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審決分類 審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  D06M
審判 全部申し立て 2項進歩性  D06M
管理番号 1378753
異議申立番号 異議2021-700517  
総通号数 263 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2021-11-26 
種別 異議の決定 
異議申立日 2021-05-25 
確定日 2021-10-08 
異議申立件数
事件の表示 特許第6795236号発明「合成繊維用処理剤の水性液及び合成繊維の製造方法」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6795236号の請求項1ないし5に係る特許を維持する。 
理由 第1.手続の経緯
特許第6795236号の請求項1?5に係る特許についての出願は、令和2年6月11日を出願日とする特許出願であって、令和2年11月16日に特許権の設定登録(特許掲載公報発行日:同年12月2日)がされ、令和3年5月25日に山本菜生子(以下「申立人」という。)から特許異議の申立てがされたものである。


第2.本件発明
特許第6795236号の請求項1?5の特許に係る発明(以下「本件発明1」?「本件発明5」という。)は、それぞれ、その特許請求の範囲の請求項1?5に記載された事項により特定される次のとおりのものである。
「【請求項1】
平滑剤、非イオン界面活性剤、及びイオン界面活性剤を含有する合成繊維用処理剤の水性液であって、前記平滑剤が下記の化1で示されるエステルA1、及び任意選択で下記の化2で示されるエステルA2を含み、かつ前記平滑剤中に前記エステルA1を40?100質量%の割合で含有し、かつ前記エステルA1及び前記エステルA2の含有割合の合計を100質量%とすると、前記エステルA1を50?100質量%の割合で含有し、かつ前記合成繊維用処理剤の30℃の動粘度が40?150mm^(2)/sであり、前記合成繊維用処理剤の含有割合を100質量部とすると水の含有割合が30質量部以下であることを特徴とする合成繊維用処理剤の水性液。
【化1】

(化1において、
R^(1):炭素数7?23の飽和炭化水素基、又は炭素数7?23の不飽和炭化水素基。
R^(2):炭素数8?24の飽和炭化水素基、又は炭素数8?24の不飽和炭化水素基。 但し、R^(1)、及びR^(2)の少なくとも1つが分岐鎖構造を有する。)
【化2】

(化2において、
R^(3):炭素数7?23の飽和炭化水素基、又は炭素数7?23の不飽和炭化水素基。
R^(4):炭素数8?24の飽和炭化水素基、又は炭素数8?24の不飽和炭化水素基。 但し、R^(3)、及びR^(4)が直鎖構造を有する。)
【請求項2】
前記合成繊維用処理剤の水性液の冷却曇点が、10℃以下のものである請求項1に記載の合成繊維用処理剤の水性液。
【請求項3】
さらに酸化防止剤を含有する合成繊維用処理剤の水性液であって、前記平滑剤、前記非イオン界面活性剤、前記イオン界面活性剤、及び前記酸化防止剤の含有割合の合計を100質量%とすると、前記酸化防止剤を0.01?0.5質量%で含有する請求項1又は2に記載の合成繊維用処理剤の水性液。
【請求項4】
前記化1のR^(1)の炭素数が7?17及びR^(2)の炭素数が8?18であり、かつ前記化2のR^(3)の炭素数が7?17及びR^(4)の炭素数が8?18である請求項1?3のいずれか一項に記載の合成繊維用処理剤の水性液。
【請求項5】
請求項1?4のいずれか一項に記載の合成繊維用処理剤の水性液を合成繊維に付着させる工程を含むことを特徴とする合成繊維の製造方法。」


第3.特許異議の申立理由の概要
申立人の主張する申立理由は、概略次のとおりである。
なお、申立人が本件特許異議申立書(以下、「申立書」という。)に添付した甲第1号証等を、以下、それぞれ「甲1」等という。

本件発明1、5は、甲1に記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、同条同項本文の規定に違反してされたものである。
また、本件発明1?5は、甲1?甲3に記載された発明に基いて、本件特許出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものである。

