• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A63F
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 A63F
管理番号 1276576
審判番号 不服2013-828  
総通号数 165 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2013-09-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2013-01-17 
確定日 2013-07-01 
事件の表示 特願2012-117950「遊技機」拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1.手続の経緯等
本願は,特許法41条に基づく優先権主張を伴う出願であって,その手続の経緯概要は以下のとおりである。
平成24年 5月23日 出願(優先日:平成23年5月27日,
同年10月3日,平成24年3月28日,
同年5月15日,同年5月23日)
平成24年 6月13日 拒絶理由通知
平成24年 7月31日 手続補正
平成24年11月 6日 拒絶査定
平成25年 1月17日 審判請求,手続補正

第2.平成25年1月17日付けの手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成25年1月17日付けの手続補正(以下,「本件補正」という。)を却下する。

[理由]
1.補正の内容
本件補正は平成24年7月31日付け手続補正により補正された特許請求の範囲,明細書及び図面を補正するものであって,その補正の前後の特許請求の範囲は以下のとおりである。

(補正前)
「【請求項1】
スタート操作により,複数個の図柄が描かれた図柄列を複数列変動させる変動表示ゲームで役抽選を行って,複数の図柄列に対応して設けられた停止スイッチの操作及び該役抽選の結果に応じて,変動する図柄列を個々に停止させて,表示窓に複数の図柄を表示する遊技機において,
ミッションゲームの開始条件が成立すると,ミッションゲーム数及びミッションクリア条件を決定する決定手段と,
複数の図柄列の内,最初に変動する図柄列を当てる的中ゲームを開始する的中ゲーム開始手段と,
変動表示ゲームのスタート操作から複数の図柄列の回転の速さが一定となるまでに行われるフリーズ演出中に,前記停止スイッチの操作により複数の図柄列の中から1つの図柄列を選択する図柄列選択手段と,
前記フリーズ演出中に,複数の図柄列の中から1つの図柄列を最初に変動させる図柄列始動手段と,
図柄列始動手段が最初に変動させた図柄列と,図柄列選択手段が選択した図柄列とが一致した回数をカウントするカウント手段と,
カウント手段がカウントした回数がミッションクリア条件を満足すると,特典を付与する特典付与手段とを具備し,
前記図柄列選択手段は,所定時間が経過するまでに前記停止スイッチの何れもが操作されなかった場合,所定の停止スイッチを選択すること,
を特徴とする遊技機。
【請求項2】
請求項1に記載の遊技機において,
カウント手段がカウントした回数に対応する抽選テーブルを用いた抽選を行って,当選すると特典を付与する特典付与手段,
を具備することを特徴とする遊技機。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の遊技機において,
前記特典は,アシスト機能を発動させるセット数又はゲーム数,アシスト機能抽選の継続率の向上,アシスト機能のセット数又はゲーム数の当選率の向上,ボーナス天井ゲーム数の低下,ストックしているボーナスの放出,の何れかであること,
を特徴とする遊技機。」

(補正後)
「【請求項1】
スタート操作により,複数個の図柄が描かれた図柄列を複数列変動させる変動表示ゲームで役抽選を行って,複数の図柄列に対応して設けられた停止スイッチの操作及び該役抽選の結果に応じて,変動する図柄列を個々に停止させて,表示窓に複数の図柄を表示する遊技機において,
ミッションゲームの開始条件が成立すると,ミッションゲーム数及びミッションクリア条件を決定する決定手段と,
決定されたミッションクリア条件を表示する表示演出装置と,
複数の図柄列の内,最初に変動する図柄列を当てる的中ゲームを開始する的中ゲーム開始手段と,
変動表示ゲームのスタート操作から複数の図柄列の回転の速さが一定となるまでに行われるフリーズ演出中に,前記停止スイッチの操作により複数の図柄列の中から1つの図柄列を選択する図柄列選択手段と,
前記フリーズ演出中に,複数の図柄列の中から1つの図柄列を最初に変動させる図柄列始動手段と,
図柄列始動手段が最初に変動させた図柄列と,図柄列選択手段が選択した図柄列とが一致した回数をカウントするカウント手段と,
カウント手段がカウントした回数がミッションクリア条件を満足すると,特典を付与する特典付与手段とを具備し,
前記図柄列選択手段は,所定時間が経過するまでに前記停止スイッチの何れもが操作されなかった場合,所定の停止スイッチに対応する図柄列を選択し,
表示演出装置は,画面に表示しているキャラクタを移動させて,図柄列選択手段が選択した図柄列を表示すること,
を特徴とする遊技機。
【請求項2】
請求項1に記載の遊技機において,
カウント手段がカウントした回数に対応する抽選テーブルを用いた抽選を行って,当選すると特典を付与する特典付与手段,
を具備することを特徴とする遊技機。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の遊技機において,
前記特典は,アシスト機能を発動させるセット数又はゲーム数,アシスト機能抽選の継続率の向上,アシスト機能のセット数又はゲーム数の当選率の向上,ボーナス天井ゲーム数の低下,ストックしているボーナスの放出,の何れかであること,
を特徴とする遊技機。」

