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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 H04L
審判 査定不服 1項3号刊行物記載 取り消して特許、登録 H04L
審判 査定不服 特29条の2 取り消して特許、登録 H04L
管理番号 1379516
審判番号 不服2020-11718  
総通号数 264 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-12-24 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2020-08-21 
確定日 2021-11-24 
事件の表示 特願2018-540410「パイロットパターン動的確定方法および装置」拒絶査定不服審判事件〔平成29年 8月10日国際公開,WO2017/133537,平成31年 2月28日国内公表,特表2019-506082,請求項の数(8)〕について,次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は,特許すべきものとする。 
理由
第1 手続の経緯

本願は,2017年(平成29年)1月23日(パリ条約による優先権主張外国庁受理2016年2月3日 中国)を国際出願日とする出願であって,平成30年8月22日に手続補正がされ,令和元年7月19日付けで拒絶理由が通知され,令和元年11月5日に意見書が提出されると共に手続補正がされ,令和2年4月13日付けで拒絶査定(原査定)がされ,これに対し,令和2年8月21日に拒絶査定不服審判の請求がされると同時に手続補正がされ,令和3年3月25日付けで当審により拒絶理由が通知され,令和3年6月30日に意見書が提出されると共に手続補正がされたものである。


第2 原査定の概要

原査定(令和2年4月13日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。

1.(新規性)この出願の下記の請求項に係る発明は,その出願前に日本国内又は外国において,頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明であるから,特許法第29条第1項第3号に該当し,特許を受けることができない。

2.(進歩性)この出願の下記の請求項に係る発明は,その出願前に日本国内又は外国において,頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて,その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから,特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

3.(拡大先願)この出願の下記の請求項に係る発明は,その出願の日前の外国語特許出願(特許法第184条の4第3項の規定により取り下げられたものとみなされたものを除く。)であって,その出願後に国際公開がされた下記の外国語特許出願の国際出願日における国際出願の明細書,請求の範囲又は図面に記載された発明と同一であり,しかも,この出願の発明者がその出願前の外国語特許出願に係る上記の発明をした者と同一ではなく,またこの出願の時において,その出願人が上記外国語特許出願の出願人と同一でもないので,特許法第29条の2の規定により,特許を受けることができない(同法第184条の13参照)。

●理由1について
・請求項 1?8
・引用文献等 1,2

●理由2について
・請求項 1?8
・引用文献等 1?3

●理由3について
・請求項 1?8
・引用文献等 4

<引用文献等一覧>
1.国際公開第2014/139435号
2.特表2015-510338号公報
3.特開2007-089113号公報(周知技術を示す文献)
4.PCT/US2015/067331(国際公開第2016/195754号,特表2018-527766号公報)


第3 本願発明

本願請求項1-8に係る発明(以下,それぞれ「本願発明1」-「本願発明8」という。)は,令和3年6月30日の手続補正で補正された特許請求の範囲の請求項1-8に記載された事項により特定される発明である。

「 【請求項1】
パイロットパターン動的確定方法において,
データの伝送に占用されるTTI(Transmission Time Interval)の長さを取得することと,
前記データの伝送に占用されるTTIの長さに基づいてパイロットパターンを確定することとを含み,
前記データの伝送に占用されるTTIの長さに基づいてパイロットパターンを確定することは,
前記TTIの長さがA(1以上の正整数)個のシンボルより大きい場合,予め設定されたルールにしたがって,前記TTIのシンボルに,パイロットを含むと確定し,またはパイロットを含まないと確定し,および/または,受信したシグナリング通知にしたがって,前記TTIのシンボルに,パイロットを含むと確定し,またはパイロットを含まないと確定することを含むことと,
前記予め設定されるルールおよび/またはシグナリング通知に基づいて,パイロットを含むシンボルの,前記TTIに含まれるシンボルでの位置を確定することを含むこととを含み,
下記(1)?(5)の1つの方式で,パイロットを含むシンボルを確定し,
(1)パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数2】


であり,
(2)前記Kが奇数であり,前記Mが奇数である場合,パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数3】

であり,
(3)前記Kが偶数であり,前記Mが偶数である場合,前記パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数4】

であり,
(4)前記Kが偶数であり,前記Mが奇数である場合,前記パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数5】

であり,
(5)前記Kが偶数である場合,前記パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数6】

であり,
前記K(K≦M(M:前記TTIに含まれるシンボルの個数))は,前記TTIに含まれるシンボルのうち,パイロットを含むシンボルの個数であることを特徴とするパイロットパターン動的確定方法。
【請求項2】
前記データは,上りリンクサービス情報および/または上りリンク制御情報を含む上りリンクデータと,下りリンクサービス情報および/または下りリンク制御情報を含む下りリンクデータのうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記予め設定されたルールおよび/またはシグナリング通知に基づいて,前記TTIに含まれるシンボルのうち,K個のシンボルにパイロットを含み,残りのシンボルにパイロットを含まないと確定することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記
【数7】

(P:予め設定またはシグナリング通知により決定される2以上の正整数;R:予め設定またはシグナリング通知により決定される0より大きくかつ1より小さい小数値またはパーセンテージ)を特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
パイロットパターン動的確定装置において,
データの伝送に占用されるTTI(Transmission Time Interval)の長さを取得するための取得モジュールと,
前記データの伝送に占用されるTTIの長さに基づいてパイロットパターンを確定するための生成モジュールとを含み,
前記生成モジュールは,さらに,
前記TTIの長さがA(1以上の正整数)個のシンボルより大きい場合,予め設定されたルールにしたがって,前記TTIのシンボルに,パイロットを含むと確定し,またはパイロットを含まないと確定し,および/または,受信したシグナリング通知にしたがって,前記TTIのシンボルに,パイロットを含むと確定し,またはパイロットを含まないと確定することと,
前記予め設定されるルールおよび/またはシグナリング通知に基づいて,パイロットを含むシンボルの,前記TTIに含まれるシンボルでの位置を確定することとに用いられ,
前記生成モジュールは,下記(1)?(5)の1つの方式で,パイロットを含むシンボルを確定し,
(1)パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数9】

であり,
(2)前記Kが奇数であり,前記Mが奇数である場合,パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数10】

であり,
(3)前記Kが偶数であり,前記Mが偶数である場合,前記パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数11】

であり,
(4)前記Kが偶数であり,前記Mが奇数である場合,前記パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数12】

であり,
(5)前記Kが偶数である場合,前記パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数13】

であり,
前記K(K≦M(M:前記TTIに含まれるシンボルの個数))は,前記TTIに含まれるシンボルのうち,パイロットを含むシンボルの個数であることを特徴とするパイロットパターン動的確定装置。
【請求項6】
前記データは,上りリンクサービス情報および/または上りリンク制御情報を含む上りリンクデータと,下りリンクサービス情報および/または下りリンク制御情報を含む下りリンクデータのうちの1つまたは複数を含むことを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記生成モジュールは,さらに,前記予め設定されたルールおよび/またはシグナリング通知に基づいて,前記TTIに含まれるシンボルのうち,K個のシンボルにパイロットを含み,残りのシンボルにパイロットを含まないと確定することに用いられることを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記
【数14】

(P:予め設定またはシグナリング通知により決定される2以上の正整数;R:予め設定またはシグナリング通知により決定される0より大きくかつ1より小さい小数値またはパーセンテージ)を特徴とする請求項7に記載の装置。」


第4 引用文献,引用発明等

1.引用文献1について

原査定の拒絶の理由に引用された,国際公開第2014/139435号(以下,「引用文献1」という。当審訳としてファミリ文献の特表2016-517200号公報を参照。下線は当審が付与。)には,

「[0002] The present invention relates generally to telecommunications, and in particular, to a system and a method for determining a pilot signal.」
(当審訳:
[0002] 本発明は,一般に通信に関し,特にパイロット信号を決定するシステム及び方法に関する。)

「[0025] Figure 1 illustrates three examples of pilot densities in the frequency domain, where the x axis represents time and the y axis represents frequency. The dark blocks represent the symbols that the pilot is being transmitted on. High frequency density 100 has a density of 3/12 orthogonal frequency division multiplexing (OFDM) tones, medium density 102 has a density of 2/12 OFDM tones, and low density 104 has a density of 1/12 OFDM tones. Similarly, Figure 2 illustrates three examples of pilot densities in the time domain. High time density 110 has a density of 4/14 OFDM symbols, medium time density 112 has a density of 2/14 OFDM symbols, and low density 114 has a density of 1/14 OFDM symbols.
[0026] In an example, the pilot density in the frequency domain and/or in the time domain is independently determined by both a communication controller and a user equipment using the same criteria, so they determine the same pilot density. The pilot density of the communication controller and user equipment may be determined without communicating the pilot density between the communication controller and the user equipment. Characteristics used to determine the pilot density may be communicated between the communication controller and the user equipment.」
(当審訳:
[0025] 図1は,x軸が時間を表し,y軸が周波数を表す周波数領域におけるパイロット密度の3つの具体例を示す。暗いブロックはパイロットが送信されているシンボルを表す。高周波数密度100は3/12の直交周波数分割多重(OFDM)トーンの密度を有し,中密度102は2/12のOFDMトーンの密度を有し,低密度104は1/12のOFDMトーンの密度を有する。同様に,図2は,時間領域におけるパイロット密度の3つの具体例を示す。高時間密度110は4/14のOFDMシンボルの密度を有し,中時間密度112は2/14のOFDMシンボルの密度を有し,低密度114は1/14のOFDMシンボルの密度を有する。
[0026] 具体例では,周波数領域及び/又は時間領域におけるパイロット密度は,同じ基準を用いて通信コントローラ及びユーザ装置の双方によって独立して決定され,従って,それらは同じパイロット密度を決定する。通信コントローラ及びユーザ装置のパイロット密度は,通信コントローラとユーザ装置との間でパイロット密度を通信することなく決定されてもよい。パイロット密度を決定するのに利用される特性は,通信コントローラとユーザ装置との間で通信されてもよい。)

