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審決分類 審判 一部申し立て ただし書き1号特許請求の範囲の減縮  B01D
審判 一部申し立て 判示事項別分類コード:857  B01D
審判 一部申し立て 発明同一  B01D
審判 一部申し立て ただし書き3号明りょうでない記載の釈明  B01D
審判 一部申し立て 2項進歩性  B01D
管理番号 1384129
総通号数
発行国 JP 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2022-05-27 
種別 異議の決定 
異議申立日 2021-05-31 
確定日 2022-03-03 
異議申立件数
訂正明細書 true 
事件の表示 特許第6788382号発明「エアフィルタ」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6788382号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔4、7、8〕、〔5、6〕について訂正することを認める。 特許第6788382号の請求項4に係る特許を維持する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第6788382号(以下、「本件特許」という。)の請求項1〜6に係る特許についての出願は、平成28年5月31日(優先権主張 平成27年6月9日)を出願日とする出願であって、令和2年11月4日にその特許権の設定登録がされ、同年同月25日に特許掲載公報が発行され、その後、その請求項4に係る特許に対し、令和3年5月21日に特許異議申立人 鶴見 昌弘(以下、「申立人」という。)により甲第1〜5号証を証拠方法として特許異議の申立てがされ、同年8月3日付けで当審より取消理由が通知され、その指定期間内である同年9月30日に特許権者より意見書及び訂正請求書が提出された(なお、この訂正請求書には方式上の不備があったので、同年10月8日付けの方式指令に対して、同年11月9日に手続補正がされている。以下、この訂正の請求を「本件訂正請求」という。また、特許法120条の5第5項の規定に基づき、訂正請求書の副本等を送付して申立人に意見書を提出する機会を与えたが、申立人から応答はなかった。)。

第2 本件訂正請求による訂正の適否
1 訂正の内容
本件訂正請求による訂正(以下、「本件訂正」という。)は、以下の訂正事項1〜4からなるものである(当審注:下線は訂正箇所であり、当審が付与した。)。
(1)訂正事項1
本件訂正前の特許請求の範囲の請求項4の
「前記外枠は、前記フィルタ用濾材を気体が通過する方向の一方の側である第1の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を支持する第1の壁部を有し、」
という記載を、
「前記外枠は、前記フィルタ用濾材を気体が通過する方向の一方の側である第1の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を支持し、前記外枠の内周側端部を有する第1の壁部を有し、」
と訂正し、
本件訂正前の特許請求の範囲の請求項4の
「前記エアフィルタは、前記外枠の内周側端部の内側において前記第1の側に露出する前記フィルタ用濾材の部分を前記第1の側から支持する支持部材をさらに備える、」
という記載を、
「前記エアフィルタは、前記外枠の前記内周側端部の内側において前記第1の側に露出する前記フィルタ用濾材の部分を前記第1の側から支持する支持部材をさらに備え、
前記支持部材は、前記第1の壁部に接続され、前記外枠の前記内周側端部の内側の空間を横切るように設けられている、」
と訂正する。

(2)訂正事項2
本件訂正前の特許請求の範囲の請求項5に、
「さらに、虫が通過するのを防止する防虫網であって、外周側の端部が前記外枠によって取り囲まれるシート状の防虫網を備え、
前記防虫網は、前記フィルタ用濾材の延在方向に沿ってかつ前記フィルタ用濾材の厚み方向の両端の間の中央領域に位置するよう配置されている、請求項1又は4に記載のエアフィルタ。」
とあるうち、請求項1を引用するものについて独立形式に改め、
「気体中の微粒子を捕集するフィルタ用濾材と、
前記フィルタ用濾材を外周側から取り囲む外枠であって、気体が前記フィルタ用濾材を通過するよう開口した外枠と、
前記外枠の外周側端部の内側に配置され、前記外枠に沿って周状に形成された一体の部材である内枠と、を備え、
前記外枠は、前記フィルタ用濾材を気体が通過する方向の一方の側である第1の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を支持する第1の壁部を有し、
前記内枠は、前記第1の側と前記気体が通過する方向の反対側である第2の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を前記第1の壁部側に押し付けて圧縮させる押付部と、前記フィルタ用濾材が押し付けられた押付状態で、前記外枠に対して前記気体が通過する方向に移動しないよう前記内枠を前記外枠に係止させる係止部と、を有し、
前記内枠は、前記部材の周上の途中に位置する2つの部分であって互いに平行に延びる第1の部分および第2の部分と、前記第1の部分及び前記第2の部分と異なる前記部材の周上の途中に位置する第3の部分と、を有し、
前記第3の部分は、前記第1の部分および前記第2の部分が前記周状に沿って延びる方向を含む平面に対して前記第2の側に膨むよう湾曲した形状を有し、
前記第3の部分は、前記押付状態において、前記平面内で延在するよう弾性変形している、ことを特徴とするエアフィルタであって、
さらに、虫が通過するのを防止する防虫網であって、外周側の端部が前記外枠によって取り囲まれるシート状の防虫網を備え、
前記防虫網は、前記フィルタ用濾材の延在方向に沿ってかつ前記フィルタ用濾材の厚み方向の両端の間の中央領域に位置するよう配置されている、エアフィルタ。」
と訂正する(請求項5を引用する請求項6も同様に訂正する。)。

(3)訂正事項3
本件訂正前の特許請求の範囲の請求項5に、
「さらに、虫が通過するのを防止する防虫網であって、外周側の端部が前記外枠によって取り囲まれるシート状の防虫網を備え、
前記防虫網は、前記フィルタ用濾材の延在方向に沿ってかつ前記フィルタ用濾材の厚み方向の両端の間の中央領域に位置するよう配置されている、請求項1又は4に記載のエアフィルタ。」
とあるうち、請求項4を引用するものについて独立形式に改め、
「エアフィルタであって、
気体中の微粒子を捕集するフィルタ用濾材と、
前記フィルタ用濾材を外周側から取り囲む外枠であって、気体が前記フィルタ用濾材を通過するよう開口した外枠と、
前記外枠の外周側端部の内側に配置され、前記外枠に沿って周状に形成された一体の部材である内枠と、を備え、
前記外枠は、前記フィルタ用濾材を気体が通過する方向の一方の側である第1の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を支持する第1の壁部を有し、
前記内枠は、前記第1の側と前記気体が通過する方向の反対側である第2の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を前記第1の壁部側に押し付けて圧縮させる押付部と、前記フィルタ用濾材が押し付けられた押付状態で、前記外枠に対して前記気体が通過する方向に移動しないよう前記内枠を前記外枠に係止させる係止部と、を有し、
前記押付部は、気体が前記フィルタ用濾材を通過する方向に前記第1の壁部に向かって延びる壁部を前記内枠の全周にわたって有し、
当該壁部の延在方向の先端は、前記内枠の少なくとも一部の周上において、前記押付状態で前記フィルタ用濾材と接触し、
前記エアフィルタは、前記外枠の内周側端部の内側において前記第1の側に露出する前記フィルタ用濾材の部分を前記第1の側から支持する支持部材をさらに備える、ことを特徴とするエアフィルタであって、
さらに、虫が通過するのを防止する防虫網であって、外周側の端部が前記外枠によって取り囲まれるシート状の防虫網を備え、
前記防虫網は、前記フィルタ用濾材の延在方向に沿ってかつ前記フィルタ用濾材の厚み方向の両端の間の中央領域に位置するよう配置されている、エアフィルタ。」
と記載し、新たに請求項7とする。

