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審決分類 審判 査定不服 特174条1項 特許、登録しない。 C07D
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 特許、登録しない。 C07D
管理番号 1308091
審判番号 不服2014-3385  
総通号数 193 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2016-01-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2014-02-24 
確定日 2015-11-25 
事件の表示 特願2008-553306「JAK-2調節因子としての4-アリール-2-アミノ-ピリミジン類又は4-アリール-2-アミノアルキル-ピリミジン類と使用方法」拒絶査定不服審判事件〔平成19年 8月 9日国際公開、WO2007/089768、平成21年7月9日国内公表、特表2009-525337〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は,2007年1月30日(パリ条約による優先権主張 外国庁受理2006年1月30日 同年3月23日 同年8月25日 いずれも米国(US))を国際出願日とする出願であって,平成24年10月2日付けで拒絶理由が通知され,平成25年4月9日に意見書及び手続補正書が提出されたところ,同年10月17日付けで拒絶査定がされ,平成26年2月24日に拒絶査定不服審判が請求されるとともに手続補正書が提出され,前置審査において同年4月18日付けで拒絶理由が通知されたが,その指定期間内に意見書の提出がなされなかったものである。

第2 前置審査における拒絶の理由の概要
前置審査において,平成26年4月18日付けで審査官が通知した拒絶の理由は以下の理由を含むものである。
[理由1]平成26年2月24日付けでした手続補正は,国際出願日における国際特許出願の明細書若しくは図面(図面の中の説明に限る。)の翻訳文,国際出願日における国際特許出願の請求の範囲の翻訳文(特許協力条約第19条(1)の規定に基づく補正後の請求の範囲の翻訳文が提出された場合にあっては,当該翻訳文)又は国際出願日における国際特許出願の図面(図面の中の説明を除く。)(以下,翻訳文等という。)(誤訳訂正書を提出して明細書,特許請求の範囲又は図面について補正をした場合にあっては,翻訳文等又は当該補正後の明細書,特許請求の範囲若しくは図面)に記載した事項の範囲内においてしたものでないから,特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしていない(同法第184条の12第2項参照)。
[理由2]この出願は,特許請求の範囲の記載が下記の点で,特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。

そして,理由1の備考として,
「上記手続補正は、請求項1に記載される式(I)で表される化合物の置換基について、例えば「ヒドロキシアルキル」を「ヒドロキシ、アルキル」と分離する等複数箇所を補正ものである。
しかし、当該翻訳文等には、分離した各置換基を採り得ることについては記載されておらず、また誤記であるとする根拠も見いだせない。そして、この点は当業者にとって自明であるとはいえない。
そうすると、当該手続補正は翻訳文等に記載した事項の範囲内においてしたものとは認められず、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしていない。」との指摘がなされている。
また,理由2の備考として,
「請求項1には、式Iの化合物についてR^(12a)が定義されているが、何れの置換基にもR^(12a)は使用されていないから、いかなる特定を意図するものかが不明確である。」との指摘と,
「請求項1には、式Iの化合物についてR^(26a)が-S(O)_(2)R^(9)及び-SR^(9)を採り得ることが記載されているが、同項にはR^(9)が定義されていないから、式Iの化合物の範囲が不明確となっている。」との指摘がなされている。

第3 当審の判断
1 平成26年2月24日付けの手続補正について
平成26年2月24日付けの手続補正は,特許請求の範囲の請求項1を以下のとおり補正する補正を含むものである。
「式I:

[上式中、
Dは水素、ハロ、-CF_(3)、ヘテロシクロアルキル又はアルキルであり;
Eは水素、ハロ、-CF_(3)、ヘテロシクロアルキル又はアルキルであり;
Lは結合であり;
Zは

