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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G06K
管理番号 1373138
審判番号 不服2020-9823  
総通号数 258 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-06-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2020-07-14 
確定日 2021-05-07 
事件の表示 特願2017-175465「バーコード読取装置、画像取得方法、及びプログラム」拒絶査定不服審判事件〔平成31年 4月 4日出願公開、特開2019- 53373、請求項の数(5)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続きの経緯

本願は,平成29年9月13日の出願であって,令和1年9月2日付けで拒絶理由通知がされ,令和1年9月6日に意見書が提出されるとともに手続補正がなされ,令和1年12月19日付けで拒絶理由通知がされ,令和2年1月7日に意見書が提出されるとともに手続補正がなされ,令和2年5月28日付けで拒絶査定(以下,「原査定」という。)がなされたが,これに対し,令和2年7月14日に拒絶査定不服審判の請求がなされるとともに手続補正がなされたものである。

第2 令和2年5月28日付けの原査定の概要

1.令和2年5月28日付けの原査定の概要は以下のとおりである。

本願請求項1-5に係る発明は,以下の引用文献1-3に基づいて,その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下,「当業者」という。)が容易に発明できたものであるから,特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

引用文献等一覧
1.特開2005-275530号公報
2.特開2007-207010号公報
3.国際公開第2016/190437号

第3 審判請求時の補正について

審判請求時の補正は,特許法第17条の2第3項から第6項までの要件に違反しているものとはいえない。
審判請求時の補正によって請求項1,4-5に「ライン状に」という事項を追加する補正は,特許請求の範囲の減縮を目的とするものであるか,また,当該補正は新規事項を追加するものではないかについて検討すると,この事項は,補正前の発明特定事項である「走査」を限定するものであるから,特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり,また,この事項は,当初明細書等の段落【0029】-【0030】に記載された事項であるから,新規事項を追加するものではないといえる。

第4 本願発明

本願請求項1-5に係る発明(以下,それぞれ「本願発明1」-「本願発明5」という。)は,令和2年7月14日付けの手続補正で補正された特許請求の範囲の請求項1-5に記載された事項により特定される発明であり,本願発明1は以下のとおりの発明である。
なお,符号A-Gは,説明のために当審で付与したものであり,以下「構成A」-「構成G」という。

「【請求項1】
A 画角内に位置する対象物を撮像することにより前記対象物の画像を取得するカメラと,
B 前記カメラの近傍に設けられており,前記カメラの画角内に向けて照射した光線で前記対象物の一部として設けられたバーコードを走査することにより当該バーコードから情報を読み取るスキャナと,
C 前記カメラに,記録用の画像を取得するための撮像動作を,露光領域が第1の方向に順次切り替えられるローリングシャッター方式で実行させる撮像制御手段と,
D 前記カメラが前記撮像動作を実行している最中に,前記スキャナに前記バーコードから情報を読み取るための読取動作を実行させる読取制御手段と,
E 前記光線で走査される領域に対応する露光領域が,前記撮像動作において露光されるタイミングのときに前記スキャナによる前記光線の照射を一時的に停止させる照射制御手段と,
を備え,
F 前記スキャナは,前記光線を,前記第1の方向に対して直交する第2の方向にライン状に走査し,
前記第1の方向において,前記光線の幅が前記画角の幅よりも狭く設定されている,
G ことを特徴とするバーコード読取装置。」

なお,本願発明2-5の概要は以下のとおりである。

本願発明2-3は,本願発明1をさらに減縮した発明である。
本願発明4及び5は,それぞれ本願発明1に対応する方法及びプログラムの発明であり,本願発明1とカテゴリ表現が異なるだけの発明である。

第4 引用文献,引用発明等

1.引用文献1

(1)原査定の拒絶の理由で引用された引用文献1(特開2005-275530号公報)には,以下の事項が記載されている。(当審注:下線は,参考のために当審で付与したものである。以下同様。)

「【0055】
(実施の形態1) 図1a,図1bは,光学的情報読取装置1の斜視図である。図2は,光学的情報読取装置1の内部の光学系2を説明するために図1の破断位置ア-アで部分的に断面を表した断側面図である。光学的情報読取装置1は,前方部にバーコード等の光学的情報の読み取りと画像情報の取得をする光学系2を配置し,後方部を操作者が把持して操作する。」

