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審決分類 審判 訂正 ただし書き3号明りょうでない記載の釈明 訂正する H01R
審判 訂正 ただし書き1号特許請求の範囲の減縮 訂正する H01R
管理番号 1287755
審判番号 訂正2014-390043  
総通号数 175 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2014-07-25 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2014-02-28 
確定日 2014-04-24 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第3005213号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第3005213号に係る明細書及び図面を本件審判請求書に添付された訂正明細書及び図面のとおり訂正することを認める。 
理由 1.請求の要旨
本件審判請求は、特許第3005213号発明(平成10年11月10日特許出願、平成11年11月19日設定登録)の明細書(以下「特許明細書」という。)を本件審判請求書に添付された訂正明細書のとおり請求項ごとに訂正することを求めたものであって、その要旨は、
(1)特許請求の範囲の請求項6を削除する(以下「訂正事項1」という。)、
(2)特許明細書の段落【0032】を削除する(以下「訂正事項2」という。)、
(3)特許請求の範囲の請求項7に「請求項1?6に記載の」とあるのを、「請求項1?5に記載の」に変更する(以下「訂正事項3」という)、
(4)特許明細書の段落【0034】に「請求項1?6に記載の」とあるのを、「請求項1?5に記載の」に変更する(以下「訂正事項4」という)、
にあるものと認められる。

2.訂正の可否の判断
(1)訂正の目的の適否
ア.訂正事項1について
訂正事項1は請求項6を削除するものであるので、特許法第126条1項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。

イ.訂正事項2について
訂正事項2は、上記訂正事項1により、請求項6が削除されたことに対して、特許明細書の記載を整合させるものであるので、特許法第126条1項ただし書第3号に規定する明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。

ウ.訂正事項3について
訂正事項3は、引用する請求項数を減少させるものであるので、特許法第126条1項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。

エ.訂正事項4について
訂正事項4は、上記訂正事項1により、請求項7が変更されたことに対して、特許明細書の記載を整合させるものであるので、特許法第126条1項ただし書第3号に規定する明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。

(2)新規事項の有無
訂正事項1及び2により、新たに追加される事項は無いので、訂正事項1?4は、願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてなされたものである。

(3)拡張・変更の存否
訂正事項1?4は、何れの請求項にも実質上影響を及ぼすものではないので、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

3.むすび
したがって、本件審判請求は、特許法第126条1項ただし書第1号又は第3号に掲げる事項を目的とし、かつ、同条第5項及び第6項の規定に適合する。

よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
導電部材及び当該導電部材の自動実装に用いられるキャリアテープ
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】基部と、前記基部から延設され、プリント配線板にはんだ付けされる脚部と、前記基部から前記脚部の反対側へ当該基部との角度が鋭角になるように折り返され、当該折り返し部分を中心に弾性変形して接地導体に圧接すると共に、当該圧接部分付近から前記基部側へ折り曲げられた腕部を有する接触部とを備え、前記接触部が前記基部に近づく方向へ弾性変形した場合に、前記腕部が前記基部及び前記脚部に係合しないよう構成することによって、前記接触部の弾性変形に連れて前記プリント配線板に最も近づく前記腕部の最下部が、前記基部よりもプリント配線板側へ移動できるようにしたことを特徴とする導電部材。
【請求項2】請求項1に記載の導電部材において、前記接触部の短手方向に荷重が作用した場合、前記腕部が前記脚部に係合するよう構成することによって、前記接触部が短手方向へずれないようにしたことを特徴とする導電部材。
【請求項3】請求項1又は2に記載の導電部材において、前記プリント配線板上の信号ラインを跨いで実装可能となるように前記脚部を形成したことを特徴とする導電部材。
