び図面のとおり訂正することを認める。 
理由 1.請求の要旨
本件審判の請求の要旨は、特許第4403041号発明(平成16年8月31日出願、平成21年11月6日設定登録)の明細書を審判請求書に添付した訂正明細書のとおり、すなわち、下記のとおり訂正することを求めるものである。
(訂正事項)
請求項1及び明細書の段落【0010】に、各々2箇所記載されている「揺動連結部材」を「揺動連動部材」と訂正する。

2.当審の判断
訂正前の請求項1の記載は次のとおりである。
「 取付基板の前面に開口する入賞口の左右に起立する支軸を支点にして起立する閉塞姿勢と左右方向に傾倒する開放姿勢とに変換する左右対をなす翼片と、前記取付基板の背後にあって開放指示を受けたときプランジャを引き入れ、閉塞指示を受けたとき縮設するばねで前記プランジャを引き伸すソレノイドと、固定支軸を支点にして揺動する一端部を前記ブランジャに連結し、他方の揺動端部を前記翼片の背後に臨ませ該揺動端部に形成する連結片の押上げ片と押下げ片との間に前記翼片の背面から突出する連動ピンを受け入れ滑合させて連結する揺動連結部材とを有し、前記ソレノイドのプランジャの伸縮動を前記揺動連結部材を介して前記翼片に伝え開閉するようにした電動チューリップにおいて、
前記翼片は閉塞姿勢と開放姿勢時に各衝合して開閉範囲を規制する2つのストッパと対峙させ、また一方、前記ソレノイドの励失磁に伴って一体に作動するプランジャ若しくは揺動連動部材のいずれかを前記揺動連動部材の揺動範囲を規制する2つのストッパと対峙させて前記翼片の開閉範囲と前記揺動連動部材の揺動範囲を個別に規制すると共に、前記揺動連動部材の揺動範囲を前記翼片の開閉範囲より小さく設定してなることを特徴とした電動チューリップ。」
この記載における「揺動連結部材」は、同請求項1に記載されている「揺動連動部材」との関係が不明であるとともに、特許明細書の発明の詳細な説明には請求項1をそのまま記載している段落【0010】以外には記載されておらず、実施の形態の説明(段落【0018】以降)においては、「揺動連動部材」の語に統一されている。
また、願書に最初に添付した明細書及び特許請求の範囲においても、「揺動連結部材」は記載されておらず、「揺動連動部材」の語しか用いられていない。
そして、「揺動連結部材」の本来の意は、特許明細書、特許請求の範囲又は図面の記載全体から「揺動連動部材」を示すものであることが明らかである。
よって、「揺動連結部材」を「揺動連動部材」とする上記訂正事項は、明りょうでない記載の釈明を目的とするものである。
さらに、上記訂正事項は、いずれも訂正前の明細書、特に、請求項1、段落【0009】?【0013】及び段落【0025】に記載されていた事項に基づいて行われているから、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてされたものであり、また、実質的に特許請求の範囲を拡張又は変更するものでもない。

3.むすび
したがって、本件訂正審判の請求は、特許法第126条第1項第3号に掲げる事項を目的とし、かつ、同条第2項乃至第4項の規定に適合する。
よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
電動チューリップ
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技機に設置される電動チューリップに関する。
【背景技術】
【0002】
周知の様に、電動チューリップは取付基板の前面に開口する入賞口に対してその左右に開閉する一対の翼片を備え、常にはこの左右の翼片を起立した状態に保持して閉塞姿勢を取らせ、遊技盤を落下する打球の飛入を困難にし、或は阻止する一方、開放指示の信号を受けたとき駆動源となるソレノイドを励磁してプランジャの引き込みを利用して前記翼片を左右方向に傾倒する開放姿勢に変換させ、打球の飛入を可能にすると共に左右に向けて広く開くことによって飛入を容易にし、短時間に多くの入賞球を受け入れられるようにする。
【0003】
この電動チューリップは、ソレノイドのプランジャの伸縮動を翼片の回動による開閉動に変換し伝達するため両者間に揺動連動部材を介挿している。そして、上記プランジャの伸縮動に伴わせてこの揺動連動部材を固定支軸を中心に揺動させ、この揺動により翼片の背面に突設する連動ピンを上下動させ、翼片を支軸を支点にして左右方向にに回動させ、開閉動するようにしている。
【0004】
一般に電動チューリップは、合成樹脂を材料にソレノイドを除く全体を形成するようにしているが、組立の安定性と強度が求められる翼片の支軸、揺動連動部材を支持する固定支軸と、ソレノイドのプランジャと揺動連動部材を連結する軸及びこの揺動連動部材と翼片を連結する連動ピンについては金属製の軸材を使用しているのが普通である。
