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審決分類 審判 一部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備  C22C
審判 一部申し立て 2項進歩性  C22C
審判 一部申し立て 1項3号刊行物記載  C22C
管理番号 1376765
異議申立番号 異議2021-700221  
総通号数 261 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2021-09-24 
種別 異議の決定 
異議申立日 2021-03-01 
確定日 2021-08-18 
異議申立件数
事件の表示 特許第6749808号発明「耐浸炭性及び耐酸化性に優れたフェライト系ステンレス鋼板及びその製造方法」の特許異議申立事件について,次のとおり決定する。 
結論 特許第6749808号の請求項9ないし11に係る特許を維持する。 
理由 1 手続の経緯
特許第6749808号(請求項の数13。以下「本件特許」という。)は,平成28年 7月29日の出願に係るものであって,令和 2年 8月14日に特許権の設定の登録がされ,同年 9月 2日に特許掲載公報が発行され,その後,令和 3年 3月 1日に特許異議申立人 吉田敦子(以下「申立人」という。)により,本件特許の一部である請求項9ないし11に係る特許に対して,特許異議の申立てがされたものである。

2 本件発明
本件特許の請求項9ないし11に係る発明は,本件特許の願書に添付した特許請求の範囲の請求項9ないし11に記載された事項により特定される次のとおりのものである(以下、各々「本件発明9」ないし「本件発明11」といい、これらを総称して「本件発明」という。また,本件特許の願書に添付した明細書を「本件明細書」という。)。

「【請求項9】
一酸化炭素及び炭化水素系ガスを合計で1体積%以上且つ酸素が1体積%以下を含み、一酸化炭素及び炭化水素系ガスの合計量が酸素量の2倍以上を含む浸炭性を有する雰囲気もしくは、二酸化炭素が5体積%以上且つ酸素が1体積%以下を含む浸炭性を有する雰囲気に曝される可能性のある自動車排気系部材又は燃料改質器部材として用いるフェライト系ステンレス鋼板であって、
質量%で、
C:0.02%以下、
N:0.02%以下、
Si:0.15%以上、3.0%以下、
Mn:0.05%以上、2.0%以下、
P:0.04%以下、
S:0.01%以下、
Cr:12.0%以上、25.0%以下、
Ni:0.01%以上、2.0%以下、
Nb:0.05%以上、1.00%以下、
Al:0.002%以上、0.25%以下、
V:0.01%以上、0.20%以下、
B:0.0002%以上、0.0050%以下、
を含有し、更に、
Ca:0.0002%以上、0.0030%以下、
Zr:0.01%以上、0.30%以下、
Y:0.001%以上、0.20%以下、
Hf:0.001%以上、1.0%以下、
REM:0.001%以上、0.20%以下、
の1種または2種以上を含有し、
残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつ、下記(i)式及び(ii)式を満たす組成を有し、
水蒸気が10体積%、二酸化炭素が10体積%、一酸化炭素が10体積%、残りが窒素である雰囲気中で800℃に加熱し100時間継続した後で室温まで冷却したとき、ステンレス鋼板の表面に、スケールの厚みに占めるCr_(2)O_(3)層厚みの割合xが20%以上、スケールと母材との間のSi濃化層のSi濃度yが0.4%以上、かつ、下記(iii)式を満足するスケールを形成することを特徴とする耐浸炭性及び耐酸化性に優れた自動車排気系又は燃料改質器用フェライト系ステンレス鋼板。
Cr+12Si-4Mn-14.5≧0 ・・・式(i)
Mn+Nb+5Al-0.5≧0 ・・・式(ii)
x+10y/Si-50≧0 ・・・式(iii)
但し、式中の元素記号は、当該元素の含有量(質量%)を意味する。
【請求項10】
質量%で、更に
Cu:2.0%以下、
Mo:2.0%以下、
の1種または2種を含有することを特徴とする請求項9に記載の耐浸炭性及び耐酸化性に優れた自動車排気系又は燃料改質器用フェライト系ステンレス鋼板。
【請求項11】
質量%にて、更に
Cr:14.5%未満、
Nb:0.40%未満、
Mo:0.50%未満、
C+N:0.020%超、
Cu+2Ni:0.30%超、
の1種または2種以上を満足する請求項9または請求項10に記載の耐浸炭性及び耐酸化性に優れた自動車排気系又は燃料改質器用フェライト系ステンレス鋼板。」

3 特許異議の申立ての理由の概要
申立人は,下記の甲第1号証ないし甲第9号証を提示し,下記(1)ないし(4)のとおり,本件特許の請求項9ないし11に係る発明についての特許は同法第113条第2号又は第4号に該当し,取り消されるべきである旨主張している。