(4)訂正事項4
本件訂正前の特許請求の範囲の請求項6に、
「前記フィルタ用濾材は、前記防虫網の前記第1の側に配置される第1の濾材要素と、前記防虫網の前記第2の側に配置される第2の濾材要素と、を有し、
前記第1の濾材要素は、前記第2の濾材要素よりも前記気体が通過する方向の厚みが小さい、請求項5に記載のエアフィルタ。」
とあるうち、請求項4及び5を引用するものについて、
「前記フィルタ用濾材は、前記防虫網の前記第1の側に配置される第1の濾材要素と、前記防虫網の前記第2の側に配置される第2の濾材要素と、を有し、
前記第1の濾材要素は、前記第2の濾材要素よりも前記気体が通過する方向の厚みが小さい、請求項7に記載のエアフィルタ。」
と記載し、新たに請求項8とする。

(5)一群の請求項及び別の訂正単位とする求めについて
本件訂正前の特許請求の範囲の請求項4〜6についてみると、請求項4は独立請求項であり、請求項5は請求項1または4を引用するものであり、請求項6は請求項5を引用するものであるから、これら請求項4〜6は一群の請求項である。
したがって、本件訂正請求は、特許法第120条の5第4項の規定に従い一群の請求項4〜6についてされたものであり、更に、これら一群の請求項から派生した本件訂正後の請求項4〜8も同じく一群の請求項を構成するものである。
また、特許権者は、特許請求の範囲の請求項5及び6について、引用関係を解消する訂正が認められる場合には、請求項1及び4が属する請求単位とは別に扱われることを求めている。

2 訂正の目的の適否、新規事項の有無、及び特許請求の範囲の拡張・変更の存否
(1)訂正事項1について
ア 訂正事項1に係る訂正のうち、本件訂正前の特許請求の範囲の請求項4の
「前記外枠は、前記フィルタ用濾材を気体が通過する方向の一方の側である第1の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を支持する第1の壁部を有し、」
という記載を、
「前記外枠は、前記フィルタ用濾材を気体が通過する方向の一方の側である第1の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を支持し、前記外枠の内周側端部を有する第1の壁部を有し、」
とする訂正は、本件特許明細書の【0030】の「壁部6は、気流方向の下流側(第1の側)から濾材3の外周側の端部(外周部)を支持する部分(第1の壁部)である。」という記載、及び【図1】、【図2】、【図4】、【図5】の記載に基づいて、「第1の壁部」を「外枠の内周側端部を有する」ものに限定するものであるから、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正といえ、また、カテゴリーや対象、目的を変更するものではないから、特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当しない。

イ また、訂正事項1に係る訂正のうち、本件訂正前の特許請求の範囲の請求項4の
「前記エアフィルタは、前記外枠の内周側端部の内側において前記第1の側に露出する前記フィルタ用濾材の部分を前記第1の側から支持する支持部材をさらに備える、」
という記載を、
「前記エアフィルタは、前記外枠の前記内周側端部の内側において前記第1の側に露出する前記フィルタ用濾材の部分を前記第1の側から支持する支持部材をさらに備え、
前記支持部材は、前記第1の壁部に接続され、前記外枠の前記内周側端部の内側の空間を横切るように設けられている、」
とする訂正は、本件特許明細書の【0037】及び【図1】、【図2】、【図4】、【図5】の記載に基づいて、「支持部材」を、「外枠の内周側端部の内側」に設けられるものであって、「第1の壁部に接続され、外枠の内周側端部の内側の空間を横切るように設けられている」ものに限定するものであるから、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正といえ、また、カテゴリーや対象、目的を変更するものではないから、特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当しない。

ウ 前記ア、イによれば、訂正事項1に係る訂正は、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正といえ、特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当しない。

(2)訂正事項2〜4について
訂正事項2に係る訂正は、本件訂正前の特許請求の範囲の請求項5のうち請求項1を引用するものを、訂正事項3に係る訂正は、本件訂正前の特許請求の範囲の請求項5のうち請求項4を引用するものを、それぞれ書き下して請求項5及び請求項7とするものであり、また、請求項6についてされた訂正事項2、4に係る訂正は、本件訂正前の請求項5を引用する請求項6のうち、同請求項5が請求項1を引用する部分及び請求項4を引用する部分を、それぞれ、訂正事項2、3を考慮の上、請求項6及び請求項8として書き改めたものであるから、これら訂正事項2〜4による本件訂正前の特許請求の範囲の請求項5、6についてする訂正は、全体としてみると、その内容を変更することなく、単に、請求項1、4を引用する引用関係を解消するものということができるから、特許法120条の5第2項ただし書第4号に掲げる他の請求項の記載を引用する請求項の記載を当該他の請求項の記載を引用しないものとすることを目的とするものであり、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正といえ、また、カテゴリーや対象、目的を変更するものではないから、特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当しない。

(3)独立特許要件について
訂正事項1に係る訂正は、本件訂正前の特許請求の範囲の請求項4に係る、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に掲げる事項を目的とする訂正であるが、前記請求項4については特許異議の申立てがなされているので、前記請求項4に対応する本件訂正後の請求項4に係る発明については、同法同条第9項で読み替えて準用する同法第126条第7項の独立特許要件は課されない。
また、訂正事項2〜4に係る訂正は、特許異議の申立てがなされていない本件訂正前の特許請求の範囲の請求項5及び6に係る訂正であるが、これらは、いずれも特許法第120条の5第2項ただし書第1号または第2号に掲げる事項を目的とするものではないから、前記請求項5及び6に対応する本件訂正後の請求項5〜8に係る発明についても、同法同条第9項で読み替えて準用する同法第126条第7項の独立特許要件は課されない。

3 小括
したがって、本件訂正は、特許法第120条の5第2項ただし書第1号及び第4号に掲げる事項を目的とするものに該当し、同法同条第9項において準用する同法第126条第5項及び第6項の規定に適合する。
よって、前記1(5)の別の訂正単位とする求めに照らし、本件特許の特許請求の範囲を、訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔4、7、8〕、〔5、6〕について訂正することを認める。

