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審決分類 |
審判 査定不服 1項3号刊行物記載 特許、登録しない。 G09F |
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管理番号 | 1306182 |
審判番号 | 不服2013-22295 |
総通号数 | 191 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2015-11-27 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2013-10-27 |
確定日 | 2015-10-15 |
事件の表示 | 特願2010-276346「形体順応型表示装置」拒絶査定不服審判事件〔平成24年 6月14日出願公開、特開2012-113275〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は、平成22年11月25日の出願であって、平成25年3月28日付けで拒絶理由が通知され、平成25年7月26日付けで拒絶査定がなされた。本件は、これに対して、平成25年10月27日に拒絶査定に対する審判請求がなされたものである。 第2 本願発明 1.本願発明 本願の特許請求の範囲の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、願書に最初に添付した特許請求の範囲の請求項1に記載された、次のとおりのものである。 「本発明は、フレキシブル基板上の単位画素間に連結部、と空隙部、とを設けてなり、前記空隙部は、前記単位画素を囲む様に配置することを特徴とする、形体順応型表示装置。」 2.引用刊行物 原査定の拒絶の理由に引用され、本願の出願前に頒布された刊行物である、特表2008-542834号公報(以下「引用文献1」という。)には、以下の事項が記載されている。(下線は当審で付した。) (a)「【発明の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本発明は、複数の電気光学的スイッチング要素を収容する柔軟な基板を有する柔軟なディスプレイデバイスに関する。本発明は、斯かる柔軟なディスプレイデバイスの製造のための方法にも関する。 【背景技術】 【0002】 現在、柔軟なディスプレイデバイスに対する急成長(emerging)市場が存在する。通常、斯かるディスプレイデバイスに機械的な柔軟性を与えるため、プラスチックから作られる薄くて曲がる基板が利用されてきた。柔軟なディスプレイデバイスの例示は、米国特許出願公開第2004124763号に開示される。そのディスプレイデバイスは、柔軟な基板と、その基板の表面上に行及び列の形式で配置される複数のピクセルとを有する。ディスプレイの柔軟性を増すため、その基板表面には複数の平行な溝が存在し、それぞれの溝は、ディスプレイピクセルの2つの隣接する行又は列の間に形成される。柔軟性を与えること以外に、その溝は、ディスプレイデバイスが曲げられたり又は回転されるときもたらされる機械応力の伝播を減少させるのに役立つ。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、米国特許出願公開第2004124763号に開示される柔軟なディスプレイデバイスの欠点は、溝のレイアウトとその本質とが原因で、そのディスプレイが1次元においてのみ柔軟であるということである。他の知られた柔軟なディスプレイデバイスも同様な欠点を示す。例えば、間にピクセル又は電気光学的スイッチング要素を備える2つの柔軟なプラスチック基板が使用されるような柔軟なディスプレイデバイスにおいて、ディスプレイが二方向に同時に曲げられるとき、バックリング(buckling)が生じる可能性があり、 それは次に、ディスプレイにおける局所的な不具合をもたらす可能性がある。言い換えると、これらのディスプレイデバイスは、より一般的な意味においては柔軟ではなく、回転可能というべきである。 【0004】 本発明の目的は、この問題を克服し、1以上の方向に同時に曲げられることができる改善された柔軟なディスプレイデバイスを提供することにある。」 (b)「【発明を実施するための最良の形態】 【0026】 本発明のこれら及び他の側面が、本発明の現在における好ましい実施形態を示す添付された図面を参照して、以下詳細に説明されることになる。 【0027】 図1は、本発明の実施形態による柔軟なディスプレイデバイス10の上面図である。そのディスプレイデバイスは例えば、メッセージ、画像等、又は光源を表示するためのディスプレイとすることができる。柔軟なディスプレイデバイス10は、柔軟な物質から作られる基板12を有する。その基板12は例えば、薄いプラスチックシートを有することができる。その基板12は更に、複数の電気光学的スイッチング要素14を収容する。電気光学的スイッチング要素は例えば、透過型、反射型又は発光型とすることができる。発光型の電気光学的スイッチング要素は例えば、1つ又は複数の発光ダイオード(LED)とすることができる。