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審決分類 審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  A63F
審判 全部申し立て 2項進歩性  A63F
管理番号 1379804
異議申立番号 異議2021-700120  
総通号数 264 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2021-12-24 
種別 異議の決定 
異議申立日 2021-02-03 
確定日 2021-10-04 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第6735706号発明「遊技機」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6735706号の明細書、特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正明細書、訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項1について訂正することを認める。 特許第6735706号の請求項1に係る特許を維持する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第6735706号の請求項1に係る特許(以下「本件特許」という。)についての出願は、平成29年5月19日に出願され、令和2年7月16日にその特許権の設定登録がされ、同年8月5日に特許掲載公報が発行された。その後、本件特許について、令和3年2月3日に特許異議申立人日本電動式遊技機特許株式会社により特許異議の申立てがされ、当審は、同年4月13日付けで取消理由を通知し、特許権者である株式会社三共は、その指定期間内である同年6月16日に意見書の提出及び訂正の請求(以下「本件訂正請求」という。)を行い、本件訂正請求に対して、特許異議申立人は、同年8月4日に意見書を提出した。

第2 本件訂正請求について
1 訂正の内容
本件訂正請求による訂正の内容は、以下のとおりである。

(1)訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1に
「複数のメニューからいずれかのメニューを選択可能なメニュー画面を表示させることが可能なメニュー画面表示手段と、」を加える(下線は訂正箇所を示す。以下同じ。)。

(2)訂正事項2
特許請求の範囲の請求項1に
「遊技者による開始操作を受付可能な開始操作受付手段と、」とあるのを、
「遊技者による操作であって、前記メニュー画面に表示されたメニューのうちの開始メニューを選択する開始操作を受付可能な開始操作受付手段と、」に訂正する。

(3)訂正事項3
特許請求の範囲の請求項1に
「前記履歴蓄積状態が設定されている状態で、開始操作が受け付けられたときに、開始操作を確認するための確認操作を促す確認画面を表示し、確認操作が受け付けられた場合に新たに前記履歴蓄積状態を設定する」とあるのを、
「前記履歴蓄積状態が設定されている状態で、開始操作が受け付けられたときに、開始操作を確認するための確認操作を促す確認画面を表示し、確認操作が受け付けられた場合に新たに前記履歴蓄積状態を設定し、」に訂正する。

(4)訂正事項4
特許請求の範囲の請求項1に
「前記メニュー画面表示手段は、遊技が行われていない非遊技状態においてメニュー表示操作が受け付けられたときに、前記メニュー画面を表示させることが可能であり、」を加える。

(5)訂正事項5
特許請求の範囲の請求項1に
「前記履歴蓄積状態が設定されていない状態と前記履歴蓄積状態が設定されている状態とで前記メニュー画面の表示態様が異なる」を加える。

(6)訂正事項6
願書に添付した明細書の段落【0006】に
「請求項1の遊技機は、
遊技を行う遊技機において、
遊技者による開始操作を受付可能な開始操作受付手段と、
開始操作が受け付けられたことに基づいて遊技の結果を蓄積する履歴蓄積状態を設定可能な履歴蓄積状態設定手段と、
を備え、
前記開始操作受付手段は、前記履歴蓄積状態が設定されているか否かに関わらず開始操作を受付可能であり、
前記履歴蓄積状態設定手段は、
前記履歴蓄積状態が設定されていない状態で、開始操作が受け付けられたときに、開始操作を確認するための確認操作を促す確認画面を表示することも確認操作を受け付けることもなく、前記履歴蓄積状態を設定し、
前記履歴蓄積状態が設定されている状態で、開始操作が受け付けられたときに、開始操作を確認するための確認操作を促す確認画面を表示し、確認操作が受け付けられた場合に新たに前記履歴蓄積状態を設定する
ことを特徴としている。」とあるのを、
「請求項1の遊技機は、
遊技を行う遊技機において、
複数のメニューからいずれかのメニューを選択可能なメニュー画面を表示させることが可能なメニュー画面表示手段と、
遊技者による操作であって、前記メニュー画面に表示されたメニューのうちの開始メニューを選択する開始操作を受付可能な開始操作受付手段と、
開始操作が受け付けられたことに基づいて遊技の結果を蓄積する履歴蓄積状態を設定可能な履歴蓄積状態設定手段と、
を備え、
前記開始操作受付手段は、前記履歴蓄積状態が設定されているか否かに関わらず開始操作を受付可能であり、
前記履歴蓄積状態設定手段は、
前記履歴蓄積状態が設定されていない状態で、開始操作が受け付けられたときに、開始操作を確認するための確認操作を促す確認画面を表示することも確認操作を受け付けることもなく、前記履歴蓄積状態を設定し、
前記履歴蓄積状態が設定されている状態で、開始操作が受け付けられたときに、開始操作を確認するための確認操作を促す確認画面を表示し、確認操作が受け付けられた場合に新たに前記履歴蓄積状態を設定し、
前記メニュー画面表示手段は、遊技が行われていない非遊技状態においてメニュー表示操作が受け付けられたときに、前記メニュー画面を表示させることが可能であり、
前記履歴蓄積状態が設定されていない状態と前記履歴蓄積状態が設定されている状態とで前記メニュー画面の表示態様が異なる
ことを特徴としている。」に訂正する。

2 訂正の適否
(1)訂正事項1
ア 訂正の目的について
訂正事項1は、特許請求の範囲の請求項1に新たに「複数のメニューからいずれかのメニューを選択可能なメニュー画面を表示させることが可能なメニュー画面表示手段と、」なる発明特定事項を加えて「遊技機」を限定する訂正であるから、訂正事項1は、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。

イ 実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正でないこと
訂正事項1は、構成要件の削除、請求項の追加、実施例の追加にはあたらず、カテゴリーや対象を変更するものでもないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第120条の5第9項で準用する第126条第6項に適合するものである。

ウ 願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面(以下「本件特許明細書等」という。)に記載した事項の範囲内の訂正であること
願書に添付した明細書の段落【0044】には「図3(d)に示すように、演出用スイッチ有効示唆画像が表示されている状態で、演出用スイッチ24が操作されたことが検出される場合には、演出メニュー状態に移行して、演出メニュー状態である旨を示す演出メニュー画面を液晶表示器22に表示させる。演出メニュー画像では、演出メニュー画像である旨を示す文字画像(本実施例では、「演出メニュー画面」の文字画像)と、選択可能な演出メニューの項目を示す項目画像(本実施例では、「演出設定」「遊技説明」「履歴蓄積開始」「遊技履歴表示」「メニュー画面終了」「戻る」の文字画像)と、演出用方向スイッチ25の左中右スイッチを操作すること、またはタッチ操作により演出メニューを設定できる旨を示す操作案内画像(本実施例では、演出用方向スイッチ25の画像、タッチ操作を行う指を模した画像)と、が表示される。」と記載されており、訂正事項1は、これらの記載から、「複数のメニュー(演出メニュー)からいずれかのメニューを選択可能なメニュー画面(演出メニュー画面)を表示させることが可能なメニュー画面表示手段」を備えることが導き出せることに基づくものである。
したがって、訂正事項1は、本件特許明細書等に記載した事項または記載した事項から自明な事項の範囲内の訂正であり、本件特許明細書等に記載した事項の全ての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において新たな技術的事項を導入しないものである。
よって、訂正事項1は本件特許明細書等に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第120条の5第9項で準用する第126条第5項に適合するものである。

(2)訂正事項2
ア 訂正の目的について
訂正前の請求項1の「遊技者による開始操作を受付可能な開始操作受付手段と、」を「遊技者による操作であって、前記メニュー画面に表示されたメニューのうちの開始メニューを選択する開始操作を受付可能な開始操作受付手段と、」とする訂正は、訂正前の請求項1の「遊技者による開始操作」が「遊技者による操作であって、前記メニュー画面に表示されたメニューのうちの開始メニューを選択する開始操作」であることを限定する訂正であるから、訂正事項2は、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。

イ 実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正でないこと
訂正事項2は、構成要件の削除、請求項の追加、実施例の追加ではなく、また、カテゴリーや対象を変更するものではないので、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第120条の5第9項で準用する第126条第6項に適合するものである。

ウ 本件特許明細書等に記載した事項の範囲内の訂正であること
願書に添付した明細書の段落【0046】には「演出メニュー画面が表示されている状態で、液晶表示器22の表示領域22aのうち演出メニューの項目画像に対応する領域が遊技者等によりタッチ操作されることでも、上述のように、音量設定画面や輝度設定画面にてタッチ操作が行われる場合と同様にして、演出メニュー項目を選択する選択操作、及び選択されている演出メニュー項目に決定する決定操作とを行うことができ、選択操作と決定操作とを一の操作で行うことができるようになっている。」と記載され、段落【0047】には「演出メニュー画面が表示されている状態で、演出用方向スイッチ25の操作またはタッチ操作により演出メニュー項目のうち「演出設定」が選択されて決定された場合は、上述の音量設定状態や輝度設定状態等の演出に関する設定を行うことが可能な演出設定状態に移行させる。また、演出メニュー項目のうち「遊技説明」が選択されて決定された場合は、遊技機1について、例えば、遊技を進める方法や遊技に関連する情報(例えば、役や配当表等)について説明する遊技説明状態に移行させる。また、演出メニュー項目のうち「履歴蓄積開始」が選択されて決定された場合は、上述の履歴蓄積状態に移行させる。また、演出メニュー項目のうち「遊技履歴表示」が選択されて決定された場合は、当日中の遊技機1における遊技の結果の履歴を表示する遊技履歴表示に移行させる。また、演出メニュー項目のうち「メニュー画面終了」が選択されて決定された場合は、演出メニュー状態及び演出メニュー画面を終了させて、非遊技中演出に戻る。」と記載されており、訂正事項2は、これらの記載から、「遊技者による操作であって、前記メニュー画面(演出メニュー画面)に表示されたメニュー(演出メニュー)のうちの開始メニュー(「履歴蓄積開始」)を選択する開始操作を受付可能な開始操作受付手段」が導き出せることに基づくものである。
したがって、訂正事項2は、本件特許明細書等に記載した事項または記載した事項から自明な事項の範囲内の訂正であり、本件特許明細書等に記載した事項の全ての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において新たな技術的事項を導入しないものである。
よって、訂正事項2は本件特許明細書等に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第120条の5第9項で準用する第126条第5項に適合するものである。

(3)訂正事項3
ア 訂正の目的について
訂正事項3は、以下の訂正事項4、5の訂正を行うことに対して、請求項1の記載を整合させるための訂正であるから、特許法第129条の5第2項ただし書第3号に規定する明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。

イ 実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正でないこと
訂正事項3は、構成要件の削除、請求項の追加、実施例の追加ではなく、また、カテゴリーや対象を変更するものではないので、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第120条の5第9項で準用する第126条第6項に適合するものである。

ウ 本件特許明細書等に記載した事項の範囲内の訂正であること
訂正事項3は、本件特許明細書等に記載した事項または記載した事項から自明な事項の範囲内の訂正であり、本件特許明細書等に記載した事項の全ての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において新たな技術的事項を導入しないものである。
よって、訂正事項3は本件特許明細書等に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第120条の5第9項で準用する第126条第5項に適合するものである。

(4)訂正事項4
ア 訂正の目的について
訂正事項4は、特許請求の範囲の請求項1に新たに「前記メニュー画面表示手段は、遊技が行われていない非遊技状態においてメニュー表示操作が受け付けられたときに、前記メニュー画面を表示させることが可能であり、」なる発明特定事項を加えて「遊技機」を限定する訂正であるから、訂正事項4は、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。

イ 実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正でないこと
訂正事項4は、構成要件の削除、請求項の追加、実施例の追加ではなく、また、カテゴリーや対象を変更するものではないので、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第120条の5第9項で準用する第126条第6項に適合するものである。

ウ 本件特許明細書等に記載した事項の範囲内の訂正であること
願書に添付した明細書の段落【0043】には「図3(c)に示すように、サブ制御部21は、非遊技状態が特定された後、非遊技状態が終了することなく所定時間(本実施例では、10秒)が経過したときに、上述のように、演出用スイッチ24の操作の受け付けを有効化するとともに、・・・」と記載され、段落【0044】には「図3(d)に示すように、演出用スイッチ有効示唆画像が表示されている状態で、演出用スイッチ24が操作されたことが検出される場合には、演出メニュー状態に移行して、演出メニュー状態である旨を示す演出メニュー画面を液晶表示器22に表示させる。・・・」と記載されており、訂正事項4は、これらの記載から、「前記メニュー画面表示手段は、遊技が行われていない非遊技状態においてメニュー表示操作(演出用スイッチ24の操作)が受け付けられたときに、前記メニュー画面(演出メニュー画面)を表示させることが可能であ」ることが導き出せることに基づくものである。
したがって、訂正事項4は、本件特許明細書等に記載した事項または記載した事項から自明な事項の範囲内の訂正であり、本件特許明細書等に記載した事項の全ての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において新たな技術的事項を導入しないものである。
よって、訂正事項4は本件特許明細書等に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第120条の5第9項で準用する第126条第5項に適合するものである。

(5)訂正事項5
ア 訂正の目的について
訂正事項5は、特許請求の範囲の請求項1に新たに「前記履歴蓄積状態が設定されていない状態と前記履歴蓄積状態が設定されている状態とで前記メニュー画面の表示態様が異なる」なる発明特定事項を加えて「遊技機」を限定する訂正であるから、訂正事項5は、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。

イ 実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正でないこと
訂正事項5は、構成要件の削除、請求項の追加、実施例の追加ではなく、また、カテゴリーや対象を変更するものではないので、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第120条の5第9項で準用する第126条第6項に適合するものである。

ウ 本件特許明細書等に記載した事項の範囲内の訂正であること
願書に添付した明細書の段落【0051】には「図4(c)に示すように、パスワード入力画面において適切にパスワードが入力された場合には、履歴蓄積状態を設定して、当該履歴蓄積状態を開始させた後、演出メニュー画面に戻る。履歴蓄積状態が設定されている状態で表示される演出メニュー画面では、履歴蓄積状態が設定されていない状態で表示される演出メニュー画面に比較して、選択可能な演出メニューの項目を示す項目画像として「履歴蓄積出力」の文字画像と、履歴蓄積状態が設定されている旨を示す履歴蓄積中画像(本実施例では、「?履歴蓄積中?※履歴を出力できます」の文字画像)とが追加されている。このように、履歴蓄積状態が開始された状態で表示される演出メニュー画面では、履歴蓄積状態が開始されていない状態で表示される演出メニュー画面において表示されない選択可能な演出メニューの項目を示す項目画像(「履歴蓄積出力」)及び履歴蓄積中画像が表示されることで、履歴蓄積状態が開始された状態であることを遊技者等が認識できるようになっている。」と記載されており、訂正事項5は、これらの記載から、「前記履歴蓄積状態が設定されていない状態と前記履歴蓄積状態が設定されている状態とで前記メニュー画面(演出メニュー画面)の表示態様が異なる」ことが導き出せることに基づくものである。
したがって、訂正事項5は、本件特許明細書等に記載した事項または記載した事項から自明な事項の範囲内の訂正であり、本件特許明細書等に記載した事項の全ての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において新たな技術的事項を導入しないものである。
よって、訂正事項5は本件特許明細書等に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第120条の5第9項で準用する第126条第5項に適合するものである。

(6)訂正事項6
ア 訂正の目的について
訂正事項6は、訂正事項1?5に係る訂正により、訂正前の請求項1における特許請求の範囲の訂正を行った結果、記載表現が一致しなくなった願書に添付した明細書の段落【0006】の記載を、訂正後の請求項1の記載に整合させるための訂正であるから、当該訂正事項6は、特許法第120条の5第2項ただし書第3号に規定する明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。

イ 実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正でないこと
訂正事項6は、構成要件の削除、請求項の追加、実施例の追加ではなく、また、カテゴリーや対象を変更するものではないので、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第120条の5第9項で準用する第126条第6項に適合するものである。

ウ 本件明細書等に記載した事項の範囲内の訂正であること
訂正事項6は、本件特許明細書等に記載した事項または記載した事項から自明な事項の範囲内の訂正であり、本件特許明細書等に記載した事項の全ての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において新たな技術的事項を導入しないものである。
よって、訂正事項6は本件特許明細書等に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第120条の5第9項で準用する第126条第5項に適合するものである。

3 小括
以上のとおり、本件訂正請求によりなされた訂正(以下「本件訂正」という。)は、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮、及び、同第3号に掲げる明瞭でない記載の釈明を目的とし、同条第9項において準用する同法第126条第5項及び第6項の規定に適合する。
したがって、明細書、特許請求の範囲を、訂正請求書に添付された訂正明細書、訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項1について訂正することを認める。

第3 本件特許発明
本件訂正後の本件特許の請求項1に係る発明(以下「本件特許発明」という。)は、本件訂正により訂正された特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される次のとおりのものである(記号A?Jは、令和3年6月16日提出の意見書における特許権者による分説に従い、請求項1を分説するために当審にて付した。)。

「【請求項1】
A 遊技を行う遊技機において、
B 複数のメニューからいずれかのメニューを選択可能なメニュー画面を表示させることが可能なメニュー画面表示手段と、
C 遊技者による操作であって、前記メニュー画面に表示されたメニューのうちの開始メニューを選択する開始操作を受付可能な開始操作受付手段と、
D 開始操作が受け付けられたことに基づいて遊技の結果を蓄積する履歴蓄積状態を設定可能な履歴蓄積状態設定手段と、
を備え、
E 前記開始操作受付手段は、前記履歴蓄積状態が設定されているか否かに関わらず開始操作を受付可能であり、
F 前記履歴蓄積状態設定手段は、
G 前記履歴蓄積状態が設定されていない状態で、開始操作が受け付けられたときに、開始操作を確認するための確認操作を促す確認画面を表示することも確認操作を受け付けることもなく、前記履歴蓄積状態を設定し、
H 前記履歴蓄積状態が設定されている状態で、開始操作が受け付けられたときに、開始操作を確認するための確認操作を促す確認画面を表示し、確認操作が受け付けられた場合に新たに前記履歴蓄積状態を設定し、
I 前記メニュー画面表示手段は、遊技が行われていない非遊技状態においてメニュー表示操作が受け付けられたときに、前記メニュー画面を表示させることが可能であり、
J 前記履歴蓄積状態が設定されていない状態と前記履歴蓄積状態が設定されている状態とで前記メニュー画面の表示態様が異なる、遊技機。」

