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審決分類 |
審判 査定不服 (訂正、訂正請求) 取り消して特許、登録 A61K |
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管理番号 | 1249365 |
審判番号 | 不服2008-3254 |
総通号数 | 146 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2012-02-24 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2008-02-12 |
確定日 | 2012-01-18 |
事件の表示 | 特許権存続期間延長登録願2006-700077号拒絶査定不服審判事件について、平成20年10月31日付けの審決に対し、知的財産高等裁判所において審決取消しの判決(平成21年(行ケ)第10062号、平成22年12月22日判決言渡)があったので、更に審理の結果、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願については、特許権の存続期間の延長登録をすべきものとする。 特許番号 特許第2820319号 延長の期間 3年9月10日 特許法第67条第2項の政令で定める処分の内容 願書に記載のとおり |
理由 |
1.本件出願 本件特許権存続期間延長登録出願は、平成18年9月12日に出願されたものであって、特許第2820319号の特許発明の実施について特許法第67条第2項の政令で定める処分を受けることが必要であったとして、3年9月10日の特許権存続期間の延長を求めるものであり、当該政令で定める処分の内容は、願書に記載されたとおりのものである。 2.原査定の理由 原査定の理由は、「本件特許明細書の記載を検討しても、その特許請求の範囲に本件処分の対象となった物であるランソプラゾールは記載されておらず、処分において特定された用途である非びらん性胃食道逆流症に対する用途が特許請求の範囲に記載されているとはいえないから、この出願に係る特許発明の実施に特許法第67条第2項の政令で定める処分を受けることが必要であったとは認められず、この出願は特許法第67条の3第1項第1号に該当する」というものである。 3.当審の判断 上記判決において、次のとおり判示されている。 「本件処分となる薬事法上の承認の対象たる「タケプロンOD錠15」(販売名)が本件特許発明の構成を備えていないことに関しては,被告において主張立証するところではないので,この対象物の製造(生産,特許法2条3項1号)は,特許法67条2項所定の「特許発明の実施」に当たるものというべきである。」 「錠剤に関する本件特許権に関して,有効成分であるランソプラゾールについて用途を「非びらん性胃食道逆流症」とする薬事法上の承認は,今回が最初であり,用途(効能・効果)において従前の上記各承認とは異なるものである。」 上記判示事項は、判決主文が導き出されるのに必要な事実認定及び法律判断にわたるものであって、行政事件訴訟法33条1項に規定する拘束力を有する。 したがって、本件特許権存続期間延長登録出願は特許法第67条の3第1項第1号に該当するとして拒絶することはできない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2008-10-08 |
結審通知日 | 2008-10-14 |
審決日 | 2008-10-31 |
出願番号 | 特願2006-700077(P2006-700077) |
審決分類 |
P
1
8・
71-
WY
(A61K)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 齋藤 恵、井上 明子 |
特許庁審判長 |
横尾 俊一 |
特許庁審判官 |
荒木 英則 穴吹 智子 |
発明の名称 | 急速崩壊性多粒子状錠剤 |
代理人 | 重冨 貴光 |
代理人 | 国谷 史朗 |
代理人 | 茂木 鉄平 |
代理人 | 畑 郁夫 |