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審決分類 |
審判 査定不服 特174条1項 特許、登録しない。 B65B 審判 査定不服 特17条の2、3項新規事項追加の補正 特許、登録しない。 B65B |
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管理番号 | 1206188 |
審判番号 | 不服2007-26900 |
総通号数 | 120 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2009-12-25 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2007-10-02 |
確定日 | 2009-10-28 |
事件の表示 | 特願2000-367863「管材の段積み・結束方法」拒絶査定不服審判事件〔平成14年 6月18日出願公開、特開2002-173108〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
第1.手続の経緯 本願は、平成12年12月4日の出願であって、平成19年7月11日付け手続補正は平成19年8月21日付けで却下され、同日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成19年10月2日に拒絶査定不服審判の請求がなされるとともに同年10月9日付けで手続補正がなされたものである。 第2.補正却下の決定 [結論] 平成19年10月9日付けの手続補正を却下する。 [理由] 1.補正の内容 上記手続補正は、平成19年4月11日付けの手続補正により補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1に記載された 「管材の段積み、および結束設備において、整形枠の上下移動と平行移動が同時に行える機構とすると共に、管材結束中でも段積みを可能としたことを特徴とする管材の段積み・結束設備。」 という発明(以下、「本願発明」という。)を、 「管材の段積み、および結束設備において、整形枠の上下移動と結束枠の平行移動が同時に行える機構とし、該管材は結束枠待機位置で結束枠に積載し、結束機に移送され、一方、整形枠は整形枠上昇位置まで移動し、次の管材を積載することで、管材結束中でも段積みを可能としたことを特徴とする管材の段積み・結束方法。」 という発明(以下、「補正後の発明」という。)に変更することを含むものである。 2.補正の適否 上記補正のうち「整形枠の上下移動と平行移動が同時に行える機構とする」を「整形枠の上下移動と結束枠の平行移動が同時に行える機構とし、該管材は結束枠待機位置で結束枠に積載し、結束機に移送され、一方、整形枠は整形枠上昇位置まで移動し、次の管材を積載する」とする補正や、「管材の段積み・結束設備」を「管材の段積み・結束方法」とする補正は、請求項に記載した発明を特定するために必要な事項を限定するものではないから、特許請求の範囲の減縮にはあたらず、上記補正が誤記の訂正や明りょうでない記載の釈明でないことも明らかである。 したがって、上記補正は、特許法第17条の2第4項(補正の目的)のいずれの規定にも適合していない。 3.結語 以上のとおり、本件補正は、特許法第17条の2第4項(補正の目的)の規定のいずれにも適合していないから、特許法第159条第1項において準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。 第3.本願発明について 1.本願発明 本願発明は、上記「第2.補正却下の決定」の項中の「1.補正の内容」の項で認定したとおりである。 2.原審の拒絶理由 原審における平成19年5月24日付けの拒絶理由の1は以下のとおりである。 『1.平成19年4月11日付けでした手続補正は、下記の点で願書に最初に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものでないから、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしていない。 記 請求項1には「整形枠の上下移動と平行移動が同時に行える機構とする」との記載があるが、出願当初の明細書或いは図面に当該事項は記載されておらず、新規事項の追加である。』 3.当審の判断 そこで、上記拒絶理由について検討するに、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面には「整形枠の上下移動と平行移動が同時に行える機構とする」という構成は記載されていない。また、前記構成が当初明細書等の記載から一義的に導出される構成であるとも認められない。 したがって、上記補正は、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものではないから、特許法第17条の2第3項(新規事項)に規定する要件を満たしていない。 4.むすび 以上のとおり、平成19年4月11日付けでした手続補正は、特許法第17条の2第3項(新規事項)に規定する要件を満たしていないから、特許を受けることができない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2009-08-12 |
結審通知日 | 2009-08-18 |
審決日 | 2009-08-31 |
出願番号 | 特願2000-367863(P2000-367863) |
審決分類 |
P
1
8・
561-
Z
(B65B)
P 1 8・ 55- Z (B65B) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 倉田 和博 |
特許庁審判長 |
千馬 隆之 |
特許庁審判官 |
佐野 健治 村山 禎恒 |
発明の名称 | 管材の段積み・結束方法 |
代理人 | 椎名 彊 |