「Figure 1

Figure 2


(当審訳:
図1

図2



「[0030] Figure 4 illustrates system 120 for adaptively determining a pilot density. System 120 includes user equipment 122 and communication controller 124. User equipment 122 transmits messages to communication controller 124, and communication controller 124 sends messages to user equipment 122 to exchange characteristics that may be used to determine the pilot density. Factors used by system 120 in determining the pilot density include network factors, user equipment factors, and environmental factors. Network factors include one or more of the transmission type, the user equipment' s assigned resource block (RB) size, the modulation and coding scheme (MCS) level, and the user equipment's assigned TTI length. User equipment factors include the user equipment's mobility and the user equipment's channel estimation capability. Factors that affect the user equipment' s channel estimation capability include the number of user equipment antennas and the channel estimation algorithm used by the user equipment. Environmental factors include the channel delay spread.」
(当審訳:
[0030] 図4は,パイロット密度を適応的に決定するシステム120を示す。システム120は,ユーザ装置122及び通信コントローラ124を有する。ユーザ装置122はメッセージを通信コントローラ124に送信し,通信コントローラ124はメッセージをユーザ装置122に送信し,パイロット密度を決定するのに利用されてもよい特性を交換する。パイロット密度を決定するのにシステム120により用いられるファクタは,ネットワークファクタ,ユーザ装置ファクタ及び環境ファクタを含む。ネットワークファクタは,送信タイプ,ユーザ装置の割り当てられたリソースブロック(RB)サイズ,変調符号化方式(MCS)レベル及びユーザ装置の割り当てられたTTI長の1以上を含む。ユーザ装置ファクタは,ユーザ装置のモビリティ及びユーザ装置のチャネル推定能力を含む。ユーザ装置のチャネル推定能力に影響を与えるファクタは,ユーザ装置のアンテナ数及びユーザ装置により利用されるチャネル推定アルゴリズムを含む。環境ファクタは,チャネル遅延スプレッドを含む。)

「[0033] Figure 7 illustrates flowchart 170 depicting a method of adaptively determining a pilot signal arrangement. Initially, in step 172, pilot signal arrangement pool and procedures are defined. This may be done by a communication controller, a user equipment, or both. The pilot signal procedures define how a pilot signal arrangement is selected from a set of pilot signal arrangement pool. For example, the pilot signal arrangement pool may include a high density arrangement, a medium density arrangement, and a low density arrangement in both the frequency domain and the time domain. Then, in step 174, the node that defined the pilot signal arrangements and procedures shares the pilot signal arrangement pool and procedures with other nodes. For example, if a user equipment defined the pilot signal arrangement pool and procedures, the user equipment transmits them to the communication controller. However, if a communication controller developed the pilot signal arrangement pool and procedures, the communication controller transmits them to the user equipment.
[0034] Then, in step 176, the communication controller determines and signals characteristics to the user equipment, and in step 178, the user equipment determines the pilot signal arrangement based on the pilot signal arrangement pool, the pilot signal arrangement procedure, and characteristics. Also, in step 180, the user equipment determines and feeds back characteristics to the communication controller. Next, in step 182, the communication controller determines the pilot arrangement based on the characteristics, and the pilot signal arrangement pool and procedures. Hence, the communication controller and user equipment may determine the same pilot signal arrangement without directly communicating the pilot signal arrangement at every starting time of transmission, because they use the same pilot signal arrangement procedures, pilot signal arrangement pool, and characteristics without directly communicating the pilot signal arrangement. In one example, only one of step 176 and step 180 are performed. Alternatively, both step 176 and step 180 are performed. Then, in step 184, the communication controller transmits the pilot signal arrangement to the user equipment. Finally, in step 186, the user equipment detects a signal based on the received pilot signal.
[0035] In one embodiment, the frequency domain pilot density is determined based on the channel delay spread, the transmission type, the communication controller capability, the RB size, and the MCS level. The frequency domain pilot density may be determined using a tree structure. Alternatively, the frequency domain pilot density may be determined using a LUT. Figure 8 illustrates a tree structure that can be used to determine the pilot density in the frequency domain. Alternatively, other decision trees or LUTs may be used. Initially, in step 130, the channel delay spread is determined. When the channel delay spread is long, for example with a root mean square (RMS) of greater than 7 μβ, high pilot density 144 is used. However, when the channel delay spread is short, for example with an RMS value of less than or equal to 7 μβ, the transmission type is further evaluated in step 132. In step 132, when the transmission type is joint transmission (JT), high pilot density 144 is used, and when the transmission type is not JT transmission, the communication controller capability is further evaluated in step 134. Then, in step 134, when the communication controller capability is regular, RB size is further evaluated in step 136. If the RB size is determined to be small in step 136, for example if the RB size is less than or equal to five RBs, high pilot density 144 is used. However, if the RB size is determined to be large in step 136, for example if the RB size is greater than five RBs, medium pilot density 146 is used. When the communication controller capability determined in step 134 is strong, the RB size is determined in step 138. When the RB size is determined to be small in step 138, the MCS level is evaluated in step 140, and when the RB size is determined to be large in step 138, the MCS level is evaluate in step 142. In step 140, if the MCS level in 64-QAM or 16-QAM, medium pilot density 146 is used, while if the MCS level is QPSK, low pilot density 148 is used. However, in step 142, if the MCS level is 64-QAM, medium pilot density 146 is used, while if the MCS level is QPSK or 16-QAM, low pilot density 148 is used.
[0036] Alternatively, the time domain pilot density may be determined using a LUT. Figure 9 illustrates a table 150 illustrating a LUT used to determine the time domain pilot density. However, other LUTs or a tree structures may be used to determine the time domain pilot density. When the user equipment's mobility is low and the TTI length is long, a low pilot density is used. For example, a low mobility user equipment may be fixed or nomadic, moving at a speed of less than 30 km/hour. A high mobility user equipment may be moving at a speed of greater than or equal to 30 km/hour. In an example, a long TTI length includes 56 OFDM symbols, a medium TTI length includes 28 OFDM symbols, and a short TTI length includes 14 OFDM symbols. When the user equipment mobility is low and the TTI length is medium or short, a medium pilot density is used. Also, when the user equipment mobility is high and the TTI length is long, a medium pilot density is used. However, when the user equipment mobility is high and the TTI length is medium or short, a high pilot density is used.」
(当審訳:
[0033] 図7は,パイロット信号配置を適応的に決定する方法を示すフローチャート170を示す。まず,ステップ172において,パイロット信号配置プール及び手順が定義される。これは,通信コントローラ,ユーザ装置又は双方により実行されてもよい。パイロット信号手順は,パイロット信号配置がパイロット信号配置プールセットからどのように選択されるかを定義する。例えば,パイロット信号配置プールは,周波数領域と時間領域との双方において高密度配置,中密度配置及び低密度配置を含むものであってもよい。それから,ステップ174において,パイロット信号配置及び手順を定義したノードは,他のノードとパイロット信号配置プール及び手順を共有する。例えば,ユーザ装置がパイロット信号配置プール及び手順を定義した場合,ユーザ装置はそれらを通信コントローラに送信する。しかしながら,通信コントローラがパイロット信号配置プール及び手順を決定した場合,通信コントローラはそれらをユーザ装置に送信する。
[0034] それから,ステップ176において,通信コントローラは特性を決定し,ユーザ装置に通知し,ステップ178において,ユーザ装置は,パイロット信号配置プール,パイロット信号配置手順及び特性に基づきパイロット信号配置を決定する。また,ステップ180において,ユーザ装置は特性を決定し,通信コントローラにフィードバックする。次に,ステップ182において,通信コントローラは,特性,パイロット信号配置プール及び手順に基づきパイロット配置を決定する。従って,通信コントローラ及びユーザ装置は,パイロット信号配置を直接通信することなく,同一のパイロット信号配置手順,パイロット信号配置プール及び特性を利用するため,送信の必ずしも全てのスタート時間においてパイロット信号配置を直接通信することなく,同一のパイロット信号配置を決定してもよい。一例では,ステップ176及びステップ180の一方しか実行されない。あるいは,ステップ176及びステップ180の双方が実行される。それから,ステップ184において,通信コントローラはパイロット信号配置をユーザ装置に送信する。最後に,ステップ186において,ユーザ装置は,受信したパイロット信号に基づき信号を検出する。
[0035] 一実施例では,周波数領域パイロット密度は,チャネル遅延スプレッド,送信タイプ,通信コントローラの能力,RBサイズ及びMCSレベルに基づき決定される。周波数領域パイロット密度はツリー構造を用いて決定されてもよい。あるいは,周波数領域パイロット密度は,LUTを用いて決定されてもよい。図8は,周波数領域においてパイロット密度を決定するのに利用可能なツリー構造を示す。あるいは,他の決定木又はLUTが利用されてもよい。まず,ステップ130において,チャネル遅延スプレッドが決定される。チャネル遅延スプレッドが,例えば,7μsより大きい二乗平均平方根(RMS)など長い場合,高パイロット密度144が利用される。しかしながら,チャネル遅延スプレッドが,例えば,7μs以下のRMS値など短いとき,ステップ132において,送信タイプが更に評価される。ステップ132において,送信タイプが結合送信(JT)であるとき,高パイロット密度144が利用され,送信タイプがJT送信でないとき,ステップ134において,通信コントローラの能力が更に評価される。それから,ステップ134において,通信コントローラの能力が普通であるとき,ステップ136において,RBサイズが更に評価される。ステップ136において,RBサイズが小さいと判断された場合,例えば,RBサイズが5RB以下である場合,高パイロット密度144が利用される。しかしながら,ステップ136において,RBサイズが大きいと判断された場合,例えば,RBサイズが5RBより大きい場合,中パイロット密度146が利用される。ステップ134において決定された通信コントローラの能力が強い場合,ステップ138において,RBサイズが決定される。ステップ138において,RBサイズが小さいと判断されると,ステップ140において,MCSレベルが評価され,ステップ138において,RBサイズが大きいと判断されると,ステップ142において,MCSレベルが評価される。ステップ140において,MCSレベルが64QAM又は16QAMである場合,中パイロット密度146が利用され,MCSレベルがQPSKである場合,低パイロット密度148が利用される。しかしながら,ステップ142において,MCSレベルが64QAMである場合,中パイロット密度146が利用され,MCSレベルがQPSK又は16QAMである場合,低パイロット密度148が利用される。
[0036] あるいは,時間領域パイロット密度がLUTを用いて決定されてもよい。図9は,時間領域パイロット密度を決定するのに用いられるLUTを示すテーブル150を示す。しかしながら,他のLUT又はツリー構造が,時間領域パイロット密度を決定するのに利用されてもよい。ユーザ装置のモビリティが低く,TTI長が長いとき,低パイロット密度が利用される。例えば,低モビリティユーザ装置は固定的又は移動的であり,30km/時未満の速度で移動するかもしれない。高モビリティユーザ装置は,30km/時以上の速度で移動するかもしれない。具体例では,長いTTI長は56個のOFDMシンボルを有し,中程度のTTI長は28個のOFDMシンボルを有し,短いTTI長は14個のOFDMシンボルを有する。ユーザ装置のモビリティが低く,TTI長が中程度又は短いとき,中パイロット密度が利用される。また,ユーザ装置のモビリティが高く,TTI長が長いとき,中パイロット密度が利用される。しかしながら,ユーザ装置のモビリティが高く,TTI長が中程度又は短いとき,高パイロット密度が利用される。)

