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審決分類 審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正する B29C
管理番号 1357093
審判番号 訂正2019-390109  
総通号数 241 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2020-01-31 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2019-09-17 
確定日 2019-11-11 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第6557296号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第6557296号の明細書及び特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正明細書及び特許請求の範囲のとおり訂正することを認める。 
理由 第1 主な手続の経緯

特許第6557296号(請求項の数6。以下、「本件特許」という。)に係る出願は、平成29年7月27日に出願され(特願2017-145117号)、令和1年5月31日付けで特許査定がされ、同年7月19日に特許権の設定登録がされたものである。

また、令和1年9月17日に本件訂正審判が請求された。


第2 請求の趣旨及び理由

1 請求の趣旨

結論同旨

2 請求の理由(訂正の内容)

請求人の求めた訂正(以下「本件訂正」という場合がある。)について、訂正事項ごとに掲記すると、概略、以下のとおりである。

(1) 訂正事項1

特許請求の範囲の請求項1に「回転ピン軸前記固定プラテンと連結される第2の連結部を有し」とあるのを、「前記固定プラテンと連結される第2の連結部を有し」に、訂正する。

(2) 訂正事項2

明細書の段落0036に「プラテン連結部67は、本発明における第1の連結部の一例である。」とあるのを、「プラテン連結部67は、本発明における第2の連結部の一例である。」に、訂正する。


第3 当審の判断

1 訂正の目的、新規事項の追加及び特許請求の範囲の拡張又は変更の存否についての検討

(1) 訂正事項1(上記第2 2(1))についての検討

ア 訂正の目的

本件特許の請求項1における「前記連結部材は・・・前記腕部の上部に、回転ピン軸前記固定プラテンと連結される第2の連結部を有し、」について、出願当初の明細書には、次の記載がある。(なお、下線は合議体が付したものである。以下同じ。)

「【0036】
一対の腕部62は、固定プラテン31の射出ユニット4側(後ろ方向D12側)の表面31bに沿うように、それぞれ支持台部61から上方に向けて(上方向D21に)略垂直に立ち上がっている。支持台部61から立ち上がった各腕部62の上部は、それぞれ固定プラテン31と連結されるプラテン連結部67を有している。プラテン連結部67は、本発明における第1の連結部の一例である。
【0037】
プラテン連結部67は、射出ユニット4のノズル44と略同じ高さに位置し、ノズル44を挟んで左右対称となるように、左右方向D3に一対設けられている。これらプラテン連結部67は、腕部62の上部に固定されておらず、回転ピン軸68を回転中心として回転可能に設けられている。回転ピン軸68の軸方向は、射出ユニット4の移動方向Aと直交する方向(図3に示す左右方向D3)に配置される。従って、プラテン連結部67は、腕部62の上部において、移動方向Aに沿って回転可能である。」

「【図3】



「【符号の説明】
【0058】
1 射出成形機
2 機台
31 固定プラテン
33 金型
4 射出ユニット
44 ノズル
5 ノズルタッチ機構
6 連結部材
61 支持台部
62 腕部
64 軸受け部(第1の連結部)
65 ガイドブロック(取付け部)
67 プラテン連結部(第2の連結部)
7 金型機台
71a 第1の位置決め用ピン穴
72 高さ調整機構
73 機台連結部
8 射出機台
81a 第2の位置決め用ピン穴
82 高さ調整機構
83 機台連結部
91 位置決め用ピン
92 機台連結具」

明細書(特に上記段落【0036】、【0058】及び【図3】)には、「プラテン連結部(第2の連結部)」と連結するのは、「固定プラテン31」との記載があるから、「回転ピン軸前記固定プラテン」と連結するとある請求項1の記載は誤記である。
しかも、そもそも「回転ピン軸前記固定プラテン」との用語は、その意味自体が不明であるといわざるを得ない。

そして、出願当初の特許請求の範囲の請求項1には、「前記腕部の上部に、前記固定プラテンと連結される第2の連結部を有し、」と記載されていたことから見ても、本件特許の請求項1の「回転ピン軸前記固定プラテン」との記載は、「前記固定プラテン」の誤記であることが明らかである。

新規事項の追加及び特許請求の範囲の拡張又は変更の存否

訂正事項1は、上記のとおり、出願当初の明細書に記載した事項においてしたものである。また、請求項1の訂正の前後の記載を比較しても、本件訂正は、特許請求の範囲を実質上拡張し、又は変更するものと認めることはできない。

