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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 F16L
管理番号 1377456
審判番号 不服2020-14902  
総通号数 262 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-10-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2020-10-27 
確定日 2021-08-26 
事件の表示 特願2019- 33648「フランジ継手部の漏出防止装置」拒絶査定不服審判事件〔令和 1年 6月13日出願公開、特開2019- 90542〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成27年3月2日に出願した特願2015-40768号(以下「原出願」という。)の一部を平成31年2月27日に新たな特許出願としたものであって、その後の手続の概要は以下のとおりである。
令和2年1月23日付けで拒絶理由通知
令和2年3月16日に意見書及び手続補正書の提出
令和2年5月15日付けで拒絶理由通知
令和2年7月7日に意見書及び手続補正書の提出
令和2年7月20日付け(発送日:同年7月28日)で拒絶査定(以下「原査定」という。)
令和2年10月27日に拒絶査定不服審判の請求及びその請求と同時に手続補正書の提出
令和3年3月11日に上申書の提出

第2 本願発明
本願の請求項1ないし5に係る発明は、令和2年10月27日に提出された手続補正書により補正された特許請求の範囲並びに願書に最初に添付された明細書及び図面の記載によれば、特許請求の範囲の請求項1ないし5に記載された事項により特定されるものと認められるところ、本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、以下のとおりのものである。

「【請求項1】
流体管のフランジ継手部の外周に配置されるパッキンと、前記パッキンを介して前記フランジ継手部の外周側に装着される環状の固定金具とを備えるフランジ継手部の漏出防止装置において、
前記パッキンは、周方向に延びるベルト状の本体と、前記本体から内周側に向かって突出する複数の突起とを備え、その複数の突起が、フランジ同士の隙間を閉塞するセンター突起と、前記センター突起の両側に形成されてフランジの外周面に密着するサイド突起とを含み、前記本体と前記センター突起と前記サイド突起は同一部材に形成され、
前記センター突起の突出量が前記サイド突起の突出量よりも大きく、
前記センター突起の先端が前記フランジ同士の隙間に侵入して前記隙間を閉塞し、
前記センター突起及び前記サイド突起が、それぞれ半円形の断面形状を有し、
前記センター突起の半円形の曲率半径が、前記サイド突起の半円形の曲率半径よりも大きく、
前記固定金具に、内周側に突出して、前記本体を挟むように前記パッキンの幅方向両側に配置された一対の内フランジが設けられており、
前記一対の内フランジの内周側先端が前記流体管に接触せずに前記流体管から離間しており、前記流体管の管軸方向に沿って見て、前記フランジ継手部の外周面と前記一対の内フランジの内周側先端との間に前記パッキンを視認可能にする隙間が形成されており、
前記パッキンの前記本体に、前記周方向に連続して延びるスリットが形成されている、フランジ継手部の漏出防止装置。」

第3 原査定の拒絶の理由
本願発明に対する原査定の拒絶の理由の一部は、概略、以下のとおりである。
<理由2(特許法第29条第2項)について>
本願発明は、本願の原出願の出願前に日本国内又は外国において、頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった下記の引用文献に記載された発明に基いて、本願の原出願の出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない、というものである。


引用文献1:特開2007-100752号公報
引用文献2:米国特許出願公開第2010/0001521号明細書(周知技術を示す文献)

第4 引用文献
1 引用文献1について
(1)引用文献1の記載
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献であって、本願の原出願の出願前に頒布された引用文献1には、「フランジ継手漏水防止方法及びその装置」に関し、次の記載がある。
なお、下線は当審において付したものである(以下同様。)。
ア 「【0001】
本発明は、既設パッキンを介して接続された既設管のフランジ継手を周方向に亘って水密的に密封して、前記フランジ継手における漏水を防止するフランジ継手漏水防止方法と、該漏水の防止に用いられるフランジ継手漏水防止装置に関する。」

イ 「【0008】
本発明の請求項3に記載のフランジ継手漏水防止装置は、既設パッキンを介して接続された既設管のフランジ継手に周方向に亘って水密的に装着され、前記フランジ継手における漏水を防止するフランジ継手漏水防止装置であって、
帯形状であって両端部に形成された当接面を互いに当接することにより前記フランジ継手の外径と略同径のリング体に形成され、前記フランジ継手の外面に周方向に亘って水密的に当接する漏水防止材と、内面が前記漏水防止材の外面と周方向に沿って保持する保持材と、フランジ面に形成された複数の挿通孔に夫々係合され水密的に密封する係合材と、から構成されており、
前記係合材のうち特定された少なくとも一つの特定係合材に、前記挿通孔よりも小径であって前記フランジ継手の前記既設パッキンの外方における継合せ部の内部と外部とを連通する連通路と、前記連通路を前記継合せ部の外部から開閉可能な連通路栓と、を備える水抜き手段が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、連通路を開状態として、既設管内の流体をフランジ継手の外部に放出しながら特定係合材を係合することにより、既設管内の流体圧及び水頭圧に抗せずに係合でき、該係合後に、挿通孔よりも小径の連通路を、小さな力で連通路栓にて閉状態とすることができる。また、特定係合材を最後に係合することにより、他の係合材の係合時には既設管内の流体圧が負荷されずに、連通路及び連通路栓が不要であり、汎用品を使用できる。

