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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G06F
審判 査定不服 特29条の2 取り消して特許、登録 G06F
管理番号 1327776
審判番号 不服2016-6247  
総通号数 210 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2017-06-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2016-04-27 
確定日 2017-05-23 
事件の表示 特願2014-547696「タッチパネルとその製造方法」拒絶査定不服審判事件〔平成25年 7月 4日国際公開、WO2013/097631、平成27年 2月 2日国内公表、特表2015-503779、請求項の数(6)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、2012年(平成24年)12月18日(パリ条約による優先権主張外国庁受理2011年(平成23年)12月25日、中華人民共和国)を国際出願日とする出願であって、平成27年5月19日付けで拒絶理由通知がされ、平成27年8月19日付けで手続補正がされ、平成28年1月5日付けで拒絶査定(原査定)がされ、これに対し、平成28年4月27日に拒絶査定不服審判の請求がされると同時に手続補正がされ、平成28年12月27日付けで拒絶理由通知(以下、「当審拒絶理由通知」という。)がされ、平成29年3月31日付けで手続補正がされたものである。

第2 原査定の概要
原査定(平成28年1月5日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。

本願請求項1-19に係る発明は、以下の引用文献A-Gに基づいて、その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という。)が容易に発明できたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

引用文献等一覧
A.登録実用新案第3165470号公報
B.登録実用新案第3166267号公報
C.特開2009-193587号公報
D.特開2011-040028号公報
E.特開2011-198009号公報
F.特開2007-179520号公報
G.米国特許出願公開第2011/0279405号明細書

第3 当審拒絶理由の概要
当審拒絶理由の概要は次のとおりである。

この出願の請求項1-10に係る発明は、本願の優先日である平成23年12月25日より前の平成23年12月1日に出願され、優先日後の平成25年6月10日に出願公開がされた下記の特許出願の願書に最初に添付された明細書、特許請求の範囲又は図面に記載された発明と同一であり、しかも、この出願の発明者がその優先日前の特許出願に係る上記の発明をした者と同一ではなく、またこの出願の時において、その出願人が上記特許出願の出願人と同一でもないので、特許法第29条の2の規定により、特許を受けることができない。

先願1.特願2011-263529号(特開2013-114659号)

