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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 F16N
管理番号 1373673
審判番号 不服2020-10667  
総通号数 258 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-06-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2020-07-31 
確定日 2021-05-25 
事件の表示 特願2016-204104「潤滑油供給ユニットおよびそれを備える軸受装置」拒絶査定不服審判事件〔平成30年 4月26日出願公開、特開2018- 66407、請求項の数(6)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成28年10月18日の出願であって、令和 2年 4月15日付けで拒絶理由通知がされ、同年 6月 4日に意見書及び手続補正書が提出され、同年 6月25日付けで拒絶査定(以下、「原査定」という。)がされ、これに対し、同年 7月31日に拒絶査定不服審判の請求がされ、同時に手続補正書が提出されたものである。

第2 原査定の概要
原査定の概要は次のとおりである
この出願の請求項1-8に係る発明は、以下の引用文献1-6に基づいて、その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という。)が容易に発明できたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

引用文献1.特開2016-23758号公報
引用文献2.特開2007-139036号公報
引用文献3.実願昭52-145253号(実開昭54-71078号)のマイクロフィルム(周知技術を示す文献)
引用文献4.特開2008-32090号公報(周知技術を示す文献)
引用文献5.特開2016-176591号公報(周知技術を示す文献)
引用文献6.特開2016-153670号公報(周知技術を示す文献)

第3 審判請求時の補正について
1. 審判請求時の補正(以下、「本件補正」という。)について
本件補正により、特許請求の範囲の記載は、次のとおり補正された(下線部は、補正箇所である。)。
【請求項1】
潤滑油を保持する第1保持部と、
前記第1保持部から軸受の内部に潤滑油を供給する第1ポンプと、
前記第1ポンプから潤滑油が供給されないときに前記第1保持部から前記軸受の内部に潤滑油を供給する第2ポンプと、
前記第1ポンプおよび前記第2ポンプに電力を供給する電源部とを備え、
前記電源部は、前記軸受の内輪と外輪の温度差によって前記電力を発生させる熱電素子を含み、
前記軸受の温度を示す検出信号を受け、前記第1ポンプを作動させる制御信号を前記第1ポンプに送信したときに前記検出信号が示す温度の変化量に応じて前記第1ポンプの異常の有無を判断し、前記第1ポンプが異常である場合に、前記第1ポンプに代えて前記第2ポンプを作動させる制御部をさらに備える、潤滑油供給ユニット。
【請求項2】
前記第1保持部、前記第1ポンプ、前記第2ポンプ、前記電源部は、前記軸受の前記内輪に当接する内輪間座と前記軸受の前記外輪に当接する外輪間座との間の空間に配置される、請求項1に記載の潤滑油供給ユニット。
【請求項3】
前記潤滑油を保持する第2保持部と、
前記第2保持部から軸受の内部に潤滑油を供給する第3ポンプと、
前記第3ポンプから潤滑油が供給されないときに前記第2保持部から前記軸受の内部に潤滑油を供給する第4ポンプと、
前記第1保持部、前記第2保持部、前記第1?第4ポンプ、および前記電源部を収容するハウジングとをさらに備える、請求項1に記載の潤滑油供給ユニット。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1ポンプが異常である場合に、前記第1ポンプに代えて前記第2ポンプを作動させ、前記第2ポンプが異常である場合に、前記第2ポンプに代えて前記第3ポンプを作動させ、前記第3ポンプが異常である場合に、前記第3ポンプに代えて前記第4ポンプを作動させる、請求項3に記載の潤滑油供給ユニット。
【請求項5】
前記第1ポンプを駆動させる第1駆動回路と、
前記第2ポンプを駆動させる第2駆動回路とをさらに備え、
前記制御部は、前記第1ポンプを作動させる第1制御信号を前記第1駆動回路に送信した時に前記第1駆動回路の動作状況を示す検出信号に基づいて前記第1ポンプの異常の有無を判断し、前記第1ポンプが異常であると判断した場合には、前記第2駆動回路に前記第2ポンプを作動させる第2制御信号を送信する、請求項1に記載の潤滑油供給ユニット。
【請求項6】
請求項1?5のいずれか1項に記載の潤滑油供給ユニットを備える、軸受装置。

2.本件補正前の特許請求の範囲
本件補正前の特許請求の範囲の記載は、令和 2年 6月 4日に手続補正された特許請求の範囲の記載によって特定される次のとおりである。

【請求項1】
潤滑油を保持する第1保持部と、
前記第1保持部から軸受の内部に潤滑油を供給する第1ポンプと、
前記第1ポンプから潤滑油が供給されないときに前記第1保持部から前記軸受の内部に潤滑油を供給する第2ポンプと、
前記第1ポンプおよび前記第2ポンプに電力を供給する電源部とを備え、
前記電源部は、前記軸受の内輪と外輪の温度差によって前記電力を発生させる熱電素子を含む、潤滑油供給ユニット。
【請求項2】
前記第1保持部、前記第1ポンプ、前記第2ポンプ、前記電源部は、前記軸受の前記内輪に当接する内輪間座と前記軸受の前記外輪に当接する外輪間座との間の空間に配置される、請求項1に記載の潤滑油供給ユニット。
【請求項3】
前記潤滑油を保持する第2保持部と、
前記第2保持部から軸受の内部に潤滑油を供給する第3ポンプと、
前記第3ポンプから潤滑油が供給されないときに前記第2保持部から前記軸受の内部に潤滑油を供給する第4ポンプと、
前記第1保持部、前記第2保持部、前記第1?第4ポンプ、および前記電源部を収容するハウジングとをさらに備える、請求項1に記載の潤滑油供給ユニット。
【請求項4】
前記第1ポンプが異常である場合に、前記第1ポンプに代えて前記第2ポンプを作動させ、前記第2ポンプが異常である場合に、前記第2ポンプに代えて前記第3ポンプを作動させ、前記第3ポンプが異常である場合に、前記第3ポンプに代えて前記第4ポンプを作動させる制御部をさらに備える、請求項3に記載の潤滑油供給ユニット。
【請求項5】
前記第1ポンプが異常である場合に、前記第1ポンプに代えて前記第2ポンプを作動させる制御部をさらに備える、請求項1に記載の潤滑油供給ユニット。
【請求項6】
前記制御部は、前記軸受の温度を示す検出信号を受け、前記第1ポンプを作動させる制御信号を前記第1ポンプに送信したときに前記検出信号が示す温度の変化量に応じて前記第1ポンプの異常の有無を判断する、請求項4または5に記載の潤滑油供給ユニット。
【請求項7】
前記第1ポンプを駆動させる第1駆動回路と、
前記第2ポンプを駆動させる第2駆動回路とをさらに備え、
前記制御部は、前記第1ポンプを作動させる第1制御信号を前記第1駆動回路に送信した時に前記第1駆動回路の動作状況を示す検出信号に基づいて前記第1ポンプの異常の有無を判断し、前記第1ポンプが異常であると判断した場合には、前記第2駆動回路に前記第2ポンプを作動させる第2制御信号を送信する、請求項4または5に記載の潤滑油供給ユニット。
【請求項8】
請求項1?7のいずれか1項に記載の潤滑油供給ユニットを備える、軸受装置。

