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審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G06T
審判 査定不服 1項3号刊行物記載 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G06T
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G06T
管理番号 1382724
総通号数
発行国 JP 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2022-04-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2020-09-11 
確定日 2022-03-10 
事件の表示 特願2016−175827「情報処理システム及び情報処理方法」拒絶査定不服審判事件〔平成30年 3月15日出願公開、特開2018− 41332〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成28年9月8日に出願されたものであって、その手続の経緯は以下のとおりである。

令和 2年 2月28日付け:拒絶理由通知
令和 2年 4月16日 :意見書提出および手続補正
令和 2年 6月10日付け:拒絶査定
令和 2年 9月11日 :拒絶査定不服審判請求および手続補正
令和 3年 9月29日付け:当審拒絶理由通知(最後)
令和 3年11月24日 :意見書提出および手続補正

第2 令和3年11月24日付けの手続補正についての補正の却下の決定

[補正の却下の決定の結論]
令和3年11月24日付けの手続補正を却下する。

[理由]
1 本件補正の内容
令和3年11月24日付け手続補正(以下、「本件補正」という。)は、令和2年9月11日付け手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし5を、本件補正による特許請求の範囲の請求項1ないし5に補正するものであり、本件補正は、補正前の請求項1を補正後の請求項1とする補正事項を含むものである(下線は補正箇所を示す。記号A〜Cは分説するために審判合議体が付した。以下、構成A〜C等という)。

(補正前の請求項1)
【請求項1】
A 目的地までの経路を探索するサーバ装置と、
B 該サーバ装置とネットワークを介して接続される情報処理装置
C とを有する情報処理システムであって、
B 前記情報処理装置は、
B1 前記経路を探索するための条件を示す探索条件を設定する条件設定手段と、
B2 前記条件設定手段により設定された前記探索条件を前記サーバ装置に送信する探索要求手段と、
B3 前記サーバ装置から点列情報を受信すると、該点列情報に含まれる各点のうちの隣り合う点同士を直線又は曲線で繋ぐことによって経路探索を行わずに、前記サーバ装置で探索された経路と同様のポリラインを地図上に描画した画面を表示する表示制御手段と、を有し、
A 前記サーバ装置は、
A1 前記情報処理装置から前記探索条件を受信すると、前記探索条件に基づいて経路を探索し、探索した経路を表す点列情報を前記情報処理装置に送信する第1の探索手段、
C を有する情報処理システム。

(補正後の請求項1)
【請求項1】
A 目的地までの経路を探索するサーバ装置と、
B 該サーバ装置とネットワークを介して接続される情報処理装置
C とを有する情報処理システムであって、
B 前記情報処理装置は、
B1 前記経路を探索するための条件を示す探索条件を設定する条件設定手段と、
B2 前記条件設定手段により設定された前記探索条件を前記サーバ装置に送信する探索要求手段と、
B3 前記サーバ装置から点列情報を受信すると、該点列情報に含まれる各点のうちの隣り合う点同士を直線又は曲線で繋ぐことによって経路探索を行わずに、前記サーバ装置で探索された経路と同様のポリラインを地図上に描画した画面を表示する表示制御手段と、を有し、
A 前記サーバ装置は、
A2 前記情報処理装置から前記探索条件を受信すると、前記探索条件に基づいて経路を探索し、探索した経路を表す直線又は曲線を点列で表現したときの各点の緯度及び経度を少なくとも表す点列情報を前記情報処理装置に送信する第1の探索手段、
C を有する情報処理システム。

2 補正の適合性
(1)補正の目的について
請求項1に係る補正は、補正前の請求項1に係る発明の構成A1に関して、「探索した経路を表す点列情報」という事項に対して、「探索した経路を表す直線または曲線を点列で表現したときの各点の緯度及び経度を少なくとも表す点列情報」とすることによって「点列情報」を特定することで、構成A2として限定する補正であり、特許請求の範囲の減縮を目的とする補正といえる。
そして、当該補正は本件補正前の請求項1に記載された発明と本件補正後の請求項1に記載された発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題は変わるものではなく、同一であるといえるから、請求項1に係る補正は、特許法第17条の2第5項第2号の規定に適合するものである。

