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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G06F
審判 査定不服 2号主要部同一 特許、登録しない。 G06F
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 特許、登録しない。 G06F
審判 査定不服 特17条の2、3項新規事項追加の補正 特許、登録しない。 G06F
管理番号 1280972
審判番号 不服2011-3861  
総通号数 168 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2013-12-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2011-02-21 
確定日 2013-10-30 
事件の表示 特願2000-602969「データオブジェクトのコンテキストを処理する知的所有権資産マネージャ(IPAM)」拒絶査定不服審判事件〔平成12年 9月 8日国際公開、WO00/52618、平成14年11月12日国内公表、特表2002-538554〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 その1.手続の経緯

本願は,2000年2月29日(パリ条約による優先権主張外国庁受理1999年3月2日 アメリカ合衆国)を国際出願日とする出願であって,
平成13年8月31日付けで特許法第184条の4第1項の規定による明細書,及び,図面(図面の中の説明に限る)の日本語による翻訳文が提出され,
平成19年2月27日付けで審査請求がなされ,
平成22年1月5日付けで審査官により拒絶理由が通知されたところ,
それに対して同年7月6日付けで提出された手続補正書は期間経過後のものであるとして返戻され,
同年10月14日付けで審査官により拒絶査定がなされ,
これに対して平成23年2月21日付けで審判請求がなされると共に手続補正がなされ,
同年4月8日付けで審査官により特許法第164条第3項の規定に基づく報告がなされ,
平成24年4月24日付けで当審により特許法第134条第4項の規定に基づく審尋がなされ,
同年8月2日付けで回答書の提出があったものである。


その2.平成23年2月21日付けの手続補正の却下の決定

結論

平成23年2月21日付け手続補正を却下する。

理由

1.補正の内容

平成23年2月21日付けの手続補正(以下,「本件手続補正」という)により,特許請求の範囲は,

「【請求項1】 電子パテントシュー中の特許の調査をイネーブルする,コンピュータでインプリメントされた方法であって,
(1)複数の特許を含む電子パテントシューを生成させる工程と,
(2)該電子パテントシュー中の特許のリストを表示させる工程と,
(3)該電子パテントシューからの特許の少なくとも一部を表す画像データを表示させる工程と,
(4)次の特許を見るコマンドに従って,少なくとも該次の特許の少なくとも一部を表す画像データの取出しおよび表示を行わせる工程と,
(5)前回の特許を見るコマンドに従って,少なくとも該前回の特許の少なくとも一部を表す画像データの取出しおよび表示を行わせる工程と,
を包含する方法。
【請求項2】 (6)特許に関するリクエスト情報がローカルに利用可能な否かを判定する工程と,
(7)該リクエスト情報がローカルに利用可能でない場合,該リクエスト情報をプレビューするオプションを提供する工程と,
(8)該オプションが選択された場合,該リクエスト情報の少なくとも一部を取りだして表示する工程と,
を包含する,請求項1に記載の方法。
【請求項3】 コンテキストデータを処理する方法であって,
(1)1つ以上のコンテキストを選択する工程であって,該コンテキストはそれぞれ,1つ以上の属性と該属性を満たす複数のデータオブジェクトとを含む,工程と,
(2)該コンテキスト中に含まれるデータオブジェクトのリストを表示する工程と,
(3)該コンテキスト中に含まれる該データオブジェクトのうち複数を処理する工程と,
を包含する方法。
【請求項4】 前記コンテキストはグループである,請求項3に記載の方法。
【請求項5】 前記コンテキストの各々は,データオブジェクトタイプと関連し,該データオブジェクトタイプのデータオブジェクトを含む,請求項3に記載の方法。
【請求項6】 前記データオブジェクトは,法人エンティティにとって興味の対象となる,請求項3に記載の方法。
【請求項7】 前記データオブジェクトは特許であり,工程(3)は,(a)該データオブジェクトに特許中心の処理を行う工程を包含する,請求項6に記載の方法。
【請求項8】 工程(a)は,特許データオブジェクトおよび非特許データオブジェクトを含む特許引用ツリーを生成する工程を包含し,該特許データオブジェクトおよび非特許データオブジェクトは,(i)基本特許によって引用され,または,(ii)基本特許を引用する,請求項7に記載の方法。
【請求項9】 前記特許引用ツリーを双曲線ツリーとして視覚化する工程をさらに包含する,請求項8に記載の方法。
【請求項10】 前記双曲線ツリーの各ノードは,表示属性情報を含む状態情報を含む,請求項9に記載の方法。
【請求項11】 工程(a)は,前記特許の1つの中のクレームに対応するノードを含む特許クレームツリーと,該クレーム間の従属性を示す該ノード間のリンクとを生成する工程を包含する,請求項7に記載の方法。
【請求項12】 前記ノードの1つの近隣に選択デバイスが配置された場合,該ノードの1つに対応するクレームの少なくとも一部を表示する工程をさらに包含する,請求項11に記載の方法。
【請求項13】 適切なユーザコマンドが発生すると,従属クレームと,該従属クレームのベースクレームと,該従属クレームと該ベースクレームとの間の任意の中間クレームとを表示する工程をさらに包含する,請求項11に記載の方法。
【請求項14】 (4)複数のデータオブジェクトを含み,該データオブジェクト間の関係を示すデータオブジェクトファミリツリーを生成する工程と,
(5)該データオブジェクトファミリツリーを表示する工程と,
をさらに包含する,請求項3に記載の方法。
【請求項15】 工程(5)は,前記データオブジェクトファミリツリーを双曲線ツリーとして表示する工程を包含する,請求項14に記載の方法。
【請求項16】 (4)少なくとも1つの注釈付けを生成する工程をさらに包含する,請求項3に記載の方法。
【請求項17】 工程(4)は,前記データオブジェクトの少なくとも1つの少なくとも一部にリンク付けされ,かつ,該データオブジェクトの少なくとも1つを含む範囲のグループを有する文書注釈付けを生成する工程を包含する,請求項16に記載の方法。
【請求項18】 前記文書注釈付けは,前記データオブジェクトの少なくとも1つに関連する画像データの少なくとも一部にリンク付けされる,請求項17に記載の方法。
【請求項19】 工程(4)は,前記グループ注釈付けが作成されたときにアクティブになる範囲のグループを有するグループ注釈付けを生成する工程を包含する,請求項16に記載の方法。
【請求項20】 工程(4)は,前記データオブジェクトタイプ注釈付けが作成されたときにアクティブになる範囲のデータオブジェクトタイプを有するデータオブジェクトタイプ注釈付けを生成する工程を包含する,請求項16に記載の方法。
【請求項21】 工程(4)は,前記データオブジェクトの少なくとも1つの少なくとも一部にリンク付けされ,かつ,該ケース注釈付けが作成されたときにアクティブな範囲のケースを有するケース注釈付けを生成する工程を包含する,請求項16に記載の方法。
【請求項22】 工程(4)は,前記データオブジェクトの少なくとも1つの少なくとも一部にリンク付けされ,かつ,ユーザが適切な認証を用いて常時アクセスすることが可能な企業注釈付けを生成する工程を包含する,請求項16に記載の方法。
【請求項23】 データを処理するシステムであって,
知的所有権資産マネージャ(IPAM)と,
該IPAMに結合されたプラグインマネージャと,
該プラグインマネージャに結合された少なくとも1つのプラグインと,
を備えるシステム。
【請求項24】 前記プラグインに結合された少なくとも1つの外部データ処理コンポーネントをさらに備える,請求項23に記載のシステム。
【請求項25】 前記外部データ処理コンポーネントは,少なくともグラフを用いてデータを表示する,請求項24に記載のシステム。
【請求項26】 前記外部データ処理コンポーネントは,少なくともマップを用いてデータを表示する,請求項24に記載のシステム。
【請求項27】 前記プラグインマネージャは第1の出願プログラミングインターフェース(API)を有し,前記外部データ処理コンポーネントは第2のAPIを有する,請求項24に記載のシステム。
【請求項28】 前記プラグインは,
前記プラグインマネージャから前記外部データ処理コンポーネントへのメッセージを,前記第2のAPIに適合するフォーマットに翻訳する手段と,
該外部データ処理コンポーネントから該プラグインマネージャへのメッセージを,前記第1のAPIに適合するフォーマットに翻訳する手段と,
を備える,請求項27に記載のシステム。
【請求項29】 譲受人名を処理する方法であって,
(1)あるエンティティについて,正規化された譲受人名を選択する工程と,
(2)あるデータセット中において該エンティティの名称表示を識別する工程と,
(3)該名称表示と該正規化された譲受人名とをリンクさせる工程と,
を包含する方法。
【請求項30】 工程(3)は,前記名称表示の少なくともいくつかのインスタンスを,前記正規化された譲受人名と取り換える工程を包含する,請求項29に記載の方法。
【請求項31】 コンテキストデータを処理する方法であって,
(1)特許情報および特許書誌情報のデータベースにアクセスする工程と,
(2)1つ以上のコンテキストにアクセスする工程であって,該1つ以上のコンテキストの各々は,該データベース中に表される任意の数の特許を含む,工程と,
(3)該1つ以上のコンテキストの少なくとも1つの中の該特許の少なくともいくつかに,特許中心でかつコンテキスト志向の処理を自動的に行う工程と,
を包含する方法。
【請求項32】 (4)前記データベース中に表される特許に注釈をつける工程をさらに包含する,請求項31に記載の方法。
【請求項33】 工程(4)は,注釈付けフォームを用いて前記特許に注釈を付ける工程を包含する,請求項32に記載の方法。
【請求項34】 工程(3)は,データオブジェクトファミリを生成および表示する工程を包含する,請求項31に記載の方法。
【請求項35】 データを処理するシステムであって,
知的所有権資産マネージャ(IPAM)と,
該IPAMの機能を拡張するための,該IPAMに結合された少なくとも1つの外部データ処理コンポーネントであって,該外部データ処理コンポーネントは,グラフおよびマップのうち少なくとも1つを用いて,該IPAMからデータを表示する,外部データ処理コンポーネントと,
を備えるシステム。
【請求項36】 特許情報および特許書誌情報のデータベースにアクセスする手段と,
1つ以上のグループにアクセスする手段であって,該1つ以上のグループの各々は,該データベース中に表される該特許のうち任意の数を含む,手段と,
該1つ以上のグループの少なくとも1つの中の該特許の少なくともいくつかに,特許中心でかつグループ志向の処理を自動的に行う手段と,
をさらに備える,請求項35に記載のシステム。
【請求項37】 データオブジェクトファミリを生成および表示する手段をさらに備える,請求項35に記載のシステム。
」(以下,上記引用の請求項各項を,「補正前の請求項」という)から,