であり;
R^(25)は、アルキル、アルケニル、低級アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、-OR^(12)、シアノ、-CH_(2)NHC(O)OR^(7)、-CH_(2)NHC(O)R^(7)、-SR^(7)、-S(O)_(2)R^(7)、-S(O)_(2)NR^(7)R^(8)、-C(O)OR^(8)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールから選択され;シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールはそれぞれ、アルキル、アルケニル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、-OR^(8)、-NHS(O)_(2)R^(8)、シアノ、-C(O)R^(8)、-CH_(2)NHC(O)OR^(7)、-CH_(2)NHC(O)R^(7)、-SR^(7)、-S(O)_(2)R^(7)、-S(O)_(2)NR^(7)R^(8)、-C(O)OR^(8)、-C(O)NR^(7)R^(8)、及び-NR^(7)C(O)R^(8)から独立して選択される1、2又は3の基で置換されていてもよく;又は
n1は0、1、2、3、又は4であり、各n1は、一を越えるn1が存在する場合は独立して選択され;
n2は0、1、2、3、又は4であり、各n2は、一を越えるn2が存在する場合は独立して選択され;
n4は0、1、2、3、又は4であり;
pは0-3であり;
rは1-3であり;
R^(1)は水素であり;
R^(2)は次の基:

又は

であり;
R^(7)、R^(7')、R^(12)及びR^(15)はそれぞれ独立して水素、アルキル、アルコキシ、又はアルコキシアルキルであり;
R^(8)は、水素、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、低級アルキニル、ヒドロキシルアミノ、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アミノカルボニルアルキル、アルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカルボニルアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、-(CH_(2))_(r)-C(O)OR^(7)、-(CH_(2))_(r)-C(O)NR^(7)R^(7')、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリールアルキル、アリールオキシアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルアルキルから選択され;アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリールアルキル、アリールオキシアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルアルキルは、それぞれ独立して、アルキル、アルケニル、低級アルキニル、ハロ、ヒドロキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、低級アルコキシ、アミノ、アリールアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロシクリルアルコキシ、オキソ及びハロアルキルから独立して選択される1、2、3、4又は5の基で環位が置換されていてもよく;
各R^(11)は、R^(11)が存在する場合、独立して、アルキル、アルケニル、低級アルキニル、-CF_(3)、アルコキシ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、アミノアルキル、アミノアルコキシ、アルキルアミノアルキル、アルキルアミノアルコキシ、ジアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルコキシ、オキソ、チオアルキル、アルキルチオアルキル、-(CH_(2))_(p)-OR^(17)、-CN、-O-CH_(2)-C(O)-R^(17)、-C(O)R^(16)、-(CH_(2))_(p)-C(O)OR^(17)、-S(O)_(2)R^(17)、-S(O)_(2)NR^(15)R^(17)、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリールアルキル、アリールアルコキシ、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルアルキルから選択され;アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルアルキルはそれぞれ独立して1、2、3又は4のR^(21)で任意の環位が置換されていてもよく;
R^(12a)は水素又はアルキルであり;
R^(13)は、水素、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、低級アルキニル、ヒドロキシlアミノ、ハロアルキル、ハロ及びヒドロキシで置換されたアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノカルボニルアルキル、アルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカルボニルアルキル、-(CH_(2))_(r)-C(O)OR^(7)、-(CH_(2))_(r)-C(O)NR^(7)R^(7')、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリールアルキル、ジアリールアルキル、アリールオキシアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルアルキルから選択され;アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリールアルキル、ジアリールアルキル、アリールオキシアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルアルキルは、それぞれ独立して、アルキル、アルケニル、低級アルキニル、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、低級アルコキシ、アミノ、アリールアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロシクリルアルコキシ、オキソ及びハロアルキルから独立して選択される1、2、3、4又は5の基で環位が置換されていてもよく;シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アリールアルキル、及びヘテロアリールアルキルのアルキルは独立してハロ及びヒドロキシから選択される1、2、3、4又は5の基で置換されていてもよく;
R^(16)は、水素、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、低級アルキニル、ヒドロキシアミノ、ハロアルキル、ハロ及びヒドロキシで置換されたアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルアミノカルボニルアルキル、アルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノアルキル、-(CH_(2))_(r)-C(O)OR^(7)、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリールアルキル、ジアリールアルキル、アリールオキシアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルアルキルから選択され;アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリールアルキル、ジアリールアルキル、アリールオキシアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルアルキルはそれぞれ独立して、アルキル、アルケニル、低級アルキニル、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、低級アルコキシ、アミノ、アリールアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロシクリルアルコキシ、オキソ及びハロアルキルから独立して選択される1、2、3、4又は5の基で環位が置換されていてもよく;シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アリールアルキル、及びヘテロアリールアルキルのアルキルは、ハロ及びヒドロキシから選択される1、2、3、4又は5の基で置換されていてもよく;
R^(17)は、水素、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、低級アルキニル、ヒドロキシアミノ、ハロアルキル、ハロ及びヒドロキシで置換されたアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノカルボニルアルキル、アルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノアルキル、-(CH_(2))_(r)-C(O)OR^(7)、-(CH_(2))_(r)-C(O)NR^(7)R^(7')、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリールアルキル、ジアリールアルキル、アリールオキシアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルアルキルから選択され;アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリールアルキル、ジアリールアルキル、アリールオキシアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルアルキルは、それぞれ独立して、アルキル、アルケニル、低級アルキニル、ハロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、低級アルコキシ、アミノ、アリール、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロシクリルアルコキシ、オキソ及びハロアルキルから独立して選択される1、2、3、4又は5の基で環位が置換されていてもよく;シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アリールアルキル、及びヘテロアリールアルキルのアルキルは、ハロ及びヒドロキシから選択される1、2、3、4又は5の基で置換されていてもよく;