(2)補正の範囲及び単一性について
本願の願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲、及び図面(以下、明細書等という)には、以下の記載がある。(下線は、強調のため当審で付したものである。)
「【0029】
<処理の概要>
次に、本実施形態に係る経路案内システム1の処理の概要について、図2を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係る経路案内システム1の処理の概要を説明する図である。
【0030】
S1)まず、電子装置10は、例えばユーザにより入力された目的地や経由地等を含む経路探索要求をサーバ装置20に送信する。
【0031】
S2)次に、サーバ装置20は、電子装置10から経路探索要求を受信すると、当該経路探索要求に含まれる目的地や経由地等に基づいて、目的地までの経路を探索する。
【0032】
S3)続いて、サーバ装置20は、探索した経路を点列情報として電子装置10に返信する。
【0033】
ここで、点列情報とは、上記のS2で探索された経路上の緯度及び経度を示す情報である。すなわち、ai(i=1,2,・・・,N)を経路上の緯度及び経度を示す情報であるとした場合、点列情報は、(a1,a2,・・・,aN−1,aN,)と表される。なお、ai(i=1,2,・・・,N)は、経路上の緯度及び経度に加えて、当該経度及び緯度における高さが含まれていても良い。また、高さには、基準面(海面や地面等)から鉛直上方向への距離だけでなく、基準面から鉛直下方向への距離が含まれていても良い。
【0034】
S4)続いて、電子装置10は、サーバ装置20から点列情報を受信すると、当該点列情報からポリラインを地図上に描画して、当該描画したポリラインを経路1000とした経路案内を行う。ここで、ポリラインは、各i=1,2,・・・,N−1に対して、aiとai+1とを直線又は曲線で繋ぐことにより描画される。」

上記の明細書等の記載によれば、上記補正事項は、特に【0033】の記載に裏付けられているものであるから、請求項1に係る補正は、本願出願時の明細書等に記載した事項の範囲内においてするものであり、特許法第17条の2第3項の規定に適合するものである。

また、請求項1に係る補正は、上記のとおり、特許請求の範囲の「経路を表す点列情報」に関する減縮を目的とする補正であるから、本件補正前の請求項1に記載された発明と、本件補正後の請求項1に記載された発明は、発明の単一性の要件を満たすものといえ、請求項1に係る補正は、特許法第17条の2第4項の規定に適合するものである。

3 独立特許要件について
以上のように、請求項1に係る補正は、いわゆる特許請求の範囲の限定的減縮を目的とする補正であるから、本件補正後の請求項1に記載された発明が、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか(特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか)について以下に検討する。

(1)本件補正発明
本件の請求項1に記載された発明(以下、「本件補正発明」という。)は、上記1の補正後の請求項1、すなわち、令和3年11月24日付け手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1、に記載の次のとおりのものである。

(本件補正発明)
【請求項1】
A 目的地までの経路を探索するサーバ装置と、
B 該サーバ装置とネットワークを介して接続される情報処理装置
C とを有する情報処理システムであって、
B 前記情報処理装置は、
B1 前記経路を探索するための条件を示す探索条件を設定する条件設定手段と、
B2 前記条件設定手段により設定された前記探索条件を前記サーバ装置に送信する探索要求手段と、
B3 前記サーバ装置から点列情報を受信すると、該点列情報に含まれる各点のうちの隣り合う点同士を直線又は曲線で繋ぐことによって経路探索を行わずに、前記サーバ装置で探索された経路と同様のポリラインを地図上に描画した画面を表示する表示制御手段と、を有し、
A 前記サーバ装置は、
A2 前記情報処理装置から前記探索条件を受信すると、前記探索条件に基づいて経路を探索し、探索した経路を表す直線又は曲線を点列で表現したときの各点の緯度及び経度を少なくとも表す点列情報を前記情報処理装置に送信する第1の探索手段、
C を有する情報処理システム。

(2) 引用発明および引用文献1記載事項
(2−1) 引用文献1の記載
当審が令和3年9月29日付けで通知した拒絶の理由に引用された引用文献1である、特開2003−65783号公報には、以下の記載がある。(下線は強調のために当審で付した。)

ア 「【0003】伝統的なナビゲーション装置においては、このような経路探索は、ナビゲーション装置に装着される地図情報記録媒体(例えば、DVD−ROM)に格納されている地図D/B情報に基づいて、装置内のマイクロプロセッサ処理で行われる。より具体的には、地図D/B情報のうち、道路の交差点や分岐点に対応する座標情報(緯度及び経度、若しくは緯度及び経度と高度の絶対位置情報)等を含むノード情報、交差点や分岐点間の道路部分に対応するリンク情報などの、数学的な所定アルゴリズムに基づく最適経路の探索を可能ならしめる”経路探索用情報”を用いて、当該経路探索は実行される。」

