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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  G06Q
審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  G06Q
管理番号 1389440
総通号数 10 
発行国 JP 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2022-10-28 
種別 異議の決定 
異議申立日 2022-07-14 
確定日 2022-10-14 
異議申立件数
事件の表示 特許第6994548号発明「加工業者に対する部品の製造委託を支援するための装置、方法及びそのためのプログラム」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6994548号の請求項1ないし4に係る特許を維持する。 
理由 1 手続の経緯
特許第6994548号の請求項1ないし4に係る特許についての出願は、令和2年6月9日に出願した特願2020−99980号の一部を令和2年9月30日に新たな特許出願としたものであって、令和3年12月15日にその特許権の設定登録がされ、令和4年1月14日に特許掲載公報が発行された。その後、その特許に対し、令和4年7月14日に特許異議申立人松本征二(以下、「特許異議申立人」という。)は、特許異議の申立てを行った。

2 本件特許
特許第6994548号の請求項1ないし4の特許に係る発明(以下、請求項1ないし4の特許に係る発明を、それぞれ「本件発明1」ないし「本件発明4」という。)は、それぞれ、その特許請求の範囲の請求項1ないし4に記載された事項により特定される次のとおりである。

「【請求項1】
コンピュータが、製造業者による部品の加工業者への製造委託を支援するための方法であって、
前記コンピュータが、製造業者端末から、前記部品を二次元で表す二次元データを受信するステップと、
前記コンピュータが、前記二次元データに対する画像認識又は文字認識によって、前記二次元データから指定情報を抽出するステップと、
前記コンピュータが、前記指定情報に基づいて前記二次元データに含まれ得る指定情報とその解釈との対応づけを参照して、前記指定情報に応じた委託条件を判定するステップと、
前記コンピュータが、前記委託条件の少なくとも一部の下で加工するための見積価格を前記製造業者端末に送信するステップと、
前記コンピュータが、前記二次元データに前記委託条件の少なくとも一部に対応する付加データを付加して、加工業者端末に送信するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記付加データは、前記委託条件の少なくとも一部の視覚表現を表示させるためのデータであることを特徴とする方法。
【請求項3】
コンピュータに、製造業者による部品の加工業者への製造委託を支援するための方法を実行させるためのプログラムであって、前記方法は、
製造業者端末から、前記部品を二次元で表す二次元データを受信するステップと、
前記二次元データに対する画像認識又は文字認識によって、前記二次元データから指定情報を抽出するステップと、
前記指定情報に基づいて前記二次元データに含まれ得る指定情報とその解釈との対応づけを参照して、前記指定情報に応じた委託条件を判定するステップと
前記委託条件の少なくとも一部の下で加工するための見積価格を前記製造業者端末に送信するステップと、
前記二次元データに前記委託条件の少なくとも一部に対応する付加データを付加して、加工業者端末に送信するステップと
を含むことを特徴とするプログラム。
【請求項4】
製造業者による部品の加工業者への製造委託を支援するための装置であって、
製造業者端末から、前記部品を二次元で表す二次元データを受信して、前記二次元データに対する画像認識又は文字認識によって前記二次元データから指定情報を抽出し、
前記指定情報に基づいて前記二次元データに含まれ得る指定情報とその解釈との対応づけを参照して、前記指定情報に応じた委託条件を判定し、
前記委託条件の少なくとも一部の下で加工するための見積価格を前記製造業者端末に送信し、
前記二次元データに前記委託条件の少なくとも一部に対応する付加データを付加して、加工業者端末に送信することを特徴とする装置。」

3 申立理由の概要
(1)特許異議申立人は、特開平11−110451号公報(以下、「文献1」という。)を提出し、請求項1ないし4に係る特許は特許法第29条第1項第3号の規定に該当するものであるから、請求項1ないし4に係る特許は取り消されるべきものである旨主張する。
(2)特許異議申立人は、主たる証拠として文献1及び従たる証拠として特開2015−170008号公報(以下、「文献2」という。)、特開2006−139685号公報(以下、「文献3」という。)、特開昭63−313276号公報(以下、「文献4」という。)、特開平05−282331号公報(以下、「文献5」という。)、特開2003−186524号公報(以下、「文献6」という。)を提出し、請求項1ないし4に係る特許は特許法第29条第2項の規定に違反してされたものであるから、請求項1ないし4に係る特許は取り消されるべきものである旨主張する。

4 文献の記載
(1)文献1(特開平11−110451号公報)について
文献1には、以下の記載がある。(下線は当審で付した。以下同じ。)

「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットを用いて全ての工作製品の需要者からの注文を、所定の複数の工作製品の供給者の中から工作製品の需要者の依頼に最も適切に答えることができる工作製品の供給者に自動的に発注できる工作受発注システムに関する。」

