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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  F21S
審判 全部申し立て 特29条の2  F21S
審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  F21S
審判 全部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備  F21S
管理番号 1379815
異議申立番号 異議2021-700049  
総通号数 264 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2021-12-24 
種別 異議の決定 
異議申立日 2021-01-15 
確定日 2021-09-28 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第6725949号発明「発光ユニットおよび発光ユニットを備える照明装置」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6725949号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり,訂正後の請求項〔1?4〕について訂正することを認める。 特許第6725949号の請求項1ないし4に係る特許を維持する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第6725949号の請求項1?4に係る特許についての出願は,平成27年 7月30日に出願した特願2015-150979号(以下,「原出願」という。)の一部を令和 1年 8月22日に新たな特許出願としたものであって,令和 2年 6月30日にその特許権の設定登録がされ,令和 2年 7月22日に特許掲載公報が発行された。本件特許異議の申立ての経緯は,次のとおりである。
令和 3年 1月15日付け : 特許異議申立人伊藤直宏(以下,「異議申立人」という。)による請求項1?4に係る特許に対する特許異議の申立て
令和 3年 4月13日付け : 取消理由通知書
令和 3年 6月 2日付け : 特許権者による意見書及び訂正請求書の提出
令和 3年 7月19日付け : 異議申立人による意見書の提出

第2 訂正の適否
1.訂正の内容
令和 3年 6月2日付けの訂正の請求(以下,「本件訂正請求」という。)による訂正は,特許第6725949号(以下,「本件特許」という。)の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり,訂正後の請求項1?4について訂正することを求めるものであり,その内容は,以下のとおりである。訂正前の請求項1?4は,請求項2?4が,訂正の請求の対象である請求項1の記載を直接的又は間接的に引用する関係にあるから,本件訂正は,一群の請求項1?4について請求されている。なお,訂正箇所に下線を付した。
(1)訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1に「複数の半導体発光素子と,前記複数の半導体発光素子が実装される発光素子基板と,前記複数の半導体発光素子の電力供給源である電源部と,前記半導体発光素子の発光に関する制御を行う制御部と,前記発光素子基板が取り付けられる第1面と,当該第1面の反対面である第2面であって,前記電源部および前記制御部が設けられる第2面とを有する金属製の支持部材と,を備え,前記制御部は,信号を受信するアンテナと,前記アンテナで受信した信号に応じて前記電源部から供給される電力を制御する無線制御部とを有し,前記無線制御部は基板状であり,前記アンテナは前記無線制御部の基板に実装されており,前記無線制御部は,前記第2面に設けられ,かつ前記支持部材と離間している,発光ユニット。」と記載されているのを,「造営材に取り付けられた器具本体に取り付けられる発光ユニットであって,複数の半導体発光素子と,前記複数の半導体発光素子が実装される発光素子基板と,前記複数の半導体発光素子の電力供給源である電源部と,前記半導体発光素子の発光に関する制御を行う制御部と,前記発光素子基板が取り付けられる第1面と,当該第1面の反対面である第2面であって,前記電源部および前記制御部が設けられる第2面とを有する金属製の支持部材と,を備え,前記制御部は,信号を受信するアンテナと,前記アンテナで受信した信号に応じて前記電源部から供給される電力を制御する無線制御部とを有し,前記無線制御部は基板状であり,前記アンテナは前記無線制御部の基板に実装されており,前記無線制御部は,前記支持部材と離間する状態で第1筐体の内部に配置され,前記電源部は,前記第1筐体と離間する第2筐体の内部に配され,前記無線制御部は,前記器具本体を前記造営材に取り付けるための吊りボルトと干渉しない位置に配置されている,発光ユニット。」に訂正する(請求項1の記載を引用する請求項2?4も同様に訂正する。)。
2.訂正要件についての判断
(1)訂正事項1
ア.訂正の目的について
(ア)訂正前の請求項1において,発光ユニットと器具本体との関係,無線制御部と電源部の配置関係及び無線制御部と吊りボルトとの配置関係については何ら特定されていない。
これに対し,訂正後の請求項1は,発光ユニットが「造営材に取り付けられた器具本体に取り付けられる発光ユニット」であること,無線制御部と電源部は,「無線制御部は第1筐体の内部に配置され,電源部は,第1筐体と離間する第2筐体の内部に配される」こと,無線制御部は,「無線制御部は,器具本体を造営材に取り付けるための吊りボルトと干渉しない位置に配置されている」ことを具体的に特定し限定するものであるから,訂正事項1による上記訂正は,特許法第120条の5第2項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
(イ)「前記無線制御部は,前記支持部材と離間する状態で第1筐体の内部に配置され」の下線部分は,取消理由通知書の理由2において,明確でないとされた訂正前の請求項1の「前記無線制御部は,前記第2面に設けられ,前記支持部材と離間している」の記載を明瞭にするためのものである。すなわち,「前記無線制御部は,前記支持部材と離間する状態で第1筐体の内部に配置され」の下線部分の訂正は,特許法第120条の5第2項ただし書第3号に規定する明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。
(ウ)同様に,訂正後の請求項2?4は,訂正後の請求項1に記載された「造営材に取り付けられた器具本体に取り付けられる発光ユニットであって,複数の半導体発光素子と,前記複数の半導体発光素子が実装される発光素子基板と,前記複数の半導体発光素子の電力供給源である電源部と,前記半導体発光素子の発光に関する制御を行う制御部と,前記発光素子基板が取り付けられる第1面と,当該第1面の反対面である第2面であって,前記電源部および前記制御部が設けられる第2面とを有する金属製の支持部材と,を備え,前記制御部は,信号を受信するアンテナと,前記アンテナで受信した信号に応じて前記電源部から供給される電力を制御する無線制御部とを有し,前記無線制御部は基板状であり,前記アンテナは前記無線制御部の基板に実装されており,前記無線制御部は,前記支持部材と離間する状態で第1筐体の内部に配置され,前記電源部は,前記第1筐体と離間する第2筐体の内部に配され,前記無線制御部は,前記器具本体を前記造営材に取り付けるための吊りボルトと干渉しない位置に配置されている,発光ユニット」の下線部分の記載を引用することにより,訂正後の請求項2?4に係る発明における,発光ユニットと器具本体との関係,無線制御部と電源部の配置関係及び無線制御部と吊りボルトとの配置関係をより具体的に特定し限定するものであり,また,取消理由通知書の理由2において,明確でないとされた訂正前の請求項1の「前記無線制御部は,前記第2面に設けられ,かつ前記支持部材と離間している」の記載を引用する訂正前の請求項2?4の記載を明瞭にするためのものであるため,訂正事項1による訂正は,特許法第120条の5第2項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮と,同項ただし書第3号に規定する明瞭でない記載の釈明とを目的とするものである。
イ.願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてした訂正であること
(ア)「造営材に取り付けられた器具本体に取り付けられる発光ユニットであって」の事項
訂正前の請求項4には,「前記発光ユニットが取り付けられる器具本体」との記載されている。
段落【0030】には,「他の発明の照明装置は,上記に記載の発光ユニットと,前記発光ユニットが取り付けられる器具本体とを備える照明装置であって,前記器具本体は,造営材に取り付けられる取付部材を有する。」と記載されている(下線は当審で付した。以下同様。)。
実施形態における一例として,段落【0036】には,「照明装置1は,照明装置用器具本体(以下,器具本体と記載する)10と,発光ユニット20とを備える。器具本体10は,例えば天井又は壁等の被取付面に取り付けられる。発光ユニット20は,器具本体10に取り付けられる。照明装置1は,直付タイプである。」と記載されている。
実施形態における一例として,段落【0044】には,「底板部114は,天井や壁等の造営材の被取付面と対向しており,照明装置1を被取付面に取り付けるための吊りボルト用孔部15,電力供給ケーブルを照明装置1内に引き込むための電力供給ケーブル用孔部16等を備えている。」と記載されている。
このように,実施形態の一例としても,器具本体が取り付けられる被取付面は造営材の面であり,当該造営材に取り付けられた器具本体に発光ユニットが取り付けられることが把握できる。
したがって,「造営材に取り付けられた器具本体に取り付けられる発光ユニットであって」は,願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてした訂正である。
(イ)「前記無線制御部は,前記支持部材と離間する状態で第1筐体の内部に配置され」の下線部分の事項
段落【0010】には,「一実施形態として,前記発光ユニットは,前記無線制御部を内部に配置する第1筐体を有し,前記アンテナが前記第1筐体から前記支持部材の前記第1面側に延設される。・・・」と記載されている。
段落【0020】には,「一実施形態として,前記支持部材が金属製である場合または少なくとも前記無線制御部が設けられる前記支持部材の位置に金属が設けられている場合に,前記無線制御部は基板状であり,当該無線制御部が前記支持部材と離間している。」と記載されている。
実施形態における一例として,段落【0089】には,「図4,8,15に示す通り無線モジュール50は,発光素子支持部材24の上面24bに設けられる。無線モジュール50は筐体(5 5, 56)で覆われた構造であり,別の筐体(電源ボックス28C)で覆われた電源部28とは離間している。無線モジュール50と電源部28とは,有線で電気的に接続される。」と記載されている。
実施形態における一例として,段落【0090】には,「無線モジュール50は,信号を受信するアンテナ60と,アンテナ60で受信した信号に応じて電源部28から発光素子21へ供給される電力を制御する無線制御回路513(無線制御部に相当する)が実装される無線制御基板51と,発光素子支持部材24に取り付けられる筐体本体56と,無線制御基板51を内部に配置するように,筐体本体56に取り付けられる筐体カバー55とを有する。・・・」と記載されている。
段落【0105】には,「また,支柱554,十字支柱555の高さは同一である。従って,無線制御基板51は,筐体カバー55の主面552と平行であり,筐体カバー55の主面552(裏面552C)から離れた位置にあり,また,筐体本体56の取付部563からも少なくとも押部563aの高さ分だけ離れた位置に配置される。すなわち,無線制御基板51を筐体で収納させることで,発光素子支持部材24や反射板29から離間させた状態にできるとともに,筐体内においても空間的に離間させた状態に配置させることができる。発光素子支持部材24や反射板29は金属製である場合に,無線制御基板51をそれらから離間(例えば,空間的に離間,電気的に離間)させるように配置させることが好ましい。」と記載されている。
このように,実施形態の一例としても,第1筐体が筐体本体56と筐体カバー55とを有し,無線制御部が実装される無線制御基板51が,発光素子支持部材24に取り付けられる筐体本体56から離間する状態で筐体内に配置されていることが把握できる。
したがって,「前記無線制御部は,前記支持部材と離間する状態で第1筐体の内部に配置され」の下線部分の事項は,願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてした訂正である。
(ウ)「前記電源部は,前記第1筐体と離間する第2筐体の内部に配され」の事項
段落【0011】には,「一実施形態として,前記電源部を少なくとも内部に配置する第2筐体を有し,前記第2筐体と前記第1筐体が離間している。すなわち,無線制御部(第1筐体)が第2面に設けられ,かつ電源部(第2筐体)と離間している構成である。・・・・」
と記載されている。
実施形態における一例として,段落【0076】には,「図13に示すように,電源部28は,電源回路を備える電源基板28aと,電源カバー28bと,電源基板28a及び電源カバー28bを内部に収容する電源ボックス28cと,発光素子21に対して電力を供給するための配線28d(配線28dは図13に図示せず)とを有している。」と記載されている。
実施形態における一例として,段落【0089】には,「図4,8,15に示す通り無線モジュール50は,発光素子支持部材24の上面24bに設けられる。無線モジュール50は筐体(55 56)で覆われた構造であり,別の筐体(電源ボックス28c)で覆われた電源部28とは離間している。無線モジュール50と電源部28とは,有線で電気的に接続される。」と記載されている。
このように,実施形態の一例としても,電源回路を備える電源基板28aが電源ボックス28c内に収容され,電源ボックス28cが,無線モジュール50に含まれる無線制御部が内部に配された筐体本体56及び筐体カバー55と離間していることが把握できる。
したがって,「前記電源部は,前記第1筐体と離間する第2筐体の内部に配され」の事項は,願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてした訂正である。
(エ)「前記無線制御部は,前記器具本体を前記造営材に取り付けるための吊りボルトと干渉しない位置に配置されている」の事項
実施形態における一例として,段落【0040】には,「・・・図6(A)及び図6(B)に示すように,器具本体10は,取付部材11と,側板12 (12a及び12b)と,バネ部13 (13a及び13b)と,端子台14と,を備える。なお,取付部材11には,吊りボルト用孔部15と電力供給ケーブル用孔部16とが形成されている。」と記載されている。
実施形態における一例として,段落【0053】には,「吊りボルト用孔部15は,図4(A)及び図4(B)に示す吊りボルト30により天井又は壁等の被取付面に器具本体10を取り付けるために,吊りボルト30が挿通するために設けられた孔部である。」と記載されている。
段落【0115】には,「〔その他〕無線モジュールは,発光素子支持部材24の上面24bに設けられ,かつ,ボルト30,電源部28,端子台14,バネ部13などの構造物と干渉しない位置に設けられることが照明装置の薄型化の観点から好ましい。・・・」と記載されている。なお,ここでの「ボルト30」は,吊りボルト30のことである。
このように,器具本体10が被取付面である造営材に吊りボルト30で取り付けられ,無線制御部が吊りボルト30と干渉にしないように配されていることが把握できる。
したがって,「前記無線制御部は,前記器具本体を前記造営材に取り付けるための吊りボルトと干渉しない位置に配置されている」の事項は,願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてした訂正である。
(オ)以上のことから,訂正事項1は,願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてした訂正であり,訂正前の請求項1の記載以外に,訂正前の請求項2?4の記載について訂正するものではなく,特許法第120条の5第9項で準用する特許法第126条第5項の規定に適合するものである。
ウ.実質上特許請求の範囲を拡張し,又は変更する訂正でないこと
上記ア.の理由から明らかなように,訂正事項1は,発光ユニットについての発明特定事項を概念的により下位の「造営材に取り付けられた器具本体に取り付けられる」発光ユニットとし,さらに,無線制御部と電源部との配置位置及び無線制御部と吊りボルトとの配置関係を規定し,無線制御部は第1筐体の内部で支持部材と離間することを明確にするものであり,カテゴリーや対象,目的を変更するものでないから,実質上特許請求の範囲を拡張し,又は,変更するものには該当せず,訂正事項1による訂正は,特許法第120条の5第9項で準用する特許法第126条第6項の規定に適合するものである。
訂正事項1は,訂正前の請求項1の記載を引用する訂正前の請求項2?4の記載についても実質的に訂正するものであるが,上記ア.の理由から明らかなように,訂正後の請求項1の記載は訂正前の請求項1との関係で特許請求の範囲を実質的に拡張し,又は変更するものではない。
また,訂正事項1は,訂正前の請求項1の記載以外に,訂正前の請求項2?4の記載について何ら訂正するものではなく,請求項2?4のカテゴリーや対象,目的を変更するものではない。
したがって,訂正事項1による訂正は,訂正前の請求項2?4との関係で,実質上特許請求の範囲を拡張し,又は変更する訂正ではなく,特許法第120条の5第9項で準用する特許法第126条第6項の規定に適合するものである。
エ.小括
以上のとおりであるから,訂正事項1による訂正は,特許法第120条の5第2項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮と,同項ただし書第3号に規定する明瞭でない記載の釈明とを目的とし,かつ,特許法第120条の5第9項で準用する特許法第126条第5項及び第6項の規定に適合するものである。
したがって,特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり,訂正後の請求項〔1?4〕について訂正することを認める。

