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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A61F
管理番号 1201483
審判番号 不服2007-26211  
総通号数 117 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2009-09-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2007-09-25 
確定日 2009-07-29 
事件の表示 平成 7年特許願第107100号「適合性絆創膏」拒絶査定不服審判事件〔平成 8年 2月13日出願公開、特開平 8- 38543〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.経緯
本件審判に係る出願は、平成7年4月7日(パリ条約による優先権主張1994年4月8日、米国)に出願されたもので、平成16年11月30日付け拒絶理由通知書が送付され、その願書に添付した明細書又は図面についての平成17年3月7日付け手続補正書、更には、平成18年7月18日付け手続補正書が提出されたものの、平成19年6月22日付けで拒絶査定されたものである。
そして、本件審判は、この拒絶査定を不服として請求されたものであって、上記明細書又は図面についての平成19年9月25日付け手続補正書が提出され、その後、平成20年6月17日付け審尋を送付したが、回答書の提出は、未だに、無い。
なお、請求人より、この請求を実質的には継続する意志のない旨を示す書面が、特許庁に対して平成21年2月19日付けでファクシミリにより提出されている。

2.原査定
原査定の拒絶の理由は、概要、以下の拒絶理由aであると認める。

拒絶理由a;この出願の請求項に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において頒布された下記の刊行物に記載された発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
1;特開平5-208032号公報
2;特開昭59-34263号公報

3.平成19年9月25日付け手続補正書による手続補正(以下、「本件補正」という。)について

1)平成20年6月17日付け審尋(以下、「本件審尋」という。)は、概要、本件補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである、と判断されることに対しての意見を、回答書として提出することを求めるものであるが、請求人からは回答書の提出が未だに無い。
なお、本件審尋は、上記第126条第5項の規定に違反する理由として、本件補正後の請求項1に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において頒布された特開平5-208032号公報又は特開昭59-34263号公報に記載された発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができず、上記発明は、特許出願の際独立して特許を受けることができない点を指摘している。

2)そこで、本件補正について検討すると、本件補正は、本件審尋にあるよう、第53条第1項の規定により却下すべきものである。

4.原査定について

4-1.本件の発明
本件補正は、先に「3」で述べたように、却下すべきものであって、この出願の請求項1に係る発明(以下、「本件発明1」という。)は、本件補正前の明細書の特許請求の範囲請求項1に記載の事項により特定されるもので、請求項1の記載は、以下のとおりであると認める。

「使い捨ての絆創膏であって、
裏材料と、接着剤層と、吸収性パッドとを具備し、
当該絆創膏は、20%歪のために必要な力は36?125 g/cm・G(0.2?0.7 lb/in・G)であり、50%の歪のために必要な力は214?321 g/cm・G(1.2?1.8 lb/in・G)、
ただし、Gは重力加速度、である、絆創膏。」

4-2.拒絶理由aについて
本件発明1は、特開平5-208032号公報又は特開昭59-34263号公報に記載された発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるといえ、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
よって、拒絶理由aは相当である。

4-3.まとめ
拒絶理由aは相当であるから、原査定は妥当である。

5.結び
結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2009-02-26 
結審通知日 2009-03-03 
審決日 2009-03-17 
出願番号 特願平7-107100
審決分類 P 1 8・ 121- Z (A61F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 二ッ谷 裕子植前 津子  
特許庁審判長 鈴木 由紀夫
特許庁審判官 栗林 敏彦
松縄 正登
発明の名称 適合性絆創膏  
代理人 加藤 公延  

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