ウ 「【0015】
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1(a)は、本発明の実施例におけるフランジ継手漏水防止装置の全体像を示す正面図であり、(b)は、同じく側面図である。図2(a)は、図1(a)のA-A断面図であり、(b)は、図1(b)の点線囲い部Eの拡大断面図である。図3(a)は、フランジ継手に巻き付けられた第2漏水防止材の全体を示す管軸視図であり、(b)は、(a)のB-B断面図である。図4(a)は、図1(b)の点線囲い部Dの拡大断面図であり、(b)は、同じく特殊ボルトナットを螺合する状況を示した点線囲い部Dの拡大断面図である。図5は、本発明の変形例における特殊ボルトナットを螺合する状況を示した拡大断面図である。
【0016】
先ず、本発明のフランジ継手漏水防止装置は、本実施例における図1(a)、(b)に示されるように、例えば既設に配設される上水道管の管路部材を構成する流体弁1と直管2とを接続するフランジ継手3において、配管の劣化等による漏水を防止する部材として用いられる。
【0017】
また、本実施例のフランジ継手漏水防止装置は、漏水箇所である既設のフランジ継手3自体を交換することなく、且つ既設の管路を不断水状態にて後述のように装着されるものであり、フランジ継手3前後の延長方向の配管状況に関わらず、フランジ継手3の外方から装着が可能になっている。
【0018】
次に、本実施例のフランジ継手3について説明すると、図2(a)、(b)に示されるように、内径が略同径に形成される流体弁1と直管2との互いに面するフランジ継手3が、リング体の既設パッキン4を介してフランジ面の挿通孔3bに挿通螺合された図示しない既設のボルトナットにより接合されている。
【0019】
既設のフランジ継手3の長期に亘る使用等により、既設パッキン4が劣化若しくは腐食して管内の流体が漏水する場合がある。このような場合には、既設パッキン4の該劣化、腐食箇所の特定が難しく、局所的な漏水防止作業が困難な場合があり、フランジ継手3の周方向に亘って水密的に密封する必要がある。また、本実施例における管内の流体は上水道であり、後述のように不断水状態にて該漏水防止作業を実施する必要がある。
【0020】
次に、フランジ継手漏水防止装置の概要について説明すると、図3(a)、(b)に示されるように、本実施例のフランジ継手漏水防止装置は、帯形状であって両端部に形成された当接面を後述のように当接することによりリング体に形成される漏水防止材8、9と、図1及び図2に示されるように、漏水防止材8、9を周方向に沿って保持する保持材10と、後述のようにフランジ面に形成された挿通孔3bにて螺合される水密ボルトナット5及び特殊ボルトナット6と、から構成されている。
【0021】
次に、フランジ継手漏水防止方法の手順について説明する。
【0022】
先ず、図3(a)、(b)に示されるように、帯形状のゴム体である漏水防止材8、9を、フランジ継手3の外周面に亘って水密的に当接させながら巻き付け、漏水防止材8、9の両端部に形成された当接面を互いに当接させる。
【0023】
また、本実施例の漏水防止材は、フランジ継手3の継合せ部3aと周方向に亘って水密的に当接する第1漏水防止材8と、第1漏水防止材8を被覆してフランジ継手3の外周面と周方向に亘って水密的に当接する第2漏水防止材9と、から構成されている。このようにすることで、フランジ継手3の外周面を2重に防水するために、フランジ継手3の水密性がより高まる。
【0024】
また、図3(b)に示されるように、第1漏水防止材8の断面は非圧縮状態において略円形状であり、第2漏水防止材9の断面は、内面が凹部9bと凹部9bの両側部に凸部9c、9cとに形成され、凹部9bに第1漏水防止材8が嵌合されている。
【0025】
更に、前記巻き付け状態における第2漏水防止材9の当接面9aは、面積が増加するように管軸cに対して傾斜させた傾斜面を有しており、このようにすることで、当接面9aの面積を充分大きく確保することができるため、当接面9aにおける水密性を維持しつつ、第2漏水防止材9を肉薄の帯形状に形成できる。
【0026】
次に、保持材10の取り付けについて説明すると、図1(a)、(b)に示されるように、保持材10、10は、周方向に複数(本実施例では2分割)の分割構造を有しており、周方向に沿って内面が管軸cを包含する断面視凹部10aに形成されており、周方向に沿って第2漏水防止材9が凹部10aに嵌合されるように、保持材10、10をフランジ継手3の外方から管軸cに向かって押圧する。該押圧した後に、分割構造の夫々の保持材10、10の端部外面に設けられた止め具11、11により、夫々の保持材10、10が互いに近接するように締め付ける。
【0027】
このようにすることで、第2漏水防止材9が、周方向に沿って保持材10の内面に形成された凹部10aに嵌合されているため、保持材10が第2漏水防止材9を管軸c中心に向かって押圧しても、第2漏水防止材9がフランジ継手3から管軸c方向に外れることなく、フランジ継手3が周方向に沿って防水される。
【0028】
また、保持材10の前記押圧により、上述のように断面が非圧縮状態において略円形状である第1漏水防止材8は、第2漏水防止材9の凹部9bとフランジ継手3の継合せ部3aとの間隙にて押圧され、周方向に亘って継合せ部3aを水密的に密封する。
【0029】
更に、既設パッキン4からフランジ継手3の継合せ部3aに漏出した管内流体が、第2漏水防止材9の凸部9c、9cにより止水され、第2漏水防止材9の内部に水密的に密封される。
【0030】
また、図1(a)、(b)に示されるように、分割構造を有する一方の保持材10の両端部における内面には、肉薄の金属製からなる保持プレート13、13が、夫々予め取り付けられている。夫々の保持材10を管軸cに向かって押圧することで、保持材10、10の内面と第2漏水防止材9の外面との間に、対面した保持材10、10の互いの端部を跨ぐ保持プレート13、13が架設されている状態となる。
【0031】
このようにすることで、保持材10、10にて第2漏水防止材9を保持した状態において、保持材10、10の互いの端部が近接若しくは当接しており、該端部近傍において保持材10、10が第2漏水防止材9を安定的に保持していない箇所があっても、保持プレート13、13により該保持していない箇所における第2漏水防止材9が安定的に保持され、周方向に亘って防水性が維持される。
【0032】
また、保持プレート13、13が、前記分割構造を有する保持材10、10の一方の端部における内面に予め取り付けられており、このようにすることで、分割構造を有する保持材10、10の互いの端部を組み合わせることにより、保持プレート13、13を該互いの端部を跨いでスムーズに架設できる。
【0033】
更に、保持材10、10には、本発明の挟圧部であって、フランジ継手3を管軸c方向に上下流両側から挟圧する挟圧ボルト12が設けられており、上述のように保持材10、10にて第2漏水防止材9を外方から周方向に沿って嵌合した後に、挟圧ボルト12をフランジ面に向かって螺挿することで、保持材10、10が管軸c方向において位置決めされ、フランジ継手3の外周面が安定的に防水される。」