3.本件補正の適否
本件補正は、補正前の請求項5、6を削除するとともに、請求項1に「前記軸受の温度を示す検出信号を受け、前記第1ポンプを作動させる制御信号を前記第1ポンプに送信したときに前記検出信号が示す温度の変化量に応じて前記第1ポンプの異常の有無を判断し、前記第1ポンプが異常である場合に、前記第1ポンプに代えて前記第2ポンプを作動させる制御部をさらに備える」との発明特定事項を追加するものである。

また、本件補正は、請求項1を引用する請求項4について、補正前の「前記第1ポンプが異常である場合に、前記第1ポンプに代えて前記第2ポンプを作動させ、前記第2ポンプが異常である場合に、前記第2ポンプに代えて前記第3ポンプを作動させ、前記第3ポンプが異常である場合に、前記第3ポンプに代えて前記第4ポンプを作動させる制御部をさらに備える」を「前記制御部は、前記第1ポンプが異常である場合に、前記第1ポンプに代えて前記第2ポンプを作動させ、前記第2ポンプが異常である場合に、前記第2ポンプに代えて前記第3ポンプを作動させ、前記第3ポンプが異常である場合に、前記第3ポンプに代えて前記第4ポンプを作動させる」とするものである。

請求項5,6を削除する補正は、特許法第17条の2第5項第1号の請求項の削除を目的とする補正であって、新規事項を追加する補正ではないことが明らかである。

請求項1に「前記軸受の温度を示す検出信号を受け、前記第1ポンプを作動させる制御信号を前記第1ポンプに送信したときに前記検出信号が示す温度の変化量に応じて前記第1ポンプの異常の有無を判断し、前記第1ポンプが異常である場合に、前記第1ポンプに代えて前記第2ポンプを作動させる制御部をさらに備える」との発明特定事項を追加する補正は、同法同条同号第2号の特許請求の範囲の限定的減縮を目的とする補正である。

そして、当該発明特定事項は、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面の[請求項5]、[請求項6]、段落[0079]?[0082]に記載されており、新規事項を追加する補正ではない。

請求項4についての補正は、請求項4が引用する請求項1に「・・・制御部をさらに備える」との発明特定事項が追加されたことに伴う補正であるから、上記請求項1についての補正と同様に特許請求の範囲の限定的減縮を目的とするものであって、新規事項を追加するものでもないことは明らかである。

そして、本件補正後の請求項1?6に係る発明は、特許法第17条の2第4項に規定する一群の発明に該当することは、明らかである。

上記のとおりであるから、本件補正は、特許法第17条の2第3項?第5項第1号又は第2号に規定する要件を満たすものである。

そして、補正後の請求項1?6に係る発明は、同法同条第6項で準用する同法第126条第7項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができるものでなければならないので、以下、検討する。

4.独立特許要件について
4-1 本願発明1?6について
本願の請求項1?6に係る発明(以下、「本願発明1」?「本願発明6」という。)は、令和 2年 7月31日の手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1?6に記載された事項により特定される、上記第3の1.のとおりである。

4-2 引用文献に記載された事項及び引用発明
(1)引用文献1に記載された事項及び引用発明1について
引用文献1には、以下の事項が記載されている。

ア「【技術分野】
【0001】
本発明は、微量な潤滑油を軸受部に供給する供給ユニットを備えた転がり軸受装置、及び、微量な潤滑油を転がり軸受等の回転部品に対して供給する給油ユニットに関するものである。」
【背景技術】
【0002】
例えば工作機械の主軸用軸受として、転がり軸受が用いられており、また、その潤滑性を確保するために、オイルエア潤滑が採用されたものがある(例えば、特許文献1参照)。しかし、オイルエア潤滑の場合、エア消費によるランニングコストが高くなり、また、オイルエア供給装置及びエアクリーンユニット等の付帯設備が必要であり、設備コストが高くなることがある。【0003】
転がり軸受へ給油を行うための他の手段として、給油ユニットを組み込んだ軸受装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。この軸受装置では、内輪と外輪との内の固定側の軌道輪(固定輪)に、環状の給油ユニットが装着されており、転がり軸受と給油ユニットとが一体となっている。給油ユニットは、潤滑油を溜めるタンク、及びこのタンク内の潤滑油を内輪と外輪との間の環状空間に吐出するポンプ等を備えている。
【0004】
ポンプから吐出させる潤滑油は微量であり、また、ポンプの動作を制御することにより潤滑油の吐出量が調整される。
このような給油ユニットを転がり軸受と共に備えている軸受装置によれば、内輪と外輪との間に形成される環状空間に微量な潤滑油を吐出することができ、吐出した潤滑油が内輪及び外輪の軌道面及び転動体に付着し、転がり軸受の潤滑が行われる。」

イ「【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記のような給油ユニットのタンクに関して、従来、潤滑油を流出させる流出口(流出部)を、最も低い位置に設けるのが好ましいとされている。これは、仮に、タンクにおいて少し高い位置に流出口が設けられている場合、その流出口よりもタンク内の油面が低くなるまで潤滑油が減少すると、タンク内のエアが流出口から流出することとなり、また、流出口よりも低い部分の潤滑油が使用されないで残ってしまうためである。
このように、従来では、例えば、流出口が最も低い位置に設けられていない場合、タンク内の潤滑油を使い切ることができないことがある。
【0007】
そこで、本発明は、給油ユニットのタンクにおいて、潤滑油を使い切ることが可能となる転がり軸受装置及び給油ユニットを提供することを目的とする。」

