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審決分類 審判 査定不服 特17条の2、3項新規事項追加の補正 特許、登録しない。 D21H
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 特許、登録しない。 D21H
審判 査定不服 特17 条の2 、4 項補正目的 特許、登録しない。 D21H
審判 査定不服 特174条1項 特許、登録しない。 D21H
管理番号 1176290
審判番号 不服2005-5247  
総通号数 102 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2008-06-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2005-03-25 
確定日 2008-04-08 
事件の表示 特願2001-385314「紙、不織布などにビタミン剤を混入し食品や生活必需品の有害物質除去材の製造方法」拒絶査定不服審判事件〔平成15年5月21日出願公開、特開2003-147694〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1 手続の経緯
本願は、平成13年11月12日の出願であって、平成15年9月3日付けで手続補正書が提出され、平成16年6月3日付けの拒絶理由通知に対し同年8月12日付けで意見書及び手続補正書が提出されたが、平成17年2月17日付けで拒絶査定がされ、同年3月25日付けで拒絶査定に対する審判請求がされ、同年4月7日付けで手続補正書が提出されたものである。

2 補正の却下の決定
[補正の却下の決定の結論]
平成17年4月7日付けで提出された手続補正書による補正を却下する。
[理由]
(1) 補正の内容
平成17年4月7日付けで提出された手続補正書による補正(以下「本願補正A」という。)は、以下のa、b、c、d等の補正事項を含むものである(以下これらの補正事項をそれぞれ「補正事項a」、「補正事項b」・・・という。)。
a 特許請求の範囲について下記(a-1)を(a-2)と補正する。
(a-1)
「【請求項1】天然草木である中国産の松の実はビタミンEが非常に多く含まれている、しかし、ビタミンEはよく酸化してそれを主体に使うことは出来ない、柑橘類の実またその皮としてビタミン類を多く含む、ローズヒップス輸入品と混合するとローズヒップスが持つ色素が松の実のビタミンEに関与し、酸化を防ぐことが出来る、また、ローズヒップスとお茶を混合粉体にしてその中に水を入れなければ糊状にならない、水の混入量を多く混入すると薄いビタミン剤が出来て微量に塗布する事が出来る、松の実は粉体に出来ないので最初にミキサーに水と松の実を一緒に入れて微粉砕にし、出来あがった糊状をローズヒップスとお茶の混合糊にいれて、混練機で長時間混練する、混練時間はおよそ10時間位かける、本発明の基本である柑橘類の実、ローズヒップスとお茶の混合糊状を作ることが第一の基本です、糊状でなければ塗布する事が出来ない、塗布する生地は不織布が一番このましい、不織布の中でもパルプ不織布が一番良い、まず、値段が安く作業性が良い、生地が持つ特性として吸収性が非常に高い、その他、綿生地、わた、が消費者の必要性があれば本素材も塗布することが出来る、ビタミン糊状を塗布することは生地に対して均一に思うままに混入した製品が生産されて、尚且つ、天然の総合ビタミンは、公的機関分析では、栄養成分とみなされて、その、栄養成分の保持能力を高めることが出来る、現在各方面で食の安全と言う観点からビタミン入り不織布シートでもある程度の有害菌は死滅させる事が出来る、しかし、有害菌も生命力が強くなり現在では食の安全シートとしては健全な商品とは言えない、発明者は、平成元年5月より殺菌石としてセラミックスを開発し、一般家庭浄水器の殺菌システムとして採用されていた、殺菌能力は平成3年11月1日九州歯科大学口腔細菌学部、教授、内山先生確認、平成3年11月15日安全性と抗菌効果について、(財)九州山口地域企業育成基金として認可された、審査委員、九州大学名誉教授、清山哲郎先生、他6人が確認している、殺菌能力は平成9年2月17日(財)日本食品分析センター調べ、精製水1,000mlに検体は0,22gにレジオネラ生菌数6,0×105の菌を24時間後に全滅死させる能力の殺菌石を不織布m2当り3g?5gを粉砕にして基本のローズヒップスとお茶の糊状の中に入れてよく混練りして、塗布すると思い通りの菌を死滅させるシートとして食品の保存と安全な製品となり無くては成らない評価を受ける、有害菌の生存過程は食材によって全て違う、その違う菌を全て死滅させないと安全なシートとは言えない、本発明は、細菌性食中毒の分類に提起してあるとおり、一般に繁殖型菌として、大腸菌、腸炎ビブリオ、サルモネラ、菌のことを指している、平成14年2月18日に性能確認試験すみ、試験検査場所、財団法人、鳥取県保健事業団、試験結果は15分で繁殖型菌を全滅死、同日毒素型菌である、黄色ブドウ球菌の試験を行なった結果全滅死させるには2時間以上必要である、1994年1月24日東京三菱マテリアル北本製作所