第4 本願発明
本願請求項1-6に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」-「本願発明6」という。)は、平成29年3月31日付けの手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1-6に記載された事項により特定される発明であり、本願発明1-6は以下のとおりの発明である。
「【請求項1】
表示領域と当該表示領域を囲む周辺領域とを有する上部カバー基板と、
前記表示領域に対応して配置された第1電極アレイと、
前記周辺領域に対応して配置されたパターンマスク層と、
前記パターンマスク層の第1パターン領域に対応して配置された少なくとも1つの第2電極アレイとを備え、
前記第1電極アレイ及び前記パターンマスク層は前記上部カバー基板上に配置され、さらに、前記第2電極アレイは前記パターンマスク層上に配置され、
前記第1電極アレイ及び前記第2電極アレイは互いに電気的に接続されておらず、
前記第1電極アレイ及び前記第2電極アレイは、同一の誘導電極層内に形成され、
前記第1電極アレイ及び前記第2電極アレイはそれぞれ、第1軸と平行に配列された複数の第1誘導線と第2軸と平行に配列された複数の第2誘導線とを有し、前記第1誘導線と前記第2誘導線とは相互に絶縁され、
個々の前記第1誘導線は、
前記誘導電極層の導電層に属し、前記第1軸に沿って相互に間隔を空けて配置された複数の第1導電部と、
前記導電層に属し、前記第1軸に沿って互いに隣接した2つの前記第1導電部の間の電気的接続を有する複数の第1導電線とを有し、
互いに隣接した前記第1誘導線の間で互いに隣接した前記第1導電部で囲まれた領域がコンフィグレーション領域を形成し、
個々の前記第2誘導線は、
前記導電層に属し、それぞれが前記コンフィグレーション領域に配置された複数の第2導電部と、
前記誘導電極層の配線層に属し、前記第2軸に沿って互いに隣接した2つの前記第2導電部の間の電気的接続を有して、それぞれが前記第1導電線を横切る複数の第2導電線とを有し、
前記誘導電極層はさらに、前記第1導電線と前記第2導電線との間に対応して配置され、前記第1誘導線と前記第2誘導線とを電気的に絶縁する複数の絶縁ブロックを有し、
前記第2電極アレイの第1導電部又は第2導電部の寸法は、前記第1電極アレイの第1導電部又は第2導電部の寸法よりも大きい
タッチパネル。
【請求項2】
前記パターンマスク層は第2パターン領域をさらに有し、
前記第1パターン領域及び前記第2パターン領域はそれぞれ、穿孔パターンを有する、請求項1に記載のタッチパネル。
【請求項3】
さらに、前記パターンマスク層に対応して配置されたカラーフィルムを有する、請求項1又は2に記載のタッチパネル。
【請求項4】
以下の工程を有し、
上部カバー基板の周辺領域に対応して配置されるパターンマスク層を形成する工程。ここで、前記周辺領域は、前記上部カバー基板の表示領域を囲む。
第1電極アレイ及び第2電極アレイを形成する工程。ここで、前記第1電極アレイは前記表示領域に対応して配置され、前記第2電極アレイは前記パターンマスク層の第1パターン領域に配置される。前記第1電極アレイ及び前記第2電極アレイは同一の誘導電極層内に形成される。前記第1電極アレイ及び前記第2電極アレイは互いに電気的に接続されていない。
前記パターンマスク層及び前記第1電極アレイは前記上部カバー基板上に配置され、前記第2電極アレイは前記パターンマスク層上に配置される。
前記第1電極アレイ及び前記第2電極アレイを形成する工程はさらに、以下の工程を有し、
導電層を被覆形成する工程。
第1軸と平行に配列された複数の第1誘導線及び複数の第2導電部を形成するために、前記導電層をパターニングする工程。ここで、個々の前記第1誘導線は複数の第1導電部と複数の第1導電線とを有し、複数の前記第1導電部は前記第1軸に沿って相互に間隔を空けて配置され、互いに隣接した2つの前記第1導電部の間は前記第1導電線を介して電気的に接続され、互いに隣接した前記第1誘導線の間で、互いに隣接した前記第1導電部で囲まれた領域が、コンフィグレーション領域を形成し、さらに、前記第2導電部は前記コンフィグレーション領域に配置される。
個々の前記第1導電線に対応して配置される複数の絶縁ブロックを形成するために、絶縁層を被覆形成しパターニングする工程。
個々の前記絶縁ブロックに対応して配置される複数の第2導電線を形成するために、配線層を被覆形成し、パターニングする工程。ここで、第2軸と平行に配列された複数の第2誘導線を形成するために、前記第2導電線はそれぞれ、前記第2軸に沿って互いに隣接した2つの前記第2導電部の間の電気的接続を有する。
前記第2電極アレイの第1導電部又は第2導電部の寸法は、前記第1電極アレイの第1導電部又は第2導電部の寸法よりも大きい
タッチパネルの製造方法。
【請求項5】
前記パターンマスク層はさらに第2パターン領域を有する、請求項4に記載のタッチパネルの製造方法。
【請求項6】
さらに、前記パターンマスク層に対応してカラーフィルムを形成する工程を有する、請求項4又は5に記載のタッチパネルの製造方法。」

第5 先願発明
当審拒絶理由通知において、引用された先願1の願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面(以下、「先願1明細書等」という。)には、次のア?キの記載がある。なお、下線は、注目箇所に当審が付与した。

「【0007】
しかし、このように構成した場合、BM層182A,182Bにカーボン等の導電性物質が含まれており、複数列のITO-1層183A,183Bが、それぞれ、BM層182A,182Bと、直接、接触しているため、タッチパネル160A,160Bのセンサ性能に影響を与えてしまうといった問題が生じる。
【0008】
このような黒インクに含まれる炭素質粉体の導電性に起因して誤動作または不動作が起こる問題に対応するために、特許文献1に示されているように、意匠インクとして、絶縁性黒インクを用いることが考えられる。これにより、タッチパネルに黒の意匠インクを用いる場合であっても、タッチパネルのセンサ性能に与える影響を減少させることができる。」

