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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 A63F
管理番号 1405528
総通号数 25 
発行国 JP 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2024-01-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2022-12-07 
確定日 2024-01-16 
事件の表示 特願2019−123848「弾球遊技機」拒絶査定不服審判事件〔令和 3年 1月28日出願公開、特開2021− 7685、請求項の数(2)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、令和元年7月2日の出願であって、令和4年6月15日付けで拒絶理由通知がされ、同年8月3日に意見書及び手続補正書が提出され、同年9月15日付け(送達日:同20日)で拒絶査定(以下「原査定」という。)がされ、これに対し、同年12月7日に拒絶査定不服審判の請求がされると同時に手続補正がされ、当審より令和5年6月6日付けで拒絶理由(以下「当審拒絶理由」という。)を通知したところ、同年7月26日に意見書及び手続補正書が提出されたものである。

第2 当審拒絶理由の概要
本件出願の請求項1及び2に係る発明は、その出願前日本国内または外国において頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

<引用文献等一覧>
1.特開2013−13454号公報(以下「引用文献1」という。)
2.特開2016−129630号公報(周知技術を示す文献。以下「周知
例1」という。)
3.特開2018−161353号公報(周知技術を示す文献、以下「周知例2」という。)

第3 本願発明
本願の請求項1及び2に係る発明(以下、それぞれ、「本願発明1」、「本願発明2」という。)は、令和5年7月26日に提出された手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1及び2に記載された事項により特定される次のとおりのものである(符号A等は、分説するために当審にて付した。)。

「【請求項1】
A 遊技領域が形成された遊技盤と、
B 前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の入球が抽選の契機となる
始動入賞口と、
C 前記始動入賞口への入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状
態である特別遊技へ移行するか否かを判定するための抽選値に基づいて当
否判定を実行する当否判定手段と、
D 前記当否判定の結果を示すための図柄が変動表示される図柄表示装置と

E 前記当否判定の結果に応じて前記図柄表示装置へ停止表示させる図柄を
決定する図柄決定手段と、
F 図柄の変動表示過程が定められた複数種の変動パターンからいずれかを
抽選で選択する変動パターン決定手段と、
G 前記当否判定の結果が大当りであった場合に前記特別遊技を実行する特
別遊技制御手段と、
H 前記当否判定の結果を演出的に示す複数の装飾図柄が変動表示される演
出表示装置と、
I 前記複数の装飾図柄の変動表示を含む演出内容を前記変動パターンに応
じて決定する演出決定手段と、
J 前記演出決定手段により決定された前記演出内容を前記演出表示装置に
表示させる演出表示制御手段と、を備え、
K 前記演出決定手段は、前記演出内容として、一回の図柄変動において前
記複数の装飾図柄が仮停止表示された後、再変動表示が行われることによ
り擬似的に複数回の図柄変動が実行されたように見せる擬似連続変動演出
が表示される擬似連続変動パターンを決定可能であり、
L 前記演出表示制御手段は、前記複数の装飾図柄が仮停止表示されるより
も前に前記擬似連続変動演出が行われることを示唆する内容の予告を表示
させた場合、当該予告を表示させない場合よりも高い確率で前記擬似連続
変動演出を表示させ、
M 前記擬似連続変動演出において前記複数の装飾図柄が仮停止表示すると
きに表示される演出である仮停止表示演出の実行態様は、前記特別遊技の
実行期待度が異なる複数種類の実行態様のうちいずれかに設定され、
N 前記予告は、前記擬似連続変動演出における前記仮停止表示演出の実行
態様が、前記特別遊技の実行期待度が相対的に高いことを示す実行態様で
あることを示唆する内容を表示可能であり、
O 前記擬似連続変動演出における前記仮停止表示演出の実行態様のうち、
前記特別遊技の実行期待度が相対的に高い実行態様は、前記複数の装飾図
柄が仮停止表示を開始する当初は特殊画像を表示しない態様であって、か
つ、前記複数の装飾図柄が仮停止表示された後、演出に影響を与えるため
の所定の操作手段が遊技者によって操作された場合に前記特殊画像を表示
する態様である
P ことを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】
A 遊技領域が形成された遊技盤と、
B 前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の入球が抽選の契機となる
始動入賞口と、
C 前記始動入賞口への入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状
態である特別遊技へ移行するか否かを判定するための抽選値に基づいて当
否判定を実行する当否判定手段と、
D 前記当否判定の結果を示すための図柄が変動表示される図柄表示装置と

E 前記当否判定の結果に応じて前記図柄表示装置へ停止表示させる図柄を
決定する図柄決定手段と、
F 図柄の変動表示過程が定められた複数種の変動パターンからいずれかを
抽選で選択する変動パターン決定手段と、
G 前記当否判定の結果が大当りであった場合に前記特別遊技を実行する特
別遊技制御手段と、
H 前記当否判定の結果を演出的に示す複数の装飾図柄が変動表示される演
出表示装置と、
I 前記複数の装飾図柄の変動表示を含む演出内容を前記変動パターンに応
じて決定する演出決定手段と、
J 前記演出決定手段により決定された前記演出内容を前記演出表示装置に
表示させる演出表示制御手段と、を備え、
K”前記演出決定手段は、前記演出内容として、一回の図柄変動において前
記複数の装飾図柄とは異なる特殊図柄が仮停止表示された後、再変動表示
が行われることにより擬似的に複数回の図柄変動が実行されたように見せ
る擬似連続変動演出が表示される擬似連続変動パターンを決定可能であり

L”前記演出表示制御手段は、前記特殊図柄が仮停止表示されるよりも前に
前記擬似連続変動演出が行われることを示唆する内容の予告を表示させた
場合、当該予告を表示させない場合よりも高い確率で前記擬似連続変動演
出を表示させ、
M”前記擬似連続変動演出において前記特殊図柄が仮停止表示するときに表
示される演出である仮停止表示演出の実行態様は、前記特別遊技の実行期
待度が異なる複数種類の実行態様のうちいずれかに設定され、
N 前記予告は、前記擬似連続変動演出における前記仮停止表示演出の実行
態様が、前記特別遊技の実行期待度が相対的に高いことを示す実行態様で
あることを示唆する内容を表示可能であり、
O”前記擬似連続変動演出における前記仮停止表示演出の実行態様のうち、
前記特別遊技の実行期待度が相対的に高い実行態様は、前記特殊図柄が仮
停止表示を開始する当初は特殊画像を表示しない態様であって、かつ、前
記特殊図柄が仮停止表示された後、演出に影響を与えるための所定の操作
手段が遊技者によって操作された場合に前記特殊画像を表示する態様であ

