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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 H04W
審判 査定不服 1項3号刊行物記載 取り消して特許、登録 H04W
管理番号 1386038
総通号数
発行国 JP 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2022-07-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2021-09-13 
確定日 2022-06-24 
事件の表示 特願2019−521661「モバイル通信ネットワークにおける近接サービスアクセス」拒絶査定不服審判事件〔平成30年 5月 3日国際公開、WO2018/077381、令和 1年10月31日国内公表、特表2019−531668、請求項の数(17)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、2016年(平成28年)10月25日を国際出願日とする出願であって、その手続の経緯は以下のとおりである。

令和2年 7月29日付け:拒絶理由通知書
令和2年12月 1日 :意見書、手続補正書の提出
令和3年 5月13日付け:拒絶査定
令和3年 9月13日 :拒絶査定不服審判の請求、手続補正書の提出
令和4年 3月 8日 :上申書の提出

第2 原査定の概要
原査定(令和3年5月13日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。
理由1(新規性)この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができない。
理由2(進歩性)この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

理由1:
・請求項1、8ないし12、14ないし16に対して、引用例1
理由2:
・請求項1、8ないし12、14ないし16に対して、引用例1
・請求項2ないし4に対して、引用例1及び2

引用文献等一覧
1.特表2016−503609号公報(以下、「引用例1」という。)
2.米国特許出願公開第2016/0073291号明細書(以下、「引用例2」という。)

第3 本願発明
本願請求項1ないし17に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」ないし「本願発明17」という。)は、令和3年9月13日にされた手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし17に記載された事項により特定される発明であり、以下のとおりの発明である。