(引用文献等一覧)
甲1:特開平6-280160号公報
甲2:特開昭50-112595号公報
甲3:特開2017-14649号公報


第4.甲号証に記載された事項及び甲号証に記載された発明
1.甲1
甲1には、以下の事項(以下、「甲1記載事項」という。)が記載されている。
なお、以下、下線は、理解の便宜のため、当審が付した。
(1)「【請求項1】 25℃における原液粘度が100cst以下、50℃における50%水系エマルションの粘度が50cst以下であり、かつ20?50℃の温度範囲における任意の温度でエマルション粘度が濃度50%以下において極大値を持たないことを特徴とする合成繊維用紡糸油剤。」
(2)「【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成繊維用紡糸油剤に関する。更に詳しくは高速紡糸に適した紡糸用油剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、合成繊維の紡糸工程において、潤滑剤と界面活性剤などの混合物からなる油剤の水系エマルションが給油されている。しかし、近年工業化されつつある5,000m/分以上の高速紡糸において、従来から使用されている紡糸油剤では製糸不良(糸切れ、毛羽、染色斑など)となる。
【0003】一般に紡糸油剤の水系エマルションは油分濃度の低い領域ではO/W型のエマルションを形成し、高濃度側ではW/O型のエマルションを形成する。この中間領域(油分50?70重量%)は転相に伴い粘度が上昇し、10万センチポイズ(cp)を越える油剤もある。従来より転相粘度の高い油剤は紡糸段階でトラブルを起こし易いが、高速紡糸ではこの傾向が著しくなる。このため転相粘度の低い種々の油剤が高速紡糸用に検討されているが製糸不良解決に至っていない。
・・・
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、5,000m/分以上の高速紡糸用油剤としては更に高性能の油剤が求められている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは高速紡糸に適した紡糸油剤を得るべく鋭意検討を重ねた結果、高速紡糸工程での製糸性についてはある温度範囲での転相前のエマルション粘度特性が大きく影響していることを見いだし、本発明に到達した。
【0007】すなわち本発明は、25℃における原液粘度が100cst以下、50℃における50%水系エマルションの粘度が50cst以下であり、かつ20?50℃の温度範囲における任意の温度でエマルション粘度が濃度50%以下において極大値を持たないことを特徴とする合成繊維用紡糸油剤である。
【0008】本発明の油剤の原液粘度は25℃で100cst以下であり、好ましくは80cst以下である。原液粘度が100cstを超えると紡糸時の張力が上昇し、糸切れ、毛羽が多くなる。」
(3)「【0012】本発明において、上記のエマルション粘度特性を持つ油剤としては、(1)脂肪酸エステル、界面活性剤、およびポリグリセリンを含有する油剤、および(2)脂肪酸エステル、界面活性剤および多価アルコールと、オキシカルボン酸および/またはそのアルカノールアミン塩、を含有する油剤が挙げられる。
【0013】本発明の油剤に使用する脂肪酸エステルとしては、天然および合成の一価アルコールと一価カルボン酸とのモノエステル(イソプロピルミリスチレート、ブチルステアレート、イソオクチルパルミテート、イソオクチルステアレート、椰子油還元アルコール牛脂脂肪酸エステル、イソトリデシルステアレート、イソトリデシルオレエート、イソステアリルオレエートなど)、二価以上のアルコールと一価カルボン酸とのエステル(ネオペンチルグリコールジラウレート、ネオペンチルグリコールジオレエート、トリメチロールプロパントリラウレート、グリセリントリオレエート、ペンタエリスリトールテトラオレエート、ソルビタンテトラオレエート、ソルビトールヘキサオレエートなど)、二価以上のカルボン酸と一価アルコールとのエステル(ジオクチルセバケート、ジオレイルアジペート、ジラウリルフタレート、ジイソトリデシルチオジプロピオネートなど)、アルコールまたはフェノールのアルキレンオキシド付加物とカルボン酸とのエステル(イソトリデシルアルコールのエチレンオキシド(以下EOと略記)2モル付加物とチオジプロピオン酸とのエステル、ビスフェノールAのプロピレンオキシド(以下POと略記)EO付加物とラウリン酸とのエステル、トリメチロールプロパンPO付加物と椰子脂肪酸とのエステルなど)、および天然の動植物油(抹香鯨油、椰子油、菜種油など)などがあげられる。
【0014】これらの中で好ましいものはモノエステルであり、特に好ましいのは炭素数8?16の分岐アルコールと炭素数12?18の一価カルボン酸のエステルである。
【0015】。本発明の油剤に使用する界面活性剤としては、ノニオン界面活性剤とイオン性の界面活性剤の併用が好ましい。
【0016】ノニオン界面活性剤としては、炭素数10?18の一価アルコールのEO付加物(ラウリルアルコールEO付加物、イソトリデシルアルコールEO付加物、イソステアリルアルコールEO付加物など)、ポリエチレングリコールの高級脂肪酸エステル(ポリエチレングリコール(数平均分子量200)モノラウレート、ポリエチレングリコール(数平均分子量300)モノ牛脂脂肪酸エステルなど)、硬化ヒマシ油のEO付加物、アルキルアミンのEO付加物、多価アルコールの脂肪酸部分エステル、および高級脂肪酸アルカノールアミドなどが挙げられる。
【0017】これらのうち好ましいものは、一価アルコールEO低モル(5モル以下)付加物や多価アルコールの脂肪酸部分エステルである。
【0018】イオン性界面活性剤としてはアニオン界面活性剤(アルキルスルホネートアルカリ金属塩、高級脂肪族カルボン酸金属塩およびアミン塩、アルキルホスフェート金属塩およびアミン塩、ポリオキシアルキレンアルキルホスフェート金属塩、動植物油の硫酸化物など)、両性界面活性剤(ベタイン型およびアミノ酸型)、およびカチオン界面活性剤(アミン塩型および四級アンモニウム塩型)等が挙げられる。ジメチルシロキサン基、およびパーフルオロアルキル基を持つイオン性活性剤も必要に応じ使用可能である。
【0019】これらのうち好ましいもの、はアニオン界面活性剤であり、必要に応じスルホネート、ホスフェート、カルボン酸塩などから選ばれる2種以上の成分を使用する。特に好ましいものはアルキルスルホネートアルカリ金属塩である。
【0020】本発明の油剤に使用するポリグリセリンとしてはグリセリンの3量体?15量体(トリグリセリン、テトラグリセリン、ヘキサグリセリン、デカグリセリンなど)が挙げられる。これらのうち好ましいものは、6?10量体である。」
(4)「【0031】本発明の油剤は合成繊維の溶融紡糸工程において、水系エマルションとして紡出糸条に給油される。
【0032】適用される合成繊維としてはポリエステル、ナイロン、およびポリプロピレンなどが挙げられる。糸銘柄については特に限定はないが、200デニール以下の編織用途の原糸に好適である。
【0033】エマルションの濃度は0.5?30重量%の範囲の任意の濃度の選択が可能であり、好ましくは5?20重量%である。」
(5)「【0037】実施例1?7、比較例1?6
表1記載組成の本発明油剤(1?7)および比較油剤(1?6)を調製した。表1の中で記号で示した油剤成分の内容は下記の通りである。また各成分の配合比率は純分重量%を示す。
L-1 イソオクチルパルミテート
L-2 イソオクチルステアレート
L-3 イソトリデシルオレエート
L-4 トリメチロールプロパントリラウレート
L-5 精製流動パラフィン(レッドウッド粘度100秒)
L-6 ポリエチレングリコール(分子量400)ジラウレート
L-7 ブタノール(EO/PO)ランダム付加物(平均分子量:800)
N-1 グリセリンモノオレエート
N-2 イソトリデシルアルコールEO2モル付加物
N-3 硬化ヒマシ油EO20モル付加物
N-4 トリメチロールプロパンEO20モル付加物ジラウレート
N-5 オレイン酸ジエタノールアミド
A-1 パラフィンスルホネートNa塩(バイエル社製 ワロラートU)
A-2 オレイン酸K塩
A-3 イソトリデシルホスフェートK塩
A-4 オレイルアルコールEO3モル付加物ホスフェートNa塩
A-5 ジイソオクチルスルホサクシネートNa塩
F-1 乳酸トリエタノールアミン塩
F-2 グリコール酸ジエチルエタノールアミン塩
F-3 乳酸
G-1 グリセリン
G-2 ジエチレングリコール
G-3 デカグリセリン
【0038】
【表1】