P ことを特徴とする弾球遊技機。」

第4 引用文献、引用発明等
1 引用文献1
(1)引用文献1の記載
原査定の拒絶の理由にも引用され、本願の出願前に日本国内または外国において頒布され又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった特開2013−13454号公報(以下「引用文献1」という。)には、以下の記載がある。
ア「【0013】
・・・図1は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、ガイドレールによって囲まれた、ほぼ円形状の遊技領域が形成されている。この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
・・・
【0015】
遊技盤2における遊技領域の中央付近には、画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)等から構成され、各種の演出画像を表示する表示領域を形成している。・・・
・・・
【0027】
画像表示装置5の下方には、普通入賞球装置6Aと、普通可変入賞球装置6Bとが設けられている。普通入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置6Bは、図3に示す普通電動役物用となるソレノイド81によって、垂直位置となる通常開放状態と傾動位置となる拡大開放状態とに変化する一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物(普通電動役物)を備え、第2始動入賞口を形成する。・・・
・・・
【0038】
第1特別図柄表示装置4Aによる特図ゲームは、普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球が図3に示す第1始動口スイッチ22Aによって検出されたことなどにより第1始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態もしくは小当り遊技状態が終了したことなどにより第1開始条件が成立したことに基づいて、開始される。第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームは、普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球が図3に示す第2始動口スイッチ22Bによって検出されたことなどにより第2始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態もしくは小当り遊技状態が終了したことなどにより第2開始条件が成立したことに基づいて、開始される。
【0039】
第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームでは、特別図柄の可変表示を開始させた後、特図変動時間となる所定時間が経過すると、特別図柄の可変表示結果となる確定特別図柄(特図表示結果)を導出表示する。このとき、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば、特定表示結果としての「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄)が停止表示されれば、所定表示結果としての「小当り」となり、大当り図柄及び小当り図柄とは異なる特別図柄が停止表示されれば「ハズレ」となる。特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド(「ラウンド遊技」ともいう)を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。また、特図ゲームでの可変表示結果が「小当り」になった後には、大当り遊技状態とは異なる小当り遊技状態に制御される。
【0040】
この実施の形態におけるパチンコ遊技機1では、一例として、「1」、「3」、「7」の数字を示す特別図柄を大当り図柄とし、「2」の数字を示す特別図柄を小当り図柄とし、「−」の記号を示す特別図柄をハズレ図柄としている。・・・
・・・
【0049】
画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームとのうち、いずれかの特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。・・・
・・・
【0100】
・・・図6は、主基板11の側においてカウントされる乱数値を例示する説明図である。図6に示すように、この実施の形態では、主基板11の側において、特図表示結果決定用の乱数値MR1、大当り種別決定用の乱数値MR2、変動パターン種別決定用の乱数値MR3、変動パターン決定用の乱数値MR4、普図表示結果決定用の乱数値MR5のそれぞれを示す数値データが、カウント可能に制御される。・・・
・・・
【0103】
特図表示結果決定用の乱数値MR1は、特図ゲームにおける特別図柄などの可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かを決定するために用いられる乱数値であり、例えば「1」〜「65535」の範囲の値をとる。大当り種別決定用の乱数値MR2は、可変表示結果を「大当り」とする場合における飾り図柄の可変表示態様である大当り種別を「非確変」、「確変」、「突確」のいずれかに決定するために用いられる乱数値であり、例えば「1」〜「100」の範囲の値をとる。
【0104】
変動パターン種別決定用の乱数値MR3は、特別図柄や飾り図柄の可変表示における変動パターン種別を、予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数値であり、例えば「1」〜「251」の範囲の値をとる。変動パターン決定用の乱数値MR4は、特別図柄や飾り図柄の可変表示における変動パターンを、予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数値であり、例えば「1」〜「997」の範囲の値をとる。
・・・
【0169】
図3に示す演出制御基板12に搭載されたROM121には、演出制御用のプログラムの他にも、演出動作を制御するために用いられる各種のデータテーブルなどが格納されている。例えば、ROM121には、演出制御用CPU120が各種の判定や決定、制御を行うために用意された複数の判定テーブルや決定テーブル、制御パターンテーブルを構成するテーブルデータが記憶されている。
【0170】
図16は、ROM121に記憶される予告種別決定テーブルの構成例を示している。この実施の形態では、予告種別決定テーブルとして、図16(A)に示す表示系予告種別決定テーブル140Aと、図16(B)に示す操作系予告種別決定テーブル140Bとが、予め用意されている。表示系予告種別決定テーブル140Aは、画像表示装置5の表示領域に所定の演出画像を表示することによる表示系予告種別の予告演出を実行するか否か、また、実行する場合における表示系予告種別を複数種類のいずれとするかを、表示系予告種別決定用の乱数値SR1−1に基づいて、決定するために参照されるテーブルである。操作系予告種別決定テーブル140Bは、スティックコントローラ30やプッシュボタン31Bに対する所定の指示操作に応じた操作系予告種別の予告演出を実行するか否か、また、実行する場合における操作系予告種別を複数種類のいずれとするかを、操作系予告種別決定用の乱数値SR1−2に基づいて、決定するために参照されるテーブルである。
【0171】
表示系予告種別決定テーブル140Aでは、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに応じて、表示系予告なし、あるいは、キャラクタ表示CAY1、ステップアップ表示CAY2の表示系予告種別のいずれかに、表示系予告種別決定用の乱数値SR1−1と比較される数値(決定値)が割り当てられている。ここで、キャラクタ表示CAY1の表示系予告種別は、「キャラクタ表示」の予告演出に含まれる演出動作として、画像表示装置5の表示領域にてキャラクタ画像の表示を行う演出表示が実行される予告種別である。ステップアップ表示CAY2の表示系予告種別は、「ステップアップ表示」の予告演出に含まれる演出動作として、画像表示装置5の表示領域にて複数種類の演出画像を所定の順番に従って表示可能とする演出表示が実行される予告種別である。