「 【請求項1】
ネットワークモジュール(31)とユーザ機器(1a、1b)とを含むモバイル通信ネットワーク(1)において近接サービスにアクセスする方法であって、前記ユーザ機器(1a、1b)は前記モバイル通信ネットワークへの接続を提供する第1の無線アクセス技術にしたがって動作するように構成されるプライマリ無線インターフェース(R1)と、前記第1の無線アクセス技術とは異なる少なくとも1つの第2の無線アクセス技術にしたがって動作するように構成される少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)とを備え、前記ネットワークモジュール(31)は前記ユーザ機器(1a、1b)が前記近接サービスにアクセスできるようにするために前記ユーザ機器(1a、1b)と通信するように構成され、前記方法は
a)前記ユーザ機器(1a、1b)が、前記近接サービスにアクセスする要求を含む発見要求メッセージを前記ネットワークモジュール(31)に送信するステップであって、前記要求は、前記ユーザ機器(1a、1b)がサポートする無線アクセス技術を示す、ステップと、
b)前記ネットワークモジュール(31)において、前記近接サービスに前記ユーザ機器(1a、1b)が前記プライマリ無線インターフェース(R1)を介してアクセスできるように適合された回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を生成し、前記回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を前記ユーザ機器(1a、1b)に送信するステップと、
c)前記ネットワークモジュール(31)又は前記ユーザ機器(1a、1b)に含まれる適合機能において、前記回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を、前記近接サービスに前記ユーザ機器(1a、1b)が前記少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)を介してアクセスできるように適合された少なくとも1つのさらなる回答メッセージ(m31;mT)に変換するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記モバイル通信ネットワーク(1)内で前記ユーザ機器(1a、1b)が前記近接サービスに加入するステップと、前記モバイル通信ネットワーク(1)に前記近接サービスにアクセスするための前記少なくとも1つの第2の無線アクセス技術の可用性を示すデータを提供するステップとをさらに含む方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、前記発見要求メッセージ(m1)は、前記少なくとも1つの第2の無線アクセス技術を示すデータをさらに含み、前記方法は、前記ネットワークモジュール(31)において、前記データに基づいて前記ユーザ機器(1a、1b)が前記少なくとも1つの第2の無線インターフェースを介して前記近接サービスにアクセスすることを認可されたかどうかを確認するステップをさらに含む、方法。
【請求項4】
請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の方法であって、前記発見要求メッセージ(m1)は、前記近接サービスを提供または前記近接サービスを受信するために、前記ユーザ機器(1a、1b)がどの情報に興味があって通知または監視するかを示す1つまたは複数のサービス識別子をさらに含む、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法であって、前記回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)は前記プライマリ無線インターフェース(R1)を介して前記近接サービスを提供するために前記ユーザ機器(1a)によって通知されることになる1つまたは複数のサービスコードを含み、前記1つまたは複数のサービスコードは前記1つまたは複数のサービス識別子に対応し、変換する前記ステップは、前記少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)のそれぞれについて前記少なくとも1つのさらなる回答メッセージ(m31;mT)のうちのそれぞれ1つに挿入されることになる1つまたは複数のそれぞれのセカンダリサービスコードを生成するように、前記1つまたは複数のサービスコードを適合させるステップを含み、前記1つまたは複数のそれぞれのセカンダリサービスコードは前記少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)の前記それぞれを介して通知されるように適合される、方法。
【請求項6】
請求項4に記載の方法であって、前記回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)は前記プライマリ無線インターフェース(R1)を介して前記近接サービスを受信するために前記ユーザ機器(1a)によって監視されることになる1つまたは複数のサービスフィルタを含み、前記1つまたは複数のサービスフィルタは前記1つまたは複数のサービス識別子に対応し、変換する前記ステップは、前記少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)のそれぞれについて前記少なくとも1つのさらなる回答メッセージ(m31;mT)のうちのそれぞれ1つに挿入されることになる1つまたは複数のそれぞれのセカンダリサービスフィルタを生成するように、前記1つまたは複数のサービスフィルタを適合させるステップを含み、前記1つまたは複数のそれぞれのセカンダリサービスフィルタは前記少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)の前記それぞれを介して前記サービス識別子に関連付けられたセカンダリサービスコードを監視するように適合される、方法。
【請求項7】
請求項5または6に記載の方法であって、変換する前記ステップは前記ユーザ機器(1a、1b)において実施され、前記回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)は適合させる前記ステップについて前記ユーザ機器(1a、1b)によって使用可能な適合情報をさらに含み、前記適合情報は前記1つまたは複数のサービスコードのデータ構造を示す、方法。
【請求項8】
請求項1から7のうちのいずれか一項に記載の方法であって、前記ネットワークモジュール(31)が、前記少なくとも1つのさらなる回答メッセージ(m31;mT)を前記プライマリ無線インターフェース(R1)によって受信されるように適合された伝送メッセージで前記ユーザ機器(1a、1b)に送信するステップをさらに含む方法。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載の方法であって、
− 前記プライマリ無線インターフェース(R1)と前記少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)とのうちの、前記ユーザ機器(1a、1b)が前記近接サービスにアクセスするための対象の無線インターフェース(RT)を、前記ユーザ機器(1a、1b)に関連付けられたユーザのプロファイルと、前記ユーザ機器(1a、1b)の位置と、前記モバイル通信ネットワーク(1)の実際の負荷条件と、無線リソースの可用性とのうちの少なくとも1つに基づいて決定するステップ
をさらに含み、
変換する前記ステップは、前記回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を前記対象の無線インターフェース(RT)を介して前記ユーザ機器(1a、1b)によって前記近接サービスにアクセスできるように適合されたさらなる回答メッセージ(mT)に変換するステップを含む、
方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法であって、変換する前記ステップは前記ユーザ機器(1a、1b)において実施され、前記回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)は前記対象の無線インターフェース(RT)を示すデータをさらに含む、方法。
【請求項11】
