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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  A61K
管理番号 1091431
異議申立番号 異議2000-73584  
総通号数 51 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1994-06-23 
種別 異議の決定 
異議申立日 2000-09-20 
確定日 2003-11-17 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第3023925号「オルガノポリシロキサンおよびアクリルアミド/中和された2-アクリルアミド-2-メチル-プロパンスルホン酸との架橋コポリマーを基体とする水性分散液の化粧品的および局所的適用における利用」の請求項1ないし3に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 訂正を認める。 特許第3023925号の請求項1ないし3に係る特許を維持する。 
理由 理 由
1.手続の経緯
本件特許第3023925号の発明については、平成4年9月15日に出願され、平成12年1月21日にその特許権の設定登録がなされ、その後、株式会社成和化成より特許異議の申し立てがなされ、当審により取り消し理由通知がなされ、その指定期間内である平成15年10月7日に訂正請求がなされたものである。

2.訂正の適否についての判断
ア.訂正の内容
特許権者が求めている訂正の内容は、以下のとおりである。
訂正事項a.
本件特許明細書第11頁第15行〜第20行(本件特許公報第8欄第28行〜第33行)における
「1)ローヌ-プーラン社により発売の70047および47系列のSilbione油例えば47V500,000油またはローヌ-プーランのSilbione 70641V200油のようなポリアルキルアリールシロキサン型の油ようなトリメチルシリル末端基を含有する直鎖ポリアルキルシロキサン型の揮発性シリコーン、」を
「1)ローヌ-プーラン社により発売の70047および47系列のSilbione油、例えば47V500,000油のようなトリメチルシリル末端基を含有する直鎖ポリアルキルシロキサン型の非揮発性シリコーン、またはローヌ-プーラン社のSilbione 70641V200油のようなポリアルキルアリールシロキサン型の非揮発性シリコーン、」に訂正する。
訂正事項b.
本件特許明細書の特許請求の範囲の請求項1における
「0.5から50重量%の少なくとも1種のオルガノポリシロキサン(ただし、このオルガノポリシロキサンは、粘度が10-1m2/秒未満の直鎖ポリジメチルシロキサンからは選択されない)、及び・・・を含有する、化粧品用水性分散液。」を
「0.5から50重量%の少なくとも1種のオルガノポリシロキサン及び・・・を含有する、化粧品用水性分散液であって、当該オルガノポリシロキサンが、(1)トリメチルシリル末端基を含有し、かつ、粘度が10-1m2/秒より大きい直鎖ポリアルキルシロキサン型の非揮発性シリコーン、または25℃の粘度が10-5〜5x10-2m2/秒であるポリアルキルアリールシロキサン型の非揮発性シリコーン、(2)オルガノシロキサンと環状シリコーンとの混合物、及び、(3)トリメチルシリル末端基を含有し鎖上にトリフルオロプロピル基を置換したポリアルキルシロキサン型のフルオロシリコーン、から選ばれる、上記化粧品用水性分散液。」に訂正する。
訂正事項c.
本件特許明細書の特許請求の範囲の請求項3における
「0.5から50重量%の少なくとも1種のオルガノポリシロキサン(ただし、このオルガノポリシロキサンは、粘度が10-1m2/秒未満の直鎖ポリジメチルシロキサンからは選択されない)、及び・・・を含有する水性分散液の形をとる皮膚用組成物。」を
「0.5から50重量%の少なくとも1種のオルガノポリシロキサン及び・・・を含有する、水性分散液の形をとる皮膚用組成物であって、当該オルガノポリシロキサンが、(1)トリメチルシリル末端基を含有し、かつ、粘度が10-1m2/秒より大きい直鎖ポリアルキルシロキサン型の非揮発性シリコーン、又は25℃の粘度が10-5〜5x10-2m2/秒であるポリアルキルアリールシロキサン型の非揮発性シリコーン、(2)オルガノシロキサンと環状シリコーンとの混合物、及び、(3)トリメチルシリル末端基を含有し鎖上にトリフルオロプロピル基を置換したポリアルキルシロキサン型のフルオロシリコーン、から選ばれる、上記皮膚用組成物。」に訂正する。

イ.訂正の適否、新規事項の有無及び拡張・変更の存否
上記の訂正事項a.については、「ローヌ-プーラン社により発売の70047および47系列のSilbione油」が「トリメチルシリル末端基を含む」ものであることは、本件特許明細書第5頁第1〜2行(公報第4欄第37〜38行)に記載され、「ポリアルキルシロキサン型の非揮発性シリコーン」であることは、本件特許明細書第4頁第17行及び第22行(公報第4欄第28行及び第33行)に記載され、また、「ローヌ-プーランのSilbione 70641V200油」が「ポリアルキルアリールシロキサン型の非揮発性シリコーン」であることは、本件特許明細書第4頁第17行及び第5頁第12行(公報第4欄第28行及び第48行)に記載されていることからみて、誤記の訂正を目的とした明細書の訂正に該当し、訂正事項b.及び訂正事項c.は、いずれも特許請求の範囲の減縮を目的とした明細書の訂正に該当する。
そして、上記の訂正事項は、特許明細書に記載された事項の範囲内のものであって、かつ、実質上特許請求の範囲を拡張し又は変更するものではない。