イ 「【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の通信ナビゲーションシステムは上記課題を解決するために、通信ネットワークにおける双方向通信を行う地図情報提供通信センタ装置及び通信ナビゲーション端末を備えた通信ナビゲーションシステムであって、(i)前記地図情報提供通信センタ装置は、所定アルゴリズムによる出発地から目的地までの最適経路の探索を可能ならしめる経路探索用情報を含む地図データベース情報を格納する地図データベースと、該経路探索用情報に基づいて、前記通信ネットワークを介して受信した前記出発地及び前記目的地を示す経路探索依頼情報に対する最適経路を前記所定アルゴリズムにより探索する探索手段と、該探索された最適経路上に位置する複数の案内地点夫々における位置を示す情報並びに進行すべき経路又は方向を示す情報のうち少なくとも一方の情報を含む案内地点情報を前記通信ネットワークを介して無線送信するセンタ側無線手段とを備えており、(ii)前記通信ナビゲーション端末は、前記無線送信された案内地点情報を受信する端末側無線手段と、表示用地図情報で示される地図上で、前記受信した案内地点情報の内容に従って前記複数の案内地点を結ぶことにより得られる経路を前記最適経路として前記地図上に表示する表示処理手段とを備える。
【0014】本発明の通信ナビゲーションシステムによれば、地図情報提供通信センタ装置には、地図データベースが備えられている。そして、この地図データベースは、例えばダイクストラ法(Dijkstra's algorithm)などの数学的な所定アルゴリズムによる出発地から目的地までの最適経路の探索を可能ならしめる、前述したノード情報、リンク情報等の経路探索用情報を含む大規模な地図データベース情報を格納する。通信ナビゲーション時には、先ず、ユーザの移動体に搭載された或いはユーザが携帯する通信ナビゲーション端末や、ユーザの自宅のパソコン、ファクシミリ、モバイル、携帯電話等のユーザ通信端末などにより、出発地及び目的地を示す経路探索依頼情報が発信される。すると、通信ネットワークを介して、地図情報提供通信センタ装置は、これを受信する。続いて、地図情報提供通信センタ装置では、探索手段によって、受信した経路探索依頼情報に対する最適経路を、前述の地図データベース情報に含まれる経路探索用情報に基づいて、ダイクストラ法等の所定アルゴリズムにより探索する。そして、センタ側無線手段によって、この探索された最適経路上に位置する、例えば交差点、分岐点等の複数の案内地点夫々における位置を示す情報並びに進行すべき経路又は方向を示す情報のうち少なくとも一方の情報を含む案内地点情報を、通信ネットワークを介して無線送信する。ここに、「案内地点」とは、交差点、分岐点、停止点等の走行の仕方について複数の選択肢があって、所定経路を走行するために、何らかの経路案内或いは経路誘導を行うのが好ましい地点をいう。このような案内地点には、交差点、分岐点、インターチェンジ等の最適経路上における進入可能な経路が二以上存在する地点の他、曲がり角、Uターン場所、立体交差、トンネル、橋等の特殊な地点を含んでもよいし、更に、一般住居の駐車場、ビル等に付随する駐車場、専用駐車場、自宅前、店先、路上駐車位置等の、移動体による道路利用を開始したり停止したり可能性がある各種地点を含んでもよい。また、「案内地点における位置を示す情報」とは、案内地点における絶対的な位置を示す座標情報、該絶対的な位置を基準とする相対的な位置を示す座標情報、特定道路との関係において案内地点を特定する情報、特定道路上の一次元的な位置を示す情報など、表示用地図情報で示される地図上で、何らかの形で案内地点の位置を特定可能な情報である。更に、「案内地点における進行すべき経路又は方向を示す情報」とは、案内地点で、直進、右折、左折等の進行すべき経路又は方向を示す情報をいい、進行中の道路に対する相対的な方向や位置関係を示す情報であってもよいし、或いは、進行すべき方向の絶対方位を示す情報であってもよい。尚、「案内地点における進行すべき経路又は方向を示す情報」は、案内地点或いはその手前で、画像出力や音声出力により進行すべき経路を示す経路案内情報を含んでもよい。」

