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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 B65H
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 B65H
管理番号 1194878
審判番号 不服2007-25681  
総通号数 113 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2009-05-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2007-09-20 
確定日 2009-03-26 
事件の表示 平成10年特許願第120438号「用紙後処理装置」拒絶査定不服審判事件〔平成11年11月16日出願公開、特開平11-314833〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.経緯
本件審判に係る出願は、平成10年4月30日に出願されたもので、平成19年5月17日付け拒絶理由通知書が送付され、その願書に添付した明細書又は図面についての同年7月23日付け手続補正書が提出されたものの、同年8月14日付けで拒絶査定されたものである。
そして、本件審判は、この拒絶査定を不服として請求されたものであって、上記明細書又は図面についての平成19年10月3日付け手続補正書が提出され、その後、平成20年10月23日付け審尋を送付したところ、何らの回答がなかったものである。
なお、請求人より、この請求を実質的には継続する意志のない旨を示す書面が、特許庁に対して平成21年1月13日付けでファクシミリにより送付されている。

2.原査定
原査定の拒絶の理由は、概要、以下の拒絶理由aであると認める。

拒絶理由a;この出願の請求項に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において頒布された下記の刊行物に記載された発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

1;特開平9-301618号公報
2;特開昭62-290656号公報
3;特開平9-52653号公報

3.平成19年10月3日付けの手続補正書による手続補正(以下、「本件補正」という。)について

1)平成20年10月23日付け審尋(以下、「本件審尋」という。)は、概要、本件補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである、と判断されることに対しての意見を、回答書として提出することを求めるものであるが、請求人からは回答書の提出が未だに無い。
なお、本件審尋は、上記第126条第5項の規定に違反する理由として、本件補正後の請求項1に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において頒布された特開平9-301618号公報、特開昭62-290656号公報又は特開平9-52653号公報に記載された発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができず、上記発明は、特許出願の際独立して特許を受けることができない点を指摘している。

2)そこで、本件補正について検討すると、本件補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反すると判断され、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

4.原査定について

4-1.本件の発明
本件補正は、先に「3」で述べたように、却下すべきものであって、この出願の請求項1に係る発明(以下、「本件発明1」という。)は、本件補正前の明細書の特許請求の範囲請求項1に記載の事項により特定されるもので、請求項1の記載は、以下のとおりであると認める。

「【請求項1】 重ねられ整列された複数の用紙に対して複数の異なる種類の綴じ処理をそれぞれ行う複数の綴じ処理工程を実行する用紙後処理装置において、一部の綴じ処理工程に異常が発見された場合には、上記異常の発見された綴じ処理工程のみを使用不可とするようにした事を特徴とする用紙後処理装置。」

4-2.拒絶理由aについて
本件発明1は、特開平9-301618号公報、特開昭62-290656号公報又は特開平9-52653号公報に記載された発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるといえ、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
よって、拒絶理由aは相当である。

4-3.まとめ
拒絶理由aは相当であるから、原査定は妥当である。

5.結び
原査定は、妥当である。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2009-01-21 
結審通知日 2009-01-27 
審決日 2009-02-09 
出願番号 特願平10-120438
審決分類 P 1 8・ 121- Z (B65H)
P 1 8・ 575- Z (B65H)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 永安 真  
特許庁審判長 鈴木 由紀夫
特許庁審判官 栗林 敏彦
松縄 正登
発明の名称 用紙後処理装置  
代理人 本庄 武男  

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