請求項1から10のうちのいずれか一項に記載の方法であって、前記モバイル通信ネットワーク(1)は3GPP LTEモバイル通信ネットワークであり、前記プライマリ無線インターフェース(R1)はE−UTRA無線インターフェースであり、前記少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)はWi−Fi無線インターフェースを含み、前記回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)は3GPP発見応答メッセージであり、前記少なくとも1つのさらなる回答メッセージ(m31;mT)はWi−Fi NAN発行メッセージまたはWi−Fi加入メッセージを含む、方法。
【請求項12】
モバイル通信ネットワーク(1)のためのネットワークモジュール(31)であって、前記ネットワークモジュール(31)はユーザ機器が前記モバイル通信ネットワーク(1)内で近接サービスにアクセスできるようにするために前記ユーザ機器と通信するように構成され、前記ネットワークモジュール(31)は、
− 前記ユーザ機器(1a、1b)から前記近接サービスにアクセスする要求を含む発見要求メッセージ(m1)を受信することであって、前記要求は、前記ユーザ機器(1a、
1b)がサポートする無線アクセス技術を示す、発見要求メッセージ(m1)を受信することと、
− 第1の無線アクセス技術にしたがって動作するように構成された前記ユーザ機器(1a、1b)のプライマリ無線インターフェース(R1)を介して前記ユーザ機器(1a、
1b)が前記近接サービスにアクセスできるように適合された回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を生成することであって、前記第1の無線アクセス技術は前記モバイル通信ネットワークへの接続を提供する、回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を生成することと、
前記回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を前記ユーザ機器(1a、1b)に送信することと
を行うようにさらに構成され、
前記ネットワークモジュール(31)は、前記回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を少なくとも1つのさらなる回答メッセージ(m31;mT)に変換するように構成された適合機能(31a)をさらに含み、前記少なくとも1つのさらなる回答メッセージ(m31;mT)は、前記近接サービスに、前記ユーザ機器(1a、1b)が、
少なくとも1つの第2の無線アクセス技術にしたがって動作するように構成された前記ユーザ機器(1a、1b)の少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)を介してアクセスできるように適合され、前記少なくとも1つの第2の無線アクセス技術は前記第1の無線アクセス技術とは異なる、ネットワークモジュール(31)。
【請求項13】
請求項12に記載のネットワークモジュール(31)であって、前記要求メッセージは、
前記近接サービスを提供または前記近接サービスを受信するために、前記ユーザ機器(1a、1b)がどの情報に興味があって通知または監視するかを示す1つまたは複数のサービス識別子をさらに含み、
前記回答メッセージは前記プライマリ無線インターフェース(R1)を介して前記近接サービスを提供するために前記ユーザ機器(1a)によって通知されることになる1つまたは複数のサービスコードを含み、前記1つまたは複数のサービスコードは前記1つまたは複数のサービス識別子に対応し、前記適合機能(31a)は、前記少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)のそれぞれについて前記少なくとも1つのさらなる回答メッセージのうちのそれぞれ1つに挿入されることになる1つまたは複数のそれぞれのセカンダリサービスコードを生成するように、前記1つまたは複数のサービスコードを適合させ、前記1つまたは複数のそれぞれのセカンダリサービスコードは前記少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)の前記それぞれを介して通知されるように適合される、ネットワークモジュール(31)。
【請求項14】
請求項12又は13に記載のネットワークモジュール(31)であって、前記モバイル通信ネットワーク(1)は3GPP LTEモバイル通信ネットワークであり、前記ネットワークモジュール(31)は3GPP ProSe機能を含む、ネットワークモジュール(31)。
【請求項15】
請求項12から14のうちの何れか一項に記載のネットワークモジュール(31)を含むモバイル通信ネットワーク(1)であって、前記モバイル通信ネットワーク(1)は無線発見モジュール(4)をさらに含み、前記無線発見モジュール(4)は、前記プライマリ無線インターフェース(R1)と前記少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)とのうちの、前記ユーザ機器(1a、1b)が前記近接サービスにアクセスするための対象の無線インターフェースを、前記ユーザ機器(1a、1b)に関連付けられたユーザのプロファイルと、前記ユーザ機器(1a、1b)の位置と、前記モバイル通信ネットワーク(1)の実際の負荷条件と、無線リソースの可用性とのうちの少なくとも1つに基づいて決定するように構成された、モバイル通信ネットワーク(1)。
【請求項16】
モバイル通信ネットワーク(1)のためのユーザ機器(1a、1b)であって、前記ユーザ機器は、前記モバイル通信ネットワーク(1)内で近接サービスにアクセスできるようにするために、前記モバイル通信ネットワーク(1)のネットワークモジュール(31)と通信するように構成され、前記ユーザ機器(1a、1b)は前記モバイル通信ネットワークへの接続を提供する第1の無線アクセス技術にしたがって動作するように構成されたプライマリ無線インターフェース(R1)と、前記第1の無線アクセス技術とは異なる少なくとも1つの第2の無線アクセス技術にしたがって動作するように構成された少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)とを含み、前記ユーザ機器(1a、1b)は、
− 前記モバイル通信ネットワーク(1)の前記ネットワークモジュール(31)に前記近接サービスにアクセスする要求を含む発見要求メッセージ(m1)を送信することであって、前記要求は、前記ユーザ機器(1a、1b)がサポートする無線アクセス技術を示す、発見要求メッセージ(m1)を送信することと、
− 前記ネットワークモジュール(31)から前記プライマリ無線インターフェース(R1)を介して前記ユーザ機器(1a、1b)が前記近接サービスにアクセスできるように適合された回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を受信することと
を行うようにさらに構成され、
前記ユーザ機器(1a、1b)は、前記回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を少なくとも1つのさらなる回答メッセージ(m31;mT)に変換するように構成された適合機能(31a)をさらに含み、前記少なくとも1つのさらなる回答メッセージは、前記少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)を介して前記ユーザ機器(1a、1b)が前記近接サービスにアクセスできるように適合された、ユーザ機器(1a、1b)。
【請求項17】
請求項16に記載のユーザ機器(1a、1b)であって、前記要求メッセージは、前記近接サービスを提供または前記近接サービスを受信するために、前記ユーザ機器(1a、1b)がどの情報に興味があって通知または監視するかを示す1つまたは複数のサービス識別子をさらに含み、
前記回答メッセージは前記プライマリ無線インターフェース(R1)を介して前記近接サービスを提供するために前記ユーザ機器(1a)によって通知されることになる1つまたは複数のサービスコードを含み、前記1つまたは複数のサービスコードは前記1つまたは複数のサービス識別子に対応し、前記適合機能(31a)は、前記少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)のそれぞれについて前記少なくとも1つのさらなる回答メッセージのうちのそれぞれ1つに挿入されることになる1つまたは複数のそれぞれのセカンダリサービスコードを生成するように、前記1つまたは複数のサービスコードを適合させ、前記1つまたは複数のそれぞれのセカンダリサービスコードは前記少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)の前記それぞれを介して通知されるように適合される、ユーザ機器(1a、1b)。」