したがって、訂正事項1は、特許法第126条第5項及び第6項の規定に適合するといえる。

(2) 訂正事項2(上記第2 2(2))についての検討

ア 訂正の目的

出願当初の明細書には、段落【0058】の記載及び【図3】(いずれも上記(1)アを参照)に加えて、次の記載がある。

「【0015】
(1) 本発明に係る射出成形機は、固定プラテン(例えば、後述の固定プラテン31)を有する金型(例えば、後述の金型33)と、前記金型に対して接近又は離間可能に設けられ、前記金型に押し付けられた状態で前記金型内に溶融材料を射出するノズル(例えば、後述のノズル44)を有する射出ユニット(例えば、後述の射出ユニット4)と、前記射出ユニットに駆動力を作用させて前記金型へ接近する方向(例えば、後述の接近方向A1)に移動させることにより、前記ノズルを前記金型に押し付けるノズルタッチ機構(例えば、後述のノズルタッチ機構5)と、前記ノズルタッチ機構と前記固定プラテンとを連結する連結部材(例えば、後述の連結部材6)と、を機台(例えば、後述の機台2、金型機台7、射出機台8)上に備え、前記連結部材は、前記機台に取り付けられる支持台部(例えば、後述の支持台部61)と、前記支持台部の前記固定プラテン側から上方に立ち上がる腕部(例えば、後述の腕部62)とを有し、前記支持台部に、前記ノズルタッチ機構と連結される第1の連結部(例えば、後述の軸受け部64)を有すると共に、前記腕部の上部に、前記固定プラテンと連結される第2の連結部(例えば、後述のプラテン連結部67)を有し、前記ノズルを前記金型に押し付けるノズルタッチ力が、前記固定プラテン及び前記連結部材を介して前記ノズルタッチ機構に伝達される構成を有する射出成形機(例えば、後述の射出成形機1)であって、前記連結部材の前記第2の連結部は、前記射出ユニットの移動方向(例えば、後述の移動方向A)に沿う方向に回転可能に設けられる。」

「【0033】
ノズルタッチ機構5のボールねじ軸52の他端は、これらの突出脚部63の間に配置される支持台部61の後端面61aに、軸受け部64によって連結している。即ち、軸受け部64は、突出脚部63、63よりも固定プラテン31側に引っ込んだ位置にある。なお、この軸受け部64は、本発明における連結部材6の第1の連結部の一例である。」

以上の記載からみて、「軸受け部64」が「第1の連結部」であって、「プラテン連結部67」は「第2の連結部」を指すことは明らかであるから、「プラテン連結部67は、本発明における第1の連結部の一例である。」との記載は、「プラテン連結部67は、本発明における第2の連結部の一例である。」の誤記であることは明らかである。

新規事項の追加及び特許請求の範囲の拡張又は変更の存否

訂正事項2は、上記のとおり、出願当初の明細書に記載した事項においてしたものである。また、訂正事項2の訂正によって、訂正前の特許請求の範囲が実質上拡張し、又は変更されたと認めることはできない。

したがって、訂正事項2は、特許法第126条第5項及び第6項の規定に適合するといえる。

2 独立特許要件について

上記1で検討したとおり、訂正事項1、2は、いずれも誤記の訂正を目的とするものである。そこで、訂正後における特許請求の範囲に記載されている事項により特定される発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるか(いわゆる独立特許要件の充足性。特許法第126条第7項)について検討したが、独立特許要件を欠くとする事由を見いだすことができない。

したがって,本件訂正は特許法第126条第7項の規定に適合する。


第4 むすび

以上の次第であるから、本件訂正は、特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる事項を目的とし、かつ、同条第5項ないし第7項の規定に適合するので、適法な訂正と認める。