電気光学的スイッチング要素14は、柔軟な基板12とは分離した剛体基板15上に配置される駆動電子機器13により駆動される。電気的接続部17が、基板内/上の導電線(図示省略)を介して、駆動電子機器13を電気光学的スイッチング要素14に接続する。また、駆動電子機器は、柔軟な基板上に配置されることもできる。 【0028】 更に、基板12に複数のスルー開口部16が与えられる。この実施形態において、開口部16は、十字形状をしている。開口部16は、基板12において反復的なパターンで配置される。ここで、開口部16は格子状に、即ち一様に間隔の空いた水平及び垂直な線のネットワーク状に配置される。そのネットワークは基板12のエッジに対して整列される。図1に見られるように、各開口部16は、基板12の平面において、2つの垂直な方向(即ちx及びy方向に)同じ延長部(extension)を持ち、その2つの垂直な方向の間の方向において、より短い延長部を持つ。また、図1における開口部16は、すべて均等な大きさであり、同じ方向を向いている、即ち一様に整列している。更に、開口部16は、格子状のパターンに沿って揃えられる。即ち、第1の主延長部(x)の方向は、格子状パターンの水平線に平行であり、第2の主延長部(y)は、格子状パターンの垂直線に平行である。 【0029】 開口部16の形状及びレイアウトは、結果として、(第1の)領域18のアレイが形成されることを生じさせる。その領域18は、ディスプレイの電気光学的スイッチング要素14を収容する。図1において、1つのピクセル14が、各領域18に収容され、そのピクセルは、赤色の発光要素、緑色の発光要素及び青色の発光要素から作られる。しかしながら、各領域18に複数のピクセル又はサブピクセルを配置することも可能である。好ましくは、各領域18が整数倍のピクセル又はサブピクセルに対応するか、又はサブピクセルの場合、各ピクセルが整数倍の開口部/パターンを含む。 【0030】 領域18は、基板12の(第2の)領域20により互いに接続される。これらの接続領域20は、好ましくは、電気光学的スイッチング要素を一つも含まない。図1において、基板12のエッジにおける領域を除く各領域18は、4つの接続領域又はアーム20により電気光学的スイッチング要素を収容する隣接領域18に接続される。電気光学的スイッチング要素14を電気的に接続するいずれかの導電線(図示省略)は、好ましくは接続領域20を介してガイドされるべきである。その導電線は、電気光学的スイッチング要素の電源供給及び/又はアドレッシングを可能にする。 【0031】 上述されたように、開口部16は、基板12とディスプレイデバイス10との増加された柔軟性を提供する。特に、ディスプレイデバイス10は、損傷されることなく、二方向に同時に曲げられることができる。曲げ動作及びねじれ動作は、接続領域20に集中されることになる。 【0032】 オプションで、柔軟なディスプレイデバイス10の両側は、シリコンゴム、ポリウレタンゴム又は特定の種類のエポキシといった柔軟かつ防水素材(図示省略)でコーティングされることができる。これは、結果として、柔軟なディスプレイデバイスが、柔軟な特性を残しつつ、磨耗、水滴、湿気及び汚れに強くなる(resistant)ことをもたらす。更に、カバーコーティングは、曲げの間の柔軟なディスプレイデバイスにおける機械的応力を最小限にし、柔軟なデバイスを過度に曲がった状態から保護する。そのコーティングは、完全に透明であるか、又は拡散性があるかのいずれかとすることができる。 【0033】 図2a及び図2bは、スルー開口部16の別の例示的な形状を示す。図2aにおいて、各開口部16は、電気光学的スイッチング要素を収納するほぼ円形の領域を規定する、板(plaquette)のように形成される。図2bにおいて、各開口部16は、角の丸い方形のように形成される。上述されたように、図2a及び図2bにおける各スルー開口部は、基板12の平面において2つの垂直な方向に等しい延長部(extension)を持ち、その2つの直交する方向の間の方向により短い延長部を持つ。このことが結果として、基板12とディスプレイデバイス10とに対する向上した柔軟特性を生じさせる。」 (c)「 」 上記記載事項の段落【0033】の「図2a及び図2bは、スルー開口部16の別の例示的な形状を示す。」との記載から、図2aに記載された「ディスプレイデバイス10」の「スルー開口部16」以外の構成は、段落【0027】?【0032】、図1に記載された「ディスプレイデバイス10」と同様の構成であることは、明らかである。 すると、上記引用文献1の記載事項から、引用文献1には、以下の発明(以下「引用発明」という。)が記載されている。 「柔軟な物質から作られる基板12を有する柔軟なディスプレイデバイス10であって、 その基板12は更に、複数の電気光学的スイッチング要素14を収容し、 更に、基板12に複数のスルー開口部16が与えられ、 スルー開口部16の形状及びレイアウトは、結果として、第1の領域18のアレイが形成されることを生じさせ、その第1の領域18は、ディスプレイの電気光学的スイッチング要素14である、赤色の発光要素、緑色の発光要素及び青色の発光要素から作られる、1つのピクセルを収容し、 領域18は、基板12の第2の領域20により互いに接続され、 各開口部16は、電気光学的スイッチング要素14を収納するほぼ円形の領域を規定する、板(plaquette)のように形成される、 1以上の方向に同時に曲げられることができる改善された柔軟なディスプレイデバイス10。」 