中でも翼片の支軸や揺動連動部材の固定支軸、そしてプランジャと揺動連動部材を連結する軸は、回動時の支点となり安定性が求められるが、これに加えてプランジャの強い力が作用することから金属製軸材の使用が適しており、部品の組立の関係からも金属製の軸材が製造上の障害となることが少なく適している。
【0005】
しかし、翼片に金属製の連動ピンを備えるためには翼片に設ける穴に金属製の軸材を差し込み圧入し組付けることも可能であるが、一般には強固な固着を図るためインサート成形するのが普通である。そのため翼片には連動ピンを植設するインサート成形用の金型が準備され、これにより成形するものとなっている。
このため、合成樹脂による単独成形に比較して製造コストが高くなる問題があった。
勿論、連動ピンについてはこれを合成樹脂にして翼片の成形時に一体に形成し、金属製軸材の使用に代えるものも提案されているが、前述したようにソレノイドの作動時に揺動連動部材の上下の強い押し上げと押し下げを直接受けることになりくまた開閉の姿勢に固定すべく押し付けが加わることから合成樹脂の連動ピンでは強度不足を生じ、損傷を受けて欠落する危険がある。
【0006】
この連動ピンに求められる強度は、前述したようにソレノイドのプランジャの伸縮動の強さに耐えられる強さであるが、このソレノイドの起動力の強さを緩和し、連動ピンの負担を軽減することができれば、強度を落すことが可能であり、合成樹脂による連動ピンの使用が可能になる。
このソレノイドの伸縮動に伴う連動ピンに対する衝撃の緩和、乃至負担の軽減の方法としてプランジャの伸縮動に伴う衝撃力を連動ピンに伝える側で吸収することができればよいことになる。その一つの方法として揺動連動部材の連動ピンに係合する連結部に弾性体を用い、連動ピンの揺動が止まったのち尚押付けが作用した場合、この弾性によって連結部を撓ませ、衝撃を吸収する方法が挙げられる。例えば、特許文献に開示される方法がそれである。
【特許文献1】
特開2002-263280公報、明細書の特許請求の範囲の項、段落0010、0019?0024、及び図面の図1、図2、図3、図4。
【0007】
上記特許文献1の発明は、羽根4b、即ち翼片と遊技釘21との間に球を噛み込んだとき、左右の羽根4a、4bの動作が止まるのを回避するための提案であり連動ピンの強度に関するものではないが、ここにおける弾性体の使用は開閉回動用ピン4a1,4b1、つまり連動ピンに対する衝撃を緩和し、過負荷を軽減するものとなっている。
しかし、この場合の一つの問題は、弾性体となる平行板体3a,3bをクランク腕5c1,5c2、つまり揺動連動部材に組付けなければならないことである。またこの平行板体の弾性力を適正な強さに調整しなければならないことである。
ことに平行板体のクランク腕への組付けは翼片に金属製軸材をインサート成形等によって植設する以上に厄介な作業であり、製造性を上げながらコストを下げる目的から考えると不利なものとなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述の実情に鑑み左右の翼片を開閉動するソレノイドの強い駆動力によって生ずる翼片の連動ピンに対する衝撃力を緩和し、連動ピンに求められる強度を小さくすることを可能とし、翼片の製造性を高めるようにしたことにある。更に言えば、本発明は上記連動ピンを合成樹脂を材料にして成形ができるようにして翼片の製造と同時に一体成形を可能にして従来の金属製軸材の差し込み圧入やインサート成形による煩わしさを解消し、精度の高い翼片を容易に製造し、電動チューリップの製造性を高めるようにしたことにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記目的を達成するため電動チューリップにおいて駆動源となるソレノイドによって揺動される揺動連動部材の揺動範囲と、この揺動連動部材を介してソレノイドによって開閉動される翼片の開閉範囲との間に差を設けて、例えばソレノイドの開放作動時、つまり、翼片を開放するための信号を受けて励磁し、プランジャを引き入れる際、翼片が開放姿勢に達する直前にプランジャの引き入れを停止させ、また翼片を閉塞姿勢に復帰する際にソレノイドの失磁によって縮設したばねでプランジャが引き伸されるとき、翼片が閉塞姿勢に達する直前にこのプランジャの伸長動作を止めることにより駆動源側における、つまり揺動連動部材を含むソレノイド側における作動範囲を規制し、この作動範囲の規制に伴う負荷を回動する翼片側の負荷にしないようにして、この両者間に介在する連動ピンに対する負荷、つまり停止時に発生する強い衝撃力を回避して連動ピンに対し求められる強度の軽減を図るようにした電動チューリップを提供しようとするものである。