「【0015】
2次元タッチセンサにおいては、前形成部分と後形成部分との間のメイン側絶縁層が設けられる。この発明に従えば、サブタッチセンサ領域にアイコンが描画された塗膜層を設け、かつ、塗膜層と1層構造のタッチセンサとの間にサブ側絶縁層を設ける場合に、メイン側絶縁層とサブ側絶縁層とを同工程で形成すること、および、後形成部分と1層構造のタッチセンサとを同工程で形成することが可能なタッチパネルとすることができる。
(中略)
【0020】
さらに好ましくは、2次元タッチセンサは、導電性材料で構成される縦センサと、導電性材料で構成される横センサと、縦センサと横センサとの絶縁のためのメイン側絶縁層とを含む。サブ側絶縁層は、1層構造のタッチセンサの層に接する。メイン側絶縁層は、2次元タッチセンサを構成する部分のうちメイン側絶縁層の後に形成される後形成部分に接する。メイン側絶縁層およびサブ側絶縁層は、同じ材料で構成される。1層構造のタッチセンサの層および後形成部分は、同じ材料で構成される。
【0021】
2次元タッチセンサにおいては、前形成部分と後形成部分との間のメイン側絶縁層が設けられる。この発明に従えば、サブタッチセンサ領域にアイコンが描画された塗膜層が設けられ、かつ、塗膜層と1層構造のタッチセンサとの間にサブ側絶縁層が設けられるとともに、サブ側絶縁層は、1層構造のタッチセンサの層に接し、メイン側絶縁層は、後形成部分に接し、メイン側絶縁層およびサブ側絶縁層は、同じ材料で構成され、1層構造のタッチセンサの層および後形成部分は、同じ材料で構成されるので、メイン側絶縁層とサブ側絶縁層とを同工程で形成すること、および、後形成部分と1層構造のタッチセンサとを同工程で形成することが可能なタッチパネルとすることができる。
【0022】
このため、塗膜層と1層構造のタッチセンサとの間に絶縁層を設けることが可能となるとともに、当該絶縁層を設けたとしても工程の増加を抑えることが可能となる。その結果、製造コストの増加を抑えて塗膜層による動作不良を防止することができる。
(中略)
【0025】
この発明に従えば、サブタッチセンサ領域にアイコンが描画された塗膜層が設けられ、かつ、塗膜層と1層構造のタッチセンサとの間にサブ側絶縁層が設けられるとともに、サブ側絶縁層は、1層構造のタッチセンサの層に接し、メイン側絶縁層は、後形成部分に接し、メイン側絶縁層およびサブ側絶縁層は、同じ材料で構成され、1層構造のタッチセンサの層および後形成部分は、同じ材料で構成されるので、メイン側絶縁層とサブ側絶縁層とを同工程で形成すること、および、後形成部分と1層構造のタッチセンサとを同工程で形成することが可能なタッチパネルとすることができる。」

「【0033】
表示部5の表面側には、タッチパネルが設けられていて、表示部側タッチセンサ領域61が設けられる。また、アイコン部7A?7Cにも、図示していないが、アイコン部側タッチセンサ領域が、それぞれのアイコン部7A?7Cについて設けられる。
【0034】
アイコン部7Aには、「MENU」の文字が描画されており、ユーザが指等でアイコン部7Aに触れることにより、表示部5における表示画面が、メニュー画面に移行することが示されている。
【0035】
アイコン部7Bには、家を模式的な表わした図が描画されており、ユーザが指等でアイコン部7Bに触れることにより、表示部5における表示画面が、ホーム画面に移行することが示されている。
【0036】
アイコン部7Cには、元に戻ることを示すような形状の矢印が描画されており、ユーザが指等でアイコン部7Cに触れることにより、表示部5における表示画面が、1つ前に表示されていた画面に戻ることが示されている。
【0037】
なお、アイコン部7A?7Cには、他の機能を実行することを示す文字または図のアイコンが描画されるようにして、アイコン部7A?7Cが操作されることによって、それぞれのアイコンに対応付けられた機能が実行されるようにしてもよい。」

「【0041】
タッチパネル60において、透過領域51は、後述するように、ガラス基板の上に透明電極が形成されているだけであるので、向こう側を透視可能なようになっている。このため、スマートフォン1に搭載され、透過領域51の向こう側に表示部5が設けられることによって、透過領域51を通して、表示部5の表示内容をユーザが見ることができるようになる。
【0042】
タッチパネル60において、透過領域51の周辺は、BM(Black Mask)となっており、向こう側が透視不能となっているとともに、タッチパネル60の上の回路および配線が見えないようになっている。
【0043】
なお、表示部側タッチセンサ領域61は、透過領域51よりとほぼ同じ大きさで形成されている。」

「【0046】
本実施の形態においては、図3(B)で示されるように、タッチパネル60において、表示部側タッチセンサ領域61を透過領域51のみに設けるとともに、アイコン部7A?7Cの側には、それぞれ、アイコン側タッチセンサ領域71A?71Cを設けるようにした。
【0047】
このように、アイコン部7A?7Cのために、独立したタッチセンサ領域を設けるようにしたので、表示部側タッチセンサ領域61および複数のアイコン側タッチセンサ領域71A?71Cの間に、間隙部が存在するようになった。」

「【0072】
このような問題を回避するためには、アイコン部のITOの層とBM層182A,182Bとの間に絶縁層を1層追加することが考えられる。このようにすれば、BM層182A,182Bの導電性物質が、アイコン部のITOの層に悪影響を与えることを防止することができる。
【0073】
しかし、塗膜層とセンサ層との間に絶縁層を1層追加するようにした場合、絶縁層を形成するための工程が必要となるため、生産効率が低下し、製造コストが増加してしまうといった問題が生じる。
【0074】
なお、この実施の形態においては、図9のタッチセンサ領域の層構造を「2層構造」といい、図10のタッチセンサ領域の層構造を「ブリッジ構造」という。」