各R^(21)は、R^(21)が存在する場合、独立して、アルキル、アルケニル、低級アルキニル、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ジアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキルオキシ、ハロアルキル、オキソ、-OR^(13)、-NHS(O)_(2)R^(17)、-S(O)_(2)R^(17)、-C(O)R^(17)、-C(O)OR^(17)、-C(O)NR^(15)R^(17)、-NR^(15)C(O)R^(17)、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、アリールオキシ、及びヘテロアリールから選択され;R^(21)内のアリール、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、アリールオキシ、及びヘテロアリールのそれぞれは、アルキル、低級アルコキシハロ、フェニル、ヘテロアリール及びアルキルヘテロアルキルから選択される1、2、又は3の基で任意の環位が置換されていてもよく;
R^(26)は、水素、-C(O)-フェニル又はアルキルであり、-C(O)-フェニルは1、2又
は3のハロで任意の環位が置換されていてもよく;
R^(26a)は、水素、アルキル、ヘテロアリール、-C(O)R^(32)、-C(O)NHR^(32a)、-S(O)2R^(9)、-SR^(9)、-C(O)OR^(32)、又は-C(O)NR^(32a)R^(32)であり;
R^(28)はアルキル、アルケニル、ヒドロキシ、アルコキシ、及びアルコキシアルキルから独立して選択され;
R^(28a)は、水素、アルキル、アルケニル、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、ヒドロキシアルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アリールカルボニルアルキル、アリールオキシアルキル、アルキル-O-C(O)ヘテロシクロアルキル、-(CH_(2))_(n4)ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、-(CH_(2))_(n4)-C(O)R^(29)、-CH(フェニル)_(2)、-S(O)_(2)R^(29)、-C(O)R^(29)、-C(O)OR^(29)、及び-C(O)NR^(29a)R^(29)から独立して選択され、R^(28a)内のアリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルアルキル基は、それぞれ独立して、ハロ、アルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、フェニル、フェノキシ、アリールカルボニル、-CF_(3)、オキソ、-OCF_(3)、アルコキシフェニル、及びアルキル又はハロで置換されていてもよいヘテロアリールから選択される1、2、3、4、又は5の基で任意の環位が置換されていてもよく;
あるいは、R^(28)及びR^(28a)は、それらが結合している窒素と共に、ヘテロシクロアルキル又はヘテロアリールを形成し、ヘテロシクロアルキル及びヘテロアリールはそれぞれ1、2、3、4、又は5のR^(31)で置換されていてもよく;
R^(29a)は水素又はアルキルであり;
R^(29)は、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルアルキルから選択され;R^(29)内のアリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルアルキル基はそれぞれ、ハロ、アルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、フェニル、フェノキシ、アリールカルボニル、-CF_(3)、オキソ、-OCF_(3)、アルコキシフェニル、及びアルキル又はハロで置換されていてもよいヘテロアリールから選択される1、2、3、4、又は5の基で任意の環位が置換されていてもよく;
R^(30a)は水素又はアルキルであり;
R^(30)は、水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、アリール、アリールアルキル、フェノキシアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アリールヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルアルキルから選択され;R^(30)内のアリール、アリールアルキル、フェノキシアルキル、シクロアルキル、アリールヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルアルキル基はそれぞれ独立して、ハロ、アルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、-C(O)OCH_(3)、-CF_(3)、-OCF_(3)、アルキルカルボニル、フェニル、フェノキシ、アルキルフェノキシ、ジアルキルアミノアルコキシ及びヘテロアリールから選択される1、2、3、4、又は5の基で任意の環位が置換されていてもよく;
R^(31)は、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、-C(O)R^(30)、-C(O)NR^(30)R^(30a)、-C(O)OR^(30)、-S(O)_(2)R^(30)、アミノ、ジヒドロキシアルキル、アリールカルボニル、アルキルカルボニルアミノ、アルコキシフェニル、フェニルアルコキシアルキル、アリールヘテロアリールアルキル、アルキルアミノ、-O-ジアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルコキシ、オキソ、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、スピロ環シクロアルキル、スピロ環ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルアルキルから選択され、R^(31)内のアリール、アリールアルキル、シクロアルキル、アリールヘテロアリールアルキル、アリールアルコキシアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルアルキル基はそれぞれ独立して、ハロ、アルキル、-CF_(3)、-OCF_(3)、シアノ、アルコキシ、アルコキシアルキル、-C(O)OCH_(3)、アルキルカルボニル、任意の環位がハロで置換されていてもよいフェニル、フェノキシ、アルキルフェノキシ、アリールアルコキシアルキル、ジアルキルアミノアルコキシ及びヘテロアリールから選択される1、2、3、4、又は5の基で任意の環位が置換されていてもよく;
R^(32a)が水素、-OCF_(3)、-CF_(3)、又はアルキルであり;
R^(32)が、アリール、アリールアルキル、アリールアルコキシ、アリールシクロアルキル、アルコキシカルボニルアルコキシ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルヒドロキシアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルアルキルから選択され、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、アリールシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルアルキルはそれぞれ独立して、ヒドロキシ、オキソ、アルキル、アルコキシ、アミノ、ヒドロキシアルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、ハロ、-CF_(3)、-OCF_(3)、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、アリール及びジアルキルアミノアルキルから選択される1、2、3、4、又は5の基で任意の環位が置換されていてもよく、ヘテロアリールアルキルのアルキル部分はアミノで置換可能であり;
あるいは、R^(32)は、ヒドロキシ、アルコキシカルボニル、アルコキシ、-CF_(3)、ハロ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニルアルキルアミノ、ジアルキルアミノカルボニル、-NR^(34)R^(34a)及び1、2、又は3のハロで置換されていてもよいフェニルから独立して選択される1、2、3、4、又は5の基で置換されていてもよいアルキルであり;
あるいは、R^(32)はアルキルアミノ又はアリールアルキルアミノであり;
R^(34)は水素又はアルキルであり;
R^(34a)は、水素、アルキル、ヘテロアリール、アリール、アミノアルキルアミノカルボニルアルキル、ヘテロアリールアルキル、アリールアルコキシ及びアリールアルキルオキシカルボニルアルキルから選択され;ヘテロアリール、アリール、ヘテロアリールアルキル、アリールアルコキシ又はアリールアルキルオキシカルボニルアルキルはそれぞれ独立して、ヒドロキシ、オキソ、アルキル、アミノ、ヒドロキシアルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、ハロ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、及びジアルキルアミノアルキルから選択される1、2、3、4、又は5の基で任意の環位が置換されていてもよい。]の化合物又はその薬学的に許容可能な塩。」

