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審決分類 審判 訂正 特許請求の範囲の実質的変更 訂正する F25B
審判 訂正 (特120条の4,3項)(平成8年1月1日以降) 訂正する F25B
審判 訂正 4項(134条6項)独立特許用件 訂正する F25B
審判 訂正 3項(134条5項)特許請求の範囲の実質的拡張 訂正する F25B
審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正する F25B
管理番号 1371939
審判番号 訂正2020-390100  
総通号数 257 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-05-28 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2020-10-26 
確定日 2021-01-19 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第6768073号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第6768073号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり訂正することを認める。 
理由 第1 手続の経緯
本件訂正審判に係る特許第6768073号は、2016年9月13日を国際出願日とする特願2018-538987号の請求項1?10に係る発明について、令和2年9月24日に特許権の設定登録がなされたものであり、その後、令和2年10月26日に本件訂正審判が請求されたものである。

第2 請求の趣旨及び訂正の内容
1 請求の趣旨
特許権者が求める請求の趣旨は、「特許第6768073号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項5?10について訂正することを認める、との審決を求める。」というものである。

2 訂正の内容
本件訂正審判に係る訂正の内容は、以下に示す訂正事項1である(なお、下線部分は訂正箇所である。)。

訂正事項1
特許請求の範囲の請求項5において、
「請求項1?請求項4のいずれか1項に記載の空気調和装置。
空気調和装置。」
と記載されているものを、
「請求項1?請求項4のいずれか1項に記載の空気調和装置。」
に訂正する(請求項5の記載を引用する請求項6?請求項10も同様に訂正する。)。

第3 当審の判断
1 訂正の目的について
本件訂正前の請求項5の
「請求項1?請求項4のいずれか1項に記載の空気調和装置。
空気調和装置。」
では、「空気調和装置。」との文言が二度続けて記載されていて、訂正前の
「請求項1?請求項4のいずれか1項に記載の空気調和装置。
空気調和装置。」
との記載は、
「請求項1?請求項4のいずれか1項に記載の空気調和装置。」
の誤記であることは明白である。
よって、訂正事項1は、特許法第126条第1項ただし書き2号に規定する「誤記又は誤訳の訂正」を目的とするものである。

2 国際出願日における国際出願の明細書、請求の範囲又は図面(以下、「当初明細書等」という。)に記載した事項の範囲内の訂正であるか否かについて
訂正事項1は、上記1のとおり、明らかな誤記を本来の表記に訂正するものにすぎず、当初明細書等に記載した事項の範囲内の訂正であるといえる。
よって、訂正事項1は、特許法第126条第5項の規定に適合する。

3 訂正が実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものであるか否かについて
訂正事項1は、上記1のとおり、明らかな誤記を本来の表記に訂正するものにすぎず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。
よって、訂正事項1は、特許法第126条第6項の規定に適合する。

4 独立特許要件について
訂正事項1は、明らかな誤記を本来の表記に訂正するものであるから、特許要件の適否について見直すべき新たな事情は存在しない。また、訂正後の請求項5?10に記載されている事項により特定される発明が特許出願の際独立して特許を受けることができないとする理由も見いだせない。
よって、訂正事項1は、特許法第126条第7項の規定に適合する。