「【0089】
図12は、この実施の形態のタッチパネル60Bの第2の層構造を説明するための図である。図12を参照して、図12の表示部側タッチセンサ領域61は、図10と同様、「ブリッジ構造」である。タッチパネル60Bは、1つのガラス基板81Bの上に形成される。なお、ガラス基板81Bに限定されず、透明基板であれば、他の基板であってもよい。
【0090】
ガラス基板81Bは、接触された2次元の位置を検知するための表示部側タッチセンサ領域61と、接触されたか否かを検知するための少なくとも1つのアイコン側タッチセンサ領域71A?71Cとを含む。
【0091】
タッチパネル60Bは、アイコン側タッチセンサ領域71A?71Cのガラス基板81Bの上に接し、導電性を有する塗料でアイコンが描画されたBM層82Bと、表示部側タッチセンサ領域61のガラス基板81Bの上に接する前形成部分であるITO-1層83B,83Cとを備える。
【0092】
BM層82Bは、カーボンを含んだインク材を蒸着印刷することで、数μmと極薄く形成される。ITO-1層83B,83Cは、2次元の接触位置を検知する2次元タッチセンサのうち絶縁層84Bの前に形成される一部分であり、導電性材料、たとえば、ITOで構成される。
【0093】
なお、2次元タッチセンサは、ITOで構成される縦センサとしてのITO-1層83Bと、ITOで構成される横センサとしてのITO-1層83CおよびITO-2層86Bと、縦センサと横センサとの絶縁のための絶縁層84Bとを含む。
【0094】
タッチパネル60Bは、さらに、アイコン側タッチセンサ領域71A?71CのBM層82B、表示部側タッチセンサ領域61のITO-1層83B,83C、および、表示部側タッチセンサ領域61のITO-1層83B,83Cが形成されていないガラス基板81Bの上に接する絶縁層84B,84Dと、表示部側タッチセンサ領域61の絶縁層84Bの上に接する後形成部分であるITO-2層86Bとを備える。
【0095】
ITO-2層86Bは、2次元タッチセンサのうち絶縁層84Bの後に形成される一部分であり、導電性材料、たとえば、ITOで構成される。
【0096】
タッチパネル60Bは、さらに、アイコン側タッチセンサ領域71A?71Cの絶縁層84Dの上に接し、導電性材料、たとえば、ITOで構成される1層構造のタッチセンサを構成するITO-2層86Dを備える。
【0097】
このように構成されているので、アイコン側タッチセンサ領域71A?71Cにアイコンが描画されたBM層82Bが設けられ、かつ、BM層82Bと1層構造のタッチセンサを構成するITO-2層86Dとの間に、アイコン側タッチセンサ領域71A?71Cの絶縁層84Dが設けられる。
【0098】
アイコン側タッチセンサ領域71A?71Cの絶縁層84Dは、1層構造のタッチセンサを構成するITO-2層86Dに接する。表示部側タッチセンサ領域61の絶縁層84Bは、後形成部分であるITO-2層86Bに接する。絶縁層84B,84Dは、同じ材料で構成される。1層構造のタッチセンサを構成するITO-2層86Dおよび後形成部分であるITO-2層86Bは、同じ材料で構成される。
【0099】
これにより、絶縁層84B,84Dを同工程で形成することができる。また、後形成部分であるITO-2層86Bと1層構造のタッチセンサを構成するITO-2層86Dとを同工程で形成することができる。
【0100】
このため、BM層82Bと1層構造のタッチセンサを構成するITO-2層86Dとの間に絶縁層84Dを設けることが可能となるとともに、当該絶縁層84Dを設けたとしても工程の増加を抑えることが可能となる。その結果、製造コストの増加を抑えてBM層82Bによる動作不良を防止することができる。
【0101】
なお、さらに、縦センサとしてのITO-1層83Bならびに横センサとしてのITO-1層83CおよびITO-2層86Bのそれぞれ1つ1つに接続するように、メタル配線87Bが設けられる。メタル配線87Bは、透過領域51と異なるBM層82Bが形成された領域に設けられる。これにより、メタル配線87Bを外部から視認し難くすることができる。」

