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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A41D |
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管理番号 | 1196687 |
審判番号 | 不服2006-25709 |
総通号数 | 114 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2009-06-26 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2006-11-15 |
確定日 | 2009-04-27 |
事件の表示 | 特願2005- 56608「歩行用下肢筋力補強パンツ」拒絶査定不服審判事件〔平成18年 9月14日出願公開,特開2006-241617〕について,次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
1.手続の経緯 本願は,平成17年3月1日の出願であって,平成18年10月4日付けで拒絶査定がなされ,これに対し,同年11月15日に拒絶査定不服審判請求がなされたものである。 2.本願発明 本願の請求項1ないし3に係る発明は,平成18年7月14日付けの手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし3に記載された事項により特定されるとおりのものであるところ,特許請求の範囲の請求項1に記載された発明(以下,「本願発明」という。)は,以下のとおりのものである。 「ゴム糸を織って形成された長尺で伸縮自在なゴムベルトと,該ゴムベルトの両端側を互いに解除可能に係止させて該ゴムベルトを輪状にする係止手段と,該ゴムベルトの輪の大きさを調節可能な長さ調節手段とを設けてなる複数の締付けリング部材が,人間の下肢全体に装着されるパンツの長手方向のそれぞれ4?8箇所にて外面側に同軸状にそれぞれ取り付けられて,該パンツに装着された下肢を伸縮自在に締め付けることができ,装着者が軽い歩行を行うときに用いるものであることを特徴とする歩行用下肢筋力補強パンツ。」 3.引用例 3-1. 原審の拒絶の理由に引用された特開2004-218135号公報(以下「引用例1」という。)には,次の事項が記載されている。 a.(2頁【0001】段落) 「【発明の属する技術分野】 本発明は,筋肉の増強に用いる筋肉増強器具に関し,健常者のみならず運動機能に障害を有する者でも効率よく筋肉増強を図れるようにする加圧筋肉増強方法を実行するのに適した筋肉増強器具に関する。」 b.(4頁【0008】段落) 「【発明の開示】 このような観点から,本願発明者が提案するのは,衣服本体と,四肢の少なくとも一つにおける所定の締め付け部位に対して締め付けを行い,その締め付け状態を維持して所定の加圧力を与えることで,血流を阻害することにより前記四肢の筋肉を増強するために用いるベルトを前記衣服本体に固定するための,前記衣服本体の所定の位置に取り付けられたバックルと,を有し,前記バックルは,前記締め付け状態のときに前記四肢の運動の妨げにならない所定の位置にあるようになっている,バックル付き衣服である。」 c.(5頁【0018】段落) 「バックル12は,後述するように,ベルト20を衣服本体11に固定するためのものであり,衣服本体11の上記筒状部分の基端部に取付けられている。この実施形態では,バックル12は,二つの筒状部分の両方に取付けられている。もっとも,バックル12は,二つの筒状部分の一方に取付けられていれば足りる。 バックル12の取付けられている高さは,上述のベルト通し13の高さに対応するようにされている。また,バックル12は,衣服本体11の前部に取り付けられている。バックル12のこの取付け位置は,バックル付き衣服10を着た人が,バックル付き衣服10にベルト20を固定して加圧筋肉増強用衣服1とする際における,その着脱作業の行い易さを意図して決定されている。 この実施形態におけるバックル12は,図3に示したような形状をしている。 図3は,バックル12の構成を示す拡大図である。バックル12は,棒状の部材を矩形に連ねて形成された枠部12aと,枠部12aを構成する辺のうち対向する二本の略中央の間にわたされた棒状の部材である取付け部12bとを含んで構成される。また,この取付け部12bにより枠部12aの内部が分割されることにより,枠部12aの内部には,二つのバックル孔12cが形成されている。 取付け部12bは,バックル12を衣服本体11へ取り付ける際に利用されるものである。