【0172】
操作系予告種別決定テーブル140Bでは、第1特図保留記憶数又は第2特図保留記憶数や、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに応じて、操作系予告なし、あるいは、プッシュボタン単発CBY1、プッシュボタン連打CBY2、トリガボタン単発CBY3、トリガボタン連打CBY4の操作系予告種別のいずれかに、操作系予告種別決定用の乱数値SR1−2と比較される数値(決定値)が割り当てられている。ここで、プッシュボタン単発CBY1の操作系予告種別は、「プッシュボタン単発」の予告演出に含まれる演出動作として、操作有効期間内に遊技者がプッシュボタン31Bの指示操作を1回行ったことに応じて、演出画像の切換表示などにより演出態様(演出内容)が変化する予告種別である。・・・
・・・
【0204】
ROM121には、演出制御用CPU120が各種の演出動作を制御するために使用する演出制御パターンを構成するパターンデータが、予め複数種類記憶されている。こうした演出制御パターンとしては、例えば図23に示す図柄変動制御パターンや、図24及び図25に示す予告演出制御パターン、図26に示す確変昇格演出制御パターンなどが含まれていればよい。
【0205】
図柄変動制御パターンは、飾り図柄の可変表示が開始されてから最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示されるまでの期間における、画像表示装置5の表示領域での飾り図柄の可変表示動作に関する制御内容を示すパターンデータなどから構成され、飾り図柄の変動パターンごとに予め複数用意されたものであればよい。また、パチンコ遊技機1における複数種類の演出モードに対応して、互いに異なる図柄変動制御パターンが用意されてもよい。こうした複数の図柄変動制御パターンはそれぞれ、最終停止図柄となる確定飾り図柄や可変表示中に仮停止表示される仮停止図柄などを用いて行われる飾り図柄の可変表示において、飾り図柄の表示位置や大きさ、飾り図柄の変動方向や変動速度などのタイムスケジュールを規定していればよい。ここで、最終停止図柄や仮停止図柄などは、主基板11から演出制御基板12へと伝送された変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンなどに基づいて、可変表示の開始時に決定されるものであればよい。
・・・
【0215】
演出制御用CPU120は、例えば飾り図柄の可変表示を開始するときなどに、変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンなどに基づいて演出制御パターンをセットする。・・・その後、演出制御プロセスタイマ値が更新されるごとに、演出制御プロセスタイマ判定値のいずれかと合致したか否かの判定を行い、合致した場合には、対応する各種の制御データに応じた演出動作の制御を行う。こうして、演出制御用CPU120は、演出制御パターンに含まれるプロセスデータ#1〜プロセスデータ#n(nは任意の整数)の内容に従って、演出装置(画像表示装置5、スピーカ8L、8R、遊技効果ランプ9等の発光体など)の制御を進行させる。・・・
・・・
【0316】
・・・図41に示す擬似連演出設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、例えば主基板11から伝送された変動パターン指定コマンドにおけるEXTデータを読み取ることなどにより、指定された変動パターンが「擬似連」の可変表示演出を実行する場合に対応した擬似連変動パターンであるか否かを判定する(ステップS601)。ステップS601では、変動パターンが、図7に示す、変動パターンPA1−5、PB2−1、PB2−2、PA3−1、PA3−2、PB4−1、PB4−2、PA5−1、PA5−2、PC1−3のいずれかであるか否かを判定すればよい。
【0317】
擬似連変動パターンであると判定された場合(ステップS601;Yes)、「擬似連」の可変表示演出における1回目の仮停止図柄を決定する(ステップS602)。ステップS603では、「擬似連」の可変表示演出における1回目の仮停止図柄として、図4(A)に示す、擬似連チャンス目GC1〜GC6のいずれかを構成する飾り図柄の組合せが決定される。ステップS602では、例えば、図42(A)に示すような決定割合で擬似連チャンス目GC1〜GC6のいずれかに決定されればよい。
【0318】
なお、図42(A)に示す決定割合では、可変表示結果が「大当り」となるか否かや、変動パターン(擬似連変動の回数など)がいずれであるかによらず、略均等割合で擬似連チャンス目GC1〜GC6のいずれかに決定されるようになっているが、可変表示結果が「大当り」となるか否かや、変動パターン(擬似連変動の回数など)に応じて擬似連チャンス目の決定割合を異ならせてもよい。このようにすることで、いずれの擬似連チャンス目となるかに応じて、可変表示結果が「大当り」となる割合が高いことや、擬似連変動の回数が多くなりやすいことなどを示唆することができるようになる。
・・・
【0325】
ステップS601にて擬似連変動パターンでないと判定された場合(ステップS601;Yes)、擬似連示唆演出(ガセの擬似連示唆演出)の実行の有無を決定する(ステップS607)。・・・
【0326】
ステップS607の処理では、例えば図42(B)に示すような決定割合で、擬似連示唆演出の実行の有無が決定されればよい。図42(B)に示す決定割合の設定例では、「左」の飾り図柄表示エリア5Lの最終停止図柄(左最終停止図柄)に応じて擬似連示唆演出の実行の有無の決定割合を異ならせている。具体的には、左最終停止図柄が「3」である場合には7%の割合で「実行あり」に決定され、左最終停止図柄が「5」である場合には5%の割合で「実行あり」に決定され、左最終停止図柄が「7」である場合には3%の割合で「実行あり」に決定されるようになっている。このように、左最終停止図柄がいずれであるかに応じて、ガセの擬似連示唆演出の実行割合が異なっている。これにより、左最終停止図柄がいずれであるかに応じて、擬似連示唆演出が実行された場合の実際に擬似連変動が実行される割合を異ならせることができ、左最終停止図柄にいずれとなるかによって遊技者の期待度を異ならせることができる。
・・・
【0329】
ステップS603にて擬似連変動が1回である変動パターン・・・、ステップS605にて擬似連変動が2回である変動パターンであると判定された場合・・・、ステップS606の処理を実行した後、または、擬似連示唆演出を実行することが決定された場合(ステップS608;Yes)、ステップS602、S604、S606にて決定された仮停止図柄や、図40のステップS503、S504、S506、S507にて決定された最終停止図柄に応じて、擬似連示唆演出の演出態様(擬似連示唆演出パターン)を決定する(ステップS609)。
【0330】
この実施の形態では、擬似連における擬似連変動(再可変表示)が実行される前に、擬似連変動が実行されることを示唆する擬似連示唆演出が実行されるようになっている。また、この実施の形態では、飾り図柄は、「1」〜「8」を示す英数字とキャラクタ画像との組合せで構成される。
【0331】