「【0010】受発注装置は、インターネットを介して当該装置にアクセスがあった工作製品の需要者のコンピュータ装置とインターネットを介して回線を結ぶ。そして、そのコンピュータ装置に板金製作に係わる注文画面を表示させて、該注文画面に入力された製作依頼情報を解読する。この解読した製作依頼情報が供給者の工作機で製作可能な場合に、その製作依頼を受付け、その製作依頼情報に応じた工作が可能な工作機を有する供給者を検索する。次に、その製作依頼情報に基づく製作を供給者のコンピュータ装置に自動的に発注することを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本実施の形態の板金加工自動受発注システムの概略構成図である。図1に示す板金加工自動受発注システムは、板金加工製品の供給者(メーカ、個人企業)の板金工場10のエスパシオ11又はネットワーク化(ベンダー、タレットパンチ、エスパシオ等)された板金工場12とをインターネットで結んで、インターネット上に板金加工受発注のホームページ(注文画面ともいう)を開設し、一般家庭14、企業等15の板金加工製品の需要者からの発注を自動的に受注して、その製品を現在工作可能な最も適切な板金製品加工の供給者10、12に自動発注する板金加工ソフトハウス16を備える。
【0012】この板金加工ソフトハウス16は、図2に示すように、ホームページ開設モジュール18と、加工可否判定モジュール19と、電子メール作成モジュール20と、工場検索モジュール21と、見積作成モジュール22と、NCプログラム変換モジュール23と、データ転送モジュール24と、データ更新モジュール25と、データベース26とを備えている。
【0013】ホームページ開設モジュール18は、板金加工ソフトハウス16のアクセスに伴って、そのアクセス者に対して板金加工受注のための複数種の画面を開き、これらの画面上にて設定された製作依頼データ(図面データ、納期、板金の種類、寸法等)を加工可否判定モジュール19に渡す。
【0014】前述の複数種の画面は、手書き、CAD、BMP、NCのいずれで送信するかを指定する画面、工作寸法指定画面等からなっている。
【0015】加工可否判定モジュール19は、所定の板金加工供給者のマシンの性能、工具、加工形態等の情報と、製作依頼データとを比較し、この製作依頼データの製品が板金加工供給者のマシンで工作できる範囲かどうかを判定し、この判定結果を電子メール作成モジュール20を用いてアクセス者(一般家庭、メーカ、個人企業等)に送信する。
【0016】工場検索モジュール21は、加工可否判定モジュール19で工作できる製作依頼データと判定された場合は、その製作依頼データがどのような種類の工作かを判断し、この工作を納期以内に適切に工作ができる板金加工供給者をデータベース26から検索して見積を依頼者に送信する。そして、見積でよいとされた場合は、検索した板金加工供給者の工場に製作依頼データを送信する。
【0017】見積作成モジュール22は、工場検索モジュール21で検索された板金加工供給者の工場に対して製作依頼データをデータ転送モジュール24を用いて転送し、その板金加工供給者からの見積データを所定の形式にして電子メールでアクセス者又は板金加工ソフトハウスに送信する。
【0018】前述の見積データは、日本国内でかつ標準品の工作の場合には、当該ソフトハウスで見積り、特殊な工作品又は海外の場合は、検索された板金加工供給者に製作依頼データを渡して見積もりさせる。」