「【請求項1】
電子パテントファイル中の特許の調査をイネーブルする,コンピュータでインプリメントされた方法であって,
(1)複数の特許を含む電子パテントファイルを生成させる工程と,
(2)該電子パテントファイル中の特許のリストを表示させる工程と,
(3)該電子パテントファイルからの特許の少なくとも一部を表す画像データを表示させる工程と,
(4)次の特許を見るコマンドに従って,少なくとも該次の特許の少なくとも一部を表す,そのクレームの従属性を識別するためクレームの特性および情報を使用し,およびテキストを個別のクレームに,該クレームを部分に分割し,クレーム文言を構文解析することによって生成されるクレームツリーを含む画像データの取出しおよび表示を行わせる工程と,
(5)前回の特許を見るコマンドに従って,少なくとも該前回の特許の少なくとも一部を表す画像データの取出しおよび表示を行わせる工程と
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記テキストの分割は,特定のワードおよびフレーズを使用することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記特定のワードおよびフレーズは,「請求項に記載の」,「いずれかに記載の」および「いずれか1に記載の」を含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。」(以下,上記引用の請求項各項を,「補正後の請求項」という)に補正された。

2.補正の適否

2-1.新規事項

本件手続補正は,補正前の請求項1に記載の,
「(4)次の特許を見るコマンドに従って,少なくとも該次の特許の少なくとも一部を表す画像データの取出しおよび表示を行わせる工程」を,

補正後の請求項1に記載の,
「(4)次の特許を見るコマンドに従って,少なくとも該次の特許の少なくとも一部を表す,そのクレームの従属性を識別するためクレームの特性および情報を使用し,およびテキストを個別のクレームに,該クレームを部分に分割し,クレーム文言を構文解析することによって生成されるクレームツリーを含む画像データの取出しおよび表示を行わせる工程」

と補正することを含むものであるが,この点が,平成14年法律第24号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第184条の12第2項により読み替える同法第17条の2第3項の規定を満たすものであるか否か,即ち,本件手続補正が,平成13年8月31日付けで提出された明細書の日本語による翻訳文,及び,国際出願の願書に添付された図面(以下,これを「当初明細書等」という)の範囲内でなされたものであるかについて,以下に検討する。

(a)当初明細書等の,発明の詳細な説明の段落【0026】?【0029】には,次の記載がなされている。

ア.「【0026】
上記に記載されたように,グループ階層は,ブラウザ102のグループ枠104で示される。図1の実施例において,グループ「771 docs」が選択され,105として示される。選択されたグループ105に含まれるデータオブジェクトのリストは,コンテンツ枠106に表示される。図1の実施例において,文書「EP 0815816A1」が選択され,107として示される。選択されたデータオブジェクト107に属する情報は,データオブジェクト枠110に表示される。例えば,このような情報は,選択されたデータオブジェクト107(データオブジェクト枠110内の要旨タブ114を参照),選択されたデータオブジェクト107のテキスト,および/または選択されたデータオブジェクト107に関するイメージデータ(データオブジェクト枠110内のイメージタブ112を参照)の要旨および/または図書目録の情報を含み得る。選択されたデータオブジェクト107に属している他の情報は,下記にさらに記載されるように,データオブジェクト枠110を介してアクセス可能でもある。
【0027】
コンテンツ枠106は,コンテンツ枠106内の選択されたデータオブジェクト107に関連して,好ましくは操作する,操作ボタン(navigational button)116,118を含む。選択されると,ボタン116(下向き矢印として表示される)は,このましくは,コンテンツ枠106内のデータオブジェクトのリスト内の次のデータオブジェクトの少なくとも第1のイメージページに対応する情報が,データオブジェクト枠110のイメージタブ112内において検索され,表示されることを可能とする。ボタン118(好ましくは,上向き矢印として表示される)は,選択されると,好ましくは,コンテンツ枠106内のデータオブジェクトのリスト内の前データオブジェクトの少なくとも第1のイメージページに属するデータがデータオブジェクト枠110のイメージタブ112内で検索され,表示されることを可能とする。
【0028】
本発明のイメージスキミング機能により,コンテンツ枠106内にリスト化される連続的な文書の第1のイメージページは,操作ボタン116および118を繰り返しクリックすることにより表示される。詳細には,コンテンツ枠106内に表示されるデータオブジェクトのリストを下へ動かすために,下向き矢印ボタン116は,ユーザによって押される。コンテンツ枠106内にリスト化されたデータオブジェクトのリストを上に動かすために,上向き矢印118は,ユーザによって繰り返し押される。
【0029】
本発明の実施形態において,コンテンツ枠106内にリスト化されたデータオブジェクトは特許または特許に関する文書(但し,発行後(post-issuance)文書に限られない)を表す。この実施形態において,本発明のイメージスキミング機能は,特許検索ルームのシューズ内の特許手動検索に類似し,検索される文書のコレクションは1つ以上の電子パテントシューズに類似する。例えば,コレクションは1つ以上のグループであり得る。このような手動検索の間に,いわゆる「パテントシュー検索」実行者は,特許の第1のページを見ることによりパテントシュー内の特許を通して,しばしば,速く親指を使う。本発明のイメージスキミング機能は,オペレータがコンテンツ枠106内にリスト化された特許の第1のイメージページにわたって,速く電子的にスキャンすることを可能とし,従って,特許事務所検索ルームのシューズによって手動検索をエミュレートする。」

上記ア.の記載内容,及び,関連する図1の内容からは,“ボタン116が選択されると,リスト内の次のデータオブジェクトである,特許または特許に関する文書の,少なくとも第1のイメージページに対応する情報が,検索されて表示され,また,ボタン118が選択されると,リスト内の前データオブジェクトである,特許または特許に関する文書の,少なくとも第1のイメージページに対応する情報が,検索されて表示され”ることまでは読み取れるが,該“表示”される“情報”が「そのクレームの従属性を識別するためクレームの特性および情報を使用し,およびテキストを個別のクレームに,該クレームを部分に分割し,クレーム文言を構文解析することによって生成されるクレームツリーを含む」ことは,上記引用の段落には記載されていないし,また,同段落の記載内容から読み取ることもできない。

(b)当初明細書等の,発明の詳細な説明の段落【0040】?【0042】には,次の記載がなされている。

イ.「【0040】
工程214において,選択された文書に属する情報は,データオブジェクト枠110内に表示される。好ましくは,選択された文書の少なくとも最初のイメージページに対応する情報がデータオブジェクト枠110のイメージタブ112に表示される。
【0041】
工程216において,ユーザは操作コマンドを入力する。詳細には,ユーザは,下向き矢印ボタン116または上向き矢印ボタン118のいずれかを押す。
【0042】
ユーザが上向き矢印ボタン118を押した場合,工程218,220および222によって示されるように,コンテンツ枠106内でリスト化された前文書の少なくとも最初のイメージページに属する情報が検索され,そして表示される。代わりに,ユーザが下向きの矢印ボタン116を選択した場合,コンテンツ枠106内でリスト化された次のデータオブジェクトの少なくとも最初のイメージページに属する情報が検索され,そして表示される。これは,工程224,226および228によって示される。上向き矢印ボタン118,下向き矢印ボタン116のいずれもユーザにより押されかった場合,システムは,工程230に示されるように,適切に発行されたコマンドを処理する。」

上記イ.の記載内容,及び,関連する図2の内容からは,“下向きの矢印ボタン116を選択した場合,次のデータオブジェクトの少なくとも最初のイメージページに属する情報が検索され,そして表示され,また,上向き矢印ボタン118を押した場合,リスト化された前文書の少なくとも最初のイメージページに属する情報が検索され,そして表示される”ことまでは読み取れるが,該“表示”される“情報”が「そのクレームの従属性を識別するためクレームの特性および情報を使用し,およびテキストを個別のクレームに,該クレームを部分に分割し,クレーム文言を構文解析することによって生成されるクレームツリーを含む」ことは,上記引用の段落には記載されていないし,また,同段落の記載内容から読み取ることもできない。