エ 「【0051】
また、上記実施例では、漏水防止材は、フランジ継手3の継合せ部3aと当接する第1漏水防止材8と、第1漏水防止材8を被覆する第2漏水防止材9と、から構成されているが、本発明の漏水防止材は、フランジ継手3を周方向に水密的に密封するものであれば、構成する部材は単一の部材であってもよい。」





(2)上記(1)から認められること
ア 上記(1)の段落0001、0008、0015?0017及び0020並びに図1?3の記載によれば、引用文献1には、フランジ継手漏水防止装置が記載されている。

イ 上記(1)の段落0008、0016及び0020並びに図1?3の記載によれば、フランジ継手漏水防止装置は、上水道管の管路部材を構成する流体弁1の管部分と直管2とを接続するフランジ継手3の外周に配置される漏水防止材と、前記漏水防止材を介して前記フランジ継手3の外周側に装着される環状の保持材10とを備えることが分かる。
ここで、保持材10が環状であることは、図1の記載から見て取れる。

ウ 上記(1)の段落0020、0022?0024、0028、0029及び0051並びに図2及び3の記載によれば、漏水防止材は、リング体に形成される帯形状の第2漏水防止材9と、前記第2漏水防止材9から内周側に向かって突出する複数の突起とを備え、その複数の突起が、継合せ部3a同士の間隙を閉塞する前記第1漏水防止材8と、前記第1漏水防止材8の両側に形成されて継合せ部3aの外周面に密着する凸部9cとを含み、前記第2漏水防止材9と前記第1漏水防止材8と前記凸部9cは単一の部材に形成されることが分かる。