第3 本件発明
本件訂正が認められることは前記第2の3に記載のとおりであるから、本件特許の請求項1〜8に係る発明は、本件訂正により訂正された特許請求の範囲の請求項1〜8に記載された事項により特定されるものであるが、このうち請求項4に係る発明は、以下のとおりのものである(以下、「本件発明4」という。)。
「【請求項4】
エアフィルタであって、
気体中の微粒子を捕集するフィルタ用濾材と、
前記フィルタ用濾材を外周側から取り囲む外枠であって、気体が前記フィルタ用濾材を通過するよう開口した外枠と、
前記外枠の外周側端部の内側に配置され、前記外枠に沿って周状に形成された一体の部材である内枠と、を備え、
前記外枠は、前記フィルタ用濾材を気体が通過する方向の一方の側である第1の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を支持し、前記外枠の内周側端部を有する第1の壁部を有し、
前記内枠は、前記第1の側と前記気体が通過する方向の反対側である第2の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を前記第1の壁部側に押し付けて圧縮させる押付部と、前記フィルタ用濾材が押し付けられた押付状態で、前記外枠に対して前記気体が通過する方向に移動しないよう前記内枠を前記外枠に係止させる係止部と、を有し、
前記押付部は、気体が前記フィルタ用濾材を通過する方向に前記第1の壁部に向かって延びる壁部を前記内枠の全周にわたって有し、
当該壁部の延在方向の先端は、前記内枠の少なくとも一部の周上において、前記押付状態で前記フィルタ用濾材と接触し、
前記エアフィルタは、前記外枠の前記内周側端部の内側において前記第1の側に露出する前記フィルタ用濾材の部分を前記第1の側から支持する支持部材をさらに備え、
前記支持部材は、前記第1の壁部に接続され、前記外枠の前記内周側端部の内側の空間を横切るように設けられている、ことを特徴とするエアフィルタ。」

第4 特許異議申立理由の概要
1 特許法第29条の2(拡大先願)について
本件訂正前の特許請求の範囲の請求項4に係る発明は、その優先日前の特許出願であって、その優先日後に出願公開がされた特許出願である特願2014−136661号の願書に最初に添付された明細書、特許請求の範囲又は図面(特開2016−14500号公報参照。後記甲第1号証。)に記載された発明と同一である。

2 特許法第29条第2項進歩性)について
本件訂正前の特許請求の範囲の請求項4に係る発明は、甲第2号証に記載された発明及び甲第3〜5号証に記載された事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

3 証拠方法
甲第1号証:特願2014−136661号の願書に最初に添付された明細書、特許請求の範囲又は図面(特開2016−14500号公報)
甲第2号証:実願平2−24714号(実開平3−116091号)のマイクロフィルム
甲第3号証:特開2005−152814号公報
甲第4号証:特開2010−201352号公報
甲第5号証:特開2002−306916号公報

第5 取消理由の概要
1 特許法第29条の2(拡大先願)について
本件訂正前の特許請求の範囲の請求項4に係る発明は、その優先日前の特許出願であって、その優先日後に出願公開がされた特許出願である特願2014−136661号の願書に最初に添付された明細書、特許請求の範囲又は図面(甲第1号証)に記載された発明と同一である。

第6 取消理由についての当審の判断
1 特許法第29条の2(拡大先願)について
(1)甲第1号証の記載事項及び甲第1号証に記載された発明
ア 甲第1号証には、以下(1a)〜(1d)の記載がある(当審注:下線は当審が付与した。また、「…」は記載の省略を表す。以下、同様である。)。
(1a)「【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート状の濾材と、前記濾材の周縁部が嵌め込まれる枠材と、前記枠材の少なくとも一方の開口を塞ぐ防虫網とを備えたフィルタにおいて、
前記防虫網は周縁にフレームを有するものとし、前記枠材の内側面に枠材の周方向に延びる弾性部材を密着させ、前記防虫網のフレームを前記弾性部材に押し付ける押付機構を設けたことを特徴とするフィルタ。」

(1b)「【0013】
以下、図面に基づき本発明の実施形態を説明する。このフィルタは、図1および図2に示すように、矩形のシート状に形成された濾材1と、濾材1の周縁部1aが着脱可能に嵌め込まれ、前面の開口2aから後面の開口2bに(図2の左側から右側に)空気を通す矩形の枠材2と、枠材2の後面の開口2bを塞ぐ防虫網3と、枠材2の前面の開口2aの周縁部に着脱可能に取り付けられる押付機構4とを備えている。
【0014】
前記枠材2は、断面略J字状に形成され、前面の開口2aが後面の開口2bよりも広くなっている。そして、後面の開口2bの周縁部の内側面に断面略L字状のガスケット取付部2cが設けられ、このガスケット取付部2cと後面の開口2bの周縁部とで形成される周溝2dの全周に、弾性部材としてのガスケット5の一部が嵌め込まれている。そのガスケット5は、枠材2内の周溝2dに嵌め込まれる厚肉部5aと、厚肉部5aから枠材2の後面の開口2bの周縁部に沿って中心側へ拡がる薄肉部5bとからなり、枠材2に密着する状態で接着されている。
【0015】
前記防虫網3は、網の部分が化学繊維で形成され、周縁に金属製のフレーム3aを有するもので、そのフレーム3aが枠材2の後面の開口2bの周縁部の内側面とガスケット5の薄肉部5bを挟んで対向するように、ガスケット5の厚肉部5aと薄肉部5bの段差に嵌まり込んでいる。…
【0016】
前記押付機構4は、枠材2の前面の開口2aよりも若干大きく、断面略L字状に形成された矩形の蓋枠6を、その一辺に設けられた2つの固定取付部11と、他の三辺に設けられた合計4つの可動取付部21とによって、枠材2の前面の開口2aの周縁部に着脱可能に取り付けられるものである。…
【0017】
ここで、前記固定取付部11は、図2および図3(a)に示すように、蓋枠6の裏面側に矩形の板片12をリベット接合したもので、その板片12の先端部と蓋枠6の外周縁部との間に、枠材2の前面の開口2aの周縁部が嵌め込まれる隙間が形成されている。
【0018】
また、前記可動取付部21は、図2および図3(b)に示すように、蓋枠6の裏面側にリベット接合された案内部材22と、案内部材22に案内されて蓋枠6の内外方向に進退する可動部材23と、可動部材23と係合した状態で頭部を蓋枠6の内周縁から突出させたピン24と、ピン24を蓋枠6の外側へ突出させる方向に付勢するばね25とからなり、その可動部材23の先端部と蓋枠6の外周縁部との間に、枠材2の前面の開口2aの周縁部が嵌め込まれる隙間が形成されている。そして、ピン24の頭部をばね25の弾力に抗して蓋枠6の内側へ引っ張ることにより、ピン24と係合した可動部材23が蓋枠6の内側へ後退して、押付機構4の枠材2への着脱が行えるようになっている。
【0019】
このフィルタを組み立てる際には、図4に示すように、まず、枠材2の前面側から防虫網3を枠材2内のガスケット5の段差に嵌め込み、続いて濾材1を防虫網3に重ね、その周縁部1aを枠材2のJ字状断面内に嵌め込む。そして、押付機構4の固定取付部11を枠材2の開口2a周縁部の一辺と係合させ、可動取付部21のピン24の頭部を引っ張って可動部材23を後退させた状態で(図4の一点鎖線)、可動部材23を枠材2の内部に押し込んだ後、ピン24の頭部を離して、可動部材23を前進させることにより、図2に示した組立状態とすることができる。…
【0020】
そして、図2に示した組立状態では、押付機構4の断面略L字状の蓋枠6および各取付部11、21が、濾材1を介して防虫網3のフレーム3aをガスケット5の薄肉部5bに押し付けている。これにより、枠材2の前面側から枠材2と濾材1との間を通ってきた虫や、濾材1に捕捉された後に濾材1内を移動してきた虫が防虫網3の位置まで達しても、防虫網3とガスケット5の間は通過できないようになっている。」