上記補正は,補正前請求項1の「決定」された「ミッションクリア条件」を「表示演出装置」に「表示する」旨,限定し,同「前記図柄列選択手段は,所定時間が経過するまでに前記停止スイッチの何れもが操作されなかった場合,所定の停止スイッチを選択する」を「前記図柄列選択手段は,所定時間が経過するまでに前記停止スイッチの何れもが操作されなかった場合,所定の停止スイッチに対応する図柄列を選択し,表示演出装置は,画面に表示しているキャラクタを移動させて,図柄列選択手段が選択した図柄列を表示する」と限定するものであり,特許法17条の2第5項2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
そこで,本願補正発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(特許法17条の2第6項において準用する同法126条7項の規定に適合するか)について以下に検討する。

2.引用文献
(1)優先権主張の効果について
本件出願は,
特願2011-119753号(平成23年5月27日出願)
特願2011-219512号(平成23年10月3日出願)
特願2012-73887号(平成24年3月28日出願)
特願2012-111939号(平成24年5月15日出願)
特願2012-117728号(平成24年5月23日出願)
の5件の特許出願を基礎として優先権主張するものであるが,請求項1?3に係る発明の「ミッションゲーム」及び「的中ゲーム」に関する発明特定事項は,本件出願と同日の出願日である特願2012-117728号の明細書に記載されているだけで,他の4件の特許出願の明細書には記載されていない。
したがって,特許法41条2項の規定により,同法29条の規定の適用については,特願2012-117728号の出願日(本件の特許出願日と同じ)である平成24年5月23日に出願されたものとみなすべきものである。

(2)引用文献
本件特許出願前に頒布され,原査定の拒絶の理由に引用された特開2011-172709号公報(公開日:平成23年9月8日)(以下,「引用文献1」という。)には,以下の事項が図面とともに記載されている。