ウ 「【0015】通信ナビゲーション端末側では、端末側無線手段によって、この無線送信された案内地点情報を受信する。そして、表示処理手段によって、表示用地図情報で示される地図上で、この受信した案内地点情報の内容(即ち、各案内地点の位置や、各案内地点における進行すべき経路又は方向)に従って、複数の案内地点を結ぶことにより得られる経路を最適経路として前記地図上に表示する。例えば、一本の曲がりくねった国道における二つの隣接した交差点に対応する案内地点があれば、これらの交差点間の国道部分が最適経路として選択される。或いは、高速道路で二つのインターチェンジに対応する案内地点があれば、これらのインターチェンジ間の高速道路部分が最適経路として選択される。例えば、案内情報の内容に従って、複数の案内地点間にある部分を表示用地図上或いは道路地図上で補間することによって、複数の案内地点を結ぶことができ、これにより最適経路が得られる。即ち、本発明において「案内地点情報の内容に従って複数の案内地点を結ぶ」とは、例えば、文字通り表示用地図上或いは道路地図上で、単純に複数の案内地点を結ぶ意味の他、表示用地図上或いは道路地図上で複数の案内地点間を補間しながら結ぶ等の意味も含み、要するに複数の案内地点に係る案内地点情報の内容に従って、これら複数の案内地点を含む経路を何らかの方法で選択または特定すればよい趣旨である。この際用いる表示用地図情報は、通信ナビゲーション端末に備えられたDVD等の格納手段から読み出してもよいし、地図情報提供通信センタ装置から予め又は案内地点情報と同時に送信されてもよい。この場合にも、表示用地図情報は、前述の如くデータ量が膨大である経路探索用情報を含む地図データベース情報から切り離して送信する限り、送受信すべきデータ量の低減を図ることができる。」

エ 「【0036】本発明の通信ナビゲーションシステムの他の態様では、前記経路探索依頼情報は、文字情報を含む画面情報双方向通信で送受信される。
【0037】この態様によれば、例えば通信ネットワークによる双方向通信時におけるブラウザ内の出発地、目的地等の入力操作など、文字情報を含む画面情報双方向通信によって経路探索依頼情報を送受信するので、通信ナビゲーション端末やユーザ通信端末を用いて確実に経路探索の依頼を行える。」

オ 「【0100】そして本実施形態では特に、地図情報提供通信センタ装置3の地図情報処理D/B装置74は、通信ナビゲーション端末5のCD−ROM33、DVD−ROM34、HDD36等に格納される地図データよりも、より多種多様な情報を含んでなりデータ量の膨大な地図D/B情報を格納している。
・・・
【0101】更に、この膨大なデータ量の経路探索用情報に基づく処理負荷の大きい探索処理は、通信ナビゲーション端末5側では行われず、地図情報提供通信センタ装置3側で、地図情報処理D/B装置74及びマイクロプロセッサ72により実行される。
【0102】このように通信ナビゲーション端末5のCD−ROM33、DVD−ROM34、HDD36等は、データ量が膨大な経路探索用情報を格納しておらず、記憶容量は、地図情報処理D/B装置74に必要な記憶容量と比べて、遥かに小さくて済むので、通信ナビベーション端末5を簡素化する観点から有利である。更に、通信ナビゲーション端末5側では、経路探索用情報に基づく経路探索も実行しないので、システムコントローラ20における処理負担も小さくて済むので、やはり通信ナビベーション端末5を簡素化する観点から有利である。そして特に、経路探索の結果として案内地点情報を無線伝送し、膨大なデータ量を有する経路探索用情報等を無線伝送しないので、送受信するデータ量を削減する観点並びに通信ナビベーション端末5及び地図情報提供通信センタ装置3における送受信能力が相対的に低くて済む観点から非常に有利である。」