よって,結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
射出成形機
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノズルタッチ機構を備えた射出成形機に関する。
【背景技術】
【0002】
射出成形機は、射出ユニットのノズルから金型内に樹脂あるいは金属の溶融材料を射出して成形品を成形する。射出成形機は、例えば、射出ユニット全体を前後進させて金型に対して接近又は離間させ、射出ユニットのノズルを金型のスプール(注入口)に対して押し付け又は離間させるノズルタッチ機構を有している。
【0003】
従来、ノズルタッチ機構と固定プラテンとを、固定プラテンに対する連結位置がノズルの高さとほぼ同じ高さとなるように、側面視略L字型の連結部材によって連結した射出成形機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この射出成形機によれば、ノズルタッチ力は、固定プラテン及び連結部材を介してノズルタッチ機構に伝達される。
【0004】
図10は、特許文献1に記載の従来の連結部材を有する射出成形機のノズルタッチ機構を説明する図である。図中、符号101は射出ユニット100の先端に設けられたノズル、200は金型、201は金型200が取り付けられた固定プラテン、300はノズルタッチ機構、400は連結部材である。
【0005】
ノズルタッチ機構300は、モータ301と、ボールねじ軸302と、ボールねじナット303を有する。ボールねじ軸302の一端は、カップリング304を介してモータ301のロータ軸と連結している。ボールねじ軸302の他端は、連結部材400と連結している。ボールねじナット303は、ボールねじ軸302に螺合し、射出ユニット100の基台部102に対して回転不能となるように基台部102にバネ305を介して連結している。
【0006】
連結部材400は、機台に取り付けられる支持台部401と、この支持台部401の固定プラテン201側から上方に立ち上がる左右一対の腕部402(図10では手前の腕部402のみ示されている。)と、を有し、側面視略L字型に形成されている。腕部402の上部は、固定プラテン201との連結部403を有している。連結部403は、ノズル101と略同じ高さに位置し、ノズル101を挟んで左右対称に配置されている。連結部材400は、この連結部403において、ボルト404によって固定プラテン201に対して固定されている。また、ノズルタッチ機構300のボールねじ軸302の他端は、軸受け部405を介して、連結部材400の支持台部401と連結されている。
【0007】
このノズルタッチ機構300において、モータ301の回転によってボールねじ軸302が回転すると、ボールねじ軸302に螺合するボールねじナット303がボールねじ軸302に沿って移動する。これにより、射出ユニット100は固定プラテン201に向けて前進し、射出ユニット100のノズル101は、固定プラテン201に取り付けられている金型200のスプールに突き当たる。その後もモータ301が回転してボールねじナット303を前進させると、バネ305が圧縮され、その圧縮反力によって射出ユニット100が更に前進し、ノズル101が金型200に押し付けられる。
【0008】
ノズル101が金型200に押し付けられる際のノズルタッチ力は、ボールねじ軸302が連結部材400を引っ張る力によって発生し、金型200から固定プラテン201の中心部に伝達される。しかし、連結部材400の固定プラテン201に対する連結部403は、ノズル101と略同じ高さに配置されているため、ノズルタッチ力による曲げモーメントは、固定プラテン201に発生しにくい。
【0009】
よって、この連結部材400を有する射出成形機によれば、例えば以下の利点を有している。固定プラテン201がノズルタッチ力によって倒れ込むことがなく、固定プラテン201の倒れ込みによって発生する金型200の片当たり等の不具合を発生させにくい。連結部材400は側面視略L字型であるため、射出ユニット100がスイベル用ピン103を軸として水平方向に回転する際に、連結部材400が邪魔にならない。ノズル101の周囲は開放された状態であるため、ノズルタッチ動作時のノズル101の周囲の確認が容易である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2001-38764号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明者は、このような従来の射出成形機を更に改良するべく鋭意検討したところ、ノズルタッチ力の発生時に、連結部材に僅かに傾きが生じる場合があることを知見した。
【0012】
即ち、ノズルタッチ力の発生時、ボールねじ軸302の回転によって連結部材400に強い引っ張り力が作用する。このとき、図11に示すように、連結部材400におけるボールねじ軸302の軸受け部405の位置と、固定プラテン201に対する連結部材400の連結部403の位置との高さの差によって、図中の矢印で示すように、連結部材400は、固定プラテン201側に倒れるように僅かに傾くことがある。また、ノズルタッチ力の発生時、連結部材400の腕部402が僅かに変形することによって、固定プラテン201側に傾く場合もある。
【0013】
このように連結部材400が傾くと、図11に示すように、固定プラテン201が倒れる方向にモーメントが発生する。このようなモーメントの発生の抑制は、連結部材400による固定プラテン201の倒れ込み防止効果の維持向上を図る上で解決すべき課題となる。なお、この連結部材400の傾きは極めて微小なものであるが、図11では理解を容易にするために傾きを誇張して描いている。
【0014】
そこで、本発明は、機台に取り付けられる支持台部から上方に延びる腕部を有する連結部材によって、固定プラテンとノズルタッチ機構とを連結するようにした射出成形機において、ノズルタッチ力の発生時に連結部材に傾きが生じても、固定プラテンが倒れる方向にモーメントを発生させにくく、連結部材による固定プラテンの倒れ込み防止効果の維持向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
