• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 全部無効 2項進歩性  F21L
管理番号 1383465
総通号数
発行国 JP 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2022-05-27 
種別 無効の審決 
審判請求日 2019-03-19 
確定日 2022-02-21 
訂正明細書 true 
事件の表示 特許第5608827号の特許無効審判事件についてされた令和2年7月28日付け審決に対し、知的財産高等裁判所において、審決取消の判決(令和2年(行ケ)第10103号、令和3年10月6日判決言渡)がされ、当該判決は確定したので、さらに、審理の上、次のとおり審決する。 
結論 特許第5608827号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1、2〕について訂正することを認める。 本件審判の請求は、成り立たない。 審判費用は、請求人の負担とする。 
理由 第1 手続の経緯
1 一次審決までの主な手続の経緯
本件特許5608827号(以下「本件特許」という。)は、平成26年1月27日の出願であって、平成26年9月5日にその発明について特許権の設定登録がなされた。
そして、本件無効審判に係る令和2年7月28日付け審決(以下「一次審決」という。)までの主な手続の経緯の概要は、以下のとおりである。

平成31年 3月19日付け 審判請求書、甲第1〜22号証提出
令和 1年 8月23日付け 審判事件答弁書、乙第1及び2号証提出
同年10月24日付け 審理事項通知書
同年11月28日付け 口頭審理陳述要領書(請求人)、
証拠説明書提出
同年11月28日付け 口頭審理陳述要領書(被請求人)提出
同年12月12日 第1回口頭審理、第1回口頭審理調書
令和 2年 1月20日付け 審決の予告
同年 3月23日付け 訂正請求書
同年 4月22日付け 上申書(請求人)
同年 4月28日付け 通知書
同年 5月29日付け 弁駁書
同年 7月14日付け 審理終結通知書
同年 7月28日付け 審決

2 一次審決
一次審決の結論は「特許第5608827号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1、2〕について訂正することを認める。特許第5608827号の請求項1及び2に係る発明についての特許を無効とする。審判費用は、被請求人の負担とする。」というものである。

3 審決取消訴訟
被請求人は、令和2年9月4日、上記一次審決の取り消しを求めて、知的財産高等裁判所に訴訟を提起した。上記訴訟は、知的財産高等裁判所において、令和2年(行ケ)第10103号審決取消請求事件として審理され、令和3年10月6日に「主文 1 特許庁が無効2019−800025号事件について令和2年7月28日した審決を取り消す。2 訴訟費用は被告の負担とする。」とする判決(以下「本件判決」という。)の言い渡しがあり、その後確定した。

4 本件判決後の主な手続の経緯は、以下のとおりである。
令和 3年11月11日付け 審理再開通知

第2 訂正の適否
1 訂正の内容
令和2年3月23日付け訂正請求書による訂正(以下「本件訂正」という。)は、本件特許の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項1及び2について訂正することを求めるものである。
そして、本件訂正における訂正事項は以下のとおりである(なお、訂正箇所を下線で示す。)。

訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1に
「発光色を照らすカバーで覆われた発光部と、把持部とを有し、
前記把持部は、
赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、青色発光ダイオード、黄色発光ダイオード及び白色発光ダイオードを備える光源部と、
前記光源部の各発光ダイオードの発光を個別に制御する制御手段を有し、
前記制御手段により前記各発光ダイオードを単独で又は複数発光させることで特定の発光色が得られるように構成し、
前記特定の発光色は複数得られ、
前記複数得られる特定の発光色には、少なくとも、前記白色発光ダイオードから発せられる光とそれ以外の発光ダイオードから発せられる光とを混合して得られる発光色、又は、前記黄色発光ダイオードから発せられる光とそれ以外の発光ダイオードから発せられる光とを混合して得られる発光色が含まれ、
前記各発光ダイオードから発せられる光を集光、混色し、これにより得られた発光色で前記カバーを照らすための発光色補助手段を前記光源部の近くに設けるように構成し、
乾電池又はボタン電池を電源とすることを特徴とする多色ペンライト。」
と記載されているのを、
「発光色を照らすカバーで覆われた発光部と、把持部とを有し、
前記把持部は、
赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、青色発光ダイオード、黄色発光ダイオード及び白色発光ダイオードを備える光源部と、
前記光源部の各発光ダイオードの発光を個別に制御する制御手段を有し、
前記制御手段により前記各発光ダイオードを単独で又は複数発光させることで特定の発光色が得られるように構成し、
前記特定の発光色は複数得られ、
前記複数得られる特定の発光色には、少なくとも、前記白色発光ダイオードから単独で発せられる光により得られる発光色、前記白色発光ダイオードから発せられる光とそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光とを混合して得られる発光色、前記黄色発光ダイオードから単独で発せられる光により得られる発光色、及び、前記黄色発光ダイオードから発せられる光とそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光とを混合して得られる発光色、の全ての発光色が含まれ、
前記白色発光ダイオードから得られる発光色は、前記白色発光ダイオードが単独で発光することにより得られる白色の発光色、及び、前記白色発光ダイオードとそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光が混合することにより得られる発光色であり、
前記黄色発光ダイオードから得られる発光色は、前記黄色発光ダイオードが単独で発光することにより得られる黄色の発光色、及び、前記黄色発光ダイオードとそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光が混合することにより得られる発光色であり、
前記各発光ダイオードから発せられる光を集光、混色し、これにより得られた発光色で前記カバーの側面及び上部の全体を照らすための発光色補助手段が前記光源部の近くに該光源部を覆うように設けられ、
乾電池又はボタン電池を電源とすることを特徴とする多色ペンライト。」
に訂正する(請求項1の記載を引用する請求項2も同様に訂正する。)。

上記訂正事項1に係る本件訂正は、一群の請求項〔1、2〕に対して請求されたものである。

2 訂正の適否
(1)訂正の目的、新規事項の有無、及び特許請求の範囲の拡張・変更について
ア 訂正事項1は、以下a及びbの訂正事項に区分できるので、そのように区分して検討する。
a 訂正前の
「前記複数得られる特定の発光色には、少なくとも、前記白色発光ダイオードから発せられる光とそれ以外の発光ダイオードから発せられる光とを混合して得られる発光色、又は、前記黄色発光ダイオードから発せられる光とそれ以外の発光ダイオードから発せられる光とを混合して得られる発光色が含まれ、」を、
「前記複数得られる特定の発光色には、少なくとも、前記白色発光ダイオードから単独で発せられる光により得られる発光色、前記白色発光ダイオードから発せられる光とそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光とを混合して得られる発光色、前記黄色発光ダイオードから単独で発せられる光により得られる発光色、及び、前記黄色発光ダイオードから発せられる光とそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光とを混合して得られる発光色、の全ての発光色が含まれ、
前記白色発光ダイオードから得られる発光色は、前記白色発光ダイオードが単独で発光することにより得られる白色の発光色、及び、前記白色発光ダイオードとそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光が混合することにより得られる発光色であり、
前記黄色発光ダイオードから得られる発光色は、前記黄色発光ダイオードが単独で発光することにより得られる黄色の発光色、及び、前記黄色発光ダイオードとそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光が混合することにより得られる発光色であり、」に訂正する(以下「訂正事項a」という。)。
b 訂正前の
「前記各発光ダイオードから発せられる光を集光、混色し、これにより得られた発光色で前記カバーを照らすための発光色補助手段を前記光源部の近くに設けるように構成し、」を、
「前記各発光ダイオードから発せられる光を集光、混色し、これにより得られた発光色で前記カバーの側面及び上部の全体を照らすための発光色補助手段が前記光源部の近くに該光源部を覆うように設けられ、」に訂正する(以下「訂正事項b」という。)。

イ 検討
(ア)訂正事項aについて
訂正事項aによる訂正は、訂正前の請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「複数得られる特定の発光色」について、本件特許の願書に添付した明細書(以下「本件明細書」といい、特許請求の範囲及び図面をも併せて「本件明細書等」という。)の段落【0030】の「前者(白色発光ダイオードの発光色との混色)の一例として、例えば白色発光ダイオードと青色発光ダイオードの発光色を混色し、水色の発光色を得ることが挙げられる。また、白色発光ダイオードと赤色発光ダイオードと青色発光ダイオードの発光色を混色し、薄紫色の発光色を得ることが挙げられる。」(下線は当審で付した。以下同様。)、段落【0033】の「後者(黄色発光ダイオードの発光色との混色)の一例としては、例えば黄色発光ダイオードと緑色発光ダイオードの発光色を混色し、黄緑色の発光色を得ることや、これに更に白色発光ダイオードの発光色を混色し、薄黄緑色の発光色を得ることなどが挙げられる。」、段落【0036】の「白色で発光させる場合、RGBを均等に混色すれば・・・色味に偏りが生じる。本発明によれば、RGBによる混色・微調整を行うことなく、白色発光ダイオードのみを発光させれば足り、しかもよりバランスのとれた白色が容易に得られることとなる。」、及び段落【0037】の「同様に、黄色で発光させる場合、RGBによれば、赤色と緑色を混色すれば・・・色味に偏りが生じる。・・・本発明によれば、RGBによる混色・微調整を行うことなく、黄色発光ダイオードのみを発光させれば足り、しかも例えば上記オレンジ色との違いが明らかな、よりバランスのとれた黄色が容易に得られる。」等の記載を根拠に、「複数得られる特定の発光色」の種類を具体的に限定するものである。
したがって、訂正事項aによる訂正は、本件明細書等に記載された事項の範囲内において、「複数得られる特定の発光色」の種類を具体的に限定するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり、また、新規事項の追加に該当するものではない。
また、訂正事項aによって、訂正の前後で特許請求の範囲に記載された発明のカテゴリーや対象、目的が変更されるものではないから、特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

(イ)訂正事項bについて
訂正事項bによる訂正は、訂正前の請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「発光色補助手段」について、本件明細書の段落【0050】の「ペンライトは、発光部が棒状であってもそれ以外の形状であっても、光源部からの光を発光部(カバー)4の側面や上部の全体に行き渡らせるようにする必要がある。のみならず、光を混合して色を得る場合は、得られた色合いにて光が発光部の上部・側面全体と照らすようにしなければならない。・・・」、段落【0052】の「・・・これらの点に対処するものとして、本発明においては、発光ダイオードからの光を集光し、また混色する場合は混合して(所望の)発光色を得、得られた発光色を発光部(カバー)の側面・上部の全体にまんべんなく行き渡らせるようにする発光色補助手段を、光源部2の近くに設けることができる。・・・」、及び段落【0053】の「図5は、発光部を円筒状とし、5つの発光ダイオードを略五角形状に配置した場合に用いる発光色補助手段の一例(発光色補助手段10)を示すものであり、光源部を覆うようにして設ける半球型のレンズを示し、図6は発光色補助手段の他の一例(発光色補助手段11)を示すものである。・・・」等の記載を根拠に、「発光色補助手段」の構成を限定するものである。
したがって、訂正事項bによる訂正は、本件明細書等に記載された事項の範囲内において、「複数得られる特定の発光色」の構成を限定するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり、また、新規事項の追加に該当するものではない。
また、訂正事項bによって、訂正の前後で特許請求の範囲に記載された発明のカテゴリーや対象、目的が変更されるものではないから、特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

3 まとめ
以上のとおりであるから、本件訂正は、特許法第134条の2第1項ただし書第1号に掲げる事項を目的とするものに該当し、同条第9項で準用する同法第126条第5項及び第6項の規定に適合するので、本件訂正を認める。

第3 本件発明
上記「第2」のとおり本件訂正は認められるから、本件訂正により訂正された請求項1及び2に係る発明(以下「本件発明1及び2」という。)は、令和2年3月23日付け訂正請求書に添付された特許請求の範囲の請求項1及び2に記載された事項により特定されるとおりの以下のものと認める。

「【請求項1】
発光色を照らすカバーで覆われた発光部と、把持部とを有し、
前記把持部は、
赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、青色発光ダイオード、黄色発光ダイオード及び白色発光ダイオードを備える光源部と、
前記光源部の各発光ダイオードの発光を個別に制御する制御手段を有し、
前記制御手段により前記各発光ダイオードを単独で又は複数発光させることで特定の発光色が得られるように構成し、
前記特定の発光色は複数得られ、
前記複数得られる特定の発光色には、少なくとも、前記白色発光ダイオードから単独で発せられる光により得られる発光色、前記白色発光ダイオードから発せられる光とそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光とを混合して得られる発光色、前記黄色発光ダイオードから単独で発せられる光により得られる発光色、及び、前記黄色発光ダイオードから発せられる光とそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光とを混合して得られる発光色、の全ての発光色が含まれ、
前記白色発光ダイオードから得られる発光色は、前記白色発光ダイオードが単独で発光することにより得られる白色の発光色、及び、前記白色発光ダイオードとそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光が混合することにより得られる発光色であり、
前記黄色発光ダイオードから得られる発光色は、前記黄色発光ダイオードが単独で発光することにより得られる黄色の発光色、及び、前記黄色発光ダイオードとそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光が混合することにより得られる発光色であり、
前記各発光ダイオードから発せられる光を集光、混色し、これにより得られた発光色で前記カバーの側面及び上部の全体を照らすための発光色補助手段が前記光源部の近くに該光源部を覆うように設けられ、
乾電池又はボタン電池を電源とすることを特徴とする多色ペンライト。
【請求項2】
前記光源部が前記発光ダイオード以外の色の発光ダイオードを更に備える請求項1に記載の多色ペンライト。」

第4 請求人の主張
請求人は、審判請求書において、「特許第5608827号の特許請求の範囲の欄に記載された請求項1及び請求項2に記載された発明についての特許を無効とする。審判費用は被請求人の負担とする。」との審決を求め、審判請求書、口頭審理陳述要領書、口頭審理及び弁駁書における主張を総合すると、概略次の無効理由を主張している。