「【0025】上記のように構成された板金加工自動受発注システムの動作を図4、図5のフローチャートを用いて以下に説明する。例えば、図1に示す一般家庭14の板金加工製品の需要者はインターネットを介して板金加工ソフトハウスのホームページにアクセスする(S1)。このホームページへのアクセスにより、一般家庭14の板金加工製品の需要者のパソコン画面には、少なくとも、図6、図7に示す画面を表示する。
【0026】図6においては、需要者が図面を、手書、CAD、BMP又はNCプログラム等で送るかを設定する送りデータ条件ボタンと、納期、材質、見積を要求するかを設定する発注条件ボタンとからなる条件設定画面が表示される。
・・・ 中 略 ・・・
【0029】そして、一般家庭の板金加工製品の需要者(以下単に需要者という)が所望とする工作図のデータを入力すると、需要者のパソコンは、これらの入力データを板金加工製品の製作依頼データとしてインターネットを介して板金加工ソフトハウス16に送信する(S2)。
【0030】一方、板金加工ソフトハウス16の工場検索モジュール21は、需要者からの製作依頼データを受け取り、この製作依頼データより、どのような工作が必要かを解読する(S3)。
【0031】次に、加工可否判定モジュール19は、この解読結果から依頼された製品は、エスパシオ11では工作可能かどうかを判断する(S4)。ステップS4において、加工可能と判断した場合は、工場検索モジュール21は需要者からの依頼にあった加工を行うためのロボットのツールを決定すると共に、レーザマシンの種類を決定する(S5)。例えば、成形工具、曲げ工具等を決定する。
【0032】次に、データベース26から決定したツール、レーザマシンを有する板金加工供給者を検索する(S6)。この検索は、例えばデータベース26のエスパシオ番号で管理されているエスパシオ仕様情報を引当て、ステップS5で決定した成形工具と、曲げ工具と、研磨工具と、レーザマシンの種類とに一致し、かつこれらの工具が使用されていない場合に、そのエスパシオを有する板金加工供給者を発注業者として決定する。この板金加工供給者の決定は、依頼があった板金需要者に対して最も近い位置(納期や加工情報等の需要者からの要望を含めて決定)にある板金加工供給者を決定するのが好ましい。
【0033】すなわち、板金加工製品の需要者から受注した製品を、工作可能な最も近くに(納期や加工情報等の需要者からの要望を含めて決定)ある供給者を板金加工ソフトハウス16が判断し、その板金工場へ製品を発注している。
【0034】また、ステップS4において、依頼された製品が不可能であると判定した場合は、最適化コンサルティングを行って、最適な工作の方法をインターネットを介して需要者に知らせる(S7)。
【0035】次に、ステップS6において、板金供給者を決定すると、図5に示すように見積処理を実施する(S8)。この見積処理は、製作依頼者が見積書を必要としている場合に見積作成モジュール22が実施する。例えば、製作依頼データが製品最適化のコンサルタントが必要な場合には、納期、加工精度、コスト等の優先項目に応じた見積を立てる。また、決定した供給者のエスパシオ用にプログラム変換が必要な場合には、製作依頼者側に自動プログラミング装置を備えていない場合は、その変換作業料を加味した見積で依頼者側にインターネットを介して送信する。
【0036】次に、前述の見積処理が終了すると、依頼者側から見積どうりでよいとする返事があるかどうかを判断する(S9)。
【0037】ステップS9で見積がよいと判断した場合は、データ転送モジュール24が検索した供給者に対して製作依頼データ(供給者のマシンに応じた変換がされている)をインターネットを介して送信して製作を行わせる(S10)。」

「【0048】また、上記実施の形態では、需要者側の画面に、手書き、CAD、BMP、NCのいずれかで送信するかを指定する画面を表示するとしたが、板金加工ハウス側で需要者側から形式を指定されなくとも、転送ファイル形式によって自動判別できるようにしてもよい。
【0049】さらに、見積は国内外を問わずに、板金加工ハウスで加工の判定を行って見積もりしてもよい。この場合は、全世界の供給者の工作機における製品毎の見積コストをデータベース化し、需要者から製作依頼情報を受信したとき、データベースの見積コストから受信した製作依頼情報に基づく見積を求めて、その需要者に送信する。」

「【図1】



「【図2】



「【図4】



「【図5】



以上の記載より、文献1には次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されているといえる。

「板金加工自動受発注システムの板金加工自動受発注方法であって、
板金加工自動受発注システムは、板金加工供給者の板金工場をインターネットで結んで、インターネット上に板金加工受発注のホームページを開設し、需要者からの発注を自動的に受注して、その製品を現在工作可能な最も適切な板金製品加工供給者に自動発注する板金加工ソフトハウス16を備え、
板金加工ソフトハウス16は、ホームページ開設モジュール18と、加工可否判定モジュール19と、電子メール作成モジュール20と、工場検索モジュール21と、見積作成モジュール22と、NCプログラム変換モジュール23と、データ転送モジュール24と、データ更新モジュール25と、データベース26とを備え、
需要者はインターネットを介して板金加工ソフトハウスのホームページにアクセスし(S1)、
需要者が図面を、手書、CAD、BMP又はNCプログラム等で送るかを設定する送りデータ条件ボタンと、納期、材質、見積を要求するかを設定する発注条件ボタンとからなる条件設定画面が表示され、需要者が所望とする工作図のデータを入力すると、需要者のパソコンは、これらの入力データを板金加工製品の製作依頼データとしてインターネットを介して板金加工ソフトハウス16に送信し(S2)、
板金加工ソフトハウス16の工場検索モジュール21は、需要者からの製作依頼データを受け取り、この製作依頼データより、どのような工作が必要かを解読し(S3)、
加工可否判定モジュール19は、この解読結果から依頼された製品は、エスパシオ11では工作可能かどうかを判断し(S4)、
ステップS4において、加工可能と判断した場合は、工場検索モジュール21は需要者からの依頼にあった加工を行うためのロボットのツールを決定すると共に、レーザマシンの種類を決定し(S5)、
データベース26から決定したツール、レーザマシンを有する板金加工供給者を検索し、ステップS5で決定した成形工具と、曲げ工具と、研磨工具と、レーザマシンの種類とに一致し、かつこれらの工具が使用されていない場合に、そのエスパシオを有する板金加工供給者を発注業者として決定し(S6)、
ステップS6において、板金加工供給者を決定すると、見積作成モジュール22が、見積処理を実施し、見積を依頼者側にインターネットを介して送信し(S8)、
見積処理が終了すると、依頼者側から見積どうりでよいとする返事があるかどうかを判断し(S9)、
ステップS9で見積がよいと判断した場合は、データ転送モジュール24が検索した板金加工供給者に対して製作依頼データ(供給者のマシンに応じた変換がされている)をインターネットを介して送信して製作を行わせる(S10)、
板金加工自動受発注方法。」