ウ.むすび
以上のとおりであるから、上記訂正請求は、特許法第120条の4第2項及び同条第3項で準用する第126条第2項及び第3項の規定に適合するので、当該訂正を認める。

3.特許異議の申立てについて
ア.本件発明
特許第3023925号の請求項1〜3に係る発明は、訂正明細書の特許請求の範囲に記載された次のとおりのものである(以下、それぞれ、「本件訂正発明1」などという。)。
「【請求項1】分散液の全重量を基準として
0.5から50重量%の少なくとも1種のオルガノポリシロキサン及び
0.05から10重量%の1種のアクリルアミド/中和された2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマー、
を含有する、化粧品用水性分散液であって、
当該オルガノポリシロキサンが、
(1)トリメチルシリル末端基を含有し、かつ、粘度が10-1m2/秒より大きい直鎖ポリアルキルシロキサン型の非揮発性シリコーン、又は25℃の粘度が10-5〜5x10-2m2/秒であるポリアルキルアリールシロキサン型の非揮発性シリコーン、
(2)オルガノシロキサンと環状シリコーンとの混合物、及び
(3)トリメチルシリル末端基を含有し鎖上にトリフルオロプロピル基を置換したポリアルキルシロキサン型のフルオロシリコーン、
から選ばれる、上記化粧品用水性分散液。
【請求項2】0.02から6.5重量%の1種以上の高沸点を有するイソパラフィン炭化水素をさらに含有する、請求項1の化粧品用水性分散液。
【請求項3】分散液の全重量を基準として
0.5から50重量%の少なくとも1種のオルガノポリシロキサン及び
0.05から10重量%の1種のアクリルアミド/中和された2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマー、
を含有する、水性分散液の形をとる皮膚用組成物であって、
当該オルガノポリシロキサンが、
(1)トリメチルシリル末端基を含有し、かつ、粘度が10-1m2/秒より大きい直鎖ポリアルキルシロキサン型の非揮発性シリコーン、又は25℃の粘度が10-5〜5x10-2m2/秒であるポリアルキルアリールシロキサン型の非揮発性シリコーン、
(2)オルガノシロキサンと環状シリコーンとの混合物、及び
(3)トリメチルシリル末端基を含有し鎖上にトリフルオロプロピル基を置換したポリアルキルシロキサン型のフルオロシリコーン、
から選ばれる、上記皮膚用組成物。」

イ.申立の理由の概要
特許異議申立人株式会社 成和化成(以下、「申立人」という。)は、証拠として甲第1号証[(セピック(SEPIC)社のセピゲル305(SEPIGEL 305)のカタログ]、甲第2号証(特開平3-151314号公報)、甲第3号証(米国特許第4,859,458号明細書)及び甲第4号証(特開平3-79655号公報)を提出し、訂正前の本件請求項1〜3に係る発明は、甲第1及び2号証に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定に違反し特許を受けることができないので、訂正前の請求項1〜3に係る発明の特許を取り消すべき旨主張する。

ウ.申立人が提出した甲各号証記載の発明
申立人が提出した甲第1号証は、セピック社の、水性ゲルおよびエマルジョン用の増粘剤であるセピゲル305についてのカタログであり、その第12頁には、セピゲル305を3.00%、シリコーンオイルを2.00%含有するノングリーシィーサンゲルの処方が記載され、このシリコーンオイルはDC200/350であることが記載されている。
同じく申立人が提出した甲第2号証には、水性媒体中にオルガノポリシロキサンとアンモニウムアクリレート/架橋アクリルアミドコポリマーとを含有することを特徴とする水性分散液からなる皮膚又は毛髪処理用化粧品組成物が記載され、上記オルガノポリシロキサンは、本件発明1で用いられるオルガノポリシロキサンを包含するものが記載されている。
また、同じく申立人が提出した甲第3号証には、スルホン酸のアルコキシアンモニウム塩を含むポリマーの毛髪化粧品が記載され、該ポリマーのなかには、モノマー成分として2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸塩を用いたポリマーが例示(第4欄第64〜66行)され、実施例6では、アクリルアミドと2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸塩のコポリマーが記載されている。
さらに、同じく申立人が提出した甲第4号証には、N-ドデシルアクリルアミド/2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸コポリマー:ナトリウム塩とシクロペンタジメチルシクロヘキサン(シリコーン油の1種)を併用したエマルジョンを含有する化粧用組成物が記載されている。