2 理由1について
前置審査での拒絶理由のうち,理由1について検討する。

国際出願日における国際特許出願の明細書若しくは図面,請求の範囲の翻訳文等には,
平成26年2月24日付けの手続補正で補正された請求項1と同様に,
「式I」の構造式が記載され,その「R^(25)」として,「S(O)_(2)NR^(7)R^(8)、-C(O)OR^(8)」及び「シクロアルキル」などの置換基として,「-OR^(8)、-NHS(O)_(2)R^(8)、・・・-C(O)R^(8)、・・・-S(O)_(2)NR^(7)R^(8)、-C(O)OR^(8)、-C(O)NR^(7)R^(8)、及び-NR^(7)C(O)R^(8) 」が記載されているが,その「R^(8)」については,「水素、ヒドロキシアルキル、アルケニル、低級アルキニル、ヒドロキシルアミノ、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ジヒドロキシアルキル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミノアルキルアミノカルボニルアルキル、アルキルアミノカルボニルアルキル、ジアルキルアミノカルボニルアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、-(CH_(2))_(r)-C(O)OR^(7)、-(CH_(2))_(r)-C(O)NR^(7)R^(7')、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリールアルキル、アリールオキシアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルアルキルから選択され;アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリールアルキル、アリールオキシアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルアルキルは、それぞれ独立して、アルキル、アルケニル、低級アルキニル、ハロ、ヒドロキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、低級アルコキシ、アミノ、アリールアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロシクリルアルコキシ、オキソ及びハロアルキルから独立して選択される1、2、3、4又は5の基で環位が置換されていてもよく」と記載されており,補正後の「ヒドロキシ」がその選択肢であることについては記載されていない。
また,翻訳文等の発明の詳細な説明にも,「R^(8)」については,上記請求項1と同じように記載されており,「ヒドロキシ」がその選択肢であることについては記載されていない。
さらに,翻訳文等の請求の範囲の請求項45に記載された化合物にも,発明の詳細な説明の中に記載された化合物1?891にも,上記式Iにおいて,「R^(8)」が「ヒドロキシ」である化合物は記載されていない。

そうすると,平成26年2月24日付けの手続補正は,国際出願日における国際特許出願の明細書若しくは図面,請求の範囲の翻訳文等に記載した事項の範囲内でしたものであるということはできない。
よって,平成26年2月24日付けの手続補正は特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしていない。

3 理由2について
前置審査での拒絶理由のうち,理由2について検討する。

(1)式Iの化合物の「R^(12a)」について
特許請求の範囲の請求項1は,上記1に示したとおりであって,「式I」において,「R^(12a)は水素又はアルキルであり」と定義されているが,「式I」の構造を定義する置換基には何れの置換基にも「R^(12a)」は使用されていないから,「R^(12a)」に関する定義が,「式I」で示される化合物において,何を特定するものかが不明確である。

(2)式Iの化合物の「R^(9)」について
特許請求の範囲の請求項1は,上記1に示したとおりであって,「式I」において,置換基「Z」のて「R^(26a)」が「-S(O)_(2)R^(9)及び-SR^(9)」を選択肢とすることが記載されているが,請求項1には,「R^(9)」が何であるか定義されていないから,式Iの化合物の範囲が不明確である。

(3)まとめ
上記(1),(2)で述べたとおり,特許請求の範囲の特許を受けようとする発明が明確であるとはいえないから,本願の特許請求の範囲の記載は特許法第36条第6項第2号に適合するものではなく,本願は同法第36条第6項に規定する要件を満たさない。

第4 むすび
以上のとおりであるから,本願の願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面についてした補正が特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしていないし,さらに,本願は,特許法第36条第6項に規定する要件を満たしていないので,本願は拒絶されるべきものである。
よって,結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2015-06-29 
結審通知日 2015-06-30 
審決日 2015-07-13 
出願番号 特願2008-553306(P2008-553306)
審決分類 P 1 8・ 55- Z (C07D)
P 1 8・ 537- Z (C07D)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 砂原 一公  
特許庁審判長 中田 とし子
特許庁審判官 井上 雅博
齊藤 真由美
発明の名称 JAK-2調節因子としての4-アリール-2-アミノ-ピリミジン類又は4-アリール-2-アミノアルキル-ピリミジン類と使用方法  
代理人 園田 吉隆  
代理人 小林 義教  

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