【0039】本発明油剤、および比較油剤のエマルション粘度などの評価結果を表2、表3に示す。なお、エマルションの調製および粘度の測定は次のようにして行った。例えば25℃における30%エマルションの場合は、エマルション量が50gになるように100ccのビーカーに25℃のイオン交換水を採取し、これをマグネティックスターラーで攪伴しながら25℃の油剤を徐々に投入し油剤濃度を30%にした。得られたエマルションを25℃の恒温槽で15分間温度調整後、ウベローデ型粘度計で測定した。その他の任意の温度での、任意の濃度のエマルションの粘度測定も同様である。
【0040】
【表2】



以上より、特に実施例1に着目すると、甲1には、以下の発明(以下、「甲1発明」という。以下、甲2等についても同様。)が記載されている。
「脂肪酸エステルとして、イソオクチルパルミテート(L-1)35重量%、イソトリデシルオレエート(L-3)20重量%、トリメチロールプロパントリラウレート(L-4)20重量%、グリセリンモノオレエート(N-1)7重量%、ノニオン界面活性剤として、イソトリデシルアルコールEO2モル付加物(N-2)8重量%、硬化ヒマシ油EO20モル付加物(N-3)7重量%、イオン界面活性剤として、パラフィンスルホネートNa塩(バイエル社製 ワロラートU)(A-1)3重量%、イソトリデシルホスフェートK塩(A-3)2重量%、オレイルアルコールEO3モル付加物ホスフェートNa塩(A-4)1重量%、ポリグリセリンとして、デカグリセリン(G-3)3重量%からなり、25℃における原液粘度が77cstである合成繊維用紡糸油剤。」