(c)当初明細書等の,発明の詳細な説明の段落【0183】?【0185】,【0187】?【0189】には,次の記載がなされている。

ウ.「【0182】
(双曲線ツリーのような視覚化技術を用いたデータ表示およびデータ処理)
本発明は,種々の視覚化技術の使用をサポートし,これにより,ユーザに情報を表示する。このような技術の一例を挙げると,双曲線ツリーがある(ただし,これに限定されない)。ユーザにデータを表示するために有用な他の技術が,以下のセクションで議論される。
【0183】
双曲線ツリーまたは双曲線ブラウザは,データ階層(例えば,ツリー)を視覚化するおよび操作する周知の「フォーカスプラスコンテキスト」技術である。双曲線ブラウザは,ツリーの部分を表示用に割り当て,かつ,その部分にツリー全体のコンテキストを埋め込む。このスキームの骨子は,ツリーを双曲面上に均一な方法でレイアウトすることであり,円形の表示領域(ただし,これに限定されない)(他の表示ジオメトリも可能である)のような表示領域に,この面をマッピングすることである。従って,双曲線ツリーは,フォーカスとコンテキストとの間の滑らかな混成,およびフォーカスの連続的な再方向付けをサポートする。
【0184】
一例として,図37に双曲線ツリー3702が示される。双曲線ツリー3702は,ルートノード3704と,このルートノード3704に直接的にか,または間接的に接続された複数の付加的なノードとを含む。双曲線ツリー3702の付加的な部分は,双曲線ツリー3702内の所望の部分にトラバースすることにより,ウインドウ3712内に拡大されて表示され得る(すなわち,フォーカスは,これらの部分に再方向付けされ得る)。オペレータは,ポインティングデバイス(例えば,マウス)を用いて双曲線ツリー3702をトラバースする。
【0185】
本発明によれば,双曲線ツリーで表される階層情報は,任意のソースから入来する。このソースの一例を挙げると,特許庁,法人エンティティ,公文書,個人のユーザ等がある(ただし,これらに限定されない)。1つの実施形態において,階層情報は関連特許であるが,本発明は,この実施形態に限定されない。」

エ.「【0187】
図42Bは,ノード状態情報4202の例を示す。このノード状態情報は,双曲線ツリーの各ノードに格納される。ノード状態情報4202は,関連するノードに表示されるラベルを含む。例えば,図37のノードラベル3706は,「クレーム271」である。
【0188】
ノード状態情報4202はまた,表示属性情報を含む。表示属性情報は,ノードがウインドウ3712に表示される方法を示す。このような表示属性は,コンピュータスクリーン上に情報を表示するための任意の属性を含む。この属性には,フォント,カラー,ボールド,イタリック,アンダーライン,可視/不可視,等が含まれる。表示属性はまた,ユーザによって入力されるユーザ定義およびカスタム属性を含む。ユーザ定義属性は,ユーザがユーザの特定の用途に適用するようにノードの表示を指定することを可能にする。
【0189】
いくつかの実施形態では,ノードの表示属性は,そのノードに対応する情報に基づいて自動的に設定される。例えば,双曲線ツリーを使用して特許クレームツリーを表示する場合,ノードの表示属性は,特許またはクレーム,独立クレームまたは従属クレーム,放棄したクレーム,有効クレーム,無効なクレーム,侵害されたクレーム,侵害されていないクレーム,注釈されてきたクレーム等に,ノードが対応するか否かで異なり得る。」

ここで,本件手続補正による補正内容中の「次の特許を見るコマンドに従って」との記載に関し,
上記(a)ア.及び(b)イ.の記載に見られるように,「次の特許を見るコマンド」とは,「ブラウザ102」上の「ボタン116」または「下向きの矢印ボタン116」を選択することにより発せられる「コマンド」として説明されている。

これに対し,上記ウ.及びエ.の記載内容,及び,関連する図37及び図42Bの内容からは,“関連特許に係る階層情報が双曲線ツリーで表わされ,当該双曲線ツリーに含まれるノードとして,特許またはクレーム,独立クレームまたは従属クレームが対応している”ことまでは読み取れるが,該“双曲線ツリー”及びそれに含まれる“ノード”の“表示”が,上記「次の特許を見るコマンドに従って」行われるものであることは,上記引用の段落には記載されていないし,また,同段落の記載内容から読み取ることもできない。

(d)当初明細書等の,発明の詳細な説明の段落【0194】?【0209】,【0224】?【0228】,【0235】?【0237】,【0247】?【0261】には,次の記載がなされている。

オ.「【0194】
(特許クレームツリー)
上記されたように,本発明は,特許クレームツリーをサポートする特許クレームツリーモジュールを含む。
【0195】
特許クレームツリーモジュールは,クレームの集合からグラフィカルに表示されたクレームツリーを生成する。特許クレームツリーモジュールは,スタンドアロンの製品およびIPAMにアドオンの両方として機能する。
【0196】
特許クレームツリーモジュールは,自身の機能を実行するクレームに関して十分に理解できない場合に,ユーザからヘルプを引き出す機能を含む。特許クレームモジュールがクレームの処理においてあいまいさ,または失敗を経験するときはいつでも,特許クレームツリーモジュールは,クレームのテキスト,特許クレームツリーモジュールによって推測されるクレームの特性,およびユーザによってなされた任意の修正を含むログ入力を生成する。
【0197】
特許クレームツリーモジュールは,好適には,ツリーのグラフィカルな表示を使用することにより,独立クレームの特性を視覚的に伝える。これらの特性の一例を挙げると,次のものがある(ただし,これらに限定されない)。
【0198】
* ルート/独立/従属
* クレームタイプ(方法,合成物,マシン,...)
他の特性は,本明細書中に記載される。
【0199】
いくつかの実施形態では,特許クレームツリーモジュールによりサポートされたクレームのスタイルは,標準ユーティリティ特許で広く普及しているスタイルに制限される。結果として,特許クレームツリーモジュールは,ユーティリティ特許のスタイルに実質的に同一なスタイルである任意の文書(例えば,再発行(Reissues),法定(Statutory)発明)に含まれるクレームセクションをカバーする。代替的な実施形態は,異なる他のクレームスタイル(例えば,意匠特許,植物特許)をサポートする。
【0200】
図87は,特許クレームツリーモジュール8706の一例を示す。この特許クレームツリーモジュールもまた,本明細書中,クレームプロセッサと呼ばれる。特許クレームツリーモジュール8706は,プリプロセッサ,総計器(Aggregator),およびクレームパーサの3つのメインステージを含む。
【0201】
プリプロセッサの責務は,次のものを含む。
【0202】
* 任意のリーディングテキストまたはトレーリングテキストを取り除く。
【0203】
* テキストをクレームの集合に分割する。
【0204】
* 入力文字ストリームを,後の処理に使用され得るワードのみを含むトークンストリームに変換する。
【0205】
総計器は,さらに,あるパターンに続くトークンのセットを単一のトークンに変換する。
【0206】
クレームパーサは,各クレームに対応するトークンストリングを使用してそのクレーム,および他のクレームに対するクレーム従属性の関係の特性をセットする。その最終的な生成物は,好適には,その集合のクレーム,クレームの特性およびクレームの従属性を表す,方向付けされた非環式のグラフである。
【0207】
一例としてクレームツリー3702が,図37に示される。クレームツリー3702では,ルートノード3704は,特許または特許出願を表す。図37の例において,クレームツリー3702は,代理人事件番号第1531_0010006号を有する特許出願に対応する。
【0208】
ルートノード3704に直接接続されたノード(例えば,クレーム181,208,235,271,272,273および274に対応するノード)は,特許または特許出願の独立クレームを表す。これらの独立クレームに接続されたノードは,それぞれの独立クレームの従属クレームを表す。特許クレームツリー3702におけるリンクは,クレーム間の従属性を表す。
【0209】
本発明は,多くの機能をサポートし,これにより,クレームの表示および分析が容易となる。例えば,カーソルがクレームノードの近辺またはクレームノード上に置かれると,クレームの一部が表示される(他の実施形態では,クレーム全体が表示される)。図37では,例えば,カーソル3708が,クレーム271に対応するノード3706上に表示されている。本発明のこの実施形態によれば,クレーム271の一部が抽出され,ウインドウ3710内に表示される。このクレームの一部は,利用可能な状態であれば,ノード状態情報4202から抽出され得るか,またはノード状態情報4202のリンク情報にアクセスすることによりシステムデータベース(例えば,IPAMデータベース7614および/またはローカルデータベース7612)から抽出され得る。」

カ.「【0224】
図38は,クレームを生成し処理する際の本発明の動作を示すフローチャート3802を含む。
【0225】
工程3806では,処理されるクレームが選択される。上記で注記されたように,クレームは,特許または特許出願がシステムデータベースに格納される限り,特許または特許出願からのものであり得る。
【0226】
工程3808では,本発明は,選択されたクレームが独立クレームか,または従属クレームかを判定する。この判定は,クレームが独立クレームか,または従属クレームかを示すキーワードを検索するために,クレームテキストを構文解析するとによりなされる。例えば,クレームテキストは,前提部分のワード「クレーム」について構文解析され得る。このワードは,その選択されたクレームが従属クレームであることを示す。
【0227】
クレームが従属クレームだと判定されると,工程3810において,クレームテキストは,そのクレームが従属するクレーム(単数または複数)を識別するために構文解析される。
【0228】
従って,工程3808および3810は,クレーム文言を構文解析してクレームツリーを生成するために使用されるクレームの特性および情報を識別する工程に対応する。本発明の実施形態は,このようなクレームの特性および情報を識別するために,クレームのキーワード,キーフレーズおよび/またはキーパターンを認識するように動作する。本発明は,この点に関して適応性がある。」

キ.「【0235】
工程3806,3808および3810は,制御フロー線3811に示されるように,特許および/または出願の各クレームについて実行される。処理工程3806,3808および3810から得られる情報に基づいて,クレーム従属性のグラフが工程3812において生成される。
【0236】
工程3814において,クレーム従属性のグラフが双曲線ツリーまたは他の表現ツールにマッピングされる。
【0237】
工程3816において,双曲線ツリーが表示される。双曲線ツリーの表示は,各ノードのノード状態情報4202に格納される属性を利用する。上述したように,そのような属性は,システムに格納された,またはユーザ定義のものであり得る情報に基づいて,自動的に確立され,処理されたものであり得る。ユーザは,図42Aのメニュー4202に示されるような適切なメニューコマンドを選択することによって,ユーザ定義の属性情報を入力してもよい。」