第4 引用例の記載及び引用発明
1 原査定の拒絶の理由に引用された、特表2016−503609号公報(引用例1)には、図面と共に以下の事項が記載されている。(下線は当審が付与。)

(1) 「【0019】
通信システム100のWTRU102a、102b、102c、102dの一部または全部は、マルチモード能力を含むことができる、すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、様々な無線リンクを通じて様々な無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含むことができる。例えば、図1Aに示すWTRU102cは、セルラベースの無線技術を使用することができる基地局114aおよびIEEE 802無線技術を使用することができる基地局114bと通信するように構成されることが可能である。」

(2) 「【0047】
2つのWTRU間の近傍接続を可能にするために、近傍サービス(ProSe)サーバまたは機能と呼ばれる3GPPネットワークアーキテクチャにおいて、新しいネットワークノードが定義されている。(EPSの一部としての)ネットワークのProSeサーバは、ProSeアプリケーションサーバへの、EPCおよびWTRUへの、参照点を有する。この機能は、以下を含むことができるが、これらに制限されない:第三者アプリケーションへの参照点を介した相互作用;発見および直接通信のためのWTRUの認可および構成が、非ローミング事例ではホーム公衆陸上移動ネットワーク(HPLMN)ProSe機能によって、およびローミング事例ではHPLMNまたは在圏公衆陸上移動ネットワーク(VPLMN)ProSe機能によって、制御される;EPCレベルProSe発見の機能を可能にする;ProSe関連の新しい加入者データおよび/データストレージの処理;ProSeアイデンティティの処理;セキュリティ関連の機能;ポリシー関連の機能のためにEPCへの制御を行う;(EPCにより、またはEPCの外部で、例えばオフライン課金など)課金のための機能を提供する。」

(3) 「【0048】
(略)
ProSeサーバ680と、WTRU615、620、660、および670などのWTRUとの間の通信は、ユーザプレーンまたは制御プレーンを介して行われることが可能である。例えば、通信は、モビリティ管理エンティティ(MME)または非アクセス層(NAS)メッセージング間で行われることがある。ProSeサーバ680は、ProSe接続を認可し、ProSe IDを割り当てる。(略)」


(4) 「【0058】
ネットワークにより開始されるトリガの別の例示的実施形態では、ネットワークは、例えばネットワークが輻輳しているとき、オフロードの目的で、3GPP/セルラベースのProSe接続からWLAN ProSe接続に切り換えることができる。(略)」

上記記載及び当業者の技術常識を考慮すると、次のことがいえる。

ア 上記(2)の段落47には、「2つのWTRU間の近傍接続を可能にするために、近傍サービス(ProSe)サーバまたは機能と呼ばれる3GPPネットワークアーキテクチャにおいて、新しいネットワークノードが定義されている。」と記載されていることから、ProSeサーバは3GPPネットワークに含まれているといえ、上記(3)の段落48には、「ProSeサーバ680と、WTRU615、620、660、および670などのWTRUとの間の通信は、ユーザプレーンまたは制御プレーンを介して行われることが可能である。・・・ProSeサーバ680は、ProSe接続を認可し、ProSe IDを割り当てる。」と記載されており、WTRUは、ProSeサーバと通信を行っていることから、ProSeサーバと同じネットワーク、すなわち、3GPPネットワークに含まれるといえる。よって、3GPPネットワークは「ProSeサーバとWTRUとを含む3GPPネットワーク」といえる。また、ProSeサーバはWTRUと通信を行い、WTRUをProSe接続させるものであるといえるから、引用例1にはProSe接続をする方法が記載されているといえる。
したがって、引用例1には、ProSeサーバとWTRUとを含む3GPPネットワークにおいてProSe接続をする方法が記載されているといえる。