(2)文献2(特開2015−170008号公報)について
文献2には、以下の記載がある。

「【技術分野】
【0001】
本発明は、加工作業における標準作業時間の見積を支援する装置および標準作業時間の見積を支援する方法に関するものである。」

「【0024】
図6は、この発明の実施の形態1に係る標準作業時間見積支援装置が有する注記対応処理表を例により説明する図である。図6に示すように、注記対応処理表32は、注記の番号を行に対応させ、対象加工方法、修正対象、修正方法を含む注記対応処理が記録される表である。対象加工方法の列にTSを修正する対象となる加工方法が格納される。修正対象の列には、TSまたは加工量が指定される。TSは、TSを修正する場合である。加工量は、加工量を修正して、修正した加工量に対してTSを再計算する場合である。修正方法の列には、TSまたは加工量に対する修正方法が記録される。注記番号=1の注記では、対象加工方法が打抜きであり、修正対象が加工量であり、加工量に10回を加算したものを修正後の加工量とするという注記対応処理を表現している。注記対応処理表32は見やすくするために表形式で図に示しているが、計算機内部では表形式のデータでなくてもよい。注記対応処理を記憶でき参照できる形式であれば、どのような形式でもよい。また、注記対応処理は、図6に例を示した種類とは異なる種類のものも定義できる。図6には示していないが、注記ごとに加工図面に書かれる文字列なども注記対応処理表が持ってもよい。」

「【0029】
ステップS03の標準作業時間修正工程では、TS修正部13が加工データ2に含まれる各注記の識別子で注記対応処理表32を参照して、注記が持つ適用対象の加工単位を特定する情報から決まる加工単位のTSを修正する。図9(b)が、注記によりTSを修正した後のワーク領域15の状態である。図4に示すように、部品1を適用対象とする注記番号=1の注記が加工データ2に含まれているので、注記対応処理表32を参照して、図6に示す注記番号=1の注記対応処理を取得する。注記が持つ適用対象の加工単位を特定する情報(注記の適用対象が部品1であること)と取得した注記対応処理から決まる加工方法が打抜き加工であることに基づいて、加工対象が部品1であり加工方法が打抜き加工である加工単位が、TSを修正する加工単位として求められる。そして、打抜き加工の加工量が変更される。変更後の打抜き加工の加工量によりTS設定表31が参照され、取得されたTSを打抜き加工のTSとして記録される。」

「【0036】
実施の形態2.
この実施の形態2は、見積支援装置に設計データが入力されて、見積支援装置が設計データから加工データを作成し、加工手順も作成する場合である。図10は、この発明の実施の形態2に係る標準作業時間見積支援装置の使用形態を説明する図である。実施の形態1の場合の図1と異なる点だけを説明する。設計データ7が見積支援装置1Aに入力され、加工データ2Aが見積支援装置1Aにより作成される。見積支援装置1Aは、設計データ7を取得する設計データ取得部21と、取得した設計データ7から加工データ2Aを作成する加工データ作成部22を有する。加工データ作成部22は、設計データ7に基づいて加工方法を決める加工方法決定部23、設計データ7に基づいて加工単位を抽出する加工単位生成部24、設計データ7に基づき加工単位ごとに加工量を決める加工量算出部25、および、設計データ7に基づいて注記を作成する注記作成部26を有する。また、加工手順を作成する加工手順決定部27を有する。」

「【0042】
注記作成部26は、設計データ7中の注記に関する情報から、識別子と適用対象の加工単位を特定する情報を持たせて、加工データ2Aの一部である注記を作成する。図3に示す展開図の内容を表現する設計データの場合には、展開図が部品1に関するものであり、注記番号=1があるので、図4に示すような注記が作成される。」

「【0053】
このように、加工方法と加工量から標準的に決められるTSを、加工に関する注意事項である注記により修正するので、実際的なTSを見積ることができる。加工データを設計データから作成するので、加工データを使用者あるいは3次元CAD装置が作成する必要が無くなり、より容易にTSの見積ができるようになる。なお、設計データから加工データを作成する加工データ作成部は、この実施の形態で説明した構成とは異なる構成でもよい。」