に発明者の殺菌石の取り引き上、安全確認の為、三菱様の費用で人、魚、動物に必要な菌は殺してはならないとの観点から試験行なった結果、原虫、原生動物、単細胞の動物、微小後生動物は殺さない分析確認済み、しかし、食物の保存となれば、カビ菌が代表的となる、カビ菌は胞子菌株であり原虫にひとしい物体である、それ等の殺菌方法も違い人の口に入らないように製品化が必要である、基本であるローズヒップスとお茶の混合糊状の中に3g?5gホウ砂の粉末をいれて、混練機で10時間位混練し、その混合糊状を不織布に塗布しよく乾燥して主にカビ菌の殺菌シートとして製品化する、平成8年8月21日、財団法人、日本紡績検査協会、近畿事業所試験センター調べ、指定カビ菌4菌株の胞子の成育不可能確認、特にカビ菌の不織布は糊剤を堅めにし、コンニャク糊を少し入れて塗布することが最大のポイントです、堅めの糊を不織布の片面に塗布する、裏側は奇麗な白色で裏側を食品にあたるように工夫して製品化すると人の口にホウ砂類が入らない為安全である、本発明製品は消耗品である為に製品単価が安く生産すること、大量生産が出来ること、使う用途により小ロット生産が可能なこと、小ロットでも単価が安く生産できること、それは本発の最大ポイントであるビタミン素材を糊状にしたこと、糊状でなければどんな工夫しても塗布が出来ない、塗布をするには必ずエアーが必要である、エアーを送り出す為にコンプレッサー必要、現在の生活環境の上で殆んどの人が塗布をするにはコンプレッサーが必要であることは世の常である、吹き付けるには、スプレーガンで吹き付け塗布をする、この段階で小ロット生産が出来る、更に大量生産する場合はスプレーガンの数を4個一列に増やし、コンプレッサーのエアーと糊状液を送りだすポンプの併用により大量生産することが出来る、不織布はパルプ不織布で長尺1,000mの方が作業性が良い、本発明の特徴は第一にビタミン素材を糊状にしたこと、第二に糊状を塗布したこと、第三に当社開発品殺菌セラミックスを以前より一般家庭浄水機の殺菌システムに使っていたセラミックスを今回の殺菌システムに活かして併用したこと、このようにして製造される不織布シートは全てビタミンCが多く含まれている、ビタミンCは水分を含まれると非常に早く酸化されるのでシートの色も早く変色する作用が激しいので塗布すると同時に完全乾燥させなければならない、製品の保管方法は常温より低いこと、更に暗い場所であれば一年半は完全な保管が出来る、このような生産方法することにより現在騒がれている食の安全に大きく、社会の為に貢献できることを特徴とした、生活必需品の有害物質除去材の製造方法。
【請求項2】請求項1記載に係る生活必需品の有害物質除去材の製造方法で製造された、ローズヒップスとお茶の混合糊状を塗布しよく乾燥したシートを販売するにつき安全確認と機能確認の為、2002年4月末に鳥取大学教育地域科学部、農学博士、石川行弘先生に機能性試験を依頼し、同年6月10日成績書説明の上報告を受けたウルメイワシの試料です、シートの調製はローズヒップス70%お茶25%殺菌石5%を一部とする、お茶70%ローズヒップス25%殺菌石5%を一部とするシートを持ち込み、対象としてキッチを基本とした結果、一般生菌数はお茶を多く混入したシートは一般細菌が多く繁殖する、大腸菌に置いては良く殺菌するが、ローズヒップスを多く混入した方が一般細菌、大腸菌共によく殺菌する大腸菌の場合、試験開始後6日経過後開始時から菌数0、基本のキッチンペーパーは1,500コロニーの菌数で食すれば中毒を起こす危険範囲であると石川先生の説明、更に今回の発明したシートは魚の安全の為に、また、魚と言う資源を大切にする為に、大きく貢献できると多大な評価を石川先生より受けた、その指導の基に干し魚用シートの大きさ5cm×6cm1枚、船の上で鮮度保持シートは125cm×20cm1枚トロ箱10kg用、そのほか松葉かにの鮮度保持に最高、なくてはならないシートとして多大な評価を受けている、こうして食品鮮度保持材に評価を受けるには、ビタミン素材糊状を塗布した点である、不織布に塗布すると生地の片面に均一混入が出来ること、魚の刺身包装は魚にビタミン糊状の色がついては成らない条件がある、此れには殺菌など含めて塗布より他にない、次にローズヒップスとお茶の混合糊状塗布シートで残留塩素除去に於いて大変な評価を受けた、殺菌石は必要なし、水道水の有害菌を死滅させる為に絶対に塩素は必要です、しかし、人、魚、動物には残留塩素は有害である、一般に現在飲料用水は残留塩素を取除いて飲用している、この飲用水を作るには最高である、水道水には有害菌は一切いない其の水道水100リットルにビタミン入りシート10cm角1枚で殆んど瞬間に残留塩素を完全に除去する、この方法は大量に飲用水ができること、安全な水を作る時間がかからないこと、飲用水の使い道は食品を洗う時に使うと味が良くなる、飲用水は淡水魚の水変えに使う、飲用水は動物の飲用水として使われる、最近はお風呂水が塩素が多く人の肌を傷めるので塩素の入らない飲用水を車にタンク入りで持ち込み、20リットル単位で売られている、お風呂の飲用水を作るには、湯船300リットル当り125cm×20cmのシート1枚で殆んど瞬間に残留塩素を取り除き、車で持ち運んだ飲用水に負けない安全な飲用水が出来る、しかし、残留塩素を完全に取除くと場所によって違うが3?5時間以上置くと有害菌が繁殖する恐れがあるのでその時間内に処理しなければならない、カビ菌の殺菌シートはホウ素が混合されるので人の口に入らない加工が大前提です、菌の種類は、カンジダを殺菌するシートは女性の下着に使われる、水虫を殺菌するシートは靴底に使われる、体臭や脂肪酸除去シートは脇の下の布材に使われることを特徴とした平成13年11月12日特許願提出した明細書の内容で目的、用語も其の当時の内容そのままで其の当時より特許請求の範囲を絞込み、今回の手続補正書に必要とする部分を詳しく説明し、今後幅広く社会の皆様にわかりやすく説明した、請求項1記載における生活必需品の有害物質除去材をもちいた製造方法。」