・「前記上扉3には,遊技者側に向かって臨む略四角窓状の表示窓12が形成されている。そして,この表示窓12の略中央には,三個の回転リール40の円周に貼付したリールテープ42上の図柄61,いわゆる停止図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。」(段落【0013】)
・「前記前扉14には,遊技者に入賞等を音や光や映像で報知させる報知手段66が形成されてあり,この報知手段66は,上下左右のスピーカー67と,表示窓12の上部中央に配置された液晶表示装置からなる表示部68と,表示窓12の周囲縁に配置された報知ランプ69とを備えている。」(段落【0015】)
・「前記制御装置20は,遊技を進行させて遊技状態を制御する主制御装置21と,この主制御装置21からの信号を受けて,遊技の演出を行うために演出状態を制御する副制御装置22とを備えている。
(主制御装置21)
前記主制御装置21は,スタートスイッチ30の遊技者による操作により,乱数抽選を行い,ストップスイッチ50の操作により,その抽選結果を反映させた回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。
前記主制御装置21は,遊技制御手段27と,当選抽選手段110と,演出フリーズ発生決定手段190と,停止制御手段120と,計時手段130と,操作不能手段140と,リール決定手段170と,リール選択手段180とを備えている。」(段落【0020】)
・「更に,本スロットマシン10により行う遊技には,通常遊技よりも,遊技者にとって有利な状態となる有利遊技を有している。
この有利遊技として,AT遊技(アシストゲーム)を備えている。この遊技中は,所定の当選図柄を報知する当選図柄報知のアシスト遊技(AT遊技)である。具体的には,小役A(赤7,ベル,ベル),小役B(青7,ベル,ベル),小役C(白7,ベル,ベル)(ここで,括弧の中は,当該小役が入賞するための入賞有効ライン上の図柄であって,左から順に,左側回転リール43,中央回転リール44,右側回転リール45の入賞有効ライン上の図柄)の3つの小役が形成されている。この3つの小役の図柄のうち,赤7,青7,白7の図柄は,左側回転リール43の円周上で引き込み範囲が重複しないように互いに離れて,回転リール40の周囲に配置されている。」(段落【0022】)
・「役には,入賞によりメダルの払い出しを伴う小役(スイカ,ベル,チェリー等)と,入賞によりメダル払い出しは無いがBB遊技に移行するBB遊技移行役(ビッグボーナスゲーム移行役)と,入賞によりメダル払い出しは無いがRB遊技に移行するRB遊技移行役(レギュラーボーナスゲーム移行役)と,メダルの払い出しは無いが,メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができるリプレイ(再遊技)役とを備えている。」(段落【0025】)
・「(停止制御手段120)
前記停止制御手段120は,当選抽選手段110の抽選の結果に対応した停止制御を回転リール40に対して行うためのものである。この停止制御手段120では,抽選の結果に対応する停止位置を予め記録した停止テーブルを多数用意して,その中から抽選結果により決定された停止テーブルを選択して,その選択した停止テーブルに基づいて停止させる,いわゆるテーブル停止制御を用いている。なお,この停止テーブルでは,所定の停止位置の図柄の上の図柄から連続する4個の引き込み可能図柄61の中(停止位置の図柄も含めて全部で5個の図柄)のうちから予め設定した所定図柄を引き込んで停止させるような引き込みコマ数が設定されている。」(【0029】)
・「(リール決定手段170)
前記リール決定手段170は,操作不能期間中に,複数個(3個)の回転リール40のうちで他の2個の回転リール40とは異なる態様となるように回転を行う回転リール40を抽選により決定するためのものである。具体的には,リール決定手段170は,複数個の回転リール40のうちで設定された順番の時に他の回転リール40の現在の態様とは異なる態様となるように回転を行う回転リール40を決定しているものであって,更に,具体的には,リール決定手段170は,複数個の回転リール40のうちで設定された順番の時に回転を開始する回転リール40を抽選により決定しているものである。ここで,設定された順番の時とは,本実施の形態では,3個の回転リール40のうち,第1番目に回転を開始する時に設定されてある。すなわち,リール決定手段170は,第1番目に回転を開始する,いわゆる第1回転開始リールを決定している。もちろん,第1回転開始リールに限定されるものではなく,第2,第3番目に回転を開始する第2回転開始リールや,第3回転開始リールを決定するように形成することもできる。なお,ここでの抽選方法は,当選抽選手段110と同様に所定の契機で乱数を抽出して,その抽出乱数が所定の範囲にあるか否かで判定するものである。」(段落【0044】)
・「また,ここでの回転リール40の回転態様には,回転リール40が回転開始後,定常回転に到達するまでに回転リール40が一時停止するようなものも含まれる。具体的には,例えば,(1)スタートスイッチ30の操作,(2)全回転リール40の回転開始(定常回転となる前の演出フリーズ中),(3)全回転リール40が一時停止(演出フリーズ中),(4)遊技者による回転リール40の選択(演出フリーズ中),(5)予め抽選等により決定されている特定の回転リール40が回転(演出フリーズ中),(6)遊技者の選択から所定時間経過後,全回転リール40が定常回転へ移行する。このような(1)?(6)のような回転態様に設定することもできる。ここでのリール決定手段170は,全回転リール40が一時停止した後の最初に回転を開始する回転リール40を決定している。」(段落【0047】)
・「(リール選択手段180)
前記リール選択手段180は,操作不能期間中に,複数個の回転リール40のうちから遊技者が一の回転リール40を選択するためのものである。
前記リール選択手段180は,演出フリーズ中の操作不能期間中に,3個の回転リール40のうちから遊技者が,回転リール40に対応するストップスイッチ50を押下操作することで,一の回転リール40を選択している。本形態では,遊技者が,演出フリーズ中に,回転停止している3個の回転リール40のうちから,最初に回転を開始する一の回転リール40を予測して,それに対応するストップスイッチ50を操作することで,選択できるように形成されている。すなわち,遊技者が選択した回転リール40を,リール選択手段180による選択された回転リール40にしているものである。」(段落【0049】)
・「前記副制御装置22は,演出データ記憶手段25と,演出決定手段200と,有利状態発生決定手段210と,演出制御手段26とを備えている。」(段落【0051】)
・「具体的には,低難度演出として,例えば,「1日は,何時間?(20時間:左,24時間:中,28時間:右)」が形成され,中難度演出として,例えば,「キャラクターA,B,Cで最も強いのは誰?(A:左,B:中,C:右)」が形成され,高難度演出として,例えば,「今回遊技で,最初に回る回転リールはどれ?(左,中,右)」がある。
(演出決定手段200)
前記演出決定手段200は,かかる低難度演出,中難度演出,高難度演出の3つの種類のいずれの種類の演出を抽選により選択して表示するかを決定し,更に,それらの3つのうちの選択した例えば中難度演出の予め準備した複数の質問のうちから,具体的に,提示する1つの質問を抽選により選択して決定する。なお,抽選の方法は,当選抽選手段110と同様であって,乱数を抽出して,その抽出した乱数値が予め定めた所定の各範囲に含まれることで,所定の演出が決定される。」(段落【0052】)
・「(有利状態発生決定手段210)
前記有利状態発生決定手段210は,操作不能期間中に,リール決定手段170によって決定された回転リール40と,リール選択手段180によって選択された回転リール40とが一致しているか否かを判断し,一致している場合には,その後,遊技者に有利な遊技状態を発生させ,一致していない場合には,かかる有利な遊技状態を発生させないことを決定するためのものである。ここで,有利な遊技状態とは,いわゆるAT遊技であって,AT遊技を発生させることに決定した場合は,有利状態発生決定手段210は,演出制御手段26へAT遊技へ移行させるための信号を送出して,演出制御手段26が,所定の期間,AT遊技へ移行させる。」(段落【0053】)
・「ステップ111において,遊技者によりスタートスイッチ30が操作されて,ON状態になっているか否かが判定される。そして,スタートスイッチ30がON状態になっていると判定された場合,次のステップ112に進む。
ステップ112において,当選抽選手段110により,今回の遊技の当選抽選処理が行われる。当選抽選処理は,先ず,当選乱数発生手段111により発生された乱数の中から当選乱数取得手段112により乱数が取得されて内部に記憶される。そして,当選判定手段114により,取得された乱数と抽選テーブル記憶手段113に記憶されている抽選テーブルの当選判定領域データとの比較が行われる。そして,取得された乱数が,抽選テーブル記憶手段113の抽選テーブルのどの当選領域に含まれるか決定され,抽選処理の評価が決定される。そして,その決定に基づいて予め停止させる停止位置を定めた停止テーブルが決定される。なお,抽選方法は,特にこれらの方法に限定されるものではなく,他の乱数発生プログラム等を用いた他の方法で決定するようにしてもよい。そして,次のステップ113に進む。」(段落【0058】)
・「ステップ113において,演出フリーズ発生決定手段190により,演出フリーズを発生させるか否かの演出フリーズ発生抽選処理が行われる。そして,次のステップ114に進む。
ステップ114において,抽選で演出フリーズ発生に当選しているか否かが判定される。そして,演出フリーズに当選していると判定された場合,次のステップ115に進む。
ステップ115において,演出フリーズ処理が行われる。この演出フリーズ処理中は,演出フリーズ期間となって,所定の例外(遊技者が回転リール40を選択するためのストップスイッチ50の操作)を除いて,遊技進行のための操作が不能状態となる操作不能期間となる。そして,次のステップ116に進む。」(段落【0059】)
・「ステップ116において,全ての回転リール40が回転する。すなわち,演出フリーズを発生させて,第1回転開始リールだけ既に回転を開始している場合には,残りの回転していない2個の回転リール40が回転を開始して,全ての回転リール40が回転する。また,遊技間ウェイトが発生して,3個とも回転していない場合には,全ての回転リール40の回転が開始する。結果として,いずれの場合も,全ての回転リール40が回転することになる。そして,次のステップ117に進む。
ステップ117において,遊技者によりストップスイッチ50の操作が行われて,ストップスイッチ50がON状態となる。そして,次のステップ118に進む。」(段落【0060】)
・「ステップ118において,回転リール40の押下操作処理が行われる。この押下操作処理は,当選抽選手段110の抽選結果に対応して選択された停止テーブルに基づいて,回転リール40の停止処理が行われる,いわゆるテーブル停止制御によって実施される。なお,条件判断停止制御や,それらを組み合わせた停止制御によって実施してもよい。そして,次のステップ119に進む。
ステップ119において,三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして,三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合,次のステップ120に進む。」(段落【0061】)
・「ステップ211において,演出決定手段200により,複数の質問データから実際に遊技者に表示する質問を選択するための質問データ抽選処理が行われる。そして,次のステップ212に進む。
ステップ212において,図3に示すような3択チャレンジ演出が報知手段66により行われる。そして,次のステップ213に進む。
ステップ213において,停止させるための押下操作,いわゆる停止操作を実行したか否かが判定される。押下操作を実行したと判定された場合,図4に示すように,操作不能期間中に,ストップスイッチ50を押下操作することで,遊技者が予想する第1回転開始リールを選択することができ,遊技者が押下操作したストップスイッチ50に対応する回転リール40上の表示部68に,「右リールを選択!!」等の文字表示が行われ,選択しなかった回転リール40の上に「非選択」等の文字が表示される。そして,次のステップ214に進む。」(段落【0065】)
・「ステップ214において,有利状態発生決定手段210により遊技者が第1回転開始リールを選択したか否かが判定される。そして,第1回転開始リールを遊技者が選択したと判定された場合には,次のステップ215に進む。
ステップ215において,AT遊技への移行が確定する」(段落【0066】)
・「ステップ217において,演出フリーズ用第1タイマー132のタイマー時間である2秒が経過したか否かが判定される。そして,所定時間が経過したと判定された場合には,次のステップ218に進み,所定時間が経過していないと判定された場合には,ステップ217の前に戻る。
ステップ218において,第1回転開始リールの回転が開始される。本実施の形態では,いきなり,第1回転開始リールを回転させているが,第1回転開始リールを回転させる直前に,全回転リール40を僅かな距離だけ回転と逆回転を繰り返し,上下に振動させるようにしてもよい。これにより,第1回転開始リールの回転開始に緊張感を与えることができる。そして,次のステップ219に進む。」(段落【0067】)
・「上述した実施の形態において,遊技者が第1回転開始リールを選択しない限り,遊技が進行しないように形成されているが(ステップ213),特にこれに限定されるものではない。具体的には,例えば,演出フリーズが発生してから所定時間(具体的には,例えば5秒)が経過しても,遊技者が3択チャレンジの選択の押下操作をしない場合には,通常と同じ態様(演出フリーズが発生しない場合と同じ態様)で回転リール40を回転させるように形成してもよく,また,特定の回転リール40(例えば,左側回転リール43)を遊技者が選択したものとして処理を勧めるように形成してもよい。」(段落【0077】)
・【図3】には,表示部68に「3択チャレンジ!!/最初に回るのは,左,中,右のどれ?/(ストップスイッチで選択,当てるとAT移行確定)」と表示されることが図示されている。
・【図4】には,「右リールを選択!!」との文字表示の周りを囲む折れ線が表示されている。