(甲号証一覧)
甲第1号証 国際公開第2014/147655号(以下「甲1」という。)
甲第2号証 特開平9-3606号公報(以下「甲2」という。)
甲第3号証 井上宣治,菊池正夫「自動車排気系用ステンレス鋼の現状と今後の展望」新日鉄技報,第378号(2003年),第55?61頁(以下「甲3」という。)
甲第4号証 特開2003-286005号公報(以下「甲4」という。)
甲第5号証 菊池正夫「ステンレス鋼の高温特性」Sanyo Technical Report,Vol.21,No.1(2014年),第11?27頁(以下「甲5」という。)
甲第6号証 国際公開第2012/176586号(以下「甲6」という。)
甲第7号証 国際公開第2015/064739号(以下「甲7」という。)
甲第8号証 特開2007-254884号公報(以下「甲8」という。)
甲第9号証 特許第6749808号公報(本件特許の特許掲載公報。)

(1)本件発明9?11は,甲1に記載された発明であり,特許法第29条第1項第3号に該当し特許を受けることができないから,その発明についての特許は,同法第113条第2号に該当する。

(2)本件発明9?11は,甲1?甲8に記載された発明に基いて,その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであり,特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから,その発明についての特許は,同法第113条第2号に該当する。

(3)本件発明9?11は,発明の課題が解決できることを当業者が認識できるように記載された範囲を超えており,発明の詳細な説明に記載されたものでないから,その発明についての特許は,特許法第36条第6項第1号に規定する要件を満たしていない特許出願に対してされたものであり,同法第113条第4号に該当する。

(4)本件発明9?11は,特許を受けようとする発明が明確でないから,その発明についての特許は,特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない特許出願に対してされたものであり,同法第113条第4号に該当する。

4 甲号証の記載事項
(1)甲第1号証について
ア 甲1は,「フェライト系ステンレス鋼板」(発明の名称)に関するものであって,次の記載がある(「…」は省略を示す。以下同じ。)。

(ア)「技術分野
[0001] 本発明は、自動車部品、家庭用品、厨房器具、電化製品等といった様々な用途に好ましく適用可能であり、成形加工性と耐食性に優れたフェライト系ステンレス鋼板に関する。」

(イ)「背景技術
[0002] フェライト系ステンレス鋼は、耐食性に優れた材料として、自動車部品、家庭用品を始めとする様々な分野において、広く利用されている。一般に、このフェライト系ステンレス鋼は、Niを多量に含むオーステナイト系ステンレス鋼に比べ安価であるが、成形性に劣っている。例えば、フェライト系ステンレス鋼は、深絞り加工した場合に成形部材の縁にイヤリングと呼ばれる凹凸が発生するという問題点がある。このため、耐食性と深絞り加工などの成形加工性を両立したフェライト系ステンレス鋼が求められている。
[0003] フェライト系ステンレス鋼の成形加工性を改善する技術として、例えば、特許文献1には、C:0.03質量%以下、Si:2.0質量%以下、Mn:0.8質量%以下、S:0.03質量%以下、Cr:6?25質量%、N:0.03質量%以下、Al:0.3質量%以下、Ti:0.4質量%以下、V:0.02?0.4質量%、B:0.0002?0.0050質量%を、式:Ti/48>N/14+C/12、V/B>10を満足する範囲で含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなることを特徴とするフェライト系ステンレス熱延鋼板が開示されている。このフェライト系ステンレス熱延鋼板は、成形加工後の耐肌あれ性および高温疲労特性に優れるとされている。

[0005] 特許文献1:特開平09-3606号公報 …」

(ウ)「[0057][実施例2]
表4に示す組成の溶鋼を転炉および2次精錬(VOD)で溶製し、連続鋳造法によりスラブとした。これらスラブを1120℃に加熱した後、仕上温度が800℃となる熱間圧延を行い、板厚4.0mmの熱延板とした。これら熱延板に、1020℃×60secの熱延板焼鈍を施したのち、酸洗、冷間圧延を施し、冷延板とした。ついで、これらの冷延板に1000℃×40secの仕上焼鈍を施した後、酸洗し、板厚0.7mmの冷延焼鈍酸洗板とした。得られた冷延焼鈍酸洗板について、成形加工性と耐食性評価を行った。評価方法は下記の通りである。
[0058][表4]



