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審決分類 |
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 特許、登録しない。 A61K |
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管理番号 | 1294716 |
審判番号 | 不服2012-16038 |
総通号数 | 181 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2015-01-30 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2012-08-17 |
確定日 | 2014-12-04 |
事件の表示 | 特願2007-324054「安定長期放出経口投薬組成物」拒絶査定不服審判事件〔平成20年 4月10日出願公開、特開2008- 81510〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
1 手続の経緯・本願発明 本願は、2000年(平成12年)12月20日(パリ条約による優先権主張 1999年12月20日(US)米国)の出願である特願2000-387828号の一部を2007年(平成19年)12月14日に新たな特許出願としたものであって、その請求項1に係る発明は、特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定されるものであるところ、その請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は次のとおりのものである。 「【請求項1】 明細書に記載されるような、安定長期放出経口投薬組成物。」 2 原査定の理由 一方、原査定の拒絶の理由の概要は、次のとおりである。 「A.この出願は、特許請求の範囲の記載が下記の点で、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。 記 [理由Aについて] ・請求項1 ・備考 請求項1には「明細書に記載されるような、安定長期放出経口投薬組成物。」と記載されているが、具体的な組成が一切不明であり、発明が著しく不明確である。」 3 当審の判断 請求人は、平成23年12月12日付け意見書においては 「(4.拒絶理由の対処) 本件については、本出願の補正を検討中であり、原出願における審査ないし審理内容を検討した上で、その判断に基づき、特許法第39条の問題を生じるようなことのないよう、本件の特許請求の範囲の補正を行いたいと考えています。 したがいまして、本願についての、審査はお待ちくださいますようお願い申し上げます。」と述べ、 審判請求書においては 「2.本願が特許されるべき理由 2.1 特許法第36条第6項第2号に関する拒絶について 出願人は、拒絶査定の備考欄に示されているご見解に同意することができません。本願明細書は、安定長期放出経口投薬組成物について具体的に説明しており、当業者に容易に理解されます。発明は明確です。 それにもかかわらず、出願人は、本願の分割出願において本件の権利化を図ることとしました。従って、分割出願が確実に係属したことを確認した後に、本願は取り下げる予定です。」などと述べる。 しかし、拒絶査定後の法定期間内に拒絶査定不服審判を請求するにあたり、審判の請求と同時に、願書に添付した明細書又は特許請求の範囲の補正をすることができたにもかかわらず、請求人は何らの補正もしていない。(なお、分割に係るもとの出願(特願2000-387828号)は、審判の請求の前である平成24年6月12日に特許査定がされている。) そして、請求人は「本願明細書は、安定長期放出経口投薬組成物について具体的に説明しており、当業者に容易に理解されます。発明は明確です。」と主張するが、原査定は、明細書の記載から、種々の「安定長期放出経口投薬組成物」を把握することができるのに対し、特許請求の範囲は、そのいずれの組成物について特許請求しようとするものであるのか不明であることをもって、特許請求の範囲に記載された発明が不明確である、とするものであって、「明細書に、安定長期放出経口投薬組成物が具体的に説明されている」ことによって解消するものではない。 したがって、請求人の主張は、原査定の拒絶理由を解消する根拠にはなり得ないので、本願は、この拒絶理由によって拒絶すべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2014-07-07 |
結審通知日 | 2014-07-08 |
審決日 | 2014-07-25 |
出願番号 | 特願2007-324054(P2007-324054) |
審決分類 |
P
1
8・
537-
Z
(A61K)
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最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 吉田 佳代子、関 景輔 |
特許庁審判長 |
内田 淳子 |
特許庁審判官 |
穴吹 智子 安藤 倫世 |
発明の名称 | 安定長期放出経口投薬組成物 |
代理人 | 森下 夏樹 |
代理人 | 山本 秀策 |
代理人 | 安村 高明 |