「Figure 7


(当審訳:
図7

)

の記載があるから,

「パイロット信号を決定する方法であって,
時間領域におけるパイロット密度の3つの具体例は,高時間密度110は4/14のOFDMシンボルの密度を有し,中時間密度112は2/14のOFDMシンボルの密度を有し,低密度114は1/14のOFDMシンボルの密度を有し,
パイロット信号配置を適応的に決定する方法は,
まず,パイロット信号配置プール及び手順が定義され,パイロット信号手順は,パイロット信号配置がパイロット信号配置プールセットからどのように選択されるかを定義し,パイロット信号配置プールは,周波数領域と時間領域との双方において高密度配置,中密度配置及び低密度配置を含むものであってもよく,
それから,パイロット信号配置及び手順を定義したノードは,他のノードとパイロット信号配置プール及び手順を共有し,
通信コントローラは特性を決定し,ユーザ装置に通知し,
ユーザ装置は,パイロット信号配置プール,パイロット信号配置手順及び特性に基づきパイロット信号配置を決定し,
ユーザ装置は特性を決定し,通信コントローラにフィードバックし,
次に,通信コントローラは,特性,パイロット信号配置プール及び手順に基づきパイロット配置を決定し,
それから,通信コントローラはパイロット信号配置をユーザ装置に送信し,最後に,ユーザ装置は,受信したパイロット信号に基づき信号を検出し,
具体例では,周波数領域及び/又は時間領域におけるパイロット密度は,同じ基準を用いて通信コントローラ及びユーザ装置の双方によって独立して決定され,従って,それらは同じパイロット密度を決定し,
時間領域パイロット密度がLUTを用いて決定されてもよく,
ユーザ装置のモビリティが低く,TTI長が長いとき,低パイロット密度が利用され,
長いTTI長は56個のOFDMシンボルを有し,中程度のTTI長は28個のOFDMシンボルを有し,短いTTI長は14個のOFDMシンボルを有し,ユーザ装置のモビリティが低く,TTI長が中程度又は短いとき,中パイロット密度が利用され,ユーザ装置のモビリティが高く,TTI長が長いとき,中パイロット密度が利用され,ユーザ装置のモビリティが高く,TTI長が中程度又は短いとき,高パイロット密度が利用される
方法。」(以下,「引用発明1」という。)

が記載されていると認められる。

2.引用文献2について

また,原査定の拒絶の理由に引用された特表2015-510338号公報(以下,「引用文献2」という。下線は当審が付与。)には,

「【0030】
図6は,アクセス・ネットワークにおいてUE650と通信するeNB610のブロック図である。DLでは,コア・ネットワークからの上部レイヤ・パケットが,コントローラ/プロセッサ675へ提供される。コントローラ/プロセッサ675は,L2レイヤの機能を実現する。DLでは,コントローラ/プロセッサ675は,さまざまな優先度判定基準に基づいて,ヘッダ圧縮,暗号化,パケット・セグメント化および並べ替え,論理チャネルと伝送チャネルとの間の多重化,および,UE650へのラジオ・リソース割当を提供する。さらに,コントローラ/プロセッサ675はまた,HARQ動作,喪失パケットの再送信,およびUE650へのシグナリングを担当する。
【0031】
送信(TX)プロセッサ616は,L1レイヤ(すなわち,物理レイヤ)のためのさまざまな信号処理機能を実施する。この信号処理機能は,UE650におけるフォワード誤り訂正(FEC)を容易にするための符号化およびインタリービング,および,さまざまな変調スキーム(例えば,バイナリ・フェーズ・シフト・キーイング(BPSK),直交フェーズ・シフト・キーイング(QPSK),Mフェーズ・シフト・キーイング(M-PSK),M直交振幅変調(M-QAM))に基づく信号コンステレーションへのマッピング,を含む。符号化および変調されたシンボルは,その後,並行なストリームへ分割される。おのおののストリームはその後,OFDMサブキャリアへマップされ,時間領域および/または周波数領域において基準信号(例えば,パイロット)とともに多重化され,その後,逆高速フーリエ変換(IFFT)を用いてともに結合されることにより,時間領域OFDMシンボル・ストリームを伝送する物理チャネルが生成される。このOFDMストリームは,空間的にプリコードされ,複数の空間ストリームが生成される。チャネル推定器674からのチャネル推定値は,空間処理のためのみならず,符号化および変調スキームを決定するためにも使用されうる。チャネル推定値は,UE650によって送信されたチャネル条件フィードバックおよび/または基準信号から導出されうる。おのおのの空間ストリームはその後,個別の送信機618TXを介して別々のアンテナ620へ提供される。おのおのの送信機618TXは,送信のために,それぞれの空間ストリームを用いてRFキャリアを変調する。」

「【0054】
図11は,サブキャリア間隔が7.5kHz未満に縮小される場合に,MBSFN基準信号送信のために使用されるリソース要素の可能な割当を例示する。スロット内の基準信号の分布パターンは,チャネル推定を向上するように選択されうる。R4要素は,近隣のR4要素間の分離を最大化するように分布されうる。図11は,1.875kHzに設定されたサブキャリア間隔を有する実施形態に関する。(アンテナ・ポート4のためのR4リソース要素として図示された)MBSFN基準信号は,サブフレーム1100にマップされる。これは,およそ66.67マイクロ秒のCP持続時間が所望される場合に使用されうる。66.67マイクロ秒のCP持続時間は,最大20kmの距離から送信している高電力のeNBに関するシンボル間干渉からの保護を拡張しうる。TTIが,1ミリ秒のTTI持続時間に相当する場合,パターン1100,1102,1104のおのおのが使用されうる。TTIは,サブフレーム持続時間によって決定されうる。より良好なパイロット設計に適合させるために,異なるTTI持続時間が使用されうる。サブフレーム1100において使用されるパターンは,12.5%RSオーバヘッドを有する。サブフレーム1102,1104は,より高いRS密度を有し,それにしたがって,RSオーバヘッドも増加する。TTIが2ミリ秒である場合,パターン1106が使用されうる。2ミリ秒のTTI持続時間は,より大きなフレーム・サイズ,および,より低いRSオーバヘッドよりも,より良好なRS分布を提供するように構成されうる。例えば,サブフレーム1106において使用されるパターンは,12.5%RSオーバヘッドを有する。」