(2−2) 引用発明
上記(2−1)イ、エ、オから、引用文献1には以下の発明(以下、引用発明という)が記載されているものと認められる。

a 通信ネットワークにおける双方向通信を行う地図情報提供通信センタ装置(【0013】)及び
b 通信ナビゲーション端末(【0013】)
c を備えた通信ナビゲーションシステムであって(【0013】)、
a 前記地図情報提供通信センタ装置は、
a1 所定アルゴリズムによる出発地から目的地までの最適経路の探索を可能ならしめる経路探索用情報を含む地図データベース情報を格納する地図データベースと、該経路探索用情報に基づいて、前記通信ネットワークを介して受信した前記出発地及び前記目的地を示す経路探索依頼情報に対する最適経路を前記所定アルゴリズムにより探索する探索手段と、該探索された最適経路上に位置する複数の案内地点夫々における位置を示す情報並びに進行すべき経路又は方向を示す情報のうち少なくとも一方の情報を含む案内地点情報を前記通信ネットワークを介して無線送信するセンタ側無線手段とを備えており(【0013】)、探索処理は、通信ナビゲーション端末側では行われず、地図情報提供通信センタ装置側で、地図情報処理D/B装置及びマイクロプロセッサにより実行され(【0101】)、
b 前記通信ナビゲーション端末は、
b3 前記無線送信された案内地点情報を受信する端末側無線手段と、表示用地図情報で示される地図上で、前記受信した案内地点情報の内容に従って前記複数の案内地点を結ぶことにより得られる経路を前記最適経路として前記地図上に表示する表示処理手段とを備え(【0013】)、通信ナビゲーション端末側では、経路探索用情報に基づく経路探索も実行しない(【0102】)、ものであり、
b1、b2 通信ナビゲーション端末により、出発地及び目的地を示す経路探索依頼情報が発信され、通信ネットワークを介して、地図情報提供通信センタ装置は、これを受信し、地図情報提供通信センタ装置では、探索手段によって、受信した経路探索依頼情報に対する最適経路を、地図データベース情報に含まれる経路探索用情報に基づいて探索し、この探索された最適経路上に位置する、複数の案内地点夫々における位置を示す情報並びに進行すべき経路又は方向を示す情報のうち少なくとも一方の情報を含む案内地点情報を、通信ネットワークを介して無線送信し、
ここに、「案内地点」とは、交差点、分岐点、停止点等の走行の仕方について複数の選択肢があって、所定経路を走行するために、何らかの経路案内或いは経路誘導を行うのが好ましい地点をいい、「案内地点における位置を示す情報」とは、案内地点における絶対的な位置を示す座標情報、該絶対的な位置を基準とする相対的な位置を示す座標情報など、表示用地図情報で示される地図上で、何らかの形で案内地点の位置を特定可能な情報であり(【0014】)、
経路探索依頼情報は、画面情報双方向通信で送受信され(【0036】)、出発地、目的地等の入力操作など、画面情報双方向通信によって経路探索依頼情報を送受信する(【0037】)ものである、
c 通信ナビゲーションシステム。

(2−3) 引用文献1記載事項
上記引用文献1の(2−1)アの記載から、引用文献1にはナビゲーション装置において、地図D/B情報の座標情報は、緯度及び経度、若しくは緯度及び経度と高度の絶対位置情報を意味することが記載されている(以下、引用文献1記載事項という)ものと認められる。

(3) 本件補正発明と引用発明との対比

(a)引用発明の構成aの「通信ネットワークにおける双方向通信を行う地図情報提供通信センタ装置」は、構成a1の「前記通信ネットワークを介して受信した」「目的地を示す経路探索依頼情報に対する最適経路を」「探索する探索手段」を具備することから、目的地までの経路を探索するものであるといえ、本件補正発明の構成Aの「サーバ装置」に相当する。

(b)引用発明の構成bの「通信ナビゲーション端末」について、構成b1、b2において、「通信ナビゲーション端末により、出発地及び目的地を示す経路探索依頼情報が発信され、通信ネットワークを介して、地図情報提供通信センタ装置は、これを受信」すること、「地図情報提供通信センタ装置では」、「案内地点情報を、通信ネットワークを介して無線送信」すること、構成bを踏まえたb3において、「通信ナビゲーション端末は、前記無線送信された案内地点情報を受信する端末側無線手段」「を備え」ることから、地図情報提供通信センタ装置と通信ナビゲーション端末は通信ネットワークを介して接続されているものということができる。
そうすると、上記「通信ナビゲーション端末」は、本件補正発明の構成Bの「該サーバ装置とネットワークを介して接続される情報処理装置」に相当する。

(c)引用発明の構成cの「通信ナビゲーションシステム」は構成aの「地図情報提供通信センタ装置」及び構成bの「通信ナビゲーション端末」を備えることから、本件補正発明の構成Aの「サーバ装置」と構成Bの「情報処理装置」とを有する構成Cの「情報システム」に相当する。

(d)引用発明の構成b1、b2は、「出発地、目的地等の入力操作」「によって経路探索依頼情報を送受信する」ことから、「通信ナビゲーション端末により、出発地及び目的地を示す経路探索依頼情報が発信され」「通信ネットワークを介して、地図情報提供通信センタ装置は、これを受信するものであ」る以上、出発地及び目的地を入力するための手段及び「出発地及び目的地を示す経路探索依頼情報」を「通信ネットワークを介して、地図情報提供通信センタ装置」に「発信」するための手段を具備するものといえる。
そして、これらの手段がそれぞれ本件補正発明の構成B1の「条件設定手段」、構成B2の「探索要求手段」に相当する。

(e)引用発明の構成b3における「表示処理手段」は、構成a1における「地図情報提供通信センタ装置」で、「案内地点情報」が「通信ネットワークを介して無線送信」された場合には、「無線送信された案内地点情報を受信する端末側無線手段」において「受信した案内地点情報案内地点情報の内容に従って前記複数の案内地点を結ぶことにより得られる経路を」「地図上に表示する」ものである。
また、引用発明は、構成b3において特定されるように、「通信ナビゲーション端末側では、経路探索用情報に基づく経路探索を実行しない」ものであり、構成a1において特定されるように、「探索処理は、通信ナビゲーション端末側では行われず、地図情報提供通信センタ装置側で、実行され」るものである。