【0010】
更に、本発明の特徴とするところを詳述すれば、本発明は取付基板の前面に開口する入賞口の左右に起立する支軸を支点にして起立する閉塞姿勢と左右方向に傾倒する開放姿勢とに変換する左右対をなす翼片と、前記取付基板の背後にあって開放指示を受けたときプランジャを引き入れ、閉塞指示を受けたとき縮設するばねで前記プランジャを引き伸すソレノイドと、固定支軸を支点にして揺動する一端部を前記ブランジャに連結し、他方の揺動端部を前記翼片の背後に臨ませ該揺動端部に形成する連結片の押上げ片と押下げ片との間に前記翼片の背面から突出する連動ピンを突き入れ滑合させて連結する揺動連動部材とを有し、前記ソレノイドのプランジャの伸縮動を前記揺動連動部材を介して前記翼片に伝え開閉するようにした電動チューリップにおいて、前記翼片は閉塞姿勢と開放姿勢時に各衝合して開閉範囲を規制する2つのストッパと対峙させ、その一方前記ソレノイドの励失磁に伴って一体に作動するプランジャ若しくは揺動連動部材のいずれかを前記揺動連動部材の揺動範囲を規制する2つのストッパと対峙させて前記翼片の開閉範囲と前記揺動連動部材の揺動範囲を個別に規制すると共に、前記揺動連動部材の揺動範囲を前記翼片の開閉範囲より小さく設定してなることを特徴とした電動チューリップを提供することにある。
【0011】
電動チューリップにおけるソレノイドは、前述した通りプランジャの伸縮動を揺動連動部材を介して翼片に伝える構造になっていて、上記プランジャと揺動連動部材とは軸を介して回動自由に連結し、両者一体のものとしてプランジャの直線的運動を揺動連動部材の固定支軸を中心とした揺動運動に変換する構造になっている。
このことから本発明では、揺動連動部材の揺動範囲の規制に当っては揺動連動部材自体の揺動範囲を直接的に規制する外に、プランジャの伸縮動の範囲を規制することによって、或いは揺動範囲の一方の規制を揺動連動部材において、他方をプランジャにおいてすることにより、実質的に揺動連動部材の揺動範囲を規制することを可能にしているのである。そして、いずれかを選択できるものとしているのである。
【0012】
一方、左右対をなす前記翼片の開閉範囲の規制は、この翼片を支持する取付基板との間で行うようにしている。
上記翼片は、実際には取付基板の前面に備えるポケット形の囲み枠の内側に前後方向に揃えて渡す支軸に回動自由に軸着し、この支軸を支点にして起立した閉塞姿勢と、左右方向に傾倒した開放姿勢との間を往復回動する構造を採ることから、上記2つの姿勢は取付基板、若しくは取付基板の前面に備える前記囲み枠のいずれかに設ける2つのストッパとそれぞれ衝合させることによって保持される。そして、閉塞位置と開放位置との回動範囲はこの2ヶ所における衝合によって定まり、規制点とされることになる。
【0013】
つまり、本発明は駆動源となる揺動連動部材を含むソレノイド側と、このソレノイドによって開閉動される翼片側のそれぞれに独立した運動範囲を規制する手段を備えることになっているのである。
そして、本発明は上記2つの独立した規制手段の相互の間に、規制範囲に大小の差を設け、この差によって翼片が閉塞姿勢又は開放姿勢に達してこれらの姿勢を保持するため停止する際に、その直前でソレノイド側、つまり揺動連動部材による揺動を停止させ、この揺動連動部材を介して作用するソレノイドのプランジャの伸縮動から連動ピンを解放し、翼片に伝えられる負荷を取り除くようにしたのである。
【0014】
ソレノイドは、翼片が開放又は閉塞姿勢に変換する際に起動手段として必要であるが、開放又は閉塞姿勢に達したとき、翼片はこのソレノイド若しくは揺動連動部材の連動停止手段となる必要はない。本発明はこの点から駆動源側の運動範囲と駆動され翼片側の運動範囲とを個別に規制して翼片が停止する際に受ける衝撃力を小さくして、これによって翼片の連動ピンに対する負荷を小さくしたのである。
【0015】
翼片が開閉2つの姿勢に達する直前にソレノイドによる駆動力を断つためには、翼片の開閉する範囲に比較してソレノイド側、つまり揺動連動部材の揺動範囲が小さく設定されることが条件となる。そして、また、ソレノイド側の動作が規制され停止したとき、翼片が単独で自らの規制点に達するまで自由に回動するためには前記揺動連動部材の連結部と翼片の連動ピンとの間に空隙が確保される必要がある。
上記空隙は、翼片が開閉2つの姿勢をとる際、それぞれにおいて形成されることになるが、この空隙そのものはソレノイド側の作動を断つために用意されることから直接的な接触状態を回避できることを条件にして小幅のものでよいことになる。
【0016】
なお、左右の翼片はソレノイド側、つまり揺動連動部材の揺動範囲と異なる開閉範囲において規制され、開放時及び閉塞時においては単独で開放姿勢及び閉塞姿勢を保持することになるが、この状態を安定して維持するため、本発明ではその重心を支軸の上方に位置させ、且つ前記開閉範囲の中間に位置するようにしている。