2.甲2
甲2には、以下の事項(以下、「甲2記載事項」という。)が記載されている。
(1)「本発明は人造繊維、特に繊維仕上剤に関するものである。」(第1頁右欄第9行目-第10行目)
(2)「実施例4 イソセチルステアレート55.0部、ポリオキシエチレン(8)ラウリン酸21.6部、ポリオキシエチレン(2)オレイルアルコール7.8部、ポリオキシエチレン(4)ラウリルアルコール(実施例1のものと同一)4.9部、ポリオキシエチレン(9.2)ノニルフェノール4.9部、酸化防止剤・・・1部及び水4.8部を混和することによつて無色透明な液体が調製される。 以上の実施例1?4の各配合物の物理的特性及び安定性の測定値は表-Iに示されている通りである。

」(第3頁左下欄第10行目-右下欄第4行目、表-I)

以上の記載事項から、特に実施例4に着目すると、甲2には、以下の発明(以下「甲2発明」という。)が記載されている。
「イソセチルステアレート55.0部、ポリオキシエチレン(8)ラウリン酸21.6部、ポリオキシエチレン(2)オレイルアルコール7.8部、ポリオキシエチレン(4)ラウリルアルコール4.9部、ポリオキシエチレン(9.2)ノニルフェノール4.9部、酸化防止剤1部及び水4.8部を混和することによって調製され、25℃における粘度が63CPSである繊維仕上剤。」

3.甲3
甲3には、以下の事項(以下「甲3記載事項」という。)が記載されている。
(1)「【請求項1】 下記一般式(1)で示されるポリオキシアルキレンアルキルエーテル(A)を含む合成繊維用処理剤であって、前記処理剤の不揮発分の濃度が10重量%である水溶液の25℃における動粘度が2.0?3.0mm^(2)/sである、合成繊維用処理剤。・・・」
(2)「【技術分野】【0001】 本発明は合成繊維用処理剤、及びその用途に関するものである。さらに詳しくは、パッケージの外観(巻き形状)が良好であり、そのため繊維の解舒性に優れる合成繊維用処理剤、それを用いた合成繊維フィラメント糸条及び仮撚り加工糸の製造方法に関するものである。」
(3)「【0078】
(実施例1?10、比較例1?10)
実施例1?10において、表3及び表4に記載の配合成分を混合撹拌して、合成繊維用処理剤を調製した。なお、表3及び表4中のポリエーテル1?3は以下のポリエーテルである。
ポリエーテル1:PO/EO=50/50、重量平均分子量5000 ランダム型
ポリエーテル2:PO/EO=25/75、重量平均分子量2000 ランダム型
ポリエーテル3:PO/EO=50/50のポリオキシアルキレンデシルエーテル、重量平均分子量800 ランダム型
【0079】
次に、調製した合成繊維用処理剤に水を加え、不揮発分の重量割合が10重量%となる水溶液を調製した。次いで、エクストルーダーで口金から吐出、冷却固化された、酸化チタン含有量2.5%のポリエチレンテレフタレートフルダル糸条に対して、メタリングポンプ装置を用いたノズルオイリング方式にて、処理剤の不揮発分の付着量が0.6重量%となるよう水溶液を付与し、130デシテックス/72フィラメントのPOYを紡糸し、3100m/minの速度で巻き取ることで、14kg捲きチーズを得た。・・・」
(4)「【0087】
【表3】



以上の記載事項から、特に実施例1に着目すると、甲3には、以下の発明(以下「甲3発明」という。)が記載されている。
「イソオクチルラウレート5部、POE(3mol)ラウリルエーテル5部、ラウリルホスフェートカリウム塩1部、アルカンスルホネートナトリウム塩0.5部、水8部を含み、処理剤の不揮発分の濃度が10重量%である水溶液の25℃における動粘度が2.3mm^(2)/sである、合成繊維用処理剤。」