「【0057】
光学系2は,撮像部9として,画像取得対象に照明光を投光する照明LED10と画像取得対象からの反射光を結像する結像レンズ11と結像された像を長方形の面上に配列された受光素子で電気信号に変換するエリアセンサ12と,撮像する位置を示す指標光線を照射する指標光線照射部13として,指標光の光源となる半導体レーザ14と半導体レーザ14からのレーザ光を回折してH字型の指標パタン15に光線を形成する回折素子16から構成される。
【0058】
指標パタン15の光線の射出方向は結像レンズ11の瞳とエリアセンサ12の撮像エリアの中心を結ぶ受光軸(イ)に平行で近接し,H字型の指標パタン15の幅方向の広がり角は撮像部9の視野(ウ)の横方向の広がり角と略同じであり,画像取得対象に照射されたH字型の指標パタン15は常に中心が撮像部9の視野(ウ)の中心に近接し,H字型の指標パタン15の幅は視野(ウ)の横方向長さと略一致して,撮像部9の撮像位置と横方向の撮像範囲を指示する。光学的情報読取装置1内にあるプリント基板上に構成された制御回路17は,CPU,メモリ素子等を備え,書き込まれたプログラムに従い撮像部9や指標光線照射部13の駆動制御とエリアセンサ12で変換された電気信号の2値化や2値化された画像情報からバーコード等の光学的情報を抽出して復号化を行ったり,取得した画像を記憶部としてのメモリ素子に記憶を行ったり,液晶表示画面5などの動作制御を行う。」

「【0061】
半導体レーザ14は,撮像部9の照明LED10を点灯してエリアセンサ12が露光する間は消灯され,エリアセンサ12が露光していない間に点灯される。エリアセンサ12は繰り返し露光して結像レンズ11によって結像された像を電気信号に変換して画像データを繰り返し取得する。」

「【0067】
このように,光学的情報の読み取り完了と同時にエリア画像の取得と記憶を行うことで,例えば,記録媒体18が荷物の送り状である時,取得した受け取りの署名20の画像情報に読み取ったバーコード19の送り状管理番号情報を略一括で取得,読み取りができるので,一対一対に関連づけて管理させ易い。」

「【図1】



「【図2】



(2)上記引用文献1の記載(特に下線部の記載)より,上記引用文献1には,次の発明(以下,「引用発明」という。)が記載されていると認められる。

なお,符号a-eは,説明のために当審で付与したものであり,以下「構成a」-「構成e」という。

「a 光学的情報読取装置であって,
b 光学系は,撮像部として,画像取得対象からの反射光を結像する結像レンズと,結像された像を電気信号に変換するエリアセンサとを含み,指標光線照射部として,指標光の光源となる半導体レーザと,半導体レーザからのレーザ光を回折してH字型の指標パタンに光線を形成する回折素子とを含み,
c 制御回路は,撮像部や指標光線照射部の駆動制御と,エリアセンサで変換された電気信号の2値化や,2値化された画像情報からバーコードの光学的情報を抽出して復号化と,取得した画像の記憶を行い,
d 半導体レーザは,エリアセンサが露光する間は消灯され,エリアセンサが露光していない間に点灯され,エリアセンサは繰り返し露光して画像を繰り返し取得し,
e 光学的情報の読み取り完了と同時に画像の取得と記憶を行う,
a 光学的情報読取装置。」

2.引用文献2

(1)原査定の拒絶の理由で引用された引用文献2(特開2007-207010号公報)には,以下の事項が記載されている。

「【0016】
図1は,本実施例に係る携帯型二次元コード読取装置たる携帯電話機1の外観(二つ折りを開いた表面側)を示しており,図2は,この携帯電話機1の要部(二次元コードCの読取りに関連する部分)の電気的構成を概略的に示している。図1に示すように,携帯電話機1は,携帯可能な二つ折り状をなす本体の表面部に,上半部側に位置して例えばカラーLCDからなる表示装置2が設けられると共に,下半部側に位置してキー操作部3が設けられている。」

「【0018】
また,前記表示装置2は,やや縦長の矩形状の画面を有し,その画面には,メニュー画面や各種の設定画面,必要なメッセージ等が表示されるようになっていると共に,カメラモードや二次元コード読取モードにおいては,後述するエリアセンサの撮像視野に映し出されるファインダ画像(モニタ画面)が表示されるようになっている。さらに,この携帯電話機1の本体の表面部には,下端部に位置して,送話音を入力するためのマイクロホン4が設けられ,上端部に位置して,音声を出力するためのスピーカ5が設けられている。本体の上端部には,通信用のアンテナ6が引き出し可能に設けられている。」

(2)上記引用文献2の記載(特に下線部の記載)より,上記引用文献2には,次の技術的事項が記載されていると認められる。

なお,符号fは,説明のために当審で付与したものであり,以下「構成f」という。

「f 表示装置の画面には,カメラモードや二次元コード読取モードにおいては,エリアセンサの撮像視野に映し出されるファインダ画像(モニタ画面)が表示されるようになっている携帯型二次元コード読取装置。」