1 無効理由
(1)無効理由1
本件特許の請求項1に係る発明は、甲第1号証に記載された発明及び甲第2〜20号証に記載された技術的事項に基いて、出願前に当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであり、その特許は同法第123条第1項第2号に該当し、無効とすべきである。
(2)無効理由2
本件特許の請求項1に係る発明は、甲第1号証に記載された発明に基いて、あるいは、甲第1号証に記載された発明及び甲第21〜22号証に記載された技術的事項に基いて、出願前に当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであり、その特許は同法第123条第1項第2号に該当し、無効とすべきである。
(3)無効理由3
本件特許の請求項2に係る発明は、甲第1号証に記載された発明及び甲第2〜20号証に記載される技術に基いて、出願前に当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであり、その特許は同法第123条第1項第2号に該当し、無効とすべきである。
(4)無効理由4
本件特許の請求項2に係る発明は、甲第1号証に記載された発明に基いて、あるいは、甲第1号証に記載された発明及び甲第21〜22号証に記載された技術的事項に基いて、出願前に当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであり、その特許は同法第123条第1項第2号に該当し、無効とすべきである。

なお、第1回口頭審理において、以下の補正許否の決定を行った(第1回口頭審理調書「審判長 2」の項)。
「【補正許否の決定】
審判請求人が令和元年11月28日付けで提出した口頭審理陳述要領書8頁下から4行〜9頁15行、24頁11行〜末行、25頁3行〜5行及び25頁12〜17行において新たに主張された本件発明1及び2が甲第2号証に記載された技術的事項をも含めて、出願前に当業者が容易に発明をすることができたものであるとの無効理由は、特許法第131条の2第1項(審決注:上記「第1項」は「第2項」の誤記である。)に規定された要旨を変更する補正であり、許可しない。」

2 証拠方法
請求人が提出した証拠方法は、以下のとおりである。甲第1〜22号証は写しを提出している。

甲第1号証:
次のインターネットのアドレスに示される、monta@siteの「[レビュー]ボタン電池でフルカラー:カラフルプロ110」と題した記事http://monta.moe.in/wp/2013/06-22/02-02_1072
甲第2号証:
特開2005−235779号公報
甲第3号証:
実開平3−101801号公報
甲第4号証:
特表2008−502096号公報
甲第5号証:
登録実用新案第3183205号公報
甲第6号証:
次のインターネットのアドレスに示される、「気まぐれ:懐中電灯の話」と題した記事
http://blog.livedoor.jp/pro_light/archives/2013-05.html
甲第7号証:
次のインターネットのアドレスに示される、ネット通販サイトAmazon.co.jpのペリカンLED懐中電灯2370の販売ページ
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%9A%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%B3-023700-0000-110-LED%E6%87%90%E4%B8%AD%E9%9B%BB%E7%81%AF-2370/dp/B008G3IEY2
甲第8号証:
次のインターネットのアドレスに示される、目指せ!ライトマニア HATTAのLEDライトレビューの「H2T雷光三眼多色 P60互換LEDモジュール」と題した記事
http://akaricenter.blog.jp/archives/51978382.html
甲第9号証:
特開2006−173070号公報
甲第10号証:
登録実用新案第3130801号公報
甲第11号証:
次のインターネットのアドレスに示される、東京新聞 TOKYOWebの「<西城秀樹 ヒデキ!カンレキ!!>(23)ペンライト」との記事
https://web.archive.org/web/20160829153808/http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201608/CK2016082402000182.html
甲第12号証:
次のインターネットのアドレスに示される、monta@siteの「GENTOS閃で閃ブレ(電池式UO[ウルトラオレンジ])を作る」との記事
http://monta.moe.in/wp/2010/05-15/23-59_747
甲第13号証:
次のインターネットのアドレスに示される、ジェントス株式会社閃シリーズのホームページ
https://www.gentos.jp/products/senn/
甲第14号証:
次のインターネットのアドレスに示される、ヲタ修行僧の日々の「閃ブレの作り方!」との記事
https://ameblo.jp/tatunii96/entry-10900209983.html
甲第15号証:
次のインターネットのアドレスに示される、Youtubeにアップロードされている「閃ブレの作り方 超ていねいな解説」との動画を格納したCD−R
https://www.youtube.com/watch?v=Lj8v6CIVENc
甲第16号証:
特開平4−181601号公報
甲第17号証:
実公平1−40083号公報
甲第18号証:
特開2013−258010号公報
甲第19号証:
次のインターネットのアドレスに示される、「備える.jp」の「懐中電灯に一工夫、明るいランタンの作り方」との記事
https://sonaeru.jp/goods/handiwork/gorceries/g-13/
甲第20号証:
実願平3−55972号(実開平5−87号)のCD−ROM
(注:なお、請求人は甲20として実開平5−87号を提出しているが、請求の全趣旨からみて、実願平3−55972号(実開平5−87号)のCD−ROMを引用するものと解するのが相当であるから、甲20としてCD−ROMが、提出されたものとして取り扱う。)
甲第21号証:
特開2003−187609号公報
甲第22号証:
特開2012−43544号公報

第5 被請求人の主張
被請求人は、答弁書において「本件審判請求は成り立たない。審判費用は請求人の負担とする、との審決を求める」との審決を求め、答弁書、口頭審理陳述要領書、口頭審理を総合すると、概略次のとおり主張している。

1 無効理由について
(1)無効理由1
本件発明1は、甲第1号証に記載された発明及び甲第2号証に記載の技術的事項に基づき甲第3号証ないし甲第20号証を動機付けの根拠として出願前に当業者が容易に発明をすることができたものではなく、本件発明1は進歩性を有する(答弁書8頁下から4行〜末行)。

(2)無効理由2
請求人の設計事項に係る主張は理由がなく、本件発明1が甲第1号証に記載された発明から出願前に当業者が容易に発明をすることができたものでない(答弁書13頁10〜12行、口頭審理陳述要領書7頁下から7行〜末行、8頁6〜10行)。

(3)無効理由3
本件発明2に対しては、無効理由3が主張されているが、これらの無効理由は無効理由1に対応するものであるところ、本件発明2は、本件発明1の内容を全て含むため、無効理由1について述べた点が妥当する。(答弁書13頁14〜16行、口頭審理陳述要領書8頁12〜15行)

(4)無効理由4
本件発明2に対しては、無効理由4が主張されているが、これらの無効理由は無効理由2に対応するものであるところ、本件発明2は、本件発明1の内容を全て含むため、無効理由2について述べた点が妥当する。(答弁書13頁18〜20行、口頭審理陳述要領書8頁12〜15行)

2 証拠方法
請求人が提出した証拠方法は、以下のとおりである。乙第1〜2号証は写しを提出している。

乙第1号証:
無効2017−800141号審決書
乙第2号証:
平成30年(行ケ)第10128号判決書

第6 無効理由についての当審の判断
1 各甲号証の記載事項等
なお、以下において、甲第1号証等、乙第1号証等を甲1等、乙1等ということもある。また、行数は、空行を含まない。下線は当審で付した。以下同様。
(1)甲1の記載事項等
ア 本件出願前に電気通信回路を通じて公衆に利用可能となった甲1には、
「ボタン電池式ペンライト」に関して、以下の記載がある。
(1a)1頁、上から1段目の写真(以下、「p.1-1写真」ともいう。以下同様。)下方の表
「光源\フルカラーRGBW LED×1」
(なお、「\」は表における欄の区切りを示す。)

(1b)1頁、p.1-2写真の上部欄、下部欄
「ボタン電池式ペンライトに新たなスタンダードが誕生しました。
カラフルプロ1本で、」
「全17色もの色を持ち歩くことができます。」

(1c)2頁、p.2-3写真の上部欄
「なお、筒はサンダーシリーズで採用されていたBasicタイプ(15cm)とSタイプ(10.4cm)に加え、新たにMタイプ(12.5cm)
が標準採用されています。」

(1d)2頁、p.2-3写真とp.2-4写真の間の欄
「もちろんカラプロにもBasicタイプの筒を装着することができます。
(ターンオンは筒を「スティックヘッドシリーズ」として単体販売しています)
ただし、Basicタイプが既にあるのにわざわざ中途半端なMタイプを作ったのには理由があります。」

(1e)2頁、p.2-4写真の下部欄
「このようにBasicの筒だと光量が足りず、全体が綺麗に光らないのですね。
カラプロの光量がギリギリ届く範囲がMタイプ(12.5cm)だったのでしょう。」

(1f)3頁、p.3-1写真とp.3-2写真の間の欄
「持ち手の側面には色の順番を記したシールが貼ってあります。
R(レッド)、ER(エンジレッド)、B(ブルー)、LB(ライトブルー)、AB(アクアブルー)、Y(イエロー)、LY(ライトイエロー)、ORG(オレンジ)、G(グリーン)、LG(ライトグリーン)、EG(エメラルドグリーン)、PK(ピンク)、PC(ピーチ)、SP(サクラピンク)、VT(バイオレット)、LP(ラベンダーパープル)、W(ホワイト)分かり易いかどうかは別として、これだけ色数が多いと色順の表も必要になってきますね。」

(1g)3頁、3枚のp.3-5写真の下部欄
「レンズはネオンスティックお馴染みの球面で、その下に拡散シートが入っています。」

(1h)3頁、p.3-6写真の下部欄
「先端処理はサンダー以降定番のスポンジを採用。筒自体も全く同じものです。」

(1i)3頁、p.3-8写真の下部欄
「電源ON、OFF、色の切り替えは側面のプッシュスイッチのみで行います。」

(1j)4頁上方、枠囲み内
「[ライトON]
0.5秒長押しで点灯。
・・・
[色の切り替え]
スイッチを押すたびに色が変わります。
1.レッド→2.エンジレッド→3.ブルー→4.ライトブルー→5.アクアブルー→6.イエロー→7.ライトイエロー→8.オレンジ→9.グリーン→10.ライトグリーン→11エメラルドグリーン→12.ピンク→13.ピーチ→14.サクラピンク→15.バイオレット→16.ラベンダーパープル→17.ホワイト→1.レッドに戻ります
・・・
[ライトOFF]
2秒間長押しします。」

(1k)4頁、p.4-1写真上方の欄
「■発色■
【キラキラタイプとホワイトタイプの違い】」

(1l)4頁、p.4-3写真上方の欄
「それでは他のペンライトと色を比較していきましょう。
比較対象は同じLR44を使用しているアイマスサンライトVer1、大電光改、ルミステック、サイリュームクラシックです。」

(1m)4頁、p.4-5写真上方及び下方の欄
「■イエロー系」
「イエローとライトイエローの違いが分かりづらいです。」

(1n)5頁、2つのp.5-5写真とp.5-6写真の間の欄
「カラプロのLEDはRGBの三原色に加えてWhiteが搭載されています。計4LEDです。クアッドです。
ちょっとペンライトに詳しい方なら、「やった!これでRGB LEDが苦手としている白色が純白になるぞ!」と期待しそうなところですが現実は異なります。
次の写真はカラプロがブレンドするLEDの組み合わせです。」

(1o)5頁、p.5-6写真とp.5-7写真の間の欄
「……はい、白色はRGBW全色点灯になります。
ターンオンとしても最初は白色LED単体で点灯させたと思うのですが、それでは恐らく光量が稼げなかったのでしょう。
発色にこだわっているターンオンなら、ここは明るさを犠牲にしてでも純白を追求して欲しかったですね。心底残念です。
なお、他に白色LEDが点灯するのはライトブルー、アクアブルー、ライトイエロー、ライトグリーン、エメラルドグリーン、ピーチ、サクラピンクになります。」
「■【電源電圧による色の変化】■
フルカラーペンライトはRGB LEDの合成によって色を表現しているため、電源(電池)の電圧が下がると発色のバランスが崩れます。(昇圧回路でも入っていない限り避けては通れない問題です)
最も色の変化が著しい白色で見てみましょう。
白色→青色→緑色→赤色LEDの順で光らなくなります。」