(1) 本発明に係る射出成形機は、固定プラテン(例えば、後述の固定プラテン31)を有する金型(例えば、後述の金型33)と、前記金型に対して接近又は離間可能に設けられ、前記金型に押し付けられた状態で前記金型内に溶融材料を射出するノズル(例えば、後述のノズル44)を有する射出ユニット(例えば、後述の射出ユニット4)と、前記射出ユニットに駆動力を作用させて前記金型へ接近する方向(例えば、後述の接近方向A1)に移動させることにより、前記ノズルを前記金型に押し付けるノズルタッチ機構(例えば、後述のノズルタッチ機構5)と、前記ノズルタッチ機構と前記固定プラテンとを連結する連結部材(例えば、後述の連結部材6)と、を機台(例えば、後述の機台2、金型機台7、射出機台8)上に備え、前記連結部材は、前記機台に取り付けられる支持台部(例えば、後述の支持台部61)と、前記支持台部の前記固定プラテン側から上方に立ち上がる腕部(例えば、後述の腕部62)とを有し、前記支持台部に、前記ノズルタッチ機構と連結される第1の連結部(例えば、後述の軸受け部64)を有すると共に、前記腕部の上部に、前記固定プラテンと連結される第2の連結部(例えば、後述のプラテン連結部67)を有し、前記ノズルを前記金型に押し付けるノズルタッチ力が、前記固定プラテン及び前記連結部材を介して前記ノズルタッチ機構に伝達される構成を有する射出成形機(例えば、後述の射出成形機1)であって、前記連結部材の前記第2の連結部は、前記射出ユニットの移動方向(例えば、後述の移動方向A)に沿う方向に回転可能に設けられる。
【0016】
(2) (1)に記載の射出成形機において、前記連結部材の前記支持台部は、前記射出ユニットの移動方向に沿う前記第1の連結部の位置よりも少なくとも前記射出ユニット側に寄った位置において、前記機台に対して取付け部(例えば、後述のガイドブロック65)によって取り付けられていてもよい。
【0017】
(3) (1)又は(2)に記載の射出成形機において、前記機台は、前記金型を搭載する金型機台(例えば、後述する金型機台7)と、前記射出ユニット、前記ノズルタッチ機構及び前記連結部材を搭載する射出機台(例えば、後述する射出機台8)とに分離され、前記金型機台又は前記固定プラテンは、前記射出機台との横方向(例えば、後述の上下方向D2に直交する方向)の面(例えば、後述の上下方向D2に直交する面)内での連結位置を決めるための、上下方向(例えば、後述の上下方向D2)に貫通する、少なくとも1つの第1の位置決め用ピン穴(例えば、後述の第1の位置決め用ピン穴71a)を有し、前記射出機台及び/又は前記連結部材は、前記金型機台との横方向の面内での連結位置を決めるための、上下方向に貫通する、少なくとも1つの第2の位置決め用ピン穴(例えば、後述の第2の位置決め用ピン穴81a)を有し、前記第1の位置決め用ピン穴と前記第2の位置決め用ピン穴は、前記金型機台と前記射出機台とが適正な相対位置となるように配置された際に、互いに重なるように配置され、前記金型機台と前記射出機台は、前記第1の位置決め用ピン穴と前記第2の位置決め用ピン穴に亘って位置決め用ピン(例えば、後述の位置決め用ピン91)が挿入されることにより、横方向の位置決めがなされていてもよい。
【0018】
(4) (3)に記載の射出成形機において、前記金型機台及び/又は前記射出機台は、高さ調整機構(例えば、後述の高さ調整機構72、82)を備えていてもよい。
【0019】
(5) (3)又は(4)に記載の射出成形機において、前記金型機台及び前記射出機台は、互いを連結して固定するための機台連結部(例えば、後述の機台連結部73、83)をそれぞれ備え、前記位置決め用ピンによって前記金型機台と前記射出機台の横方向の面内の位置決めがなされた状態で、前記金型機台の前記機台連結部と前記射出機台の前記機台連結部とに亘って機台連結具(例えば、後述の機台連結具92)が固定され、前記金型機台と前記射出機台とが連結されていてもよい。
【0020】
(6) (1)又は(2)に記載の射出成形機において、前記金型、前記射出ユニット、前記ノズルタッチ機構及び前記連結部材は、共通の前記機台(例えば、後述の機台2)上に搭載されていてよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、機台に取り付けられる支持台部から上方に延びる腕部を有する連結部材によって、固定プラテンとノズルタッチ機構とを連結するようにした射出成形機において、ノズルタッチ力の発生時に連結部材に傾きが生じても、固定プラテンが倒れる方向にモーメントを発生させにくく、連結部材による固定プラテンの倒れ込み防止効果の維持向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の第1実施形態に係る射出成形機の概要を示す側面図である。
【図2】図1に示す射出成形機のノズルタッチ機構の構成を説明する側面図である。
【図3】図1に示す射出成形機の連結部材の構成を説明する斜視図である。
【図4】連結部材の作用、効果を説明する説明図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る射出成形機の全体構成を示す斜視図である。
【図6】図5に示す射出成形機における金型機台の斜視図である。
【図7】図5に示す射出成形機における射出機台の斜視図である。
【図8】金型機台側の第1の位置決め用ピン穴と射出機台側の第2の位置決め用ピン穴とが重なり合う位置関係を説明する部分平面図である。
【図9】金型機台側の第1の位置決め用ピン穴と射出機台側の第2の位置決め用ピン穴とが重なり合う位置関係を説明する部分断面図である。
【図10】従来の連結部材を有する射出成形機のノズルタッチ機構を説明する図である。
【図11】従来の連結部材を有する射出成形機のノズルタッチ機構において連結部材が傾いた状態を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る射出成形機の概要を示す側面図である。図2は、図1に示す射出成形機のノズルタッチ機構の構成を説明する側面図である。図3は、図1に示す射出成形機の連結部材の構成を説明する斜視図である。