3.引用文献3

(1)原査定の拒絶の理由で引用された引用文献3(国際公開第2016/190437号)には,以下の事項が記載されている。

「【0037】
以上説明したように,実施形態1に係る撮像表示システム1によれば,基準平面上において任意の方向に移動する移動体(例えば,自動車100)に搭載される撮像表示システム1において,撮像装置10の撮像素子11として線順次走査方式のCMOSイメージセンサを用いたローリングシャッタ型の固体撮像素子を用いて,撮像装置10の撮像素子11上における画像の撮像走査方向を基準平面に対して水平とし,且つ,表示装置20上で表示される画像の表示走査方向を撮像素子11上における画像の撮像走査方向と一致させることにより,撮像素子11の画角内における動体の斜め方向の歪みを抑制することができ,視認距離の誤認を抑制することができる。」

(2)上記引用文献3の記載(特に下線部の記載)より,上記引用文献3には,次の技術的事項が記載されていると認められる。

なお,符号gは,説明のために当審で付与したものであり,以下「構成g」という。

「g ローリングシャッタ型の固体撮像素子を用いた撮像装置。」

第5 対比・判断

1.本願発明1について

(1)対比

本願発明1と引用発明とを対比する。

ア.構成Aについて

構成bに示される,引用発明の「画像取得対象」は,本願発明1の「対象物」に相当する。
構成b,dによれば,引用発明の「画像取得対象」は,「光学系」による「画像取得対象からの反射光」の「結像」によって,「画像」が「取得」されているので,画角内に位置するといえる。
構成bによれば,引用発明の「光学系」は,「画像取得対象からの反射光を結像」し,「結像された像を電気信号に変換」しているので,撮像しているといえる。

したがって,引用発明の「光学系」は,本願発明1の「画角内に位置する対象物を撮像することにより前記対象物の画像を取得するカメラ」に相当する。

イ.構成Bについて

引用発明と本願発明1は,下記の点(相違点1)で相違する。

ウ.構成Cについて

構成cに示される,引用発明の,「記憶」する「画像」の「取得」は,本願発明1の「記録用の画像を取得するための撮像動作」に相当する。
構成cによれば,引用発明の「制御回路」は,「光学系」の「撮像部」に,「記憶」する「画像」を「取得」するための「駆動制御」を「行」っているので,「光学系」の「撮像部」に,記録用の画像を取得するための撮像動作を実行させる撮像制御をしているといえる。
したがって,引用発明の「制御回路」と,本願発明1の「撮像制御手段」とは,下記の点(相違点2)で相違するものの,“前記カメラに,記録用の画像を取得するための撮像動作を実行させる撮像制御手段”である点で共通する。

エ.構成Dについて

構成cに示される,引用発明の,「バーコードの光学的情報」の「抽出」及び「復号化」は,本願発明1の「バーコードから情報を読み取るための読取動作」に相当する。
構成cによれば,引用発明の「制御回路」は,「エリアセンサで変換された電気信号」から,「バーコードの光学的情報」の「抽出」及び「復号化」と,「記憶」する「画像」の「取得」の,両方を行っている。
また,構成eによれば,引用発明は,「光学的情報の読み取り完了と同時に画像の取得と記憶を行」っている。
よって,引用発明の「制御回路」は,「記憶」する「画像」の「取得」の最中に,「バーコードの光学的情報」の「抽出」及び「復号化」をしているといえる。
したがって,上記「ウ.」の検討も踏まえると,引用発明の「制御回路」と,本願発明1の「読取制御手段」とは,下記の点(相違点3)で相違するものの,“前記カメラが前記撮像動作を実行している最中に,前記バーコードから情報を読み取るための読取動作を実行させる読取制御手段”である点で共通する。

オ.構成Eについて

引用発明の「エリアセンサ」には,露光領域があるのは明らかである。
構成dに示される,引用発明の「露光する間」は,本願発明1の「露光されるタイミング」に相当する。
構成bに示される,引用発明の「半導体レーザからのレーザ光」は,本願発明1の「光線」に相当する。
構成dに示される,引用発明の「消灯」は,本願発明1の「照射」の「停止」に相当する。
構成dによれば,引用発明の「半導体レーザ」は,「露光する間は消灯され」,また,「露光」は「繰り返し」行われるから,引用発明の「半導体レーザ」の「消灯」は,一時的であるといえる。
したがって,引用発明の「制御回路」と,本願発明1の「照射制御手段」とは,下記の点(相違点4)で相違するものの,“露光領域が,前記撮像動作において露光されるタイミングのときに光線の照射を一時的に停止させる照射制御手段”である点で共通する。

カ.構成Fについて

引用発明と本願発明1は,下記の点(相違点5)で相違する。

キ.構成Gについて

構成a,cによれば,引用発明の「光学的情報読取装置」は,「バーコードの光学的情報」の「抽出」及び「復号化」をしているので,本願発明1の「バーコード読取装置」に対応する。