エ 上記(1)の段落0028及び0029並びに図2及び3の記載(特に、図3(b)の記載)によれば、第1漏水防止材8に関し、
第1漏水防止材8の突出量が凸部9cの突出量よりも大きく、
前記第1漏水防止材8の先端が前記継合せ部3a同士の間隙に侵入して前記間隙を閉塞し、
前記第1漏水防止材8及び前記凸部9cが、それぞれ半円形の断面形状を有し、
前記第1漏水防止材8の半円形の曲率半径が、前記凸部9cの半円形の曲率半径よりも大きい、ことが分かる。

オ 上記(1)の段落0026及0027並びに図2の記載によれば、保持材10に、周方向に沿って前記保持材10の内面が断面視凹部10aに形成されるように内周側に突出して、前記第2漏水防止材9を前記凹部10aに嵌合させるように前記漏水防止材の幅方向両側に配置された一対の内側の突出部分が設けられることが分かる。

カ 上記(1)の図1及び2(b)の記載によれば、一対の内側の突出部分の内周側先端が流体弁1の管部分と直管2に接触せずに前記流体弁1の管部分と前記直管2から離間しており、前記流体弁1の管部分と前記直管2の管軸方向に沿って見て、前記フランジ継手3の外周面と前記一対の内側の突出部分の内周側先端との間に漏水防止材を視認可能にする間隙が形成されていることが分かる。

(3)引用発明
上記(1)及び(2)を総合すると、引用文献1には、次の事項からなる発明(以下「引用発明」という。)が記載されていると認める。
「上水道管の管路部材を構成する流体弁1の管部分と直管2とを接続するフランジ継手3の外周に配置される漏水防止材と、前記漏水防止材を介して前記フランジ継手3の外周側に装着される環状の保持材10とを備えるフランジ継手漏水防止装置において、
前記漏水防止材は、リング体に形成される帯形状の第2漏水防止材9と、前記第2漏水防止材9から内周側に向かって突出する複数の突起とを備え、その複数の突起が、継合せ部3a同士の間隙を閉塞する第1漏水防止材8と、前記第1漏水防止材8の両側に形成されて継合せ部3aの外周面に密着する凸部9cとを含み、前記第2漏水防止材9と前記第1漏水防止材8と前記凸部9cは単一の部材に形成され、
前記第1漏水防止材8の突出量が前記凸部9cの突出量よりも大きく、
前記第1漏水防止材8の先端が前記継合せ部3a同士の間隙に侵入して前記間隙を閉塞し、
前記第1漏水防止材8及び前記凸部9cが、それぞれ半円形の断面形状を有し、
前記第1漏水防止材8の半円形の曲率半径が、前記凸部9cの半円形の曲率半径よりも大きく、
前記保持材10に、周方向に沿って前記保持材10の内面が断面視凹部10aに形成されるように内周側に突出して、前記第2漏水防止材9を前記凹部10aに嵌合させるように前記漏水防止材の幅方向両側に配置された一対の内側の突出部分が設けられており、
前記一対の内側の突出部分の内周側先端が前記流体弁1の管部分と前記直管2に接触せずに前記流体弁1の管部分と前記直管2から離間しており、前記流体弁1の管部分と前記直管2の管軸方向に沿って見て、前記フランジ継手3の外周面と前記一対の内側の突出部分の内周側先端との間に前記漏水防止材を視認可能にする間隙が形成されている、フランジ継手漏水防止装置。」