第3 訂正後の本件発明
上記「第2」で述べたとおり,本件訂正は認められるので,本件訂正請求により訂正された請求項1?4に係る発明(以下,「本件発明1?4」という。)は,訂正特許請求の範囲の請求項1?4に記載された次の事項により特定されるとおりのものである。
「【請求項1】
造営材に取り付けられた器具本体に取り付けられる発光ユニットであって,
複数の半導体発光素子と,
前記複数の半導体発光素子が実装される発光素子基板と,
前記複数の半導体発光素子の電力供給源である電源部と,
前記半導体発光素子の発光に関する制御を行う制御部と,
前記発光素子基板が取り付けられる第1面と,当該第1面の反対面である第2面であって,前記電源部および前記制御部が設けられる第2面とを有する金属製の支持部材と,を備え,
前記制御部は,信号を受信するアンテナと,前記アンテナで受信した信号に応じて前記電源部から供給される電力を制御する無線制御部とを有し,
前記無線制御部は基板状であり,前記アンテナは前記無線制御部の基板に実装されており,
前記無線制御部は,前記支持部材と離間する状態で第1筐体の内部に配置され,
前記電源部は,前記第1筐体と離間する第2筐体の内部に配され,
前記無線制御部は,前記器具本体を前記造営材に取り付けるための吊りボルトと干渉しない位置に配置されている,
発光ユニット。
【請求項2】
前記無線制御部の基板面方向は,前記支持部材の前記第1面方向に沿っている,
請求項1に記載の発光ユニット。
【請求項3】
前記無線制御部の基板面方向は,前記支持部材の前記第1面方向と平行である,
請求項2に記載の発光ユニット。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の発光ユニットと,前記発光ユニットが取り付けられる器具本体とを備える照明装置であって,
前記器具本体は,造営材に取り付けられる取付部材を有する,
照明装置。」

第4 取消理由通知に記載した取消理由について
1.取消理由の概要
請求項1?4に係る特許に対して,当審が令和 3年 4月13日付けの取消理由通知で特許権者に通知した取消理由の要旨は,次のとおりである。

1)(拡大先願)本件特許の下記の請求項に係る発明は,その出願の日前の特許出願であって,その出願後に特許掲載公報の発行又は出願公開がされた下記の特許出願の願書に最初に添付された明細書,特許請求の範囲又は図面に記載された発明と同一であり,しかも,この出願の発明者がその出願前の特許出願に係る上記の発明をした者と同一ではなく,またこの出願の時において,その出願人が上記特許出願の出願人と同一でもないので,下記の請求項に係る特許は,特許法第29条の2の規定に違反してされたものであり,取り消されるべきものである。
2)(明確性)本件特許に係る特許出願は,特許請求の範囲の記載が下記の点で,特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない特許出願に対してされたものであり,取り消されるべきものである。

<理由1>
・請求項 1?3
・先願 1

引用文献等一覧
1.特願2014-177339号(特開2016-51651号)(異議申立人の提出した甲第4号証)

<理由2>
本件特許の請求項1に係る発明において「前記無線制御部は,前記第2面に設けられ,前記支持部材と離間している」と特定されている。
無線制御部が支持部材の第2面に設けられていることと,支持部材と離間していることとは,相反する事項であるため,どのような事項を特定しようとしているのかが明確でない。
上記の指摘は請求項1を引用する請求項2?4についても同様である。
したがって,請求項1?4に係る発明は明確でない。