したがって,上記「ア.」-「キ.」の検討内容を踏まえると,本願発明1と引用発明との間には,次の一致点,相違点があるといえる。

(一致点)
「画角内に位置する対象物を撮像することにより前記対象物の画像を取得するカメラと,
前記カメラに,記録用の画像を取得するための撮像動作を実行させる撮像制御手段と,
前記カメラが前記撮像動作を実行している最中に,前記バーコードから情報を読み取るための読取動作を実行させる読取制御手段と,
露光領域が,前記撮像動作において露光されるタイミングのときに光線の照射を一時的に停止させる照射制御手段と,
を備える,
ことを特徴とするバーコード読取装置。」

(相違点)
(相違点1)
本願発明1は,「前記カメラの近傍に設けられており,前記カメラの画角内に向けて照射した光線で前記対象物の一部として設けられたバーコードを走査することにより当該バーコードから情報を読み取るスキャナ」を備えているのに対して,引用発明は,そのようなものを備えていない点。

(相違点2)
本願発明1の「撮像制御手段」は,「露光領域が第1の方向に順次切り替えられるローリングシャッター方式で実行させる」ものであるのに対して,引用発明の「制御回路」は,そのようなものではない点。

(相違点3)
本願発明1の「読取制御手段」は,「スキャナに」「読取動作を実行させる」ものであるのに対して,引用発明の「制御回路」は,そのようなものではない点。

(相違点4)
本願発明1の「露光領域」は,「前記光線で走査される領域に対応する」ものであるのに対して,引用発明の露光領域は,そのようなものではない点。

(相違点5)
本願発明1の「照射制御手段」は,「前記スキャナによる前記光線の照射を一時的に停止させる」ものであるのに対して,引用発明の「制御回路」は,そのようなものではない点。

(相違点6)
本願発明1は,「前記光線を,前記第1の方向に対して直交する第2の方向にライン状に走査し,前記第1の方向において,前記光線の幅が前記画角の幅よりも狭く設定されている」「スキャナ」を備えているのに対して,引用発明は,そのようなものを備えていない点。

(2)相違点についての判断

事案に鑑み,上記相違点1から相違点6についてまとめて検討する。

引用発明は,「エリアセンサで変換された電気信号」から,「記憶」する「画像」の「取得」だけでなく,「バーコードの光学的情報」の「抽出」及び「復号化」も行っている。
したがって,引用発明に,「バーコードの光学的情報」の「抽出」及び「復号化」を行うスキャナを備える動機がない。
また,たとえ,スキャナによって「バーコードの光学的情報」の「抽出」及び「復号化」を行うように引用発明を構成したとしても,引用発明は「画像」の「取得」をローリングシャッター方式で実行しておらず,また,引用発明の「半導体レーザからのレーザ光」は,バーコードを走査するためのものではないので,引用発明の「制御回路」が,「前記光線で走査される領域に対応する露光領域が,前記撮像動作において露光されるタイミングのときに前記スキャナによる前記光線の照射を一時的に停止させる」ものになるとはいえない。

また,上記相違点1から相違点6の構成は,上記第4に示した引用文献2及び3にも記載されておらず,本願の出願前に周知な構成とはいえない。

したがって,本願発明1は,当業者であっても,引用発明及び引用文献2-3に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。

2.本願発明2及び3について

本願発明2及び3は,本願発明1をさらに減縮した発明であり,本願発明1の上記相違点に係る構成を備えるものであるから,本願発明1と同じ理由により,当業者であっても,引用発明及び引用文献2及び3に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものとはいえない。

3.本願発明4及び5について

本願発明4及び5は,それぞれ本願発明1に対応する方法及びプログラムの発明であり,本願発明1とカテゴリ表現が異なるだけの発明であるから,本願発明1と同様の理由により,当業者であっても,引用発明及び引用文献2及び3に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものとはいえない。

第6 原査定について

1.理由2(特許法第29条第2項)について

審判請求時の補正により,本願発明1-5は上記第4に示したとおりのものとなっており,当業者であっても,拒絶査定において引用された引用文献1-3に基づいて,容易に発明できたものとはいえない。
したがって,原査定の理由を維持することはできない。

第7 むすび

以上のとおり,本願発明1-5は,当業者が引用発明及び引用文献2及び3に記載された技術的事項に基づいて容易に発明をすることができたものではない。
したがって,原査定の理由によっては,本願を拒絶することはできない。
また,他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって,結論のとおり審決する。

 
審決日 2021-04-15 
出願番号 特願2017-175465(P2017-175465)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (G06K)
最終処分 成立  
前審関与審査官 梅沢 俊  
特許庁審判長 田中 秀人
特許庁審判官 塚田 肇
山澤 宏
発明の名称 バーコード読取装置、画像取得方法、及びプログラム  

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