(エ)「請求の範囲
[請求項1] 質量%で、C:0.003?0.013%、Si:0.01?0.95%、Mn:0.01?0.40%、P:0.020?0.040%、S:0.010%以下、Al:0.01?0.45%、Cr:14.5?21.5%、Ni:0.01?0.60%、N:0.005?0.012%を含有し、
V:0.010?0.040%、B:0.0001?0.0010%を、Vの含有量とBの含有量の比(V/B)≧15.0を満足する範囲で含有し、
更に、Ti:0.20%以上0.40%以下、Ti%+Nb%≦0.70を満足する範囲で、Tiを含有又はTi及びNbを含有する場合、およびNb:0.40%以上0.60%以下、Ti%+Nb%≦0.70を満足する範囲でNbを含有又はNb及びTiを含有する場合の少なくとも一方を満足し、残部がFeおよび不可避的不純物からなることを特徴とするフェライト系ステンレス鋼板。
[請求項2] V/B≧30.0を満足して含有することを特徴とする請求項1に記載のフェライト系ステンレス鋼板。
[請求項3] 質量%で、さらに、Cu:0.01?1.40%、Mo:0.01?1.62%の1種または2種を含有することを特徴とする請求項1または2に記載のフェライト系ステンレス鋼板。…」

イ 上記の摘示,特に,ア(ウ)のうち表4のB2及びB10に注目すると,甲1には次の2つの発明が記載されているといえる。

「質量%で、C:0.007%、N:0.007%、Si:0.95%、Mn:0.4%、P:0.024%、S:0.001%、Cr:14.9%、Ni:0.6%、Nb:0.47%、Al:0.01%、V:0.016%、B:0.0009%を含有し、更に、Zr:0.05%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、かつ、下記(i)’式及び(ii)’式を満たす組成を有するフェライト系ステンレス鋼板。
Cr+12Si-4Mn-14.5=10.2 ・・・式(i)’
Mn+Nb+5Al-0.5=0.42 ・・・式(ii)’
但し、式中の元素記号は、当該元素の含有量(質量%)を意味する。」(以下「甲1発明1」という。)

「質量%で、C:0.003%、N:0.005%、Si:0.29%、Mn:0.21%、P:0.025%、S:0.002%、Cr:14.8%、Ni:0.6%、Nb:0.6%、Al:0.02%、V:0.03%、B:0.0002%を含有し、更に、Ca:0.0005%を含有し、更に、Mo:1.62%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、かつ、下記(i)”式及び(ii)”式を満たす組成を有するフェライト系ステンレス鋼板。
Cr+12Si-4Mn-14.5=2.94 ・・・式(i)”
Mn+Nb+5Al-0.5=0.41 ・・・式(ii)”
但し、式中の元素記号は、当該元素の含有量(質量%)を意味する。」(以下「甲1発明2」という。)

(2)甲第2号証について
甲2は,「成形加工後の耐肌あれ性および高温疲労特性に優れるフェライト系ステンレス熱延鋼板」(発明の名称)に関するものであって,フェライト系ステンレス鋼が自動車排気系部品などの分野で使用されていることが記載されている(段落【0002】,【0034】)。

(3)甲第3号証について
甲3は,「自動車排気系用ステンレス鋼の現状と今後の展望」(論題)に関する技術論文であって,自動車部材へのステンレス鋼の適用は,最近では排気系が主体となっていて,これは,排気ガス浄化や軽量化による燃費向上といった点から高耐熱性、高耐食性のステンレス鋼の特徴が好まれたためであることが記載されている(第55頁「抄録」,同頁右欄「2.自動車排気系の構成と使用材料」の項)。

(4)甲第4号証について
甲4は,「燃料改質器」(発明の名称)に関するものであって,耐熱用途に使用するステンレス鋼に関して,Cr含有量の増加に応じて耐酸化性が向上するものの,700?800℃付近で異常硬化が発生し,脆化する傾向があること(段落【0005】),炭化水素系ガス,一酸化炭素,二酸化炭素等を含む高温雰囲気では,雰囲気中から鋼中に炭素が侵入する浸炭現象があり,耐酸化性が低下すること(段落【0006】),実施例のフェライト系ステンレス鋼で作製した燃料改質器は,酸化状態が軽微であり,浸炭や脆化も検出されなかったこと(段落【0042】)が記載されている。

(5)甲第5号証について
甲5は,「ステンレス鋼の高温特性」(論題)に関する技術論文であって,ステンレス鋼における浸炭現象及び耐浸炭性の改善について記載されている(第17頁左欄「3.2.2 浸炭」の項)。

(6)甲第6号証について
甲6は,「耐浸炭性金属材料」(発明の名称)に関するものであって,Cが金属中に侵入する現象を分子状態で解析し検討した結果,金属材料の使用中に金属表面に積極的に酸化スケールを形成することによって,C化合物からなるガス分子と金属との接触を遮断すること,及び,金属表面において,C化合物からなるガス分子の解離性吸着を抑制することが有効であり,これらの手法を同時に適用することで,飛躍的な耐メタルダスティング性,耐浸炭性及び耐コーキング性の向上が発現し得ることについて記載されている(段落[0024]?[0033])。

