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審決分類 審判 訂正 ただし書き3号明りょうでない記載の釈明 訂正する G06F
管理番号 1354389
審判番号 訂正2019-390066  
総通号数 238 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2019-10-25 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2019-06-12 
確定日 2019-08-17 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第5935081号に関する訂正審判事件について,次のとおり審決する。 
結論 特許第5935081号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり,訂正後の請求項〔1,2〕,〔3,4〕,〔5,6〕について訂正することを認める。 
理由 第1 手続の経緯
本件訂正審判に係る特許第5935081号(以下,「本件特許」という。)は,平成25年4月18日(優先権主張 平成24年4月18日)を国際出願日とする出願(特願2013-554735号)の請求項1ないし6に係る発明について,平成28年5月20日に特許権の設定登録がされたものであって,平成30年6月13日に訂正審判(以下,「第1次訂正審判」といい,当該訂正審判の請求に係る訂正を「第1次訂正」という。)が請求されたところ,同年8月9日に第1次訂正を認める審決がされ,当該審決は確定した。
そして,平成31年1月29日,さらに訂正審判(以下,「第2次訂正審判」という。)が請求され,当該第2次訂正審判は令和元年6月12日に取り下げられたが,同日に,さらに訂正審判(以下,「本件訂正審判」といい,当該訂正審判の請求に係る訂正を「本件訂正」という。)が請求されたものである。

第2 請求の趣旨
本件訂正審判の請求の趣旨は,「特許第5935081号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおり,訂正後の請求項1?6について,一群の請求項ごとに訂正することを認める,との審決を求める。」というものである。

第3 訂正事項
1 訂正事項1
(1) 訂正の内容
訂正事項1に係る訂正の内容は,以下のとおりである(なお,下線は訂正箇所である。以下,同じ。)。
特許請求の範囲の請求項1に「前記位置入力ステップにて検出された位置の表示対象を前記位置に保持しつつ,前記力入力検出ステップにて検出された前記力入力に応じて,当該表示対象以外の表示態様を変更することにより,当該表示対象を相対的に変更させ,当該変更結果を当該表示対象に対する入力として前記コンピュータの記憶部に記憶させる変更ステップ」と記載されているのを,「前記位置入力ステップにて検出された位置のアイコン等の表示対象を前記位置に保持しつつ,前記力入力検出ステップにて検出された前記力入力に応じて,当該表示対象以外の表示態様を変更することにより,当該表示対象を相対的に変更させ,当該変更結果を当該表示対象に対して力入力がなされた結果の情報として前記コンピュータの記憶部に記憶させる変更ステップ」に訂正する(請求項1を引用する請求項2も同様に訂正する。)。

(2) 一群の請求項について
訂正事項1に係る訂正前の請求項1及び2について,請求項2は,請求項1を引用するものであるから,訂正事項1によって記載が訂正される請求項1に連動して訂正されるものである。
したがって,訂正前の請求項1及び2に対応する訂正後の請求項1及び2は,特許法第126条第3項に規定する一群の請求項である。

2 訂正事項2
(1) 訂正の内容
訂正事項2に係る訂正の内容は,以下のとおりである。
特許請求の範囲の請求項3に「前記位置入力手段にて検出された位置の表示対象を前記位置に保持しつつ,前記力入力検出手段により検出された前記力入力に応じて,当該表示対象以外の表示態様を変更することにより,当該表示対象を相対的に変更させ,当該変更結果を当該表示対象に対する入力として記憶部に記憶させる変更手段」と記載されているのを,「前記位置入力手段にて検出された位置のアイコン等の表示対象を前記位置に保持しつつ,前記力入力検出手段により検出された前記力入力に応じて,当該表示対象以外の表示態様を変更することにより,当該表示対象を相対的に変更させ,当該変更結果を当該表示対象に対して力入力がなされた結果の情報として記憶部に記憶させる変更手段」に訂正する(請求項3を引用する請求項4も同様に訂正する。)。

(2) 一群の請求項について
訂正事項2に係る訂正前の請求項3及び4について,請求項4は,請求項3を引用するものであるから,訂正事項2によって記載が訂正される請求項3に連動して訂正されるものである。
したがって,訂正前の請求項3及び4に対応する訂正後の請求項3及び4は,特許法第126条第3項に規定する一群の請求項である。