2.先願(甲第4号証)の記載事項,先願発明
(1)記載事項
先願(甲第4号証)には,図面と共に以下の事項が記載されている(下線は当審で付した。以下同様。)
・「【0001】
本発明は,電源装置に関し,特に,交流電圧・交流電流を直流電圧・直流電流に変換して負荷に供給する電源装置,及び当該電源装置と,負荷である光源とを有する照明装置に関する。」
・「【0017】
(実施形態1)
本実施形態の照明器具Aは,図1及び図2に示すように光源ユニット2と,器具本体1とで構成される。器具本体1は,吊りボルト200に固定され,天井100に直付けされる。光源ユニット2は,器具本体1に対して着脱可能に取り付けられる。
・「【0019】
また,凹部11の底板111には,電源線30を通すための孔111Aが前後方向(長手方向)におけるほぼ中央に設けられている。さらに,この底板111には,前後方向における両端寄りの位置に吊りボルト200を通すための孔111Bがそれぞれ設けられている。そして,底板111の下面には端子台25が取り付けられる。端子台25は,電源線30と電気的に接続される。また,端子台25から接地線を含む3本の電線250が引き出されている。さらに,これら3本の電線250の先端にプラグコネクタ251が電気的に接続されている。」
・「【0020】
光源ユニット2は,図1及び図2に示すように,複数(例えば,2つ)のLEDモジュール22,取付部材21,カバー23,電源ユニット(電源装置)4などを備える。
【0021】
LEDモジュール22は,前後方向に長い矩形板状に形成された実装基板221を有する。実装基板221は,その下面に複数のLED(発光ダイオード)222が前後方向(長手方向)に沿い且つ2列に並べて実装されている。また,一方のLEDモジュール22の前端部には,電源ユニット4との間を電気的に接続するためのコネクタが実装されている。このコネクタには,後述する電源ユニット4の出力線43が電気的に接続される。」
・「【0023】
取付部材21は,板金に曲げ加工を施すことでU字状に形成され,長尺且つ矩形板状に形成された底板211と,底板211の左右方向(幅方向)における両端から上下方向(底板211と直交する方向)に延出する一対の側板212とで構成される。各側板212の先端(上端)には,図2に示すように,互いに離れる向き(外向き)に傾斜する傾斜部212Aがそれぞれ全長に亘って設けられている。」
・「【0028】
電源ユニット4は,第1プリント配線板40に電子部品が実装されて構成される電源回路と,前記電源回路を収納する第1ケース42とを有する。電源回路の回路図を図3に示す。この電源回路は,電源入力部400,フィルタ回路401,整流部402,昇圧回路403,降圧回路404,電源出力部405,主制御回路406,制御電源回路407,調光制御回路408,消灯制御回路409,信号入力部410などを備える。」
・「【0033】
信号入力部410は,レセプタクルコネクタからなり,機能ユニット5のプラグコネクタ504が差込接続される。後述するように,機能ユニット5から出力される制御信号が信号入力部410を介して調光制御回路408と消灯制御回路409に入力される。
【0034】
消灯制御回路409は,制御信号に応じて,点灯中のLEDモジュール22を消灯させるための消灯信号を生成して主制御回路406に出力するように構成される。主制御回路406は,消灯信号を受け取ると,スイッチ素子Q2のスイッチングを中止して降圧回路404を停止させ,LEDモジュール22を消灯するように構成される。
【0035】
また,調光制御回路408は,制御信号に応じて,LEDモジュール22の光出力(調光レベル)を指示する調光信号を生成して主制御回路406に出力するように構成される。」
・「【0040】
機能ユニット5は,第2プリント配線板50に電子部品が実装されて構成される回路部と,前記回路部を収納する第2ケース51とを有する。回路部の回路図を図3に示す。この回路部は,外部信号入力部500,フォトカプラ501,抵抗R2,R3,信号出力部502,信号ケーブル503などを備える。」
・「【0044】
第2プリント配線板50は,図8に示すように,矩形平板状の絶縁基板の裏面(下面)に配線用の導体(銅箔)がプリントされて構成される。第2プリント配線板50の表面(上面)に,外部信号入力部500と信号出力部502が実装される。そして,第2プリント配線板50の裏面(下面)に,フォトカプラ501や抵抗R2,R3などの外部信号入力部500及び信号出力部502以外の部品が実装される。」
・「【0046】
第2ケース51は,図6及び図7に示すように,下壁52,一対の側壁53,後壁54,上壁55,傾斜壁56を有し,前面が開放された箱形に形成される。さらに,第2ケース51は,第2プリント配線板50の周縁部分と嵌合する一対の嵌合部530と,第2プリント配線板50と各嵌合部530との嵌合状態を保持する保持部531とを有する。なお,第2ケース51は,ポリカーボネート樹脂などの合成樹脂材料からなる合成樹脂成形体として構成されることが好ましい。
【0047】
嵌合部530は,図7に示すように,各側壁53に設けられる一対のリブ5300で構成される。各リブ5300は,一対の側壁53から,前後方向に沿って外向きに突出し,且つ上下方向に間隔を空けて対向するように形成される。そして,図9に示すように,上下方向に並ぶ2つのリブ5300の間に第2プリント配線板50の周縁部分が挿入される。つまり,嵌合部530は,上下方向に並ぶ2つのリブ5300により,第2プリント配線板50の周縁部分を厚み方向(上下方向)に沿って挟むように構成される。ただし,リブ5300同士の間隔は,第2プリント配線板50の厚みよりも大きい。」
・「【0050】
また,第2ケース51の各側壁53の前端部分には,図7に示すように,結合オス部57がそれぞれ設けられる。これら一対の結合オス部57は,電源ユニット4の第1ケース42に設けられる一対の結合メス部424と機械的に結合される。」
・「【0054】
而して,各結合メス部424の孔4240にそれぞれ支持片570が挿入されると,孔4240の上下両側の縁に押されて支持片570が内向きに撓み,凸部5700が孔4240の縁を乗り越えて結合メス部424に引っ掛かる。その結果,第1ケース42の結合メス部424と第2ケース51の結合オス部57とが結合し,第1ケース42に第2ケース51が取り付けられる。ただし,結合オス部57の先端部分は,孔4211を通して第1ケース42内に進入する。」
・「【0059】
まず,作業者は,電源ユニット4の電源出力部405に,出力線43の一端を電気的に接続した後,第1側板421Aに設けられている保持溝4212に出力線43を挿通して保持させる(図5参照)。さらに,作業者は,出力線43を機能ユニット5の第2ケース51のケーブル保持部521に保持させる。続いて,作業者は,電源ユニット4の信号入力部410に,機能ユニット5のプラグコネクタ504を差込接続する。さらに,作業者は,引掛部520を第1ケース42の第1側板421Aの先端に引っ掛けた後,結合オス部57の支持片570を結合メス部424の孔4240に挿入して,各結合オス部57を結合メス部424と結合する。以上の手順で電源ユニット4に機能ユニット5が取り付けられて電源装置の組立が完了する(図11参照)。
【0060】
次に,光源ユニット2の組立手順を説明する。作業者は,上述の手順で組み立てた電源装置(電源ユニット4)を取付部材21の上面側に取り付け,さらに,LEDモジュール22を取付部材21の底板211の下面に固定する(図12参照)。このとき,第2ケース51の下壁52に設けられる突部522の先端が取付部材21の底板211に当たるため,第2ケース51の下壁52と底板211との間に隙間が形成される。そして,この隙間に出力線43が配線される。続いて,作業者は,電源ユニット4の出力線43を取付部材21の底板211に設けられた孔に挿通し,出力線43の先端に設けられているプラグコネクタを,LEDモジュール22の端部に設けられているコネクタ(レセプタクルコネクタ)に差込接続する。」
・「【0081】
ところで,外部制御信号は,電波を媒体として無線伝送される場合もある。そこで,図17に示すように,機能ユニット5(5D)は,電波を捉える(受波する)ためのアンテナ506(「508」の誤記)と,アンテナ506(「508」の誤記)を介して外部制御信号を受信する無線通信回路507とを有することが好ましい。無線通信回路507は,例えば,特定小電力無線局のテレコントロール用として市販されている無線モジュールなどで構成されることが好ましい。このような無線通信回路507は,アンテナ508から出力される電気信号(受信信号)を復調及び復号化して外部制御信号を取得し,取得した外部制御信号を信号変換部506に渡すように構成されることが好ましい。そして,信号変換部506は,上述したような信号変換を行い,信号変換後の内部制御信号を信号出力部502を介して電源ユニット4に出力する。なお,アンテナ508は,第2プリント配線板50に実装されて第2ケース51に収納されてもよいし,あるいは,第2ケース51の外に配置されても構わない。
【0082】
上述のように構成された機能ユニット5Dが電源ユニット4と組み合わされると,照明器具Aに対する信号線の配線工事が不要になるという利点がある。また,信号線の配線工事が不要であるから,施工後の照明器具Aに機能ユニット5Dが追加されることにより,遠隔制御の機能を容易に追加することができる。その結果,照明器具Aを入れ替えることなく,新たな機能(ワイヤレスの遠隔制御機能)を簡単且つ低コストで照明器具Aに追加することができる。 」
・図1?図4,図7,図9,図12,図17には,以下の内容が示されている。



【図2】

【図3】


【図4】


【図7】


・段落【0040】,【0044】の下線部の記載事項からみて,機能ユニット5は,第2プリント配線板50に電子部品が実装されて構成される回路部として,外部信号入力部500,信号出力部502などを備え,第2プリント配線板50の表面に,外部信号入力部500と信号出力部502が実装され,第2プリント配線板50の裏面に,外部信号入力部500及び信号出力部502以外の部品が実装されるものであるから,段落【0081】の下線部の記載事項からみて,図17に示すように,外部制御信号は,電波を媒体として無線伝送される場合には,同様にして,外部信号を受信してから出力するまでの機能ユニット5(5D)の回路部である無線通信回路507,信号変換部506,及び信号出力部502は第2プリント配線板基板50に実装されており,前記回路部は第2ケース51に収納され,アンテナ508が第2プリント配線板50基板に実装されて第2ケース51に収納されていることが理解できる。
・図2からみて,取付部材21に対して下側の面に,LED222が実装された実装基板221が取り付けられており,取付部材21に対して上側の面に,電源ユニット4が設けられていることが理解できる。
・図4からみて,電源ユニット4に機能ユニット5が取り付けられた構成が理解できる。
・段落【0060】の下線部の記載事項と,図12からみて,電源ユニット4に機能ユニット5が取り付けられており,機能ユニット5の第2ケース51と取付部材21の底板211との間に,隙間が形成されている構成が理解できる。
・段落【0017】,【0019】の下線部の記載事項と,図1からみて,無線通信回路507を有する機能ユニット5は,器具本体1を天井100に取り付けるための吊りボルト200と干渉しない位置に配置されていることが理解できる。
(2)先願発明
これらの事項からみて,甲第4号証には,以下の発明(以下,「先願発明」という。)が記載されていると認められる。
「器具本体1は,吊りボルト200に固定され,天井100に直付けされ,光源ユニット2は,器具本体1に対して着脱可能に取り付けられ,
LEDモジュール22,取付部材21,カバー23,電源ユニット4などを備える光源ユニット2と,
LEDモジュール22は,実装基板221を有し,実装基板221は,複数のLED222が実装され,
電源ユニット4は,第1プリント配線板40に電子部品が実装されて構成される電源回路と,前記電源回路を収納する第1ケース42とを有し,この電源回路は,電源入力部400,フィルタ回路401,整流部402,昇圧回路403,降圧回路404,電源出力部405,主制御回路406,制御電源回路407,調光制御回路408,消灯制御回路409,信号入力部410などを備え,
機能ユニット5から出力される制御信号が信号入力部410を介して調光制御回路408と消灯制御回路409に入力され,
消灯制御回路409は,制御信号に応じて,点灯中のLEDモジュール22を消灯させるための消灯信号を生成して主制御回路406に出力し,
調光制御回路408は,制御信号に応じて,LEDモジュール22の光出力(調光レベル)を指示する調光信号を生成して主制御回路406に出力し,
取付部材21は,板金に曲げ加工を施すことでU字状に形成され,取付部材21に対して下側の面に,LED222が実装された実装基板221が取り付けられており,取付部材21に対して上側の面に,電源ユニット4が設けられており,
機能ユニット5(5D)は,電波を受波するためのアンテナ508と,アンテナ508を介して外部制御信号を受信する無線通信回路507とを有し,無線通信回路507は,アンテナ508から出力される電気信号(受信信号)を復調及び復号化して外部制御信号を取得し,取得した外部制御信号を信号変換部506に渡し,信号変換部506は,信号変換を行い,信号変換後の内部制御信号を信号出力部502を介して電源ユニット4に出力し,
第2ケース51の各側壁53の前端部分には,結合オス部57がそれぞれ設けられ,これら一対の結合オス部57は,電源ユニット4の第1ケース42に設けられる一対の結合メス部424と機械的に結合され,
機能ユニット5(5D)の回路部である無線通信回路507,信号変換部506,及び信号出力部502は第2プリント配線板50に実装されており,前記回路部は第2ケース51に収納され,アンテナ508が第2プリント配線板に実装されて第2ケース51に収納され,
電源ユニット4に機能ユニット5が取り付けられており,機能ユニット5の第2ケース51と取付部材21の底板211との間に,隙間が形成され,
無線通信回路507を有する機能ユニット5は,器具本体1を天井100に取り付けるための吊りボルト200と干渉しない位置に配置されている,
光源ユニット2。」