(1p)8頁上方、枠囲み内
「■悪い点
・・・
白色LEDの立場がない」

(1q)甲1には以下の写真が示されている。
・p.1-3写真


・p.2-3写真


・p.2-4写真


・p.2-5写真


・p.3-1写真


・p.3-3写真


・p.3-4写真


・p.3-5写真


・p.3-6写真


・p.3-8写真


・p.4-1写真


・p.4-5写真


・p.4-6写真


・p.5-5写真


・p.5-6写真


・p.7-1写真


・p.7-2写真


イ 上記アによれば以下の事項が認定できる。
(ア)摘示(1b)の「カラフルプロ」と称する「ボタン電池式ペンライト」に関し、摘示(1c)及びp.1-3写真右側から、「筒」を有すること。
また、摘示(1f)、p.2-5写真及びp.3-1写真から、「持ち手」を有すること。
さらに、摘示(1d)、p.2-3写真及びp.3-5左側写真から、「筒を持ち手に装着する」こと。
(イ)摘示(1c)の「筒」について、摘示(1e)を踏まえると、p.2-4写真には、「全体が所定の色で光る筒」が示されているといえる。
そして、摘示(1k)の「発色」について、p.4-1写真にはp.2-4写真と同様に「全体が所定の色で光る筒」が示されていることから筒が発色を行っているといえる。
以上のことから、上記「筒」は「発色を行う筒」であること。
(ウ)p.5-5写真には、摘示(1n)の「RGBの三原色に加えてWhiteが搭載されて」いる「4LED」として、「R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の三原色に加えてWhite(白色)が搭載されている4つのLED」が示されており、p.7-1写真、p7-2写真と、p.3-5写真には、「持ち手」に当該「4つのLED」を備えることが示されているといえる。
そして、摘示(1a)の「光源\フルカラーRGBW LED×1」との記載から、「持ち手」は「光源」として当該「4つのLED」を備えるものといえる。
(エ)摘示(1i)の「側面のプッシュスイッチ」について、p.3-8写真から、「持ち手が側面のプッシュスイッチを有する」こと。
また、当該「プッシュスイッチ」について、摘示(1f)、(1i)及び(1j)から、「持ち手が、長押しすることにより、ライトON及びライトOFFすること、及び、押すたびに発色がレッドからエンジレッド、ブルー、ライトブルー、アクアブルー、イエロー、ライトイエロー、オレンジ、グリーン、ライトグリーン、エメラルドグリーン、ピンク、ピーチ、サクラピンク、バイオレット、ラベンダーパープル、ホワイトの順に変わりその次にレッドに戻ること、ができる持ち手の側面に配置されたプッシュスイッチを有」すること。
(オ)摘示(1o)から、「白色はR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)、White(白色)全色点灯であり、他に白色LEDが点灯するのはライトブルー、アクアブルー、ライトイエロー、ライトグリーン、エメラルドグリーン、ピーチ、サクラピンクであ」ること。
(カ)摘示(1n)の「次の写真はカラプロがブレンドするLEDの組み合わせです」なる説明と、p.5-6写真において、4LEDの点灯状況が示されており、少なくともレッド、ブルー、グリーンの発色においては1つのLEDが他のLEDよりも明るく点灯していることが示され、白色を示すホワイトは4つのLEDが点灯していることが示されること、レッド、ブルー、グリーンの発色にそれぞれRGB LEDのうちR(レッド)のLED、G(グリーン)のLED、B(ブルー)のLEDを点灯させていることは技術的に明らかであることを踏まえると、「ボタン電池式ペンライト」について、「発色をブレンドする際には、少なくともレッドの発色においてはR(レッド)のLED、グリーンの発色においてはG(グリーン)のLED、ブルーの発色においてはB(ブルー)のLEDを他のLEDに比して明るく点灯させるものであり、ホワイト(白色)の発色においては4つのLEDを点灯させるものであ」ること。
(キ)摘示(1g)、p.3-5写真及び、p.5-5右側写真、及びp.7-2写真には、レンズ及び拡散シートが上記(ウ)の「4つのLED」を備えた「光源」を覆うよう構成している点が示されるとともに、p.3-5写真中央においては、レンズ全体が4つのLEDのいずれとも異なる色で発色した状態が示されている。
ここで、レンズが集光の機能を備え、拡散シートが光の拡散に伴う混色の機能を備えることは技術常識であるところ、当該技術常識を踏まえると、「4つのLEDのいずれとも異なる色で発色した状態」は、上記「レンズ」及び「拡散シート」が、4つのLEDの光を集光、混色したものであることは技術的に明らかであるから、「4つのLEDの光を集光、混色する、レンズ及び拡散シートで光源を覆うよう構成し」たこと。
(ク)摘示(1b)、p.3-3写真及びp.3-4写真から、「ボタン電池式ペンライト」について、「ボタン電池」を電源として用いること。
ウ 上記ア及びイによれば、甲1には以下の発明(以下「甲1発明」という。)が記載されていると認められる。
「発色を行う筒と持ち手を有し、筒を持ち手に装着するものであって、
持ち手は、
R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の三原色に加えてWhite(白色)が搭載されている4つのLEDを備える光源と、
長押しすることにより、ライトON及びライトOFFすること、及び、押すたびに発色がレッドからエンジレッド、ブルー、ライトブルー、アクアブルー、イエロー、ライトイエロー、オレンジ、グリーン、ライトグリーン、エメラルドグリーン、ピンク、ピーチ、サクラピンク、バイオレット、ラベンダーパープル、ホワイト(白色)の順に変わりその次にレッドに戻ること、ができる持ち手の側面に配置されたプッシュスイッチを有し、
白色はR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)、White(白色)全色点灯であり、他にWhite(白色)のLEDが点灯するのはライトブルー、アクアブルー、ライトイエロー、ライトグリーン、エメラルドグリーン、ピーチ、サクラピンクであり、
発色をブレンドする際には、少なくともレッドの発色においてはR(レッド)のLED、グリーンの発色においてはG(グリーン)のLED、ブルーの発色においてはB(ブルー)のLEDを他のLEDに比して明るく点灯させるものであり、ホワイト(白色)の発色においては4つのLEDを点灯させるものであって、
4つのLEDの光を集光、混色する、レンズ及び拡散シートで光源を覆うよう構成し、
ボタン電池を電源として用いる、
ボタン電池式ペンライト。」

(2)甲2の記載事項
本件特許出願前に頒布された刊行物である甲2には、以下の事項が記載されている。
「【0001】
本発明は、LED照明装置およびカード型LED照明光源に関する。より詳細には、複数のLEDが実装されたカード型LED照明光源を用いるLED照明装置と、このLED照明装置に好適に用いられるカード型LED照明光源とに関している。
【背景技術】
【0002】
照明器具や看板の光源として、従来から白熱電球、蛍光ランプ、高圧放電ランプなどが使用されている。これらの光源に変わる新しい照明光源として、LED照明光源の研究が進められている。このLED照明光源は、上記の光源と比べて寿命が長いという優れた利点があり、次世代の照明光源としての期待は大きい。しかし、1個のLED素子では、光束が小さいため、白熱電球、蛍光ランプと同程度の光束を得るためには、複数のLED素子を配置してLED照明光源を構成する必要がある。
・・・
【0011】
また、各LEDベアチップ22の光束をできる限り増加させるために、照明以外の通常用途における電流(例えば20mA程度;0.3mm角のLEDベアチップを想定すると単位面積当たりの電流密度は約222.2[mA/mm2])よりも大きな電流(過電流:例えば40mA程度;前記に同じく単位面積当たりの電流密度は約444.4[mA/mm2])を各LEDベアチップ22に流す必要がある。各LEDベアチップ22に大きな電流を流した場合には、LEDベアチップ22からの発熱量が大きくなるため、LEDベアチップ22の温度(ベアチップ温度)が高温に上昇する。ベアチップ温度はLEDベアチップの寿命に大きな影響をもたらす。具体的には、ベアチップ温度が10℃上昇すると、LEDベアチップ22を組み込んだLED装置の寿命は半減するといわれている。
【0012】
このため、一般にLEDの寿命は長いと考えられているが、LEDを照明用途に用いる場合は、その常識は通用しなくなる。また、発熱量の増加に伴ってベアチップ温度が高くなると、LEDベアチップ22の発光効率も低下するという問題もある。
【0013】
以上の理由から、多数のLEDベアチップ22を高密度で実装したLED照明装置を実用化するには、従来以上に高い放熱性を実現し、ベアチップ温度を低く抑えなければならない。また、LEDベアチップ22から発する光をできる限り無駄なく照明光として使用できるように、光の利用効率を高くする必要もある。
・・・
【0022】
本発明のLED照明光源は、素子基板上に発光部を有するLEDベアチップが放熱基板上に設けられているLED照明光源であって、前記LEDベアチップの前記発光部は、前記放熱基板に配置され、前記LEDベアチップの前記素子基板の光出射表面は、辺縁部が中央部に比べて低背である傾斜面状として形成している。
・・・
【0057】
本発明のLED照明装置は、着脱可能なカード型LED照明光源に電気的に接続されるコネクタと、このコネクタを介してカード型LED照明光源と電気的に接続される点灯回路とを備えており、カード型LED照明光源を装着することにより、照明光を放射することができる。カード型LED照明光源は、後に詳しく説明するように、複数のLEDが放熱性に優れた基板の片面に実装された構成を有している。
・・・
【0059】
本発明では、照明装置の光源部分を着脱可能なカード状構造物によって構成し、各LEDで発生した熱をスムーズに放熱させる効果を高めるとともに、寿命の尽きた光源だけを新しい光源と取替え可能とすることにより、LED照明装置の光源以外の構造体を長期間使用できるようにしている。
・・・
【0065】
後述するように、本発明のカード型LED光源およびLED照明装置を用い、青、緑(青緑)、黄(橙)、赤、白のLEDを個別に駆動することによって照明を行う場合は、各色のLEDについて2つの電極(計10個の電極)を設けることが好ましい。」

「【0070】
(実施形態1)
図3(a)は、本発明によるLED照明装置の一部を示す斜視図であり、着脱可能な複数のカード型LED照明光源10が嵌め込まれるヒートシンク19を示している。
・・・
【0076】
次に、図3(b)を参照する。
【0077】
図3(b)に示すLED照明装置は、公知の白熱電球と置き換え可能な照明装置であり、カード型LED照明光源を着脱可能に支持するアダプタ20と、装着された状態のカード型LED照明光源を覆う光透過カバー20aとを備えている。アダプタ20の内部には不図示の点灯回路が設けられている。アダプタ20の下部には、外部から内部の点灯回路に電気エネルギーを供 給するための給電ソケット(スクリューソケット)が設けられている。この給電ソケットの形状およびサイズは、通常の白熱電球に設けられた給電ソケットの形状およびサイズと等しい。このため、図3(b)のLED照明装置は、白熱電球がはめ込まれる既存の電気器具にそのまま装着されて使用され得る。なお、スクリュー型ソケットに代えて、ピン型ソケットを採用してもよい。
【0078】
図3(b)に示されているLED照明装置のアダプタ20には、カード型LED照明光源10を挿入するためのスロットが設けられている。スロットの奥には、不図示のコネクタが配置されており、このコネクタを介してカード型LED照明光源10と点灯回路との電気的接続が行われる。なお、図示されている例では、アダプタ20にスロットが設けられ、このスロットを介してカード型LED照明光源10の着脱が行われるが、着脱の形式はこれに限定されない。スロットを設けないタイプの実施形態については、後に説明する。
上述のように、図3(b)のカード型LED照明光源10は、コネクタに対して簡単に抜き差しが行える機構を有しているため、照明器具との間で容易に取り外し交換が可能となる。このようにカード型LED照明光源10の取り外しが容易なため、以下に述べる利点がある。
【0079】
まず、第1に、LEDの実装密度が異なるカード型LED照明光源10を差し替えることにより、発光光量が異なる照明器具を容易に提供できる。第2に、カード型LED照明光源10が短期間で劣化して光源としての寿命は短くなっても、通常の電球、蛍光灯の交換と同様に、カード型LED照明光源10のみを差し替えるだけで光源部のみの交換を行うことができる。
【0080】
第3に、カード型LED照明光源10に実装されるLEDを、相関色温度が低い光色用または相関色温度が高い光色用や青、赤、緑、黄など個別の光色を有するものとすることができる。このようなカード型LED照明光源10から適切なものを選択すれば、対応するLED照明装置に装着すれば、LED照明装置の発光光色を切り替えや制御することができる。
【0081】
更に、多発光色(2種以上の光色)のLEDをカード型LED照明光源10に実装することにより、相関色温度が低い光色から相関色温度が高い光色まで、1枚のカード型のカード型LED照明光源10によって発光光色を制御できる。この場合、2種の光色を用いた2波長タイプのときには演色性は低いが高効率な光源が実現可能であり、相関色温度が低いときには赤と青緑(緑)発光の組合せ、相関色温度が高いときには青と黄(橙)発光の組合せを採用することが望ましい。なお、青と赤との発光のLEDの組合せに青で励起されこの中間の波長に発光ピークのある蛍光体(例えば、AG蛍光体など)を加えた場合は、高効率かつ平均演色評価数が80以上の光源を実現できる。更に、3種の光色を用いた3波長タイプの場合は青と青緑(緑)と赤発光の組合せ、4種の光色を用いた4波長タイプの場合は青と青緑(緑)と黄(橙)と赤発光の組合せが望ましく、特に4波長タイプのときには平均演色評価数が90を超える高演色な光源を実現できる。なお、実装されるLEDベアチップが単色または紫外線を放射する場合や、LEDベアチップで蛍光体や燐光材を励起することによって白色発光する場合にも本発明を適用できる。また、蛍光体や燐光材を基板に含有させてもよい。更に、青発光のLEDと青色光で励起される蛍光体や燐光材と赤発光LEDを組み合わせ、高効率・高演色を同時に満足させることもできる。
・・・
【0089】
図4(a)および(b)は、本実施形態におけるカード型LED照明光源の構成を示している。本実施形態のカード型LED照明光源は、図3の照明装置に対して好適に用いられる。
・・・
【0125】
上述した例では、GaN系半導体層/サファイア素子基板構成で青色光を発するLEDベアチップ2を用いた青色光のカード型LED照明光源について説明したが、他の赤色光を発するLEDベアチップ、緑色光を発するLEDベアチップまたは黄色光を発するLEDベアチップを用いるカード型LED照明光源であっても、本発明を同様に適用できることは勿論である。また、これらの4種のLED素子を混在配置させ、それらの発色光を配光制御して白色光や可変色光を提供する白色カード型LED照明光源でも、本発明が適用可能であることは勿論である。」