「【0055】
実施の形態3.
この実施の形態3は、見積支援装置に図面として設計データが入力されるように、実施の形態2を変更した場合である。図13は、この発明の実施の形態3に係る標準作業時間見積支援装置の使用形態を説明する図である。実施の形態2の図10と異なる点だけを説明する。図面データ8が見積支援装置1Bに入力され、設計データ7Bが見積支援装置1Bにより作成さる。見積支援装置1Bは、図面データ8を設計データ7Bに変換する図面データ変換部28を有する。
【0056】
図面データ変換部28は、図面データ8を画像データとして読み込み、線や数字などを認識して設計データ7Bを生成する。注記に関しては、図面に注記の識別子が書かれていない場合は、図面に注記に対して決まった注記番号などの識別子を書いておく、あるいは設計データ7Bまたは加工データ2Aに対してユーザが入力するものとする。」

(3)文献3(特開2006−139685号公報)について
文献3には、以下の記載がある。

「【技術分野】
【0001】
本発明は、2次元板金形状及び加工条件情報を含んで構成される板金工作図を作成するための板金工作図自動作成システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
板金加工において、板金素材から組立品を製作する際は、設計者が作成した組立完成図の他に、加工現場において現場作業員が参照するための板金展開図を作成する必要がある。この板金展開図は、組立品を展開して2次元の板金形状を平面上にCAD図面として表したものである。そして、この2次元板金形状を表すデータの形式としては、通常、事実上の業界標準データファイルフォーマットになっているDXF(Autodesk社のDrawing eXchange Format)が用いられる。」

「【0015】
図1は、本発明の実施形態に係る板金工作図自動作成システムの構成を示すブロック図である。この図において、加工条件情報保存手段1は、少なくとも加工機適用条件情報2及び金型情報3を含む加工条件情報を保存するデータベースとして構成されている。工作図作成基本条件入力手段4は、図面作成者の所定操作によって2次元板金形状情報5及び曲げ属性情報6を出力するようになっている。板金工作図作成手段7は、外形・孔部形状認識手段8、孔形状タイプ分類手段9、及び加工工程設定手段10を有しており、工作図作成基本条件入力手段4から2次元板金形状情報5及び曲げ属性情報6を入力すると、この入力した情報と、加工条件情報保存手段1に保存されている加工機適用条件情報2及び金型情報3とに基づき、板金工作図11を作成し出力するようになっている。なお、図面作成者は、板金工作図作成手段7の処理内容や、加工条件情報保存手段1の保存情報及び工作図作成基本条件入力手段4の出力情報など所望の情報を表示手段12の画面に表示できるようになっている。」

「【0035】
図1の板金工作図作成手段7は、各工程毎に図7に示した作業指示内容(加工条件情報)を帳票として出力することが可能であるが、それでは帳票の枚数が多くなり管理上煩雑となる。そこで、本実施形態では板金工作図作成手段7が、2次元板金形状に対して各工程における加工条件情報を付記したものを、図8に示すように、1枚の帳票にしてまとめて表すようになっている。なお、図8に図示した帳票の記載形式はあくまで一例であり、種々の記載形式を採用することができる。例えば、どの加工工程が必要であるかについて、図5のフローチャートにおいて説明した各工程フラグの符号を用いることもできる。」

「【図8】



(4)文献4(特開昭63−313276号公報)について
文献4には、以下の記載がある。

「〔実施例の全体構成〕 (第2図)
第2図は本発明の図面認識装置の実施例の全体構成図である。本図において、21は図面入力手段、22はベクトル化手段、23は図形要素分離手段、24は円・円弧抽出手段、25は文字認識手段、26はシンボル認識手段、27は線分識別手段、28は文字列の意味解釈による形状認識手段、29は三面図対応による形状認識手段、30は知識ベース、31は対話処理手段、32は処理結果格納手段、そして、10が、本発明の図面認識装置において備えられた所定の材厚に等しい幅を有する図形部分の認識手段である。
図面入力手段21は、設計者の手書き等による設計図面をスキャナにより走査して画像として読取り、2値画像に変換する手段である。ベクトル化手段22は、該2値画像から黒画素の連なる並びを線図形に変換する手段である。図形要素分離手段2は線図形に変換されたベクトル・データを接続関係、領域の大きさ、長さ等によって3つの図形要素、すなわち、文字要素、シンボル要素および線分要素に分類する手段である。また、線図形に変換されたベクトル・データのうち円および円弧と見なされる円・円弧候補は別途、円・円弧抽出手段24にて抽出される。上記図形要素分離手段23において分離された上記3つの要素のうち、文字要素は文字認識手段25に入力される。
文字認識手段25においては、個々に分類されている文字要素を文字列単位にグループ化し、その後、文字列を形成する個々の文字を認識する。ここでは、1文字車位に認識するだけで文字列の意味はまだ不明である。前記シンボル要素はシンボル認識手段26に入力される。シンボル認識手段26は個々に分類されているシンボル要素が何の種類かを認識するものである。文字認識手段25とシンボル認識手段26においては、認識時に参照する文字辞書とシンボル識別辞書とを持っている。前記線分要素は、前記円・円弧候補と共に線分識別手段27に入力される。線分識別手段27は、所定の長さ以上に連なる直線分の種類を識別する機能と、文字要素に分類されている小領域を含めて、破線、一点鎖線等を識別する機能を有している。ここでは、直線分の種類と共に、各直線分の持つ意味(属性)を認識する。例えば機械図面であれば、実線でも外形線、寸法線、寸法補助線、引き出し線等に識別する。ここまでに説明した手段21〜27においては、上記各要素間の関連付けは行なわれず、それぞれ独立した要素として認識されるのみである。また、これらの手段21〜27はいずれも公知のものである。
第2図の文字列の意味解釈による形状認識手段28は、各図形要素の認識結果の対応関係をとり、文字列の意味する内容を理解して、前述の手段21〜27によっては得ることのできなかった情報を抽出、認識するものである。また、三面図対応による形状認識手段29は第一角法や第三角法などの投影法による面図間の対応関係を利用して、ひととおりの認識処理で得られる形状線データに対して、寸法偵が指示されていない形状線に他の面図との対応関係をとりながら寸法を設定し形状を確定する手段である。これらの手段28、29は、いずれも、先に本発明者らにより考案されたものである。これらの手段の詳細については後述する。」(第4頁右下欄第5行ないし第5頁左下欄第6行)