ウ「【0021】
〔給油ユニット40の構成〕
給油ユニット40は、図2に示すように、全体形状が円環状である。給油ユニット40は、フレーム41、タンク42、ポンプ43、回路部44及び電源部45を備えている。
フレーム41は例えば樹脂製の環状部材であり、短円筒状の内周壁46、短円筒状の外周壁47、これら周壁46,47の間に設けられている複数の隔壁48a,48b,48c,48d及び側壁48e,48f(図1参照)を有し、これら壁によって、空間K1,K2,K3が周方向に沿って複数形成されている。
【0022】
第1の空間K1にタンク42が設けられている。タンク42では、前記第1の環状空間11に供給するための潤滑油3が溜められた状態にある。本実施形態では、この第1の空間K1に柔軟性を有する袋体70が設けられており、この袋体70に潤滑油3を溜める。つまり、タンク42は、内部に潤滑油3を溜める袋体70を有して構成されている。なお、この袋体70については、後にも説明する。
【0023】
第2の空間K2にポンプ43が格納され、第3の空間K3に回路部44及び電源部45が格納されている。これにより、フレーム41、タンク42、ポンプ43、回路部44及び電源部45を含む給油ユニット40は、一体として構成される。
【0024】
そして、この給油ユニット40は、固定側の軌道輪となる外輪22(外輪延長部36)に対して着脱可能として取り付けられている。給油ユニット40は軸受部20と一体となっており、また、図1に示すように、第2の環状空間12に設けられている給油ユニット40は、第1の環状空間11と軸方向について隣接して設けられた構成となる。
【0025】
〔給油ユニット40の各部の構成〕
タンク42は、前記のとおり、潤滑油3を溜める袋70により構成されており、この袋体70は、その一部に、溜めている潤滑油3をポンプ43へ流出させる流出口(流出部)49を有している。この流出口49とポンプ43(後述する収容部51)とは(図示していないが)流路を通じて繋がっている。
【0026】
電源部45は、発電部45a及び二次電池部45bを有している。発電部45aは、内輪21が回転することで発電可能となる構成を有している。つまり、内輪延長部32の外周側にロータ45a-1が設けられており、発電部45aは、フレーム41の内周側に設けられているステータ45a-2を有している。ロータ45a-1は、周方向に沿ってN極とS極とを交互に着磁して構成されている。ステータ45a-2は磁性体からなり、ステータ45a-2の径方向内側をロータ45a-1が通過するように設けられている。そして、発電部45aによって発生した電力が、二次電池部45bに蓄えられる。
【0027】
回路部44は、プログラミングされたマイコンを含む基板回路からなり、ポンプ43に対して制御信号(駆動信号)を発信する。つまり、回路部44は、ポンプ43に対して駆動電力を与える(所定の電圧を印加する)。回路部44は、ポンプ43を駆動するための機能(駆動制御部)の他に、各種の処理を行う機能も有している。例えば、回路部44は、給油ユニット40内に設けられているセンサ(図示せず)からの信号を取得可能であり、この信号に基づいて各種の処理を実行することも可能である。
【0028】
図3は、ポンプ43を説明する断面図である。このポンプ43は、小型のポンプ(マイクロポンプ)からなり、フレーム41(図2参照)の一部(下部)に取り付けられている。ポンプ43は、図3に示すように、ケース53、ケース53から延びて設けられているノズル50、潤滑油3を溜める収容部51、及び、潤滑油吐出用の圧電素子55を備えている。
【0029】
また、ポンプ43は、タンク42から流れてきた潤滑油3を流入させる流入口57と収容部51を繋ぐ上流側流路58と、収容部51内の潤滑油3がタンク42側へ逆流するのを防止する第1逆止弁59とを有している。更に、ポンプ43は、収容部51とノズル50との間を結ぶ下流側流路60と、この下流側流路60の途中に設けられノズル50から収容部51へ潤滑油3が逆流するのを防止する第2逆止弁61とを有している。
【0030】
収容部51は、ケース53内に形成された空間からなり、この収容部51には、潤滑油3が充填される。ポンプ43は、この収容部51内の潤滑油3を第1の環状空間11へ吐出させるために駆動する駆動部として、前記圧電素子55を有している。
【0031】
圧電素子55は、板状であり、収容部51の内壁の一部を構成している。この圧電素子55に電圧が印加されると、圧電素子55は変形(変位)し、その変形により収容部51の容積を減少させ、収容部51に充満状態にある潤滑油3をノズル50から第1環状空間11へ吐出させる構成である。変形した圧電素子55の態様を、図3において、二点鎖線で示している。なお、変形後の態様をわかり易くするために、その態様を実際よりも誇張して表現している。収容部51における潤滑油3の充満状態とは、収容部51に潤滑油3がいっぱいに満ちた状態であり、圧電素子55が変形して収容部51の容積を減少させると、この収容部51の潤滑油3の内圧が大きく上昇する状態をいう。そして、圧電素子55が元の形状に戻ると、第1逆止弁59が開いてタンク42から潤滑油3を収容部51へ吸引することができる。
【0032】
また、この第1圧電素子55への電圧の印加及びこの電圧の印加のタイミングは、回路部44(図2参照)によって制御される。圧電素子55へ印加する電力は、電源部45(二次電池部45b)から供給される。第1圧電素子55に対してパルス状に電圧が印加されることで、間欠的に潤滑油3を吐出することができ、また、パルス数と圧電素子55へ印加する電圧値を制御することで、微量な吐出が可能となる。
【0033】
このようにポンプ43が駆動することで、ポンプ内(収容部51)の潤滑油3を、ノズル50を通じてポンプ外へ吐出する。ノズル50は、ニードル状(針状)であり、ノズル50の先端に吐出口52を有している。この吐出口52は、ノズル50の先端(先端面)で開口しており、固定側の軌道輪である外輪22(図1参照)が有する外輪軌道溝26側に向かって潤滑油3を吐出する。ノズル50の長手方向は、転がり軸受装置10の中心線
を含む平面上に存在する。
【0034】
ここで、ポンプ43が吐出する潤滑油3の油量について説明する。ポンプ43は回路部44からの駆動信号(制御信号)を受けると、圧電素子55が駆動し、ノズル50から潤滑油3を油滴として吐出する。1回のポンプ43(前記圧電素子55)の駆動により吐出される潤滑油3の油滴は、一定量(略一定量)となり、ポンプ43の1回の駆動(1ショット)当たりの油滴の吐出量(体積)を、5ピコリットル?7マイクロリットルとすることができ、また、1ナノリットル?1000ナノリットルや、5ピコリットル?1000ピコリットルに設定してもよい。また、この給油の頻度(1ショットの間隔)は、数秒に1回や、数分に1回や、数時間に1回という頻度とすることが可能である。
以上より、ポンプ43は、内輪21と外輪22との間に形成される第1の環状空間11(図1参照)に、潤滑油3を油滴として間欠的に(時間をあけて)供給することができる。このような給油ユニット40を備える転がり軸受装置10は、微量の潤滑油3を軸受部20に供給可能であり、ナノ潤滑軸受とも呼ばれる。」

エ「【図1】


オ「【図2】



カ「【図3】



上記摘記事項ア?カからみて、引用文献1には、次の発明が記載されているものといえる(以下、「引用発明1」という。)。

(引用発明1)
「潤滑油3が溜められたタンク42、
外輪22が有する外輪軌道溝26側に向かって潤滑油3を吐出する圧電素子55、
圧電素子55へ電力を供給する電源部45(二次電池部45b)、
を備える給油ユニット40。」

(2)引用文献2に記載された事項
引用文献2には、以下の事項が記載されている。

ア「【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、航空機用の転がり軸受のように、通常は潤滑油により潤滑されており、万一、給油系統の故障があった場合に、所定の時間、異常なく回転することが求められている転がり軸受のための潤滑装置に関する。
【背景技術】
【0002】
航空機用ジェットエンジンの回転軸を支持する転がり軸受の潤滑装置としては、例えば、回転軸の外周面に向かってジェットノズルから潤滑油を噴射すること(ジェット噴射式)で、高速回転する転がり軸受の内部にまで潤滑油が到達するようになされているものが知られている(特許文献1)。」