(7)甲第7号証について
甲7は,「燃料改質器用フェライト系ステンレス鋼およびその製造方法」(発明の名称)に関するものであって,フェライト系ステンレス鋼を燃料改質器に適用する際,その表面に形成されるCr系酸化皮膜の耐久性を高め,異常酸化を抑制することが技術的課題となること(段落[0013],[0019]),SiやMnはCr系酸化被膜の直下に酸化物を形成することにより濃化して,水素や水蒸気による内部酸化の進行を遅延させ,Fe系酸化物を主体とする酸化皮膜の形成に伴う異常酸化を抑制すること(段落[0020],請求項8)について記載されている。

(8)甲第8号証について
甲8は,「フェライト系ステンレス鋳鋼、それを用いた鋳物部品の製造方法及び鋳物部品」(発明の名称)に関するものであって,ステンレス鋳鋼鋳物は,排気系部品等への適用時に望まざる浸炭が進行することがあり,部品の耐熱疲労特性の劣化を招く場合があること,Crの含有量を高めることによって高温での耐酸化性が高められ,また,Si,Cr,Nb及びVの添加により耐浸炭性が向上し,特に,硫黄を含有した軽油を燃料とするディーゼルエンジンの排気系部品に適用する場合に有効であることが記載されている(段落【0003】,【0004】,【0007】)。

5 当審の判断
次に示すとおり,申立人が提示した特許異議の申立ての理由によっては,本件特許の請求項9ないし11に係る特許を取り消すことはできない。
(1)特許法第113条第2号(新規性,進歩性)について
ア 本件発明9について
(ア)本件発明9と,本件発明9の組成に最も近い甲1発明1とを対比する。
まず,甲1発明1の「フェライト系ステンレス鋼板」と,本件発明9の「自動車排気系部材又は燃料改質器部材として用いるフェライト系ステンレス鋼板」とは,フェライト系ステンレス鋼板である限りにおいて共通している。
次に,フェライト系ステンレス鋼板の組成について,甲1発明1の組成は次のとおりであり(質量%,残部はいずれもFe及び不可避的不純物。),本件発明9の組成条件を満たしている。また,甲1発明1の当該組成による式(i)’及び式(ii)’はいずれも,本件発明9の式(i)及び式(ii)の条件を満たしている。

(甲1発明1)
C: 0.007%
N: 0.007%
Si: 0.95%
Mn: 0.4%
P: 0.024%
S: 0.001%
Cr:14.9%
Ni: 0.6%
Nb: 0.47%
Al: 0.01%
V: 0.016%
B: 0.0009%
Zr: 0.05%
式(i)’:10.2
式(ii)’: 0.42

したがって,本件発明9と,甲1発明1との一致点,相違点は次のとおりである。

(一致点)
「フェライト系ステンレス鋼板であって、
質量%で、
C:0.02%以下、
N:0.02%以下、
Si:0.15%以上、3.0%以下、
Mn:0.05%以上、2.0%以下、
P:0.04%以下、
S:0.01%以下、
Cr:12.0%以上、25.0%以下、
Ni:0.01%以上、2.0%以下、
Nb:0.05%以上、1.00%以下、
Al:0.002%以上、0.25%以下、
V:0.01%以上、0.20%以下、
B:0.0002%以上、0.0050%以下、
を含有し、更に、
Zr:0.01%以上、0.30%以下、
を含有し、
残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつ、下記(i)式及び(ii)式を満たす組成を有する、フェライト系ステンレス鋼板。
Cr+12Si-4Mn-14.5≧0 ・・・式(i)
Mn+Nb+5Al-0.5≧0 ・・・式(ii)
但し、式中の元素記号は、当該元素の含有量(質量%)を意味する。」である点。

(相違点1)
フェライト系ステンレス鋼板の用途が,本件発明9は,「耐浸炭性及び耐酸化性に優れた自動車排気系又は燃料改質器用」であり「一酸化炭素及び炭化水素系ガスを合計で1体積%以上且つ酸素が1体積%以下を含み、一酸化炭素及び炭化水素系ガスの合計量が酸素量の2倍以上を含む浸炭性を有する雰囲気もしくは、二酸化炭素が5体積%以上且つ酸素が1体積%以下を含む浸炭性を有する雰囲気に曝される可能性のある自動車排気系部材又は燃料改質器部材として用いる」ものであるのに対し,甲1発明1は,そのような特定がない点。

(相違点2)
スケールについて,本件発明9は,「水蒸気が10体積%、二酸化炭素が10体積%、一酸化炭素が10体積%、残りが窒素である雰囲気中で800℃に加熱し100時間継続した後で室温まで冷却したとき、ステンレス鋼板の表面に、スケールの厚みに占めるCr_(2)O_(3)層厚みの割合xが20%以上、スケールと母材との間のSi濃化層のSi濃度yが0.4%以上、かつ、下記(iii)式を満足するスケールを形成する」,「x+10y/Si-50≧0・・・式(iii) 但し、式中の元素記号は、当該元素の含有量(質量%)を意味する。」ものであるのに対し,甲1発明1は,上記のようなスケールを形成するかどうか不明である点。