(1c)「



(1d)「



イ 前記ア(1a)〜(1d)によれば、甲第1号証には、シート状の濾材と、前記濾材の周縁部が嵌め込まれる枠材と、前記枠材の少なくとも一方の開口を塞ぐ防虫網とを備えたフィルタにおいて、前記防虫網は周縁にフレームを有するものとし、前記枠材の内側面に枠材の周方向に延びる弾性部材を密着させ、前記防虫網のフレームを前記弾性部材に押し付ける押付機構を設けた、フィルタが記載されている。
すなわち、前記フィルタは、矩形のシート状に形成された濾材と、濾材の周縁部が着脱可能に嵌め込まれ、前面の開口から後面の開口に空気を通す矩形の枠材と、枠材の後面の開口を塞ぐ防虫網と、枠材の前面の開口の周縁部に着脱可能に取り付けられる押付機構とを備えており、
前記枠材は、断面略J字状に形成され、前面の開口が後面の開口よりも広くなっており、後面の開口の周縁部の内側面に断面略L字状のガスケット取付部が設けられ、このガスケット取付部と後面の開口の周縁部とで形成される周溝の全周に、弾性部材としてのガスケットの一部が嵌め込まれており、そのガスケットは、枠材内の周溝に嵌め込まれる厚肉部と、厚肉部から枠材の後面の開口の周縁部に沿って中心側へ拡がる薄肉部とからなり、枠材に密着する状態で接着されており、
前記防虫網は、網の部分が化学繊維で形成され、周縁に金属製のフレームを有するもので、そのフレームが枠材の後面の開口の周縁部の内側面とガスケットの薄肉部を挟んで対向するように、ガスケットの厚肉部と薄肉部の段差に嵌まり込んでいるものであり、
前記押付機構は、枠材の前面の開口よりも若干大きく、断面略L字状に形成された矩形の蓋枠を、その一辺に設けられた2つの固定取付部と、他の三辺に設けられた合計4つの可動取付部とによって、枠材の前面の開口の周縁部に着脱可能に取り付けられるものであり、
前記固定取付部は、蓋枠の裏面側に矩形の板片をリベット接合したもので、その板片の先端部と蓋枠の外周縁部との間に、枠材の前面の開口の周縁部が嵌め込まれる隙間が形成されており、
前記可動取付部は、蓋枠の裏面側にリベット接合された案内部材と、案内部材に案内されて蓋枠の内外方向に進退する可動部材と、可動部材と係合した状態で頭部を蓋枠の内周縁から突出させたピンと、ピンを蓋枠の外側へ突出させる方向に付勢するばねとからなり、その可動部材の先端部と蓋枠の外周縁部との間に、枠材の前面の開口の周縁部が嵌め込まれる隙間が形成されており、ピンの頭部をばねの弾力に抗して蓋枠の内側へ引っ張ることにより、ピンと係合した可動部材が蓋枠の内側へ後退して、押付機構の枠材への着脱が行えるようになっているものであり、
このフィルタを組み立てる際には、まず、枠材の前面側から防虫網を枠材内のガスケットの段差に嵌め込み、続いて濾材を防虫網に重ね、その周縁部を枠材のJ字状断面内に嵌め込み、押付機構の固定取付部を枠材の開口周縁部の一辺と係合させ、可動取付部のピンの頭部を引っ張って可動部材を後退させた状態で、可動部材を枠材の内部に押し込んだ後、ピンの頭部を離して、可動部材を前進させることにより、組立状態とすることができるものであり、
組立状態では、押付機構の断面略L字状の蓋枠および各取付部が、濾材を介して防虫網のフレームをガスケットの薄肉部に押し付けており、これにより、枠材の前面側から枠材と濾材との間を通ってきた虫や、濾材に捕捉された後に濾材内を移動してきた虫が防虫網の位置まで達しても、防虫網とガスケットの間は通過できないようになっているものである。

ウ 前記イによれば、甲第1号証には、
「シート状の濾材と、前記濾材の周縁部が嵌め込まれる枠材と、前記枠材の少なくとも一方の開口を塞ぐ防虫網とを備えたフィルタにおいて、前記防虫網は周縁にフレームを有するものとし、前記枠材の内側面に枠材の周方向に延びる弾性部材を密着させ、前記防虫網のフレームを前記弾性部材に押し付ける押付機構を設けたフィルタであって、
前記フィルタは、矩形のシート状に形成された濾材と、濾材の周縁部が着脱可能に嵌め込まれ、前面の開口から後面の開口に空気を通す矩形の枠材と、枠材の後面の開口を塞ぐ防虫網と、枠材の前面の開口の周縁部に着脱可能に取り付けられる押付機構とを備えており、
前記枠材は、断面略J字状に形成され、前面の開口が後面の開口よりも広くなっており、後面の開口の周縁部の内側面に断面略L字状のガスケット取付部が設けられ、このガスケット取付部と後面の開口の周縁部とで形成される周溝の全周に、弾性部材としてのガスケットの一部が嵌め込まれており、そのガスケットは、枠材内の周溝に嵌め込まれる厚肉部と、厚肉部から枠材の後面の開口の周縁部に沿って中心側へ拡がる薄肉部とからなり、枠材に密着する状態で接着されており、
前記防虫網は、網の部分が化学繊維で形成され、周縁に金属製のフレームを有するもので、そのフレームが枠材の後面の開口の周縁部の内側面とガスケットの薄肉部を挟んで対向するように、ガスケットの厚肉部と薄肉部の段差に嵌まり込んでいるものであり、
前記押付機構は、枠材の前面の開口よりも若干大きく、断面略L字状に形成された矩形の蓋枠を、その一辺に設けられた2つの固定取付部と、他の三辺に設けられた合計4つの可動取付部とによって、枠材の前面の開口の周縁部に着脱可能に取り付けられるものであり、
前記固定取付部は、蓋枠の裏面側に矩形の板片をリベット接合したもので、その板片の先端部と蓋枠の外周縁部との間に、枠材の前面の開口の周縁部が嵌め込まれる隙間が形成されており、
前記可動取付部は、蓋枠の裏面側にリベット接合された案内部材と、案内部材に案内されて蓋枠の内外方向に進退する可動部材と、可動部材と係合した状態で頭部を蓋枠の内周縁から突出させたピンと、ピンを蓋枠の外側へ突出させる方向に付勢するばねとからなり、その可動部材の先端部と蓋枠の外周縁部との間に、枠材の前面の開口の周縁部が嵌め込まれる隙間が形成されており、ピンの頭部をばねの弾力に抗して蓋枠の内側へ引っ張ることにより、ピンと係合した可動部材が蓋枠の内側へ後退して、押付機構の枠材への着脱が行えるようになっているものであり、
このフィルタを組み立てる際には、まず、枠材の前面側から防虫網を枠材内のガスケットの段差に嵌め込み、続いて濾材を防虫網に重ね、その周縁部を枠材のJ字状断面内に嵌め込み、押付機構の固定取付部を枠材の開口周縁部の一辺と係合させ、可動取付部のピンの頭部を引っ張って可動部材を後退させた状態で、可動部材を枠材の内部に押し込んだ後、ピンの頭部を離して、可動部材を前進させることにより、組立状態とすることができるものであり、
組立状態では、押付機構の断面略L字状の蓋枠および各取付部が、濾材を介して防虫網のフレームをガスケットの薄肉部に押し付けており、これにより、枠材の前面側から枠材と濾材との間を通ってきた虫や、濾材に捕捉された後に濾材内を移動してきた虫が防虫網の位置まで達しても、防虫網とガスケットの間は通過できないようになっている、フィルタ。」の発明(以下、「甲1発明」という。)が記載されているといえる。