【請求項4】請求項1?3のいずれかに記載の導電部材において、前記基部からの折り返し部分の断面形状を、曲率半径が連続的に変化する曲線形状としたことを特徴とする導電部材。
【請求項5】請求項1?4のいずれかに記載の導電部材において、前記接触部に外部からの荷重が作用していない状態において、前記接触部の腕部が前記基部又は前記脚部に係合するようにして、前記接触部の前記基部から離れる方向への移動を規制するよう構成したことを特徴とする導電部材。
【請求項6】(削除)
【請求項7】請求項1?5に記載の導電部材を前記プリント配線板に自動実装するためのテーピングに用いられ、当該導電部材を収納するためのくぼみを有したキャリアテープであって、前記くぼみには、当該くぼみに前記導電部材が前記脚部側を下にして収納された状態で、前記接触部の腕部に下方より当接し、前記接触部の前記基部に近づく方向への弾性変形を規制する規制凸部が形成されていることを特徴とするキャリアテープ。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リフローはんだ付け処理によってプリント配線板に表面実装される導電部材に関し、弾性変形する接触部を有し、この接触部を接地導体に圧接させてプリント配線板を当該接地導体に接地する導電部材に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、プリント配線板上に表面実装され、筐体パネル等の接地導体に圧接して、そのプリント配線板を接地する導電部材が知られている。例えば特開平8-287980号公報に開示されたアース用端子がそれである。
【0003】
図8は、ここに開示されたアース用端子(以下「導電部材」という。)100の断面図である。このような従来の導電部材100は、プリント配線板200上の導体パターン201に、はんだ202によってはんだ付けされる。そして、接地導体300に圧接し、プリント配線板200を接地する。
【0004】
この導電部材100は、薄板状の金属部材を折り曲げて形成されており、基部101と、接触部102とを備えている。基部101の一方の面がプリント配線板200の導体パターン201にはんだ付けされる接合面101aである。また、接触部102は、基部101に連接し、はんだ付けされる接合面101aに対し反対側に折り返されている。接触部102は、接地導体300からの荷重によって、基部101からの折り返し部分(図8中に記号γで示した部分)を中心として弾性変形し、弾性変形による反発力により接地導体300に圧接して、プリント配線板200と接地導体300を確実に導通させる。
【0005】
ところで、この導電部材100は、接触部102が、その長手方向の中心付近から基部101方向へ折り返された腕部102aを有する形状となっている。そして、接地導体300から接触部102に対し大きな荷重が作用した場合、腕部102aの先端部102bが基部101に当接し、接触部102の弾性変形を規制するようになっている。このような構成は、接地導体300が圧接するときに加わると想定される範囲内の荷重を前提になされており、その範囲内の荷重に対しては、接触部102の弾性変形が規制され、例えば接触部の変形量が多くなることによって接地導体300との接触部分が移動し十分な導通を図ることが妨げられること等を防止でき、十分有効であった。
【0006】
しかしながら、プリント配線板に対し導電部材を実装した状態で、プリント配線板を搬送したり、筐体に組み付けたりするにあたって、他の物体が導電部材の接触部に誤って接するような場合には、上述した範囲を越える大きな荷重が接触部に加わることになる。上述したように接触部102の端部102bが基部101に当接すれば、逆に基部101からの抗力を受けることになるが、接触部102に作用する荷重が大きくなると、基部101からの抗力も大きくなり、接触部102に発生する応力が大きくなる。そのため、接触部102の弾性限度を超えてしまうことがあり、その場合、接触部102は永久変形してしまう。例えば図9に示す如くである。図9では、物体400からの過大な荷重によって、接触部102の中心付近で折り返された腕部102aが外側へ開いてしまい永久変形している。このような場合、導電部材は全く使用できなくなってしまう。
【0007】
そのため、腕部102aを短く形成することも考えられるが、この場合には、接触部102が弾性変形していない状態において、接触部102の端部102bに他の物体等が引っかかる可能性が高くなるため、腕部102aを短く形成することは望ましくない。
【0008】
また、上述したような導電部材をプリント配線板へはんだ付けする場合、接合箇所に予め適量のはんだを供給し、外部からの熱源によってはんだを溶融させてはんだ付けを行うリフローはんだ付け処理が主流となって来ている。このリフローはんだ付け処理の一連の行程は、人間が手作業を加えることなく自動的に行われる。リフローはんだ付け処理では、適量のはんだを供給することができるので、プリント配線板上の不必要な場所にはんだがのることを防止でき、ブリッジ等のはんだ付け不良を防止することができる点で有利である。