イ「【発明が解決しようとする課題】
【0003】
航空機用の転がり軸受では、給油系統の故障があった場合、所定の時間、潤滑油の供給無しで異常なく回転すること(「ドライラン」と呼ばれている。)が求められており、通常の転がり軸受は、給油が止まってもすぐに焼き付くことはないものの、非常時用の潤滑系統を別途持っていることが好ましい。
【0004】
上記従来のジェット噴射式による潤滑油の供給は、高い潤滑効果が得られるが、非常時用にも同様のものを設けるとなると、重量的にもコスト的にも負担が大きいものとなるため、軽量化された非常時潤滑系統を備えた潤滑装置が求められている。
【0005】
この発明の目的は、ドライランが求められている転がり軸受を潤滑するのに適しており、軽量化された非常時潤滑系統を有する潤滑装置を提供することにある。」

ウ「【0021】
この発明の潤滑装置は、例えば航空機用ジェットエンジンの回転軸を支持する1対の転がり軸受(1)に潤滑油を供給する潤滑装置であって、図1に示すように、通常時潤滑経路(2)と、非常時潤滑経路(3)とを備えている。
【0022】
通常時潤滑経路(2)は、公知のもので、潤滑油を貯留するオイルタンク(主潤滑油タンク)(4)、タンク(4)内の潤滑油を吸引して吐出する主ポンプ(5)などを有しており、転がり軸受(1)の外部からジェット噴射式と呼ばれる方式により噴射の圧力で転がり軸受(1)内空間に潤滑油を供給している。
【0023】
非常時潤滑経路(3)は、通常時潤滑経路(2)の主ポンプ(5)に逆止弁(7)を介して接続されている給油ユニット(6)と、その制御部(8)とを備えている。
【0024】
潤滑装置には、通常時潤滑経路(2)の給油系統が正常に作動しているかどうかを検知する潤滑油非供給状態検知手段としてのセンサ(9)が設けられている。センサ(9)としては、圧力センサ、流量センサなどが使用される。センサ(9)の出力信号は、非常時潤滑経路(3)の制御部(8)に送られ、通常時潤滑経路(21)からの給油が停止したときにのみ、非常時潤滑経路(3)の給油ユニット(6)から転がり軸受(1)内空間に潤滑油が供給される。」

エ「【0026】
給油ユニット(6)は、図2に拡大して示すように、転がり軸受(1)近傍に配置されかつ潤滑油を貯留するリザーバタンク(補助潤滑油タンク)(51)と、リザーバタンク(51)からタンク(51)内の潤滑油を吸引して吐出する補助ポンプ(52)と、補助ポンプ(52)の吐出口に設けられて玉(43)近傍または軌道輪(41)(42)の軌道面近傍に開口が臨まされている潤滑油吐出ノズル(53)と、タンク(51)とポンプ(52)とを接続する導管(54)とを有している。図1に示したように、リザーバタンク(51)は、通常時潤滑経路(2)の主ポンプ(5)に逆止弁(7)を介して接続されている。
【0027】
補助ポンプ(52)は、圧電素子によって被駆動部であるダイアフラムを往復変位させることにより、ポンプ室内にリザーバタンク(51)内の潤滑油を吸引してノズル(53)から吐出させるダイアフラムポンプとされている。」

オ「【0029】
制御部(8)には、センサ(9)からの出力信号に基づいて補助ポンプ(52)を駆動するポンプ制御回路などが設けられており、この制御部(8)からの電圧信号によって、補助ポンプ(52)が駆動され、補助ポンプ(52)がリザーバタンク(51)から潤滑油を吸引することによって、ノズル(53)から、玉(43)、外輪(41)の軌道面、内輪(42)の軌道面方向に潤滑油が吐出される。
【0030】
補助ポンプ(52)による潤滑油吐出量は、例えば、ポンプ制御回路に設けられたタイマーを使用して、一定量が間欠的に吐出されるように制御される。ノズル(53)の開口がエアカーテンを貫通して玉(43)または保持器(44)のある部分に臨ませられているので、非常時潤滑経路(3)による潤滑は、ジェット噴射式のような転がり軸受(1)の外側からの潤滑油供給と違って、潤滑油が玉(43)や外輪(41)および内輪(42)の軌道面に対して吐出されることから、わずかな量でも焼き付き等を防止することができる。したがって、リザーバタンク(51)内にある潤滑油量だけで、長時間のドライランが可能となる。なお、通常時潤滑経路(2)が正常に作動している場合でも、非常時潤滑経路(3)による給油を定期的に行うなどして、リザーバタンク(51)内の潤滑油を適宜新しいものに交換することが好ましい。」

(3)引用文献3に記載された事項
引用文献3には、以下の事項が記載されている。
「第1図において、10,11は流体軸受で、これら流体軸受10,11の軸受ポケット12,13には、電動モーター14にて駆動される圧油供給ポンプ15によつてタンク16より汲み上げられた圧油が供給ライン17・・・を介して供給されるようになつている。・・・この回転軸20は前記各軸受ポケット12,13に供給された圧油の静圧力により支承され、・・・
前記供給ライン17には逆止弁18と絞り19との間より補助ライン21が分岐接続され、この補助ライン21にエアモータ22にて駆動される圧油供給補助ポンプ23が設けられている。・・・これによりエアモータ22には通常の運転状態において停電等の事故が発生した場合のみエア供給源より加工エアが供給されるようになり、これにより前記圧油供給補助ポンプ23が駆動される。」(明細書第3ページ第10行?第4ページ第17行)

(4)引用文献4に記載された事項
引用文献4には、以下の事項が記載されている。
「【0018】
通常時給油装置42は、第1給油タンク43と、第1給油タンク43から油孔33cにまで延びる第1油路44と、第1給油タンク43内の潤滑油を第1油路44に排出するポンプ(図示省略)とを有する。
【0019】
異常時給油装置45は、第2給油タンク46と、第2給油タンクから円錐ころ軸受31にまで延びる第2油路47と、第2給油タンク46内の潤滑油を第2油路47に排出するポンプとしてのピストン48とを備える。
【0020】
異常検出手段49,50は、円錐ころ軸受31の状態を検出するセンサである。図1に示す実施形態においては、円錐ころ軸受31の温度を測定する温度センサ49と、第1油路44を流れる潤滑油量を測定する流量センサ50とを示している。この異常検出手段49,50は制御手段51に接続されており、円錐ころ軸受31の状態を制御手段51に送信する。
【0021】
制御手段51は、異常検出手段49,50から受信した信号に基づいて、円錐ころ軸受31の状態を監視する。そして、制御手段51は、温度センサ49から通知される軸受温度が予め設定した閾値を超えたときに円錐ころ軸受31の状態を異常と判断する。または、流量センサ50から通知される潤滑油量が予め設定した閾値を下回った場合に円錐ころ軸受31が異常状態(潤滑不良状態)と判断する。
【0022】
上記構成の軸受給油装置41において、制御手段51が異常を検出していない段階(円錐ころ軸受31が正常に動作している状態)では、円錐ころ軸受31には通常時給油装置42からのみ潤滑油が供給され、異常時給油装置45からは潤滑油が供給されない。一方、制御手段51が円錐ころ軸受31の異常を検出すると、異常時給油装置45に対して動作開始を指示すると共に、遠隔地の監視員に対して異常を検出したことを通知する。
【0023】
このように、通常時給油装置42の不具合等によって円錐ころ軸受31に異常が発生した場合でも、異常発生からメンテナンス開始までの間、円錐ころ軸受31を延命することができる。つまり、円錐ころ軸受31が致命的な損傷を受けて完全に停止する前にメンテナンスを行うことができるので、メンテナン工数および費用を低減することができると共に、この軸受給油装置41を組み込んだ装置の稼働率が向上する。」