この結果、本発明では翼片の回動により重心位置が前記支軸を通る垂線を超えて回動したとき、垂線を超えた方向に重心が移動することによってその後自動的にその方向に回動し、規制点に達することになる。また逆の方向に回動し、重心位置が前記垂線を再び超えたとき、その方向に回動して他方の規制点に達することになっており、これにより翼片は自力でそれぞれの姿勢が保持される。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、上述説明の如く、駆動源となるソレノイド側における揺動連動部材の揺動範囲と、このソレノイドによって開閉動される翼片の開閉範囲とを別々に設定し、規制すると共に、上記揺動連動部材の揺動範囲を翼片の開閉範囲より小さく設定して翼片が開放姿勢と閉塞姿勢の双方に達する直前に揺動連動部材の揺動連動を停止させ、これにより翼片の回動停止時にソレノイドの駆動力が直接翼片に作用しないようにしたものであり、これにより翼片の停止時における衝撃力が緩和される結果、揺動連動部材に滑合して翼片にソレノイドの駆動力を受け入れる連結ピンに対して大きな負荷が作用せず、従ってこの連結ピンの強度を下げることが可能となったのである。このため本発明によれば、連結ピンに強度に優れる金属製の軸材の使用に代えて翼片と同質の合成樹脂の連動ピンの使用が可能となり、その結果該連動ピンと翼片とを同一素材によって一体成形が可能となり、製造性が高められ、また廉価に製造することが可能となったのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に、本発明を図示する実施の形態に従って詳述し、その特徴とするところを明らかにする。
図1は、翼片が閉塞姿勢にある本発明に係る電動チューリップの正面図で、図2は同じく閉塞姿勢にある平面図、図3は同じく閉塞姿勢にある右側面図で、図4は図2のA-A線に沿った縦断右側面図、図5は図2のB-B線に沿った縦断右側面図、図6は同じくC-C線に沿った縦断正面図であり、図7は前面側から見た分解斜視図、図8は背面側から見た分解斜視図である。
【0019】
図面において、符号1は本発明に係る電動チューリップの取付基板であり、2はこの取付基板1の中央部に開設する入賞口3を囲むように取付基板の前面に設けたポケット形をなす囲み枠であり、4a,4bは上記入賞口3の両側から上記囲み枠2に向けて前後方向に並行に渡した一対の支軸5,5に回動自由に軸着した左右の翼片であり、6は上記左右の翼片4a,4bの直上に位置するように取付基板1の前面に門形に突出し形成した飛入誘導口である。
【0020】
取付基板1は、本発明電動チューリップを遊技盤に固定するために備えられるものであり、同時に電動チューリップの組立の基板ともなるもので、左右両側縁部に遊技盤(図示せず)にビス止めするための穴7,7が開設してある。
【0021】
前記囲み枠2は、底板8とこの底板の前縁から起立する飾り板9によって構成され、内部に打球を十分受け入れられる空間を有しており、前記取付基板1の背後から通すビス10を底板8に揉み込むことで基板1の前面に固定される。
この囲み枠2を固定する際には上記飾り板9の背面から後方に向けて水平に植設する支軸5,5に翼片4a,4bに設ける軸孔11,11を通し、これを回動自由に組付け、その後この支軸5,5の後端を取付基板1に設ける穴部12,12に突き入れることで、この囲み枠2の内側に翼片4a,4bを取付けることになる。
【0022】
左右の翼片4a,4bは略パチンコ球1個分の間隔をおいて前記入賞口3を挟むようにして対向し、閉塞した姿勢においては平面状に形成した内面13a,13bを垂直状に起立させ、両内面によって形成される空間が前記飛入誘導口6の直下に臨んで、この誘導口6を通して飛入する球のみが両翼片間に受け入れられ前記入賞口3に送り込めるようにしてある。
【0023】
この両翼片4a,4bは、上記閉塞姿勢にあるとき、支軸5,5の下方に突き出す内面13a,13b側の下端段部14a,14bを前記囲み枠2の底板8上に設ける突起状のストッパ15に衝合させ、この方向への回動が規制され、その一方この両翼片4a,4bが上記閉塞姿勢から図11乃至図18に示すように支軸5,5を支点にその上端を左右方向に傾倒させ、開放姿勢に転じたとき、両翼片の外面16a,16b側の下端部に形成する段部17a,17bを前記底板8の左右の縁部に設けるストッパ18,18に衝合させて回動を規制される。
【0024】
開放姿勢に転じた左右の翼片4a,4bは、内面13a,13bを内向きに傾斜した状態に保持され、その結果飛入誘導口6を通して飛入する打球の外に、この誘導口6の外側を通して上記内面13a,13b上に落下する球を受け取り、これを入賞球とすることができるようにしてあり、打球の飛入を大幅に緩和することになる。