【0009】
ところが、上述したような従来の導電部材100をリフローはんだ付け処理する際には、以下に示すような問題があった。プリント配線板200の導体パターン201よりも導電部材100の温度が先にはんだの溶融温度に達すると、図8に示した接触部102の弾性変形の中心となる折り返し部分(図8中に記号γで示した部分)付近にはんだ202が吸い上げられるいわゆるウィッキング現象が発生する。この場合には、折り返し部分(記号γで示した部分)付近にはんだ202が付着して接触部102の弾性変形の性能が低下する。結果として、接地導体300に圧接して導通させるための十分な弾性変形が得られなくなるという問題があった。また、上述したように、搬送途中あるいは組み付け途中で他の物体から過大な荷重が作用した場合に弾性変形の性能が低下していれば、容易に弾性限度を越えてしまい、永久変形する可能性も高くなる。
【0010】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、プリント配線板を接地導体に接地する導電部材において、接触部に過大な荷重がかかった場合に生じる接触部の永久変形を防止し、また、リフローはんだ付け処理による接触部へのはんだの付着を防止することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上述した目的を達成するためになされた請求項1に記載のプリント配線板の導電部材は、基部と、基部から延設され、プリント配線板にはんだ付けされる脚部と、基部から脚部の反対側へ折り返され、当該折り返し部分を中心に弾性変形して接地導体に圧接すると共に、当該圧接部分付近から基部側へ折り曲げられた腕部を有する接触部とを備え、接触部が基部に近づく方向へ弾性変形した場合に、腕部が基部及び脚部に係合しないよう構成することによって、接触部の弾性変形に連れてプリント配線板に最も近づく腕部の最下部が、基部よりもプリント配線板側へ移動できるようにしたことを特徴とする。
【0012】
本発明の導電部材では、基部から延設された脚部がプリント配線板にはんだ付けされる。また、接触部は、基部から折り返され、この折り返し部分を中心に弾性変形し、接地導体に圧接する。この接触部は、接地導体との圧接部分付近から基部側に折り曲げられた腕部を有している。例えば図6(a)は導電部材50の側面図であり、図6(b)は導電部材50の正面図(図6(a)中の矢印A方向から見た図)である。ここに示した導電部材50のように、長方形薄板形状の基部51から側面方向に2つの長方形薄板形状の脚部52を延設し、基部51から脚部52と反対側へ折り返した接触部53を形成するという具合である。この場合、脚部52の下面がプリント配線板に対してはんだ付けされる接合面52aである。また、接触部53は、基部51からの折り返し部分(図6中に記号γで示した部分)を中心に弾性変形する。接触部53は、基部51から連続する傾斜部53d、傾斜部53から基部51側へ基部51とほぼ平行に折り曲げられた水平部53b、水平部53bから基部51側へ折り曲げられた下部53c、下部53cから基部51とほぼ平行に基部51側へ折り曲げられた端部53aとから構成されている。そして、接触部53は、弾性変形し、傾斜部53dと水平部53bとの連接部分(図6(a)中に記号αで示した部分)で接地導体に圧接することになる。したがって、この場合、水平部53b、下部53c及び端部53aが、「腕部」に相当する。
【0013】
本発明の導電部材によれば、弾性変形の中心となる折り返し部分は、脚部を設けたことによってプリント配線板との接合面(はんだ付けされる面)から所定距離だけ離れている。したがって、いわゆるウィッキング現象によってはんだが吸い上がり折り返し部分に付着する可能性が少なく、折り返し部分へのはんだの付着を防止することができる。これによって、弾性変形の性能の低下を防止することができ、接触部の十分な弾性変形が保障されるので、接触部を介した確実な導通を図ることができる。
【0014】
そして、本発明の導電部材では、接触部が基部に近づく方向へ弾性変形した場合に、接触部の腕部が基部及び脚部に係合しないように構成されている。その結果、接触部の弾性変形に連れてプリント配線板に最も近づく腕部の最下部は、基部よりもプリント配線板側へ移動可能となる。つまり、脚部によって基部をプリント配線板から所定距離だけ離して配置すると共に、基部と腕部とが、また、脚部と腕部が係合しないように構成することによって、腕部の最下部が、基部よりもプリント配線板側へ移動できるようにしたのである。なお、ここで「腕部の最下部」というのは、接触部の弾性変形による腕部全体の軌跡を考えた場合、当該軌跡の中で各瞬間にプリント配線板に最も近くなる部分をいう。したがって、接触部の弾性変形に連れて最下部となる部分は変わる可能性があり、腕部の中の固定的な部分を示すものではない。
【0015】
例えば図6に示す導電部材50では、図6(a)の側面図中に弾性変形した様子を及びの二点鎖線で示したが、基部51に近づく方向(図6中に記号Dで示した方向)の弾性変形に際し、接触部53の腕部は、基部51の外側を通り、また、2つの脚部52の間を通る。つまり、基部51及び脚部52に係合しないのである。その結果、腕部の最下部である端部53aは、基部51よりもプリント配線板側へ移動可能となっている。