2 引用文献2について
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献であって、本願の原出願の出願前に頒布された引用文献2には、「SLIP ON GROOVE COUPLING WITH MULTIPLE SEALING GASKET(複数のシーリングガスケットを備えたスリップオングルーブカップリング)」に関し、次の記載がある。
なお、翻訳文は当審によるものである。
ア 「[0047] FIGS. 2a-2c show the steps of a method of installing an embodiment of the invention. In FIG. 2a, coupling 200 is placed completely over one end of pie 210. Coupling 200 remains held together by bolts 215 and surrounds a gasket that is in contact with pipe 210. In FIG. 2b, pipe 220 is brought into alignment with pipe 210 and an end of one pipe is placed adjacent to an end of the other pipe. Preferably pipe 210 and pipe 220 are in direct contact with each other, however in certain circumstances a slight gap is permissible. In the preferred embodiments no part of the gasket protrudes between pipe 210 and 220, however, in certain embodiments, a portion of the gasket protrudes between pipe 210 and 220. In FIG. 2c coupling 200 is slid over the end of pipe 220 so that a portion of coupling 200 surrounds pipe 210 and a portion of coupling 200 surround pipe 220. Preferably, coupling 205 is equally distributed over pipe 210 and 120. Bolts 215 are then tightened to fully secure coupling 200 over the two pipes and thus join the two pipes in fluid communication. The ends of each pipe may have a groove 222 into which an inner diameter of coupling 200 fits upon completion of the assembly of coupling 200 and pipes 210 and 220. FIGS. 3a-3c show the above described steps in a cut away, side view.
[0048] Bolts 215 may be of any material including but not limited to plastic, metal, fiber, and synthetic materials. Bolts 215 can be of any dimension. In certain embodiments, the heads of bolts 215 will break off at a predetermined torque to prevent over tightening of bolts 215. In other embodiments bolts 215 may be replaced with other fastening devices. Any fastening device may be used, including clips, snap-couplings, rivets, and ties.
[0049] Pipes 210 and 220 can be used for transporting any material, including, but not limited to, water, oil, and gas. Pipes 210 and 220 may be of any size and coupling 200 is of any complementary size to fit over and join pipes 210 and 220. Preferably, pipes 210 and 220 are of the same size; however, in certain embodiments of coupling 200, pipes of different sizes are joined.
[0050] FIG. 4 is an isometric view of an embodiment of a gasket 430 of the invention. Gasket 430 can be made of any material that is capable of forming a seal and deforming. For instance, gasket 430 can be made from EPDM, nitrile, fluoro-elastomer, silicone, plastic, rubber, fiber, synthetic materials, resin, etc. Furthermore, gasket 430 may be produced using injection molding, extrusion, compression molding, machining, casting, 3-D printing, or any other method known in the art. Gasket 430 is preferably a continuous solid mass.
[0051] FIG. 5 is a cut away view of an embodiment of a gasket 530. Gasket 530 preferably has an inner diameter that is larger than the outer diameter of the pipes around which gasket 530 is to be installed. Furthermore, the inner diameter of gasket 530 is preferably larger than the inner diameter of a standard gasket. Such a configuration will assist in ease of installation of gasket 530. In certain embodiments, the outer diameter of gasket 530 is also larger than the outer diameter of a standard gasket. Having a larger outer diameter assists in compressing gasket 530 into the pipes around which gasket 530 is installed.
[0052] Gasket 530, in certain embodiments, has a primary seal 535 on either side of gasket 530, which, upon complete assembly of the coupling, is press into the outer walls of the pipes. In certain embodiments, gasket 530 has an internal rib 540 positioned between the two primary seals 535. Internal rib 540 includes at least two secondary seals 545 on either end thereof. Secondary seals 545 are positioned so that upon complete assembly of the coupling each secondary seal 545 is pressed into the outer walls of the pipes and is adjacent to the seam between the two pipes. The positioning of primary seals 535 and secondary seals 545 relative to the two pipes upon complete assembly of the coupling can be seen more clearly in FIG. 3c.
[0053] In certain embodiments, the outer diameter of gasket 530 is outwardly curved or concave. The curve assists in compressing gasket 530 into the pipes and completing the seal between gasket 530 and the pipes upon complete assembly of the coupling. FIG. 17 shows another embodiment of a gasket 1700 where at least a portion of the outer surface 1799 is flat. 」
<翻訳文>
「[0047] 図2a?2cは、本発明の実施形態を設置する方法のステップを示す。図2aでは、カップリング200は、パイプ210の一端の上に完全に配置される。カップリング200は、ボルト215によって一緒に保持されたままであり、パイプ210と接触するガスケットを取り囲む。図2bでは、パイプ220がパイプ210と位置合わせされ、一方のパイプの端部が他方のパイプの端部に隣接して配置される。好ましくは、パイプ210およびパイプ220は、互いに直接接触するが、特定の状況では、わずかな間隙が許容される。好ましい実施形態では、ガスケットのどの部分もパイプ210と220との間に突出しないが、特定の実施形態では、ガスケットの一部がパイプ210と220との間に突出する。図2cでは、カップリング200の一部がパイプ210を取り囲み、カップリング200の一部がパイプ220を取り囲むように、カップリング200がパイプ220の端部上を摺動する。好ましくは、カップリング205は、パイプ210および120にわたって等しく分配される。次に、ボルト215を締めて、カップリング200を2つのパイプの上に完全に固定し、2つのパイプを流体連通状態に接合する。各パイプの端部は溝222を有することができ、継手200とパイプ210および220との組み立てが完了すると、カップリング200の内径がこの溝に嵌合する。図3a?図3cは、上述のステップを破断側面図で示す。
[0048] ボルト215は、プラスチック、金属、繊維、及び合成材料を含むが、これらに限定されない任意の材料であってもよい。ボルト215は、任意の寸法とすることができる。特定の実施形態では、ボルト215のヘッドは、ボルト215の過度の締め付けを防止するために所定のトルクで破断する。他の実施形態では、ボルト215は、他の締結装置で置き換えられてもよい。クリップ、スナップ結合、リベット、及びタイを含む任意の締結装置を使用することができる。
[0049] パイプ210および220は、水、油、およびガスを含むが、それらに限定されない、任意の材料を輸送するために使用されることができる。パイプ210および220は、任意のサイズであってもよく、継手200は、パイプ210および220上に嵌合し、それらを接合するように、任意の相補的サイズである。好ましくは、パイプ210および220は同じサイズであるが、継手200の特定の実施形態では、異なるサイズのパイプが接合される。
[0050] 図4は、本発明のガスケット430の実施形態の等角図である。ガスケット430は、シールを形成し、変形することができる任意の材料で作製することができる。例えば、ガスケット430は、EPDM、ニトリル、フルオロエラストマー、シリコーン、プラスチック、ゴム、繊維、合成材料、樹脂などから作製することができる。さらに、ガスケット430は、射出成形、押出成形、圧縮成形、機械加工、鋳造、3D印刷、または当技術分野で公知の任意の他の方法を使用して生産されてもよい。ガスケット430は、好ましくは、連続的な固体の塊である。
[0051] 図5は、ガスケット530の実施形態の断面図である。ガスケット530は、好ましくは、ガスケット530が取り付けられるパイプの外径よりも大きい内径を有する。さらに、ガスケット530の内径は、標準的なガスケットの内径よりも大きいことが好ましい。このような構成は、ガスケット530の設置を容易にする。特定の実施形態では、ガスケット530の外径はまた、標準的なガスケットの外径よりも大きい。より大きい外径を有することは、ガスケット530がその周りに設置されるパイプにガスケット530を圧縮するのを助ける。
[0052] ガスケット530は、特定の実施形態では、ガスケット530の両側に一次シール535を有し、これは、継手の完全な組み立て時に、パイプの外壁に押し込まれる。特定の実施形態では、ガスケット530は、2つの一次シール535の間に配置された内部リブ540を有する。内部リブ540は、その両端に少なくとも2つの二次シール545を含む。二次シール545は、継手の組み立てが完了すると、各2次シール545が管の外壁に押し込まれ、2つの管の間の継ぎ目に隣接するように配置される。継手の完全な組み立て時の2つのパイプに対する一次シール535および2次シール545の位置決めは、図3cでより明確に見ることができる。
[0053] 特定の実施形態では、ガスケット530の外径は、外向きに湾曲しているか、または凹状である。この湾曲は、ガスケット530をパイプ内に圧縮し、継手の完全な組み立て時にガスケット530とパイプとの間のシールを完成させるのを助ける。図17は、外面1799の少なくとも一部が平坦であるガスケット1700の別の実施形態を示す。」