(5)文献5(特開平05−282331号公報)について
文献5には、以下の記載がある。

「【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、部品コスト見積りシステム、特に、機械系CADシステムにおける部品製造コストの見積りシステムに関する。」

「【0016】
【作用】本発明の部品コスト見積りシステムは、図形データ記憶部には、各部品データが記録されたCAD形状データが格納されている。パラメータ抽出部の周長計算部〜重量計算部は、図形データ読出部を介して、図形データ記憶部のCAD形状データから部品の加工コストに関係するパラメータ、例えば曲げ回数、ねじ穴数、板厚値等のパラメータを抽出する。従って、コスト計算のためのパラメータ入力時間を大幅に削減することができる。」

(6)文献6(特開2003−186524号公報)について
文献6には、以下の記載がある。

「【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、加工ノウハウ提供方法及びそのシステムに関し、さらに詳細には、例えば、アウトソーシングセンタがアウトソーシングサービスで得た加工ノウハウを加工ノウハウデータベースに蓄積し、任意の板金加工業者が製作する新規製品と、同一、又は類似の製品に係るデータを検索し配信する加工ノウハウ提供方法及びそのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば、板金工場では、取引先(例えば発注元コンピュータ3)から製造依頼書、図面(例えば電子図面)をもらいその電子図面を元に加工を行い製品を取引先に納品している。取引先は、その製品の製造方法・作業者の熟練度等は必要なく、作成された製品の品質・コスト・納期が重要とされる。」

5 当審の判断
(1)本件発明1について
本件発明1と引用発明とを対比すると次のことがいえる。
ア 本件特許明細書の発明の詳細な説明の段落0004に「2D−CADのデータに基づいて製品又はその部品の加工を行う加工業者では、当然ながら当該データを必要とするわけであるが、当該製品又は部品の製造を発注する製造業者から必要なデータを受領できないことがある。」と記載され、同じく段落0008には「どのようなユーザであっても、そのユーザからの製品を工作できる機器を有する工場又は業者を直ぐに知らせて、その工場又は業者に自動的に受注させるシステムが望ましい。」と記載されていることから、文献1で「需要者」について記載されている事項は、「製造業者」についても記載されているに等しい事項である。そして、本件発明1の「製造業者」は「当該製品又は部品の製造を発注する」者であるから、引用発明の「需要者」は、本件発明1の「製造業者」に相当する。
加えて、引用発明の「板金加工供給者」は、本件発明1の「加工業者」に相当する。
また、引用発明の「板金加工製品」は、本件発明1の「部品」に相当する。

イ 引用発明の「板金加工ソフトハウス16」は、「ホームページ開設モジュール18」と、「加工可否判定モジュール19」と、「電子メール作成モジュール20」と、「工場検索モジュール21」と、「見積作成モジュール22」と、「NCプログラム変換モジュール23」と、「データ転送モジュール24」と、「データ更新モジュール25」と、「データベース26」を備えており、これらのモジュール及びデータベースを動作させ、「板金加工ソフトハウス16」が、ステップS3〜S10からなる動作を行わせるためには、「板金加工ソフトハウス16」が、コンピュータを備え、当該コンピュータがS3〜S10の動作を行わせていることは明らかである。そして、引用発明の「板金加工ソフトハウス16」が備えるコンピュータは、本件発明1の「コンピュータ」に相当する。