この翼片間を通して飛入した球は、底板8の中央部に形成する内部に孤状の誘導板を備える誘導部19を通して前記入賞口3に誘導され、更に取付基板1の背面から延設する樋20を通して図示しない遊技盤の背後に形成するセーフ球集合室へと導かれることになる。
【0025】
図中21は、翼片4a,4bを開閉駆動するためのソレノイドであり、22a,22bはソレノイド21のプランジャ23の直線的伸縮動を揺動運動に変え、前記翼片4a,4bを支軸5,5を支点にした回動運動に変える揺動連動部材である。
上記ソレノイド21は金属板をU字形に曲成した取付板24に嵌め付け、下から通すビス25によってこの取付板に固定され、上記プランジャ23の先端を左右の板部24a,24bの間に突き出すようにしてある。
【0026】
上記取付板24は、左右の板部24a,24bの各先端縁部から左右方向に取付片25a,25bを直角に延設し、この取付片を前記取付基板1の背面から突設する柱状の取付台26,26に当接し、片に開設する透孔27,27を通してビス28,28をねじ付けることで上記取付基板1に取付けられる。
この取付板24を介して取付基板1に組付けられるソレノイド21は、前方に向けて突き出すプランジャ23の先端部に横向きに小孔を穿ち、これに連結軸29を貫通させる一方、この連結軸29の両端を前記揺動連動部材22a,22bの一方の揺動腕の端部に連結させて互いに組合うようにしてある。
【0027】
揺動連動部材22a,22bはL字形に形成してあり、屈折する中央部に軸受孔30,30を開設し、この軸受孔に固定支軸31を挿通している。
上記固定支軸31はソレノイド21の取付板24に揺動連動部材22a,22bを軸承するためのものであり、取付板の左右の板部24a,24bの下縁から軸受片32,32を垂設し、これに設ける孔33,33にワッシャ34,34を介して軸承させ、これの左右に突き出す両端部に前記軸受孔30,30を通し揺動連動部材22a,22bを組付けている。
【0028】
この揺動連動部材22a,22bは起立する一方の揺動腕の端部に前記連結軸29を軸承する孔35,35を有し、水平に突き出す他方の揺動腕の端部に押上げ部となる片36aと押下げ部となる片36bと備える連結片36を有している。
上記連結片36は、それぞれ前方に向けて開口し、前記翼片4a,4bの背面から突き出す連動ピン37a,37bを受け入れ、滑合させ連結するようにしてある。
【0029】
以上の様に、前期取付板24はソレノイド21を組付けると同時に、揺動連動部材22a,22bを組付けることによってこの両者の位置関係を一定に保ち、且つ一体化するものとなっている。
実際の組立に当っては、最初にソレノイド21を組付け、これをビス25で固定し、その後前後方向に向けた挿通孔38に連結軸29を組付けたプランジャ23を差入れ組付ける。このとき、上記プランジャ23には励磁による吸引時に圧縮し、反発させる付勢用のコイルばね39を巻装しておくことになる。次に、取付板24の軸受片32,32に形成する孔33,33に固定支軸31を通し、これを軸承させるのである。
【0030】
このようにした後、上記固定支軸31の両側から左右の揺動連動部材22a,22bを臨ませ、その軸受孔30,30に固定支軸31の軸端を差入れ軸承させ、次に一方の揺動腕の孔35,35に前記連結軸29の軸端を同じく差入れ、揺動連動部材22a,22bとソレノイド21とを連結する。
以上の組付けによって取付板24を介してソレノイド21と2つの揺動連動部材22a,22bとが一つに組合うことになる。この状態で前記左右の翼片42,42を組付けた取付基板1に組付けることになる。
【0031】
ところで、前記連動ピン37a,37bは、翼片4a,4bを合成樹脂を材料に成形する際に同一の素材によって一体に成形することによって形成するもので、前記翼片を軸着するとき取付基板1に開設する孤状の透孔40,40を通して背面側に突き出し、前記前方に向けて水平に突き出す揺動連動部材22a,22bの各連結片36に臨ませて上下の片36a,36bの間に突き入れ、連結することになる。
【0032】
図1から図6は上記の如くして組立られた本発明電動チューリップの完成状態を示しており、ここでは左右の翼片4a,4bを起立させて入賞球の飛入が困難になる閉塞姿勢を示している。
この状態におけるソレノイド21は失磁状態にあり、プランジャ23はばね39の伸長によって挿通孔38から伸び出し、起立する一方の揺動腕を前方に押し出し、固定支軸31を支点にして他方の揺動腕を押下げ、連結片36を下向きにする。
