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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A01K
管理番号 1328210
審判番号 不服2016-4271  
総通号数 211 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2017-07-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2016-03-22 
確定日 2017-05-10 
事件の表示 特願2014- 75150「トランスジェニック哺乳動物の乳汁に産生されるC1インヒビター」拒絶査定不服審判事件〔平成26年 7月 3日出願公開、特開2014-121337〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯

本願は、平成13(2001)年1月31日(パリ条約による優先権主張外国庁受理 2000年1月31日米国(US),2000年1月31日欧州特許庁(EP),2000年3月7日米国(US),2000年3月7日欧州特許庁(EP))を国際出願日とする特願2001-557910号の一部を、特許法第44条第1項の規定により平成23年12月9日に特願2011-270236号として分割し、さらに、同法同条同項の規定によりこの出願の一部を平成26年4月1日に新たな特許出願として分割したものであって、主な経緯は以下のとおりである。

平成27年 6月16日付け 拒絶理由通知書
平成27年 9月17日 意見書・手続補正書
平成27年 9月18日 手続補足書
平成27年11月27日付け 拒絶査定
平成28年 3月22日 審判請求書・手続補正書

第2 本願発明

本願請求項1?13に係る発明は、平成28年3月22日付け手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1?13に記載された事項により特定されるとおりのものであると認める。そのうち、本願請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という)は、以下のとおりのものである。

「非ヒト哺乳動物であって、該非ヒト哺乳動物は、以下:
該哺乳動物に対して異種のヒトC1インヒビターをコードするDNAセグメントであって、該哺乳動物の乳腺細胞における該DNAセグメントの発現を促進させるのに効果的な少なくとも1つの調節配列に対して作動可能に連結されている、DNAセグメント、および該哺乳動物の乳房細胞において機能するシグナルペプチドをコードするセグメント、
を含み;
ここで、該C1インヒビターをコードするDNAセグメントが、該哺乳動物の成体形またはその雌の子孫の該乳腺細胞において発現されて、該非ヒト哺乳動物の乳汁中にC1インヒビターを産生し得る、
非ヒト哺乳動物。」

第3 引用例の記載事項

1.引用例1
原査定の拒絶理由で引用文献1として引用された、本願の優先日前に頒布された刊行物である、国際公開第99/51724号(以下、「引用例1」という)には、次の事項が記載されている。なお、翻訳は対応する国内公表公報である特表2002-510485号公報を参考にした。
また、下線は当審にて付記したものである。以下、同様である。

(1-a)「ヒト酸性α-グルコシダーゼ精製の方法であって、以下:
a)ヒト酸性α-グルコシダーゼおよび混入するタンパク質を含有するサンプルを、α-グルコシダーゼがカラムに結合する条件下で陰イオン交換カラムまたはアフィニティーカラムに適用する工程;
b)該陰イオン交換カラムまたはアフィニティーカラムからα-グルコシダーゼの濃縮された溶出液を収集する工程;
c)該溶出液を以下、
(i)α-グルコシダーゼが該カラムに結合する条件下で疎水性相互作用カラムに適用し、次いで、α-グルコシダーゼのさらに濃縮されたさらなる溶出液を収集する工程、または
(ii)α-グルコシダーゼがヒドロキシルアパタイトに結合しない条件下で該溶出液をヒドロキシルアパタイトに接触させ、次いでα-グルコシダーゼの濃縮された未結合の画分を収集する工程
に適用する工程、を含む方法。」(請求項1)

(1-b)「請求項1?10のいずれか1項に記載の方法であって、ここで前記サンプルが乳中でα-グルコシダーゼを発現するトランスジェニック哺乳動物により産生される乳である、方法。」(請求項11)

(1-c)「トランスジェニック動物の乳から異種タンパク質を精製する方法であって、以下:
a)異種タンパク質以外の乳タンパク質種の少なくともかなり多くがヒドロキシルアパタイトに結合し、そして異種タンパク質が実質的に未結合のままである条件下で、トランスジェニック乳またはトランスジェニック乳画分をヒドロキシルアパタイトに接触させる工程、および;
b)実質的に未結合の異種タンパク質を取り出す工程、
を含む、方法。」(請求項29)