イ 上記(1)の段落19には「WTRU102a、102b、102c、102dは、様々な無線リンクを通じて様々な無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含む・・・WTRU102cは、セルラベースの無線技術を使用することができる基地局114aおよびIEEE 802無線技術を使用することができる基地局114bと通信するように構成される」と記載されていることから、WTRUは、セルラベースの無線技術を使用するためのトランシーバと、IEEE 802無線技術を使用するためのトランシーバとを備えることが記載されているといえる。
また、上記(4)の段落58には「ネットワークは、例えばネットワークが輻輳しているとき、オフロードの目的で、3GPP/セルラベースのProSe接続からWLAN ProSe接続に切り換えることができる」と記載されていることから、セルラベースの通信はWLANによる通信よりも先行して行われるといえる。
更に、IEEE 802無線技術がWLANを指し示すものであることは技術常識である。
したがって、WTRUはセルラベースの無線技術を使用するためのトランシーバと、WLANを使用するためのトランシーバとを備え、ここにおいて、セルラベースの通信はWLANによる通信よりも先行して行われることが記載されているといえる。

ウ 上記(3)の段落48には、「ProSeサーバ680と、WTRU615、620、660、および670などのWTRUとの間の通信は、ユーザプレーンまたは制御プレーンを介して行われることが可能である。・・・ProSeサーバ680は、ProSe接続を認可し、ProSe IDを割り当てる。」と記載されていることから、ProSeサーバはWTRUがProSe接続をできるようにするために前記WTRUと通信を行うように構成されているといえる。

以上を総合すると、引用例1には、以下の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。

「ProSeサーバとWTRUとを含む3GPPネットワークにおいてProSe接続をする方法であって、前記WTRUはセルラベースの無線技術を使用するためのトランシーバと、WLANを使用するためのトランシーバとを備え、ここにおいて、セルラベースの通信はWLANによる通信よりも先行して行われること、前記ProSeサーバは前記WTRUがProSe接続をできるようにするために前記WTRUと通信を行うように構成される、方法。」

2 原査定の拒絶の理由に引用された米国特許出願公開第2016/0073291号明細書(引用例2)には、図面と共に以下の事項が記載されている。(下線は当審が付与。)

「[0165](1) First, the UE-A 100a transmits a proximity request to a ProSe function server A 810a. The proximity request may include an EPUID_A, an application ID, an ALUID_A, an ALUID_B, a window, a range, and location information of the UE-A 100. In addition, the proximity request may selectively include a WLAN ID.(略)」

(当審訳:
[0165](1)まず、UE−A100aはProSe機能サーバA810aに近接要求を送信する。近接要求はEPUID_A、アプリケーションID、ALUID_A、ALUID_B、窓、範囲、UE−A100のロケーション情報を含むことができる。さらに、近接要求は選択的にWLANのIDを含むことができる。(略))

したがって、引用例2には、以下の技術事項が記載されていると認められる。

「UEはProSe機能サーバにWLANのIDを含む近接要求を送信する。」

第5 対比・判断
1 本願発明1について
(1)対比
本願発明1と引用発明とを対比すると、以下のことがいえる。

ア 引用発明の「ProSeサーバ」は3GPPネットワークに配置された装置、すなわち、モジュールであるから、本願発明1の「ネットワークモジュール(31)」に含まれる。
また、引用発明の「WTRU」は3GPPネットワークにおける端末装置であって、3GPPにおいて端末装置がユーザ機器と呼称されることは移動体通信分野の技術常識であるから、本願発明1の「ユーザ機器(1a、1b)」に相当する。
更に、引用発明の「3GPPネットワーク」がモバイル通信ネットワークであることは、移動体通信分野の技術常識であるから、本願発明1の「モバイル通信ネットワーク(1)」に含まれる。
そして、引用発明の「ProSe」がProximity Serviceの略称であり、近接サービスを意味することは、移動体通信分野における技術常識である。また、「ProSe接続をすること」はProximity Serviceにアクセスすることであるから、引用発明の「ProSe接続をする」ことは、本願発明1の「近接サービスにアクセスする」ことに相当する。
したがって、引用発明の「ProSeサーバとWTRUとを含む3GPPネットワークにおいてProSe接続をする方法」は、本願発明1の「ネットワークモジュール(31)とユーザ機器(1a、1b)とを含むモバイル通信ネットワーク(1)において近接サービスにアクセスする方法」に含まれる。