段落【0077】において,選択的な構成として記載されている「演出フリーズが発生してから所定時間(具体的には,例えば5秒)が経過しても,遊技者が3択チャレンジの選択の押下操作をしない場合には,・・・特定の回転リール40(例えば,左側回転リール43)を遊技者が選択したものとして処理を勧めるように形成してもよい。」を採用して整理すると、以上を含む全記載及び図示によれば,引用文献1には次の発明が記載されていると認められる。
「スタートスイッチ30の遊技者による操作により,役に当選したか否かの乱数抽選を行った後,赤7,青7,白7,スイカ,ベル,チェリー,リプレイの図柄が描かれた回転リール40を全て回転させ,遊技者によるストップスイッチ50の操作が行われると,抽選結果に対応して選択された停止テーブルに基づいて,停止操作された回転リールを停止させ,図柄表示窓13に停止図柄61を見ることができるようにしたスロットマシンにおいて,
最初に回るリールを当てる演出を開始すると決定された場合,
「3択チャレンジ!!/最初に回るのは,左,中,右のどれ?/(ストップスイッチで選択,当てるとAT移行確定)」と表示する表示部68と,
3個の回転リール40の内,最初に回るリールを当てる演出を開始する手段と,
スタートスイッチ30操作後であって,全回転リール40が定常回転する前に行われる演出フリーズ中に,遊技者が最初に回転を開始する一の回転リール40を予測してそれに対応するストップスイッチ50を操作することに基づき,3個の回転リール40のうちから1つの回転リール40を選択するリール選択手段180と,
演出フリーズ中に,3個の回転リール40のうち第1番目に回転を開始するリール(第1回転開始リール)を決定するリール決定手段170と,
演出フリーズ中に,第1回転開始リールの回転を開始させる手段と,
リール決定手段170によって決定された回転リール40と,リール選択手段180によって選択された回転リール40とが一致しているか否かを判断し,一致している場合には,遊技者に有利な遊技状態を発生させることを決定する有利状態発生決定手段210と,
演出フリーズが発生してから所定時間が経過しても,遊技者が3択チャレンジの選択の押下操作をしない場合には,特定の回転リール40を遊技者が選択したものとして処理を行うこととし,
遊技者が押下操作したストップスイッチ50に対応する回転リール40上の表示部68に,折れ線で囲まれた「右リールを選択!!」の表示を行う,スロットマシン」(以下,「引用発明」という。)