そうすると、引用発明の該「案内地点情報」は本件補正発明の「サーバ装置から」「受信」した「点列情報」に相当し、上記構成b3の「表示処理手段」は、本件補正発明の構成B3と同様に、「点列情報を受信すると、該点列情報に含まれる各点のうちの隣り合う点同士を直線又は曲線で繋ぐことによって」、「(情報処理装置は)経路探索を行わずに」、「前記サーバ装置で探索された経路」を「地図上に描画した画面を表示する」ものである。
さらに、引用発明の構成b3における該「経路」は「複数の案内地点を結ぶことにより得られる」ことから、該経路は複数の直線または曲線すなわちポリラインにより結ばれているといえ、本件補正発明の構成B3同様に「サーバで探索された経路と同様のポリライン」として表示されるといえる。

以上を踏まえると、引用発明の構成b3の「表示処理手段」は本件補正発明の構成B3の「表示制御手段」と一致する。

(f)引用発明の構成aの「地図情報提供通信センタ装置」における構成a1の「通信ネットワークを介して受信した」「出発地及び」「目的地を示す経路探索依頼情報に対する最適経路を」「探索する探索手段」及び「該探索された最適経路上に位置する複数の案内地点夫々における位置を示す情報並びに進行すべき経路又は方向を示す情報のうち少なくとも一方の情報を含む案内地点情報を前記通信ネットワークを介して無線送信するセンタ側無線手段」を合わせたものについて、構成b、b3にあるように「前記通信ナビゲーション端末」が、「前記無線送信された案内地点情報を受信する」とともに、「受信した案内地点情報の内容に従って複数の案内地点を結ぶことにより得られる経路を前記最適経路として前記地図上に表示する」ことがいえる。

そうすると、引用発明の「通信ネットワークを介して受信した」「出発地及び」「目的地を示す経路探索依頼情報に対する最適経路を」「探索」し、「探索された最適経路上に位置する複数の案内地点夫々における位置を示す情報」「を含む案内地点情報を」「送信する」構成a、a1の「地図情報提供センタ通信装置」における上記「探索手段」と、本件補正発明の構成A2の「第1の探索手段」とは、「前記情報処理装置から前記探索条件を受信すると、前記探索条件に基づいて経路を探索し、探索した経路を表す」「点列情報」を「前記情報処理装置に送信する第1の探索手段」で一致する。

ただし、上記(e)を踏まえた引用発明の構成a1における「案内地点情報」と、本件補正発明の構成A2の「点列情報」とは、「探索した経路を表す直線又は曲線を点列で表現したときの各点」を「少なくとも表す」点で共通するものの、本件補正発明の構成A2の「点列情報」は「各点の緯度及び経度を少なくとも表す」のに対して、引用発明の「地点案内情報」は「各点の緯度及び経度を少なくとも表す」とは特定されていない点で相違する。

以上から、本件補正発明と引用発明との一致点、相違点は以下のとおりである。

(一致点)
A 目的地までの経路を探索するサーバ装置と、
B 該サーバ装置とネットワークを介して接続される情報処理装置
C とを有する情報処理システムであって、
B 前記情報処理装置は、
B1 前記経路を探索するための条件を示す探索条件を設定する条件設定手段と、
B2 前記条件設定手段により設定された前記探索条件を前記サーバ装置に送信する探索要求手段と、
B3 前記サーバ装置から点列情報を受信すると、該点列情報に含まれる各点のうちの隣り合う点同士を直線又は曲線で繋ぐことによって経路探索を行わずに、前記サーバ装置で探索された経路と同様のポリラインを地図上に描画した画面を表示する表示制御手段と、を有し、
A 前記サーバ装置は、
A2’ 前記情報処理装置から前記探索条件を受信すると、前記探索条件に基づいて経路を探索し、探索した経路を表す直線又は曲線を点列で表現したときの各点を表す点列情報を前記情報処理装置に送信する第1の探索手段、
C を有する情報処理システム。

(相違点)
本件補正発明の構成A2の「点列情報」は、「各点の緯度及び経度を少なくとも表す」のに対して、引用発明の「案内地点情報」は、そのように特定されていない点。