(1-d)「請求項29?33のいずれか1項に記載の方法であって、ここで前記異種タンパク質が、ラクトフェリン、トランスフェリン、ラクトアルブミン、第IX因子、成長ホルモン、α抗トリプシン、ラクトフェリン、トランスフェリン、ラクトアルブミン、凝集因子(第VIII因子および第IX因子)、成長ホルモン、α抗トリプシン、血漿タンパク質(例えば、血清アルブミン、C1エステラーゼインヒビターおよびフィブリノーゲン)、コラーゲン、免疫グロブリン、組織プラスミノーゲンアクチベータ、インターフェロン、インターロイキン、ペプチドホルモン、ならびにリソソームタンパク質(α-グルコシダーゼ、α-L-イズロニダーゼ、硫酸イズロネートスルファターゼ、ヘキソサミニダーゼAおよびB、ガングリオシドアクチベータタンパク質、アリルスルファターゼAおよびB、イズロネートスルファターゼ、ヘパランN-スルファターゼ、ガラクトセラミダーゼ、α-ガラクトシルセラミダーゼA、スフィンゴミエリナーゼ、α-フコシダーゼ、α-マンノシダーゼ、アスパルチルグリコサミンアミドヒドロラーゼ、酸性リパーゼ、N-アセチル-α-D-グリコサミン-6-スルフェートスルファターゼ、α-およびβ-ガラクトシダーゼ、β-グルクロニダーゼ、β-マンノシダーゼ、セラミダーゼ、ガラクトセレブロシダーゼ、α-N-アセチルガラクトサミニダーゼ、および防御タンパク質ならびに対立遺伝子改変体、同族改変体または誘導改変体を含む他の改変体、ならびにそれらのポリペプチドフラグメントから選択される、方法。」(請求項34)

(1-e)「本発明は、とりわけ異種タンパク質、好ましくはヒト酸性αグルコシダーゼをトランスジェニック動物の乳汁から精製する方法を提供する。この方法は大規模な産生に従い、そして治療的投与に適切な形態でαグルコシダーゼを含むタンパク質を生じる。この方法は、ヒトタンパク質および特にヒト酸性αグルコシダーゼを、トランスジェニック動物によって産生された乳汁から単離するのに特に適切である。」(21頁26行目?22頁1行目)

(1-f)「(I.αグルコシダーゼの供給源)
述べたように、この方法は、トランスジェニック動物の乳汁からヒト酸性αグルコシダーゼを精製するために特に適している。トランスジェニック動物の乳汁におけるαグルコシダーゼの産生は、WO97/05771(全ての目的のためにその全体が参考として援用される)によって記載される。手短に言えば、α-s1-カゼインのような乳腺特異的遺伝子由来の調節性配列を、αグルコシダーゼをコードする配列に作動可能に連結する。次いで、導入遺伝子を胚に導入し、それをトランスジェニック哺乳動物に成長させる。雌性トランスジェニック哺乳動物は、それらの乳腺において導入遺伝子を発現し、そしてヒト酸性αグルコシダーゼを乳汁中へ分泌する。マウスでは1リットルあたり4gまでのレベルを、そしてウサギでは1リットルあたり7gまでのレベルを獲得し得る。」(23頁1?13行目)

2.引用例2
上記記載事項(1-f)の中で引用されている、本願の優先日前に頒布された刊行物である、国際公開第97/05771号(以下、「引用例2」という。)には、次の事項が記載されている。なお、翻訳は対応する国内公表公報である特表2000-501602号公報によるものである。

(2-a)「乳腺特異的プロモータ;
乳腺特異的エンハンサー;
トランスジェニック非ヒト哺乳動物の乳分泌細胞において機能するシグナルペプチドをエンコードする分泌DNAセグメント;および
分泌DNAセグメントに動作可能に結合されて分泌組換えDNAセグメントを形成する、リソソーム性蛋白質をエンコードする組換えDNAセグメントであって、分泌組換えDNAセグメントは、プロモータおよびエンハンサーに動作可能に結合されているところの組換えDNAセグメント;
を含むトランスジーンを有するトランスジェニック非ヒト哺乳動物において、トランスジーンは、非ヒト哺乳動物または非ヒト哺乳動物の雌の子孫の成体において、乳分泌細胞において分泌組換えDNAセグメントを発現して、乳分泌細胞により処理され、かつマンノース6-ホスフェート含有リソソーム性蛋白質としてミルクへ分泌されるリソソーム性蛋白質の一形態を生成することができるところのトランスジェニック非ヒト哺乳動物。」(請求項1)

第4 引用例1に記載された発明

上記記載事項(1-a),(1-b)より、引用例1には、ヒト酸性α-グルコシダーゼおよび混入するタンパク質を含有するサンプルの精製方法が記載されており、前記サンプルは乳中でα-グルコシダーゼを発現するトランスジェニック哺乳動物により産生される乳であることも記載されている。また、上記記載事項(1-f)より、乳汁におけるαグルコシダーゼを産生するトランスジェニック哺乳動物についてはWO97/05771である引用例2に記載されていることが分かる。
次に、上記記載事項(1-c)に関して、乳から異種タンパク質を産生するトランスジェニック動物については規定がないものの、上記記載事項(1-d)に異種タンパク質として「α-グルコシダーゼ」が記載されていること、引用例1にはヒト酸性αグルコシダーゼ以外の異種タンパク質を含む乳を産生するトランスジェニック動物に関して他に摘記すべき特別な記載が存在しないことも考慮すれば、ヒト酸性αグルコシダーゼ以外の異種タンパク質を産生するトランスジェニック動物についても、ヒト酸性αグルコシダーゼの場合と同様に、WO97/05771に記載されている(上記記載事項(1-f))と解するのが相当である。
そして、上記記載事項(1-e)より、治療的投与のための異種タンパク質がヒトタンパク質であることは自明であり、上記記載事項(1-f)には、トランスジェニック哺乳動物として非ヒト哺乳動物であるマウスやウサギが記載されている。