3.対比
本願補正発明と引用発明を対比すると,
引用発明の「スタートスイッチ30の遊技者による操作により」は本願補正発明の「スタート操作により」に相当し,以下同様に,
「役に当選したか否かの乱数抽選を行った後,赤7,青7,白7,スイカ,ベル,チェリー,リプレイの図柄が描かれた回転リール40を全て回転させ」は「複数個の図柄が描かれた図柄列を複数列変動させる変動表示ゲームで役抽選を行って」に,
「遊技者によるストップスイッチ50の操作が行われると,抽選結果に対応して選択された停止テーブルに基づいて,停止操作された回転リールを停止させ」は「複数の図柄列に対応して設けられた停止スイッチの操作及び該役抽選の結果に応じて,変動する図柄列を個々に停止させて」に,
「図柄表示窓13に停止図柄61を見ることができるようにした」は「表示窓に複数の図柄を表示する」に,
「スロットマシン」は「遊技機」に,
「表示部68」は「表示演出装置」に,
「スタートスイッチ30操作後であって,全回転リール40が定常回転する前に行われる演出フリーズ中に」は「変動表示ゲームのスタート操作から複数の図柄列の回転の速さが一定となるまでに行われるフリーズ演出中に」に,
「遊技者が最初に回転を開始する一の回転リール40を予測してそれに対応するストップスイッチ50を操作することに基づき,3個の回転リール40のうちから1つの回転リール40を選択するリール選択手段180」は「前記停止スイッチの操作により複数の図柄列の中から1つの図柄列を選択する図柄列選択手段」に,
「演出フリーズ中に,3個の回転リール40のうち第1番目に回転を開始するリール(第1回転開始リール)を決定するリール決定手段170」及び「演出フリーズ中に,第1回転開始リールの回転を開始させる手段」はあわせて「フリーズ演出中に,複数の図柄列の中から1つの図柄列を最初に変動させる図柄列始動手段」に,
「リール決定手段170によって決定された回転リール40と,リール選択手段180によって選択された回転リール40とが一致」は「図柄列始動手段が最初に変動させた図柄列と,図柄列選択手段が選択した図柄列とが一致」に,
「遊技者に有利な遊技状態を発生させることを決定する有利状態発生決定手段210」は「特典を付与する特典付与手段」に,
「演出フリーズが発生してから所定時間が経過しても,遊技者が3択チャレンジの選択の押下操作をしない場合には,特定の回転リール40(例えば,左側回転リール43)を遊技者が選択したものとして処理を行う」は「前記図柄列選択手段は,所定時間が経過するまでに前記停止スイッチの何れもが操作されなかった場合,所定の停止スイッチに対応する図柄列を選択し」に,
「遊技者が押下操作したストップスイッチ50に対応する回転リール40上の表示部68に,折れ線で囲まれた「右リールを選択!!」の表示を行う」は「表示演出装置は,図柄列選択手段が選択した図柄列を表示する」に,それぞれ相当する。
そして,引用発明の「3個の回転リール40の内,最初に回るリールを当てる演出」は本願補正発明の「複数の図柄列の内,最初に変動する図柄列を当てる的中ゲーム」に相当するとともに,当該演出を開始する手段が本願補正発明の「的中ゲーム開始手段」に相当するが,当該演出は遊技者に「最初に回るリールを当てる」というミッションを課すものであるから「ミッションゲーム」ということができ,ミッションゲーム数は1ゲームでミッションクリア条件は「最初に回るリールを当てる」ということができる。そうすると,引用発明の「最初に回るリールを当てる演出を開始すると決定された場合」,「「3択チャレンジ!!/最初に回るのは,左,中,右のどれ?/(ストップスイッチで選択,当てるとAT移行確定)」と表示する」,「一致している場合には」は,本願補正発明の「ミッションゲームの開始条件が成立すると」,「ミッションクリア条件を表示する」,「ミッションクリア条件を満たすと」に相当する。