第4 取消理由通知に記載した取消理由について
1 取消理由の概要
本件訂正前の請求項1に係る特許に対して、当審が令和3年4月13日付けで特許権者に通知した取消理由の要旨は、次のとおりである。

請求項1に係る発明は、甲第1号証(特開2017-51796号公報)に記載された発明に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、請求項1に係る特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものであり、取り消されるべきものである。

2 甲第1号証の記載及び甲1発明
(1)甲第1号証には、図面と共に次の事項が記載されている(下線は当審で付した。以下同じ。)。

ア 「【0014】
<機能フロー>
まず、図1を参照して、パチスロの機能フローについて説明する。
本実施の形態のパチスロでは、遊技を行うための遊技媒体としてメダルを用いる。なお、遊技媒体としては、メダル以外にも、コイン、遊技球、遊技用のポイントデータ又はトークン等を適用することもできる。」

イ 「【0025】
[外観構造]
図2は、パチスロ1の外部構造を示す斜視図である。」

ウ 「【0800】
携帯端末連携機能を使用する場合は、まず、メイン画面111にガイド初期画像を表示させる。単位遊技が終了している状態で「ENTER」ボタン(不図示)又は「SELECT」ボタンに対する押圧操作を行うと、メイン画面111にガイド初期画像が表示される。また、図117に示すように、単位遊技が終了している状態でサブ画面112に表示されるユニメモボタンをタッチした場合においても、メイン画面111にガイド初期画像が表示される。
【0801】
「単位遊技が終了している状態」とは、基本的に、遊技者の停止操作により3つのリール3L,3C,3Rが停止表示されてから、遊技者による遊技媒体(メダル)の投入操作が行われるまでの期間である。なお、3つのリール3L,3C,3Rが停止表示されたときに遊技媒体(メダル)の払出しがある場合は、払出しが終了してから遊技者による遊技媒体の投入操作が行われるまでの期間である。3つのリール3L,3C,3Rが停止表示されたときに再遊技に係る表示役(リプレイ)である場合は、遊技媒体が自動投入されてからスタートレバー16が傾動操作されるまでの期間である。また、3つのリール3L,3C,3Rが停止表示された後に遊技停止期間(演出用ロックなど)がある場合は、その遊技停止期間が終了してから遊技者による遊技媒体の投入操作が行われるまでの期間、又はスタートレバー16が傾動操作されるまでの期間である。
なお、遊技者による遊技媒体の投入操作が行われても、スタートレバー16が傾動操作されるまでの期間を「単位遊技が終了している状態」としてもよい。」

エ 「【0803】
図118に示すように、メイン画面111にガイド初期画像が表示される場合は、サブ画面112にガイドメニューが表示される。ガイドメニューの項目は、「ユニメモを始める」と、「配列・配当」と、「機種サイト」と、「ゲームに戻る」とを含む。
【0804】
ガイドメニューの「ユニメモを始める」にタッチすると、メイン画面111にユニメモ初期画像が表示される(図119参照)。また、「配列・配当」にタッチすると、メイン画面111に配列・配当初期画像が表示される(図130参照)。そして、「機種サイト」にタッチすると、メイン画面111に機種サイト用登録コードが表示される。」

オ 「【0808】
図119に示すように、メイン画面111にユニメモ初期画像が表示される場合は、サブ画面112にユニメモメニューが表示される。ユニメモメニューの項目は、「パスワード入力」と、「記録する」と、「記録して終了する」と、「会員登録」と、「ゲームに戻る」と、「戻る」を含む。
【0809】
「パスワード入力」にタッチすると、メイン画面111にパスワード表示画像が表示される(図120参照)。」

カ 「【0811】
以下、遊技者が行った遊技に関するデータのことを、「プレイデータ」と呼称する。なお、プレイデータとしては、例えば、遊技回数、払出し枚数、小役の入賞回数、実行された発展演出の名称類等を挙げることができる。」

キ 「【0817】
図120は、メイン画面111にパスワード表示画像が表示された状態を示す。
パスワード表示画像は、「パスワードを入力して下さい」という文字を含む。
【0818】
図120に示すように、メイン画面111にパスワード表示画像が表示される場合は、サブ画面112にパスワード入力メニューが表示される。パスワード入力メニューの項目は、「決定」と、「削除」と、「0」?「9」と、「A」?「F」と、「ゲームに戻る」と、「戻る」を含む。
【0819】
パスワード入力メニューの「0」?「9」及び「A」?「F」にタッチすると、タッチした文字が入力され、パスワード表示画像に表示される。パスワード入力メニューの「決定」にタッチすると、パスワード表示画像に表示された複数の文字を、入力するパスワードとして決定する。そして、パスワード入力メニューの「削除」にタッチすると、最後に入力した文字がパスワード表示画像から削除される。
【0820】
なお、既にユニメモを開始している状態において、サブ画面112に表示されるパスワード入力メニューの「決定」、「削除」、「0」?「9」、「A」?「F」の何れかにタッチした場合は、メイン画面111にデータクリア確認画像が表示される(図121参照)。」

ク 「【0823】
図121は、メイン画面111にデータクリア確認画像が表示された状態を示す。
データクリア確認画像は、「パスワード入力を完了するとプレイデータがクリアされます。よろしいですか」という文字を含む。すなわち、既にユニメモを開始している状態において、パスワードの入力を完了すると、それまでのプレイデータがクリアされる。そして、パスワード入力を完了したときからのプレイデータが、パチスロ1に蓄積される。
【0824】
図121に示すように、メイン画面111にデータクリア確認画像が表示される場合は、サブ画面112にデータクリア確認メニューが表示される。データクリア確認メニューの項目は、「決定」と、「ゲームに戻る」と、「戻る」を含む。
【0825】
データクリア確認メニューの「決定」にタッチすると、メイン画面111にパスワード表示画像が表示され、サブ画面112にパスワード入力メニューが表示される。(図120参照)。これにより、遊技者は、パスワードの入力を再開することができる。」

(2)上記ア?クの記載事項から、甲第1号証には、次の発明(以下「甲1発明」という。)が開示されていると認められる。

「遊技を行うための遊技媒体としてメダルを用いるパチスロ1において(【0014】、【0025】)、
基本的に、遊技者の停止操作により3つのリール3L,3C,3Rが停止表示されてから、遊技者による遊技媒体(メダル)の投入操作が行われるまでの期間である単位遊技が終了している状態でサブ画面112に表示されるユニメモボタンをタッチした場合、メイン画面111にガイド初期画像が表示され(【0800】、【0801】)、
メイン画面111にガイド初期画像が表示される場合は、サブ画面112にガイドメニューが表示され、ガイドメニューの項目は、「ユニメモを始める」と、「配列・配当」と、「機種サイト」と、「ゲームに戻る」とを含み(【0803】)、
ガイドメニューの「ユニメモを始める」にタッチすると、メイン画面111にユニメモ初期画像が表示され(【0804】)、
メイン画面111にユニメモ初期画像が表示される場合にサブ画面112にユニメモメニューが表示され、ユニメモメニューの項目は、「パスワード入力」と、「記録する」と、「記録して終了する」と、「会員登録」と、「ゲームに戻る」と、「戻る」を含み(【0808】)、
「パスワード入力」にタッチすると、メイン画面111に「パスワードを入力してください」という文字を含むパスワード表示画像が表示され(【0809】、【0817】)、
プレイデータは、遊技者が行った遊技に関するデータであり(【0811】)、
メイン画面111にパスワード表示画像が表示される場合は、サブ画面112にパスワード入力メニューが表示され、
パスワード入力メニューの「0」?「9」及び「A」?「F」にタッチすると、タッチした文字が入力され、パスワード表示画像に表示され、パスワード入力メニューの「決定」にタッチすると、パスワード表示画像に表示された複数の文字を、入力するパスワードとして決定するものであり(【0818】、【0819】)、
既にユニメモを開始している状態において、サブ画面112に表示されるパスワード入力メニューの「決定」、「削除」、「0」?「9」、「A」?「F」の何れかにタッチした場合は、メイン画面111に「パスワード入力を完了するとプレイデータがクリアされます。よろしいですか」という文字を含むデータクリア確認画像が表示され(【0820】、【0823】)、
メイン画面111にデータクリア確認画像が表示される場合に、サブ画面112に表示されるデータクリア確認メニューの「決定」にタッチすると、メイン画面111にパスワード表示画像が表示され、サブ画面112にパスワード入力メニューが表示されることにより、遊技者は、パスワードの入力を再開することができ(【0824】、【0825】)、
パスワードの入力を完了すると、それまでのプレイデータがクリアされ、そして、パスワード入力を完了したときからのプレイデータが、パチスロ1に蓄積される(【0823】)
パチスロ1(【0025】)。」

3 当審の判断
(1)本件特許発明と甲1発明とを対比する。

ア 甲1発明は、本件特許発明の構成Aを備える。

イ 甲1発明の「パスワード入力」、「記録する」、「記録して終了する」、「会員登録」、「ゲームに戻る」及び「戻る」は、「ユニメモメニューの項目」であるから、いずれも、本件特許発明の「メニュー」に相当する。
そして、甲1発明は「「パスワード入力」にタッチすると、メイン画面111に「パスワードを入力してください」という文字を含むパスワード表示画像が表示され」るのであるから、「複数のメニューからいずれかのメニューを選択可能」であるといえる。
そうすると、甲1発明の「パスワード入力」を含む「ユニメモメニューが表示され」ている「サブ画面112」は、本件特許発明の「複数のメニューからいずれかのメニューを選択可能なメニュー画面」に相当する。
したがって、甲1発明は、本件特許発明の「メニュー画面表示手段」に相当する構成を備えていることは明らかである。
よって、甲1発明は、本件特許発明の構成Bを備える。

ウ 甲1発明の「遊技者が行った遊技に関するデータであ」る「プレイデータ」は、本件特許発明の「遊技の結果」に相当するから、甲1発明の「遊技者が行った遊技に関するデータであ」る「プレイデータ」「が蓄積される」ことは、本件特許発明の「遊技の結果を蓄積する」ことに相当する。
また、甲1発明の「プレイデータが」「蓄積される」のは、「パスワード入力を完了したときから」であるから、甲1発明の「パスワードの入力」は、本件特許発明の「開始操作」の「受け付け」に相当し、甲1発明の「パスワード入力を完了したときからのプレイデータが」「蓄積される」ことは、本件特許発明の「開始操作が受け付けられたことに基づいて遊技の結果を蓄積する」ことに相当する。
そして、甲1発明の「パスワード入力を完了したときからのプレイデータが」「蓄積される」ことは、「パスワード入力を完了したとき」、プレイデータが蓄積される状態に設定されることにほかならない。
したがって、甲1発明は、本件特許発明の「履歴蓄積状態設定手段」に相当する構成を備えていることは明らかである。
よって、甲1発明は、本件特許発明の構成Dを備える。

エ 甲1発明の「パスワードの入力」は、本件特許発明の「開始操作」の「受け付け」に相当するから、甲1発明の「サブ画面112に」「表示され」る「「パスワード入力」にタッチすると、メイン画面111に「パスワードを入力して下さい」という文字を含むパスワード表示画像が表示され」、「メイン画面111にパスワード表示画像が表示される場合」に「サブ画面112に」「表示され」る「パスワード入力メニューの「0」?「9」及び「A」?「F」にタッチ」できることは、本件特許発明の「開始操作を受付可能」であることに相当する。
ここで、甲1発明の「パスワードの入力」は、「サブ画面112」「にタッチする」ことから、遊技者による操作であることは明らかである。
したがって、甲1発明は、本件特許発明の「遊技者による操作であ」る「開始操作を受付可能な開始操作受付手段」に相当する構成を備えていることは明らかである。
よって、甲1発明は、本件特許発明の構成Cと「遊技者による操作であ」る「開始操作を受付可能な開始操作受付手段」を備える点で共通する。

オ 上記ウにおいても検討したように、甲1発明は「パスワードの入力を完了したときからのプレイデータが」「蓄積される」ものであるから、「プレイデータが蓄積され」ない状態において、「プレイデータが蓄積される」状態となるためには、「パスワードの入力」が可能であり、「パスワード入力を完了」する必要があることは明らかである。
そして、甲1発明の「パスワードの入力」は、本件特許発明の「開始操作」の「受け付け」に相当するから、「プレイデータが蓄積され」ない状態において、「パスワードの入力」が可能である甲1発明は、本件特許発明の「前記履歴蓄積状態が設定されて」いないときに「開始操作を受付可能」な構成を備えるものである。
また、甲1発明は、「既にユニメモを開始している状態において、サブ画面112に表示されるパスワード入力メニューの「決定」、「削除」、「0」?「9」、「A」?「F」の何れかにタッチした場合は、メイン画面111に「パスワード入力を完了するとプレイデータがクリアされます。よろしいですか」という文字を含むデータクリア確認画像が表示され、メイン画面111にデータクリア確認画像が表示される場合に、サブ画面112に表示されるデータクリア確認メニューの「決定」にタッチすると、メイン画面111にパスワード表示画像が表示され、サブ画面112にパスワード入力メニューが表示されることにより、遊技者は、パスワードの入力を再開することができ」るものであり、「パスワードの入力を完了すると、それまでのプレイデータがクリアされ」ることから、「既にユニメモを開始している状態」では、「パチスロ1に」「プレイデータが」「蓄積され」ているといえる。
そして、甲1発明は、「既にユニメモを開始している状態」、すなわち、「パチスロ1に」「プレイデータが」「蓄積され」ている状態において、「サブ画面112に表示されるパスワード入力メニューの「決定」、「削除」、「0」?「9」、「A」?「F」の何れかにタッチ」できることから、本件特許発明の「前記履歴蓄積状態が設定されている」ときに「開始操作を受付可能」な構成を備えているといえる。
よって、甲1発明は、本件特許発明の構成Eを備える。

カ 上記ウ、オの検討を踏まえると、甲1発明は、本件特許発明の構成F、Gと、「前記履歴蓄積状態が設定されていない状態で、開始操作が受け付けられたときに」、「前記履歴蓄積状態を設定」する「履歴蓄積状態設定手段」を備える点で共通する。

キ 上記オの検討を踏まえると、甲1発明の「既にユニメモを開始している状態」で「サブ画面112に」「パスワード入力メニュー」が「表示され」た「サブ画面112に」「タッチした」ことは、本件特許発明の「前記履歴蓄積状態が設定されている状態で、開始操作が受け付けられた」ことに相当し、甲1発明の「既にユニメモを開始している状態において、サブ画面112に表示されるパスワード入力メニュー」「の何れかにタッチした場合」に、「メイン画面111に」「表示され」る「データクリア確認画像」は、「「パスワード入力を完了するとプレイデータがクリアされます。よろしいですか」という文字を含む」ものであるから、本件特許発明の「開始操作を確認するための確認操作を促す確認画面」に相当する。
そして、甲1発明の「メイン画面111にデータクリア確認画像が表示される場合に、サブ画面112に表示されるデータクリア確認メニューの「決定」にタッチする」ことは、本件特許発明の「確認操作」に相当する。
さらに、甲1発明の「データクリア確認メニューの「決定」にタッチすると、メイン画面111にパスワード表示画像が表示され、サブ画面112にパスワード入力メニューが表示されること」は、本件特許発明の「確認操作が受け付けられた」ことに相当し、甲1発明の「遊技者は、パスワードの入力を再開することができ」、「パスワードの入力を完了すると、それまでのプレイデータがクリアされ、そして、パスワード入力を完了したときからのプレイデータが」「蓄積される」ことは、本件特許発明の「新たに前記履歴蓄積状態を設定する」ことに相当する。
よって、甲1発明は、本件特許発明の構成F、Hを備える。

ク 甲1発明の「遊技者の停止操作により3つのリール3L,3C,3Rが停止表示されてから、遊技者による遊技媒体(メダル)の投入操作が行われるまでの期間である単位遊技が終了している状態」は、本件特許発明の「遊技が行われていない非遊技状態」に相当する。
そして、甲1発明は「単位遊技が終了している状態でサブ画面112に表示されるユニメモボタンをタッチした場合、メイン画面111にガイド初期画像が表示され」、「メイン画面111にガイド初期画像が表示される場合は、サブ画面112にガイドメニューが表示され」ることから、甲1発明の「ユニメモボタンをタッチ」することは、本件特許発明の「遊技が行われていない非遊技状態において」「受け付けられ」る「メニュー表示操作」に相当する。
また、上記イより甲1発明の「ユニメモメニューが表示され」ている「サブ画面112」は、本件特許発明の「メニュー画面」に相当する。
そうすると、甲1発明の「単位遊技が終了している状態でサブ画面112に表示されるユニメモボタンをタッチした場合、メイン画面111にガイド初期画像が表示され、メイン画面111にガイド初期画像が表示される場合は、サブ画面112にガイドメニューが表示され、」「ガイドメニューの「ユニメモを始める」にタッチすると、メイン画面111にユニメモ初期画像が表示され、メイン画面111にユニメモ初期画像が表示される場合にサブ画面112にユニメモメニューが表示され」ることは、本件特許発明の構成Iと「遊技が行われていない非遊技状態においてメニュー表示操作が受け付けられた」ことに基づいて「前記メニュー画面を表示させることが可能であ」ることで共通する。
よって、甲1発明は、本件特許発明の構成Iと、「前記メニュー画面表示手段は、遊技が行われていない非遊技状態においてメニュー表示操作が受け付けられた」ことに基づいて「前記メニュー画面を表示させることが可能であ」る点で共通する