エ.対比・判断
本件訂正発明1と甲第1号証に記載された発明とを対比すると、両者は、分散液の全重量を基準として0.5から50重量%の少なくとも1種のオルガノポリシロキサン及び0.05から10重量%の1種のアクリルアミド/中和された2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸の架橋ポリマーを含有する化粧品用水性分散液である点で一致し、一方、前者においては、該オルガノポリシロキサンとして(1)トリメチルシリル末端基を含有し、かつ、粘度が10-1m2/秒より大きい直鎖ポリアルキルシロキサン型の非揮発性シリコーン、又は25℃の粘度が10-5〜5x10-2m2/秒であるポリアルキルアリールシロキサン型の非揮発性シリコーン、
(2)オルガノシロキサンと環状シリコーンとの混合物、及び
(3)トリメチルシリル末端基を含有し鎖上にトリフルオロプロピル基を置換したポリアルキルシロキサン型のフルオロシリコーン、
から選ばれるものを用いているのに対して、後者においては、ダウ コーニング社製のDC200/350を用いている点で相違する。
そこで、この相違点について検討すると、後者におけるオルガノポリシロキサンであるDC200/350は350x10-6m2/sに相当する350rst粘度を有するポリジメチルシロキサンであり(平成13年10月17日付意見書第2頁)、前者におけるオルガノポリシロキサンである(1)〜(3)のいずれとも大きく相違するものであるところ、甲第2号証は、前者におけるオルガノポリシロキサンを記載するものの、組み合わせ使用される架橋ポリマーはアンモニウムアクリレート/架橋アクリルアミドコポリマーであって、前者で用いられるアクリルアミド/中和された2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマーとは、その化学構造において全く相違するコポリマーであり、後者におけるオルガノポリシロキサンとして、そこに記載されたオルガノポリシロキサンに代えて甲第2号証に記載されたオルガノポリシロキサンを用いることを当業者が容易に想到し得ないものである。
したがって、本件訂正発明1は、甲第1及び2号証に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。
なお、甲第3及び4号証に記載されたコポリマーはいずれも架橋したものではないので、甲第1及び2号証に新たに付け加える事項のないものである。
本件訂正発明2は、本件訂正発明1をさらに技術的に限定するものであるから、上記と同様の理由により、甲第1及び2号証に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をし得たものではない。
本件訂正発明3は、皮膚用組成物に係るものであるところ、それは本件訂正発明1と同一の組成を有する水性分散液の形をとるものであるから、上記と同様の理由により、甲第1及び2号証に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をし得たものではない。
したがって、申立人の主張は妥当でない。