【0016】
従来技術として上述したように、接触部の腕部は、接触部が所定量変形すると、基部あるいは基部とほぼ同じ高さにあるプリント配線板に当接してしまう。このため、接触部に大きな荷重が作用した場合には、基部等からの抗力が大きくなり、接触部が永久変形してしまうという問題があった。
【0017】
本発明は、後述するように接触部の高さを一定にするという目的を達成するため、従来と同様に接触部が腕部を有することを前提としており、腕部がプリント配線板に当接しないように、あるいは、当接するまでに、接触部を十分弾性変形させるようにする。すなわち、本発明では、接触部が基部及び脚部に係合せず弾性変形するようにしたため、基部、脚部から抗力を受けることがない。また、脚部を設けたことによって、基部はプリント配線板から所定距離だけ離れている。そのため、接触部の最下部は、基部よりもプリント配線板側へ移動可能となっている。つまり、接触部は、その最下部がプリント配線板に当接するまで、あるいは、その最下部がプリント配線板に当接することなく、十分に弾性変形するのである。結果として、プリント配線板を搬送したり、筐体に組み付けたりするにあたって、他の物体が導電部材の接触部に誤って圧接し、大きな荷重が接触部に加わったとしても、基部等から受ける抗力がなくなるため、接触部に発生する応力が大きくなることを防止できる。その結果、弾性限度を超えてしまう可能性が低くなり、接触部の永久変形を防止することができる。
【0018】
なお、本発明に対する理解を容易にするため、図6の導電部材50を例に挙げて具体的に説明したが、図6に示す構成に何等限定されるものではない。例えば、接触部の腕部が基部に近づく方向へ弾性変形したときに基部に係合しないようにするのであれば、基部に腕部を挿通させる挿通孔を設けてもよい。例えば図7(a)は導電部材60の側面図であり、図7(b)は導電部材60の正面図(図7(a)中の矢印B方向から見た図)である。ここに示す導電部材60では、基部61に四角形形状の挿通孔61aを形成した。そして、図7(a)中に弾性変形した様子を二点鎖線で示したが、基部61に近づく方向(図7中に記号Dで示した方向)への弾性変形に際し、接触部63の腕部63bは、基部61に設けられた挿通孔61aを通り、基部61に係合しないようになっている。
【0019】
また、基部に延設される脚部についても、上述した具体例に限定されるものではない。すなわち、脚部は、基部に近づく方向へ弾性変形した接触部の腕部に係合しないように設ければよく、その形状や位置は特に限定されない。例えば図7の導電部材60では、基部61の両側に長方形薄板形状の2つの脚部62を設けているが、例えば基部61の四方に長方形薄板形状の4つの脚部を設けるようにしてもよい。また、長方形形状でなくてもよいし、薄板形状でなくてもよい。
【0020】
ここで、脚部は、基部に近づく方向へ弾性変形した接触部の腕部に係合しないように設けるのであるが、接触部が他の方向へ移動することを規制するように設けることは構わない。例えば請求項2に示すように、接触部の短手方向に荷重が作用した場合、腕部と脚部とが係合するよう構成することによって、接触部が短手方向へずれないようにすることが考えられる。例えば図7(b)において、2つの脚部62の間の幅を接触部63の短手方向の幅よりもわずかに広くするという具合である。このようにすれば、接触部63が短手方向にずれることがなくなる。
【0021】
ところで、薄板状の材料を折り曲げて導電部材を形成する場合、基部から接触部が折り返されるのであるから、基部の4辺のうち、接触部が折り返された辺を除く辺から脚部を折り曲げるようにして形成すれば、1枚の薄板状の材料を折り曲げるだけで導電部材が形成できるため、加工が容易になる。このように加工を容易にするという観点からは、基部に対して挿通孔を設けるよりも(図7参照)、基部の外側を接触部が通るような構成(図6参照)とする方が望ましい。
【0022】
また、基部から折り曲げた薄板状の脚部を形成する場合、例えばプリント配線板にはんだ付けされる辺を基部の折り曲げ辺よりも長くした台形形状とすれば、導電部材の安定性が向上するという点で有利である。さらにまた、プリント配線板上の占有面積を小さくするという観点からは、例えば請求項3に示すように、プリント配線板上の信号ラインを跨いで実装可能となるように脚部を形成することが考えられる。例えば図6及び図7に示した導電部材50,60では、基部51,61の両側に脚部52,62を形成している。したがって、この脚部52,62の間隔をプリント配線板上の信号ラインよりも広くしておけば、その信号ラインを跨ぐようにしてプリント配線板上に実装することができる。このようにすれば、導電部材の下に信号ラインを設けることが可能となるため、導電部材によるプリント配線板上の実質的な占有面積を小さくできる。
【0023】