擬似連変動が実行される前(1回目の仮停止表示時)においては、「左」の飾り図柄表示エリア5Lに擬似連チャンス目の一部を構成する飾り図柄(「3」、「5」または「7」)が停止(仮停止)したときに、当該飾り図柄のキャラクタ画像が予め定められたセリフを発する擬似連示唆演出が実行される。ここで、擬似連チャンス目が仮停止表示される場合(擬似連を伴う変動パターンの場合)、「右」の飾り図柄表示エリア5Rに擬似連チャンス目の一部を構成する飾り図柄(「3」、「5」または「7」)が仮停止したときに、当該飾り図柄のキャラクタ画像もセリフを発して擬似連チャンス目が仮停止表示されること(擬似連変動が実行されること)を報知する擬似連示唆演出が実行される。一方、擬似連チャンス目が仮停止表示されない場合(擬似連を伴わない変動パターンの場合)、擬似連示唆演出は終了し、「右」の飾り図柄表示エリア5Lに、図40のステップS503、S504、S506、S507にて決定された飾り図柄が停止表示される。
【0332】
擬似連変動が実行された後(2回目以降の仮停止表示時)においては、「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rに飾り図柄が・・・仮停止表示(停止表示)される。・・・。そして、当該2つの飾り図柄のキャラクタ画像が予め定められたセリフを発する擬似連示唆演出が実行される。ここで、擬似連が継続する場合には、「中」の飾り図柄表示エリア5Cに、ステップS605やS609で決定された飾り図柄が仮停止し、当該飾り図柄のキャラクタ画像もセリフを発して擬似連変動が継続することを報知する擬似連示唆演出が実行される。・・・
・・・
【0334】
この実施の形態では、飾り図柄(「3」、「5」、「7」)ごとに各回の擬似連示唆演出においてキャラクタ画像が発するセリフが予め用意されている。ステップS609の処理では、仮停止図柄(停止図柄)が「3」、「5」、「7」であるかに応じて、各仮停止時におけるセリフを決定すればよい。ステップS609の処理の後、擬似連演出設定処理を終了する。なお、擬似連チャンス目毎にセリフ(擬似連示唆演出の演出態様)を対応付けて設け、擬似連における仮停止図柄が擬似連チャンス目GC1〜GC6のいずれであるかに応じて、セリフ(擬似連示唆演出の演出態様)が決定されるようにしてもよい。
・・・
【0379】
続いて、「擬似連」の可変表示演出が実行されるときの画像表示装置5における表示動作例を説明する。図48〜図50は、「擬似連」の可変表示演出が実行されるときの画像表示装置5における表示動作例を示す図である。図48(A)は、画像表示装置5の「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rの全部にて飾り図柄の変動が行われている状態を示している。擬似連を伴わない変動パターンであって、「左」の飾り図柄表示エリア5Lの最終停止図柄として「3」に決定され、図41のステップS607にて擬似連示唆演出を実行することに決定された場合には、図41(B)に示すように、「左」の飾り図柄表示エリア5Lに「3」の英数字を示す飾り図柄が停止表示されるとともに、当該飾り図柄のキャラクタ画像が「チャンス?」というセリフを発する擬似連示唆演出が実行される。その後、図48(C)に示すように、「右」の飾り図柄表示エリア5Rの飾り図柄が低速変動になって、図48(P)に示すように、擬似連チャンス目を構成しない飾り図柄が停止表示される。その後、図48(Q)に示すように、「中」の飾り図柄表示エリア5Cにも飾り図画が停止表示され「ハズレ」となる。
【0380】
一方、擬似連を伴う変動パターンである場合には、図41(B)に示す擬似連示唆演出が実行された後、図41(C)(D)に示すように、「右」の飾り図柄表示エリア5Rに「5」の英数字を示す飾り図柄が仮停止表示されるとともに、当該飾り図柄のキャラクタ画像が「チャンスかも!」というセリフを発する擬似連示唆演出が実行される。なお、この実施の形態では、左図柄と右図柄との組合せで擬似連チャンス目の一部を構成する図柄は、ハズレ時の最終停止図柄として決定されないようになっているので、「右」の飾り図柄表示エリア5Rに擬似連チャンス目の一部構成する「5」の英数字を示す飾り図柄が停止表示された時点で擬似連変動が実行されることが確定する。
【0381】
その後、図48(E)に示すように、「中」の飾り図柄表示エリア5Cに「7」の英数字を示す飾り図柄が仮停止表示され、擬似連チャンス目GC2となる。このとき、「7」の英数字を示す飾り図柄のキャラクタが「チャンス!!」というセリフを発することで擬似連変動が実行されることを報知している。
【0382】
図49(F)は、図48(E)の後に、1回目の擬似連変動(再変動)が開始されたことを示している。擬似連変動が実行された後(2回目以降の仮停止表示時)においては、図49(G)、(H)に示すように、「左」及び「右」の飾り図柄表示エリア5L、5Rに飾り図柄が、擬似連変動が実行される前(1回目の仮停止表示時)よりも、早いタイミングで同時に仮停止表示(停止表示)される。ここでは、1回目の仮停止図柄が擬似連チャンス目GC2であることに対応して、「3」の英数字を示す飾り図柄が仮停止表示(停止表示)される。このとき、図49(H)に示すように、仮停止した「左」及び「右」の飾り図柄が「リーチ!?」というセリフを発する擬似連示唆演出が実行される。
【0383】
ここで、擬似連1回の変動パターン・・・である場合には、図49(I)、(R)に示すように、「中」の飾り図柄表示エリア5Cに「8」の英数字を示す飾り図柄が停止表示され、リーチハズレとなる。なお、擬似連1回の変動パターンであって、スーパーリーチとなる変動パターンを設ける場合には、図49(I)の後にスーパーリーチのリーチ演出が実行される。即ち、図49(H)のように擬似連示唆演出が実行された後、擬似連変動が実行される場合もあれば、そのままリーチ(スーパーリーチ)となる場合もある。また、大当りとなる変動パターンである場合には、図49(R)において「中」の飾り図柄表示エリア5Cに「3」の英数字を示す飾り図柄が停止表示される。
【0384】
また、擬似連2回または3回の変動パターンである場合には、図49(I)、(J)に示すように、「中」の飾り図柄表示エリア5Cに「7」の英数字を示す飾り図柄が仮停止表示される。このとき、図49(J)に示すように、「7」の英数字を示す飾り図柄が「もう1回!」というセリフを発することで擬似連変動が継続することを報知している。
【0385】
図50(K)は・・・2回目の擬似連変動(再変動)が開始されたことを示している。そして、図50(L)、(M)に示すように・・・飾り図柄表示エリア5L、5Rに飾り図柄が停止表示される。ここでは、最終停止図柄に応じて「3」の英数字を示す飾り図柄が停止表示される。このとき、図50(M)に示すように、仮停止した「左」及び「右」の飾り図柄が「リーチ!!」というセリフを発するリーチ演出が実行される。さらに、図50(N)に示すように、「中」の飾り図柄表示エリア5Cが低速スクロール中に、「7」の英数字を示す飾り図柄が「大チャンス!」というセリフを発するリーチ演出が実行される。その後、50(O)に示すように、「中」の飾り図柄表示エリア5Cが高速スクロールとなるリーチ演出が実行される。
【0386】
なお、図48〜図50に示した擬似連演出が最初に擬似連チャンス目GC2(3・7・5)が仮停止する場合の例であったが、これ以外の擬似連チャンス目が仮停止する場合には、飾り図柄や擬似連変動の回数に応じたセリフが出るようにすればよい。例えば、擬似連チャンス目を構成する飾り図柄「3」、「5」、「7」について、各回数のおけるセリフを用意しておけばよい。なお、この実施の形態では擬似連変動の回数が多くなるほど「大当り」となる可能性が高まるので、擬似連回数が多くなるほど、期待度が高いことを示すセリフとするようにしてもよい。
・・・
【0388】
また、この実施の形態では、飾り図柄のキャラクタがセリフを発する擬似連示唆演出であったが、演出態様はこれに限定されない。例えば、画像表示装置5に擬似連示唆演出用の演出画像を表示するようにしてもよい。
・・・
【0458】
・・・また、擬似連が実行される場合の仮停止図柄は、擬似連チャンス目GC1〜GC8のように英数字の組合せのみに限定されず、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rのいずれかに、英数字とは異なるチャンス図柄(例えば「擬似連」と記載された図柄)が仮停止した場合に擬似連となるようにしてもよい。」