「【0136】
(実施形態3)
次に、本発明によるカード型LED照明光源の他の実施形態を説明する。
【0137】
まず、図12を参照しながら、本実施形態のカード型LED照明光源を説明する。
【0138】
本実施形態のカード型LED照明光源は、図12に示すように、金属板50と、多層配線基板51と、金属製の光学反射板52とを備えている。金属板50および多層配線基板51は、全体として1つの「カード型LED照明光源」を構成している。
・・・
【0140】
金属板50の裏面は、平坦であり、熱伝導性に優れた部材(不図示)の平坦な面と接触することができる。
・・・
【0185】
なお、カード型LED照明光源の基板裏面からの放熱を有効に行うため、給電電極は基板の光出射側面に集中して設置されていることが好ましいが、更に、基板裏面の広範囲な面にわたる熱伝導部材(放熱手段)との熱的接触を確保するため、給電端子による押し当てだけではなく、他の押圧手段による押し当てを行うことが好ましい。このような押圧を行うためのスペースを基板主面上に余白部として設けておくことが望ましい。
・・・
【0188】
本実施形態において、給電電極は、コネクタ電極との接触についての機械的誤差や、ビアの製造誤差を考慮し、略四角形の形状を持つように設計し、幅0.8mm、長さ2.5mm、給電電極間の中心と中心の距離1.25mmに設定している。カード型LED照明光源の基板上において、できるだけ多くの独立した回路を形成するには、給電電極の数は多い方が好ましい。本実施形態の構成例では、16個の給電電極を設けることが可能である。
【0189】
定電流駆動用に、同数のアノード側電極およびカソード側電極を設ける場合、青、緑(青緑)、黄(橙)、赤、および白の各々に給電電極に割り当てた上で、6個(3経路)の予備端子を設けることが可能となる。
・・・
【0213】
以上説明してきたように、本実施形態では、カード型LED照明光源の金属板の裏面に給電電極が存在せず、金属板裏面が平坦である。このため、この金属板と熱伝導性に優れる部材(照明装置に設けられる)との接触面積を広く確保し、カード型LED照明光源から外部への熱の放散を促進することができる。この接触面積は、LEDが配列された領域(光出射領域またはLEDクラスタ領域)の面積以上の大きさをもつことが好ましい。
【0214】
本実施形態では、1つの基板上に異なる波長の光を発する4種類のLEDベアチップを配列しているが、本発明はこれに限定されない。発する光の色(波長帯域)は、1〜3種類でも5種類以上であってもよい。また、各々が複数の光を発するLEDベアチップや、蛍光体を添加することで白色光を発するLEDベアチップを用いてもよい。なお、白色光を放射するLEDベアチップを用いない限り、一般的には、白色発光のためにLEDベアチップの周囲を蛍光体で覆う必要がある。この場合、基板と反射板とによって形成される空間内に蛍光体を封入すれば、LEDによる蛍光体励起を実現できる。このようにする代わりに、蛍光体を分散させたシートを反射板の上面に張りつけてもよい。また、前記蛍光体を分散させたシート自体を更に透明な樹脂材料でカード型LED光源と一体に形成しても良い。」

(3)甲3の記載事項
本件特許出願前に頒布された刊行物である甲3には、以下の事項が記載されている。
「【実用新案登録請求の範囲】
電池ケースの先端部に透光性を有する筒状カバーを接続し、その筒状カバーの前側開口部に透光板を取付け、前記筒状カバーの内部には電池ケースの電池を電源として点灯する豆球と、その豆球の下側周囲に複数の発光ダイオードとを組込み、その豆球と発光ダイオードを切換的に点灯させる点灯操作用の切換スイツチを上記電池ケースに取付けた懐中電灯。」(1頁左欄)

(4)甲4の記載事項
本件特許出願前に頒布された刊行物である甲4には、以下の事項が記載されている。
「【0005】
本発明の第一の態様において、対象物を均一に照らす懐中電灯を提供する。この懐中電灯は、入力面及び出力面を有する光パイプと、光パイプの入力面に光学的に結合された光源アレイとを含む。ある実施例において、光源は1つ以上の発光ダイオード(LED)を含んでいる。また、この懐中電灯は、光パイプ出力面に隣接し、かつ懐中電灯の出力側に配置された結像レンズを含む。この結像レンズは調節可能であるため、懐中電灯の端から選択可能な距離に、光を比較的均一に分布させることができる。
・・・
【0025】
例えば、夜間に書類(例えば、地図)を読む必要がある懐中電灯のユーザは、スイッチ220から赤色LEDもしくは赤色LEDの一部を作動させる設定を選択し、一方で、結像レンズ5を調節し、読もうとしている地図などの書類の位置に対応する距離Dに、像6を形成させることができる。こうすることで、ユーザは書類を読み、その一方で夜間の視界を維持し、その他の用事をすることができる。また、その後ユーザには、LEDの一部分または全てを作動させ白色光線を作り出し(そのような光線が所望される場合)、かつ結像レンズ5を再調節して、例えば、ユーザから数十フィート離れた所に位置する家の住居番号(図示せず)を読みとるために、像6を別の距離Dに形成する、という選択肢もある。」

(5)甲5の記載事項
本件特許出願前に頒布された刊行物である甲5には、以下の事項が記載されている。
「【0001】
本考案は、合図灯、信号灯等として用いることができる合図用懐中電灯に関する。更に詳しくは、スイッチにより発光色を切り替えでき、合図灯の発光面を保護可能であり、光束の調節が容易である合図用懐中電灯に関する。
・・・
【0013】
前記発光部がLEDから構成され、その発光色が白色並びに合図用の赤色及び緑色である場合は、投光用及び合図用に適切な色で発光することができる。
また、前記導光筒の内周面に前記発光部からの光を乱反射させる粗面又は凹凸面が形成されている場合は、導光筒からの放射光量を増すことができる。
・・・
【0018】
駆動回路4は、電源3の電圧を発光部6が必要とする電圧に変圧し、発光部6を発光させる電源回路を備える。また、駆動回路4はスイッチ5と接続されており、スイッチ5の操作により通電の入り切りを行い、白色、赤色、緑色などと発光部6の発光色を変化させる。駆動回路4の具体的な構成は特に限定されない。また、スイッチ5の操作と発光部6の発光との関係も特に限定されない。例えば、スイッチ5を押し込む度に通電の入り切りを行い、且つ順番に発光色を変化させるようにすることができる。」

(6)甲6の記載事項
本件特許出願前に電気通信回路を通じて公衆に利用可能となった甲6には、以下の事項が記載されている(なお、1頁、上から1段目の写真を「甲6写真p.1-1」ということもある。以下同様。)。
(記事見出し)
「気まぐれ:懐中電灯の話
・・・
2013年5月20日」

(甲6写真p.1-1と甲6写真p.1-2の中間)
「メインビームはMAX1、00lmの無段階調光の白色光です。」

(甲6写真p.1-2と甲6写真p.1-3の中間)
「リフレクターには3本のスリットが有り、」

(甲6写真p.1-3と甲6写真p.1-4の中間)
「そのスリットには「RGB」のLEDが組み込まれています。
メインビームを含めてLEDが合計で4個というのがこのライトの良いところです。」

(2頁上方)
「3本のスリットからRed Green Blueの3色が出ます。」

(7)甲7の記載事項
本件特許出願前に電気通信回路を通じて公衆に利用可能となった甲7には、以下の事項が記載されている。
(1頁中段上方)
「ペリカン LED懐中電灯 2370
・・・
・白、赤と青:三色のモードLEDが点灯します。」

(2頁上方「商品の情報」欄の「登録情報」欄5行目)
「Amazon.co.jpでの取り扱い開始日 2013/10/19」

(8)甲8の記載事項
本件特許出願前に電気通信回路を通じて公衆に利用可能となった甲8には、以下の事項が記載されている。
(1頁右側上方のDate:欄)
「2013年12月09日」

(甲8写真p.1-1とp.1-2の中間)
「H2T 雷光三眼多色 P60互換ドロップインモジュールH2Tより世にも奇妙なLEDモジュールが入荷しました。その名も雷光三眼多色。多色って、、、もう少し捻って欲しかったですが、愚直なメーカーのストレートなネーミングが光るカスタムモジュールです。
ベースとなるモノは同社の雷光三眼。3灯のLEDを搭載したモデルになりますが、この各3灯あるLEDを『赤、青、緑』に変えたモデルが今回の多色です。光の三原則(RGB)をなぞった仕様で、各LEDが単体で点灯もしくは複数点灯することにより様々な色の光を発します。」

(9)甲9の記載事項
本件特許出願前に頒布された刊行物である甲9には、以下の事項が記載されている。
「【0033】
本発明では、前方を照らす普通の懐中電灯タイプで、棒のほぼ直角の横方向へは、LEDの赤色が点滅放散されるタイプの、図1のタイプの棒状が最も好ましい。全国的に使い慣れている棒状と言う人間の感性を重視していることを、過小評価してはならない。スイッチの切り変えのみで、懐中電灯にも使え、警告等にも使え、長寿命のLEDで働き、点滅するものであり、点滅で高電流を流すのである。単1e2−3個、または単2を2〜3個を使うことが特に好ましい。これより長い、つまり沢山入れるタイプのものでも良い。白のLED数は、3−10個、赤のLEDは、4−12個が特に好ましい。スウッチは、白(前方向)、赤、両方、切断(OFF)の切り替えができることが好ましい。繰り返し押すことで順次切り替えができるのが好ましい。防水タイプが好ましい。雨中での備えが必要であるからである。棒の逆側には、磁石付きで、自動車の背にくっ付けるタイプのものが好ましいが、紐付きで、首に掛けたり、ものに吊り下げたりできることも好ましい。特に棒の側面から3本の足が引き出せるのが、好ましい。いざと言う時、路上に立てることができるからである。しかし、長時間停車時の法定の三角マークのところに吊り下げまたは立てかけるのも好ましい。実施例としては、各図がそれに相当するが、これらによって、本発明が限定解釈されるものではない。」

(10)甲10の記載事項
本件特許出願前に頒布された刊行物である甲10には、以下の事項が記載されている。
「【0001】
本考案はフルカラー懐中電灯に係り、特にコントロール回路モジュールに異なる波長のLEDを含むフルカラーLEDモジュールを合わせることにより、多色の光を提供すると同時に、機能スイッチで光の色の変化や点灯、点滅のタイプを制御するハイパワー発光ダイオードによるフルカラー懐中電灯に関わる。
・・・
【0012】
本考案のもう一つの特徴として、機能スイッチ4の設計があり、該機能スイッチ4を円筒5表面の適切な位置に設け、コントロール回路モジュール3に電気的に接続するが、主に使用者が該機能スイッチ4を押すことにより、ライトの色を換えたり、ついたり消えたりさせる点滅モードに切り替えたり、ライトを消す等の動作を実行する。該機能スイッチ4の機能の詳細を以下に示す。
1.スイッチを押すたびに色が一つ変わる。
2.二秒間押し続けると点滅(クイックモード)になり、更に二秒間押し続けると点滅(スローモード)になり、更に二秒間押し続けると完全に点滅しなくなるモードに入る。
3.五秒間押し続けるとライトが消えて待機状態となり、もう一度押せば即時点灯して使用できるようになる。
4.待機状態に入った際にライトの色は、次回点灯の際も保たれる。
また該機能スイッチ4は一つだけとは限らず、且つ機能スイッチ4を設ける位置も制限がなく、該円筒5は指で操作するのに便利で適切な所望の位置に設ければよく、該機能スイッチ4に加え、新たな機能スイッチ4を増設するにおいては以下に詳細を説明する。
1.機能スイッチを一回押すと色が変わる。
2.機能スイッチを一回押すと点滅(クイックモード)になり、二回押すと点滅「スローモード」になり、三回押すと一般モードに戻る。
3.前記1.或いは2.の機能スイッチを三秒間押し続けると消灯して大気状態となるが、もう一度押すと再び点灯し、更にもう一度押すと元通りになる。
4.待機状態に入る際のライトの色はそのまま保たれ、次回点灯時もその色となる。
同時に電池7においては一般の乾電池に限られず、普通の電池以外にもリチウム電池やアルカリ電池、充電タイプの電池、水銀電池等、日常で通常電気製品に用いられる電池を用いることができる。また本考案におけるフルカラーとは、単色、二色の混色、三色或いは七色等も含み、ハイパワーフルカラーLEDの電流の大きさにより異なる色を構成し、また本考案では赤色、緑色、青色の三色のハイパワーLED等を用いるが、
1、 70% R + 90% G + 100% B = 白色
2、100% R + 0% G + 70% B = ピンク
3、100% R + 80% G + 0% B = 黄色
4、 60% R + 40% G + 100% B = 紫色
となり、よって赤色、緑色、青色のLEDの電流の大きさを変えれば、各種異なる色の光が出せる。例えば赤色、緑色、青色の三色のハイパワーLEDにおいては、電流の大きさは100段階に設定でき、実際にはそれほど多くの色が必要ではないが、この際の理論値100×100×100では計100万の色階ができることになり、即ち三色の場合でも七色の場合でも、非常に多くの色彩の選択肢を提供することができるのである。」

(11)甲11の記載事項
本件特許出願の後(2016年8月24日)に電気通信回路を通じて公衆に利用可能となった甲11には、以下の事項が記載されている。
(記事タイトル右下欄)
「2016年8月24日」

(記事本文2段落3行〜末行)
「実はペンライトは僕のコンサートが発祥なんです。」

(記事本文3段落)
「忘れもしない一九七四年夏の大阪球場。夜の公演だったので、前日のラジオで『客席のみんなが見えるように、懐中電灯を持ってきて』と呼び掛けたところ、大勢のファンが持ち込んでくれました。初めて見る客席の光はとても幻想的だったのを覚えています。」

(記事本文4段落1〜2行)
「翌年の大阪球場では、会場の周辺にライトを売る露店がずらりと並びました。豆電球に赤や青のセロハンを巻いて色を付けだしたのは三年目ぐらいだったでしょうか。八○年代に入ると、化学反応で発行するケミカルライトが登場し、『公式』のペンライトになりました。」

(12)甲12の記載事項
本件特許出願前に電気通信回路を通じて公衆に利用可能となった甲12には、以下の事項が記載されている。
(1頁上部)
「2010年5月15日」
「GENTOS閃で閃ブレ(電池式UO[ウルトラオレンジ])を作る」

(3頁中央部)
「■必須なもの
・「ターンオンのネオンスティック」のオレンジ」

(4頁最上部)
「[光源]
入手性、価格、本体サイズ、点灯ランタイム、フォーカスコントロールに優れたサンジェルマン社のGENTOS閃シリーズをオススメします。」

(5頁 写真下方)
「まず、ネオンスティックのLEDライト部を取り外し、オレンジ色の特殊コートフィルムとホルダーを流用します。
次に最も肝心な光量の源であるLEDライトを調達します。」

(7頁 甲12写真p.7-2の上下部分)
「素材が揃いましたのでGENTS閃とネオンスティックのホルダーを固定する方法を考えます。
加工パターン1:着脱式」
「Clixさんのblog記事のように、ネオンスティックの台座を切断してGENTOSに付ければ簡単に着脱可能な機構ができあがります。」