そうすると、トランスジェニック非ヒト哺乳動物に関する上記記載事項(1-c)及び(1-f)の記載を、上記記載事項(2-a)を援用して整理すると、引用例1には、次の発明(以下、「引用発明」という)が記載されていると認められる。

「トランスジェニック非ヒト哺乳動物であって、
該トランスジェニック非ヒト哺乳動物は、
乳腺特異的プロモータ;
乳腺特異的エンハンサー;
トランスジェニック非ヒト哺乳動物の乳分泌細胞において機能するシグナルペプチドをエンコードする分泌DNAセグメント;および
分泌DNAセグメントに動作可能に結合されて分泌組換えDNAセグメントを形成する、異種のヒトタンパク質をエンコードする組換えDNAセグメントであって、分泌組換えDNAセグメントは、プロモータおよびエンハンサーに動作可能に結合されているところの組換えDNAセグメント;
を含むトランスジーンを有するトランスジェニック非ヒト哺乳動物において、トランスジーンは、非ヒト哺乳動物または非ヒト哺乳動物の雌の子孫の成体において、乳分泌細胞において分泌組換えDNAセグメントを発現して、乳分泌細胞により処理され、かつヒトタンパク質としてミルクへ分泌されるヒトタンパク質の一形態を生成することができるところのトランスジェニック非ヒト哺乳動物。」

第5 対比

本願発明と引用発明を対比する。

引用発明の「トランスジェニック非ヒト哺乳動物」は、本願発明の「非ヒト哺乳動物」に相当する。
また、引用発明の「乳腺特異的プロモータ」及び「乳腺特異的エンハンサー」は、本願発明の「該哺乳動物の乳腺細胞における該DNAセグメントの発現を促進させるのに効果的な少なくとも1つの調節配列」に相当し、
引用発明の「動作可能に結合されているところの組換えDNAセグメント」は、本願発明の「作動可能に連結されている、DNAセグメント」に相当し、
引用発明の「トランスジェニック非ヒト哺乳動物の乳分泌細胞において機能するシグナルペプチドをエンコードする分泌DNAセグメント」は、本願発明の「該哺乳動物の乳房細胞において機能するシグナルペプチドをコードするセグメント」に相当し、
引用発明の「非ヒト哺乳動物または非ヒト哺乳動物の雌の子孫の成体において、乳分泌細胞において分泌組換えDNAセグメントを発現して、乳分泌細胞により処理され、かつミルクへ分泌される一形態を生成する」は、本願発明の「DNAセグメントが、該哺乳動物の成体形またはその雌の子孫の該乳腺細胞において発現されて、該非ヒト哺乳動物の該乳汁中に産生し得」にそれぞれ相当する。

そして、本願発明の異種のヒトC1インヒビターは異種のヒトタンパク質であることから、両者は、
「非ヒト哺乳動物であって、該非ヒト哺乳動物は、以下:
該哺乳動物に対して異種のヒトタンパク質をコードするDNAセグメントであって、該哺乳動物の乳腺細胞における該DNAセグメントの発現を促進させるのに効果的な少なくとも1つの調節配列に対して作動可能に連結されている、DNAセグメント、および該哺乳動物の乳房細胞において機能するシグナルペプチドをコードするセグメント、
を含み;
ここで、該ヒトタンパク質をコードするDNAセグメントが、該哺乳動物の成体形またはその雌の子孫の該乳腺細胞において発現されて、該非ヒト哺乳動物の乳汁中にヒトタンパク質を産生し得る、
非ヒト哺乳動物。」
である点で一致し、以下の点で相違する。

相違点:DNAセグメントがコードし、産生し得る異種のヒトタンパク質として、本願発明はヒトC1インヒビターを特定するのに対して、引用発明は特定していない点。

第6 当審の判断

上記相違点について検討する。

上記記載事項(1-d)には、引用例1において用いられる異種タンパク質が記載されており、その中にC1エステラーゼインヒビターが明確に記載されている。
そして、「C1エステラーゼインヒビター」が「C1インヒビター」であることは自明である(なお、本願の発明の詳細な説明の【0002】にも「ヒトC1インヒビター(またC1エステラーゼインヒビターとしても公知)は、周知であり、そして同定された物質である。」と記載されている)から、引用発明において、トランスジェニック非ヒト哺乳動物の乳汁中に産生させる異種タンパク質として、C1エステラーゼインヒビター(ヒトC1インヒビター)を選択することは、当業者であれば容易になし得るものである。