【0024】
なお、以下に示す各図面において、前方向をD11で示し、後ろ方向をD12で示し、両方向を合わせて「前後方向D1」という。本実施形態においては、前後方向D1は、射出ユニットの移動方向Aに一致する。前方向D11は、金型へ接近する方向A1(以下「接近方向A1」ともいう。)に一致する。後ろ方向D12は、金型から離間する方向A2(以下「離間方向A2」ともいう)に一致する。
また、上方向をD21で示し、下方向をD22で示し、両方向を合わせて「上下方向D2」という。左右方向をD3で示す。本実施形態においては、「横方向」は上下方向D2に直交する方向であり、「横方向の面」は、上下方向D2に直交する面である。
【0025】
第1実施形態の射出成形機1は、機台2上に、型締めユニット3と、射出ユニット4と、ノズルタッチ機構5と、連結部材6と、を備えている。
【0026】
型締めユニット3は、固定プラテン31及び移動プラテン32を有する金型33と、金型駆動機構34と、を備える。型締めユニット3は、金型駆動機構34によって移動プラテン32を固定プラテン31に接近する接近方向A1に移動させることにより、金型33を型締めし、移動プラテン32を固定プラテン31から離間する離間方向A2に移動させることにより、金型33を型開きするように構成される。固定プラテン31の中央部(移動方向Aに直交する面内の中央部)には、ノズル挿入孔31aが形成されている。ノズル挿入孔31aには、後述するノズルタッチ時に射出ユニット4のノズル44が挿入される。射出成形時にノズル44が押し当てられる金型33のスプール(図示せず)は、このノズル挿入孔31a内に対向している。
【0027】
射出ユニット4は、基台部41と、基台部41の上に載置された射出ユニット本体42と、この射出ユニット本体42から型締めユニット3に向けて延びるシリンダ部43と、このシリンダ部43の先端に設けられたノズル44と、を備える。射出ユニット本体42は、基台部41に対して、スイベル用ピン45を回転中心として回転可能に連結されている。基台部41は、機台2の上面に設けられた一対の平行なガイドレール21にスライド移動可能に取り付けられている。ガイドレール21は、前後方向D1(移動方向A)に沿って延びている。
【0028】
射出ユニット4は、ガイドレール21に沿って移動することにより、金型33に対して接近又は離間可能である。射出ユニット4は、後述するノズルタッチ機構5によって、ガイドレール21に沿って金型33へ接近する方向A1に移動することにより、ノズル44を、固定プラテン31のノズル挿入孔31a内を通して、金型33の前記スプールに押し付ける。射出ユニット4は、ノズル44を金型33のスプールに押し付けた状態で、金型33内に樹脂あるいは金属の溶融材料を射出する。
【0029】
ノズルタッチ機構5は、射出ユニット4の基台部41の下方に配置され、モータ51と、ボールねじ軸52と、ボールねじナット53と、を備える。ボールねじ軸52の一端は、射出ユニット4よりも後方側(図1、図2における後ろ方向D12)に延び、カップリング54を介してモータ51のロータ軸と連結している。ボールねじ軸52の他端は、射出ユニット4の前方側(図1、図2における前方向D11)に延び、後述する連結部材6と連結している。
【0030】
ボールねじナット53は、ボールねじ軸52に螺合し、射出ユニット本体42を載置する基台部41に対して回転不能となるようにバネ55を介して基台部41に連結している。従って、ボールねじ軸52が回転すると、ボールねじナット53は、ボールねじ軸52に沿って移動し、バネ55を介して射出ユニット4をガイドレール21に沿って移動させる。これにより、射出ユニット4は固定プラテン31に向けて前後方向D1(移動方向A)に前進し、ノズル44は、固定プラテン31のノズル挿入孔31a内を通して、金型33のスプールに突き当たる。その後もモータ51が回転してボールねじナット53を前進させると、バネ55が圧縮され、その圧縮反力によって射出ユニット4が更に前進し、ノズル44を金型33のスプールに押し付けるノズルタッチ状態となる。
【0031】
連結部材6は、固定プラテン31とノズルタッチ機構5との間に配置され、固定プラテン31とノズルタッチ機構5とを連結する。連結部材6は、図3に示すように、機台2に取り付けられる支持台部61と、この支持台部61の固定プラテン31側(前方向D11側)から上方に(上方向D21に)立ち上がる左右一対の腕部62とを有し、側面視略L字型に形成されている。
【0032】
連結部材6が配置される機台2上には、射出ユニット4のノズルタッチ動作時の移動方向Aと平行な方向に延びる一対の支持レール22が設けられている。支持台部61は、この一対の支持レール22間に亘る横幅を有し、その幅方向(左右方向D3)の両端部から射出ユニット4側(後ろ方向D12側)に向けてそれぞれ突出する一対の突出脚部63を有している。各突出脚部63は、支持レール22の直上にそれぞれ配置され、支持レール22に沿って支持台部61から突出している。
【0033】
ノズルタッチ機構5のボールねじ軸52の他端は、これらの突出脚部63の間に配置される支持台部61の後端面61aに、軸受け部64によって連結している。即ち、軸受け部64は、突出脚部63、63よりも固定プラテン31側に引っ込んだ位置にある。なお、この軸受け部64は、本発明における連結部材6の第1の連結部の一例である。
【0034】
連結部材6の下面に、支持レール22と係合するそれぞれ左右一対のガイドブロック65、66が配置されている。連結部材6は、ガイドブロック65、66によって、機台2に対して取り付けられている。このうちのガイドブロック65は、突出脚部63の下面に配置され、連結部材6の最も後端側(射出ユニット4側、後ろ方向D12側)に位置している。また、ガイドブロック66は、ガイドブロック65よりも支持台部61の前端側(固定プラテン31側、前方向D11側)に配置されている。従って、支持台部61は、移動方向Aに沿う軸受け部64の位置よりも射出ユニット4側(後ろ方向D12側)に寄った位置に、機台2に対する取付け部であるガイドブロック65を有する。ガイドブロック65は、本発明における取付け部の一例である。