(4) 相違点に対する判断
上記(2−3)の引用文献1記載事項にあるように、ナビゲーション装置において、地図D/B情報の座標情報は、緯度及び経度、若しくは緯度及び経度と高度の絶対位置情報を意味するものと認められる。
ここで、引用発明の構成a1における、地図データベース情報の経路探索用情報に基づいて探索された最適経路上に位置する複数の案内地点夫々における位置を示す情報である案内地点情報は、構成b1、b2において、「「案内地点における位置を示す情報」とは、案内地点における絶対的な位置を示す座標情報など、該絶対的な位置を基準とする相対的な位置を示す座標情報表示用地図情報で示される地図上で、何らかの形で案内地点の位置を特定可能な情報であ」ると特定されている。
そうすると、該「案内地点情報」すなわち「案内地点における位置を示す情報」は「座標情報」を含むものであり、これを上記引用文献1記載事項のような緯度及び経度として構成することは当業者にとって何ら格別の創作力を要するものではない。

(5) 審判請求人の主張について
審判請求人は、令和3年11月24日付け意見書の「4.拒絶理由が解消した理由」において、以下のとおり主張している。

「4.拒絶理由が解消した理由
(1)本願請求項1に係る発明について
引用文献1の段落0096には「尚、この"案内地点"は、例えば、交差点、分岐点、インターチェンジ等の最適経路上における進入可能な経路が二以上存在する地点の他、曲がり角、Uターン場所、立体交差、トンネル、橋等の特殊な地点を含み、更に例えば、一般住居の駐車場、ビル等に付随する駐車場、専用駐車場、自宅前、店先、施設前、路上駐車位置等の、移動体による道路利用を開始したり停止したりする可能性がある各種地点、或いは特定の道路に乗ったり下りたりする可能性がある各種地点を含んでもよい。いずれにせよ、案内地点とは、所定経路を走行するために、当該通信ナビゲーションシステムを通して何らかの経路案内或いは経路誘導を行うのが好ましい可能性を有する地点をいう。」と記載されております。つまり、引用文献1の案内地点は、「何らかの経路案内或いは経路誘導を行うのが好ましい可能性を有する地点」のことです。
これに対して、本願請求項1に係る発明では、「前記サーバ装置は、前記情報処理装置から前記探索条件を受信すると、前記探索条件に基づいて経路を探索し、探索した経路を表す直線又は曲線を点列で表現したときの各点の緯度及び経度を少なくとも表す点列情報を前記情報処理装置に送信」します。すなわち、本願請求項1に係る発明の「点列情報」は、「経路上の緯度及び経度を示す情報」(段落0033)であり、引用文献1の案内地点のようなものではなく、単に「経路上の緯度及び経路を示す点」で構成される情報です(段落0033)。このため、例えば、点列情報ai(i=1,2,・・・,N)のNが十分に大きければ、隣り合う点同士を単純に直線又は曲線で結ぶだけで、サーバ装置で探索された経路を高精度に再現するポリラインを描画することができます(段落0033、0034、0063)。
一方で、引用文献1では、案内地点は「何らかの経路案内或いは経路誘導を行うのが好ましい可能性を有する地点」であるため、例えば、地図情報提供通信センタ装置で探索された経路において、隣り合う案内情報間の離れている場合には、補間(段落0015、0107)を行う必要があり、単純に直線又は曲線で結ぶだけでは、地図情報提供通信センタ装置で探索された経路を高精度に再現することはできません。
したがって、本願請求項1に係る発明は、引用文献1に記載の発明に基づいて当業者が容易に想到し得たと言うことはできず、特許法第29条第1項第3号及び第2項の規定に該当しないものと思料致します。」

上記主張について検討する。
引用発明における「案内地点」は、「何らかの経路案内或いは経路誘導を行うのが好ましい可能性を有する地点」であり、「案内地点における位置を示す情報」とは、「案内地点における絶対的な位置を示す座標情報、該絶対的な位置を基準とする相対的な位置を示す座標情報」をその例として含むものであるところ、引用文献1記載の事項にあるように、「座標情報」とは「緯度及び経度、若しくは緯度及び経度の絶対位置情報」を含むものであり、本件補正発明の構成A2の「探索した経路を表す直線又は曲線を点列で表現したときの各点の緯度及び経度を少なくとも表す」情報である。

次に、本件補正発明はもとより、本件明細書には、点列情報について、点がどの程度存在するか、点の間隔がどの程度であるかについて特定するような記載はない。

さらに、引用文献1には、上記(2−1)ウのとおり、【0015】において、
「即ち、本発明において「案内地点情報の内容に従って複数の案内地点を結ぶ」とは、例えば、文字通り表示用地図上或いは道路地図上で、単純に複数の案内地点を結ぶ意味の他、表示用地図上或いは道路地図上で複数の案内地点間を補間しながら結ぶ等の意味も含み、要するに複数の案内地点に係る案内地点情報の内容に従って、これら複数の案内地点を含む経路を何らかの方法で選択または特定すればよい趣旨である。」
と記載されているように、「案内地点情報の内容に従って複数の案内地点を結ぶ」とは、単純に複数の案内地点を結ぶものを含むものであって、必ず補間する必要があるものではない。