イ 上記「ア」において説示したように、引用発明の「WTRU」は本願発明1の「ユーザ機器(1a、1b)」に相当する。
また、引用発明の「セルラベースの無線技術」とは、セルラネットワークであるモバイル通信ネットワークへの接続を提供する無線アクセス技術といえることから、引用発明の「セルラベースの無線技術」は、本願発明1と同様に、「モバイル通信ネットワークへの接続を提供する第1の無線アクセス技術」であるといえる。そして、引用発明の「WLAN」は無線アクセス技術であって、「セルラベースの無線技術」とは異なるものであるから、引用発明の「WLAN」は、本願発明1の「第1の無線アクセス技術とは異なる少なくとも1つの第2の無線アクセス技術」に含まれる。また、引用発明の「トランシーバ」は対応する無線アクセス技術に適合した電波を送受信する動作をするように構成され、無線通信におけるインターフェースの役割を果たすことは明らかであるから、本願発明1と同様に「無線アクセス技術にしたがって動作するように構成される無線インターフェース」であるといえる。更に、引用発明において、セルラベースの通信はWLANによる通信よりも先行して行われることから、セルラベースの無線技術を使用するためのトランシーバは、先行して使用されるトランシーバ、すなわち、「プライマリ」なトランシーバであるといえ、一方、WLANを使用するためのトランシーバは「セカンダリ」なトランシーバであるといえる。それゆえ、引用発明の「セルラベースの無線技術を使用するためのトランシーバ」及び「WLANを使用するためのトランシーバ」は、それぞれ本願発明1の「前記モバイル通信ネットワークへの接続を提供する第1の無線アクセス技術にしたがって動作するように構成されるプライマリ無線インターフェース(R1)」及び「前記第1の無線アクセス技術とは異なる少なくとも1つの第2の無線アクセス技術にしたがって動作するように構成される少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)」に含まれる。
したがって、引用発明の「前記WTRUはセルラベースの無線技術を使用するためのトランシーバと、WLANを使用するためのトランシーバとを備え、ここにおいて、セルラベースの通信はWLANによる通信よりも先行して行われること」は、本願発明1の「前記ユーザ機器(1a、1b)は前記モバイル通信ネットワークへの接続を提供する第1の無線アクセス技術にしたがって動作するように構成されるプライマリ無線インターフェース(R1)と、前記第1の無線アクセス技術とは異なる少なくとも1つの第2の無線アクセス技術にしたがって動作するように構成される少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)とを備え」ることに含まれる。

ウ 上記「ア」で説示したように、引用発明の「ProSeサーバ」は、本願発明1の「ネットワークモジュール(31)」に含まれ、引用発明の「WTRU」及び「ProSe接続」は、それぞれ本願発明1の「ネットワークモジュール(31)」及び「ユーザ機器(1a、1b)」に相当する。
したがって、引用発明の「前記ProSeサーバは前記WTRUがProSe接続をできるようにするために前記WTRUと通信を行うように構成される」ことは、本願発明1の「前記ネットワークモジュール(31)は前記ユーザ機器(1a、1b)が前記近接サービスにアクセスできるようにするために前記ユーザ機器(1a、1b)と通信するように構成され」ることに含まれる。

以上を総合すると、本願発明1と引用発明とは、以下の点で一致し、また、相違している。

(一致点)
「ネットワークモジュール(31)とユーザ機器(1a、1b)とを含むモバイル通信ネットワーク(1)において近接サービスにアクセスする方法であって、前記ユーザ機器(1a、1b)は前記モバイル通信ネットワークへの接続を提供する第1の無線アクセス技術にしたがって動作するように構成されるプライマリ無線インターフェース(R1)と、前記第1の無線アクセス技術とは異なる少なくとも1つの第2の無線アクセス技術にしたがって動作するように構成される少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)とを備え、前記ネットワークモジュール(31)は前記ユーザ機器(1a、1b)が前記近接サービスにアクセスできるようにするために前記ユーザ機器(1a、1b)と通信するように構成される
方法。」

(相違点)
本願発明1では、「前記方法は、
a)前記ユーザ機器(1a、1b)が、前記近接サービスにアクセスする要求を含む発見要求メッセージを前記ネットワークモジュール(31)に送信するステップであって、前記要求は、前記ユーザ機器(1a、1b)がサポートする無線アクセス技術を示す、ステップと、
b)前記ネットワークモジュール(31)において、前記近接サービスに前記ユーザ機器(1a、1b)が前記プライマリ無線インターフェース(R1)を介してアクセスできるように適合された回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を生成し、前記回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を前記ユーザ機器(1a、1b)に送信するステップと、
c)前記ネットワークモジュール(31)又は前記ユーザ機器(1a、1b)に含まれる適合機能において、前記回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を、前記近接サービスに前記ユーザ機器(1a、1b)が前記少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)を介してアクセスできるように適合された少なくとも1つのさらなる回答メッセージ(m31;mT)に変換するステップと
を含む」
という発明特定事項を有するのに対し、引用発明においては、当該発明特定事項が特定されていない点。