(下線は、当審において付加した。以下同じ。)
(a-2)
「【請求項1】本発明の目的は、食品の有害物質除去する安全な食品の鮮度保持フィルターを作るために、お茶.ローズヒップス.殺菌石を素材とする、その素材状態では食品の有害物質除去や鮮度保持は不可能である、そこで、本素材全て粉体にし、糊状にして不織布に均一に塗布し乾燥した後、不織布を小さく裁断し大量の製品化にすることが出来る、その効果もビタミンC、ビタミンAの成分も保持し、大腸菌など繁殖型菌、黄色ブドウ球菌も殺菌する、用途は、残留塩素除去と大腸菌などを殺菌するフィルターを作り、魚の鮮度保持に使うことを特徴とする、紙、不織布などにビタミン剤を混入し食品や生活必需品の有害物質除去材の製造方法。
【請求項2】請求項1記載に係る原材料の群より選ばれた素材を選びだし、体臭の脂肪酸除去とカビ菌を死滅させるフィルターを作るために、お茶.ローズヒップス.殺菌石.ホウ砂を素材とする、しかし、素材状態ではカビ菌の殺菌は不可能である、特にカビ菌は特殊の菌でホウ砂を少量で殺菌する、その少量素材が飛散しないために糊材を混合糊状にして、不織布に均一に塗布し乾燥して目的に合わせて裁断する、その効果は、カビ菌殺菌、大腸菌など繁殖型菌、黄色ブドウ球菌も殺菌する、更に、ビタミンC.ビタミンAも保持する、用途は、カビ菌などを殺菌する、人体の下着、靴底、足袋に仕立てする、また、体臭、脂肪酸を除去する、特に殺菌石とホウ砂の混合はカビ菌に対して非常に殺菌力を増すことを特徴とする、請求項1記載に於ける、紙.不織布などにビタミン剤を混入し食品や生活必需品の有害物質除去材の製造方法。」
b 発明の詳細な説明の段落【0006】を「前記した問題を解決するために、本発明はお茶.ローズヒップスの混合糊状にして塗布することにより、ビタミンC.ビタミンAの効力.レチノール.カロテンの持続力を高めることができる、更にホウ砂.殺菌石の混入で有害菌やカビ菌.脂肪酸も取除くことができる、使用場所も広く容易に加工できる素材としたものである。」と補正する。
c 発明の詳細な説明の段落【0009】を「そして、本素材の主成分である、ビタミンC.ビタミンAの効力.レチノール.カロテンなど抗酸化物質の成分を不織布に塗布する事により残留塩素を素早く取除くために本発明素材が必要である。」と補正する。
d 発明の詳細な説明の段落【0012】を「 その目的は腋臭.脂肪酸.体臭.靴底のカビ菌を取除くシートをつくる、用途は脇の下に簡単に取り付けるソフトなパットを作る。」と補正する。
(2) 補正の適否
ア 新規事項の有無について
補正事項aにおける「不織布を小さく裁断し大量の製品化にすることが出来る」こと、補正事項bにおける「レチノール.カロテンの持続力を高めることができる」こと、補正事項cにおける「レチノール.カロテンなど抗酸化物質の成分を不織布に塗布する事により残留塩素を素早く取除く」こと、補正事項dにおける「脇の下に簡単に取り付けるソフトなパットを作る」ことについて、願書に最初に添付した明細書(以下「本願当初明細書」という。)に何ら記載されておらず、また、自明な事項でもないから、上記補正事項は、本願当初明細書に記載した事項の範囲内においてしたものということはできない。
イ 目的要件の適否について
上記のとおり、上記補正事項を含む本願補正Aは、平成18年改正前特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしていないものであるから、同法第159条第1項で読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものであるが、念のため特許請求の範囲についてのものである補正事項aについて、さらに補正の目的要件をみるに、この補正事項aは、
・特許法第36条第5項に規定する請求項の削除
・特許請求の範囲の減縮(特許法第36条第5項の規定により請求項に記載した発明を特定するために必要な事項を限定するものであつて、その補正前の当該請求項に記載された発明とその補正後の当該請求項に記載される発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるものに限る。)
・誤記の訂正
・明りようでない記載の釈明(拒絶理由通知に係る拒絶の理由に示す事項についてするものに限る。)
のいずれを目的とするものといえないことは、明らかである。
したがって、補正事項aは、平成18年改正前特許法第17条の2第4項に規定する要件をも満たしていないものである。