ク.「【0247】
上述したように,特許クレームツリーモジュールはスタンドアローンモードで動作することができる。このモードでは,例示的な使用のシナリオは以下のとおりである。
【0248】
1.ユーザが,特許クレームツリーモジュールを呼び出す。
【0249】
2.特許クレームツリーモジュールが立ち上がる。特許クレームツリーモジュールは,メイン入出力ウインドウを有する。
【0250】
3.ユーザが,特許クレームツリーモジュールのメイン入力ウインドウにクレームの集合をペーストする。
【0251】
4.ユーザが,任意の利用可能なオプションを調整することによって,特許クレームツリーモジュールを設定する。
【0252】
5.ユーザが,ツリー生成ボタンを押す。
【0253】
6.特許クレームツリーモジュールが,特殊目的ウインドウ内にクレームツリーのグラフィック表現を生成する。エラーおよび警告が,ログウインドウに出力される。
【0254】
特許クレームツリーモジュールは,IPAMと共に動作することもできる。このモードでは,例示的な使用のシナリオは以下のとおりである。
【0255】
1.ユーザが,IPAMの中の文書を選択する。
【0256】
2.ユーザが,「クレームツリーを見る」コマンドをその文書に適用する(例えば,右クリックポップアップの中に利用可能である)。
【0257】
3.(IPAMの中の)コマンドルーチンがその文書を開き,クレーム部分を抽出し,特許クレームツリーモジュールを呼び出す。クレーム部分は,立ち上がった特許クレームツリーモジュールに渡され,その入出力ウインドウの中にペーストされる。
【0258】
4.ユーザが,任意の利用可能なオプションを調整することによって,特許クレームツリーモジュールを設定する。
【0259】
5.ユーザが,ツリー生成ボタンを押す。
【0260】
6.特許クレームツリーモジュールが,特殊目的ウインドウ内にクレームツリーのグラフィック表現を生成する。エラーおよび警告が,ログウインドウに出力される。
【0261】
これらの使用のシナリオは,例示目的のためだけに提供される。本発明は,これらの使用のシナリオに限定されない。他の使用のシナリオは,本明細書の教示に基づいてこの技術分野の当業者に明らかである。」

上記(c)における検討で述べたとおり,本件手続補正による補正内容中の「次の特許を見るコマンド」とは,「ブラウザ102」上の「ボタン116」または「下向きの矢印ボタン116」を選択することにより発せられる「コマンド」として説明されているところ,
上記オ.?ク.の記載内容,及び,関連する図37,図38,及び,図87の内容からは,“クレームの従属性を識別するためクレームの特性および情報を使用し,およびテキストを個別のクレームに,該クレームを部分に分割し,クレーム文言を構文解析することによって生成されるクレームツリーを表示する”こと,及び“特許クレームツリーの表示が,IPAMと共に動作する場合,ユーザがIPAMの中の文書を選択し,ユーザが「クレームツリーを見る」コマンドをその文書に適用し,ユーザがツリー生成ボタンを押すことで行われる”ことまでは読み取れるが,該“特許クレームツリーの表示”が,「次の特許を見るコマンドに従って」行われるものであることは,上記引用の段落には記載されていないし,また,同段落の記載内容から読み取ることもできない。

(e)そして,当初明細書等の上記引用以外の記載内容を加味しても,「次の特許を見るコマンドに従って,少なくとも該次の特許の少なくとも一部を表す,そのクレームの従属性を識別するためクレームの特性および情報を使用し,およびテキストを個別のクレームに,該クレームを部分に分割し,クレーム文言を構文解析することによって生成されるクレームツリーを含む画像データの取出しおよび表示を行わせる」ことが,当初明細書等に記載されていたとは認められず,また,当初明細書等の記載内容から当業者が読み取れる範囲内のものであるとも認められない。

以上(a)?(e)から,本件手続補正は,平成13年8月31日付けで提出された明細書の日本語による翻訳文,及び,図面の範囲内でなされたものではない。

3.補正却下むすび

したがって,本件手続補正は,平成14年法律第24号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第184条の12第2項により読み替える同法第17条の2第3項の規定に違反するので,同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。
よって,結論のとおり決定する。


その3.本願に係る発明について

平成23年2月21日付けの手続補正は,上記のとおり却下されたので,本願に係る発明は,平成13年8月31日付けで提出された明細書の日本語による翻訳文に記載された,上記「その2.平成23年2月21日付けの手続補正の却下の決定」「1.補正の内容」において,「補正前の請求項」(以下,これを,「本願の請求項」という)として引用した事項により特定されるものである。


その4.原審の拒絶理由
原審による,平成22年1月5日付けの拒絶理由は,概略,以下のとおりである。

『 理 由

A.この出願は,下記の点で特許法第37条に規定する要件を満たしていない。



(1)請求項1に係る発明の主要部は「電子パテントシュー中の特許の調査をイネーブルする,コンピュータでインプリメントされた方法であって,(1)複数の特許を含む電子パテントシューを生成させる工程と,(2)該電子パテントシュー中の特許のリストを表示させる工程と,(3)該電子パテントシューからの特許の少なくとも一部を表す画像データを表示させる工程と,(4)次の特許を見るコマンドに従って,少なくとも該次の特許の少なくとも一部を表す画像データの取出しおよび表示を行わせる工程と,(5)前回の特許を見るコマンドに従って,少なくとも該前回の特許の少なくとも一部を表す画像データの取出しおよび表示を行わせる工程と,を包含する」構成であるのに対し,請求項23?28に係る発明の主要部は「データを処理するシステムであって,知的所有権資産マネージャ(IPAM)と,該IPAMに結合されたプラグインマネージャと,該プラグインマネージャに結合された少なくとも1つのプラグインと,を備える」構成であり,請求項29,30に係る発明の主要部は「譲受人名を処理する方法であって,(1)あるエンティティについて,正規化された譲受人名を選択する工程と,(2)あるデータセット中において該エンティティの名称表示を識別する工程と,(3)該名称表示と該正規化された譲受人名とをリンクさせる工程と,を包含する」構成であり,請求項35?37に係る発明の主要部は「データを処理するシステムであって,知的所有権資産マネージャ(IPAM)と,該IPAMの機能を拡張するための,該IPAMに結合された少なくとも1つの外部データ処理コンポーネントであって,該外部データ処理コンポーネントは,グラフおよびマップのうち少なくとも1つを用いて,該IPAMからデータを表示する,外部データ処理コンポーネントと,を備える」構成である。
よって,請求項1に係る発明と,請求項23?28に係る発明,請求項29,30に係る発明,請求項35?37に係る発明は,それぞれ解決しようとする課題および主要部が明らかに相違しており,特許法第37条第1号および第2号に規定する関係を有するとは認められない。
さらに,各発明は,特許法第37条第3号,第4号,第5号に規定する関係のいずれを満たすものとも認められない。
したがって,請求項1に係る発明と請求項23?30,35?37に係る発明とは,特許法第37条に規定する要件を満たさない。

この出願は特許法第37条の規定に違反しているので,請求項1?22,31?34以外の請求項に係る発明については特許法第37条以外の要件についての審査を行っていない。


B.この出願は,特許請求の範囲の記載が下記の点で,特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。



(1)請求項1,2に「電子パテントシュー」とあるが,当該「電子パテントシュー」とはどのような電子パテントを意味するのか,不明確である。
(発明の詳細な説明には,たとえば第29段落に「本発明のイメージスキミング機能は,特許検索ルームのシューズ内の特許手動検索に類似し,検索される文書のコレクションは1つ以上の電子パテントシューズに類似する。」とあるが,当該記載を参酌しても,請求項1,2に記載されている「電子パテントシュー」とはどのような電子パテントを意味するのか,不明確である。)
(2)請求項3?22,31?34に記載されている各工程の実行主体が請求項に記載されておらず,不明(人間がコンピュータ等の道具を用いて実行する構成(その場合,特許法第29条第1項柱書違反の疑義有)ともコンピュータ等による自動実行の構成とも解釈可能)である。
(3)請求項13に「該従属クレームと該ベースクレームとの間の任意の中間クレームとを表示する」とあるが,「中間クレーム」とはどのようなクレームを意味するのか(従属クレームではない??),不明である。

よって,請求項1?22,31?34に係る発明は明確でない。


C.この出願の下記の請求項に係る発明は,その出願前日本国内又は外国において頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて,その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから,特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

記 (引用文献等については引用文献等一覧参照)

(1)請求項:1?22,31?34
引用文献:1

備考:

引用文献1(第36?41,50?55,105?110,127,128,167?178,207,208,230?233,238?240,255?261ページ等および図70?73,111,112,125,134,164,171?183等参照)には,特許等のドキュメントに注釈を着けることが可能であること,共通テーマや特徴等に従って特許等のドキュメントをグループ化できること,ローカルリポジトリ外特許コマンドによりデータベースに含まれていない特許のリストも表示できること,特定の条件により特許等のドキュメントを検索できること,ドキュメントとして特許や実用新案,意匠等に加えて非特許ドキュメントも含まれること,特許の引用関係をソース特許や引用特許に基づいてツリー表示できることや法人エンティティをアイコンにより識別可能にツリー表示できること,特許に関連する各情報を表示する際,特許のイメージ画像も表示できること,ナビゲーションボタンにより次の特許や前の特許に関する情報を閲覧可能であること,ツリー表現として双曲ツリー表示が可能であること,請求項(クレーム)の従属関係もツリー表示できること,選択処理を行うことにより選択された請求項に関する情報を表示できることが,それぞれ開示されている。
なお,どの情報に注釈を付与できるようにするかは,当業者であれば適宜なし得た設計的事項である。
したがって,引用文献1に記載された発明に基づいて請求項1?22,31?34に係る発明の構成とすることは,当業者であれば容易になし得たことである。