以上により,両者は,
「スタート操作により,複数個の図柄が描かれた図柄列を複数列変動させる変動表示ゲームで役抽選を行って,複数の図柄列に対応して設けられた停止スイッチの操作及び該役抽選の結果に応じて,変動する図柄列を個々に停止させて,表示窓に複数の図柄を表示する遊技機において,
ミッションゲームの開始条件が成立すると,
ミッションクリア条件を表示する表示演出装置と,
複数の図柄列の内,最初に変動する図柄列を当てる的中ゲームを開始する的中ゲーム開始手段と,
変動表示ゲームのスタート操作から複数の図柄列の回転の速さが一定となるまでに行われるフリーズ演出中に,前記停止スイッチの操作により複数の図柄列の中から1つの図柄列を選択する図柄列選択手段と,
前記フリーズ演出中に,複数の図柄列の中から1つの図柄列を最初に変動させる図柄列始動手段と,
図柄列始動手段が最初に変動させた図柄列と,図柄列選択手段が選択した図柄列とが一致して,ミッションクリア条件を満足すると,特典を付与する特典付与手段とを具備し,
前記図柄列選択手段は,所定時間が経過するまでに前記停止スイッチの何れもが操作されなかった場合,所定の停止スイッチに対応する図柄列を選択し,
表示演出装置は,図柄列選択手段が選択した図柄列を表示する,遊技機。」である点で一致し,以下の点で相違する。