(イ)上記相違点について検討する。
a.まず,相違点1についてみると,甲1には,フェライト系ステンレス鋼板が自動車部品,家庭用品を始めとする様々な分野において,広く利用されている旨(段落[0002])が記載されるに止まり,フェライト系ステンレス鋼板が「耐浸炭性及び耐酸化性に優れた自動車排気系又は燃料改質器用」であることは,何ら記載も示唆もされていない。
また,甲2?甲8には,上記4(2)?(8)に摘記のとおり,フェライト系ステンレス鋼を自動車排気系又は燃料改質器に適用することについて記載されているが,浸炭性雰囲気として,「一酸化炭素及び炭化水素系ガスを合計で1体積%以上且つ酸素が1体積%以下を含み、一酸化炭素及び炭化水素系ガスの合計量が酸素量の2倍以上を含む浸炭性を有する雰囲気もしくは、二酸化炭素が5体積%以上且つ酸素が1体積%以下を含む浸炭性を有する雰囲気に曝される可能性のある自動車排気系部材又は燃料改質器部材として用いる」ことは,何ら記載も示唆もされておらず,係る事項が周知技術であるということもできない。
そうすると,仮に,甲2?甲8の記載から,甲1に,フェライト系ステンレス鋼板が「耐浸炭性及び耐酸化性に優れた自動車排気系又は燃料改質器用」であることが記載されているに等しいと理解することができたとしても,上記のような所定の「雰囲気に曝される可能性のある自動車排気系部材又は燃料改質器部材として用いる」ことが記載されているに等しいとまではいえない。

b.次に,相違点2についてみると,甲1には,スケールと母材との間のSi濃化層について記載も示唆もされておらず,また,甲2?甲8の各記載をみても,スケールの厚みに占めるCr_(2)O_(3)層厚みの割合x,Si濃化層のSi濃度y,さらには当該xとyとの関係が技術常識であったとも認められない。
そして,本件発明9に係るスケールの上記特性は,単にその組成のみで決まるものではなく,フェライト系ステンレス鋼の組成を本件発明9の範囲内に調整するとともに,製造条件(本件明細書段落【0111】,【0121】)をも適宜調整することで,所定の特性を備えるというものと解されるから,甲1発明1が,本件発明9の組成条件を満たしているからといって,必ず,本件発明9に係るスケールの上記特性を満たすとはいえない。

c.そうすると,相違点1及び相違点2はいずれも,実質的な相違点であるから,本件発明9は甲1発明1であるとはいえない。

(ウ)次に,事案に鑑み,相違点2の想到容易性について検討する。
上記(イ)b.で検討のとおり,甲2?甲8は,スケールと母材との間のSi濃化層について,スケールの厚みに占めるCr_(2)O_(3)層厚みの割合x,Si濃化層のSi濃度y,さらには当該xとyとの関係を特定することまで開示するものではない。そうすると,上記の特性について何ら記載も示唆もされていない甲1発明1において,上記の特性を特定しようとする動機付けは見当たらない。
これに対し,本件発明9は,上記の特性を特定することにより,本件明細書に記載されるとおりの効果を奏することを確認したものであって,上記事項は,甲1ないし甲8を総合しても容易に想到できるものではない。

(エ)したがって,相違点1について検討するまでもなく,本件発明9は,甲1発明1及び甲2?甲8の記載に基いて当業者が容易に発明をすることができたものではない。

イ 本件発明10について
(ア)本件発明10と,本件発明9の組成に最も近い甲1発明2とを対比する。
まず,甲1発明2の「フェライト系ステンレス鋼板」と,本件発明10の「自動車排気系部材又は燃料改質器部材として用いるフェライト系ステンレス鋼板」とは,フェライト系ステンレス鋼板である限りにおいて共通している。
次に,フェライト系ステンレス鋼板の組成について,甲1発明2の組成は次のとおりであり(質量%,残部はいずれもFe及び不可避的不純物。),本件発明10の組成条件を満たしている。また,甲1発明2の式(i)”及び式(ii)”はいずれも,本件発明10が引用する本件発明9の式(i)及び式(ii)の条件を満たしている。

(甲1発明2)
C: 0.003%
N: 0.005%
Si: 0.29%
Mn: 0.21%
P: 0.025%
S: 0.002%
Cr:14.8%
Ni: 0.6%
Nb: 0.6%
Al: 0.02%
V: 0.03%
B: 0.0002%
Ca: 0.0005%
Mo: 1.62%
式(i)”:2.94
式(ii)”:0.41