3.当審の判断
(1)特許法第29条の2について
ア.本件発明1について
(ア)本件発明1と先願発明とを対比すると,後者の「天井」は前者の「造営材」に相当し,以下同様に,「器具本体1」は「器具本体」に,「LED222」は「半導体発光素子」に,「実装基板221」は「発光素子基板」に,電源回路の「電源入力部400,フィルタ回路401,整流部402,昇圧回路403,降圧回路404,電源出力部405,制御電源回路407」は「電源部」に,「光源ユニット2」は「発光ユニット」に,電源回路の「主制御回路406,調光制御回路408,消灯制御回路409,信号入力部410」及び機能ユニット5Dの「アンテナ508,無線通信回路507,信号変換部506,信号出力部502」は「制御部」に,「取付部材21」は「支持部材」に,「下側の面」は「第1面」に「上側の面」は「第2面」に,「アンテナ508」は「アンテナ」に,「無線通信回路507」は「無線制御部」に,「第2プリント配線板50」は「無線制御部の基板」に,「第2ケース51」は「第1筐体」に,「第1ケース42」は「第2筐体」に,それぞれ相当する。
(イ)後者の「光源ユニット2」は「器具本体1に対して着脱可能に取り付けられ,」「器具本体1は,吊りボルト200に固定され,天井100に直付けされ」ているから,上記(ア)の相当関係を踏まえると,後者の「光源ユニット2」は,前者の「造営材に取り付けられた器具本体に取り付けられる発光ユニット」に相当する。
(ウ)後者の「光源ユニット2は」「LEDモジュール22,取付部材21,カバー23,電源ユニット4などを備え」,「LEDモジュール22は,実装基板221を有し,実装基板221は,複数のLED222が実装され」るから,複数のLED22と,複数のLED22が実装される実装基板221とを光源ユニット2が備えることは明らかであり,これらの事項は,上記(ア)の相当関係を踏まえると,前者の「複数の半導体発光素子と,前記複数の半導体発光素子が実装される発光素子基板と」「を備え」る「発光ユニット」に相当する。
(エ)後者の電源ユニット4の電源回路の「電源入力部400,フィルタ回路401,整流部402,昇圧回路403,降圧回路404,電源出力部405,制御電源回路407」は前者の「複数の半導体発光素子の電力供給源である電源部」に相当する。
(オ)後者の「機能ユニット5から出力される制御信号が信号入力部410を介して調光制御回路408と消灯制御回路409に入力され,消灯制御回路409は,制御信号に応じて,点灯中のLEDモジュール22を消灯させるための消灯信号を生成して主制御回路406に出力し,調光制御回路408は,制御信号に応じて,LEDモジュール22の光出力(調光レベル)を指示する調光信号を生成して主制御回路406に出力し」ていること及び上記(ア)の相当関係を踏まえると,後者の電源回路の「主制御回路406,調光制御回路408,消灯制御回路409,信号入力部410」及び機能ユニット5Dの「アンテナ508,無線通信回路507,信号変換部506,信号出力部502」は前者の「半導体発光素子の発光に関する制御を行う制御部」に相当する。
(カ)後者の「電源ユニット4に機能ユニット5が取り付けられて」いることと,上記(ア)の相当関係を踏まえると,後者の「取付部材21は,板金に曲げ加工を施すことでU字状に形成され,取付部材21に対して下側の面に,LED222が実装された実装基板221が取り付けられており,取付部材21に対して上側の面に,電源ユニット4が設けられて」ていることは,前者の「発光素子基板が取り付けられる第1面と,当該第1面の反対面である第2面であって,電源部および制御部が設けられる第2面とを有する金属製の支持部材」に相当する。
(キ)後者の「機能ユニット5(5D)は,電波を受波するためのアンテナ508と,アンテナ508を介して外部制御信号を受信する無線通信回路507とを有し,無線通信回路507は,アンテナ508から出力される電気信号(受信信号)を復調及び復号化して外部制御信号を取得し,取得した外部制御信号を信号変換部506に渡し,信号変換部506は,信号変換を行い,信号変換後の内部制御信号を信号出力部502を介して電源ユニット4に出力し」,「機能ユニット5から出力される制御信号が信号入力部410を介して調光制御回路408と消灯制御回路409に入力され,消灯制御回路409は,制御信号に応じて,点灯中のLEDモジュール22を消灯させるための消灯信号を生成して主制御回路406に出力し,調光制御回路408は,制御信号に応じて,LEDモジュール22の光出力(調光レベル)を指示する調光信号を生成して主制御回路406に出力し」ていること及び上記ア.の相当関係を踏まえると,後者の電源回路の「主制御回路406,調光制御回路408,消灯制御回路409,信号入力部410」及び機能ユニット5Dの「アンテナ508,無線通信回路507,信号変換部506,信号出力部502」は,全体の機能を総合すると,前者の「制御部は,信号を受信するアンテナと,前記アンテナで受信した信号に応じて電源部から供給される電力を制御する無線制御部とを有」することに相当する。
(ク)上記(ア)の相当関係を踏まえると,後者の「機能ユニット5(5D)の回路部である無線通信回路507,信号変換部506,及び信号出力部502は第2プリント配線板50に実装されており,」「アンテナ508が第2プリント配線板50に実装されて」ていることは,前者の「無線制御部は基板状であり,アンテナは前記無線制御部の基板に実装されて」いることに相当する。
(ケ)後者の「機能ユニット5(5D)の回路部である無線通信回路507,信号変換部506,及び信号出力部502は第2プリント配線板基板50に実装されており,前記回路部は第2ケース51に収納され,アンテナ508が第2プリント配線板50基板に実装されて第2ケース51に収納されている」ことは,上記(ア)の相当関係を踏まえると,前者の「無線制御部は」「第1筐体の内部に配置され」ていることに相当する。
(コ)上記(カ)と上記(ア)の相当関係を踏まえると,後者の「電源ユニット4に機能ユニット5が取り付けられており,機能ユニット5の第2ケース51と取付部材21の底板211との間に,隙間が形成されている」ことは,前者の「無線制御部は,」「支持部材と離間している」ことに相当する。
(サ)上記(ケ)(コ)を踏まえると,後者の「機能ユニット5(5D)の回路部である無線通信回路507,信号変換部506,及び信号出力部502は第2プリント配線板基板50に実装されており,前記回路部は第2ケース51に収納され,アンテナ508が第2プリント配線板50基板に実装されて第2ケース51に収納され」,「電源ユニット4に機能ユニット5が取り付けられており,機能ユニット5の第2ケース51と取付部材21の底板211との間に,隙間が形成されている」ことは,前者の「前記無線制御部は,前記支持部材と離間する状態で第1筐体の内部に配置され」ていることに相当する。
(シ)後者は「電源ユニット4は,第1プリント配線板40に電子部品が実装されて構成される電源回路と,前記電源回路を収納する第1ケース42とを有」するものの「第2ケース51の各側壁53の前端部分には,結合オス部57がそれぞれ設けられ,これら一対の結合オス部57は,電源ユニット4の第1ケース42に設けられる一対の結合メス部424と機械的に結合され」ているから,後者の電源回路の「主制御回路406,調光制御回路408,消灯制御回路409,信号入力部410」と前者の「前記電源部は,前記第1の筐体と離間する第2筐体の内部に配され」ていることとは,「前記電源部は,第2筐体の内部に配され」ることにおいて共通する。
(ス)後者の「無線通信回路507を有する機能ユニット5は,器具本体1を天井100に取り付けるための吊りボルト200と干渉しない位置に配置されている」ことは,前者の「前記無線制御部は,前記器具本体を前記造営材に取り付けるための吊りボルトと干渉しない位置に配置されている」ことに相当する。
(セ)そうすると,両者は,
「造営材に取り付けられた器具本体に取り付けられる発光ユニットであって,
複数の半導体発光素子と,
前記複数の半導体発光素子が実装される発光素子基板と,
前記複数の半導体発光素子の電力供給源である電源部と,
前記半導体発光素子の発光に関する制御を行う制御部と,
前記発光素子基板が取り付けられる第1面と,当該第1面の反対面である第2面であって,前記電源部および前記制御部が設けられる第2面とを有する金属製の支持部材と,を備え,
前記制御部は,
信号を受信するアンテナと,前記アンテナで受信した信号に応じて前記電源部から供給される電力を制御する無線制御部とを有し,
前記無線制御部は基板状であり,前記アンテナは前記無線制御部の基板に実装されており,
前記無線制御部は,前記支持部材と離間する状態で第1筐体の内部に配置され,
前記電源部は,第2筐体の内部に配され,
前記無線制御部は,前記器具本体を前記造営材に取り付けるための吊りボルトと干渉しない位置に配置されている
発光ユニット。」
において一致し,以下の点で相違すると認められる。
<相違点>
前記電源部は,第2筐体の内部に配されることに関して,第2筐体が,本件発明1では,「前記第1の筐体と離間する」のに対して,先願発明では,「第2ケース51(第1筐体)の各側壁53の前端部分には,結合オス部57がそれぞれ設けられ,これら一対の結合オス部57は,電源ユニット4の第1ケース42(第2筐体)に設けられる一対の結合メス部424と機械的に結合され」ている点。
(ソ)相違点の判断
本件発明1は,第1の筐体と第2筐体とを離間して配しているため,無線制御部を吊りボルトと干渉しないように支持部材に配置する際に無線制御部の配置位置の自由度が高いという効果を奏する。例えば,本件発明1では,吊りボルトが第1筐体と第2筐体との間に位置するような配置も可能である。
これに対し,先願発明1では,第1ケース42に第2ケース51が結合するため,機能ユニット5Dが吊りボルト200と干渉しないように取付部材21に配置する際に,第2ケース51の大きさの配置スペースだけでなく,第1ケース42と第2ケース51とが結合した大きさの配置スペースを確保する必要があり,機能ユニット5Dの配置位置の自由度が低いものとなる。例えば,先願発明1では,本件発明1では可能である,吊りボルト200が第1ケース42と第2ケース51との間に位置するような配置は想定し得ない。
このように,本件発明1では,第1の筐体と第2筐体とが離間するという構成は周知の技術ともいえないし,当該構成により,無線制御部を吊りボルトと干渉しないように支持部材に配置する際の配置位置の自由度を高くできるという,先願発明1では得ることのできない,新たな効果を奏する。
したがって,本件発明1は,第1の筐体と第2筐体とが離間するという点で先願発明1と相違し,当該相違点に係る構成は,周知技術ともいえないし,当該相違点による新たな効果が得られるため,先願発明1と実質的に同一の発明ではないから,特許法第29条の2の規定に違反してなされたものではない。

イ.本件発明2,3について
本件発明2,3は,本件発明1の発明特定事項を全て含み,さらに限定して発明を特定するものであるから,本件発明1と同じ理由により,先願発明と実質的に同一の発明ではないから,特許法第29条の2の規定に違反してなされたものではない。

(2)特許法第36条第6項第2号について
訂正前の請求項1に係る発明において「前記無線制御部は,前記第2面に設けられ,前記支持部材と離間している」と特定されていたものを,訂正後の請求項1に係る発明では,前記無線制御部に関して,「前記第2面に設けられ」ることが削除され,「第1筐体の内部に配置され」ていることが特定されたから,相反する事項は解消されて明確となった。
したがって,請求項1?4に係る発明は,特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしている。

(3)異議申立人の意見について
異議申立人は令和3年 7月19日付け意見書の3.3-4において,
「しかしながら,光源ユニットの回路部品を吊りボルトと干渉しない位置に配置すること自体は,上述したとおり,技術常識の範囲内の事項といえる。また,特許権者が意見書の中で認めているとおり,先願発明1においても,無線通信回路507は,器具本体1を天井100に取り付けるための吊りボルト200と干渉しない位置に配置されている。そして,回路部品の配置位置の自由度を高めるために,回路部品を収納する筐体を離問して配置することは,設計者が通常行う工夫程度の事項であり,特段,新たな効果を奏する事項とはいえない。
したがって,本件の訂正後の請求項1に係る発明は,甲第4号証記載の発明と実質的に同一であり,したがって,特許法第29条の2により特許を受けることができず,取り消されるべきものである。」旨主張する。
しかしながら,上記3.(1)ア.(ソ)において述べたように,本件発明1は,第1の筐体と第2筐体とが離間するという点で先願発明1と相違し,当該相違点によって,無線制御部を吊りボルトと干渉しないように支持部材に配置する際の配置位置の自由度を高くできるという新たな効果が得られるため,先願発明と実質的に同一の発明ではないから,特許法第29条の2の規定に違反してなされたものではなく,上記主張は採用できない。

第5 取消理由通知において採用しなかった特許異議申立理由について
1.取消理由通知において採用しなかった特許異議申立理由の概要
1)(新規性)本件特許の下記請求項に係る発明は,その出願前に日本国内又は外国において,頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明であるから,特許法第29条第1項第3号に該当し,特許を受けることができないから,その発明に係る特許は取り消すべきものである。
2)(進歩性)本件特許の下記の請求項に係る発明は,その出願前日本国内又は外国において頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて,その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであり,特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから,その発明に係る特許は取り消すべきものである。
3)(拡大先願)本件特許の下記の請求項に係る発明は,その出願の日前の特許出願であって,その出願後に特許掲載公報の発行又は出願公開がされた下記の特許出願の願書に最初に添付された明細書,特許請求の範囲又は図面に記載された発明と同一であり,しかも,この出願の発明者がその出願前の特許出願に係る上記の発明をした者と同一ではなく,またこの出願の時において,その出願人が上記特許出願の出願人と同一でもないので,下記の請求項に係る特許は,特許法第29条の2の規定に違反してされたものであり,取り消されるべきものである。