<相違点1>
ミッションゲーム数及びミッションクリア条件を,本願補正発明では,ミッションゲームの開始条件が成立すると,決定手段が決定するのに対し,引用発明では予め決定されている(「1ゲーム」及び「リール決定手段170によって決定された回転リール40と,リール選択手段180によって選択された回転リール40とが一致」)点。
<相違点2>
本願補正発明は,図柄列始動手段が最初に変動させた図柄列と,図柄列選択手段が選択した図柄列とが一致した回数をカウントするカウント手段を具備し,カウント手段がカウントした回数がミッションクリア条件を満足すると特典を付与するのに対し,引用発明は,そのような構成ではない点。
<相違点3>
表示演出装置は,図柄列選択手段が選択した図柄列の表示を,本願補正発明では,画面に表示しているキャラクタを移動させて行うのに対し,引用発明では,折れ線で囲まれた「右リールを選択!!」の表示で行う点。

4.判断
(1)相違点1,2について
相違点1,2は,関連しているので,あわせて検討する。
遊技機において,ミッションゲーム数とミッションゲーム数内で達成すべき成功回数のミッションクリア条件を決定し,カウント手段により成功回数をカウントし,カウント手段がカウントした回数がミッションクリア条件を満足すると特典を付与することは,以下の周知例に示されるとおり,従来周知技術Aである。
・周知例1:特開2011-177269号公報
段落【0095】には「<条件提示手段の説明>/条件提示手段530は,条件抽選手段532を備え,条件記憶手段520に記憶されている条件の中から1つの条件を選択して,遊技者に提示する。具体的には,まず,条件抽選手段532が,役抽選手段410による役抽選で小役3が当選したときに,所定の確率に従ってミッションの提示を行うか否かを決定し,さらに,ミッションの提示を行うと決定した場合は提示するミッション番号を,乱数に基づく抽選よって決定する。そして,条件提示手段530は,条件抽選手段532によって提示するミッションが決定されると,その内容を表示装置70に表示する。」と記載されており,段落【0096】には「ここで,条件提示手段530が表示装置70に表示するミッションの内容の一例を,図11(b)に示す。この図は,表示装置70の画面を図示したものであり,図11(a)に示したミッションデータのうち,ミッション番号「1」のミッション内容を提示した状態を示している。この図において,ミッション表示領域Mには,遊技者に対して提示するミッションの内容を示すメッセージが表示され,条件抽選手段532によって選択されたミッション番号の,「成立役P」欄,「成立回数W」欄および「ミッション期間T」欄に記憶されている各数値に基づくメッセージを生成して,表示装置70に表示する。すなわち,ミッション番号「1」のミッション内容を提示する場合は,「小役1を10ゲーム以内に2回揃えろ!」というメッセージが表示装置70の画面に表示される。そして,このメッセージのうち,「小役1」,「10」および「2」という文字及び数値は,各々,ミッション番号「1」の「成立役P」欄,「成立回数W」欄および「ミッション期間T」欄に記憶されている情報および各数値に基づいている。なお,図11(b)に示すミッションが表示されてから最初に行われた遊技が,ミッション期間の最初の遊技となり,当該最初の遊技を含め,ミッション期間として提示された回数の遊技が行われるとミッション期間の終了となる。」と記載されており,段落【0098】には「なお,遊技者が提示されたミッションを達成した場合は,その褒賞として後述する入賞操作情報が報知される遊技が開始する。」と記載されている。
・周知例2:特開2011-194140号公報
段落【0052】には「また,本実施の形態における遊技に関する所定の条件には,1回の遊技で達成可能な条件と,複数回の遊技でなければ達成不可能な条件とがある。/1回の遊技で達成可能な条件としては,図6に示すように,たとえば,「ベル役の当選」や,「ベル役の入賞」などがある。また,複数回の遊技でなければ達成不可能な条件としては,たとえば,「ベル役の2回入賞」や,「ベル役の2回連続入賞」などがある。/そして,指令記憶手段130は,図6に示すように,これらの組み合わせで構成される複数種類の指令を予め記憶している。また,指令記憶手段130は,複数種類の指令を複数の系統に分けて記憶している。具体的には,指令記憶手段130は,図6に示すように,「ミッション系統A-1」?「ミッション系統A-4」と,「ミッション系統B-1」?「ミッション系統B-4」と,「ミッション系統C」と,「ミッション系統D」と,「ミッション系統E」とに分けて指令を記憶している。」と記載され,段落【0054】には「また,ミッション系統B-1は,複数回の遊技でなければ達成不可能な条件の指令であって,ベル役に関する指令の系統である。ミッション系統B-1に属する指令としては,たとえば,「N回の間に,ベル役に2回入賞すること」(N=4?8)などがある。/また,ミッション系統B-2は,複数回の遊技でなければ達成不可能な条件の指令であって,赤ベル役に関する指令の系統である。ミッション系統B-2に属する指令としては,たとえば,「N回の間に,赤ベル役に2回入賞すること」(N=4?8)などがある。」と記載されており,段落【0057】には「(指令選択手段140)/指令選択手段140は,指令記憶手段130に記憶されている複数種類の指令からいずれかの指令を選択するものである。本実施の形態において,指令選択手段140は,後述する指令遊技制御手段150からの制御指令に基づき,指令記憶手段130に記憶されている複数種類の指令からいずれかの指令を選択する。具体的には,指令選択手段140は,遊技回数Nとして,4?8の数値の中からいずれかを選択する。また,指令選択手段140は,遊技に関する所定の条件として,「ミッション系統A-1」?「ミッション系統A-4」,「ミッション系統B-1」?「ミッション系統B-4」,「ミッション系統C」,「ミッション系統D」,および「ミッション系統E」の系統に属するものの中からいずれかを選択する。」と記載されており,段落【0059】には「 具体的には,指令遊技制御手段150は,ミッション遊技移行抽選の結果が当選の場合に,指令選択手段140を作動させるとともに,ミッション遊技状態であることを記憶するミッション遊技フラグを設定する。そして,指令遊技制御手段150は,指令選択手段140により選択された指令を一時的に記憶するとともに,遊技メダルのベットを契機として,後述する表示制御手段200を作動させて,液晶表示装置38に指令を表示させる。これにより,ミッション遊技が開始される。」と記載されており,段落【0064】には「そして,ミッション遊技中に指令が達成されると,後述する利益付与手段190により指令の達成に応じて特定の利益が遊技者に付与される。」と記載されている。
そうすると,引用発明において,上記周知技術Aを採用し,ミッションゲーム数及びミッションクリア条件を,ミッションゲームの開始条件が成立すると,決定手段が決定するものとするとともに,的中ゲームの成功回数である,図柄列始動手段が最初に変動させた図柄列と図柄列選択手段が選択した図柄列とが一致した回数をカウントするカウント手段を具備するものとし,カウント手段がカウントした回数がミッションクリア条件を満足すると特典を付与するようにすることにより,相違点1,2に係る本願補正発明の構成とすることは,当業者であれば想到容易である。