第4 むすび
以上のとおり、本件訂正審判に係る請求項5?10についての訂正は、特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる事項を目的とし、かつ、同条第5項ないし第7項の規定に適合するものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮機、第1熱交換器、膨張弁、第2熱交換器、および流路切替装置を含み、冷媒が循環する冷媒回路を備え、
前記第2熱交換器は、第1冷媒流路と第2冷媒流路とを含み、
前記圧縮機は、吸入部および吐出部を含み、
前記第1冷媒流路と前記第2冷媒流路とは、それぞれ一端と他端とを有し、前記第1熱交換器と分岐点を介してそれぞれの前記一端が並列に接続され、
前記流路切替装置は、
前記圧縮機の前記吐出部と接続された第1ポートと、
前記第1熱交換器と接続された第2ポートと、
前記圧縮機の前記吸入部と接続された第3ポートと、
前記分岐点と前記第1冷媒流路の前記一端とを接続する配管に設置される接続点と接続された第4ポートと、
前記第2冷媒流路の前記他端と接続された第5ポートと、
前記第1冷媒流路の前記他端と接続された第6ポートと、を含み、
前記流路切替装置において、
前記第2ポートは、前記第1ポートおよび前記第3ポートとの間で接続状態が変更可能に構成されており、
前記第5ポートは、前記第1ポート、前記第3ポートおよび前記第4ポートとの間で接続状態が変更可能に構成されており、
前記第6ポートは、前記第1ポートおよび前記第3ポートとの間で接続状態が変更可能に構成され、
前記配管において、前記接続点と前記分岐点との間に前記膨張弁が設置される、空気調和装置。
【請求項2】
前記膨張弁を開状態とし、
前記流路切替装置において、
前記第1ポートと前記第2ポートとが接続され、
前記第5ポートおよび前記第6ポートと前記第3ポートとが接続された、第1の運転状態で運転可能である、請求項1に記載の空気調和装置。
【請求項3】
前記膨張弁を閉状態とし、
前記流路切替装置において、
前記第1ポートと前記第6ポートとが接続され、
前記第2ポートと前記第3ポートとが接続され、
前記第4ポートと前記第5ポートとが接続された、第2の運転状態で運転可能である、請求項1または請求項2に記載の空気調和装置。
【請求項4】
前記膨張弁を開状態とし、
前記流路切替装置において、
前記第1ポートと前記第2ポートおよび前記第6ポートとが接続され、
前記第3ポートと前記第5ポートとが接続された、第3の運転状態で運転可能である、請求項1?請求項3のいずれか1項に記載の空気調和装置。
【請求項5】
前記膨張弁を開状態とし、
前記流路切替装置において、
前記第1ポートと前記第2ポートおよび前記第5ポートとが接続され、
前記第3ポートと前記第6ポートとが接続された、第4の運転状態で運転可能である、請求項1?請求項4のいずれか1項に記載の空気調和装置。
【請求項6】
前記流路切替装置は、3つ以上の開閉可能な弁を含む、請求項1?請求項5のいずれか1項に記載の空気調和装置。
【請求項7】
前記流路切替装置は、少なくとも1つ以上の四方弁と、3つ以上の三方弁とを含む、請求項1?請求項5のいずれか1項に記載の空気調和装置。
【請求項8】
前記流路切替装置は、
前記第1ポートから前記第6ポートが形成された筐体と、
前記第1ポートおよび前記第3ポートと前記第2ポートとの接続状態を切替える第1切替弁と、
前記第1ポート、前記第3ポートおよび前記第4ポートと前記第5ポートとの接続状態を切替える第2切替弁と、
前記第1ポートおよび前記第3ポートと前記第6ポートとの接続状態を切替える第3切替弁とを備える、請求項1?請求項5のいずれか1項に記載の空気調和装置。
【請求項9】
前記第1冷媒流路に空気を送風する第1ファンと、
前記第2冷媒流路に空気を送風する第2ファンとをさらに備える、請求項1?請求項8のいずれか1項に記載の空気調和装置。
【請求項10】
前記第2熱交換器は、第3冷媒流路と第4冷媒流路とを含み、
前記第3冷媒流路と前記第4冷媒流路とは、前記第1熱交換器と他の分岐点を介して並列に接続され、
前記流路切替装置は、
前記他の分岐点と前記第3冷媒流路とを接続する他の配管と接続された第7ポートと、
前記第4冷媒流路と接続された第8ポートと、
前記第3冷媒流路と接続された第9ポートと、を含み、
前記流路切替装置において、
前記第4ポートと前記第7ポートとは、互いに接続された第1のポート群を構成し、
前記第5ポートと前記第8ポートとは、互いに接続された第2のポート群を構成し、
前記第6ポートと前記第9ポートとは、互いに接続された第3のポート群を構成し、
前記第2のポート群は、前記第1ポート、前記第3ポートおよび前記第1のポート群との間で接続状態が変更可能に構成されており、
前記第3のポート群は、前記第1ポートおよび前記第3ポートとの間で接続状態が変更可能に構成されている、請求項1?請求項9のいずれか1項に記載の空気調和装置。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2020-12-17 
結審通知日 2020-12-21 
審決日 2021-01-07 
出願番号 特願2018-538987(P2018-538987)
審決分類 P 1 41・ 852- Y (F25B)
P 1 41・ 856- Y (F25B)
P 1 41・ 841- Y (F25B)
P 1 41・ 855- Y (F25B)
P 1 41・ 854- Y (F25B)
最終処分 成立  
前審関与審査官 ▲高▼藤 啓  
特許庁審判長 山崎 勝司
特許庁審判官 松下 聡
後藤 健志
登録日 2020-09-24 
登録番号 特許第6768073号(P6768073)
発明の名称 空気調和装置  
代理人 特許業務法人深見特許事務所  
代理人 特許業務法人深見特許事務所  

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