3 訂正事項3
(1) 訂正の内容
訂正事項3に係る訂正の内容は,以下のとおりである。
特許請求の範囲の請求項5に「前記位置入力ステップにて検出された位置の表示対象を前記位置に保持しつつ,前記力入力検出ステップにて検出された前記力入力に応じて,当該表示対象以外の表示態様を変更することにより,当該表示対象を相対的に変更させ,当該変更結果を当該表示対象に対する入力として前記コンピュータの記憶部に記憶させる変更ステップ」と記載されているのを,「前記位置入力ステップにて検出された位置のアイコン等の表示対象を前記位置に保持しつつ,前記力入力検出ステップにて検出された前記力入力に応じて,当該表示対象以外の表示態様を変更することにより,当該表示対象を相対的に変更させ,当該変更結果を当該表示対象に対して力入力がなされた結果の情報として前記コンピュータの記憶部に記憶させる変更ステップ」に訂正する(請求項5を引用する請求項6も同様に訂正する。)。

(2) 一群の請求項について
訂正事項3に係る訂正前の請求項5及び6について,請求項6は,請求項5を引用するものであるから,訂正事項3によって記載が訂正される請求項5に連動して訂正されるものである。
したがって,訂正前の請求項5及び6に対応する訂正後の請求項5及び6は,特許法第126条第3項に規定する一群の請求項である。

第4 当審の判断
1 訂正事項1
(1) 訂正の目的について
訂正前の請求項1の「変更ステップ」は,「前記位置入力ステップにて検出された位置の表示対象を前記位置に保持」することを含むものであって,「前記位置入力ステップにて検出された位置」に「保持」されるのは,「表示対象」であるところ,訂正後の請求項1では,例えば,第1次訂正により訂正された明細書(以下,「第1次訂正明細書」という。)の発明の詳細な説明の【0021】等に記載されている「アイコン等の表示対象」であると特定された。
また,訂正前の請求項1の「変更ステップ」は,「当該変更結果を当該表示対象に対する入力として前記コンピュータの記憶部に記憶させる」ことも含むものであるところ,この記載によれば,「当該変更結果」を「前記コンピュータの記憶部」に記憶させるものであることを理解することができ,また,「前記コンピュータの記憶部」に記憶させる「当該変更結果」が何らかの情報であることは技術常識として理解することができる。しかしながら,「当該表示対象に対する入力として」記憶させる情報が,具体的にどのようなものであるのか明らかとはいえないから,「当該変更結果」を含むこの記載は,不明瞭な記載であると認められる。
これに対し,訂正後の請求項1では,「当該変更結果を当該表示対象に対して力入力がなされた結果の情報として前記コンピュータの記憶部に記憶させる」と特定されており,上述のとおり,「当該表示対象」は「アイコン等の表示対象」のことであるから,「当該変更結果」は,「アイコン等の表示対象」に対して「力入力」がなされた結果の情報であると理解することができる。
そして,第1次訂正明細書の発明の詳細な説明には,「情報処理装置100」の「制御部102」は,「表示制御部102a」,「表示態様変更部102b」,「位置判定部102c」及び「力判定部102d」を備えて構成されるものであり(【0042】),「表示制御部102a」は,「要素ファイル106a」に記憶された要素データに基づいて,複数の表示要素からなる表示画面が表示されるよう制御する表示制御手段であって,「表示態様変更部102b」を備えて構成されるものであり(【0043】),「要素ファイル106a」には,「制御部102」の処理により,移動,回転,拡大・縮小された結果が反映されている(【0035】)。また,「表示態様変更部102b」は,「位置判定部102c」により判定された入力位置に対応する表示要素(表示対象)に対して,「力判定部102d」により所定の力が検出された場合に,当該表示要素以外の表示要素が,移動(スクロールや,画面遷移等),回転,あるいは,拡大・縮小されるように制御するもの(【0044】),すなわち,「表示対象を相対的に変更させ」るように制御するものであることが記載されている。
そうすると,訂正後の請求項1に記載された「当該変更結果」とは,第1次訂正明細書の発明の詳細な説明の記載に照らせば,「表示要素(表示対象)」に対して,所定の力が検出された場合に,「当該表示要素以外の表示要素」が「移動,回転,拡大・縮小された結果」がこれに当たるものと理解することができる。
以上によれば,訂正事項1は,訂正前の請求項1において,不明瞭となっている記載を訂正し,その本来の意を明らかにするものであると認められる。
したがって,訂正事項1は,特許法第126条第1項ただし書き第3号に掲げる明瞭でない記載の釈明を目的としたものに該当する。