また、導電部材の高さを調整することを考えると、従来の導電部材では、プリント配線板からの高さを調整する場合に接触部自体の高さを調整することが必要となってくる。この場合、導電部材の高さを高くしようとすると接触部が高さ方向だけでなく、横方向にも大きくなるため、導電部材自体が大きくなってしまい、プリント配線板上の占有面積が大きくなってしまっていた。これに対して、本発明の導電部材では、脚部の高さを調整するだけで導電部材の高さを調整でき、接触部が大きくなることがない。したがって、プリント配線板上の占有面積が大きくなることもない。この意味で、脚部は、接触部の高さを所定位置に保持するスペーサの役割を担うことにもなる。
【0024】
ところで、本発明は、脚部を設けることによってプリント配線板と基部との間に空間を設け、接触部の腕部の最下部が基部よりもプリント配線板側へ移動するようにして、接触部を十分に弾性変形させるものであった。すなわち、接触部の腕部は、その最下部がプリント配線板に当接するまで弾性変形することになる。もちろん、脚部の高さを十分に高くすれば、その最下部はプリント配線板に当接しなくなるため、接触部の変形量を大きくすることができる。しかし、脚部の高さは他の部品との関係において決定されるため、脚部を適当な高さに設定することはできない。
【0025】
したがって、脚部をあまり高くせず、接触部が極度に弾性変形しても、接触部の腕部がプリント配線板に当接しないようにできればさらによい。そこで、脚部の高さを一定としておき、接触部の腕部の最下部の軌跡がプリント配線板よりも下方を通らないように腕部部の形状等を工夫することが考えられる。例えば図6に示した導電部材50がその一例である。導電部材50において腕部は、水平部53b、下部53c及び端部53aから構成されているが、水平部53bと下部53cとの内側の角度を鋭角にしている。例えば水平部53bと下部53cとの角度が大きくなると、端部53a又は下部53cがプリント配線板に当接してしまうことになるが、このように水平部53bとの角度を小さくしたため、接触部53の弾性変形によって、下部53c及び端部53aは、プリント配線板に当接せず、基部51とプリント配線板との間に挟まれるような位置に移動するのである(図6(a)中にの二点鎖線で示した変形図参照)。このような工夫によって、脚部の高さを抑えることができる。
【0026】
なお、接触部は、基部からの折り返し部分を中心に弾性変形するため、極度に弾性変形すれば、この折り返し部分に応力集中を生じることが考えられる。そこで、請求項4に示すように、基部からの折り返し部分の断面形状を、曲率半径が連続的に変化する曲線形状とすることが好ましい。このようにすれば、折り返し部分に発生する応力は分散され、応力集中が生じない。これによって、折り返し部分が永久変形してしまう可能性を小さくすることができる。
【0027】
ところで、従来、導電部材の接触部は、接地導体に当接していない状態において、基部に連接されているのみである。例えば図8に二点鎖線で示す如くである。そのため、例えば搬送途中の振動やプリント配線板の向きによって、接触部は上下方向に容易に移動することになる。したがって、接触部のプリント配線板からの高さ、すなわち導電部材のプリント配線板からの高さは固定的でない。結果として、他の物体に引っかかる可能性が高くなっていた。
【0028】
そこで、請求項5に示すように、接触部に外部からの荷重が作用していない状態において、接触部の腕部が基部又は脚部に係合するようにして、接触部の基部から離れる方向への移動を規制するよう構成するとよい。つまり、請求項1?4に示した導電部材は、接触部が基部に近づく方向へ弾性変形した場合に、接触部の腕部が基部又は脚部に係合しないようにしたことを特徴としているが、この場合、それに加えて、基部から離れる方向への移動を規制するようにした。
【0029】
例えば図6に示した導電部材50では、接触部53の腕部を構成する端部53aを基部51側に曲げて形成することによって、接触部53に外部からの荷重が作用していない状態では、接触部53の腕部を構成する端部53aが基部51の下方の面51bに係合し、基部51から離れる方向(図6中に記号Uで示した方向)への移動が規制されている。また、例えば図7に示した導電部材60では、接触部63に外部からの荷重が作用していない状態では、接触部63の腕部63bを構成する端部63aが基部61に設けられた挿通孔61aの周縁部分に係合し、基部61から離れる方向(図7中に記号Uで示した方向)への移動が規制されている。
【0030】
このようにすれば、接触部の高さは所定高さ以内に抑えられ、他の物体に引っかかる可能性を低減することができる。また、たとえ引っかかった場合であっても、基部から離れる方向への移動は規制されており、基部に近づく方向へ弾性変形する可能性が高いため、接触部の永久変形を招くことが少なくなる。
【0031】
なお、このような導電部材をプリント配線板に自動実装する際、吸引ノズルで吸い上げるのが一般的である。例えば、接触部に上方から吸引ノズルを当てて吸い上げる。ところが、吸引ノズルの吸引口が接触部に当接した際、接触部が基部方向に弾性変形して移動すると、吸引ノズルの吸引口付近に隙間が生じ、導電部材が吸い上げられないという状況が発生する。
【0032】(削除)