バックル12は,Uの字型に折り曲げられるとともにその両端部が衣服本体11に縫合などによって固定されている,衣服本体11と同質とされた帯状の固定用布14を介して,衣服本体11に取り付けられているのであるが,上述の取付け部12bを固定用布14の折り返し部分に係止することで,衣服本体11への取付けをなされている。つまり,固定用布14に取付け部12bを跨がせ,その状態で固定用布14の両端部を衣服本体11に固定することで,バックル12の衣服本体11への固定がなされている。なお,バックル12の衣服本体11への固定に固定用布14を用いることで,バックル12が多少の移動を行えるようになる。これは,ベルト20の着脱作業の行い易さを増すものである。」 d.(6頁【0019】段落) 「次に,ベルト20の構成について説明する。 ベルト20は,上述したように,バックル付き衣服10のバックル12に取り付けて用いられる。ベルト20は,バックル付き衣服10を着用した際に筒状部分の内側にある使用者の身体の所定部位(この実施形態であれば,脚の基端部)を締め付け,そこに所定の加圧力を与えることによって,脚に流れる血流を適度に阻害する機能を有している。この状態で,安静にする,又は軽くてもよいので運動を行うことで,加圧筋肉増強方法が実行されることになる。 このベルト20は,必ずしもそうである必要はないが,伸縮性を有する素材でできている。ベルト20は,その一端部でバックル12に固定できるようになっている。ベルト20のバックル12に対する固定を行えるように,ベルト20の一端部側には,ベルト20の一端部側を折り返し,その折り返したベルト20の一端部を,ベルト20の他端部寄りの部分に固定してループを作るための機構が設けられている。具体的には,ベルト20の一方の面の一端部に二つのホック21が,また,それと同一の面のやや他端部よりに前記ホック21とそれぞれ係止しあう二つのホック22が,それぞれ設けられている。ベルト20は,ベルト20の一端部側をバックル孔12cのうち衣服本体11の中心線よりに位置するものに,図1の裏側から通すとともに,バックル12の枠部12aのうち,ズボンの中心線よりに位置する縦向きの部材を跨ぐようにして折り返し,互いに対応するホック21と,ホック22とを係止しあうことで,バックル12へ固定される。バックル12の枠部12aのうち,衣服本体11の中心線よりに位置する縦向きの部材は,バックル12の一端側に作られたループを貫通した状態となり,そこから抜け出せなくなるので,バックル12とベルト20が固定されるわけである。 ベルト20のホック21,22が設けられている側の面には,互いに固着しあう面ファスナ23,24が設けられている。面ファスナ23,24のうち一端部側にある面ファスナ23は,ベルト20が作る後述の輪の部分に凡そ沿うように,他端部側にある面ファスナ24は,ベルト20が作る後述の輪以外の部分に凡そ沿うようにして配されている。」 e.(6頁【0021】段落) 「かかる加圧筋肉増強用衣服1を用いて加圧筋肉増強方法を実行するための手順について,図4,図5及び図6を用いて説明する。 図4の如き加圧筋肉増強用衣服1を使用する使用者は,図4の如き加圧筋肉増強用衣服1を着用している。その状態で使用者は,図4,図5に示すように,脚の周りを背後から一周するように,ベルト通し13を通しながらまわしたベルト20の他端側を,二つのバックル孔12cのうち衣服本体11の中心線から離れているものに,図4の裏側,図5の上側から通す。そして,そのままベルト20の他端側を引っ張り,バックル12を起点及び終点にしてベルト20により形成された輪の長さを縮めることで,輪状にされたベルト20が衣服本体11の内側にある使用者の脚の基端部を締め付ける。このとき,ベルト20の他端側を引っ張る強さを調節し,脚の筋肉に与えられる締め付け力が適当なものとなるように調節する。ベルト20を,図5のXの方向に引っ張ると,バックル12の位置がY方向にずれる。 次に,ベルト20の他端側を,バックル12の枠部12aのうち,ズボンの中心線から離れている縦向きの部材を支点として折り返し,面ファスナ23,24を互いに固着させる。 この状態で,ベルト20が作る上記輪の長さは一定に保たれることになり,脚の筋肉に与えられる締め付け力は,一定に保たれることになる。この状態で,安静にする,又は軽くてもよいので運動を行うことで,加圧筋肉増強方法が実行される。なお,この加圧筋肉増強用衣服1を用いれば,加圧筋肉増強方法は,片足ずつでも,両足同時にでも実行できる。」 f.(7頁【0027】段落) 「【発明の効果】 本発明によるバックル付き衣服は,以上のようなものなので,健常者のみならず運動機能に障害を有する者でも効率よく筋肉増強を図れるようになるという利点を有する血流阻害による筋肉増強方法を,特に知識のない者でも非常に簡単に実行できるようになる。」 当該記載事項より,バックル付き衣服は筋肉増強用のみならず,筋肉補強用に用いることができる旨が示唆されている。 g.