(13)甲13の記載事項
本件特許出願の後(2018年10月19日)に電気通信回路を通じて公衆に利用可能となった甲13には、以下の事項が記載されている。
(1頁ヘッダー左側)
「2018/10/19」

(1頁ヘッダー中央)
「GENTOS|ジェントス株式会社|PRODUCTS|閃シリーズ」

(1頁上部見出し)
「閃シリーズ」

(1頁中段中央)
「製品検索はこちらから」

(14)甲14の記載事項
本件特許出願前に電気通信回路を通じて公衆に利用可能となった甲14には、以下の事項が記載されている。
(1頁上部 記事見出し)
「閃ブレの作り方!」

(2頁 写真下部)
「今回のブレードの光源となるLEDライトはGENTOS社製の『閃』シリーズ、SG−325を使いたいと思います!!」

(3頁 写真下部)
「使いたい色の『TURN ONネオンスティック』をご用意下さい。」

(7頁下から3行〜2行)
「気を取り直して、まずLEDライトとネオンスティックを繋げる結合部を作ります。」

(9頁末行)
「そうしましたらLEDライトの先端部分を分解しましょう。」

(10頁 甲14写真p.10-1下部)
「この様に、本体、レンズ、レンズキャップと、3つに分解できます。
このレンズキャップと先程くりぬいたペットボトルキャップを接着します。」

(13頁 甲14写真p.13-1下部)
「こんな感じになります。
これを先ほど分解したLEDライトの先端にはめ込みます。」

(15頁最上部)
「次はいよいよスティックを付けます。
と言ってもはめ込むだけですが…」

(15頁 甲14写真p.15-1下部)
「形としては完成ですが、先端はフィルムに隙間があり、非常に強い光が漏れますので、加工をしないとコンサート会場で近隣の人は非常に迷惑します。」

(15)甲15に示された事項
本件特許出願前に電気通信回路を通じて公衆に利用可能となった動画(甲15)には、以下の事項が示されている。
(タイトル)
「閃ブレの作り方」

(00:03 注:動画の00分03秒を表す。以下同様。)
「必要な物。」

(00:06)
「ターンオン製のペンライト」

(00:09)
「GENTOS閃(せん)
SG−325」

(00:30)
「閃ブレとは、ターンオンネオンスティックやももクロ公式ペンライトの発光部分を、『閃(せん)』という明るいLED懐中電灯に付け替えた改造ペンライトです。」

(16)甲16の記載事項
本件特許出願前に頒布された刊行物である甲16には、以下の事項が記載されている。
(2頁左上欄1〜14行)
「『従来の技術』
従来、夜間等の暗い場所においては、懐中電灯に内蔵された電球を発光させることによって、該懐中電灯の前方部分を明るくすることか可能である。
しかしなから、この種の懐中電灯では、主に前方部分に光を照射する単一の機能しかなく、例えば、停電、夜間の歩行といった限られたところでしか利用することができない。
一方、このような、前方に向けて照射される光を、単なる照明ではなく、他の用途に利用したものとしては、実公平1−40083号(日本国、実用新案登録出願)に記載されている「変色飾光ペンライト」が既に公知となっている。」

(17)甲17の記載事項等
本件特許出願前に頒布された刊行物である甲17には、以下の事項が記載されている。
(1欄13〜17行)
「【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
この考案は夜間の集会で多人数が一度に点灯し、光のセレモニーなどを演出できる変色飾光ペンライトに関する。」

(2欄最終行〜3欄16行)
「実施例
以下、この考案の実施例を説明すると、プラスチツク又はガラス部材を用いて発光用の透明中空体1設け、この内部に適所に設けられた開口より商品名フロンソルブ液からなる散光液2を充填し、同時にこの液と同一比重に設けられた散光用細片3、すなわちポリエステルフイルムの片面にアルミ箔を蒸着したアルミ箔の細片3を所要量混入浮遊させ、中空体1の開口を溶着閉鎖し、その照明光入射部面に電球4およびその電源の電池5を収容し、かつそのスイツチ6を装備した照明光照射器7を接続すると共に、その接続部間に電球4の照射光に対して横断方向に適宜間隙の色板収容室8を形成し、この収容室には赤色フイルム片9、青色フイルム10および緑色フイルム片11透明板12に所要に添着して着色した色板13を外周方向へ揺動自在に収容している。」

(18)甲18の記載事項
本件特許出願前に頒布された刊行物である甲18には、以下の事項が記載されている。
「【0009】
本発明の発光デバイスは、光線が風船に入り、内部で拡散することで、風船は発光効果を有する。使用者は発光デバイスを手で持つことができるため、発光した風船を手で持つことで、イベント、コンサート、結婚式、誕生パーティー等のシーンで使用することができ、特別な灯光効果を発揮し、さらに発光デバイスの構造により、風船及び使用者を保護することができる。
・・・
【0011】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
図1〜4に示すように、本実施形態による発光デバイスは、懐中電灯1、発光モジュール2、ランプシェード3、電池ユニット4、風船カバー5を備える。」

(19)甲19の記載事項
本件特許出願の後(2016年4月18日)に電気通信回路を通じて公衆に利用可能となった甲19には、以下の事項が記載されている。
(1頁上部 記事見出し)
「懐中電灯に一工夫、明るいランタンの作り方」

(1頁上部 記事見出し 右下)
「最終更新日:2016年4月18日」

(2頁 写真下部)
「懐中電灯にペットボトルを乗せる
懐中電灯やスマートフォンのLEDライトの上に、ペットボトルをのせると光が乱反射して周囲が明るくなります。できるだけデコボコやヒダヒダがついたボトルを用いると、効率的に光を散らすことができます。」

(3頁 写真下部)
「懐中電灯にビニール袋をかぶせる<
ライトにビニール袋をかぶせても、光が乱反射して周囲が明るくなります。
よく道路工事の現場や屋外イベントで用いられている、夜間用の照明に近い形です。」

(20)甲20の記載事項
本件特許出願前に頒布された刊行物である甲20には、以下の事項が記載されている。
「【0002】
【従来の技術】
例えば、コンサート等において、雰囲気を盛り上げるために「ペンライト」称する小型の懐中電灯が使用されている。また、この小型の懐中電灯の先端に液体とアルミ箔を封入した透明球体を取り付け、懐中電灯の光を球体内に照射して球体から光を乱反射並びに放光させる発光玩具が提供されている。」

(21)甲21の記載事項
本件特許出願前に頒布された刊行物である甲21には、以下の事項が記載されている。
「【0001】
【発明の属する技術分野】 この発明は、現在、世界各国で、流通している、直流型電球を使用している、キーホルダーライト、ペンライトなどの極小の麦電球から、懐中電灯や、携帯ライト等の、豆電球、スチールカメラやビデオカメラ、又は、デジタルカメラの撮影用照明電球、無線操作による小型模型の前照灯、および確認灯電球、自動車等の、車両に使われている、あらゆるすべての電球、航空機、船舶に使用されている、あらゆるすべての電球、太陽電池システムを取り付けた家屋の、変圧器に頼らずに、使用できる電球、道路工事等の、道路標識用の赤色点滅電灯、夜間の昼光作業用照明電球、特殊車両等の、通常よりも高い、直流電圧が流れている車両の、前照灯の電球、顕微鏡の光源ライト用電球、医学用の赤外線電球、滅菌消毒用の紫外線電球、内視鏡、胃カメラ等の、照明用電球などの、現在、使用されている、あらゆるすべての、メス型のソケット電極に、オス型の口金を、差し込む、あるいは、ネジ込む、又は、ひねり込む、もしくは、挟み込む型の、あらゆるすべての直流型電球に関する電球と、現在、世界各国で流通し、使用されている、交流電流の電圧、100ボルト、110ボルト、120ボルト、200ボルト、210ボルト、220ボルト、230ボルト、240ボルトを、使用する室内照明、屋外照明の、白熱電球、蛍光ランプ等に使用される、口金を有する照明用電球、照明用蛍光ランプ、演色用電球、演色用蛍光ランプ、暗視カメラ、暗視ビデオカメラ等の投光器用の電球、ランプ、医療用、保温用の赤外線電球、ランプ、殺菌消毒用、集虫捕獲用の紫外線電球、ランプ等の、白色、赤色、緑色、青色、橙色、黄色、青緑、赤外線、紫外線、又は、それらの点滅発光などを発光する、交流型白熱電球と、交流型蛍光ランプの、口金を使用する白熱電球、蛍光管ランプに関する。
・・・
【0005】 以上のような従来までの、欠点を書き出すと、
(イ)落とすとガラスが割れる。
(ロ)暗い場所で割れた電球のガラスで手を切る。
(ハ)電球を点灯中、何かにぶつけるとフィラメントが切れる。
(ニ)電球の口金が同じなのに電圧が違うので使えない。
(ホ)電球のガラス体が大きいので、収納に不便。
(ヘ)通常の使用でも定期的に交換が必要。
(ト)乾電池やバッテリーの消耗が早い。
(チ)電球本体に集光性が無いか、あっても使用していると光軸がずれる。
(リ)長期に使用すると、新品の乾電池、バッテリーでも次第に暗くなる。
この発明は、以上のような欠点を無くし、電球自体が半永久的に、使用出来ると共に、消費電流を現在までの、一番小さい、直流型白熱電球の、麦電球の、40ミリアンペアよりも、さらに60パーセント以上少ない、15ミリアンペアで、発光する、電球を提供、普及させることを目標にしている。
・・・
【0011】
【課題を解決するための手段】 上記目的を、達成するために、この発明の直流型電球の場合は、・・・赤色、緑色、青色、橙色、黄色、青緑色、赤外線、紫外線の、単一色の、発光ダイオード9色と、同色9種類の、自己点滅型発光ダイオードと、赤色、緑色、青色の三色、又は、他の三色を、一本の発光ダイオードに、形成した、フルカラー発光ダイオード、等の、242種類の、半永久単一色カラー電球と、自己点滅型発光ダイオードを、一部、又は、すべての、発光ダイオードに使用し、一部、又は、すべての色が、点滅発光する、フルカラー自己点滅型電球と、すべての色の、発光ダイオードが、自己点滅をしない、フルカラー電球とした、11色、242種類の、交流型電球、としたものである。
・・・
【0014】 交流型電球管の場合、・・・赤色、緑色、青色、橙色、黄色、青緑色、赤外線、紫外線の単一色の、発光ダイオード9色と、同色9種類の、自己点滅型発光ダイオードと、赤色、緑色、青色、の三色、又は、他の三色を一本の、発光ダイオードに、形成した、フルカラー発光ダイオード、等の、発光ダイオードを使用した、半永久単一色カラー電球管と、自己点滅型発光ダイオードを一部、又は、すべての発光ダイオードに使用し、すべての色が、点滅発光する、フルカラー自己点滅型電球管と、すべての色の、発光ダイオードが、自己点滅をしない、フルカラー電球管とした11色、242種類の発光ダイオード電球管としたものである。
・・・
【0019】
【発明の実施の形態】 以下、図面に示すとおり、この発明を詳細に説明する。図1eよび図2、の断面図は、4ボルトから、20ボルトまでの、サシ込口金での、電球口金部分の、電極の極性の違い、に注目して頂きたい。口金中央底部の突起が、図1、では、マイナス端子であるが、図2、の同じ部分は、プラス端子になっている。そして、白色発光ダイオードだけを、他の色の発光ダイオードと変える事で、単一色カラー電球、単一色カラー自己点滅型電球、2色、又は、3色、同時点灯電球とする事ができる。
・・・
【0023】 図5と図6は、この発明の4ボルトから、20ボルトまでの、サシ込口金、および、エジソンネジ込口金豆電球、および、ウェッジベース口金電球、定焦点口金や、ハロゲン電球口金やブレーキランプなどの、ダブル球を、使用する時の電球断面図であるが、上記の、麦電球と同様に、口金中央底部の、電極の極性が違う事が、お分かりになるでしょうか。そして、この電球も単一色カラー電球や、単一色カラー自己点滅型電球や、2色、又は、3色、同時点灯電球とする事が、出来る。」