(2) 新規事項の追加の有無について
訂正事項1は,上記(1)のとおり,第1次訂正明細書に記載されたものであるから,願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものであるといえる。
したがって,訂正事項1は,特許法第126条第5項の規定に適合する。

(3) 特許請求の範囲の拡張・変更について
訂正事項1は,上記(1)のとおり,特許請求の範囲の不明瞭となっている記載を訂正し,その本来の意を明らかにするものであるから,訂正の前後で特許請求の範囲に記載された発明の拡張又は変更はなく,実質上特許請求の範囲を拡張し又は変更するものではない。
したがって,訂正事項1は,特許法第126条第6項の規定に適合する。

2 訂正事項2
(1) 訂正の目的について
訂正前の請求項3の「変更手段」は,「前記位置入力手段にて検出された位置の表示対象を前記位置に保持」することを含むものであって,「前記位置入力手段にて検出された位置」に「保持」されるのは,「表示対象」であるところ,訂正後の請求項3では,例えば,第1次訂正明細書の発明の詳細な説明の【0021】等に記載されている「アイコン等の表示対象」であると特定された。
また,訂正前の請求項3の「変更手段」は,「当該変更結果を当該表示対象に対する入力として記憶部に記憶させる」ことも含むものであるところ,この記載によれば,「当該変更結果」を「記憶部」に記憶させるものであることを理解することができ,また,「記憶部」に記憶させる「当該変更結果」が何らかの情報であることは技術常識として理解することができる。しかしながら,「当該表示対象に対する入力として」記憶させる情報が,具体的にどのようなものであるのか明らかとはいえないから,「当該変更結果」を含むこの記載は,不明瞭な記載であると認められる。
これに対し,訂正後の請求項3では,「当該変更結果を当該表示対象に対して力入力がなされた結果の情報として記憶部に記憶させる」と特定されており,上述のとおり,「当該表示対象」は「アイコン等の表示対象」のことであるから,「当該変更結果」は,「アイコン等の表示対象」に対して「力入力」がなされた結果の情報であると理解することができる。
そして,第1次訂正明細書の発明の詳細な説明には,「情報処理装置100」の「制御部102」は,「表示制御部102a」,「表示態様変更部102b」,「位置判定部102c」及び「力判定部102d」を備えて構成されるものであり(【0042】),「表示制御部102a」は,「要素ファイル106a」に記憶された要素データに基づいて,複数の表示要素からなる表示画面が表示されるよう制御する表示制御手段であって,「表示態様変更部102b」を備えて構成されるものであり(【0043】),「要素ファイル106a」には,「制御部102」の処理により,移動,回転,拡大・縮小された結果が反映されている(【0035】)。また,「表示態様変更部102b」は,「位置判定部102c」により判定された入力位置に対応する表示要素(表示対象)に対して,「力判定部102d」により所定の力が検出された場合に,当該表示要素以外の表示要素が,移動(スクロールや,画面遷移等),回転,あるいは,拡大・縮小されるように制御するもの(【0044】),すなわち,「表示対象を相対的に変更させ」るように制御するものであることが記載されている。
そうすると,訂正後の請求項3に記載された「当該変更結果」とは,第1次訂正明細書の発明の詳細な説明の記載に照らせば,「表示要素(表示対象)」に対して,所定の力が検出された場合に,「当該表示要素以外の表示要素」が「移動,回転,拡大・縮小された結果」がこれに当たるものと理解することができる。
以上によれば,訂正事項2は,訂正前の請求項3において,不明瞭となっている記載を訂正し,その本来の意を明らかにするものであると認められる。
したがって,訂正事項2は,特許法第126条第1項ただし書き第3号に掲げる明瞭でない記載の釈明を目的としたものに該当する。