(2)判断
相違点に係る本願発明1の一部の発明特定事項として「c)前記ネットワークモジュール(31)又は前記ユーザ機器(1a、1b)に含まれる適合機能において、前記回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を、前記近接サービスに前記ユーザ機器(1a、1b)が前記少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)を介してアクセスできるように適合された少なくとも1つのさらなる回答メッセージ(m31;mT)に変換するステップ」が特定されている。当該発明特定事項は引用例2に記載されておらず、移動体通信分野における周知技術でもない。
したがって、上記相違点に係る他の発明特定事項について検討するまでもなく本願発明1は、引用発明ではなく、また、当業者であっても、引用発明及び引用例2に記載された技術事項に基づいて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

2 本願発明2ないし11について
本願発明2ないし11は、本願発明1の発明特定事項を全て含むから、本願発明1と同じ理由により、引用発明ではなく、また、当業者であっても、引用発明及び引用例2に記載された技術事項に基づいて容易に発明をすることができたとはいえない。

3 本願発明12について
本願発明12は、本願発明1に対応するネットワークモジュールの発明であり、本願発明1の上記相違点に対応する「− 前記ユーザ機器(1a、1b)から前記近接サービスにアクセスする要求を含む発見要求メッセージ(m1)を受信することであって、前記要求は、前記ユーザ機器(1a、1b)がサポートする無線アクセス技術を示す、発見要求メッセージ(m1)を受信することと、
− 第1の無線アクセス技術にしたがって動作するように構成された前記ユーザ機器(1a、1b)のプライマリ無線インターフェース(R1)を介して前記ユーザ機器(1a、1b)が前記近接サービスにアクセスできるように適合された回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を生成することであって、前記第1の無線アクセス技術は前記モバイル通信ネットワークへの接続を提供する、回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を生成することと、
前記回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を前記ユーザ機器(1a、1b)に送信することと
を行うようにさらに構成され、
前記ネットワークモジュール(31)は、前記回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を少なくとも1つのさらなる回答メッセージ(m31;mT)に変換するように構成された適合機能(31a)をさらに含み、前記少なくとも1つのさらなる回答メッセージ(m31;mT)は、前記近接サービスに、前記ユーザ機器(1a、1b)が、少なくとも1つの第2の無線アクセス技術にしたがって動作するように構成された前記ユーザ機器(1a、1b)の少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)を介してアクセスできるように適合され、」という発明特定事項を含むことから、本願発明1と同じ理由により、引用発明ではなく、また、当業者であっても、引用発明及び引用例2に記載された技術事項に基づいて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

4 本願発明13ないし15について
本願発明13ないし15は、本願発明12の発明特定事項を全て含むから、本願発明12と同じ理由により、引用発明ではなく、また、当業者であっても、引用発明及び引用例2に記載された技術事項に基づいて容易に発明をすることができたとはいえない。

5 本願発明16について
本願発明16は、本願発明1に対応するユーザ機器の方法の発明であり、本願発明1の上記相違点に対応する「− 前記モバイル通信ネットワーク(1)の前記ネットワークモジュール(31)に前記近接サービスにアクセスする要求を含む発見要求メッセージ(m1)を送信することであって、前記要求は、前記ユーザ機器(1a、1b)がサポートする無線アクセス技術を示す、発見要求メッセージ(m1)を送信することと、
− 前記ネットワークモジュール(31)から前記プライマリ無線インターフェース(R1)を介して前記ユーザ機器(1a、1b)が前記近接サービスにアクセスできるように適合された回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を受信することと
を行うようにさらに構成され、
前記ユーザ機器(1a、1b)は、前記回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を少なくとも1つのさらなる回答メッセージ(m31;mT)に変換するように構成された適合機能(31a)をさらに含み、前記少なくとも1つのさらなる回答メッセージは、前記少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)を介して前記ユーザ機器(1a、1b)が前記近接サービスにアクセスできるように適合された、」という発明特定事項を含むことから、本願発明1と同様の理由により、引用発明ではなく、また、当業者であっても、引用発明及び引用例2に記載された技術事項に基づいて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