(22)甲22の記載事項
本件特許出願前に頒布された刊行物である甲22には、以下の事項が記載されている。
「【0001】
本発明は、ウォールウォッシャーやスポットライト等として好適な照明装置に関するものである。
・・・
【0005】
本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、照射対象物に照射される光に色ムラを生じるのを低減すること、が本発明の目的である。
・・・
【0010】
本発明を実施するための一形態では、複数の異なる発光色のLEDチップを具備してなる多色発光ダイオードを、同一面上に複数配設し、これら複数の多色発光ダイオードによる光を混合して照射するようにした照明装置において、複数の多色発光ダイオードのうちの少なくとも一つは、他の多色発光ダイオードに重ね合わせられた場合に同発光色のLEDチップ同士が重なり合う関係とならないように、前記他の多色発光ダイオードを基準に所定角度自転した位置関係にある。
この構成によれば、同発光色のLEDチップの光が重なり合い強調されて色ムラが生じるようなことを低減することができる。
ここで、前記多色発光ダイオードの好ましい態様としては、複数の異なる発光色のLEDチップを、同一円周上に配置したものとされる。
【0011】
また、より色ムラを低減する好ましい形態としては、前記複数の多色発光ダイオードの各々を、前記位置関係にする。
・・・
【0013】
更に好ましい形態では、前記多色発光ダイオードが、4つ設けられ、各多色発光ダイオードは、赤色、緑色、青色、白色の4色のLEDチップを同一円周上に等間隔に備え、隣り合う多色発光ダイオードに対し、90度自転した位置関係にある。
・・・
【0023】
各多色発光ダイオード13a(13b、13c又は13d)は、複数の発光色(図示例によれば赤色、緑色、青色、白色の4色)のLEDチップr、g、b、wを、同一円周上に等間隔に位置するように設け(図13参照)、これらLEDチップの前側に、これらLEDチップから発した光を前方へ向ける集光レンズを設け、LEDチップ毎に電源を供給できるように構成してある。
したがって、この多色発光ダイオード13a(13b、13c又は13d)によれば、複数の発光色のLEDチップを同時に発光した際に、各LEDチップの出力を適宜に調整することで、これら複数のLEDチップの光が合成されてなる様々な色の光を発することが可能であり、さらに、白色光を発する場合、その色温度を変えたり微妙な色味を加えたりすることも可能である。
この多色発光ダイオード13a(13b、13c又は13d)は、本実施の形態の一例によれば、「米国CREE INC.製、Xlamp(登録商標) MC−E LED Color Neutral White」を用いているが、同様の構造であれば、他メーカの多色発光ダイオードもしくはフルカラー発光ダイオード等を用いてもよい。
・・・
【0025】
図示例について、より詳細に説明すれば、前記複数の多色発光ダイオードは、同一円周上に等間隔にn個配設され、各多色発光ダイオードは、隣り合う多色発光ダイオードに対し、(360/n)度自転した位置関係にある。
すなわち、図13に示す一例によれば、同一円周上に等間隔に4つの多色発光ダイオード13a、13b、13c、13dが設けられ、各多色発光ダイオード(例えば13b)は、隣り合う多色発光ダイオード(13a)に対し、時計回りに90度自転した位置関係にある。
・・・
【0054】
なお、上記実施の形態では、一例として多色発光ダイオードを4つ備えたが、他例としては、多色発光ダイオードを3つ備えた態様(図14参照)や、多色発光ダイオードを2又は5以上備えた態様とすることも可能である。
・・・
【0056】
また、本実施の形態では、各多色発光ダイオードとして発光色の異なる4つのLEDチップr、g、b、wを具備する態様としたが、他例としては、各多色発光ダイオードとして発光色の異なる2つ、3つ又は5つ以上LEDチップを具備する態様としてもよい。更に他例としては、LEDチップの数の異なる複数種類の多色発光ダイオードを用いることも可能である。」

2 無効理由について
2−1 無効理由1について
(1)本件発明1と甲1発明との対比
本件発明1と甲1発明とを対比する。
ア 本件明細書の段落【0025】の「カバーを取り付けて発光部4として使用される」なる記載によれば、カバーと発光部とは同一の部位と理解することができる。
したがって、甲1発明の「筒を持ち手に装着するものであって」、「発色を行う筒」は、本件発明1の「発光色を照らすカバーで覆われた発光部」に相当するものといえる。
イ 甲1発明の「持ち手」は本件発明1の「把持部」に相当する。
ウ 甲1発明の「R(レッド)」、「G(グリーン)」、「B(ブルー)」、「White(白色)」からなる「4つのLED」は、本件発明1の「赤色発光ダイオード」、「緑色発光ダイオード」、「青色発光ダイオード」、「白色発光ダイオード」にそれぞれ相当する。
したがって、甲1発明の「R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の三原色に加えてWhite(白色)が搭載されている4つのLEDを備える光源」と、本件発明1の「赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、青色発光ダイオード、黄色発光ダイオード及び白色発光ダイオードを備える光源部」とは、「赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、青色発光ダイオード及び白色発光ダイオードを備える光源部」の点で共通する。
エ 甲1発明は、「長押しすることにより、ライトON及びライトOFFすること、及び、押すたびに発色がレッドからエンジレッド、ブルー、ライトブルー、アクアブルー、イエロー、ライトイエロー、オレンジ、グリーン、ライトグリーン、エメラルドグリーン、ピンク、ピーチ、サクラピンク、バイオレット、ラベンダーパープル、ホワイト(白色)の順に変わりその次にレッドに戻ること、ができる持ち手の側面に配置されたプッシュスイッチを有」するものであるところ、上記「プッシュスイッチ」の操作に伴う、上記「光源」をなす「4つのLED」の発光を個別に制御する制御手段を具備することは技術的に明らかであるから、かかる制御手段は、上記ウをも踏まえると、本件発明1の「前記光源部の各発光ダイオードの発光を個別に制御する制御手段」に相当するものといえる。
オ 甲1発明の「持ち手」は、「光源」と「プッシュスイッチ」を「有し」て構成されることから、かかる「持ち手」の構成と、本件発明1の「前記把持部は、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、青色発光ダイオード、黄色発光ダイオード及び白色発光ダイオードを備える光源部と、前記光源部の各発光ダイオードの発光を個別に制御する制御手段を有し」という構成とは、上記イ〜エをも踏まえると、「前記把持部は、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、青色発光ダイオード及び白色発光ダイオードを備える光源部と、前記光源部の各発光ダイオードの発光を個別に制御する制御手段を有し」という構成の点で共通するものといえる。

(ア)甲1発明の「発色」は本件発明1の「発光色」に相当し、甲1発明の「発色」である「レッド」、「エンジレッド、ブルー、ライトブルー、アクアブルー、イエロー、ライトイエロー、オレンジ、グリーン、ライトグリーン、エメラルドグリーン、ピンク、ピーチ、サクラピンク、バイオレット、ラベンダーパープル、ホワイト(白色)」は、それぞれ、本件発明1の「特定の発光色」に相当する。
(イ)また、甲1発明の「白色はR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)、White(白色)全色点灯であり、他に白色LEDが点灯するのはライトブルー、アクアブルー、ライトイエロー、ライトグリーン、エメラルドグリーン、ピーチ、サクラピンクであ」ることは、少なくとも「ホワイト(白色)」、「ライトブルー、アクアブルー、ライトイエロー、ライトグリーン、エメラルドグリーン、ピーチ、サクラピンク」の「発色」の際に、「白色LED」と他のLEDが点灯することといえるから、上記オをも踏まえると、本件発明1の「前記制御手段により前記各発光ダイオードを単独で又は複数発光させることで特定の発光色が得られるように構成し、前記特定の発光色は複数得られ」ていることに相当する。
(ウ)さらに、甲1発明の「他にWhite(白色)のLEDが点灯するのはライトブルー、アクアブルー、ライトイエロー、ライトグリーン、エメラルドグリーン、ピーチ、サクラピンクであり」とする構成について、上記「ライトブルー」の発色は、p.5-6写真によれば、「B(ブルー)」と「White(白色)」の2つの「LED」が点灯されて発色されていることが明らかであるから、そのような発色の構成と、本件発明1の「前記複数得られる特定の発光色には、少なくとも、前記白色発光ダイオードから単独で発せられる光により得られる発光色、前記白色発光ダイオードから発せられる光とそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光とを混合して得られる発光色、前記黄色発光ダイオードから単独で発せられる光により得られる発光色、及び、前記黄色発光ダイオードから発せられる光とそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光とを混合して得られる発光色、の全ての発光色が含まれ、前記白色発光ダイオードから得られる発光色は、前記白色発光ダイオードが単独で発光することにより得られる白色の発光色、及び、前記白色発光ダイオードとそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光が混合することにより得られる発光色であり、前記黄色発光ダイオードから得られる発光色は、前記黄色発光ダイオードが単独で発光することにより得られる黄色の発光色、及び、前記黄色発光ダイオードとそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光が混合することにより得られる発光色であり」とする構成とは、「前記複数得られる特定の発光色には、少なくとも、前記白色発光ダイオードから発せられる光とそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光とを混合して得られる発光色が含まれ、前記白色発光ダイオードから得られる発光色は、前記白色発光ダイオードとそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光が混合することにより得られる発光色であり」という構成の点で共通するものといえる。

甲1発明の「4つのLEDの光を集光、混色する、レンズ及び拡散シート」は、上記ウをも踏まえると、本件発明1の「前記各発光ダイオードから発せられる光を集光、混色」する「発光色補助手段」に相当する。
また、甲1発明において、「レンズ及び拡散シート」において「集光、混色」することにより得られた「発色」で「発色を行う筒」を照らすことは技術的に明らかである。
さらに、甲1発明において、「レンズ及び拡散シート」は、「光源を覆うよう構成し」ているから、「光源」と近くに設けるよう構成されたものといえる。
したがって、甲1発明の「4つのLEDの光を集光、混色する、レンズ及び拡散シートで光源を覆うよう構成し」たことと、本件発明1の「前記各発光ダイオードから発せられる光を集光、混色し、これにより得られた発光色で前記カバーの側面及び上部の全体を照らすための発光色補助手段が前記光源部の近くに該光源部を覆うように設けられ」ることとは、「前記各発光ダイオードから発せられる光を集光、混色し、これにより得られた発光色で前記カバーを照らすための発光色補助手段が前記光源部の近くに該光源部を覆うように設けられ」る点で共通するものといえる。
ク 甲1発明の「ボタン電池を電源として用いる」ことは、本件発明1の「乾電池又はボタン電池を電源とすること」に相当する。
ケ 甲1発明の「ボタン電池式ペンライト」は、「プッシュスイッチ」を「長押しすることにより、ライトON及びライトOFFすること、及び、押すたびに発色がレッドからエンジレッド、ブルー、ライトブルー、アクアブルー、イエロー、ライトイエロー、オレンジ、グリーン、ライトグリーン、エメラルドグリーン、ピンク、ピーチ、サクラピンク、バイオレット、ラベンダーパープル、ホワイト(白色)の順に変わりその次にレッドに戻る」ものであるから、本件発明1の「多色ペンライト」に相当する。

したがって、本件発明1と甲1発明とは、
「発光色を照らすカバーで覆われた発光部と、把持部とを有し、
前記把持部は、
赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、青色発光ダイオード及び白色発光ダイオードを備える光源部と、
前記光源部の各発光ダイオードの発光を個別に制御する制御手段を有し、
前記制御手段により前記各発光ダイオードを単独で又は複数発光させることで特定の発光色が得られるように構成し、
前記特定の発光色は複数得られ、
前記複数得られる特定の発光色には、少なくとも、前記白色発光ダイオードから発せられる光とそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光とを混合して得られる発光色が含まれ、
前記白色発光ダイオードから得られる発光色は、前記白色発光ダイオードとそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光が混合することにより得られる発光色であり、
前記各発光ダイオードから発せられる光を集光、混色し、これにより得られた発光色で前記カバーを照らすための発光色補助手段が前記光源部の近くに該光源部を覆うように設けられ、
乾電池又はボタン電池を電源とする多色ペンライト。」の点で一致し、以下の点で相違している。

[相違点1]
本件発明1は、「赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、青色発光ダイオード、黄色発光ダイオード及び白色発光ダイオード」を備え、複数得られる特定の発光色として、「少なくとも、前記白色発光ダイオードから単独で発せられる光により得られる発光色、前記白色発光ダイオードから発せられる光とそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光とを混合して得られる発光色、前記黄色発光ダイオードから単独で発せられる光により得られる発光色、及び、前記黄色発光ダイオードから発せられる光とそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光とを混合して得られる発光色、の全ての発光色が含まれ」るものであり、「前記白色発光ダイオードから得られる発光色は、前記白色発光ダイオードが単独で発光することにより得られる白色の発光色、及び、前記白色発光ダイオードとそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光が混合することにより得られる発光色であり、前記黄色発光ダイオードから得られる発光色は、前記黄色発光ダイオードが単独で発光することにより得られる黄色の発光色、及び、前記黄色発光ダイオードとそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光が混合することにより得られる発光色であり」として構成されているのに対し、
甲1発明は、「R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の三原色に加えてWhite(白色)が搭載されている4つのLEDを備え」、「発色がレッドからエンジレッド、ブルー、ライトブルー、アクアブルー、イエロー、ライトイエロー、オレンジ、グリーン、ライトグリーン、エメラルドグリーン、ピンク、ピーチ、サクラピンク、バイオレット、ラベンダーパープル、ホワイト(白色)の順に変わり」、「白色はR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)、White(白色)全色点灯であり、他にWhite(白色)のLEDが点灯するのはライトブルー、アクアブルー、ライトイエロー、ライトグリーン、エメラルドグリーン、ピーチ、サクラピンクであり、発色をブレンドする際には、少なくともレッドの発色においてはR(レッド)のLED、グリーンの発色においてはG(グリーン)のLED、ブルーの発色においてはB(ブルー)のLEDを他のLEDに比して明るく点灯させるものであり、ホワイト(白色)の発色においては4つのLEDを点灯させる」として構成されている点。

[相違点2]
カバーを照らすための発光色補助手段について、本件発明は、カバーの「側面及び上部の全体」を照らすように構成されているのに対し、甲1発明はそのように特定されていない点。