ウ 引用発明は、「需要者が図面を、手書、CAD、BMP又はNCプログラム等で送るかを設定する送りデータ条件ボタンと、納期、材質、見積を要求するかを設定する発注条件ボタンとからなる条件設定画面が表示され、需要者が所望とする工作図のデータを入力すると、需要者のパソコンは、これらの入力データを板金加工製品の製作依頼データとしてインターネットを介して板金加工ソフトハウス16に送信」しており、手書、CAD、BMPで作成された図面は、二次元のデータであるといえるから、引用発明の「製作依頼データ」は、本件発明1の「前記部品を二次元で表す二次元データ」に相当する。

エ 引用発明のステップS3の「板金加工ソフトハウス16の工場検索モジュール21は、需要者からの製作依頼データを受け取」ることは、本件発明1の「前記コンピュータが、製造業者端末から、前記部品を二次元で表す二次元データを受信するステップ」に相当する。

オ 引用発明のステップS8の「見積作成モジュール22が、見積処理を実施し、見積を依頼者側にインターネットを介して送信」することと、本件発明1の「前記コンピュータが、前記委託条件の少なくとも一部の下で加工するための見積価格を前記製造業者端末に送信するステップ」とは、「前記コンピュータが、見積を前記製造業者端末に送信するステップ」である点で共通する。

カ 引用発明のステップS10の「データ転送モジュール24が検索した板金加工供給者に対して製作依頼データ(供給者のマシンに応じた変換がされている)をインターネットを介して送信」することと、本件発明1の「前記コンピュータが、前記二次元データに前記委託条件の少なくとも一部に対応する付加データを付加して、加工業者端末に送信するステップ」とは、「前記コンピュータが、前記二次元データを加工業者端末に送信するステップ」である点で共通する。

キ そうすると、引用発明の「板金加工自動受発注方法」のステップS3〜S10からなる動作は、本件発明1の「コンピュータが、製造業者による部品の加工業者への製造委託を支援するための方法」に対応する。

ク 以上のことから、本件発明1と引用発明との一致点及び相違点は、次のとおりである。
[一致点]
「コンピュータが、製造業者による部品の加工業者への製造委託を支援するための方法であって、
前記コンピュータが、製造業者端末から、前記部品を二次元で表す二次元データを受信するステップと、
前記コンピュータが、見積を前記製造業者端末に送信するステップと、
前記コンピュータが、前記二次元データを加工業者端末に送信するステップと
を含むことを特徴とする方法。」

[相違点1]
本件発明1は「前記コンピュータが、前記二次元データに対する画像認識又は文字認識によって、前記二次元データから指定情報を抽出するステップと、前記コンピュータが、前記指定情報に基づいて前記二次元データに含まれ得る指定情報とその解釈との対応づけを参照して、前記指定情報に応じた委託条件を判定するステップと」を備えているのに対して、引用発明は対応するステップを備えていない点。

[相違点2]
本件発明1は「前記コンピュータが、前記委託条件の少なくとも一部の下で加工するための見積価格を前記製造業者端末に送信するステップ」を備えているのに対して、引用発明のステップ8は見積を製造業者端末に送信しているとはいえるものの、送信する見積が、「前記委託条件の少なくとも一部の下で加工するための見積価格」であるとの特定がされていない点。

[相違点3]
本件発明1は「前記コンピュータが、前記二次元データに前記委託条件の少なくとも一部に対応する付加データを付加して、加工業者端末に送信するステップ」を備えているのに対して、引用発明のステップ10は、二次元データを加工業者端末に送信しているとはいえるものの、送信する二次元データに「委託条件の少なくとも一部に対応する付加データを付加」するとの特定がされていない点。

ケ 相違点についての当審の判断
「委託条件」に関する、上記相違点1ないし3についてまとめて判断する。
相違点1に係る本件発明1の「製造業者による部品の加工業者への製造委託を支援する」際に、「コンピュータ」が「前記二次元データに対する画像認識又は文字認識によって、前記二次元データから指定情報を抽出」し、「前記指定情報に基づいて前記二次元データに含まれ得る指定情報とその解釈との対応づけを参照して、前記指定情報に応じた委託条件を判定」することは、文献1には記載も示唆もされておらず、また、これらの動作が周知な動作であるともいえない。
また、引用発明において、「板金加工ソフトハウス16の工場検索モジュール21は、需要者からの製作依頼データを受け取り、この製作依頼データより、どのような工作が必要かを解読し(S3)」ているところ、この「解読」は、「加工可否判定モジュール19」が、「この解読結果から依頼された製品は、エスパシオ11では工作可能かどうかを判断」するためのものであって、本件発明1の、「前記コンピュータが、前記指定情報に基づいて前記二次元データに含まれ得る指定情報とその解釈との対応づけを参照して、前記指定情報に応じた委託条件を判定するステップ」の「解釈」とは、異なる処理であることは明らかである。
そうすると、本件発明1は文献1に記載された発明であるとはいえない。
加えて、文献2ない6には、上記動作について記載されていないから、本件発明1は引用発明および文献2ないし6に記載された事項から、当業者が容易に発明をすることができたものではない。