a.
段落【0041】?【0043】の記載によれば、先願1明細書等には、
「ガラス基板の上の、表示部5を透視可能な透過領域51に、設けられた表示部側タッチセンサ領域61と、
透過領域51の周辺に透視不能なBM(Black Mask)とを備えた、
タッチパネル60。」が記載されている。
b.
段落【0046】,【0047】の記載によれば、上記a.のタッチパネル60は、アイコン部7A?7Cにアイコン側タッチセンサ領域71A?71Cを有し、アイコン側タッチセンサ領域71A?71Cは、表示部側タッチセンサ領域61とは独立して設けられている。
c.
段落【0089】?【0094】の記載によれば、上記a.の表示部側タッチセンサ領域61は、ガラス基板上に縦センサとしてITO-1層83B,横センサとしてITO-1層83C,ITO-2層86B,縦センサと横センサとの絶縁のための絶縁層84Bとで構成される。
d.
段落【0091】,【0092】,【0094】?【0099】の記載によれば、上記b.のアイコン側タッチセンサ領域は、ガラス基板上にアイコンの絵が描画されたBM層82Bと、BM層82Bの上に絶縁層84Dを介して、ITO-2層86Dで形成される。
e.
段落【0015】,【0020】?【0022】,【0025】,【0095】?【0100】,図12によれば、表示部側タッチセンサ領域のITO-2層86Bとアイコン側タッチセンサ領域のITO-2層86Dとは同工程で形成され、表示部側タッチセンサ領域61は、ガラス基板上に縦センサとしてITO-1層83B,横センサとしてITO-1層83C,ITO-2層86B,縦センサと横センサとの絶縁のための絶縁層84Bとで構成され、横センサを構成するITO-1層83Cは、縦センサITO-1層83Bに囲まれた領域に形成され、図12(A)?(C)、段落【0089】,【0093】,【0094】によれば、横センサは、縦センサのITO-1層83Bの上に、絶縁層84Bを形成し、その上にITO-2層86Bを形成して、ITO-2層86BによりITO-1層83Cを接続したブリッジ構造となっている。
f.
段落【0096】によれば、アイコン側タッチセンサ領域71A?71Cの絶縁層84Dの上に接し、ITOで構成される1層構造のタッチセンサを構成するITO-2層86Dを備える。
g.
図12(B)、図12(C)によれば、アイコン側タッチセンサ領域のタッチセンサ電極86Dは、表示部側タッチセンサ領域の電極83Cよりも大きい。
h.
以上a.?g.によれば、先願1明細書等には、
「ガラス基板の上の、表示部5を透視可能な透過領域51に、設けられた表示部側タッチセンサ領域61と、
透過領域51の周辺に透視不能なBM(Black Mask)とを備え、
アイコン部7A?7Cに、アイコン側タッチセンサ領域71A?71Cを有し、
表示部側タッチセンサ領域61は、ガラス基板上に縦センサとしてITO-1層83B,横センサとしてITO-1層83C,ITO-2層86B,縦センサと横センサとの絶縁のための絶縁層84Bとで構成され、
アイコン側タッチセンサ領域71A?71Cは、ガラス基板上に、アイコンの絵が描画されたカーボンを含んだインク材で蒸着印刷されたBM層82Bと、BM層82Bの上に絶縁層84Dを介して、ITO-2層86Dで形成され、
アイコン側タッチセンサ領域71A?71Cは、表示部側タッチセンサ領域61とは独立して設けられ、
表示部側タッチセンサ領域のITO-2層86Bとアイコン側タッチセンサ領域のITO-2層86Dとは同工程で形成され、
横センサを構成するITO-1層83Cは、縦センサITO-1層83Bに囲まれた領域に形成され、
横センサは、縦センサのITO-1層83Bの上に、絶縁層84Bを形成し、その上にITO-2層86Bを形成して、ITO-2層86BによりITO-1層83Cを接続したブリッジ構造であり、
アイコン側タッチセンサ領域71A?71Cの絶縁層84Dの上に接し、ITOで構成される1層構造のタッチセンサを構成するITO-2層86Dを備え、
アイコン側タッチセンサ領域のタッチセンサ電極86Dは、表示部側タッチセンサ領域の電極83Cよりも大きい、
タッチパネル60。」の発明(以下、「先願1発明」という。)が記載されている。