(2)相違点3について
遊技機において,画面に表示しているキャラクタを移動させて各種の演出を行うことは,特開2011-92788号公報(図114?図129参照),特開2009-233117号公報(図32,図33参照)等に示されるように,従来周知技術Bである。
そうすると,引用発明において,上記周知技術Bを採用し,図柄列選択手段が選択した図柄列の表示を,画面に表示しているキャラクタを移動させて行うようにすることにより,相違点3に係る本願補正発明の構成とすることは,当業者であれば想到容易である。

そして,本願補正発明の効果は,引用発明,上記周知技術A,Bから当業者が予測できる範囲のものである。

したがって,本願補正発明は,引用発明,上記周知技術A,Bに基づいて,当業者が容易に発明をすることができたものであるから,特許法29条2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

5.むすび
以上のとおり,本件補正は,特許法17条の2第6項で準用する同法126条7項の規定に違反するものであり,同法159条1項の規定において読み替えて準用する同法53条1項の規定により却下すべきものである。

第3.本願発明
1.本願発明の認定
平成25年1月17日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので,本願の請求項1に係る発明(以下,「本願発明」という。)は,上記「第2.」「1.補正の内容」「(補正前)」に記載したとおりのものである。

2.進歩性の判断
(1)引用文献
拒絶の理由に引用された引用文献1及びその記載事項は,上記「第2.」の「2.引用文献」に記載したとおりである。

(2)対比・判断
本願発明は,上記「第2.」で検討した本願補正発明から,平成25年1月17日付けの手続補正による限定を元に戻したものに相当し,相違点3に係る発明特定事項は存在しなくなった。
そうすると,本願発明の構成をすべて含み,さらに他の構成要件を付加したものに相当する本願補正発明が,上記「第2.」の「4.判断」に記載したとおり,引用発明,上記周知技術A,Bに基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから,本願発明も同様の理由により,引用発明及び上記周知技術Aに基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

第4.むすび
以上のとおり,本願発明は,引用発明及び上記周知技術Aに基づいて,当業者が容易に発明をすることができたものであるから,特許法29条2項の規定により特許を受けることができない。
したがって,本願は,他の請求項について検討するまでもなく,拒絶すべきものである。
よって,結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2013-04-30 
結審通知日 2013-05-07 
審決日 2013-05-20 
出願番号 特願2012-117950(P2012-117950)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (A63F)
P 1 8・ 575- Z (A63F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 櫃本 研太郎  
特許庁審判長 伊藤 陽
特許庁審判官 瀬津 太朗
木村 史郎
発明の名称 遊技機  

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