イ「【図48】



(2)引用発明
以上によれば、引用文献1には、次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されているものと認められる(符号a等は、本願発明1の分説に概ね対応させて当審にて付した。)。
(引用発明)
a パチンコ遊技機1は、遊技盤面を構成する遊技盤2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠3とから構成され、遊技盤2には、ほぼ円形状の遊技領域が形成されており(【0013】)、
b 遊技領域の中央付近には、画像表示装置5が設けられ(【0015】)、
画像表示装置5の下方には、普通入賞球装置6Aと普通可変入賞球装置6Bとが設けられており、普通入賞球装置6Aは、第1始動入賞口を形成し、普通可変入賞球装置6Bは、第2始動入賞口を形成し(【0027】)、
第1特別図柄表示装置4Aによる特図ゲームは、第1始動入賞口を進入した遊技球が第1始動口スイッチ22Aによって検出されたことなどにより第1始動条件が成立したことに基づいて開始され、第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームは、第2始動入賞口を進入した遊技球が第2始動口スイッチ22Bによって検出されたことなどにより第2始動条件が成立したことに基づいて開始され(【0038】)、
cdeg 第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームでは、特別図柄の可変表示を開始させた後、所定時間が経過すると、特別図柄の可変表示結果となる特図表示結果を導出表示し、大当り図柄が停止表示されれば「大当り」となり、小当り図柄が停止表示されれば「小当り」となり、大当り図柄及び小当り図柄とは異なる特別図柄が停止表示されれば「ハズレ」となり、
特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド遊技を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御され(【0039】)、
主基板11の側において、特図表示結果決定用の乱数値MR1、大当り種別決定用の乱数値MR2、変動パターン種別決定用の乱数値MR3、変動パターン決定用の乱数値MR4を示す数値データが、カウント可能に制御され(【0100】)、
特図表示結果決定用の乱数値MR1は、特図ゲームにおける特別図柄などの可変表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かを決定するために用いられる乱数値であり(【0103】)、
f 変動パターン決定用の乱数値MR4は、特別図柄や飾り図柄の可変表示における変動パターンを、予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数値であり(【0104】)、
h 画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームと第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームとのうち、いずれかの特図ゲームが開始されることに対応して飾り図柄の可変表示が開始され(【0049】)、
ij 演出制御基板12に搭載されたROM121(【0169】)には、演出制御用CPU120が各種の演出動作を制御するために使用する演出制御パターンを構成するパターンデータが、予め複数種類記憶されており、演出制御パターンとしては、図柄変動制御パターンや予告演出制御パターンなどが含まれており(【0204】)、
図柄変動制御パターンは、飾り図柄の可変表示が開始されてから最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示されるまでの期間における、画像表示装置5の表示領域での飾り図柄の可変表示動作に関する制御内容を示すパターンデータなどから構成され、最終停止図柄や仮停止図柄などは変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンなどに基づいて決定され(【0205】)、
km 演出制御用CPU120は、指定された変動パターンが「擬似連」の可変表示演出を実行する場合に対応した擬似連変動パターンであるか否かを判定し(【0316】)、
擬似連変動パターンであると判定された場合、「擬似連」の可変表示演出における1回目の仮停止図柄として、擬似連チャンス目GC1〜GC6のいずれかを構成する飾り図柄の組合せが決定され(【0317】)、可変表示結果が「大当り」となるか否かに応じて擬似連チャンス目の決定割合を異ならせることで、いずれの擬似連チャンス目となるかに応じて、可変表示結果が「大当り」となる割合が高いことを示唆することができ(【0318】)、
擬似連変動パターンでないと判定された場合、ガセの擬似連示唆演出の実行の有無を決定し(【0325】)、左最終停止図柄が「3」である場合には7%、左最終停止図柄が「5」である場合には5%、左最終停止図柄が「7」である場合には3%の割合で「実行あり」に決定されるようになっており(【0326】)、
l 擬似連における擬似連変動(再可変表示)が実行される前に、擬似連変動が実行されることを示唆する擬似連示唆演出が実行され(【0330】)、
擬似連示唆演出を実行することに決定された場合には、「左」の飾り図柄表示エリア5Lに「3」の英数字を示す飾り図柄が停止表示されるとともに、当該飾り図柄のキャラクタ画像が「チャンス?」というセリフを発せられ(【0379】)、擬似連を伴う変動パターンである場合には、「右」の飾り図柄表示エリア5Rに「5」の英数字を示す飾り図柄が仮停止表示されるとともに、当該飾り図柄のキャラクタ画像が「チャンスかも!」というセリフを発せられ(【0380】)、「中」の飾り図柄表示エリア5Cに「7」の英数字を示す飾り図柄が仮停止表示され、擬似連チャンス目GC2となるとき、「7」の英数字を示す飾り図柄のキャラクタが「チャンス!!」というセリフを発することで擬似連変動が実行されることを報知し(【0381】)、
n 擬似連における仮停止図柄が擬似連チャンス目GC1〜GC6のいずれであるかに応じて、セリフが決定される(【0334】)、
p パチンコ遊技機1(【0013】)。

2 周知例1の記載
本願の出願前に日本国内または外国において頒布され又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった特開2016−129630号公報(周知例1)には、以下の記載がある。
(1)「【0240】
図19(a)は、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cの両方において装飾図柄の更新が終了し、「装飾5」の揺れ表示が開始され、あたかもリーチ状態のような演出がなされている。しかも、中図柄表示領域208bでは、装飾図柄の変動表示が継続しているが、その中図柄表示領域208bには、図1に示すチャンスボタン700を押下することを促す絵柄701が表示され、装飾図柄が変動表示している様子の一部が視認困難になっている。また、その絵柄701の下には、チャンスボタン押下の受付期間の残期間を表すバー表示702が行われている。・・・
【0241】
絵柄701およびバー表示702を見た遊技者は、チャンスボタン700を押下する(図19(b))。
【0242】
すると、図19(c)に示すように、装飾図柄の更新が継続していた中図柄表示領域208bでも装飾図柄の更新が終了し、「NEXT」と表示された擬似連図柄の揺れ表示が開始されている。すなわち、第一の報知が開始されている。この演出例では、チャンスボタン700が押下されると、仮停止が行われるため、チャンスボタン700の押下のタイミングが早ければ早いほど、仮停止が行われるタイミング(第一の報知が行われるタイミング)も早くなる。・・・」
(2)「【図19】