オ.むすび
したがって、本件特許は、特許異議申立ての理由及び証拠によっては取り消すことができない。
また、他に本件発明の特許を取り消すべき理由を発見しない。

よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
オルガノポリシロキサンおよびアクリルアミド/中和された2-アクリルアミド-2-メチル-プロパンスルホン酸との架橋コポリマーを基体とする水性分散液の化粧品および局所的適用における利用
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】 分散液の全重量を基準として、
0.5から50重量%の少なくとも1種のオルガノポリシロキサン及び
0.05から10重量%の1種のアクリルアミド/中和された2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマー、
を含有する、化粧品用水性分散液であって、
当該オルガノポリシロキサンが、
(1)トリメチルシリル末端基を含有し、かつ、粘度が10-1m2/秒より大きい直鎖ポリアルキルシロキサン型の非揮発性シリコーン、又は25℃の粘度が10-5〜5×10-2m2/秒であるポリアルキルアリールシロキサン型の非揮発性シリコーン、
(2)オルガノシロキサンと環状シリコーンとの混合物、及び
(3)トリメチルシリル末端基を含有し鎖上にトリフルオロプロピル基を置換したポリアルキルシロキサン型のフルオロシリコーン、
から選ばれる、上記化粧品用水性分散液。
【請求項2】 0.02から6.5重量%の1種以上の高沸点を有するイソパラフィン炭化水素をさらに含有する、請求項1の化粧品用水性分散液。
【請求項3】 分散液の全重量を基準として、
0.5から50重量%の少なくとも1種のオルガノポリシロキサン及び
0.05から10重量%の1種のアクリルアミド/中和された2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸の架橋コポリマー、
を含有する、水性分散液の形をとる皮膚用組成物であって、
当該オルガノポリシロキサンが、
(1)トリメチルシリル末端基を含有し、かつ、粘度が10-1m2/秒より大きい直鎖ポリアルキルシロキサン型の非揮発性シリコーン、又は25℃の粘度が10-5〜5×10-2m2/秒であるポリアルキルアリールシロキサン型の非揮発性シリコーン、
(2)オルガノシロキサンと環状シリコーンとの混合物、及び
(3)トリメチルシリル末端基を含有し鎖上にトリフルオロプロピル基を置換したポリアルキルシロキサン型のフルオロシリコーン、
から選ばれる、上記皮膚用組成物。
【発明の詳細な説明】
本発明はオルガノポリシロキサンおよびアクリルアミド/中和された2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸との架橋コポリマーを基体とする水性分散液を化粧品中で使用することあるいは局所的適用に使用することに関する。
シリコーン油は毛髪および皮膚処理組成物中の潤滑剤としてすでに化粧品中に使用されている。この油は主としてポリジメチルシロキサンである。
毛髪または皮膚に柔らかさを与えあるいは毛髪のもつれの解きほぐしを容易にもするために、陽イオンポリマーまたは界面活性剤が永らく用いられてきた。陽イオン化合物は、繰り返し適用した後には、毛髪に油ぎった外見を与えることによって毛髪を真直ぐでやわらかくするあるいは皮膚に粘着性を与えるという欠点をもつ。
本発明者は、オルガノポリシロキサンおよびアクリルアミド/中和2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸架橋コポリマーを基体とする水性分散液を毛髪の処理に使用することによって、光沢があり、絹のようなそしていきいきとした毛髪を得ることができ、また毛髪のもつれを解きほぐす特性や柔らかさが顕著に改善されることを驚くべきことに見出した。
この水性分散液を皮膚の処理に使用することにより、粘着性を与えることなく皮膚に柔らかい感触を与えることもできる。
本発明に係る、化粧品中に使用されるあるいは局所的適用に用いられる水性分散液は、陽イオン化合物を基体とする従来技術による組成物と比べて一層容易に皮膚および毛髪上で展延する。
本発明者はまた、本発明による水性分散液の形をとる化粧品組成物は著しく安定でありまた、数回の継続的適用の後でさえそして一層特定的には毛髪へのリンスをしないで適用した場合において、組成物の化粧品としての特性が持続することも見出した。
従って本発明の目的は、少くとも一つのオルガノポリシロキサンと一つのアクリルアミド/中和2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸架橋コポリマーとを含有する水性分散液を毛髪または皮膚の化粧品処理または局所的適用において使用することからなる。
本発明の他の目的は水性分散液の形をとる毛髪または皮膚を処理するための化粧品組成物または皮膚病学用組成物に関する。
本発明の別な目的は、所望の適用に応じて本組成物を使用する毛髪または皮膚の化粧品処理方法に関する。
本発明の他の目的は以下の記載および実施例に照らせば明らかとなる。
本発明の主な目的は、オルガノポリシロキサンを10-1m2/秒より低い粘度をもつ直鎖ポリジメチルシロキサンから選択しないものとして、水性分散液が化粧品的にまたは生理学的に許容できる水性媒体中に、少くとも一つのオルガノポリシロキサンと一つのアクリルアミド/中和2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸架橋コポリマーを含有することを特徴とする、毛髪または皮膚の化粧品処理または局所的適用において水性分散液を使用することである。
本発明の分散液に使用するオルガノポリシロキサンはオルガノシロキサンガムまたは樹脂を含有するオルガノポリシロキサン油または有機溶液である。
本発明に用いるオルガノシロキサンとして非限定的に以下のものをあげることができる。
I.揮発性シリコーン
このシリコーンは60℃〜260℃の沸点をもつ。このタイプのシリコーンとして以下をあげることができる。
(i) ケイ素原子を3〜7個、望ましくは4〜5個含む環状シリコーン。これは例えば、ユニオンカーバイド社によってVolatile Silicone 7207の名でまたはローヌ-プーラン社によってSilbione 70045V2の名で発売のオクタメチルシクロテトラシロキサンあるいはユニオンカーバイド社によりVolatile Silicone 7158の名でまたはローヌ-プーラン社によりSilbione 70045V5の名で発売のデカメチルシクロペンタシロキサンおよびこれらの混合物である。
また、ユニオンカーバイド社により発売のジメチルシロキサン/メチルオクチルシロキサン環状コポリマーであるSilicone Volatile FZ 3109のようなジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサン型の環状コポリマーをあげることもできる。