(5)引用文献5に記載された事項
引用文献5には、以下の事項が記載されている。
「【0022】
ここで、図2に示すように軸受装置10として転がり軸受装置を使用する場合、転動体15(図2参照)との摩擦熱により内輪14と外輪13の温度が上昇する。通常、外輪13は機器のハウジングに組み込まれるため熱伝導により放熱される。そのため、内輪14と外輪13との間で温度差が生じる(外輪13の温度に対して内輪14の温度の方が高い)。その温度が各熱伝導体23a、23bに伝導される。熱伝導体23a、23bは、それぞれハウジング本体21の内周面と外周面とを貫通するように配置されている。そのため、外輪間座33を介して外輪13と接続された熱伝導体23a(ヒートシンク)と、内輪間座34側(内輪14側)に位置する熱伝導体23bとの間に配置された熱電素子24の両端面には温度差が生じる。このため、熱電素子24ではゼーベック効果により発電を行うことができる。このような発電部25を用いることにより、外部から潤滑油供給ユニットに電力を供給する必要がないため、工作機械用スピンドル50へ外部から電力を供給するための電線を取り付ける必要がない。」

(6)引用文献6に記載された事項
引用文献6には、以下の事項が記載されている。
「【0035】
発電部25は、軸受の内輪と外輪との間に生じる温度差によって発電を行なう熱伝変換素子(ペルチェ素子)を含む。電源回路26は、発電部25の電圧を昇圧する昇圧コンバータ82と、発電部25で発電された電気エネルギを昇圧コンバータ82を経由して蓄電する蓄電部86と、蓄電部86の電圧を昇圧して負荷に供給する昇圧コンバータ85とを
含む。」

(7)当審が新たに引用する文献に記載された事項及び引用発明7について
当審が新たに引用する文献である特開2016-153669号公報(以下、「引用文献7」という。)には、次の事項が記載されている。

ア「【技術分野】
【0001】
この発明は、潤滑油供給ユニットに関し、より特定的には軸受内部に潤滑油を供給する潤滑油供給ユニットおよびそれを備える軸受装置に関する。
【背景技術】
【0002】
給油ユニットを転がり軸受の内部に組み込んだ転がり軸受装置が従来から知られている。特開2005-180629号公報(特許文献1)に開示された軸受装置は、転がり軸受の内部にグリースが封入されており、このグリースの基油と同じ種類の潤滑油を、転がり軸受に隣接する間座内に収容し、この間座内の潤滑油を毛細管現象により、転がり軸受の内部に補充供給している。
【0003】
また、特開2014-37879号公報(特許文献2)に開示された軸受装置は、軸受に隣接する間座内に配置された潤滑油タンクからポンプを間欠的に動作させることにより、軸受に潤滑油を長期間安定して供給できるとしている。」

イ「【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特開2005-180629号公報に開示された装置では、軸受内部に予めグリースが封入され潤滑が行われるが、同時に間座内に収容されたグリースの基油も軸受内部へ常時供給されるため、潤滑油の供給が過剰になり易く、また間座内の基油(潤滑油)の消費も早いため長期間安定して軸受へ潤滑油を供給することは難しい。
【0006】
また、上記特開2014-37879号公報に開示された装置では、上記特開2005-180629号公報に開示された装置よりも潤滑油の供給を長期間実施できると思われるものの、軸受装置の外部から潤滑油の供給状態を確認することができない。そのため、ポンプなどの動作不良や潤滑油切れといった要因により潤滑油の供給不良などが発生しても、軸受の動作に異常が発生するまで、そのような潤滑油の供給不良といった問題を把握することは難しい。このため、軸受装置を長期に安定して動作させるため、軸受装置の異常を早期に検出してメンテナンスするといった対応を取ることが難しかった。
【0007】
特に、ポンプを駆動しても、正常に潤滑油が供給されない故障も想定されるので、実際に軸受部に潤滑油が供給されたことを検出することが望ましい。
【0008】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、潤滑油の供給異常を検出することが可能な潤滑油供給ユニットを提供することである。」

ウ「【0024】
回転軸51の外周には2つの軸受装置が配置されている。軸受装置における軸受の内輪14および内輪間座34が、回転軸51の側面に嵌合固定されている。また、軸受の外輪13および外輪間座33が、スピンドルハウジング52の内周面に嵌合固定されている。なお、内輪14、外輪13および当該内輪14と外輪13との間に配置された玉である転動体15を含む軸受は、アンギュラ玉軸受である。
【0025】
軸受に隣接するように配置された内輪間座34および外輪間座33の間には、潤滑油供給ユニット20が配置されている。また、2つの軸受の間(潤滑油供給ユニットが配置された側と反対側)には他の間座が回転軸51およびスピンドルハウジング52に嵌合固定されるとともに、内輪14と外輪13とに突き当てられている。
【0026】
潤滑油供給ユニット20は、図2に示すように、円環状のハウジング内に円周方向に沿って配置された発電部25と、蓄電部を含む電源回路26と、制御回路27と、駆動回路28と、ポンプ29と、潤滑油を保持する潤滑油タンク30とを含む。なお、潤滑油供給ユニット20を含む軸受装置の詳細な構成については後述する。」

エ「【0038】
発電部25は、軸受の内輪と外輪との間に生じる温度差によって発電を行なう。電源回路26は、発電部25の電圧を昇圧する昇圧コンバータ82と、発電部25で発電された電気エネルギを昇圧コンバータ82を経由して蓄電する蓄電部86と、蓄電部86の電圧を昇圧して負荷に供給する昇圧コンバータ85とを含む。」

オ「【0043】
ポンプ駆動回路28は、例えば、任意のセンサ(軸受温度センサ、軸受回転センサ、潤滑油残量センサ、潤滑油温度センサ等)を備えていてもよい。これらのセンサからの信号が駆動回路28の演算部(マイコン)に入力され、軸受11の温度及びその回転状況に応じてポンプ29を自動制御し、潤滑油の供給量を調整してもよい。
【0044】
また、データ処理装置27aは、起動後に温度センサ9から内輪温度Ti1,内輪側熱伝導体温度Ti2,外輪側熱伝導体温度Toの少なくとも1つを受けてこれらの温度変化がポンプ駆動回路28を用いた潤滑油供給のタイミングに同期しているか否かを解析する。データ処理装置27aは、送信部54に解析結果を示す信号Soutを出力させる。以上の制御の詳細については、後にフローチャートを用いて説明する。」