(7頁【0022】段落) 「このとき,図6に示すように,バックル12は,ベルト20の締め付けに伴ってその位置がずれ,脚の運動の妨げにならない所定の位置,具体的には衣服本体11の外側部に移動しているため,バックル12が使用者が行う運動を妨げることはない。衣服本体11の形状,素材(伸縮性),固定用布14の形状,素材(伸縮性)は,加圧筋肉増強方法を行うに相応しい圧を筋肉に与えるに程よい位置までベルト20を引っ張ったときに,バックル12が脚の運動の妨げにならない位置に来るように選択されている。」 当該記載及び図6より,複数のベルトが,人間の下肢全体に装着される衣服本体の長手方向のそれぞれ1箇所にて外面側に同軸状にそれぞれ取り付けられていることが示唆されている。 これら記載事項及び図示内容を総合し,本願発明の記載ぶりに則って整理すると,引用例には,次の発明(以下,「引用発明」という。)が記載されている。 「長尺で伸縮自在なベルトと,該ベルトの両端側を互いに解除可能に係止させて該ベルトを輪状にするバックルと,該ベルトの輪の大きさを調節可能なバックルの枠部,取付け部,バックル孔とを設けてなる複数のベルトが,人間の下肢全体に装着される衣服本体の長手方向のそれぞれ1箇所にて外面側に同軸状にそれぞれ取り付けられて,該衣服本体に装着された下肢を伸縮自在に締め付けることができるものであるバックル付き衣服。」 3-2.原審の拒絶の理由に引用された特開平10-309328号公報(以下「引用例2」という。)には,次の事項が記載されている。 h.(2頁1欄【0001】段落) 「【発明の属する技術分野】この発明は運動用サポータに係り,特に運動時に身体を保護しかつ全身持久性を向上させることのできる運動用サポータに関する。」 i.(3頁4欄【0010】段落) 「【発明の実施の形態】 この発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図1は運動用サポータの正面図,図2は大腿部に装着した使用状態を示す運動用サポータの断面図である。運動用サポータ1は,強力な弾性を有する複数の細長い強伸縮帯2…と,該強伸縮帯2…を連結する弱い弾性を有する細長い弱伸縮帯3とで構成されている。強伸縮帯2…は例えばゴム糸と通常糸とで編織した伸縮性細幅編布で,幅は3センチないし5センチ,長さは50センチ(腕用)ないし70センチ(太腿用)程度に設定される。強伸縮帯2…の表面には,パイルフアスナ4が形成されている。該パイルフアスナ4は輪奈織物を縫合,接着などの手段で一体としてもよいが,前記ゴム糸と通常糸とで編織した伸縮性細幅編布の組織を二重組織として表面組織を輪奈組織或は浮出し糸の長い綾組織としてもよい。前記弱伸縮帯3は伸縮性メリヤス生地(ゴム入りも含む)のような,強伸縮帯2…よりも弱い弾性を持つ生地からなり,幅は3センチないし5センチ,長さは30センチ(腕用)ないし50センチ(太腿用)に設定される。しかして弱伸縮帯3の幅の両端部にそれぞれ強伸縮帯2,2を並列し,それぞれ長手基端面を揃えて側部を縫合して一体とし,弱伸縮帯3の先端部より基端部寄りを基部2Aとし,弱伸縮帯3の先端部より先の強伸縮帯2,2を先部帯2Bとして設定されている。強伸縮帯2,2の裏面において,基部2Aには図示するように隆起部5が形成されている。また先部帯2Bの基端部と先端部裏面には,それぞれパイルフアスナ4A,4Bが装着されている。図中符号2Cは引手である。」 当該記載より,伸縮帯(本願発明では,「ゴムベルト」)が,ゴム糸を織って形成された長尺で伸縮自在であることが記載されている。 j.(4頁6欄【0014】段落) 「図3は第2実施形態例を示す運動用サポータ1の正面図であり図4は図3におけるAーA断面図である。前記例と同じ部材については同じ符号を使用して説明を省略する。この実施形態例はショートパンツ形の補助支持材6に強伸縮帯2の一端側部を結合させた態様のものである。図において補助支持材6はメリヤス或は伸縮性ネット等の素材からなるショートパンツ形で,その両脚部下端部に図1で示した運動用サポータ1の強伸縮帯2の一端側部が縫合一体化されている。図4で示すように,強伸縮帯2の基部2Aの一端側部はパンツの脚部に合わせて環状に構成され,下部は自由に形成されている。使用する時は,通常のパンツのように履いて,基部2Aの基端部を腿に押しつけ,前記同様に先部帯2Bを引き伸ばし,基端部パイルフアスナ4A…を基部2A表面のパイルフアスナ4に押しつけて結合させる。続いて先部帯2Bを強く引き伸ばし,先端部パイルフアスナ4B…を基部2A表面のパイルフアスナ4に押しつけて結合させる。この態様は隆起部5の位置をあらかじめパンツを履いた時に大腿動脈と膝窩動脈に当るように合わせてあるので,ただ着装するだけで隆起部5が正確に大腿動脈と膝窩動脈に当るので隆起部5を大腿動脈と膝窩動脈に合わせる手間がかからない。」 当該記載及び図面より,運動を行うときに伸縮帯をそれぞれ5箇所にて取り付けて用いることが記載されている。 4.対比判断 4-1.