(2)対比・判断
ア 本件発明4と甲1発明とを対比すると、甲1発明における「フィルタ」、「濾材」、「枠材」及び「押付機構」は、それぞれ、本件発明4における「エアフィルタ」、「気体中の微粒子を捕集するフィルタ用濾材」、「前記フィルタ用濾材を外周側から取り囲む外枠であって、気体が前記フィルタ用濾材を通過するよう開口した外枠」及び「前記外枠の外周側端部の内側に配置され、前記外枠に沿って周状に形成された一体の部材である内枠」に相当し、甲1発明における「枠材」のうち「後面の開口」が形成される壁は、本件発明4の「外枠」における「フィルタ用濾材を気体が通過する方向の一方の側である第1の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を支持し、前記外枠の内周側端部を有する第1の壁部」に相当する。
また、甲1発明は、「組立状態で」、「押付機構の断面略L字状の蓋枠および各取付部が、濾材を介して防虫網のフレームをガスケットの薄肉部に押し付け」るものであり、このことと前記(1)ア(1c)(【図2】)によれば、甲1発明における「蓋枠」は、本件発明4の「内枠」における「第1の側と気体が通過する方向の反対側である第2の側からフィルタ用濾材の外周側の端部を第1の壁部側に押し付けて圧縮させる押付部」に相当し、甲1発明における「固定取付部」と「可動取付部」からなる「取付部」は、本件発明4における「フィルタ用濾材が押し付けられた押付状態で、外枠に対して気体が通過する方向に移動しないよう内枠を前記外枠に係止させる係止部」に相当し、前記(1c)(【図1】)によれば、甲1発明の「押付部」は、「気体がフィルタ用濾材を通過する方向に第1の壁部に向かって延びる壁部を内枠の全周にわたって有」することが看取される。
更に、甲1発明において、「組立状態で」、「押付機構の断面略L字状の蓋枠および各取付部が、濾材を介して防虫網のフレームをガスケットの薄肉部に押し付け」ることは、前記(1c)(【図2】)によれば、「壁部の延在方向の先端」が、「内枠の少なくとも一部の周上において、押付状態でフィルタ用濾材と接触」していることが看取されるから、本件発明4において、「壁部の延在方向の先端は、内枠の少なくとも一部の周上において、押付状態でフィルタ用濾材と接触」することに相当し、甲1発明における「防虫網」は、本件発明4における「外枠の内周側端部の内側において第1の側に露出するフィルタ用濾材の部分を第1の側から支持する支持部材」に相当する。

イ 前記アによれば、本件発明4と甲1発明とは、
「エアフィルタであって、
気体中の微粒子を捕集するフィルタ用濾材と、
前記フィルタ用濾材を外周側から取り囲む外枠であって、気体が前記フィルタ用濾材を通過するよう開口した外枠と、
前記外枠の外周側端部の内側に配置され、前記外枠に沿って周状に形成された一体の部材である内枠と、を備え、
前記外枠は、前記フィルタ用濾材を気体が通過する方向の一方の側である第1の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を支持し、前記外枠の内周側端部を有する第1の壁部を有し、
前記内枠は、前記第1の側と前記気体が通過する方向の反対側である第2の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を前記第1の壁部側に押し付けて圧縮させる押付部と、前記フィルタ用濾材が押し付けられた押付状態で、前記外枠に対して前記気体が通過する方向に移動しないよう前記内枠を前記外枠に係止させる係止部と、を有し、
前記押付部は、気体が前記フィルタ用濾材を通過する方向に前記第1の壁部に向かって延びる壁部を前記内枠の全周にわたって有し、
当該壁部の延在方向の先端は、前記内枠の少なくとも一部の周上において、前記押付状態で前記フィルタ用濾材と接触し、
前記エアフィルタは、前記外枠の前記内周側端部の内側において前記第1の側に露出する前記フィルタ用濾材の部分を前記第1の側から支持する支持部材をさらに備える、エアフィルタ。」の点で一致し、以下の点で相違する。
・相違点1:本件発明4は、「エアフィルタ」における「支持部材」が、「前記第1の壁部に接続され、前記外枠の前記内周側端部の内側の空間を横切るように設けられている」との発明特定事項を有するのに対して、甲1発明は、「支持部材」が、「網の部分が化学繊維で形成され、周縁に金属製のフレームを有するもので、そのフレームが枠材の後面の開口の周縁部の内側面とガスケットの薄肉部を挟んで対向するように、ガスケットの厚肉部と薄肉部の段差に嵌まり込んでいるものである」点。

ウ 以下、前記イの相違点1について検討すると、甲1発明における「支持部材」は、「ガスケットの厚肉部と薄肉部の段差に嵌まり込んでいる」ものであるから、「前記第1の壁部に接続され、前記外枠の前記内周側端部の内側の空間を横切るように設けられている」ものとはいえない。
また、甲1発明は、組立状態で、「内枠」の断面略L字状の蓋枠および各取付部が、「フィルタ用濾材」を介して「支持部材」のフレームを「ガスケット」の薄肉部に押し付けており、これにより、「外枠」の前面側から「外枠」と「フィルタ用濾材」との間を通ってきた虫や、「フィルタ用濾材」に捕捉された後に「フィルタ用濾材」内を移動してきた虫が「支持部材」の位置まで達しても、「支持部材」と「ガスケット」の間は通過できないようになっているものである。
すると、甲1発明における「支持部材」は、「フレームが枠材の後面の開口の周縁部の内側面とガスケットの薄肉部を挟んで対向するように、ガスケットの厚肉部と薄肉部の段差に嵌まり込んでいる」ことで、虫の通過を妨げる機能を果たす、との技術的意義を有するものと認められ、そのような「支持部材」を、「ガスケット」に押しつけることなく「第1の壁部に接続」して、「外枠の内周側端部の内側の空間を横切るように設け」ることはそもそも想定されないから、甲1発明において、「エアフィルタ」における「支持部材」を、「前記第1の壁部に接続され、前記外枠の前記内周側端部の内側の空間を横切るように設けられている」との前記相違点1に係る本件発明1の発明特定事項を有するものとすることを、単なる設計変更とすることもできないので、前記相違点1は実質的な相違点である。
そして、前記相違点1が課題解決のための具体化手段における微差程度のものというに足りる証拠も見当たらない。