【0033】
また、このような導電部材は、自動実装ラインで連続的にプリント配線板上に載置される。このため、部品を入れるくぼみを設けたプラスチックのテープであるエンボスキャリアテープに収納され、このエンボスキャリアテープにトップカバーテープが貼られ、所定の規格でいわゆるテーピングがなされて供給される。つまり、このようにテーピングされた導電部材は、自動実装ラインにおいて、トップカバーテープが剥がされた後、エンボスキャリアテープから上述したような吸引ノズルで吸い上げられてプリント配線板上に載置されるのである。
【0034】
そこで、請求項7に示すようなキャリアテープを採用することが考えられる。そのキャリアテープは、請求項1?5に記載の導電部材をプリント配線板に自動実装するためのテーピングに用いられ、当該導電部材を収納するためのくぼみを有したキャリアテープであって、くぼみには、当該くぼみに導電部材が脚部側を下にして収納された状態で、接触部の腕部に下方より当接し、接触部の基部に近づく方向への弾性変形を規制する規制凸部が形成されていることを特徴とするものである。
【0035】
このようなキャリアテープを用いれば、吸引ノズルが上方から接触部に当接した場合であっても、接触部は、規制凸部によって下方へ移動しないため、吸引ノズルの吸引口付近に隙間が生じることがなくなり、その結果、確実に導電部材を吸い上げることが可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面を参照して説明する。なお、以下に示す実施形態に本発明は何等限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、他の形態でも実施可能であることは言うまでもない。
【0037】
図1は、本実施形態の導電部材1を示している。図1(a)は、導電部材1の側面図であり、図1(b)は、導電部材1の正面図(図1(a)中の記号Cで示す方向から見た図)であり、図1(c)は、導電部材1の平面図である。図1に示すように、導電部材1は、薄板状の金属材料を折り曲げて形成されており、長方形形状の基部11と、基部11から延設された脚部12と、基部11から脚部12の反対側へ折り返された接触部13とを備えている。
【0038】
接触部13は、基部11の長手方向における一方の端部側から折り返されて形成されており、その幅(短手方向の長さ)は、基部11の幅(短手方向の長さ)よりも少し狭くなっている。接触部13は、その長手方向における所定位置で基部11側へ折り曲げられており、基部11側から順に傾斜部13a、水平部13b、下部13c、端部13dで構成されている。傾斜部13aは、基部11と鋭角をなすように折り返された部分であり、水平部13bは、基部11と略平行となるように傾斜部13aから折り曲げられた部分である。また、下部13cは、水平部13bと鋭角をなすように水平部13bから折り曲げられた部分であり、端部13dは、基部11と略平行となるように下部13cから折り曲げられた部分である。
【0039】
そして、端部13dの両側には突片13eが基部11と平行に突設されており、端部13d及び突片13eが、基部11の長手方向におけるもう一方の端部の下面に係合している。この接触部13は、基部11からの折り返し部分(図1(a)中に記号γで示した部分)を中心に基部11側へ弾性変形した状態で、上述したように端部13d及び突片13eが基部11と係合している。弾性変形の中心となる折り返し部分は、応力の集中を防止するために、その断面がなめらかなカーブを描く形状になっている。
【0040】
脚部12は、基部11の短手方向の両側に一対に延設されている。脚部12は、図1(a)から分かるように長手方向の長さが基部11の長手方向の長さよりも長くなっており、接触部13の下部13cの一部と端部13dを挟み込むように配置されている。したがって、接触部13が弾性変形した際、基部11の短手方向へ大幅にずれることがない。
【0041】
脚部12は、基部11側から順に湾曲部12a、垂直部12b、端部12cで構成されている。湾曲部12aは、基部11から一旦上方へ湾曲し、さらにU字型に湾曲して、垂直部12bにつながっている。垂直部12bは、基部11に対して略垂直となっており、端部12cは、この垂直部12bから内側へ略直角に曲げられている。この端部12cの下側の面は、プリント配線板にはんだ付けされる接合面12dである。
【0042】
さて、本実施形態の導電部材1は、図2(a)に示すように、プリント配線板200のパターン201に、脚部12の端部12cの外側面である接合面12dがはんだ202によってはんだ付けされ、プリント配線板200に実装される。そして、接触部13に接地導体300が当接すると、接触部13は、基部11からの折り返し部分(図2(a)中に記号γで示した部分)を中心に弾性変形し、弾性変形による反発力によって、接触部13の傾斜部13aと水平部13bとの連接部分にて接地導体300に圧接する。これによって、プリント配線板200のパターン201と接地導体300とを導通させ、プリント配線板200を接地導体300に接地する。したがって、本実施形態の導電部材1においては、接触部13の水平部13b、下部13c、端部13d及び突片13eが「接触部の有する腕部」に相当する。