イ 「[0061] FIG. 14 shows a cut away view of an embodiment of gasket 1430. Gasket 1430 also includes primary seals 1435, internal rib 1440, and secondary seals 1445. In certain embodiments of gasket 1430 there is at least one slot 1490 in the outer diameter of gasket 1430. Preferably, slot 1490 is located along the centerline of gasket 1430; however slot 1490 can be at any location. In certain embodiments of gasket 1430. Slot 1490 is continuous around the entire diameter of gasket 1430. In other embodiments of gasket 1430, slot 1490 is intermittent around the diameter of gasket 1430. Slot 1490 may be of any shape, including but not limited to circular, ovoid, triangular, square, and rectangular. In the preferred embodiment, gasket 1430 will have one slot 1490; however any number of slots may be used. Slot 1490 lessens the amount of material used in gasket 1430 and provides extra free volume to prevent over-compression of gasket 1430.」
<翻訳文>
「[0061] 図14は、ガスケット1430の実施形態の断面図を示す。ガスケット1430はまた、一次シール1435、内部リブ1440、および二次シール1445を含む。ガスケット1430の特定の実施形態では、ガスケット1430の外径に少なくとも1つのスロット1490がある。好ましくは、スロット1490は、ガスケット1430の中心線に沿って配置されるが、スロット1490は任意の位置にあってよい。ガスケット1430の特定の実施形態では、スロット1490は、ガスケット1430の直径全体の周りに連続している。ガスケット1430の他の実施形態では、スロット1490は、ガスケット1430の直径の周りで断続的である。スロット1490は、円形、卵形、三角形、正方形、および長方形を含むが、それらに限定されない、任意の形状であってもよい。好ましい実施形態では、ガスケット1430は1つのスロット1490を有するが、任意の数のスロットを使用することができる。スロット1490は、ガスケット1430で使用される材料の量を減らし、ガスケット1430の過剰圧縮を防止するために余分な自由体積を提供する。」