(2)相違点の判断
(2−1)相違点1について
ア 甲2に記載された技術事項
(ア)甲2の記載から認定できる技術事項
上記「1(2)」によると、甲2には次の技術事項が記載されていると認められる。
甲2は、複数のLEDが実装されたカード型LED照明光源を用いるLED照明装置と、このLED照明装置に好適に用いられるカード型LED照明光源とに関するものである(段落【0001】)。LEDは、白熱電球、蛍光ランプ、高圧放電ランプなどと比べて寿命が長いという優れた利点があるが、1個のLED素子では光束が小さいため、白熱電球、蛍光ランプと同程度の光束を得るためには、複数のLED素子を配置してLED照明光源を構成する必要がある(段落【0002】)ところ、各LEDベアチップの光束をできる限り増加させるために、照明以外の通常用途における電流よりも大きな電流を各LEDベアチップ22に流すと、LEDベアチップからの発熱量が大きくなり、LEDベアチップ22の温度(ベアチップ温度)が高温に上昇し、LEDベアチップの寿命に大きな影響をもたらす上、発熱量の増加に伴ってベアチップ温度が高くなると、LEDベアチップの発光効率も低下するという課題がある(段落【0011】〜【0013】)。そのため、甲2に記載されたLED照明装置とそのカード型LED照明光源は、素子基板上に発光部を有するLEDベアチップを放熱基板上に設け、LEDベアチップの発光部は、放熱基板に配置され、LEDベアチップの素子基板の光出射表面は、辺縁部が中央部に比べて低背である傾斜面状として形成し(段落【0022】)、また、照明装置の光源部分を着脱可能なカード状構造物によって構成し、各LEDで発生した熱をスムーズに放熱させる効果を高めるとともに、寿命の尽きた光源だけを新しい光源と取替え可能とすることにより、LED照明装置の光源以外の構造体を長期間使用できるようにしている(段落【0059】)ものであることが認められる。
そして、甲2の実施の形態1として、カード型LED照明光源10に実装されるLEDを、相関色温度が低い光色用又は相関色温度が高い光色用や青、赤、緑、黄など個別の光色を有するものとすることができること(段落【0080】)、2種の光色を用いた2波長タイプのときには演色性は低いが高効率な光源が実現可能であり、相関色温度が低いときには赤と青緑(緑)発光の組合せ、相関色温度が高いときには青と黄(橙)発光の組合せを採用することが望ましいこと、3種の光色を用いた3波長タイプの場合は青と青緑(緑)と赤発光の組合せ、4種の光色を用いた4波長タイプの場合は青と青緑(緑)と黄(橙)と赤発光の組合せが望ましく、特に4波長タイプのときには平均演色評価数が90を超える高演色な光源を実現できること(段落【0081】)が記載されていると認められる。
また、甲2の実施の形態2として、図3の照明装置に好適に用いられ(段落【0089】)、青色光を発するLEDベアチップ、赤色光を発するLEDベアチップ、緑色光を発するLEDベアチップ又は黄色光を発するLEDベアチップの4種のLED素子を混在配置させ、それらの発色光を配光制御して白色光や可変色光を提供する白色カード型LED照明光源(段落【0125】)が記載されていると認められる。
さらに、甲2の実施の形態3として、定電流駆動用に、同数のアノード側電極及びカソード側電極を設ける場合、青、緑(青緑)、黄(橙)、赤、及び白の各々に給電電極に割り当てた上で、6個(3経路)の予備端子を設けることが可能となること(段落【0189】)と認められる。
他方、甲2記載のカード型LED光源及びLED照明装置を用い、青、緑(青緑)、黄(橙)、赤、白のLEDを個別に駆動することによって照明を行うこと(段落【0065】)や上記のとおり各々に給電電極を割り当てること(段落【0189】)の記載はあるものの、段落【0065】及び【0189】には、5色のLEDを搭載した光源により、白色光を提供するのか、可変色光を提供するのかについての記載はなく、各色LEDを単独発光させることも明記されていない。

(イ)甲2に記載された課題
上記(ア)で述べたとおり、甲2には、各LEDベアチップの光束をできる限り増加させるために、照明以外の通常用途における電流よりも大きな電流を各LEDベアチップ22に流すと、LEDベアチップからの発熱量が大きくなり、LEDベアチップ22の温度(ベアチップ温度)が高温に上昇し、LEDベアチップの寿命に大きな影響をもたらす上、発熱量の増加に伴ってベアチップ温度が高くなると、LEDベアチップの発光効率も低下するという課題が記載されている(段落【0011】〜【0013】)。
また、甲2の段落【0081】の「高演色な光源を実現できる」との記載によれば、甲2には、演色性の向上という課題が記載されているといえる。

イ 技術分野相互の関係と採用の動機付け
甲1の1頁の上から2番目の写真は、筒全体が17色の各色で発光しているペンライトの写真であり、その写真の上下には、「カラフルプロ1本で、」、「全17色もの色を持ち歩くことができます。」という記載があり、5頁の上から5番目の写真の下には「カラプロのLEDはRGBの三原色に加えてWhiteが搭載されています。計4LEDです。」と記載されており、甲1の7頁の一番上の写真の上には「※分解及び改造行為を行ったペンライトは安全性が保証できないためライブ会場に持ち込まないでください。」という記載があることから、甲1発明は、ライブ(コンサート)会場に持ち込むフルカラーペンライトに係るもので、光源として、赤、緑、青(RGB)の三原色に加えて白色の4LEDが搭載されたものであり、筒全体が様々な色で発光する技術に関するものであることが認められる。
他方、甲2に記載された技術事項は、上記アのとおりであり、物に光を照射してその物が見えるようにするための照明にかかわるものであり、複数のLEDが実装されたカード型LED照明光源を用いるLED照明装置と、このLED照明装置に好適に用いられるカード型LED照明光源とに係るもので、白色光又は可変色光を提供する技術に関するものである。
ところで、進歩性の判断においては、請求項に係る発明と主引用発明との間の相違点に対応する副引用発明又は周知の技術事項があり、かつ、主引用発明に副引用発明又は周知の技術事項を適用する動機付けないし示唆の存在が必要であり、そのためには、まず主引用発明と副引用発明又は周知の技術事項との間に技術分野の関連性があることを要するところ、主引用発明と副引用発明又は周知の技術事項の技術分野が完全に一致しておらず、近接しているにとどまる場合には、技術分野の関連性が薄いから、主引用発明に副引用発明又は周知の技術事項を採用することは直ちに容易であるとはいえず、それが容易であるというためには、主引用発明に副引用発明又は周知の技術事項を採用することについて、相応の動機付けが必要であるというべきである。この点、甲1発明と甲2に記載された技術事項は、いずれもLEDを光源として光を放つ器具に関するものである点で共通するものの、甲1発明は筒全体が様々な色で発光するペンライトに係るものであるのに対して、甲2に記載された技術事項は、白色光又は可変色光を提供する照明装置に係るものである点で相違するから、近接した技術であるとはいえるとしても、技術分野が完全に一致しているとまではいえない。そのため、甲1発明に甲2に記載された技術事項を採用して新たな発明を想到することが容易であるというためには、甲1発明に甲2に記載された技術事項を採用することについて、相応の動機付けが必要である。

ウ 甲1発明の課題
甲1の5頁、p5-6写真とp5-7写真の間の欄(摘示(1o))の「■【電源電圧による色の変化】■ フルカラーペンライトはRGB LEDの合成によって色を表現しているため、電源(電池)の電圧が下がると発色のバランスが崩れます。」との記載によれば、甲1発明は、電源(電池)の電圧が下がると発色のバランスが崩れるという課題を有していると認められる。

エ 相違点1に係る本件発明1の構成のうちの「黄色発光ダイオード」及びその「発光色」の容易想到性
上記イのとおり、甲1発明と甲2に記載された技術事項は、技術分野が完全に一致しているとまではいえず近接しているにとどまるから、甲1発明に甲2に記載された技術事項を採用して本件発明1を想到することが容易であるというためには、甲1発明に甲2に記載された技術事項を採用することについて、相応の動機付けが必要であるというべきである。
そうすると、甲2に記載された技術事項の内容(上記ア)、甲1発明と甲2に記載された技術事項の技術分野相互の関係(上記イ)、甲1発明の有する課題(上記ウ)、甲2に記載された課題(上記ア(イ))を考慮すると、甲1発明には、甲2に記載された技術事項と共通する課題があるとは認められない。また、甲3〜甲20に記載の技術事項に照らしても、甲1発明と甲2に記載された技術事項との間に動機付けの根拠となる共通する課題は見当たらない。そのため、甲1発明に甲2に記載された技術事項を採用する動機付けがあるとは認められない。
したがって、甲1発明に甲2〜20に記載された技術事項を採用して、黄色発光ダイオードを設けることを容易に想到することができたとは認められず、また、そのため相違点1に係る本件発明1の構成を容易に想到することができたとは認められない。

オ 黄色発光ダイオードの単独発光色及び混合発光色の容易想到性
上記エのとおり、甲1発明と甲2に記載された技術事項との間には課題の共通性がなく、甲1発明に甲2に記載された技術事項を採用する動機付けがあるとは認められないが、念のため、仮にそのような動機付けがあるとして、甲1発明に甲2に記載された技術事項を採用することにより、黄色発光ダイオードが単独で発光することにより得られる黄色の発光色、及び前記黄色発光ダイオードとそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光が混合することにより得られる発光色という、相違点1に係る本件発明1の構成を容易に想到することができたかについて検討する。
甲2には、上記ア認定のとおり、カード型LED照明光源10に実装されるLEDを、相関色温度が低い光色用又は相関色温度が高い光色用や青、赤、緑、黄など個別の光色を有するものとすることができること(段落【0080】)が記載されているが、当該事項に係る実施の形態1に関連する段落【0076】ないし【0080】の記載全体をみても、青、赤、緑、黄など個別の光色のうちからいずれか1色の単色LEDのみを搭載したLED光源により青、赤、緑、黄などいずれかの個別の光色を発光するという意味なのか、複数色のLED光源を搭載して青、赤、緑、黄などの個別の光色となるように制御するという意味なのか必ずしも判然としない。段落【0080】に続いて、段落【0081】の前半において「更に、多発光色(2種以上の光色)のLEDをカード型LED照明光源10に実装することにより、・・・この場合、2種の光色を用いた2波長タイプのときには」との記載が続くことに照らせば、段落【0080】の上記記載は、前者の意味、すなわち、1種の光色を用いた1波長タイプを意味し、黄色の単色LEDを搭載したLED光源により黄色の光色を有するという意味と解することはできる。しかし、本件発明1は、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、青色発光ダイオード、黄色発光ダイオード及び白色発光ダイオードを備え、複数得られる特定の発光色として、少なくとも、黄色発光ダイオードから単独で発せられる光により得られる発光色の他に、黄色発光ダイオードから発せられる光とそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光とを混合して得られる発光色が得られなければならないところ(相違点1)、前者の意味であるとすれば、上記の混合して得られる発光色が容易想到であるとはいえない。他方、仮に後者の意味だとしても、甲2には、複数色のLED光源に黄色のLEDを含んでいるとの直接的な記載はないから、黄色以外のLED光源によって黄色の光色を得ている可能性も否定できず、黄色のLEDの単独発光が容易想到であるとはいえない。
さらに、上記アで認定したとおり、甲2には、3種の光色を用いた3波長タイプの場合は青と青緑(緑)と赤発光の組合せ、4種の光色を用いた4波長タイプの場合は青と青緑(緑)と黄(橙)と赤発光の組合せが望ましく、特に4波長タイプのときには平均演色評価数が90を超える高演色な光源を実現できること(段落【0081】)が記載されており、演色性を向上させるためにRGBY(赤、緑、青、黄)4種類のLEDを用いることが記載されているが、これらの記載からは、RGBY4種類のLEDを用いた照明装置において、黄色のLEDを単独発光させることが客観的かつ具体的に把握できるものとは認められない。
また、甲2には、RGBWY(赤、緑、青、白、黄)の5種類のLEDを用いることが、段落【0065】や【0189】に記載されているが、具体的な記載としては電源に関する説明があるのみで、これらの記載からは、RGBWYの5種類のLEDを用いた照明装置において、黄色LEDを単独で発光させることやその他の色と混ぜて発光色を制御することは、客観的かつ具体的に把握することはできない。
そうすると、仮に甲1発明に甲2に記載された技術事項を採用する動機付けがあり、甲2に記載された技術事項を甲1発明において採用し、甲1発明において黄色発光ダイオードを備えたとしても、黄色発光ダイオードが単独で発光することにより得られる黄色の発光色、及び、前記黄色発光ダイオードとそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光が混合することにより得られる発光色という、相違点1に係る本件発明1の構成を容易に想到することができたとは認められない。なお、本件発明1は、黄色LEDを追加した上で、白色LEDとそれ以外の1つ又は2つのLEDから発せられる光が混合して発光色を得、黄色LEDとそれ以外の1つ又は2つのLEDから発せられる光が混合して発光色を得るとの構成をとることによって、電圧が低下した状態においても発色のバランスを保つことができるもの(本件特許の明細書の段落【0007】、【0009】、【0010】、【0013】〜【0017】、【0021】、【0033】、【0034】)であり、このような発明の効果は、甲1発明及び甲2に記載された技術事項から予測できるものとはいえないから、この点からしても、甲1発明に甲2に記載された技術事項を採用することによって本件発明1を容易に想到することができたとは認められない。

(2−2)相違点2について
ア カバーを照らすための発光色補助手段について、本件発明1は、カバーの「側面及び上部の全体」を照らすように構成されているのに対し、甲1発明はそのように特定されていない。
しかし、甲1の3頁上から6番目の写真p.3-6や、4頁上から1番目の写真p.4-1によれば(摘記(1q))、甲1発明の「筒(カバー)」は、その側面及び上部の全体が照らされているようにも見て取れるから、上記相違点2は、実質的な相違点ではない。

イ 仮に、上記相違点2が実質的な相違点であるとしても、甲1の2頁、p.2-4写真の下部欄には、「このようにBasicの筒だと光量が足りず、全体が綺麗に光らないのですね。」(摘示(1e))と記載されているように、甲1発明において、「筒(カバー)」の「全体」を綺麗に光らせるように構成すべきことは、技術的に明らかであるから、上記写真p.3-6や写真p.4-1にも示されている甲1発明の「筒(カバー)」において、その側面及び上部の全体を発光させるように構成すること、すなわち、カバーを照らすための発光色補助手段について、カバーの「側面及び上部の全体」を照らすように構成することは、当業者が容易になし得るものといえる。

ウ したがって、上記相違点2は、実質的な相違点ではないか、仮に実質的な相違点であるとしても、上記相違点2に係る本件発明2の構成は、甲1発明に基いて当業者が容易になし得るものといえる。

(2−3)請求人の主張について
請求人は、甲1発明と甲2に記載された技術事項は、いずれも多様な色の発光色を安定して得るという点で課題を共通にするものであると主張する(本件判決18頁8〜9行)。
しかし、上記(2−1)エのとおり、甲2に記載された技術事項の内容(上記(2−1)ア)、甲1発明と甲2に記載された技術事項の技術分野相互の関係(上記(2−1)イ)、甲1発明の有する課題(上記(2−1)ウ)、甲2に記載された課題(上記(2−1)ア(イ))を考慮すると、甲1発明には、甲2に記載された技術事項と共通する課題があるとは認められないし、甲3〜甲20に記載の技術事項に照らしても、甲1発明と甲2に記載された技術事項との間に動機付けの根拠となる共通する課題は見当たらない。
したがって、請求人の上記主張を採用することはできない。