このとき、揺動連動部材22a,22bの各起立する一方の揺動腕は、取付板24の取付片25a,25bの各背面に当接し、これをストッパとして前方への揺動がこれによって止められる。
【0033】
この連結片36が下向きになったとき、前記両連動ピン37a,37bは押下げ片36a,36aによって押下げられ、孤状の透孔40,40の下端側に位置することになり、支軸5,5を支点に回動する左右の翼片4a,4bを起立した閉塞姿勢に保持することになる。勿論、この場合前記連動ピン37a,37bは前記透孔40,40の下端側の縁に当接しないように両者間に空隙が設けられることが望まれることは言うまでもない。
図6及び図9はこの翼片4a,4bが起立する閉塞姿勢を示しており、両翼片は各内面13a,13aの下端の段部14a,14bを囲み枠2のストッパ15に衝合させて姿勢を保つことになる。
【0034】
この状態における翼片4a,4bは重心位置gを回動支点となる支軸5,5の内側に置いて自重によって段部14a,14bを各ストッパ15に当接し、姿勢を単独で保つようにしてある(図9を参照)。そして、前記連動ピン37a,37bとこれを押下げた連結片の片36a,36aとは間に図5,図10に示したように空隙41を設けて接触しないようにしてある。
上述の空隙41は、ソレノイド21のプランジャ23の伸長時に揺動連動部材22a,22bの揺動腕が取付板の取付片25a,25bに当接する規制位置と、前記翼片4a,4bの段部14a,14bがストッパ15,15に当接し回動を規制される位置との差によって形成されており、この空隙41によって翼片が閉塞姿勢に変換し、実際に停止する時点では各連動ピン37a,37bは連結片36からの押付けから釈放され、ソレノイド21による直接的な押付けから開放されることになる。
【0035】
次に、この状態において開放の信号を受けてソレノイド21が励磁し、プランジャ23が引き込まれると、揺動連動部材22a,22bが固定支軸31を支点に揺動し、前方に突き出す揺動腕を押し上げ、先端の連結片36が前記透孔40,40の下端側に位置する連動ピン37a,37bを上端側に向けて押上げることになる。
従って、このソレノイドの励磁に伴って、前記翼片4a,4bは支軸5,5を支点に上端を外に向けて回動し、段部17a,17bをストッパ18,18に当接したところで停止することになる。
【0036】
図11乃至図18は上記ソレノイド21が励磁して揺動連動部材22a,22bの連結片36の跳ね上げに伴って両翼片4a,4bが外に向って回動した状態、つまり開放姿勢に変換した状態を示している。
このソレノイド21の励磁によって開放姿勢に変換するとき、引き込まれるプランジャ23は後端を挿通孔38の後壁38aに衝合させて停止し、この停止によって揺動連動部材22a,22bの揺動を止め、連結片36の片36bによる連動ピン37a,37bの押上げを止めることになる。つまり、上記揺動連動部材22a,22bは翼片4a,4bの開放作動時にはプランジャ23の後退を阻止する後壁38aをストッパとして開放方向の揺動を止めることになるのである。
【0037】
一方、ソレノイド21の励磁によって開放される翼片4a,4bは、連動ピン37a,37bの押上げによって外に向けて回動し、段部17a,17bを各ストッパ18,18に当接することによって停止し、開放姿勢に変換するが、このとき各翼片4a,4bの重心位置gが支軸5,5の直上を通過してそれぞれ外側に移動することになることからこの支軸5,5の直上を超えた時点で翼片は自動的に開放姿勢へと向うことになる。勿論、この実施形態では重心位置gが外側に移動した後も前記連結片36による連動ピン37a,37bの押上が続くようにしてあることから揺動連動部材が規制停止するまで強制回動を受けることになる。
【0038】
図15及び図18は開放姿勢時における連結片36と翼片4aの連動ピン37aの関係を示したもので(右方の翼片4bの連動ピン37bの場合も同じ。)、連結片36の押上げ片36bと連動ピン37aとの間には前述閉塞姿勢の場合と同様に空隙42が設けられる。
この空隙42は、揺動連動部材22aの開放作動時の停止位置、つまりプランジャ23の後退停止位置と、翼片4aの段部17aがストッパ18に衝合し回動を停止する位置の差から作られるもので、この空隙によって翼片4aは停止する時点においてソレノイド21による開放作動から釈放され、単独で停止することになる。
【0039】
本発明に係る電動チューリップは図示しないが、遊技盤への取付けは貫通する取付孔に前面側から嵌め入れ、取付基板1が盤の前面に当接したところで穴7にビスを通して止め付けることになる。