(3) むすび
したがって、上記補正事項を含む本願補正Aは、平成18年改正前特許法第17条の2第3項、さらに同第4項に規定する要件を満たしていないものであるから、同法第159条第1項で読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

3 本願明細書及び原査定の理由
本願補正Aは上記のとおり却下された。すると、その出願の願書に添付した明細書は本願補正Aの前の平成16年8月12日付けで提出された手続補正書による補正(以下「本願補正B」という。)がされた明細書であり、その特許請求の範囲の記載は上記2.a(a-1)のとおりのものである。
そして、原査定の理由は、平成16年6月3日付けの拒絶理由通知書に記載した理由1及び2によって、拒絶をすべきものであるというものであるところ、その理由1、2の概要は、以下のとおりのものである。
「(理由1)平成15年9月4日付けでした手続補正は、下記の点で願書に最初に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものでないから、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしていない。」
「(理由2)この出願は、明細書及び図面の記載が下記の点で、特許法第36条第4項及び第6項第2号に規定する要件を満たしていない。」

4 当審の判断
上記の平成15年9月4日付け(提出日は3日である。)の手続補正により補正された明細書は、上記拒絶理由通知に応答して本願補正B(平成16年8月12日付けで提出された手続補正書による補正)によってさらに補正されたが、依然として上記拒絶の理由は解消されていない。
(1) 理由1について
本願補正Bの後の特許請求の範囲は上記2.a(a-1)のとおり、依然として、少なくとも、「腸炎ビブリオ」や「サルモネラ」の発明特定事項を含むものであって(【請求項1】参照)、これらの発明特定事項は、本願当初明細書に何ら記載されておらず、また、自明な事項でもない。
そうすると、平成15年9月3日付けで提出された手続補正書による補正は、依然として、本願当初明細書に記載した事項の範囲内においてしたものということはできない。
よって、平成15年9月3日付けで提出された手続補正書による補正は、平成18年改正前特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしていないものである。
(2) 理由2について
ア 請求項1、2には、依然として、複数の文や節が多数記載されている。しかし、これらの文や節同士の関係が明りょうではなく、それら請求項1、2の記載において、何が発明特定事項であり、何が任意付加的事項であるのか等、特許を受けようとする発明がいかなるものであるかを明確に把握することができない。
したがって、この出願の特許請求の範囲は、特許を受けようとする発明を明確に記載したものであるということはできないから、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしているということはできない。
イ また、請求項1、2には、依然として、「長時間混練」、「およそ10時間位」、「一番このましい」、「よく酸化」、「値段が安く作業性が良い」、「吸収性は非常に高い」、「必要性があれば」、「堅め」、「コンニャク糊を少し入れ」(下線部参照)など、その程度や具体的な状態を正確に理解することができない用語が多数存在している。
したがって、この出願の特許請求の範囲の記載は、特許を受けようとする発明が明確に記載されたものであるということはできないから、この出願は、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしているということはできない。

5 むすび
以上のとおり、この出願は、その願書に添付した明細書についてした補正が平成18年改正前特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしておらず、さらに、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていないから、拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2008-01-28 
結審通知日 2008-02-05 
審決日 2008-02-18 
出願番号 特願2001-385314(P2001-385314)
審決分類 P 1 8・ 55- Z (D21H)
P 1 8・ 561- Z (D21H)
P 1 8・ 57- Z (D21H)
P 1 8・ 537- Z (D21H)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 山崎 利直  
特許庁審判長 柳 和子
特許庁審判官 井上 彌一
岩瀬 眞紀子
発明の名称 紙、不織布などにビタミン剤を混入し食品や生活必需品の有害物質除去材の製造方法  

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