引 用 文 献 等 一 覧

1.国際公開第98/55945号 』


その5.当審の判断
上記,原審の拒絶理由で指摘された点について,以下に検討する。

1.理由A(特許法第37条)について

本願の請求項1に係る発明は,
「電子パテントシュー中の特許の調査をイネーブルする,コンピュータでインプリメントされた方法であって,(1)複数の特許を含む電子パテントシューを生成させる工程と,(2)該電子パテントシュー中の特許のリストを表示させる工程と,(3)該電子パテントシューからの特許の少なくとも一部を表す画像データを表示させる工程と,(4)次の特許を見るコマンドに従って,少なくとも該次の特許の少なくとも一部を表す画像データの取出しおよび表示を行わせる工程と,(5)前回の特許を見るコマンドに従って,少なくとも該前回の特許の少なくとも一部を表す画像データの取出しおよび表示を行わせる工程と,を包含する」構成であって,
「特許関連情報および非特許関連情報を処理および分析する」ことで「ユーザの支援をする」ためのものであるのに対して,

本願の請求項23?28に係る発明は,本願の請求項23に,
「データを処理するシステムであって,知的所有権資産マネージャ(IPAM)と,該IPAMに結合されたプラグインマネージャと,該プラグインマネージャに結合された少なくとも1つのプラグインと,を備える」との記載が,

また,本願の請求項29及び30に係る発明は,本願の請求項29に,
「譲受人名を処理する方法であって,(1)あるエンティティについて,正規化された譲受人名を選択する工程と,(2)あるデータセット中において該エンティティの名称表示を識別する工程と,(3)該名称表示と該正規化された譲受人名とをリンクさせる工程と,を包含する」との記載が,

また,本願の請求項35?37に係る発明は,本願の請求項35に,
「データを処理するシステムであって,知的所有権資産マネージャ(IPAM)と,該IPAMの機能を拡張するための,該IPAMに結合された少なくとも1つの外部データ処理コンポーネントであって,該外部データ処理コンポーネントは,グラフおよびマップのうち少なくとも1つを用いて,該IPAMからデータを表示する,外部データ処理コンポーネントと,を備える」との記載が,それぞれある。

これより,本願の請求項1の主要部は,「(1)複数の特許を含む電子パテントシューを生成させる工程と,(2)該電子パテントシュー中の特許のリストを表示させる工程と,(3)該電子パテントシューからの特許の少なくとも一部を表す画像データを表示させる工程と,(4)次の特許を見るコマンドに従って,少なくとも該次の特許の少なくとも一部を表す画像データの取出しおよび表示を行わせる工程と,(5)前回の特許を見るコマンドに従って,少なくとも該前回の特許の少なくとも一部を表す画像データの取出しおよび表示を行わせる工程」であるのに対して,
本願の請求項23?28に係る発明では,「知的所有権資産マネージャ(IPAM)と,該IPAMに結合されたプラグインマネージャと,該プラグインマネージャに結合された少なくとも1つのプラグイン」であり,
本願の請求項29及び30に係る発明では,「(1)あるエンティティについて,正規化された譲受人名を選択する工程と,(2)あるデータセット中において該エンティティの名称表示を識別する工程と,(3)該名称表示と該正規化された譲受人名とをリンクさせる工程」であり,
本願の請求項35?37に係る発明では,「知的所有権資産マネージャ(IPAM)と,該IPAMの機能を拡張するための,該IPAMに結合された少なくとも1つの外部データ処理コンポーネント」であって,
明らかに主要部が異なり,

更に,本願の請求項1に係る発明と,本願の請求項23?28に係る発明,本願の請求項29及び30に係る発明,本願の請求項35?37に係る発明とは,解決すべき課題が異なることも明らかである。

また,上記本願の請求項1に係る発明と,本願の請求項23?28に係る発明,本願の請求項29及び30に係る発明,本願の請求項35?37に係る発明が互いに,何れかを特定発明としたとき,該特定発明が物の発明である場合の関係,方法の発明である場合の関係の何れも満たさないことは明らかである。

以上のとおりであるから,本願の請求項1に係る発明と,本願の請求項23?28に係る発明,本願の請求項29及び30に係る発明,本願の請求項35?37に係る発明とは,互いに,特許法第37条に規定の何れの関係も満たしているとはいえない。


2.理由B(特許法第36条第6項第2号)について

2-1.理由B.(1)について
請求項1に記載の「電子パテントシュー」について,特に「シュー」なる用語が何を意味しているのか不明であり,そのため,当該「電子パテントシュー」が電子パテントに係るどのようなものを指しているのか依然として不明りょうであり,発明の詳細な説明の記載を参酌しても不明確である。請求項2についても同様である。

2-2.理由B.(2)について
請求項3に記載の「(1)1つ以上のコンテキストを選択する工程であって,該コンテキストはそれぞれ,1つ以上の属性と該属性を満たす複数のデータオブジェクトとを含む,工程と,(2)該コンテキスト中に含まれるデータオブジェクトのリストを表示する工程と,(3)該コンテキスト中に含まれる該データオブジェクトのうち複数を処理する工程」について,上記各工程の実行主体が上記請求項中に記載されておらず,そのため,人間がコンピュータ等を用いて行うものであるのか,コンピュータ等により自動実行されるものであるのか,いずれであるのか依然として不明りょうであり,発明の詳細な説明の記載を参酌しても不明確である。請求項4?22,31?34についても同様である。

2-3.理由B.(3)について
請求項13に記載の「中間クレーム」について,当該「中間クレーム」とは,具体的にどのようなものを指しているのか依然として不明りょうであり,発明の詳細な説明の記載を参酌しても不明確である。

以上のとおりであるから,本願は,請求項1?22,31?34の記載が,特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしているとはいえない。


3.理由C(特許法第29条第2項)について

3-1.本願発明
本願の請求項1に係る発明(以下,「本願発明」という。)は,上記「その2.平成23年2月21日付けの手続補正の却下の決定」「1.補正の内容」において,補正前の請求項1として引用した,次のものである。

「電子パテントシュー中の特許の調査をイネーブルする,コンピュータでインプリメントされた方法であって,
(1)複数の特許を含む電子パテントシューを生成させる工程と,
(2)該電子パテントシュー中の特許のリストを表示させる工程と,
(3)該電子パテントシューからの特許の少なくとも一部を表す画像データを表示させる工程と,
(4)次の特許を見るコマンドに従って,少なくとも該次の特許の少なくとも一部を表す画像データの取出しおよび表示を行わせる工程と,
(5)前回の特許を見るコマンドに従って,少なくとも該前回の特許の少なくとも一部を表す画像データの取出しおよび表示を行わせる工程と,
を包含する方法。」

3-2.引用刊行物に記載の発明

一方,本願の第1国出願前に既に公知であり,原審の拒絶の査定の理由である上記平成22年1月5日付けの拒絶理由通知で引用された,国際公開第98/55945号(1998年12月10日公開,以下,「引用刊行物」という。)には,関連する図とともに,以下の技術的事項が記載されている。(当審注:下線は,参考のために当審で付与したものである。)

A 「1. A method of processing data, comprising the steps of:
(1) maintaining at least one first database of patents;
(2) maintaining at least one second database of non-patent information of interest to a corporate entity;
(3) maintaining one or more groups, each of said one or more groups comprising any number of said patents from said at least one first database; and
(4) automatically processing said patents in one of said one or more groups in conjunction with non-patent information from said at least one second database. 」(クレーム1)
(<訳:上記引用刊行物の対応ファミリー出願である特表2002-502529号公報の記載に一部修正を加えたもの。以下,同じ。>
1. データを処理する方法であって,
(1)少なくとも1つの特許第1データベースを維持するステップと,
(2)法人エンティティにとって関心のある少なくとも1つの非特許情報第2データベースを維持するステップと,
(3)1つ又は複数のグループを維持するステップとを含み,前記の1つ又は複数のグループの各々が少なくとも1つの前記第1データベースからの任意数の特許を有し,
(4)少なくとも1つの前記第2データベースからの非特許情報と共に前記1つ又は複数のグループの1つの前記特許を自動的に処理するステップと
を含む方法。)

B 「Components of the Invention
FIG. 3 is a block diagram of a system 302 according to an embodiment of the invention. The system 302 includes a plurality of databases 316 that store patent information and other information, such as R&D (research and development) information, financial information, licensing information, manufacturing information, HR (human resources) information, and any other information that may be pertinent to the analysis of the patent information. The terms "database" and "table" are used synonymously herein.
・・・(中略)・・・
In an embodiment of the present invention, the components of the present invention shown in FIG. 3 are implemented using well known computers, such as a computer 1102 shown in FIG. 11. 」(25頁8行?27頁1行)
(発明の構成要素
図3は,本発明の実施例に従ったシステム302の構成図である。システム302は特許情報,および,例えばR&D(研究開発)情報,財務情報,ライセンス情報,製造の情報,HR(人的資源)情報,および,特許情報の分析に関係があっても差し支えない他の情報のようなその他の情報を記憶する複数のデータベース316を含む。用語「データベース」及び「テーブル(表)」は,ここでは同義語的にもちいられる。
・・・(中略)・・・
本発明の実施例において,図3に示す本発明の構成要素は,例えば図11に示すコンピュータ1102のような著名コンピュータを用いるようインプリメントされる。)