<理由1>
・請求項 1
・甲第1号証

<理由2>
・請求項 1?3
・甲第1号証

・請求項 4
・甲第1号証,及び,甲第2号証

<理由3>
・請求項 1
・甲第3号証

甲第1号証:米国特許出願公開第2014/0375204号明細書
甲第2号証:特開2014-16338号公報
甲第3号証:特願2015-120354号(特開2016-213166号)

2.特許法第29条第1項及び第2項について(<理由1>及び<理由2>)
(1)甲号証の記載
ア.甲第1号証
甲第1号証には,図面と共に以下の事項が記載されている({}内に異議申立人が翻訳した翻訳文を示す。)。
・「TECHNICAL FIELD
【0002】Various embodiments relate to a lighting device.」
{技術分野
【0002】種々の実施形態は,照明装置に関する。}
・「【0006】According to various embodiments, a lighting device includes a tube and end caps located at two ends of the tube, a lighting assembly arranged in the tube, a driver for the lighting assembly, an antenna and a wireless communication circuit for conducting wireless communication, the antenna being provided in the end cap and the wireless communication circuit being provided in the tube or at least partially provided in the end cap, and one side of the wire communication circuit being connected to the driver and the other side thereof being connected to the antenna. Since the antenna for wireless communication is provided advantageously in the end cap, the space on light engine inside the tube is not occupied as compared with the related art. In addition, the wireless communication circuit may be provided in the tube or partially in the end cap for electrically connecting the antenna in the cap end and the driver inside the tube, which ensures that a wireless signal is received using the antenna and transmitted to the driver via the wireless communication circuit, and the lighting assembly is driven by the driver to operate normally. Thus, the manner of connecting via the circuit board in the related art is replaced for controlling directly the working states of the LED driver via the wireless communication circuit. Therefore, more light sources especially LEDs may be arranged on the circuit board, such that the overall brightness of the lighting device is unaffected while realizing a good wireless communication.
【0007】Preferably, the wireless communication circuit is formed on a wireless communication circuit board, and the antenna is connected to the wireless communication circuit board, thereby realizing an effective signal transmission between the antenna and the wireless communication circuit board.」
{【0006】種々の実施形態によれば,照明装置が,管および管の2つの端部に位置する端部キャップと,管内に配置された照明アセンブリと,照明アセンブリのドライバと,アンテナと,無線通信を行うための無線通信回路とを含み,アンテナは,端部キャップ内に設けられ,無線通信回路は,管内に設けられ,あるいは少なくとも部分的に端部キャップ内に設けられ,有線通信回路の一方側が,ドライバに接続され,他方側が,アンテナに接続されている。無線通信のためのアンテナが,端部キャップ内に好都合に設けられているため,関連技術と比べて,管の内部の光エンジン上の空間を占めることがない。さらに,無線通信回路を管内に設け,あるいは部分的に端部キャップ内に設けて,キャップ端部のアンテナと管の内部のドライバとを電気的に接続できるため,アンテナを用いた無線信号の受信および無線通信回路を介したドライバヘの送信が保証され,照明アセンブリが正常に動作するようにドライバによって駆動される。このようにして,関連技術における回路基板を介した接続のやり方が,無線通信回路を介してLEDドライバの動作状態を直接制御するために置き換えられる。したがって,良好な無線通信を実現しつつ,照明装置の全体的な明るさに影響を与えないように,より多くの光源,とりわけLEDを,回路基板上に配置することができる。
【0007】好ましくは,無線通信回路が無線通信回路基板上に形成され,アンテナが無線通信回路基板に接続されることで,アンテナと無線通信回路基板との間の効果的な信号の伝送が実現される。}
・「【0019】FIG. 1 is a schematic diagram of an internal structure of a tube-shaped lighting device according to the related art. End caps 2 are located at two ends of a tube 1, respectively, and in the end caps 2 there are large unoccupied structural spaces. A light engine 8, a heat sink 7, and an LED driver 6 are disposed laminatingly layer by layer inside the tube 1. A plurality of LEDs 9 for illumination are provided on the light engine 8. However, on the light engine 8 there are arranged an antenna 4 and a wireless communication circuit 5 for conducting a wireless communication. From the figure, it can be clearly seen that the antenna 4 for receiving a wireless signal and controlling the lighting device and the wireless communication circuit 5 are located on the light engine 8, such that the position where the LEDs are initially arranged is occupied and the brightness of the lighting device is affected.
【0020】FIG. 2 is a schematic diagram of an internal structure of a lighting device according to a specific embodiment of the present disclosure, wherein the lighting device is designed as a tube shape. It is shown by comparison with FIG. 1 that, in a lighting device also having a tube-shape structure, the antenna 4 for receiving a wireless signal is located in the cap end 2 on one side of the tube 1, the wireless communication circuit 5, designed in the form of a wireless communication circuit board, is partially located in the end cap 2 and partially in the tube 1 for connecting the antenna to the LED driver 6 inside the tube 1 so as to control the lighting device. Herein, the wireless communication circuit board and the LED driver 6 are arranged side by side and connected together. The two are connected directly, whereby assembling may be performed simply, the communication between the LED driver 6 and the wireless communication circuit 5 may be ensured, and communication interruption caused by wire connection or a short circuit due to an unreasonable wire connection may be reduced as much as possible.
【0021】 In a preferred embodiment, the end caps 2 which are optionally made of a light-weight material such as plastic which not shields a wireless signal and the tube 1 may be connected together, whereby respective components of the end caps 2 and the tube 1 may be assembled conveniently. Similar to what is shown in FIG. 1, the light engine 8, the heat sink 7, and the LED driver 6 are disposed stacked inside the tube 1. Since there is no need to arrange the antenna 4 and the wireless communication circuit 5 inside the tube 1, a plurality of LEDs may be placed over the whole space of the light engine 8 so as to provide sufficient brightness.
【0022】FIG. 3 is a cross-sectional schematic diagram of an end plane of a lighting device according to another embodiment of the present disclosure. In said embodiment, the heat sink 7 designed as a part of the tube 1 has a semicylindrical structure. In order to prevent the heat sink 7 made of a metal material from shielding a wireless signal, the antenna 4 and the wireless communication circuit 5 with one side connected thereto may be wholly placed in the end cap 2. Of course, the wireless communication circuit 5 may be placed partially in the end cap 2 to allow for a more compact design of the lighting device. The other side of the wireless communication circuit 5 is connected to the LED driver 6 inside the tube 1. Since the wireless communication circuit 5 and the LED driver 6 are arranged side by side, the LED driver 6 is not shown in the cross-sectional view of said end plane. The elongated mounting plane of the heat sink 7 goes longitudinally through the whole tube 1 and is located near the center of the tube 1. The LED driver 6 is fixed at one side where the mounting plane faces the arch-shaped structure of the heat sink 7, and the light engine 8 having a plurality of LEDs 9 are fixed to the other side of the mounting plane.」
{【0019】図1は,関連技術による管状の照明装置の内部構造の概略図である。端部キャップ2が,管1の両端部にそれぞれ位置しており,端部キャップ2内に,大きな非占有の構造空間が存在する。光エンジン8,ヒートシンク7,およびLEDドライバ6が,管1の内部に層状に重ねられて配置されている。照明用の複数のLED9が,光エンジン8上に設けられている。しかしながら,光エンジン8上には,無線通信を行うためのアンテナ4および無線通信回路5が配置されている。図から,無線信号の受信および照明装置の制御のためのアンテナ4ならびに無線通信回路5が,当初はLEDが配置されていた位置を占めるように光エンジン8上に位置し,照明装置の明るさが損なわれることを,明らかに見て取ることができる。
【0020】図2が,本開示の特定の実施形態による照明装置の内部構造の概略図であり,照明装置は管状に設計されている。図1との比較により,やはり管状の構造を有している照明装置において,無線信号を受信するためのアンテナ4が管1の一方側のキャップ端部2内に位置し,無線通信回路基板の形態に設計された無線通信回路5の一部分が端部キャップ2内に位置し,一部分が照明装置を制御すべくアンテナを管1の内部のLEDドライバ6へと接続するように管1内に位置していることが,示されている。ここで,無線通信回路基板およびLEDドライバ6は,並べて配置され,互いに接続されている。両者が直接接続されることで,組み立てを簡単に実行することができ,LEDドライバ6と無線通信回路5との間の通信を確実にでき,ワイヤ接続によって引き起こされる通信の中断または不合理なワイヤ接続に起因する短絡をできる限り減らすことができる。
【0021】好ましい実施形態においては,随意により無線信号を遮らないプラスチックなどの軽量材料で製作される端部キャップ2と,管1とを,互いに接続することができ,したがって,端部キャップ2および管1のそれぞれの構成要素を好都合に組み立てることができる。図1に示されているものと同様に,光エンジン8,ヒートシンク7,およびLEDドライバ6は,管1の内部に積み重ねて配置されている。アンテナ4および無線通信回路5を管1の内部に配置する必要がないため,複数のLEDを光エンジン8の空間全体にわたって配置して,充分な明るさをもたらすことができる。
【0022】図3は,本開示の別の実施形態による照明装置の端面の断面概略図である。この実施形態において,管1の一部として設計されたヒートシンク7は,半円筒形の構造を有する。金属材料で作られたヒートシンク7によって無線信号が遮蔽されることがないように,アンテナ4および一方側がアンテナ4に接続された無線通信回路5を,完全に端部キャップ2内に配置することができる。当然ながら,よりコンパクトな照明装置の設計を可能にするために,無線通信回路5の一部分を端部キャップ2内に配置してもよい。無線通信回路5の他方側は,管1の内部のLEDドライバ6に接続される。無線通信回路5とLEDドライバ6とが並べて配置されているため,LEDドライバ6は,この端面の断面図には示されていない。ヒートシンク7の細長い取り付け面は,管1の全体を通って長手方向に延び,管1の中心近くに位置する。LEDドライバ6は,ヒートシンク7のアーチ型の構造に面する取り付け面の一方側に固定され,複数のLED9を有する光エンジン8は,取り付け面の他方側に固定される。}
・「1. A lighting device, comprising:
a tube and end caps located at two ends of the tube,
a lighting assembly arranged in the tube,
a driver for the lighting assembly,
an antenna, and
a wireless communication circuit for conducting wireless communication, the antenna being provided in the end cap and the wireless communication circuit being provided in the tube or at least partially provided in the end cap, and one side of the wire communication circuit being connected to the driver and the other side thereof being connected to the antenna.」
{1.管および前記管の2つの端部に位置する端部キャップと,
前記管内に配置された照明アセンブリと,
前記照明アセンブリのドライバと,
アンテナと,
無線通信を行うための無線通信回路と
を備えており,
前記アンテナは,前記端部キャップ内に設けられ,前記無線通信回路は,前記管内に設けられ,あるいは少なくとも部分的に前記端部キャップ内に設けられ,前記有線通信回路の一方側が,前記ドライバに接続され,他方側が,前記アンテナに接続されている,照明装置。}
・「4. The lighting device according to claim 1, wherein the lighting assembly comprises a circuit board and a plurality of LEDs arranged on and at one side of the circuit board.
5. The lighting device according to claim 4, further comprising a heat sink, wherein the heat sink is provided on one side of the circuit board facing away from the LED and the LED driver is provided on one side of the heat sink facing away from the circuit board.」
{4.前記照明アセンブリは,回路基板と,前記回路基板の片面上に配置された複数のLEDとを備える,請求項1に記載の照明装置。
5.ヒートシンクをさらに備え,前記ヒートシンクは,前記回路基板のうちの前記LEDから遠ざかる方を向いた片面上に設けられ,前記LEDドライバは,前記ヒートシンクのうちの前記回路基板から遠ざかる方を向いた片面上に設けられている,請求項4に記載の照明装置。}