第5.当審の判断
1.甲1発明に基づく新規性進歩性
(1)本件発明1
ア.対比
(ア)甲1発明の「イソオクチルパルミテート(L-1)35重量%、イソトリデシルオレエート(L-3)20重量%、トリメチロールプロパントリラウレート(L-4)20重量%、グリセリンモノオレエート(N-1)7重量%」である「脂肪酸エステル」は、その機能や作用からみて、本件発明1の「平滑剤」に相当する。
(イ)甲1発明の「イソトリデシルアルコールEO2モル付加物(N-2)、硬化ヒマシ油EO20モル付加物(N-3)」である「ノニオン界面活性剤」は、本件発明1の「非イオン界面活性剤」に相当する。
(ウ)甲1発明の「パラフィンスルホネートNa塩(バイエル社製 ワロラートU)(A-1)、イソトリデシルホスフェートK塩(A-3)、オレイルアルコールEO3モル付加物ホスフェートNa塩(A-4)」である「イオン性界面活性剤」は、本件発明1の「イオン界面活性剤」に相当する。
(エ)甲1発明の「合成繊維用紡糸油剤」は、本件発明1の「合成繊維用処理剤」に相当する。
(オ)甲1発明の「イソオクチルパルミテート(L-1)」及び「イソトリデシルオレエート(L-3)」は、本件発明1の「化1で示されるエステルA1」に相当する。
(カ)甲1発明は、「イソオクチルパルミテート(L-1)を35重量%、イソトリデシルオレエート(L-3)を20重量%、トリメチロールプロパントリラウレート(L-4)を20重量%、グリセリンモノオレエート(N-1)を7重量%」を含むものであって、「脂肪酸エステル」に含まれる「イソオクチルパルミテート(L-1)」及び「イソトリデシルオレエート(L-3)」の含有割合は約0.67(=55/82)であるから、本件発明1の「前記平滑剤中に前記エステルA1を40?100質量%の割合で含有」するものと一致する。
(キ)本件発明1の「任意選択で下記の化2で示されるエステルA2を含み、」「かつ前記エステルA1及び前記エステルA2の含有割合の合計を100質量%とすると、前記エステルA1を50?100質量%の割合で含有」するものは、すなわち、「エステルA2」を含有しないものを含むから、「エステルA2」に相当するエステルを含まない甲1発明は、本件発明1の「任意選択で下記の化2で示されるエステルA2を含み、」「かつ前記エステルA1及び前記エステルA2の含有割合の合計を100質量%とすると、前記エステルA1を50?100質量%の割合で含有」するものの範囲内にある。
以上より、本件発明1と甲1発明は、次の点で一致し、相違する。

<一致点>
「平滑剤、非イオン界面活性剤、及びイオン界面活性剤を含有する合成繊維用処理剤であって、前記平滑剤が下記の化1で示されるエステルA1、及び任意選択で下記の化2で示されるエステルA2を含み、かつ前記平滑剤中に前記エステルA1を40?100質量%の割合で含有し、かつ前記エステルA1及び前記エステルA2の含有割合の合計を100質量%とすると、前記エステルA1を50?100質量%の割合で含有する合成繊維用処理剤。
【化1】

(化1において、
R^(1):炭素数7?23の飽和炭化水素基、又は炭素数7?23の不飽和炭化水素基。
R^(2):炭素数8?24の飽和炭化水素基、又は炭素数8?24の不飽和炭化水素基。 但し、R^(1)、及びR^(2)の少なくとも1つが分岐鎖構造を有する。)
【化2】

(化2において、
R^(3):炭素数7?23の飽和炭化水素基、又は炭素数7?23の不飽和炭化水素基。
R^(4):炭素数8?24の飽和炭化水素基、又は炭素数8?24の不飽和炭化水素基。 但し、R^(3)、及びR^(4)が直鎖構造を有する。)」

<相違点1-1>
本件発明1は、「合成繊維用処理剤の水性液」であって、「合成繊維用処理剤の含有割合を100質量部とすると水の含有割合が30質量部以下である」のに対し、甲1発明は、「合成繊維用紡糸油剤」である点。
<相違点1-2>
本件発明1は、「合成繊維用処理剤の30℃の動粘度が40?150mm^(2)/s」であるのに対し、甲1発明は、「25℃における原液粘度が77cstである」点。