ケ 上記オにおいて検討したように、甲1発明は、「プレイデータが蓄積され」ない状態において、「パスワードの入力」が可能であり、「プレイデータが」「蓄積され」ている状態において、「サブ画面112に表示されるパスワード入力メニューの「決定」、「削除」、「0」?「9」、「A」?「F」の何れかにタッチ」できるものである。
甲1発明の「パスワードの入力」は、「パスワード入力メニューの「0」?「9」及び「A」?「F」にタッチする」ことであって、「既にユニメモを開始している状態において、サブ画面112に表示されるパスワード入力メニュー」においても、「「0」?「9」、「A」?「F」の何れかにタッチ」することができるから、甲1発明は、「プレイデータが蓄積され」ない状態においても、「プレイデータが」「蓄積され」ている状態においても、「サブ画面112に」「パスワード入力メニュー」が「表示される」ものである。
そして、甲1発明において、「プレイデータが蓄積され」ない状態か「プレイデータが」「蓄積され」ている状態かに関わらず、「パスワード入力メニュー」は、「ユニメモメニュー」の「「パスワード入力」にタッチすると、メイン画面111に「パスワードを入力してください」という文字を含むパスワード表示画像が表示され」、「メイン画面111にパスワード表示画像が表示される場合は、サブ画面112に」「表示され」るのであるから、甲1発明において、「プレイデータが蓄積され」ない状態においても、「プレイデータが」「蓄積され」ている状態においても、「ユニメモメニューが表示され」ている「サブ画面112」が表示されるといえる。
また、甲1発明の「パチスロ1」は、本件特許発明の「遊技機」に相当する。
よって、甲1発明は、本件特許発明の構成Jと、「前記履歴蓄積状態が設定されていない状態と前記履歴蓄積状態が設定されている状態とで前記メニュー画面」が表示される、「遊技機」である点で共通する。

コ したがって、本件特許発明と甲1発明は、

「A 遊技を行う遊技機において、
B 複数のメニューからいずれかのメニューを選択可能なメニュー画面を表示させることが可能なメニュー画面表示手段と、
C’遊技者による操作である開始操作を受付可能な開始操作受付手段と、
D 開始操作が受け付けられたことに基づいて遊技の結果を蓄積する履歴蓄積状態を設定可能な履歴蓄積状態設定手段と、
を備え、
E 前記開始操作受付手段は、前記履歴蓄積状態が設定されているか否かに関わらず開始操作を受付可能であり、
F 前記履歴蓄積状態設定手段は、
G’前記履歴蓄積状態が設定されていない状態で、開始操作が受け付けられたときに、前記履歴蓄積状態を設定し、
H 前記履歴蓄積状態が設定されている状態で、開始操作が受け付けられたときに、開始操作を確認するための確認操作を促す確認画面を表示し、確認操作が受け付けられた場合に新たに前記履歴蓄積状態を設定し、
I’前記メニュー画面表示手段は、遊技が行われていない非遊技状態においてメニュー表示操作が受け付けられたことに基づいて前記メニュー画面を表示させることが可能であり、
J’前記履歴蓄積状態が設定されていない状態と前記履歴蓄積状態が設定されている状態とで前記メニュー画面が表示される、遊技機。」

の点で一致し、下記の点で相違する。

[相違点1](構成C)
開始操作に関して、
本件特許発明は、「前記メニュー画面に表示されたメニューのうちの開始メニューを選択する」ものであるのに対し、
甲1発明は、ユニメモメニューの「パスワード入力」にタッチすると表示されるパスワード入力メニューの「0」?「9」及び「A」?「F」にタッチするものである点。

[相違点2](構成G)
「前記履歴蓄積状態が設定されていない状態で、開始操作が受け付けられたときに、」
本件特許発明は、「開始操作を確認するための確認操作を促す確認画面を表示することも確認操作を受け付けることもなく、前記履歴蓄積状態を設定」するのに対し、
甲1発明は、データクリア確認画像を表示するか否か、データクリア確認メニューの「決定」にタッチすると、メイン画面111にパスワード表示画像が表示され、サブ画面112にパスワード入力メニューが表示されるか否か、特定されていない点。

[相違点3](構成I)
メニュー画面表示手段に関して、
本件特許発明は、「遊技が行われていない非遊技状態においてメニュー表示操作が受け付けられたときに、前記メニュー画面を表示させることが可能であ」るのに対し、
甲1発明は、単位遊技が終了している状態でサブ画面112に表示されるユニメモボタンをタッチした場合(本件特許発明の「メニュー表示操作が受け付けられたときに」に相当)、メイン画面111にガイド初期画像が表示され、メイン画面111にガイド初期画像が表示される場合は、サブ画面112にガイドメニューが表示され、ガイドメニューの「ユニメモを始める」にタッチすると、メイン画面111にユニメモ初期画像が表示され、メイン画面111にユニメモ初期画像が表示される場合にサブ画面112にユニメモメニューが表示される(本件特許発明の「前記メニュー画面」の「表示」に相当)点、すなわち、単位遊技が終了している状態でサブ画面112に表示される「ユニメモボタン」をタッチした場合、すぐに、サブ画面112には、ユニメモメニューは表示されず、まず、ガイドメニューが表示され、ガイドメニューの「ユニメモを始める」にタッチすると、次に、ユニメモメニューが表示される点。

[相違点4](構成J)
「前記履歴蓄積状態が設定されていない状態と前記履歴蓄積状態が設定されている状態とで」、
本件特許発明は、「前記メニュー画面の表示態様が異なる」のに対し、
甲1発明は、ユニメモメニューが表示されているサブ画面112の表示態様が異なるか否か特定されていない点。

(2)上記相違点について検討する。
ア 相違点1及び相違点3について
相違点1及び相違点3は、結局、本件特許発明と甲1発明において、非遊技状態から開始操作が受け付けられるまでの操作手順と画面遷移が異なることに起因する相違点なので、まとめて検討する。
非遊技状態から開始操作が受け付けられるまでの、本件特許発明と甲1発明の操作手順と画面遷移は以下に示す表1のとおりである。

まず、本件特許発明の構成Iに関して(相違点3)、上記表1に示されるように、本件特許発明は、「非遊技状態」から1回の操作で「メニュー画面」が表示できるのに対し、甲1発明は、「単位遊技が終了している状態」から2回の操作、及び、「ガイドメニュー」の表示を経て、「ユニメモメニューが表示され」ている「サブ画面112」(本件特許発明の「メニュー画面」に相当。)を表示するものである。
次に、本件特許発明の構成Cに関して(相違点1)、上記表1に示されるように、本件特許発明の「開始操作」の「受付」は、表示された「メニュー画面」の「開始メニューを選択する」という1回の操作であるのに対し、甲1発明の「パスワードの入力」(本件特許発明の「開始操作」の「受け付け」に相当。)は、「ユニメモメニューが表示され」ている「サブ画面112」の「「パスワード入力」にタッチ」し、表示された「パスワード入力メニューの「0」?「9」及び「A」?「F」にタッチ」して「パスワード」を「入力」するものであり、「ユニメモメニュー」から「パスワード入力メニュー」への画面遷移を含む、2回の操作を必要とするものである。
このように、本件特許発明の操作手順及び画面遷移は、甲1発明の操作手順及び画面遷移に比較して、操作手順も画面遷移も少なくなっている。
そして、甲1発明は、上記表1に示されるような操作手順及び画面遷移を備えて設計されたものであり、この操作手順及び画面遷移の一部を省いて本件特許発明の操作手順及び画面遷移のようにすることについて、甲1発明及び甲第1号証には、記載も示唆もなく、また、そのようにする動機付けも存在しない。
よって、甲1発明において、上記相違点1及び相違点3に係る本件特許発明の構成とすることは、当業者が容易になし得たことでない。

イ 相違点2について
甲1発明は、「既にユニメモを開始している状態」では、プレイデータが蓄積されているところ、「サブ画面112に表示されるパスワード入力メニューの「決定」、「削除」、「0」?「9」、「A」?「F」の何れかにタッチした場合は、メイン画面111に」「データクリア確認画像が表示される場合に、サブ画面112に表示されるデータクリア確認メニューの「決定」にタッチすると」、「遊技者は、パスワードの入力を再開することができ」、「パスワードの入力を完了すると、それまでのプレイデータがクリアされ、そして、パスワード入力を完了したときからのプレイデータが」「蓄積される」ものであり、このように「データクリア確認画像」を「表示」し、「「決定」にタッチ」させる構成を備えることで、遊技者が意図せずにすでに蓄積されているプレイデータをクリアしてしまうことを防ぐことができるものである。
そうすると、甲1発明において、プレイデータが蓄積されない状態においては、遊技者が意図せずにクリアするプレイデータが蓄積されていないのであるから、プレイデータが蓄積されない状態(本件特許発明の「履歴蓄積状態が設定されていない状態」に相当。)で、パスワード入力メニューの「0」?「9」及び「A」?「F」にタッチしたときに(本件特許発明の「開始操作が受け付けられたとき」に相当。)、データクリア確認画像(本件特許発明の「確認画面」に相当。)を表示する必要がないことは明らかであり、また、甲1発明においては、データクリア確認画像が表示されると、データクリア確認メニューの「決定」が表示されるのであるから、データクリア確認画像が表示されなければ、データクリア確認メニューの「決定」にタッチすることができないことも明らかである。
よって、甲1発明において、プレイデータが蓄積されない状態において、データクリア確認画像を表示することなく、さらに、データクリア確認メニューの「決定」にタッチすることもなく、パスワード入力を完了したときからのプレイデータが蓄積されるようにして、本件特許発明の上記相違点2に係る構成とすることは、当業者が容易になし得たことである。

ウ 相違点4について
甲1発明は、「ユニメモメニュー」について、プレイデータが蓄積されない状態とプレイデータが蓄積されている状態とで「ユニメモメニュー」の表示態様が異なることは特定されていない。また、甲第1号証にも本件特許発明の構成Jについて記載も示唆もされていない。
そして、本件特許発明は、上記相違点4に係る構成Jを備えることで、「遊技者が履歴蓄積状態を設定したか否かを忘れてしまったような状況であっても、メニュー表示操作を行い、メニュー画面を表示させるだけで履歴蓄積状態が設定されている状態であるか否かを確認可能となり、無駄に開始操作(開始メニューを選択する操作)を行わずに済むという効果を奏する」(令和3年6月16日提出の意見書5.(5)(イ)参照。)ものである。
よって、甲1発明において、上記相違点4に係る本件特許発明の構成とすることは、当業者が容易になし得たことでない。

(3)まとめ
以上のとおり、本件特許発明は、甲1発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。
したがって、取消理由通知に記載した取消理由によって、本件請求項1に係る特許を取り消すことはできない。

第5 取消理由通知において採用しなかった特許異議申立理由について
1 特許法第29条第1項第3号(証拠:甲第1号証)
特許異議申立人は、特許異議申立書において、本件訂正前の請求項1に係る発明は、甲第1号証(特開2017-51796号公報)に記載された発明であって、特許法第29条第1項第3号に該当するものであるから、請求項1に係る特許は、特許法第29条第1項の規定に違反してされたものであり、取り消されるべきものである旨主張している。
上記主張について、以下検討する。

(1)甲第1号証の記載及び甲1発明
甲第1号証の記載及び甲1発明は上記「第4 2」に記載したとおりである。
(2)当審の判断
特許異議申立人は、特許異議申立書において、甲第1号証の「パスワード入力メニューの「0」?「9」及び「A」?「F」にタッチする」操作は、本件特許発明の「遊技者による開始操作」に相当すると主張している。
この主張を考慮した上で、本件特許発明と甲1発明とを対比すると、上記「第4 3」にて検討したとおり、両者は相違点1?4において相違する。
よって、本件特許発明は、甲1発明ではなく、特許法第29条第1項第3号に該当するものではない。

2 特許法第29条第2項(証拠:甲第1号証、甲第2号証)
特許異議申立人は、令和3年8月4日提出の意見書において、本件特許発明は、甲第1号証(特開2017-51796号公報)に記載された発明と、甲第2号証(特開2016-174931号公報)に記載された発明とに基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、請求項1に係る特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものであり、取り消されるべきものである旨主張している。
上記主張について、以下検討する。

(1)甲第1号証の記載及び甲1発明
甲第1号証の記載及び甲1発明は上記「第4 2」に記載したとおりである。

(2)甲第2号証の記載及び甲2記載事項
甲第2号証には、図面と共に次の事項が記載されている。

ア 「【0012】
図1は、本発明の実施の形態における遊技機を適用して構成した遊技機1の装置構成図の一例であって、図2は、本発明のガラス枠を開放させた状態の遊技機1の斜視図であり、図3は、1つの遊技機1の裏面側の斜視図である。」

イ 「【0558】
第1に、遊技者情報を指定した遊技履歴情報の記録指示が行われたことによって行う遊技(本履歴記録遊技)における状態を示す「本履歴記録遊技状態」(第1履歴記録遊技状態)があり、第2に、遊技者情報を指定せずに遊技履歴情報の記録指示が行われたことによって行う遊技(仮履歴記録遊技)における状態を示す「仮履歴記録遊技状態」(第2履歴記録遊技状態)がある。さらに、第3に、「本履歴記録遊技」および「仮履歴記録遊技」以外の遊技の状態を示す「フリープレイ状態」(第3履歴記録遊技状態)がある。」

ウ 「【0637】
図31は、本発明の実施の形態における遊技機において行われる遊技の演出に用いられる演出画像を示す図である。
【0638】
図31では、図31(a)、図31(b)、図31(c)に、3つの履歴記録遊技状態における状態表示を行っている。このときの3つの履歴記録遊技状態とは、上記において示すように、「本履歴記録遊技状態」、「仮履歴記録遊技状態」、「フリープレイ状態」である。
【0639】
図31(a)、図31(b)、図31(c)に示す各画面の左上部分の枠画像内に、履歴記録遊技状態の状態表示を行っており、図31(a)には、左上部分に「フリープレイ中」である旨の状態表示を行っており、図31(b)には、左上部分に「仮履歴記録遊技中」である旨の状態表示を行っており、図31(c)には、左上部分に「本履歴記録遊技中」である旨の状態表示を行っている。
【0640】
これによって、遊技者は、現在の状態を簡単に把握することができ、適宜、状態移行を行わせることができる。すなわち、遊技者により履歴記録遊技状態を選択することができる。」

エ 「【0646】
まず、遊技機において、この遊技機を用いて遊技を行う遊技者が、遊技開始前のデモ画面等が表示されている状態で演出ボタンを押下すること等により、トップメニュー画面を表示させた後に履歴記録メニュー画面を表示させる(S3201)。トップメニュー画面の履歴記録遊技ボタンを指定する操作を、演出ボタンの押下すること等により行うことにより履歴記録メニュー画面が表示されることとなる。」

オ 「【0727】
まず、図36乃至図38は、本履歴記録遊技を開始する際に遊技者が操作する画面である。
【0728】
図36において、図36(a)は、履歴記録遊技を開始する際に最初に表示されるトップメニュー画面を示している。この図36(a)に示すトップメニュー画面では、仮履歴記録遊技および本履歴記録遊技における遊技の開始を指示する「履歴記録遊技」ボタン、「実機カスタマイズ」ボタン、「キャラクタ選択」ボタン、「戻る」ボタンが表示されている。
【0729】
このうち、トップメニュー画面の「履歴記録遊技」ボタンを演出ボタン等を操作すること等によって若しくはタッチパネルにより押圧すること等によって押下すると、遊技機は、図36(b)に示す履歴記録メニュー画面が表示される。このことから、図36(a)に示すトップメニュー画面の「履歴記録遊技」ボタンを押下すると、本履歴記録遊技若しくは仮履歴記録遊技の何れか一方を開始することができる。」

カ 「【0731】
次に、図36(a)に示すトップメニュー画面から「履歴記録遊技」ボタンを押下することによって遷移した図36(b)に示す履歴記録メニュー画面には、「履歴記録遊技開始」ボタン、「履歴記録遊技仮開始」ボタン、「履歴記録遊技確認」ボタン、「履歴記録遊技終了」ボタン、「トップメニューに戻る」ボタンが表示される。」

キ 「【0733】
「履歴記録遊技確認」ボタンは、「履歴記録遊技開始」ボタンが押下されることで開始された本履歴記録遊技における遊技履歴情報、若しくは、「履歴記録遊技仮開始」ボタンが押下されることで開始された仮履歴記録遊技における遊技履歴情報のいずれかを確認する(遊技履歴情報の詳細を表示する)指示を行うボタンである。」

ク 「【0754】
図39および図40は、本履歴記録遊技が行われており、デモ画面等が表示された状態で演出ボタンが押下されると、図39(a)に示すトップメニュー画面を表示する。この図39(a)に示すトップメニュー画面は、図36(a)に示すトップメニュー画面と同一である。
【0755】
図39(a)に示すトップメニュー画面において「履歴記録遊技」ボタンを押下すると、図39(b)に示すような履歴記録メニュー画面が表示される。この図39(b)に示す履歴記録メニュー画面は、図36(b)に示す履歴記録メニュー画面と同一である。この図39(b)に示す履歴記録メニュー画面において、「履歴記録遊技終了」ボタンを押下すると、図39(c)に示すような遊技終了時確認画面(その1)が表示されることとなる。」

ケ 「【図36】




コ 「【図39】




サ 上記【0727】?【0729】には、「図36乃至図38は、本履歴記録遊技を開始する際に遊技者が操作する画面である。・・・図36において、図36(a)は、履歴記録遊技を開始する際に最初に表示されるトップメニュー画面を示している。・・・トップメニュー画面の「履歴記録遊技」ボタンを演出ボタン等を操作すること等によって・・・図36(b)に示す履歴記録メニュー画面が表示される。」と記載され、上記【0754】、【0755】には、「図39および図40は、本履歴記録遊技が行われており、デモ画面等が表示された状態で演出ボタンが押下されると、図39(a)に示すトップメニュー画面を表示する。・・・図39(a)に示すトップメニュー画面において「履歴記録遊技」ボタンを押下すると、図39(b)に示すような履歴記録メニュー画面が表示される。この図39(b)に示す履歴記録メニュー画面は、図36(b)に示す履歴記録メニュー画面と同一である。」と記載されている。
また、上記図36と上記図39の記載から、図36(b)に示される「履歴記録メニュー画面」と、図39(b)に示される「履歴記録メニュー画面」は、同一であることが見て取れる。
以上のことから、甲第2号証には、「本履歴記録遊技を開始する際の履歴記録メニュー画面と、本履歴記録遊技が行われているときの履歴記録メニュー画面は同一である」ことが記載されていると認められる(認定事項サ)。