・図2,図3には,以下の内容が示されている。







・図2から,複数のLED9が配置された光エンジン8が,ヒートシンク7に対して複数のLED9が配置された側と同じ側に位置しており,ヒートシンク7に対して複数のLED9が配置された側と反対側には,LEDドライバ6及び無線通信回路5が位置していることが看てとれる。
・図3から,LEDが配置された光エンジン8が半円筒形のヒートシンク7の平面に対してLEDが配置された側と同じ側に位置し,ヒートシンク7の平面に対してLEDが配置された側と反対側には,無線通信回路5が離れて位置していることが看てとれる。

これらの記載事項及び図示内容からみて,甲第1号証の図2の実施の形態に着目すると,以下の発明(以下,「甲1発明」という。)が記載されていると認められる。
「複数のLED9が配置された光エンジン8が,ヒートシンク7に対して複数のLED9が配置された側と同じ側に位置しており,ヒートシンク7に対して複数のLED9が配置された側と反対側には,LEDドライバ6及び無線通信回路5が位置しており,
光エンジン8,ヒートシンク7,およびLEDドライバ6は,管1の内部に積み重ねて配置されており,
無線信号を受信するためのアンテナ4が管1の一方側のキャップ端部2内に位置し,無線通信回路基板の形態に設計された無線通信回路5の一部分が端部キャップ2内に位置し,一部分が照明装置を制御すべくアンテナを管1の内部のLEDドライバ6へと接続するように管1内に位置しており,無線通信回路5が無線通信回路基板上に形成され,アンテナ4が無線通信回路基板に接続され,
無線通信回路基板およびLEDドライバ6は,並べて配置され,互いに接続されおり,両者が直接接続されることで,組み立てを簡単に実行することができ,LEDドライバ6と無線通信回路5との間の通信を確実にできる,
照明装置。」

イ.甲第2号証
甲第2号証には,図面と共に以下の事項が記載されている。
・「【技術分野】
【0001】
本発明は,照明装置及び位置情報管理システムに関する。」
・「【0044】 図4は,本発明の一実施形態における照明器具100が取り付けられる照明器具の外観構成を例示する図である。図4に示す様に,照明装置150は,直管型のランプであり,照明器具本体130に取り付けられる。 【0045】 照明器具本体130は,例えば部屋の天井等に設けられる。照明器具本体130は,天井等に取り付けられる本体135と,照明装置150の端部がそれぞれ装着される第1ソケット131と第2ソケット133とを有する。第1ソケット131は,照明装置150に給電する給電端子132を有する。また,第2ソケット133は,照明装置150に給電する給電端子134を有する。照明器具本体130は,第1ソケット131及び第2ソケット133に両端部が装着される照明装置150に,内部に設けられている電源供給部から給電端子132,134を介して電源を供給する。なお,照明器具本体130は,例えば球型等の他の形状のランプが取り付けられる構成であっても良い。」
・図4には以下の内容が示されている。

(2)当審の判断
ア.本件発明1について
(ア)本件発明と甲1発明とを対比すると,後者の「照明装置」は前者の「発光ユニット」に相当し,以下同様に,「LED9」は「半導体発光素子」に,「アンテナ4」は「アンテナ」に,「無線通信回路5」は「無線制御部」に,それぞれ相当する。
(イ)後者の「複数のLED9が配置された光エンジン8」は,甲1の請求項4の「照明アセンブリは,回路基板と,前記回路基板の片面上に配置された複数のLEDとを備える」との記載と図2を参照すると,前者の「複数の半導体発光素子が実装される発光素子基板」に相当する。
(ウ)後者の「LEDドライバ6」は,ドライバであるから,前者の「前記複数の半導体発光素子の電力供給源である電源部と,前記半導体発光素子の発光に関する制御を行う制御部」に相当する。
(エ)後者の「ヒートシンク7」は図3の実施形態と同様に通常「金属材料で作られる」から前者の「金属製の支持部材」とは「金属製の部材」において共通する。
(オ)後者の「光エンジン8」は「ヒートシンク7に対して複数のLED9が配置された側と同じ側に位置しており」,「LEDドライバ6及び無線通信回路5は「ヒートシンク7に対して複数のLED9が配置された側と反対側に」「位置して」いるから,後者の「ヒートシンク」と前者の「前記発光素子基板が取り付けられる第1面と,当該第1面の反対面である第2面であって,前記電源部および前記制御部が設けられる第2面とを有する金属製の支持部材」とは,「前記発光素子基板が存在する側である第1面と,当該第1面の反対面である第2面であって,前記電源部および前記制御部が存在する側である第2面とを有する金属製の部材」において共通する。
(カ)後者の「照明装置」は「複数のLED9」と「光エンジン8」と「LEDドライバ6」と「ヒートシンク7」を備えることは明らかである。
(キ)後者の「アンテナ4」は「無線信号を受信するための」ものであり,後者の「無線通信回路5」は「無線通信回路5の一部分が端部キャップ2内に位置し,一部分が照明装置を制御すべくアンテナを管1の内部のLEDドライバ6へと接続する」ものであるから,前者の「信号を受信するアンテナと,前記アンテナで受信した信号に応じて前記電源部から供給される電力を制御する無線制御部」に相当し,この「アンテナ4」,「無線通信回路5」及び「LEDドライバ6」は前者の「前記制御部は,信号を受信するアンテナと,前記アンテナで受信した信号に応じて前記電源部から供給される電力を制御する無線制御部とを有」することに相当する。
(ク)後者の「無線通信回路5が無線通信回路基板上に形成され,アンテナ4が無線通信回路基板に接続され」ることは,前者の「前記無線制御部は基板状であり,前記アンテナは前記無線制御部の基板に実装されて」いることに相当する。
(ケ)後者の「LEDドライバ6及び無線通信回路5」は「ヒートシンク7に対して複数のLED9が配置された側と反対側に」「位置して」おり,「無線通信回路5の一部分が端部キャップ2内に位置し,一部分が照明装置を制御すべくアンテナを管1の内部のLEDドライバ6へと接続するように管1内に位置して」いるから,前者の「前記無線制御部は,前記支持部材と離間する状態で第1筐体の内部に配置され,前記電源部は,前記第1筐体と離間する第2筐体の内部に配され」ていることとは,「前記無線制御部は,前記部材と離間する状態で一部が第1部材の内部に配置され」ていることにおいて共通する。
(コ)そうすると,両者は,
「発光ユニットと,
複数の半導体発光素子と,
複数の半導体発光素子が実装される発光素子基板と,
前記複数の半導体発光素子の電力供給源である電源部と,
前記半導体発光素子の発光に関する制御を行う制御部と,
前記発光素子基板が存在する側である第1面と,当該第1面の反対面である第2面であって,前記電源部および前記制御部が存在する側である第2面とを有する金属製の部材と,を備え,
前記制御部は,信号を受信するアンテナと,前記アンテナで受信した信号に応じて前記電源部から供給される電力を制御する無線制御部とを有し,
前記無線制御部は基板状であり,前記アンテナは前記無線制御部の基板に実装されており,
前記無線制御部は,前記部材と離間する状態で一部が第1部材の内部に配置されている,
発光ユニット。」
において一致し,以下の各点において相違すると認められる。
<相違点1>
発光ユニットと無線制御部に関して,本件発明1では,「造営材に取り付けられた器具本体に取り付けられる発光ユニット」であり,「前記無線制御部は,前記器具本体を前記造営材に取り付けるための吊りボルトと干渉しない位置に配置されている」のに対して,甲1発明では,そのような特定はなされていない点。
<相違点2>
前記発光素子基板が存在する側である第1面と,当該第1面の反対面である第2面であって,前記電源部および前記制御部が存在する側である第2面とを有する金属製の部材に関して,本件発明1では,前記発光素子基板が「取り付けられる」第1面と,当該第1面の反対面である第2面であって,前記電源部および前記制御部が「設けられる」第2面とを有する金属製の「支持」部材であるのに対して,甲1発明では,「複数のLED9が配置された光エンジン8が,ヒートシンク7に対して複数のLED9が配置された側と同じ側に位置しており,ヒートシンク7に対して複数のLED9が配置された側と反対側には,LEDドライバ6及び無線通信回路5が位置して」いる点。
<相違点3>
前記無線制御部と前記電源部に関して,本件発明1では,前記無線制御部は,前記支持部材と離間する状態で「第1筐体の」内部に配置され,「前記電源部は,前記第1筐体と離間する第2筐体の内部に配され」ているのに対して,甲1発明では,「ヒートシンク7に対して複数のLED9が配置された側と反対側には,LEDドライバ6及び無線通信回路5が位置しており」,「無線通信回路5の一部分が端部キャップ2内に位置し,一部分が照明装置を制御すべくアンテナを管1の内部のLEDドライバ6へと接続するように管1内に位置して」いる点。
(サ)相違点の判断
上記相違点1から3は,実質的な相違点であるから,本件発明1は,甲1発明ではない。
次に,まず,事案に鑑み,相違点3を先に検討する。
甲第1号証の図3の実施形態では,LEDドライバ6は,ヒートシンク7のアーチ型の構造に面する取り付け面の一方側に固定され,複数のLED9を有する光エンジン8は,取り付け面の他方側に固定されるから,金属材料で作られたヒートシンク7は「金属製の支持部材」といえる。
そして,甲第1号証の図3の実施形態は,ヒートシンク7の平面の下側には,無線通信回路5が離れて位置しているものであり,一方側がアンテナ4に接続された無線通信回路5を,完全に端部キャップ2内に配置し又は無線通信回路5の一部分を端部キャップ2内に配置し,及び,無線通信回路5の他方側は,管1の内部のLEDドライバ6に接続されるものであり,無線通信回路5(無線制御部)は,ヒートシンク7(前記支持部材)と離間する状態でヒートシンク7内部に配置されるものではあるが,LEDドライバ6(電源部)はヒートシンク7と離間する第2筐体内部に配置されるものではない。
したがって,その他の相違点を検討するまでもなく,本件発明1は,甲1発明及び甲第1号証に記載された事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるとはいえない。
また,甲第2号証にも,上記(1)イ.から明らかなように,相違点3に係る本件発明1の構成は記載されていない。

イ.本件発明2?4について
本件発明2,3は,本願発明1の発明特定事項を全て含み,さらに請求項2,3で特定された事項でさらに限定して発明を特定するものであるから,本願発明2,3については,上記ア.で本件発明1について示したのと同じ理由により,甲1発明,及び,甲第1号証に記載された事項に基いて当業者が容易に発明をできたものであるとはいえない。
本件発明4は,本願発明1の発明特定事項を全て含み,さらに請求項4で特定された事項でさらに限定して発明を特定するものであるから,本願発明4については,甲1発明,甲第1号証に記載された事項,及び,甲第2号証に記載された事項に基いて,当業者が容易に発明をできたものであるとはいえない。