3.対比 (1)引用発明と本願発明との対比 (a)引用発明の「柔軟な物質から作られる基板12」、「赤色の発光要素、緑色の発光要素及び青色の発光要素から作られる、1つのピクセル」、「第2の領域20」、「スルー開口部16」及び「ディスプレイデバイス10」は、それぞれ、本願発明の「フレキシブル基板」、「単位画素」、「連結部」、「空隙部」及び「表示装置」に相当する。 (b)引用文献1の図2aを参照すると、引用発明の「スルー開口部16の形状及びレイアウトは、結果として、第1の領域18のアレイが形成されることを生じさせ」る構成により、「スルー開口部16」が「第1の領域18」間に設けられているといえるから、引用発明の「スルー開口部16の形状及びレイアウトは、結果として、第1の領域18のアレイが形成されることを生じさせ」ることは、本願発明の「フレキシブル基板上の単位画素間に」「空隙部、とを設けてな」ることに相当する。 (c)引用発明の「領域18は、基板12の第2の領域20により互いに接続され」ることは、本願発明の「フレキシブル基板上の単位画素間に連結部、と」「を設けてな」ることに相当する。 (d)引用文献1の図2aを参照すると、引用発明の「各開口部16は、電気光学的スイッチング要素14を収納するほぼ円形の領域を規定する」ことにより、「各開口部16」が「電気光学的スイッチング要素14」を囲むように配置されているといえるから、引用発明の「各開口部16は、電気光学的スイッチング要素14を収納するほぼ円形の領域を規定する、板(plaquette)のように形成される」ことは、本願発明の「前記空隙部は、前記単位画素を囲むように配置すること」に相当する。 (e)本願の明細書段落【0001】の「本発明は、設置する場所の形状に馴染むように曲げたり、たたんだり出来る電気的に表示が書き換え可能な、形体順応型表示装置に関するものである。」、同段落【0020】の「このような、形体順応型表示装置によれば、凹凸や曲面のある物体へ、表示装置を密着して貼り付けできる。」との記載を参照すれば、本願発明の「形体順応型」は、凹凸や曲面のある物体の形状に馴染むように曲げたり、たたんだりして、密着して貼り付けできることを意味すると認められる。 そして、引用発明の「1以上の方向に同時に曲げられることができる改善された柔軟なディスプレイデバイス10」が、「1以上の方向に同時に曲げられることができる」ことにより、凹凸や曲面のある物体の形状に馴染むように曲げたり、たたんだりして、密着して貼り付けできることは明らかであるから、引用発明の「1以上の方向に同時に曲げられることができる改善された柔軟なディスプレイデバイス10」は、本願発明の「形体順応型表示装置」に相当する。 (2)一致点 してみると、両者は、 「本発明は、フレキシブル基板上の単位画素間に連結部、と空隙部、とを設けてなり、前記空隙部は、前記単位画素を囲む様に配置することを特徴とする、形体順応型表示装置。」 で一致し、相違点はない。 4.判断 したがって、本願発明は引用発明であるから、特許法第29条第1項第3号に規定される発明に該当し、特許を受けることができない。 5.請求人の主張について 請求人は、審判請求書の【請求の理由】で、拒絶査定には、方式的な「理由」項も、具体的特許法適用条文番号の記載もなく、「この出願については、平成25年 3月28日付け拒絶理由通知書に記載した理由によって、拒絶をすべきものです。」と記載するのみであって、拒絶査定に理由が付されていない、また、拒絶査定に押印がないから、手続的な瑕疵があると主張している。 まず、特許法第52条の規定により、拒絶査定には方式的な「理由」項がなければならないものではないことは、知財高裁平成25年(行ケ)第10073号(平成25年12月5日判決言渡)の「第4」「3」「(2)」で「特許法第52条は,「査定は,文書をもって行い,かつ,理由を付さなければならない。」と規定するところ,査定には理由が付されていれば足り、「理由」という項目が記載されなければならないものではない。」と判示されているとおりである。 また、拒絶査定には「この出願については、平成25年 3月28日付け拒絶理由通知書に記載した理由によって、拒絶をすべきものです。」と、理由が、平成25年3月28日付け拒絶理由通知書(以下、単に「拒絶理由通知書」という。)に記載した理由であることを明記しており、拒絶理由通知書には、 「 理 由 (理由1) この出願は、特許請求の範囲の記載が下記の点で、特許法第36条第6項第2 号に規定する要件を満たしていない。 記 請求項2に係る発明は、「伸縮性を持たせたい方向に対して、斜めに配置」された「連結部」、を備えた形体順応型表示装置の発明である。しかしながら、請求項2の記載において、「伸縮性を持たせたい方向」というものを明確に把握することができないので、「伸縮性を持たせたい方向に対して、斜めに配置」された「連結部」、という構成に含まれる範囲が明確でない。