カ「【0057】
潤滑油供給ユニット20は、図6に示すように、円環状のハウジング内に配置された、円周方向に発電部25、電源回路26、制御回路27、駆動回路28、ポンプ29、潤滑油タンク30を含む。潤滑油タンク30は、軸受11に封入されているグリースの基油と同じ種類の潤滑油を貯留する。発電部25、電源回路26、制御回路27、駆動回路28、ポンプ29、潤滑油タンク30は、ハウジング本体21内部において、円周方向に並ぶように配置されている。発電部25は電源回路26に接続され、電源回路26は制御回路27に接続され、制御回路27は駆動回路28に接続される。駆動回路28はマイクロポンプなどのポンプ29を動作させるための回路である。ポンプ29には、潤滑油タンク30の袋体に接続された吸込みチューブ31と、ポンプ29から軸受11の内部に潤滑油を供給するための吐出チューブ32とが接続されている。吐出チューブ32の先端部(ポンプ29と接続された根元部と反対側の端部)には、図7に示すようにノズル37が接続されている。ノズル37の先端部は軸受11の内部(転動体15に隣接する位置、たとえば軸受11の固定側の軌道輪と回転側の軌道輪との間)にまで延びている。なお、ノズル37のノズル穴の内径寸法は、基油の粘度に起因する表面張力と吐出量との関係により、適宜設定される。
【0058】
潤滑油供給ユニット20の発電部25としては、例えば、ゼーベック効果によって発電を行うものを使用することができる。具体的には、図6に示すように、発電部25は、外輪間座33に接続された熱伝導体23aと、内輪間座34に対向して配置された熱伝導体23bと、熱伝導体23aと熱伝導体23bとの間を接続するように配置され、熱伝導体23a、23bと密着固定された熱電素子24(ペルチェ素子のゼーベック効果を利用した素子)とを有する。
【0059】
ここで、図6に示すように軸受装置10として転がり軸受装置を使用する場合、転動体15(図7参照)との摩擦熱により内輪14と外輪13の温度が上昇する。通常、外輪13は機器のハウジングに組み込まれるため熱伝導により放熱される。そのため、内輪14と外輪13との間で温度差が生じる(外輪13の温度に対して内輪14の温度の方が高い)。その温度が各熱伝導体23a、23bに伝導される。
【0060】
熱伝導体23a、23bは、それぞれハウジング本体21の内周面と外周面とを貫通するように配置されている。そのため、外輪間座33を介して外輪13と接続された熱伝導体23a(ヒートシンク)と、内輪間座34側(内輪14側)に位置する熱伝導体23bとの間に配置された熱電素子24の両端面には温度差が生じる。このため、熱電素子24はゼーベック効果により発電を行なうことができる。」

キ「【0071】
<潤滑油供給ユニットの供給動作と異常検出>
以上説明した潤滑油供給ユニットは、軸受11(図7参照)に対して定期的に潤滑油を供給することにより、当該工作機用スピンドル50の信頼性および耐久性を高めている。
【0072】
ポンプ29の駆動のタイミングは、発電部25で発生した電力が電源回路26における蓄電部86(たとえばコンデンサ)に蓄電され、当該蓄電部の電圧が一定の電圧に達した時点で行なうことが可能である。さらに、グリースを封入した軸受11の潤滑寿命を長くし、メンテナンスまでの時間を長くするために、次のようなインターバルにすることが望ましい。
【0073】
図11は、潤滑油の供給タイミングについて説明するための基本波形図である。図11において、縦軸は蓄電部の電圧を示し、横軸は時間を示し、蓄電部の電圧VCの時間変化(充電および放電状況)が波形として示される。
【0074】
ポンプ29を駆動するために必要な電圧V2に蓄電部の電圧が達する(あるいは満充電になる)と、時刻t1において蓄電部に蓄積された電力によりポンプ29が駆動される。
【0075】
また、図11に示すように、一度ポンプ29を駆動して一部の放電が行なわれた後にさらに抵抗による放電が行なわれ蓄電部86の電圧が電圧V1にまで低下すると、再び充電動作が行なわれる。この結果、蓄電部86の電圧VCが電圧V2に到達する。ただし、電圧がV2に達するごとにポンプ29を駆動して潤滑油を軸受内部に供給すると、供給量が多すぎる場合もある。そこで、一度ポンプ29を駆動した後には、図4の抵抗94によって蓄電部86の電荷を所定回数放電する。
【0076】
具体的には、図11に示すように、1回ポンプ29を駆動した(時刻t1)後、充放電を8回繰り返し、9回目の満充電となったとき(電圧V2に到達した時刻t2)においてポンプ29を駆動する、というサイクルを繰り返すようにポンプ29の駆動インターバルを管理してもよい。このように制御するために、放電回数Nを制御回路27において記憶し1回放電するたびにNを増加させN=9となったときにポンプ29を駆動するように制御を行なえばよい。
【0077】
なお、図11では、抵抗による放電後電圧V3に比べてポンプ駆動時の放電後電圧V1が低くなっている。ポンプ駆動のタイミングを観測しやすくするためにそのように設定しているが、電圧V3と電圧V1とは等しくても良い。図4のデータ処理装置27aは、ポンプ駆動を自ら行なっているので、ポンプ駆動のタイミングについては電圧VCを参照しなくても知ることができる。
【0078】
潤滑油の吐出時間(量)と間隔(インターバル)は、予め潤滑油供給ユニット内部のデータ処理装置27aにプログラムして決定することができる。
【0079】
このような基本制御が実行されている場合に、本実施の形態では合わせて軸受の温度を監視する。そしてポンプの駆動タイミングに同期して、温度に変化が生じる場合には、潤滑油が実際に軸受内部に吐出されたと判断する一方で、温度に変化が生じなければ潤滑油が供給されていないと判断する。
【0080】
たとえば、工作機用スピンドルなどは、軸受外輪側の温度をモニタすることで、軸受の異常発熱を検出する方法がとられることがある。軸受内部の潤滑性能が低下すると、転動体の転がり摩擦による発熱が増大し、内外輪の温度が正常時に比べて高くなる。したがって、図4に示した温度センサ9は、しばしば軸受に設けられる。
【0081】
この温度センサ9を用いて潤滑油の供給を検出することができる。軸受内部の潤滑油が潤滑に寄与する量よりも多い場合、転動体や保持器などの回転に伴う撹拌抵抗の影響を受け、内外輪の温度が潤滑油量が適量である時に比べて高くなる。潤滑油を軸受内部に吐出した直後は、このような温度上昇が見られる。
【0082】
したがって、本実施の形態では、潤滑油を軸受内部に吐出した直後の外輪(又は内輪)側温度上昇を時間情報と共に記録し、予めプログラムされた吐出インターバルと照らし合わせることによって、外輪(又は内輪)側の温度上昇と時間情報に基づいて、潤滑油の供給履歴を確認することができる。
【0083】
図12は、正常時の軸受の温度変化を示した波形図である。図13は、潤滑油供給異常時の軸受の温度変化を示した波形図である。図12および図13には、内輪温度Ti1と、内輪側熱伝導体温度Ti2と、外輪側熱伝導体温度Toと、蓄電部86の電圧VCとが示されている。
【0084】
図12では、ポンプ駆動時刻t1A,t2Aに同期して、温度Ti1,Ti2,Toが上昇している。したがって、このような波形が観測された場合には、軸受内部に実際に潤滑油が供給されたことがわかる。
【0085】
一方、図13では、ポンプ駆動時刻t1B,t2Bに同期した、温度Ti1,Ti2,Toの上昇は見られない。したがって、このような波形が観測された場合には、軸受内部には潤滑油が供給されていないことがわかる。」