エ 前記ウによれば、本件発明4と甲1発明とは実質的な相違点を有しており、本件発明4が甲1発明と同一ないし実質同一であるとはいえないので、前記第5の1の取消理由は理由がない。

第7 取消理由で採用しなかった特許異議申立理由について
前記第4の1の特許法第29条の2(拡大先願)の特許異議申立理由は前記第5の1の取消理由と同じものであり、前記第5の1の取消理由は前記第6の1で検討したとおり理由がないので、以下、前記第4の2の特許法第29条第2項進歩性)の特許異議申立理由について検討する。
1 甲第2号証の記載事項及び甲第2号証に記載された発明
(1)甲第2号証には、以下(2a)〜(2d)の記載事項がある
(2a)「1)ケースの開口部にそれを閉鎖する形でエアフィルタを着脱可能に装着する構造において、前記開口部が閉鎖されるように挿入された前記エアフィルタを位置決め,脱落防止するための、前記開口部の外面周縁部に固着される保持枠と;前記開口部の外面周縁部に応じる形状の端面部をもつ筒状押さえ枠が内面に固着され、前記押さえ枠の中空部と連通する開口部を持つカバーと;を備え、このカバーを前記ケースの外面に取り付けることによって、前記エアフィルタを前記ケース開口部の外面周縁部と、前記押さえ枠の端面部とで押圧,保持させる構成であることを特徴とするエアフィルタの装着構造。」(実用新案登録請求の範囲)

(2b)「従来例について、その要部の断面図の第3図と、同じくそのカバーを外したときの正面図の第4図とを参照しながら説明する。第3図において、ケース1の左側面に開口部2が開けらる。開口部2の外面にエアフィルタ3用の保持枠4が固着される。第4図において、保持枠4は開口部2を囲む形で設置され、上方が開口し、左右と下方は閉鎖し、中央部にはケース1の開口部2より若干大きい開口部を備える。この保持枠4にエアフィルタ3が上方から挿入され、保持枠4の底面と左右の側面とによって位置決めされ脱落が防止される。また、第3図におけるカバー5が、外部エア流入用の開口部6を備えるとともに、小ねじ8によってケース1に固定され、エアフィルタ3を保護する。」(2頁4行〜18行)

(2c)「第1図において、7が押さえ枠で、左側にフランジ部を持つ筒状の部材である。押さえ枠7は、そのフランジ部をカバー5の開口部6の内面周縁部に固着させる形でカバー5に取り付けられる。また、押さえ枠7の右側の端面部7aは、ケース1の開口部2の周縁部に応じた形状をもつから、カバー5がケース1に小ねじ8によって固定されることによって、開口部2の外面周縁部との間にエアフィルタ3を挟む形で押圧,保持する。第2図において、二点鎖線によって押さえ枠7の端面部7aを表す。
したがって、外部エアは、ケース1の開口部2の外面周縁部とエアフィルタ3との間隙を通ってケース1の内部に流入することはできず、必ずエアフィルタ3を通って流入する。その結果、外部エアに含まれる塵埃が、エアフィルタ3によって除去され、清浄なエアだけがケース1の内部に流入することになる。」(5頁14行〜6頁11行)

(2d)「



(2)前記(1)(2a)〜(2d)によれば、甲第2号証には、ケースの開口部にそれを閉鎖する形でエアフィルタを着脱可能に装着する構造において、前記開口部が閉鎖されるように挿入された前記エアフィルタを位置決め,脱落防止するための、前記開口部の外面周縁部に固着される保持枠と;前記開口部の外面周縁部に応じる形状の端面部をもつ筒状押さえ枠が内面に固着され、前記押さえ枠の中空部と連通する開口部を持つカバーと;を備え、このカバーを前記ケースの外面に取り付けることによって、前記エアフィルタを前記ケース開口部の外面周縁部と、前記押さえ枠の端面部とで押圧,保持させる構成である、「エアフィルタの装着構造」が記載されている。
すなわち、前記「エアフィルタの装着構造」は、ケースの左側面に開口部が開けられ、開口部の外面にエアフィルタ用の保持枠が固着され、保持枠は開口部を囲む形で設置され、上方が開口し、左右と下方は閉鎖し、中央部にはケースの開口部より若干大きい開口部を備え、この保持枠にエアフィルタが上方から挿入され、保持枠の底面と左右の側面とによって位置決めされ脱落が防止され、カバーが、外部エア流入用の開口部を備えるとともに、小ねじによってケースに固定され、エアフィルタを保護するものであり、
左側にフランジ部を持つ筒状の部材である押さえ枠が、そのフランジ部をカバーの開口部の内面周縁部に固着させる形でカバーに取り付けられ、また、押さえ枠の右側の端面部は、ケースの開口部の周縁部に応じた形状をもつから、カバーがケースに小ねじによって固定されることによって、開口部の外面周縁部との間にエアフィルタを挟む形で押圧,保持するものであり、
これにより、外部エアは、ケースの開口部の外面周縁部とエアフィルタとの間隙を通ってケースの内部に流入することはできず、必ずエアフィルタを通って流入する結果、外部エアに含まれる塵埃が、エアフィルタによって除去され、清浄なエアだけがケースの内部に流入することになるものである。

(3)前記(2)によれば、甲第2号証には、
「ケースの開口部にそれを閉鎖する形でエアフィルタを着脱可能に装着する構造において、前記開口部が閉鎖されるように挿入された前記エアフィルタを位置決め,脱落防止するための、前記開口部の外面周縁部に固着される保持枠と;前記開口部の外面周縁部に応じる形状の端面部をもつ筒状押さえ枠が内面に固着され、前記押さえ枠の中空部と連通する開口部を持つカバーと;を備え、このカバーを前記ケースの外面に取り付けることによって、前記エアフィルタを前記ケース開口部の外面周縁部と、前記押さえ枠の端面部とで押圧,保持させる構成である、エアフィルタの装着構造であって、
前記エアフィルタの装着構造は、ケースの左側面に開口部が開けられ、開口部の外面にエアフィルタ用の保持枠が固着され、保持枠は開口部を囲む形で設置され、上方が開口し、左右と下方は閉鎖し、中央部にはケースの開口部より若干大きい開口部を備え、この保持枠にエアフィルタが上方から挿入され、保持枠の底面と左右の側面とによって位置決めされ脱落が防止され、カバーが、外部エア流入用の開口部を備えるとともに、小ねじによってケースに固定され、エアフィルタを保護するものであり、
左側にフランジ部を持つ筒状の部材である押さえ枠が、そのフランジ部をカバーの開口部の内面周縁部に固着させる形でカバーに取り付けられ、また、押さえ枠の右側の端面部は、ケースの開口部の周縁部に応じた形状をもつから、カバーがケースに小ねじによって固定されることによって、開口部の外面周縁部との間にエアフィルタを挟む形で押圧,保持するものであり、
これにより、外部エアは、ケースの開口部の外面周縁部とエアフィルタとの間隙を通ってケースの内部に流入することはできず、必ずエアフィルタを通って流入する結果、外部エアに含まれる塵埃が、エアフィルタによって除去され、清浄なエアだけがケースの内部に流入することになる、エアフィルタの装着構造。」(以下、「甲2発明」という。)が記載されているといえる。