【0035】
これらガイドブロック65、66は、支持レール22に対し、支持レール22と平行な方向(前後方向D1、移動方向A)には移動可能であるが、他の方向には移動不能となるように係合している。このため、連結部材6は、支持レール22と平行な方向以外の方向には移動不能となるように機台2に取り付けられる。
【0036】
一対の腕部62は、固定プラテン31の射出ユニット4側(後ろ方向D12側)の表面31bに沿うように、それぞれ支持台部61から上方に向けて(上方向D21に)略垂直に立ち上がっている。支持台部61から立ち上がった各腕部62の上部は、それぞれ固定プラテン31と連結されるプラテン連結部67を有している。プラテン連結部67は、本発明における第2の連結部の一例である。
【0037】
プラテン連結部67は、射出ユニット4のノズル44と略同じ高さに位置し、ノズル44を挟んで左右対称となるように、左右方向D3に一対設けられている。これらプラテン連結部67は、腕部62の上部に固定されておらず、回転ピン軸68を回転中心として回転可能に設けられている。回転ピン軸68の軸方向は、射出ユニット4の移動方向Aと直交する方向(図3に示す左右方向D3)に配置される。従って、プラテン連結部67は、腕部62の上部において、移動方向Aに沿って回転可能である。
【0038】
プラテン連結部67は、固定プラテン31の表面31bに設けられた一対の台座部31cに、それぞれ複数本のボルト67aによって固定される。台座部31cは、ノズル挿入孔31aを挟んで左右対称に、左右方向D3に一対配置されている。これにより連結部材6は、プラテン連結部67によって、固定プラテン31に対して、ノズル44と略同じ高さで連結する。従って、従来同様、ノズルタッチ力による曲げモーメントは固定プラテン31に発生しにくい。
【0039】
なお、プラテン連結部67は、腕部62よりも固定プラテン31側に僅かに突出している。また、固定プラテン31の台座部31cも、固定プラテン31の表面31bから僅かに突出している。このため、プラテン連結部67が台座部31cに固定された状態で、固定プラテン31の表面31bと連結部材6の腕部62との間には、図2に示すように、所定の隙間Sが形成される。従って、連結部材6と固定プラテン31とは、プラテン連結部67及び台座部31c以外で互いに干渉することはない。
【0040】
次に、このように回転可能なプラテン連結部67を有する連結部材6の作用、効果について、図4を用いて更に説明する。図4は、連結部材6の作用、効果を説明する説明図である。
ノズルタッチ機構5のボールねじ軸52の回転により、射出ユニット4が金型33に接近する方向A1に前進し、ノズル44が固定プラテン31のノズル挿入孔31aを通って金型33のスプールに突き当たると、ノズルタッチ力が発生する。このノズルタッチ力によって、連結部材6に強い引っ張り力が作用する。このとき、連結部材6における軸受け部64の位置とプラテン連結部67の位置との高さの差によって、図4中の弧状の矢印で示すように、連結部材6は、前方向D11に向けて固定プラテン31側に倒れるように僅かに傾こうとする場合がある。また、連結部材6は、ノズルタッチ力の発生時、連結部材6の腕部62が僅かに変形することによって、前方向D11に向けて固定プラテン31側に傾こうとする場合もある。
【0041】
このように連結部材6に傾こうとする力が発生した場合、従来では固定プラテン31が倒れる方向にモーメントが発生していた。一方、本実施形態における連結部材6のプラテン連結部67は、射出ユニット4の移動方向Aに沿って回転可能である。これにより、連結部材6の傾きによって発生するモーメントはプラテン連結部67に伝達されにくい。即ち、連結部材6の傾きによって発生するモーメントは、回転ピン軸68を回転中心とする腕部62及び支持台部61の回転に変換されるため、プラテン連結部67を介して固定プラテン31に倒れる方向のモーメントを発生させにくい。従って、この連結部材6を有する射出成形機1は、連結部材6が本来有する固定プラテン31の倒れ込み防止効果の維持向上を図ることができる。
【0042】
また、本実施形態に示す連結部材6は、軸受け部64よりも射出ユニット4側に寄った位置に、機台2に対する取付け部であるガイドブロック65を有することにより、連結部材6それ自体の過度の傾きも効果的に抑制することができる。即ち、ボールねじ軸52による引っ張り力が軸受け部64に作用した際、連結部材6は、腕部62側が固定プラテン31側に向けて倒れ込む方向に傾こうとし、これに伴い、突出脚部63側が機台2から浮き上がる方向に傾こうとする。しかし、ガイドブロック65は、軸受け部64よりも後方側で機台2の支持レール22に対して浮き上がる方向へ移動不能に取り付けられているため、連結部材6が過度に傾こうとする動きを効果的に抑制することができる。従って、上記のプラテン連結部67の回転構造の構成と、このガイドブロック65による連結部材6の過度な傾き防止構造の構成とが相俟って、連結部材6による固定プラテン31の倒れ込み防止効果の更なる維持向上を図ることが可能である。
【0043】
なお、連結部材6の傾きは極めて微小なものであるが、図4では理解を容易にするために傾きを誇張して描いている。
また、連結部材6のガイドブロックは、例えば支持台部61の前後方向に亘る1ブロックであってもよく、また、3ブロック以上に分かれていてもよい。但し、上記の連結部材6の過度な傾きを防止するためには、少なくとも軸受け部64よりも射出ユニット4側(後ろ方向D12側)に寄った位置に、取付け部としてのガイドブロックの少なくとも一部が配置されていることが必要である。
【0044】
[第2実施形態]
図5?図7は、本発明の第2実施形態に係る射出成形機を示している。図5は、本発明の第2実施形態に係る射出成形機の全体構成を示す斜視図である。図6は、図5に示す射出成形機における金型機台の斜視図である。図7は、図5に示す射出成形機における射出機台の斜視図である。図1?図4に示した第1実施形態に係る射出成形機1と同一符号の部位は同一構成の部位を示しているため、それらの説明は第1実施形態における説明を援用し、ここでの説明は省略する。
【0045】