なお、審判請求人が主張するように、本件補正発明が「点列情報ai(i=1,2,・・・,N)のNが十分に大きければ、隣り合う点同士を単純に直線又は曲線で結ぶだけで、サーバ装置で探索された経路を高精度に再現するポリラインを描画することができます(段落0033、0034、0063)」というのであれば、引用発明においても、点列情報における点の数が十分に大きければ、隣り合う点同士を単純に直線又は曲線で結ぶだけで、地図情報通信センタ装置で探索された経路を高精度に再現するポリラインを描画できることは明らかである。

以上を総合すると、本件補正発明は、引用発明同様、点列情報がどの程度存在するか、点列情報間の間隔がどの程度であるかについては何ら特定せずに「隣り合う点同士を直接又は曲線で繋ぐ」ことを行うものにすぎず、その効果は、引用発明においても同様に奏する程度のものにすぎない。

以上のとおり、意見書の主張は採用できない。

(6) 小括
以上のとおり、本件補正発明は、引用発明および引用文献1記載事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際に独立して特許を受けることができるものではない

3 むすび
以上のとおりであるから、本件補正は、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

第3 本件発明について
1 本件発明
令和3年11月24日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項に係る発明は、令和2年9月11日付けの手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし5に記載された事項により特定されるものであり、そのうち、請求項1に係る発明(以下、「本件発明」という。)は、上記第2の1に示した(補正前の請求項1)に記載された事項により特定されるとおりのものである。

2 当審における拒絶の理由
当審における令和3年9月29日付け拒絶理由の内容は、概略、以下のとおりである。

新規性)この出願の請求項1、5に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明であるから、特許法第29条第1項第3号の規定に該当し、特許を受けることができない。
進歩性)この出願の請求項1−5に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

引用文献1.特開2003−65783号公報

3 引用発明
当審における拒絶の理由に引用された引用文献1の記載事項は、上記第2の3(2−1)に示したとおりであり、引用文献1に記載された発明(引用発明)は、上記第2の3(2−2)に認定したとおりである。

4 対比、判断
本件発明は、構成A2について、上記第2の1の(補正後の請求項1)で限定された、「探索した経路を表す直線又は曲線を点列で表現したときの各点の緯度及び経度を少なくとも表す点列情報」を構成A1の「探索した経路を表す点列情報」として上位概念化したものである。
ところで、上記第2の2(3)の本件補正発明と引用発明との対比において示したとおり、本件補正発明と引用発明とは、本件補正発明の構成A2の「探索した経路を表す直線又は曲線を点列で表現したときの各点の緯度及び経度を少なくとも表す点列情報」が「各点の緯度及び経度を少なくとも表す」という点で相違するものの、その余の点では一致する。
そうすると、本件補正発明から構成A2の「探索した経路を表す直線又は曲線を点列で表現したときの各点の緯度及び経度を少なくとも表す点列情報」について、「各点の緯度及び経度を少なくとも表す」という事項を除くとともに、構成A1の「探索した経路を表す点列情報」として上記概念化した本件発明と引用発明の間には差異はない、すなわち、本件発明は、引用文献1に記載された発明であるといえる。

第4 むすび
以上のとおり、本件発明は、引用文献1に記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3項の規定に該当し、特許を受けることができない。
また、仮に差異があるとしても、本件発明は、引用発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、本願は、その余の請求項について検討するまでもなく、拒絶をすべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
別掲 (行政事件訴訟法第46条に基づく教示) この審決に対する訴えは、この審決の謄本の送達があった日から30日(附加期間がある場合は、その日数を附加します。)以内に、特許庁長官を被告として、提起することができます。
 
審理終結日 2021-12-28 
結審通知日 2022-01-11 
審決日 2022-01-24 
出願番号 P2016-175827
審決分類 P 1 8・ 575- WZ (G06T)
P 1 8・ 113- WZ (G06T)
P 1 8・ 121- WZ (G06T)
最終処分 02   不成立
特許庁審判長 五十嵐 努
特許庁審判官 樫本 剛
川崎 優
発明の名称 情報処理システム及び情報処理方法  
代理人 伊東 忠彦  
代理人 伊東 忠重  

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