6 本願発明17について
本願発明17は、本願発明16の発明特定事項を全て含むから、本願発明16と同じ理由により、引用発明ではなく、また、当業者であっても、引用発明及び引用例2に記載された技術事項に基づいて容易に発明をすることができたとはいえない。

第6 原査定についての判断
令和3年9月13日にされた手続補正により、
本願発明1ないし本願発明11は少なくとも「a)前記ユーザ機器(1a、1b)が、前記近接サービスにアクセスする要求を含む発見要求メッセージを前記ネットワークモジュール(31)に送信するステップであって、前記要求は、前記ユーザ機器(1a、1b)がサポートする無線アクセス技術を示す、ステップと、
b)前記ネットワークモジュール(31)において、前記近接サービスに前記ユーザ機器(1a、1b)が前記プライマリ無線インターフェース(R1)を介してアクセスできるように適合された回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を生成し、前記回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を前記ユーザ機器(1a、1b)に送信するステップと、
c)前記ネットワークモジュール(31)又は前記ユーザ機器(1a、1b)に含まれる適合機能において、前記回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を、前記近接サービスに前記ユーザ機器(1a、1b)が前記少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)を介してアクセスできるように適合された少なくとも1つのさらなる回答メッセージ(m31;mT)に変換するステップと
を含む」という発明特定事項を備えるものとなっている。
また、本願発明12ないし本願発明15は少なくとも「− 前記ユーザ機器(1a、1b)から前記近接サービスにアクセスする要求を含む発見要求メッセージ(m1)を受信することであって、前記要求は、前記ユーザ機器(1a、1b)がサポートする無線アクセス技術を示す、発見要求メッセージ(m1)を受信することと、
− 第1の無線アクセス技術にしたがって動作するように構成された前記ユーザ機器(1a、1b)のプライマリ無線インターフェース(R1)を介して前記ユーザ機器(1a、1b)が前記近接サービスにアクセスできるように適合された回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を生成することであって、前記第1の無線アクセス技術は前記モバイル通信ネットワークへの接続を提供する、回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を生成することと、
前記回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を前記ユーザ機器(1a、1b)に送信することと
を行うようにさらに構成され、
前記ネットワークモジュール(31)は、前記回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を少なくとも1つのさらなる回答メッセージ(m31;mT)に変換するように構成された適合機能(31a)をさらに含み、前記少なくとも1つのさらなる回答メッセージ(m31;mT)は、前記近接サービスに、前記ユーザ機器(1a、1b)が、
少なくとも1つの第2の無線アクセス技術にしたがって動作するように構成された前記ユーザ機器(1a、1b)の少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)を介してアクセスできるように適合され、」という発明特定事項を備えるものとなっている。
更に、本願発明16及び本願発明17は少なくとも「− 前記モバイル通信ネットワーク(1)の前記ネットワークモジュール(31)に前記近接サービスにアクセスする要求を含む発見要求メッセージ(m1)を送信することであって、前記要求は、前記ユーザ機器(1a、1b)がサポートする無線アクセス技術を示す、発見要求メッセージ(m1)を送信することと、
− 前記ネットワークモジュール(31)から前記プライマリ無線インターフェース(R1)を介して前記ユーザ機器(1a、1b)が前記近接サービスにアクセスできるように適合された回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を受信することと
を行うようにさらに構成され、
前記ユーザ機器(1a、1b)は、前記回答メッセージ(m21;m22;m23;m24)を少なくとも1つのさらなる回答メッセージ(m31;mT)に変換するように構成された適合機能(31a)をさらに含み、前記少なくとも1つのさらなる回答メッセージは、前記少なくとも1つのセカンダリ無線インターフェース(R2)を介して前記ユーザ機器(1a、1b)が前記近接サービスにアクセスできるように適合された、」という発明特定事項を備えるものとなっている。
してみれば、上記「第5」のとおり、本願発明1ないし17は、引用発明ではなく、また、当業者であっても、原査定において引用された引用発明及び引用例2に記載された技術事項に基づいて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。
したがって、原査定の理由を維持することはできない。

第7 むすび
以上のとおり、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。

 
審決日 2022-06-14 
出願番号 P2019-521661
審決分類 P 1 8・ 113- WY (H04W)
P 1 8・ 121- WY (H04W)
最終処分 01   成立
特許庁審判長 中木 努
特許庁審判官 廣川 浩
石田 紀之
発明の名称 モバイル通信ネットワークにおける近接サービスアクセス  
代理人 山本 修  
代理人 松尾 淳一  
代理人 宮前 徹  
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