」(図2?5、14)

第5 対比
本願発明と引用発明とを、その機能、構造又は技術的意義を考慮して対比する。
・後者の「上水道管の管路部材を構成する流体弁1の管部分と直管2」は、前者の「流体管」に相当し、後者の「上水道管の管路部材を構成する流体弁1の管部分と直管2とを接続するフランジ継手3」は、前者の「流体管のフランジ継手部」に相当する。

・後者の「漏水防止材」は、前者の「パッキン」に相当し、以下同様に、「保持材10」は「固定金具」に、「フランジ継手漏水防止装置」は「フランジ継手部の漏出防止装置」に、「リング体に形成される」は「周方向に延びる」に、「帯形状」は「ベルト状」に、「第2漏水防止材9」は「本体」に、「突起」は「突起」に、「継合せ部3a」は「フランジ」に、「間隙」は「隙間」に、「第1漏水防止材8」は「センター突起」に、「凸部9c」は「サイド突起」に、「単一の部材」は「同一部材」に、それぞれ相当する。

・後者の「内側の突出部分」は、前者の「内フランジ」に相当する。
また、後者の「前記第2漏水防止材9を前記凹部10aに嵌合させるように」は、前者の「前記本体を挟むように」に相当する。
そして、後者の「前記保持材10に、周方向に沿って前記保持材10の内面が断面視凹部10aに形成されるように内周側に突出して、前記第2漏水防止材9を前記凹部10aに嵌合させるように前記漏水防止材の幅方向両側に配置された一対の内側の突出部分が設けられて」いることは、前者の「前記固定金具に、内周側に突出して、前記本体を挟むように前記パッキンの幅方向両側に配置された一対の内フランジが設けられて」いることに相当する。

したがって、両者は、
「流体管のフランジ継手部の外周に配置されるパッキンと、前記パッキンを介して前記フランジ継手部の外周側に装着される環状の固定金具とを備えるフランジ継手部の漏出防止装置において、
前記パッキンは、周方向に延びるベルト状の本体と、前記本体から内周側に向かって突出する複数の突起とを備え、その複数の突起が、フランジ同士の隙間を閉塞するセンター突起と、前記センター突起の両側に形成されてフランジの外周面に密着するサイド突起とを含み、前記本体と前記センター突起と前記サイド突起は同一部材に形成され、
前記センター突起の突出量が前記サイド突起の突出量よりも大きく、
前記センター突起の先端が前記フランジ同士の隙間に侵入して前記隙間を閉塞し、
前記センター突起及び前記サイド突起が、それぞれ半円形の断面形状を有し、
前記センター突起の半円形の曲率半径が、前記サイド突起の半円形の曲率半径よりも大きく、
前記固定金具に、内周側に突出して、前記本体を挟むように前記パッキンの幅方向両側に配置された一対の内フランジが設けられており、
前記一対の内フランジの内周側先端が前記流体管に接触せずに前記流体管から離間しており、前記流体管の管軸方向に沿って見て、前記フランジ継手部の外周面と前記一対の内フランジの内周側先端との間に前記パッキンを視認可能にする隙間が形成されている、フランジ継手部の漏出防止装置。」
の点で一致し、以下の点で相違している。

[相違点]
本願発明では、「前記パッキンの前記本体に、前記周方向に連続して延びるスリットが形成されている」のに対して、引用発明では、そのような構成を有していない点。

第6 判断
1 相違点の検討
流体管の継手部の外周に配置されるパッキンと、パッキンを介して継手部の外周側に装着される環状の固定具とを備える継手部の漏出防止装置において、パッキンで使用される材料の量を減らし、パッキンの過剰圧縮を防止するという目的及び適切な変形を目的としてパッキンの本体に、周方向に連続して延びるスリットを形成することは、上記第4の2で摘記した引用文献2の記載(特に、段落0061及び図14における「スロット1490」についての記載)から理解できるように、本願の原出願の出願前に周知の技術(以下「周知技術」という。他に必要であれば、意匠登録第1490355号公報(全文全図(特に、【各部の名称を示すB-B間の参考拡大A-A端面図】の「切込部」)を参照。)である。
そして、引用発明と周知技術とは、流体管の継手部の外周に配置されるパッキンと、パッキンを介して継手部の外周側に装着される環状の固定具とを備える継手部の漏出防止装置という技術分野において共通し、引用発明のパッキンにおいても過剰圧縮の防止及び適切な変形という課題が内在することは明らかであるので、引用発明に周知技術を適用し、上記相違点に係る本願発明の構成とすることは、当業者が容易になし得たことである。