3.特許法第29条の2について(<理由3>)
(1)甲第3号証の記載
先願(甲第3号証)には,図面と共に以下の事項が記載されている
・「【技術分野】
【0001】
本発明は,光源ユニットおよび照明器具に関し,特に,無線通信が可能な光源ユニットおよびそれを備えた照明器具に関する。」
・「【0016】
以下,本実施形態の光源ユニット10について詳細に説明する。
【0017】
光源部1は,発光素子1aと,発光素子1aを電気的に接続する実装基板1bと,を備えている。発光素子1aは,LED(Light Emitting Diode)を用いている。発光素子1aは,はんだにより,実装基板1bに設けられた配線部と電気的に接続している。
【0018】
実装基板1bは,長尺,かつ平板状の外形形状をしている。実装基板1bは,図2および図3に示すように,長手方向に沿って,複数の発光素子1aが実装されている。実装基板1bは,配線部を用いて,複数の発光素子1aを電気的に直列接続させている。複数の発光素子1aは,実装基板1bの短手方向における中央部において,実装基板1bの長手方向に沿って直線状に配置されている。実装基板1bは,たとえば,プリント配線板を用いることができる。実装基板1bは,発光素子1aの実装面を除いて,レジスト膜が形成されている。実装基板1bは,プリント配線板だけに限られず,たとえば,セラミック基板,金属ベースプリント配線板などを用いてもよい。実装基板1bは,支持部材4の取付部4aに取り付けられ支持されている。光源部1は,LEDを用いた構成だけに限られず,有機エレクトロルミネッセンス素子や放電灯などで構成されていてもよい。
【0019】
支持部材4は,長尺の外形形状をしている。支持部材4は,たとえば,鋼板を用いて形成することができる。」
・「【0022】
光源ユニット10は,金属材料より形成された支持部材4に実装基板1bを当接させて支持させることで,支持部材4を放熱板として利用することができる。支持部材4は,樹脂に比べて熱伝導性の高い鋼板により形成されている場合,発光素子1aで発生した熱を,外部に効率よく放熱させることが可能となる。支持部材4の材料は,鋼板だけに限られず,アルミニウム,銅やステンレスなどの金属材料により形成してもよい。支持部材4は,板金の打ち抜き加工および曲げ加工を施すことで形成される。支持部材4は,カバー部材5を取り付けることができるように構成されている。」
・「【0027】
本実施形態の光源ユニット10では,カバー部材5は,光源部1からの光を透過させる透光性を有している。カバー部材5は,カバー部材5の外底面5aaより,光源部1からの光を外部に出射させる。光源ユニット10は,カバー部材5が光源部1からの光を透過させる透光性を有していることで,光源部1の光利用効率の低下を抑制することができる。カバー部材5は,発光素子1aから放射された光を効率よく透過できる構成が好ましい。カバー部材5は,電波の透過性の高い材料を用いることが好ましい。カバー部材5は,たとえば,ポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂などの樹脂材料を用いて形成することができる。カバー部材5は,たとえば,射出成形により形成することができる。カバー部材5は,透光性の樹脂材料に光拡散材を含有させてもよい。」
・「【0029】
無線通信部2は,支持部材4に取り付けられる。無線通信部2は,アンテナ部2aと通信回路部2bとを用いて,無線通信を行うことができるように構成されている。無線通信部2は,アンテナ部2aと通信回路部2bとに加え,回路基板6と,回路基板6を収容する収容ケース7と,を備えている。
【0030】
回路基板6は,平板状の外形形状をしている。回路基板6は,たとえば,プリント配線板を用いることができる。回路基板6は,アンテナ部2aが設けられる第1領域6caと,通信回路部2bが設けられる第2領域6cbとを有している。回路基板6は,アンテナ部2aで受信された通信信号を通信回路部2bに入力することができるように構成されている。回路基板6は,通信回路部2bが出力した通信信号を,アンテナ部2aから外部に無線で放射できるように構成されている。
【0031】
アンテナ部2aは,たとえば,回路基板6における所定形状の配線6aを用いて形成させることができる。所定形状の配線6aとしては,たとえば,図1に示すように,配線6aを折り曲げて形成させた迂回配線などが挙げられる。アンテナ部2aは,回路基板6の厚み方向の一面だけに設けてもよいし,両面に設けてもよい。アンテナ部2aは,回路基板6の配線6aを利用して形成した構成だけに限られず,回路基板6とは別途に形成させてもよい。アンテナ部2aは,回路基板6の配線6aを利用して形成する場合,回路基板6と別途にアンテナ部2aを形成する構造と比較して,アンテナ部2aの部品コストを抑制し安価に構成することができる。アンテナ部2aは,回路基板6と別途に形成させる場合,回路基板6の第1領域6caに適宜に固定させればよい。通信回路部2bは,たとえば,水晶発振器,マイクロコンピュータなどの電子部品6dを搭載して,電波の送信または受信の少なくともいずれか一方を行うことができるように構成されている。」
・「【0042】
光源ユニット10は,光源部1と無線通信部2と保持体3とに加え,図4に示す点灯ユニット8を備えている。
【0043】
点灯ユニット8は,光源部1および無線通信部2と電気的に接続されている。点灯ユニット8は,光源部1の点灯を制御する制御部と,光源部1や無線通信部2に給電する電源部とを備えた構成とすることができる。電源部は,商用交流電源などの外部電源からの電力を所定の電力に変換して,光源部1,無線通信部2に各別に電力を供給できるように構成されている。点灯ユニット8は,無線通信部2からの信号に基づいて,光源部1の点灯を制御することができるように構成されている。点灯ユニット8は,制御部や電源部を構成する点灯基板8aと,点灯基板8aを収容するハウジング部8cとを備えている。
【0044】
点灯基板8aは,たとえば,電源部が交流電圧を直流電圧に変換するように構成されている。点灯ユニット8は,支持部材4における光源部1と反対側に保持される。光源ユニット10は,外部からの電力が点灯ユニット8に給電されるように構成されている。点灯基板8aには,複数種の電装部品8bが実装される。
【0045】
電装部品8bは,点灯ユニット8を構成する各種の回路を構成するために用いられる。各種の回路としては,たとえば,フィルタ回路,昇圧回路,降圧回路,主制御回路,制御電源回路,調光制御回路,消灯制御回路などが挙げられる。電装部品8bとしては,たとえば,トランス,ダイオード,コンデンサ,スイッチング素子やマイクロコンピュータなどが挙げられる。外部電源は,たとえば,商用交流電源を用いることができる。点灯ユニット8には,交流電力が給電される。
【0046】
ハウジング部8cは,一面に開口が形成された矩形箱状の外形形状をしている。点灯ユニット8は,点灯基板8aを収容したハウジング部8cが支持部材4に取り付けられるように構成されている。ハウジング部8cは,開口が支持部材4の取付部4aで塞がれるように配置される。ハウジング部8cは,金属製の板材の折り曲げ加工によって,形成することができる。ハウジング部8cは,たとえば,取付螺子8dなどを用いて,支持部材4に取り付けられる。」
・「【0057】
光源ユニット10の組立工程では,発光素子1aを実装基板1bに実装してあらかじめ光源部1を準備している。組立工程では,実装基板1bが実装された支持部材4の取付部4aと反対側に,無線通信部2および点灯ユニット8が取り付けられる。」
・「【0061】
照明器具30は,上述の光源ユニット10と,光源ユニット10を保持する器具本体31と,を備えている。」
・「【0063】
照明器具30は,たとえば,天井材に直付けされるように構成されている。器具本体31は,吊りボルトを用いて,天井材に取り付けられる構成とすることができる。器具本体31は,長尺の外形形状をしている。器具本体31は,扁平な箱状に形成されている。器具本体31は,中央部に凹部31aaを有している。凹部31aaは,器具本体31の一面が矩形状に窪んだ外形形状をしている。凹部31aaは,器具本体31の全長に亘って設けられている。凹部31aaは,光源ユニット10の一部を収容して,光源ユニット10を取り付けることができるように構成されている。延出部5hは,光源ユニット10が器具本体31に取り付けられた状態で,器具本体の31の凹部31aaの開口端縁と重なるように設けられている。器具本体31は,金属板により形成されている。」
・「【0065】
底面部31aには,吊りボルトを通すボルト挿通孔31cbが設けられている。ボルト挿通孔31cbは,器具本体31の長手方向に沿って,4つ設けられている。ボルト挿通孔31cbは,吊りボルトが挿通できるように構成されている。ボルト挿通孔31cbに挿通される吊りボルトには,ナットが締め付けられる。」
・図1?図4には,以下の内容が示されている。

【図1】


【図2】


【図3】

・段落【0030】の下線部の記載事項と図1の図示内容からみて,アンテナ部2aが設けられている第1領域6caは,支持部材4の発光素子1aが取り付けられている側であること,及び,通信回路部2bが設けられている第2領域6cbは支持部材4の発光素子1aが取り付けられている側とは反対側であることが理解できる。
・段落【0029】の下線部の記載事項と図2の図示内容からみて,回路基板6に実装された通信回路部2bは,支持部材4と離間する状態で収容ケース7に収容されていることが理解できる。
・図4の図示内容からみて,ハウジング部8cと収容ケース7とは離間していることが理解できる。
・段落【0065】の下線部の記載事項と図4の図示内容からみて,無線通信部2の通信回路部2bを収容した収容ケース7と吊りボルトが挿通するボルト挿通孔31cbが外れた位置に配置されていることが理解できる。

これらの事項からみて,甲第3号証には,以下の発明(以下,「先願発明3」という。)が記載されていると認められる。
「照明器具30は,光源ユニット10と,光源ユニット10を保持する器具本体31と,を備え,器具本体31は,吊りボルトを用いて,天井材に取り付けられ,
光源ユニット10は,光源部1と無線通信部2と保持体3とに加え,点灯ユニット8を備え,
光源部1は,発光素子1aと,発光素子1aを電気的に接続する実装基板1bと,を備え,
発光素子1aは,LEDを用い,実装基板1bは,長手方向に沿って,複数の発光素子1aが実装され,
光源ユニット10は,金属材料より形成された支持部材4に実装基板1bを当接させて支持させ,
点灯ユニット8は,光源部1の点灯を制御する制御部と,光源部1や無線通信部2に給電する電源部とを備え,点灯ユニット8は,無線通信部2からの信号に基づいて,光源部1の点灯を制御することができ,
点灯ユニット8は,支持部材4における光源部1と反対側に保持され,
外部からの電力が点灯ユニット8に給電されるように構成され,点灯基板8aには,複数種の電装部品8bが実装され,電装部品8bは,点灯ユニット8を構成する各種の回路を構成するために用いられ,各種の回路としては,昇圧回路,降圧回路,主制御回路,制御電源回路,調光制御回路,消灯制御回路などが挙げられ,
無線通信部2は,支持部材4に取り付けられ,無線通信部2は,アンテナ部2aと通信回路部2bとを用いて,無線通信を行うことができるように構成され,無線通信部2は,アンテナ部2aと通信回路部2bとに加え,回路基板6と,回路基板6を収容する収容ケース7と,を備え,回路基板6に実装された通信回路部2bは,支持部材4と離間する状態で収容ケース7に収容され,
回路基板6は,アンテナ部2aが設けられる第1領域6caと,通信回路部2bが設けられる第2領域6cbとを有し,アンテナ部2aが設けられている第1領域6caは,支持部材4の発光素子1aが取り付けられている側であり,通信回路部2bが設けられている第2領域6cbは支持部材4の発光素子1aが取り付けられている側とは反対側であり,回路基板6は,アンテナ部2aで受信された通信信号を通信回路部2bに入力することができ,
点灯基板8aは,電源部が交流電圧を直流電圧に変換するように構成され,ハウジング部8cは,一面に開口が形成された矩形箱状の外形形状をしており,点灯ユニット8は,点灯基板8aを収容したハウジング部8cが支持部材4に取り付けられるように構成され,ハウジング部8cと収容ケース7とは離間しており,
無線通信部2の通信回路部2bを収容した収容ケース7と吊りボルトが挿通するボルト挿通孔31cbが外れた位置に配置されている,
光源ユニット10。」