ク「【0093】
ステップS10では、データ処理装置27aはポンプ駆動回路28を駆動してポンプ29に潤滑油を吐出させる。そして、ステップS11において、データ処理装置27aは、温度センサ9によって軸受温度(温度T2)を測定する。そして、ステップS12において、メモリ27cに記憶させておいた温度T1を読み出して、T2>T1であるか否かを判断する。なお、この判断はT2-T1>αであることによって判断しても良い。ここで、αは、測定誤差などを考慮してあらかじめ定めた値であればよい。
【0094】
図12、図13で説明したように、T2>T1であれば、潤滑油は正常に軸受に供給されており、T2とT1に差がなければ、潤滑油は軸受に供給されなかったと判断できる。
【0095】
ステップS12においてT2>T1が成立しなければ(S12でNO)ステップS18に処理が進められ、データ処理装置27aは潤滑油の供給に異常が発生したことを外部ユニット70に送信する。外部ユニット70は、たとえば表示部71に異常を示す表示を出力したり、無線送信部72によって管理室などに異常を報知したりする。ステップS18の処理が終了すると、ステップS19に処理が進められる。」

ケ「【0101】
図14のフローチャートの処理では、抵抗94に放電した直後の軸受温度T1を記録し、ポンプ29を作動させた直後の軸受温度T2と比較して、ポンプ29の作動直後の軸受温度T2が高い場合はユニットの機能は正常とし、T1とT2に差がない場合は異常と判断した。なお、潤滑油の吐出時に温度が上昇する例を説明したが、外部から潤滑油を供給する場合など、供給する潤滑油の温度が低い場合には温度が低下することも考えられる。したがって、温度変化が温度上昇ではなく温度低下であってもその変化がポンプ作動のタイミングに同期しているか否かをみれば、同様の判断を行なうことができる。また、温度を常時監視しておいて温度変化のタイミングとポンプ作動のタイミングとが所定の関係に無い(同期していない)場合に異常と判定しても良い。」
コ「【図1】



サ「【図4】



シ「【図6】



ス「【図7】



セ「【図14】



上記摘記事項ア?セからみて、引用文献7には、次の発明が記載されている。

(引用発明7)
「潤滑油を貯留する潤滑油タンク30、
ポンプ29には、潤滑油タンク30の袋体に接続された吸込みチューブ31と、ポンプ29から軸受11の内部に潤滑油を供給するための吐出チューブ32とが接続され、
発電部25は電源回路26に接続され、電源回路26は制御回路27に接続され、制御回路27は駆動回路28に接続され、駆動回路28はマイクロポンプなどのポンプ29を動作させ、
発電部25は、外輪間座33に接続された熱伝導体23aと、内輪間座34に対向して配置された熱伝導体23bと、熱伝導体23aと熱伝導体23bとの間を接続するように配置され、熱伝導体23a、23bと密着固定された熱電素子24とを有し、
制御回路27は、データ処理装置27aがポンプ駆動回路28を駆動してポンプ29に潤滑油を吐出させ、温度センサ9によって軸受温度(温度T2)を測定し、
メモリ27cに記憶させておいた温度T1を読み出して、T2>T1であるか否かを判断し、
T2>T1であれば、潤滑油は正常に軸受に供給されており、T2>T1が成立しなければ潤滑油の供給に異常が発生したと判断し、異常が発生したことを外部に送信する制御回路27を備える、
潤滑油供給ユニット20。」

4-3 対比・判断
(1)本願発明1と引用発明1について
ア 対比
引用発明1の「潤滑油3」、「タンク42」、「圧電素子55」、「給油ユニット40」は、本願発明1の「潤滑油」、「第1保持部」、「第1ポンプ」、「潤滑油供給ユニット」に相当する。

引用発明1の「外輪22が有する外輪軌道溝26」は、軸受の内側に位置するものであるから、本願発明1の「軸受の内部」に相当する。

引用発明1の「電源部45」は、圧電素子に電力を供給する限りにおいて、本願発明1の「前記第1ポンプに電力を供給する電源部」に一致する。

してみると、本願発明1と引用発明1とは、両者が
「潤滑油を保持する第1保持部と、前記第1保持部から軸受の内部に潤滑油を供給する第1ポンプと、前記第1ポンプに電力を供給する電源部とを備える潤滑油供給ユニット」
である点で一致し、次の点で相違する。

(相違点1)
本願発明1では、「前記第1ポンプから潤滑油が供給されないときに前記第1保持部から前記軸受の内部に潤滑油を供給する第2ポンプと、」を備え、電源部が当該「第2ポンプに電力を供給する」ものであり、制御部が「前記軸受の温度を示す検出信号を受け、前記第1ポンプを作動させる制御信号を前記第1ポンプに送信したときに前記検出信号が示す温度の変化量に応じて前記第1ポンプの異常の有無を判断し、前記第1ポンプが異常である場合に、前記第1ポンプに代えて前記第2ポンプを作動させる制御部をさらに備える」のに対して、引用発明1ではそのような構成がない点。

(相違点2)
本願発明1では、「前記電源部は、前記軸受の内輪と外輪の温度差によって前記電力を発生させる熱電素子を含」むのに対して、引用発明1では、そのような構成がない点。

イ 判断
上記相違点1について検討する。
引用文献4には、「円錐ころ軸受31の温度を測定する温度センサ49」を異常検出手段として「制御手段51に接続」して(段落[0020])、「そして、制御手段51は、温度センサ49から通知される軸受温度が予め設定した閾値を超えたときに円錐ころ軸受31の状態を異常と判断する。」(段落[0021])と記載されている。

しかしながら、引用文献4に記載された事項である軸受温度の異常検知は、ポンプの作動とは関係づけられておらず、単に「軸受温度が予め設定した閾値を超えたとき」に軸受の異常を検知するにすぎないものであり、本願発明1のように「前記第1ポンプを作動させる制御信号を前記第1ポンプに送信したときに前記検出信号が示す温度の変化量に応じて前記第1ポンプの異常の有無を判断」するものではない。

そして、引用文献2、3、5、6のいずれにも、「前記第1ポンプを作動させる制御信号を前記第1ポンプに送信したときに前記検出信号が示す温度の変化量に応じて前記第1ポンプの異常の有無を判断」する技術は、記載も示唆もされていないところである。

してみると、その余について論じるまでもなく、本願発明1は、引用発明1及び引用文献2?6に記載の技術的事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたとはいえないものである。