第2実施形態に係る射出成形機10の機台は、金型33を有する型締めユニット3を搭載する金型機台7と、射出ユニット4、ノズルタッチ機構5及び連結部材6を搭載する射出機台8とに分離されている。そして、金型機台7と射出機台8とが連結されることによって、型締めユニット3と射出ユニット4とが相互に適正な位置に配置されるようになっている。このため、例えばメンテナンス時に、金型機台7と射出機台8とを分離することにより、型締めユニット3や射出ユニット4等のメンテナンスを個別に行うことが可能であり、型締めユニット3や射出ユニット4等へのアクセスも容易となる。
【0046】
以下、金型機台7と射出機台8の連結構造について説明する。
図6に示すように、金型機台7上の固定プラテン31は、表面31bから後ろ方向D12に向けて突出する位置決め用突部71を有する。本実施形態では、位置決め用突部71は左右方向D3に一対設けられ、固定プラテン31の表面31bの一対の台座部31cの直下にそれぞれ配置されている。位置決め用突部71は、上下方向D2に貫通する第1の位置決め用ピン穴71aを有する。第1の位置決め用ピン穴71aは、後述するように、射出機台8との横方向の面(上下方向D2に直交する面)内での連結位置を決めるために使用される。
【0047】
一方、図7に示すように、射出機台8は、金型機台7と突き合わされる面から前方向D11に向けて突出する位置決め用突板部81を有する。本実施形態では、位置決め用突板部81は左右方向D3に一対設けられ、連結部材6の一対の腕部62の直下に配置されている。位置決め用突板部81は平板からなり、その平板を上下方向D2に貫通する第2の位置決め用ピン穴81aを有する。第2の位置決め用ピン穴81aは、後述するように、金型機台7との横方向の面内での連結位置を決めるために使用される。
【0048】
一対の第1の位置決め用ピン穴71a、71aの間隔と、一対の第2の位置決め用ピン穴81a、81aの間隔は等しい。また、位置決め用突部71と位置決め用突板部81の上下方向D2の位置は、互いに重なり合うように配置される。このため、第1の位置決め用ピン穴71aと第2の位置決め用ピン穴81aは、金型機台7と射出機台8とが適正な相対位置となるように配置された際に、図8、図9に示すように、互いに重なるようになっている。
【0049】
なお、金型機台7と射出機台8との適正な相対位置とは、射出機台8上のノズルタッチ機構5の駆動によって、射出ユニット4のノズル44が、金型機台7上の金型33のスプールに押し付けられて正常な溶融材料の射出及び成形が可能となる金型機台7と射出機台8の相対位置のことである。
【0050】
第1の位置決め用ピン穴71aと第2の位置決め用ピン穴81aとが互いに重なった状態において、第1の位置決め用ピン穴71aと第2の位置決め用ピン穴81aとに亘って、図9に示すように、位置決め用ピン91が挿入されている。この位置決め用ピン91の挿入により、金型機台7と射出機台8との横方向の面内での相対位置が仮固定される。即ち、位置決め用ピン91の挿入により、金型機台7と射出機台8は、適正な相対位置に仮位置決めされる。この状態で連結部材6の各プラテン連結部67と、固定プラテン31の各台座部31cとが突き合わされ、ボルト(不図示)によって固定される。これにより、ノズルタッチ機構5と固定プラテン31とは連結部材6を介して連結される。
【0051】
本実施形態のように機台が金型機台7と射出機台8に分離される場合、連結部材6の各プラテン連結部67に均等にノズルタッチ力が作用するように、連結部材6と固定プラテン31とが連結される必要がある。この射出成形機10によれば、連結部材6と固定プラテン31との連結は、金型機台7と射出機台8とが移動方向Aに対して傾斜することなく、移動方向Aに対して平行な適正な相対位置に仮止めされた状態で行うことができる。このため、ノズルタッチ力を連結部材6の一対のプラテン連結部67、67及び一対の腕部62、62で均等に受けることができる。従って、上記のプラテン連結部67の回転構造の構成と相俟って、連結部材6による固定プラテン31の倒れ込み防止効果の維持向上を図る効果をより確実にすることができる。
【0052】
なお、位置決め用突部71は、金型機台7に設けられてもよい。また、位置決め用突板部81は、連結部材6に設けられてもよい。更に、位置決め用突部71及び位置決め用突板部81は、それぞれ一対に限らず、少なくとも1つずつあればよい。しかし、金型機台7と射出機台8との離間距離だけでなく、金型機台7と射出機台8とを移動方向Aに対して平行な一直線上に容易に位置決めできるようにする観点からは、本実施形態に示すように、少なくとも一対設けておくとよい。また、位置決め用突部71及び位置決め用突板部81の具体的形状についても、第1の位置決め用ピン穴71a及び第2の位置決め用ピン穴81aを備えるものであればよく、図示する形状に制限されない。
【0053】
金型機台7及び射出機台8は、図5?図7に示すように、それぞれ高さ調整機構72、82を備えてもよい。高さ調整機構72、82を備えることにより、横方向の面内の位置決めだけでなく、高さ方向(上下方向D2)の位置決めも可能である。これにより、射出成形機10が設置される設置面に高さのばらつきが生じていても、金型機台7と射出機台8とを適正な相対位置に位置決めできるため、連結部材6と固定プラテン31との連結を適正に行うことが可能となる。
【0054】
本実施形態に示す高さ調整機構72、82は、金型機台7及び射出機台8の下面に取り付けられ、回転することによって高さが調整されるマウントによって構成されている。しかし、高さ調整機構は、このようなマウントに制限されず、例えば高さ調整可能なアンカでもよい。また、高さ調整機構は、金型機台7と射出機台8のいずれか一方のみに設けられてもよい。
【0055】
金型機台7及び射出機台8は、位置決め用突部71及び位置決め用突板部81よりも下方の位置に、それぞれ機台連結部73、83を備えている。機台連結部73、83は、金型機台7と射出機台8とを連結して一体に固定するための連結部である。金型機台7の機台連結部73は、金型機台7の射出機台8に対向する面から射出機台8に向けて突出している。一方、射出機台8の機台連結部83は、射出機台8の金型機台7に対向する面から金型機台7に向けて突出している。本実施形態では、機台連結部73、83は、それぞれ一対ずつ設けられている。