カ 上記ア?コの記載事項及び上記認定事項サから、甲第2号証には、次の事項(以下「甲2記載事項」という。)が開示されていると認められる。

「遊技者情報を指定した遊技履歴情報の記録指示が行われたことによって行う遊技(本履歴記録遊技)における状態を示す「本履歴記録遊技状態」、遊技者情報を指定せずに遊技履歴情報の記録指示が行われたことによって行う遊技(仮履歴記録遊技)における状態を示す「仮履歴記録遊技状態」、さらに、「本履歴記録遊技」および「仮履歴記録遊技」以外の遊技の状態を示す「フリープレイ状態」が設けられ(【0558】)、
遊技の演出に用いられる演出画像において、「本履歴記録遊技状態」、「仮履歴記録遊技状態」、「フリープレイ状態」の3つの履歴記録遊技状態における状態表示を行っており(【0637】、【0638】)、
各画面の左上部分の枠画像内に、「フリープレイ中」である旨の状態表示、「仮履歴記録遊技中」である旨の状態表示、「本履歴記録遊技中」である旨の状態表示を行い(【0639】)、
これによって、遊技者は、現在の状態を簡単に把握することができる(【0640】)遊技機1(【0012】)であって、
遊技開始前のデモ画面等が表示されている状態で演出ボタンを押下することにより、トップメニュー画面を表示させ(【0646】)、
本履歴記録遊技を開始する際には(【0727】)
トップメニュー画面の「履歴記録遊技」ボタンを、演出ボタンを操作することによって押下して、履歴記録メニュー画面を表示し(【0729】、図36(a)、図36(b))、
履歴記録メニュー画面には、「履歴記録遊技開始」ボタン、「履歴記録遊技仮開始」ボタン、「履歴記録遊技確認」ボタン、「履歴記録遊技終了」ボタン、「トップメニューに戻る」ボタンが表示され(【0731】、図36(b))、
「履歴記録遊技開始」ボタンが押下されることで本履歴記憶遊技が開始され(【0733】)、
本履歴記録遊技が行われており、デモ画面等が表示された状態で演出ボタンが押下されると、トップメニュー画面を表示し(【0754】)、トップメニュー画面において「履歴記録遊技」ボタンを押下すると、履歴記録メニュー画面が表示され(【0755】)、
本履歴記録遊技を開始する際の履歴記録メニュー画面と、本履歴記録遊技が行われているときの履歴記録メニュー画面は同一である(認定事項サ)
遊技機1(【0012】)。」

(3)当審の判断
ア ここで、特許異議申立人は、令和3年8月4日提出の意見書において、甲第1号証の「ユニメモメニュー」、「「パスワード入力」」、「「パスワード入力」にタッチする操作」、「ユニメモボタンをタッチする操作」が、それぞれ、本件特許発明の「メニュー画面」、「開始メニュー」、「開始メニューを選択する開始操作」、「メニュー表示操作」に相当する (以下、「特許異議申立人が令和3年8月4日提出の意見書において主張する相当関係」という。)としている。
そこで、本件特許発明と甲1発明とを、特許異議申立人が令和3年8月4日提出の意見書において主張する相当関係を考慮して対比する。

(ア)甲1発明は、本件特許発明の構成Aを備える。

(イ)甲1発明の「パスワード入力」、「記録する」、「記録して終了する」、「会員登録」、「ゲームに戻る」及び「戻る」は、「ユニメモメニューの項目」であるから、いずれも、本件特許発明の「メニュー」に相当する。
そして、甲1発明は「「パスワード入力」にタッチすると、メイン画面111に「パスワードを入力してください」という文字を含むパスワード表示画像が表示され」るのであるから、「複数のメニューからいずれかのメニューを選択可能」であるといえる。
そうすると、甲1発明の「パスワード入力」を含む「ユニメモメニュー」は、本件特許発明の「複数のメニューからいずれかのメニューを選択可能なメニュー画面」に相当する。
したがって、甲1発明は、本件特許発明の「メニュー画面表示手段」に相当する構成を備えていることは明らかである。
よって、甲1発明は、本件特許発明の構成Bを備える。

(ウ)甲1発明の「遊技者が行った遊技に関するデータであ」る「プレイデータ」は、本件特許発明の「遊技の結果」に相当するから、甲1発明の「遊技者が行った遊技に関するデータであ」る「プレイデータ」「が蓄積される」ことは、本件特許発明の「遊技の結果を蓄積する」ことに相当する。
また、甲1発明の「プレイデータが」「蓄積される」のは、「ユニメモメニュー」の「「パスワード入力」にタッチすると」、「表示され」る「パスワード入力メニュー」に「タッチ」して「パスワード入力を完了したときから」であるから、甲1発明の「「パスワード入力」にタッチする」ことは、本件特許発明の「開始操作」の「受け付け」に相当し、甲1発明の「パスワード入力を完了したときからのプレイデータが」「蓄積される」ことは、本件特許発明の「開始操作が受け付けられたことに基づいて遊技の結果を蓄積する」ことに相当する。
そして、甲1発明の「パスワード入力を完了したときからのプレイデータが」「蓄積される」ことは、「パスワード入力を完了したとき」、プレイデータが蓄積される状態に設定されることにほかならない。
したがって、甲1発明は、本件特許発明の「履歴蓄積状態設定手段」に相当する構成を備えていることは明らかである。
よって、甲1発明は、本件特許発明の構成Dを備える。

(エ)甲1発明の「「パスワード入力」にタッチする」ことは、本件特許発明の「開始操作」の「受け付け」に相当するから、甲1発明の「「パスワード入力」にタッチ」できることは、本件特許発明の「開始操作を受付可能」であることに相当する。
ここで、甲1発明の「パスワードの入力」は、「サブ画面112」「にタッチする」ことから、遊技者による操作であることは明らかである。
また、上記(イ)より、甲1発明の「ユニメモメニュー」は、本件特許発明の「メニュー画面」に相当し、甲1発明の「ユニメモメニューの項目」は、本件特許発明の「メニュー画面に表示されたメニュー」に相当する。そして、甲1発明の「ユニメモメニューの項目」に「含」まれる「「パスワード入力」」は、「「パスワード入力」にタッチする」ことに基づいて「プレイデータ」が「蓄積される」ことから、本件特許発明の「開始メニュー」に相当する。
したがって、甲1発明は、本件特許発明の「開始操作受付手段」に相当する構成を備えていることは明らかである。
よって、甲1発明は、本件特許発明の構成Cを備える。

(オ)上記(ウ)においても検討したように、甲1発明は「パスワード入力を完了したときからのプレイデータが」「蓄積される」ものであるから、「プレイデータが蓄積され」ない状態において、「プレイデータが蓄積される」状態となるためには、「パスワード入力」が可能であり、「パスワード入力を完了」する必要があることは明らかである。
また、甲1発明において「パスワードの入力」をするためには、「「パスワード入力」にタッチする」必要があることも明らかである。
そして、甲1発明の「「パスワード入力」にタッチする」ことは、本件特許発明の「開始操作」の「受け付け」に相当するから、「プレイデータが蓄積され」ない状態において、「「パスワード入力」にタッチする」ことが可能である甲1発明は、本件特許発明の「前記履歴蓄積状態が設定されて」いないときに「開始操作を受付可能」な構成を備えるものである。
また、甲1発明は、「既にユニメモを開始している状態において、サブ画面112に表示されるパスワード入力メニューの「決定」、「削除」、「0」?「9」、「A」?「F」の何れかにタッチした場合は、メイン画面111に「パスワード入力を完了するとプレイデータがクリアされます。よろしいですか」という文字を含むデータクリア確認画像が表示され、メイン画面111にデータクリア確認画像が表示される場合に、サブ画面112に表示されるデータクリア確認メニューの「決定」にタッチすると、メイン画面111にパスワード表示画像が表示され、サブ画面112にパスワード入力メニューが表示されることにより、遊技者は、パスワードの入力を再開することができ」るものであり、「パスワードの入力を完了すると、それまでのプレイデータがクリアされ」ることから、「既にユニメモを開始している状態」では、「パチスロ1に」「プレイデータが」「蓄積され」るといえる。
そして、甲1発明は、「既にユニメモを開始している状態」、すなわち、「パチスロ1に」「プレイデータが」「蓄積され」る状態において、「サブ画面112に表示されるパスワード入力メニューの「決定」、「削除」、「0」?「9」、「A」?「F」の何れかにタッチ」できること、すなわち、「「パスワード入力」にタッチ」して「パスワード入力」ができることから、本件特許発明の「前記履歴蓄積状態が設定されている」ときに「開始操作を受付可能」な構成を備えているといえる。
よって、甲1発明は、本件特許発明の構成Eを備える。

(カ)上記(ウ)、(オ)の検討を踏まえると、甲1発明は、本件特許発明の構成F、Gと、「前記履歴蓄積状態が設定されていない状態で、開始操作が受け付けられたときに」、「前記履歴蓄積状態を設定」する「履歴蓄積状態設定手段」を備える点で共通する。

(キ)上記(オ)の検討を踏まえると、甲1発明の「既にユニメモを開始している状態」は、本件特許発明の「履歴蓄積状態が設定されている状態」に相当する。
そして、甲1発明の「既にユニメモを開始している状態」で「サブ画面112に」「パスワード入力メニュー」が「表示され」た「サブ画面112に」「タッチ」するには、「「パスワード入力」をタッチ」して、「パスワード入力メニュー」を「表示」させることが必要であることは明らかであるから、甲1発明の「既にユニメモを開始している状態」で「サブ画面112に」「パスワード入力メニュー」が「表示され」た「サブ画面112に」「タッチした」ことは、本件特許発明の「前記履歴蓄積状態が設定されている状態で、開始操作が受け付けられた」ことに相当し、甲1発明の「既にユニメモを開始している状態において、サブ画面112に表示されるパスワード入力メニュー」「の何れかにタッチした場合」に、「メイン画面111に」「表示され」る「データクリア確認画像」は、「「パスワード入力を完了するとプレイデータがクリアされます。よろしいですか」という文字を含む」ものであるから、本件特許発明の「確認操作を促す確認画面」に相当する。
そして、甲1発明の「メイン画面111にデータクリア確認画像が表示される場合に、サブ画面112に表示されるデータクリア確認メニューの「決定」にタッチする」ことは、本件特許発明の「確認操作」に相当する。
さらに、甲1発明の「データクリア確認メニューの「決定」にタッチすると、メイン画面111にパスワード表示画像が表示され、サブ画面112にパスワード入力メニューが表示されること」は、本件特許発明の「確認操作が受け付けられた」ことに相当し、甲1発明の「遊技者は、パスワードの入力を再開することができ」、「パスワードの入力を完了すると、それまでのプレイデータがクリアされ、そして、パスワード入力を完了したときからのプレイデータが」「蓄積される」ことは、本件特許発明の「新たに前記履歴蓄積状態を設定する」ことに相当する。
よって、甲1発明は、本件特許発明の構成F、Hと、「前記履歴蓄積状態が設定されている状態で、開始操作が受け付けられたときに」、「確認操作を促す確認画面を表示し、確認操作が受け付けられた場合に新たに前記履歴蓄積状態を設定」する「履歴蓄積状態設定手段」を備える点で共通する。

(ク)甲1発明の「遊技者の停止操作により3つのリール3L,3C,3Rが停止表示されてから、遊技者による遊技媒体(メダル)の投入操作が行われるまでの期間である単位遊技が終了している状態」は、本件特許発明の「遊技が行われていない非遊技状態」に相当する。
そして、甲1発明は「単位遊技が終了している状態でサブ画面112に表示されるユニメモボタンをタッチした場合、メイン画面111にガイド初期画像が表示され」、「メイン画面111にガイド初期画像が表示される場合は、サブ画面112にガイドメニューが表示され」ることから、甲1発明の「ユニメモボタンをタッチ」することは、本件特許発明の「遊技が行われていない非遊技状態において」「受け付けられ」る「メニュー表示操作」に相当する。
また、上記(イ)より甲1発明の「ユニメモメニュー」は、本件特許発明の「メニュー画面」に相当する。
そうすると、甲1発明の「単位遊技が終了している状態で単位遊技が終了している状態でサブ画面112に表示されるユニメモボタンをタッチした場合、メイン画面111にガイド初期画像が表示され、メイン画面111にガイド初期画像が表示される場合は、サブ画面112にガイドメニューが表示され、」「ガイドメニューの「ユニメモを始める」にタッチすると、メイン画面111にユニメモ初期画像が表示され、メイン画面111にユニメモ初期画像が表示される場合にサブ画面112にユニメモメニューが表示され」ることは、本件特許発明の構成Iと「遊技が行われていない非遊技状態においてメニュー表示操作が受け付けられた」ことに基づいて「前記メニュー画面を表示させることが可能であ」ることで共通する。
よって、甲1発明は、本件特許発明の構成Iと、「前記メニュー画面表示手段は、遊技が行われていない非遊技状態においてメニュー表示操作が受け付けられた」ことに基づいて「前記メニュー画面を表示させることが可能であ」る点で共通する。

(ケ)上記(オ)において検討したように、甲1発明は、「プレイデータが蓄積され」ない状態において、「パスワード入力」が可能であり、「プレイデータが」「蓄積され」る状態において、「サブ画面112に表示されるパスワード入力メニューの「決定」、「削除」、「0」?「9」、「A」?「F」の何れかにタッチ」できるものである。
甲1発明の「パスワード入力」は、「パスワード入力メニューの「0」?「9」及び「A」?「F」にタッチする」ことであるから、甲1発明は、「プレイデータが蓄積され」ない状態においても、「プレイデータが」「蓄積され」る状態においても、「サブ画面112に」「パスワード入力メニュー」が「表示される」ものである。
そして、甲1発明において、「パスワード入力メニュー」は、「ユニメモメニュー」の「「パスワード入力」にタッチすると、メイン画面111に「パスワードを入力してください」という文字を含むパスワード表示画像が表示され」、「メイン画面111にパスワード表示画像が表示される場合は、サブ画面112に」「表示され」るのであるから、甲1発明において、「プレイデータが蓄積され」ない状態においても、「プレイデータが」「蓄積され」る状態においても、「ユニメモメニュー」が表示されるといえる。
また、甲1発明の「パチスロ1」は、本件特許発明の「遊技機」に相当する。
よって、甲1発明は、本件特許発明の構成Jと、「前記履歴蓄積状態が設定されていない状態と前記履歴蓄積状態が設定されている状態とで前記メニュー画面」が表示される、「遊技機」である点で共通する。

(コ)したがって、本件特許発明と甲1発明は、

「A 遊技を行う遊技機において、
B 複数のメニューからいずれかのメニューを選択可能なメニュー画面を表示させることが可能なメニュー画面表示手段と、
C 遊技者による操作であって、前記メニュー画面に表示されたメニューのうちの開始メニューを選択する開始操作を受付可能な開始操作受付手段と、
D 開始操作が受け付けられたことに基づいて遊技の結果を蓄積する履歴蓄積状態を設定可能な履歴蓄積状態設定手段と、
を備え、
E 前記開始操作受付手段は、前記履歴蓄積状態が設定されているか否かに関わらず開始操作を受付可能であり、
F 前記履歴蓄積状態設定手段は、
G’前記履歴蓄積状態が設定されていない状態で、開始操作が受け付けられたときに、前記履歴蓄積状態を設定し、
H’前記履歴蓄積状態が設定されている状態で、開始操作が受け付けられたときに、確認操作を促す確認画面を表示し、確認操作が受け付けられた場合に新たに前記履歴蓄積状態を設定し、
I’前記メニュー画面表示手段は、遊技が行われていない非遊技状態においてメニュー表示操作が受け付けられたことに基づいて前記メニュー画面を表示させることが可能であり、
J’前記履歴蓄積状態が設定されていない状態と前記履歴蓄積状態が設定されている状態とで前記メニュー画面が表示される、遊技機。」

の点で一致し、下記の点で相違する。

[相違点1](構成G)
「前記履歴蓄積状態が設定されていない状態で、」
本件特許発明は、「開始操作が受け付けられたときに、開始操作を確認するための確認操作を促す確認画面を表示することも確認操作を受け付けることもなく、前記履歴蓄積状態を設定」するのに対し、
甲1発明は、「パスワード入力」をタッチしたときに、データクリア確認画像を表示するか否か、データクリア確認メニューの「決定」にタッチすると、メイン画面111にパスワード表示画像が表示され、サブ画面112にパスワード入力メニューが表示されるか否か、特定されていない点。

[相違点2](構成H)
「前記履歴蓄積状態が設定されている状態で、」
本件特許発明は、「開始操作が受け付けられたときに、開始操作を確認するための確認操作を促す確認画面を表示し、確認操作が受け付けられた場合に新たに前記履歴蓄積状態を設定」するのに対し、
甲1発明は、「パスワード入力」をタッチして、表示させたパスワード入力メニューの何れかにタッチした場合は、データクリア確認画像が表示され、データクリア確認メニューの「決定」にタッチすると、パスワードの入力を再開することができ、パスワードの入力を完了すると、それまでにプレイデータがクリアされ、そして、パスワード入力を完了したときからのプレイデータが蓄積される点。

[相違点3](構成I)
「メニュー画面表示手段」に関して、
本件特許発明は、「遊技が行われていない非遊技状態においてメニュー表示操作が受け付けられたときに、前記メニュー画面を表示させることが可能であ」るのに対し、
甲1発明は、単位遊技が終了している状態でサブ画面112に表示されるユニメモボタンをタッチした場合(本件特許発明の「メニュー表示操作が受け付けられたときに」に相当)、メイン画面111にガイド初期画像が表示され、メイン画面111にガイド初期画像が表示される場合は、サブ画面112にガイドメニューが表示され、ガイドメニューの「ユニメモを始める」にタッチすると、メイン画面111にユニメモ初期画像が表示され、メイン画面111にユニメモ初期画像が表示される場合にサブ画面112にユニメモメニューが表示される(本件特許発明の「前記メニュー画面」の「表示」に相当)点、すなわち、単位遊技が終了している状態でサブ画面112に表示される「ユニメモボタン」をタッチした場合、すぐに、サブ画面112には、ユニメモメニューは表示されず、まず、ガイドメニューが表示され、ガイドメニューの「ユニメモを始める」にタッチすると、次に、ユニメモメニューが表示される点。

[相違点4](構成J)
「前記履歴蓄積状態が設定されていない状態と前記履歴蓄積状態が設定されている状態とで、」
本件特許発明は、「前記メニュー画面の表示態様が異なる」のに対し、
甲1発明は、ユニメモメニューが表示されるが、表示態様が異なるか否か特定されていない点。