したがって,本件発明10と,甲1発明2との一致点,相違点は次のとおりである。

(一致点)
「フェライト系ステンレス鋼板であって、
質量%で、
C:0.02%以下、
N:0.02%以下、
Si:0.15%以上、3.0%以下、
Mn:0.05%以上、2.0%以下、
P:0.04%以下、
S:0.01%以下、
Cr:12.0%以上、25.0%以下、
Ni:0.01%以上、2.0%以下、
Nb:0.05%以上、1.00%以下、
Al:0.002%以上、0.25%以下、
V:0.01%以上、0.20%以下、
B:0.0002%以上、0.0050%以下、
を含有し、更に、
Ca:0.0002%以上、0.0030%以下、
Mo:2.0%以下、
を含有し、
残部がFe及び不可避的不純物からなり、かつ、下記(i)式及び(ii)式を満たす組成を有する、フェライト系ステンレス鋼板。
Cr+12Si-4Mn-14.5≧0 ・・・式(i)
Mn+Nb+5Al-0.5≧0 ・・・式(ii)
但し、式中の元素記号は、当該元素の含有量(質量%)を意味する。」である点。

(相違点3)
フェライト系ステンレス鋼板の用途が,本件発明10は,「耐浸炭性及び耐酸化性に優れた自動車排気系又は燃料改質器用」であり「一酸化炭素及び炭化水素系ガスを合計で1体積%以上且つ酸素が1体積%以下を含み、一酸化炭素及び炭化水素系ガスの合計量が酸素量の2倍以上を含む浸炭性を有する雰囲気もしくは、二酸化炭素が5体積%以上且つ酸素が1体積%以下を含む浸炭性を有する雰囲気に曝される可能性のある自動車排気系部材又は燃料改質器部材として用いる」ものであるのに対し,甲1発明2は,そのような特定がない点。

(相違点4)
スケールについて,本件発明10は,「水蒸気が10体積%、二酸化炭素が10体積%、一酸化炭素が10体積%、残りが窒素である雰囲気中で800℃に加熱し100時間継続した後で室温まで冷却したとき、ステンレス鋼板の表面に、スケールの厚みに占めるCr_(2)O_(3)層厚みの割合xが20%以上、スケールと母材との間のSi濃化層のSi濃度yが0.4%以上、かつ、下記(iii)式を満足するスケールを形成する」,「x+10y/Si-50≧0・・・式(iii) 但し、式中の元素記号は、当該元素の含有量(質量%)を意味する。」ものであるのに対し,甲1発明2は,上記のようなスケールを形成するかどうか不明である点。

(イ)上記相違点について検討すると,相違点3は相違点1と実質的に同じであり,また,相違点4は相違点2と実質的に同じである(上記ア(ア))。
そうすると,相違点3及び相違点4はいずれも,実質的な相違点であるから(上記ア(イ)),本件発明10は甲1発明2であるとはいえない。

(ウ)次に,事案に鑑み,相違点4の想到容易性について検討すると, 上記ア(ウ)での検討と同様,甲1発明2において,上記の特性を特定しようとする動機付けは見当たらない。
これに対し,本件発明10は,上記の特性を特定することにより,本件明細書に記載されるとおりの効果を奏することを確認したものであって,上記事項は,甲1ないし甲8を総合しても容易に想到できるものではない。

(エ)したがって,相違点3について検討するまでもなく,本件発明10は,甲1発明2及び甲2?甲8の記載に基いて当業者が容易に発明をすることができたものではない。

ウ 本件発明11について
(ア)本件発明11は,「質量%にて、更に
Cr:14.5%未満、
Nb:0.40%未満、
Mo:0.50%未満、
C+N:0.020%超、
Cu+2Ni:0.30%超、
の1種または2種以上を満足する」ものとして,本件発明9又は10に係る鋼板の組成をさらに特定したものである。

(イ)まず,本件発明11と,組成が本件発明9に最も近い甲1発明1とを対比すると,甲1発明1は,Cuは含まないものの「Ni:0.6%」である点で,上記(ア)の条件中「Cu+2Ni:0.30%超」を満足するものの,上記ア(イ)の相違点1,2で,本件発明11と相違する。
そして,上記相違点1,2により,本件発明9が,甲1発明1ではなく,また甲1発明1及び甲2?甲8の記載に基いて当業者が容易に発明をすることができたものでもないことは,上記アで検討したとおりである。
したがって,上記アと同様の理由により,本件発明9を引用して特定する本件発明11は,甲1発明1ではなく,また,甲1発明1及び甲2?甲8の記載に基いて当業者が容易に発明をすることができたものでもない。