【図11】

の記載があるから,上記引用文献2には,

「DLでは,コア・ネットワークからの上部レイヤ・パケットが,コントローラ/プロセッサ675へ提供され,コントローラ/プロセッサ675は,L2レイヤの機能を実現し,さまざまな優先度判定基準に基づいて,ヘッダ圧縮,暗号化,パケット・セグメント化および並べ替え,論理チャネルと伝送チャネルとの間の多重化,および,UE650へのラジオ・リソース割当を提供し,
送信プロセッサ616は,L1レイヤのためのさまざまな信号処理機能を実施し,この信号処理機能は,UE650におけるFECを容易にするための符号化およびインタリービング,および,さまざまな変調スキームに基づく信号コンステレーションへのマッピング,を含み,符号化および変調されたシンボルは,その後,並行なストリームへ分割され,おのおののストリームはその後,OFDMサブキャリアへマップされ,時間領域および/または周波数領域において基準信号(パイロット)とともに多重化され,その後,FTを用いてともに結合されることにより,時間領域OFDMシンボル・ストリームを伝送する物理チャネルが生成され,
サブキャリア間隔が7.5kHz未満に縮小される場合に,MBSFN基準信号送信のために使用されるリソース要素の可能な割当方法であって,
TTIが,1ミリ秒のTTI持続時間に相当する場合,パターン1100,1102,1104のおのおのが使用され,TTIは,サブフレーム持続時間によって決定され,より良好なパイロット設計に適合させるために,異なるTTI持続時間が使用され,サブフレーム1100において使用されるパターンは,12.5%RSオーバヘッドを有し,サブフレーム1102,1104は,より高いRS密度を有し,それにしたがって,RSオーバヘッドも増加し,
TTIが2ミリ秒である場合,パターン1106が使用され,より大きなフレーム・サイズ,および,より低いRSオーバヘッドよりも,より良好なRS分布を提供するように構成され,サブフレーム1106において使用されるパターンは,12.5%RSオーバヘッドを有する,
方法。」(以下,「引用発明2」という。)

が記載されていると認められる。

3.引用文献3について

原査定の拒絶の理由に引用された特開2007-089113号公報(以下,「引用文献3」という。下線は当審が付与。)には,

「【0004】
ところで,送信時間間隔(TTI)は情報伝送における様々な単位を規定し,例えば,パケットの送信単位,MCS(Modulation and Coding Scheme)におけるデータ変調方式及びチャネル符号化率の更新単位,誤り訂正符号化の単位,自動再送制御(ARQ:Automatic Repeat reQuest)における再送単位,パケットスケジューリングの単位等がTTIによって決まるので,TTI長やフレーム長は一定に維持されるべきである。しかし,TTIに含まれるシンボル数についてはアプリケーションにより又はシステムにより適宜変更する余地があるかもしれない。
【0005】
一方,各種のチャネルの従来の伝送方式では,TTI中の1以上のシンボルに共通パイロットを割り当て,そのTTI中の他のシンボルに制御チャネル又はデータチャネルが割り当てられる。例えば,TTIが10シンボルで構成される場合に1シンボルが共通パイロットチャネルで占められたとする。この場合,共通パイロットチャネルはTTIの中で1/10=10%を占める。これに対して,TTIが5シンボルで構成され,その内の1シンボルが共通パイロットチャネルで占められたとする。この場合,共通パイロットチャネルはTTIの中で1/5=20%も占めてしまう。従って,TTIに含まれるシンボル数が少なくなると,データチャネルの伝送効率が低下してしまう問題が生じる。このような傾向はTTI中のシンボル数が少なくなるほど顕著になる。
本発明は,上記問題点に対処するためになされたものであり,その課題は,TTIに含まれるシンボル数が少ない場合でもデータチャネルの伝送効率を維持する又は向上させる送信装置,送信方法,受信装置及び受信方法を提供することである。」

「【0042】
図示の例では,共通パイロットチャネル,共有制御チャネル,個別パイロットチャネル及びデータチャネルが多重化されている。個別パイロットチャネルについては第2実施例以降で説明される。共通パイロットチャネル及び共有制御チャネルは1つのシンボルの中で周波数多重されている。より具体的には,共通パイロットチャネルは,TTI中の先頭シンボルの中で一定の周波数間隔で挿入されている。そのTTI中の2番目以降のシンボルで共有データチャネルが伝送される。即ち,共通パイロットチャネル及び共有データチャネルは時間多重され,共有制御チャネル及びデータチャネルも時間多重される。共通パイロットチャネルがシンボル中の全周波数帯域ではなく,一部の周波数帯域又は一部のサブキャリアにしか割り当てられていないので,そのシンボル中の他のサブキャリアに共通パイロットチャネル以外のチャネルを割り当てることができる。共通パイロットチャネルの周波数方向の挿入位置を調整することで,共通パイロットチャネルがTTIの中で占める割合を調整することができる。従って,TTIを構成するシンボル数が減少すれば(1シンボルの期間は長くなり),それに応じて共通パイロットチャネルの挿入頻度を少なくすることで,共通パイロットチャネル以外のチャネルの伝送効率を少なくとも維持することができる。」

の記載があるから,

「共通パイロットチャネルの周波数方向の挿入位置を調整することで,共通パイロットチャネルがTTIの中で占める割合を調整することができ,TTIを構成するシンボル数が減少すれば,それに応じて共通パイロットチャネルの挿入頻度を少なくすることで,共通パイロットチャネル以外のチャネルの伝送効率を少なくとも維持することができる」(以下,「引用文献3記載事項」という。)

ことが記載されている。

4.引用文献4について

原査定の拒絶の理由に引用されたPCT/US2015/067331(国際公開第2016/195754号,特表2018-527766号公報,以下,「先願4」という。下線は当審が付与。)には,

「 Various embodiments may be generally directed to latency reduction techniques for radio access networks. In some embodiments, a reduced transmission time interval (rTTI) may be implemented in order to reduce air interface latency in a radio access network. In various embodiments, an rTTI block may be defined, and some operations may be performed in rTTI block-wise fashion in order to reduce the marginal overhead associated with implementation of the rTTI. In some embodiments in which an rTTI is implemented, demodulation reference signal (DM-RS) granularity may be improved by use of techniques that enable data and reference signals to be multiplexed within a same orthogonal frequency division multiplexing (OFDM) symbol. In various embodiments, a current transmission time interval (TTI) may be maintained, and latency reduction may be achieved via the use of novel techniques for one or more of code block (CB) segmentation, uplink (UL) resource element (RE) mapping, and hybrid automatic repeat request (HARQ) cycle timing. Other embodiments are described and claimed.」(2頁19?30行)
(当審訳:
様々な実施形態は,概して,無線アクセスネットワークのためのレイテンシ低減技術を対象としてよい。いくつかの実施形態において,無線アクセスネットワーク内の無線インタフェースのレイテンシを低減すべく,低減された送信時間間隔(rTTI)が実装されてよい。様々な実施形態において,rTTIブロックが定義されてよく,rTTIの実装に関連するマージナルオーバーヘッドを低減すべく,いくつかの処理が,rTTIブロック単位方式で実行されてよい。rTTIが実装されるいくつかの実施形態において,同一の直交周波数分割多重(OFDM)シンボル内で,データ信号および参照信号が多重化されることを可能にする技術の使用により,復調参照信号(DM-RS)粒度が改善されてよい。様々な実施形態において,現在の送信時間間隔(TTI)が維持されてよく,レイテンシ低減は,コードブロック(CB)セグメンテーション,アップリンク(UL)リソースエレメント(RE)マッピングおよびハイブリッド自動再送要求(HARQ)サイクルタイミングのうちの1または複数の新規な技術の使用を介して,実現されてよい。他の実施形態が説明および特許請求される。)