イ 上記相違点について検討する。
(ア)相違点1について
甲1発明は、「既にユニメモを開始している状態」では、プレイデータが蓄積されるところ、「サブ画面112に表示されるパスワード入力メニューの「決定」、「削除」、「0」?「9」、「A」?「F」の何れかにタッチした場合は、メイン画面111に」「データクリア確認画像が表示される場合に、サブ画面112に表示されるデータクリア確認メニューの「決定」にタッチすると」、「遊技者は、パスワードの入力を再開することができ」、「パスワードの入力を完了すると、それまでのプレイデータがクリアされ、そして、パスワード入力を完了したときからのプレイデータが」「蓄積される」ものであり、このように「データクリア確認画像」を「表示」し、「「決定」にタッチ」させる構成を備えることで、遊技者が意図せずにプレイデータをクリアしてしまうことを防ぐことができるものである。
そうすると、甲1発明において、プレイデータが蓄積されない状態においては、遊技者が意図せずにクリアするプレイデータが蓄積されていないのであるから、プレイデータが蓄積されない状態(本件特許発明の「履歴蓄積状態が設定されていない状態」に相当。)で、「パスワード入力」にタッチしたときに(本件特許発明の「開始操作が受け付けられたとき」に相当。)、データクリア確認画像(本件特許発明の「確認画面」に相当。)を表示する必要がないことは明らかであり、甲1発明においては、データクリア確認画像が表示されると、データクリア確認メニューの「決定」が表示されるのであるから、データクリア確認画像が表示されなければ、データクリア確認メニューの「決定」にタッチすることができないことも明らかである。
よって、甲1発明において、プレイデータが蓄積されない状態において、データクリア確認画像を表示することも、データクリア確認メニューの「決定」にタッチすることもなく、パスワード入力を完了したときからのプレイデータが蓄積されるようにして、本件特許発明の上記相違点1に係る構成とすることは、当業者が容易になし得たことである。

(イ)相違点2について
甲2記載事項は、「「履歴記録遊技開始」ボタンが押下されることで」「遊技者情報を指定した遊技履歴情報の記録指示が行われたことによって行う」「本履歴記憶遊技が開始」されることから、甲2記載事項の「「履歴記録遊技開始」ボタンが押下されること」は、本件特許発明の「開始操作が受け付けられ」ることに相当し、甲2記載事項の「本履歴記録遊技が行われて」いることは、本件特許発明の「履歴蓄積状態が設定されている状態」に相当する。
そして、甲2記載事項は、「本履歴記録遊技が行われて」いるときに「「履歴記録遊技開始」ボタンが押下」することが出来るか否か明示的な記載はないが、上記(2)ク、コの記載を参酌すると、「本履歴記録遊技が行われて」いるときに「「履歴記録遊技開始」ボタンが押下」することが出来る蓋然性が高いものと認められる。
しかしながら、甲2記載事項は、本件特許発明の「確認画面」に相当する構成を備えていない。
したがって、甲2記載事項は、「前記履歴蓄積状態が設定されている状態で、開始操作が受け付けられたときに、開始操作を確認するための確認操作を促す確認画面を表示」するものではない。
よって、甲1発明に、甲2記載事項を採用しても、上記相違点2に係る本願特許発明の構成とすることはできない。

(ウ)相違点3について
甲2記載事項の「遊技開始前のデモ画面等が表示されている状態」、「履歴記録メニュー画面」は、それぞれ、本件特許発明の「遊技が行われていない非遊技状態」、「メニュー画面」に相当する。
本件特許発明は、「非遊技状態においてメニュー表示操作が受け付けられたときに、前記メニュー画面を表示させる」ものである。
一方、甲2記載事項は、「遊技開始前のデモ画面等が表示されている状態で演出ボタンを押下することにより、トップメニュー画面を表示させ」、「トップメニュー画面の「履歴記録遊技」ボタンを、演出ボタンを操作することによって押下して、履歴記録メニュー画面を表示」するものであるから、甲2記載事項において、「遊技開始前のデモ画面等が表示されている状態で演出ボタンを押下することにより、トップメニュー画面」が表示され、本件特許発明の「メニュー画面」に相当する構成である「履歴記録メニュー画面」が表示されるものではない。
したがって、甲2記載事項は、本件特許発明の構成Iに相当する構成を備えていない。
よって、甲1発明に、甲2記載事項を採用しても、上記相違点3に係る本願特許発明の構成とすることはできない。

(エ)相違点4について
甲2記載事項は、「本履歴記録遊技を開始する際の履歴記録メニュー画面と、本履歴記録遊技が行われているときの履歴記録メニュー画面は同一である」から、本件特許発明の構成Jに相当する構成は備えていない。
また、甲2記載事項は、「演出画像において、「本履歴記録遊技状態」、「仮履歴記録遊技状態」、「フリープレイ状態」の3つの履歴記録遊技状態における状態表示を行っており、各画面の左上部分の枠画像内に、「フリープレイ中」である旨の状態表示、「仮履歴記録遊技中」である旨の状態表示、「本履歴記録遊技中」である旨の状態表示を行い、これによって、遊技者は、現在の状態を簡単に把握することができる」ものである。
しかしながら、甲2記載事項の「「本履歴記録遊技中」である旨の状態表示」等は、「遊技の演出に用いられる演出画像」における表示であり、本件特許発明の「メニュー画面」に相当する表示とはいえない。
異議申立人は、令和3年8月4日提出の意見書において「メニュー画面でも、演出画像であっても、遊技者は履歴蓄積状態が設定されているか否かを確認することはできるので、メニュー画面を演出画像に置き換えても本件訂正発明が奏する効果と同一の効果を奏するものであり、図31には訂正事項5に係る技術思想が開示されているといえる。」と主張する。
たしかに、異議申立人の主張のとおり、メニュー画面でも、演出画像であっても、遊技者は履歴蓄積状態が設定されているか否かを確認することはできるので、メニュー画面を演出画像に置き換えても本件訂正発明が奏する効果と同一の効果を奏するとはいえるものの、そもそも、「演出画像」の履歴蓄積状態の表示を「メニュー画面」に移行させることは、甲第2号証には、記載も示唆もされていないから、「メニュー画面を演出画像に置き換えて」、「図31には訂正事項5に係る技術思想が開示されているといえる。」という主張は採用できない。
よって、甲1発明に、甲2記載事項を採用しても、上記相違点4に係る本願特許発明の構成とすることはできない。

(4)まとめ
以上のとおり、本件特許発明は、甲1発明及び甲2記載事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。

3 特許法第29条第2項(証拠:甲第1号証、甲第3号証)
特許異議申立人は、令和3年8月4日提出の意見書において、本件特許発明は、甲第1号証(特開2017-51796号公報)に記載された発明と、甲第3号証(特開2015-150358号公報)に記載された発明とに基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、請求項1に係る特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものであり、取り消されるべきものである旨主張している。
上記主張について、以下検討する。

(1)甲第1号証の記載及び甲1発明
甲第1号証の記載及び甲1発明は上記「第4 2」に記載したとおりである。

(2)甲第3号証の記載及び甲3記載事項
甲第3号証には、図面と共に次の事項が記載されている。

ア 「【0014】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面からみた正面図である。パチンコ遊技機1は、縦長の方形状に形成された外枠と、外枠の内側に開閉可能に取り付けられた遊技枠とで構成される。遊技枠には、額縁状に形成されたガラス扉枠2が開閉可能に設けられている。」

イ 「【0133】
図10は、図8のステップS75にて実行されるメニュー処理の一例を示すフローチャートである。図10に示すメニュー処理において、演出制御用CPU101は、まず、第1保留記憶数や第2保留記憶数といった保留記憶数(特図保留記憶数)が「0」であるか否かを判定する(ステップS301)。このとき、保留記憶数が「0」であれば、特別図柄や飾り図柄の可変表示中であるか否かを判定する(ステップS302)。そして、可変表示中ではないと判定されたときに、メインメニューを表示中であるか否かを判定する(ステップS303)。
【0134】
ステップS303にてメインメニューを表示中ではない場合には、メインメニューの表示操作があったか否かを判定する(ステップS304)。演出制御用CPU101は、パチンコ遊技機1における遊技が行われていないときに、例えばプッシュセンサ124からの操作検出信号に基づいて、プッシュボタン120に対する遊技者の押下操作といった、予め定められた特定指示入力が検出されたときに、メインメニューの表示操作があったと判定すればよい。
【0135】
ステップS304にてメインメニューの表示操作があった場合には、パスワードの入力の有無に応じたメインメニューを表示する処理を実行する。すなわち、パスワードを入力済みであるか否かを判定して(ステップS305)、入力が済んでいない場合には、パスワード入力前のメインメニューを演出表示装置9に表示させる(ステップS306)。例えば演出制御用CPU101が演出制御基板80に搭載されたVDP109に所定の表示制御指令を送って、パスワード入力前のメインメニューに対応する画像を、演出表示装置9の画面上に表示させればよい。
【0136】
図11(A)は、パスワード入力前におけるメインメニューの表示例を示している。パスワード入力前のメインメニューには、「会員登録」、「パスワード入力」、「簡単スタート」、「ストックコインのヒント」、「終了」といった項目が設けられている。このメインメニューが表示されたときには、例えばパチンコ遊技機1におけるスティックコントローラ122を用いた所定の指示入力(操作桿の傾倒操作など)により選択対象の項目(白黒反転で表示)を変更することができる。また、スティックコントローラ122を用いた所定の指示入力(トリガボタンの押引操作など)あるいはプッシュボタン120を用いた所定の指示入力(押下操作など)により、選択対象として表示された項目の選択が確定され、その項目に応じた処理が実行される。」

ウ 「【0138】
図11(B)は、パスワード入力後におけるメインメニューの表示例を示している。パスワード入力後のメインメニューには、「データクリア」、「本日の結果」、「2次元コードの作成」、「終了」といった項目が設けられている。パスワード入力後のメインメニューが表示されたときには、パスワード入力前のメインメニューが表示されたときと同様に、例えばパチンコ遊技機1におけるスティックコントローラ122やプッシュボタン120といった、演出用操作部材を用いた所定の指示入力により、選択対象となる項目を変更したり選択対象として表示された項目の選択を確定したりできればよい。」

エ 「【0147】
ステップS323にて「会員登録」の項目に対する選択がない場合には、「簡単スタート」の項目に対する選択があったか否かを判定する(ステップS325)。このとき、「簡単スタート」の項目に対する選択があった場合には、簡単スタート用の演出設定を行う(ステップS326)。例えば、パチンコ遊技機1における演出状態を通常演出モードから特定演出モードに変更する制御を行う。この場合には、特定演出モードであることを示す特定演出モードフラグをオン状態にセットすればよい。また、演出表示装置9の所定表示位置に、デフォルトの演出設定に基づくキャラクタを表示して、デフォルト設定に応じたレベル値や経験値メータを表示する(具体的には、レベル値と経験値メータをともに0として表示する)。この実施の形態では、簡単スタートの設定やパスワードの入力に基づいて、パチンコ遊技機1における遊技履歴の記録が開始される。そして、遊技者がパチンコ遊技機1での遊技を終了するときに、図11(B)に示すメインメニューで「2次元コードの作成」の項目を選択することにより、遊技履歴の記録情報を含んだ2次元コードを、演出表示装置9の画面上に表示させることができる。遊技者は、このとき表示された2次元コードを端末装置に撮像させ、端末装置の記憶部に保存することや、管理サーバにアクセスすることで、遊技履歴の記録を更新することができる。その後、再びパチンコ遊技機1での遊技を行うときには、遊技履歴の記録に基づいて発行されたパスワードを入力することにより、遊技履歴に応じた演出設定などを行うことができる。また、遊技履歴の記録情報に応じて、遊技者に所定の特典が付与されるようにしてもよい。」

オ 上記ア?エの記載事項からみて、甲第3号証には、次の事項(以下「甲3記載事項」という。)が開示されていると認められる。

「保留記憶数が「0」であり、可変表示中ではなく、メインメニューを表示中ではない場合に、プッシュボタン120に対する遊技者の押下操作といった、メインメニューの表示操作があった場合には、パスワードの入力の有無に応じたメインメニューを表示する処理を実行する(【0133】?【0135】)パチンコ遊技機1(【0014】)であって、
パスワード入力前のメインメニューには、「会員登録」、「パスワード入力」、「簡単スタート」、「ストックコインのヒント」、「終了」といった項目が設けられ、スティックコントローラ122を用いた所定の指示入力により選択対象の項目を変更し、選択対象として表示された項目の選択が確定され、その項目に応じた処理が実行され(【0136】)、
パスワード入力後のメインメニューには、「データクリア」、「本日の結果」、「2次元コードの作成」、「終了」といった項目が設けられ、パスワード入力前のメインメニューが表示されたときと同様に、選択対象となる項目を変更したり選択対象として表示された項目の選択を確定したりでき(【0138】)、
パスワードの入力に基づいて、パチンコ遊技機1における遊技履歴の記録が開始される(【0147】)
パチンコ遊技機1(【0014】)。」

(3)当審の判断
特許異議申立人が令和3年8月4日提出の意見書において主張する相当関係を考慮した上で、本件特許発明と甲1発明を対比すると、本件特許発明と甲1発明の一致点、相違点は、上記「2(3)ア」に記載のとおりである。
上記相違点について検討する。

ア 相違点1について
上記「2(3)イ(ア)」に記載のとおり、甲1発明において、本件特許発明の上記相違点1に係る構成とすることは、当業者が容易になし得たことである。

イ 相違点2について
甲3記載事項は、「パスワードの入力に基づいて、パチンコ遊技機1における遊技履歴の記録が開始される」ことから、甲3記載事項の「スティックコントローラ122を用いた所定の指示入力により選択対象の項目を変更し、選択対象として表示された」「「パスワード入力」」「の選択が確定され」ることは、本件特許発明の「開始操作が受け付けられ」ることに相当し、甲3記載事項の「パスワード入力後」は、本件特許発明の「履歴蓄積状態が設定されている状態」に相当する。
また、甲3記載事項の「メインメニュー」は、本件特許発明の「メニュー画面」に相当する。
ここで、甲3記載事項の「メインメニュー」は、「パスワード入力前のメインメニューには、「会員登録」、「パスワード入力」、「簡単スタート」、「ストックコインのヒント」、「終了」といった項目が設けられ」、「パスワード入力後のメインメニューには、「データクリア」、「本日の結果」、「2次元コードの作成」、「終了」といった項目が設けられ」るものである。
そして、甲3記載事項の「パスワード入力後(本件特許発明の「履歴蓄積状態が設定されている状態」に相当。)のメインメニュー」には、「「パスワード入力」」の「項目が設けられ」ていないことから、甲3記載事項は、「パスワード入力後」には、「スティックコントローラ122を用いた所定の指示入力により選択対象の項目を変更し、選択対象として表示された」「「パスワード入力」」「の選択が確定」(本件特許発明の「開始操作の受け付け」に相当。)できないものである。
したがって、甲3記載事項は、履歴蓄積状態が設定されている状態で、開始操作ができないものであるから、本件特許発明の「前記履歴蓄積状態が設定されている状態で、開始操作が受け付けられたとき」を前提とする、本件特許発明の構成Hを備えるものではない。
よって、甲1発明に、甲3記載事項を採用しても、上記相違点2に係る本願特許発明の構成とすることはできない。

ウ 相違点3について
甲3記載事項の「保留記憶数が「0」であり、可変表示中ではなく、メインメニューを表示中ではない場合」は、本件特許発明の「遊技が行われていない非遊技状態」を含むものである。
また、甲3記載事項の「メインメニュー」は、本件特許発明の「メニュー画面」に相当する。
そして、甲3記載発明は、「保留記憶数が「0」であり、可変表示中ではなく、メインメニューを表示中ではない場合に」、「メインメニューの表示操作があった場合には」、「メインメニューを表示する処理を実行する」のであるから、本件特許発明の構成Iに相当する構成を備えるものといえる。
甲1発明も、甲3記載事項も、いずれも、メニュー画面を表示し、開始操作が受け付けられたことに基づいて遊技の履歴を蓄積する遊技機である点で共通するから、甲1発明に甲3記載事項を適用して上記相違点3に係る本件特許発明の構成とすることは、当業者が容易になし得たことである。

エ 相違点4について
本件特許発明の構成Jの「メニュー画面」は、構成Cの「メニュー画面に表示されたメニューのうちの開始メニューを選択する開始操作を受付可能な開始操作受付手段」、構成Eの「前記開始操作受付手段は、前記履歴蓄積状態が設定されているか否かにかかわらず開始操作を受付可能であり」の記載からみて、「履歴蓄積状態が設定されているか否かにかかわらず」「開始メニュー」が「表示され」ることは明らかである。
そして、甲3記載事項は、「パスワード入力前のメインメニュー」に「設けられ」る「項目」と、「パスワード入力後のメインメニュー」に「設けられ」る「項目」が異なるものである。
しかしながら、上記イにおいて検討したとおり、甲3記載事項の「パスワード入力後のメインメニュー」には、「パスワード入力」の「項目」(本件特許発明の「開始メニュー」に相当。)が「設けられ」ていない。
したがって、甲3記載事項の「メインメニュー」は、「パスワード入力前」と「パスワード入力後」で「設けられ」る「項目」が異なるものではあるが、「パスワード入力後」において「パスワード入力」の「項目」が「設けられ」ていないので、本件特許発明の構成Jの「履歴蓄積状態が設定されている」ときに「開始メニュー」が「表示され」る「メニュー画面」に相当するとはいえない。
よって、甲1発明に、甲3記載事項を採用しても、上記相違点4に係る本願特許発明の構成とすることはできない。

(4)まとめ
以上のとおり、本件特許発明は、甲1発明及び甲3記載事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。