イ.判断
相違点1-1について検討する。
本件発明1は、「合成繊維用処理剤の水性液」であるから、合成繊維用処理剤の含有割合を100質量部とすると、水の含有割合は0質量部より大きく30質量部以下であることは明からである。
そうすると、相違点1-1は実質的な相違点であるから、その他の相違点について検討するまでもなく、甲1発明は本件発明1ではない。
また、本件特許は、「繊維への成分の保持性に優れるとともに、低温ハンドリング性に優れる合成繊維用処理剤の水性液を提供する処にある。また、この合成繊維用処理剤の水性液を付着させる工程を含む合成繊維の製造方法を提供する処にある。」(【0005】)という課題の解決を目的としており、上記課題のうち「繊維への成分の保持性に優れる」ことについては、「上記のように得られた各例の水性液に、さらに所定量のイオン交換水を添加し、均一混合して、処理剤の濃度10%のエマルション」で検証しており、上記課題のうち「低温ハンドリング性に優れる」については、「30℃まで加温し、撹拌均一化させた水性液」で検証し、「低温ハンドリング性に優れる」という課題に関連し、「特に氷点下の環境下における低温ハンドリング性に優れ、例えば水性液の保管時における成分の凝固を抑制し、低温での水性液の安定性を向上させる。また、低温保管後、使用時における復元性も向上させる。」(【0049】)と記載されている。
そうすると、本件特許の「水性液」中の水の含有割合は、「低温ハンドリング性に優れる」という課題を解決し、「水性液の保管時における成分の凝固を抑制し、低温での水性液の安定性を向上させる。」及び「低温保管後、使用時における復元性も向上させる。」(【0049】)という効果を奏することができる割合である。
一方で、甲1には、高速紡糸用油剤を保管する際に水を加えること並びに低温保管時及び低温保管後に関して記載も示唆もされていない。
また、甲1には、甲1発明の高速紡糸用油剤を、「合成繊維の溶融紡糸工程において、水系エマルションとして紡出糸条に給油」(甲1の【0031】)する場合には、「エマルションの濃度は0.5?30重量%の範囲の任意の濃度の選択が可能であ」(甲1の【0033】)る旨記載されているが、水系エマルションの状態においては、水を70?99.5重量%含有する、すなわち、甲1発明の高速紡糸用油剤を100質量部とすると水を約233?19900質量部とすることであり、これを30質量部以下とすることが設計事項であるとも言えない。
以上より、甲1発明において、相違点1-1に係る本件発明1のように構成することの動機付けはないから、その他の相違点について検討するまでもなく、本件発明1は、甲1発明に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。
なお、申立人は、「甲1の実施例1?5、7には、水が含有されていないよって、水は0であるため、「I:合成繊維用処理剤の含有割合を100質量部とすると水の含有割合が30質量部以下である」に相当する。」と主張するが、本件発明は、「水性液」であるから、水の含有割合は0質量部より大きく30質量部以下であると理解することができるため、上記申立人の主張は採用できない。

(2)本件発明2?4
本件発明2?4は、本件発明1の発明特定事項を全て含み、更に限定するものであるから、本件発明1と同様の理由から、甲1発明及び甲2記載事項又は甲3記載事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。

(3)本件発明5
本件発明5は、「合成繊維用処理剤の水性液を合成繊維に付着させる工程を含む合成繊維の製造方法」であって、当該「合成繊維用処理剤の水性液」は、上記(1)で検討したとおり、「合成繊維用処理剤の含有割合を100質量部とすると水の含有割合が30質量部以下である」のに対し、甲1発明は、合成繊維用紡糸油剤である点で相違するから、甲1発明は本件発明5ではない。
また、本件発明5は、本件発明1の発明特定事項を全て含み、更に限定するものであるから、本件発明1と同様の理由から、甲1発明に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。


2.甲2発明に基づく進歩性
(1)本件発明1
ア.対比
(ア)甲2発明の「イソセチルステアレート」は、本件発明1の「平滑剤」及び「化1で示されるエステルA1」に相当する。
(イ)甲2発明の「ポリオキシエチレン(8)ラウリン酸」、「ポリオキシエチレン(2)オレイルアルコール」、「ポリオキシエチレン(4)ラウリルアルコール」、「ポリオキシエチレン(9.2)ノニルフェノール」は、本件発明1の「非イオン界面活性剤」に相当する。
(ウ)甲2発明の「繊維仕上剤」は、本件発明1の「合成繊維用処理剤」に相当する。
(エ)甲2発明は、繊維仕上剤に水を含有するものであるから、本件発明1の「水性液」に相当する。
(オ)甲2発明の平滑剤は、イソセチルステアレート(本件発明1の「エステルA1」に相当することは上述のとおり。)のみからなるものであって、平滑剤中に含まれるエステルA1の含有割合は100%であるから、本件発明1の「前記平滑剤中に前記エステルA1を40?100質量%の割合で含有」するものと一致する。
(カ)本件発明1の「任意選択で下記の化2で示されるエステルA2を含み、」「かつ前記エステルA1及び前記エステルA2の含有割合の合計を100質量%とすると、前記エステルA1を50?100質量%の割合で含有」するものは、すなわち、「エステルA2」を含有しないものを含むから、「エステルA2」に相当するエステルを含まない甲2発明は、本件発明1の「任意選択で下記の化2で示されるエステルA2を含み、」「かつ前記エステルA1及び前記エステルA2の含有割合の合計を100質量%とすると、前記エステルA1を50?100質量%の割合で含有」するものの範囲内にある。
(キ)甲2発明の「水4.8部」は、繊維仕上剤を100部としたときの水の含有割合が4.8部であり、繊維仕上剤から水を除いた含有割合を100部としたときの水の含有割合は約5.0部(=4.8÷95.2×100)であるから、本件発明1の「合成繊維用処理剤の含有割合を100質量部とすると水の含有割合が30質量部以下」であることと一致する。
以上より、本件発明1と甲2発明は、次の点で一致し、相違する。