また、本願発明が引用例1の記載から予測できない程の格別な効果を奏するものともいえない。

第7 審判請求人の主張

審判請求人は、平成27年9月17日意見書及び平成28年3月22日付け審判請求書において、主に以下の3点を主張している。

主張1:トランスジェニック動物の乳汁におけるポリペプチドの発現の例としてあげられた文献に記載されているポリペプチドはヒトC1インヒビターとはまったく異なる別ものであり、引用文献1-5を組み合わせるための動機付けがない。

主張2:C1インヒビターはグリコシル化を受けた複雑なタンパク質であるため(平成27年9月18日手続補足書において甲1号証を提示、以下の甲号証の提示については同様)、トランスジェニック動物の乳汁中にC1インヒビターを発現させることによって適切なグリコシル化を受けた機能的なC1インヒビターが発現可能であることは予測できなかった(反証として甲2号証を提示)。

主張3:本願発明のトランスジェニック動物によって生産されるC1インヒビターにはNeu5Gcが存在しないため免疫原性が低下していることは予測できなかった(甲3号証を提示)。

上記主張1?3について検討する。

主張1について:
上記記載事項(1-d)にあるとおり、引用例1において用いられる異種タンパク質としてC1エステラーゼインヒビター(C1インヒビター)が明確に含まれていることから、トランスジェニック動物の乳汁におけるポリペプチドの発現例として挙げられたものがすべてヒトC1インヒビターとはまったく異なるものとはいえない。
よって、上記主張1は採用できない。

主張2について:
以下の参考文献1(原査定の拒絶の理由で引用された引用文献5)の要約にも記載されているように、乳腺は、特定のタンパク質の生物活性や安定性にとって必要とされるグリコシル化やγカルボキシル化のような複雑な翻訳後修飾を行うことができることから、ヒトC1インヒビターをトランスジェニック動物の乳汁中に発現させることで、適切な翻訳後修飾がなされることを当業者であれば予測可能であったものと認められる。
また、審判請求人の提示した甲2号証は、組み換えヒト胆汁酸塩依存性リパーゼ(BSSL)に関するものであり、しかも導入部の一節を挙げているに過ぎず、ヒトC1インヒビターに関する本願発明に直ちに適用できるとはいえない。
よって、上記主張2も採用できない。

参考文献1(J.Mammary Gland Biol.Neoplasia,1998,Vol.3,No.3,p.337-350):
「多様なトランスジェニック動物種が、組換えタンパク質の生産に用いられている。一般的なアプローチは、ミルクタンパク質遺伝子に由来する制御エレメントを用いた乳腺における所望のタンパク質の発現を標的とすること、そして、ミルクから生産物を収集し、精製することである。重要な問題が、商業的利用に整合するトランスジーンの発現レベルを達成するという点に関して、重要な問題が残ってはいるものの、多くの異なるミルクタンパク質遺伝子からのプロモータ配列が、乳腺における発現を標的とするために用いられてきた。乳腺は、特定のタンパク質の生物活性や安定性にとって必要とされるグリコシル化やγカルボキシル化のような複雑な翻訳後修飾を行うことができるようである。効率的な精製プロトコールが確立され、このルートで生産された生産物が今や臨床試験に入った。」(要約)

主張3について:
審判請求人の提示した甲3号証は、本願の優先日より後の2004年に公表された文献であって、一方で本願の発明の詳細な説明には、本願のトランスジェニック動物において調製されたC1インヒビターのグリコシル化の解析によって免疫原性が低いことが予測されたといった記載は一切なされていない。また、具体的に確認されたわけでもない、単に免疫原性が低いことが予測される程度のことが本願発明の顕著性を裏付けるものとも認められないため、審判請求人が主張する、免疫原性が低いC1インヒビターを調製することができるという主張を本願発明の効果として参酌することはできない。
よって、上記主張3も採用できない。

したがって、依然として審判請求人の主張は認められないため、本願発明は、引用例1の記載に基づいて当業者が容易に発明し得たものである。

第8 結び

以上のとおりであるから、本願請求項1に係る発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであるから、他の請求項に係る発明について論及するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2016-12-15 
結審通知日 2016-12-16 
審決日 2016-12-27 
出願番号 特願2014-75150(P2014-75150)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (A01K)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 伊達 利奈  
特許庁審判長 中島 庸子
特許庁審判官 高堀 栄二
三原 健治
発明の名称 トランスジェニック哺乳動物の乳汁に産生されるC1インヒビター  
代理人 森下 夏樹  
代理人 山本 秀策  

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