2 対比・判断
(1)本件発明4と甲2発明とを対比すると、甲2発明における「エアフィルタの装着構造」、「エアフィルタ」、「保持枠」と「ケース」、及び「筒状押さえ枠」は、それぞれ、本件発明4における「エアフィルタ」、「気体中の微粒子を捕集するフィルタ用濾材」、「前記フィルタ用濾材を外周側から取り囲む外枠であって、気体が前記フィルタ用濾材を通過するよう開口した外枠」、及び「前記外枠の外周側端部の内側に配置され、前記外枠に沿って周状に形成された一体の部材である内枠」に相当する。

(2)前記(1)によれば、本件発明4と甲2発明とは、
「エアフィルタであって、
気体中の微粒子を捕集するフィルタ用濾材と、
前記フィルタ用濾材を外周側から取り囲む外枠であって、気体が前記フィルタ用濾材を通過するよう開口した外枠と、
前記外枠の外周側端部の内側に配置され、前記外枠に沿って周状に形成された一体の部材である内枠と、を備える、エアフィルタ。」
の点で一致し、少なくとも以下の点で相違する。
・相違点2:本件発明4は、「エアフィルタ」における「内枠」が、「前記フィルタ用濾材が押し付けられた押付状態で、前記外枠に対して気体が通過する方向に移動しないよう前記内枠を前記外枠に係止させる係止部」「を有」する、との発明特定事項を有するのに対して、甲2発明は、「エアフィルタ」における「内枠」が、そのフランジ部を「カバー」の開口部の内面周縁部に固着させる形で「カバー」に取り付けられ、前記「カバー」が「外枠」に「小ねじ」によって固定されるものである点。

(3)以下、前記(2)の相違点2について検討すると、申立人は、前記「小ねじ」が「内枠を外枠に係止させる係止部」に相当する旨を主張している(特許異議申立書23頁下から5行目〜24頁8行)。
ところが、甲2発明における「小ネジ」は「カバー」を「外枠」に固定するものであって、前記「カバー」は、「外枠の外周側端部の内側に配置され」るものではなく、「内枠」といえるものではないから、「小ねじ」が「内枠を外枠に係止させる係止部」に相当するものとはいえないので、申立人の前記主張は採用できない。
すると、甲2発明は、「内枠を外枠に係止させる係止部」を有するものではない。そして、甲2発明においては、「内枠」が「カバー」に取り付けられ、前記「カバー」が「外枠」に「小ねじ」によって固定されることで、前記「内枠」が「外枠」の開口部の外面周縁部との間に「フィルタ濾材」を挟む形で押圧,保持することにより、外部エアが必ず「フィルタ濾材」を通って流入する結果、外部エアに含まれる塵埃が「フィルタ濾材」によって除去され、清浄なエアだけが「外枠」の内部に流入することになるのであるから、「内枠」を「外枠」に係止させることはそもそも想定されないので、甲第3〜5号証に記載された事項に関わらず、甲2発明において、「内枠を外枠に係止させる係止部」「を有」するものとすることを、当業者が容易になし得るものではない。
したがって、甲2発明において、「エアフィルタ」における「内枠」を、「フィルタ用濾材が押し付けられた押付状態で、外枠に対して気体が通過する方向に移動しないよう前記内枠を前記外枠に係止させる係止部」「を有」する、との前記相違点2に係る本件発明4に係る発明特定事項を有するものとすることを、甲第3〜5号証に記載された事項に基づいて当業者が容易になし得るものではない。

(4)前記(3)によれば、そのほかの相違点について検討するまでもなく、本件発明4は、甲2発明及び甲第3〜5号証に記載された事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものではないから、前記第4の2の特許異議申立理由は理由がない。