<一致点>
「平滑剤及び非イオン界面活性剤を含有する合成繊維用処理剤の水性液であって、前記平滑剤が下記の化1で示されるエステルA1、及び任意選択で下記の化2で示されるエステルA2を含み、かつ前記平滑剤中に前記エステルA1を40?100質量%の割合で含有し、かつ前記エステルA1及び前記エステルA2の含有割合の合計を100質量%とすると、前記エステルA1を50?100質量%の割合で含有し、前記合成繊維用処理剤の含有割合を100質量部とすると水の含有割合が30質量部以下である合成繊維用処理剤の水性液。
【化1】

(化1において、
R^(1):炭素数7?23の飽和炭化水素基、又は炭素数7?23の不飽和炭化水素基。
R^(2):炭素数8?24の飽和炭化水素基、又は炭素数8?24の不飽和炭化水素基。 但し、R^(1)、及びR^(2)の少なくとも1つが分岐鎖構造を有する。)
【化2】

(化2において、
R^(3):炭素数7?23の飽和炭化水素基、又は炭素数7?23の不飽和炭化水素基。
R^(4):炭素数8?24の飽和炭化水素基、又は炭素数8?24の不飽和炭化水素基。 但し、R^(3)、及びR^(4)が直鎖構造を有する。)」

<相違点2-1>
合成繊維用処理剤に関し、本件発明1は、「イオン界面活性剤を含有する」のに対し、甲2発明は、イオン界面活性剤を含有しない点。
<相違点2-2>
本件発明1は、「合成繊維用処理剤の30℃の動粘度が40?150mm^(2)/s」であるのに対し、甲2発明は、繊維仕上剤の25℃における粘度が63CPSである点。

イ.判断
事案に鑑み、まず相違点2-2について検討する。
甲2には、イオン界面活性剤を加えた繊維仕上剤の動粘度を調整することは記載も示唆もないから、甲2発明において、相違点2-2に係る本件発明1のように構成することの動機付けはない。
以上より、その他の相違点について検討するまでもなく、本件発明1は、甲2発明及び甲1、甲3記載事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。
なお、申立人は、特許異議申立書の第16頁において、繊維仕上剤の25℃における粘度と、繊維仕上剤に含有される平滑剤、非イオン界面活性剤及び水の密度を用いて、甲2発明の繊維仕上剤の動粘度の算出を行っているが、当該動粘度は、イオン界面活性剤を含有しない繊維仕上剤の動粘度であるから、イオン界面活性剤を含有する本件発明の動粘度とは異なるものである。
よって、申立人の主張は採用できない。

(2)本件発明2?5
本件発明2?5は、本件発明1の発明特定事項を全て含み、更に限定するものであるから、本件発明1と同様の理由から、甲2発明、甲1記載事項及び甲3記載事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものということができない。

3.甲3発明に基づく進歩性
(1)本件発明1
ア.対比
(ア)甲3発明の「イソオクチルラウレート」は、本件発明1の「平滑剤」及び「化1で示されるエステルA1」に相当する。
(イ)甲3発明の「POE(3mol)ラウリルエーテル」は、本件発明1の「非イオン界面活性剤」に相当する。
(ウ)甲3発明の「ラウリルホスフェートカリウム塩」及び「アルカンスルホネートナトリウム塩」は、本件発明1の「イオン界面活性剤」に相当する。
(エ)甲3発明の「合成繊維用処理剤」は、本件発明1の「合成繊維用処理剤」に相当する。
(オ)甲3発明は、合成繊維用処理剤に水を含有するものであるから、本件発明1の「水性液」に相当する。
(カ)甲3発明の平滑剤は、イソオクチルラウレート(本件発明1の「エステルA1」に相当することは上述のとおり。)のみからなるものであって、平滑剤中に含まれるエステルA1の含有割合は100%であるから、本件発明1の「前記平滑剤中に前記エステルA1を40?100質量%の割合で含有」するものと一致する。
(キ)本件発明1の「任意選択で下記の化2で示されるエステルA2を含み、」「かつ前記エステルA1及び前記エステルA2の含有割合の合計を100質量%とすると、前記エステルA1を50?100質量%の割合で含有」するものは、すなわち、「エステルA2」を含有しないものを含むから、「エステルA2」に相当するエステルを含まない甲3発明は、本件発明1の「任意選択で下記の化2で示されるエステルA2を含み、」「かつ前記エステルA1及び前記エステルA2の含有割合の合計を100質量%とすると、前記エステルA1を50?100質量%の割合で含有」するものの範囲内にある。
(ク)甲3発明の「水8部」は、合成繊維用処理剤の含有割合を100部としたときの水の含有割合が8部であり、合成繊維用処理剤から水を除いた含有割合を100部としたときの水の含有割合は約8.7部(=8÷92×100)であるから、本件発明1の「合成繊維用処理剤の含有割合を100質量部とすると水の含有割合が30質量部以下」であることと一致する。
以上より、本件発明1と甲3発明は、次の点で一致し、相違する。