よって、請求項2に係る発明の範囲が不明確となっている。 以下、詳述する。請求項2に係る発明は、「形体順応型表示装置」という「物の発明」であるので、請求項2は、何か具体的な表示装置が存在した際に、当該表示装置が請求項2に係る発明の範囲に含まれるか否かが明確であるように記載されていなければならない。しかしながら、ある具体的な表示装置において、当該表示装置がいずれの方向に伸縮性を持たせたいとされたかは、物である表示装置そのものを見ただけでは、必ずしも明確に把握できるとはいえない(つまり、完成品である物の発明を見ただけでは、その物が有する構成が、どのような思想に基づいて設計されたかという点までは、必ずしも明確に把握することはできない、ということである。)。すると、当該表示装置が仮に「連結部」に相当する構成を有していたとしても、上記のとおり「伸縮性を持たせたい方向」というものを明確に把握できない限りは、当該表示装置が伸縮性を持たせたい方向に対して、斜めに配置」された「連結部」、を備えているか否かを判断することができない。これは、請求項2に係る発明の範囲が不明確であることを意味する。 よって、請求項2に係る発明は明確でない。 (理由2) この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができない。 (理由3) この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 記 (引用文献等については引用文献等一覧参照) ・請求項1 ・引用文献1 ・理由2、3 ・備考: 引用文献1の図2aの記載からみて、引用文献1(特に段落0027-0033及び図2aを参照)に記載された発明における「スルー開口部16」は、単位画素(領域18)を囲む様に配置されているといえる。よって、引用文献1(特に段落0027-0033及び図2aを参照)には、 フレキシブル基板(基板12)上の単位画素(領域12)間に連結部(基板12のうちスルー開口部16の間の領域)、と空隙部(スルー開口部16)、とを設けてなり、前記空隙部は、前記単位画素を囲む様に配置された形体順応型表示装置(ディスプレイデバイス10) の発明が記載されているといえる。してみると、引用文献1に記載された発明と、本願の請求項1に係る発明とは、発明特定事項に差異がない。 <拒絶の理由を発見しない請求項> 請求項(3)に係る発明については、現時点では、拒絶の理由を発見しない。拒絶の理由が新たに発見された場合には拒絶の理由が通知される。 引 用 文 献 等 一 覧 1.特表2008-542834号公報 」 と、3つの理由が明確に記載されていることは明らかである。 さらに、請求人は、拒絶理由通知書に対して、意見書や手続補正書を提出して、拒絶理由通知書に記載された理由に対する反論を行ったり、該理由を回避する機会があったところ、意見書も手続補正書も提出せずに、拒絶理由通知書に対して何の応答もしなかったことを考慮すると、拒絶査定において、拒絶理由通知書に記載した全理由により、本願を拒絶すべきものとしたことは明らかである。 すると、拒絶査定には、本願を拒絶すべき3つの理由が付されており、その具体的な内容も示されているといえる。 また、請求人に送達された拒絶査定は拒絶査定の謄本であるから、そもそも、審査官の押印がないものである。なお、拒絶査定は、工業所有権に関する手続等の特例に関する法律第4条の規定により、文書をもって行うことに代えて、電子情報処理組織を使用して行ったものであり、文書に記載すべき事項は、工業所有権に関する手続等の特例に関する法律施行規則第23条の2の規定により、電子計算機から入力し、ファイルに記録され、同施行規則第23条の3の規定により、記名押印に代えて、特許庁長官が指定する職員が交付した識別カードを挿入し、あらかじめファイルに記録された暗証番号を入力することにより、審査官を明らかにする措置を講じたものであるから、拒絶査定の原本にも審査官の押印はないことを併せて指摘しておく。 以上のとおりであるから、請求人の拒絶査定には手続的な瑕疵があるとの主張は採用することができない。 第3 むすび したがって、本願発明は引用発明であり、特許法第29条第1項第3号に規定される発明に該当し、特許を受けることができないから、本願の他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶されるべきものである。 よって結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2014-10-08 |
結審通知日 | 2014-10-14 |
審決日 | 2014-10-28 |
出願番号 | 特願2010-276346(P2010-276346) |
審決分類 |
P
1
8・
113-
Z
(G09F)
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最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 田辺 正樹 |
特許庁審判長 |
北川 清伸 |
特許庁審判官 |
土屋 知久 伊藤 昌哉 |
発明の名称 | 形体順応型表示装置 |