C 「Web Searching
The operation of a web client 304 with regard to searching for data in the databases 316 according to an embodiment of the invention is described in this section. It should be understood, however, that the search capabilities described herein are applicable to all clients 304,306 in various embodiments of the invention. That is, in some embodiments of the invention, all clients 304,306 include at least the capabilities described herein.
In the following, searching at the web clients 304 is described in the context of patent searching. However, the following description applies to searching for all types of documents.
An operator at a web client 304 presses the Search button 13502 in the Group toolbar 11724 in order to access the search capabilities of the present invention. Upon pressing the Search button 13502, a Patent Search screen or window 14002 is displayed (FIG. 140). This Patent Search screen 14002 is similar to the one shown in FIG. 53. In fact, some embodiments use the Patent Search screen 5302 shown in FIG. 53. Other embodiments use both the Patent Search screens 5302 and 14002 shown in FIGS. 53 and 140, respectively.
The operator enters information into the fields ofthe Patent Search screen 14002 in order to define the parameters ofthe search. For example, the operator can define the search in terms of patent number, title, inventor, assignee, class, user-defined key words, date of issue, abstract, and/or full patent text by entering search terms into the corresponding fields ofthe Patent Search screen 140. Also, the operator can select which fields to display in the search results by appropriate selection of the Check Box fields 14004. Further, the operator can order the display or printing ofthe search results according to a number of factors, such as patent number, assignee, expiration date, number of years remaining in patent term, or score. The score corresponds to the number of hits of the search parameters in a patent. The operator orders the search results by appropriate selection in the Order field 14006. The operator can also specify the number of patents in the search results to display per screen by entering the appropriate information in field 14008.
In the example of FIG. 140, the operator has entered the search term "PCMCIA" in the Abstract field. In other words, the search defined by the operator is one that will identify all patents having abstracts with one or more occurrences of the word "PCMCIA" . After the operator has fully defined the search in the Patent Search screen 14002, the operator presses the search button 14010 in order to execute the search. FIGS. 141-143 illustrate example Search Results screens corresponding to the search specified in the example Patent Search screen 14002 of FIG. 140. The execution of this search identified 85 patents. This information is indicated at reference number 14104 in Search Results screen 14102. Search Results screen 14102 displays information on the first 10 of these 85 patents. This is indicated at reference number 14106. Search Results screen 14202 (FIG. 142) displays information on the second 10 of these 85 patents. This is indicated at reference number 14204. Search Results screen 14302 displays information corresponding to the third 10 of these 85 patents. This is indicated at reference number 14304. The operator can display information on different ones ofthe 85 patents by use of the navigation arrows 14108. In other words, the operator can scroll through search results screens 14102, 14202, 14302 by use of the navigation arrows 14108.
Referring to FIG. 141, the information on the patents identified by performing the search is presented in a tabular format. The information displayed for each patent includes the score (that is, the number of hits of the search parameters in the patent), the patent number, and the title. More or less information can be displayed for each patent. This is controlled by the operator by appropriately checking the check boxes 14004 in the Patent Search screen 14002.
The information for each patent also includes an indication of whether or not the patent is in the local repository (i.e., stored in the patent database 614). This is indicated in the column called "In Repository?" In the example of FIGS. 141-143, for example, U.S. Patent No. 5,334,030 is not in the patent database 614. However, U.S. Patent No. 5,540,597 is stored in the patent database 614.」(222頁1行?224頁5行)
(ウェブサーチ
このセクションでは,本発明の実施形態に従ったデータベース316内のデータのサーチに関して,ウェブクライアント304の動作を説明する。しかし,ここで説明されるサーチ機能は,本発明の各種の実施形態におけるすべてのクライアント304,306に応用可能であることを理解すべきである。即ち,本発明の幾つかの実施形態では,すべてのクライアント304,306は少なくともここで説明される機能を含む。
以下では,ウェブクライアント304でのサーチは,特許のサーチに関連して説明される。しかし,以下の説明は全タイプのドキュメントのサーチに応用される。
ウェブクライアント304のオペレータは,本発明のサーチ機能にアクセスするために,グループツールバー11724のサーチボタン13502を押す。サーチボタン13502を押すと,特許サーチスクリーン又はウィンドウ14002が表示される(図140)。この特許サーチスクリーン14002は,図53に示されるものと同じである。実際に,幾つかの実施形態は図53に示される特許サーチスクリーン5302を使用する。他の実施形態は,図53及び図140に示される特許サーチスクリーン5302及び14002の双方を使用する。
オペレータは,サーチのパラメータを定義するために,情報を特許サーチスクリーン14002のフィールドへ入力する。例えば,オペレータは,特許番号,名称,発明者,譲受人,種別,ユーザ定義キーワード,発行日付,アブストラクト,及び/又は特許の全テキストについて,特許サーチスクリーン140の対応するフィールドにサーチ条件を入力することによって,サーチを定義することができる。更に,オペレータは,チェックボックスフィールド14004の適切な選択によって,サーチ結果で表示されるフィールドを選択することができる。更に,オペレータは,多数のファクタ,例えば特許番号,譲受人,満了日付,特許残存年数,又はスコアに従って,サーチ結果の表示又は印刷を配列することができる。スコアは,特許の中のサーチパラメータのヒット数に対応する。オペレータは,順序フィールド14006の中の適切な選択によって,サーチ結果を配列する。更に,オペレータは,フィールド14008に適切な情報を入力することによって,スクリーン毎に表示されるサーチ結果の特許数を指定することができる。
図140の例では,オペレータはアブストラクトフィールドにサーチ用語「PCMCIA」を入力した。言い換えれば,オペレータによって定義されたサーチは,語句「PCMCIA」が一回又は複数回現れるアブストラクトを有するすべての特許を識別することである。オペレータが特許サーチスクリーン14002でサーチを完全に定義した後,オペレータはサーチを実行するためにサーチボタン14010を押す。図141?図143は,図140の特許サーチスクリーン14002の例で指定されたサーチに対応するサーチ結果スクリーンの例を示す。このサーチの遂行は85個の特許を識別する。この情報は,サーチ結果スクリーン14102内の参照番号14104で示される。サーチ結果スクリーン14102は,これら85個の特許の最初の10個に関する情報を表示する。これは参照番号14106で示される。サーチ結果スクリーン14202(図142)は,これら85個の特許の2番目の10個に関する情報を表示する。これは参照番号14204で示される。サーチ結果スクリーン14302は,これら85個の特許の3番目の10個に対応する情報を表示する。これは参照番号14304で示される。オペレータは,ナビゲーション矢印14108を使用することによって,85個の特許の中の異なったものに関する情報を表示することができる。言い換えれば,オペレータは,ナビゲーション矢印14108を使用することによって,サーチ結果スクリーン14102,14202,14302をスクロールすることができる。
図141を参照すると,サーチを実行することによって識別された特許に関する情報が,表形式で与えられる。各特許について表示された情報は,スコア(即ち,特許の中のサーチパラメータのヒット数),特許番号,及び名称を含む。各特許について,それより多い,又は少ない情報を表示することができる。これは,特許サーチスクリーン14002内のチェックボックス14004を適切にチェックすることによって,オペレータによって制御される。
更に,各特許の情報は,特許がローカルリポジトリにある(即ち,特許データベース614に記憶されている)かどうかの表示を含む。これは,「リポジトリ?」と呼ばれる欄に示される。図141?図143の例では,例えば米国特許第5,334,030号は特許データベース614の中に存在しない。しかし,米国特許第5,540,597号は特許データベース614の中に記憶されている。)