3 周知例2の記載
本願の出願前に日本国内または外国において頒布され又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった特開2018−161353号公報(周知例2)には、以下の記載がある。
(1)「【1676】
図103(b)に示す第一の操作手段表示Od1は、同図(c)において第二の操作手段表示Od2に変化し、スピーカ120からは効果音が出力されている。図103(d)では、変動表示中であった第3図柄pd3において、「装飾4」のリーチ演出が開始され、図103(e)に示す第1装飾図柄表示装置208Lでは、第3図柄pd3を隠すようにリーチの文字画像が表示される。ただし、第4図柄pd4および第5図柄pd5は隠されておらず、変動表示が現在も継続されていることはよくわかる状態である。
【1677】
次いで、図103(f)では、ボタン演出が開始され、第1装飾図柄表示装置208Lの中央には、赤色に発光したチャンスボタン136を模した表示にPUSHの文字が付加された表示が大きく表示され、その下に、残期間表示である残期間を表すメータ表示Tm’も表示されている。これらの表示は、ボタン演出の表示のうちの一部の表示であるが、第四の操作手段表示Od4に相当する。第3装飾図柄表示装置208Nには、図103(c)から表示されている第二の操作手段表示Od2が継続して表示されており、図103(f)のタイミングでは、第四の操作手段表示Od4と第二の操作手段表示Od2が同時に表示されている。・・・
【1678】
図103(g)でも、第四の操作手段表示Od4と第二の操作手段表示Od2が同時に表示されている。・・・
【1679】
図103(h)では、チャンスボタン136が操作される。チャンスボタン136は、第二の操作手段表示Od2にも、第四の操作手段表示Od4にも対応する操作手段であるが、ここでは、第四の操作手段表示Od4の方が優先され、図103(i)に示すように、第四の操作手段表示Od4が消え、擬似連図柄である「継続」という装飾図柄が中図柄表示領域208bに出現し、第3図柄pd3は擬似連演出における一回目の仮停止が行われている。擬似連演出は、現在行われている図柄変動表示についての予告演出(通常予告の演出)であり第二の予告演出に相当する。一方、第二の操作手段表示Od2には何の変化もなく、第3装飾図柄表示装置208Nに表示され続けている。
【1680】
先の図103(h)のタイミングにおけるチャンスボタン136の操作からほとんど間をあけずに、チャンスボタン136が再び操作される(図103(j))。ここでのチャンスボタン136の操作は、図103(k)に示すように・・・第二の操作手段表示Od2が第一の操作手段表示Od1に変化し、変化した第一の操作手段表示Od1の上に表示されているワイプ表示Wdには、先読み予告の表示(第一の予告演出)として「熱」の文字が表示され、さらに、第3装飾図柄表示装置208Nではワイプ表示Wdにエフェクト画像Edが追加されている。なお、図103(k)に示す第3図柄pd3では、擬似連演出における一回目の仮停止が継続されている。
【1681】
図103(l)では、擬似連演出における第3図柄pd3の再変動が開始されており、第3装飾図柄表示装置208Nでは、エフェクト画像Edは消えているが、ワイプ表示Wdにおける先読み予告の表示(「熱」の文字表示)は継続している。」

(2)「【図103】



第5 対比、判断
1 本願発明1について
(1)対比
本願発明1と引用発明とを対比する。

ア 構成Aについて
引用発明の構成aの「遊技盤面を構成する遊技盤2」は、「ほぼ円形状の遊技領域が形成されて」いるから、引用発明の「遊技盤面を構成する遊技盤2」は、本願発明1の構成Aにおける「遊技領域が形成された遊技盤」に相当する。
したがって、引用発明は、本願発明1の構成Aを備える。

イ 構成Bについて
引用発明の構成bにおける「第1始動入賞口」及び「第2始動入賞口」は、「遊技領域」の中央付近に設けられた画像表示装置5の下方に「設けられて」いるところ、「遊技領域」の中央付近に設けられた画像表示装置5の下方は、本願発明1の構成Bにおける「前記遊技領域の所定位置」に相当するから、引用発明の「第1始動入賞口」及び「第2始動入賞口」は、本願発明1の構成Bにおける「前記遊技領域の所定位置に設けられ」る「始動入賞口」に相当する。
また、引用発明の「第1始動入賞口」及び「第2始動入賞口」は、引用発明の構成bdによれば、「進入した遊技球」が「第1始動口スイッチ22A」、「第2始動口スイッチ22B」によって検出されたことにより、「第1特別図柄表示装置4Aによる特図ゲーム」及び「第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲーム」が開始されるものであるから、引用発明の「第1始動入賞口」及び「第2始動入賞口」は、本願発明1の構成Bにおける「遊技球の入球が抽選の契機となる始動入賞口」に相当する。
以上から、引用発明は、本願発明1の構成Bを備える。

ウ 構成Cについて
引用発明の構成cdegにおける「遊技者にとって有利なラウンド遊技を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態」は、本願発明1の構成Cにおける「通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技」に相当するところ、引用発明の構成cdegによれば、引用発明は、「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かを決定するために「特図表示結果決定用の乱数値MR1」なる「乱数値」を用いるから、本願発明1の構成Cにおける「通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定するための抽選値に基づいて当否判定を実行する」ものといえる。
上記イより、引用発明の「第1始動入賞口」及び「第2始動入賞口」は、本願発明1の構成Bにおける「遊技球の入球が抽選の契機となる始動入賞口」に相当するものであり、「始動入賞口」への「遊技球の入球」が「抽選の契機」となるものである。
以上から、引用発明は、本願発明1の構成Cに相当する構成を備える。

エ 構成Dについて
引用発明の構成cdegによれば、引用発明における「第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4B」では、「特別図柄の可変表示」を開始させた後、所定時間が経過すると、「特別図柄の可変表示結果となる特図表示結果」を導出表示するところ、「可変表示」される「特別図柄」は、本願発明1の構成Dにおいて「変動表示」される「前記当否判定の結果を示すための図柄」に相当するから、引用発明の「第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4B」は、本願発明1の構成Dにおける「前記当否判定の結果を示すための図柄が変動表示される図柄表示装置」に相当する。
したがって、引用発明は、本願発明1の構成Dを備える。