(2) 新規事項の追加の有無について
訂正事項2は,上記(1)のとおり,第1次訂正明細書に記載されたものであるから,願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものであるといえる。
したがって,訂正事項2は,特許法第126条第5項の規定に適合する。

(3) 特許請求の範囲の拡張・変更について
訂正事項2は,上記(1)のとおり,特許請求の範囲の不明瞭となっている記載を訂正し,その本来の意を明らかにするものであるから,訂正の前後で特許請求の範囲に記載された発明の拡張又は変更はなく,実質上特許請求の範囲を拡張し又は変更するものではない。
したがって,訂正事項2は,特許法第126条第6項の規定に適合する。

3 訂正事項3
(1) 訂正の目的について
訂正前の請求項5の「変更ステップ」は,「前記位置入力ステップにて検出された位置の表示対象を前記位置に保持」することを含むものであって,「前記位置入力ステップにて検出された位置」に「保持」されるのは,「表示対象」であるところ,訂正後の請求項5では,例えば,第1次訂正明細書の発明の詳細な説明の【0021】等に記載されている「アイコン等の表示対象」であると特定された。
また,訂正前の請求項5の「変更ステップ」は,「当該変更結果を当該表示対象に対する入力として前記コンピュータの記憶部に記憶させる」ことも含むものであるところ,この記載によれば,「当該変更結果」を「前記コンピュータの記憶部」に記憶させるものであることを理解することができ,また,「前記コンピュータの記憶部」に記憶させる「当該変更結果」が何らかの情報であることは技術常識として理解することができる。しかしながら,「当該表示対象に対する入力として」記憶させる情報が,具体的にどのようなものであるのか明らかとはいえないから,「当該変更結果」を含むこの記載は,不明瞭な記載であると認められる。
これに対し,訂正後の請求項5では,「当該変更結果を当該表示対象に対して力入力がなされた結果の情報として前記コンピュータの記憶部に記憶させる」と特定されており,上述のとおり,「当該表示対象」は「アイコン等の表示対象」のことであるから,「当該変更結果」は,「アイコン等の表示対象」に対して「力入力」がなされた結果の情報であると理解することができる。
そして,第1次訂正明細書の発明の詳細な説明には,「情報処理装置100」の「制御部102」は,「表示制御部102a」,「表示態様変更部102b」,「位置判定部102c」及び「力判定部102d」を備えて構成されるものであり(【0042】),「表示制御部102a」は,「要素ファイル106a」に記憶された要素データに基づいて,複数の表示要素からなる表示画面が表示されるよう制御する表示制御手段であって,「表示態様変更部102b」を備えて構成されるものであり(【0043】),「要素ファイル106a」には,「制御部102」の処理により,移動,回転,拡大・縮小された結果が反映されている(【0035】)。また,「表示態様変更部102b」は,「位置判定部102c」により判定された入力位置に対応する表示要素(表示対象)に対して,「力判定部102d」により所定の力が検出された場合に,当該表示要素以外の表示要素が,移動(スクロールや,画面遷移等),回転,あるいは,拡大・縮小されるように制御するもの(【0044】),すなわち,「表示対象を相対的に変更させ」るように制御するものであることが記載されている。
そうすると,訂正後の請求項5に記載された「当該変更結果」とは,第1次訂正明細書の発明の詳細な説明の記載に照らせば,「表示要素(表示対象)」に対して,所定の力が検出された場合に,「当該表示要素以外の表示要素」が「移動,回転,拡大・縮小された結果」がこれに当たるものと理解することができる。
以上によれば,訂正事項3は,訂正前の請求項5において,不明瞭となっている記載を訂正し,その本来の意を明らかにするものであると認められる。
したがって,訂正事項3は,特許法第126条第1項ただし書き第3号に掲げる明瞭でない記載の釈明を目的としたものに該当する。

(2) 新規事項の追加の有無について
訂正事項3は,上記(1)のとおり,第1次訂正明細書に記載されたものであるから,願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものであるといえる。
したがって,訂正事項3は,特許法第126条第5項の規定に適合する。