D 「Referring again to the Search Results screens in FIGS. 141-143, the operator can press a Get Results In File button 14194 to write the search results to a user-specified file. The operator can also press an "In Repository" button 14190 to view a subset ofthe search results corresponding to patents that are in the local patent repository (that is, patents that are in the Patent database 614).An example display screen that results from pressing the "In Repository" button 14190 is presented in FIG. 147.
Still referring to FIG. 141, the operator can press a "Not In Repository" button 14192 in order to view a subset of the search results corresponding to patents that are not in the Patent database 614. This list of patents not in the Patent database 614 may be useful to the operator. For example, the operator can generate a purchase order to obtain these patents using this list.
Referring now to FIG. 147, the Search Results: Patents In Repository display screen 14702 includes a Skim Images button 14704. The operator presses the Skim Images button 14704 in order to view the first image page of each ofthe patents listed in table 14706 (this table lists the patents from the search results that are contained in the Patent database 614). The operator displays the first image page of successive patents listed in table 14706 by repeatedly clicking the Skip(当審注:この「Skip」との記載は「Skim」の誤記と認められる。以下,同じ。) Images button 14704.
A Skip Images display screen 14802 is shown in FIG. 148. This Skim Images Display screen 14802 results from clicking the Skip Images button 14704 a first time (that is, the image displayed in the Skip Images display screen 14802 corresponds to the first page of the first patent listed in table 14706). The operator can view the first image page of either a previous patent or a next patent in the list 14706 by use ofthe Navigation buttons 14806.
With regard to the web client 304, pressing the Skip Images button 14704 causes the web browser 808 to generate a patent-centric URL command. This patent-centric URL command represents a request to the Enterprise server 314 to retrieve the first image page of the associated patent (that is, the next patent in the list 14706). Enterprise server 314 responds by returning raw data corresponding to this image page. The translator 804 in the web server 310 converts this raw data to HTML data. The HTML data is sent to the web client 304. The browser 808 in the web client 304 receives this HTML data, and renders the HTML data in order to display the first image page ofthe patent, as shown by way of example in FIG. 148.
An example patent-centric URL command is displayed in field 14804 of the Skim Images display 14802.」(229頁16行?230頁23行)
(第141図乃至第143図のサーチ結果スクリーンをもう一度参照すると,オペレータは,Get
Result
In
Fileボタン14194を押して,検索結果をユーザー指定ファイルに書き込む。オペレータは,さらに,“In
Repository”ボタン14190を押して,ローカル特許リポジトリ(すなわち,特許データベース614にある特許)にある特許に対応する検索結果のサブセットを見る。“In
Repository”ボタン14190を押した結果生じる例示の表示スクリーンが,第147図に示されている。
第141図を参照すると,オペレータは,特許データベース614にない特許に対応する検索結果のサブセットを見るために,“Not
In
Repository”ボタン14192を押すことが可能である。特許データベース614にない特許のリストは,オペレータには有用である。例えば,オペレータは,購入指示書を生成して,このリストを使用するこれらの特許を入手する。
第147図サーチ結果を参照すると,リポジトリ内特許表示スクリーン14702は,スキムイメージボタン14704を含んでいる。オペレータは,テーブル14706にあげられている特許の各々の第一イメージページを見るために,スキムイメージボタン14704を押す(このテーブルは,特許データベース614に含まれている検索結果からの特許をあげている)。オペレータは,スキムイメージボタン14704を繰り返しクリックして,テーブル14706にリストされている連続する特許の第一イメージページを表示する。
スキムイメージ表示スクリーン14802は,第148図に示されている。このスキムイメージ表示スクリーン14802は,スキムイメージボタン14704を初めに一度クリックする結果生じる(すなわち,スキムイメージ表示スクリーン14802に表示されるイメージは,テーブル14706にリストされる第一特許の第1ページに対応する)。オペレータは,ナビゲーションボタン14806を使用して,以前の特許か,またはリスト14706の次の特許のいずれかの第一イメージページを見ることが可能である。
ウェブクライアント304に関して,特許中心URLコマンドを生成するために,ウェブブラウザ808にスキムイメージボタン14704を押させる。この特許中心URLコマンドは,リクエストを企業サーバ314に示して,関連する特許の第一イメージページを受け取る(すなわち,リスト14706の次の特許)。企業サーバ314は,このイメージページに対応する未使用データを返すことによって応答する。ウェブサーバ310のトランスレータ804は,この未使用のデータをHTMLデータに変換する。HTMLデータは,ウェブクライアント304に送られる。ウェブクライアント304のブラウザ808は,第148図の一例に示されるように,特許の第一イメージページを表示するために,このHTMLデータを受け取り,HTMLデータを返す。
例示の特許中心URLコマンドは,スキムイメージ表示14802のフィールド14804に表示される。)

E 「The Skim Images feature ofthe present invention is analogous to a manual search of patents in the shoes of the USPTO Search Room. During such manual searches, practitioners often quickly thumb through the patents in a patent shoe by looking at the first pages of the patents. The Skim Images feature of the present invention enables an operator to quickly electronically scan over the first image pages ofthe patents in the list 14706, thereby emulating a manual search through the shoes in the PTO Search Room. It should be noted that the images displayed to the user are preferably HTML data rendered by the browser 808.」(230頁24行?231頁2行)
(本発明のスキムイメージの特徴は,USPTOサーチルームのシューにおける特許の手動検索に類似している。前述の手動検索の間,実行者は,特許の第1ページを見ることによって,パテントシュー中の複数の特許に急いで目を通すことが多い。本発明のスキムイメージの特徴は,オペレータが,リスト14706中の特許の第一イメージページを迅速に,かつ電子的に走査することをイネーブルし,それによって,PTOサーチルームのシューを通して手動検索をエミュレートする。ユーザーに表示されるイメージは,ブラウザ808によって返されるHTMLデータであることが好ましいことは注目すべきことである。)

F FIG.148には,スキムイメージ機能に対するディスプレイスクリーンが示されるとともに,ナビゲーションボタン14806として,次の特許の第一イメージページを見るためのボタンと,以前の特許の第一イメージページを見るためのボタンが,それぞれ設けられた態様が示されている。

以下に,上記引用刊行物の記載事項について検討する。

(あ)引用刊行物は,上記Aに記載の「A method of processing data(データを処理する方法)」である発明について説明するものであり,
上記Eの「The Skim Images feature of the present invention enables an operator to quickly electronically scan over the first image pages ofthe patents in the list 14706(本発明のスキムイメージの特徴は,オペレータが,リスト14706中の特許の第一イメージページを迅速に,かつ電子的に走査することをイネーブルし)」という記載から,
引用刊行物に記載の「データを処理する方法」は,“リスト中の特許の第一イメージページを電子的に走査することをイネーブルする”ものであることが読み取れ,
また,上記Bの「the components of the present invention shown in FIG. 3 are implemented using well known computers, such as a computer 1102 shown in FIG. 11.(図3に示す本発明の構成要素は,例えば図11に示すコンピュータ1102のような著名コンピュータを用いるようインプリメントされる。)」という記載から,
引用刊行物に記載の「データを処理する方法」は,“コンピュータを用いてインプリメントされた”ものであることが読み取れる。

したがって,引用刊行物には,“リスト中の特許の第一イメージページを電子的に走査することをイネーブルする,コンピュータを用いてインプリメントされた,データを処理する方法”が記載されているといえる。

(い)上記Cの「presses the Search button 13502 in the Group toolbar 11724 in order to access the search capabilities of the present invention. Upon pressing the Search button 13502, a Patent Search screen or window 14002 is displayed(本発明のサーチ機能にアクセスするために,グループツールバー11724のサーチボタン13502を押す。サーチボタン13502を押すと,特許サーチスクリーン又はウィンドウ14002が表示される)」,「After the operator has fully defined the search in the Patent Search screen 14002, the operator presses the search button 14010 in order to execute the search.(オペレータが特許サーチスクリーン14002でサーチを完全に定義した後,オペレータはサーチを実行するためにサーチボタン14010を押す。)」,「Search Results screen 14102 displays information on the first 10 of these 85 patents. (サーチ結果スクリーン14102は,これら85個の特許の最初の10個に関する情報を表示する。)」との記載から,
引用刊行物に記載の「データを処理する方法」は,“オペレータによるサーチボタン操作によりサーチを実行して,複数の特許を含むサーチ結果を表示”することが読み取れる。

(う)上記Cの「The information for each patent also includes an indication of whether or not the patent is in the local repository (i.e., stored in the patent database 614). (更に,各特許の情報は,特許がローカルリポジトリにある(即ち,特許データベース614に記憶されている)かどうかの表示を含む。)」との記載,上記Dの「The operator can also press an "In Repository" button 14190 to view a subset ofthe search results corresponding to patents that are in the local patent repository (that is, patents that are in the Patent database 614). An example display screen that results from pressing the "In Repository" button 14190 is presented in FIG. 147.(オペレータは,さらに,“In Repository”ボタン14190を押して,ローカル特許リポジトリ(すなわち,特許データベース614にある特許)にある特許に対応する検索結果のサブセットを見る。“In Repository”ボタン14190を押した結果生じる例示の表示スクリーンが,第147図に示されている。)」との記載から,“オペレータによるボタン操作により,特許データベースにある特許に対応する検索結果を,表示スクリーンに表示”することが読み取れ,

また,当該“表示スクリーンに表示”される“特許データベースにある特許に対応する検索結果”に関し,
上記Dの「An example display screen that results from pressing the "In Repository" button 14190 is presented in FIG. 147.(“In Repository”ボタン14190を押した結果生じる例示の表示スクリーンが,第147図に示されている。)」,「Referring now to FIG. 147, ・・・The operator presses the Skim Images button 14704 ・・・ (this table lists the patents from the search results that are contained in the Patent database 614).The operator displays the first image page of successive patents listed in table 14706 ・・・.(第147図サーチ結果を参照すると,・・・オペレータは,・・・スキムイメージボタン14704を押す(このテーブルは,特許データベース614に含まれている検索結果からの特許をあげている)。オペレータは,・・・テーブル14706にリストされている連続する特許の第一イメージページを表示する。)」との記載から,上記“特許データベースにある特許に対応する検索結果”を“テーブル中のリストとして”“表示スクリーンに表示”することが読み取れる。
したがって,引用刊行物に記載の「データを処理する方法」は,“オペレータによるボタン操作により,特許データベースにある特許に対応する検索結果を,テーブル中のリストとして表示スクリーンに表示”することが読み取れる。

(え)上記Dの「The operator presses the Skim Images button 14704 in order to view the first image page of each ofthe patents listed in table 14706(オペレータは,テーブル14706にあげられている特許の各々の第一イメージページを見るために,スキムイメージボタン14704を押す)」,「A Skim Images display screen 14802 is shown in FIG. 148. This Skim Images Display screen 14802 results from clicking the Skim Images button 14704 a first time (スキムイメージ表示スクリーン14802は,第148図に示されている。このスキムイメージ表示スクリーン14802は,スキムイメージボタン14704を初めに一度クリックする結果生じる)」との記載から,
引用刊行物に記載の「データを処理する方法」は,“オペレータによるスキムイメージボタン操作により,テーブル中の特許の第一イメージページを表示”することが読み取れる。

(お)上記Dの「A Skim Images display screen 14802 is shown in FIG. 148. This Skim Images Display screen 14802 results from clicking the Skim Images button 14704 a first time (that is, the image displayed in the Skim Images display screen 14802 corresponds to the first page of the first patent listed in table 14706). The operator can view the first image page of either a previous patent or a next patent in the list 14706 by use ofthe Navigation buttons 14806. (スキムイメージ表示スクリーン14802は,第148図に示されている。このスキムイメージ表示スクリーン14802は,スキムイメージボタン14704を初めに一度クリックする結果生じる(すなわち,スキムイメージ表示スクリーン14802に表示されるイメージは,テーブル14706にリストされる第一特許の第1ページに対応する)。オペレータは,ナビゲーションボタン14806を使用して,以前の特許か,またはリスト14706の次の特許のいずれかの第一イメージページを見ることが可能である。)」との記載から,
引用刊行物に記載の「データを処理する方法」は,“スキムイメージ表示スクリーンにおいて,オペレータによるナビゲーションボタン操作により,リストの,以前の特許か,または次の特許のいずれかの第一イメージページを表示”することが読み取れる。