第6 むすび
以上のとおりであるから、取消理由通知に記載した取消理由及び特許異議申立書に記載した特許異議申立理由によっては、本件請求項1に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に本件請求項1に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
遊技機
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場に設置されるパチンコ機やスロットマシンなどの遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の遊技機においては、遊技者による開始操作から終了操作までの期間において特定演出モードに制御され、終了操作によって特定演出モードに制御された期間の遊技履歴等が出力されるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-125300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の遊技機では、一度特定演出モードに制御された場合には、一度終了操作がされるまで、開始操作が受け付けられないため、前の遊技者が終了操作をせずに遊技を終えた場合に、新たな遊技者は、一度終了操作をした後にさらに開始操作をしなければならない。一方、特定演出モードに制御された場合に、いつでも開始操作を受け付ける構成とすることが考えられるが、このような構成では、誤って開始操作がされてしまう虞がある。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、遊技者の利便性を高めつつ、誤った操作を防止することができる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の遊技機は、
遊技を行う遊技機において、
複数のメニューからいずれかのメニューを選択可能なメニュー画面を表示させることが可能なメニュー画面表示手段と、
遊技者による操作であって、前記メニュー画面に表示されたメニューのうちの開始メニューを選択する開始操作を受付可能な開始操作受付手段と、
開始操作が受け付けられたことに基づいて遊技の結果を蓄積する履歴蓄積状態を設定可能な履歴蓄積状態設定手段と、
を備え、
前記開始操作受付手段は、前記履歴蓄積状態が設定されているか否かに関わらず開始操作を受付可能であり、
前記履歴蓄積状態設定手段は、
前記履歴蓄積状態が設定されていない状態で、開始操作が受け付けられたときに、開始操作を確認するための確認操作を促す確認画面を表示することも確認操作を受け付けることもなく、前記履歴蓄積状態を設定し、
前記履歴蓄積状態が設定されている状態で、開始操作が受け付けられたときに、開始操作を確認するための確認操作を促す確認画面を表示し、確認操作が受け付けられた場合に新たに前記履歴蓄積状態を設定し、
前記メニュー画面表示手段は、遊技が行われていない非遊技状態においてメニュー表示操作が受け付けられたときに、前記メニュー画面を表示させることが可能であり、
前記履歴蓄積状態が設定されていない状態と前記履歴蓄積状態が設定されている状態とで前記メニュー画面の表示態様が異なる
ことを特徴としている。
本発明の手段1の遊技機は、
遊技を行う遊技機(遊技機1)であって、
遊技者による開始操作(演出メニュー項目「履歴蓄積開始」の決定操作及びパスワードの入力操作)を受付可能な開始操作受付手段と、
開始操作が受け付けられたことに基づいて特定演出状態(履歴蓄積状態)を設定可能な特定演出状態設定手段(サブ制御部21)と、
を備え、
前記開始操作受付手段は、特定演出状態が設定されているか否かに関わらず開始操作を受付可能であり、
前記特定演出状態設定手段は、
特定演出状態が設定されていない場合には、開始操作が受け付けられた場合に特定演出状態を設定し、
特定演出状態が設定されている場合には、開始操作が受け付けられ、かつ開始操作を確認するための確認操作(確認画面での「YES」の決定操作)が受け付けられた場合に新たに特定演出状態を設定する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定演出状態が設定されていない場合でも、開始操作が受け付けられ、新たに特定演出状態を設定できるため、遊技者の利便性を高めることができるとともに、特定演出状態が設定されている場合に新たに特定演出状態を設定するためには、開始操作が受け付けられ、さらに確認操作を必要とするため、誤った開始操作によって新たに特定演出状態が設定されてしまうことを防止できる。
【0007】
本発明の手段2の遊技機は、手段1に記載の遊技機であって、
特定演出状態(履歴蓄積状態)が設定されている場合において開始操作(演出メニュー項目「履歴蓄積開始」の決定操作及びパスワードの入力操作)が受け付けられ、新たに特定演出状態(履歴蓄積状態)を設定する場合に、先に設定されていた特定演出状態に関する情報(遊技者個人の遊技履歴)が初期化される
ことを特徴としている。
この特徴によれば、先に設定されていた特定演出状態に関する情報が引き継がれてしまうことがなく、開始操作によって新たに特定演出状態を開始することができるとともに、特定演出状態が設定されている場合に新たに特定演出状態を設定するためには、開始操作が受け付けられ、さらに確認操作を必要とするため、誤った開始操作によって特定演出状態に関する情報が初期かされてしまうことを防止できる。
【0008】
本発明の手段3の遊技機は、手段1または2に記載の遊技機であって、
特定演出状態(履歴蓄積状態)は、当該特定演出状態が設定されてからの遊技の結果に関する遊技履歴(遊技者個人の遊技履歴)が蓄積される状態である
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定演出状態が設定されている場合でも、開始操作が受け付けられ、新たに特定演出状態を設定し、遊技履歴を新たに蓄積することができるため、遊技者の利便性を高めることができるとともに、特定演出状態が設定されている場合に新たに特定演出状態を設定するためには、開始操作が受け付けられ、さらに確認操作を必要とするため、誤った開始操作によってそれまで蓄積した遊技履歴が引き継がれなくなってしまうことを防止できる。
【0009】
本発明の手段4の遊技機は、手段1?3のいずれかに記載の遊技機であって、
確認操作は、開始操作(演出メニュー項目「履歴蓄積開始」の決定操作及びパスワードの入力操作)を肯定する第1操作領域(肯定画像「YES」が表示される領域)及び開始操作を否定する第2操作領域(否定画像「NO」が表示される領域)の一方を選択操作によって選択可能な選択画面(確認画面)を表示し、第1操作領域が選択された状態で決定操作(演出用方向スイッチ25の中スイッチの操作、肯定画像「YES」が表示されている領域のタッチ操作)がされる操作であり、
選択画面は、最初に第2操作領域が選択された状態で表示される
ことを特徴としている。
この特徴によれば、確認操作が完了するために、必ず選択操作と決定操作を必要とするため、誤って確認操作がされてしまうことを防止できる。
【0010】
本発明の手段5の遊技機は、手段1?4のいずれかに記載の遊技機であって、
開始操作は、開始操作画面(演出メニュー画面)を表示させる第1操作(演出用スイッチ24の操作)がされ、開始操作画面(演出メニュー画面)が表示された状態で第2操作(演出メニュー項目「履歴蓄積開始」の決定操作)がされる操作を含み、
前記開始操作画面において特定演出状態(履歴蓄積状態)が設定されているか否かが特定可能に報知される
ことを特徴としている。
この特徴によれば、開始操作が完了する前に特定演出状態が設定されているか否かが特定可能となるため、誤った開始操作によって新たに特定演出状態が設定されてしまうことを防止できる。
【0011】
本発明の手段6の遊技機は、手段1?5のいずれかに記載の遊技機であって、
遊技者による所定操作(演出用方向スイッチ25の操作)を受け付ける第1受付手段と、
遊技者による特定操作(演出用スイッチ24の操作)を受け付ける第2受付手段と、
前記第1受付手段が有効に受け付けた前記所定操作に基づいて演出設定(音量設定、輝度設定)を行う演出設定手段と、
前記第2受付手段が有効に受け付けた前記特定操作に基づいて前記遊技機に関する情報(遊技履歴等)を閲覧可能にする閲覧手段と、
を備え、
前記第1受付手段は遊技が行われていない非遊技中であって遊技が終了した以降に前記所定操作の受付を有効にし、
前記第2受付手段は遊技が行われていない非遊技中であって遊技が終了した以降に前記特定操作の受付を有効にし、
前記第1受付手段は、遊技が終了した以降において前記第2受付手段が前記特定操作の受付を有効にするよりも前(所定期間(本実施例では、10秒)が経過する前)に、前記所定操作の受付を有効にする
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定操作の受付が有効になる前に所定操作の受付が有効になるため、遊技機に関する情報の閲覧よりも前に演出設定を行うことができる。そのため、遊技者に演出設定ができる状態を待つという煩わしさを感じさせることを防止することができる。
【0012】
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであって良いし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有するものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】遊技機の構成を示すブロック図である。
【図2】サブ制御部が演出用スイッチ、演出用方向スイッチによる操作の受け付けを有効化するタイミングを示すタイミングチャートである。
【図3】演出設定に関連する演出画面の遷移を説明するための図である。
【図4】履歴蓄積状態が設定されていないときに、履歴蓄積状態を開始させる際の演出画面の遷移を説明するための図である。
【図5】履歴蓄積状態が設定されているときに、新たに履歴蓄積状態を開始させる際の演出画面の遷移を説明するための図である。
【図6】履歴蓄積状態において蓄積された遊技者個人の遊技履歴を出力させる際の演出画面の遷移を説明するための図である。
【図7】サブ制御部が実行する操作要求演出における演出画面の遷移を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明に係る遊技機を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【実施例】
【0015】
本発明が適用された遊技機の実施例について図面を用いて説明する。本実施例の遊技機1は、パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技を行う遊技機である。パチンコ遊技機とは、遊技領域に遊技球を発射し、遊技領域に設けられている入賞領域に遊技球が入賞すると、価値が付与される遊技機であり、特に、始動領域に遊技球が入賞することで変動表示を行い、表示結果が導出されることで遊技が終了し、表示結果が特定表示結果となったことに基づいて遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機である。スロットマシンとは、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、可変表示部を変動表示した後、可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能な遊技機である。
【0016】
本実施例の遊技機1は、図1に示すように、遊技の進行を制御するとともに遊技の進行に応じて各種コマンドを出力する遊技制御基板10、及びコマンドに応じて所定の演出を制御する演出制御基板20などが設けられている。
【0017】
遊技制御基板10は、遊技の進行に関する処理を行うとともに、遊技制御基板10に搭載あるいは接続された各種遊技用装置、例えば、表示器、LED、モータ、スイッチ類、各種回路等(図示略)を制御するメイン制御部11を備える。演出制御基板20は、遊技制御基板10から送信されるコマンドを受けて演出を行う処理を行うとともに、演出制御基板20に搭載または接続された各種演出用装置、例えば、液晶表示器22、タッチ入力装置23、演出用スイッチ24、演出用方向スイッチ25、スピーカ26や、表示器、LED、各種回路等(図示略)を制御するサブ制御部21を備える。
【0018】
サブ制御部21は、プログラム等が格納されるROM、ワークメモリとして使用されるRAM、プログラムに従って制御動作を行うCPU、演出制御基板20に接続されたスイッチ類やセンサ類(図示略)からの信号が入力され、演出制御基板20に接続または搭載された回路等に信号を出力するためのI/Oポートを備えており、演出を行うための各種の制御を行うとともに、演出制御基板20に搭載された制御回路等(図示略)の各部を直接的または間接的に制御する。
【0019】
演出制御基板20に接続された液晶表示器22は、画像を表示する表示領域22aと、サブ制御部21からの制御信号に基づいて表示領域22aに所定の画像等を所定の輝度で表示する制御を行う制御部等(図示略)を備えている。液晶表示器22の表示領域22aは、遊技機1の筐体の遊技者側に配置されており、遊技者から視認可能である。また、液晶表示器22の表示領域22aの遊技者側には、当該表示領域22aに対応するようにタッチ入力装置23が配置されており、遊技者等により表示領域22aに触れるタッチ操作が行われた場合に、表示領域22aのうちのいずれの領域に対してタッチ操作が行われたかを検出できるようになっている。
【0020】
また、演出用スイッチ24、演出用方向スイッチ25は、遊技者により操作可能に遊技機1の筐体の遊技者側にそれぞれ設けられている。例えば、図2(a)に示すように、演出用スイッチ24は、単一のスイッチにより構成され、演出用方向スイッチ25は、左中右の3つのスイッチにより構成される。また、演出用スイッチ24の内部には、演出用スイッチ24の操作が有効である旨を点灯により報知する演出用LED24a(図2参照)が設けられている。
【0021】
また、スピーカ26は、遊技機1の筐体の遊技者側に配置されており、サブ制御部21は、スピーカ26から演出に関連する音声等を所定の音量で出力させることが可能である。
【0022】
次に、サブ制御部21が非遊技中に移行させることが可能な演出設定状態及び演出メニュー状態に関連して行う制御について、図2?図6に基づいて説明する。
【0023】
サブ制御部21は、上述のように液晶表示器22の表示領域22aに画像を表示させることや、スピーカ26から音声等を出力することが可能であり、表示領域22aに表示させる画像の輝度やスピーカ26から出力させる音声等の音量を、遊技者等の所定操作に応じて設定することが可能である。
【0024】
また、メイン制御部11は、遊技機1における遊技の結果を含む遊技に関連する情報を特定可能なコマンドをサブ制御部21に対して送信し、サブ制御部21は、メイン制御部11から受信したコマンドに基づいて特定される遊技の結果を、サブ制御部21が備えるRAMに記憶させて蓄積することが可能である。
【0025】
ここで、遊技の結果とは、パチンコ遊技機では、例えば、大当たり回数(遊技者にとって有利な有利状態に制御された回数)、スタート回数(有利状態に制御するか否かを決定するための抽選が行われた回数)、確変回数(有利状態に制御する旨が通常確率よりも高い確率で抽選される確変遊技状態に制御された回数)、最大連荘回数(最初の大当たりの後、確変遊技状態において大当たりとなることで有利状態が継続される場合に、一連の有利状態中で大当たりとなった最大回数)、ミッション(例えば、大当たりの累計回数を所定回数に到達させることや、所定のスタート回数目で大当たりに当選させること、といったサブゲーム的要素)の達成状況等である。
【0026】
また、遊技の結果とは、スロットマシンでは、例えば、総遊技数(可変表示部が変動表示されて表示結果が導出された回数)、ボーナス回数(特別役の入賞に伴い遊技者にとって有利な有利状態に制御された回数)、AT回数(遊技者にとって有利となる操作態様が報知されるAT状態に制御された回数)、小役成立回数(所定小役が入賞した回数)、ミッション(例えば、ボーナスやATの累計回数、所定数目の単位遊技でボーナスやATに当選できるかというようなサブゲーム的要素)の達成状況等である。
【0027】
また、サブ制御部21は、遊技者により後述の開始操作が行われることで、該遊技者個人の遊技履歴として遊技の結果を蓄積する履歴蓄積状態を設定することが可能であり、履歴蓄積状態が設定されている状態において、遊技者により後述の出力操作が行われることで、当該履歴蓄積状態が開始されたとき以降に蓄積された遊技の結果を、遊技者個人の遊技履歴として遊技機1の外部へ出力させることが可能である。
【0028】
具体的には、図2に示すように、サブ制御部21は、メイン制御部11から受信したコマンドに基づき、メイン制御部11により制御される遊技が行われていない非遊技状態が特定されるときに、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けを有効化する。
【0029】
ここで、非遊技状態とは、パチンコ遊技機であれば、大当り等の有利状態でなく、変動表示が終了し、かつ変動表示を開始させる権利である保留記憶がない状態であり、スロットマシンであれば、遊技が終了し、新たな遊技が開始するまでの状態である。尚、スロットマシンにおいて遊技の終了とは、可変表示部の変動表示を停止することで表示結果が導出され、該表示結果に応じて入賞が発生する場合は、当該入賞に伴い遊技価値の付与が終了したことであり、表示結果に応じて入賞が発生しない場合は、表示結果を導出したことである。
【0030】
サブ制御部21は、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けを有効化した後、メイン制御部11側にて非遊技状態が終了するまで、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けを有効化した状態を維持する。この状態で、演出用方向スイッチ25の中スイッチが、予め定められた所定時間(例えば、2秒)未満の時間にわたり押下が継続される操作(以下、短押し操作と呼ぶ場合がある。)が検出されることで、スピーカ26から出力させる音声等の音量を設定することが可能な演出設定状態である音量設定状態に移行させる。また、演出用方向スイッチ25の中スイッチが、予め定められた所定時間(例えば、2秒)以上の時間にわたり押下が継続される操作(以下、長押し操作と呼ぶ場合がある。)が検出されることで、液晶表示器22の輝度を設定することが可能な演出設定状態である輝度設定状態に移行させる。
【0031】
また、メイン制御部11により制御される非遊技状態が特定された後、非遊技状態が終了することなく所定時間(本実施例では、10秒)が経過したときには、演出用スイッチ24による操作の受け付けを有効化する。そして、演出用スイッチ24による操作の受け付けを有効化した後、メイン制御部11側にて非遊技状態が終了するまで、演出用スイッチ24を有効化した状態を維持する。尚、演出用スイッチ24による操作の受け付けを有効化する際、演出用方向スイッチ25を有効化した状態を維持する。
【0032】
また、演出用スイッチ24による操作の受け付けを有効化するときに、演出用LED24aを点灯態様に制御し、演出用スイッチ24による操作の受け付けが有効化されている期間にわたり、演出用LED24aを点灯態様に維持して、演出用LED24aの受け付けが有効化されている旨を演出用LED24aの点灯により報知する。
【0033】
演出用スイッチ24による操作の受け付けが有効化されている状態で、当該演出用スイッチ24の操作が検出されることで、上述の履歴蓄積状態や音量設定状態等の演出に関連する状態に遊技者の操作により選択して移行させることが可能な演出メニュー状態に移行させる。
【0034】