対比 本願発明と引用発明とを対比すると,両者は,「歩行用下肢筋力補強パンツ」に関するものである点で同じである。そして,その構造または機能からみて,「ベルト」は本願発明の「締付けリング部材」に相当し,以下同様に,引用発明の「バックル」は本願発明の「係止手段」に相当し,以下同様に,「バックルの枠部,取付け部,バックル孔」は「長さ調節手段」に,「衣服本体」は「パンツ」に,それぞれ相当する。 また,引用発明の「バックル付き衣服」は,本願発明の「歩行用下肢筋力補強パンツ」と同義である(上記3.b参照)。 そして,引用発明の「ベルト」と本願発明の「ゴムベルト」とは,「ベルト」という点で共通している。 そこで,本願発明の用語を用いて表現すると,両者は次の点で一致する。 (一致点) 「長尺で伸縮自在なベルトと,該ベルトの両端側を互いに解除可能に係止させて該ベルトを輪状にする係止手段と,該ベルトの輪の大きさを調節可能な長さ調節手段とを設けてなる複数の締付けリング部材が,人間の下肢全体に装着されるパンツの長手方向のそれぞれの箇所にて外面側に同軸状にそれぞれ取り付けられて,該パンツに装着された下肢を伸縮自在に締め付けることができるものである歩行用下肢筋力補強パンツ。」 そして,両者は次の点で相違する。 (相違点1) 本願発明は,ベルトがゴム糸を織って形成されたものであるのに対し,引用発明は,その明示がない点。 (相違点2) 本願発明は,締付けリング部材が,それぞれ4?8箇所にて取り付けられているのに対し,引用発明は,それぞれ1箇所にて取り付けられている点。 (相違点3) 本願発明は,下肢筋力補強パンツを装着者が軽い歩行を行うときに用いるものであるのに対し,引用発明はその明示がない点。 4-2.判断 上記相違点について判断する。 (相違点1について) パンツなどの衣服に,伸縮性を有するベルトとして,ゴム糸を織って形成されたゴムベルトを用いることは,引用例2に記載されている(上記3.i.参照)。 そうすると,引用発明,引用例2に記載された技術手段はいずれも下肢筋力補強パンツに関するものであるから,引用発明に引用例2に記載された技術手段を適用して,相違点1に係る本願発明の発明特定事項とすることは当業者が容易に想到し得た事項である。 (相違点2について) 下肢の複数箇所の締め付けを行い,筋力の補強(増強)をするために,締付けリング部材をそれぞれ5箇所にて取り付けることは,引用例2に記載されている(上記3.j.参照)。本願発明の4?8箇所にて取り付けることは,引用例2記載の5箇所を含むものである。 そうすると,引用発明に引用例2に記載された技術手段を適用して,相違点2に係る本願発明の発明特定事項とすることは当業者が容易に想到し得た事項である。 (相違点3について) 本願発明は,下肢筋力補強パンツを装着者が軽い歩行を行うときに用いるものとしているが,歩行が軽いか重いかは主観的なものであって,意味のない限定である。また,引用例2には,下肢に取り付けて使用する運動用サポータが記載されている。ここで,下肢の運動とは,装着者が歩行を行うことを含むものであるから,引用例2に記載された運動用サポータを,装着者が軽い歩行を行うときに用いるものとした点に格別の困難性はない。 そうすると,引用発明に引用例2に記載された技術手段を適用して,相違点3に係る本願発明の発明特定事項とすることは当業者が容易に想到し得た事項である。 そして,本願発明の作用効果も,格別のものでなく,引用発明及び引用例2に記載された技術手段に基づいて,当業者が容易に発明をすることができたものである。 5.むすび 以上のとおり,本願発明は,引用発明及び引用例2に記載された技術手段に基づいて,当業者が容易に発明をすることができたものであるから,特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 それゆえ,本願出願は,特許請求の範囲の請求項2及び請求項3に係る発明について検討するまでもなく,拒絶すべきものである。 よって,結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2009-02-09 |
結審通知日 | 2009-02-17 |
審決日 | 2009-03-03 |
出願番号 | 特願2005-56608(P2005-56608) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
Z
(A41D)
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最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 植前 津子 |
特許庁審判長 |
松縄 正登 |
特許庁審判官 |
村山 禎恒 佐野 健治 |
発明の名称 | 歩行用下肢筋力補強パンツ |
代理人 | 渡邊 功二 |
代理人 | 渡邊 功二 |