第6 対比・判断
1.本願発明1について
(1)対比
本願発明1と先願1発明とを対比すると、次のことがいえる。
先願1発明の「ガラス基板」、「透過領域51」、「透過領域51の周辺」、「『透過領域51の周辺』の『透視不能なBM(Black Mask)』」、「『透過領域51に、設けられた表示部側タッチセンサ領域61』に形成された『縦センサとしてITO-1層83B,横センサとしてITO-1層83C,ITO-2層86B,縦センサと横センサとの絶縁のための絶縁層84B』」、「アイコン側タッチセンサ領域71A?71C」、「『BM層82B上』に絶縁層84Dを介して形成された『ITO-2層86D』」は、それぞれ、本願発明1の「上部カバー基板」、「表示領域」、「表示領域を囲む周辺領域」、「周辺領域に対応して配置されたパターンマスク層」、「表示領域に対応して配置された第1電極アレイ」、「第1パターン領域」、「第1パターンマスク層の第1パターン領域に対応して配置された少なくとも1つの第2電極アレイ」に相当する。
また、先願1発明において、「縦センサとしてITO-1層83B,横センサとしてITO-1層83C,ITO-2層86B,縦センサと横センサとの絶縁のための絶縁層84B」が「ガラス基板上」形成され、また、「BM層82」が「ガラス基板上」に蒸着印刷されることは、本願発明1の「第1電極アレイ及びパターンマスク層は上部カバー基板上に配置され」ることに相当する。
また、先願1発明において、「ITO-2層86D」が「BM層82の上に絶縁層84Dを介して」形成されることは、本願発明1の「第2電極アレイはパターンマスク層上に配置され」ることに相当する。
また、先願1発明の「アイコン側タッチセンサ領域71A?71Cは、表示部側タッチセンサ領域61とは独立して設けられた」ことは、本願発明1の「第1電極アレイ及び第2電極アレイはお互いに電気的に接続されていない」ことに相当する。
また、先願1発明の「表示部側タッチセンサ領域のITO-2層86Bとアイコン側タッチセンサ領域のITO-2層86Dとは同工程で形成され」ることは、本願発明1の「前記第1電極アレイ及び前記第2電極アレイは、同一の誘導電極層内に形成され」ることに相当する。
また、先願1発明の「表示部側タッチセンサ領域61は、ガラス基板上に縦センサとしてITO-1層83B,横センサとしてITO-1層83C,ITO-2層86B,縦センサと横センサとの絶縁のための絶縁層84Bとで構成され、横センサを構成するITO-1層83Cは、縦センサITO-1層83Bに囲まれた領域に形成され、横センサは、縦センサのITO-1層83Bの上に、絶縁層84Bを形成し、その上にITO-2層86Bを形成して、ITO-2層86BによりITO-1層83Cを接続したブリッジ構造であ」ることと、本願発明1の「前記第1電極アレイ及び前記第2電極アレイはそれぞれ、第1軸と平行に配列された複数の第1誘導線と第2軸と平行に配列された複数の第2誘導線とを有し、前記第1誘導線と前記第2誘導線とは相互に絶縁され、個々の前記第1誘導線は、前記誘導電極層の導電層に属し、前記第1軸に沿って相互に間隔を空けて配置された複数の第1導電部と、前記導電層に属し、前記第1軸に沿って互いに隣接した2つの前記第1導電部の間の電気的接続を有する複数の第1導電線とを有し、互いに隣接した前記第1誘導線の間で互いに隣接した前記第1導電部で囲まれた領域がコンフィグレーション領域を形成し、個々の前記第2誘導線は、前記導電層に属し、それぞれが前記コンフィグレーション領域に配置された複数の第2導電部と、前記誘導電極層の配線層に属し、前記第2軸に沿って互いに隣接した2つの前記第2導電部の間の電気的接続を有して、それぞれが前記第1導電線を横切る複数の第2導電線とを有し、前記誘導電極層はさらに、前記第1導電線と前記第2導電線との間に対応して配置され、前記第1誘導線と前記第2誘導線とを電気的に絶縁する複数の絶縁ブロックを有」することとは、いずれも、「前記第1電極アレイは、第1軸と平行に配列された複数の第1誘導線と第2軸と平行に配列された複数の第2誘導線とを有し、前記第1誘導線と前記第2誘導線とは相互に絶縁され、個々の前記第1誘導線は、前記誘導電極層の導電層に属し、前記第1軸に沿って相互に間隔を空けて配置された複数の第1導電部と、前記導電層に属し、前記第1軸に沿って互いに隣接した2つの前記第1導電部の間の電気的接続を有する複数の第1導電線とを有し、互いに隣接した前記第1誘導線の間で互いに隣接した前記第1導電部で囲まれた領域がコンフィグレーション領域を形成し、個々の前記第2誘導線は、前記導電層に属し、それぞれが前記コンフィグレーション領域に配置された複数の第2導電部と、前記誘導電極層の配線層に属し、前記第2軸に沿って互いに隣接した2つの前記第2導電部の間の電気的接続を有して、それぞれが前記第1導電線を横切る複数の第2導電線とを有し、前記誘導電極層はさらに、前記第1導電線と前記第2導電線との間に対応して配置され、前記第1誘導線と前記第2誘導線とを電気的に絶縁する複数の絶縁ブロックを有」する点で共通する。
また、先願1発明の「アイコン側タッチセンサ領域のタッチセンサ電極86Dは、表示部側タッチセンサ領域の電極83Cよりも大きい」ことと、本願発明1の「前記第2電極アレイの第1導電部又は第2導電部の寸法は、前記第1電極アレイの第1導電部又は第2導電部の寸法よりも大きい」こととは、いずれも、「前記第2電極アレイの電極の寸法は、前記第1電極アレイの第1導電部又は第2導電部の寸法よりも大きい」点で共通する。