オ 構成Eについて
引用発明の構成cdegによれば、引用発明における「第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4B」には、「特別図柄の可変表示結果となる特図表示結果」が導出表示されるところ、その前提として、「特図表示結果」としての「特別図柄」が決定される必要があるから、引用発明が、本願発明1の構成Eにおける「前記当否判定の結果に応じて前記図柄表示装置へ停止表示させる図柄を決定する図柄決定手段」に相当する構成を備えることは自明である。
したがって、引用発明は、本願発明1の構成Eに相当する構成を備える。

カ 構成Fについて
引用発明の構成fによれば、「変動パターン決定用の乱数値MR4」は、「特別図柄」「における変動パターンを、予め用意された複数種類のいずれかに決定するために用いられる乱数値であ」るから、引用発明の「変動パターン決定用の乱数値MR4」は、本願発明1の構成Fにおける「図柄の変動表示過程が定められた複数種の変動パターンからいずれかを抽選で選択する」際に用いられるものであり、「変動パターン決定用の乱数値MR4」を用いて「変動パターンを、予め用意された複数種類のいずれかに決定する」ために、引用発明が本願発明1の構成Fにおける「変動パターン決定手段」に相当する構成を備えることは自明である。
したがって、引用発明は、本願発明1の構成Fに相当する構成を備える。

キ 構成Gについて
引用発明の構成cdegによれば、「特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド遊技を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御され」るから、引用発明が本願発明1の構成Gにおける「前記当否判定の結果が大当りであった場合に前記特別遊技を実行する特別遊技制御手段」に相当する構成を備えることは自明である。
したがって、引用発明は、本願発明1の構成Gに相当する構成を備える。

ク 構成Hについて
引用発明の構成hによれば、「画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5R」では、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームと第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームとのうち、いずれかの特図ゲームが開始されることに対応して「飾り図柄」の可変表示が開始されるところ、「飾り図柄」は、本願発明1の構成Hにおける「装飾図柄」に対応する。
そうすると、引用発明の「画像表示装置5に設けられた」「飾り図柄表示エリア5L、5C、5R」は、本願発明1の構成Hにおける「前記当否判定の結果を演出的に示す複数の装飾図柄が変動表示される演出表示装置」に相当する。
以上から、引用発明は、本願発明1の構成Hを備える。

ケ 構成Iについて
引用発明の構成ijによれば、「図柄変動制御パターン」は、「飾り図柄の可変表示が開始されてから最終停止図柄となる確定飾り図柄が停止表示されるまでの期間における、画像表示装置5の表示領域での飾り図柄の可変表示動作に関する制御内容を示すパターンデータ」から構成され、最終停止図柄や仮停止図柄などは変動パターン指定コマンドで指定された「変動パターン」に基づいて決定されるところ、「画像表示装置5の表示領域での飾り図柄の可変表示動作」は、本願発明1の構成Iにおける「前記複数の装飾図柄の変動表示を含む演出内容」に相当するといえるから、引用発明は、本願発明1の構成Iにおける「前記複数の装飾図柄の変動表示を含む演出内容を前記変動パターンに応じて決定する演出決定手段」に相当する構成を備える。
したがって、引用発明は、本願発明1の構成Iに相当する構成を備える。

コ 構成Jについて
引用発明の構成ijにおける「演出制御用CPU120」は「各種の演出動作を制御する」ものであるから、構成Iについての検討も踏まえると、引用発明の「演出制御用CPU120」は、本願発明1の構成Jにおける「前記演出決定手段により決定された前記演出内容を前記演出表示装置に表示させる演出表示制御手段」に相当する構成を備える。
したがって、引用発明は、本願発明1の構成Jに相当する構成を備える。

サ 構成Kについて
引用発明の構成kmにおいて、「演出制御用CPU120」が「指定された変動パターンが「擬似連」の可変表示演出を実行する場合に対応した擬似連変動パターンであるか否かを判定」することは、構成Iでの検討も踏まえると、本願発明1の構成Kの「前記演出決定手段」が「前記演出内容として、一回の図柄変動において前記複数の装飾図柄が仮停止表示された後、再変動表示が行われることにより擬似的に複数回の図柄変動が実行されたように見せる擬似連続変動演出が表示される擬似連続変動パターンを決定可能であ」ることに相当する。
したがって、引用発明は、本願発明1の構成Kに相当する構成を備える。

シ 構成Lについて
引用発明の構成lにおいて、「擬似連示唆演出を実行することに決定された場合」に「「左」の飾り図柄表示エリア5L」に「仮停止表示される」「「3」の英数字を示す飾り図柄」の「キャラクタ画像」が「チャンス?」というセリフを発すること、及び、「「右」の飾り図柄表示エリア5R」に「仮停止表示される」「「5」の英数字を示す飾り図柄」の「キャラクタ画像」が「チャンスかも!」というセリフを発することは、本願発明1の構成Lにおける「前記複数の装飾図柄が仮停止表示されるよりも前に前記擬似連続変動演出が行われることを示唆する内容の予告」に相当する。
引用発明の構成lのように「擬似連における擬似連変動(再可変表示)が実行される前に、擬似連変動が実行されることを示唆する擬似連示唆演出が実行され」た場合、構成kmによれば、「ガセの擬似連示唆演出の実行」がされる場合があるところ、ガセの擬似連示唆演出は、左最終停止図柄が「3」である場合には7%、左最終停止図柄が「5」である場合には5%、左最終停止図柄が「7」である場合には3%の割合で「実行あり」に決定されるようになっており、左最終停止図柄が「3」、「5」、「7」である場合、擬似連示唆演出がガセでない確率は93%〜97%であるといえる。
そうすると、構成Jについての検討も踏まえると、引用発明は、本願発明1の構成Lにおける「前記演出表示制御手段は、前記複数の装飾図柄が仮停止表示されるよりも前に前記擬似連続変動演出が行われることを示唆する内容の予告を表示させた場合、当該予告を表示させない場合よりも高い確率で前記擬似連続変動演出を表示させ」るものといえる。
したがって、引用発明は、本願発明1の構成Lに相当する構成を備える。

ス 構成Mについて
引用発明の構成kmによれば、「「擬似連」の可変表示演出における1回目の仮停止図柄として、擬似連チャンス目GC1〜GC6のいずれかを構成する飾り図柄の組合せが決定され」るところ、「擬似連チャンス目GC1〜GC6」は、それぞれ、本願発明1の構成Mにおける「前記擬似連続変動演出において前記複数の装飾図柄が仮停止表示するときに表示される演出である仮停止表示演出の実行態様」に相当する。
そして、引用発明の「擬似連チャンス目GC1〜GC6」は、構成kmのとおり、「いずれの擬似連チャンス目となるかに応じて、可変表示結果が「大当り」となる割合が高いことを示唆する」から、引用発明の「擬似連チャンス目GC1〜GC6」は、本願発明1の構成Mにおける「前記特別遊技の実行期待度が異なる複数種類の実行態様」に相当する。
したがって、引用発明は、本願発明1の構成Mを備える。