(2)当審の判断
(2-1)本件発明1について
ア.対比
(ア)本件発明1と先願発明3とを対比すると,後者の「天井材」は前者の「造営材」に相当し,以下同様に,「器具本体31」は「器具本体」に,「光源ユニット10」は「発光ユニット」に,「発光素子1a」は「LEDを用い」ているから「半導体発光素子」に,「実装基板1b」は「発光素子基板」に,「電源部」は「電源部」に,「制御部」及び「無線通信部2」を合わせたものは「制御部」に,「支持部材4」は「金属材料により形成され」ているから「金属製の支持部材」又は「支持部材」に,「支持部材4の発光素子1aが取り付けられている側」は「第1面」に,「支持部材4の発光素子1aが取り付けられている側とは反対側」は「第2面」に,「通信信号」は「信号」に,「アンテナ部2a」は「アンテナ」に,「通信回路部2b」は「無線制御部」に,通信回路部2bが実装された「回路基板6」は「無線制御部の基板」に,「収容ケース7」は「第1筐体」に,「ハウジング部8c」は「第2筐体」に,それぞれ相当する。
(イ)後者の「光源ユニット10」は,「器具本体31」に「保持」されるとともに,「器具本体31は,吊りボルトを用いて,天井材に取り付けられ」ているから,上記(ア)の相当関係を踏まえると,前者の「造営材に取り付けられた器具本体に取り付けられる発光ユニット」に相当する。
(ウ)後者の「複数の発光素子1a」は,上記(ア)の相当関係を踏まえると,前者の「複数の半導体発光素子」に相当し,後者の「実装基板1b」は「複数の発光素子1aが実装され」るから,上記(ア)の相当関係を踏まえると,前者の「前記複数の半導体発光素子が実装される発光素子基板」に相当する。
(エ)後者の「電源部」は「光源部1や無線通信部2に給電」し,「光源部1は,発光素子1aと,」「を備え」ているから,前者の「前記複数の半導体発光素子の電力供給源である電源部」に相当する。
(オ)後者の「光源部1の点灯を制御する制御部」と,「アンテナ部2aと通信回路部2bとを用いて,無線通信を行う」「無線通信部2」は,上記(ア)の相当関係を踏まえると,前者の「前記半導体発光素子の発光に関する制御を行う制御部」に相当する。
(カ)後者は「無線通信部2は,アンテナ部2aと通信回路部2bとを用いて,無線通信を行うことができるように構成され,無線通信部2は,アンテナ部2aと通信回路部2bとに加え,回路基板6と,回路基板6を収容する収容ケース7と,を備え」,「回路基板6は,アンテナ部2aで受信された通信信号を通信回路部2bに入力することができ」,「点灯ユニット8は,光源部1の点灯を制御する制御部と,光源部1や無線通信部2に給電する電源部とを備え,点灯ユニット8は,無線通信部2からの信号に基づいて,光源部1の点灯を制御することができ」るものであるところ,後者の「無線通信部2」は「通信信号を」「受信」する「アンテナ部2a」と,「アンテナ部2a」で「受信」した「通信信号」に応じて「電源部」から「給電」された電力を制御する「通信回路部2b」を「備え」ているといえるから,上記(ア)の相当関係を踏まえると,前者の「前記制御部は,信号を受信するアンテナと,前記アンテナで受信した信号に応じて前記電源部から供給される電力を制御する無線制御部とを有」することに相当する。
(キ)後者は「アンテナ部2aが設けられている第1領域6caは,支持部材4の発光素子1aが取り付けられている側であり」,「通信回路部2bが設けられている第2領域6cbは支持部材4の発光素子1aが取り付けられている側とは反対側であり」,「点灯ユニット8は,光源部1の点灯を制御する制御部と,光源部1や無線通信部2に給電する電源部とを備え」,「点灯ユニット8は,支持部材4における光源部1と反対側に保持され」るものであるところ,後者の「電源部」と「制御部」と「通信回路部2b」は「支持部材4の発光素子1aが取り付けられている側とは反対側」に設けられているといえるが,前者の「制御部」の一部分を構成する「アンテナ」に相当する後者の「アンテナ部2a」は「支持部材4の発光素子1aが取り付けられている側」に設けられているから,前者の「前記発光素子基板が取り付けられる第1面と,当該第1面の反対面である第2面であって,前記電源部および前記制御部が設けられる第2面とを有する金属製の支持部材」とは,上記(ア)の相当関係を踏まえると,「前記発光素子基板が取り付けられる第1面と,当該第1面の反対面である第2面であって,前記電源部および前記制御部の一部が設けられる第2面とを有する金属製の支持部材」において共通する。
(ク)後者の「光源ユニット10」が,「複数の発光素子1a」と,「実装基板1b」と,「電源部」と,「光源部1の点灯を制御する制御部」と「無線通信部2」と,「支持部材4」とを,備えることは,明らかである。
(ケ)後者の「通信回路部2b」は「回路基板6に実装され」,「回路基板6は,アンテナ部2aが設けられる第1領域6caと,通信回路部2bが設けられる第2領域6cbとを有」するから,上記(ア)の相当関係を踏まえると,前者の「前記無線制御部は基板状であり,前記アンテナは前記無線制御部の基板に実装されて」いることに相当する。
(コ)後者の「回路基板6に実装された通信回路部2bは,支持部材4と離間する状態で収容ケース7に収容され」ていることは,上記(ア)の相当関係を踏まえると,「前記無線制御部は,前記支持部材と離間する状態で第1筐体の内部に配置され」ていることに相当する。
(サ)後者は「点灯基板8aは,電源部が交流電圧を直流電圧に変換するように構成され,」「点灯ユニット8は,点灯基板8aを収容したハウジング部8cが支持部材4に取り付けられるように構成され,ハウジング部8cと収容ケース7とは離間して」いるものであるところ,後者の「電源部」は「収容ケース7」と「離間」する「ハウジング部8c」に「収容」されているから,上記(ア)の相当関係を踏まえると,前者の「前記電源部は,前記第1筐体と離間する第2筐体の内部に配され」ることに相当する。
(シ)後者の「無線通信部2の通信回路部2bを収容した収容ケース7と吊りボルトが挿通するボルト挿通孔31cbが外れた位置に配置されている」ことは,上記(ア)の相当関係を踏まえると,前者の「前記無線制御部は,前記器具本体を前記造営材に取り付けるための吊りボルトと干渉しない位置に配置されている」ことに相当する。
(ス)そうすると,両者は,
「造営材に取り付けられた器具本体に取り付けられる発光ユニットであって,
複数の半導体発光素子と,
前記複数の半導体発光素子が実装される発光素子基板と,
前記複数の半導体発光素子の電力供給源である電源部と,
前記半導体発光素子の発光に関する制御を行う制御部と,
前記発光素子基板が取り付けられる第1面と,当該第1面の反対面である第2面であって,前記電源部および前記制御部の一部が設けられる第2面とを有する金属製の支持部材と,を備え,
前記制御部は,信号を受信するアンテナと,前記アンテナで受信した信号に応じて前記電源部から供給される電力を制御する無線制御部とを有し,
前記無線制御部は基板状であり,前記アンテナは前記無線制御部の基板に実装されており,
前記無線制御部は,前記支持部材と離間する状態で第1筐体の内部に配置され,
前記電源部は,前記第1筐体と離間する第2筐体の内部に配され,
前記無線制御部は,前記器具本体を前記造営材に取り付けるための吊りボルトと干渉しない位置に配置されている,
発光ユニット。」
の点で一致し,以下の点で相違すると認められる。
<相違点>
前記発光素子基板が取り付けられる第1面と,当該第1面の反対面である第2面であって,前記電源部および前記制御部の一部が設けられる第2面とを有する金属製の支持部材に関して,本件発明1では,前記電源部および「前記制御部」が設けられる第2面であるのに対して,先願発明3では,「電源部」と「制御部」と「通信回路部2b」は「支持部材4の発光素子1aが取り付けられている側とは反対側」に設けられているといえるが,「アンテナ部2a」は「支持部材4の発光素子1aが取り付けられている側」に設けられている点。

イ.相違点の判断
先願発明3は,本件発明1の「制御部」の一部分を構成する「アンテナ」に相当する「アンテナ部2a」が第2面でなく第1面に設けられていることから,本件発明1の「制御部」が第2面に設けられる構成と実質的に相違し,「制御部」全体が第2面に設けられる構成は,周知の技術ともいえないし,上記相違点の本件発明1に係る構成により,半導体発光素子からの照射光を実質的に低減させずに,アンテナ受信感度を維持できる,「薄型の発光ユニット」を構成できるという新たな作用効果を奏する(本件特許の願書に添付した明細書の段落【0008】を参照のこと。)。
そうすると,本件発明1と先願発明3は,実質的に同一とはいえないから,特許法第29条の2の規定に違反してなされたものではない。

第6 むすび
以上のとおりであるから,取消理由通知に記載した取消理由及び特許異議申立書に記載した特許異議申立理由によっては,本件発明1?4に係る特許を取り消すことはできない。
また,他に本件発明1?4に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって,結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
造営材に取り付けられた器具本体に取り付けられる発光ユニットであって、
複数の半導体発光素子と、
前記複数の半導体発光素子が実装される発光素子基板と、
前記複数の半導体発光素子の電力供給源である電源部と、
前記半導体発光素子の発光に関する制御を行う制御部と、
前記発光素子基板が取り付けられる第1面と、当該第1面の反対面である第2面であって、前記電源部および前記制御部が設けられる第2面とを有する金属製の支持部材と、を備え、
前記制御部は、信号を受信するアンテナと、前記アンテナで受信した信号に応じて前記電源部から供給される電力を制御する無線制御部とを有し、
前記無線制御部は基板状であり、前記アンテナは前記無線制御部の基板に実装されており、
前記無線制御部は、前記支持部材と離間する状態で第1筐体の内部に配置され、
前記電源部は、前記第1筐体と離間する第2筐体の内部に配され、
前記無線制御部は、前記器具本体を前記造営材に取り付けるための吊りボルトと干渉しない位置に配置されている、
発光ユニット。
【請求項2】
前記無線制御部の基板面方向は、前記支持部材の前記第1面方向に沿っている、
請求項1に記載の発光ユニット。
【請求項3】
前記無線制御部の基板面方向は、前記支持部材の前記第1面方向と平行である、
請求項2に記載の発光ユニット。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の発光ユニットと、前記発光ユニットが取り付けられる器具本体とを備える照明装置であって、
前記器具本体は、造営材に取り付けられる取付部材を有する、
照明装置。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2021-09-14 
出願番号 特願2019-151905(P2019-151905)
審決分類 P 1 651・ 113- YAA (F21S)
P 1 651・ 537- YAA (F21S)
P 1 651・ 16- YAA (F21S)
P 1 651・ 121- YAA (F21S)
最終処分 維持  
前審関与審査官 田中 友章  
特許庁審判長 一ノ瀬 覚
特許庁審判官 藤井 昇
出口 昌哉
登録日 2020-06-30 
登録番号 特許第6725949号(P6725949)
権利者 アイリスオーヤマ株式会社
発明の名称 発光ユニットおよび発光ユニットを備える照明装置  
代理人 原田 淳司  
代理人 原田 淳司  
代理人 奥山 裕治  
代理人 奥山 裕治  
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