【0043】
以下、本実施形態の導電部材1が発揮する効果を説明する。本実施形態の導電部材1は、プリント配線板200のパターン201に対し、リフローはんだ付け処理によってはんだ付けされるのであるが、弾性変形の中心となる折り返し部分(図2(a)中に記号γで示した部分)は、プリント配線板200との接合面12d(はんだ付けされる面)を脚部12に設けたことによって、この接合面12dから所定距離だけ離れている。したがって、いわゆるウィッキング現象によってはんだが吸い上がり折り返し部分(記号γで示した部分)に付着する可能性が少なく、折り返し部分(記号γで示した部分)へのはんだの付着を防止することができる。これによって、弾性変形の性能の低下を防止することができ、接触部13の十分な弾性変形が保障されるので、接触部13を介した確実な導通を図ることができる。
【0044】
また、本実施形態の導電部材1では、図2(b)に示すように、接触部13に対し物体400から過大な荷重が作用した場合、接触部13の腕部は、基部11の外側を通り、また、2つの脚部12の間を通って弾性変形し、基部11及び脚部12に係合しない。そして、接触部13の腕部の最下部は、基部11よりもプリント配線板200側へ移動する。
【0045】
さらに、接触部13の腕部の形状を工夫しており、水平部13bから内側の角度が鋭角となるように下部13cを形成した。そのため、接触部13の弾性変形によって、接触部13の腕部を構成する下部13c又は端部13dは、プリント配線板200に当接することなく、基部11とプリント配線板200との間の空間に移動する。つまり、接触部13は十分に弾性変形するのである。図2(b)に示す如くである。
【0046】
その結果、導電部材1の実装されたプリント配線板200を搬送したり、筐体に組み付けたりするにあたって、他の物体400が導電部材1の接触部13に誤って圧接し、大きな荷重が接触部13に作用して、接触部13が極度に弾性変形しても、プリント配線板200等からの抗力を受けないため、接触部13に過大な応力が発生することがない。したがって、接触部13に発生する応力が弾性限度を超えてしまう可能性が低くなり、接触部13の永久変形を防止することができる。
【0047】
さらにまた、本実施形態の導電部材1では、接触部13に対して荷重が作用していないとき、接触部13の腕部を構成する端部13d及び突片13eは、基部11の下方の面と係合している。つまり、接触部13の基部11から離れる方向への移動が規制されているのである。したがって、接触部13の高さは所定高さ以内に抑えられ、他の物体に引っかかる可能性を低減することができる。また、たとえ引っかかった場合であっても、基部11から離れる方向への移動は規制されており、基部11に近づく方向へ弾性変形する可能性が高いため、接触部13の永久変形を招くことが少ない。
【0048】
また、本実施形態の導電部材1は、プリント配線板200へ載置される際、吸引ノズルが接触部13の吸引部13cに当てられ、吸引ノズルによって吸い上げられるのであるが、基部11からの折り返し部分(図1(a)中に記号γで示した部分)を中心に基部11側へわずかに弾性変形した状態で、端部13d及び突片13eが基部11と係合している。すなわち、接触部13は、基部11から離れる方向へ付勢された状態となっている。したがって、吸引ノズルの吸引口が接触部に当接した際、接触部が下方に弾性変形しにくくなるため、吸引ノズルの吸引口付近に隙間が生じることを防止できる可能性が高くなり、その結果、導電部材が吸い上げられないという状況を回避できる可能性が高くなる。
【0049】
さらにまた、本実施形態の導電部材1は、図1(b)に示したように、基部11の両側に2つの薄板形状の脚部12を有している。このため、プリント配線板200上に形成される信号ラインよりも脚部12の端部12cの間隔を広くしておけば、その信号ラインを跨いでプリント配線板200に実装することもできる。このように信号ラインを跨いでプリント配線板200上に実装した場合、プリント配線板200上で導電部材1の占有する面積を実質的に小さくすることができ、高密度実装に寄与することができる。
【0050】
以上は本実施形態の導電部材1について説明してきたが、この導電部材1は、自動実装ラインで連続的にプリント配線板200上に載置され、その後、リフローはんだ付け処理されてプリント配線板200に実装される。このため、導電部材1は、所定の規格でテーピングされて供給される。これについて図4に基づいて説明する。
【0051】
図4(a)は、本実施形態のエンボスキャリア型テーピングを示す説明図である。導電部材1は、プラスチックのテープであるエンボスキャリアテープ21のくぼみ21aに収納され、トップカバーテープ22を貼った状態で自動実装リール23に巻かれて供給される。
【0052】
エンボスキャリアテープ21には所定規格の送り穴21bが設けられており、自動実装ラインにおいて、送り穴21aで自動実装リール23から引き出される。そして、導電部材1は、トップカバーテープ22が剥がされた後、エンボスキャリアテープ21のくぼみ21bから吸引ノズルで吸い上げられてプリント配線板200上に載置される。