<一致点>
「平滑剤、非イオン界面活性剤、及びイオン界面活性剤を含有する合成繊維用処理剤の水性液であって、前記平滑剤が下記の化1で示されるエステルA1、及び任意選択で下記の化2で示されるエステルA2を含み、かつ前記平滑剤中に前記エステルA1を40?100質量%の割合で含有し、かつ前記エステルA1及び前記エステルA2の含有割合の合計を100質量%とすると、前記エステルA1を50?100質量%の割合で含有し、前記合成繊維用処理剤の含有割合を100質量部とすると水の含有割合が30質量部以下である合成繊維用処理剤の水性液。
【化1】

(化1において、
R^(1):炭素数7?23の飽和炭化水素基、又は炭素数7?23の不飽和炭化水素基。
R^(2):炭素数8?24の飽和炭化水素基、又は炭素数8?24の不飽和炭化水素基。 但し、R^(1)、及びR^(2)の少なくとも1つが分岐鎖構造を有する。)
【化2】

(化2において、
R^(3):炭素数7?23の飽和炭化水素基、又は炭素数7?23の不飽和炭化水素基。
R^(4):炭素数8?24の飽和炭化水素基、又は炭素数8?24の不飽和炭化水素基。 但し、R^(3)、及びR^(4)が直鎖構造を有する。)」

<相違点3>
本件発明1は、「合成繊維用処理剤の30℃の動粘度が40?150mm^(2)/s」であるのに対し、甲3発明は、合成繊維用処理剤の不揮発分の濃度が10重量%である水溶液の25℃における動粘度が2.3mm^(2)/sである点。

イ.判断
相違点3について検討する。
甲3発明における「動粘度」は、合成繊維用処理剤の不揮発分の濃度が10重量%である水溶液の25℃における動粘度であって、甲3には、合成繊維用処理剤自体(すなわち、甲3の【0079】に記載された水溶液とする前の合成繊維用処理剤)の動粘度を調整する点について記載も示唆もないから、甲3発明において、相違点3に係る本件発明1のように構成することの動機付けはない。
以上より、本件発明1は、甲3発明、甲1記載事項及び甲2記載事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。
なお、申立人は、特許異議申立書の第17頁において、「このように、甲第3号証には、上述した構成要件A?G、Iを備える処理剤についての組成が記載されている。ここで甲第1号証等から、合成繊維に使用する処理剤としては、主成分として、平滑剤、非イオン性/イオン性界面活性剤及び水を含有することは、当該分野の技術常識である。よって、本件特許発明1は、甲第1号証と甲第3号証とに記載の発明を組み合わせることにより、容易想到であり、進歩性を有さない。」と主張するが、構成要件H(合成繊維用処理剤の30℃の動粘度)について、甲3発明には記載も示唆もなく、また、「甲第1号証等から、合成繊維に使用する処理剤としては、主成分として、平滑剤、非イオン性/イオン性界面活性剤及び水を含有することは、当該分野の技術常識」であったとしても、甲3発明に甲1発明を適用する動機付けはないから、上記申立人の主張は採用できない。

(2)本件発明2?5
本件発明2?5は、本件発明1の発明特定事項を全て含み、更に限定するものであるから、本件発明1と同様の理由から、甲3発明、甲1記載事項及び甲2記載事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものということができない。

4.小括
以上のとおり、本件発明1、5は、特許法第29条第1項第3号に該当せず、また、本件発明1?5は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものでもないから、本件発明1?5に係る特許は、特許法第113条第2号に該当せず、取り消すことはできない。


第6.むすび
以上のとおりであるから、特許異議の申立ての理由及び証拠によっては、本件発明1?5に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に本件発明1?5に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。

よって、結論のとおり決定する。
 
異議決定日 2021-09-30 
出願番号 特願2020-101688(P2020-101688)
審決分類 P 1 651・ 113- Y (D06M)
P 1 651・ 121- Y (D06M)
最終処分 維持  
前審関与審査官 相田 元  
特許庁審判長 石井 孝明
特許庁審判官 藤井 眞吾
村山 達也
登録日 2020-11-16 
登録番号 特許第6795236号(P6795236)
権利者 竹本油脂株式会社
発明の名称 合成繊維用処理剤の水性液及び合成繊維の製造方法  
代理人 恩田 博宣  
代理人 恩田 誠  
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