第8 むすび
以上のとおりであるから、本件発明4に係る特許は、取消理由通知書に記載した取消理由又は特許異議申立書に記載された特許異議申立理由によっては、取り消すことはできない。
また、他に本件発明4に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
気体中の微粒子を捕集するフィルタ用濾材と、
前記フィルタ用濾材を外周側から取り囲む外枠であって、気体が前記フィルタ用濾材を通過するよう開口した外枠と、
前記外枠の外周側端部の内側に配置され、前記外枠に沿って周状に形成された一体の部材である内枠と、を備え、
前記外枠は、前記フィルタ用濾材を気体が通過する方向の一方の側である第1の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を支持する第1の壁部を有し、
前記内枠は、前記第1の側と前記気体が通過する方向の反対側である第2の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を前記第1の壁部側に押し付けて圧縮させる押付部と、前記フィルタ用濾材が押し付けられた押付状態で、前記外枠に対して前記気体が通過する方向に移動しないよう前記内枠を前記外枠に係止させる係止部と、を有し、
前記内枠は、前記部材の周上の途中に位置する2つの部分であって互いに平行に延びる第1の部分および第2の部分と、前記第1の部分及び前記第2の部分と異なる前記部材の周上の途中に位置する第3の部分と、を有し、
前記第3の部分は、前記第1の部分および前記第2の部分が前記周状に沿って延びる方向を含む平面に対して前記第2の側に膨むよう湾曲した形状を有し、
前記第3の部分は、前記押付状態において、前記平面内で延在するよう弾性変形している、ことを特徴とするエアフィルタ。
【請求項2】
エアフィルタであって、
気体中の微粒子を捕集するフィルタ用濾材と、
前記フィルタ用濾材を外周側から取り囲む外枠であって、気体が前記フィルタ用濾材を通過するよう開口した外枠と、
前記外枠の外周側端部の内側に配置され、前記外枠に沿って周状に形成された一体の部材である内枠と、を備え、
前記外枠は、前記フィルタ用濾材を気体が通過する方向の一方の側である第1の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を支持する第1の壁部を有し、
前記内枠は、前記第1の側と前記気体が通過する方向の反対側である第2の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を前記第1の壁部側に押し付けて圧縮させる押付部と、前記フィルタ用濾材が押し付けられた押付状態で、前記外枠に対して前記気体が通過する方向に移動しないよう前記内枠を前記外枠に係止させる係止部と、を有し、
前記押付部は、気体が前記フィルタ用濾材を通過する方向に前記第1の壁部に向かって延びる壁部を前記内枠の全周にわたって有し、
当該壁部の延在方向の先端は、前記内枠の少なくとも一部の周上において、前記押付状態で前記フィルタ用濾材と接触し、
前記エアフィルタは、虫が通過するのを防止する防虫網であって、外周側の端部が前記外枠によって取り囲まれるシート状の防虫網をさらに備え、
前記防虫網は、前記フィルタ用濾材の延在方向に沿ってかつ前記フィルタ用濾材の厚み方向の両端の間の中央領域に位置するよう配置されている、ことを特徴とするエアフィルタ。
【請求項3】
さらに、前記外枠の内周側端部の内側において前記第1の側に露出する前記フィルタ用濾材の部分を前記第1の側から支持する支持部材を備える、請求項1又は2に記載のエアフィルタ。
【請求項4】
エアフィルタであって、
気体中の微粒子を捕集するフィルタ用濾材と、
前記フィルタ用濾材を外周側から取り囲む外枠であって、気体が前記フィルタ用濾材を通過するよう開口した外枠と、
前記外枠の外周側端部の内側に配置され、前記外枠に沿って周状に形成された一体の部材である内枠と、を備え、
前記外枠は、前記フィルタ用濾材を気体が通過する方向の一方の側である第1の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を支持し、前記外枠の内周側端部を有する第1の壁部を有し、
前記内枠は、前記第1の側と前記気体が通過する方向の反対側である第2の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を前記第1の壁部側に押し付けて圧縮させる押付部と、前記フィルタ用濾材が押し付けられた押付状態で、前記外枠に対して前記気体が通過する方向に移動しないよう前記内枠を前記外枠に係止させる係止部と、を有し、
前記押付部は、気体が前記フィルタ用濾材を通過する方向に前記第1の壁部に向かって延びる壁部を前記内枠の全周にわたって有し、
当該壁部の延在方向の先端は、前記内枠の少なくとも一部の周上において、前記押付状態で前記フィルタ用濾材と接触し、
前記エアフィルタは、前記外枠の前記内周側端部の内側において前記第1の側に露出する前記フィルタ用濾材の部分を前記第1の側から支持する支持部材をさらに備え、
前記支持部材は、前記第1の壁部に接続され、前記外枠の前記内周側端部の内側の空間を横切るように設けられている、ことを特徴とするエアフィルタ。
【請求項5】
気体中の微粒子を捕集するフィルタ用濾材と、
前記フィルタ用濾材を外周側から取り囲む外枠であって、気体が前記フィルタ用濾材を通過するよう開口した外枠と、
前記外枠の外周側端部の内側に配置され、前記外枠に沿って周状に形成された一体の部材である内枠と、を備え、
前記外枠は、前記フィルタ用濾材を気体が通過する方向の一方の側である第1の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を支持する第1の壁部を有し、
前記内枠は、前記第1の側と前記気体が通過する方向の反対側である第2の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を前記第1の壁部側に押し付けて圧縮させる押付部と、前記フィルタ用濾材が押し付けられた押付状態で、前記外枠に対して前記気体が通過する方向に移動しないよう前記内枠を前記外枠に係止させる係止部と、を有し、
前記内枠は、前記部材の周上の途中に位置する2つの部分であって互いに平行に延びる第1の部分および第2の部分と、前記第1の部分及び前記第2の部分と異なる前記部材の周上の途中に位置する第3の部分と、を有し、
前記第3の部分は、前記第1の部分および前記第2の部分が前記周状に沿って延びる方向を含む平面に対して前記第2の側に膨むよう湾曲した形状を有し、
前記第3の部分は、前記押付状態において、前記平面内で延在するよう弾性変形している、ことを特徴とするエアフィルタであって、
さらに、虫が通過するのを防止する防虫網であって、外周側の端部が前記外枠によって取り囲まれるシート状の防虫網を備え、
前記防虫網は、前記フィルタ用濾材の延在方向に沿ってかつ前記フィルタ用濾材の厚み方向の両端の間の中央領域に位置するよう配置されている、エアフィルタ。
【請求項6】
前記フィルタ用濾材は、前記防虫網の前記第1の側に配置される第1の濾材要素と、前記防虫網の前記第2の側に配置される第2の濾材要素と、を有し、
前記第1の濾材要素は、前記第2の濾材要素よりも前記気体が通過する方向の厚みが小さい、請求項5に記載のエアフィルタ。
【請求項7】
エアフィルタであって、
気体中の微粒子を捕集するフィルタ用濾材と、
前記フィルタ用濾材を外周側から取り囲む外枠であって、気体が前記フィルタ用濾材を通過するよう開口した外枠と、
前記外枠の外周側端部の内側に配置され、前記外枠に沿って周状に形成された一体の部材である内枠と、を備え、
前記外枠は、前記フィルタ用濾材を気体が通過する方向の一方の側である第1の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を支持する第1の壁部を有し、
前記内枠は、前記第1の側と前記気体が通過する方向の反対側である第2の側から前記フィルタ用濾材の外周側の端部を前記第1の壁部側に押し付けて圧縮させる押付部と、前記フィルタ用濾材が押し付けられた押付状態で、前記外枠に対して前記気体が通過する方向に移動しないよう前記内枠を前記外枠に係止させる係止部と、を有し、
前記押付部は、気体が前記フィルタ用濾材を通過する方向に前記第1の壁部に向かって延びる壁部を前記内枠の全周にわたって有し、
当該壁部の延在方向の先端は、前記内枠の少なくとも一部の周上において、前記押付状態で前記フィルタ用濾材と接触し、
前記エアフィルタは、前記外枠の内周側端部の内側において前記第1の側に露出する前記フィルタ用濾材の部分を前記第1の側から支持する支持部材をさらに備える、ことを特徴とするエアフィルタであって、
さらに、虫が通過するのを防止する防虫網であって、外周側の端部が前記外枠によって取り囲まれるシート状の防虫網を備え、
前記防虫網は、前記フィルタ用濾材の延在方向に沿ってかつ前記フィルタ用濾材の厚み方向の両端の間の中央領域に位置するよう配置されている、エアフィルタ。
【請求項8】
前記フィルタ用濾材は、前記防虫網の前記第1の側に配置される第1の濾材要素と、前記防虫網の前記第2の側に配置される第2の濾材要素と、を有し、
前記第1の濾材要素は、前記第2の濾材要素よりも前記気体が通過する方向の厚みが小さい、請求項7に記載のエアフィルタ。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2022-02-22 
出願番号 P2016-109129
審決分類 P 1 652・ 121- YAA (B01D)
P 1 652・ 853- YAA (B01D)
P 1 652・ 851- YAA (B01D)
P 1 652・ 857- YAA (B01D)
P 1 652・ 161- YAA (B01D)
最終処分 07   維持
特許庁審判長 日比野 隆治
特許庁審判官 大光 太朗
金 公彦
登録日 2020-11-04 
登録番号 6788382
権利者 日本無機株式会社
発明の名称 エアフィルタ  
代理人 グローバル・アイピー東京特許業務法人  
代理人 グローバル・アイピー東京特許業務法人  
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