この電動チューリップは一般に使用されているものと同様に、通常はソレノイド21を失磁させた状態におかれる。そして、ばね39の作用でプランジャ23を伸ばし、揺動連動部材22a,22bの連結片36を下げて翼片4a,4bを起立させて閉塞した姿勢に保たれる。このため、この電動チューリップには飛入誘導口6に飛入した球だけが翼片4a,4b間を通して入賞口3に入ることになる。
【0040】
上記の状態において、上記入賞口3への入賞球があることによって、或いはまた外部からの開放指示の信号を受けることによってソレノイド21が励磁すると、プランジャ23が挿通孔38内に引き込まれることになり、揺動連動部材22a,22bの各連結片36,36が押上げられることになる。このため、閉塞時に下降した連動ピン37a,37bが跳上げられ、取付基板1の前面にある翼片4a,4bを外向けに回動して開放姿勢に変換することになるのである。
【0041】
翼片4a,4bの開放姿勢は、図示するように打球の飛入が容易になることであり、次にこの状態においてソレノイドに閉塞指示の信号が出ると、失磁して圧縮したばね39の付勢によってプランジャ23が引き伸され、揺動連動部材22a,22bの揺動に伴って連結片36,36が下り、連動ピン37a,37bを押下げて翼片を起立した閉塞姿勢に変換することになる。
【0042】
この一連の開閉動作の中で、前述したように本発明電動チューリップは、揺動連動部材22a,22bを含むソレノイド21側の駆動部側において翼片の閉塞時、つまり閉塞姿勢に変換するに当って揺動連動部材22a,22bの一方の揺動腕を取付板24の取付片25a,25bに衝合させることになり、これをストッパとして揺動運動を停止させることになり、また、この翼片を開放姿勢に変換させるに当ってはプランジャ23の後端を挿通孔38の後壁38aに衝合させ、これをストッパとして同じく揺動連動部材の揺動を停止させることになり、これにより上記揺動連動部材22a,22bは単独で揺動範囲を規制することになるのである。
【0043】
その一方、翼片4a,4bにおいて閉塞時には段部14a,14bをそれぞれストッパ15,15に衝合させ、閉塞姿勢を維持する一方、開放時には他の段部17a,17bをそれぞれストッパ18,18に衝合させ、開放姿勢を保って同じく翼片が単独で回動範囲を規制することになるのである。
【0044】
つまり、本発明では翼片4a,4bを開閉動するに当って、ソレノイド21による揺動連動部材22a,22bの作動(揺動)範囲の規制と、翼片側の作動(回動)範囲の規制とを個別にし、且つ上記揺動連動部材の作動範囲を翼片の作動範囲より小さく設定してこれにより揺動連動部材22a,22bが停止した後に、翼片の作動が停止するようにしてそれぞれの停止時に連結片36の押上げの片36a、押下げの片36bと連動ピン37a,37bとの間にそれぞれ空隙41,42が形成されるようにして、この空隙により翼片4a,4bが停止する時にソレノイド21による強制的な押付けが回避できるようにしているのである。
【0045】
従って、本発明電動チューリップは翼片の開閉時にソレノイド21による強い衝撃を受けることがなく、このためこのソレノイド21の動力を翼片に伝達する連動ピン37a,37bに従来電動チューリップにおいて求められた高い強度を要することがなくなることからこの連動ピンを翼片と同質の合成樹脂を材料にして一体成形したものをそのまま使用することが可能となったのである。
このことから本発明電動チューリップは翼片の成形が容易なものとなり、しかも一体成形が可能となるため成形時に高い精度を出すことができ、したがって、製造性に優れた電動チューリップを廉価に提供することができるのである。
【0046】
尚、図示する実施の形態では駆動部側の規制方法として閉塞時に揺動連動部材22a,22bの揺動腕を取付片25a,25bに衝合させ、開放時にはプランジャの後端を後壁38aに衝合させるものとしたが、プランジャ23の両端を個別に備えるストッパに衝合させて規制する方法や、或は起立する揺動腕の前後の揺動を止めることによって規制することができる。これらの方法は実施に当って自由に選択することができる。
例えば、後者の場合、閉塞時には揺動腕を取付片25a,25bに衝合させることとする一方、開放時にはこの揺動腕をプランジャ23に連結する連結軸29を取付板24の板部24a,24bに形成する切込み孔43,43の後端部に衝合させて停止位置を規制し、揺動範囲を決めることができるのである。
【0047】
また一方、翼片4a,4bの規制は連動ピン37a,37bと、このピンを通す孤状の透孔40,40の上下の端部との衝合によって規制してもよい。要するに翼片の規制は取付基板1若しくは囲み枠9との間に設けるストッパ手段との間で行われるようにすれば、その形態は1つに特定されるものではない。