【0056】
金型機台7と射出機台8とは、位置決め用ピン9によって横方向の面内の仮位置決めがなされた状態で、図5に示すように、金型機台7の機台連結部73と射出機台8の機台連結部83とに亘る機台連結具92によって、ボルト止めされる。この機台連結具92によって、仮位置決め状態の金型機台7と射出機台8とが一体に連結され、その連結状態が固定される。このように機台連結部73と機台連結部83とが機台連結具92によって固定されることにより、金型機台7と射出機台8との相対位置を適正位置に保持することができる。従って、固定プラテン31と連結部材6との連結状態も、適正状態に保持される。
【0057】
本発明は、前述の実施形態に制限されない。例えば、本実施形態に示す機台連結部73、83は、それぞれ一対ずつ設けられるが、これに制限されず、1つずつ設けられてもよいし、3つずつ設けられてもよい。また、機台連結具92は、金型機台7の機台連結部73又は射出機台8の機台連結部83のいずかに予め固定されていてもよいし、金型機台7の機台連結部73及び射出機台8の機台連結部83の両方に予め固定され、その機台連結具92同士を一体に連結するようにしてもよい。上下方向D2は鉛直方向に制限されない。横方向は、鉛直方向に直交する方向(水平方向)に制限されない。前後方向D1は、鉛直方向に直交する方向に制限されない。
【符号の説明】
【0058】
1 射出成形機
2 機台
31 固定プラテン
33 金型
4 射出ユニット
44 ノズル
5 ノズルタッチ機構
6 連結部材
61 支持台部
62 腕部
64 軸受け部(第1の連結部)
65 ガイドブロック(取付け部)
67 プラテン連結部(第2の連結部)
7 金型機台
71a 第1の位置決め用ピン穴
72 高さ調整機構
73 機台連結部
8 射出機台
81a 第2の位置決め用ピン穴
82 高さ調整機構
83 機台連結部
91 位置決め用ピン
92 機台連結具
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定プラテンを有する金型と、
前記金型に対して接近又は離間可能に設けられ、前記金型に押し付けられた状態で前記金型内に溶融材料を射出するノズルを有する射出ユニットと、
前記射出ユニットに駆動力を作用させて前記金型へ接近する方向に移動させることにより、前記ノズルを前記金型に押し付けるノズルタッチ機構と、
前記ノズルタッチ機構と前記固定プラテンとを連結する連結部材と、を機台上に備え、
前記連結部材は、前記機台に取り付けられる支持台部と、前記支持台部の前記固定プラテン側から上方に立ち上がる腕部とを有し、前記支持台部に、前記ノズルタッチ機構と連結される第1の連結部を有すると共に、前記腕部の上部に、前記固定プラテンと連結される第2の連結部を有し、
前記ノズルを前記金型に押し付けるノズルタッチ力が、前記固定プラテン及び前記連結部材を介して前記ノズルタッチ機構に伝達される構成を有する射出成形機であって、
前記連結部材の前記第2の連結部は、軸方向が前記支持台部の幅方向に配置される回転ピン軸を中心にして、前記射出ユニットの移動方向に沿う方向に回転可能に設けられる、射出成形機。
【請求項2】
前記連結部材の前記支持台部は、前記射出ユニットの移動方向に沿う前記第1の連結部の位置よりも少なくとも前記射出ユニット側に寄った位置において、前記機台に対して取付け部によって取り付けられている、請求項1に記載の射出成形機。
【請求項3】
前記機台は、前記金型を搭載する金型機台と、前記射出ユニット、前記ノズルタッチ機構及び前記連結部材を搭載する射出機台とに分離され、
前記金型機台又は前記固定プラテンは、前記射出機台との横方向の面内での連結位置を決めるための、上下方向に貫通する、少なくとも1つの第1の位置決め用ピン穴を有し、
前記射出機台及び/又は前記連結部材は、前記金型機台との横方向の面内での連結位置を決めるための、上下方向に貫通する、少なくとも1つの第2の位置決め用ピン穴を有し、
前記第1の位置決め用ピン穴と前記第2の位置決め用ピン穴は、前記金型機台と前記射出機台とが適正な相対位置となるように配置された際に、互いに重なるように配置され、
前記金型機台と前記射出機台は、前記第1の位置決め用ピン穴と前記第2の位置決め用ピン穴に亘って位置決め用ピンが挿入されることにより、横方向の位置決めがなされている、請求項1又は2に記載の射出成形機。
【請求項4】
前記金型機台及び/又は前記射出機台は、高さ調整機構を備える、請求項3に記載の射出成形機。
【請求項5】
前記金型機台及び前記射出機台は、互いを連結して固定するための機台連結部をそれぞれ備え、
前記位置決め用ピンによって前記金型機台と前記射出機台の横方向の面内の位置決めがなされた状態で、前記金型機台の前記機台連結部と前記射出機台の前記機台連結部とに亘って機台連結具が固定され、前記金型機台と前記射出機台とが連結されている、請求項3又は4に記載の射出成形機。
【請求項6】
前記金型、前記射出ユニット、前記ノズルタッチ機構及び前記連結部材は、共通の前記機台上に搭載されている、請求項1又は2に記載の射出成形機。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2019-10-17 
結審通知日 2019-10-21 
審決日 2019-11-01 
出願番号 特願2017-145117(P2017-145117)
審決分類 P 1 41・ 852- Y (B29C)
最終処分 成立  
前審関与審査官 田代 吉成  
特許庁審判長 須藤 康洋
特許庁審判官 大畑 通隆
植前 充司
登録日 2019-07-19 
登録番号 特許第6557296号(P6557296)
発明の名称 射出成形機  
代理人 星野 寛明  
代理人 正林 真之  
代理人 正林 真之  
代理人 岩池 満  
代理人 岩池 満  
代理人 芝 哲央  
代理人 星野 寛明  
代理人 芝 哲央  
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