(2)本願発明1と引用発明7について
ア 対比
引用発明7の「潤滑油」、「潤滑油タンク30」、「ポンプ29」、「熱電素子24」、「潤滑油供給ユニット20」は、本願発明1の「潤滑油」、「第1保持部」、「第1ポンプ」、「熱電素子」、「潤滑油供給ユニット」に相当する。

引用発明7の「ポンプ29」は、「潤滑油タンク30の袋体に接続された吸込みチューブ31と、ポンプ29から軸受11の内部に潤滑油を供給するための吐出チューブ32とが接続され」ているのであるから、本願発明1の「第1保持部から軸受の内部に潤滑油を供給する第1ポンプ」と一致する。

引用発明7の「熱電素子24」は、「外輪間座33に接続された熱伝導体23aと、内輪間座34に対向して配置された熱伝導体23bと、熱伝導体23aと熱伝導体23bとの間を接続するように配置され、熱伝導体23a、23bと密着固定された」ものであるから、本願発明1の「軸受の内輪と外輪の温度差によって前記電力を発生させる熱電素子」と一致する。

そして、引用発明7の「発電部25」は、「電源回路26に接続され、電源回路26は制御回路27に接続され、制御回路27は駆動回路28に接続され、駆動回路28はマイクロポンプなどのポンプ29を動作させ」るものであるから、本願発明1の「第1ポンプに電力を供給する」限りにおいて、本願発明1の電源部に一致する。

また、引用発明7の「制御回路27」は、「データ処理装置27aがポンプ駆動回路28を駆動してポンプ29に潤滑油を吐出させ」てから「温度センサ9によって軸受温度(温度T2)を測定」し、「メモリ27cに記憶させておいた温度T1を読み出して、T2>T1であるか否かを判断し、T2>T1であれば、潤滑油は正常に軸受に供給されており、T2>T1が成立しなければ潤滑油の供給に異常が発生したと判断する」するのであるから、「軸受の温度を示す検出信号を受け、第1ポンプを作動させる制御信号を前記第1ポンプに送信したときに前記検出信号が示す温度の変化量に応じて、異常の有無を判断する」ことに限り本願発明1と一致する。

してみると、本願発明1と引用発明7とは、両者が
「潤滑油を保持する第1保持部と、
前記第1保持部から軸受の内部に潤滑油を供給する第1ポンプと、
前記第1ポンプに電力を供給する電源部とを備え、
前記電源部は、前記軸受の内輪と外輪の温度差によって前記電力を発生させる熱電素子を含み、
前記軸受の温度を示す検出信号を受け、前記第1ポンプを作動させる制御信号を前記第1ポンプに送信したときに前記検出信号が示す温度の変化量に応じて異常の有無を判断する、制御部をさらに備える、潤滑油供給ユニット。」
で一致し、次の点で相違する。

(相違点3)
本願発明1では、「前記第1ポンプから潤滑油が供給されないときに前記第1保持部から前記軸受の内部に潤滑油を供給する第2ポンプ」を備え、電源部が当該「第2ポンプに電力を供給する」ものであるのに対して、引用発明7では、第2ポンプは備えていない点。

(相違点4)
本願発明1では、「前記第1ポンプが異常である場合に、前記第1ポンプに代えて前記第2ポンプを作動させる」に対して、引用発明7では「潤滑油の供給に異常が発生したと判断」した場合に「異常が発生したことを外部に送信する」する点。

イ 判断
上記相違点3について検討する。
引用文献2?4は、ぞれぞれ、補助ポンプ52、圧油供給補助ポンプ23、ピストン49を備えており、非常時に当該補助ポンプ52、圧油供給補助ポンプ23、ピストン49を作動させるものである。
しかしながら、引用文献2の補助ポンプ52は、補助潤滑油タンク51内の潤滑油を吐出するものであって、共通の第1保持手段から潤滑油が供給される構造とはなっておらず、主ポンプと電源を共有しているか否かも不明である。
また、引用文献4のピストン49は、第2給油タンク46の潤滑油を吐出するものであって、やはり共通の第1保持手段から潤滑油が供給される構造とはなっておらず、そもそも第1ポンプに相当するポンプも備えないものである。
そして、引用文献3の圧油供給補助ポンプ23は、停電時であってもエアモータ22によって駆動されるものであり、共通する電源から電力の供給を受けるものではない。

してみると、その余について論じるまでもなく、引用発明7に接した当業者が、引用文献2?4に記載された技術的事項を参酌しても、「前記第1ポンプから潤滑油が供給されないときに前記第1保持部から前記軸受の内部に潤滑油を供給する第2ポンプ」を備え、電源部が第1ポンプと共に「第2ポンプに電力を供給する」よう構成することは、容易に想到し得たこととはいえないものである。

(3)本願発明2?6について
本願発明2?6は、本願発明1を直接又は間接的に引用するものであって、本願発明1の「前記第1ポンプから潤滑油が供給されないときに前記第1保持部から前記軸受の内部に潤滑油を供給する第2ポンプと、前記第1ポンプおよび前記第2ポンプに電力を供給する電源部とを備え」、「前記軸受の温度を示す検出信号を受け、前記第1ポンプを作動させる制御信号を前記第1ポンプに送信したときに前記検出信号が示す温度の変化量に応じて前記第1ポンプの異常の有無を判断し、前記第1ポンプが異常である場合に、前記第1ポンプに代えて前記第2ポンプを作動させる制御部」と同一の構成を備えるものであるから、本願発明1と同じ理由により、当業者であっても、引用発明1又は引用発明7、引用文献2?6に記載の技術的事項に基いて容易に発明できたものとはいえない。

5.小括
以上のとおりであるから、本願発明1?6は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない発明ではなく、その他の拒絶理由も発見できないから、特許出願の際独立して特許を受けることができる発明であるので、特許法第17条の2第6項で準用する同法第126条第7項の規定に適応する。

第4 原査定について
審判請求時の補正により、本願発明1?6は、「前記第1ポンプから潤滑油が供給されないときに前記第1保持部から前記軸受の内部に潤滑油を供給する第2ポンプと、前記第1ポンプおよび前記第2ポンプに電力を供給する電源部とを備え」、「前記軸受の温度を示す検出信号を受け、前記第1ポンプを作動させる制御信号を前記第1ポンプに送信したときに前記検出信号が示す温度の変化量に応じて前記第1ポンプの異常の有無を判断し、前記第1ポンプが異常である場合に、前記第1ポンプに代えて前記第2ポンプを作動させる制御部」という発明特定事項を備えるものとなっており、当業者であっても、拒絶査定において引用された引用発明1及び引用文献2?6に記載の技術的事項に基いて、容易に発明できたものとはいえない。

したがって、原査定の理由を維持することはできない。

第5 むすび
以上のとおり、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。

 
審決日 2021-05-10 
出願番号 特願2016-204104(P2016-204104)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (F16N)
最終処分 成立  
前審関与審査官 藤村 聖子  
特許庁審判長 田村 嘉章
特許庁審判官 間中 耕治
尾崎 和寛
発明の名称 潤滑油供給ユニットおよびそれを備える軸受装置  
代理人 特許業務法人深見特許事務所  
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