「 In a radio access network, one factor that may significantly influence air interface latency is the minimum time scheduling unit. In an LTE evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN), the minimum time scheduling unit is the transmission time interval (TTI), which comprises a duration of one subframe (1 millisecond, or 14 OFDM symbols). Reducing the TTI to one slot (0.5 ms, or 7 OFDM symbols), or even further to one or few OFDM symbols, may enable a significant reduction in latency. However, implementing a reduced TTI (rTTI) may tend to result in increased amounts of various types of overhead, such as overhead associated with scheduling-related control information, HARQ feedback, and DM-RS reference signals.
In various embodiments, in order to reduce the marginal overhead associated with implementation of an rTTI, an rTTI block may be defined to enable some types of operations to be performed in an rTTI block-wise fashion that involves less overhead. In some embodiments, scheduling may be performed on an rTTI block-wise basis, eliminating the need for individual TTI scheduling information in the control channel. In various embodiments, respective HARQ feedback corresponding to multiple rTTI contained in an rTTI block may be transmitted jointly, once the entire rTTI block has been processed, rather than being transmitted individually on a per-rTTI basis. In some embodiments, rTTI block-wise scheduling may enable the density of reference signals to be reduced, by exploiting the correlation of channel estimates in the time domain, to a level comparable to the legacy TTI length.
FIG.1A illustrates an example of a transmission timing diagram 100 that may be representative of various embodiments. As reflected in transmission timing diagram 100, in some embodiments, an rTTI may coexist with the legacy LTE TTI. In this example, use of an LTE TTI and an rTTI are multiplexed in the frequency domain, occupying disjoint sets of physical resource blocks (PRBs) in respective frequency sub-bands. The LTE TTI 102, which comprises a duration of one subframe, is used in sub-bands A, B, and C, while the rTTI is used in sub-bands D and E. During a first LTE TTI 102, per-rTTI scheduling is used in sub-bands D and E, and thus each rTTI in sub-bands D and E within the first LTE TTI 102 contains both data and control regions. During a second LTE TTI 102, rTTI block-wise scheduling is used in sub- bands D and E, according to which a control region in a first rTTI contains all of the scheduling information for the entire rTTI block 104, and thus control regions are not needed in the rest of the rTTIs of the block. In this example, the length of rTTI block 104 happens to be equal to the length of each LTE TTI 102. In various embodiments, setting the rTTI block length to equal the legacy LTE TTI of one subframe may have significant advantages in terms of re-using legacy LTE control and reference signals. However, it is to be appreciated that other rTTI block sizes are both possible and contemplated, and the embodiments are not limited in this context.」(4頁16行?5頁16行)
(当審訳:
無線アクセスネットワークにおいて,無線インタフェースのレイテンシに大きく影響し得る一要因は,最小時間スケジューリングユニットである。LTE進化型UMTS地上波無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)において,最小時間スケジューリングユニットは,送信時間間隔(TTI)であり,TTIは,1個のサブフレームの持続時間(1ミリ秒または14個のOFDMシンボル)を有する。TTIを1スロット(0.5msまたは7個のOFDMシンボル)に低減することで,あるいは,さらに1個または2,3個のOFDMシンボルにまで低減することで,レイテンシの大幅な低減を可能にしてよい。しかしながら,低減されたTTI(rTTI)を実装することは,スケジューリング関連の制御情報,HARQフィードバックおよびDM-RS参照信号に関連するオーバヘッド等の様々なタイプのオーバヘッド量の増加をもたらす傾向があり得る。
様々な実施形態において,rTTIの実装に関連するマージナルオーバーヘッドを低減すべく,いくつかのタイプの処理が,より少ないオーバヘッドを伴うrTTIブロック単位方式で実行されることを可能にするためのrTTIブロックが定義されてよい。いくつかの実施形態において,スケジューリングは,rTTIブロック単位ベースで実行されてよく,制御チャネルにおける個々のTTIスケジューリング情報の必要性をなくす。様々な実施形態において,rTTIブロック全体が処理されたら,rTTIブロック内に含まれる複数のrTTIに対応するそれぞれのHARQフィードバックが,rTTI単位で個別に送信されるのではなく,一緒に送信されてよい。いくつかの実施形態において,rTTIブロック単位のスケジューリングは,時間ドメインでのチャネル推定の相関を利用することによって,参照信号の密度をレガシTTI長に相当するレベルまで低減することを可能にしてよい。
図1Aは,様々な実施形態の典型であってよい送信タイミングダイアグラム100の一例を示す。送信タイミングダイアグラム100に示されているように,いくつかの実施形態において,rTTIは,レガシLTE TTIと共存してよい。この例においては,LTE TTIおよびrTTIの使用は,周波数ドメインにおいて多重化されており,それぞれの周波数サブバンドにおいて物理リソースブロック(PRB)の共通する要素がない複数のセットを占有する。1個のサブフレームの持続時間を有するLTE TTI 102が,サブバンドA,BおよびCで使用される一方,rTTIは,サブバンドDおよびEで使用される。第1のLTE TTI 102中,rTTIごとのスケジューリングがサブバンドDおよびEで用いられ,故に,第1のLTE TTI 102内のサブバンドDおよびEにおける各rTTIは,データおよび制御領域の両方を含む。第2のLTE TTI 102中,rTTIブロック単位のスケジューリングが,サブバンドDおよびEで使用され,それによると,第1のrTTI内の制御領域が,rTTIブロック104全体のための全スケジューリング情報を含んでおり,故に,制御領域は,当該ブロックの残りのrTTIでは不要である。この例においては,rTTIブロック104の長さは,たまたま各LTE TTI 102の長さに等しい。様々な実施形態において,rTTIブロックの長さを,1個のサブフレームのレガシLTE TTIに等しく設定することは,レガシLTE制御信号および参照信号を再利用するという意味で,有意な利点を有してよい。しかしながら,他のrTTIブロックサイズが,可能であり且つ想定されていることを理解されたい。実施形態は,この文脈に限定はされない。)

「 In various embodiments, eNB 152 may conduct resource scheduling on an rTTI block-wise basis. In some embodiments, in conjunction with rTTI block-wise scheduling operations, eNB 152 may allocate resources of an rTTI block for use in conjunction with wireless communications between eNB 152 and UE 154. In various embodiments, eNB 152 may allocate PDSCH resources of the rTTI block for its own use in transmitting data to UE 154. In some embodiments, eNB 152 may allocate PUSCH resources of the rTTI block for use by UE 154 in transmitting data to eNB 152. In various embodiments, eNB 152 may send rTTI block-wise scheduling information to UE 154 in order to inform UE 154 of the allocated resources of the rTTI block. In some embodiments, UE 154 may be configured through upper layer signaling to operate in an rTTI block mode. In various embodiments, operating in the rTTI block mode may enable UE 154 to receive rTTI block-wise scheduling information via legacy control information formats, such as legacy formats for communication of such control information over the PDCCH or ePDCCH. In some embodiments, operating in the rTTI block mode may enable UE 154 to receive DM-RS signals via a legacy DM-RS location defined for the PDSCH.
In various embodiments, eNB 152 may be able schedule an rTTI block such that different rTTIs of the block are assigned to different UEs. In some embodiments, eNB 152 may schedule an rTTI block to be shared among multiple UEs according to a pattern associated with an rTTI block sharing format. In an example embodiment, eNB 152 may schedule an rTTI block to be shared by UE 154 and a second UE according to a pattern comprising alternating, from rTTI to rTTI in the rTTI block, between UE 154 and the second UE. In various embodiments, if UE 154 is to share an rTTI block with one or more other UEs, higher layer signaling may be used to inform UE 154 of which of the rTTIs of the block are assigned to UE 154. In some embodiments, this information may be conveyed via a predetermined flag or via an identifier of a defined rTTI block sharing format. In various embodiments, respective DM-RS resource element (RE) locations may be selected for each rTTI block sharing format in order to improve/optimize DM-RS granularity. The embodiments are not limited in this context.」(6頁32行?7頁22行)
(当審訳:
様々な実施形態において,eNB152は,rTTIブロック単位ベースで,リソーススケジューリングを実行してよい。いくつかの実施形態において,rTTIブロック単位のスケジューリング処理と共に,eNB152は,eNB152とUE154との間の無線通信と共に使用するためにrTTIブロックのリソースを割り当ててよい。様々な実施形態において,eNB152は,データをUE154に送信する際に自身が使用するためにrTTIブロックのPDSCHリソースを割り当ててよい。いくつかの実施形態において,eNB152は,UE154がデータをeNB152に送信する際に使用するためにrTTIブロックのPUSCHリソースを割り当ててよい。様々な実施形態において,eNB152は,rTTIブロックの割り当てられたリソースをUE154に通知すべく,rTTIブロック単位のスケジューリング情報をUE154に送信してよい。いくつかの実施形態において,UE154は,上位レイヤシグナリングを通して,rTTIブロックモードで動作するように構成されてよい。様々な実施形態において,rTTIブロックモードでの動作は,UE154が,PDCCHまたはePDCCH上でこのような制御情報を通信するためのレガシフォーマット等のレガシ制御情報フォーマットを介して,rTTIブロック単位のスケジューリング情報を受信することを可能にしてよい。いくつかの実施形態において,rTTIブロックモードでの動作は,UE154が,PDSCHのために定義されたレガシDM-RS位置を介して,DM-RS信号を受信することを可能にしてよい。
様々な実施形態において,eNB152は,rTTIブロックを,当該ブロックの異なるrTTIが,異なるUEに割り当てられるように,スケジューリング可能であってよい。いくつかの実施形態において,eNB152は,rTTIブロック共有フォーマットに関連付けられたパターンに従い,複数のUE間で共有されるようにrTTIブロックをスケジューリングしてよい。一例示的な実施形態において,eNB152は,rTTIブロック内で,UE154と第2のUEとの間でrTTIが交互配置されるパターンに従い,UE154および第2のUEによって共有されるようにrTTIブロックをスケジューリングしてよい。様々な実施形態において,UE154が,rTTIブロックを1または複数の他のUEと共有することになっている場合,上位レイヤシグナリングを使用して,UE154に対し,ブロックのどのrTTIが,UE154に割り当てられているかを通知してよい。いくつかの実施形態において,この情報は,予め定められたフラグを介して,または定義されたrTTIブロック共有フォーマットの識別子を介して,伝達されてよい。様々な実施形態において,DM-RS粒度を改善/最適化すべく,それぞれのDM-RSリソースエレメント(RE)位置が,各rTTIブロック共有フォーマットのために選択されてよい。実施形態は,この文脈に限定はされない。)