以上,(あ)?(お)において検討した事項から,引用刊行物には,次の発明(以下,「引用発明」という)が記載されていると認める。

リスト中の特許の第一イメージページを電子的に走査することをイネーブルする,コンピュータを用いてインプリメントされた,データを処理する方法であって,
オペレータによるサーチボタン操作によりサーチを実行して,複数の特許を含むサーチ結果を表示し,
オペレータによるボタン操作により,特許データベースにある特許に対応する検索結果を,テーブル中のリストとして表示スクリーンに表示し,
オペレータによるスキムイメージボタン操作により,テーブル中の特許の第一イメージページを表示し,
スキムイメージ表示スクリーンにおいて,オペレータによるナビゲーションボタン操作により,リストの,以前の特許か,または次の特許のいずれかの第一イメージページを表示する
ことを含む方法。

3-3.本願発明と引用発明との対比

次に,本願発明と引用発明とを対比すると,

イ.本願発明の「電子パテントシュー」について,
本願発明の詳細な説明の【0029】における記載「この実施形態において,本発明のイメージスキミング機能は,特許検索ルームのシューズ内の特許手動検索に類似し,検索される文書のコレクションは1つ以上の電子パテントシューズに類似する。例えば,コレクションは1つ以上のグループであり得る。このような手動検索の間に,いわゆる「パテントシュー検索」実行者は,特許の第1のページを見ることによりパテントシュー内の特許を通して,しばしば,速く親指を使う。本発明のイメージスキミング機能は,オペレータがコンテンツ枠106内にリスト化された特許の第1のイメージページにわたって,速く電子的にスキャンすることを可能とし,従って,特許事務所検索ルームのシューズによって手動検索をエミュレートする。」によれば,「電子パテントシューズ」と「検索される文書のコレクション」とは類似するものであり,
また,この場合の「文書」とは「特許」に係るもので,かつ「電子的にスキャンすることを可能」とすることから“電子データ”として格納されているものであり,上位概念において,電子パテントデータであるといえる。
一方,引用発明の「特許に対応する検索結果」は「特許」を含むデータであるとともに,それより「テーブル中のリスト」がもらたされることから,当該「リスト」中の「特許の第一イメージページ」を含むものといえ,また当該「特許の第一イメージページ」が「電子的」に走査されることから,“電子”パテントデータであるといえる。

そして,引用発明の「走査」は,本願発明の「調査」に相当することから,
引用発明における「特許に対応する検索結果」からなる「リスト」中の「特許の第一イメージページを電子的に走査することをイネーブルする,コンピュータを用いてインプリメントされた,データを処理する方法」と,
本願発明における「電子パテントシュー中の特許の調査をイネーブルする,コンピュータでインプリメントされた方法」とは,
ともに,“電子パテントデータ中の特許の調査をイネーブルする,コンピュータでインプリメントされた方法”である点で共通する。

ロ.引用発明の「特許データベースにある特許に対応する検索結果を,テーブル中のリストとして表示スクリーンに表示」することと,
本願発明における「(2)該電子パテントシュー中の特許のリストを表示させる工程」とは,
ともに,“(2)該電子パテントデータ中の特許のリストを表示させる工程”である点で共通する。

ハ.引用発明の「第一イメージページ」は「特許」の「一部を表す画像データ」といえるものであり,また当該「特許」は,特許に対応する検索結果からもたらされるものであるから,
引用発明の「オペレータによるスキムイメージボタン操作により,テーブル中の特許の第一イメージページを表示」することと,
本願発明における「(3)該電子パテントシューからの特許の少なくとも一部を表す画像データを表示させる工程」とは,
ともに,“(3)該電子パテントデータからの特許の少なくとも一部を表す画像データを表示させる工程”である点で共通する。

ニ.引用発明の「ナビゲーションボタン」には,上記Fにあるように,「次の特許の第一イメージページを見るためのボタンと,以前の特許の第一イメージページを見るためのボタンが,それぞれ設けら」れており,
また,ボタン操作により処理のためのコマンドを生じさせること,及び,イメージデータ表示のために当該データを格納先より取り出す処理を行うことは,いずれも当業者にとって自明の事項であることから,

引用発明の「次の特許の第一イメージページを見るためのボタン」操作により,「次の特許」に対応する「特許の第一イメージページを表示」することは,
本願発明における「(4)次の特許を見るコマンドに従って,少なくとも該次の特許の少なくとも一部を表す画像データの取出しおよび表示を行わせる工程」に相当するとともに,

引用発明の「以前の特許の第一イメージページを見るためのボタン」操作により,「以前の特許」に対応する「特許の第一イメージページを表示」することは,
本願発明における「(5)前回の特許を見るコマンドに従って,少なくとも該前回の特許の少なくとも一部を表す画像データの取出しおよび表示を行わせる工程」に相当する。

以上イ?ニで検討した事項から,本願発明と,引用発明との一致点,及び,相違点は次のとおりである。

[一致点]
電子パテントデータ中の特許の調査をイネーブルする,コンピュータでインプリメントされた方法であって,
(2)該電子パテントデータ中の特許のリストを表示させる工程と,
(3)該電子パテントデータからの特許の少なくとも一部を表す画像データを表示させる工程と,
(4)次の特許を見るコマンドに従って,少なくとも該次の特許の少なくとも一部を表す画像データの取出しおよび表示を行わせる工程と,
(5)前回の特許を見るコマンドに従って,少なくとも該前回の特許の少なくとも一部を表す画像データの取出しおよび表示を行わせる工程と,
を包含する方法。

[相違点1]
電子パテントデータに関し,
本願発明は,「電子パテントシュー」であるのに対して,
引用発明においては,「電子パテントシュー」であるかについては言及されていない点,

[相違点2]
本願発明は,「(1)複数の特許を含む電子パテントシューを生成させる工程」を有するのに対して,
引用発明は,複数の特許を含む「特許に対応する検索結果」を検索により得ているが,「電子パテントシュー」の「生成」に当たるか明りょうでない点,

3-4.判断

上記相違点について検討する。

[相違点1]及び[相違点2]について,
上記「2.理由B(特許法第36条第6項第2号)について」,「2-1.(1)について」で述べたとおり,本願発明の「電子パテントシュー」は,特に「シュー」なる用語が何を意味しているのか不明りょうであるが,仮に「パテントシュー」を「パテント」に関連する構成として捉えると,
パテントシューに対応する構成中の複数の特許を,特許サーチの対象とする事項は,引用刊行物の上記Eの「The Skim Images feature ofthe present invention is analogous to a manual search of patents in the shoes of the USPTO Search Room. During such manual searches, practitioners often quickly thumb through the patents in a patent shoe by looking at the first pages of the patents.(本発明のスキムイメージの特徴は,USPTOサーチルームのシューにおける特許の手動検索に類似している。前述の手動検索の間,実行者は,特許の第1ページを見ることによって,パテントシュー中の複数の特許に急いで目を通すことが多い。)」に記載されているとおり,本願の第1国出願前に公知である。
また,パテントサーチを行う場合に,対象となるパテントデータを生成することは必然的に行う技術事項であることから,サーチ対象として上記パテントシューに対応する構成を採用する際に,生成した上で用いることに,格別困難性は認められない。
したがって,引用発明における走査として,引用刊行物の上記Eに記載の公知の事項を適用し,「電子パテントシュー」を対象とし,「(1)複数の特許を含む電子パテントシューを生成させる工程」を有するようにすること,すなわち,相違点1及び相違点2に係る構成とすることは,当業者が容易に想到し得たことである。
よって,相違点1及び相違点2は格別のものでない。

上記で検討したごとく,相違点1及び相違点2はいずれも格別のものではなく,そして,本願発明の構成によってもたらされる効果も,当業者であれば当然に予測可能なものに過ぎず格別なものとは認められない。

したがって,本願発明は,引用発明,及び,引用刊行物に記載の事項から,当業者が容易になし得たものである。

3-5.理由Cについてのむすび
以上のとおりであるから,本願発明は,本願の特許出願前に日本国内又は外国において頒布された刊行物に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるので,特許法第29条第2項に規定する要件を満たしているとはいえない。


その6.むすび
以上のとおり,本願は,特許法第37条に規定する要件を満たしておらず,また,本願の特許請求の範囲の記載が,特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしておらず,また,本願の請求項1に係る発明は,引用刊行物に記載の発明に基づいて当業者が容易になし得たものであるから,他の請求項について検討するまでもなく,本願は特許法第29条第2項に規定する要件を満たしておらず,したがって,特許を受けることができない。

よって,結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2013-05-07 
結審通知日 2013-05-14 
審決日 2013-06-14 
出願番号 特願2000-602969(P2000-602969)
審決分類 P 1 8・ 537- Z (G06F)
P 1 8・ 642- Z (G06F)
P 1 8・ 561- Z (G06F)
P 1 8・ 121- Z (G06F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 田内 幸治  
特許庁審判長 仲間 晃
特許庁審判官 石井 茂和
長島 孝志
発明の名称 データオブジェクトのコンテキストを処理する知的所有権資産マネージャ(IPAM)  
代理人 特許業務法人 谷・阿部特許事務所  
復代理人 濱中 淳宏  

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