したがって、本願発明1と先願1発明との間には、次の一致点、相違点があるといえる。
(一致点)
「表示領域と当該表示領域を囲む周辺領域とを有する上部カバー基板と、
前記表示領域に対応して配置された第1電極アレイと、
前記周辺領域に対応して配置されたパターンマスク層と、
前記パターンマスク層の第1パターン領域に対応して配置された少なくとも1つの第2電極アレイとを備え、
前記第1電極アレイ及び前記パターンマスク層は前記上部カバー基板上に配置され、さらに、前記第2電極アレイは前記パターンマスク層上に配置され、
前記第1電極アレイ及び前記第2電極アレイは互いに電気的に接続されておらず、
前記第1電極アレイ及び前記第2電極アレイは、同一の誘導電極層内に形成され、
前記第1電極アレイは、第1軸と平行に配列された複数の第1誘導線と第2軸と平行に配列された複数の第2誘導線とを有し、前記第1誘導線と前記第2誘導線とは相互に絶縁され、
個々の前記第1誘導線は、
前記誘導電極層の導電層に属し、前記第1軸に沿って相互に間隔を空けて配置された複数の第1導電部と、
前記導電層に属し、前記第1軸に沿って互いに隣接した2つの前記第1導電部の間の電気的接続を有する複数の第1導電線とを有し、
互いに隣接した前記第1誘導線の間で互いに隣接した前記第1導電部で囲まれた領域がコンフィグレーション領域を形成し、
個々の前記第2誘導線は、
前記導電層に属し、それぞれが前記コンフィグレーション領域に配置された複数の第2導電部と、
前記誘導電極層の配線層に属し、前記第2軸に沿って互いに隣接した2つの前記第2導電部の間の電気的接続を有して、それぞれが前記第1導電線を横切る複数の第2導電線とを有し、
前記誘導電極層はさらに、前記第1導電線と前記第2導電線との間に対応して配置され、前記第1誘導線と前記第2誘導線とを電気的に絶縁する複数の絶縁ブロックを有し、
前記第2電極アレイの電極の寸法は、前記第1電極アレイの第1導電部又は第2導電部の寸法よりも大きい、
タッチパネル。」

(相違点)
(相違点1)第2電極アレイの構造が、本願発明1では、第1電極アレイと同様の、第1軸に沿った第1の誘導線と第2軸に沿った第2の誘導線とからなる構造をしているのに対し、先願1発明では、1層構造のタッチセンサである点。
(相違点2)第1電極アレイの第1導電部又は第2導電部の寸法よりも大きい、第2電極アレイが、本願発明1では、「第1導電部又は第2導電部」であるのに対し、先願発明1では、第1導電部、第2導電部に相当する構成がなく、1層構造のタッチセンサ電極である点。

(2)判断
本願発明1と先願1発明とは、上記相違点1,2を有するので、同一であるということはできず、相違点1、2に係る構成が、課題解決のための具体的手段における微差ということもできないので、本願発明1と先願1発明とは、実質同一であるということもできない。
また、先願1の図10,段落【0064】?【0074】に記載された従来技術に関して、第1電極アレイと第2電極アレイとを同一構造とし、第2電極アレイを第1軸に沿った第1の誘導線と第2軸に沿った第2の誘導線とからなる構造のタッチセンサが記載されているが、図10(C)のとおり、第1電極アレイと第2電極アレイとは、電気的に接続されており、また、第1電極アレイ、第2電極アレイのそれぞれの、第1導電部、第2導電部の寸法はいずれも同じである。
よって、本願発明1と先願1の図10に記載された従来技術とも、同一であるとも、実質同一であるともいうことができない。

2.本願発明2,本願発明3について
本願発明2,本願発明3も、本願発明1の「前記第1電極アレイ及び前記第2電極アレイは互いに電気的に接続されておらず」、「第2電極アレイの構造が、第1電極アレイと同様の第1軸に沿った第1の誘導線と第2軸に沿った第2の誘導線とからなる構造」を有し、「前記第2電極アレイの第1導電部又は第2導電部の寸法は、前記第1電極アレイの第1導電部又は第2導電部の寸法よりも大きい」という同一の構成を備えるものであるから、本願発明2,本願発明3は、先願1明細書等に記載された発明と同一であるということもできない。