「 FIG.4 illustrates an embodiment of a mapping process 400 that may be representative of a first approach to facilitating the multiplexing of data and reference signals in the frequency domain according to various embodiments. Denote by N the total number of sub-carriers allocated to a given UE, by Nd the number of data symbols, and by Nrs the number of reference symbols, with Nd+Nrs=N. With respect to mapping process 400, Nd may be selected to be equal to N/k, with integer k. According to mapping process 400, a block of Nd data symbols is first repeated k times and then multiplied block-wise by a phase vector φ=[1 exp(j2πa/k),... exp(j2πa(k-1)/k)], where‘a’ takes an integer value between 0 and N/Nd-1. After this procedure, the usual DFT spreading with DFT size N yields an interleaved allocation of sub-carriers, where subcarriers a+bk, b=1,2,...Nd contain data symbols. The remainder of sub-carriers within block N is empty, and can be used to insert a reference signal in the frequency domain. In some embodiments, a shortened DM-RS sequence or a different sequence may be used.」(9頁32行?10頁8行)
(当審訳:
図4は,様々な実施形態による,周波数ドメインにおけるデータ信号および参照信号の多重化を容易にする第1のアプローチの典型であってよいマッピング処理400の一実施形態を示す。Nは,特定のUEに割り当てられたサブキャリア合計数を示し,Ndは,データシンボル数を示し,Nrsは,参照シンボル数を示し,Nd+Nrs=Nである。マッピング処理400に関し,Ndは,N/kに等しくなるように選択されてよく,ここでkは整数である。マッピング処理400によると,Nd個のデータシンボルから成る1ブロックが,まずk回繰り返された後,位相ベクトルφ=[1 exp(j2πa/k),... exp(j2πa(k-1)/k)]がブロック単位で掛け合わされ,ここで,‘a’は,0?N/Nd-1の範囲の整数値を取る。このプロシージャの後,DFTサイズNを用いる通常のDFT拡散により,サブキャリアのインタリーブされた割り当てが生成される。ここで,サブキャリアa+bk,b=1,2...Ndは,データシンボルを含む。ブロックN内の残りのサブキャリアは,空であり,周波数ドメインにおいて,参照信号を挿入するために使用されてよい。いくつかの実施形態において,短縮されたDM-RSシーケンスまたは異なるシーケンスが使用されてよい。)

「 Data and reference signal multiplexing may offer a great deal of flexibility in the allocation of reference signals. In various embodiments, patterns may be defined that reduce the mean square error of channel estimation after applying a suitable interpolation method. FIG.5 illustrates a multiplexing pattern table 500 that comprises examples of patterns that may be suitable for use in some embodiments. In the“Example Patterns” column of multiplexing pattern table 500,‘A’ denotes a symbol consisting entirely of data symbols.‘B’ denotes a symbol consisting of interleaved reference and data symbols, consisting of a regular pattern, and starting with a pilot symbol. In various embodiments, such a symbol may be obtained via an approach described above.‘cs(B,a)’ denotes a cyclic shift of B by‘a’ subcarriers. In some embodiments, such a symbol may be obtained by phase vector multiplication, as described above. Multiplexing pattern table 500 comprises example patterns for rTTI sizes ranging from 1 to 7 symbols. In various embodiments, a suitable value for‘n’ may be defined based on various considerations, which may vary from embodiment to embodiment. It is to be appreciated that other patterns and/or combinations of‘A’ and cyclic shifts of B may be defined in some embodiments, and the embodiments are not limited to the examples listed in multiplexing pattern table 500.
FIGs.6 and 7 illustrate respective reference signal designs 600 and 700. Reference signal designs 600 and 700 both reflect the use of an rTTI of 2 symbols with k = 2, and illustrate respective example multiplexing patterns comprised in multiplexing pattern table 500 of FIG.5. Reference signal design 600 corresponds to the multiplexing pattern‘ABAcs(B,1)’. Reference signal design 700 corresponds to the multiplexing pattern‘Bcs(B,1)Bcs(B,1)’. The embodiments are not limited to these examples.」(10頁21行?11頁8行)
(当審訳:
データ信号および参照信号の多重化は,参照信号の割り当てに対し,大きな柔軟性をもたらしてよい。様々な実施形態において,好適な補間方法の適用後のチャネル推定の平均二乗誤差を低減するパターンが定義されてよい。図5は,いくつかの実施形態で使用するために好適であってよいパターンの例を含む,多重化パターンテーブル500を示す。
多重化パターンテーブル500の「例示パターン」列内の‘A’は,全体がデータシンボルで構成されるシンボルを示す。‘B’は,インタリーブされた参照シンボルおよびデータシンボルで構成されたシンボルを示し,これは,通常のパターンで構成されており,パイロットシンボルで開始する。様々な実施形態において,このようなシンボルが,上記のアプローチを介して取得されてよい。‘cs(B,a)’は,‘a’サブキャリアによるBのサイクリックシフトを示す。いくつかの実施形態において,上記の通り,このようなシンボルが,位相ベクトル積によって取得されてよい。多重化パターンテーブル500は,1から7個のシンボル範囲にわたるrTTIサイズのための例示パターンを含む。様々な実施形態において,‘n’に対する好適な値は,様々な考慮事項に基づいて定義されてよく,それは,実施形態ごとに異なってよい。いくつかの実施形態において,他のパターンおよび/または‘A’およびBのサイクリックシフトの組み合わせが定義されてよく,実施形態は,多重化パターンテーブル500に示される例に限定はされないことを理解されたい。
図6および図7は,それぞれ参照信号設計600および700を示す。参照信号設計600および700の両方は,k=2の2個のシンボルから成るrTTIの使用を示しており,図5の多重化パターンテーブル500に含まれる例示の多重化パターンをそれぞれ示す。参照信号設計600は,多重化パターン‘ABAcs(B,1)’に対応する。参照信号設計700は,多重化パターン‘Bcs(B,1)Bcs(B,1)’に対応する。実施形態は,これらの例に限定はされない。)

「FIG.6


FIG.7



「 FIG.8 illustrates an embodiment of a reference signal design 800 and an embodiment of a reference signal design 850, both of which may be representative of DM-RS signal designs that may be implemented in some embodiments in order to improve DM-RS granularity in conjunction with the use of an rTTI. Reference signal design 800 corresponds to an rTTI 802 comprising a duration of one OFDM symbol, while reference signal design 850 corresponds to an rTTI 852 comprising a duration of one slot. According to reference signal designs 800 and 850, data and reference signals are multiplexed in the time domain, such that overlapping data and reference signals are transmitted over each subcarrier during any given OFDM symbol during which reference signals are transmitted.」(11頁14?22行)
(当審訳:
図8は,参照信号設計800の一実施形態および参照信号設計850の一実施形態を示し,これら両方は,rTTIの使用と共にDM-RS粒度を改善すべく,いくつかの実施形態において実装されてよいDM-RS信号設計の典型であってよい。参照信号設計800は,1個のOFDMシンボルの持続時間を持つrTTI802に対応する一方,参照信号設計850は,1スロットの持続時間を持つrTTI852に対応する。参照信号設計800および850によると,重複するデータ信号および参照信号が,参照信号が送信される任意の特定のOFDMシンボル中に,各サブキャリア上で送信されるように,データ信号および参照信号が,時間ドメインにおいて多重化されている。」