(3)小括
したがって、本件発明1は、甲1発明、甲2〜20に記載された技術事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。

2−2 無効理由2について
(1)本件発明1と甲1発明との対比
本件発明1と甲1発明との一致点及び相違点1、2は上記「2−1(1)」で述べたとおりある。

(2)相違点の判断
(2−1)甲1発明に基く容易想到性について
ア 相違点1について
甲1の記載は、上記1(1)のとおりであって、甲1には、黄色発光ダイオードを追加的に設けて、さらに、黄色発光ダイオードにより得られる発光色を制御するような動機付けとなる記載があるとはいえないから、甲1発明において上記相違点1に係る構成を採用することが設計的事項であるとはいえない。

イ 相違点2について
上記「2−1(2)」で述べたとおり、相違点2は、実質的な相違点ではないか、仮に実質的な相違点であるとしても、上記相違点2に係る本件発明1の構成は、甲1発明に基いて当業者が容易になし得るものといえる。

ウ したがって、本件発明1は、甲1発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。

(2−2)甲1発明、甲21及び甲22に記載された技術的事項に基く容易想到性について
ア 相違点1について
(ア)甲21に記載された技術事項について
甲21に記載された技術事項は、段落【0001】の記載によれば、照明装置や車両等で用いられる電球(ランプ)に関するものであると認められるところ、筒全体が様々な色で発光するペンライトに係るものである甲1発明とは、近接した技術であるとはいえるとしても、技術分野が完全に一致しているとまではいえない。
甲21に記載された技術事項の課題は、段落【0005】の記載によれば、「(イ)落とすとガラスが割れる。(ロ)暗い場所で割れた電球のガラスで手を切る。(ハ)電球を点灯中、何かにぶつけるとフィラメントが切れる。(ニ)電球の口金が同じなのに電圧が違うので使えない。(ホ)電球のガラス体が大きいので、収納に不便。(ヘ)通常の使用でも定期的に交換が必要。(ト)乾電池やバッテリーの消耗が早い。(チ)電球本体に集光性が無いか、あっても使用していると光軸がずれる。(リ)長期に使用すると、新品の乾電池、バッテリーでも次第に暗くなる。」という欠点を無くすことである。
甲21(上記「1(21)」)には、段落【0011】に「赤色、緑色、青色、橙色、黄色、青緑色、赤外線、紫外線の、単一色の、発光ダイオード9色と、同色9種類の、自己点滅型発光ダイオードと、赤色、緑色、青色の三色、又は、他の三色を、一本の発光ダイオードに、形成した、フルカラー発光ダイオード、等の、242種類の、半永久単一色カラー電球」と記載され、段落【0014】に「赤色、緑色、青色、橙色、黄色、青緑色、赤外線、紫外線の単一色の、発光ダイオード9色と、同色9種類の、自己点滅型発光ダイオードと、赤色、緑色、青色、の三色、又は、他の三色を一本の、発光ダイオードに、形成した、フルカラー発光ダイオード、等の、発光ダイオードを使用した、半永久単一色カラー電球管」と記載されているように、「赤色、緑色、青色」に加え、少なくとも「黄色」を含む「発光ダイオード」により「半永久単一色カラー電球」あるいは「半永久単一色カラー電球管」を形成することは記載されているものの、発光ダイオードの具体的な制御方法については何ら記載されておらず、特に、黄色の単一色を生成するために黄色の発光ダイオードを単独で発光させ、また、黄色とその他の色を混合して得られる発光色を生成するために黄色の発光ダイオードとその他の色の発光ダイオードから発せられる光を混合するよう制御することについては、客観的かつ具体的に記載されているとはいえないし、そのような示唆もされていない。

(イ)甲22に記載された技術事項について
甲22に記載された技術事項は、段落【0001】の記載によれば、ウォールウォッシャーやスポットライト等として好適な照明装置に関するものであると認められるところ、筒全体が様々な色で発光するペンライトに係るものである甲1発明とは、近接した技術であるとはいえるとしても、技術分野が完全に一致しているとまではいえない。
甲22に記載された技術事項の課題は、段落【0005】の記載によれば、照射対象物に照射される光に色ムラを生じるのを低減することである。
また、甲22(上記「1(22)」)には、複数の異なる発光色のLEDチップを具備してなる多色発光ダイオードを、同一面上に複数配設し、これら複数の多色発光ダイオードによる光を混合して照射するようにした照明装置において(段落【0010】)、多色発光ダイオード13aを、赤色、緑色、青色、白色の4色を例とするLEDチップr、g、b、wを、同一円周上に等間隔に位置するように設けて構成し、各LEDチップの出力を適宜に調整することで、これら複数のLEDチップの光が合成されてなる様々な色の光を発することが可能であること(段落【0013】、【0023】)、また、多色発光ダイオードは、4つ備えたものに限らず、2又は5以上備えた態様とすることも可能であり、各多色発光ダイオードとして発光色の異なる2つ、3つ又は5つ以上LEDチップを具備する態様としてもよいこと(段落【0054】、【0056】」が記載されているが、黄色発光ダイオードを設けることは記載されておらず、黄色LEDを単独で発光させることやその他の色と混ぜて発光色を制御することも記載されていない。

(ウ)判断

上記(ア)及び(イ)のとおり、甲1発明と甲21、甲22に記載された技術事項とは、技術分野が完全に一致しているとまではいえない。そうすると、上記「2 2−1(2)」で述べたとおり、甲1発明に甲21、22に記載された技術事項を採用して本件発明1を想到することが容易であるというためには、甲1発明に甲21、22に記載された技術事項を採用することについて、相応の動機付けが必要であるというべきである。
また、甲1発明の課題は電源(電池)の電圧が下がると発色のバランスが崩れるというものであり(上記2 2−1(2)(2−1)ウ)、甲21、22に記載された技術事項の課題は上記(ア)及び(イ)のとおりであるから、甲1発明と甲21に記載された技術事項、甲1発明と甲22に記載された技術事項との間には共通する課題があるとはいえないので、甲1発明に甲21、甲22に記載された技術事項を採用するための動機付けがあるとはいえない。


また、仮に甲1発明に黄色発光ダイオードを追加的に設ける動機付けがあり、甲1発明において黄色発光ダイオードを備えたとしても、上記(ア)、(イ)で述べたように、甲21の記載からは、黄色LEDを単独で発光させることやその他の色と混ぜて発光色を制御することが客観的かつ具体的に把握できるものとは認められないし、甲22には、黄色発光ダイオードを設けることは記載されておらず、黄色LEDを単独で発光させることやその他の色と混ぜて発光色を制御することも記載されていないから、上記甲21や甲22に記載された技術事項を採用しても、黄色発光ダイオードが単独で発光することにより得られる黄色の発光色、及び、前記黄色発光ダイオードとそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光が混合することにより得られる発光色という、相違点1に係る本件発明1の構成を容易に想到することができたとは認められない。
そして、本件発明1は、黄色LEDを追加した上で、白色LEDとそれ以外の1つ又は2つのLEDから発せられる光が混合して発光色を得、黄色LEDとそれ以外の1つ又は2つのLEDから発せられる光が混合して発光色を得るとの構成をとることによって、電圧が低下した状態においても発色のバランスを保つことができるもの(本件特許の明細書の段落【0007】、【0009】、【0010】、【0013】〜【0017】、【0021】、【0033】、【0034】)であるところ、このような発明の効果は格別なものであるといえ、甲1発明、甲21及び甲22に記載された技術事項から予測できるものとはいえない。

イ 相違点2について
上記「2−1(2)」で述べたとおり、相違点2は、実質的な相違点ではないか、仮に実質的な相違点であるとしても、上記相違点2に係る本件発明1の構成は、甲1発明に基いて当業者が容易になし得るものといえる。

ウ したがって、本件発明1は、甲1発明、甲21及び甲22に記載された技術事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたものである。

(2−3)請求人の主張について
ア 請求人は、甲1発明のR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の三原色に加えてWhite(白色)が搭載されている4つのLEDに、他の色の発光ダイオードとして黄色発光ダイオードを追加することは設計事項であり、搭載されたLEDの種類から論理的に想定できる組み合わせのうち、いずれの組み合わせを選択して発光させるかは設計事項であり、特定の発光色を得るために特定の色を持つLEDを単独で発光させることは当業者であれば通常の創作能力の発揮によりなしうることであり、黄色を搭載した前提とすると黄色を軸にして他の発光色との組み合わせで発光させることは通常の創作能力を発揮することで容易に想到可能であること(弁駁書10頁下から4行〜第12頁末行)、甲1発明と甲21や甲22記載の照明装置は、いずれも所望の発光色を得るという点で作用機能を共通にしているといえるから、当業者にとって、甲21及び甲22を参照した場合には、甲1発明に黄色LEDを追加的に設けることの動機付けが与えられるといえること(本件判決25頁23〜25行、26頁1〜2行)を主張している。
しかしながら、上記(2−2)ア(ウ)aのとおり、上記甲21や甲22に記載された技術事項に接したとしても、甲1発明において黄色発光ダイオードを追加的に設ける動機付けがあるとは直ちにはいえない。また、仮に動機付けがあるとしても、上記(2−2)ア(ウ)bのとおり、甲21の記載からは、黄色LEDを単独で発光させることやその他の色と混ぜて発光色を制御することが客観的かつ具体的に把握できることは認められないし、甲22には、黄色発光ダイオードは記載されておらず、ましてや、黄色LEDを単独で発光させることやその他の色と混ぜて発光色を制御することも記載されていないから、甲1発明において相違点1に係る本件発明1の構成とすることは容易に想到することはできない。また、相違点1に係る本件発明1の構成は、周知技術又は技術常識であると認めるに足る証拠はないから、上記構成が、当業者が必要に応じて適宜選択し得る選択肢に含まれるとは認められず、甲1発明において、上記構成を選択することは、設計事項であるとはいえない。
したがって、請求人の上記主張を採用することはできない。

(3)小括
以上のとおりであるから、本件発明1は、甲1発明に基いて、あるいは、甲1発明、甲21及び甲22に記載された技術事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。

2−3 無効理由3について
本件発明1は、本件発明1の発明特定事項を全て含み、さらに他の発明特定事項を付加して発明を特定したものであるから、本件発明1と同様に、甲1発明、甲2〜20に記載された技術事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。

2−4 無効理由4について
本件発明2は、本件発明1の発明特定事項を全て含み、さらに他の発明特定事項を付加して発明を特定したものであるから、本件発明1と同様に、甲1発明に基いて、あるいは、甲1発明、甲21及び甲22に記載された技術事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。

第7 むすび
以上のとおり、本件発明1及び2は特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないとはいえない。
よって、本件発明1及び2に係る特許は、特許法第123条第1項第2号に該当しないから、無効とすることはできない。
審判に関する費用については、特許法第169条第2項において準用する民事訴訟法第61条の規定により、請求人が負担すべきものとする。
よって、結論のとおり審決する。


 
別掲 (行政事件訴訟法第46条に基づく教示) この審決に対する訴えは、この審決の謄本の送達があった日から30日(附加期間がある場合は、その日数を附加します。)以内に、この審決に係る相手方当事者を被告として、提起することができます。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光色を照らすカバーで覆われた発光部と、把持部とを有し、
前記把持部は、
赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、青色発光ダイオード、黄色発光ダイオード及び白色発光ダイオードを備える光源部と、
前記光源部の各発光ダイオードの発光を個別に制御する制御手段を有し、
前記制御手段により前記各発光ダイオードを単独で又は複数発光させることで特定の発光色が得られるように構成し、
前記特定の発光色は複数得られ、
前記複数得られる特定の発光色には、少なくとも、前記白色発光ダイオードから単独で発せられる光により得られる発光色、前記白色発光ダイオードから発せられる光とそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光とを混合して得られる発光色、前記黄色発光ダイオードから単独で発せられる光により得られる発光色、及び、前記黄色発光ダイオードから発せられる光とそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光とを混合して得られる発光色、の全ての発光色が含まれ、
前記白色発光ダイオードから得られる発光色は、前記白色発光ダイオードが単独で発光することにより得られる白色の発光色、及び、前記白色発光ダイオードとそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光が混合することにより得られる発光色であり、
前記黄色発光ダイオードから得られる発光色は、前記黄色発光ダイオードが単独で発光することにより得られる黄色の発光色、及び、前記黄色発光ダイオードとそれ以外の1つ又は2つの発光ダイオードから発せられる光が混合することにより得られる発光色であり、
前記各発光ダイオードから発せられる光を集光、混色し、これにより得られた発光色で前記カバーの側面及び上部の全体を照らすための発光色補助手段が前記光源部の近くに該光源部を覆うように設けられ、
乾電池又はボタン電池を電源とすることを特徴とする多色ペンライト。
【請求項2】
前記光源部が前記発光ダイオード以外の色の発光ダイオードを更に備える請求項1に記載の多色ペンライト。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2021-12-22 
結審通知日 2021-12-27 
審決日 2022-01-13 
出願番号 P2014-012552
審決分類 P 1 113・ 121- YAA (F21L)
最終処分 02   不成立
特許庁審判長 芦原 康裕
特許庁審判官 畔津 圭介
八木 誠
登録日 2014-09-05 
登録番号 5608827
発明の名称 多色ペンライト  
代理人 飯田 伸行  
代理人 溝田 宗司  
復代理人 知念 竜之介  
代理人 飯田 伸行  
代理人 白坂 一  
代理人 飯田 和彦  
代理人 飯田 和彦  
  • この表をプリントする

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