3.本願発明4について
(1)対比
本願発明4と先願1発明との間には、次の一致点、相違点があるといえる。
(一致点)
「以下の工程を有し、
上部カバー基板の周辺領域に対応して配置されるパターンマスク層を形成する工程。ここで、前記周辺領域は、前記上部カバー基板の表示領域を囲む。
第1電極アレイ及び第2電極アレイを形成する工程。ここで、前記第1電極アレイは前記表示領域に対応して配置され、前記第2電極アレイは前記パターンマスク層の第1パターン領域に配置される。前記第1電極アレイ及び前記第2電極アレイは同一の誘導電極層内に形成される。前記第1電極アレイ及び前記第2電極アレイは互いに電気的に接続されていない。
前記パターンマスク層及び前記第1電極アレイは前記上部カバー基板上に配置され、前記第2電極アレイは前記パターンマスク層上に配置される。
前記第1電極アレイを形成する工程はさらに、以下の工程を有し、
導電層を被覆形成する工程。
第1軸と平行に配列された複数の第1誘導線及び複数の第2導電部を形成するために、前記導電層をパターニングする工程。ここで、個々の前記第1誘導線は複数の第1導電部と複数の第1導電線とを有し、複数の前記第1導電部は前記第1軸に沿って相互に間隔を空けて配置され、互いに隣接した2つの前記第1導電部の間は前記第1導電線を介して電気的に接続され、互いに隣接した前記第1誘導線の間で、互いに隣接した前記第1導電部で囲まれた領域が、コンフィグレーション領域を形成し、さらに、前記第2導電部は前記コンフィグレーション領域に配置される。
個々の前記第1導電線に対応して配置される複数の絶縁ブロックを形成するために、絶縁層を被覆形成しパターニングする工程。
個々の前記絶縁ブロックに対応して配置される複数の第2導電線を形成するために、配線層を被覆形成し、パターニングする工程。ここで、第2軸と平行に配列された複数の第2誘導線を形成するために、前記第2導電線はそれぞれ、前記第2軸に沿って互いに隣接した2つの前記第2導電部の間の電気的接続を有する。
前記第2電極アレイの電極の寸法は、前記第1電極アレイの第1導電部又は第2導電部の寸法よりも大きい
タッチパネルの製造方法。」

(相違点)
(相違点1)第2電極アレイの構造が、本願発明4では、第1電極アレイと同様の第1軸に沿った第1の誘導線と第2軸に沿った第2の誘導線とからなる構造をしているのに対し、先願1発明では、1層構造のタッチセンサである点。
(相違点2)第1電極アレイの第1導電部又は第2導電部の寸法よりも大きい、第2電極アレイが、本願発明4では、「第1導電部又は第2導電部」であるのに対し、先願発明1では、第1導電部、第2導電部に相当する構成がなく、1層構造のタッチセンサ電極である点。

(2)判断
本願発明4と先願1発明とは、上記相違点1,2を有するので、同一であるということはできず、相違点1、2に係る構成が、課題解決のための具体的手段における微差ということもできないので、本願発明4と先願1発明とは、実質同一であるということもできない。
また、先願1の図10,段落【0064】?【0074】に記載された従来技術に関して、第1電極アレイと第2電極アレイとを同一構造とし、第2電極アレイを第1軸に沿った第1の誘導線と第2軸に沿った第2の誘導線とからなる構造のタッチセンサが記載されているが、図10(C)のとおり、第1電極アレイと第2電極アレイとは、電気的に接続されており、また、第1電極アレイ、第2電極アレイのそれぞれの、第1導電部、第2導電部の寸法はいずれも同じである。
よって、本願発明4と先願1の図10に記載された従来技術とも、同一であるとも、実質同一であるともいうことができない。

4.本願発明5,本願発明6について
本願発明5,本願発明6も、本願発明4の「前記第1電極アレイ及び前記第2電極アレイは互いに電気的に接続されておらず」、「第2電極アレイの構造が、第1電極アレイと同様の第1軸に沿った第1の誘導線と第2軸に沿った第2の誘導線とからなる構造」を有し、「前記第2電極アレイの第1導電部又は第2導電部の寸法は、前記第1電極アレイの第1導電部又は第2導電部の寸法よりも大きい」というタッチパネルの製造方法であるから、本願発明4と同じ理由により、先願1明細書等に記載された発明と同一であるということもできない。

第7 原査定についての判断
平成29年3月31日付けの補正により、補正後の請求項1-6は、「前記第1電極アレイ及び前記第2電極アレイは互いに電気的に接続されておらず」、「第2電極アレイの構造が、第1電極アレイと同様の第1軸に沿った第1の誘導線と第2軸に沿った第2の誘導線とからなる構造」を有し、「前記第2電極アレイの第1導電部又は第2導電部の寸法は、前記第1電極アレイの第1導電部又は第2導電部の寸法よりも大きい」という技術的事項を有するものとなった。
当該技術的事項は、原査定における引用文献A-Gには記載されておらず、本願優先日前における周知技術でもないので、本願発明1-6は、当業者であっても、原査定における引用文献A-Gに基づいて容易に発明できたものではない。したがって、原査定を維持することはできない。

第8 むすび
以上のとおり、原査定の理由によって、本願を拒絶することはできない。
他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2017-05-09 
出願番号 特願2014-547696(P2014-547696)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (G06F)
P 1 8・ 16- WY (G06F)
最終処分 成立  
前審関与審査官 山崎 慎一  
特許庁審判長 新川 圭二
特許庁審判官 高瀬 勤
土谷 慎吾
発明の名称 タッチパネルとその製造方法  
代理人 家入 健  
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