「FIG.8



「 FIG.9 illustrates an embodiment of a reference signal design 900 and an embodiment of a reference signal design 950, both of which may be representative of DM-RS signal designs that may be implemented in various embodiments in order to improve DM-RS granularity in conjunction with the use of an rTTI. Reference signal design 900 corresponds to an rTTI 902 comprising a duration of one OFDM symbol, while reference signal design 950 corresponds to an rTTI 952 comprising a duration of one slot. According to reference signal designs 900 and 950, the symbol duration is halved, such that one data symbol and one reference symbol are transmitted within a same OFDM symbol interval over each subcarrier during any given OFDM symbol during which reference signals are transmitted.」(11頁30行?12頁3行)
(当審訳:
【0035】
図9は,参照信号設計900の一実施形態および参照信号設計950の一実施形態を示し,これら両方は,rTTIの使用と共にDM-RS粒度を改善すべく,様々な実施形態において実装されてよいDM-RS信号設計の典型であってよい。参照信号設計900は,1個のOFDMシンボルの持続時間を持つrTTI902に対応する一方,参照信号設計950は,1スロットの持続時間を持つrTTI952に対応する。参照信号設計900および950によると,1個のデータシンボルおよび1個の参照シンボルが,参照信号が送信される任意の特定のOFDMシンボル中に,各サブキャリア上で,同一のOFDMシンボル間隔内で送信されるように,シンボル持続時間は半分になっている。)

「FIG.9



の記載があるから,先願4には,

「無線アクセスネットワークのためのレイテンシ低減方法であって,
LTE E-UTRANにおいて,最小時間スケジューリングユニットは,送信時間間隔(TTI)であり,TTIは,1個のサブフレームの持続時間(1ミリ秒または14個のOFDMシンボル)を有し,TTIを1スロット(0.5msまたは7個のOFDMシンボル)に低減することで,あるいは,さらに1個または2,3個のOFDMシンボルにまで低減することで,レイテンシの大幅な低減を可能にしてよく,
いくつかの実施形態において,低減されたTTI(rTTI)ブロック単位のスケジューリングは,時間ドメインでのチャネル推定の相関を利用することによって,参照信号の密度をレガシTTI長に相当するレベルまで低減することを可能にしてよく,
LTE TTIおよびrTTIの使用は,周波数ドメインにおいて多重化されており,
eNB152は,rTTIブロック単位ベースで,リソーススケジューリングを実行してよく,rTTIブロック単位のスケジューリング処理と共に,eNB152は,eNB152とUE154との間の無線通信と共に使用するためにrTTIブロックのリソースを割り当ててよく,
eNB152は,rTTIブロックの割り当てられたリソースをUE154に通知すべく,rTTIブロック単位のスケジューリング情報をUE154に送信してよく,
UE154は,上位レイヤシグナリングを通して,rTTIブロックモードで動作するように構成されてよく,
多重化パターンテーブル500の「例示パターン」列内の‘A’は,全体がデータシンボルで構成されるシンボルを示し,‘B’は,インタリーブされた参照シンボルおよびデータシンボルで構成されたシンボルを示し,これは,通常のパターンで構成されており,パイロットシンボルで開始し,様々な実施形態において,このようなシンボルが,上記のアプローチを介して取得されてよく,‘cs(B,a)’は,‘a’サブキャリアによるBのサイクリックシフトを示しているとして,
参照信号設計600および700の両方は,k=2の2個のシンボルから成るrTTIの使用を示しており,参照信号設計600は,多重化パターン‘ABAcs(B,1)’に対応し,参照信号設計700は,多重化パターン‘Bcs(B,1)Bcs(B,1)’に対応し,
参照信号設計800および参照信号設計850の両方は,rTTIの使用と共にDM-RS粒度を改善すべく,DM-RS信号設計の典型であってよく,参照信号設計800は,1個のOFDMシンボルの持続時間を持つrTTI802に対応する一方,参照信号設計850は,1スロットの持続時間を持つrTTI852に対応し,重複するデータ信号および参照信号が,参照信号が送信される任意の特定のOFDMシンボル中に,各サブキャリア上で送信されるように,データ信号および参照信号が,時間ドメインにおいて多重化されており,
参照信号設計900および参照信号設計950の両方は,rTTIの使用と共にDM-RS粒度を改善すべく,DM-RS信号設計の典型であってよく,参照信号設計900は,1個のOFDMシンボルの持続時間を持つrTTI902に対応する一方,参照信号設計950は,1スロットの持続時間を持つrTTI952に対応し,1個のデータシンボルおよび1個の参照シンボルが,参照信号が送信される任意の特定のOFDMシンボル中に,各サブキャリア上で,同一のOFDMシンボル間隔内で送信されるように,シンボル持続時間は半分になっている
方法。」(以下,「先願発明4」という。)

が記載されている。


第5 対比・判断

1.本願発明1について

(1)引用発明1との対比

ア.引用発明1は,パイロット信号配置を「適応的に」決定する方法であるから,パイロットパターンを「動的に」決定しているといえる。

イ.引用発明1は,「TTI長が長いとき,低パイロット密度」が利用され,「ユーザ装置のモビリティが低く,TTI長が中程度又は短いとき,中パイロット密度が利用され,ユーザ装置のモビリティが高く,TTI長が長いとき,中パイロット密度が利用され,ユーザ装置のモビリティが高く,TTI長が中程度又は短いとき,高パイロット密度が利用される」のであるから,TTI長を取得することは明らかであり,TTI長に基づいて「パイロット密度」を確定しているといえる。
ここで,引用発明1は,「パイロット信号配置を適応的に決定する方法」であり,「高密度配置,中密度配置及び低密度配置を含む」パイロット信号配置プールから「パイロット密度」が確定されている。つまり,「パイロット密度」はパイロット信号配置の密度の意味であるから,「パイロットパターン」であるといえる。

したがって,本願発明1と引用発明1との間には,次の一致点,相違点がある。

一致点
「パイロットパターン動的確定方法において,
TTI(Transmission Time Interval)の長さを取得することと,
前記TTIの長さに基づいてパイロットパターンを確定することとを含む,
方法。」

相違点
(相違点1)
本願発明1は「データの伝送に占用されるTTIの長さ」を取得するのに対し,引用発明1は何のTTIの長さであるか記載がない点。

(相違点2)
本願発明1は,「TTIの長さがA個のシンボルより大きい場合,予め設定されたルールにしたがって,前記TTIのシンボルに,パイロットを含むと確定し,またはパイロットを含まないと確定し,および/または,受信したシグナリング通知にしたがって,前記TTIのシンボルに,パイロットを含むと確定し,またはパイロットを含まないと確定」するものであって,前記K(K≦M(M:前記TTIに含まれるシンボルの個数))が,前記TTIに含まれるシンボルのうち,パイロットを含むシンボルの個数である場合に,下記(1)?(5)の1つの方式で,「前記予め設定されるルールおよび/またはシグナリング通知に基づいて,パイロットを含むシンボルの,前記TTIに含まれるシンボルでの位置を確定する」ことを含むのに対し,引用発明1は,「長いTTI」「中程度のTTI」「短いTTI」の判定をA個のシンボルより大きいかどうかで行っていることの記載がなく,何に基づいて,どのような方式でTTIに含まれるシンボルでの位置を確定するか記載がない点。
(1)パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数2】

であり,
(2)前記Kが奇数であり,前記Mが奇数である場合,パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数3】

であり,
(3)前記Kが偶数であり,前記Mが偶数である場合,前記パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数4】

であり,
(4)前記Kが偶数であり,前記Mが奇数である場合,前記パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数5】

であり,
(5)前記Kが偶数である場合,前記パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数6】

である。


(2)引用発明2との対比

ア.引用発明2は,「符号化および変調されたシンボル」が「OFDMサブキャリアへマップされ,時間領域および/または周波数領域において基準信号(パイロット)とともに多重化」されたものが,パターン1100,1102,1104,1106であるから,パターン1100,1102,1104,1106は「パイロット送信パターン」であるといえる。

イ.引用発明2は,TTIが1ミリ秒か2ミリ秒かを判定しているから,「TTIの長さを取得」していることは明らかであり,サブフレーム1100,1102,1104,1106で用いられるパターンを使用するから,「TTIの長さに基づいてパターンを確定」しているといえる。

したがって,本願発明1と引用発明2との間には,次の一致点,相違点がある。

一致点
「パイロットパターン確定方法において,
データの伝送に占用されるTTI(Transmission Time Interval)の長さを取得することと,
前記TTIの長さに基づいてパイロットパターンを確定することとを含む,
方法。」

相違点
(相違点1)
本願発明1は「データの伝送に占用されるTTIの長さ」を取得するのに対し,引用発明2は何のTTIの長さであるか記載がない点。

(相違点2)
本願発明1は,「TTIの長さがA個のシンボルより大きい場合,予め設定されたルールにしたがって,前記TTIのシンボルに,パイロットを含むと確定し,またはパイロットを含まないと確定し,および/または,受信したシグナリング通知にしたがって,前記TTIのシンボルに,パイロットを含むと確定し,またはパイロットを含まないと確定」するものであって,前記K(K≦M(M:前記TTIに含まれるシンボルの個数))が,前記TTIに含まれるシンボルのうち,パイロットを含むシンボルの個数である場合に,下記(1)?(5)の1つの方式で,「前記予め設定されるルールおよび/またはシグナリング通知に基づいて,パイロットを含むシンボルの,前記TTIに含まれるシンボルでの位置を確定する」ことを含むのに対し,引用発明2は,「長いTTI」「中程度のTTI」「短いTTI」の判定をA個のシンボルより大きいかどうかで行っていることの記載がなく,何に基づいて,どのような方式でTTIに含まれるシンボルでの位置を確定するか記載がない点。
(1)パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数2】