(ウ)次に,本件発明11と,組成が本件発明10に最も近い甲1発明2とを対比すると,甲1発明2は,Cuは含まないものの「Ni:0.6%」である点で,上記(ア)の条件中「Cu+2Ni:0.30%超」を満足するものの,上記イ(イ)の相違点3,4で,本件発明11と相違する。
そして,上記相違点3,4により,本件発明10が,甲1発明2ではなく,また甲1発明2及び甲2?甲8の記載に基いて当業者が容易に発明をすることができたものでもないことは,上記イで検討したとおりである。
したがって,上記イと同様の理由により,本件発明10を引用して特定する本件発明11は,甲1発明2ではなく,また,甲1発明2及び甲2?甲8の記載に基いて当業者が容易に発明をすることができたものでもない。

(エ)したがって,本件発明11は,甲1に記載された発明及び甲2?甲8の記載に基いて当業者が容易に発明をすることができたものではない。

エ 特許法第113条第2号(新規性,進歩性)についてのまとめ
以上のとおり,本件発明9?11はいずれも,甲1に記載された発明ではなく,また,甲1?甲8に記載された発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものでもないから,特許法第29条第1項ないし第2項の規定に違反して特許されたものではない。
よって,特許法第113条第2号に該当することを理由として,本件特許の請求項9ないし11に係る特許を取り消すことはできない。

(2)特許法第113条第2号(サポート要件,明確性)について
ア サポート要件について
(ア)発明の詳細な説明の記載によれば,本件発明が解決しようとする課題は,「耐浸炭性及び耐酸化性に優れた浸炭性を有する雰囲気となる自動車排気系用フィライト系ステンレス鋼板」,また,「同様に浸炭性を有する高温環境となる,都市ガス,メタン,天然ガス,プロパン,灯油,ガソリン等の炭化水素系燃料を水素に改質する際に使用される改質器,熱交換器などの燃料電池高温部材として使用される耐浸炭性及び耐酸化性に優れた浸炭性を有する雰囲気となる燃料改質器用フェライト系ステンレス鋼板」の提供であるといえる(段落【0036】,【0037】)。

(イ)ここで,発明の詳細な説明には,本件発明における「浸炭性を有する雰囲気」とは「雰囲気中のC活量が鋼中のC活量より大きい雰囲気」であり,また,「酸素量が少ない」方が「浸炭が発生する可能性」が高いとしたうえで,「浸炭性を有する雰囲気」として「一酸化炭素及び炭化水素系ガスを合計で1体積%以上且つ酸素が1体積%以下を含み、一酸化炭素及び炭化水素系ガスの合計量が酸素量の2倍以上を含む雰囲気」もしくは「二酸化炭素が5体積%以上且つ酸素が1体積%以下を含む雰囲気」と解釈する旨が説明されている(段落【0107】,【0108】)。

(ウ)そして,発明の詳細な説明の試験1?3(段落【0124】?【0134】,表2-1,2-2)には,「浸炭性雰囲気」すなわち「雰囲気中のC活量が鋼中のC活量より大きい雰囲気」であって,かつ「酸素量が少ない」雰囲気の具体例として,「水蒸気が10体積%、二酸化炭素が10体積%、一酸化炭素が10体積%、残りが窒素」を採用し、当該雰囲気中で熱処理してスケールを形成することにより、本件発明9?11に特定されるとおりのステンレス鋼板が上記課題を解決できたことが説明されている。そうすると,当業者であれば,上記具体的な雰囲気組成に限定されることなく,浸炭性雰囲気における望ましいスケール形成を理解することができ,発明の課題が解決できることを認識できるものであるといえるから,本件発明9?11は,発明の詳細な説明に記載されたものである。

(エ)申立人は,発明の詳細な説明に記載の試験1(段落【0056】?【0059】,【0124】?【0130】)は浸炭性雰囲気において母材表面にスケール形成を確認しているだけであり,試験2(段落【0060】?【0061】,【0131】?【0132】)は本件発明9に特定されたスケールを形成したものではなく,試験3(段落【0062】?【0065】,【0133】)は浸炭性雰囲気中における加熱温度,加熱時間が相違することを指摘して,サポート要件違反を主張する(申立書第36?38頁)。
しかしながら,上記試験1?3は,試験1により形成されたスケールの評価を,より厳格な試験条件である試験2,3によって行ったものであるから,当該試験による評価によって本件発明の課題を解決できることは十分理解できる。よって,申立人の上記主張は採用できない。