コ 特許異議申立人の主張について
特許異議申立人は、上記「委託条件」について、文献1では、板金加工ソフトハウスが、需要者からの製作依頼データを受け取り、この製作依頼データより、どのような工作が必要かを解読することが記載されており、この製作依頼データ二次元の図面データが含まれていることは明らかであり、工作の種類を解読するにあたり、板金加工ソフトハウスが、二次元の図面データに対して画像認識又は文字認識を行い、工作の種類の可読に必要な情報を抽出することは、本件特許の出願当時の技術常識を参酌すれば自明である旨主張する(特許異議申立書の第15頁下から第3行ないし第16頁第13行)。
しかしながら、文献1には、本件発明1の「指定情報」に対応する情報は記載されていないから、「指定情報」を抽出し、「指定情報」に応じた「委託条件」を判定することが、引用発明で行われているとはいえない。
また、特許異議申立人は、文献2に記載された発明は、板金の加工を行う装置に関する見積支援装置に関する発明であり、文献2に記載の技術を適用して本件発明1の相違点を実現することは容易に想到できる旨主張する(特許異議申立書の第16頁第14行ないし24行)。
しかしながら、文献2の段落0001に「本件発明は、加工作業における標準作業時間の見積を支援する装置」と記載されているように、文献2は「標準作業時間の見積」を対象としているから、引用発明に、文献2に記載された「標準作業時間の見積」を対象とした技術を適用しても、本件発明1の「見積価格」を算定することはできない。
また、上記のとおり、文献2は「標準作業時間の見積」を対象としているから、本件発明1の「委託条件」を判定しているとはいえない。
具体的には、文献2の段落0029に「ステップS03の標準作業時間修正工程では、TS修正部13が加工データ2に含まれる各注記の識別子で注記対応処理表32を参照して、注記が持つ適用対象の加工単位を特定する情報から決まる加工単位のTSを修正する。」と記載されているように、文献2に記載された発明は、加工単位のTSを修正するものであり、「委託条件」を判定するものとはいえない。
そうすると、特許異議申立人の上記主張には理由がない。

(2)本件発明2について
本件発明2は、本件発明1を減縮した発明であり、上記相違点1ないし3に係るステップを備えているから、上記(1)と同じ理由により、本件発明2は、文献1に記載された発明であるとはいえず、加えて、本件発明2は、引用発明および文献2ないし6に記載された事項から、当業者が容易に発明をすることができたものではない。

(3)本件発明3及び4について
本件発明3及び4は、それぞれ、本件発明1の「方法」に対応する、「プログラム」及び「装置」の発明であり、本件発明1の相違点1ないし3に係る、
「前記二次元データに対する画像認識又は文字認識によって、前記二次元データから指定情報を抽出するステップと、
前記指定情報に基づいて前記二次元データに含まれ得る指定情報とその解釈との対応づけを参照して、前記指定情報に応じた委託条件を判定するステップと
前記委託条件の少なくとも一部の下で加工するための見積価格を前記製造業者端末に送信するステップと、
前記二次元データに前記委託条件の少なくとも一部に対応する付加データを付加して、加工業者端末に送信するステップ」
及び
「前記二次元データに対する画像認識又は文字認識によって前記二次元データから指定情報を抽出し、
前記指定情報に基づいて前記二次元データに含まれ得る指定情報とその解釈との対応づけを参照して、前記指定情報に応じた委託条件を判定し、
前記委託条件の少なくとも一部の下で加工するための見積価格を前記製造業者端末に送信し、
前記二次元データに前記委託条件の少なくとも一部に対応する付加データを付加して、加工業者端末に送信すること」
を含む発明であるから、上記(1)と同様の理由により、本件発明3及び4は、文献1に記載された発明であるとはいえず、加えて、本件発明3及び4は、引用発明および文献2ないし6に記載された事項から、当業者が容易に発明をすることができたものではない。

6 むすび
したがって、特許異議の申立ての理由及び証拠によっては、請求項1ないし4に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に請求項1ないし4に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
異議決定日 2022-10-06 
出願番号 P2020-164719
審決分類 P 1 651・ 121- Y (G06Q)
P 1 651・ 113- Y (G06Q)
最終処分 07   維持
特許庁審判長 高瀬 勤
特許庁審判官 中野 浩昌
小田 浩
登録日 2021-12-15 
登録番号 6994548
権利者 キャディ株式会社
発明の名称 加工業者に対する部品の製造委託を支援するための装置、方法及びそのためのプログラム  
代理人 弁理士法人六本木通り特許事務所  
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