であり,
(2)前記Kが奇数であり,前記Mが奇数である場合,パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数3】

であり,
(3)前記Kが偶数であり,前記Mが偶数である場合,前記パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数4】

であり,
(4)前記Kが偶数であり,前記Mが奇数である場合,前記パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数5】

であり,
(5)前記Kが偶数である場合,前記パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数6】

である。

(3)先願発明4との対比

ア.先願発明4は,「rTTIブロックの割り当てられたリソースをUE154に通知すべく,rTTIブロック単位のスケジューリング情報をUE154に送信」している。
ここで,「スケジューリング情報」は,参照信号設計600,700,800,850,900,950に示される情報であって,「全体がデータシンボルで構成されるシンボル」と「インタリーブされた参照シンボルおよびデータシンボルで構成されたシンボル」とが時間ドメインにおいて多重化されている情報であるから,「参照信号多重化パターン」であるといえる。

イ.先願発明4のrTTIは,「全体がデータシンボルで構成されるシンボル」と「インタリーブされた参照シンボルおよびデータシンボルで構成されたシンボル」とが時間ドメインにおいて多重化されているから,「データの伝送に占用されるTTI」であるといえる。

ウ.先願発明4は,TTIとrTTIが周波数ドメインで多重化されており,rTTIブロック単位ベースで,リソーススケジューリングを実行し,スケジューリング処理と共に,rTTIブロックのリソースを割り当てている。ここで,データ信号および参照信号の多重化(すなわち,rTTI)は,参照信号設計600,700,800,850,900,950のパターンを使用することができるから,rTTIブロックのリソースを割当てることは,使用するパターンを確定すること,であるといえる。
先願発明4は,周波数ドメインにおいて多重化されているTTIにもリソースを割り当てていることは明らかであるから,TTI,rTTIそれぞれについて使用するパターンを割り当てている,すなわち,TTIの長さに基づいてパターンを割り当てているといえる。

したがって,本願発明1と先願発明4との間には,次の一致点,相違点がある。

一致点
「パターン動的確定方法において,
データの伝送に占用されるTTI(Transmission Time Interval)の長さを取得することと,
前記データの伝送に占用されるTTIの長さに基づいてパターンを確定することとを含む,
方法。」

相違点
(相違点1)
本願発明1は,「パイロットパターン」を確定するのに対し,先願発明4は「基準信号多重化パターン」である点。

(相違点2)
本願発明1は,「TTIの長さがA個のシンボルより大きい場合,予め設定されたルールにしたがって,前記TTIのシンボルに,パイロットを含むと確定し,またはパイロットを含まないと確定し,および/または,受信したシグナリング通知にしたがって,前記TTIのシンボルに,パイロットを含むと確定し,またはパイロットを含まないと確定」するものであって,前記K(K≦M(M:前記TTIに含まれるシンボルの個数))が,前記TTIに含まれるシンボルのうち,パイロットを含むシンボルの個数である場合に,下記(1)?(5)の1つの方式で,「前記予め設定されるルールおよび/またはシグナリング通知に基づいて,パイロットを含むシンボルの,前記TTIに含まれるシンボルでの位置を確定する」ことを含むのに対し,先願発明4は,rTTIのリソースの割当は,参照信号設計600,700,800,850,900,950のパターンを使用する点。
(1)パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数2】

であり,
(2)前記Kが奇数であり,前記Mが奇数である場合,パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数3】

であり,
(3)前記Kが偶数であり,前記Mが偶数である場合,前記パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数4】

であり,
(4)前記Kが偶数であり,前記Mが奇数である場合,前記パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数5】

であり,
(5)前記Kが偶数である場合,前記パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数6】

である。

(4)新規性について

上記(1)(2)に記載したように,本願発明1は,引用発明1,引用発明2に対する相違点を有するから,特許法第29条第1項第3号に該当しない。

(5)進歩性について

まず,引用発明1に対する相違点2について,検討する。
引用発明1は,「低パイロット密度」「中パイロット密度」「高パイロット密度」を利用するが,「低パイロット密度」「中パイロット密度」「高パイロット密度」におけるパイロットの位置がどのように確定されるかについては,引用文献3記載技術にも記載されていない。

したがって,引用発明1に対する相違点1について検討するまでもなく,引用発明1から容易に発明をすることができたとはいえない。

次に,引用発明2に対する相違点2について,検討する。
引用発明2は,TTIが1ミリ秒の場合,パターン1100,1102,1104が使用され,TTIが2ミリ秒の場合,パターン1106が使用されることが記載されているが,パターン1100,1102,1104,1106のパイロットの設計が,どのように確定されるかについては,引用文献3記載技術にも記載されていない。

したがって,引用発明2に対する相違点1について検討するまでもなく,引用発明2から容易に発明をすることができたとはいえない。

したがって,本願発明は,引用発明1,引用発明2から容易に発明をすることができたとはいえないから,特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない,とはいえない。

(6)拡大先願について

上記(3)に記載したように,本願発明1は先願発明4に対する相違点を有する。そして,相違点2について検討すると,先願発明は,rTTIのリソースの割当は,参照信号設計600,700,800,850,900,950のパターンを使用するが,参照信号設計600,700,800,850,900,950のパターンを使用することが,下記(1)?(5)の1つの方式で,「前記予め設定されるルールおよび/またはシグナリング通知に基づいて,パイロットを含むシンボルの,前記TTIに含まれるシンボルでの位置を確定する」ことである,とは技術常識を考慮しても理解できないし,本願明細書【0005】の「本開示は,TTIの長さに基づいてパイロットパターンを動的に確定することによって,伝送性能を満足する上にパイロットコストを減少し,システムリソース利用率を高めることのできるパイロットパターン動的確定方法および装置を提供する。」の記載に鑑みれば,パイロットシンボルをどの位置に配置するかの具体的な方法は,課題解決のための具体化手段における微差でもないから,本願発明1と先願発明4は実質同一でない。
(1)パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数2】

であり,
(2)前記Kが奇数であり,前記Mが奇数である場合,パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数3】

であり,
(3)前記Kが偶数であり,前記Mが偶数である場合,前記パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数4】

であり,
(4)前記Kが偶数であり,前記Mが奇数である場合,前記パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数5】

であり,
(5)前記Kが偶数である場合,前記パイロットを含むシンボルは,前記TTIに含まれるシンボルのうち
【数6】

である。

したがって,本願発明1は,特許法第29条の2の規定により,特許を受けることができないとはいえない。

2.本願発明2?4について

本願発明2?4は,本願発明1の方法を含む方法であって,同じ相違点が存在するから,本願発明1と同じ理由により,引用発明1,引用発明2,と同一でなく,引用発明1,2から容易に発明することができたともいえず,先願発明4と実質同一でもない。

3.本願発明5?8について

本願発明5?8は,本願発明1?4の方法に対応する装置の発明であるから,本願発明1?4と同様の理由により,引用発明1,引用発明2,と同一でなく,引用発明1,2から容易に発明することができたともいえず,先願発明4と実質同一でもない。


第6 当審拒絶理由について

1.当審拒絶理由の概要

令和3年3月25日付けの当審による拒絶理由(以下,「当審拒絶理由」という。)の概要は以下のとおりである。

1(実施可能要件)この出願は,発明の詳細な説明の記載が下記の点で,特許法第36条第4項第1号に規定する要件を満たしていない。

・請求項1

1.(1)式に関し,パイロットを配置することができない場合が存在している。

2.(1)式と(2)式の関係を理解できない。

3.(1)式と(3)?(5)式の関係を理解できない。

2(明確性)この出願は,特許請求の範囲の記載が下記の点で,特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。

・請求項4,8

「および/または」について,「および/または」以下に記載されているのは「および/または」以前に記載されているKの定義と解されるから,「および/または」の意味を理解することができない。


2.当審拒絶理由についての検討

令和3年6月30日の補正により,(1)式及び(1)式と(2)?(5)式との関係が補正されたから,実施可能要件は解消された。

令和3年6月30日の補正により,請求項4,8は明確となった。

したがって,当審拒絶理由は解消された。


第7 むすび

以上のとおり,本願発明1-8は,当業者が引用発明1,引用発明2に記載された発明でなく,引用発明1,引用発明2から容易に発明をすることができたものでもなく,先願発明4と実質同一でもない。
したがって,原査定の理由によっては,本願を拒絶することはできない。
また,他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって,結論のとおり審決する。
 
審決日 2021-11-04 
出願番号 特願2018-540410(P2018-540410)
審決分類 P 1 8・ 16- WY (H04L)
P 1 8・ 121- WY (H04L)
P 1 8・ 113- WY (H04L)
最終処分 成立  
前審関与審査官 川口 貴裕  
特許庁審判長 佐藤 智康
特許庁審判官 吉田 隆之
丸山 高政
発明の名称 パイロットパターン動的確定方法および装置  
代理人 武田 幸子  
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