2 効果について
そして、本願発明は、全体としてみても、引用発明及び周知技術から予測される以上の格別な効果を奏するものではない。

3 請求人の主張について
(1)請求人は、審判請求書の(3-3)において、「審査官殿は、相違点が周知技術と述べられていますが、挙げられている文献が1つしかなく、それだけでは周知技術とはいえません。また、引用文献1と2は組み合わせることができません。その理由は次の通りです。
引用文献1は、固定金具を縮径することでパッキンをフランジに押圧して密封し、密封力をトルクでコントロール可能な技術です。
これに対して、引用文献2は、パッキンをフランジに押圧することに加えて、更に密封力を高めるために、管内の内圧を利用して密封力を高める一次シール635(1435)を設けた技術です。一次シール635(1435)の先端が管軸方向内側に折れ曲がって内圧を受ける形状で、且つ、固定金具の内フランジが管の溝に接触して内圧により管軸方向外側に向かおうとする一次シールを受ける構造です。よって、引用文献2は、内圧により管軸方向外側へ向かおうとする一次シールを内フランジが受け止めることができるように、内フランジが流体管に接触して嵌っていることが必要となります。
そして、引用文献1に対して引用文献2を組み合わせるにあたり、本発明の構成「前記一対の内フランジの内周側先端が前記流体管に接触せずに前記流体管から離間しており、前記流体管の管軸方向に沿って見て、前記フランジ継手部の外周面と前記一対の内フランジの内周側先端との間に前記パッキンを視認可能にする隙間が形成されている」に変更すれば、内圧により管軸方向外側へ向かおうとする一次シールを内フランジが適切に受け止めることができず、引用文献2が意図する”内圧を利用した密封力を増加させる構造”が実現できなくなってしまいます。
また、引用文献2は、内フランジが管の溝に接触するまでパッキン(ガスケット)を圧縮する過度圧縮になりがちな構成であり、そのために、引用文献2では、スロット1490を設けて、パッキン(ガスケット)の過圧縮を防止又は抑制することを開示します。内フランジを管に接触させてパッキンが過度圧縮になりがちな構成とパッキンにスロット1490を設けることは、一体不可分です。一方、引用文献1は、本願と同じで固定金具を縮径することでパッキンをフランジに押圧して密封し、密封力をトルクでコントロール可能な技術です。よって、引用文献1においてパッキンが過圧縮されるまでトルクを上げなければよく、トルク管理は一般的に適正実施されるので、引用文献2のスロット1490を引用文献1に設ける動機付けがないと思料します。
したがって、当業者であれば、引用文献2の内圧を利用する技術を引用文献1に採用し得ないため、本発明は進歩性を有します。また、採用を試みようとしても引用文献2が本来意図する“内圧を利用して密封力を増加させる効果”が失われてしまうため、引用文献1に対して引用文献2を組み合わせる阻害要因が存在します。さらに、引用文献2の構成(スロット)を引用文献1に適用する動機づけがありません。」と主張する。

(2)しかしながら、上記1で示したとおり、周知技術の例証として引用文献2を含め、複数の文献が挙げられるものであり、継手部の漏出防止装置としてのパッキンの本体に、周方向に連続して延びるスリットを形成することは、当業者にとって格別困難なこととはいえない。
また、周知技術は、上記1で述べたとおりのものであり、引用文献2における「更に密封力を高めるために、管内の内圧を利用して密封力を高める一次シール635(1435)を設けた技術」を含むものではないから、引用発明に周知技術を組み合わせることにより、引用文献2が意図する”内圧を利用した密封力を増加させる構造”が実現できないとしても、引用発明に周知技術を組み合わせることができないとはいえない。
さらに、引用文献1の段落0026に「分割構造の夫々の保持材10、10の端部外面に設けられた止め具11、11により、夫々の保持材10、10が互いに近接するように締め付ける。」と記載されていることを考慮すれば、引用発明において、漏水防止材(パッキン)が過剰圧縮されることは十分に想定されるから、引用発明に周知技術を組み合わせる動機付けがないとはいえない。
よって、請求人の主張は採用することができない。

4 まとめ
したがって、本願発明は、引用発明及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

第7 むすび
以上のとおり、本願発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2021-06-24 
結審通知日 2021-06-25 
審決日 2021-07-09 
出願番号 特願2019-33648(P2019-33648)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (F16L)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 藤原 弘  
特許庁審判長 林 茂樹
特許庁審判官 槙原 進
平城 俊雅
発明の名称 フランジ継手部の漏出防止装置  
代理人 特許業務法人 ユニアス国際特許事務所  

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