(3) 特許請求の範囲の拡張・変更について
訂正事項3は,上記(1)のとおり,特許請求の範囲の不明瞭となっている記載を訂正し,その本来の意を明らかにするものであるから,訂正の前後で特許請求の範囲に記載された発明の拡張又は変更はなく,実質上特許請求の範囲を拡張し又は変更するものではない。
したがって,訂正事項3は,特許法第126条第6項の規定に適合する。

第5 むすび
以上のとおりであるから,本件訂正審判に係る訂正は,特許法第126条第1項ただし書き第3号に掲げる事項を目的とするものであって,かつ,同条第5項及び第6項の規定に適合する。
よって,結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面への接触操作において力入力を伴うか否かによって異なる処理を行うことでコンピュータにおける操作入力の多様性を高める入力制御方法であって、
表示画面にスライドせずに接触したオブジェクトの力入力を、直接的または間接的に検出する力入力検出ステップと、
前記オブジェクトが前記表示画面に接触した位置を検出する位置入力ステップと、
前記位置入力ステップにて検出された位置のアイコン等の表示対象を前記位置に保持しつつ、前記力入力検出ステップにて検出された前記力入力に応じて、当該表示対象以外の表示態様を変更することにより、当該表示対象を相対的に変更させ、当該変更結果を当該表示対象に対して力入力がなされた結果の情報として前記コンピュータの記憶部に記憶させる変更ステップと、
を含むことを特徴とする入力制御方法。
【請求項2】
請求項1に記載の入力制御方法において、
前記力入力ステップは、
前記力の方向を、直接または間接的に検出し、
前記変更ステップは、
前記力の方向に応じて、前記表示態様を変更すること
を特徴とする入力制御方法。
【請求項3】
表示画面への接触操作において力入力を伴うか否かによって異なる処理を行うことで操作入力の多様性を高めた情報処理装置であって、
表示画面にスライドせずに接触したオブジェクトの力入力を、直接的または間接的に検出する力入力検出手段と、
前記オブジェクトが前記表示画面に接触した位置を検出する位置入力手段と、
前記位置入力手段にて検出された位置のアイコン等の表示対象を前記位置に保持しつつ、前記力入力検出手段により検出された前記力入力に応じて、当該表示対象以外の表示態様を変更することにより、当該表示対象を相対的に変更させ、当該変更結果を当該表示対象に対して力入力がなされた結果の情報として記憶部に記憶させる変更手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理装置において、
前記力入力手段は、
前記力の方向を、直接または間接的に検出し、
前記変更手段は、
前記力の方向に応じて、前記表示態様を変更すること
を特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
コンピュータにおける操作入力の多様性を高めるために、表示画面への接触操作において力入力を伴うか否かによって異なる処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
表示画面にスライドせずに接触したオブジェクトの力入力を、直接的または間接的に検出する力入力検出ステップと、
前記オブジェクトが前記表示画面に接触した位置を検出する位置入力ステップと、
前記位置入力ステップにて検出された位置のアイコン等の表示対象を前記位置に保持しつつ、前記力入力検出ステップにて検出された前記力入力に応じて、当該表示対象以外の表示態様を変更することにより、当該表示対象を相対的に変更させ、当該変更結果を当該表示対象に対して力入力がなされた結果の情報として前記コンピュータの記憶部に記憶させる変更ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項6】
請求項5に記載のプログラムにおいて、
前記力入力ステップは、
前記力の方向を、直接または間接的に検出し、
前記変更ステップは、
前記力の方向に応じて、前記表示態様を変更すること
を特徴とするプログラム。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2019-07-24 
結審通知日 2019-07-26 
審決日 2019-08-06 
出願番号 特願2013-554735(P2013-554735)
審決分類 P 1 41・ 853- Y (G06F)
最終処分 成立  
前審関与審査官 円子 英紀  
特許庁審判長 ▲吉▼田 耕一
特許庁審判官 梶尾 誠哉
稲葉 和生
登録日 2016-05-20 
登録番号 特許第5935081号(P5935081)
発明の名称 入力制御方法、コンピュータ、および、プログラム  
代理人 諌山 太郎  
代理人 諌山 太郎  

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