尚、翼片4a,4bは重心位置gの移動を利用して自重により開放と閉塞の姿勢を保つようにしてあることから支軸5の上方の中間点を超えた後円滑にそれぞれの姿勢に到達することになる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明に係る電動チュウリップの閉塞姿勢における正面図。
【図2】本発明に係る電動チュウリップの閉塞姿勢における平面図。
【図3】本発明に係る電動チュウリップの閉塞姿勢における右側面図。
【図4】図2のA-A線断面図。
【図5】図2のB-B線断面図。
【図6】図2のC-C線断面図。
【図7】前面側から見た分解斜視図。
【図8】背面側から見た分解斜視図。
【図9】図6の円Dで囲んだ部分の拡大図。
【図10】図5の円Eで囲んだ部分の拡大図。
【図11】本発明に係る電動チュウリップ開放姿勢における正面図。
【図12】開放姿勢における平面図。
【図13】開放姿勢における右側面図。
【図14】図12のA-A線断面図。
【図15】図12のB-B線断面図。
【図16】図12のC-C線断面図。
【図17】図16の円D線で囲んだ部分の拡大図。
【図18】図15の円E線で囲んだ部分の拡大図である。
【符号の説明】
【0049】
1 取付基板
2 囲み枠
3 入賞口
4a,4b 左右の翼片
5 支軸
14a,14b 段部
15 ストッパ
17a,17b 段部
18 ストッパ
21 ソレノイド
22a,22b 揺動連動部材
23 プランジャ
24 取付板
25a,25b 取付片
29 連結軸
31 固定支軸
36 連結片
36a 押上げ片
36b 押下げ片
37a,37b 連動ピン
38 ソレノイドの挿通孔
38a 挿通孔の後壁
39 ばね
40 孤状の透孔
41,42 連結片と連動ピンとの空隙
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付基板の前面に開口する入賞口の左右に起立する支軸を支点にして起立する閉塞姿勢と左右方向に傾倒する開放姿勢とに変換する左右対をなす翼片と、前記取付基板の背後にあって開放指示を受けたときプランジャを引き入れ、閉塞指示を受けたとき縮設するばねで前記プランジャを引き伸すソレノイドと、固定支軸を支点にして揺動する一端部を前記ブランジャに連結し、他方の揺動端部を前記翼片の背後に臨ませ該揺動端部に形成する連結片の押上げ片と押下げ片との間に前記翼片の背面から突出する連動ピンを受け入れ滑合させて連結する揺動連動部材とを有し、前記ソレノイドのプランジャの伸縮動を前記揺動連動部材を介して前記翼片に伝え開閉するようにした電動チューリップにおいて、
前記翼片は閉塞姿勢と開放姿勢時に各衝合して開閉範囲を規制する2つのストッパと対峙させ、また一方、前記ソレノイドの励失磁に伴って一体に作動するプランジャ若しくは揺動連動部材のいずれかを前記揺動連動部材の揺動範囲を規制する2つのストッパと対峙させて前記翼片の開閉範囲と前記揺動連動部材の揺動範囲を個別に規制すると共に、前記揺動連動部材の揺動範囲を前記翼片の開閉範囲より小さく設定してなることを特徴とした電動チューリップ。
【請求項2】
請求項1に記載の電動チューリップにおいて、支軸によって回動自由に支持される左右対をなす各翼片は上記支軸による軸承点の上方に重心を設け、該翼片が起立し閉塞姿勢にあるとき前記重心が前記軸承点より内側に、また左右に傾倒する開放姿勢にあるとき前記重心が前記軸承点より外側にあるようにしてそれぞれの姿勢を前記重心の移動によって維持することを特徴とした電動チューリップ。
【請求項3】
請求項1に記載の電動チューリップにおいて、揺動連動部材の揺動範囲の規制は揺動連動部材の揺動腕とソレノイドの取付板との衝合と、ソレノイドの挿通孔の後壁とプランジャの後端部との衝合によって行うようにすることを特徴とした電動チューリップ。
【請求項4】
請求項1に記載の電動チューリップにおいて、揺動連動部材の一方の揺動端に備える連結片と該連結片に滑合する翼片の連動ピンとの間に該翼片が閉塞姿勢と開放姿勢に転じたとき、前記連結片と連動ピンとの接触を断つ空隙が形成されるようにしてなることを特徴とした電動チューリップ。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審決日 2010-08-10 
出願番号 特願2004-251579(P2004-251579)
審決分類 P 1 41・ 813- Y (A63F)
最終処分 成立  
前審関与審査官 澤田 真治  
特許庁審判長 小原 博生
特許庁審判官 川島 陵司
井上 昌宏
登録日 2009-11-06 
登録番号 特許第4403041号(P4403041)
発明の名称 電動チューリップ  
代理人 中山 伸治  
代理人 中山 伸治  

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