【0053】
図4(b)は、実施形態のエンボスキャリアテープ21に導電部材1が収納された状態を示す平面図である。そして、図5(a)は、図4(b)のA-A線断面図であり、図5(b)は、図4(b)のB-B線断面図である。図4(b)及び図5に示すように、導電部材1は、エンボスキャリアテープ21のくぼみ21aに、テーピングの規格に則って、プリント配線板200に接合される脚部12を下にして収納されている。このとき、くぼみ21aの側面には2つの凸部21cが形成されており、また、くぼみ21aの底面には規制凸部21dが形成されている。そして、くぼみ21aの側面に設けられた2つの凸部21cが、導電部材1の脚部12に両側から当接し、導電部材1が、エンボスキャリアテープ21のくぼみ21aに収納された状態においてガタつかないようになっている。また、くぼみ21aの底部に設けられた規制凸部21dは、図5(b)に示すように導電部材1の2つの脚部12の間に位置し、図5(a)及び(b)に示すように、接触部13の腕部を構成する端部13dに下方から当接している。
【0054】
導電部材1は、上述したようにプリント配線板200上へ載置される際、接触部13の水平部13bに吸引ノズルが当てられ吸い上げられる。このとき、接触部13は、上述したように基部11から離れる方向に付勢されているのであるが、吸引ノズルからの荷重が大きくなれば、接触部13が弾性変形してしまうことになる。例えば図3に示すように、吸引ノズル500が接触部13の水平部13bに当接して、接触部13が基部11に近づく方向へ弾性変形すると、吸引ノズル500の吸引口付近に隙間(図3中に記号βで示した)が生じ、その結果、導電部材1の吸い上げができない可能性が高くなる。
【0055】
そこで、本実施形態では、エンボスキャリアテープ21のくぼみ21aの底面に規制凸部21dを設けた(図5参照)。つまり、規制凸部21dが、接触部13の端部13dに下方から当接しているため、基部11に近づく方向への接触部13の弾性変形が規制されるのである。したがって、エンボスキャリアテープ21のくぼみ21aに収納された導電部材1を吸引ノズル500で吸い上げる際、吸引ノズル500が接触部13の水平部13bに当接しても、接触部13は弾性変形しない。その結果、吸引ノズル500の吸引口付近に隙間βが生じることがなくなり、確実に導電部材を吸い上げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施形態の導電部材を示す側面図であり、(b)は実施形態の導電部材を示す正面図であり、(c)は実施形態の導電部材を示す平面図である。
【図2】実施形態の導電部材の作用を示す説明図である。
【図3】実施形態の導電部材を吸引ノズルで吸引する場合の問題点を示す説明図である。
【図4】(a)は、エンボスキャリア型テーピングを示す説明図であり、(b)は、導電部材がエンボスキャリアテープに収納された状態を示す平面図である。
【図5】(a)は図4(b)のA-A線断面図であり、(b)は図4(b)のB-B線断面図である。
【図6】発明の特徴部分を具体的に示す説明図である。
【図7】発明の特徴部分を具体的に示す説明図である。
【図8】従来の導電部材を示す断面図である。
【図9】従来の導電部材の問題点を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1…導電部材 11…基部12…脚部 12a…湾曲部12b…垂直部 12c…端部12d…接合面 13…接触部13a…傾斜部 13b…水平部13c…下部 13d…端部13e…突片 21…エンボスキャリアテープ21a…くぼみ 21b…送り穴21c…凸部 21d…規制凸部22…トップカバーテープ 23…自動実装リール50,60…導電部材 51,61…基部51b…下面 61a…挿通孔52,62…脚部 52a,62a…接合面53,63…接触部 53a,63a…端部53b…水平部 53c…下部53d…傾斜部 63b…腕部100…導電部材 101…基部101a…接合面 102…接触部102a…腕部 102b…端部200…プリント配線板 201…導体パターン202…はんだ 300…接地導体400…物体 500…吸引ノズル
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審決日 2014-04-14 
出願番号 特願平10-319452
審決分類 P 1 41・ 853- Y (H01R)
P 1 41・ 851- Y (H01R)
最終処分 成立  
前審関与審査官 新海 岳  
特許庁審判長 鳥居 稔
特許庁審判官 山崎 勝司
竹之内 秀明
登録日 1999-11-19 
登録番号 特許第3005213号(P3005213)
発明の名称 導電部材及び当該導電部材の自動実装に用いられるキャリアテープ  
代理人 名古屋国際特許業務法人  
代理人 名古屋国際特許業務法人  

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