(ii) ケイ素原子2〜9個をもちかつ25℃の粘度が5×10-5m2/秒以下の粘度をもつ揮発性の直鎖シリコーン。これは例えば、ローヌ-プーラン社によってSilbione 70041Vの名で発売のヘキサメシルジシロキサンである。このタイプの製品はCosmetics and Toiletries誌91巻(1976年1月刊)27〜32頁所載のToddおよびByersの文献「化粧品のための揮発性シリコーン液」中に記載されている。
II.非揮発性シリコーン
このシリコーンはポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、シリコーンガムおよび樹脂ならびに有機変性ポリシロキサンおよびこれらの混合物から主としてなる。
ポリアルキルシロキサンとしては、
・例えば、そして非限定的にいうならば、ローヌ-プーラン社により発売の70047系列のSilbione油、ローヌ-プーランの47V500,000油またはゼネラルエレクトリック社のいくつかのViscasilのように、トリメチルシリル末端基を含む、あるいは
・ローヌ-プーラン社の48V系列の油のように、トリヒドロキシシリル末端基を含む、
粘度が10-1m2/秒より大きい直鎖ポリジメチルシロキサンを主としてあげることができる。
このポリアルキルシロキサンの部類のうち、ゴールドシュミット社によりAbilwax 9800およびAbilwax 9801の名で発売のポリアルキルシロキサンもあげることができ、これらはポリ(C1〜C20)アルキルシロキサンである。
ポリアルキルアリールシロキサンのうち、25℃の粘度が10-5〜5×10-2m2/秒である直鎖および(または)分枝鎖のポリジメチルジフェニルシロキサンまたはポリジメチルフェニルシロキサン例えば
・ローヌ-プーラン社のRhodorsil 763油、
・ローヌ-プーラン社の70641系列のSilbione油、例えばSilbione 70641V30および70641V200油、
・ダウコーニング社のDC556 Cosmetic Grad Fluid、
・バイエル社のPK系列のシリコーン、例えばPK20、
・バイエル社のPNまたはPH系列のシリコーン、例えばPN1000およびPH1000、
・ゼネラルエレクトリック社のSF系列のいくつかの油、例えばSF1250、SF1265、SF1154またはSF1023
をあげることができる。
本発明におけるシリコーンガムは200,000〜1,000,000の高分子量をもつポリジオルガノシロキサンであり、単独で用いられあるいは、揮発性シリコーン、ポリジメチルシロキサン油(PDMS)、ポリフェニルメチルシロキサン油(PPMS)、イソパラフィン、メチレンクロライド、ペンタン、ドデカン、トリデカン、テトラデカンまたはこれらの混合物から選択する溶媒中の混合物として用いられる。
例えば以下の化合物をあげることができる。
・ポリ(ジメチルシロキサン/メチルビニルシロキサン)
・ポリ(ジメチルシロキサン/ジフェニルシロキサン)
・ポリ(ジメチルシロキサン/フェニルメチルシロキサン)
・ポリ(ジメチルシロキサン/ジフェニルシロキサン/メチルビニルシロキサン)
例えば、非限定的に以下の混合物をあげることができる。
1) 鎖の末端でヒドロキシル化したポリジメチルシロキサン(CTFA辞典の分類によるならば、ジメチコノール)からまた環状ポリジメチルシロキサン(CTFA辞典の分類によるならば、シクロメチコーン)からつくられる混合物、例えばダウコーニング社により発売のQ21401製品、
2) 環状シリコーンとともにポリジメチルシロキサンからつくられる混合物、例えば、SF1202 Silicone Fluid(デカメチルシクロペンタシロキサン)中に溶解した分子量500,000のSE30ガムである、ゼネラルエレクトリック社のSF1214 Silicone Fluid製品、
3) 異なる粘度をもつPDMSの混合物、特にPDMSガムとPDMS油との混合物、例えばゼネラルエレクトリック社のSF1236およびSF1241製品。SF1236製品は粘度20m2/秒をもつ上記に規定のSE30ガムと粘度5×10-6m2/秒をもつSF96油との混合物(SE30ガム15%とSF96油85%)である。
CF1241製品はSE30ガム(33%)と粘度10-3m2/秒をもつPDMS(67%)との混合物である。
本発明に使用できるオルガノポリシロキサン樹脂はR2SiO2/2、RSiO3/2およびSiO4/2単位を含む架橋シロキサン物質であり、上式においてRは炭素原子1〜6個をもつ炭化水素基またはフェニル基を表わす。これらの物質のうち特に好ましいのは、Rが低級アルキルまたはフェニル基を表わすものである。
これら樹脂のうち、ダウコーニング593の名で発売の製品またはゼネラルエレクトリック社によりSilicone Fluid SS4230およびSS4267の名で発売の製品であって「ジメチル/トリメチルポリシロキサン」であるものをあげることができる。
本発明の有機変性シリコーンは、シロキサン鎖に直接にまたは炭化水素基を介して結合した一つ以上の有機官能基を一般構造内に含む上記に規定したシリコーンである。
例として、以下に示す基を含むシリコーンをあげることができる。
a) 必要に応じてアルキル基を含むポリオキシエチレンおよび(または)ポリオキシプロピレン基、例えば
・ダウコーニング社によりDC1248の名で発売のジメチコンコポリオールおよびダウコーニング社によりQ2 5200の名で発売の(C12)アルキルメチコンコポリオール、
・ユニオンカーバイド社のSilwet L722、L7500、L77またはL711油、
・ダウコーニング社によりQ2-3225Cの名で発売の製品のようなジメチコンとシクロメチコンとの混合物、
b) 例えば、ゼネラルエレクトリック社により「FF.150 Fluorosilicone Fluid」の名で発売のまたは信越化学によってX-22-819、X-22-820、X-22-821またはX-22-822の名で発売の製品におけるような、過弗素化基例えばトリフルオロアルキル基、
c) ヨーロッパ特許出願EPA0,342,834号明細書に記載のシリコーン、特にダウコーニング社によりQ2-8413の名で発売のシリコーンにおけるような、ヒドロキシアシルアミノ基、
d) ダウコーニング社のX2-8360シリコーンまたはGenesee社のGP72AおよびGP71におけるような、チオール基、
e) Genesee社のGP4 Silicone Fluid、同社のGP7100、ダウコーニング社のQ2 8220、ユニオンカーバイド社のAFL40またはCTFA辞典において「アモジメチコーン」と称されるシリコーンにおけるような、置換または非置換アミノ基、
f) チッソ社のヨーロッパ特許第186,507号明細書中に記載の製品におけるような、カルボキシレート基、
g) フランス特許出願FR-85 16334号明細書に記載されている、式:

(式中、同じであるか異なる基R1はメチルおよびフェニル基から選択し、R1の少くとも60モル%はメチル基であり、R1′基は2価のC2〜C18アルキレン炭化水素基であり、pは1〜30であり、かつqは1〜150である)に相当するヒドロキシアルキル官能基を含むポリオルガノシロキサンにおけるような、ヒドロキシレート基、
h) SWS Silicones社のF755シリコーンコポリマーおよびゴールドシュミット社のAbilwax 2428、Abilwax 2434またはAbilwax 2440製品におけるような、アルコキシレート基、
i) フランス特許出願88 17433号明細書中に記載されている、式:

(式中、R2はメチル、フェニル、OCOR″またはヒドロキシル基を表わし、ケイ素1原子あたり唯一のR2はOHであってよく、R2′はメチルまたはフェニル基を表わし、R2およびR2’基の全体の少くとも60モル%はメチル基であり、R″はC8〜C20アルキルまたはアルケニル基を表わし、Rは直鎖または分枝鎖の2価のC2〜C18アルキレン炭化水素基を表わし、rは1〜120であり、pは1〜30であり、qは0であるか0.5pより小さく、p+qは1〜30であり、式(II)のポリオルガノシロキサンはpとqとrとの合計の15%を超えない割合

におけるようなアシルオキシアルキル基、
j) X2 8108およびX2 8109製品またはゴールドシュミット社のAbil K3270製品におけるような第4級アンモニウム基、
k) ゴールドシュミット社によりAbil B9950の名で発売の製品におけるような両性基またはベタイン基、
l) ゴールドシュミット社によりAbil S201およびAbil S255の名で発売の製品のような重亜硫酸塩基。
本発明にとって特に好ましいポリオルガノシロキサンは、
1) ローヌ-プーラン社により発売の70047および47系列のSilbione油、例えば47V500,000油のようなトリメチルシリル末端基を含有する直鎖ポリアルキルシロキサン型の非揮発性シリコーン、またはローヌ-プーラン社のSilbione 70641V200油のようなポリアルキルアリールシロキサン型の非揮発性シリコーン、
2) ダウコーニング社のQ2 1401またはゼネラルエレクトリック社のSF1214 Silicone Fluidのようなオルガノシロキサンと環状シリコーンとの混合物、
3) 信越化学によってX-22-821によって発売のフルオロシリコーンのような、トリメチルシリル末端基を含有し鎖上にトリフルオロプロピル基を置換したポリアルキルシロキサン型のフルオロシリコーン
のうちから選択する。
本発明により用いるポリオルガノシロキサンは、分散液の全重量に対して0.5〜50重量%、望ましくは1〜30重量%の割合で水性分散液中に存在する。
本発明により用いるアクリルアミド/2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸架橋コポリマーは、一層特定的には、テトラアリルオキシエタン、アリルサッカロース、アリルペンタエリスリトールまたはメチレンビスアクリルアミドのようにオレフィンポリ不飽和を含む化合物によって架橋したコポリマーであって、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水あるいはトリエタノールアミンまたはモノエタノールアミンのようなアミンのごとき中和剤によって部分的にまたは完全に中和されたものである。
本発明のコポリマーはアゾビスイソブチロニトリル型の開始剤を用いて遊離基経路を経てアクリルアミドとナトリウム2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホネートとを共重合しかつ第三-ブタノールのようなアルコール中で沈澱させることにより製造できる。
好ましいコポリマーは、単量体の混合物1モルあたり10-4〜4×10-4モルの濃度で架橋剤を用いて70〜55モル%のアクリルアミドと30〜45モル%のナトリウム2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホネートとを共重合することによって得る。
コポリマーは0.05〜10重量%、望ましくは0.1〜6重量%の濃度にて本発明の水性分散液中に存在する。
本発明の化粧品中に用いられあるいは局所的適用に使用される水性分散液の特に好ましい形は、
a) オルガノポリシロキサン、
b) アクリルアミド/中和2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸架橋コポリマー、
c) 非イオン乳化剤、
d) 高沸点をもつイソパラフィン炭化水素一つ以上
を含有する水性分散液である。
一つ以上のイソパラフィン炭化水素は分散液の全重量に対して望ましくは0.02〜6.5重量の割合で存在する。
特に、エクソンケミカルズ社によってIsopar Mの名で発売の製品のようなC12〜C13イソパラフィン炭化水素混合物が使用される。
本発明により用いる非イオン乳化剤は例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸エステル、エトキシル化脂肪酸エステル、脂肪族アルコールおよびエトキシル化脂肪族アルコール、エチレンオキサイド/プロピレンオキサイドまたはエチレンオキサイド/ブチレンオキサイド型のブロックコポリマー、あるいはこれらの混合物のうちから選択する。
乳化剤は分散液の全重量に対して0.01〜1.5重量%の割合で存在するのが好ましい。ラウリルアルコールのエーテルおよびエチレンオキサイド7モルを含有するポリエチレングリコールのエーテルを用いるのが好ましい。
本発明に用いる特に好ましい形の水性分散液は、35〜45重量%のアクリルアミド/中和2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸架橋コポリマー、15〜25重量%のイソパラフィン炭化水素、3〜8重量%の、ラウリルアルコールのエーテルおよびエチレンオキサイド7モルを含有するポリエチレングリコールのエーテルおよび水からなる水中油型エマルジョンを含む。このようなエマルジョンはセピック社によりSepigel 305の名で発売されている。
本発明で使用するこの特定的水性分散液は、オルガノシロキサンポリマーを上記のエマルジョンとともに攪拌しつつ室温で単に混合することによって製造するのが好ましい。このようにして得た混合物は、所望の適用に従って選んだ他の成分を含有する水の中に直接導入してよい。
上記に規定する本発明の特定的なコポリマーを含有する水中油型エマルジョンは、コポリマーの濃度が、分散液の全重量に対して0.05〜10重量%、望ましくは0.1〜6重量%となるような割合で水性分散液中に存在する。
本発明の別な目的は、水性分散液が上記に規定するものであることを特徴とする、毛髪または皮膚の化粧品による処理または皮膚病学的処置のための水性分散液の形をとる組成物である。
本発明による組成物は、芳香剤、染料、保存剤、金属イオン封鎖剤、植物性、動物性または合成油、遮光剤、陰イオン、非イオン、両性または陽イオン界面活性剤、ポリマー、蛋白質、コンディショナー、泡沫安定剤、推進剤または所望の適用に従って毛髪または皮膚用組成物中に通常使用する他の補助剤のように化粧品中に普通に使用する補助剤をさらに含有してよい。
本発明に係る毛髪の処理を目的とする化粧品組成物は、シャンプーとして、シャンプーの前または後に、染毛または脱色の前、最中または後に、パーマネントウェーブがけまたは毛髪のカール除去の前または後に適用するリンス製品としてあるいはセミパーマネントローションとしてあるいはリンス不用の整型用製品として、毛髪のセットローションまたは送風乾燥ローションとして特に使用できる。
皮膚の処理および手入れのための本発明の化粧品組成物は、入浴用またはシャワー用製品、日焼剤、ひげそり用製品、芳香入りローション、クリームまたはスキンケア乳液または日焼け防止組成物の形をとってよい。
本発明の組成物は皮膚病学適用が可能である。この組成物は皮膚病学的な観点から活性のある物質、例えばビタミンA、カロテノイド、蛋白質、天然色素、レチノイド、脱色素剤、脂漏防止物質、座瘡防止剤、抗炎症剤またはケジラミ防止剤を有効量含有する。
本発明の化粧品組成物または皮膚病学的組成物は3〜10、望ましくは5〜7のpHをもつ。このpHは化粧品または皮膚病学的組成物中に広く用いるアルカリ剤または酸性剤によって調整できる。
本発明による毛髪の化粧品処理方法は、効果発現時間を気にすることなく、目的とする用途(シャンプー、リンス処理、リンス不用の整型処理)に応じて上記に規定の組成物を毛髪に適用し、かつ必要に応じてリンスすることからなる。
本発明による皮膚の化粧品処理方法は、目的とする用途(入浴用製品、シャワー用製品、日焼剤、ひげそり用製品、芳香入りローション、ケアクリームまたはミルク)に応じて皮膚に上記に規定の組成物を適用することからなる。
以下に示す諸例は本発明を何ら限定することなく例解するためのものである。
例 1
下記の組成をもつリンス不用の手入用組成物を調製する。
・セピック社によりSepigel 305の名で発売の、アクリルアミド/ナトリウム2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホネート架橋コポリマーの水中油型エマルジョン
コポリマーとして0.17g
・ダウコーニング社によりQ2-1401の名で発売のジメチコノール(13%)、オクタメチルシクロテトラシロキサンとデカメチルシクロペンタシロキサン(87%)の混合物
15g
・ダウコーニング社によりX2 8360の名で発売の式:

のチオール官能基をもつポリオルガノシロキサン 5g
・保存剤、芳香剤 十分な量
・得られるpH 6.3
・水 全体を100gとする量
例 2
リンス不用の手入れ用組成物を調製する。
・セピック社によりSepigel 305の名で発売の、アクリルアミド/ナトリウム2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホネート架橋コポリマーの水中油型エマルジョン
コポリマーとして0.14g
・信越化学によりX-22-821の名で発売のポリジメチルメチルトリフルオロプロピルシロキサン
20g
・保存剤、芳香剤 十分な量
・得られるpH 7.2
・水 全体を100gとする量
例 3
リンス不用の手入れ用組成物を調製する。
・セピック社によりSepigel 305の名で発売の、アクリルアミド/ナトリウム2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホネート架橋コポリマーの水中油型エマルジョン
コポリマーとして0.35g
・ダウコーニング社により47V 500,000の名で発売のポリジメチルシロキサン(分子量250,000)
5g
・保存剤、芳香剤 十分な量
・塩酸 pHを5とする量
・水 全体を100gとする量
例 4
下記の組成をもつリンス用アフターシャンプーを調製する。
・セピック社によりSepigel 305の名で発売の、アクリルアミド/ナトリウム2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホネート架橋コポリマーの水中油型エマルジョン
コポリマーとして0.21g
・式:

(式中、R″はC16H33およびC18H37基の混合基であり、p=7.9、q=1.4、r=9.3である)のポリジオルガノシロキサン

第2,641,185号の実施例Aに記載のごとく製造できる。
・保存剤、芳香剤 十分な量
・得られるpH 7.5
・水 全体を100gとする量
例 5
下記の組成をもつリンス用アフターシャンプーを調製する。
・セピック社によりSepigel 305の名で発売の、アクリルアミド/ナトリウム2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホネート架橋コポリマーの水中油型エマルジョン
コポリマーとして0.14g
・ダウコーニング社によりQ2-1401の名で発売のジメチコノール(13%)、オクタメチルシクロテトラシロキサンとデカメチルシクロペンタシロキサン(87%)の混合物
20g
・保存剤、芳香剤 十分な量
・得られるpH 7.6
・水 全体を100gとする量
例 6
下記の組成をもつアフターシャンプーを調製する。
・セピック社によりSepigel 305の名で発売の、アクリルアミド/ナトリウム2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホネート架橋コポリマーの水中油型エマルジョン
コポリマーとして1.5g
・ローヌ-プーラン社によって発売の30%のアミノ化シリコーン油(粘度3×10-4m2/秒をもつアモジメチコン)を含有する非イオンマイクロエマルジョン
シリコーンとして3g
・保存剤、芳香剤 十分な量
・得られるpH 6.5
・水 全体を100gとする量
例 7
下記の組成をもつ日焼防止エマルジョンを調製する。
・セピック社によりSepigel 305の名で発売の、アクリルアミド/ナトリウム2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホネート架橋コポリマーの水中油型エマルジョン
コポリマーとして3.2g
・ダウコーニング社によりQ2-1401の名で発売のジメチコノール(13%)、オクタメチルシクロテトラシロキサンとデカメチルシクロペンタシロキサン(87%)の混合物
7.5g
・液状パラフィン 5g
・ICI社によりArlacel 165の名で発売のグリセロールステアレートとエチレンオキサイド100モルを含むポリエチレングリコールステアレートとの混合物
3g
・ジボーダン社によりParsol MCXの名で発売の2-エチルヘキシルp-メトキシシナメート
6g
・保存剤、芳香剤 十分な量
・水 全体を100gとする量
例 8
下記の組成をもつ日焼後処理剤を調製する。
・セピック社によりSepigel 305の名で発売の、アクリルアミド/ナトリウム2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホネート架橋コポリマーの水中油型エマルジョン
コポリマーとして1.2g
・ダウコーニング社によりQ2-1401の名で発売のジメチコノール(13%)、オクタメチルシクロテトラシロキサンとデカメチルシクロペンタシロキサン(87%)の混合物
15g
・Dragoco社によりDragosantolの名で発売のα-ビザボロール(テルペン誘導体)
0.3g
・グリセロール 5g
・ICI社によりArlacel 165の名で発売のグリセロールステアレートとエチレンオキサイド100モルを含むポリエチレングリコールステアレートとの混合物
5g
・保存剤、芳香剤 十分な量
・水 全体を100gとする量
例 9
下記の組成をもつアフターシャンプーを調製する。
・セピック社によりSepigel 305の名で発売の、アクリルアミド/ナトリウム2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホネート架橋コポリマーの水中油型エマルジョン
コポリマーとして2g
・ダウコーニング社によりQ2-1401の名で発売のジメチコノール(13%)、オクタメチルシクロテトラシロキサンとデカメチルシクロペンタシロキサン(87%)の混合物
5g
・ユニオンカーバイド社によりJR400の名で発売のヒドロキシエチルセルロースとトリメチルアミンによって第4級化したエピクロルヒドリンとのポリマー
1g
・保存剤、芳香剤 十分な量
・トリエタノールアミン pHを6.5とする量
・水 全体を100gとする量
例 10
下記の組成をもつリンス用アフターシャンプー組成物を調製する。
・セピック社によりSepigel 305の名で発売の、架橋アクリルアミド/ナトリウム2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホネート架橋コポリマーの水中油型エマルジョン
コポリマーとして10g
・ゼネラルエレクトリック社によりCF1241の名で発売の異なった粘度をもつ二つのポリジメチルシロキサンの混合物
4.5g
・保存剤 十分な量
・得られるpH 5.5
・水 全体を100gとする量
例 11
下記の組成をもつリンス用アフターシャンプー組成物を調製する。
・セピック社によりSepigel 305の名で発売の、架橋アクリルアミド/ナトリウム2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホネート架橋コポリマーの水中油型エマルジョン
コポリマーとして5g
・ダウコーニング社により70047V500,000の名で発売のポリジメチルシロキサン(分子量250,0,000)
3g
・保存剤 十分な量
・トリエタノールアミン pHを7.2とする量
・水 全体を100gとする量
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2003-10-28 
出願番号 特願平5-505832
審決分類 P 1 651・ 121- YA (A61K)
最終処分 維持  
前審関与審査官 塚中 直子福井 悟  
特許庁審判長 竹林 則幸
特許庁審判官 小柳 正之
深津 弘
登録日 2000-01-21 
登録番号 特許第3023925号(P3023925)
権利者 ロレアル
発明の名称 オルガノポリシロキサンおよびアクリルアミド/中和された2-アクリルアミド-2-メチル-プロパンスルホン酸との架橋コポリマーを基体とする水性分散液の化粧品的および局所的適用における利用  
代理人 三輪 鐵雄  
代理人 歌門 章二  
代理人 浅村 肇  
代理人 浅村 皓  
代理人 長沼 暉夫  
代理人 歌門 章二  
代理人 浅村 肇  
代理人 長沼 暉夫  
代理人 浅村 皓  

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