次に、サブ制御部21が履歴蓄積状態や音量設定状態等の演出に関連する状態において液晶表示器22に表示させる演出画面の遷移について、図3?図6に基づいて説明する。
【0035】
図3(a)に示すように、サブ制御部21は、非遊技状態が特定された後、非遊技中において主に行われる非遊技中演出を液晶表示器22を用いて行う。また、非遊技状態が特定されたときに、上述のように、演出用方向スイッチ25の操作の受け付けを有効化するとともに、方向スイッチ有効示唆画像(本実施例では、演出用方向スイッチ25の画像、当該演出用方向スイッチ25を短押し操作または長押し操作することで音量や輝度の設定に移行可能な旨を示す文字画像、演出用方向スイッチ25の中スイッチを操作可能な旨を示唆する矢印の画像を主に構成される。)を液晶表示器22に表示させて、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けが有効化されており、当該演出用方向スイッチ25の操作により音量設定状態または輝度設定状態に移行させることが可能な旨を報知する。
【0036】
図3(b)に示すように、方向スイッチ有効示唆画像が表示されている状態で、演出用方向スイッチ25の中スイッチが短押し操作されたことが検出される場合には、音量設定状態に移行して、音量設定状態である旨を示す音量設定画面を液晶表示器22に表示させる。音量設定画面では、音量設定画面である旨を示す文字画像(本実施例では、「音量設定画面」の文字画像)と、選択により設定可能な音量を示す数字画像(本実施例では、黒色の数字画像)と、現在の音量を示す数字画像(本実施例では、色彩が反転表示された白色の数字画像(「5」))と、演出用方向スイッチ25の左中右スイッチを操作すること、またはタッチ操作により音量を選択して設定することができる旨を示す操作案内画像(本実施例では、演出用方向スイッチ25の画像、タッチ操作を行う指を模した画像)と、が表示される。尚、音量を示す数字画像では、大きい値の数字ほど大きな音量を設定し、小さい数値の数字ほど小さな音量を示すようになっている。
【0037】
音量設定画面が表示されている状態で、演出用方向スイッチ25の左右スイッチが操作されることで、操作に対応して反転表示する数字画像を「0」?「10」の範囲内で順次切り替えて、選択されている音量を示唆する。そして、演出用方向スイッチ25の中スイッチが操作されることで、選択されている音量を演出中の音声等の音量として設定するようになっている。このように、音量設定画面が表示されている状態では、遊技者等が演出用方向スイッチ25の左右スイッチを操作することで、スピーカ26から出力させる音声等の音量を選択する選択操作を行うことができ、演出用方向スイッチ25の中スイッチを操作することで、選択されている音量を演出中での音量として決定する決定操作を行うことができるようになっている。
【0038】
また、音量設定画面が表示されている状態で、液晶表示器22の表示領域22aのうち、音量を示す数字画像に対応する領域が遊技者等によりタッチ操作されることで、当該領域に対応する数字画像に対応する音量を選択して演出中の音声等の音量として決定するようになっている。このように、音量設定画面が表示されている状態では、遊技者等が液晶表示器22の所定領域をタッチ操作することで、スピーカ26から出力させる音声等の音量を選択する選択操作、及び選択されている音量を演出中での音量として決定する決定操作を行うことができ、選択操作と決定操作とを一の操作で行うことができるようになっている。
【0039】
そして、サブ制御部21は、音量設定画面が表示されている状態で、演出用方向スイッチ25またはタッチ操作により決定操作が行われたときには、決定された音量を演出中の音声等の音量として設定し、音量設定状態及び音量設定画面の表示を終了させて、非遊技中演出に戻る。
【0040】
また、図示しないが、方向スイッチ有効示唆画像が表示されている状態で、演出用方向スイッチ25の中スイッチが長押し操作されたことが検出される場合には、輝度設定状態に移行して、輝度設定状態である旨を示す輝度設定画面(図3(f)参照)を液晶表示器22に表示させる。輝度設定画面では、輝度設定画面である旨を示す文字画像(本実施例では、「輝度設定画面」の文字画像)と、選択により設定可能な輝度を示す数字画像(本実施例では、黒色の数字画像)と、現在の輝度を示す数字画像(本実施例では、色彩が反転表示された白色の数字画像(75%))と、演出用方向スイッチ25の左中右スイッチを操作すること、またはタッチ操作により輝度を選択して設定することできる旨を示す操作案内画像(本実施例では、演出用方向スイッチ25の画像、タッチ操作を行う指を模した画像)と、が表示される。尚、輝度を示す数字画像では、遊技機1の工場出荷時に設定されている輝度を基準として設定可能な輝度の割合を示すようになっている。
【0041】
輝度設定画面が表示されている状態で、演出用方向スイッチ25の左右スイッチが操作されることで、操作に対応して反転表示する数字画像を「50%」「75%」「100%」の3段階の範囲内で順次切り替えて、選択されている輝度を示唆する。そして、演出用方向スイッチ25の中スイッチが操作されることで、選択されている輝度を演出中の液晶表示器22の輝度として設定するようになっている。このように、輝度設定画面が表示されている状態では、遊技者等が演出用方向スイッチ25の左右スイッチを操作することで、液晶表示器22の輝度を選択する選択操作を行うことができ、演出用方向スイッチ25の中スイッチを操作することで、選択されている輝度を演出中での液晶表示器22の輝度として決定する決定操作を行うことができるようになっている。
【0042】
また、輝度設定画面が表示されている状態で、液晶表示器22の表示領域22aのうち、輝度を示す数字画像に対応する領域が遊技者等によりタッチ操作されることでも、上述のように、音量設定画面にてタッチ操作が行われる場合と同様にして、液晶表示器22の輝度を選択する選択操作、及び選択されている輝度を演出中での音量として決定する決定操作とを行うことができ、選択操作と決定操作とを一の操作で行うことができるようになっている。
【0043】
図3(c)に示すように、サブ制御部21は、非遊技状態が特定された後、非遊技状態が終了することなく所定時間(本実施例では、10秒)が経過したときに、上述のように、演出用スイッチ24の操作の受け付けを有効化するとともに、演出用スイッチ有効示唆画像(本実施例では、演出用スイッチ24の画像と、当該演出用スイッチ24を操作することで演出メニュー状態に移行可能である旨を示す文字画像)を液晶表示器22に表示させて、演出用スイッチ24による操作の受け付けが有効化されており、当該演出用スイッチ24の操作により演出メニュー状態に移行させることが可能な旨を報知する。また、演出用スイッチ24による操作の受け付けが有効化されている期間にわたり、演出用LED24aを点灯させることでも、演出用スイッチ24による操作の受け付けが有効化されている旨を報知する。
【0044】
図3(d)に示すように、演出用スイッチ有効示唆画像が表示されている状態で、演出用スイッチ24が操作されたことが検出される場合には、演出メニュー状態に移行して、演出メニュー状態である旨を示す演出メニュー画面を液晶表示器22に表示させる。演出メニュー画像では、演出メニュー画像である旨を示す文字画像(本実施例では、「演出メニュー画面」の文字画像)と、選択可能な演出メニューの項目を示す項目画像(本実施例では、「演出設定」「遊技説明」「履歴蓄積開始」「遊技履歴表示」「メニュー画面終了」「戻る」の文字画像)と、演出用方向スイッチ25の左中右スイッチを操作すること、またはタッチ操作により演出メニューを設定できる旨を示す操作案内画像(本実施例では、演出用方向スイッチ25の画像、タッチ操作を行う指を模した画像)と、が表示される。
【0045】
演出メニュー画面が表示されている状態では、上述の音量設定画面や輝度設定画面が表示されている状態と同様に、選択されている項目に対応する項目画像を反転表示させて、選択されている旨を示唆するようになっており、演出用方向スイッチ25の左右スイッチが操作されることで、操作に対応して反転表示する項目画像を順次切り替えて、選択されている項目を示唆する。そして、演出用スイッチ24の中スイッチが操作されることで、選択されている項目に対応する状態を設定するようになっている。このように、演出メニュー画面が表示されている状態では、遊技者等が演出用方向スイッチ25の左右スイッチを操作することで、演出メニューの項目を選択する選択操作を行うことができ、演出用方向スイッチ25の中スイッチを操作することで、選択されている演出メニューの項目に決定する決定操作を行うことができるようになっている。
【0046】
演出メニュー画面が表示されている状態で、液晶表示器22の表示領域22aのうち演出メニューの項目画像に対応する領域が遊技者等によりタッチ操作されることでも、上述のように、音量設定画面や輝度設定画面にてタッチ操作が行われる場合と同様にして、演出メニュー項目を選択する選択操作、及び選択されている演出メニュー項目に決定する決定操作とを行うことができ、選択操作と決定操作とを一の操作で行うことができるようになっている。
【0047】
演出メニュー画面が表示されている状態で、演出用方向スイッチ25の操作またはタッチ操作により演出メニュー項目のうち「演出設定」が選択されて決定された場合は、上述の音量設定状態や輝度設定状態等の演出に関する設定を行うことが可能な演出設定状態に移行させる。また、演出メニュー項目のうち「遊技説明」が選択されて決定された場合は、遊技機1について、例えば、遊技を進める方法や遊技に関連する情報(例えば、役や配当表等)について説明する遊技説明状態に移行させる。また、演出メニュー項目のうち「履歴蓄積開始」が選択されて決定された場合は、上述の履歴蓄積状態に移行させる。また、演出メニュー項目のうち「遊技履歴表示」が選択されて決定された場合は、当日中の遊技機1における遊技の結果の履歴を表示する遊技履歴表示に移行させる。また、演出メニュー項目のうち「メニュー画面終了」が選択されて決定された場合は、演出メニュー状態及び演出メニュー画面を終了させて、非遊技中演出に戻る。
【0048】
図3(e)に示すように、演出メニュー画像が表示されている状態で、演出用スイッチ24の操作またはタッチ操作により「演出設定」が選択されて決定されることで、演出設定状態に移行させた場合は、演出設定状態である旨を示す演出設定画面を液晶表示器22に表示させる。演出設定画面では、選択可能な演出設定項目を示す項目画像(本実施例では、「音量」「輝度」「楽曲」「キャラクタ」「戻る」の文字画像)と、演出用方向スイッチ25の左中右スイッチを操作すること、またはタッチ操作により演出メニューを設定できる旨を示す操作案内画像(本実施例では、演出用方向スイッチ25の画像、タッチ操作を行う指を模した画像)と、が表示される。
【0049】
演出設定画面が表示されている状態で、演出設定項目のうち「音量」が選択されて決定されることで、上述の音量設定状態に移行させ、音量設定画面を表示させる。演出設定画面から音量設定状態に移行され、音量設定状態における音量設定画面にて音量が設定された場合は、演出設定画面に戻る。また、演出設定項目のうち「輝度」が選択されて決定されることで、上述の輝度設定状態に移行させ、輝度設定画面を表示させる。演出設定画面から輝度設定状態に移行され、輝度設定状態における輝度設定画面にて音量が設定された場合は、演出設定画面に戻る。また、演出設定項目のうち「楽曲」が選択されて決定されることで、遊技中のBGM等に用いられる楽曲を設定可能な楽曲設定状態に移行させ、楽曲設定画面(図示略)を表示させる。また、演出設定項目のうち「キャラクタ」が選択されて決定されることで、遊技中及び非遊技中の主な演出で用いられるキャラクタを設定可能なキャラクタ設定状態に移行させ、キャラクタ設定画面(図示略)を表示させる。これら楽曲設定状態またはキャラクタ設定状態において楽曲やキャラクタが選択されて決定された場合は、演出設定画面に戻る。また、演出設定項目のうち「戻る」が選択されて決定されることで、演出設定状態及び演出設定画面を終了させて、演出メニュー状態に戻り、演出メニュー画面を表示させる。
【0050】
図4(a)に示すように、サブ制御部21は、演出メニュー画面を液晶表示器22に表示させている状態で、演出用方向スイッチ25の操作またはタッチ操作により演出設定項目のうち「履歴蓄積開始」が選択されて決定されることで、図4(b)に示すように、履歴蓄積状態に移行させるためのパスワードの入力を要求するパスワード入力画面を表示させる。パスワード入力画面では、パスワードを入力するためのキーボードを構成する複数の文字画像が表示される。そして、複数の文字画像から遊技者等が所持するパスワードを構成する文字に対応する文字画像を、演出用方向スイッチ25の左中右スイッチの操作またはタッチ操作によって順次選択し決定することで、パスワードを入力することができるようになっている。尚、遊技者等は、インターネットを介して所定の管理サーバ(図示略)にて、履歴蓄積状態に移行させるためのパスワードを発行して取得できるようになっている。
【0051】
図4(c)に示すように、パスワード入力画面において適切にパスワードが入力された場合には、履歴蓄積状態を設定して、当該履歴蓄積状態を開始させた後、演出メニュー画面に戻る。履歴蓄積状態が設定されている状態で表示される演出メニュー画面では、履歴蓄積状態が設定されていない状態で表示される演出メニュー画面に比較して、選択可能な演出メニューの項目を示す項目画像として「履歴蓄積出力」の文字画像と、履歴蓄積状態が設定されている旨を示す履歴蓄積中画像(本実施例では、「?履歴蓄積中?※履歴を出力できます」の文字画像)とが追加されている。このように、履歴蓄積状態が開始された状態で表示される演出メニュー画面では、履歴蓄積状態が開始されていない状態で表示される演出メニュー画面において表示されない選択可能な演出メニューの項目を示す項目画像(「履歴蓄積出力」)及び履歴蓄積中画像が表示されることで、履歴蓄積状態が開始された状態であることを遊技者等が認識できるようになっている。
【0052】
図5(a)に示すように、サブ制御部21は、履歴蓄積状態を開始させた後の演出メニュー画面を液晶表示器22に表示させている状態で、演出用方向スイッチ25の操作またはタッチ操作により演出メニュー項目のうち「履歴蓄積開始」が選択されて決定されることで、図5(b)に示すように、現在の履歴蓄積状態において蓄積された遊技履歴を初期化(消去)して、新たに遊技履歴の蓄積を開始するか否かを確認する確認画面を液晶表示器22に表示させる。確認画面では、新たに遊技履歴の蓄積を開始することを肯定する肯定画像(本実施例では、「YES」の文字画像)と、新たに遊技履歴の蓄積を開始することを否定する否定画像(本実施例では、「NO」の文字画像)を表示させる。
【0053】
確認画面では、上述の演出メニュー画面等と同様に選択されている項目に対応する画像部分を、選択されていない項目に対応する画像部分に比較して反転表示して、選択されている項目を示唆する。また、確認画面を表示させるときには、否定画像が選択された状態を確認画面の初期状態として表示させる。
【0054】
図5(c)に示すように、確認画面が表示された状態で、遊技者等により演出用方向スイッチ25による操作またはタッチ操作により肯定画像が選択されて決定された場合には、履歴蓄積状態が設定されていないときに履歴蓄積状態を開始させる場合(図4(b)参照)と同様に、履歴蓄積状態を設定して開始させるためのパスワードの入力を要求するパスワード入力画面を表示させる。そして、当該パスワード入力画面において適切にパスワードが入力された場合には、現在蓄積されている遊技者個人の遊技履歴に関するデータを初期化(消去)して、新たな遊技者個人の遊技履歴の蓄積を開始させることで、新たな履歴蓄積状態を開始させる。そして、確認画面を表示する前に表示させていた演出メニュー画面すなわち履歴蓄積状態が設定されているときに表示する演出メニュー画面に戻る。これにより、遊技者等は、履歴蓄積状態が設定されている場合でも、「履歴蓄積開始」を選択し決定する操作を行うことで、新たに履歴蓄積状態を開始できるため、遊技者の利便性を高めることができるようになっている。
【0055】
尚、現在蓄積されている遊技者個人の遊技履歴に関するデータを初期化(消去)する際には、当日中の遊技履歴等の履歴蓄積状態が設定されていない場合でも、演出メニュー項目のうち「遊技履歴表示」が選択されて決定されたことに基づいて表示するために必要な遊技履歴のデータは消去しないようになっている。
【0056】
一方、確認画面が表示された状態で、遊技者等により演出用方向スイッチ25による操作またはタッチ操作により否定画像が選択されて決定された場合には、パスワード入力画面を表示させることなく、確認画面の表示を終了させて、該確認画面を表示する前に表示させていた演出メニュー画面すなわち履歴蓄積状態が設定されているときに表示する演出メニュー画面に戻る。尚、演出用方向スイッチ25による操作またはタッチ操作により否定画像が選択されて決定された場合には、現在蓄積されている遊技者個人の遊技履歴に関するデータを初期化(消去)しない。これにより、遊技者等は、引き続きる遊技者個人の遊技履歴を蓄積させることができ、誤って演出メニュー項目のうち「履歴蓄積出力」を選択し決定してしまった場合でも、それまで蓄積した遊技履歴が初期化されてしまうことを防止して、蓄積した遊技履歴が引き継がれなくなってしまうことを防止できるようになっている。
【0057】
このように、サブ制御部21は、履歴蓄積状態を設定させた後に、演出用方向スイッチ25の操作またはタッチ操作により履歴蓄積状態を開始させる操作が再度行われた場合には、液晶表示器22に確認画面を表示することで、履歴蓄積状態を新たに開始させるか否かを確認するようになっている。
【0058】
また、サブ制御部21は、確認画面を否定画像が選択された状態を初期状態として液晶表示器22に表示させるようになっており、遊技者等が、確認画面が表示されたときに誤って演出用方向スイッチ25の中スイッチを押下してしまっても、現在の履歴蓄積状態において蓄積された遊技履歴が初期化され、新たな遊技履歴の蓄積が開始されてしまうことを防止できるようになっている。
【0059】
図6(a)に示すように、サブ制御部21は、履歴蓄積状態を開始させた後の演出メニュー画面を液晶表示器22に表示させている状態で、演出用方向スイッチ25の操作またはタッチ操作により演出メニュー項目のうち「履歴蓄積出力」が選択されて決定されることで、図6(b)に示すように、履歴蓄積状態において蓄積された遊技者個人の遊技履歴を出力させる履歴蓄積出力状態に移行させ、履歴蓄積出力状態である旨を示す履歴蓄積出力画面を液晶表示器22に表示させる。履歴蓄積出力画面では、履歴蓄積状態が設定されたとき以降に蓄積された遊技の結果を、遊技者個人の遊技履歴として遊技機1の外部へ出力させるための2次元コードと、履歴蓄積状態を終了させるための操作を示す終了操作案内画像(本実施例では、演出用スイッチ24の画像、演出用スイッチ24の操作またはタッチ操作を促す文字画像)を表示させる。遊技者等は、情報端末等で2次元コードを読み込むことで、履歴蓄積状態において蓄積された遊技者個人の遊技履歴を情報端末内に取り込むことや所定サーバ等に転送させることが可能になっている。
【0060】
そして、履歴蓄積出力画面が表示されている状態で、演出用スイッチ24の操作または液晶表示器22の表示領域22aのいずれかの領域に対するタッチ操作が行われることで、履歴蓄積状態及び履歴蓄積出力画面の表示を終了させる。履歴蓄積出力画面を終了させた後は、非遊技中演出、方向スイッチ有効示唆画像、演出用スイッチ有効示唆画像を表示させて、新たな遊技が開始されるとき、または演出用方向スイッチ25または演出用スイッチ24が操作されるまで待機することとなる。
【0061】
次に、サブ制御部21が行う操作要求演出について、図7に基づいて説明する。
【0062】
サブ制御部21は、メイン制御部11から受信するコマンドに基づいて、メイン制御部11側にて遊技者に特典が付与される旨が決定される可能性がある特定事象が生じたことが特定される場合に、演出用スイッチ24の操作を要求する操作要求演出を実行し、当該演出用スイッチ24が操作されることで、特典が付与されることが決定されているか否かを報知する結果報知を行うことが可能である。