セ 構成Nについて
引用発明の構成kmによれば、「いずれの擬似連チャンス目となるかに応じて、可変表示結果が「大当り」となる割合が高いことを示唆する」ところ、構成nのように「擬似連における仮停止図柄が擬似連チャンス目GC1〜GC6のいずれであるかに応じて、セリフが決定される」ようにすれば、当該セリフの内容は、本願発明1の構成Nにおける「前記擬似連続変動演出における前記仮停止表示演出の実行態様が、前記特別遊技の実行期待度が相対的に高いことを示す実行態様であることを示唆する」ものに相当するものといえる。
したがって、引用発明は、本願発明1の構成Nを備える。

ソ 構成Pについて
引用発明の構成pの「パチンコ遊技機1」は、本願発明1の構成Pの「弾球遊技機」に相当する。

以上から、本願発明1と引用発明とは、以下の一致点及び相違点を有する。
(一致点)
A 遊技領域が形成された遊技盤と、
B 前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の入球が抽選の契機となる
始動入賞口と、
C 前記始動入賞口への入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状
態である特別遊技へ移行するか否かを判定するための抽選値に基づいて当
否判定を実行する当否判定手段と、
D 前記当否判定の結果を示すための図柄が変動表示される図柄表示装置と

E 前記当否判定の結果に応じて前記図柄表示装置へ停止表示させる図柄を
決定する図柄決定手段と、
F 図柄の変動表示過程が定められた複数種の変動パターンからいずれかを
抽選で選択する変動パターン決定手段と、
G 前記当否判定の結果が大当りであった場合に前記特別遊技を実行する特
別遊技制御手段と、
H 前記当否判定の結果を演出的に示す複数の装飾図柄が変動表示される演
出表示装置と、
I 前記複数の装飾図柄の変動表示を含む演出内容を前記変動パターンに応
じて決定する演出決定手段と、
J 前記演出決定手段により決定された前記演出内容を前記演出表示装置に
表示させる演出表示制御手段と、を備え、
K 前記演出決定手段は、前記演出内容として、一回の図柄変動において前
記複数の装飾図柄が仮停止表示された後、再変動表示が行われることによ
り擬似的に複数回の図柄変動が実行されたように見せる擬似連続変動演出
が表示される擬似連続変動パターンを決定可能であり、
L 前記演出表示制御手段は、前記複数の装飾図柄が仮停止表示されるより
も前に前記擬似連続変動演出が行われることを示唆する内容の予告を表示
させた場合、当該予告を表示させない場合よりも高い確率で前記擬似連続
変動演出を表示させ、
M 前記擬似連続変動演出において前記複数の装飾図柄が仮停止表示すると
きに表示される演出である仮停止表示演出の実行態様は、前記特別遊技の
実行期待度が異なる複数種類の実行態様のうちいずれかに設定され、
N 前記予告は、前記擬似連続変動演出における前記仮停止表示演出の実行
態様が、前記特別遊技の実行期待度が相対的に高いことを示す実行態様で
あることを示唆する内容を表示可能である、
P 弾球遊技機。

【相違点1】(構成O)
本願発明1は、「前記擬似連続変動演出における前記仮停止表示演出の実行態様のうち、前記特別遊技の実行期待度が相対的に高い実行態様は、前記複数の装飾図柄が仮停止表示を開始する当初は特殊画像を表示しない態様であって、かつ、前記複数の装飾図柄が仮停止表示された後、演出に影響を与えるための所定の操作手段が遊技者によって操作された場合に前記特殊画像を表示する態様である」との構成を備えるのに対し、
引用発明は、かかる構成を備えていない点。

(2)判断
上記相違点1について判断する。
ボタン(操作手段)が遊技者によって操作された場合に擬似連演出における仮停止(仮停止表示演出)が行われるようにすることは、周知例1(特に【0240】〜【0242】、図19(a)〜(c)を参照)や周知例2(特に段落【1679】、図103(h)、(i)を参照)に記載されるように周知技術である。そして、周知例1の【0252】〜【0254】、図19(I)〜(III)にも示されるようにボタン演出を期待度と関連付けることは技術常識である。
そうすると、引用発明において、「中」の飾り図柄表示エリア5Cに「7」 の英数字を示す飾り図柄が仮停止表示され、擬似連チャンス目GC2(複数の装飾図柄の仮停止表示)となるときに、「7」の英数字を示す飾り図柄のキャラクタ(特殊画像)がセリフを発するのを、ボタン(操作手段)が遊技者によって操作された場合とするとともに、かかる場合を期待度が相対的に高い擬似連チャンス目の場合とすること、すなわち、「前記擬似連続変動演出における前記仮停止表示演出の実行態様のうち、前記特別遊技の実行期待度が相対的に高い実行態様は、演出に影響を与えるための所定の操作手段が遊技者によって操作された場合に前記複数の装飾図柄の仮停止表示と同時期に特殊画像を表示する態様」とすることは、引用発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に想到し得たことと認められる。
しかし、引用発明において、相違点1に係る構成に至るためには、引用発明において、擬似連チャンス目GC2(複数の装飾図柄の仮停止表示)となるときには「7」の英数字を示す飾り図柄のキャラクタ(特殊画像)がセリフを発しないようにするとともに、ボタン(操作手段)が遊技者によって操作された場合にセリフを発するようにする必要があるところ、引用文献1、周知例1及び周知例2のいずれにもかかる構成とする動機付けが記載も示唆もされていない。
したがって、本願発明1は、引用発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものではない。
この判断は、原査定の拒絶の理由において引用した特開2014−171603号公報を参酌しても変わるものではない。

2 本願発明2について
本願発明2は、本願発明1において、「一回の図柄変動において」「複数の装飾図柄が仮停止表示された後、再変動表示が行われる」ものであるのを、「一回の図柄変動において」「複数の装飾図柄とは異なる特殊図柄が仮停止表示された後、再変動表示が行われる」ものとしたものであるから、本願発明1と引用発明との相違点と同様の相違点(すなわち相違点1)を有する。
そうすると、本願発明2は、本願発明1におけるのと同様の理由により、引用発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものではない。

第6 むすび
以上のとおり、本願発明1及び2は、当業者が、引用発明及び周知技術に基づいて、容易に発明をすることができたものとはいえない。
したがって、原査定及び当審より通知した拒絶の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。

よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2023-12-26 
出願番号 P2019-123848
審決分類 P 1 8・ 121- WY (A63F)
最終処分 01   成立
特許庁審判長 小林 俊久
特許庁審判官 長井 真一
蔵野 いづみ
発明の名称 弾球遊技機  
代理人 三木 友由  
代理人 森下 賢樹  
代理人 村田 雄祐  

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