(オ)申立人はまた,発明の詳細な説明には,浸炭性を有する雰囲気として「二酸化炭素が5体積%以上且つ酸素が1体積%以下を含む」雰囲気である「水蒸気が10体積%、二酸化炭素が10体積%、一酸化炭素が10体積%、残りが窒素である」雰囲気組成が具体的に記載されている(段落【0056】,【0060】,【0062】,【0117】,【0124】,【0131】)だけで,「一酸化炭素及び炭化水素系ガスを合計で1体積%以上且つ酸素が1体積%以下を含み、一酸化炭素及び炭化水素系ガスの合計量が酸素量の2倍以上を含む浸炭性を有する雰囲気」については具体的な記載がないことを指摘して,サポート要件違反を主張する(申立書第38?39頁)。
しかしながら,本件発明における「浸炭性を有する雰囲気」が「雰囲気中のC活量が鋼中のC活量より大きい雰囲気」であり,また,「酸素量が少ない」方が「浸炭が発生する可能性」が高いものであること,具体的な雰囲気組成に限定されることなく,浸炭性雰囲気における望ましいスケール形成を理解することができることは,上記(イ)(ウ)で検討したとおりである。また,申立人は,「具体的な記載がない」雰囲気が,「具体的に記載されている」雰囲気に比べ,浸炭性雰囲気として特殊であるといった根拠を何ら示していない。よって,申立人の上記主張も採用できない。

明確性について
(ア)本件発明9の後段に特定された「水蒸気が10体積%、二酸化炭素が10体積%、一酸化炭素が10体積%、残りが窒素である雰囲気」は,本件発明9に係るフェライト系ステンレス鋼板の表面に形成されるスケールの特性(ステンレス鋼板の表面に、スケールの厚みに占めるCr_(2)O_(3)層厚みの割合xが20%以上、スケールと母材との間のSi濃化層のSi濃度yが0.4%以上、かつ、下記(iii)式:x+10y/Si-50≧0 を満足するスケールを形成すること)の確認試験における浸炭性雰囲気(段落【0124】試験1参照。)を示したものである。
そして,本件発明における「浸炭性を有する雰囲気」が「雰囲気中のC活量が鋼中のC活量より大きい雰囲気」であり,また,「酸素量が少ない」方が「浸炭が発生する可能性」が高いものであり,具体的な雰囲気組成に限定されることなく,浸炭性雰囲気における望ましいスケール形成を理解することができることは,上記ア(イ)(ウ)で検討したとおりである。よって,本件発明9の後段に特定された上記「水蒸気が10体積%、二酸化炭素が10体積%、一酸化炭素が10体積%、残りが窒素である雰囲気」は,フェライト系ステンレス鋼板の表面に形成されるスケール特性の確認試験における浸炭性雰囲気を特定したものとして明確であり,また,本件発明9の前段に記載された「曝される可能性」としての浸炭性雰囲気との関係も明確であるといえる。本件発明9を引用して特定する本件発明10,11についても同様である。

(イ)申立人は,本件発明9の後段に特定された「水蒸気が10体積%、二酸化炭素が10体積%、一酸化炭素が10体積%、残りが窒素である雰囲気」と,同じく前段に特定された「一酸化炭素及び炭化水素系ガスを合計で1体積%以上且つ酸素が1体積%以下を含み、一酸化炭素及び炭化水素系ガスの合計量が酸素量の2倍以上を含む浸炭性を有する雰囲気」との関係が不明であるから,明確性要件を満たしていない旨主張する(申立書第39頁)。
しかしながら,上記後段の特定が,フェライト系ステンレス鋼板の表面に形成されるスケール特性の確認試験における浸炭性雰囲気を特定したものとして明確であり,また,上記前段に記載された「曝される可能性」としての浸炭性雰囲気との関係も明確であることは,上記(ア)で検討したとおりである。よって,申立人の上記主張は採用できない。

ウ 特許法第113条第4号(サポート要件,明確性)についてのまとめ
以上のとおり,本件発明9?11は,発明の詳細な説明に記載されたものであり,また,特許を受けようとする発明も明確であるから,特許法第36条第6項第1号ないし第2号の規定に違反して特許されたものではない。
よって,特許法第113条第4号に該当することを理由として,本件特許の請求項9ないし11に係る特許を取り消すことはできない。

6 むすび
以上のとおりであるから,申立人が提示した特許異議の申立ての理由及び証拠によっては,本件特許の請求項9ないし11に係る特許を取り消すことはできない。
また,他に本件特許の請求項9ないし11に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって,結論のとおり決定する。

 
異議決定日 2021-08-02 
出願番号 特願2016-149532(P2016-149532)
審決分類 P 1 652・ 121- Y (C22C)
P 1 652・ 537- Y (C22C)
P 1 652・ 113- Y (C22C)
最終処分 維持  
前審関与審査官 鈴木 毅  
特許庁審判長 池渕 立
特許庁審判官 井上 猛
平塚 政宏
登録日 2020-08-14 
登録番号 特許第6749808号(P6749808)
権利者 日鉄ステンレス株式会社
発明の名称 耐浸炭性及び耐酸化性に優れたフェライト系ステンレス鋼板及びその製造方法  
代理人 特許業務法人樹之下知的財産事務所  
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