【0063】
具体期には、図7(a)に示すように、遊技中に特典が付与され得る特定事象が生じたことが特定される場合において、当該一単位遊技の終了条件が成立したときに、操作要求演出を実行する。操作要求演出では、演出用スイッチ24による操作の受け付けを有効化するとともに、当該演出用スイッチ24の画像及び当該演出用スイッチ24の操作を促す画像(本実施例では、「押せ!」の文字画像及び演出用スイッチ24を指す矢印画像)を液晶表示器22に表示させる。また、演出用LED24aを点灯態様に制御して、演出用スイッチ24による操作の受け付けが有効である旨を報知する。この状態で、演出用スイッチ24が操作されるまで待機する。尚、操作要求演出を実行している期間においては、上述の音量設定状態や輝度設定状態に移行させるための演出用方向スイッチ25による操作の受け付けを無効化する。
【0064】
この状態で、演出用スイッチ24の操作が行われることで、メイン制御部11側における特典の付与状況に応じた結果報知を行う。図7(b)に示すように、メイン制御部11側にて特典を付与する旨が決定されている場合には、サブ制御部21は、演出用スイッチ24の操作が行われることで、特典を付与する旨が決定されている旨を示唆する結果報知画像(本実施例では、「大当たり」の文字画像)を液晶表示器22に表示させる。一方、図7(c)に示すように、メイン制御部11側にて特典を付与する旨が決定されていない場合には、サブ制御部21は、演出用スイッチ24の操作が行われることで、特典を付与する旨が決定されていない旨を示唆する結果報知画像(本実施例では、「残念」の文字画像)を液晶表示器22に表示させる。
【0065】
サブ制御部21は、結果報知画像を表示させた後、新たな遊技が開始されることなく、所定時間(遊技者が結果報知画像の内容を認識するために十分な時間、例えば、10秒)が経過したときに、音量設定状態や輝度設定状態に移行させるための演出用方向スイッチ25の無効化を解除し、演出メニュー状態に移行させるための演出用スイッチ24による操作の受け付けを有効化する。
【0066】
従来の遊技機では、遊技者による開始操作から終了操作までの期間において特定演出モードに制御され、終了操作によって特定演出モードに制御された期間の遊技履歴等が出力されるようにした構成ものがある。
【0067】
このような構成では、一度特定演出モードに制御された場合には、一度終了操作がされるまで、開始操作が受け付けられないため、前の遊技者が終了操作をせずに遊技を終えた場合に、新たな遊技者は、一度終了操作をした後にさらに開始操作をしなければならない。一方、特定演出モードに制御された場合に、いつでも開始操作を受け付ける構成とすることが考えられるが、このような構成では、誤って開始操作がされてしまう虞がある。
【0068】
これに対して、本実施例の遊技機1は、遊技者による操作が可能な演出用方向スイッチ25、タッチ入力装置23を備え、遊技者による演出用方向スイッチ25の操作または液晶表示器22の所定領域のタッチ操作により、開始操作(演出メニュー画面にて「履歴蓄積開始」を選択し決定する操作を行い、パスワードを入力すること)が行われることで、遊技者個人の遊技履歴を蓄積する履歴蓄積状態を設定して開始させることが可能であり、演出メニュー画面では、履歴蓄積状態が設定されているか否かに関わらず、開始操作を行うことが可能であり、履歴蓄積状態が設定されていない場合には、開始操作が行われることで履歴蓄積状態を開始し、履歴蓄積状態が設定されている場合には、開始操作に加え、確認画面にて確認操作が行われた場合に新たに履歴蓄積状態を開始させる構成である。この構成によれば、履歴蓄積状態が設定されている場合でも、開始操作が行われることで、新たに履歴蓄積状態を開始できるため、遊技者の利便性を高めることができるとともに、履歴蓄積状態が設定されている場合に新たに履歴蓄積状態を開始するためには、開始操作に加え、確認画面での確認操作を必要とするため、誤った開始操作によって新たに履歴蓄積状態が開始されてしまうことを防止できる。
【0069】
尚、本実施例では、遊技機1は、特定演出状態として履歴蓄積状態を設定し、当該履歴蓄積状態では、遊技者個人の遊技履歴を蓄積することが可能な状態であるが、特定演出状態は、特定演出状態を設定した遊技者個人に関連する情報が反映される状態、例えば、特定演出状態を設定した遊技者により設定された演出設定(音量や輝度、キャラクタに関する設定等)が反映される状態等を適用する構成でも良く、このような構成では、特定演出状態を開始させる際に、遊技機1が遊技者個人に関する情報を特定可能な情報(例えば、パスワードやユーザ名等)を受け付ける構成とすることが好ましく、遊技者個人に関する情報を特定可能な情報を受け付けることで、過去に設定された演出設定を新たに開始させる特定演出状態に引き継ぐことができる。
【0070】
また、本実施例では、遊技機1は、開始操作として、演出メニュー画面にて「履歴蓄積開始」を選択し決定するとともにパスワードが入力される操作を適用しているが、開始操作として所定操作手段(例えば、演出用スイッチ24)を所定操作態様(例えば、3秒以上の長押し操作等)で操作する構成も良い。このような構成でも、履歴蓄積状態が設定されていない場合には、所定操作手段が所定操作態様で操作されることで履歴蓄積状態を開始し、履歴蓄積状態が設定されている場合には、所定操作手段が所定操作態様で操作され、かつ確認画面にて確認操作が行われた場合に新たに履歴蓄積状態を開始させる構成とすることで、誤った所定操作手段の所定操作態様での操作によって新たに履歴蓄積状態が開始されてしまうことを防止できる。
【0071】
また、本実施例では、遊技機1は、開始操作として、演出メニュー画面にて「履歴蓄積開始」を選択し決定するとともにパスワードが入力される操作を適用しているが、演出メニュー画面にて「履歴蓄積開始」を選択し決定する操作が行われることで、パスワード入力画面を表示することなく、履歴蓄積状態を設定して開始させることが可能な構成、すなわち開始操作としてパスワードの入力を伴わない操作を適用しても良い。
【0072】
また、本実施例では、遊技機1は、履歴蓄積状態が設定されている場合の開始操作として、演出メニュー画面にて「履歴蓄積開始」を選択し決定する操作がされることで、確認画面を表示し、確認画面にて確認操作が行われた場合にパスワードの入力画面が表示され、パスワードを入力する操作を適用しているが、履歴蓄積状態が設定されている場合の開始操作として、演出メニュー画面にて「履歴蓄積開始」を選択し決定する操作がされ、パスワードが入力された後に確認画面を表示し、確認画面にて確認操作が行われる構成としても良い。
【0073】
本実施例の遊技機1は、履歴蓄積状態が設定されている場合において、開始操作が受け付けられ、新たに履歴蓄積状態を開始する場合に、先に設定されていた履歴蓄積状態において蓄積された遊技者個人の遊技履歴を初期化する構成である。この構成によれば、先に設定されていた履歴蓄積状態における遊技者個人の遊技履歴が引き継がれてしまうことがなく、開始操作によって新たに履歴蓄積状態を開始することができるとともに、履歴蓄積状態が設定されている場合に新たに履歴蓄積状態を開始するためには、開始操作が受け付けられ、さらに確認操作を必要とするため、誤った開始操作によって履歴蓄積状態における遊技者個人の遊技履歴が初期かされてしまうことを防止できる。
【0074】
尚、本実施例では、履歴蓄積状態が設定されている場合において、新たに履歴蓄積状態を開始する場合に、先に設定されていた履歴蓄積状態において蓄積された遊技者個人の遊技履歴を初期化する構成であるが、新たに開始する履歴蓄積状態で蓄積される遊技者個人の遊技履歴を、先の履歴蓄積状態で蓄積された遊技者個人の遊技履歴と、区別して識別可能に蓄積する構成、例えば、新たに蓄積を開始する遊技者個人の遊技履歴を、先に蓄積された遊技者個人の遊技履歴が記憶されている記憶領域と異なる記憶領域に記憶させる構成等でも良い。
【0075】
本実施例の遊技機1は、履歴蓄積状態を設定することが可能であり、履歴蓄積状態では、当該履歴蓄積状態が設定されてからの遊技の結果に関する遊技履歴が遊技者個人の遊技履歴として蓄積される構成である。この構成によれば、履歴蓄積状態が設定されている場合でも、履歴蓄積状態を開始させる開始操作が受け付けられ、新たに履歴蓄積状態を開始し、遊技履歴を新たに蓄積することができるため、遊技者の利便性を高めることができるとともに、履歴蓄積状態が設定されている場合に新たに履歴蓄積状態を開始するためには、開始操作が受け付けられ、さらに確認操作を必要とするため、誤った開始操作によってそれまで蓄積した遊技履歴が引き継がれなくなってしまうことを防止できる。
【0076】
本実施例の遊技機1は、履歴蓄積状態が設定されている場合において、開始操作が行われたときには、確認画面を表示し、当該確認画面にて確認操作が行われることで、新たに履歴蓄積状態を開始する構成であり、確認画面では、開始操作を肯定する肯定画像(「YES」)と、開始操作を否定する否定画像(「NO」)とをいずれか一方を選択操作によって選択可能に表示し、確認操作は、選択操作によって確認画面の肯定画像が選択された状態で決定操作がされる操作であり、確認画面は、最初に否定画像が選択された状態で表示される構成である。この構成によれば、確認操作が完了するために、必ず選択操作と決定操作を必要とするため、誤って確認操作がされてしまうことを防止できる。
【0077】
本実施例の遊技機1は、演出用スイッチ24による操作の受け付けが有効化されている状態で、当該演出用スイッチ24の操作が行われることで、演出メニュー画面を表示させ、演出メニュー画面において「履歴蓄積開始」を選択して決定する開始操作が行われることで、履歴蓄積状態を設定して開始させる構成であり、演出メニュー画面では、履歴蓄積状態が設定されている場合には、履歴蓄積状態が設定されている旨を示唆する履歴蓄積中画像を表示させて、履歴蓄積状態が設定されていない場合には、履歴蓄積中画像を表示させることで、演出メニュー画面において履歴蓄積状態が設定されているか否かを特定可能に報知する構成である。この構成によれば、開始操作が完了する前に履歴蓄積状態が設定されているか否かが特定可能となるため、誤った開始操作によって新たに履歴蓄積状態が設定されてしまうことを防止できる。
【0078】
本実施例の遊技機1は、遊技者による操作を受け付ける演出用方向スイッチ25と、遊技者による操作を受け付ける演出用スイッチ24と、を備え、演出用方向スイッチ25による操作を有効に受け付けたことに基づいて、演出に関する設定、例えば、スピーカ26から出力される音声等の音量や液晶表示器22の輝度の設定を行うことが可能な演出設定状態に制御し、演出用スイッチ24による操作を有効に受け付けたことに基づいて、遊技履歴等の情報を閲覧可能な演出メニュー状態に制御することが可能な構成であり、遊技機1において非遊技状態となったときに、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けを有効化し、遊技機1において非遊技状態となり、非遊技状態が終了せずに所定時間(本実施例では、10秒)が経過したときに、演出用スイッチ24による操作の受け付けを有効化することで、遊技機1において非遊技状態となった以降において、演出用スイッチ24による操作の受け付けを有効にするよりも前に、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けを有効にする構成である。この構成によれば、演出用スイッチ24による操作の受け付けが有効になる前に演出用方向スイッチ25による操作の受け付けが有効になるため、演出メニュー画面の表示が可能となるよりも前に演出設定状態に移行させて演出設定を行うことができる。そのため、遊技者に演出設定ができる状態を待つという煩わしさを感じさせることを防止することができる。
【0079】
尚、本実施例では、遊技機1は、非遊技状態が特定されるときに、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けを有効化し、その後、所定時間が経過することで、演出用スイッチ24による操作の受け付けを有効化する構成であるが、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けを有効化するタイミングは、非遊技状態が特定されるときに限らず、非遊技状態が特定されるときから、演出用スイッチ24による操作の受け付けを有効化するときまでの間に、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けを有効化する構成でも良い。
【0080】
本実施例の遊技機1では、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けが有効化されているときに、当該演出用方向スイッチ25を操作することで、演出設定状態に移行させて演出設定を行うことが可能であり、演出用スイッチ24による操作の受け付けが有効化されているときに、当該演出用スイッチ24を操作することで、演出メニュー状態に移行させて、演出メニュー画面にて「演出設定」を選択して決定することで、演出設定状態に移行させて演出設定を行うことが可能な構成である。この構成によれば、演出設定を行うことができる機会を増やすことができる。
【0081】
本実施例の遊技機1では、遊技の制御を行うメイン制御部11と、演出の制御を行うサブ制御部21と、を備え、サブ制御部21は、メイン制御部11側にて遊技者に特典が付与される旨が決定される可能性がある特定事象が生じたことが特定される場合に、操作手段として演出用スイッチ24の操作を要求する操作要求演出を実行可能であり、操作要求演出では、遊技機1において非遊技状態となったときに、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けを有効化する。これに対して、サブ制御部21は、操作要求演出を行わず、演出メニュー状態に移行させるための操作手段として演出用スイッチ24による操作の受け付けを有効化する場合は、遊技機1において非遊技状態となり、非遊技状態が終了することなく所定時間(本実施例では、10秒)が経過したときに、演出用スイッチ24による操作の受け付けを有効化する構成である。この構成によれば、操作要求演出における操作手段として演出用スイッチ24の操作の受け付けを有効化する場合と、操作要求演出を行わず、演出メニュー状態に移行させるための操作手段として演出用スイッチ24の操作の受け付けを有効化する場合とで、演出用スイッチ24の操作の受け付けを有効化するタイミングが異なるため、演出用スイッチ24への操作が有効になるタイミングに基づいて、操作要求演出が実行されるのか、演出メニュー状態に移行させることが可能となるのかを遊技者が判断することができ、演出用スイッチ24への操作を行ったときに異なる事象が起こる場合であっても、遊技者を困惑させることがない。
【0082】
本実施例の遊技機1では、当該遊技機1において非遊技状態となり、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けが有効化されている状態において、演出用方向スイッチ25が短押しされることで、演出設定状態として音量設定状態に移行させて、音量設定画面を液晶表示器22に表示させる一方、演出用方向スイッチ25が長押しされることで、演出設定状態として輝度設定状態に移行させて、輝度設定画面を液晶表示器22に表示させる構成である。この構成によれば、演出メニュー画面を表示させた後、演出設定画面を表示させて、音量設定画面または輝度設定画面を表示させるための選択操作を行わなくても、輝度設定画面または音量設定画面を表示させることができ、その結果、選択操作を行う手間を削減することができる。
【0083】
本実施例の遊技機1では、当該遊技機1において非遊技状態となり、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けが有効化されている状態において、演出用方向スイッチ25が短押しされることで音量設定画面を表示させ、演出用方向スイッチ25が長押しされることで輝度設定画面を表示させることが可能な構成である。この構成によれば、音量設定画面または輝度設定画面を表示させるための演出用方向スイッチ25の短押し及び長押しは、いずれにも単純な操作であり、操作し分けやすい。
【0084】
本実施例の遊技機1では、当該遊技機1において非遊技状態となり、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けが有効化されている状態において、演出用方向スイッチ25を短押しすることで音量設定に移行可能である旨及び演出用方向スイッチ25を長押しすることで輝度設定に移行可能である旨を示す文字画像を含む方向スイッチ有効示唆画像を液晶表示器22に表示させて、演出用方向スイッチ25による操作の受け付けが有効化されている旨を報知する構成である。この構成によれば、演出用方向スイッチ25の単押し及び長押しのうち、どちらの操作を実行すれば音量設定ができるのか、または輝度設定ができるのかが液晶表示器22に表示されるため、遊技者はいずれの操作を実行すればよいかを容易に判断できる。
【0085】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0086】
1 遊技機
11 メイン制御部
21 サブ制御部
22 液晶表示器
23 タッチ入力装置
24 演出用スイッチ
25 演出用方向スイッチ
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技を行う遊技機において、
複数のメニューからいずれかのメニューを選択可能なメニュー画面を表示させることが可能なメニュー画面表示手段と、
遊技者による操作であって、前記メニュー画面に表示されたメニューのうちの開始メニューを選択する開始操作を受付可能な開始操作受付手段と、
開始操作が受け付けられたことに基づいて遊技の結果を蓄積する履歴蓄積状態を設定可能な履歴蓄積状態設定手段と、
を備え、
前記開始操作受付手段は、前記履歴蓄積状態が設定されているか否かに関わらず開始操作を受付可能であり、
前記履歴蓄積状態設定手段は、
前記履歴蓄積状態が設定されていない状態で、開始操作が受け付けられたときに、開始操作を確認するための確認操作を促す確認画面を表示することも確認操作を受け付けることもなく、前記履歴蓄積状態を設定し、
前記履歴蓄積状態が設定されている状態で、開始操作が受け付けられたときに、開始操作を確認するための確認操作を促す確認画面を表示し、確認操作が受け付けられた場合に新たに前記履歴蓄積状態を設定し、
前記メニュー画面表示手段は、遊技が行われていない非遊技状態においてメニュー表示操作が受け付けられたときに、前記メニュー画面を表示させることが可能であり、
前記履歴蓄積状態が設定されていない状態と前記履歴蓄積状態が設定されている状態とで前記メニュー画面の表示態様が異なる、遊技機。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2021-09-21 
出願番号 特願2017-99967(P2017-99967)
審決分類 P 1 651・ 113- YAA (A63F)
P 1 651・ 121- YAA (A63F)
最終処分 維持  
特許庁審判長 伊藤 昌哉
特許庁審判官 北川 創
蔵野 いづみ
登録日 2020-07-16 
登録番号 特許第6735706号(P6735706)
権利者 株式会社三共
発明の名称 遊技機  
代理人 特許業務法人 武和国際特許事務所  
代理人 大久保 岳彦  
代理人 堅田 多恵子  
代理人 石川 好文  
代理人 堅田 多恵子  
代理人 林 修身  
代理人 重信 和男  
代理人 重信 和男  
代理人 林 修身  
代理人 溝渕 良一  
代理人 溝渕 良一  
代理人 石川 好文  
代理人 大久保 岳彦  
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